JPH08248298A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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Publication number
JPH08248298A
JPH08248298A JP7054651A JP5465195A JPH08248298A JP H08248298 A JPH08248298 A JP H08248298A JP 7054651 A JP7054651 A JP 7054651A JP 5465195 A JP5465195 A JP 5465195A JP H08248298 A JPH08248298 A JP H08248298A
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JP
Japan
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clutch
ring
gear
manual
automatic
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Application number
JP7054651A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Fukino
邦博 吹野
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動操作と手動操作との切り換えを迅速に行
うことができるレンズ鏡筒を提供する。 【構成】 第1のクラッチピン21は、壁部8cに小判
穴8bが等間隔で設けられた手動クラッチリング8が、
その小判穴8bの間隔の2分の1ピッチ角度回転したと
きに、必ずいずれかのクラッチピン21がその小判穴8
bに嵌入できるような角度位置に、2カ所設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、可動光学系を手動操作又は自動
操作に切換可能なレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のレンズ鏡筒は、自動合焦
装置と手動合焦装置の相互の切り換え装置を駆動する駆
動力源としてモーターを用いている(特開平4−218
006)。この切り換え装置は、外部から与えられる電
気信号によってモーターが回転し、回転の方向の正逆に
より自動合焦装置から手動合焦装置へ、又は、手動合焦
装置から自動合焦装置へと切り換えられる。また、MF
優先AFモード時は、手動操作リングを回転することに
より、自動焦点モードから手動焦点モードへと容易に切
り換えが可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のレンズ鏡筒は、手動クラッチリングの壁部に設けられ
た放射状の小判穴の数が、機械加工の制約により限られ
ているので、1ピッチの最小角度がおのずと決まってい
た。このために、切り換え装置の駆動モータによりクラ
ッチピンを手動クラッチリングに係合させるときに、手
動操作リングを最大角度分だけ回転しないと、自動焦点
モードから手動焦点モードへの切り換えが完了しないこ
とになる。このことは、自動焦点モードから手動焦点モ
ードへの切り換えを迅速に行いたい場合には、非常に不
都合なことであり、シャッターチャンスを逃がすなどの
問題点があった。
【0004】本発明の目的は、自動操作と手動操作との
切り換えを迅速に行うことができるレンズ鏡筒を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、焦点調節又は焦点距離調節を行
なうために可動光学系を移動可能であって、係合部を有
する光学系移動装置と、前記光学系移動装置を手動によ
り駆動可能であって、第1の係合受け部を有する手動操
作装置と、前記光学系移動装置を自動により駆動可能で
あって、第2の係合受け部を有する自動操作装置と、前
記係合部を前記第1係合受け部又は前記第2の係合受け
部に係合可能な切り換え装置とを含むレンズ鏡筒におい
て、前記第1の係合受け部及び/又は第2の係合受け部
は、各々所定のピッチで複数設けられており、前記係合
部は、前記係合受け部のピッチのN分の1の角度だけ回
転したときに、前記いずれかの係合部が前記係合受け部
