JPH11240240A - 孔版印刷機における印刷用紙始端装着装置 - Google Patents

孔版印刷機における印刷用紙始端装着装置

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JPH11240240A
JPH11240240A JP10360788A JP36078898A JPH11240240A JP H11240240 A JPH11240240 A JP H11240240A JP 10360788 A JP10360788 A JP 10360788A JP 36078898 A JP36078898 A JP 36078898A JP H11240240 A JPH11240240 A JP H11240240A
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JP
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JP10360788A
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Kazuyoshi Kobayashi
一喜 小林
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷済の印刷用紙が巻上がるのを防止するこ
とができるとともに、排紙時に印刷用紙始端が排紙爪に
係合する位置に復帰して、正規の排紙を正確に行うこと
ができる孔版印刷機の印刷用紙始端装着を提供する。 【解決手段】 孔版原紙を担持する版胴と、版胴に対向
して配置されたプレス胴とを有し、版胴とプレス胴との
間に送込された印刷用紙に孔版印刷を施す孔版印刷機の
印刷用紙始端装着装置であって、印刷用紙の始端をプレ
ス胴に押え込む押え込み作動を選択的に行うくわえ爪
と、印刷用紙の始端をプレス胴から浮上する方向に押し
やる押し出し部材との組合せを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、孔版印刷機にお
ける印刷用紙始端装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の孔版印刷機は、外周面に原紙が装
着されて回転する版胴と、印刷用紙を版胴の外周面に押
圧するプレス胴と、版胴とプレス胴との間に印刷用紙を
送込む給紙手段と、版胴の内部に配置されてインキを供
給するインキ供給手段と、版胴の外周面から印刷済みの
印刷用紙を排紙する排紙爪とを具えている。そして原紙
と排紙爪との間には、排紙爪が原紙に接触して原紙が破
損するのを防止するために、わずかに隙間を設けている
ので、例えば印刷済み用紙の先端にべた画像があるとき
のように、インキの密着力が大きい場合や、静電気が発
生した場合や、又は印刷済み用紙がカールしている場合
等には、印刷用紙を排紙することができないで、巻き上
がるという現象が発生するという問題がある。
【0003】そこでこのように印刷用紙が巻き上がるの
を防止する装置として、プレス胴に印刷用紙の先端をく
わえることのできるくわえ爪を開閉可能に装着し、印刷
時にくわえ爪を閉鎖してくわえ爪とプレス胴とで印刷用
紙の先端をくわえるようにした印刷用紙始端装着装置が
提案されている。
【0004】ところでこのような印刷用紙始端装着装置
においては、くわえ爪を閉鎖して印刷用紙始端をプレス
胴とでくわえている作動状態において、版胴とプレス胴
との間に印刷用紙を送込して孔版印刷を施す際、くわえ
爪がプレス胴の表面より突出していたのでは、孔版印刷
機の円滑な運転が妨げられるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこのような問題
の起こるのを回避するために、くわえ爪をプレス胴の表
面より内部に位置するように配置するようになり、その
結果巻き上がりが防止されたのであるが、その際くわえ
爪によってくわえられる印刷用紙始端は、プレス胴のく
わえ縁部において内方に折り曲げられることとなる。こ
のように内方に折り曲げられた状態で、印刷を終了して
プレス胴が回転し、印刷用紙始端が排紙爪に近づいたと
ころで、くわえ爪を開放して印刷用紙始端を解放し、排
紙爪によって排紙することとなるのであるが、このよう
な状態の印刷用紙始端は排紙爪に係合する位置に復帰す
ることがなく、そのため正規の排紙が行われなくなると
いう問題がある。
