JPH1123948A - 焦点調節操作切換機構を持つレンズ鏡筒 - Google Patents

焦点調節操作切換機構を持つレンズ鏡筒

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JPH1123948A
JPH1123948A JP9189159A JP18915997A JPH1123948A JP H1123948 A JPH1123948 A JP H1123948A JP 9189159 A JP9189159 A JP 9189159A JP 18915997 A JP18915997 A JP 18915997A JP H1123948 A JPH1123948 A JP H1123948A
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lens barrel
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誠 飯川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 AF/MF用レンズ鏡筒であって、部品点数
の増大化を招来することなくMF調節を常に確実に行い
得るように保証されたレンズ鏡筒を得る。 【解決手段】 レンズ鏡筒10の固定環12の外側には
手動操作距離環40が回動自在に設けられ、この手動操
作距離環はAF位置とMF位置との間で光軸に沿ってシ
フト可能である。AF位置では、AF方式に基づく焦点
調節が行われ、MF位置では、MF方式に基づくが行わ
れる。MF方式に基づく焦点調節は手動操作距離環の回
動運動を固定環内のフォーカス環18に伝達し、その回
動運動をレンズ群16の光軸Xに沿う並進運動に変換し
て達成される。手動操作距離環の内側面には一連の凹部
40Dがその周囲方向に沿って所定の配列ピッチ角度で
形成され、フォーカス環側にはピン要素46が保持さ
れ、手動操作距離環がMF位置にあるとき、ピン要素が
一連の凹部の任意の1つに嵌入させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラに着脱自在に
装着されるようになったレンズ鏡筒であって、自動焦点
調節(AF)方式及び手動焦点調節(MF)方式のいず
れか一方の方式を選択し得るよう構成されたレンズ鏡筒
に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したようなレンズ鏡筒はカメラに着
脱自在に装着し得るようになった固定環と、この固定環
内に光軸に沿って移動自在となった可動環とから成る。
可動環はフォーカスレンズ群を保持するレンズ枠として
機能し、このレンズ枠は被写体までの距離に応じて光軸
に沿って移動させられ、これにより焦点調節が行われる
ようになっている。
【0003】レンズ鏡筒の固定環とそのレンズ枠(即
ち、可動環)との間には該レンズ枠を光軸に沿って移動
させるためのレンズ枠駆動機構が設けられ、このレンズ
枠駆動機構はレンズ鏡筒がカメラに装着された際に該カ
メラ内の駆動モータに駆動連結させられるようになって
いる。一方、レンズ鏡筒の固定環の外周部には手動操作
距離環が回動自在に設けられ、この手動操作環もレンズ
枠駆動機構に駆動連結させられるようになっている。
【0004】AF方式即ち自動焦点調節方式が選択され
ているときは、レンズ枠駆動機構はカメラ内の駆動モー
タによって作動させられ、これにより自動焦点調節が行
われる。一方、MF方式即ち手動焦点調節方式が選択さ
れているときは、レンズ枠駆動機構は手動操作距離環に
よって作動させられ、これにより手動焦点調節が行われ
る。
【0005】言うまでもなく、AF方式の選択時、即ち
レンズ枠駆動機構がカメラ内の駆動モータに駆動連結さ
れているときには、手動操作距離環とレンズ枠駆動機構
との間の駆動連結を解除して、該駆動モータからの駆動
力がレンズ枠駆動機構を介して手動操作距離環に伝達さ
れるのを阻止しなければならない。同様に、MF方式の
選択時、即ちレンズ駆動枠駆動機構が手動操作距離環と
駆動連結されているときには、カメラ内の駆動モータと
レンズ枠駆動機構との間の駆動連結を解除して、該手動
操作距離環からの駆動力がレンズ枠駆動機構を介してカ
メラ内の駆動モータ側に伝達されるのを阻止しなければ
ならない。
【0006】従って、以上で述べたようなタイプのレン
ズ鏡筒には、手動操作距離環とレンズ枠駆動機構との間
の駆動連結の解除並びに駆動モータとレンズ枠駆動機構
との間の駆動連結の解除のために焦点調節操作切換機構
を組み込むことが必要とされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】例えば、特開昭63-193
119 号公報には、焦点調節操作切換機構として、手動操
