JP2023041197A - キャップユニット及びキャップ付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストローの先端の向きに因らずに、容器本体内の飲料を飲むことを可能としたキャップユニットを提供する。【解決手段】容器本体2の上部開口部2dを閉塞した状態で取り付けられるキャップ本体6と、キャップ本体6の上部を貫通した状態で取り付けられるストロー7と、キャップ本体6の下部から容器本体2の底部付近まで延びるパイプ8と、ストロー7とパイプ8との間の流路9を形成する流路形成部材10と、第1の通液口11を開閉する第1のバルブ12と、第2の通液口13を開閉する第2のバルブ14とを備え、ストロー7の先端を上方に向けた状態において、第1のバルブ12が第1の通液口11を開放し、第2のバルブ14が第2の通液口13を閉塞する一方、ストロー7の先端を下方に向けた状態において、第1のバルブ12が第1の通液口11を閉塞し、第2のバルブ14が第2の通液口13を開放する。【選択図】図2

Description

本発明は、キャップユニット及びキャップ付き容器に関する。
従来より、上部が開口した容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップユニット(栓体)を備えたキャップ付き容器(飲料用容器)がある。その中でも、容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、可撓性を有するストローが上部から突出して設けられたキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部を介して回動自在に取り付けられた蓋体と、蓋体をキャップ本体に対して固定する蓋ロック機構と、容器本体とキャップ本体との間を密閉する止水パッキン(シール部材)とを備えたストロー付きのキャップユニットが提案されている(例えば、下記特許文献1を参照。)。
このようなキャップユニットを備えた飲料用容器では、蓋ロック機構により蓋体がキャップ本体に対して固定されたときに、蓋体の内側にストローが折り曲げられた状態で収容される。また、蓋体の内側に設けられた突起部がストローに当接し、このストローを押し潰すことによって、ストローの通液路を閉塞する。一方、蓋ロック機構による蓋体の固定を解除することによって、蓋体を開方向に回動させながら、ストローが折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰する。これにより、ストローを通して容器本体内の飲料を飲むことができる。
特開2018-8714号公報
ところで、上述した従来の飲料用容器では、ストローの先端を上方に向けた状態(容器本体を正立させた状態)で、ストローを通して容器本体内の飲料を飲むことができる。一方、ストローの先端を下方に向けた状態では、キャップ本体の下部から容器本体の底部付近まで延びるパイプの先端が容器本体内の飲料の液面よりも上方に飛び出すことによって、ストローを通して容器本体内の飲料を飲むことができなくなる。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、ストローの先端の向きに因らずに、容器本体内の飲料を飲むことを可能としたキャップユニット、並びに、そのようなキャップユニットを備えることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたキャップ付き容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 上部が開口した容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
前記容器本体の上部開口部を閉塞した状態で取り付けられるキャップ本体と、
前記キャップ本体の上部を貫通した状態で取り付けられるストローと、
前記キャップ本体の下部から前記容器本体の底部付近まで延びるパイプと、
前記ストローと前記パイプとの間の流路を形成する流路形成部材と、
前記パイプと前記流路形成部材との間に設けられた第1の通液口を開閉する第1のバルブと、
前記流路形成部材に設けられた第2の通液口を開閉する第2のバルブとを備え、
前記ストローの先端を上方に向けた状態において、前記第1のバルブが前記第1の通液口を開放し、前記第2のバルブが前記第2の通液口を閉塞する一方、
前記ストローの先端を下方に向けた状態において、前記第1のバルブが前記第1の通液口を閉塞し、前記第2のバルブが前記第2の通液口を開放することを特徴とするキャップユニット。
〔2〕 前記第1のバルブは、第1の弁体と、前記第1の弁体を内側に収容する弁体収容部とを有して、前記第1の通液口を閉塞する位置と、前記第1の通液口を開放する位置との間で、前記第1の弁体が自重により移動自在とされた構造を有することを特徴とする前記〔1〕に記載のキャップユニット。