【0006】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来の孔版印刷機の印刷用紙始端装着装置のもつ問題を解
消し、印刷済の印刷用紙が巻き上がるのを防止すること
ができるとともに、排紙時に印刷用紙始端が排紙爪に係
合する位置に復帰して正規の排紙を正確に行うことがで
きる孔版印刷機の印刷用紙始端装着装置を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1の発明は、前記のよ
うな従来の孔版印刷機における印刷用紙始端装着装置に
おいて、孔版原紙を担持する版胴と、版胴に対向して配
置されたプレス胴とを有し、版胴とプレス胴との間に送
込された印刷用紙に孔版印刷を施す孔版印刷機のプレス
胴に印刷用紙の始端を選択的に装着する孔版印刷機にお
いて、印刷用紙の始端をプレス胴に押え込む押え込み作
動を選択的に行うくわえ爪11と、印刷用紙の始端をプレ
ス胴から浮上する方向に押しやる押し出し部材との組合
せを有することを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、くわえ爪は、プレス胴の印刷用紙支持面の近傍に配
置されたくわえ爪軸の軸線の回りに選択的に回動して押
え込み作動を選択的に行う回動部材であり、押し出し部
材は前記回動部材に一体的に接続されてくわえ爪軸の軸
線の回りに回動し、くわえ爪が印刷用紙始端をその上面
側よりプレス胴上に押え込むように回動するときには、
印刷用紙始端の下面より遠ざかるように回動し、くわえ
爪が印刷用紙始端の押え込みを解除するように回動する
ときには、印刷用紙始端をその下面より押し上げるよう
に回動することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図面に示すこの発明の実施の形態
において、1は外周面の一部に軸方向に伸びる図示しな
い孔版原紙の先端部を保持するクランパ6が設けられて
いる多孔性版胴であって、この版胴1は図示しない版胴
駆動手段によって、機枠46に設置されたインキパイプ2
の周りを図1の矢印に示す方向に回転され、その内部に
版胴1の内周面に当接してインキを供給するインキロー
ラ3を有し、このインキローラ3は図示しない歯車機構
によって版胴1と同期して、これと同方向に回転するよ
うになっており、その近辺にそれとの間に僅かな間隔を
おいてドクタローラ4が設けられている。
【0010】版胴1の下方にプレス胴7が設けられ、こ
のプレス胴7はその両端板が中心aをもつ支持軸32に回
転可能に支持され、このプレス胴7は図示しない版胴駆
動手段によって、支持軸32の周りを図1の矢印に示す方
向に版胴1と等速で回転されるようになっており、その
外周の一部に弾性シート8が設けられて、印刷用紙16を
版胴1の外周面に押圧する凸部が形成され、また該弾性
シート8の両端間には、版胴1のクランパ6に対向する
凹部が形成されている。
【0011】そしてこの凹部から突出して弾性シート8
の始端に対向している先端を有するくわえ爪11を設け、
このくわえ爪11はそのくわえ爪軸9がプレス胴7の両端
板に回転可能に支持され、このくわえ爪軸9とプレス胴
7の両端板との間に、くわえ爪11を図1において時計方
向すなわち閉位置に向けて付勢する第1ばね10が張設さ
れている。
【0012】くわえ爪軸9のプレス胴7の両端板からの
突出部にくわえカムフォロア25の一端を固定し、このカ
ムフォロア25の他端にローラ26が設けられている。この
くわえカムフォロア25に対向して機枠46にくわえカム22
が設けられ、このくわえカム22は板状となっていて、そ
の中間は図3に示すように機枠46に設置されたソレノイ
ドからなる第1作動部材24の作動杆48の先端に取付けら
れ、両端には機枠46に摺嵌しているスライドピン23が取
付けられている。
【0013】第1作動部材24はレジストローラ対13の下
流に設けられ、くわえカム22と機枠46との間には作動杆
48に巻着した第2ばね47が設けられていて、第1作動部
材24の不作動時には、図3に示すように第2ばね47の押
圧力によって前進して、くわえカム22がくわえカムフォ
ロア25のローラ26と係合して、閉鎖していたくわえ爪11
を開口して印刷用紙の先端を解放し、第1作動部材24の
作動時には、くわえカム22は第2ばね47の押圧力に抗し
て、後退してくわえカム22がカムフォロア25のローラ26
と係合しないで、開口していたくわえ爪11を閉鎖して印
刷用紙の先端をくわえるようになっている。
【0014】プレス胴7の支持軸32の中心を通る垂直面