作距離環と協働するようになった切換操作環が開示され
ており、この切換操作環によって、手動操作距離環とレ
ンズ枠駆動機構との間の駆動連結が解除されるようにな
っている。
【0008】この種の焦点調節操作切換機構の問題点と
しては、レンズ鏡筒の固定環の外周囲に手動操作距離環
及び切換操作環の2つの操作環を設ける必要があり、こ
のため部品点数の増大化を招来してレンズ鏡筒全体の構
成が嵩張ったのになるという点が問題となる。また、別
の問題として、手動操作距離環及び切換操作環の双方を
個別に操作しなければならず、操作全体が比較的面倒で
ある点も指摘されている。
【0009】また、特開平4-344609号公報には、レンズ
鏡筒の固定環の外周部に単一の手動操作環、即ち手動操
作距離環と切換操作環との双方を兼ねるAF−MF切換
環を設けたものが開示され、このAF−MF切換環は光
軸方向に沿って前後にシフト可能とされる。
【0010】AF−MF切換環が後方側にMF位置まで
シフトさせられると、AF−MF切換環はフォーカス環
と弾性的に摩擦係合させられると共に該フォーカス環と
駆動モータ側との駆動連結が解除され、このときAF−
MF切換環は手動操作距離環として該フォーカス環を駆
動し得るようになっており、これにより手動操作による
焦点調節が行われる。一方、AF−MF切換環が前方側
にAF位置までシフトさせられると、AF−MF切換環
とフォーカス環との間の弾性的摩擦係合が解除されると
共に該AF−MF切換環がロックされ、このとき該フォ
ーカス環は駆動モータ側と駆動連結させられ、かくして
フォーカス環は駆動モータによって駆動させられ、これ
により自動焦点調節が行われることになる。
【0011】ところが、特開平4-344609号公報に開示さ
れている機構にあっては、手動操作による焦点調節時、
フォーカス環への駆動力の伝達はAF−MF切換環に対
する弾性的摩擦係合だけに頼っているので、その間の弾
性的摩擦係合力が永年の使用により弱まると、フォーカ
ス環とAF−MF切換環との間に滑りが発生してフォー
カス環の駆動が確実に行われないという問題が生じる。
また、かかる弾性的摩擦係合力の永年にわたって維持す
るために大きなばね力を得るような弾性手段を用いるこ
とも考えられるが、しかしその場合にはAF−MF切換
環やフォーカス環等に変形やひずみが発生して、レンズ
枠自体の動きが影響されるという問題が発生する。な
お、AF−MF切換環やフォーカス環等の剛性を高めて
その変形やひずみを防止することも考えられるが、その
場合にはレンズ鏡筒自体の重量が増大し、その軽量化が
阻害されることになる。
【0012】従って、本発明の目的は、上述したような
タイプのレンズ鏡筒であって、部品点数の増大化を招来
することなく手動操作による焦点調節を常に確実に行い
得るように保証されたレンズ鏡筒を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の局面によ
るレンズ鏡筒は自動焦点調節方式及び手動焦点調節方式
のいずれか一方の方式を選択し得るよう構成される。レ
ンズ鏡筒はカメラに対して着脱自在に装着されるように
なった固定環を具備し、この固定環の外側には手動操作
距離環が回動自在に設けられ、この手動操作距離環は第
1のシフト位置と第2のシフト位置との間でレンズ鏡筒
の光軸に沿ってシフト可能である。手動操作距離環が第
1のシフト位置にあるとき、自動焦点調節方式に基づい
て焦点調節が行われ、手動操作距離環が第2のシフト位
置にあるとき、手動焦点調節方式に基づいて焦点調節が
行われる。手動操作距離環に基づく焦点調節について
は、手動操作距離環の回動運動を固定環内のフォーカス
環に伝達して、該フォーカスの回動運動を固定環内のフ
ォーカスレンズ群の光軸に沿う並進運動に変換すること
によって達成される。本発明の第1の局面によれば、手
動操作距離環の内側面には一連の凹部がその周囲方向に
沿って所定の配列ピッチ角度で形成され、フォーカス環
側には少なくとも1つのピン要素が保持され、手動操作
距離環が第2のシフト位置にあるとき、ピン要素が一連
の凹部の任意の1つに嵌入して手動操作距離環の回動運
動がフォーカス環に伝達されることが特徴とされる。
【0014】本発明の第2の局面によるレンズ鏡筒は自
動焦点調節方式及び手動焦点調節方式のいずれか一方の
方式を選択し得るよう構成されたものであって、カメラ
に着脱自在に装着されるようになった固定環と、この固
定環の回りに回動自在に設けられた手動操作距離環とを
具備し、この手動操作距離環は自動焦点調節方式を選択
する第1のシフト位置と手動焦点調節方式を選択する第
2のシフト位置との間でレンズ鏡筒の光軸に沿ってシフ
ト可能である。レンズ鏡筒は更に固定環内に設けられた
可動環を具備し、この可動環はフォーカスレンズ群を保
持して光軸に沿って移動可能である。レンズ鏡筒は更に
