JP3817593B2 - 水系コーティング剤用保水剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顔料またはフィラーおよび/またはバインダーを主体とする水系コーティング剤用保水剤に関するものである。さらに詳しくは、水系紙塗被塗料、水系エマルションおよび水系エマルション塗料などの水系コーティング剤の保水性と低粘度化を両立させる水系コーティング剤用保水剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来保水剤として、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコールなどが知られている。また、アクリル系の合成系保水剤として特開平2ー53996号記載の化合物を添加する方法などが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコールなどは流動性に乏しくく低濃度の水溶液でないと低粘度とならない問題があり、保水性を満足できるだけの量を添加すると、水系コーティング剤の系の濃度が低下したり粘度が高くなるなどの欠点を有している。また、従来のアクリル系の合成系保水剤を添加すると水系コーティング剤の粘度が著しく高くなるという欠点を有している。このように従来技術では、水系コーティング剤の粘度を増大させることなく保水性を付与する保水剤は知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする手段】
本発明者らは、前記欠点を克服し、水系コーティング剤の保水性と低粘度化を両立させる技術を鋭意検討の結果、本発明に至った。
【0005】
すなわち、本発明は一般式化2で示される重量平均分子量8,000〜100,000の化合物Aからなり、化合物Aが、
0.2≦(p+r)/(o+p+q+r)≦0.8
0.2≦o/(o+p+q+r)≦0.8
0≦(q+r)/(o+p+q+r)≦0.3
であることを特徴とする水系コーティング剤用保水剤である。
【化2】
(式中、o,p,q,rは0または1以上の正数。但し、qおよびrは同じであり、o、p、qおよびrが同時に0となることはない。M1およびM2はアルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウムであり、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素原子またはメチル基である。R0、R9は化合物Aの分子末端基である。)
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の水系コーティング剤用保水剤である化合物Aは、例えば不飽和モノカルボン酸(アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸)および不飽和ジカルボン酸(マレイン酸、フマール酸)などの単重合体(その塩)および/または共重合体(その塩)が挙げられる。特にアクリル酸単重合体(その塩)およびアクリル酸およびマレイン酸の共重合体(その塩)が好ましい。また、不飽和モノカルボン酸(アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸)および/または不飽和ジカルボン酸(マレイン酸、フマール酸)および/または不飽和アルキルエステル(アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘプチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘプチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル)などの共重合体(その塩)が挙げられる。特に、メタクリル酸とアクリル酸低級アルコールのアルキルエステルおよび/またはメタクリル酸低級アルコールアルキルエステルとの共重合体(その塩)が好ましい。
【0007】
本発明の水系コーティング剤用保水剤を構成する化合物Aは、単重合体および/または共重合体であり、その単独でもよくまた混合でも良い。また、それら重合体は、ブロックでもランダムのいずれでも良い。
【0008】
本発明の水系コーティング剤用保水剤を構成する化合物Aの重量平均分子量は5,000〜130,000であることが好ましく。特に8,000〜100,000が好ましい。重量平均分子量が5,000未満では保水性付与効果が乏しく、130,000を越えると増粘挙動が見られ低粘度化には好ましくない。
【0009】
本発明における重量平均分子量は、分子量既知のポリエチレングリコールを標準物質としてゲルパーミエーションクロマトグラフィ(G.P.C.)を用いて測定することができる。重量平均分子量は、東ソー(株)製、型式HLC-8120GPCのゲルパーミエーションクロマトグラフィ(G.P.C.)を用いて以下の条件で測定した。カラムには東ソー(株)製、型式G5000PWXLと型式G3000PWXLを用い、カ ラム温度は40℃、検出器はRI検出器、溶離液として0.1-MPBのリン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム水溶液を用い、流速は0.6ml/min.、試料濃度は0.4%、試料溶液注入量は50μl、データ処理機は東ソー(株)製、型式SC-8020、分子量既知のポリエチレングリコールの標準物質として東ソー(株)製、TSK標準ポリエチレンオキサイド(SE−150:重量平均分子量885,000、SE−70:重量平均分子量510,000、SE−30:重量平均分子量340,000、SE−15:重量平均分子量170,000、SE−8:重量平均分子量95,000、SE−5:重量平均分子量46,000、SE−2:重量平均分子量26,000)、和光純薬工業(株)製和光規格1級合格品ポリエチレングリコール6000:重量平均分子量7,500、和光純薬工業(株)製試薬特級エチレングリコール:重量平均分子量62を用いた。
【0010】
化合物Aにおいて、
M1およびM2は、ナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属、アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アルキル(C1〜C4)アミンなどのアミン、メチル、エチル、ブチルなどの炭素数1〜8のアルコール残基であり、好ましくは、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン、メチル、エチル、ブチルなどの炭素数1〜8のアルコール残基であり、特に好ましくは、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、メチル、エチル、ブチルなどの炭素数1〜8のアルコール残基である。R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素原子またはメチル基であり、好ましくは大半が水素原子である。R0、R9は化合物Aの分子末端基であり、ラジカル重合をする場合のラジカル生成に起因する物質の残基であり、重合開始剤、連鎖移動剤および溶媒などの残基あるいは水素原子、水酸基などである。また、o、p、q、rは以下の関係を満足することが好ましい。
