JP7161339B2 - キャップユニット及びキャップ付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、キャップユニット及びキャップ付き容器に関する。
従来より、キャップ付き容器として、上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けることによって、容器本体の上部開口部を閉塞するキャップユニット(栓体)を備えたものがある。
また、このようなキャップユニットの中には、容器本体の口頸部に取り付けられた肩部材と、肩部材に対して螺合により着脱自在に取り付けられるキャップ本体と、肩部材に対してキャップ本体を固定するキャップロック機構とを備えたものがある(例えば、下記特許文献1,2を参照。)。
特開2015-226714号公報 特開2015-223207号公報
ところで、上述した従来のキャップロック機構では、構造が複雑化してしまい、部品点数が多くなるといった問題があった。また、肩部材に対するキャップ本体のロック状態を解除する際の操作性の改善が求められている。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、肩部材に対してキャップ本体を固定するキャップロック機構の構造を簡素化し、キャップロック機構を操作する際の操作性を向上させることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたキャップユニット、並びに、そのようなキャップユニットを備えたキャップ付き容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 上部が開口した容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
前記容器本体の口頸部に取り付けられる共に、取手部が設けられた肩部材と、
前記肩部材に対して螺合により着脱自在に取り付けられるキャップ本体と、
前記肩部材の外周部に設けられた雄ネジ部と、前記キャップ本体の内周部に設けられた雌ネジ部との螺合が完了した位置にて、前記肩部材に対して前記キャップ本体を固定するキャップロック機構とを備え、
前記キャップロック機構は、前記取手部を把持した状態で操作可能な位置に設けられた操作部と、前記取手部に回動自在に取り付けられたキャップロック部材と、前記キャップロック部材を回動方向の一方側に向けて付勢する付勢部材と、前記キャップロック部材の一端側から上方に延長して設けられた係止突起と、前記キャップ本体から突出された突出部と、前記突出部の下面に設けられた係止溝と、前記係止溝を挟んだ両側に設けられた一対の係止壁と、前記取手部の基端側の上部を前記肩部材の周方向に切り欠く切欠溝とを有し、
前記キャップロック部材は、前記係止突起が前記係止溝に係止されるロック位置と、前記係止突起と前記係止溝との係止状態が解除されるロック解除位置との間で回動自在とされており、
前記係止突起が前記切欠溝の底面よりも上方に突出し、且つ、前記切欠溝の底面から前記係止突起が突出する寸法よりも前記雄ネジ部及び前記雌ネジ部のピッチ寸法が大きくなっており、
前記肩部材に前記キャップ本体を取り付ける際は、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とが螺合するのに伴って、前記係止壁に当接した前記係止突起が前記係止壁を乗り越えながら、前記突出部と前記切欠溝とが重なり合った状態において、前記係止突起が前記係止溝に係止された状態となり、
前記肩部材から前記キャップ本体を取り外す際は、前記操作部を操作することによって、前記付勢部材の付勢に抗して前記キャップロック部材が前記ロック解除位置側に向けて回動されると共に、前記係止突起と前記係止溝との係止状態が解除されることによって、前記キャップ本体のロック状態を解除し、前記キャップ本体を前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合を解除する方向に回動可能とすることを特徴とするキャップユニット
〕 前記取手部は、前記肩部材の外周部から突出し、下方に延長された形状を有し、
前記操作部は、前記取手部の突出した部分の上部側に位置する操作ボタンであり、
前記取手部を把持した状態で前記操作ボタンを押圧する操作によって、前記付勢部材の付勢に抗して前記キャップロック部材が前記ロック解除位置側に向けて回動されることを特徴とする前記〔〕に記載のキャップユニット。
〕 前記取手部は、前記肩部材の外周部から突出し、下方に延長された形状を有し、
前記操作部は、前記取手部の突出した部分の下部側から下方に延長して設けられた操作レバーであり、
前記取手部を把持した状態で前記操作レバーを押圧する操作によって、前記付勢部材の付勢に抗して前記キャップロック部材が前記ロック解除位置側に向けて回動されることを特徴とする前記〔〕に記載のキャップユニット。
〔4〕 上部が開口した容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
前記容器本体の口頸部に取り付けられる共に、取手部が設けられた肩部材と、
前記肩部材に対して螺合により着脱自在に取り付けられるキャップ本体と、
前記肩部材の外周部に設けられた雄ネジ部と、前記キャップ本体の内周部に設けられた雌ネジ部との螺合が完了した位置にて、前記肩部材に対して前記キャップ本体を固定するキャップロック機構とを備え、
前記キャップロック機構は、前記取手部を把持した状態で操作可能な位置に設けられた操作部と、前記取手部に回動自在に取り付けられたキャップロック部材と、前記キャップロック部材を回動方向の一方側に向けて付勢する付勢部材とを有し、
前記キャップロック部材の一端側に設けられた一方の係止部が前記キャップ本体側に設けられた他方の係止部に係止されるロック位置と、前記一方の係止部と前記他方の係止部との係止状態が解除されるロック解除位置との間で、前記キャップロック部材が回動自在とされており、