また固定環の内側壁面に沿って回動自在となったフォー
カス環と、このフォーカス環の回動運動を光軸に沿う可
動環の並進運動に変換すべく該フォーカス環と該可動環
との間に設けられた駆動機構と、カメラ側からの回転駆
動力をフォーカス環に伝達させる第1の駆動力伝達系
と、記手動操作距離環による回転駆動力をフォーカス環
に伝達させる第2の駆動力伝達系と、手動操作距離環が
第1のシフト位置にあるとき、第1の駆動力伝達系を切
ると共に第2の駆動力伝達系を入れ、手動操作距離環が
第2のシフト位置にあるとき、第1の駆動力伝達系を入
れる共に第2の駆動力伝達系を切るように作動するクラ
ッチ機構とを具備する。本発明の第2の局面によれば、
第2の駆動力伝達系が手動操作距離環の内側面にその周
囲方向に沿って所定の配列ピッチ角度で形成された一連
の凹部と、フォーカス環側に保持された少なくとも1つ
のピン要素とを包含し、手動操作距離環が第2のシフト
位置にあるとき、ピン要素が一連の凹部の任意の1つに
嵌入して、手動操作距離環の回動運動がフォーカス環に
伝達されることが特徴とされる。
【0015】本発明において、好ましくは、ピン要素は
凹部内に積極的に嵌入し得るように弾性的に偏倚させる
ための弾性手段によって保持される。また、好ましく
は、ピン要素については2つ以上設けられる。この場
合、ピン要素はフォーカス環の周囲方向に沿って配列ピ
ッチ角度の整数倍の角度間隔で配置されてもよい。一
方、ピン要素はフォーカス環の周囲方向に沿って配置さ
れ、双方のピン要素間の角度間隔が配列ピッチ角度で除
されたときに該配列ピッチ角度以下の角度が余りとして
得られるようにしてもよい。
【0016】本発明の好ましい実施形態にあっては、フ
ォーカス環にはそれと一体化された環状スリーブが設け
られ、この環状スリーブにはピン要素を遊嵌するように
なった貫通孔が半径方向に形成され、環状スリーブには
その一方の端面で片持ち梁の態様で支持されると共に該
環状スリーブの内面に沿って貫通孔の半径方向内側開口
まで延びた板ばねが設けられ、貫通孔に遊嵌されたピン
要素は貫通孔の半径方向内側開口側で板ばねの自由端に
固着保持される。
【0017】本発明の更に好ましい実施形態にあって
は、固定環には半径方向に没入自在となったロックピン
要素が設けられ、手動操作距離環が第1のシフト位置に
あるとき、ロックピン要素が手動操作距離環の一連の凹
部の任意の1つに嵌入して該手動操作距離環の回動が阻
止される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発
明によるレンズ鏡筒の実施形態について説明する。
【0019】図1及び図2を参照すると、自動焦点調節
(AF)方式及び手動焦点調節(MF)方式のいずれか
一方の方式を選択し得るよう構成されたカメラ(図示さ
れない)に着脱自在に装着されるようになったレンズ鏡
筒であって、本発明による焦点調節操作切換機構を組み
込んだレンズ鏡筒が参照符号10によって全体的に示さ
れる。レンズ鏡筒10は固定環12を具備し、この固定
環12の一端部12Aはカメラに着脱自在に装着される
ようになっている。固定環12内には同心状に配置され
た可動環14が設けられ、この可動環14はフォーカス
レンズ群16を保持するレンズ枠として機能する。な
お、フォーカスレンズ群16は光軸Xに沿って配置され
る。
【0020】固定環12の内側壁面には環状壁部12B
が一体的に形成され、この環状壁部12Bの内周囲縁か
らは固定環12と同心状となった内側円筒部12Cが光
軸Xに沿って固定環12の端部12Aとは反対の方向に
延在させられる。内側円筒部12C内には可動環即ちレ
ンズ枠14が摺動自在に挿通させられ、レンズ枠14は
撮影時に被写体までの距離に応じて光軸Xに沿って移動
させられ、これにより焦点調節が行われることになる。
レンズ枠14を光軸Xに沿って移動させるために可動環
12とレンズ枠14との間にはレンズ枠駆動機構が設け
られる。
【0021】レンズ枠駆動機構は固定環12の内側壁面
に摺接して回動自在となったフォーカス環18と、この
フォーカス環18の内側壁面に一体化されて固着された
環状スリーブ19と、固定環12の内側円筒部12Cと
レンズ枠14との周囲に設けられた駆動環20と、環状
スリーブ19と駆動環20と作動的に連結するピン要素
22とを包含する。駆動環20は固定環12の内側円筒
部12Cを包囲する大径部20Aと、レンズ枠14を包
囲する小径部20Bとから成る。駆動環20の大径部2
0Aにはピン要素22が植設されて固着され、その先端
部は環状スリーブ19に光軸Xに沿って形成された長孔
溝19Aに摺動自在に収容される。図1及び2では、ピ
ン要素22は1つだけ図示されているが、好ましくは複
数のピン要素22が駆動環20の周囲に沿って等間隔に
配置される。
【0022】固定環12の内側円筒部12Cの外面と駆