に係合するような角度位置にN個設られていることを特
徴としている。
【0006】
【作用】本発明においては、切り換え装置の係合部は、
係合受け部のピッチのN分の1の角度だけ回転したとき
に、必ず、いずれかの係合部が係合受け部に係合するよ
うな角度位置にN個設けられているので、切り換えを完
了する最大操作量が、係合受け部のピッチの1/Nにな
り、手動操作と自動操作との切り換えを迅速に行うこと
ができる。
【0007】
【実施例】以下、図面等を参照しながら、実施例をあげ
て、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明によるレ
ンズ鏡筒の実施例の光軸を通る面で破断した断面図であ
る。 (光学系の説明)このレンズ鏡筒の光学系は、保護ガラ
スL1、固定レンズL2、L3及びL4、合焦レンズL
5及びL6、並びに、固定レンズL7及びL8等から構
成されている。
【0008】(構造の説明)固定鏡筒1は、このレンズ
鏡筒の固定部分であり、大径部1a、内周部1b、中径
部1c、小径部1d、マウント部1e、中央小径部1
f、外周部1g、中央外周部1h及び案内溝1i等を有
している。大径部1aは、保護ガラスL1を保持してい
る。内周部1bは、固定レンズL2及びL3を保持して
いる。中径部1cは、内周部1bの右方にあり、固定レ
ンズL4を保持している。中央の小径部1dは、固定レ
ンズL7及びL8を保持している。
【0009】マウント部1eは、小径部1dの右方端に
設けられており、カメラボディ(不図示)と係合する部
分である。このマウント部1eの外周部には、絞り環2
が嵌装されている。外周部1gは、マウント部1eの左
方に設けられており、三脚座3が設けられており、ま
た、切り換えリング4が装着されている。
【0010】中央外周部1hは、外周部1gの左方に設
けられており、手動操作リング5が装着されている。中
央小径部1fは、その内周部に移動枠6が光軸に沿って
移動自在に設けられている。移動枠6は、合焦レンズL
5及びL6を保持している。案内溝1iは、中央小径部
1fに光軸と平行に設けられている。
【0011】絞り環2は、絞り値を調節するためのもの
であり、マウント部1eの外周部に装着されている。三
脚座3は、三脚を取り付けるための座てあり、外周部1
gに設けられている。切り換えリング4は、自動合焦モ
ードと手動合焦モードとを選択する切り換え操作を行う
ための切り換えリングであり、外周部1gに装着されて
いる。この切り換えリング4は、光軸を中心に所定角度
のみ回転して、それに対応した電気信号を発生し、CP
U(不図示)を介して、駆動モーター10に回転方向の
信号を伝達する構造になっている。
【0012】手動操作リング5は、光軸方向には不動で
あり、光軸回りにのみ回転自在に固定鏡筒1に嵌装され
ている。手動操作リング5は、その外周部に滑り止めと
してゴムリング5a及び5bが装着されている。手動操
作リング5は、その内周部に壁部5cが形成されてお
り、その壁部5cと手動クラッチリング8との間には、
波形板バネ26が摩擦クラッチとして挿入されている。
すなわち、通常の状態では、手動操作リング5が回転す
るときには、手動クラッチリング8も同時に回転する
が、手動クラッチリング8が回転制限に当たって回転が
停止したときには、手動操作リング5は、空回りをする
構造になっている。
【0013】移動枠6は、合焦レンズL5及びL6を保
持している。移動枠6の外周部には、ピン27が植設さ
れており、固定鏡筒1に設けられている光軸と平行な案
内溝1iを貫通し、その先端部は、カムリング7に設け
られているカム溝7aに嵌入している。そして、移動枠
6は、カムリング7が回転すると、光軸に沿って直進移
動して、合焦が行なわれる構造になっている。
【0014】カムリング7は、固定鏡筒1の中央小径部
1fに嵌合しており、所定角度だけ円周溝7bが穿設さ
れている。カムリング7の円周溝7bには、中央小径部
1fに植設されたピン28が嵌入しているので、カムリ
ング7は、光軸方向には不動であって、光軸を中心とし
て所定角度のみ回転する構造になっている。
【0015】手動クラッチリング8は、手動操作リング
5の内周部に光軸方向には不動であって、光軸を中心に
回転自在に保持されている。図4は、本実施例に係る手
動クラッチリングを示す平面図である。手動クラッチリ
ング8は、その壁部8cに円周に沿って放射状に、複数
