JPH11244158A - 保温容器 - Google Patents

保温容器

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JPH11244158A
JPH11244158A JP10051826A JP5182698A JPH11244158A JP H11244158 A JPH11244158 A JP H11244158A JP 10051826 A JP10051826 A JP 10051826A JP 5182698 A JP5182698 A JP 5182698A JP H11244158 A JPH11244158 A JP H11244158A
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真 松山
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康弘 古和
Toru Goto
亨 後藤
Rikiya Kato
力也 加藤
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Nippon Sanso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性を有する保温性の高い保温容器であって
も、吸い口の開閉操作を容易にして、飲料水を手軽に飲
むことができる。 【解決手段】 内筒６と外筒７との間に断熱部８を有す
る容器本体２の開口部に蓋部材３を着脱可能に設け、該
蓋部材３の天板３ａに、止水可能な吸い口４を突設する
とともに減圧解除弁５を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸い口を有する携
帯用の保温容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、飲料水を入れた携帯用の保温容
器は、容器本体に中栓とコップ兼用の蓋とを有している
ので、飲料水を容器本体から直接飲む場合には、蓋と中
栓を外して容器本体の開口部に口を付けて飲む。したが
って、蓋と中栓を外す操作が面倒で、運動時等の急いで
飲みたい場合や身体を動かしている場合等には適さない
ので、このような場合の使用に対応するため吸い口を有
する水筒がある。
【０００３】このような水筒としては、水筒の蓋に吸い
口を設け、容器本体の胴部を押圧して塑性変形させ、使
用時に容器本体内が減圧状態となるのを防止するもの
や、実開平１−２７６９９号公報に示される如く、不使
用時には蓋内に収納され、使用時には操作部材の回動に
より蓋から突出する吸い口と、容器本体内の減圧を防止
する空気孔とを蓋に設け、不使用時に吸い口を折り畳ん
で止水するとともに空気孔を塞ぐ構造のものがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の水筒
は、押圧力を必要とし、しかも、塑性変形させるために
は、容器本体の材質、構造が一重構造の合成樹脂製に限
定される。したがって、保温性が低く、保温性を高める
ためには、水筒の回りに保温材を巻くか保温性の高い袋
等に収納しなければならないが、このようにしても保温
性に限界がある。また、後者の水筒は、吸い口の折り畳
み及び空気孔の開閉構造が複雑である。
【０００５】そこで本発明は、剛性を有する保温性の高
い保温容器であっても、吸い口の開閉操作が容易にでき
て、飲料水を手軽に飲むことができる保温容器を提供す
ることを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明は、内筒と外筒との間に断熱部を有する容
器本体の開口部に蓋部材を着脱可能に装着した保温容器
において、該蓋部材の天板に、止水可能な吸い口を突設
するとともに減圧解除弁を設けたことを特徴とし、前記
吸い口は、流路を有する吸い口本体部と、該吸い口本体
部に軸線方向に移動可能に外嵌されて前記流路を開閉す
る吸い口部と、該吸い口部に着脱可能に被着される吸い
口キャップとで構成され、該吸い口キャップの脱着に伴
う前記吸い口部の移動によって前記流路が開閉すること
を特徴としている。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態例に基づいて、さらに詳細に説明する。図１及び図
２は本発明の第１実施形態例を示すもので、保温容器１
は、断熱構造の容器本体２に、該容器本体２の開口部を
覆う蓋部材３を着脱可能に装着し、該蓋部材３に止水可
能な吸い口４と減圧解除弁５を設けている。
【０００８】容器本体２は、金属製の有底内筒６及び有
底外筒７の上端開口部同士を一体に接合したもので、両
筒６，７間には真空断熱構造の断熱部８が形成されてい
る。外筒７の上部外周には、蓋部材３を螺着するねじ部
９が形成されている。なお、内筒６及び外筒７は合成樹
脂製でもよく、また、断熱部８は、低熱伝導率ガスを封