前記取手部は、前記肩部材の外周部から突出し、下方に延長された形状を有し、
前記操作部は、前記取手部の突出した部分の下部側から下方に延長して設けられた操作レバーであり、
前記取手部を把持した状態で前記操作レバーを押圧する操作し、前記付勢部材の付勢に抗して前記キャップロック部材が前記ロック解除位置側に向けて回動されることによって、前記キャップ本体のロック状態を解除し、前記キャップ本体を前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合を解除する方向に回動可能とすることを特徴とするキャップユニット。
〔5〕 前記キャップ本体にヒンジ部を介して回動自在に取り付けられると共に、前記キャップ本体の上部に設けられた通液口を開閉する蓋体と、
前記蓋体が前記通液口を閉塞する位置にて前記キャップ本体に対して前記蓋体を固定する蓋ロック機構とを備えることを特徴とする前記〔1〕~〔4〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔6〕 前記〔1〕~〔5〕の何れか一項に記載のキャップユニットと、
前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
以上のように、本発明によれば、肩部材に対してキャップ本体を固定するキャップロック機構の構造を簡素化し、キャップロック機構を操作する際の操作性を向上させることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたキャップユニット、並びに、そのようなキャップユニットを備えたキャップ付き容器を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係るキャップユニットを備えるキャップ付き容器の外観を示す斜視図である。 図1に示すキャップユニットが備える蓋ロック機構のロック状態を示す斜視図である。 図1に示すキャップユニットが備える蓋ロック機構のロック解除状態を示す斜視図である。 図1に示すキャップユニットが備える蓋ロック機構のロック状態を示す断面図である。 図1に示すキャップユニットが備える蓋ロック機構のロック解除状態を示す断面図である。 図1に示すキャップユニットが備えるキャップロック機構のロック状態を示す斜視図である。 図1に示すキャップユニットが備えるキャップロック機構のロック解除状態を示す斜視図である。 図1に示すキャップユニットが備えるキャップロック機構のロック状態を示す断面図である。 図1に示すキャップユニットが備えるキャップロック機構のロック解除状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るキャップユニットが備えるキャップロック機構のロック状態を示す断面図である。 図10に示すキャップユニットが備えるキャップロック機構のロック解除状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1~図9に示すキャップユニット3Aを備えるキャップ付き容器1について説明する。なお、図1は、キャップユニット3Aを備えるキャップ付き容器1の外観を示す斜視図である。図2は、キャップユニット3Aが備える蓋ロック機構10のロック状態を示す斜視図である。図3は、キャップユニット3Aが備える蓋ロック機構10のロック解除状態を示す斜視図である。図4は、キャップユニット3Aが備える蓋ロック機構10のロック状態を示す断面図である。図5は、キャップユニット3Aが備える蓋ロック機構10のロック解除状態を示す断面図である。図6は、キャップユニット3Aが備えるキャップロック機構50Aのロック状態を示す斜視図である。図7は、キャップユニット3Aが備えるキャップロック機構50Aのロック解除状態を示す斜視図である。図8は、キャップユニット3Aが備えるキャップロック機構50Aのロック状態を示す断面図である。図9は、キャップユニット3Aが備えるキャップロック機構50Aのロック解除状態を示す断面図である。
本実施形態のキャップ付き容器1は、図1に示すように、容器本体2と、容器本体2に着脱自在に取り付けられるキャップユニット3Aとを備えている。キャップ付き容器1は、真空断熱構造を有する容器本体2によって、容器本体2に収容された飲料(内容物)を保温又は保冷することが可能な飲料用容器である。
具体的に、この容器本体2は、図1、図4及び図5に示すように、例えばステンレス等からなる有底筒状の外容器4及び内容器5を有し、外容器4の内側に内容器5を収容した状態で互いの口元部を接合した二重構造の容器により構成されている。また、外容器4と内容器5との間には、真空断熱層6が設けられている。真空断熱層6は、例えば、高真空に減圧(真空引き)されたチャンバー内で、外容器4の底面中央部に設けられた脱気孔を塞ぐことによって形成することができる。
容器本体2は、略円形状の底部2aと、底部2aの外周から略円筒状に起立した胴部2bと、胴部2bの上部側において縮径された略円筒状の口頸部2cとを有している。また、口頸部2cの上端部は、容器本体2の上部開口部2dとして、円形状に開口している。また、口頸部2cの内側には、リング状の張出部7が全周に亘って突出して設けられている。
なお、本実施形態のキャップ付き容器1は、全体として略円筒状の外観形状を有しているが、キャップ付き容器1の外観形状については、特に限定されるものではなく、サイズやデザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。また、容器本体2の外周面には、塗装や印刷等が施されていてもよい。
本実施形態のキャップユニット3Aは、容器本体2の上部開口部2dを閉塞する栓体を構成するものである。具体的に、このキャップユニット3Aは、図2~図5に示すように、キャップ本体8と、キャップ本体8に回動自在に取り付けられた蓋体9と、キャップ本体8に対して蓋体9を固定する蓋ロック機構10とを備えている。