0.1<(p+r)/(o+p+q+r)≦0.8
0≦o/(o+p+q+r)≦0.8
0≦(q+r)/(o+p+q+r)≦0.3 である。
(p+r)/(o+p+q+r)>0.8 では、低粘度化効果が低下し、
(p+r)/(o+p+q+r)≦0.1 では、保水性付与効果が低下する。
o/(o+p+q+r)>0.8 では、保水性付与効果が低下する。
(q+r)/(o+p+q+r)>0.3 では、保水性付与効果が低下する。
さらに好ましくは、
0.2≦(p+r)/(o+p+q+r)≦0.7
0.2≦o/(o+p+q+r)<0.6
0≦(q+r)/(o+p+q+r)<0.3 である。
【0011】
化合物Aを合成する方法は、通常の公知の溶液重合、乳化重合、懸濁重合および塊状重合などの方法を用いることができる。特に好ましくは、溶液重合および乳化重合である。
【0012】
例えば溶液重合においては、不飽和モノカルボン酸および/または不飽和ジカルボン酸および/または不飽和アルキルエステルとを通常の重合開始剤の存在化、水または/およびアルコール系(メタノール、エタノールおよびイソプロピルアルコールなど)の溶媒中で40〜130℃で、1〜15時間重合させた後、必要に応じて塩基により中和することにより容易に得ることができる。また、不飽和モノカルボン酸および不飽和ジカルボン酸などの酸性基については、必要に応じて重合前、重合中および重合後に塩基により中和する方法も可能である。重合の方法としては、不飽和モノカルボン酸および/または不飽和ジカルボン酸および/または不飽和アルキルエステルなどの単量体の全量を重合槽に仕込んで重合しても良く、また滴下しながら仕込んで重合しても良い。さらに一部の単量体を重合槽に仕込み一部の単量体を滴下しながら重合しても良い。重合開始剤は全量を重合槽に仕込んで重合しても良く、また滴下しながら仕込んで重合しても良い。溶媒については水またはアルコール系の単独系でも良く、任意の割合により併用して使用しても良い。特に好ましくは水の単独系である。また、溶媒の全量を重合槽に仕込んで重合しても良くまた滴下しながら仕込んでも重合しても良い。一方、全量を重合槽に仕込んで重合中に除去しながら重合しても良い。
【0013】
重合開始剤としては、2,2’ーアゾビスイソブチロニトリル、4,4’ーアゾビスー4ーシアノバレリン酸、2,2’ーアゾビス(4ーメトキシー2,4ージメチルバレロニトリル、2,2’ーアゾビス(2ーメチルブチロニトリル)、1,1’アゾビス(シクロヘキサンー1−アルボニトリル)、2,2’ーアゾビス(2,4,4ートリメチルペンタン)、ジメチル2,2’ーアゾビス(2ーメチルプロピオネート)、2,2’ーアゾビス[2−(ヒドロキシメチル)プロピオニトリル]および1,1’ーアゾビス(1ーアセトキシー1−フェニルエタン)などのアゾ系触媒、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどの過硫酸塩、過硼酸塩、過酸化水素などの無機過酸化物、アスコルビン酸ー過酸化水素のようなレドックス触媒、、過酸化ベンゾイルなどの有機過酸化物などが挙げられる。これらの群から選ばれる1種または2種以上の併用でも良い。
【0014】
例えば乳化重合においては、不飽和モノカルボン酸および/または不飽和ジカルボン酸および/または不飽和アルキルエステル、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、必要により重合度調整のため公知の連鎖移動剤、アセトアルデヒド、イソプロピルアルコール、ドデシルメルカプタンあるいはヘキサデシルメルカプタンなどの添加剤を水に投入し、分散乳化させ通常の重合開始剤の存在化、40〜130℃で、1〜15時間重合させた後、必要に応じて塩基により中和することにより容易に得ることができる。重合の方法としては、不飽和モノカルボン酸および/または不飽和ジカルボン酸および/または不飽和アルキルエステルなどの単量体の全量を重合槽に仕込んで重合しても良くまた滴下しながら仕込んで重合しても良い。さらに一部の単量体を重合槽に仕込み一部の単量体を滴下しながら重合しても良い。重合開始剤は全量を重合槽に仕込んで重合しても良く、また滴下しながら仕込んで重合しても良い。
【0015】
重合開始剤としては、2,2’ーアゾビスイソブチロニトリル、4,4’ーアゾビスー4ーシアノバレリン酸、2,2’ーアゾビス(4ーメトキシー2,4ージメチルバレロニトリル、2,2’ーアゾビス(2ーメチルブチロニトリル)、1,1’アゾビス(シクロヘキサンー1−アルボニトリル)、2,2’ーアゾビス(2,4,4ートリメチルペンタン)、ジメチル2,2’ーアゾビス(2ーメチルプロピオネート)、2,2’ーアゾビス[2−(ヒドロキシメチル)プロピオニトリル]および1,1’ーアゾビス(1ーアセトキシー1−フェニルエタン)などのアゾ系触媒、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどの過硫酸塩、過硼酸塩、過酸化水素などの無機過酸化物、アスコルビン酸ー過酸化水素のようなレドックス触媒、、過酸化ベンゾイルなどの有機過酸化物などが挙げられる。これらの群から選ばれる1種または2種以上の併用でも良い。
【0016】