入した断熱構造、無機系の充填物を充填した断熱構造、
若しくは発泡スチロール等の有機系の充填物を充填した
断熱構造等でもよい。
【０００９】蓋部材３は、天板３ａに前記吸い口４を突
設するとともに減圧解除弁５を設けたもので、天板３ａ
の内側外周に容器本体２の開口部口縁に密着するパッキ
ン１０を備えている。吸い口４は、天板３ａの一側から
立ち上がる、流路１１ａを有する円筒状の吸い口本体部
１１と、該吸い口本体部１１に沿って軸線方向に移動可
能に外嵌されて前記流路１１ａを開閉する吸い口部１２
と、該吸い口部１２に着脱可能に被着される吸い口キャ
ップ１３とで構成されている。
【００１０】吸い口本体部１１は、先端中央に円柱状の
ガイド１１ｂを有し、該ガイド１１ｂの周囲に前記流路
１１ａとしての複数の小径の貫通孔を形成し、先端外周
に前記吸い口部１２の抜け止めストッパ１１ｃを突出形
成している。
【００１１】吸い口部１２は、筒体１２ａに天面１２ｂ
を一体に接合し、天面１２ｂの中央に前記ガイド１１ｂ
が挿入される貫通孔１２ｃを形成し、筒体１２ａの中間
部内周に前記抜け止めストッパ１１ｃに係合する突状部
１２ｄを形成するとともに、筒体１２ａの上部外周に吸
い口キャップ１３の係止部１２ｅを形成している。
【００１２】この吸い口部１２は、天面１２ｂを吸い口
本体部１１の上面に接触した状態で、前記貫通孔１２ｃ
が前記ガイド１１ｂによって塞がれるとともに、天面１
２ｂの内面の貫通孔１２ｃ周縁部が前記流路１１ａを閉
じる。そして、吸い口部１２を上方へ移動させると、天
面１２ｂが流路１１ａから離れて流路１１ａが開くとと
もに貫通孔１２ｃがガイド１１ｂから離れて開く。
【００１３】吸い口キャップ１３は、吸い口部１２に被
着されるキャップ部１３ａと、吸い口本体部１１の基部
に取り付けられる保持リング１３ｂと、キャップ部１３
ａと保持リング１３ｂとを繋いでＵ字状に屈曲される保
持帯１３ｃとで構成されている。キャップ部１３ａは、
上部内周に前記吸い口部１２の係止部１２ｅに係合する
係止部１３ｄを、上部外周にキャップ部１３ａを開ける
手掛かりとなる突起１３ｅをそれぞれ形成するととも
に、天面１３ｆの内側に、吸い口部１２にキャップ部１
３ａを被せたときに、吸い口部１２の天面１２ｂを押す
突起１３ｇを円周上に連続的に形成している。なお、突
起１３ｇは断片的に形成してもよい。
【００１４】また、蓋部材３の天板３ａの他側には、容
器本体２内の減圧を防止するための空気孔１４がスリッ
ト状に形成され、該空気孔１４に前記減圧解除弁５が設
けられている。減圧解除弁５は、空気孔１４に挿通され
る弁軸５ａと、該弁軸５ａの下部に設けられた弁体５ｂ
と、弁軸５ａの上部に形成された抜け止め部５ｃとを有
している。この減圧解除弁５は、容器本体２の内側から
弁軸５ａを空気孔１４に挿通し、抜け止め部５ｃを天板
３ａの外側に突出して天板３ａに取り付けられ、弁体５
ｂを天板３ａの内面側に配置し、空気孔１４を容器本体
２の内側から弁体５ｂにて開閉する。弁体５ｂは、容器
本体２内が減圧されると撓んで空気孔１４を開き、容器
本体２内が正圧に戻った場合及び容器本体２内の飲料水
の圧力が作用した場合は空気孔１４を閉じる。なお、蓋
部材３の天板３ａ外面には、空気孔１４を囲んで突状部
３ｂが形成されている。この突状部３ｂは、空気孔１４
の一部又は全周を囲んで形成され、減圧解除弁５の抜け
止め部５ｃ上方に配置された前記吸い口キャップ１３の
保持帯１３ｃが減圧解除弁５の抜け止め部５ｃに接触し
ないようにしている。
【００１５】このように構成された保温容器１は、図１
に示されるように、吸い口４の吸い口部１２に吸い口キ
ャップ１３が被着された状態では、吸い口部１２の天面
１２ｂが吸い口本体部１１の上面に接触し、吸い口部１
２の貫通孔１２ｃが吸い口本体部１１のガイド１１ｂに
よって塞がれるとともに、貫通孔１２ｃの周縁部が吸い
口本体部１１の流路１１ａを閉じている。また、減圧解
除弁５の弁体５ｂも空気孔１４を閉じている。
【００１６】そして、吸い口キャップ１３の突起１３ｅ
を手又は口で上方向に引き上げると、吸い口キャップ１
３の係止部１３ｄが吸い口部１２の係止部１２ｅに係合
しているため、吸い口部１２が吸い口キャップ１３と共
に上方向に引上げられ、吸い口部１２は吸い口本体部１
１に沿って上方へ移動し、吸い口部１２の突状部１２ｄ
が吸い口本体部１１の抜け止めストッパ１１ｃに係合す
るまで移動する。次に、吸い口キャップ１３の係止部１
３ｄが吸い口部１２の係止部１２ｅを乗り越え、図２に
示されるように、吸い口キャップ１３が吸い口部１２か
ら外れる。これにより、吸い口部１２の貫通孔１２ｃ及
び吸い口本体部１１の流路１１ａが開く。
【００１７】この状態で、吸い口部１２に口を付け、吸
い口４を下側になるように保温容器１を傾けて飲料水を
吸うと、保温容器１内が減圧され、減圧解除弁５の弁体
５ｂが撓んで空気孔１４を開き、空気孔１４から外気が