に関してくわえカム22と、対称位置に図2に示すように
排紙カム27が配置され、この排紙カム27はくわえカム22
と同様に構成されていて、28はスライドピン、29はソレ
ノイドからなる第2作動部材をそれぞれ示す。
【0015】そして第2作動部材29は、排紙爪18の近傍
に設けられていて、その不作動時には、排紙カム27がく
わえカムフォロア25のローラ26と係合して、閉鎖してい
たくわえ爪11を開口して印刷用紙の先端を解放し、第2
作動部材29の作動時には、排紙カム27は第2ばね47と同
様の図示しないばねの押圧力に抗して、後退して排紙カ
ム27がくわえカムフォロア25のローラ26と係合しない
で、くわえ爪11を閉鎖位置に保持するようになってい
る。
【0016】プレス胴7の支持軸32の端部から中心bを
もつ偏心軸45が突出しており、この偏心軸45は機枠46に
枢軸34で一端が枢支している支持アーム33の中間に枢支
されている。支持アーム33の他端と機枠46との間に支持
アーム33を時計方向に引っ張る第3ばね35が張設され、
その上限位置を規制するストッパ41が機枠46に設けられ
ている。
【0017】また偏心軸45にはレバー36の一端が固定さ
れ、レバー36の他端にはソレノイドからなる第3作動部
材31の作動杆38の先端が枢軸39を介して枢支しており、
レバー36と機枠46との間に図2において、レバー36を中
心bを中心として時計方向に付勢する第4ばね37が張設
され、その極限位置を規制するストッパ43が機枠46が設
けられている。そして第3作動部材31が作動すると、第
4ばね37の力に抗して、レバー36及び偏心軸45を図2に
おいて反時計方向に回動し、支持軸32の凸部を上方に移
動してプレス胴7を押圧位置に変位させる。
【0018】これに反して第3作動部材31を不作動とす
ると、第4ばね37の力によって、レバー36及び偏心軸45
を図2において時計方向に回動し、支持軸32の凹部を上
方に移動してプレス胴7を非押圧位置に変位させる。こ
の際ストッパ41,43に支持アーム33及びレバー36が係合
してこの位置に保持される。機枠46にはプレス胴7が1
回転するごとに、信号を出力するプレス胴センサ54が設
けられている。
【0019】排紙カム27に対して印刷用紙16の搬送方向
下流側の機枠46に排紙爪18が配置され、その排紙爪軸19
が機枠46に枢支され、排紙爪軸19にはレバー30の一端が
固定され、レバー30の他端には機枠46に設けられたソレ
ノイドからなる第4作動部材40の作動杆49の先端が枢軸
51で枢支しており、レバー30と第4作動部材40との間に
図2において、レバー30を上方に付勢する第5ばね52が
張設され、その上昇位置を規制するストッパ42が機枠46
に設けられている。
【0020】そして第4作動部材40を作動すると、第5
ばね52の力に抗して、レバー30及び排紙爪軸19を図2に
おいて反時計方向に回動し、排紙爪18の爪先を図6に示
すようにプレス胴7から離間した非排紙位置に移動す
る。これに反して第4作動部材40を不作動とすると、第
5ばね52の力によって、レバー30及び排紙爪軸19を図2
において時計方向に回動し、排紙爪18の爪先を図1に示
すように、プレス胴7に近接した排紙位置に移動する。
この際ストッパ42にレバー30が係合してこの位置に保持
される。
【0021】版胴1とプレス胴7との間に印刷用紙16を
送込む給紙手段が設けられており、この給紙手段は用紙
センサ12、レジストローラ対13、給紙ローラ14、分離部
材15、給紙台17を有する。この実施例では第1〜4作動
部材はソレノイドで構成されているが、カム、モータと
いうような他の適宜のものであってもよい。
【0022】前記のものにおいて、版胴1に原紙が巻着
されると、印刷に先だって試し刷りが行われる。この試
し刷りにおいては、版胴1の開口部からインキを滲出さ
せて原紙に充填するとともに回転させて、版胴1に原紙
を密着させることとなる。この試し刷りにおける作用に
ついて図8に示すタイムチャートをも参照して説明す
る。
【0023】試し刷りの開始に当っては、スタート信号
が入ることにより、図示しない排版手段、原稿読取手段
から信号が出力し、サーマルヘッド等からなる穿孔給版
手段によって原紙が作成され、この原紙は版胴1に供給
されてクランパ6によってその先端がクランプされる。
そして版胴1が時計方向に回転して原紙がその外周に巻
着し、これと同期して印刷用紙16が給紙台17からレジス
トローラ対13まで送られて、タイミングをとられていた
印刷用紙16が送り出される。