動環20の大径部20Aの内面とのそれぞれには互いに
係合するようになったヘリコイドねじが形成され、また
駆動環20Aの小径部20Bの内面とレンズ枠14の外
面とのそれぞれにも互いに係合するようになったヘリコ
イドねじが形成される。一方、レンズ枠14の一端部側
の外壁面には光軸Xに沿って直進案内溝14Aが形成さ
れ、この直進案内溝14Aには固定環12の環状壁部1
2Bに固着された突出体24が摺動係合させられる。
【0023】以上述べたようなレンズ枠駆動機構の構成
から明らかなように、フォーカス環18が回動させられ
ると、その回動力はピン要素22を介して駆動環20の
大径部20Aに伝えられ、このとき駆動環20は内側円
筒部12Cの外面と大径部20Aの内面との間のヘリコ
イドねじのために光軸Xの回りで回動させられつつ該光
軸Aに沿って移動させられ、その移動方向はフォーカス
環18の回動方向に依存する。
【0024】駆動環20が光軸Xの回りで回動しつつ該
光軸Xに沿って移動させられると、レンズ枠14もその
外面と小径部20Bの内面との間のヘリコイドねじのた
めに光軸X回りの回動力と該光軸Xに沿う駆動力を受け
ることになるが、しかしレンズ枠14の光軸X回りでの
回動については直進案内溝14Aへの突出体24の摺動
係合のために阻止され、かくしてレンズ枠14は光軸X
に沿ってのみ移動させられ、その移動方向については、
勿論、フォーカス環18の回動方向に依存する。要する
に、フォーカス環18の回動運動がレンズ枠14の光軸
Xに沿う並進運動に変換され、これにより焦点調節が行
われる。
【0025】自動焦点調節(AF)時にフォーカス環1
8に回動運動を与えるために、固定環12の端部12A
と環状壁部12Bとの間でシャフト26が回転自在に保
持される。シャフト26の一端は環状壁部12Bを通り
抜けて突出し、その突出端部には歯車28が固着され、
この歯車28はフォーカス環18の内側壁面の一端部側
に形成された内歯に噛み合わされる。
【0026】また、シャフト26には端部12Aと環状
壁部12Bとの間に可動歯車30が装着され、この可動
歯車30はシャフト26の軸線方向に沿って摺動自在と
なっているが、しかしシャフト26と共に回転し得るよ
うになっている。このような可動歯車30の装着につい
ては、例えば、シャフト26にその軸線方向に沿ってキ
ー溝を形成し、このキー溝に摺動係合するようになった
キーを可動歯車30側に設けることによって可能であ
る。シャフト26には更に可動歯車30を常に環状壁部
12B側に弾性的に偏倚させるようになった圧縮コイル
ばね32が装着される。
【0027】なお、図1では、可動歯車30はAF位置
即ち自動焦点調節位置で示され、図2では、可動歯車3
0は図1のAF位置から圧縮コイルばね32のばね力に
抗してMF位置即ち手動焦点調節位置に移動させられた
状態で示され、これについては後で詳しく述べることに
する。
【0028】図1及び図2に示すように、固定環12の
端部12Aにはシャフト34が回転自在に装着される。
シャフト34の一端には歯車36が装着され、この歯車
36はAF位置にある可動歯車30(図1)と噛み合わ
される。シャフト34の他端には継手38が設けられ、
この継手38はレンズ鏡筒10がカメラに装着されたと
き該カメラ内の駆動モータ側と駆動連結させられる。要
するに、シャフト34はレンズ鏡筒10をカメラに装着
させた後に該駆動モータよって回転駆動され、その回転
駆動力は可動歯車30及び歯車28を介してフォーカス
環18に伝達させられ、これによりレンズ枠14が光軸
Xに沿って移動させられ、これにより自動焦点調節が実
行されることになる。
【0029】手動焦点調節(MF)時にフォーカス環1
8に回動運動を与えるために、固定環12には手動操作
距離環40が回動自在に設けられ、この手動操作距離環
40はAF−MF切換環としても機能する。即ち、手動
操作距離環40はレンズ鏡筒10で自動焦点調節(A
F)方式及び手動焦点調節(MF)方式のいずれか一方
を選択するために使用される。手動操作距離環40がA
F−MF切換環として用いられるとき、手動操作距離環
40は固定環12について光軸Xの方向にシフトされ
る。
【0030】先ず、手動操作距離環40のAF−MF切
換環としての機能について説明すると、手動操作距離環
40は図1に示すAF位置即ち自動焦点調節位置と図2
に示すMF位置即ち手動焦点調節位置との間で光軸Xに
沿ってシフト自在となっている。AF位置とMF位置と
の間での手動操作距離環40のシフトを規制するため
に、手動操作距離環40の内側壁面にはその周囲方向に
沿って一対の弧状V溝40A及び40Bが形成される。
一方、固定環12側にはばね付勢された係止ボール42
が設けられ、この係止ボール42は図1及び図2から明
らかなように手動操作距離環40の光軸Xに沿うシフト
