JPH07306355A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JPH07306355A
JPH07306355A JP7143732A JP14373295A JPH07306355A JP H07306355 A JPH07306355 A JP H07306355A JP 7143732 A JP7143732 A JP 7143732A JP 14373295 A JP14373295 A JP 14373295A JP H07306355 A JPH07306355 A JP H07306355A
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lens
clutch
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setting
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Hitoshi Imanari
均 今成
Hideo Sugano
英夫 菅野
Tsuneo Watanabe
常雄 渡辺
Shinichi Ushio
伸一 牛尾
Yuichi Katagishi
勇一 片岸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】迅速にマニュアル撮影を行うことが困難である
という問題があった。上記不都合を解決したレンズ鏡筒
を提供することを目的とする。 【構成】モード選択操作手段(113) によって第1モード
が選択されたときは、設定手段(110) を作動させて第1
モードを設定すると共にクラッチ手段(114) を前記第2
の位置に変位させ、モード選択操作手段(113) によって
第2モードが選択されたときは、設定手段(110) を作動
させて第2モードを設定すると共にクラッチ手段(114)
を第1の位置に変位させるが、第2モード設定時に検出
手段(116)によって操作手段(115) の操作が検出された
ときには、設定手段(110) を再び作動させて第2モード
から第1モードへ切換えると共にクラッチ手段(114) を
第2の位置に変位させるように制御手段(110) を構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのレンズ鏡筒の
自動焦点調節(AF)モードと手動焦点調節(MF)モ
ードの切換えに関し、この切換えに電気的に駆動可能な
クラッチ機構を用いたレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人による特開昭63-204209 号公報
に開示された技術によれば、AFモードとMFモードと
の切換部材を手動合焦操作環に設け、オートフォーカス
モード時には手動合焦操作環の回動は阻止される構成に
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記による従来技術で
は、AFモード中に合焦が苦手な被写体に対しての撮影
や意図的なぼかし撮影を行うためには、モード切換部材
を操作してMFモードにしなければならず、迅速にマニ
ュアル撮影を行うことが困難であるという問題があっ
た。
【0004】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、上記不都合を解決したレンズ鏡筒を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、撮影モードを選択するために操作可能で
あり、該操作に応じた電気信号を出力するモード選択操
作手段(113) と;該モード選択操作手段から出力された
電気信号に応じて、少なくとも、マニュアルフォーカス
を行う第1モードとマニュアルフォーカス優先オートフ
ォーカスを行う第2モードとの何れか一方を設定する設
定手段(110) と;合焦光学系(L2) と;光軸を中心とし
て回動可能であり、該回動により前記合焦光学系を光軸
方向へ移動させる移動手段(4)と;光軸を中心として
回転操作可能であり、該操作により前記移動手段を駆動
可能な操作手段(115) と;前記操作手段が操作されてい
ることを検知する検知手段(116) と;前記移動手段を回
動するための駆動手段(112) と;前記移動手段と一体的
に回動可能であり、前記モード選択操作手段からの電気
信号に応じて、前記移動手段と前記駆動手段とを連結す
る第1の位置と、該連結を解除し前記移動手段と前記操
作手段とを連結する第2の位置とにそれぞれ変位可能な
クラッチ手段(114) と;前記設定手段と前記クラッチ手
段とを制御する制御手段(110) とを具備するレンズ鏡筒
であって、前記制御手段(110) は、前記モード選択操作
手段(113) によって前記第1モードが選択されたとき
は、前記設定手段(110) を作動させて前記第1モードを
設定すると共に前記クラッチ手段(114) を前記第2の位
置に変位させ、前記モード選択操作手段(113) によって
前記第2モードが選択されたときは、前記設定手段(11
0) を作動させて前記第2モードを設定すると共に前記
クラッチ手段(114) を前記第1の位置に変位させるが、
前記第2モード設定時に前記検出手段(116) によって前
記操作手段(115) の操作が検出されたときには、前記設