なお、以下の説明では、後述する第1のヒンジ部24を介してキャップ本体8に対して蓋体9が取り付けられる側をキャップ付き容器1の「後側」とし、それとは反対側をキャップ付き容器1の「前側」として説明する。
キャップ本体8は、例えばポリプロピレン等の耐熱性樹脂からなる。キャップ本体8は、略円筒状に形成された周壁部8aと、周壁部8aの上部に周壁部8aよりも縮径された開口部8bが形成された上壁部8cとを有している。
一方、容器本体2は、底部2aに底部材11と、口頸部2cに肩部材12とが取り付けられた構造を有している。底部材11及び肩部材12は、例えばポリプロピレン等の耐熱性樹脂からなる。底部材11は、全体として有底円筒状に形成されている。底部材11は、容器本体2の底部2aと胴部2bとの間の段差部2eに嵌め付けられることによって、容器本体2の底部2aを覆った状態で取り付けられている。
肩部材12は、全体として略円筒状に形成されている。肩部材12は、容器本体2の胴部2bと口頸部2cとの間の段差部2fに嵌め付けられることによって、容器本体2の口頸部2cを覆った状態で取り付けられている。また、肩部材12には、取手部12aが設けられている。取手部12aは、肩部材12の後側の外周部から突出し、下方に延長された形状を有している。
キャップ本体8は、この肩部材12(容器本体2)に対して螺合により着脱自在に取り付けられている。このため、周壁部8aの内周面には、雌ネジ部8dが設けられている。一方、肩部材12の外周面には、雌ネジ部8dと螺合される雄ネジ部12bが設けられている。
なお、キャップ本体8は、上述した肩部材12に対して着脱自在に取り付けられる構成に限らず、この肩部材12を省略し、容器本体2の口頸部2cに対して着脱自在に取り付けられる構成とすることも可能である。その場合、口頸部2cの外周面に雌ネジ部8dと螺合される雄ネジ部が設けられた構成とすればよい。
キャップ本体8の開口部8bには、飲み口又は注ぎ口(本実施形態では飲み口)を形成する口形成部材13が着脱自在に取り付けられている。口形成部材13は、例えばポリプロピレン等の耐熱性樹脂からなる。口形成部材13は、通液口14及び通気口15が形成された底壁部13aと、底壁部13aの周囲から上方に向かって立ち上がる筒状の周壁部13bと、底壁部13aの外周面の下端側からリング状に突出された下側フランジ部13cと、周壁部13bの外周面の上端側から互いに反対方向(左右方向)に突出された一対の上側フランジ部13dと、周壁部13bの上端から斜めカット状に突出された飲み口部13eとを有している。
このうち、飲み口部13eは、口形成部材13の前側に位置している。通液口14は、底壁部13aに形成された凹部14aの底面を貫通して設けられている。通気口15は、凹部14aよりも高い位置にある底壁部13aを貫通して設けられている。また、通液口14は、通気口15よりも飲み口部13e側(前側)に位置し、丸孔を形成する通気口15よりも前後方向に大きく略楕円状に開口している。
キャップ本体8と口形成部材13との間には、キャップ本体8の開口部8bに口形成部材13を着脱自在に取り付けるための脱着機構16が設けられている。脱着機構16は、口形成部材13の前側に第1の爪部17と、口形成部材13の後側に第2の爪部18が設けられたストッパー19とを有している。
第1の爪部17は、周壁部13bの外周面の上端側から前方に突出して設けられている。ストッパー19は、口形成部材13の後側の外周面に沿って配置されている。また、ストッパー19の下端(基端)部は、口形成部材13に設けられたヒンジ機構13fにより回動自在に支持されている。第2の爪部18は、ストッパー19の上端(先端)側から後方に向かって突出して設けられている。第2の爪部18の先端部は、傾斜面18aを形成している。
口形成部材13とストッパー19との間には、例えばゴムやエラストマー等からなる弾性部材20が配置されている。弾性部材20は、ストッパー19の口形成部材13と対向する面に取り付けられている。弾性部材20は、ストッパー19の先端側を前方に向かって回動させたときに、ストッパー19と口形成部材13との間で圧縮される(弾性変形する)ことによって、ストッパー19を後方に向かって付勢する。また、ストッパー19の上端(先端)部には、このストッパー19を指で回動操作し易くするための凹部又は凸部を有した操作部19aが設けられている。
一方、脱着機構16は、キャップ本体8の前側に第1の被係止部21と、キャップ本体8の後側に第2の被係止部22とを有している。第1の被係止部21及び第2の被係止部22は、上壁部8cの開口部8bに沿った前後位置に、それぞれ設けられた段差部からなる。
以上のような構成を有する脱着機構16では、第1の被係止部21に対して第1の爪部17を位置決めした状態で、キャップ本体8の開口部8bの内側に、口形成部材13を下側から嵌め込む。このとき、キャップ本体8の上壁部8cの下面に一対の上側フランジ部13dが当接された状態となる。また、第1の爪部17が第1の被係止部21に係止される。さらに、第2の爪部18の傾斜面18aがキャップ本体8の開口部8bの縁に当接しながら、第2の爪部18が開口部8bの縁を乗り越えるのに伴って、ストッパー19の先端側が前方に向かって回動した後に、ストッパー19の先端側が後方の元の位置へと復帰すると同時に、第2の爪部18が第2の被係止部22に係止される。
これにより、口形成部材13は、キャップ本体8の開口部8bに装着された状態となる。また、口形成部材13が装着されると同時に、キャップ本体8の開口部8bから飲み口部13eが外方(上方)に向かって突き出した状態となる。
一方、脱着機構16では、ストッパー19の先端側を前方に向かって回動させる操作によって、第2の被係止部22に対する第2の爪部18の係止状態を解除する。これにより、第1の被係止部21に対する第1の爪部17の係止状態を解除しながら、キャップ本体8の開口部8bの下側から口形成部材13を取り外すことが可能である。
口形成部材13が装着されたキャップ本体8は、容器本体2の口頸部2cに取り付けられることによって、口形成部材13が上部開口部2dの内側に嵌め込まれた状態で、容器本体2の上部開口部2dを閉塞する。
