JP2002078623A - 金属製真空二重容器による直飲み保温容器 - Google Patents

金属製真空二重容器による直飲み保温容器

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JP2002078623A
JP2002078623A JP2000274474A JP2000274474A JP2002078623A JP 2002078623 A JP2002078623 A JP 2002078623A JP 2000274474 A JP2000274474 A JP 2000274474A JP 2000274474 A JP2000274474 A JP 2000274474A JP 2002078623 A JP2002078623 A JP 2002078623A
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plug
container
mouth
cylinder
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JP2000274474A
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Tomohiro Wakatsuki
朋浩 若槻
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用上特に不便になるようなことなく栓が不
用意に開かれるのを防止して、飲み口を飲料が自然流出
できるものとしても問題がないようにする。 【解決手段】 ステンレス鋼製の内筒1と外筒2との間
を真空にした容器4の口部4aに、飲料を直飲みできる
ように設けられた筒口5と、この筒口5への着脱に伴い
この筒口5を開閉する栓6とを備え、栓6と筒口5との
間、または筒口5と栓6の着脱操作を行う着脱操作部1
0ないしはその近傍との間に、栓6の取り外しに複数の
操作が必要な着脱部71を設けることにより、上記の目
的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直飲みできる保温
容器に関し、特に、金属製真空二重容器による直飲み保
温容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平11−244158号公報は金属
製の真空二重容器による直飲み保温容器を開示してい
る。このものは、直飲みのために吸い口を持った保温容
器で、剛性を有する保温性の高い保温容器でも、吸い口
の開閉操作を容易にして、飲料水を手軽に飲めるように
することを意図し、内筒と外筒との間に真空の断熱部を
有した容器本体の開口部に蓋部材を着脱可能に設け、こ
の蓋部材の天板に止水可能な吸い口を突設するとともに
減圧解除弁を設けている。
【0003】吸い口の止水はこの吸い口に施す吸い口キ
ャップの着脱に伴い流路が開閉されるようにしたもの
で、吸い口キャップを外せば即時に吸い口から飲料を吸
出し飲むことができ、吸い口キャップを施すと吸い口の
流路は閉じ状態になるので、特別な閉じ動作は不要であ
る。また、吸い口から飲料を吸出し飲むのに、保温容器
が剛性のある保温性の高いもので、胴部を押圧して変形
させることによる減圧解除操作が行えないが、飲料が吸
い出されることによる減圧が天板に設けた減圧解除弁の
働きによって解消されるので、飲料が吸い出され飲まれ
るのを邪魔することはなく、飲料を手軽に飲むことがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
吸い口を持った直飲み保温容器は上記公報に開示がある
ようにスポーツ中に用いられることが多い。また、ハイ
キングなどの野外活動や外出を伴う各種の日常活動の際
にも用いられる。一方、吸い口には飲料が自然流出しな
い程度の細い流路や管が用いられて飲料吸出し時の流量
は大きく制限されるので、例えば、子供などが限られた
量の飲料を長い時間持たせながら飲むようにするのに好
都合である。
【0005】しかし、激しい動きをするスポーツの練習
や競技の合間など、一瞬に所定量の飲料を飲みたい場合
に吸い飲み方式では満足できない。スポーツ中に飲まれ
る飲料はいわゆるスポーツ飲料であることが多く、水、
お茶、コーヒー、紅茶などの通常の飲料に比し粘性が高
いため、所定量の飲料を一挙に吸い飲みしようとすると
抵抗が強く特に飲みにくい。
【0006】そこで、吸い口を飲料が自然流出する程度
の筒口に切換えることが考えられる。しかし、飲料が自
然流出する程度の筒口にすると、これが開かれれば、保
温容器の姿勢によって人が意識して飲むのとは別に不用
意に飲料が流出してしまうことがあり得るし、このよう
なことは幼児や低学年児童などであるほど取り扱いの誤
りや不注意によって生じやすい。この場合、冷たい飲料
を保温していれば特に問題はないが、季節や好みによっ
て高温の飲料が保温されていてそれが流出すると、保温
容器の外側からは温度が感じられなかった高温飲料と不
意に触れて熱い思いをさせてしまう問題がある。
【0007】本発明の目的は、使用上特に不便になるよ
うなことなく栓が不用意に開かれるのを防止して、飲み
口を飲料が自然流出できるものとしても問題がない金属
製真空二重容器による直飲み保温容器を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の金属製真空二重容器による直飲み
保温容器は、ステンレス鋼製の内筒と外筒との間を真空
にした容器の口部に、容器内に収容し保温している飲料
を直飲みできるように設けられた筒口と、この筒口への
着脱に伴いこの筒口を開閉する栓とを備え、栓と筒口と
の間、または筒口と栓の着脱操作を行う着脱操作部ない
しはその近傍との間に、栓の取り外しに複数の操作が必
要な着脱部を設けたことを特徴としている。
【0009】このような構成では、筒口は栓の着脱によ
って開閉され、閉じ状態では金属製の真空二重容器によ