〔3〕 前記第1のバルブにおいて、前記ストローの先端を上方に向けた状態で、前記第1の弁体が自重により前記第1の通液口を開放する方向に移動し、前記ストローの先端を下方に向けた状態で、前記第1の弁体が自重により前記第1の通液口を閉塞する方向に移動することを特徴とする前記〔2〕に記載のキャップユニット。
〔4〕 前記第2のバルブは、前記第2の通液口を貫通した状態で、前記流路形成部材の内側に収容された第2の弁体と、前記流路形成部材と前記第2の弁体との間を密閉するシール部材とを有して、前記第2の通液口を閉塞する位置と、前記第2の通液口を開放する位置との間で、前記第2の弁体が自重により移動自在とされた構造を有することを特徴とする前記〔1〕~〔3〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔5〕 前記第2のバルブにおいて、前記ストローの先端を上方に向けた状態で、前記第2の弁体が自重により前記第2の通液口を閉塞する方向に移動し、前記ストローの先端を下方に向けた状態で、前記第2の弁体が自重により前記第2の通液口を開放する方向に移動することを特徴とする前記〔4〕に記載のキャップユニット。
〔6〕 前記流路形成部材は、前記第2の弁体が係合される係合凹部と、前記係合凹部の開口縁の周囲を斜めに切り欠くテーパー面とを有し、
前記テーパー面に前記シール部材が密着した状態で、前記係合凹部に係合された前記第2の弁体が前記第2の通液口を閉塞することを特徴とする前記〔4〕又は〔5〕に記載のキャップユニット。
〔7〕 前記第1の通液口は、前記第2の弁体に開口して設けられ、
前記パイプは、前記第2の弁体に接続されていることを特徴とする前記〔4〕~〔6〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔8〕 前記〔1〕~〔7〕の何れか一項に記載のキャップユニットと、
前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
〔9〕 前記容器本体は、真空断熱構造を有することを特徴とする前記〔8〕に記載のキャップ付き容器。
以上のように、本発明によれば、ストローの先端の向きに因らずに、容器本体内の飲料を飲むことを可能としたキャップユニット、並びに、そのようなキャップユニットを備えることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたキャップ付き容器を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係るキャップユニットを備えたキャップ付き容器の外観を示す斜視図である。 キャップ付き容器が備えるキャップユニットの閉塞状態を示す断面図である。 キャップ付き容器が備えるキャップユニットの開放状態において、ストローの先端を上方に向けた状態を示す断面図である。 キャップユニットの構成を示す分解斜視図である。 図3に示すキャップユニットの要部を拡大した断面図である。 キャップ付き容器が備えるキャップユニットの開放状態において、ストローの先端を下方に向けた状態を示す断面図である。 図6に示すキャップユニットの要部を拡大した断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態として、例えば図1~図7に示すキャップユニット1を備えたキャップ付き容器100について説明する。
なお、図1は、キャップユニット1を備えたキャップ付き容器100の外観を示す斜視図である。図2は、キャップ付き容器100が備えるキャップユニット1の閉塞状態を示す断面図である。図3は、キャップ付き容器100が備えるキャップユニット1の開放状態において、ストロー7の先端を上方に向けた状態を示す断面図である。図4は、キャップユニット1の構成を示す分解斜視図である。図5は、図3に示すキャップユニット1の要部を拡大した断面図である。図6は、キャップ付き容器100が備えるキャップユニット1の開放状態において、ストロー7の先端を下方に向けた状態を示す断面図である。図7は、図6に示すキャップユニット1の要部を拡大した断面図である。
本実施形態のキャップ付き容器100は、図1~図3に示すように、ストロー付きのキャップユニット1と、このキャップユニット1が着脱自在に取り付けられる容器本体2とを備え、後述するストロー7を通して容器本体2内の飲料(液体)を飲むことができる飲料用容器である。
また、本実施形態のキャップ付き容器100では、真空断熱構造を有する容器本体2によって、容器本体2に収容された飲料(内容物)を保冷(又は保温)することが可能となっている。