の小判穴8bが等間隔で設けられている。
【0016】自動クラッチリング9は、図1に示すよう
に、固定鏡筒1の中央小径部1fに光軸方向には移動せ
ず、光軸を中心に回転自在に保持されている。自動クラ
ッチリング9は、その壁部9aに小判穴9cが設けられ
ている。この小判穴9cは、図4に示した手動クラッチ
リング8の壁部8cに設けられている放射状の複数の小
判穴8bと同様な穴が設けられている。自動クラッチリ
ング9には、屈曲部内側に、セグメントギア9bが設け
られており、ピニオンギア14が噛み合っている。自動
クラッチリング9は、自動合焦駆動機構(不図示)によ
りピニオンギア14が回転すると、セグメントギア9b
を介して、光軸を中心に回転する構造になっている。
【0017】図2は、本実施例に係るレンズ鏡筒の切り
換え装置を示す断面図である。駆動モーター10は、切
り換え装置の駆動力源となるモーターであり、カムリン
グ7に固定されている。駆動モーター10は、その回転
軸部にギア10aが固定されており、このギア10a
は、ギア12と噛合している。ギア12は、カムリング
7に軸支されたギア11と同軸上に回転するギアであ
る。ギア11とギア12との間には、摩擦クラッチとし
て機能する圧縮バネ13が挿入されている。従って、通
常はギア12が回転するとギア11が同軸に回転する。
しかし、ギア11の回転が制限されたときであっても、
ギア12の回転は制限されない。つまり、ギア12とギ
ア10aとはを共に回転するので、駆動モーター10
は、ギア11が回転しないときは、空回り可能な構造に
なっている。
【0018】ギア15は、大ギア15aと小ギア15d
を有しており、大ギア15aは、ギア11と噛み合って
おり、小ギア15dは、ギア16の大ギア16aと噛み
合っている。ギア16は、大ギア16aと同軸に小ギア
16bを備えており、小ギア16bには、ギア17の大
ギア17aが噛み合い、一連の減速ギア列をなしてい
る。ギア17は、その端面に所定角度を有する円周状の
溝17bが穿設されており、カムリング7上に植設され
た回転制限ピン18が嵌合している。このために、ギア
11、ギア15、ギア16及びギア17は、対応した回
転量のみ回転する構造になっている。しかし、ギア12
は回転が制限されないので、駆動モーター10は空回り
可能である。
【0019】ギア15は、その一部にネジ部15bが設
けられており、カムリング7に設けられたネジ部7cと
螺合している。ギア15は、所定の回転数だけ回転する
と、回転しながら光軸に沿って所定量だけ移動する構造
になっている。このギア15は、ネジ部15b側先端部
に溝15cが設けられており、第1のクラッチ板19の
伸長部19aと係合している。従って、ギア15は、第
1のクラッチ板19と光軸方向に一体的に移動可能であ
る。
【0020】第1のクラッチ板19は、光軸方向に長い
小判穴19bが穿設されており、段付き小ネジ23によ
りカムリング7と、光軸回りの回転に対しては一体的
に、光軸方向の移動に対しては所定量だけ移動自在に係
合している。この第1のクラッチ板19は、伸長部19
aを有し、ギア15の溝15cと係合し、光軸方向に一
体的に移動可能である。
【0021】第2のクラッチ板20は、第1のクラッチ
板19と同様に光軸方向に長い小判穴20aが穿設され
ており、段付き小ネジ23によりカムリング7と、光軸
回りの回転に対しては一体的に、光軸方向の移動に対し
ては所定量だけ移動自在に係合している。第1のクラッ
チ板19の折曲部19dと第2のクラッチ板20との間
には、引張りバネ24が介在しており、引張り方向に付
勢している。
【0022】第1のクラッチ板19の突起部19cと第
2のクラッチ板20の溝部20bは係合しており、通常
は、第1のクラッチ板19と第2のクラッチ板20とは
一体的に移動可能となっている。第2のクラッチ板20
の腕部20cは、カムリング7に光軸方向に移動自在に
嵌合保持されている第1のクラッチピン21の段部21
aと当接しており、第1のクラッチピン21がクラッチ
バネ25の押圧の付勢力によって、図2中矢印A方向に
移動しようとするのを阻止している。
【0023】第1のクラッチピン21及びクラッチバネ
25は、壁部8cに小判穴8bが等間隔で設けられた手
動クラッチリング8が、その小判穴8bの間隔の2分の
1ピッチだけ回転したときに、いずれかのクラッチピン
21が小判穴8bに必ず嵌入できるような角度位置に2
カ所設けられている。第2のクラッチ板20は、同様