る保温容器内に容器の変形に伴う加圧により押し出し力
を受けるようなことなく簡単な栓構造にて安定に飲料を
閉じ込め保温状態にすることができ、開き状態では栓を
取り外した単純な筒口を飲み口として飲料を簡易に直飲
みすることができる。閉じ状態から開き状態にするのに
栓を取り外し操作しようとしても、1つの操作によって
は取り外せず操作が進まないので、その仕組みについて
理解できない幼児による不用意な操作や理解する暇なく
ちょっとした機会に低学年児童などが行ういたずら操作
などによっては開かれないようにして、これら不用意な
操作やいたずら操作で栓が開かれあるいは外されてしま
い、保温容器のため外側からは感じられなかった熱い飲
料が不意に流出してしまうような問題を回避することが
でき、筒口を飲料が自然流出できる程度の大きさの飲み
やすいものとするのに好適である。しかも、栓は所定の
複数の操作を行うだけで取り外せるので、これを知って
さえいれば栓を開くのに特段困難はなく使用上特に不便
になることはない。
【0010】複数の操作が同時でも異時でも上記の使用
者保護を図ることはできるが、同時では両手での操作が
必要になるなど操作が複雑になるが、異時では必要に応
じ片手の操作によって順序だてて行えるようすれば使用
に便利になる。
【0011】着脱部が同じ着脱操作を行う複数のもので
あると、複数の取り外し操作をするのに理解しやすく使
用に便利であり、複数の着脱部がねじ嵌め部であると複
数の取り外し操作が共に普通の着脱操作となって使用し
やすいが、複数操作の意外性によって前記のような使用
者保護が図れるものとなる。
【0012】着脱部が異なる種類の着脱操作を行う複数
のものであると、種々な着脱部を組合せ用いることがで
き、設計自由度が向上する。
【0013】複数の着脱部がねじ嵌め部と、栓および筒
口の軸線方向の相対移動に係合、係合解除を伴い抵抗を
与える係合部と、の組合せであると、栓を取り外す複数
の操作がねじ嵌め部による普通の操作と係合部による簡
単な係合、係合解除操作となって使用しやすいものであ
りながら、異なった操作の組合せによる意外性の高さで
不用意な操作やいたずら操作で栓が開かれたり取り外さ
れたりするのをさらに防止しやすくして使用者保護の機
能を高めることができる。
【0014】複数の着脱部がねじ嵌め部と、このねじ嵌
め部により装着された栓を装着状態にロックして、取り
外し操作を阻止するロック手段とよりなるものである
と、ねじ嵌め部による取り外し操作に伴う軸線方向の移
動ないしは回転の少なくとも一方を阻止するといった簡
単なロック方式を採用して、不用意な操作やいたずら操
作による取り外し操作を阻止することができ、構造およ
び操作が簡単でロック機能の確実なものを採用しやす
い。
【0015】複数の着脱部は、また、栓と筒口とのねじ
嵌め部と、栓と栓の外側に軸線まわりの回動と軸線方向
に摺動ができるように被さった操作カバーと、この操作
カバーの栓を取り外し操作できる操作位置と栓を取り外
し操作できない非操作位置とに切換える切換え手段と、
よりなるものとすることができる。
【0016】このような構成では、栓はねじ嵌め部での
回転操作によってその向きに応じて着脱されるが、栓と
この栓が筒口に被さって設けられていることを利用して
そのさらに外側に被さって設けられた操作カバーとで1
つの栓を思わせるユニットを構成して2部材であること
を目立たなくしながら、操作カバーを切換え手段により
非操作位置から操作位置に切換える操作と、その後の操
作カバーによるねじ嵌め部での栓の取り外し操作との、
複数の操作が必要なことによって、前記不用意な操作や
いたずら操作によって開かれたり外されるのを防止しや
すくすることができるし、栓を取り外すには操作カバー
に関連した位置切換えと回転操作によって容易に行え
る。
【0017】複数の着脱部は、栓と筒口とのねじ嵌め部
と、栓の外側に被さって軸線方向に摺動でき、栓を取り
外し操作できるように突出させる操作規制解除位置と栓
の取り外し操作を邪魔するように被さる操作規制位置と
に移動できる操作規制カバーと、操作規制カバーを操作
規制位置に保持する保持手段と、よりなるものとするこ
とができる。
【0018】このような構成では、栓はねじ嵌め部での
回転操作によってその向きに応じて着脱されるが、栓を
取り外すには、操作規制カバーを保持手段に抗して操作
規制解除位置に移動させて操作規制カバーによる操作規
制を解除しながら、操作規制解除状態となった栓をねじ
嵌め部での取り外し操作をする、複数の操作が必要なこ
とで不用意な操作やいたずら操作によって開けられたり
外されるのを防止し、特に、栓と操作規制カバーとの位
置関係だけでそのような使用者保護が図れるとともに、
取り外し操作も簡単で容易に行えるものとなる。
【0019】なお、上記各場合において、複数の取り外
し操作における取り外しのほぼ最終段階まで栓と筒口と
の間をシールするシール手段を有していると、栓の取り
外し操作が複数必要なことによって、途中で中断された
ままになるようなことがあっても、保温している飲料が
漏れ出るようなことを防止することができる。
【0020】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発
明の各特徴は可能な限りにおいて、それ単独で、あるい
は種々な組合せで複合して用いることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
金属製真空二重容器による直飲み保温容器につき、図1
〜図23を参照しながら説明し、本発明の理解に供す
る。
【0022】本実施の形態の金属製真空二重容器による
直飲み保温容器は、図1〜図4の例、図11の例、図1
2、図13の例、図14、図15の例、図16、図17
の例、図18〜図20の例、図21〜図23の例、でそ
れぞれ示すように、ステンレス鋼製の内筒1と外筒2と
の間を真空の空間3にした容器4を採用したもので、こ
の容器4の口部4aに、容器4内に収容し保温している