化合物Aの合成時または化合物Aへの配合に用いるアニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート、α−オレフィンサルフェート、高級アルコールサルフェート、脂肪酸サルフェート、脂肪酸エステルサルフェートおよび油脂・ロウのサルフェートなどのサルフェートのアルカリ金属塩、アンモニウム塩またはアミン塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルおよび高級アルコールリン酸エステルなどのリン酸エステルのアルカリ金属塩、アンモニウム塩またはアミン塩、パラフィンのスルホネート、α−オレフィンスルホネート、α−スルホン化脂肪酸およびα−スルホン化脂肪酸エステルなどのスルホネートのアルカリ金属塩、アンモニウム塩またはアミン塩および高級脂肪酸のアルカリ金属塩などで代表されるアニオン性界面活性剤が挙げられる。これらのうちで好ましいものは、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)オクチルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)ノニルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)アルキル(炭素数6〜22)エーテルサルフェート、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)オクチルフェニルエーテルリン酸モノエステル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)オクチルフェニルエーテルリン酸ジエステル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)ノニルフェニルエーテルリン酸モノエステル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)ノニルフェニルエーテルリン酸ジエステル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)アルキル(炭素数6〜22)エーテルリン酸モノエステル、およびポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)アルキル(炭素数6〜22)エーテルリン酸ジエステルのアルカリ金属、アンモニウムまたアミン塩であり、さらに好ましくはポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜50)オクチルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜50)ノニルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜50)アルキル(炭素数6〜18)エーテルサルフェート、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜50)オクチルフェニルエーテルリン酸モノエステル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜50)オクチルフェニルエーテルリン酸ジエステル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜50)ノニルフェニルエーテルリン酸モノエステル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜50)ノニルフェニルエーテルリン酸ジエステル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜50)アルキル(炭素数8〜18)エーテルリン酸モノエステルおよびポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜50)アルキル(炭素数8〜18)エーテルリン酸ジエステルのアルカリ金属、アンモニウムまたアミン塩などが挙げられる。これら郡より選ばれた1種および/または2種以上混合して使用すれば良い。また必要によりノニオン性界面活性剤の併用も可能である。好ましくは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル、脂肪酸アミドエチレンオキシド付加物およびエチレンオキシド・プロピレンオキシド共重合物などのポリオキシエチレン型ノニオン性界面活性剤からなる群より選ばれた1種および/または2種以上であるノニオン性界面活性剤である。
【0017】
アニオン性界面活性剤の使用量は、化合物A100重量部に対し1〜25重量部であり、好ましくは3〜20重量部であり、さらに好ましくは5〜15重量部である。アニオン性界面活性剤の使用量が1重量部未満では低粘度化効果が乏しく、乳化重合時に用いる場合においては凝集物が発生し、また得られる乳化重合物の水性分散液の安定性が低下する。また25重量部を越える場合、水系コーティング剤用保水剤の泡だちが多くなり、また、保水性付与効果が低下するので好ましくない。
【0018】
化合物Aの合成時または化合物Aへの配合に用いるノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル、多価アルコールの部分脂肪酸エステルのエチレンオキシド付加物、脂肪酸アミドエチレンオキシド付加物およびエチレンオキシド・プロピレンオキシド共重合物などのポリオキシエチレン型ノニオン性界面活性剤およびグリセリンの脂肪酸エステル、ソルビトールの脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エステル、多価アルコールのアルキルエーテルおよびアルカノールアミン類の脂肪酸アミドなどの多価アルコール型非イオン性界面活性剤が挙げられる。これらのうちで好ましいものは、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)ノニルフェニルエーテルおよびポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜100)アルキル(炭素数6〜22)エーテルおよびエチレンオキシド(エチレンオキシド付加モル数2〜100)・プロピレンオキシド(プロピレンオキシド付加モル数2〜100)共重合物などのポリオキシエチレン型ノニオン性界面活性剤であり、さらに好ましくはポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜50)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜50)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド付加モル数2〜50)アルキル(炭素数6〜18)エーテルおよびエチレンオキシド(エチレンオキシド付加モル数2〜50)・プロピレンオキシド(プロピレンオキシド付加モル数2〜50)共重合物などが挙げられる。これら郡より選ばれた1種および/または2種以上混合して使用すれば良い。また必要によりアニオン性界面活性剤の併用も可能である。好ましくは、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサルフェート塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸エステル塩およびポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩からなる群より選ばれた1種および/または2種以上であるアニオン性界面活性剤である。
