JP2568201Y2 - 液体容器の栓体 - Google Patents

液体容器の栓体

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JP2568201Y2
JP2568201Y2 JP6130092U JP6130092U JP2568201Y2 JP 2568201 Y2 JP2568201 Y2 JP 2568201Y2 JP 6130092 U JP6130092 U JP 6130092U JP 6130092 U JP6130092 U JP 6130092U JP 2568201 Y2 JP2568201 Y2 JP 2568201Y2
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internal
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external
liquid
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泰彦 里見
精一 伊藤
勲 渡辺
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Taiyo Nippon Sanso Corp
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  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、魔法瓶等の液体容器
を密栓するとともに液体容器の内部と外部との流路を容
易に開閉することが可能な液体容器の栓体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、魔法瓶等の液体容器に設けられた
栓体には、実公昭57−38119号公報に示されるよ
うに、外部栓と、この外部栓へねじ込まれる内部栓とを
有し、これら外部栓と内部栓との間に環状流路が形成さ
れたものが知られている。そして、この栓体は、内部栓
を外部栓へねじ込むことにより、内部栓に設けられたパ
ッキンによって前記環状流路が閉ざされ、また、内部栓
の外部栓へのねじ込みを緩めることにより、前記環状流
路が開かれるようになっている。
【0003】ところで、この種の栓体にあっては、環状
流路の開閉を内部栓の外部栓へのねじ込みによって行う
ものであるので、その開閉に手間がかかるため、本出願
人が先に出願した実願昭63−103629号に示され
るように、操作ボタンを押圧操作することにより、液体
通路の開閉を容易に行うことができる構造の栓体が多く
使用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、この栓体に
あっては、操作ボタンを指一本で押圧して容易に流路の
開閉を行うことができる反面、この栓体に形成された流
路は、この栓体自体の内部に形成されているため、その
流路の洗浄を充分に行うことが難しく、不衛生な印象が
あった。
【0005】この考案は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、液体容器の内部と外部とに連通する流路の開閉を
容易に行うことができるとともに、極めて衛生的である
液体容器の栓体を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案の液体容器の栓
体は、容器本体の開口部へ取り付けられる外部栓と、こ
の外部栓の内周側に取り付けられる内部栓とからなる栓
体であって、前記内部栓は、前記容器本体の内部に連通
する環状に区画された内部流路と、この内部流路の前記
容器本体の内部側の開口端部を開閉する弁体と、上部に
設けられた押圧ボタンの押圧により前記弁体を前記開口
端部に対して近接離間方向へ移動させて前記開口端部を
開閉する移動機構とを有してなるとともに、前記内部栓
の内部流路を区画する環状の壁部の外周を、前記外部栓
の内周に、前記外部栓の内周面と前記内部栓の外周面と
の間に前記内部栓の内部流路と外部とを連通する液流路
空隙を形成するよう着脱可能に接合して、内部栓と外部
栓とを一体化してなることを特徴としている。
【0007】
【作用】この考案の液体容器の栓体によれば、外部栓に
形成された例えばめねじ部へ内部栓に形成された例えば
おねじ部を螺合させるようにして、これら外部栓と内部
栓とが着脱可能に一体化されるとともに、これら外部栓
と内部栓との間に、内部栓に設けられた内部流路と外部
とに連通する液流路が形成される。
【0008】この状態において、押圧ボタンを押圧する
と、弁体が内部流路の開口端部に対して近接離間方向へ
移動される。ここで、弁体が開口端部に近接する方向へ
移動された場合には、この弁体によって内部流路の開口
端部が閉塞され、容器本体内の内溶液の流出が禁止さ
れ、また、弁体が開口端部から離間する方向へ移動され
た場合には、この弁体による内部流路の開口端部の閉塞
状態が解除されて開口され、この開口端部から内部流路
及び液流路を介して容器本体内の内溶液が外部へ流出可
能とされる。
【0009】また、外部栓と内部栓とが例えば螺合のよ
うに着脱自在に結合しているので、締結を緩めることに
より、内部栓が外部栓から分離され、液流路を形成する
外部栓の内周面及び内部栓の外周面の容易な洗浄が可能