飲料を直飲みできるように設けられた筒口5と、この筒
口5への着脱に伴いこの筒口5を開閉する栓6とを備え
ている。
【0023】このように、内外筒1、2が熱伝導性の低
いステンレス鋼よりなりその間が真空の空間3とされた
金属製真空二重容器である容器4は保温性が特に優れ、
飲料を収容して保温するのに飲料が冷たい場合でも、熱
い場合でも、その温度を維持しやすい。従って、試合な
ど時間が限られたスポーツ中に使うような場合は特にい
つでも最適温度で飲料を飲むことができるし、比較的長
い時間が掛かる野外活動や外出しての日常活動などにお
いても初期温度を長く保ちやすいし、冷たいものが太陽
光などで暖められてしまったり、暖かいものが冷気によ
り冷め切ってしまうようなことを防止しやすいので好適
である。
【0024】図1〜図23の例で示す筒口5は飲料が自
然流出できる大きさの流路を持ったものとしてあり、栓
6を外すことによって開かれ、何もない単純な形状で直
飲みされるようにする。従って、容器4が剛性を有する
ものであっても減圧解除弁などは特に必要としない。こ
のための1つの実施例を示すと内径が約9mm、長さが
約37mmに設定(双方の比は約1:4である。)して
あり、容器4の胴部4bを片手で把持して傾け筒口5か
ら流出してくる飲料を外気の入れ替わりを伴い容易に飲
めるようにしてある。また、筒口5は容器4の軸線に対
し口部4aの頂部4cから約20度傾いて突出するよう
にしてあり、飲料を飲むために必要な容器4の傾き角度
が小さくなる。また、筒口5は容器4の口部4aを形成
する合成樹脂製の口部材7に一体成形してあり、容器4
の口部4aの必要な形状とそれから突出する筒口5が容
易に成形でき、また、金属製の真空二重の容器4が形成
する口部8を口部材7により外装することができ、口部
8の仕上げ加工が不要になる。
【0025】口部材7は容器4の内筒1と外筒2の口部
どうしが形成している金属製の口部8との間のねじ嵌め
部9にて着脱できるように装着され、相互間がシール部
材11によりシールされるようにしている。従って、容
器4と口部材7とはねじ嵌め部9にて分離して互いに独
立に取り扱い丸洗いなどすることができる。また、容器
4は片手による把持が楽でしかも容量をある程度大きく
するのに、直径を約63mmと細くしながら高さを約2
60mmに設定(双方の比は約1:4である。)した細
長いものとしている。
【0026】しかし、本発明はこれらに限定されること
はなく、筒口5は飲料が自然流出しないいわゆる吸い口
でもよいし、傾く傾かないなどその形態は自由に設計す
ることができる。また、筒口5は容器4と一体に形成す
ることができる。この場合内筒1と外筒2とのいずれか
に一体成形するとかさ低くできるので好適である。
【0027】本実施の形態では特に、図1〜図23の例
で示すように栓6と筒口5との間、または筒口5と栓6
の取り外し操作をする取り外し操作部ないしはその近傍
との間に、栓6を取り外すのに複数の操作が必要な着脱
部71を設ける。例えば、図1〜図3、図7、図8に示
す例では、着脱部71は筒口5と栓6との間に設けられ
た複数のねじ嵌め部30a、30b、・・の組合せで構
成しており、栓6を取り外すにはねじ嵌め部30a、3
0b、・・のねじ嵌めを緩める複数の取り外し操作が必
要である。図5、図6、図9、図10に示す例では、着
脱部71は筒口5と栓6との間に設けられた1つ(複数
でもよい)のねじ嵌め部30と、栓6および筒口5の軸
線方向の相対移動に係合、係合解除を伴い抵抗を与える
係合部72と、の組合せで構成しており、栓6を取り外
すには少なくとも1つのねじ嵌め部30のねじ嵌めを緩
める操作と、係合部72の係合、係合解除操作との複数
の操作が必要である。図11〜図15に示す例では、着
脱部71は、筒口5と栓6の着脱操作を行う着脱操作部
10をなす操作カバー35との間に設けられ、筒口5と
栓6との間の1つ(複数でもよい)のねじ嵌め部30
と、栓6と操作カバー35との間で操作カバー35をね
じ嵌め部30による栓6の取り外し操作が行える操作位
置と取り外し操作が行えない非操作位置とに切換える切
換え手段73との組合せで構成しており、栓6を取り外
すには操作カバー35を操作位置に切換える操作と、そ
の後にねじ嵌め部30のねじ嵌めを緩める少なくとも1
回の操作と、の複数の操作が必要である。
【0028】図16〜図20に示す例では着脱部71
は、筒口5と栓6の着脱操作を行う着脱操作部10の近
傍との間に設けられ、筒口5と栓6との間の1つ(複数
でもよい)のねじ嵌め部30と、栓6を装着状態にロッ
クするロック手段31との組合せで構成しており、栓6
を取り外すには、ロック手段31によるロックを解除す
る操作と、その後ねじ嵌め部30を緩める少なくとも1
つの操作と、の複数の操作が必要である。図21〜図2
3に示す例では着脱部71は、筒口5と栓6との間の1
つ(複数でもよい)のねじ嵌め部30と、栓6の外側に
被さって軸線方向に摺動でき、栓6を取り外し操作でき
るように突出させる操作規制解除位置と栓6の取り外し
操作を邪魔するように被さる操作規制位置とに移動でき
る操作規制カバー33と、操作規制カバー33を操作規
制位置に保持する保持手段44とで構成しており、栓6
を取り外すには操作規制カバー33を操作規制位置への
保持手段による保持に抗して操作規制解除位置に移動さ
せる操作と、この操作規制解除状態の栓をねじ嵌め部3
0でねじ嵌めを緩める少なくとも1つの操作と、の複数
の操作が必要である。
【0029】ところで、以上のような各場合の筒口5は
栓6の着脱によって開閉され、閉じ状態では金属製の真
空二重容器による保温容器である容器4内にこの容器4
の変形に伴う加圧により押し出し力を受けるようなこと
なく簡単な栓構造にて安定に飲料を閉じ込め保温状態に
することができ、開き状態では栓6を取り外した単純な
筒口5を飲み口として飲料を簡易に直飲みすることがで
きる。
【0030】しかし、筒口5を閉じ状態から開き状態に