口形成部材13の下側フランジ部13cには、止水パッキン23が着脱自在に取り付けられている。止水パッキン23は、張出部7(容器本体2)と口形成部材13(キャップ本体8)との間を密閉するためのリング状のシール部材である。止水パッキン23は、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有するゴムやエラストマーなどの弾性部材からなる。止水パッキン23は、下側フランジ部13cの外周部に嵌め付けられている。
止水パッキン23は、容器本体2の上部開口部2dの内側に嵌め込まれた際に、弾性変形しながら容器本体2の張出部7に全周に亘って密着した状態となる。これにより、張出部7と口形成部材13との間を密閉することが可能となっている。
蓋体9は、口形成部材13が形成する通液口14を開閉するものであり、例えばポリプロピレン等の耐熱性樹脂からなる。蓋体9は、キャップ本体8の周壁部8aと連続するように略円筒状に形成された周壁部9aと、周壁部9aの天面を覆う天壁部9bとを有している。
蓋体9は、キャップ本体8に第1のヒンジ部24を介して回動自在に取り付けられている。蓋体9は、第1のヒンジ部24に設けられた付勢部材24aによって、通液口14を開放する方向(開方向)に付勢された状態となっている。なお、本実施形態では、付勢部材24aとして捻りコイルバネを用いている。また、付勢部材24aとしては、捻りコイルバネなどのバネ部材に限らず、ゴム又はエラストマー等の弾性部材などを用いることができる。
蓋体9の内側には、口形成部材13が形成する通液口14を閉塞する閉栓部材25が設けられている。蓋体9は、天壁部9bの周囲から立ち下がる周壁部9aの内側に位置して、天壁部9bの下面側の略中央部から立ち下がる略筒状の内壁部9cを有している。閉栓部材25は、この内壁部9cの内側に嵌合により取り付けられている。閉栓部材25の内側には、後述する蓋ロック機構10が収容される収容空間が設けられている。
閉栓部材25が取り付けられた蓋体9は、閉栓部材25が口形成部材13の内側に嵌め込まれた状態で、口形成部材13が形成する通液口14を閉塞する。
閉栓部材25の外周部には、通液口14を密閉する蓋パッキン26が着脱自在に取り付けられている。蓋パッキン26は、口形成部材13と閉栓部材25との間を密閉するための栓状のシール部材である。なお、蓋パッキン26には、止水パッキン23と同じ材質のものが用いられている。蓋パッキン26は、閉栓部材25を覆うように閉栓部材25に嵌め付けられている。また、蓋パッキン26には、通液口14に当接される略ドーム状の第1の栓部26aと、通気口15に当接される略円柱状の第2の栓部26bとが設けられている。
蓋パッキン26は、口形成部材13の内側に嵌め込まれた際に、弾性変形しながら第1の栓部26aが通液口14の周囲に密着した状態で通液口14を閉塞すると共に、第2の栓部26bが通気口15の周囲に密着した状態で通気口15を閉塞する。これにより、口形成部材13と閉栓部材25との間を密閉することが可能となっている。
蓋ロック機構10は、第1のヒンジ部24に設けられた付勢部材24aの付勢に抗して、蓋体9が通液口14を閉塞する位置にて蓋体9を固定するものである。また、蓋ロック機構10は、蓋体9の上部に操作ボタン27を有し、操作ボタン27を第1のヒンジ部24に向かう方向にスライドさせる操作をした後に、操作ボタン27を押し下げる方向に操作することによって、蓋体9のロック状態を解除し、付勢部材24aの付勢により蓋体9を開方向に回動可能とする。
具体的に、この蓋ロック機構10は、操作ボタン27をスライドさせる方向に案内するガイド溝28と、操作ボタン27を押し下げる方向に案内するガイド孔29とを有している。
操作ボタン27は、略円板状に形成されると共に、その下面にガイド凸部27aと、ガイド凸部27aから下方に向かって突出した規制凸部(一方の規制部材)27bとを有している。また、操作ボタン27の上面には、この操作ボタン27を指でスライド操作し易くするための凹部又は凸部(本実施形態では凹部)を有した操作部27cが設けられている。
ガイド溝28は、蓋体9(天壁部9b)の上面側の略中央部を操作ボタン27に対応した幅で前後方向に切り欠くように形成されている。ガイド孔29は、ガイド溝28の内側に位置して、操作ボタン27の外形に合わせて天壁部9bを貫通している。
また、蓋ロック機構10は、ガイド孔29の内側に配置された操作部材30と、蓋体9に第2のヒンジ部31を介して回動自在に取り付けられた蓋ロック部材32とを有している。
操作部材30は、ガイド孔29の内形に合わせて略円板状に形成されると共に、その外周部から突出したフランジ部(図示せず。)がガイド孔29の周囲と当接されることによって、ガイド孔29よりも上方への移動が規制されている。また、操作部材30は、フランジ部に設けられたガイドスリット(図示せず。)に、内壁部9cの内側に設けられたガイドリブ(図示せず。)が係合されることによって、上下方向に昇降自在に支持されている。
さらに、操作部材30の下面には、ガイドピン30aが突出して設けられている。一方、閉栓部材25の内側の底面には、ガイド筒25aが突出して設けられている。そして、操作部材30は、ガイド筒25aの内側にガイドピン30aが係合されることによって、上下方向に昇降自在に支持されている。
閉栓部材25の内側には、第3のコイルバネ(第3のバネ部材)33が配置されている。第3のコイルバネ33は、ガイド筒25aを内側に進入させることによって、閉栓部材25の底面から立設した状態で保持されている。第3のコイルバネ33は、操作部材30を押し下げたときに、操作部材30と閉栓部材25との間で圧縮される(弾性変形する)ことによって、操作部材30を押し上げる方向に向かって付勢する。また、第3のコイルバネ33を設けることによって、蓋ロック機構10による蓋体9のロック状態を確実に維持することが可能である。