に応じて一対の弧状V溝40A及び40Bのいずれかに
係合させられる。即ち、手動操作距離環40が図1に示
すAF位置にあるとき、係止ボール42は弧状V溝40
Aに係合させられ、手動操作距離環40が図1のAF位
置から図2に示すMF位置までシフトさせられると、係
止ボール42は弧状V溝40Bに係合させられる。
【0031】手動操作距離環40は可動歯車30をシャ
フト26上でシフトさせるためのクラッチ板44を備
え、このクラッチ板44の操作により、可動歯車30は
圧縮コイルばね32の弾性力に抗して図1のAF位置か
ら図2に示すMF位置までシフトさせられる。
【0032】詳述すると、固定環12にはその周囲方向
に沿って弧状開口部12Dが形成され、一方手動操作距
離環40の内側壁面にもその周囲方向に沿って弧状溝4
4Cが形成される。弧状開口部12Dも弧状溝44Cも
それぞれの周囲方向に沿ってほぼ同じ範囲にわたって延
在させられる。クラッチ板44の一方の端部44Aは折
り曲げられて弧状開口部12Dを通り、その折曲げ端部
44Aの先端は手動操作距離環40の弧状溝44Cに摺
動自在に係合させられる。一方、クラッチ板44の他方
の端部44Bも折り曲げられ、その折曲げ端部44Bは
二股状に形成され、その二股部にシャフト26が受け入
れられる。なお、図1及び図2から明らかなように、ク
ラッチ板44は固定環12の環状壁部12Bを摺動自在
に貫通させられる。
【0033】手動操作距離環40が図1に示すようなA
F位置に置かれているとき、クラッチ板44の二股端部
44Bは固定環12の環状壁部12Bの側面に接した位
置にあり、このとき可動歯車30はクラッチ板の二股端
部44Bに圧縮コイルばね32のばね力でもって衝合さ
せられてAF位置に留められている。しかし手動操作距
離環40が図1のAF位置から図2のMF位置までシフ
トさせられると、これに伴ってクラッチ板44もシフト
させられ、このとき可動歯車30はクラッチ板44の二
股端部44Bによって圧縮コイルばね32のばね力に抗
して図2のMF位置に向かって移動させられる。手動操
作距離環40が図2のMF位置までシフトさせられる
と、可動歯車30もMF位置までシフトさせられ、この
とき可動歯車30は歯車36との噛合から完全に外され
る。従って、フォーカス環18はもはやカメラ側の駆動
モータによって駆動され得ず、また手動操作距離環40
によってフォーカス環18が後述するように回動させら
れたとしても、フォーカス環18の回動運動がカメラ側
の駆動モータに伝達されることもない。
【0034】手動操作距離環40が図2に示すMF位置
即ち手動焦点調節位置までシフトさせられたとき、手動
操作距離環40の回動運動によりフォーカス環18が回
動させる。この目的のために、環状スリーブ19はフォ
ーカス環18の一方の端面、即ち固定環12の端部12
Aとは反対側の端面を越えて延長させられ、その延長部
には、図3に最もよく図示するように、例えば3つの貫
通孔19Bがその半径方向に形成され、これら3つの貫
通孔19Bはその周囲方向に沿って等間隔に配置され
る。
【0035】各貫通孔19Bには大径ヘッドを持つピン
要素46が環状スリーブ19の内側からその外側に向か
って遊嵌させられ、このときピン要素46の拡大ヘッド
は環状スリーブ19の内面側とされる。各ピン要素46
を貫通孔19B内に遊嵌された状態で保持するために板
ばね48が用いられ、この板ばね48はその一端で環状
スリーブ19の端面(即ち、固定環12の端部12A側
の端面)に固着されて該環状スリーブ19の内壁面に沿
って片持ち梁の態様で延在させられ、該板ばね48の他
端即ち自由端にピン要素46の拡大ヘッドが固着保持さ
れ、このとき各ピン要素46は板ばね48によって半径
方向外側に向かうばね力を受けるようになっている。環
状スリーブ19の各貫通孔19Bに遊嵌させられたピン
要素46が該環状スリーブ19の外側に突出した突出部
は固定環12にその周囲方向に沿って形成された弧状ス
ロット12E内に突出させられる。
【0036】図3に最もよく図示するように、手動操作
距離環40の内側壁面にはピン要素46と係合し得るよ
うになった凹部40Dが所定のピッチで形成される。即
ち、手動操作距離環40が図1のAF位置から図2のM
F位置まで移動させられると、各ピン要素46は凹部4
0Dのいずれかに嵌入させられる。従って、手動操作距
離環40がその周囲方向に回動させられると、フォーカ
ス環18も回動させられ、これにより手動操作による焦
点調節が行われることになる。
【0037】手動操作距離環40が図2のMF位置まで
移動させられたとき、該手動操作距離環40の周囲方向
の回動位置によっては、ピン要素46は凹部40Dに嵌
入することなく、図4に示すように、互いに隣接する凹
部40D間のランド部40Eに乗り上げるようなことも
あり得る。しかしながら、手動操作距離環40が少なく