【0019】
ノニオン性界面活性剤の使用量は、化合物A100重量部に対し1〜30重量部であり、好ましくは3〜25重量部であり、さらに好ましくは5〜20重量部である。ノニオン性界面活性剤の使用量が1重量部未満では低粘度化効果が乏しく、30重量部を越える場合、水系コーティング剤用保水剤の泡だちが多くなり、また、保水性付与効果が低下するので好ましくない。
【0020】
本発明の水系コーティング剤用保水剤は、顔料またはフィラーおよび/またはバインダーを主体とする水系コーティング剤の保水性付与、低粘度化に有効であり、水系紙塗被塗料用、水系エマルション用および水系エマルション塗料用保水剤として特に有効である。具体的には、製紙業界の技術トレンドである水系紙塗被塗料の高濃度化および高速塗工化に最適である。水系エマルションの高濃度塗工化、また塗料業界の技術トレンドである窯業サイディングボードへのインプラントでの塗料コーティングなどに最適である。
【0021】
これらの水系コーティング剤における顔料としては、たとえばクレイ、炭酸カルシウム、酸化チタン、サチンホワイト、硫酸バリウム、タルク、酸化亜鉛、石膏、シリカ、フェライトなどの無機顔料、ポリスチレン系プラスチックピグメントなどの有機顔料があげられ、単独または併用して使用される。
【0022】
これらの水系コーティング剤におけるバインダーとしては澱粉、変性澱粉、カゼイン、変性大豆蛋白質などの天然バインダーおよびスチレンブタジエンラテックス、カルボキシル変性スチレンブタジエンラテックス、アクリル系樹脂エマルション、酢酸ビニル系樹脂エマルション、塩化ビニル系樹脂エマルション、アクリルスチレン系樹脂エマルション、シリコン樹脂エマルション、ウレタン樹脂エマルション、エポキシ樹脂エマルション、フッ素樹脂エマルション、ABSラテックス、NBRラテックス、CRラテックスなどの合成バインダーが挙げられる。
【0023】
本発明の水系コーティング剤用保水剤は、水溶化した保水剤の場合、そのまま水系コーティング剤に撹拌下添加でき、アルカリ感応型エマルションで水に分散されているような保水剤の場合、任意の塩基にて通常pH6〜13に中和し水溶化させる方法で水系コーティング剤に添加できる。pH調整の方法は、本発明の水系コーティング剤用保水剤を、予め任意の塩基で目的のpHに調整し水溶化させ、これを水系コーティング剤に添加しても良く、また水系コーティング剤に本発明の水系コーティング剤用保水剤を水溶化させるためのpH調整に必要な量の塩基を添加しておきこれに本発明の水系コーティング剤用保水剤を攪拌下添加しても良い。
【0024】
本発明の水系コーティング剤用保水剤の使用量(固形分換算)は、水系コーティング剤中の顔料またはフィラー100重量部に対して通常0.001〜10重量部であり、好ましくは0.01〜5重量部、更に好ましくは0.05〜3重量部である。また、バインダー100重量部に対して通常0.001〜10重量部であり、好ましくは0.01〜8重量部、更に好ましくは0.05〜6重量部である。0.001重量部未満では保水性付与効果および低粘度化が乏しく、10重量部を越える場合、保水性付与効果および低粘度化効果が乏しくなるので好ましくない。
【0025】
本発明の水系コーティング剤用保水剤は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐水化剤、防腐防黴剤、消泡剤、分散剤、消臭剤、香料、染料および顔料などを含有又は混合して使用しても良い。
【0026】
本発明の水系コーティング剤用保水剤を顔料およびバインダーを主体とする水系紙塗被塗料用の保水剤として用いる場合、本発明の水系コーティング剤用保水剤の使用量(固形分換算)は、水系紙塗被塗料中の顔料100重量部に対して通常0.001〜10重量部であり、好ましくは0.01〜5重量部、更に好ましくは0.05〜3重量部である。0.001重量部未満では保水性付与効果および低粘度化効果が乏しく、10重量部を越える場合、低粘度化効果が乏しく好ましくない。本発明の水系コーティング剤用保水剤を用いた紙塗被塗料は、通常水性分散液の形で使用され、必要に応じてその他の添加剤、例えばポリアクリル酸ナトリウムなどの分散剤、脂肪酸エステルなどの消泡剤、ステアリン酸カルシウムなどの潤滑剤、グリオキザールや尿素樹脂あるいはポリアミドポリアミン系樹脂などの耐水化剤、湿潤剤、防腐剤および蛍光染料などが添加される。また本発明の水系コーティング剤用保水剤以外の保水剤、例えばアルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコールなどを併用することもできるが、これらの使用量は、本発明の水系コーティング剤用保水剤の50重量%未満で使用することが好ましく、さらに好ましくは10重量%以下での使用である。50重量%以上の場合、本発明の水系コーティング剤用保水剤の特徴が活かされず、低粘度化および保水性付与効果が著しく低下する。
【0027】
紙塗被塗料は公知の方法で、例えばエアナイフコーター、カーテンフローコーター、ブレードコーター、ロールコーター、ロッドコーターなどにより紙にコーティングできる。コーティング後、乾燥し必要に応じてカレンダーリングまたはスーパーカレンダーリング仕上げを行う。コーティング温度は通常10〜60℃、乾燥温度は通常90〜150℃、カレンダーリング、スーパーカレンダーリングあるいはソフトニップカレンダーリングの温度は通常30〜200℃である。
【0028】
本発明の水系コーティング剤用保水剤をフィラーおよびバインダーを主体とする水系エマルション塗料用の保水剤として用いる場合、またバインダーを主体とする水系エマルション用の保水剤として用いる場合、本発明の水系コーティング剤用保水剤の使用量(固形分換算)は、水系エマルション塗料および水系エマルション中のバインダー100重量部に対して通常0.001〜10重量部であり、好ましくは0.01〜8重量部、更に好ましくは0.05〜6重量部である。0.001重量部未満では保水性付与効果および低粘度化効果が乏しく、10重量部を越える場合、低粘度化効果が乏しく、耐水性が低下するので好ましくない。本発明の水系コーティング剤用保水剤を用いた水系エマルション塗料および水系エマルションは、通常水性分散液の形で使用され、必要に応じてその他の溶剤、凍結防止剤、分散剤、消泡剤、湿潤剤、造膜助剤、潤滑剤、増粘剤、耐水化剤、防腐剤および蛍光染料などが添加される。また本発明の水系コーティング剤用保水剤以外の保水剤、例えばヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコールなどを併用することもできるが、これらの使用量は、本発明の水系コーティング剤用保水剤の50重量%未満で使用することが好ましいく、さらに好ましくは10重量%以下での使用である。50重量%以上の場合、本発明の水系コーティング剤用保水剤の特徴が活かされず、低粘度化および保水性付与効果が著しく低下する。