するのに栓6を取り外し操作しようとしても、上記各場
合の着脱部71のように1つの操作によっては取り外せ
ず操作が進まないので、その仕組みについて理解できな
い幼児による不用意な操作や理解する暇なくちょっとし
た機会に低学年児童などが行ういたずら操作などによっ
ては開かれないようにして、これら不用意な操作やいた
ずら操作で栓6が開かれあるいは外されてしまい、容器
4が保温容器のため外側からは温度が感じられなかった
熱い飲料が不意に流出してしまうような問題を回避する
ことができ、筒口5を飲料が自然流出できる程度の大き
さの飲みやすいものとするのに好適である。しかも、栓
6は所定の複数の操作を伴うだけで取り外せるので、こ
れを知ってさえいれば栓を開くのに特段困難はなく使用
上特に不便になることはない。
【0031】上記複数の操作が同時でも異時でも上記の
保護作用を発揮することはできるが、同時では両手での
操作が必要になるなど操作が複雑になる。複数の操作が
異時であると必要に応じ片手の操作によって順序だてて
行えるようにして使用に便利なものとすることができ
る。
【0032】着脱部71が同じ着脱操作を行う複数のも
のであると、複数の取り外し操作をするのに理解しやす
く使用に便利であり、特に複数の着脱部71が図1〜図
3、図7、図8に示す例のように上記ねじ嵌め部30
a、30bなどであると複数の取り外し操作が共に普通
の簡単な着脱操作となって使用に便利にしながら、この
ように単純な操作でも複数ある意外性によって前記のよ
うな使用者保護を図ることができる。
【0033】着脱部71が図5、図6に示す例、図9、
図10に示す例、図11に示す例、図12、図13に示
す例、図14、図15に示す例、図16、図17に示す
例、図18〜図20に示す例、図21〜図23に示す例
のように、異なる種類の着脱操作を行う複数のものであ
ると、種々な着脱部を組合せ用いることができ、設計自
由度が向上するし、複数の操作による意外性が種類の異
なりによってさらに増し、使用者保護の機能が向上す
る。勿論図示するもの以外の着脱部の組合せでもよい。
【0034】特に、図5、図6に示す例や図9、図10
に示す例のように複数の着脱部71がねじ嵌め部30
と、栓6および筒口5の軸線方向の相対移動に係合、係
合解除を伴い抵抗を与える係合部72と、の組合せであ
ると、栓6を取り外す複数の操作が、ねじ嵌め部30に
よる普通の取り外し操作と、係合部72による簡単な係
合、係合解除操作となって、使用しやすいものでありな
がら、異なった操作の組合せによる意外性の高さで不用
意な操作やいたずら操作で栓が開かれたり取り外された
りするのをさらに防止しやすくして使用者保護の機能を
高めることができる。
【0035】栓6は図1〜図3、図4〜図19、図21
〜図23に示す例のように筒口5の外側に被さるタイプ
のものとしてもよいが、必要に応じ筒口5の内側に嵌め
付けられるタイプのものとすることができるし、それら
双方のタイプを合わせた嵌め合せ構造にすることもでき
る。栓6が筒口5の外側を覆うものであると筒口5の外
まわりの外観を整えたり装飾したりすることができる。
【0036】ここで、図1〜図4に示す例について詳述
する。筒口5の大径基部5aと小径先部5bとの外周に
ねじ47a、47bを形成し、栓6の大径下部6aと小
径上部6bとの内周にねじ48a、48bを形成し、こ
れらによって軸線方向に2段に並ぶねじ嵌め部30a、
30bを構成している。なお、図3に示すようにねじ4
8a、48bの間隔S内にねじ47a、47bの双方が
入れる関係とし、ねじ嵌め部30a、30bが異なった
リードを持ったものでもそれらが同時にねじ嵌めされな
いことで、互いが影響し合う問題がないようにしてい
る。しかし、リードに違いがないとそのような条件は必
須とならない。ねじ径が同じでも違ってもリードは同一
にしたり異ならせたりすることができる。ここに、リー
ドはねじが1回転するときの軸線方向の進み量である。
【0037】図1、図2では、ねじ嵌め部30bのねじ
47b、48bどうしのねじ嵌めによって栓6が筒口5
を栓6の側に設けたシール部材20を介しシール状態に
閉じている。このとき、ねじ嵌め部30aではそのねじ
48aがねじ47aから大きく下方に退避している。こ
の状態で栓6をねじ嵌め部30bでのねじ嵌めが緩む方
向に回動させるとねじ嵌め部30bのねじ嵌めが次第に
緩み、ねじ48aはねじ47aに次第に近づく。ねじ嵌
め部30bが図3に示すように緩み切ってねじ48bが
ねじ47bから外れても、ねじ48aはねじ47aと関
係せず、この状態で栓6の取り外し操作を継続しても空
回りするだけである。このような空回り部28の存在に
よっても前記のような不用意な操作やいたずら操作で栓
6が取り外されるようなことを防止することができる。
【0038】しかし、前記空回り状態から栓6を軸線方
向に持上げながら栓6の取り外し方向に回転させると、
ねじ48aがねじ47aにねじ嵌め状態となってこれが
一旦進行した後、ねじ嵌め部30aのねじ嵌めが緩みだ
し、ねじ嵌め部30aのねじ嵌めを緩め切るとねじ48
aがねじ47aから上方に外れるので栓6を筒口5から
取り外し、筒口5から飲料を直飲みできるようになる。
栓6を装着するときも上記と逆の動作で複数の操作が必
要である。
【0039】もっとも、ねじ47a、47bとねじ48
a、48bとで間隔の関係を逆にしても同様な作用を営
むことができる。また、筒口5と栓6との図7、図8の
例で示すようなストレートな形状の周壁間における同径
のねじどうしの間でも複数のねじ嵌め部30a、30
b、・・による複数の操作が必要となる作用を営むこと
はできる。この場合、ねじ47a、47bおよびねじ4
8a、48bの一方を他方の間に入れる範囲の1つに纏
めるのがよい。図7、図8の例では筒口5における大径
基部5aの2つのねじ47a、47bに対し、栓6の大
径下部6a上の相手方を1つのねじ481つに纏めてあ
る。なお、図7、図8の例では、栓6が筒口5から外れ
切る時点またはそれに近い時点まで筒口5をシール状態
