JP3027247U - ペットボトル装着栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペットボトルに装着使用できる開閉栓を提供
し、ペットボトルの口栓開閉の不便さを解消する。 【構成】 装着対象のペットボトルの口に螺装可能に設
けたキャップ部１１の上方に、縦円筒状の弁室を形成
し、この弁室の前後に筒部１３を設けた本体１に、上面
にボール弁体の受け部を設けて弁室底面に装着した受け
体２と、前面と横面が開口するＬ状の通水路３１を内設
したボール弁体３と、ボール弁体を抑える抑え体４とを
組み込んで、後方筒部にボール弁体を操作する操作体５
を装着したもので、キャップ部１１をペットボトルの口
栓部分に装着して使用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、清涼飲料等の包装容器として採用されているペットボトルに使用す る栓に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

ペットボトルは、清涼飲料の包装容器として多用されており、螺合キャップを 装着している。 ところでこれらの清涼飲料を飲用に供する際には、前記螺合キャップを外すも のであるが、ペットボトル自体の容量が大きいので一度に全量を消費することは ない。このため一回毎にキャップの開閉が必要となり不便である。 そこで本考案は、簡単な構造でその製造が容易であると共に、操作性に優れた ペットボトル専用の装着栓を提案したものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るペットボトル装着栓は、本体と、受け体と、ボール弁体と、抑え 体と、操作体とで構成され、本体は、装着対象のペットボトルの口に螺装可能に 設けたキャップ部の上方に、縦円筒状の弁室を形成し、この弁室の前後に筒部を 設けたものであり、受け体は、上面にボール弁体の受け部を設けて弁室底面に装 着し、ボール弁体は、前面と横面が開口するＬ状の通水路を内設し、且つ後面に 連結部を設けて弁室内の受け体上に載置し、抑え体は、底面がボール弁体に対応 した湾曲凹面に形成して弁室上部に被冠螺装し、操作体は、弁室後部に連設した 後方筒部に密嵌挿して、その先端を弁体と連結し、筒部より突出する部分に操作 摘みを付設したものである。

【０００４】

【作用】

従ってペットボトルの口栓部分に本考案の栓を螺合装着し、操作体の摘みを後 方筒部の軸方向で回動してボール弁体を動作せしめて、前方筒部（注ぎ口）と、 キャップ部内との間を、弁体で遮断したり通水路で連通することで、ペットボト ルの開閉操作を行うものである。

【０００５】

【実施例】

次に本考案の実施例について説明する。 実施例に示したペットボトル装着栓は、本体１と、受け体２と、ボール弁体３ と、抑え体４と、操作体５と、カバー体６で構成される。 本体１は、キャップ部１１と、弁室１２と、前方筒部１３と、後方筒部１４か らなり、キャップ部１１は、装着対象のペットボトルＡの口に螺合する螺子を内 周設してなる。弁室１２は、キャップ部１１の上方に、縦円筒状に形成したもの で、弁室１２の底面に、鍔縁１５を周設した通水口１６を設けてキャップ部と連 通する。また筒部１３，１４は、弁室１２の前後に突設したもので前方筒部１３ は注ぎ口とし、後方筒部１４を操作体装着部として内周面に抜け止め凹溝１７を 形成してなる。更に筒部１３，１４の突設位置より上方に突出した弁室１２の外 周に装着螺子１８を設けてなる。またキャップ部１１の外周面の適宜位置に係止 部１９を突設してなる。

【０００６】 受け体２は、上下のフランジ部分で弁室１２の底面に形成した鍔縁１５を挾持 して装着するもので、上部開口縁を、ボール弁体３の一部が密着する形状の受け 部２１に形成したものである。ボール弁体３は、球状体であり、前記受け体２の 受け部２１上に載置されると共に、前面と横面が開口するＬ状の通水路３１を内 設し、且つ後面に矩形凹部とした連結部３２を設けてなる。 抑え体４は、弁室１２の上部に密嵌する本体部４１と、本体部４１の上部を外 周側に折り返した折り返しフランジ部４２からなり、本体部４１の底面をボール 弁体３に対応した湾曲凹面４３に形成し、フランジ部４２の内周面に装着螺子１ ８と螺合する螺子を刻設し、本体部４１を弁室１２の上部より圧入し且つ装着螺 子１８と螺合して、受け体２２上に載置して弁室１２内に位置せしめたボール弁 体３の上面に湾曲凹面４２に密着させてなる。

【０００７】 操作体５は、後方筒部１４に密嵌される軸部５１と軸部５１の回動操作をなす 操作摘み５２を備え、軸部５１の先端に、前記連結部（矩形凹部）３２に嵌合す る連結突部５３を突設し、且つ抜け止め凹溝１７に対応する抜け止め突条５４を 周設し、軸部５１を後方筒部１４に密嵌挿して、連結部（矩形突部）５３を連結 部（矩形凹部）３２に嵌合して弁体と連結すると共に、抜け止め部分も互いに嵌 合させて本体１に装着する。