具体的に、この容器本体2は、例えばステンレス等からなる有底筒状の外容器3及び内容器4を有し、外容器3の内側に内容器4を収容した状態で互いの口元部を接合した二重構造の容器により構成されている。また、外容器3と内容器4との間には、真空断熱層5が設けられている。真空断熱層5は、例えば、高真空に減圧(真空引き)されたチャンバー内で、外容器3の底面中央部に設けられた脱気孔を塞ぐことによって形成することができる。
容器本体2は、略円形状の底部2aと、底部2aの外周から略円筒状に起立した胴部2bと、胴部2bの上部側において縮径された略円筒状の口頸部2cとを有している。また、口頸部2cの上端部は、容器本体2の上部開口部2dとして、円形状に開口している。
なお、本実施形態のキャップ付き容器100では、容器本体2が全体として略円筒状の外観形状を有しているが、容器本体2の外観形状については、特に限定されるものではなく、サイズやデザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。また、容器本体2の外周面には、塗装や印刷等が施されていてもよい。
本実施形態のキャップユニット1は、図2~図7に示すように、容器本体2の上部開口部2dを閉塞した状態で取り付けられたキャップ本体6と、キャップ本体6の上部を貫通した状態で取り付けられたストロー7と、キャップ本体6の下部から容器本体2の底部2a付近まで延びるパイプ8と、ストロー7とパイプ8との間の流路9を形成する流路形成部材10と、ストロー7とパイプ8との間に設けられた第1の通液口11を開閉する第1のバルブ12と、流路形成部材10に設けられた第2の通液口13を開閉する第2のバルブ14と、キャップ本体6にヒンジ部15を介して回動自在に取り付けられた蓋体16と、蓋体16をキャップ本体6に対して固定する蓋ロック機構17と、容器本体2とキャップ本体6との間を密閉する止水パッキン18とを備えている。
なお、本実施形態のキャップ付き容器100では、キャップユニット1のヒンジ部15が設けられた側を「後側」とし、ヒンジ部15が設けられた側とは反対側を「前側」として扱うものとする。
キャップ本体6は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂からなる。キャップ本体6は、略円筒状に形成された周壁部6aと、周壁部6aの上面を覆う上壁部6bと、上壁部6bの略中央部を貫通する第1の貫通孔6cと、第1の貫通孔6cの周囲を囲むように上壁部6bの下面からリング状に突出された嵌合周壁6dと、上壁部6bの第1の貫通孔6cを挟んだ後側を貫通する第2の貫通孔6eとを有している。
キャップ本体6は、容器本体2の口頸部2cに螺合により着脱自在に取り付けられている。このため、周壁部6aの内周面には、雌ネジ部6fが設けられている。一方、容器本体2の口頸部2cの外周面には、雌ネジ部6fと螺合される雄ネジ部2eが設けられている。
ストロー7は、例えばシリコーンゴム等のゴムやエラストマーなどの可撓性を有する弾性部材からなり、チューブ状に形成されたストロー部7aと、ストロー部7aの長さ方向の中途部に設けられたフランジ部7bと、ストロー部7aの下端部に設けられた流路接続部7cとを有している。
ストロー7は、第1の貫通孔6cにストロー部7aを貫通させた状態で、嵌合周壁6dの内側にフランジ部7bを嵌合させることによって、キャップ本体6に対して着脱自在に取り付けられている。ストロー部7aは、キャップ本体6の上部から突出された状態で、前方に向かって屈曲している。
キャップ本体6の内側には、止水パッキン18が着脱自在に取り付けられている。止水パッキン18は、例えばシリコーンゴム等のゴムやエラストマーなどのリング状の弾性部材(シール部材)からなる。また、止水パッキン18の上面には、略円筒状に突出された筒状突起部18aが設けられている。
止水パッキン18は、第2の貫通孔6eに筒状突起部18aを貫通させた状態で、周壁部6aと嵌合周壁6dとの間に嵌め付けられることによって、キャップ本体6に対して着脱自在に取り付けられている。筒状突起部18aは、キャップ本体6の上部から突出された状態で、外部の空気を容器本体2の内部へと導入するための通気孔19を形成している。
止水パッキン18は、容器本体2の口頸部2cにキャップ本体6が取り付けられた際に、上部開口部2d(口頸部2cの上端部)と全周に亘って密着した状態となることで、容器本体2とキャップ本体6との間を密閉する。
一方、止水パッキン18は、キャップ本体6の内側から取り外すことが可能である。これにより、止水パッキン18とキャップ本体6とをそれぞれ別々に洗浄することができ、これら止水パッキン18とキャップ本体6との間を衛生的に保つことが可能である。
流路形成部材10は、例えばポリプロピレン等のプラスチックからなるシリンダ20及びキャップ21を有し、キャップ21がシリンダ20に螺合により着脱自在に取り付けられることによって、その内側に流路9が形成されている。