操作部材30には、ガイド凹部30bが設けられている。ガイド凹部30bは、操作部材30の前端から後端に向かって操作部材30を操作ボタン27のスライド量に応じた長さ分だけ切り欠くように形成されている。操作部材30は、このガイド凹部30bにガイド凸部27aを係合させた状態で、操作ボタン27を前後方向にスライド自在に案内(支持)している。
また、ガイド凹部30bの内側には、第1のコイルバネ(第1のバネ部材)34が配置されている。第1のコイルバネ34は、規制凸部27bの後側の側面から突出したピン27dを内側に進入させた状態で、ガイド凸部27aとガイド凹部30bとの間で保持されている。
第1のコイルバネ34は、操作ボタン27をスライド方向(前後方向)の一端側(前側)から他端側(後側)に向かってスライドさせたときに、操作ボタン27(ガイド凸部27a)と操作部材30(ガイド凹部30b)との間で圧縮される(弾性変形する)ことによって、操作ボタン27をスライド方向(前後方向)の一端側(前側)に向かって付勢する。
ここで、操作ボタン27のスライド方向(前後方向)の一端(前端)は、この操作ボタン27の一部が蓋体9(天壁部9b)の上面と重なる位置(以下、第1の位置という。)にある。第1の位置では、操作ボタン27の一部が蓋体9(天壁部9b)の上面と当接されることによって、操作ボタン27の押圧操作を規制している。
また、閉栓部材25の内側の底面には、操作ボタン27が第1の位置にあるとき、規制凸部27bと対向する規制ピン25b(他方の規制部材)が設けられている。第1の位置では、規制凸部27bが規制ピン25bの上方に位置している。この場合、仮に部品の変形等により操作ボタン27が落ち込み過ぎたとしても、規制凸部27bが規制ピン25bに当接されることによって、操作ボタン27の押圧操作を規制しながら、この操作ボタン27のスムーズなスライド操作が可能となっている。
一方、操作ボタン27のスライド方向(前後方向)の他端(後端)は、操作ボタン27がガイド孔29と重なる位置(以下、第2の位置という。)にある。また、第2の位置では、規制ピン25bに対する規制凸部27bの位置が後側にずれることによって、規制ピン25bによる規制凸部27bの規制が解除される。これにより、第2の位置では、操作ボタン27の押圧操作が可能となっている。
第2のヒンジ部31は、第1のヒンジ部24とは反対側(前側)における周壁部9aと天壁部9bとの角部の内側に位置して設けられている。第2のヒンジ部31は、蓋ロック部材32に設けられたヒンジ軸受部31aと、ヒンジ軸受部31aを回動軸方向に貫通した状態で取り付けられたヒンジ軸31bとを有している。
蓋ロック部材32は、この第2のヒンジ部31により回動自在に支持されている。蓋ロック部材32は、ヒンジ軸受部31aから周壁部9aに沿った方向に延長された第1のアーム部32aと、ヒンジ軸受部31aから天壁部9bに沿った方向に延長された第2のアーム部32bとを有している。
蓋体9(周壁部9a)の前側には、第1のアーム部32aを外方に臨ませるスリット9dが設けられている。スリット9dは、周壁部9aの下端側から上端側に向かって、第1のアーム部32aに対応した幅及び長さで切り欠き形成されている。一方、スリット9dから外方に臨む第1のアーム部32aの外面は、蓋体9の周壁部9aと連続した外周面を形成している。
第1のアーム部32aの先端(蓋ロック部材32の一端)には、フック部(一方の係止部)35が設けられている。フック部35の先端は、後方に向かって突出し、更に、その突出した部分の下面側が傾斜している。
キャップ本体8には、フック部35が係止される係止凹部(他方の係止部)36が設けられている。係止凹部36は、上壁部8cの前側をフック部35の形状に合わせて切り欠くように形成されている。
蓋ロック部材32は、フック部35が係止凹部36に係止されるロック位置と、フック部35と係止凹部36との係止状態が解除されるロック解除位置との間で回動される。
閉栓部材25の内側には、第2のコイルバネ(第2のバネ部材)37が設けられている。第2のコイルバネ37は、閉栓部材25の内側の底面から突出したピン25cと、第2のアーム部32bの先端(蓋ロック部材32の他端)から下方に向かって突出したピン32cとを、それぞれ内側に進入させることによって、閉栓部材25の底面から立設した状態で保持されている。第2のコイルバネ37は、第2のアーム部32bの先端と閉栓部材25との間で圧縮された状態で、蓋ロック部材32を回動方向のロック位置側に向かって付勢している。
以上のような構成を有する蓋ロック機構10では、操作ボタン27を第1のコイルバネ34の付勢に抗して第1の位置から第2の位置までスライドさせる操作をした後に、操作ボタン27を操作部材30と共に第2のコイルバネ37及び第3のコイルバネ33の付勢に抗してガイド孔29の内側に向かって押し下げる操作を行う。
これにより、操作部材30が第2のアーム部32bの先端(蓋ロック部材32の他端)を押圧しながら、第2のコイルバネ37の付勢に抗して蓋ロック部材32をロック解除位置まで回動させる。以上のような操作ボタン27の操作によって、蓋体9のロック状態を解除し、付勢部材の付勢により蓋体9を開方向に回動させることが可能である。
したがって、本実施形態の蓋ロック機構10を備えるキャップユニット3Aでは、操作ボタン27をスライドさせる操作の後に、操作ボタン27を押し下げる操作(いわゆる2アクションによる操作)を行うことによって、蓋体9のロック状態が解除される。このため、従来のような操作ボタンの不用意な押圧操作(いわゆる1アクションによる操作)によって、蓋体のロック状態が解除されるといったことを防ぐことが可能である。
また、本実施形態のキャップユニット3Aでは、従来のような安全ストッパーなどを設ける必要がないため、部品点数を増やすことなく、不用意な操作によって蓋体9が開くことを防止できる。
また、本実施形態のキャップユニット3Aでは、上述した操作ボタン27をスライドさせる操作と、操作ボタン27を押し下げる操作とを連続した操作で行うことができる。これにより、従来のようにコップを取り外してから操作ボタンを操作したり、安全ストッパーを解除してから操作ボタン27を操作したりする必要がないため、使い勝手の更なる向上を図ることが可能である。