【0029】
水系エマルション塗料は公知の方法で、例えば刷毛塗り、スプレイ塗装、ロール塗装、カーテンフローコーター塗装、エアレス塗装および静電塗装などにより被塗物にコーティングできる。
【0030】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお以下の実施例において部とは重量部を、%は重量%を意味する。
【0031】
参考例1
滴下ロート、還流冷却器、攪拌装置および温度計付きガラス製反応容器に、水600部、アクリル酸エチル120.1部、メタクリル酸154.9部およびポリオキシエチレン(エチレンオキシド25モル付加物)ステアリルエーテルサルフェートナトリウム塩23.0部を投入し、攪拌下、過硫酸カリウム2.0%水溶液100部を滴下ロートより3時間かけて一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は80〜100℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保った後(熟成という)30℃に冷却後取り出し、濃度30%、粘度10mPa・Sの白色エマルションである参考例1の保水剤を得た。
【0032】
参考例2
参考例1の場合と同様にして、ガラス製反応容器に水600部、メタクリル酸143.4部、アクリル酸2−エチルヘキシル131.6部、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド20モル付加物)ノニルフェニルエーテルリン酸モノエステルジナトリウム塩22.8部を投入し、攪拌下過硫酸カリウム2.0%水溶液100部を滴下、反応、熟成、冷却して、濃度30%、粘度10mPa・Sの白色エマルションである参考例2の保水剤を得た。
【0033】
参考例3
滴下ロート、還流冷却器、蒸留装置、攪拌装置および温度計付きガラス製反応容器に、水300部、イソプロピルアルコール300部を投入し、攪拌下アクリル酸エチル6.3部、アクリル酸222.8部、4,4’ーアゾビスー4ーシアノバレリン酸4.0%水溶液100部を5時間かけて一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は65〜85℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保った後(熟成という)、加水しながらイソプロピルアルコールを除去し、30℃に冷却した。その後、攪拌下、冷却しながら40℃以下で徐々に水酸化ナトリウム50%水溶液を148.6部滴下中和した後、取り出し濃度30%、粘度100mPa・Sの透明液状である参考例3の保水剤を得た。
【0034】
実施例4
滴下ロート、還流冷却器、攪拌装置および温度計付きガラス製反応容器に、水600部、無水マレイン酸を28.6部投入し、攪拌下アクリル酸189.1部、過硫酸カリウム7.0%水溶液100部を5時間かけて一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は85〜100℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保った後、30℃に冷却した。その後、攪拌下、冷却しながら40℃以下で徐々に水酸化ナトリウム50%水溶液を154.1部滴下中和した後、取り出し濃度30%、粘度110mPa・Sの透明液状である実施例4の保水剤を得た。
【0035】
実施例5
実施例4の場合と同様にして、ガラス製反応容器に水600部、無水マレイン酸68.7部を投入し、攪拌下アクリル酸142.8部、過硫酸カリウム6.0%水溶液100部を5時間かけて一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は85〜100℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保った後、30℃に冷却した。その後、攪拌下、冷却しながら40℃以下で徐々に水酸化ナトリウム50%水溶液を202.7部滴下中和した後、取り出し濃度31%、粘度90mPa・Sの透明液状である実施例5の保水剤を得た。
【0036】
参考例6
滴下ロート、還流冷却器、攪拌装置および温度計付きガラス製反応容器に水600部、無水マレイン酸68.0部を投入し、メタクリル酸19.9部、アクリル酸エチル69.4部、アクリル酸ブチル88.9部およびポリオキシエチレン(エチレンオキシド9モル付加物)ノニルフェニルエーテルリン酸モノエステルジナトリウム塩10.0部およびポリオキシエチレン(エチレンオキシド15モル付加物)ノニルフェニルエーテルリン酸モノエステルジナトリウム10.0部を投入し、攪拌下過硫酸アンモニウム2.0%水溶液100部を3時間かけて一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は80〜100℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保った後、30℃に冷却した。その後、攪拌下、冷却しながら40℃以下で徐々に水酸化ナトリウム50%水溶液を38.8部滴下中和した後、取り出し濃度30%、粘度120mPa・Sの透明液状である参考例6の保水剤を得た。
【0037】
参考例7
参考例1の場合と同様にして、ガラス製反応容器に水600部、メタクリル酸134.7部、アクリル酸メチル113.3部、マレイン酸ジエチル16.2部、アクリル酸11.3部およびポリオキシエチレン(エチレンオキシド18モル付加物)ラウリルエーテルサルフェートナトリウム塩22.0部を投入し、攪拌下過硫酸カリウム2.6%水溶液100部を滴下、反応、熟成、冷却して濃度30%、粘度14mPa・Sの白色エマルションである参考例7の保水剤を得た。
【0038】
参考例8
参考例1の場合と同様にして、ガラス製反応容器に水600部、メタクリル酸125.7部、アクリル酸エチル73.1部、メタクリル酸エチル93.3部、ポリオキシエチレン(エチレンオキシド22モル付加物)オクチルエーテルサルフェートナトリウム塩4.0部およびポリオキシエチレン(エチレンオキシド9モル付加物)リン酸ジエステルモノナトリウム塩11.0部を投入し、攪拌下過硫酸カリウム3.0%水溶液100部を滴下、反応、熟成、冷却して濃度30%、粘度10mPa・Sの白色エマルションである参考例8の保水剤を得た。
【0039】
参考例9
参考例3で得られた水系コーティング剤用保水剤1000部にポリオキシエチレン(エチレンオキシド25モル付加物)ラウリルエーテルサルフェートナトリウム塩30%水溶液36.7部を投入し濃度30%、粘度95mPa・Sの透明液状である参考例9の保水剤を得た。