とも凹部40Dの配列ピッチ角度θだけ回動させられれ
ば、ピン要素46は凹部40Dに嵌入させられるので、
手動操作距離環40の回動運動は結果的にはフォーカス
環18に確実に伝達され得る。
【0038】要するに、本発明によれば、手動操作距離
環40の回動が成されれば、その回動運動がフォーカス
環18に常に伝達されられ、これにより手動操作による
確実な焦点調節が保証される。
【0039】手動操作距離環40がAF位置(図1)に
あるとき、手動操作距離環40の回動運動を阻止するが
好ましい。この目的のために、図1及び図2に示す実施
形態では、図1及び図2に図示するように、弧状開口部
12Dと弧状スロット12Eとの間で固定環12に穿孔
12Fを形成し、この穿孔12Fにロックピン50が没
入自在に収容される。詳述すると、固定環12の弧状開
口部12Dを跨ぐように板ばね52が片持ち梁の態様で
設けられ、その自由端上にロックピン50が固着され、
これによりロックピン50は穿孔12F内で弾性的に没
入自在に配置されることになる。
【0040】手動操作距離環40がAF位置に置かれた
とき、ロックピン50は手動操作距離環40の凹部40
Dのいずれかに嵌入させられ、これにより手動操作距離
環40の回動が阻止される。手動操作距離環40の周囲
方向の回動位置によっては、ロックピン50は凹部40
Dに嵌入しないでランド部40Eに当接するような場合
もあり得るが、しかしロックピン50は弾性的に没入自
在となっているので、ロックピン50が弾性的に没入し
て該ランド部40Eに対して摩擦係合させられ、これに
より手動操作距離環40にはその回動運動に対して大き
な抵抗が与えられる。また。そのような抵抗にかかわら
ず、手動操作距離環40が強制的に回動させられたとし
ても、その回動が少なくとも凹部40Dのピッチ分だけ
行われれば、ロックピン50は凹部40Dに嵌入させら
れることになるので、手動操作距離環40の回動運動は
確実に阻止される。
【0041】このように手動操作距離環40の回動運動
をフォーカス環18に伝えるために該手動操作距離環4
0に形成した一連の凹部40Dを手動操作距離環40の
回動運動を阻止するためにも利用することにより、レン
ズ鏡筒10の構成全体の簡素化を図ることができる。な
お、従来レンズ鏡筒にあっては、手動操作距離環がAF
位置に置かれた際にその回動運動を阻止するために独立
したロック機構が必要とされる。
【0042】図5を参照すると、上述の実施形態の変形
例が示され、この変形例では、3つのピン要素46は上
述の実施形態の場合とは異なって環状スリーブ19の周
囲方向に沿って等間隔に配置されない。詳述すると、上
述の実施形態では、3つのピン要素46は環状スリーブ
19の周囲方向に沿って等間隔に配置され、しかも3つ
のピン要素46の相互の角度は凹部40Dの配列ピッチ
角度θの整数倍とされるので、3つのピン要素46の1
つが任意の凹部40Dに嵌入されると、その他の2つの
ピン要素46も同時にいずれかの凹部40Dに嵌入され
ることになるが、しかし図5に示す変形例では、3つの
ピン要素46は環状スリーブ19の周囲方向に沿って等
間隔に配置されずに凹部40Dの配列ピッチ角度θ以下
の角度で互いにずれされる。要するに、図5の変形例で
は、3つのピン要素46の相互の角度間隔が配列ピッチ
角度で除されたときに、該配列ピッチ角度以下の角度が
余りとして得られることになる。
【0043】例えば、図5の変形例では、3つのピン要
素46のうちの1つに注目したとき、他の1つのピン要
素46は最初に注目したピン要素46に対して1/2 θだ
けずらされ、残りの他の1つのピン要素46は先の他の
1つのピン要素46に対して1/4 θだけずらされる。こ
のような構成によれば、手動操作距離環40がAF位置
(図1)からMF位置(図2)までシフトされたとき、
3つのピン要素46のうちのいずれか1つが手動操作距
離環40の凹部40Dに首尾よく嵌入され得る確率が大
幅に増大されるだけでなく、たとえ3つのピン要素46
のすべてが手動操作距離環40のランド部40Eに乗り
上げたとしても、手動操作距離環40を少なくとも1/4
θだけ回動させれば、3つのピン要素46のいずれか1
つは凹部40Dに確実に嵌入され得る。
【0044】要するに、図5に示す変形例によれば、3
つのピン要素46がランド部40Eに乗り上げた際に手
動操作距離環40の回動運動がフォーカス環18に伝達
されるまでの応答性については図1ないし図4に示し実
施形態の場合よりも4倍改善されることになる。
【0045】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
によれば、手動操作距離環にAF−MF切換環としての
機能も与えることにより、AF−MF切換可能な焦点調
節機構を簡素化し得る共に手動操作距離環の凹部にピン
要素を嵌入させることにより該手動操作距離環の回動運