導入され、保温容器１内が負圧にならず、保温容器１内
の飲料水を流路１１ａを介して貫通孔１２ｃから飲むこ
とができる。また、この際に、空気孔１４は吸い口４の
上方に位置するから、空気孔１４が飲料水に浸される可
能性が少なく、空気孔１４から飲料水が漏れにくい。
【００１８】したがって、剛性を有する保温性の高い保
温容器１内の飲料水を手軽に飲むことができる。このた
め、保冷を維持する場合の氷の量を少なくすることがで
きて、保温容器１に入れる飲料水の量を多くできるとと
もに、氷による飲料水の薄まりを低減できる。また、吸
い口キャップ１３の開閉に伴い吸い口部１２を上下に移
動して、吸い口部１２の貫通孔１２ｃと吸い口本体部１
１の流路１１ａの開閉を行うから、片手又は口だけで開
閉操作ができる。さらに、吸い口キャップ１３の天面１
３ｆの内側に、吸い口部１２の天面１２ｂを押す突起１
３ｇを設けているから、閉操作時に確実に吸い口部１２
の天面１２ｂを押して、貫通孔１２ｃと流路１１ａとを
閉じることができる。しかも、蓋部材３の天板３ａ外側
に形成した突状部３ｂにより、吸い口キャップ１３の保
持帯１３ｃが減圧解除弁５の抜け止め部５ｃに接触しな
いようにしているから、減圧解除弁５が蓋部材３の天面
３ａから外れることがなく、保温容器１内の飲料水が漏
れにくい。また、減圧解除弁５が蓋部材３の天板３ａに
設置され、保温容器１内の飲料水の圧力が作用した場合
に空気孔１４を閉じているから、保温容器１を横置きに
したり倒しても、保温容器１内の飲料水が漏れにくい。
【００１９】図３は本発明の第２実施形態例を示すもの
である。なお、前記第１実施形態例と同一又は同様の要
素には、第１実施形態例と同一の符号を付してその説明
を省略する。本実施形態例は、吸い口キャップ１３のキ
ャップ部１３ａの下端内周に突起１３ｈを形成し、キャ
ップ部１３ａを吸い口部１２に被着したときに、突起１
３ｈを吸い口本体部１１の係合溝１１ｄに係合させる。
これにより、キャップ部１３ａが吸い口本体部１１に確
実に係止されて、キャップ部１３ａによる止水効果を発
揮するものである。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の保温容器
は、内筒と外筒との間に断熱部を有する容器本体の開口
部に蓋部材を着脱可能に設け、該蓋部材の天板に、止水
可能な吸い口を突設するとともに減圧解除弁を設けたの
で、吸い口に口を付け保温容器を傾けて飲料水を吸う
と、減圧解除弁が保温容器内の減圧を解除して保温容器
内を負圧にしないから、剛性を有する保温性の高い保温
容器内の飲料水を手軽に飲むことができる。このため、
保冷を維持する場合の氷の量を少なくすることができ
て、保温容器に入れる飲料水の量を多くできるととも
に、氷による飲料水の薄まりを低減できる。
【００２１】また、吸い口を、流路を有する吸い口本体
部と、該吸い口本体部に移動可能に外嵌されて前記流路
を開閉する吸い口部と、該吸い口部に着脱可能に被着さ
れる吸い口キャップとで構成し、該吸い口キャップの脱
着に伴う前記吸い口部の移動によって前記流路が開閉す
ることにより、片手又は口だけで流路の開閉を容易に操
作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第１実施形態例の保温容器の上半分
を示す断面図。
【図２】 同じく吸い口キャップを取り外した状態を示
す断面図。
【図３】 本発明の第２実施形態例の保温容器の上半分
を示す断面図。
【符号の説明】
１…保温容器、２…容器本体、３…蓋部材、４…吸い
口、５…減圧解除弁、６…内筒、７…外筒、８…断熱
部、１１…吸い口本体部、１１ａ…流路、１２…吸い口
部、１３…吸い口キャップ、１４…空気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 亨 東京都港区西新橋１丁目16番７号 日本酸 素株式会社内 (72)発明者 加藤 力也 東京都港区西新橋１丁目16番７号 日本酸 素株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 内筒と外筒との間に断熱部を有する容器
    本体の開口部に蓋部材を着脱可能に装着した保温容器に
    おいて、該蓋部材の天板に、止水可能な吸い口を突設す
    るとともに減圧解除弁を設けたことを特徴とする保温容
    器。
  2. 【請求項２】 前記吸い口は、流路を有する吸い口本体
    部と、該吸い口本体部に軸線方向に移動可能に外嵌され
    て前記流路を開閉する吸い口部と、該吸い口部に着脱可
    能に被着される吸い口キャップとで構成され、該吸い口
    キャップの脱着に伴う前記吸い口部の移動によって前記
    流路が開閉することを特徴とする請求項１記載の保温容
    器。
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