定手段(110) を再び作動させて前記第2モードから前記
第1モードへ切換えると共に前記クラッチ手段(114) を
前記第2の位置に変位させる。
【0006】
【作用】本発明のレンズ鏡筒によれば、モード切換部材
によってマニュアルフォーカス優先オートフォーカスモ
ードに設定すれば、オートフォーカス中にマニュアル操
作環を回動したときに特別な切換操作なしにマニュアル
フォーカスが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明によるレンズ鏡筒の実施例の
縦断面図を示しており、図2、図3は本実施例における
双安定型ソレノイド(以下、単にソレノイドという)を
用いたマニュアルフォーカス(以下、MFという)−オ
ートフォーカス(以下、AFという)切換クラッチの構
造図(図1のA視図)を示し、図2はMF状態、図3は
AF状態をそれぞれ示している。図4は本発明によるレ
ンズ鏡筒をカメラ本体に装着してAF、MFおよびMF
優先AFの作動を説明するための作動概略図を示してい
る。
【0008】図1において、カメラ本体に装着するため
のバヨネット爪1aを有する固定筒1は、外筒部1aと
内筒部1cとで構成され、その内筒部1cの内周には、
撮影光学系L1、L3が保持され、合焦光学系L2を保
持するレンズ保持筒2が摺動可能に設けられている。保
持筒2にはピン3が設けてあり、ピン3は内筒部1cに
設けられた直進案内溝1dと内筒部1cの外周上に回転
可能に嵌合している回動筒4に設けてあるリード溝4a
に嵌合し、回動筒4が回転することにより合焦光学系L
2は光軸方向に移動されて合焦動作が行われる。
【0009】回動筒4は、回動筒4に設けられた周溝4
bと、それに嵌合し固定筒1に設けられたピン5とより
光軸方向の移動が規制されると共に、光軸回りの回転も
一定の回転角をもって制限される。一方、回動筒4の前
側にはエンコーダのパターン部6が設けられている。こ
のエンコーダのパターン6の検出部7が内筒部1cに設
けられており、回動筒4の回転方向と回転角などの信号
を不図示の交換レンズ内部のCPU(図4の110 に相
当)に伝達するように構成されている。
【0010】固定筒1の内筒部1cには、モータ15が設
けられており、その回転が不図示のギヤ列によってセグ
メントギヤ14に伝達される。固定筒1の外周には、外部
より操作可能な距離操作環13が回動自在に嵌合してい
る。距離操作環13には、回動検出手段としてエンコーダ
用パターン16が設けられており、固定筒1に固定されて
いる検出部17によって距離環13の回転方向と回転角など
の信号を検出し、不図示のレンズ鏡筒内部のCPUに伝
達する。
【0011】次に、図1〜図3をそれぞれ参照しなが
ら、双安定型ソレノイドを用いたMF−AF切換クラッ
チの構造を説明する。回動筒4の外周側にはソレノイド
8が設けられており、その軸8aは電気信号により光軸
方向に進退移動し、これと同時に軸8aと当接している
板材9も光軸方向に進退移動するように設けられてい
る。
【0012】一方、軸12a、12bは、板材9と、回動筒
4とに一体的に設けられた板材10とにより保持されると
共に、軸12a、12bの中間部12c、12dと当接している
板材9の折曲部9b、9cによって、軸8aに連動して
光軸方向に進退移動可能に設けられている。回動筒4の
突出部4c、4dには穴4e、4fが設けられており、
それぞれに軸12a、12bが嵌合している。
【0013】さらに、突出部4cの前側には距離操作環
13の突出部13aが、突出部4dの後側にはセグメントギ
ヤ14の突出部14aが近傍に配設され、突出部13a、14a
には軸12a、12bと同径上にあって軸が嵌合可能な長穴
13b、14bが円周方向に複数設けられている。そして、
これら突出部13a、4c、4d、14aの各突出部及び軸
12a、12bは、軸12a、12bが前側位置にあるときは、
軸12aが回動環4の前側の穴4eと距離操作環13の穴13
bに同時に嵌合し、かつ軸12bはセグメントギヤ14の穴
14bとは嵌合しない状態(図2)に、また、軸12a、12
bが後側位置にあるときには、軸12bが回動環4の後側
の穴4fとセグメントギヤ14の穴14bに同時に嵌合し、
かつ軸12aは距離操作環13の穴13bとは嵌合しない状態
(図3)になるように位置設定されている。そして、軸
12a、12bが前側位置にあるときには、距離操作環13と
回動環4とが一体的に回動し、後側位置にあるときには
セグメントギヤ14と回動環4とが一体的に回転する。
【0014】また、軸12a、12bは板材9に設けられた
板バネ11の当接部11a、11bによって軸12aは前側に、
軸12bは後側に付勢されており、軸12a、12bが進退移
動したときの穴13b、14bへの嵌合がスムーズに行われ
る。そして、前述のように距離操作環13の穴13bとセグ
メントギヤ14の穴14bは、複数設けてあるので、回動環
4と距離操作環13、セグメントギヤ14が任意の角度位置
関係にあっても直ちに回動環4と距離操作環13、セグメ
ントギヤ14のスムーズな連結が行われる。
【0015】次に、本実施例の作動をカメラとレンズを
組み合わせたシステム概略図を示した図4を参照しなが
ら説明する。本実施例においては、合焦に関連した撮影
モードとして以下の3モードがモード切換スイッチ113