このため、シリンダ20の外周面には、雄ネジ部20aが設けられている。一方、キャップ21の内周面には、この雄ネジ部20aと螺合される雌ネジ部21aが設けられている。
流路形成部材10は、シリンダ20の上部中央から略円筒状に突出されたストロー接続部10aを有している。流路形成部材10は、このストロー接続部10aを流路接続部7cに差し込むことによって、ストロー7と接続されている。
また、流路形成部材10には、キャップ21の下部中央を貫通する孔部によって、第2の通液口13が円形状に開口して設けられている。
第1のバルブ12は、第1の弁体22と、第1の弁体22を内側に収容する弁体収容部23とを有して、第1の通液口11を閉塞する位置と、第1の通液口11を開放する位置との間で、第1の弁体22が自重により移動自在とされた構造を有している。
具体的に、第1の弁体22は、球状のボール弁であり、例えばアルミニウムやステンス等の金属製の球体からなる。弁体収容部23は、第2の弁体24(後述する弁部24a)に設けられた第1の通液口11と、第2の弁体24(後述するパイプ接続部24b)に接続されたパイプ8との間に亘って設けられている。
第1のバルブ12では、ストロー7の先端を上方に向けた状態(容器本体2を正立させた状態)において、自重により下方(弁体収容部23の下端側)に移動した第1の弁体22が第1の通液口11を開放する。
一方、第1のバルブ12では、ストロー7の先端を下方に向けた状態(容器本体2を倒立させた状態)において、自重により下方(弁体収容部23の上端側)に移動した第1の弁体22が第1の通液口11を閉塞する。
第2のバルブ14は、第2の通液口13を貫通した状態で、流路形成部材10の内側に収容された第2の弁体24と、流路形成部材10と第2の弁体24との間を密閉するシール部材25とを有して、第2の通液口13を閉塞する位置と、第2の通液口13を開放する位置との間で、第2の弁体24が自重により移動自在とされた構造を有している。
具体的に、第2の弁体24は、流路形成部材10の内側に収容される有底円筒状の弁部24aと、弁部24aの底面中央から円筒状に突出されたパイプ接続部24bとを有して、パイプ接続部24bが第2の通液口13を貫通した状態で、弁部24aが流路形成部材10の内側に収容されている。
この状態において、弁部24aと第2の通液口13との間には、僅かな隙間が設けられている。また、第2の通液口13の内周面には、複数のリブ壁24cが係合される複数(本実施形態では4つ)のガイド溝13aが設けられている。これにより、第2の弁体24は、第2の通液口13に対して周方向の移動が規制されている。
第1の通液口11は、パイプ接続部24bに連続して弁部24aの底面中央から上方に向かってドーム状に突出した部分に円形状に開口して設けられている。
パイプ8は、例えばポリエチレン等の合成樹脂などからなる。パイプ8は、パイプ接続部24bに差し込まれることによって、第2の弁体24と接続されている。これにより、パイプ8は、パイプ接続部24bから容器本体2の底部2aに向かって円筒状に延びている。
第1の弁体22は、第1の通液口11とパイプ8との間に設けられた弁体収容部23の内側に収容されている。
これに対して、パイプ8には、パイプ接続部24bに接続される側(上側)の端部の一部を切り欠く切欠部8aが設けられている。これにより、自重により下方(弁体収容部23の下端側)に移動した第1の弁体22がパイプ8の上端開口部を完全に塞ぐことを防いでいる。なお、切欠部8aの形状については、例えば、斜めに切り欠いた形状や凹状に切り欠いた形状など、特に限定されるものではない。
シール部材25は、例えばシリコーンゴム等のゴムやエラストマーなどのリング状の弾性部材(シール部材)からなる。弁部24a(第2の弁体24)の下部側の外周面に設けられた溝部24dに嵌め付けられている。
これに対して、流路形成部材10には、弁部24a(第2の弁体24)が係合される係合凹部10bと、係合凹部10bの開口縁の周囲を斜めに切り欠くテーパー面10cとが設けられている。
第2のバルブ14では、ストロー7の先端を上方に向けた状態(容器本体2を正立させた状態)において、自重により下方(流路形成部材10の下端側)に移動した第2の弁体24が第2の通液口13を閉塞する。このとき、テーパー面10cにシール部材25が密着した状態で、係合凹部10bに係合された弁部24aが第2の通液口13を閉塞する。
一方、第2のバルブ14では、ストロー7の先端を下方に向けた状態(容器本体2を倒立させた状態)において、自重により下方(流路形成部材10の上端側)に移動した第2の弁体24が第2の通液口13を開放する。このとき、テーパー面10cからシール部材25が離間した状態で、係合凹部10bと弁部24aとの係合が解除されることによって、第2の通液口13を開放する。