【0024】(a)一方このような際用紙センサ12、第
1〜4作動部材24,29,31,40、プレス胴センサ54は不
作動となっている。そして第1作動部材24の不作動によ
って、くわえカム22はくわえカムフォロア25のローラ26
と係合する位置に進出し、この係合によって開口してい
て、回転しているプレス胴7のくわえ爪11と押出し部53
とによって形成されているコ字形の空間に、前記のよう
にして送り出された印刷用紙16の先端が図4に示すよう
に挿入される。
【0025】そしてプレス胴7の回転に伴って、くわえ
カム22はくわえカムフォロア25のローラ26との係合が解
除されて、くわえ爪11は閉鎖して印刷用紙16の先端をく
わえることとなる。また第3作動部材31の不作動によっ
てプレス胴7は、非押圧位置にあり、第4作動部材40の
不作動によって、排紙爪18は排紙位置にある(図1)。
【0026】(b)このような状態で送り出された印刷
用紙16の先端を用紙センサ12が検出すると、第1作動部
材24が不作動のままであり、第2,3,4作動部材29,
31,40が作動する。この第2作動部材29の作動によっ
て、排紙カム27がカムフォロア25のローラ26と係合しな
い位置に後退し、くわえ爪11は図5に示すように閉鎖し
たままとなる。また第3作動部材31の作動によって、レ
バー36及び偏心軸45を図6に示す位置に回動して、支持
軸32の凸部を上方に移動してプレス胴7を図5に示す押
圧位置に変位させたままとなる。
【0027】さらに第4作動部材40の作動によって、排
紙爪18の爪先を図5に示すようにプレス胴7から離間し
た非排紙位置に変位させる。このようにしてプレス胴7
はくわえ爪11によって印刷用紙16の先端をくわえて、排
紙爪18によって排紙されることなく、印刷用紙16をプレ
ス胴7の外周面に形成された弾性シート8で版胴1に押
圧し始め、巻着された原紙に版胴開口部からインキを滲
出させて原紙の印字部に充填するとともに、印刷用紙16
を原紙に密着させて試し刷りが開始される。
【0028】(c)ここでプレス胴センサ54が検出信号
を出力すると、第1作動部材24が作動して、くわえカム
22がくわえカムフォロア25のローラ26と係合しない位置
に後退し、くわえ爪11が開口することなく、くわえられ
たままプレス胴7に巻きついて回転し、印刷用紙16は版
胴1に押圧されることになる。(e)このような状態で
プレス胴センサ54によってプレス胴7が1回転するごと
に回転数がカウントされる。
【0029】(f)このカウントされた回転数が設定さ
れた回転数Nー1に到達すると、第2,4作動部材29,
40が不作動となり、第2作動部材29の不作動によって、
排紙カム27がくわえカムフォロア25のローラ26と係合す
る位置に進出し、この係合によってくわえ爪11は開放さ
れて、印刷用紙16の先端が解放され、この先端をくわえ
爪11の押出し部53によってプレス胴7の表面外に押出
す。この押出し部53による印刷用紙16の先端の押出しに
よって、くわえ爪11の開放後にプレス胴7の表面から離
脱しない印刷用紙16の先端を確実に離脱させる。
【0030】そして第4作動部材40の不作動によって、
排紙爪軸19を時計方向に回動し、排紙爪18の爪先を図1
に示すように、プレス胴7に近接した排紙位置に変位さ
せる。これにより印刷用紙16の先端が排紙爪18に係合し
てプレス胴7から剥離される。この際前記のようにくわ
え爪11の開放によって解放された印刷用紙16の先端が、
押出し部53によってプレス胴7の表面外に押出されてい
ることから、確実に排紙爪18によってプレス胴7から剥
離されることとなる。
【0031】(g)この後プレス胴センサ54によってカ
ウントされたプレス胴7の回転数が設定された回転数N
に到達すると、第1,3作動部材24,31が不作動とな
り、第1作動部材24の不作動によって、くわえカム22が
くわえカムフォロア25のローラ26と係合する位置に進出
する。一方第3作動部材31の不作動によって、偏心軸45
を図6に示す位置から図2に示す位置に時計方向に回動
し、支持軸32の凹部を上方に移動してプレス胴7を非押
圧位置に変位させる。(h)このようにして全体が原位
置に復帰して試し刷りが終了し、印刷待機状態となる。
【0032】このようにして版付け作業が終了した後、
印刷を行うことになるが、この印刷時における各作動部
材24,29,31,40の作動状況と、これらによって作動さ
れるプレス胴7、くわえ爪11、排紙爪18等の被駆動部材
との作動状態の大要は前記の試し刷りの作動に徴して下