によって任意に選択可能となっている。 自動焦点調節(AF)モード 手動焦点調節(MF)モード MF優先AFモード 以下、各モードについて順を追って説明する。
【0016】・自動焦点調節(AF)モード 外部より操作可能なモード切換スイッチ113 によりAF
モードを選択すると、AFモードを示す旨の信号がレン
ズ内部のCPU110 へ出力され、これによりCPU110
はソレノイド114 を作動させ、モータ112 の駆動力が合
焦光学系L2に伝達可能な状態にする。
【0017】具体的には、図1において、ソレノイド8
の軸8aが後側に移動され、これに伴い軸12a、12bも
後側に移動するので、回動環4はモータ15によって回転
するセグメントギヤ14によってのみ回転させられる(図
3に示す状態)。そして、図4において、被写体からの
光束は撮影レンズを通過してカメラボディ101 の半透鏡
102 に達し、光束の一部が反射して焦点板103 に被写体
像を結像する。この被写体像はコンデンサーレンズ104
、ペンタプリズム105 及びファインダ接眼レンズ106
を介して撮影者の眼へと導かれる。
【0018】また、半透鏡102 を通過した一部の光は、
サブミラー107 にて反射され、測距用光電変換部108 に
導かれる。この光電変換部108 からの出力信号は公知の
合焦制御回路109 に入力され、この回路109 で合焦光学
系L2の駆動方向と駆動量が決定される。これらの駆動
信号をレンズ内部のCPU110 に伝達し、ここからモー
タ駆動回路111 を介してモータ112 (図1の15に相当)
を駆動し、前記駆動量に達するまで駆動を行う。そし
て、駆動が終了した時点で再び合焦状態を検知し、合焦
していない場合は合焦するまで上記の動作を繰り返す。
【0019】なお、回動筒4の回転制限部にはリミット
回路117 が設けられ、合焦光学系L2が無限もしくは至
近の位置に到達すると、レンズ鏡筒のCPU110 に信号
を伝達し、合焦光学系L2の駆動方向を反転させる。以
上のように、AFによる合焦光学系L2の駆動が行わ
れ、所望の被写体に対する合焦状態を得ることができ
る。
【0020】・手動焦点調節(MF)モード 外部より操作可能なモード切換スイッチ113 によりMF
モードを選択すると、MFモードを示す旨の信号がレン
ズ内部のCPU110 へ出力され、これによりCPU110
はソレノイド114 を作動させ、距離操作環115 の回転を
合焦光学系L2に伝達可能な状態とする。
【0021】具体的には、図1において、ソレノイド8
の軸8aが前側に移動され、これに伴い軸12a、12bも
前側に移動されるので、回動環4は距離操作環13によっ
てのみ回転させられる(図2に示す状態)。そして、撮
影者はファインダ接眼レンズ106 を覗きながら距離操作
環13を回転させて手動合焦操作を行う。この際、合焦制
御回路109 は作動は禁止されている。
【0022】以上のように、MFによる合焦光学系L2
の駆動が行われ、所望の被写体に対する合焦状態を撮影
者の手動操作によって得ることができる。 ・MF優先AFモード 外部より操作可能なモード切換スイッチ113 によりMF
優先AFモードを選択すると、MF優先AFモードを示
す旨の信号がレンズ内部のCPU110 に出力され、これ
によりCPU110 は、先ずAFモードと同じ状態、すな
わちソレノイド114 を作動させ、モータ112 の駆動力を
合焦光学系L2に伝達可能な状態とする。
【0023】そして、AF作動中に合焦不能等によりM
Fモードに切換えたい場合に撮影者はモード切換スイッ
チ113 を用いず、距離操作環115 を回転させるというM
F操作を行うと、回転検出装置116 が距離操作環115 の
回転を検出し、レンズ内CPU110 にこれを信号として
出力する。CPU110 は該信号を入力すると、直ちにソ
レノイド114 を作動させ、MFモードと同じ状態、すな
わち合焦制御回路109の作動は禁止され、距離操作環115
の回転が合焦光学系L2に伝達可能な状態とされる。
これによって、撮影者はモード切換スイッチ113 による
MF−AF切換操作なしで直ちにMF操作を行うことが
できる。
【0024】また、MF優先AFモードでのMF状態か
らAF状態への復帰方法は、MF操作環の回動信号が発
生しなくなってから一定時間経過した場合にMF状態か
らAF状態に復帰させる信号をレンズ内CPU110 から
出力してソレノイド114 を作動させ、クラッチ機構を作
動させる方法、あるいはカメラボディのレリーズ釦の再
半押しによる信号をレンズ内CPUに出力し、この信号
に基づきソレノイド114 を作動させ、クラッチ機構を作
動させるなどの方法が考えられる。
【0025】以上の如く、本実施例によれば、モード切
換スイッチ113 によってMF優先AFモードを選択して
おくことにより、AF中であってもMF環を回動する
と、特別な切換操作なしにMFが可能となるので、通常
の撮影はAFで行い、合焦が苦手な被写体に対しての撮
影あるいは意図的なぼかし撮影等の場合にはMF環を回
動させてMFをスムーズに行うことができ、操作性が向
上する。
【0026】次に本発明の別実施例を説明する。先ず、
この実施例におけるレンズ鏡筒の構成の概略を簡単に説
明する。レンズ鏡筒は、自動焦点調節モード(AFモー
ド)及び手動焦点調節モード(MFモード)の機能を有
すると共に、「フォーカスプリセットスイッチSW1」
の操作により撮影レンズのレンズ位置がメモリされ、そ