これに対して、弁部24aの上端部には、その一部を切り欠いた切欠部24eが設けられている。これにより、自重により下方(流路形成部材10の上端側)に移動した第2の弁体24が流路9を完全に塞ぐのを防止している。
蓋体16は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂からなる。蓋体16は、略楕円筒状に形成された周壁部16aと、周壁部16aの天面を覆う天壁部16bとを有している。蓋体16は、キャップ本体6の後端側の上部に設けられたヒンジ部15を介してキャップ本体6に対して回動自在に取り付けられている。
また、蓋体16の内側の下面には、突起部16cと、栓体16dとが設けられている。突起部16cは、ストロー部7aと当接されるように天壁部16bの下面から下方に突出して設けられている。栓体16dは、筒状突起部18aの上部と当接されるように天壁部16bの下面から下方に突出して設けられている。
蓋ロック機構17は、キャップ本体6の前後方向にスライド自在に取り付けられたロック部材26と、ロック部材26をスライド方向の一方側(前側)に向けて付勢する付勢部材27と、ロック部材26側に設けられた係止部28と、蓋体16側に設けられた被係止部29とを有している。
ロック部材26は、上壁部6bの第1の貫通孔6cを挟んだ前側に設けられたガイド凹部6gの内側に、前後方向にスライド自在に嵌め付けられている。また、ロック部材26の前側には、このロック部材26を押圧操作するための操作ボタン26aが設けられている。
付勢部材27は、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有するゴムやエラストマーなどの円筒状の弾性部材からなる。付勢部材27は、ガイド凹部6gの後側に位置する収納凹部6hの内側に配置されている。なお、付勢部材27については、上述した弾性部材の代わりに、コイルバネなどのバネ部材を用いてもよい。
係止部28は、ロック部材26の上面から突出し、且つ、その先端が前方に向かって突出されたフック形状を有している。
被係止部29は、蓋体16の前側の下端部から後方に向かって突出されたフック形状を有している。
蓋ロック機構17では、蓋体16がキャップ本体6の上部を閉塞したときに、係止部28が被係止部29に係止されることによって、蓋体16がキャップ本体6に対して固定される。
このとき、ストロー部7aが2箇所で逆向きに折り曲げられた状態で蓋体16の内側に収容されると共に、ストロー部7aに当接された突起部16cがストロー部7aを押し潰しながら、ストロー部7aの通液路を閉塞する。また、栓体16dが筒状突起部18aの上部と当接されることによって、通気孔19を閉塞する。
この状態から、付勢部材27を圧縮させながら、ロック部材26の操作ボタン26aを押圧操作することによって、被係止部29に対する係止部28の係止状態を解除する。これにより、ストロー部7aが蓋体16を押し上げながら、折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰する。また、ストロー部7aが弾性復帰するのに伴って、蓋体16が開方向に回動される。さらに、通気孔19が開放された状態となる。
以上のような構成を有する本実施形態のキャップユニット1を備えたキャップ付き容器100では、図3及び図5に示すストロー7の先端を上方に向けた状態(容器本体2を正立させた状態)において、第1のバルブ12の第1の弁体22が第1の通液口11を開放し、第2のバルブ14の第2の弁体24が第2の通液口13を閉塞している。
この状態から、ストロー7を吸いながら流路9及びパイプ8内に負圧を発生させる。このとき、容器本体2内の飲料Lは、パイプ8から第1の通液口11を通して流路9へと流れ込み、ストロー7側へと吸い上げられる。これにより、ストロー7を通して飲料Lを飲むことが可能である。
一方、本実施形態のキャップ付き容器100では、図6及び図7に示すストロー7の先端を下方に向けた状態(容器本体2を倒立させた状態)において、第1のバルブ12の第1の弁体22が第1の通液口11を閉塞し、第2のバルブ14の第2の弁体24が第2の通液口13を開放している。
この状態から、ストロー7を吸いながら流路9内に負圧を発生させる。このとき、容器本体2内の飲料Lは、第2の通液口13から切欠部24eを通して流路9へと流れ込み、ストロー7側へと吸い上げられる。これにより、ストロー7を通して飲料Lを飲むことが可能である。