動をフォーカス環に常に確実に伝達し得るので、手動操
作による信頼性の高い焦点調節を永年にわたって保証す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレンズ鏡筒の縦断面図であって、
該レンズ鏡筒の光軸に対してその半分を図示すると共に
手動操作距離環をAF位置で示す図である。
【図2】図1と同様な縦断面図であって、手動操作環を
MF位置で示す図である。
【図3】図2のIII-III 線に沿う横断面図であって、手
動操作距離環、環状スリーブ及びピン要素だけを抜き出
してそれらの相対位置関係を示す図である。
【図4】図3と同様な横断面図であって、手動操作距離
環、環状スリーブ及びピン要素を図3とは異なった相対
位置関係で示す図である。
【図5】図3と同様な横断面図であって、図1ないし図
4に示した実施形態の変形例を示す図である。
【符号の説明】
10 レンズ鏡筒 12 固定環 14 レンズ枠(可動環) 16 フォーカスレンズ群 18 フォーカス環 19 環状スリーブ 20 駆動環 22 ピン要素 24 突出体 26 シャフト 28 歯車 30 可動歯車 32 圧縮コイルばね 34 シャフト 36 歯車 38 継手 40 手動操作距離環 42 係止ボール 44 クラッチ板 46 ピン要素 48 板ばね 50 ロックピン 52 板ばね

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動焦点調節方式及び手動焦点調節方式
    のいずれか一方の方式を選択し得るよう構成されたレン
    ズ鏡筒であって、 カメラに着脱自在に装着されるようになった固定環と、
    この固定環の外側に回動自在に設けられた手動操作距離
    環を具備し、この手動操作距離環は第1のシフト位置と
    第2のシフト位置との間で前記固定環の光軸に沿ってシ
    フト可能であり、前記手動操作距離環が前記第1のシフ
    ト位置にあるとき前記自動焦点調節方式に基づいて焦点
    調節が行われ、前記手動操作距離環が前記第2のシフト
    位置にあるとき、前記手動焦点調節方式に基づいて焦点
    調節が行われ、この手動操作距離環に基づく焦点調節が
    前記手動操作距離環の回動運動を前記固定環内のフォー
    カス環に伝達して、該フォーカス環の回動運動を前記固
    定環内のフォーカスレンズ群の光軸に沿う並進運動に変
    換することによって達成されるレンズ鏡筒において、 前記手動操作距離環の内側面には一連の凹部がその周囲
    方向に沿って所定の配列ピッチ角度で形成され、前記フ
    ォーカス環側には少なくとも1つのピン要素が保持さ
    れ、前記手動操作距離環が第2のシフト位置にあると
    き、前記ピン要素が前記一連の凹部の任意の1つに嵌入
    して、前記手動操作距離環の回動運動が前記フォーカス
    環に伝達されることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記ピン要素が前記凹部内に積極的に嵌入し得るように
    弾性的に偏倚させるための弾性手段によって保持される
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のレンズ鏡筒に
    おいて、前記ピン要素が2つ以上設けられ、これらピン
    要素が前記フォーカス環の周囲方向に沿って前記配列ピ
    ッチ角度の整数倍の角度間隔で配置されることを特徴と
    するレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のレンズ鏡筒に
    おいて、前記ピン要素が2つ以上設けられ、これらピン
    要素が前記フォーカス環の周囲方向に沿って配置され、
    前記双方のピン要素間の角度間隔が前記配列ピッチ角度
    で除されたときに該配列ピッチ角度以下の角度が余りと
    して得られることを特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれか1項に記
    載のレンズ鏡筒において、前記フォーカス環にはそれと
    一体化された環状スリーブが設けられ、この環状スリー
    ブには前記ピン要素を遊嵌するようになった貫通孔が半
    径方向に形成され、前記環状スリーブにはその一方の端
    面で片持ち梁の態様で支持されると共に該環状スリーブ
    の内面に沿って前記貫通孔の半径方向内側開口まで延び
    た板ばねが設けられ、前記貫通孔に遊嵌されたピン要素
    が前記貫通孔の半径方向内側開口側で前記板ばねの自由
    端に固着保持されることを特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれか1項に記