の後、撮影レンズが如何なる位置に移動されていたとし
ても「ゴーホームスイッチSW2」の操作により前記メ
モリされたレンズ位置に撮影レンズを復帰させるゴーホ
ームモードの機能を有している。
【0027】図5は別実施例におけるレンズ鏡筒の縦断
面図及び位置決めのためのパターンとブラシとの概略
図、図6は位置決め前後の駆動モータの速度と、パター
ンとブラシとの相互の移動距離との関係を示したグラフ
をそれぞれ示している。図5において、固定筒21の内周
には合焦光学系Lを保持するレンズ保持筒23が摺動可能
に設けられている。保持筒23にはピン23aが設けられて
おり、ピン23aは固定筒21の直進案内溝21aと固定筒21
の外周に回転可能に嵌合している回転筒22に設けてある
リード溝22bに係合している。
【0028】合焦光学系Lの位置を検知する手段とし
て、光学式エンコーダ用1105が設けられている。このエ
ンコーダ1105によって回転筒22の回転方向や回転角等の
信号をレンズ内部CPU1100に伝達する構成となってい
る。また、回転筒22の右側部外周には、合焦光学系Lを
駆動させるためのモータM2の駆動軸29aと噛み合うギ
ヤ22aが設けられており、回転筒22の左側外周部にはパ
ターン部材25が設けられている。回転筒22の左側には固
定筒21に対して回転自在の回転部材27が設けられてお
り、回転部材27の右端部にはブラシ26が一体に設けられ
ており、このブラシ26はパターン25に接触している。ま
た、回転部材27の左端部外周にはフォーカスプリセット
用モータM1の駆動軸28aと噛み合うギヤ27aが設けら
れている。
【0029】図5において、パターン部材25にはレンズ
のCPU1100につながる導体部が3種類設けられてい
る。3本に分岐されているブラシ26の26aと常時接触す
るグランド部パターン25a、中央のブラシ26bと、図5
のホームポジション位置Pの前後、を除く、の
位置でそれぞれ接触する導通パターン25b、25d及び
、の位置でブラシ26cと接触するパターン25cのそ
れぞれである。
【0030】なお、、の長さの合計及びととの
長さの合計は、レンズを∞位置から至近位置まで駆動す
るために回転筒22が回転する分だけ確保されている。図
5のレンズ側CPU1100には、この他にAFモード及び
MFモードの選択を行うためのモード切換スイッチSW
1101、フォーカスプリセットを行うためのフォーカスプ
リセットスイッチSW1、ホームポジション位置Pにレ
ンズを駆動する、所謂ゴーホームを行うためのゴーホー
ムスイッチSW2がそれぞれ接続されている。
【0031】フォーカスプリセットスイッチSW1は、
「 set 」,「 off 」,「 on 」のそれぞれ3ポジションを選択
可能であり、「 set 」 位置に操作することによりレンズ
位置が記憶され、「 off 」 位置にあるときにはゴーホー
ムスイッチSW2が操作されてもゴーホーム動作を阻止
し、「 on 」位置にあるときにはゴーホームスイッチSW
2を操作することで前記記憶されたレンズ位置にレンズ
を駆動する。このスイッチSW1は、「 set 」 位置から
は「 on 」位置に自動復帰するが、「 off 」 位置からは「
on 」位置に自動復帰せず、「 on 」位置及び「 off 」 位置
の何れかに常に設定されたスライドスイッチである。
【0032】ゴーホームスイッチSW2は、ボタン形式
のスイッチであり、操作を加えている間はオンとなり、
フォーカスプリセットスイッチSW1が「 on 」位置にあ
れば記憶されたレンズ位置にレンズを駆動させるべく作
動するが、ボタンから指を離して操作を解除したときに
はオフとなり、前記作動はその時点で中止される。ま
た、レンズ側CPU1100には前記モータM1、M2を駆
動制御するためのそれぞれの第1、第2ドライバー110
3、1104 が接続されていると共に、前記エンコーダ1105
及びボディ側CPU1301が接続されている。
【0033】次に、上記実施例の動作を説明する。先ず
AFモードにあっては、モード切換スイッチSW1101に
よってAFモードを選択する。これにより、AFモード
を示す旨の信号がレンズ内部のCPU1100に出力され、
焦点検出装置1300からのデフォーカス量に基づいてのレ
ンズ駆動が行なわれる。このAFモードにおける動作の
流れを図7に示すフローチャートに従って説明すると、
以下のとおりである。
【0034】レリーズ釦の半押操作に連動してスイッチ
SW3がオンするとカメラ側CPU1301内の焦点検出装
置1300が起動される(ステップS1)。焦点検出装置13
00の起動に伴ってデフォーカス量が算出され(ステップ
S2)、レンズ駆動量が演算される(ステップS3)。
この際、カメラCPU1301はレンズCPU1100にレンズ
駆動信号sig.1を出力する。続いて第2ドライバー1104
が起動され(ステップS4)、この第2ドライバー1104
の制御によりモータM2が駆動を開始する(ステップS
5)。この際、レンズ駆動量が光学的エンコーダ1105に
よって検出され、その検出信号がレンズCPU1100に入
力されてレンズ駆動量信号sig.3 としてカメラCPU13
01に送られる。
【0035】さらに、半押スイッチSW3がオンしてい
るか否かが判断され(ステップS6)、肯定結果が得ら
れるとカメラCPU1301においてレンズ駆動量信号sig.