【０００８】 カバー体６は、頂部を帽子状にした縦筒体で、前後周面に前後の各筒部１３， １４が挿通可能な切欠部６１を設けると共に、内周面の所定位置に係止部（突部 ）１９と対応する係止部（凹部）６２を設け、本体１の弁室１２及びキャップ部 １１を被覆してなる。

【０００９】 而してペットボトルＡの口栓部分に前記の装着栓を螺合装着して使用するもの で、操作体５の摘み５２を以て開閉操作を行うもので、摘み５２を操作してボー ル弁体３の通水路３２で前方筒部（注ぎ口）１３と、キャップ部１１内との間を 連通すると、ペットボトルＡ内の飲料を注ぎ出すことができ、また操作摘み５２ の操作で、前記の連通を遮断すると、ペットボトルＡに栓をすることができるも のである。

【００１０】 特に本考案は、弁体にボール体３を採用し、上下方向（受け体２と抑え体４） で弁体３を支持し、本体１の前後の筒部１３，１４で注ぎ口と操作部材の装着部 としたものであり、動作部分の接触面積が少なく操作性に優れたボール弁体を、 簡単な構造で組み込むことができたものである。

【００１１】

【考案の効果】

以上のとおり本考案は、装着対象のペットボトルの口に螺装可能に設けたキャ ップ部の上方に、縦円筒状の弁室を形成し、この弁室の前後に筒部を設けた本体 に、上面にボール弁体の受け部を設けて弁室底面に装着した受け体と、前面と横 面が開口するＬ状の通水路を内設したボール弁体と、ボール弁体を抑える抑え体 とを組み込んで、後方筒部にボール弁体を操作する操作体を装着したもので、キ ャップ部をペットボトルの口栓部分に装着することで、清涼飲料を収納している ペットボトルの開閉が容易に実施できたものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の全体の分解斜視図。

【図２】同本体の側面図。

【図３】同本体の正面図。

【図４】同本体の断面図。

【図５】同受け体の部品図。

【図６】同ボール弁体の断面図。

【図７】同抑え体の部品図。

【図８】同操作体の部品図。

【図９】同組み立て状態の断面図（連通状態）。

【図１０】同組み立て状態の断面図（遮断状態）。

【符号の説明】

１ 本体 １１ キャップ部 １２ 弁室 １３ 前方筒部 １４ 後方筒部 １５ 鍔縁 １６ 通水口 １７ 抜け止め凹溝 １８ 装着螺子 １９ 係止部 ２ 受け体 ２１ 受け部 ３ ボール弁体 ３１ 通水路 ３２ 連結部 ４ 抑え体 ４１ 本体部 ４２ フランジ部 ４３ 湾曲凹面 ５ 操作体 ５１ 軸部 ５２ 操作摘み ５３ 連結突部 ５４ 抜け止め突条 ６ カバー体 ６１ 切欠部 ６２ 係止部（凹部）

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 装着対象のペットボトルの口に螺合する
   螺子を内周設したキャップ部の上方に、縦円筒状の弁室
   を形成すると共に、弁室の底面に鍔縁を周設した通水口
   を設けてキャップ部と連通し、弁室の前後に筒部を設
   け、前方筒部を注ぎ口とし、後方筒部を操作体装着部と
   し、且つ筒部より上方に突出した弁室の外周に螺子を設
   けた本体と、上面にボール弁体の受け部を設け、前記弁
   室底面の鍔縁に装着した受け体と、前面と横面が開口す
   るＬ状の通水路を内設し、且つ後面に連結部を設けて、
   前記弁室内の受け体上に載置したボール弁体と、弁室上
   部に密嵌し、且つ底面がボール弁体に対応した湾曲凹面
   に形成すると共に、折り返しフランジ部の内面に螺子を
   設けて弁室上部に被冠螺装した抑え体と、弁室後部に連
   設した後方筒部に密嵌挿して、その先端を弁体と連結す
   ると共に、筒部より突出する部分に操作摘みを付設した
   操作体とで構成したことを特徴とするペットボトル装着
   栓。
2. 【請求項２】 請求項１記載のペットボトル装着栓に於
   いて、ボール弁体の連結部を矩形凹部とし、操作体の先
   端部に前記矩形凹部と密嵌する矩形突部を設け、両者の
   嵌合でボール弁体と操作体とを連結してなることを特徴
   とするペットボトル装着栓。
3. 【請求項３】 請求項２記載のペットボトル装着栓に於
   いて、本体のキャップ部周面に係止部を設け、前後に各
   筒部が挿通可能な切欠部を設けると共に、前記係止部と
   対応する係止部を内設したカバー体で、弁室部及びキャ
   ップ部を被覆してなることを特徴とするペットボトル装
   着栓。