【0040】
参考例10
参考例1で得られた水系コーティング剤用保水剤1000部にポリオキシエチレン(エチレンオキシド10モル付加物)ノニルフェニルエーテル30%水溶液28.5部を投入し濃度30%、粘度9mPa・Sの白色エマルションである参考例10の保水剤を得た。
【0041】
実施例11
実施例5で得られた水系コーティング剤用保水剤1000部にポリオキシエチレン(エチレンオキシド20モル付加物)オレイルエーテル30%水溶液30.6部を投入し濃度30%、粘度90mPa・Sの透明液状である実施例11の保水剤を得た。
【0042】
比較例1
実施例1の場合と同様にして、ガラス製反応容器に、水600部、アクリル酸ラウリル185.4部、メタクリル酸99.6部およびポリオキシエチレン(エチレンオキシド25モル付加物)ステアリルエーテルサルフェートナトリウム塩13.0部を投入し、攪拌下、過硫酸カリウム2.0%水溶液100部を滴下ロートより3時間かけて一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は80〜100℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保った後(熟成という)30℃に冷却後取り出し、濃度30%、粘度12mPa・Sの白色エマルションである比較例1の保水剤を得た。
【0043】
比較例2
実施例3の場合と同様にして、ガラス製反応容器に、水300部、イソプロピルアルコール200部を投入し、攪拌下アクリル酸エチル35.1部、メタクリル酸260.9部、2,2’ーアゾビスイソブチロニトリル4.0%イソプロピルアルコール溶液100部を5時間かけて一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は65〜85℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保った後、加水しながらイソプロピルアルコールを除去し、30℃に冷却後取り出し、濃度30%、粘度130mPa・Sの透明液状である比較例2の保水剤を得た。
【0044】
比較例3
実施例4の場合と同様にして、ガラス製反応容器に、水700部、攪拌下アクリル酸191.8部、過硫酸ナトリウム7.0%水溶液100部を5時間かけて一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は85〜100℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保った後、30℃に冷却した。その後、攪拌下、冷却しながら40℃以下で徐々に水酸化ナトリウム50%水溶液を202.4部滴下中和した後、取り出し濃度30%、粘度120mPa・Sの透明液状である比較例3の保水剤を得た。
【0045】
比較例4
実施例4の場合と同様にして、ガラス製反応容器に、水600部、無水マレイン酸を95.1部投入し、攪拌下アクリル酸69.9部、過硫酸カリウム7.0%水溶液100部を5時間かけて一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は85〜100℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保った後、30℃に冷却した。その後、攪拌下、冷却しながら40℃以下で徐々に水酸化ナトリウム50%水溶液を221.2部滴下中和した後、取り出し濃度30%、粘度110mPa・Sの透明液状である比較例4の保水剤を得た。
【0046】
比較例5
実施例1の場合と同様にして、ガラス製反応容器に、水600部、アクリル酸メチル9.7部、メタクリル酸97.2部、マレイン酸エチル175.0部およびポリオキシエチレン(エチレンオキシド22モル付加物)オクチルエーテルサルフェートナトリウム塩4.0部およびポリオキシエチレン(エチレンオキシド9モル付加物)リン酸ジエステルモノナトリウム塩11.0部を投入し、攪拌下過硫酸カリウム3.0%水溶液100部を滴下、反応、熟成、冷却して濃度30%、粘度10mPa・Sの白色エマルションである比較例5の保水剤を得た。
【0047】
比較例6
実施例6の場合と同様にして、ガラス製反応容器に水600部、無水マレイン酸15.6部を投入し、メタクリル酸150.2部、アクリル酸メチル109.4部およびポリオキシエチレン(エチレンオキシド9モル付加物)ノニルフェニルエーテルリン酸モノエステルジナトリウム塩10.0部およびポリオキシエチレン(エチレンオキシド15モル付加物)ノニルフェニルエーテルリン酸モノエステルジナトリウム10.0部を投入し、攪拌下過硫酸アンモニウム2.0%水溶液100部を3時間かけて一定速度で滴下し、反応させた。反応温度は80〜100℃を保った。滴下終了後3時間同温度に保った後、30℃に冷却して濃度30%、粘度12mPa・Sの透明液状である比較例6の保水剤を得た。
【0048】
比較例7
実施例1のポリオキシエチレン(エチレンオキシド25モル付加物)ステアリルエーテルサルフェートナトリウム塩の量を2.3部に変更した以外は、実施例1と全く同様にして乳化重合したが、凝集物が発生し、また得られたエマルションの機械安定性が悪く使用に供しえなかった。
【0049】
比較例8
実施例4で得られた水系コーティング剤用保水剤1000部にポリオキシエチレン(エチレンオキシド25モル付加物)ラウリルエーテルサルフェートナトリウム塩30%水溶液254.0部を投入し濃度30%、粘度55mPa・Sの透明液状である比較例8の保水剤を得た。
【0050】
比較例9
実施例1で得られた水系コーティング剤用保水剤1000部にポリオキシエチレン(エチレンオキシド20モル付加物)オクチルフエニルエーテル30%水溶液310.0部を投入し濃度30%、粘度10mPa・Sの白色エマルションである比較例9の保水剤を得た。
【0051】
比較例10
アルギン酸ソーダ(君津化成(株)製キミツアルギンL−2)の5%水溶液を調整し比較例10の保水剤を得た。
【0052】
比較例11
カルボキシメチルセルロース(第一工業製薬(株)製セロゲンPR)の5%水溶液を調整し比較例11の保水剤を得た。
【0053】
比較例12
ヒドロキシエチルセルロース(ダイセル化学(株)製SPー800)の5%水溶液を調整し比較例12の保水剤を得た。
【0054】
比較例13