3 とデフォーカス量とが比較され、撮影レンズLが合焦
状態か否かが判断され(ステップS7)、肯定結果が得
られるとレンズ駆動停止信号sig.2 をレンズCPU1100
に送り、モータM2の駆動が停止される(ステップS
8)。
【0036】これにより、モータM2の回転がギヤ29
a、22aを介して回転筒22に伝達される。回転筒22が回
転すると、リード溝22b、直進溝21aとこれらに嵌合す
るレンズ移動枠23に設けられているピン23aによって、
合焦レンズLが光軸方向に駆動される。なお、ステップ
S6が否定結果、すなわち半押スイッチSW3がオンし
ていないと判断されると処理は終了となる。
【0037】さて、ステップS8でモータM2の駆動が
停止されると、再び半押スイッチSW3がオンしている
か否かが判断され(ステップS9)、肯定結果が得られ
ると全押スイッチSW4がオンしたか否かが判断される
(ステップS10)。全押スイッチSW4がオンしたと判
断されるとシャッタ開放をはじめとした露光動作が行な
われる(ステップS11)。
【0038】なお、ステップS9で否定結果、すなわち
半押スイッチSW3がオンしていないと判断されると処
理は終了となり、ステップS10で否定結果が得られると
ステップS9に戻る。このように、AFによるレンズ駆
動が行なわれ、所望の被写体に対する合焦状態を得るこ
とができる。
【0039】次に、MFモードにおける動作を以下に説
明する。ここで、この実施例におけるレンズ鏡筒には、
図1に示したような、固定筒の外周に回動自在に嵌合し
外部操作可能な距離操作環と、この距離操作環の回転方
向と回転角などの信号を検出し、レンズ内部CPU1100
に伝達する検出手段とが設けられる。さて、前述したA
Fモードにあっては、デフォーカス量からレンズ駆動量
が演算され、この駆動量に基づいてモータM2が駆動さ
れて最終的に合焦動作が行なわれるものであった。
【0040】これに対して、MFモードでは、モータM
2の駆動によってレンズ駆動が行なわれる点ではAFモ
ードと同様であるが、その駆動量が距離操作環の回転角
(量)によって定められる点でAFモードと相違する。
MFモードにあっては、モード切換スイッチSW1101に
よりMFモードを選択する。これにより、MFモードを
示す旨の信号がレンズ内部のCPU1100へ出力され、距
離操作環の回転量に基づくレンズ駆動が行なわれる状態
にする。そして、距離操作環が回転操作されると、この
回転方向および回転量が検出手段によって検出され、こ
の信号がレンズ内部のCPU1100に伝達される。レンズ
内部CPU1100は、伝達された信号に基づいて、第2ド
ライバー1104を介してモータM2の駆動を開始する。こ
の際、撮影者はファインダ接眼レンズを覗きながら距離
操作環を回転させて手動合焦操作を行なう。そして、合
焦状態が得られたときに、距離操作環の回転を停止すれ
ばモータM2の駆動が停止し、レンズ駆動が停止する。
なお、MFモード設定時は焦点検出装置1300の作動は禁
止されている。
【0041】このように、MFによるレンズ駆動が行な
われ、所望の被写体に対する合焦状態を得ることができ
る。次に、フォーカスプリセットの動作の流れを図8に
示すフローチャートに従って説明する。適当な合焦レン
ズ停止位置でフォーカスプリセットスイッチSW1を「
set 」 位置へ操作すると、そのフォーカスプリセット信
号がレンズCPU1100に入力される。そして、CPU11
00は第1ドライバー1103に駆動信号を出力して、これを
起動させ (ステップS21) 、フォーカスプリセット用モ
ータM1を駆動させる(ステップS22)。これにより、
ギヤ28a、27aによって回転部材27及びこれに一体のブ
ラシ26が回転する。そして、ブラシ26がととの境界
(図5のホームポジション位置P)に達したか否かが判
断され(ステップS23) 、肯定結果が得られるとモータ
M1の駆動が停止される(ステップS24) 。
【0042】なお、ステップS23で否定結果、すなわち
ホームポジション位置Pに達してないと判断された場合
は肯定結果が得られるまでステップS23を繰り返し実行
する。したがって、フォーカスプリセットスイッチSW
1の操作時点における撮影レンズLのレンズ位置は、パ
ターン25のホームポジション位置Pが撮影レンズLの光
軸上の位置を示すことになるので、固定筒21上のブラシ
26の設定位置としてメモリされたことになる。
【0043】ここで、ブラシ26の回転方向及び回転速度
は、ブラシ26 (26a, 26b, 26c)がパターン25(25 a,
25b, 25c) の領域上にある場合は、エンコーダG
Eは信号『1、1、0』をレンズCPUに1100に出力し
て図中右方向にできるだけ高速で回転するように設定さ
れる。逆にパターン25の領域上にある場合は、エンコ
ーダGEは信号『1、1、1』をレンズCPU1100に出
力し、図中左方向にできるだけ高速で回転するように設
定される。パターン25の領域、上にブラシ26に入る
と、エンコーダGEは信号『1、0、0』あるいは
『1、0、1』をレンズCPU1100に出力し、この領域
では低速で回転するように設定される。そして、CPU
1100がパターン25のエッジを検出すると、すなわちパタ