に保つシール部材75を設けてあり、シール部材75は
栓6の天井壁の内面に一体成形されて垂下している支持
突起5cにシール部材20とともに装着してある。これ
により、栓6の取り外し操作が複数必要なことによっ
て、取り外し操作途中で取り外しが中断されたままにな
るようなことがあっても、保温している飲料が漏れ出る
ようなことを防止することができる。
【0040】図5、図6に示す例では、着脱部71を構
成するねじ嵌め部30と係合部72の関係は、ねじ嵌め
部30を筒口5の大径基部5aと栓6の大径下部6aと
の間に形成しているのに対し、係合部72を筒口5の小
径先部5bと栓6の小径上部6bとの間に形成してあ
る。これによって、栓6を筒口5に着脱するのに係合部
72とねじ嵌め部30は互いに干渉したり影響したりし
合わない。ねじ嵌め部30は複数設けられてもよいが、
図示する例では1組のねじ27、28によって一段に形
成している。係合部72は図6に示すようにねじ嵌め部
30のねじ嵌めが緩め切られた時点で筒口5の突起76
aの直ぐ下に栓6の突起76bが位置し、この状態から
栓6を取り外すのに突起76bが突起76aを乗り越え
ないと達成できず、栓6を取り外すのにねじ嵌め部30
での栓6の取り外し操作と、係合部72の係合を外す操
作との、複数の操作が必要となる。栓6を筒口5に装着
するときも前記とは逆の動作で複数の操作が必要であ
る。
【0041】図9、図10の例では係合部72とねじ嵌
め部30との位置関係が図5、図6の例と逆になってい
る。ねじ嵌め部30にて栓6を閉じ状態に締付けること
はできないが、突起76a、76bの係合によって栓6
と筒口5との間にシール部材20を圧着させる状態を伴
い栓6を閉じ位置に係止し、シール部材20の弾性的な
復元力によって突起76a、76bどうしを係合状態に
保ち、栓6の閉じ状態に緩みがないようにしている。本
例では栓6を取り外すのにまず突起76a、76bどう
しの係合を外してから、栓6を取り外し方向に回動操作
してねじ嵌め部30のねじ嵌めを一旦進行させて後、緩
めていくことにより達成することができる。栓6を装着
するときは前記とは逆の動作で2つの操作が必要であ
る。
【0042】図11に示す例について詳述する。栓6は
回動操作によってその回動向きに応じねじ嵌め部30に
て着脱される。しかし、この栓6の装着、取り外しの操
作は栓6の外まわりに被さるように設けた操作カバー3
5によって間接的に行うようにしてあり、操作カバー3
5は栓6との間で栓6を取り外し操作できる操作位置と
栓6を取り外し操作できない非操作位置との間で切換え
手段73により切換えられるようにしてある。
【0043】操作カバー35は栓6との対向部間に形成
した係合部21、22が図示しない操作位置にて係合す
ることにより操作カバー35の装着または取り外しの操
作を栓6に伝達したり、図11に示すように係合が外れ
る非操作位置にて操作が伝達できないようにされ、この
操作カバー35の切換え手段73がねじ嵌め部30とと
もに複数の取り外し操作が必要な着脱部71を構成して
いる。
【0044】この係合部21、22の係合、係合解除を
行うのに、操作カバー35は栓6の外回りに回転および
軸線方向に摺動できるように嵌め合わされ、相互の対向
部間、1つの例として天井壁間に係合部21、22を設
けてあり、操作カバー35を栓6から図11に示すよう
に浮かせるよう上向きに摺動させると係合部21、22
どうしの係合が外れるので、操作カバー35を回動させ
ても栓6には伝わらず空回りするだけである。従って、
栓6を取り外すには操作カバー35を非操作位置から操
作位置に切換える操作と、その後栓6をねじ嵌め部30
にて取り外す操作との複数の操作が必要である。
【0045】操作カバー35は下端部内向きのフック形
状部35aが栓6の外周の下端部近くに形成された下向
きの逆止面36aを持った係止突起36に上方から無理
嵌めないしは弾性係合されて、逆止面36aとの引っ掛
かりにより回動できる状態に抜け止めされる。また、操
作カバー35はフック形状部35aの直ぐ上に係止突起
36と弾性的に軽く係合し合うクリック突起35bが形
成され、このクリック突起35bが係止突起36の上方
に越えた位置で操作カバー35は係合部21、22どう
しの係合が外れた非操作位置に係止されて安定し、クリ
ック突起35bが係止突起36の下方に乗り越えた位置
で操作カバー35は係合部21、22どうしが係合する
操作位置に係止されて安定する。
【0046】クリック突起35bと係止突起36との係
合量は少なく、操作カバー35の軸線方向の摺動に伴
い、係止突起36の上方から下方に、また、下方から上
方に軽い抵抗感を操作カバー35に与えながら乗り越え
て、操作カバー35による栓6の間接的な装着、または
取り外しの操作に遊びを与える操作規制状態と、この遊
びを解いて装着または取り外しの操作ができる操作規制
解除状態との切換えがクリックストッパ機能とそれによ
るクリック感を持って安定に行われるようにする。ここ
に、係止突起36とクリック突起35bとは前記非操作
位置と操作位置との切換えを行う切換え手段73をな
し、非操作状態にも操作状態にも保持する。
【0047】本例では、操作状態の操作カバー35を回
動操作して栓6を図11に示す装着状態にしても、非操
作状態に自動的に切り換わらず、係合部21、22どう
しは係合し合ったままにある。このため、栓6を装着し
た後に操作カバー35を上に摺動させて非操作状態に切
換えておかないと前記のような不用意な操作やいたずら
操作に対応できない。
【0048】しかし、操作カバー35を図5に示す上動
位置に常時あるように付勢しておき、栓6を装着または
取り外し操作するときだけ操作カバー35を前記付勢に
抗して押し下げながら回動操作するようにすれば、操作
カバー35による栓6の装着完了後、操作カバー35か
ら手を離すと操作カバー35がフリーになって前記付勢
により上動され非操作状態に自動復帰できるようにな