に、その腕部20cの反対側端面に腕部20dを有して
おり、カムリング7に光軸方向に移動自在に嵌合保持さ
れている第2のクラッチピン22の段部22aと当接し
ており、第2のクラッチピン22がクラッチバネ25の
押圧の付勢によって、図2中矢印B方向に移動しようと
するのを阻止している。
【0024】(動作の説明)次に、この実施例のレンズ
鏡筒の動作について説明する。図2及び図3は、本実施
例に係るレンズ鏡筒の要部を示す断面図であって、図2
は、自動焦点モード時の状態、図3は、手動焦点モード
時の状態を示す図である。図2において、第2のクラッ
チピン22は、自動クラッチリング9の壁部9aに設け
られている放射状の複数の小判穴9cの一つに嵌入して
いるが、第1のクラッチピン21は、手動クラッチリン
グ8の壁部8cに放射状に設けられた小判穴8bとは係
合してない。このために、自動合焦駆動機構(不図示)
によりピニオンギア14が回転すると、自動クラッチリ
ング9は、そのセグメントギア9bを介して回転する。
自動クラッチリング9は、その小判穴9cの一つに、第
2のクラッチピン22が嵌入しているので、カムリング
7も同時に回転する。
【0025】カムリング7が回転すると、移動枠6の外
周部にはピン27が植設されていて、固定鏡筒1に設け
られている光軸と平行な案内溝1iを貫通し、その先端
部はカムリング7に設けられているカム溝7aに嵌入し
ているために、合焦レンズL5及びL6を保持している
移動枠6は光軸に沿って直進移動し、合焦が行なわれ
る。このときに、第1のクラッチピン21は、手動クラ
ッチリング8の小判穴8bと係合していないので、手動
クラッチリング8は回転しない。
【0026】つぎに、本実施例に係るレンズ鏡筒の作動
をさらに詳細に説明する。図5は、本実施例に係るレン
ズ鏡筒をカメラ本体と組み合わせたシステム構成を示し
た概略図である。本実施例においては、合焦に関連した
撮影モードとして、以下の3モードがモード切換スイッ
チ113によって任意に選択可能となっている。 (1)手動焦点調節(MF)モード (2)自動焦点調節(AF)モード (3)MF優先AFモード 以下、各モードについて順を追って説明する。
【0027】先ず、手動焦点調節(MF)モードについ
て説明する。外部から操作可能なモード切換スイッチ1
13(図1における切り換えリング4に対応)によりM
Fモードを選択すると、MFモードを示す旨の信号がレ
ンズ内部のCPU110へ出力される。これにより、C
PU110は、駆動モーター114を回転させ、距離操
作環115(図1における手動操作リング5に対応)の
回転を、合焦光学系L200(図1におけるL4〜L6
に対応)に伝達可能な状態とする。
【0028】具体的には、図2において、切り換えリン
グ4を回転し、手動焦点モードに切り換えると、駆動モ
ーター10が回転する。駆動モーター10が回転する
と、その回転軸に固定されているギア10aと噛み合う
ギア12が回転し、ギア11とギア12との間には、圧
縮バネ13が介在していて摩擦クラッチとして機能して
いるので、ギア11が回転する。ギア11の回転は、ギ
ア15、ギア16等のギア列を介して、ギア17に伝達
される。ギア17は、その端面に設けられた溝17bと
カムリング7に植設された回転制限ピン18が係合して
いるので、ギア11、ギア15、ギア16及びギア17
は、所定量だけ回転する。ギア15に設けられたネジ部
15bとカムリング7に設けられたネジ部7cと螺合し
ているので、ギア15が所定量だけ回転すると、ギア1
5は、回転しながら光軸に沿って図2中矢印C方向に所
定量だけ移動する。
【0029】また、ギア15は、そのネジ部15b側の
先端部に設けられた溝15cとクラッチ板19の伸長部
19aとが係合しているので、クラッチ板19は、ギア
15と一体的に光軸方向に移動する。クラッチ板19
は、その突起部19cが第2のクラッチ板20の溝部2
0bに当接しており、通常は、クラッチ板19と第2の
クラッチ板20とは一体的に移動可能に構成されている
ので、第2のクラッチ板20は、クラッチ板19と一体
的に図2中矢印C方向に移動する。
【0030】第2のクラッチ板20が図2中矢印C方向
に移動すると、第2のクラッチ板20の腕部20cは、
第1のクラッチピン21の段部21aと当接しているの
で、第1のクラッチピン21は、クラッチバネ25の押
圧の付勢によって、図2中矢印A方向移動し、いずれか