ーン25cの信号が『1』から『0』あるいは『0』から
『1』になったことを検出することでモータM1に停止
信号を出力する。停止前後のモータM1の回転は、ま
たはの領域で充分低速に設定し、ブラシ26の行き過ぎ
量S(図6のグラフ参照)はレンズの被写界深度に換算
して十分小さくなるようにしておく。ここで、図6にお
いて、ブラシ26の行き過ぎ量を2Sとしているのはモー
タM1が両方向に回転されるからである。図6では、上
記行き過ぎ量2Sの領域をとして示している。
【0044】このようにして、ホームポジション位置P
でブラシ26の駆動が停止しフォーカスプリセットが完了
する。なお、フォーカスプリセットが完了するまではゴ
ーホームやAF作動の指令があった場合でもレンズ側C
PU1100でこれらの指令を禁止するようように、フォー
カスプリセットの指令信号の割込順位を他のものに優先
するように設定しておくことが好ましい。
【0045】フォーカスプリセットの完了後に、通常の
AF動作が再開され、焦点検出装置1300の焦点検出信号
に基づき撮影レンズLは移動される。そうすると、撮影
レンズLに連動するパターン25は、撮影レンズLの移動
に伴って移動してしまい、ブラシ26とパターン25のホー
ムポジション位置Pとが一致していた状態から一致して
いない状態に変わる。この間、ブラシ26は静止している
ので、固定筒21上の設定位置から変化することなく、フ
ォーカスプリセット操作による撮影レンズLのレンズ位
置のメモリは維持されることになる。
【0046】次に、ゴーホームの動作の流れを図9のフ
ローチャートに従って説明する。前述した方法によっ
て、フォーカスプリセットが完了した後に適当なレンズ
位置でゴーホームスイッチSW2を作動させると、ゴー
ホーム信号が出力される。ここで、先ずフォーカスプリ
セットスイッチSW1が「 on 」位置にあるか否かが判断
され(ステップS31) 、肯定結果が得られると、レンズ
CPU1100は、そのゴーホーム信号を受信している間は
カメラCPU1301からの駆動信号sig.1 を受け付けず、
前記パターン25とブラシ26との位置によって第2ドライ
バー1104を起動させて(ステップS32) 、モータM2の
駆動を開始させる (ステップS33) 。AFモード時と同
様の駆動機構により、フォーカスプリセット時とは反対
にパターン25側が回転する。そして、ブラシ26がと
との境界(図5のホームポジション位置P)に達したか
否かが判断され (ステップS34) 、肯定結果が得られる
とモータM2の駆動を停止する (ステップ35) 。モータ
M2の停止信号の発生と同時にCPU1100が光学的エン
コーダ1105によって検出される信号をカウントし始める
(ステップS36) 。光学的エンコーダ1105の検出信号に
より撮影レンズLの移動が停止したか否かが判断され
(ステップS37)、肯定結果が得られるとステップS36
からステップS37の肯定結果までに光学的エンコーダ11
05によって検出されたカウント数により撮影レンズLの
カウント数分の移動量S’をCPU1100により演算する
(ステップS38)。移動量S’が被写界深度に相当する
移動量以内であるか否かが判断され(ステップS39)、
肯定結果であればゴーホームが完了する。
【0047】停止前後のモータM2の回転は、または
の位置で充分低速に設定し、パターン25の行き過ぎ量
S(図6のグラフ参照)はレンズの被写界深度に換算し
て十分小さくなるように設定しておく。このように、
またはの領域でモータM2の回転は充分低速に設定し
てあるので移動量S’は被写界深度に相当する移動量に
充分収まっているはずである。
【0048】しかし万が一、否定結果が得られないとも
限らないので、この場合は安全対策として第2のドライ
バー1104を再度起動させて(ステップS40)、モータM
2の駆動を光学的エンコーダ1105によって回転方向とは
逆方向に開始(ステップS41)、光学的エンコーダ1105
によって検出されたカウント数分回転したかを判断し
(ステップS42)、肯定結果が得られるとモータM2の
駆動を停止する(ステップS43)。このようにして、ホ
ームポジション位置Pでパターン25の駆動が停止し、ゴ
ーホームが完了する。
【0049】ここで、パターン25の回転方向及び回転速
度の設定は、ブラシ26が図5の領域にある場合は図中
左方向にAF時の駆動速度と同程度の速度で回転するよ
うに設定し、図5の領域にある場合は図中左方向にで
きるだけ低速で回転するように設定する。ブラシ26が図
5の領域にある場合は図中右方向にAF時の駆動速度
と同程度の速度で回転するように設定し、領域にある
場合は図中右方向にできるだけ低速で回転するように設
定する。
【0050】なお、上記システムにおいては、ゴーホー
ムスイッチSW2を作動させている間はホームポジショ
ン位置Pまでのレンズ駆動を行い、駆動完了後もレンズ
をホームポジション位置Pに保持し続けるが、ゴーホー
ムスイッチSW2の作動を中止すれば、レンズCPU11
00に入力されていたゴーホーム信号が入力されなくな
る。このレンズCPU1100はゴーホーム信号に基づくモ
ータM2の駆動制御を停止し、カメラCPU1301からの
レンズ駆動信号sig.1を再び受け付けて、その信号に基