となる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の液体容器の栓体の一実施例を
図1ないし図5によって説明する。図において、符号1
は、栓体である。この栓体1は、内部栓2と外部栓3と
から構成されており、内部栓2には、その下端部近傍に
環状の内部流路4が形成されている。
【0011】また、この内部流路4を区画する環状の壁
部5には、その外周におねじ部6が形成されており、こ
のおねじ部6を外部栓3の下端部における内周に形成さ
れためねじ部7へねじ込むことにより、これら外部栓3
と内部栓2とが一体化されるようになっている。そし
て、これら外部栓3と内部栓2とを一体化した際に、外
部栓3の内周面3aと内部栓2の外周面2aとの間に、
前記内部流路4と外部とに連通する環状の液流路8が形
成されるようになっている。また、外部栓3の内壁底部
環状部Aは中心に向け下降勾配を形成している。
【0012】また、内部栓2の壁部5の上端部には、円
周方向へ亘ってフランジ11が形成されており、このフ
ランジ11の下面側には、内部栓2のおねじ部6を外部
栓3のめねじ部7へねじ込んだ際に、外部栓3のめねじ
部7の上端部に円周方向へ亘って密着し、これらおねじ
部6とめねじ部7との間の確実な水密状態を維持する平
パッキン12が設けられている。
【0013】また、外部栓3は、その上端部における外
周側にネジキャップ13が円周方向へ摺動可能に設けら
れており、このネジキャップ13の内周側に形成された
めねじ部14を容器本体15の上端部における外周側に
形成されたおねじ部16へ螺合させることにより、この
外部栓3が容器本体15に固定されるようになってい
る。
【0014】ここで、このネジキャップ13は、外部栓
3に対して摺動可能に設けられているので、この外部栓
3自体を回転させることなく、ネジキャップ13のみの
回転によって外部栓3を容器本体15へ固定させること
ができる。また、このとき、外部栓3の下端部における
外周側に設けられたシールパッキン17が容器本体15
の内周面に形成された湾曲部18へ密着し、外部栓3の
外周と容器本体15の内周との間が水密状態に維持され
るようになっている。
【0015】また、内部栓2には、その中心部に上下方
向へ移動されるシャフト21が設けられており、このシ
ャフト21の下端部には、このシャフト21が上方へ移
動された際に、内部流路4の開口端部22へ当接して、
この開口端部22を閉塞する弁体23が一体成型されて
いる。
【0016】また、このシャフト21が下方へ移動され
たときには、内部流路4の開口端部22が開口され、こ
の状態において、容器本体15を傾けることにより、容
器本体15の内溶液がこの開口端部22から内部流路4
へ流れ込み、さらに、この内部流路4と連通された液流
路8を通り、この液流路8の周縁部から外部へ流出され
るようになっている。
【0017】なお、内部流路4の開口端部22には、円
周方向へ亘ってセンパッキン24が設けられ、弁体23
によって開口端部22が閉塞された際に、これら弁体2
3と開口端部22との確実な水密状態が確保されるよう
になっている。なお、符号25、26は、それぞれ栓体
1における熱の出入りを低減させるべく設けられた断熱
材である。また、内部栓2には該内部栓2の天頂部の栓
蓋2bの中心上を貫通して内部にのびる中空筒部35が
形成されていて、該中空筒部35内に沿ってシャフト2
1を上下方向へ移動させて、内部流路4の開口端部22
を弁体23によって開閉させる移動機構31が設けられ
ている。
【0018】この移動機構31は、中心部にシャフト2
1が回動可能に連結された回転体32と、この回転体3
2を上方へ付勢する圧縮バネ33と、内部栓2の上部に
上下方向へ摺動可能に設けられた押圧ボタン34とを上
記した如く栓蓋2bに設けられた中空筒部35内に沿っ
て収納されて概略構成されたものである。
【0019】そして、押圧ボタン34を押下することに
より回転体32が回転されながら圧縮バネ33の付勢力
に反して下方へ移動し、中空筒部35に形成された係止
片(図示略)に回転体32の係止部(図示略)が係止さ
れて下方へ移動した状態に維持されるようになってい
る。そして、この回転体32の下方への移動にともなっ
てシャフト21も下方へ移動し、このシャフト21の弁
体23が内部流路4の開口端部22から離間し、この開
口端部22が開口されるようになっている。
【0020】また、この移動機構31は、押圧ボタン3
4を再度押下すると、回転体32が再び回転されて係止
部が係止片から外される。これにより、この回転体32
は圧縮バネ33の付勢力によって上方へ移動し、この回
転体32の上方への移動にともなってシャフト21も上
方へ移動し、このシャフト21の弁体23が内部流路4
の開口端部22へ当接し、この開口端部22が閉塞され
るようになっている。そして、押圧ボタン34の押下を
繰り返すことによって上記移動動作が交互に繰り返され
るようになっている。
【0021】また、シャフト21には、その外周にシャ
フトパッキン36が設けられており、このシャフトパッ
キン36によって、シャフト21が挿通されている挿通
孔37とシャフト21との確実な水密状態が確保されて
いる。即ち、このシャフトパッキン36は、シャフト2
1の上下方向への移動にともない、挿通孔37へ密着し
ながら摺動するようになっている。
【0022】そして、上記のような構造の栓体1によれ