一方の第1のクラッチピン21は、手動クラッチリング
8の小判穴8bに係合し、手動クラッチリング8とカム
リング7とは一体的に回転するようになる。すなわち、
いずれか一方の第1のクラッチピン21と手動クラッチ
リング8の小判穴8bとの角度位置が合致している場合
に、第1のクラッチピン21は、直ちに手動クラッチリ
ング8の小判穴8bに係合する。
【0031】もし、第1のクラッチピン21と手動クラ
ッチリング8の小判穴8bとの角度位置が合致せず、第
1のクラッチピン21の先端と手動クラッチリング8の
壁部8cとが当接している場合には、手動操作リング5
を回転すると手動クラッチリング8も回転し、いずれか
一方の第1のクラッチピン21と手動クラッチリング8
の小判穴8bとの角度位置が合致したときに、第1のク
ラッチピン21のいずれか一方は、手動クラッチリング
8の小判穴8bに係合する。
【0032】他方、第2のクラッチ板20の腕部20d
が第2のクラッチピン22の段部22aと当接し、第2
のクラッチピン22は、クラッチバネ25の付勢力によ
って、自動クラッチリング9の小判穴9cの一つに嵌入
している。このとき、第1のクラッチ板19と第2のク
ラッチ板20とは、一体的に図2中矢印C方向に移動す
るので、第2のクラッチ板20の腕部20dも移動し、
同時に第2のクラッチピン22も移動し、第2のクラッ
チピン22は、自動クラッチリング9の小判穴9cの一
つとの係合が解除される。
【0033】従って、自動クラッチリング9は、カムリ
ング7が回転しても回転しない。これが手動焦点モード
の状態である。図3は、このときの装置の状態を示す図
である。そして、撮影者は、ファインダ接眼レンズ10
6を覗きながら距離操作環115を回転させて手動合焦
操作を行う。このときに、合焦制御回路109は、作動
が禁止されている。以上のように、MFによる合焦光学
系L200(図5)の駆動が行われ、撮影者の手動操作
によって、所望の被写体に対する合焦状態を得ることが
できる。
【0034】次に、自動焦点調節(AF)モードについ
て説明する。外部から操作可能なモード切換スイッチ1
13によりAFモードを選択すると、AFモードを示す
旨の信号がレンズ内部のCPU110へ出力される。こ
れより、CPU110は、駆動モータ114をMFモー
ドとは逆方向に回転させ、モータ112の駆動力を合焦
光学系L200(図5)に伝達可能な状態にする。
【0035】具体的には、図3において、切り換えリン
グ4を回転し、手動焦点モードから自動焦点モードに切
り換えると、駆動モーター10が反対側に回転する。駆
動モーター10が反対側に回転すると、その回転軸部に
固定されているギア10aと噛みあうギア列(ギア1
2、ギア11、ギア15、ギア16、ギア17等)がそ
れぞれ反対方向に所定量だけ回転する。ギア15に設け
られたネジ部15bとカムリング7に設けられたネジ部
7cと螺合しているので、ギア15は、所定量だけ反対
方向に回転する。ギア15は、回転しながら光軸に沿っ
て図3中矢印C1方向に所定量だけ移動する。
【0036】ギア15は、そのネジ部15b側の先端部
に設けられた溝15cが第1のクラッチ板19の伸長部
19aと係合しているので、第1のクラッチ板19は、
ギア15と光軸方向に一体的に移動する。第1のクラッ
チ板19は、図3中矢印C1方向に所定量だけ移動する
と、第1のクラッチ板19の折曲部19dと第2のクラ
ッチ板20との間に引張りバネ24が介在しているの
で、第2のクラッチ板20は、第1のクラッチ板19と
一体的に図3中矢印C1方向に移動する。
【0037】第2のクラッチ板20が図3中矢印C1方
向に移動すると、第2のクラッチ板20の腕部20d
は、第2のクラッチピン22の段部22aと当接してい
るので、第2のクラッチピン22は、クラッチバネ25
の押圧の付勢によって、図3中矢印B方向に移動し、第
2のクラッチピン22と自動クラッチリング9の壁部9
aに放射状に設けられた小判穴9cと結合し、自動クラ
ッチリング9とカムリング7とは一体的に回転するよう
になる。すなわち、第2のクラッチピン22と自動クラ
ッチリング9の小判穴9cとの角度位置が合致している
場合に、第2のクラッチピン22は、直ちに自動クラッ
チリング9の小判穴9cと係合する。
【0038】もし、第2のクラッチピン22と自動クラ
ッチリング9の小判穴9cとの角度位置が合致せず、第
2のクラッチピン22の先端と自動クラッチリング9の