以上のようにして、本実施形態のキャップユニット3Aを備えるキャップ付き容器1では、不用意な操作によって蓋体9が開くことを防止しつつ、使い勝手の更なる向上を図ることが可能である。
ところで、本実施形態のキャップユニット3Aは、図6~図9に示すように、上述した肩部材12の外周部に設けられた雄ネジ部12bと、キャップ本体8の内周部に設けられた雌ネジ部8dとの螺合が完了した位置にて、肩部材12に対してキャップ本体8を固定するキャップロック機構50Aを備えている。
キャップロック機構50Aは、取手部12aの突出した部分の上部側に位置する操作ボタン(操作部)51と、取手部12aに回動自在に取り付けられたキャップロック部材52と、キャップロック部材52を回動方向の一方側に向けて付勢する第4のコイルバネ(付勢部材)53とを有している。
操作ボタン51は、下部が開口した略有天筒状のボタン本体51aと、ボタン本体51aの下端側の周囲から拡径方向に突出されたフランジ部51bとを有している。一方、取手部12aには、操作ボタン51を収容する収容凹部12cが設けられている。また、収容凹部12cには、カバー部材54が嵌め込まれた状態で取り付けられている。
カバー部材54は、操作ボタン51を外部に露出させる孔部54aを有して、取手部12aと面一となるように、収容凹部12cに嵌め込まれている。操作ボタン51は、フランジ部51bが孔部54aの周囲と当接されることによって、孔部54aからの抜け止めがなされている。
キャップロック部材52は、収容凹部12cとカバー部材54との間の空間に収容された状態で、その後端側に設けられたヒンジ部52aを介してカバー部材54に回動自在に取り付けられている。キャップロック部材52は、ヒンジ部52aよりも前側に位置するドーム状の突起部52bと、突起部52bの下方に位置する略円筒状の嵌め込み凹部52cとを有している。
第4のコイルバネ53は、収容凹部12cの底面に設けられた位置決め凹部12dと、カバー部材54の嵌め込み凹部52cとの間で、圧縮された状態で配置されている。これにより、第4のコイルバネ53は、カバー部材54を回動方向の一方側(上方)に向けて付勢している。また、操作ボタン51は、ボタン本体51aの内側に突起部52bが当接されると共に、フランジ部51bが孔部54aの周囲と当接された状態となっている。
キャップロック機構50Aは、キャップロック部材52側に一方の係止部となる係止突起55と、キャップ本体8側に他方の係止部となる係止溝56とを有している。
係止突起55は、キャップロック部材52の先端(一端)側から上方に向かって延長して設けられている。一方、肩部材12は、取手部12aの基端側の上部を肩部材12の周方向に切り欠く切欠溝12eを有している。収容凹部12cは、切欠溝12eの底面から露出している。係止突起55は、この切欠溝12eの底面から露出した収容凹部12cよりも上方に突出した状態となっている。
係止溝56は、キャップ本体8から後方に向かって突出された突出部57に設けられている。突出部57は、切欠溝12eに対応した形状を有している。係止溝56は、突出部57の下面を前後方向に切り欠くように設けられている。また、係止溝56を挟んだ左右の両側には、一対の係止壁58が設けられている。
以上のような構成を有するキャップロック機構50Aにおいて、肩部材12にキャップ本体8を取り付ける際は、先ず、肩部材12にキャップ本体8を被せた状態で、雄ネジ部12bと雌ネジ部8dとが螺合する方向(右回り方向)にキャップ本体8を回動させる。
そして、雄ネジ部12bと雌ネジ部8dとの螺合が完了する位置までキャップ本体8を回動させる。このとき、係止突起55が係止壁58を乗り越えながら、係止溝56に係止された状態となる。また、係止突起55が係止壁58を乗り越える際は、キャップロック部材52が第4のコイルバネ53の付勢に抗して下方に向かって回動された後、第4のコイルバネ53に付勢された状態で元の位置へと戻ることになる。
これにより、肩部材12に対してキャップ本体8を固定することができる。また、肩部材12にキャップ本体8が取り付けられた状態において、突出部57は、切欠溝12eと重なり合っている。
なお、肩部材12にキャップ本体8を取り付ける際に、雄ネジ部12bと雌ネジ部8dとが螺合するのに伴って、互いに当接する係止突起55と係止壁58との少なくとも一方の面をテーパー形状とすることで、係止壁58が係止突起55に当接した後に、この係止突起55に対して下方向に力が働く。これにより、係止突起55は、係止壁58を容易に乗越えることができる。
また、雄ネジ部12bのピッチ寸法(同様に、雌ネジ部8dのピッチ寸法)を、切欠溝12eから係止突起55が突出する寸法よりも大きくすることによって、係止突起55が係止壁58を乗越えるときにだけ作用させることができる。
一方、この状態から、肩部材12からキャップ本体8を取り外す際は、先ず、取手部12aを把持した状態で、第4のコイルバネ53の付勢に抗して操作ボタン51を下方に押圧操作する。次に、キャップロック部材52は、係止突起55が係止溝56に係止されるロック位置から、係止突起55と係止溝56との係止状態が解除されるロック解除位置へと回動させる。
これにより、キャップ本体8のロック状態を解除し、キャップ本体8を雄ネジ部12bと雌ネジ部8dとの螺合が解除される方向(左回り方向)に回動しながら、肩部材12からキャップ本体8を取り外すことが可能である。
以上のように、本実施形態のキャップユニット3Aでは、上述したキャップロック機構50Aを備えることで、雄ネジ部12bと雌ネジ部8dとの螺合が完了した位置にて、肩部材12に対してキャップ本体8を確実に固定することが可能である。また、この状態から不用意に、肩部材12に対してキャップ本体8が雄ネジ部12bと雌ネジ部8dとの螺合が解除される方向に回動されることを防ぐことが可能である。