記の通りである。
【0033】印刷を実行するに際しては、用紙の印刷枚
数を図示しない操作パネル等のテンキーによって設定し
て記憶させて、スタート信号が入ることにより、印刷用
紙16が所定のタイミングで搬送装置によって搬送されて
きて、レジストローラ対13によってタイミングがとられ
た後給紙される。
【0034】このような状態で送り出された印刷用紙16
の先端を用紙センサ12が検出すると、第1,2作動部材
24,29は不作動とし、第3作動部材31を作動させる。第
1作動部材24の不作動によって、くわえカム22はくわえ
カムフォロア25のローラ26と係合する位置に進出し、こ
の係合によって回転しているプレス胴7のくわえ爪11と
押出し部53とによって形成されたコ字形の空間に、前記
のようにして送り出された印刷用紙16の先端が挿入され
る。
【0035】そしてプレス胴7の回転に伴って、くわえ
カム22はくわえカムフォロア25のローラ26との係合が解
除されて、くわえ爪11は閉鎖して印刷用紙16の先端をく
わえ印刷用紙16はプレス胴7に巻きついて回転する。一
方第3作動部材31の作動によってプレス胴7は押圧位置
にあり、このようにして印刷用紙16を版胴1に押圧して
印刷する。
【0036】そして印刷済の印刷用紙16は、回転して第
2作動部材29に対応する位置に移動し、この位置におい
ては第2作動部材29の不作動によって、排紙カム27がカ
ムフォロア25のローラ26と係合する位置に進出している
ので、この係合によってくわえ爪11は開口して、くわえ
られている印刷用紙16の先端は解放される。
【0037】このようにしてくわえ爪11は開放されて、
印刷用紙16の先端を解放し、この先端をくわえ爪11の押
出し部53によってプレス胴7の表面外に押出し、これに
よって前記と同様にして印刷用紙16の先端がプレス胴7
の表面から剥離されることになる。そして第4作動部材
40の不作動によって、その下流の排紙位置に配置されて
いる排紙爪18の爪先によって印刷用紙16の先端が、プレ
ス胴7から確実に剥離されて排出される。
【0038】このようなことの反復によって印刷用紙16
の印刷枚数が前記の設定枚数に到達すると、給紙が停止
されてプレス胴7は版胴1から離間し、つぎの印刷の待
機状態となる。
【0039】前記のように印刷用紙16をプレス胴7で押
圧するようになっているので、従来の孔版印刷機のよう
にプレス胴が版胴に衝突することによる騒音の発生を防
止し、また印刷用紙16を押圧するのが弾性シート8から
なっているので、版胴1に当接する際の衝撃が軽減され
て、原紙の破損が発生するのが防止される。
【0040】またプレス胴7に大きな力が加わると、そ
の支持軸32が支持されている支持アーム33が、第3ばね
35の力に抗して下動することによって、プレス胴7等が
破損することが防止され、また印刷用紙16の先端をくわ
え爪11に当接させたうえこれをくわえるようになってい
るので、印刷用紙16の先端の位置が一定となって画像の
ずれが生じないのに加えて、印刷用紙16の巻き上がりの
発生が防止される。
【0041】前記のようにして必要な印刷を終了した
後、長時間放置した場合は、セットアップ信号をだすこ
とにより、使用済みの原紙を版胴1に巻装したまま第
2,4作動部材29,40を作動し、第2作動部材29の作動
によってくわえ爪11を閉位置に保持するとともに、第4
作動部材40の作動によって排紙爪18の爪先をプレス胴7
から離間した非排紙位置に移動し、第3作動部材31を作
動して、支持軸32の凸部を上方に移動してプレス胴7を
押圧位置に変位させる。
【0042】そして第1作動部材24を作動し、くわえ爪
11を閉位置に保持して印刷用紙16の先端をくわえ、印刷
用紙16をプレス胴7に巻装してこれを版胴1に押圧した
まま、排出することなく所定の設定回数回転させ、この
間版胴1にインキを供給し、その後第2作動部材29を作
動してくわえ爪11を開口位置へ移動して、印刷用紙16の
先端を解放するとともに、第4作動部材40を不作動とし
て、排紙爪18の爪先をプレス胴7に近接した排紙位置に
移動し、この排紙爪18が前記のようにして排出された印
刷用紙16を受け取ったうえ排紙台21に搬出してこの上に
積載し、これによって初期の待機状態に復帰する。
【0043】このようにして印刷終了後、長時間放置し
た場合に、印刷用紙16をプレス胴7に巻装して、これを
版胴1に押圧したまま排出することなく連続的に設定回
数回転させ、版胴1に急速にインキを供給することがで
きて、連続使用時と同じように印刷をすることができ、