る。この場合、クリックストッパ機能は邪魔になるので
クリック突起35bは省略するのが好適である。前記の
ような付勢はばねで行える。ばねは独立したものを働か
せてもよいが、必須部材のばね特性を利用することもで
きる。例えば、図11に仮想線で示すように栓6の外周
の下端部に操作カバー35のフック形状部35aに対向
した傾斜面6a1を形成しておくと、操作カバー35を
押し下げて係合部21、22どうしを係合させ栓6を操
作できる操作状態にするとき、フック形状部35aは傾
斜面6a1に沿って外方に押し退けられるように弾性変
形されながら下動し、操作カバー35が栓6の装着後に
手を離されてフリーになったとき、フック形状部35a
は自身の弾性復元力によって斜面6aを押圧しながら初
期形状に復元しようとする作用で、傾斜面6a1の案内
を受けて操作カバー35を上動させ係合部21、22ど
うしの係合を自動的に解除し、栓6の取り外し操作に遊
びを与える非操作状態に自動復帰させる。従って、栓6
の装着後操作カバー35を上動復帰させておくのを忘れ
るような問題が解消する。
【0049】本例では、特に、栓6とこの栓6が筒口5
に被さって設けられていることを利用してそのさらに外
側に被さって設けられた操作カバー35とで1つの栓を
思わせるユニットを構成して2部材であることを目立た
なくしながら、操作カバー35を切換え手段73による
非操作位置から操作位置へ移動させる切換え操作と、そ
の後のねじ嵌め部30による取り外し操作との、複数の
操作が必要なことで、前記不用意な操作やいたずら操作
によって栓6が開かれたり取り外されるのを防止するこ
とができ、しかも、複数の操作は最も外側の操作カバー
35のみにより達成できるので容易に取り外すことがで
きる。
【0050】なお、操作カバー35は操作を行うキャッ
プ部35cと、このキャップ部35cの下端に超音波溶
着や無理嵌めなど適当な方法で結合した繋ぎ部材35d
とで構成し、キャップ部35cに係合部21を一体形成
し、繋ぎ部材35dに前記フック形状部35aおよびク
リック突起35bを一体形成して、必要な構造および形
状を型成形しやすくしてある。また、繋ぎ部材35dの
窪み35e内に嵌め込んで係合部37により回転できる
ように支持したリング38と筒口5の基部外周に嵌め合
せて係合部39により回転できるように支持したリング
42とを樹脂バンド43により繋いであり、栓6が筒口
5から取り外されても紛失しないようにしている。係合
部21、22は図11に示すように先端が山形あるいは
丸味形状をなして対抗し合い、互いに係合しやすくする
とともに、係合部21、22の一方は他方が難なく嵌り
合えるが栓6の回動操作方向にはあまり遊びを与えない
ピッチを持って円周上に多数配列し、他方は直径線上2
箇所に位置するように配列し、操作カバー35が栓6に
対しどのような回動位置で対向し合っているときでも、
操作カバー35の下動によって係合部21、22どうし
が容易かつ確実に係合し合えるようにしている。
【0051】図12、図13に示す例では、操作カバー
35と栓6との天井部間に設けた係合部23、24間の
係合、係合解除を操作カバー35の軸線方向の上下摺動
にて行うのは図11に示した先の例と同じである。しか
し、本例の切換え手段73は、操作カバー35と栓6と
の周壁間の一方に一段の突部46、他方に上下二段の凹
部45a、45bを設け、突部46を凹部45a、45
bのどれに係合させるかで、係合部23、24どうしが
図13に示すように係合する操作位置と、図12に示す
ように係合が解除される非操作位置との両位置に操作カ
バー35を切換え保持できるようにしている。凹部45
a、45bは操作カバー35がどの回動位置にあっても
突起46が係合できるように環状に形成するのが好適で
あり、突起46は環状にしない方が操作カバー35の周
壁が弾性変形しやすくなるので、突起46を凹部45
a、45bの間を図12、図13に示すように操作カバ
ー35の周壁の弾性変形を伴い移動させて操作カバー3
5を操作位置と非操作位置とに切換えやすくなる。しか
し、切換えやすさは突起46と凹部45a、45bの係
合量も関係するので、係合量を小さくすれば突起46を
環状にしたり、環状でないが長いものにしても問題はな
い。切換え手段73が単純な構成であるので、操作カバ
ー35は1つの部材よりなる単純なキャップ形態として
ある。なお筒口5は容器4に対して傾かない例を示して
いる。
【0052】図14、図15に示す例では、係合部2
5、26の係合部、および突起46と凹部45a、45
bによる切換え手段73の双方を、栓6と操作カバー3
5との周壁間に設けて、図14に示す非操作位置と図1
5に示す操作位置とに切換えて保持できるようにしたも
ので、栓6と操作カバー35の天井壁間に余分なスペー
スが要らなくなり、全高を低く抑えやすい利点がある。
筒口5は容器4に対し傾いた例を示している。他の構成
および奏する作用は図12、図13に示す例とは特に変
わらず、共通する部材には同一の符号を付し重複する説
明は省略する。
【0053】図16、図17の例、図18〜図20の例
では、装着状態の栓6と筒口5との間で、栓6をロック
手段31や32などによってねじ嵌め部30などによる
装着状態にロックして、ねじ嵌め部30などによる取り
外し操作を阻止するようにし、栓6の取り外しにはロッ
ク手段31や32によるロックの解除操作と、ねじ嵌め
部30などでの取り外し操作と、の複数の操作が必要と
なる着脱部71を構成してある。これによると、ねじ嵌
め部30での栓6の取り外し操作で生じる回転や単なる
軸線方向の移動の少なくとも一方を阻止するといった、
栓6の取り外す方式に対応したロックやロック解除がで
きるようにすることだけを満足すれば、各種のロック方
式を採用して、不用意な操作やいたずら操作による取り
外し操作を阻止することができ、構造および操作が簡単
でロック機能の確実なものを採用することができる。
【0054】図16、図17の例について詳述する。ロ
ック手段31は筒口5の外周の栓6を装着した部分の直