づきモータM2を駆動する。その結果、ゴーホームによ
る撮影レンズLの復帰動作が完了する前に、通常のAF
モードによる撮影レンズLの駆動制御が行われる。その
後に再度、フォーカスプリセットSW1の操作を行う
と、ブラシ26は上述した動作を行い、新たなレンズ位置
をメモリすることができる。上述した動作は何度でも繰
り返すことができる。レンズ鏡筒がモード切換スイッチ
SW1101によりMFモードに設定されている場合でも上
記の動作と同様である。
【0051】ただし、レンズ鏡筒の構成として図1に示
すようなもの、すなわちAF−MF切換クラッチを有す
るものを用いた場合には、MFモード設定時におけるゴ
ーホームの動作の流れは以下の如くなる。ここで、レン
ズ鏡筒の構成としては新たに図10を参照してMFモー
ド時のゴーホームの動作の流れを説明することにする。
【0052】図10は、レンズ鏡筒の縦断面図を示すも
のであるが、図1のものと構成上の違いはなく、新たに
符号を付した点でのみ図1と相違する。したがって、こ
の図10におけるレンズ鏡筒を説明するに際しては、図
1と重複する構成部材についての説明を省略する。図1
0において、回動筒4の前側端面にはパターン部材125
(図5におけるパターン部材25に対応する)が設けられ
ている。この回動筒4の左側には固定筒1に対して回動
自在の回転部材127 (図5の回転部材27に対応)が設け
られており、回転部材127 の右端面にはブラシ126(図5
のブラシ26に対応) が一体に設けられ、このブラシ126
はパターン部材125 に接触している。また、回転部材12
7 の左端部外周にはフォーカスプリセット用モータ128
(図5のモータM1に対応)の駆動軸128 aと噛み合う
ギヤ127 a (図5のギヤ27aに対応)が設けられてい
る。
【0053】さて、このレンズ鏡筒における動作の流れ
を図11のフローチャートに従って説明する。前述した
方法によって、フォーカスプリセットが完了した後に適
当なレンズ位置でゴーホームスイッチSW2を作動させ
ると、ゴーホーム信号が出力される。ここで、先ずフォ
ーカスプリセットスイッチSW1が「 on 」位置にあるか
否かが判断され(ステップS51)、肯定結果が得られる
とソレノイド8を作動させてMFモードからAFモード
に切換えることで、モータM2の駆動力が合焦光学系L
2に伝達可能な状態とする(ステップS51' )。 次
に、前記パターン125 とブラシ126 との位置によって第
2ドライバー1104を起動させて(ステップS42)、モー
タM2の駆動を開始させる(ステップS53) 。これによ
り、AFモード時と同様の駆動機構により、フォーカス
プリセット時とは反対にパターン125 側が回転する。そ
して、ブラシ26がととの境界(図5のホームポジシ
ョン位置P)に達したか否かが判断され(ステップS5
4)、肯定結果が得られるとモータM2の駆動を停止す
る(ステップS55)。停止前後のモータM2の回転は、
AFモード時のゴーホームの場合と同様に設定される。
ホームポジション位置Pでパターン125 の駆動が停止し
た後、ソレノイド8を前述とは逆に作動させてAFモー
ドからMFモードに切換えることで、MF環と合焦光学
系L2とを連動させる(ステップS56)。このようにし
てMFモードでのゴーホームが完了する。
【0054】ここで、パターン125 の回転方向及び回転
速度の設定は、前述したAFモードでのゴーホームの場
合と同様である。なお、上記システムにおいては、ゴー
ホームスイッチSW2を作動させている間はホームポジ
ション位置Pまでのレンズ駆動を行ない、駆動完了後も
レンズをホームポジション位置Pに保持し続けるが、ゴ
ーホームスイッチSW2の作動を中止すれば、レンズC
PU1100に入力されていたゴーホーム信号が入力されな
くなる。このレンズCPU1100は、ゴーホーム信号に基
づくモータM2の駆動制御を停止し、直ちにソレノイド
8を作動させてAFモードからMFモードに切換えるこ
とで、MF環と合焦光学系L2とを連動させる。
【0055】なお、上述したように、レンズ鏡筒がモー
ド切換スイッチ113 によりMFモード(手動焦点調節モ
ード)に設定されている場合のゴーホーム時に限って
は、AFモードとMFモードとのそれぞれの切換がモー
ド切換スイッチ113 の操作に拘わらず強制的に行われ
る。その後に再度、フォーカスプリセットスイッチSW
1の操作を行うと、ブラシ126 は前述した動作を行な
い、新たなレンズ位置をメモリすることができる。上述
した動作は何度でも繰り返すことができる。
【0056】ここで、カメラが電源を供給されてからフ
ォーカスプリセットSW1が一度も操作されなかった場
合、すなわちレンズ位置をメモリしなかった場合であっ
ても、ゴーホームSW2を操作することによって前回の
撮影時にメモリしたレンズ位置へレンズを駆動すべくゴ
ーホーム動作が実行される。これにより、メモリ位置と
現在のレンズ位置との差を常時モニタする必要はなく、
無駄な電力消費を避けることができる。
【0057】上述した実施例では、フォーカスプリセッ
トの位置決め手段としてパターンとブラシとを用いた
が、フォトイントラプタと透過式のスリットパターン等
の光学方式や磁気方式などの非接触方式による位置決め