やれ紙を発生することがなく、良好な印刷物が当初から
えられる。
【0044】
【発明の効果】この発明は、前記のようであって、請求
項1の発明は、前記のような従来の孔版印刷機における
印刷用紙始端装着装置において、孔版原紙を担持する版
胴と、版胴に対向して配置されたプレス胴とを有し、版
胴とプレス胴との間に送込された印刷用紙に孔版印刷を
施す孔版印刷機のプレス胴に印刷用紙の始端を選択的に
装着する孔版印刷機において、印刷用紙の始端をプレス
胴に押え込む押え込み作動を選択的に行うくわえ爪と、
印刷用紙の始端をプレス胴から浮上する方向に押しやる
押し出し部材との組合せを有し、印刷中の印刷用紙の先
端の位置が一定となって画像のずれが生じないのに加え
て、印刷用紙の巻き上がりの発生が防止され、印刷の終
了後印刷用紙始端のくわえ爪からの解放後、押し出し部
材によるプレス胴からの浮上が行われて、印刷用紙を確
実にプレス胴から分離させることができるという効果が
ある。
【0045】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、くわえ爪は、プレス胴の印刷用紙支持面の近傍に配
置されたくわえ爪軸の軸線の回りに選択的に回動して押
え込み作動を選択的に行う回動部材であり、押し出し部
材は前記回動部材に一体的に接続されてくわえ爪軸の軸
線の回りに回動し、くわえ爪が印刷用紙始端をその上面
側よりプレス胴上に押え込むように回動するときには、
印刷用紙始端の下面より遠ざかるように回動し、くわえ
爪が印刷用紙始端の押え込みを解除するように回動する
ときには、印刷用紙始端をその下面より押し上げるよう
に回動するので、印刷の終了後印刷用紙始端のくわえ爪
からの解放と、押し出し部材によるプレス胴からの押し
上げとが、常に自動的に同期して行われて、印刷用紙の
プレス胴からの分離が所定のタイミングをもって確実に
行われるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の概略正面図である。
【図2】同上の作動系の概略正面図である。
【図3】同上の一部切欠平面図である。
【図4】同上の給紙時の図1と同様な概略正面図であ
る。
【図5】同上の印刷時における図1と同様な概略正面図
である。
【図6】同上時の作動系の図2と同様な概略正面図であ
る。
【図7】同上の作動制御部のブロック図である。
【図8】同上のタイムチャート図である。
【符号の説明】
1 版胴 3 インキローラ 7 プレス胴 9 くわえ爪軸 10 第1ばね 11 くわえ爪 16 印刷用紙 18 排紙爪 22 くわえカム 24 第1作動部材 25 くわえカムフォロア 26 ローラ 27 排紙カム 29 第2作動部材 31 第3作動部材 32 支持軸 33 支持アーム 40 第4作動部材 45 偏心軸 46 機枠

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 孔版原紙を担持する版胴と、版胴に対向
    して配置されたプレス胴とを有し、版胴とプレス胴との
    間に送込された印刷用紙に孔版印刷を施す孔版印刷機の
    プレス胴に印刷用紙の始端を選択的に装着する孔版印刷
    機において、印刷用紙の始端をプレス胴に押え込む押え
    込み作動を選択的に行うくわえ爪11と、印刷用紙の始端
    をプレス胴から浮上する方向に押しやる押し出し部材と
    の組合せを有することを特徴とする印刷用紙始端装着装
    置。
  2. 【請求項2】 くわえ爪11は、プレス胴の印刷用紙支持
    面の近傍に配置されたくわえ爪軸の軸線の回りに選択的
    に回動して押え込み作動を選択的に行う回動部材であ
    り、押し出し部材は前記回動部材に一体的に接続されて
    くわえ爪軸の軸線の回りに回動し、くわえ爪が印刷用紙
    始端をその上面側よりプレス胴上に押え込むように回動
    するときには、印刷用紙始端の下面より遠ざかるように
    回動し、くわえ爪が印刷用紙始端の押え込みを解除する
    ように回動するときには印刷用紙始端をその下面より押
    し上げるように回動することを特徴とする請求項1に記
    載の印刷用紙始端装着装置。
JP10360788A 1998-12-18 1998-12-18 孔版印刷機における印刷用紙始端装着装置 Pending JPH11240240A (ja)

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