ぐ下に係止フランジ51を一体形成し、この係止フラン
ジ51の下へ無理嵌めしたロックナット52を設け、こ
のロックナット52を栓6の外周との間のねじ嵌め部5
3でのねじ嵌めによって連結し係止フランジ51の側に
栓6を引き付け図16に示すように締結し、栓6を装着
状態にロックするようにしている。従って、このロック
ナット52を用いたロックを解除しないと栓6を操作し
ただけでは取り外しのための回動操作が困難となり、ロ
ックを解除するにはロックナット52を回動してねじ嵌
め部53のねじ嵌めを緩めロックを解除する操作と、ね
じ嵌め部30での栓6の取り外し操作と、の複数の操作
が必要であり、前記不用意な操作やいたずら操作で栓6
が開かれたり取り外されたりするのを防止することがで
きる。このロックはロックナット52を回動操作してね
じ嵌め部53のねじ嵌めを緩めればよい。
【0055】ロック手段31はロックナット52を採用
するのに、図17に示すような向きのねじ嵌め部53と
することにより、栓6をロック解除なしに取り外し操作
された場合、ねじ嵌め部53のねじ嵌めが進んでロック
部の締結が増すようになるので、不用意な操作やいたず
ら操作をより防止しやすくなる。
【0056】図18〜図20の例について詳述する。ロ
ック手段32は栓6の下端部に円周方向に複数設けられ
て、筒口5の外周に一体形成された係止フランジ51に
係合して栓6を抜け止めするロック爪61で構成され、
栓6の外周に軸線方向に摺動できるように部分的に嵌め
合わせた環状のロック操作カバー62の上下動によっ
て、それの操作部62cとロック爪61の背面に一体形
成されたカム61aとの係合、係合解除によって、図1
8に示す栓6を装着状態にロックし、取り外し操作でき
なくしたり、図19に示すように前記ロックを解除して
取り外し操作できるようにしたりする。ロック操作カバ
ー62は本体部62aと繋ぎ部62bの2部材を結合し
て構成し、必要な形状を型成形しやすくしてある。本例
でも栓6の着脱構造はねじ嵌め部30としてあるが、こ
れに限られることはない。
【0057】図21〜図23の例について詳述する。本
例では栓6と筒口5とのねじ嵌め部30と、栓6が筒口
5の外側に被さっていることを利用してそれのさらに外
側に被さって軸線方向に摺動できるようにした操作規制
カバー33とで着脱部71を構成し、操作規制カバー3
3は、栓6を取り外し操作できるように突出させる図2
2に示す操作位置と栓6の取り外し操作を邪魔するよう
に被さる図21に示す非操作位置とに移動できるように
してあり、操作規制カバー33を非操作位置に保持する
保持手段44を備えている。
【0058】栓6はねじ嵌め部30での回転操作によっ
てその向きに応じて着脱されるが、操作規制カバー33
との位置関係だけで、栓6を取り外すには操作規制カバ
ー33の操作位置へ移動させる操作と、この状態での栓
6のねじ嵌め部30による取り外し操作との複数の操作
が必要なことで、不用意な操作やいたずら操作によって
開けられたり取り外されたりするのを防止することがで
き、特に、栓6と操作規制カバー33との位置関係だけ
でそのような使用者保護が図れるとともに、取り外し操
作も簡単で容易に行えるものとなる。
【0059】保持手段44はコイルばね65により操作
規制カバー33を上方に付勢して図21の非操作位置に
常時保つものとしてあり、保持の解除はコイルばね65
の付勢に抗して操作規制カバー33を図22、図23に
示すように下動させればよく、この下動させた手の指で
栓6を取り外し操作することができる。操作規制カバー
33の上下動のためのストロークを確保するのに、口部
材7に容器4の口部8内に入り込む環状溝66を頂部4
cに形成してある。
【0060】
【発明の効果】本発明の金属製真空二重容器による直飲
み保温容器によれば、上記の説明で明かなように、筒口
は栓の着脱によって開閉され、閉じ状態では金属製の真
空二重容器による保温容器内に容器の変形に伴う加圧に
より押し出し力を受けるようなことなく簡単な栓構造に
て安定に飲料を閉じ込め保温状態にすることができ、開
き状態では栓を取り外した単純な筒口を飲み口として飲
料を簡易に直飲みすることができる。閉じ状態から開き
状態にするのに栓を取り外し操作しようとしても、1つ
の操作によっては取り外せず操作が進まないので、その
仕組みについて理解できない幼児による不用意な操作や
理解する暇なくちょっとした機会に低学年児童などが行
ういたずら操作などによっては開かれないようにして、
これら不用意な操作やいたずら操作で栓が開かれあるい
は外されてしまい、保温容器のため外側からは感じられ
なかった熱い飲料が不意に流出してしまうような問題を
回避することができ、筒口を飲料が自然流出できる程度
の大きさの飲みやすいものとするのに好適である。しか
も、栓は所定の複数の操作を行うだけで取り外せるの
で、これを知ってさえいれば栓を開くのに特段困難はな
く使用上特に不便になることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る金属製真空二重容器
による直飲み保温容器の1つの例を示す容器口部および
栓部の断面図である。
【図2】図1の保温容器の栓部を閉じ状態で示す断面図
である。
【図3】図1の保温容器の栓部を取り外し操作途中の状
態で示す断面図である。
【図4】図1の保温容器の底部を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る金属製真空二重容器
による直飲み保温容器の別の例を示す栓部の閉じ状態で
の断面図である。
【図6】図5の保温容器の栓部を取り外し操作途中の状
態で示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る金属製真空二重容器
による直飲み保温容器の他の例を示す栓部の閉じ状態で
の断面図である。
【図8】図7の保温容器の栓部を取り外し操作途中の状