手段を用いてもよい。以上の如く、上記実施例によれ
ば、撮影レンズの任意の位置を設定保持し、指令により
その位置へ即座に撮影レンズを駆動できるようにしたの
で、ある被写体へ合焦させてその位置を記憶保持してお
くことにより、別の被写体を撮影していてもゴーホーム
スイッチSW2によって元の被写体へ迅速に合焦させる
ことができる。これにより、両被写体間の距離が大きく
離れている場合等であっても合焦時間を大幅に短縮で
き、操作性も向上する。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、モード切換手段によっ
てマニュアルフォーカス優先オートフォーカスモードに
設定しておけば、オートフォーカス作動中であってもマ
ニュアル操作環を回動すると、特別な切換操作なしにマ
ニュアルフォーカスが可能となる。
【0059】したがって、通常の撮影をオートフォーカ
スで行い、合焦が苦手な被写体の撮影あるいは意図的な
ぼかし撮影などの場合にはマニュアル操作環を回動させ
ることによりマニュアルフォーカスをスムーズに行うこ
とができ使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明によるレンズ鏡筒の実施例の縦断面
図を示している。
【図2】は、本実施例における双安定型ソレノイドを用
いたマニュアルフォーカス/オートフォーカス切換クラ
ッチのマニュアルフォーカス状態、の構造図(図1のA
視図)を示す。
【図3】は、図2のオートフォーカス状態をそれぞれ示
している。
【図4】は、レンズ鏡筒をカメラ本体に装着してオート
フォーカス、マニュアルフォーカスおよびマニュアルフ
ォーカス優先オートフォーカスの作動を説明するための
作動概略図を示している。
【図5】は別実施例におけるレンズ鏡筒の縦断面図であ
る。
【図6】は駆動モータの速度の変化を示したグラフをそ
れぞれ示している。
【図7】は別実施例の動作の流れを示すフローチャート
である。
【図8】は別実施例の動作の流れを示すフローチャート
である。
【図9】は別実施例の動作の流れを示すフローチャート
である。
【図10】は別実施例におけるレンズ鏡筒の縦断面図を
示す。
【図11】は同じく別実施例の動作の流れを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1・・・ 固定筒、 L2・・・ 合焦レンズ 4・・・ レンズ駆動部材、 7、17・・・ 検出部 8・・・ 双安定型ソレノイド、 110・・・ CPU 12・・・ クラッチ部材 13・・・ 操作環 14・・・ セグメントギヤ 15・・・ モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 3/10 13/34 G02B 7/11 P G03B 3/10 (72)発明者 牛尾 伸一 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内 (72)発明者 片岸 勇一 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影モードを選択するために外部操作可能
    であり該操作に応じた電気信号を出力するモード選択操
    作手段と;該モード選択操作手段から出力された電気信
    号に応じて、手動焦点調節を行なう第1モードと自動焦
    点調節を行なう第2モードとの何れか一方を設定する設
    定手段と;合焦光学系と;該合焦光学系を光軸方向へ移
    動させる移動手段と;外部操作可能であり該操作により
    前記移動手段を駆動可能な操作手段と;該操作手段が操
    作されたことを検出する検出手段と;前記移動手段を駆
    動するための電動手段と;モード選択操作手段からの電
    気信号に応じて、前記移動手段と前記電動手段とを連結
    する第1の位置と、該連結を解除し前記移動手段と前記
    操作手段とを連結する第2の位置とにそれぞれ変位可能
    なクラッチ手段と;該クラッチ手段を前記第1、第2の
    位置にそれぞれ電気的に変位させるクラッチ駆動手段
    と;前記設定手段と前記クラッチ駆動手段とを制御する
    制御手段とを具備し、 該制御手段は、前記モード選択操作手段によって前記第
    1モードが選択されたときは、前記設定手段を作動させ
    て前記第1モードを設定すると共に前記クラッチ駆動手
    段を介して前記クラッチ手段を前記第2の位置に変位さ
    せ、 前記モード選択操作手段によって前記第2モードが選択
    されたときは、前記設定手段を作動させて前記第2モー
    ドを設定すると共に前記クラッチ駆動手段を介して前記
    クラッチ手段を前記第1の位置に変位させるが、前記第
    2モード設定時に前記検出手段によって前記操作手段の
    操作が検出されたときには、前記設定手段を再び作動さ
    せて前記第2モードから前記第1モードへ切り換えると
    共に前記クラッチ駆動手段を介して前記クラッチ手段を
    前記第1の位置から前記第2の位置へ変位させることを
    特徴とするレンズ鏡筒。
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