実施例1の場合と同様にして、ガラス製反応容器に水600部、メタクリル酸194.4部、アクリル酸エチル83.3部、およびポリオキシエチレン(エチレンオキシド15モル付加物)ラウリルエーテルサルフェートナトリウム塩22.2部を投入し、攪拌下過硫酸アンモニウム0.32%水溶液100部を滴下、反応、熟成、冷却し得た濃度30%、粘度12mPa・S、重量平均分子量720,000の白色エマルション1,000部に対しグリセリン30部および水70部を投入し濃度30%、粘度11mPa・Sの白色エマルションである比較例13の保水剤を得た。(本保水剤は特開平2−53996号公報記載の発明品に準じて作成)
【0055】
実施例4、5及び11、参考例1〜3及び6〜10、比較例1〜13を化合物の構成および重量平均分子量を表1に示した。
【0056】
【表1】
【0057】
実施例4、5及び11、参考例1〜3及び6〜10、比較例1〜13の性能を以下の方法により評価した。結果を表2、表3および表4に示した。
【0058】
評価例1
(1)紙塗被塗料の配合(部:固形分換算、重量部を意味する)
No.1プレディスパーズトクレー〔ENGELHARD MINERAL&CHEMICALS社製、UW−90〕70部、重質炭酸カルシウム〔(株)ファイマテック製、FMT−90〕15部、軽質炭酸カルシウム〔奥多摩工業(株)製、タマパールTP−222−HS〕15部、分散剤〔サンノプコ(株)製、SNディスパーサント5040〕0.2部、水酸化ナトリウム0.1〜0.3部、リン酸変性澱粉〔日本食品加工(株)製、MS−4600〕3部、SBRラテックス〔日本合成ゴム(株)製、JSR0696〕12部、潤滑剤〔サンノプコ(株)製、ノプコートC−104−HS〕1部および保水剤0.2部なる配合でpH9.0、塗料濃度63および65%の紙塗被塗料を作成した。
【0059】
(2)紙塗被塗料物性
▲1▼低剪断粘度:(株)東京計器製BM型粘度計、60rpm、25℃で測定。粘度は低いほうが好ましい。
▲2▼高剪断粘度:熊谷理器製ハーキュレス粘度計、8800rpm、25℃で測定。粘度は低い方が好ましい。
▲3▼保水性:カルテック・サイエンティフィック(株)製、グラビメトリック・ウォーターリテンションメーター、圧力0.5Kg/m2、加圧時間30秒間の脱水量。数値小さい方が好ましい。
▲4▼塗工適性:ウェハウザー社製CLC−6000にて塗工速度1,500m/minで塗料濃度a63%およびb65%の紙塗被塗料を塗被、乾燥した。紙塗被塗料濃度が高くなっても塗被量が出来るだけ増加しないものが好ましい。即ちb/aの塗被量比が小さい程良好。この場合、ブレード圧を高くすることなくコーティング可能となるため、断紙の発生がなく、また嵩高な塗被層が得られ、スーパーカレンダー掛け後の白紙光沢、平滑性、印刷光沢、吸水インキ着肉性が向上する。
▲5▼塗工むら:▲4▼の塗料濃度b65%で塗被した紙の塗工むらを目視判定した。
○:塗工むらなし、△:塗工むら少し発生、×:塗工むら多い
▲6▼白紙光沢:塗被量10gr/m2の塗被紙をスーパーカレンダーを用い、60℃、線圧80Kg/cmで2回通紙後、調湿し測定した。
▲7▼印刷光沢、ドライピック、ウェットピック、吸水インキ着肉性:明製作所製RI−1型印刷適性試験機で印刷。ドライピック、ウェットピック、吸水インキ着肉性は5点法で評価した。数値は大きい方が良好である。
▲8▼平滑性:王研式平滑度試験機で測定。数値は大きい方が平滑性が高く良好である。
【0060】
【表2】
【0061】
評価例2
(1)水系エマルションの配合(部:固形分換算、重量部を意味する)
アクリルエマルション〔市販品:濃度48%〕100部、消泡剤〔ヘンケルKGaA(株)製、デヒドラン1620〕0.1部および水系コーティング剤用保水剤0.5部なる配合で固形分43%の水系エマルションを作成した。上記の配合で、卓上ホモジナイザーにて3000rpmで5分間撹拌した後、12時間静置させた。
【0062】
(2)水系エマルション物性
▲1▼低剪断粘度:(株)東京計器製BM型粘度計、60rpm、25℃で測定。粘度は低いほうが好ましい。
▲2▼高剪断粘度:熊谷理器製ハーキュレス粘度計、4400rpm、25℃で測定。粘度は低い方が好ましい。
▲3▼保水性:カルテック・サイエンティフィック(株)製、グラビメトリック・ウォーターリテンションメーター、圧力0.5Kg/m2、加圧時間30秒間の脱水量。数値は小さい方が好ましい。
【0063】
【表3】
【0064】
評価例3
(1)水系エマルション塗料の配合(部:配合比を意味する)
二酸化チタン〔テイカ(株)製、JR−600A〕350部、炭酸カルシウム〔三共製粉(株)製、エスカロン#2000〕100部、分散剤〔サンノプコ(株)製、ノプコスパース 44ーC〕4部、消泡剤〔ヘンケルKGaA(株)製、デヒドラン1620〕3部、防腐剤〔サンノプコ(株)製、ノプコサイドSNー215〕2.4部、水100部、エマルション〔三菱化学BASF(株)製、アクロナール295DN〕605部、プロピレングリコール30部、造膜助剤〔イーストマンケミカルカンパニー製、テキサノール〕15部および水系コーティング剤用保水剤12部なる配合の建材のライン塗装用の水系エマルション塗料を作成した。
【0065】
(2)水系エマルション塗料物性
▲1▼低剪断粘度:(株)東京計器製BM型粘度計、60rpm、25℃で測定。粘度は低いほうが好ましい。
▲2▼保水性:カルテック・サイエンティフィック(株)製、グラビメトリック・ウォーターリテンションメーター、圧力0.5Kg/m2、加圧時間30秒間の脱水量。数値は小さい方が好ましい。
▲3▼塗工適性:カーテンフローコーターにより塗装速度40m/sec.で、塗料比重1.2に調整した粘度約10mPa・sに調整した水系エマルション塗料を塗装後、80℃で10分間の強制乾燥する。この時、カーテン切れ、泡あと、塗りむら、色むらなどがなく、かつ強制乾燥後、塗膜にマッドクラック(ひび割れ)が無いことが好ましい。
カーテン切れ:塗装時にカーテン切れの度合を判定した。
○:切れなし、△:切れ少し発生、×:切れ多い
▲4▼塗リむら:▲3▼の被塗物の塗りむらを目視判定した。
○:塗りむらなし、△:塗りむら少し発生、×:塗りむら多い
▲5▼マッドクラック:被塗物の塗膜のマッドクラック(ひび割れ)を目視判定した。
○:マッドクラックなし、△:マッドクラック少し発生、×:マッドクラック多い
【0066】
【表4】
【0067】
【発明の効果】
本発明の水系コーティング剤用保水剤を顔料およびバインダーを主体とする水系紙塗被塗料用の保水剤として用いる場合、低剪断下での水系紙塗被塗料の粘度を低粘度化でき、剪断速度106/秒以上の高剪断下でも水系紙塗被塗料の粘度が低粘度化しており、且つ優れた高保水性を有するという従来知られなかった効果を有している。本発明の水系コーティング剤用保水剤は、水系紙塗被塗料の高濃度化が容易に行なえ、コーティング適性にも優れ、高速コーティングに適した物性の水系紙塗被塗料を調整することができる効果を有する。さらに本発明の水系コーティング剤用保水剤は保水性付与機能に基づくバインダーなどのマイグレーション抑制、高剪断下での低粘度化機能に基づくブレード圧の低下、あるいは水系紙塗被塗料の高濃度化による塗被塗料の不動化促進などの効果を有しており、塗工むらのない均質で嵩高の塗被層を形成させることができ、平滑で白紙光沢、印刷光沢、および吸水インキ着肉などの優れた塗被紙を得ることができる。上記効果を奏することから本発明の水系コーティング剤用保水剤は、塗工紙の製造における生産性の向上、品質の向上、原価の低減、省エネルギーなどの観点から製紙業界の塗工技術動向である水系紙塗被塗料の高濃度化、高速塗工化を実現し、良好な塗被塗料物性、高い操業性と高い塗工紙物性、印刷適性を付与することができ塗被紙の製造に好適である。