以上のようにして、本実施形態のキャップユニット1を備えたキャップ付き容器100では、ストロー7の先端の向きに因らずに、容器本体2内の飲料Lを飲むことが可能である。したがって、本実施形態のキャップ付き容器100では、このようなキャップユニット1を備えることによって、使い勝手の更なる向上を図ることが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、真空断熱構造を有する容器本体2によって保冷(又は保温)機能を持たせたキャップ付き容器100に本発明を適用した場合を例示しているが、このような真空断熱構造を有する容器本体2を備えたものに必ずしも限定されるものではない。すなわち、本発明は、ストロー付きのキャップユニットが容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップ付き容器に対して幅広く適用することが可能である。
100…キャップ付き容器 1…キャップユニット 2…容器本体 3…外容器 4…内容器 5…真空断熱層 6…キャップ本体 7…ストロー 8…パイプ 9…流路 10…流路形成部材 11…第1の通液口 12…第1のバルブ 13…第2の通液口 14…第2のバルブ 15…ヒンジ部 16…蓋体 17…蓋ロック機構 18…止水パッキン 19…通気孔 20…シリンダ 21…キャップ 22…第1の弁体 23…弁体収容部 24…第2の弁体 25…シール部材 26…ロック部材 27…付勢部材 28…係止部 29…被係止部

Claims (9)

  1. 上部が開口した容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
    前記容器本体の上部開口部を閉塞した状態で取り付けられるキャップ本体と、
    前記キャップ本体の上部を貫通した状態で取り付けられるストローと、
    前記キャップ本体の下部から前記容器本体の底部付近まで延びるパイプと、
    前記ストローと前記パイプとの間の流路を形成する流路形成部材と、
    前記パイプと前記流路形成部材との間に設けられた第1の通液口を開閉する第1のバルブと、
    前記流路形成部材に設けられた第2の通液口を開閉する第2のバルブとを備え、
    前記ストローの先端を上方に向けた状態において、前記第1のバルブが前記第1の通液口を開放し、前記第2のバルブが前記第2の通液口を閉塞する一方、
    前記ストローの先端を下方に向けた状態において、前記第1のバルブが前記第1の通液口を閉塞し、前記第2のバルブが前記第2の通液口を開放することを特徴とするキャップユニット。
  2. 前記第1のバルブは、第1の弁体と、前記第1の弁体を内側に収容する弁体収容部とを有して、前記第1の通液口を閉塞する位置と、前記第1の通液口を開放する位置との間で、前記第1の弁体が自重により移動自在とされた構造を有することを特徴とする請求項1に記載のキャップユニット。
  3. 前記第1のバルブにおいて、前記ストローの先端を上方に向けた状態で、前記第1の弁体が自重により前記第1の通液口を開放する方向に移動し、前記ストローの先端を下方に向けた状態で、前記第1の弁体が自重により前記第1の通液口を閉塞する方向に移動することを特徴とする請求項2に記載のキャップユニット。
  4. 前記第2のバルブは、前記第2の通液口を貫通した状態で、前記流路形成部材の内側に収容された第2の弁体と、前記流路形成部材と前記第2の弁体との間を密閉するシール部材とを有して、前記第2の通液口を閉塞する位置と、前記第2の通液口を開放する位置との間で、前記第2の弁体が自重により移動自在とされた構造を有することを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載のキャップユニット。
  5. 前記第2のバルブにおいて、前記ストローの先端を上方に向けた状態で、前記第2の弁体が自重により前記第2の通液口を閉塞する方向に移動し、前記ストローの先端を下方に向けた状態で、前記第2の弁体が自重により前記第2の通液口を開放する方向に移動することを特徴とする請求項4に記載のキャップユニット。
  6. 前記流路形成部材は、前記第2の弁体が係合される係合凹部と、前記係合凹部の開口縁の周囲を斜めに切り欠くテーパー面とを有し、
    前記テーパー面に前記シール部材が密着した状態で、前記係合凹部に係合された前記第2の弁体が前記第2の通液口を閉塞することを特徴とする請求項4又は5に記載のキャップユニット。
  7. 前記第1の通液口は、前記第2の弁体に開口して設けられ、
    前記パイプは、前記第2の弁体に接続されていることを特徴とする請求項4~6の何れか一項に記載のキャップユニット。
  8. 請求項1~7の何れか一項に記載のキャップユニットと、
    前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
  9. 前記容器本体は、真空断熱構造を有することを特徴とする請求項8に記載のキャップ付き容器。
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