壁部9aとが当接する場合には、自動合焦駆動機構によ
り自動クラッチリング9を回転させると、第2のクラッ
チピン22と自動クラッチリング9の小判穴9cとの角
度位置があったときに、第2のクラッチピン22は、自
動クラッチリング9の小判穴9cに係合する。
【0039】他方、第2のクラッチ板20の腕部20c
が第1のクラッチピン21の段部21aと当接し、第1
のクラッチピン21は、クラッチバネ25の付勢によっ
て、手動クラッチリング8の小判穴8bの一つに嵌入し
ている。このとき、第1のクラッチ板19と第2のクラ
ッチ板20とは、一体的に図3中矢印C1方向に移動す
るので、第2のクラッチ板20の腕部20aも移動し、
同時に第1のクラッチピン21も移動し、第1のクラッ
チピン21は、手動クラッチリング8の小判穴8bの一
つとの係合が解除される。従って、手動クラッチリング
8は、カムリング7が回転しても回転しない。これが自
動焦点モードの状態である。図2は、このときの装置の
状態を示す図である。
【0040】そして、図5において、被写体からの光束
は、撮影レンズを通過してカメラボディ101の半透鏡
102に達し、光束の一部が反射して焦点板103に被
写体像を結像する。この被写体像は、コンデンサーレン
ズ104、ペンタプリズム105及びファインダ接眼レ
ンズ106を介して撮影者の眼へと導かれる。また、半
透鏡102を通過した一部の光は、サブミラー107に
反射され、測距用光電変換部108に導かれる。この光
電変換部108からの出力信号は、公知の合焦制御回路
109に入力され、この合焦制御回路109によって、
合焦光学系L2の駆動方向と駆動量が決定される。これ
らの駆動信号は、レンズ内部のCPU110に伝達さ
れ、CPU110は、モーター駆動回路111を介し
て、モーター112を駆動し、前記駆動量に達するまで
駆動を行う。そして、CPU110は、駆動が終了した
時点で再び合焦状態を検知し、合焦していない場合は合
焦するまで上記の動作を繰り返す制御を行なう。
【0041】なお、リミット回路117は、カムリング
7の回転制限部に設けられており、合焦光学系L200
が無限もしくは至近の位置に到達した場合に、レンズ鏡
筒のCPU110に信号を伝達し、合焦光学系L2の駆
動方向を反転させる。以上のように、AFによる合焦光
学系L2の駆動が行われ、所望の被写体に対する合焦状
態を得ることができる。
【0042】次に、MF優先AFモードについて説明す
る。外部から操作可能なモード切換スイッチ113によ
りMF優先AFモードを選択すると、MF優先AFモー
ドを示す旨の信号がレンズ内部のCPU110に出力さ
れる。これにより、CPU110は、先ずAFモードと
同じ状態、すなわち駆動モータ114をAFモードと同
方向に回転させ、モータ112の駆動力を合焦光学系L
2に伝達可能な状態とする。
【0043】そして、AF作動中に合焦不能等によりM
Fモードに切り換えたい場合に、撮影者は、モード切換
スイッチ113を用いず、距離操作環115を回転させ
るというMF操作を行う。回転検出装置116は、その
距離操作環115の回転を検出し、その検出信号は、レ
ンズ内CPU110に出力される。CPU110は、そ
の検出信号を入力すると、直ちに駆動モータ114を作
動させ、MFモードと同じ状態、すなわち合焦制御回路
109の作動は禁止され、距離操作環115の回転が合
焦光学系L2に伝達可能な状態とされる。これによっ
て、撮影者は、モード切換スイッチ113によるMF−
AF切換操作なしで、直ちにMF操作を行うことができ
る。
【0044】また、MF優先AFモードにおいて、MF
状態からAF状態への復帰方法は、MF操作環の回動信
号が発生しなくなってから一定時間経過した場合に、レ
ンズ内CPU110がMF状態からAF状態に復帰させ
る信号を出力して、駆動モータ114を逆回転させ、ク
ラッチ機構を作動させるようにしてある。また、レンズ
内CPU110は、カメラボディのレリーズ釦の再半押
しによる信号を入力し、その信号に基づいて、駆動モー
タ114を逆回転させ、クラッチ機構を作動させるよう
にしてもよい。
【0045】以上説明した実施例に限定されず、種々の
変形や変更が可能であって、それらも本発明に含まれ
る。本実施例においては、第1のクラッチピン21及び
クラッチバネ25は、壁部8cに小判穴8bが等間隔で
設けられた手動クラッチリング8が小判穴8bの間隔の
2分の1ピッチ角度回転したときに、必ずいずれかのク