【0068】
また、本発明の水系コーティング剤用保水剤をバインダーを主体とする水系エマルション用の保水剤として用いる場合、低剪断下での水系エマルションの粘度を調整しやすいように低粘度に維持し、剪断速度104/秒以上の高剪断下でも水系エマルションの粘度が低粘度化しており、且つ高い保水性を有するという従来知られなかった効果を有している。本発明の水系コーティング剤用保水剤は、水系エマルションの高濃度化が容易に行なえ、コーティング適性にも優れ、高速コーティングに適した物性の水系エマルションを調整することができる効果を有する。さらに本発明の水系コーティング剤用保水剤は保水性付与機能および低粘度化機能に基づくエマルション粒子間のずりの緩和および粘度調整を容易にするなどの効果を有しており、塗りむらのない均一なコーティング層を形成することができる。上記効果を奏することから本発明の水系コーティング剤用保水剤は、水系エマルションのラインコーティングにおける高速コーティングに適した物性の水系エマルションを調整することができる効果を有しており、生産性の向上、品質の向上、原価の低減、省エネルギーなどの観点から粘接着剤業界の技術動向であるインプラントでの高速ラインコーティングを実現し、良好なエマルション物性、高い操業性と高い被塗物物性を付与することができ水系エマルションの塗装に好適である。
【0069】
一方、本発明の水系コーティング剤用保水剤をフィラーおよびバインダーを主体とする水系エマルション塗料用の保水剤として用いる場合、低剪断下での水系エマルション塗料の粘度を調整しやすいように低粘度に維持し、且つ高い保水性を有するという従来知られなかった効果を有している。本発明の水系コーティング剤用保水剤は、水系エマルション塗料の粘度調整を容易に行なえ、コーティング適性にも優れ、被塗物の被塗物物性にも効果を発揮する。さらに本発明の水系コーティング剤用保水剤は保水性付与機能に基づく溶媒の徐放、バインダーなどのマイグレーション抑制、低粘度化機能に基づく粘度調整を容易にするなど、塗被塗料の不動化促進などの効果を有しており、強制乾燥後も、均一であり、泡あと、塗りむら、色むらなどがなく、かつ塗膜にマッドクラック(ひび割れ)が無いことなどの優れた被塗物を得ることができる。上記効果を奏することから本発明の水系コーティング剤用保水剤は、水系エマルション塗料のライン塗装における高速コーティングに適した物性の水系エマルション塗料を調整することができる効果を有しており、生産性の向上、品質の向上、原価の低減、省エネルギーなどの観点から塗料業界の塗装技術動向であるインプラントでの高速ライン塗装をを実現し、良好なエマルション塗料物性、高い操業性と高い被塗物物性を付与することができ水系エマルション塗料の塗装に好適である。

Claims (8)

  1. 一般式化1で示される重量平均分子量8,000〜100,000の化合物Aからなり、化合物Aが、
    0.2≦(p+r)/(o+p+q+r)≦0.8
    0.2≦o/(o+p+q+r)≦0.8
    0≦(q+r)/(o+p+q+r)≦0.3
    であることを特徴とする水系コーティング剤用保水剤。
    (式中、o、p、qおよびrは0または1以上の正数、但し、qおよびrは同じであり、o、p、qおよびrが同時に0となることはない。M1およびM2はアルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウムを表す。R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素原子またはメチル基である。R0、R9は化合物Aの分子末端基である。)
  2. 化合物Aが、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサルフェート塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸エステル塩およびポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩からなる群より選ばれた1種または2種以上のアニオン性界面活性剤を用いて乳化重合してなるアルカリ感応型エマルションである請求項1 に記載の水系コーティング剤用保水剤。
  3. 化合物Aが、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸ポリエチレングリコールエステルおよびエチレンオキシド・プロピレンオキシド共重合物からなる群より選ばれた1種または2種以上のノニオン性界面活性剤を用いて乳化重合してなるアルカリ感応型エマルションである請求項1 に記載の水系コーティング剤用保水剤。
  4. 化合物Aが、溶液重合して得られる重合体である請求項1 に記載の水系コーティング剤用保水剤。
  5. ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサルフェート塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸エステル塩およびポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩からなる群より選ばれた1種または2種以上のアニオン性界面活性剤を配合して調整される請求項1〜のいずれかに記載の水系コーティング剤用保水剤。
  6. ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸ポリエチレングリコールエステルおよびエチレンオキシド・プロピレンオキシド共重合物からなる群より選ばれた1種または2種以上のノニオン性界面活性剤を配合して調整される請求項1〜のいずれかに記載の水系コーティング剤用保水剤。
  7. 水系コーティング剤が水系紙塗被塗料である請求項1〜のいずれかに記載の保水剤。
  8. 水系コーティング剤が水系エマルションまたは水系エマルション塗料である請求項1〜のいずれかに記載の保水剤。
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