態で示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る金属製真空二重容器
による直飲み保温容器の今1つの例を示す栓部の閉じ状
態での断面図である。
【図10】図9の保温容器の栓部を取り外し操作途中の
状態で示す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る金属製真空二重容
器による直飲み保温容器のさらに別の例を示す容器口部
および栓部の断面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る金属製真空二重容
器による直飲み保温容器のさらに他の例を示す栓部の閉
じ状態での断面図である。
【図13】図12の栓部の取り外し操作途中の状態での
断面図である。
【図14】図12、図13に例示する栓部の変形例を示
す閉じ状態での断面図である。
【図15】図14の栓部の取り外し操作途中の状態での
断面図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る金属製真空二重容
器による直飲み保温容器のさらに今1つの例を示す閉じ
状態での断面図である。
【図17】図16の栓部の取り外し操作途中の状態での
断面図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る金属製真空二重容
器による直飲み保温容器のまた別の例を示す栓部の閉じ
状態での断面図である。
【図19】図18の栓部の取り外し操作途中の状態での
断面図である。
【図20】図19の栓部の斜視図である。
【図21】本発明の実施の形態に係る金属製真空二重容
器による直飲み保温容器のまた他の例を示す栓部の閉じ
状態での断面図である。
【図22】図21の栓部の取り外し操作途中の状態での
断面図である。
【図23】図22の操作規制カバー部の斜視図である。
【符号の説明】
1 内筒 2 外筒 3 真空の空間 4 容器 4a 口部 5 筒口 6 栓 10 着脱操作部 21〜26 係合部 30、30a、30b ねじ嵌め部 31、32 ロック手段 33 操作規制カバー 35 操作カバー 44 保持手段 71 着脱部 72 係合部 73 切換え手段 74 ロック手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AA22 AB01 BA03 CA01 CB02 CC03 DA01 DB12 DB13 DB14 DC03 FA09 FB02 FC04 GA01 GA08 GB01 GB12 GB14 GB21 KB01 LA14 LA16 LA17 LB02 LC01 LD01 4B002 AA01 AA02 BA07 BA44 CA13 CA14 CA32 CA34

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼製の内筒と外筒との間を真
    空にした容器の口部に、容器内に収容し保温している飲
    料を直飲みできるように設けられた筒口と、この筒口へ
    の着脱に伴いこの筒口を開閉する栓とを備え、 栓と筒口との間、または筒口と栓の着脱操作を行う着脱
    操作部ないしはその近傍との間に、栓の取り外しに複数
    の操作が必要な着脱部を設けたことを特徴とする金属製
    真空二重容器による直飲み保温容器。
  2. 【請求項2】 ステンレス鋼製の内筒と外筒との間を真
    空にした容器の口部に、容器内に収容し保温している飲
    料を直飲みできるように設けられた筒口と、この筒口へ
    の着脱に伴いこの筒口を開閉する栓とを備え、 栓と筒口との間、または筒口と栓の着脱操作を行う着脱
    操作部ないしはその近傍との間に、栓の取り外しに順序
    だてた複数の操作が必要な着脱部を設けたことを特徴と
    する金属製真空二重容器による直飲み保温容器。
  3. 【請求項3】 着脱部は同じ着脱操作を行う複数のもの
    である請求項1、2のいずれか1項に記載の金属製真空
    二重容器による直飲み保温容器。
  4. 【請求項4】 複数の着脱部はそれぞれねじ嵌め部であ
    る請求項3に記載の金属製真空二重容器による直飲み保
    温容器。
  5. 【請求項5】 着脱部は異なる種類の着脱操作を行う複
    数のものである請求項1、2のいずれか1項に記載の金
    属製真空二重容器による直飲み保温容器。
  6. 【請求項6】 複数の着脱部は、ねじ嵌め部と、栓およ
    び筒口の軸線方向の相対移動に係合、係合解除を伴い抵
    抗を与える係合部と、の組合せである請求項5に記載の
    金属製真空二重容器による直飲み保温容器。
  7. 【請求項7】 複数の着脱部は、ねじ嵌め部と、このね
    じ嵌め部により装着された栓を装着状態にロックして、
    取り外し操作を阻止するロック手段と、よりなる請求項
    5に記載の金属製真空二重容器による直飲み保温容器。
  8. 【請求項8】 複数の着脱部は、栓と筒口とのねじ嵌め
    部と、栓と栓の外側に軸線まわりの回動と軸線方向に摺
    動ができるように被さった操作カバーと、この操作カバ
    ーを栓を取り外し操作できる操作位置と栓を取り外し操
    作ができない非操作位置とに切換える切換え手段と、よ
    りなる請求項5に記載の金属製真空二重容器による直飲
    み保温容器。
  9. 【請求項9】 複数の着脱部は、栓と筒口とのねじ嵌め
    部と、栓の外側に被さって軸線方向に摺動でき、栓を取
    り外し操作できるように突出させる操作規制解除位置と
    栓の取り外し操作を邪魔するように被さる操作規制位置
    とに移動できる操作規制カバーと、操作規制カバーを操
    作規制位置に保持する保持手段と、よりなる請求項5に
    記載の金属製真空二重容器による直飲み保温容器。
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