ば、外部栓3に形成されためねじ部7へ内部栓2に形成
されたおねじ部6を螺合させると、これら外部栓3と内
部栓2とが一体化されるとともに、これら外部栓3の内
周面と内部栓2の外周面との間に、内部栓2に形成され
た内部流路4と外部とに連通する液流路8が形成され
る。
【0023】この状態において、押圧ボタン34を押圧
すると、移動機構31によってシャフト21が上下方向
へ移動されて、このシャフト21の上下方向の移動にと
もなって弁体23も上下方向へ移動される。
【0024】ここで、弁体23が上方へ移動された場合
には、この弁体23によって内部流路4の開口端部22
が閉塞され、容器本体15の内溶液の流出が禁止され、
また、弁体23が下方へ移動された場合には、この弁体
23による内部流路4の開口端部22の閉塞状態が解除
されて開口され、この状態において容器本体15を傾け
ると、この開口端部22から内部流路4及び液流路8を
介して容器本体15の内溶液が外部へ流出される。そし
て、外部への流出が終了して容器本体15を正立させる
と、外部栓3の底部の環状部Aが中心に向けて下降勾配
しているので、液流路8の液水は内部流路4を通って容
器本体15内に自然に流入して戻り、液流路8に滞留す
ることがない。
【0025】また、外部栓3のめねじ部7と内部栓2の
おねじ部6との締結を緩めることにより、内部栓2が外
部栓3から分離される。即ち、上記実施例の栓体1によ
れば、外部栓3と内部栓2とを簡単に脱着させることが
できるので、これら外部栓3と内部栓2とを分離させる
ことにより、液流路8を形成する外部栓3の内周面及び
内部栓2の外周面を極めて容易に清浄することができ、
液流路8を常に衛生的な状態に維持させることができ
る。なお、上記実施例のシャフト21を上下方向へ移動
させて弁体23によって内部流路4の開口端部22を開
閉させる移動機構31の具体的な構造は、実施例に限定
されることなく、いかなる構造のものであっても良い。
また、内部栓2と外部栓3との着脱可能な結合も螺合に
のみ限定されるものでなく、溝嵌合等水密性がある結合
手段であればいかなる構造のものであっても良い。
【0026】
【考案の効果】以上、説明したように、本考案の液体容
器の栓体によれば、下記の効果を得ることができる。容
器本体の開口部に取り付けられる外部栓の内周に形成さ
れたおねじ部へ、内部栓の内部流路を区画する環状の壁
部の外周に形成されためねじ部をねじ込むことにより、
これら外部栓と内部栓とを容易に一体化して、これら外
部栓の内周面と内部栓の外周面との間に前記内部流路と
外部とに連通する液流路を形成することができる。
【0027】そして、内部栓に設けられた移動機構の押
圧ボタンを押圧させて弁体を内部流路の開口端部に対し
て近接離間方向へ移動させ、内部流路の開口端部を開閉
させることにより、容易に容器本体の内部と外部との間
を開閉させることができる。
【0028】しかも、外部栓と内部栓との結合を例えば
螺合の如き着脱可能に結合しているので、締結を緩める
ことにより、内部栓を外部栓から簡単に分離させること
ができ、これにより、液流路を形成する外部栓の内周面
及び内部栓の外周面を極めて容易に清浄することがで
き、液流路を常に衛生的な状態に維持させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の液体容器の栓体の構造及び
構成を説明する栓体の断面図である。
【図2】内部栓の構造及び構成を説明する内部栓の断面
図である。
【図3】外部栓の構造及び構成を説明する外部栓の断面
図である。
【図4】本考案の一実施例の液体容器の栓体の外観を示
す栓体の側面図である。
【図5】本考案の一実施例の液体容器の栓体の外観を示
す栓体の平面図である。
【符号の説明】
1 栓体 2 内部栓 3 外部栓 4 内部流路 5 壁部 8 液流路 15 容器本体 22 開口端部 23 弁体 31 移動機構 34 押圧ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−25953(JP,U) 実開 平3−81041(JP,U) 実開 昭60−5650(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の開口部へ取り付けられる外部
    栓と、この外部栓の内周側に取り付けられる内部栓とか
    らなる栓体であって、 前記内部栓は、前記容器本体の内部に連通する環状に区
    画された内部流路と、この内部流路の前記容器本体の内
    部側の開口端部を開閉する弁体と、上部に設けられた押
    圧ボタンの押圧により前記弁体を前記開口端部に対して
    近接離間方向へ移動させて前記開口端部を開閉する移動
    機構とを有してなるとともに、 前記内部栓の内部流路を区画する環状の壁部の外周を、
    前記外部栓の内周に、前記外部栓の内周面と前記内部栓
    の外周面との間に前記内部栓の内部流路と外部とを連通
    する液流路空隙を形成するよう着脱可能に接合して、内
    部栓と外部栓とを一体化してなることを特徴とする液体
    容器の栓体。
JP6130092U 1992-08-31 1992-08-31 液体容器の栓体 Expired - Lifetime JP2568201Y2 (ja)

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