ラッチピン21が小判穴8bに嵌入できるような角度位
置に2カ所設けたが、手動クラッチリング8が小判穴8
bの間隔の3分の1又は4分の1ピッチ角度回転したと
きに、必ずいずれかのクラッチピン21が小判穴8bに
嵌入するような角度位置に3カ所又は4カ所以上に設け
るようすることも可能である。また、自動クラッチリン
グ9に嵌入するクラッチピン22も、クラッチピン21
と同様に、小判穴のピッチのN分の1の角度だけ回転し
たときに、必ず、いずれかのクラッチピン22が小判穴
に嵌入するような角度位置にN個設けることができる。
可動光学系は、焦点調節のために移動する例で説明した
が、焦点距離調節(ズーミング)のために、移動する場
合にも適用できる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、切り換え装置の係合部
は、係合受け部のピッチのN分の1の角度だけ回転した
ときに、必ず、いずれかの係合部が係合受け部に係合す
るような角度位置にN個設けられているので、切り換え
を完了する最大操作量が、係合受け部のピッチの1/N
になり、手動操作と自動操作との切り換えを迅速に行う
ことができ、撮影時の操作性が格段に向上する、という
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るレンズ鏡筒の光軸を通る面で破
断して示した断面図である。
【図2】本実施例に係るレンズ鏡筒の切り換え装置を示
した断面図である。
【図3】本実施例に係るレンズ鏡筒の切り換え装置を示
した断面図である。
【図4】本実施例に係るレンズ鏡筒の手動クラッチリン
グを示した平面図である。
【図5】本実施例に係るレンズ鏡筒をカメラと組み合わ
せて示したシステム概略図である。
【符号の説明】
L1 保護ガラス L2、L3、L4 固定レンズ L5、L6 合焦レンズ L7、L8 固定レンズ 1 固定鏡筒 2 絞り環 3 三脚座 4 切り換えリング 5 手動操作リング 6 移動枠 7 カムリング 8 手動クラッチリング 9 自動クラッチリング 10 駆動モーター 11、12 ギア 13 バネ 14 ピニオンギア 15、16、17 ギア 18 回転制限ピン 19、20 クラッチ板 21、22 クラッチピン 23 段付き小ネジ 24 引張りバネ 25 クラッチバネ 26 波形板バネ 27、28 ピン 29、30 切り換えリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点調節又は焦点距離調節を行なうため
    に可動光学系を移動可能であって、係合部を有する光学
    系移動装置と、 前記光学系移動装置を手動により駆動可能であって、第
    1の係合受け部を有する手動操作装置と、 前記光学系移動装置を自動により駆動可能であって、第
    2の係合受け部を有する自動操作装置と、 前記係合部を前記第1係合受け部又は前記第2の係合受
    け部に係合可能な切り換え装置とを含むレンズ鏡筒にお
    いて、 前記第1の係合受け部及び/又は第2の係合受け部は、
    各々所定のピッチで複数設けられており、 前記係合部は、前記係合受け部のピッチのN分の1の角
    度だけ回転したときに、前記いずれかの係合部が前記係
    合受け部に係合するような角度位置にN個設られている
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
JP7054651A 1995-03-14 1995-03-14 レンズ鏡筒 Pending JPH08248298A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1123948A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Asahi Optical Co Ltd 焦点調節操作切換機構を持つレンズ鏡筒

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1123948A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Asahi Optical Co Ltd 焦点調節操作切換機構を持つレンズ鏡筒

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