    載のレンズ鏡筒において、前記固定環には半径方向に没
    入自在となったロックピン要素が設けられ、前記手動操
    作距離環が第1のシフト位置にあるとき、前記ロックピ
    ン要素が前記手動操作距離環の一連の凹部の任意の1つ
    に嵌入して該手動操作距離環の回動が阻止されることを
    特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 自動焦点調節方式及び手動焦点調節方式
    のいずれか一方の方式を選択し得るよう構成されたレン
    ズ鏡筒であって、 カメラに着脱自在に装着されるようになった固定環と、 前記固定環の回りに回動自在に設けられた手動操作距離
    環とを具備し、この手動操作距離環は自動焦点調節方式
    を選択する第1のシフト位置と手動焦点調節方式を選択
    する第2のシフト位置との間で前記レンズ鏡筒の光軸に
    沿ってシフト可能であり、 更に、前記固定環内に設けられた可動環を具備し、この
    可動環はフォーカスレンズ群を保持して前記光軸に沿っ
    て移動可能であり、 更に、前記固定環の内側壁面に沿って回動自在となった
    フォーカス環と、 前記フォーカス環の回動運動を前記光軸に沿う前記可動
    環の並進運動に変換すべく該フォーカス環と該可動環と
    の間に設けられた駆動機構と、 前記カメラ側からの回転駆動力を前記フォーカス環に伝
    達させる第1の駆動力伝達系と、 前記手動操作距離環による回転駆動力を前記フォーカス
    環に伝達させる第2の駆動力伝達系と、 前記手動操作距離環が第1のシフト位置にあるとき、前
    記第1の駆動力伝達系を切ると共に前記第2の駆動力伝
    達系を入れ、前記手動操作距離環が前記第2のシフト位
    置にあるとき、前記第1の駆動力伝達系を入れる共に前
    記第2の駆動力伝達系を切るように作動するクラッチ機
    構とを具備するレンズ鏡筒において、 前記第2の駆動力伝達系が前記手動操作距離環の内側面
    にその周囲方向に沿って所定の配列ピッチ角度で形成さ
    れた一連の凹部と、前記フォーカス環側に保持された少
    なくとも1つのピン要素とを包含し、前記手動操作距離
    環が第2のシフト位置にあるとき、前記ピン要素が前記
    一連の凹部の任意の1つに嵌入して、前記手動操作距離
    環の回動運動が前記フォーカス環に伝達されることを特
    徴とするレンズ鏡筒。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のレンズ鏡筒において、
    前記ピン要素が前記凹部内に積極的に嵌入し得るように
    弾性的に偏倚させるための弾性手段によって保持される
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載のレンズ鏡筒に
    おいて、前記ピン要素が2つ以上設けられ、これらピン
    要素が前記フォーカス環の周囲方向に沿って前記配列ピ
    ッチ角度の整数倍の角度間隔で配置されることを特徴と
    するレンズ鏡筒。
  10. 【請求項10】 請求項7または8に記載のレンズ鏡筒
    において、前記ピン要素が2つ以上設けられ、これらピ
    ン要素が前記フォーカス環の周囲方向に沿って配置さ
    れ、前記双方のピン要素間の角度間隔が前記配列ピッチ
    角度で除されたときに該配列ピッチ角度以下の角度が余
    りとして得られることを特徴とするレンズ鏡筒。
  11. 【請求項11】 請求項7から10までのいずれか1項
    に記載のレンズ鏡筒において、前記フォーカス環にはそ
    れと一体化された環状スリーブが設けられ、この環状ス
    リーブには前記ピン要素を遊嵌するようになった貫通孔
    が半径方向に形成され、前記環状スリーブにはその一方
    の端面で片持ち梁の態様で支持されると共に該環状スリ
    ーブの内面に沿って前記貫通孔の半径方向内側開口まで
    延びた板ばねが設けられ、前記貫通孔に遊嵌されたピン
    要素が前記貫通孔の半径方向内側開口側で前記板ばねの
    自由端に固着保持されることを特徴とするレンズ鏡筒。
  12. 【請求項12】 請求項7から11までのいずれか1項
    に記載のレンズ鏡筒において、前記固定環には半径方向
    に没入自在となったロックピン要素が設けられ、前記手
    動操作距離環が第1のシフト位置にあるとき、前記ロッ
    クピン要素が前記手動操作距離環の一連の凹部の任意の
    1つに嵌入して該手動操作距離環の回動が阻止されるこ
    とを特徴とするレンズ鏡筒。
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