また、本実施形態のキャップユニット3Aでは、取手部12aを把持した状態で操作可能な位置に操作ボタン51を設け、この操作ボタン51を押圧操作する構成のため、上述したキャップロック機構50Aの構造を簡素化し、このキャップロック機構50Aを操作する際の操作性を向上させることが可能である。
したがって、このようなキャップユニット3Aを備えるキャップ付き容器1では、上述したキャップロック機構50Aの構造を簡素化し、このキャップロック機構50Aを操作する際の操作性を向上させることによって、使い勝手の更なる向上を図ることが可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態として、図10及び図11に示すキャップユニット3Bが備えるキャップロック機構50Bについて説明する。なお、図10は、キャップユニット3Bが備えるキャップロック機構50Bのロック状態を示す断面図である。図11は、キャップユニット3Bが備えるキャップロック機構50Bのロック解除状態を示す断面図である。また、以下の説明では、上記キャップユニット3A及びキャップロック機構50Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態のキャップユニット3Bは、図10及び図11に示すように、上述したキャップロック機構50Aの代わりに、キャップロック機構50Bを備える以外は、上記キャップユニット3Aと基本的に同じ構成を有している。したがって、上記キャップ付き容器1では、上記キャップユニット3Aの代わりに、キャップユニット3Bを備えた構成とすることが可能である。
具体的に、このキャップユニット3Bが備えるキャップロック機構50Bは、操作部として、上記操作ボタン51の代わりに、取手部12aの突出した部分の下部側に位置する操作レバー59を有している。
操作レバー59は、キャップロック部材52のヒンジ部52aよりも前側から下方に延長して設けられている。一方、取手部12aには、上述したカバー部材54に設けられた孔部54aの代わりに、この操作レバー59を貫通させる孔部12fが設けられている。
以上のような構成を有するキャップロック機構50Bにおいて、肩部材12からキャップ本体8を取り外す際は、先ず、取手部12aを把持した状態で、第4のコイルバネ53の付勢に抗して操作レバー59を引くように後方へと押圧操作する。このとき、キャップロック部材52は、係止突起55が係止溝56に係止されるロック位置から、係止突起55と係止溝56との係止状態が解除されるロック解除位置へと回動される。
これにより、キャップ本体8のロック状態を解除し、キャップ本体8を雄ネジ部12bと雌ネジ部8dとの螺合が解除される方向(左回り方向)に回動しながら、肩部材12からキャップ本体8を取り外すことが可能である。
以上のように、本実施形態のキャップユニット3Bでは、上述したキャップロック機構50Bを備えることで、雄ネジ部12bと雌ネジ部8dとの螺合が完了した位置にて、肩部材12に対してキャップ本体8を確実に固定することが可能である。また、この状態から不用意に、肩部材12に対してキャップ本体8が雄ネジ部12bと雌ネジ部8dとの螺合が解除される方向に回動されることを防ぐことが可能である。
また、本実施形態のキャップユニット3Bでは、取手部12aを把持した状態で操作可能な位置に操作レバー59を設け、この操作レバー59を押圧操作する構成のため、上述したキャップロック機構50Bの構造を簡素化し、このキャップロック機構50Bを操作する際の操作性を向上させることが可能である。
したがって、このようなキャップユニット3Bを備えるキャップ付き容器1では、上述したキャップロック機構50Bの構造を簡素化し、このキャップロック機構50Bを操作する際の操作性を向上させることによって、使い勝手の更なる向上を図ることが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記キャップ付き容器1については、上述した外観形状を有したものに限定されるものではなく、そのサイズや機能、デザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。
また、本発明は、上述した真空断熱構造を有する容器本体2によって保温・保冷機能を持たせたキャップ付き容器1に好適に適用できるが、上述した真空断熱構造を有する容器本体2を用いたものに必ずしも限定されるものではない。すなわち、本発明は、キャップユニットが容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップ付き容器に対して幅広く適用することが可能である。
また、本発明は、上述したキャップユニット3A,3Bのようなキャップ本体8に対して蓋体9が回動自在に取り付けられた構成のものに必ずしも限定されるものではなく、肩部材に対してキャップ本体が螺合により着脱自在に取り付けられるキャップユニットに対して本発明を幅広く適用することが可能である。
1…キャップ付き容器 2…容器本体 2c…口頸部 2d…上部開口部 3A,3B…キャップユニット 8…キャップ本体 8d…雌ネジ部 9…蓋体 9a…周壁部 9b…天壁部 10…蓋ロック機構 11…底部材 12…肩部材 12a…取手部 12b…雄ネジ部 13…口形成部材 14…通液口 16…脱着機構 23…止水パッキン 24…第1のヒンジ部 25…閉栓部材 26…蓋パッキン(シール部材) 27…操作ボタン 29…ガイド孔 30…操作部材 31…第2のヒンジ部 31a…ヒンジ軸受部 31b…ヒンジ軸 31c…軸受凹部 31d…軸受当接部 32…蓋ロック部材 33…第3のコイルバネ(第3のバネ部材) 34…第1のコイルバネ(第1のバネ部材) 35…フック部(一方の係止部) 36…係止凹部(他方の係止部) 37…第2のコイルバネ(第2のコイル部材) 50A,50B…キャップロック機構 51…操作ボタン(操作部) 52…キャップロック部材 53…第4のコイルバネ(付勢部材) 55…係止突起(一方の係止部) 56…係止溝(他方の係止部) 59…操作レバー(操作部)

Claims (6)

  1. 上部が開口した容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
    前記容器本体の口頸部に取り付けられる共に、取手部が設けられた肩部材と、
    前記肩部材に対して螺合により着脱自在に取り付けられるキャップ本体と、
    前記肩部材の外周部に設けられた雄ネジ部と、前記キャップ本体の内周部に設けられた雌ネジ部との螺合が完了した位置にて、前記肩部材に対して前記キャップ本体を固定するキャップロック機構とを備え、
    前記キャップロック機構は、前記取手部を把持した状態で操作可能な位置に設けられた操作部と、前記取手部に回動自在に取り付けられたキャップロック部材と、前記キャップロック部材を回動方向の一方側に向けて付勢する付勢部材と、前記キャップロック部材の一端側から上方に延長して設けられた係止突起と、前記キャップ本体から突出された突出部と、前記突出部の下面に設けられた係止溝と、前記係止溝を挟んだ両側に設けられた一対の係止壁と、前記取手部の基端側の上部を前記肩部材の周方向に切り欠く切欠溝とを有し、
    前記キャップロック部材は、前記係止突起が前記係止溝に係止されるロック位置と、前記係止突起と前記係止溝との係止状態が解除されるロック解除位置との間で回動自在とされており、
    前記係止突起が前記切欠溝の底面よりも上方に突出し、且つ、前記切欠溝の底面から前記係止突起が突出する寸法よりも前記雄ネジ部及び前記雌ネジ部のピッチ寸法が大きくなっており、
    前記肩部材に前記キャップ本体を取り付ける際は、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とが螺合するのに伴って、前記係止壁に当接した前記係止突起が前記係止壁を乗り越えながら、前記突出部と前記切欠溝とが重なり合った状態において、前記係止突起が前記係止溝に係止された状態となり、
    前記肩部材から前記キャップ本体を取り外す際は、前記操作部を操作することによって、前記付勢部材の付勢に抗して前記キャップロック部材が前記ロック解除位置側に向けて回動されると共に、前記係止突起と前記係止溝との係止状態が解除されることによって、前記キャップ本体のロック状態を解除し、前記キャップ本体を前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合を解除する方向に回動可能とすることを特徴とするキャップユニット。
  2. 前記取手部は、前記肩部材の外周部から突出し、下方に延長された形状を有し、
    前記操作部は、前記取手部の突出した部分の上部側に位置する操作ボタンであり、
    前記取手部を把持した状態で前記操作ボタンを押圧する操作によって、前記付勢部材の付勢に抗して前記キャップロック部材が前記ロック解除位置側に向けて回動されることを特徴とする請求項に記載のキャップユニット。
  3. 前記取手部は、前記肩部材の外周部から突出し、下方に延長された形状を有し、
    前記操作部は、前記取手部の突出した部分の下部側から下方に延長して設けられた操作レバーであり、
    前記取手部を把持した状態で前記操作レバーを押圧する操作によって、前記付勢部材の付勢に抗して前記キャップロック部材が前記ロック解除位置側に向けて回動されることを特徴とする請求項に記載のキャップユニット。
  4. 上部が開口した容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
    前記容器本体の口頸部に取り付けられる共に、取手部が設けられた肩部材と、
    前記肩部材に対して螺合により着脱自在に取り付けられるキャップ本体と、
    前記肩部材の外周部に設けられた雄ネジ部と、前記キャップ本体の内周部に設けられた雌ネジ部との螺合が完了した位置にて、前記肩部材に対して前記キャップ本体を固定するキャップロック機構とを備え、
    前記キャップロック機構は、前記取手部を把持した状態で操作可能な位置に設けられた操作部と、前記取手部に回動自在に取り付けられたキャップロック部材と、前記キャップロック部材を回動方向の一方側に向けて付勢する付勢部材とを有し、
    前記キャップロック部材の一端側に設けられた一方の係止部が前記キャップ本体側に設けられた他方の係止部に係止されるロック位置と、前記一方の係止部と前記他方の係止部との係止状態が解除されるロック解除位置との間で、前記キャップロック部材が回動自在とされており、
    前記取手部は、前記肩部材の外周部から突出し、下方に延長された形状を有し、
    前記操作部は、前記取手部の突出した部分の下部側から下方に延長して設けられた操作レバーであり、
    前記取手部を把持した状態で前記操作レバーを押圧する操作し、前記付勢部材の付勢に抗して前記キャップロック部材が前記ロック解除位置側に向けて回動されることによって、前記キャップ本体のロック状態を解除し、前記キャップ本体を前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合を解除する方向に回動可能とすることを特徴とするキャップユニット。
  5. 前記キャップ本体にヒンジ部を介して回動自在に取り付けられると共に、前記キャップ本体の上部に設けられた通液口を開閉する蓋体と、
    前記蓋体が前記通液口を閉塞する位置にて前記キャップ本体に対して前記蓋体を固定する蓋ロック機構とを備えることを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載のキャップユニット。
  6. 請求項1~5の何れか一項に記載のキャップユニットと、
    前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
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