JPH11238882A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH11238882A
JPH11238882A JP10040536A JP4053698A JPH11238882A JP H11238882 A JPH11238882 A JP H11238882A JP 10040536 A JP10040536 A JP 10040536A JP 4053698 A JP4053698 A JP 4053698A JP H11238882 A JPH11238882 A JP H11238882A
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forming
layer
conductive
sidewall mask
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Tetsuji Nagayama
哲治 長山
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Sony Corp
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    • H01L21/768Applying interconnections to be used for carrying current between separate components within a device comprising conductors and dielectrics
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    • H01L21/3105After-treatment
    • H01L21/311Etching the insulating layers by chemical or physical means
    • H01L21/31105Etching inorganic layers
    • H01L21/31111Etching inorganic layers by chemical means
    • H01L21/31116Etching inorganic layers by chemical means by dry-etching

Abstract

(57)【要約】 【課題】エッチングストッパ膜が除去されことなく、安
定したサイドウォールマスク層の除去が可能な半導体装
置の製造方法を提供する。 【解決手段】半導体基板10に導電層30と第1拡散層
11を形成し、導電層30を被覆してエッチングストッ
パ膜21を形成し、導電層30の側壁面と対向させてエ
ッチングストッパ膜21の上層にシリコンを含有するサ
イドウォールマスク層31bを形成し、第2拡散層12
を形成する。ここで、サイドウォールマスク層31b形
成時または第2拡散層12の形成時のいずれかで少なく
ともサイドウォールマスク層31b中に導電性不純物を
導入し、サイドウォールマスク層31b中の導電性不純
物を活性化する熱処理を施す。次に、サイドウォールマ
スク層31bを除去し、エッチングストッパ膜21の上
層に全面に絶縁膜22を形成し、第2拡散層12に達す
るコンタクトホールCHを絶縁膜22に開口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特に微細なコンタクトを有する半導体装置の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のVLSI等に見られるように半導
体装置の高集積化及び高性能化が進展するに伴い、酸化
シリコン(SiO2 )系材料層のドライエッチングにつ
いても技術的要素がますます厳しくなっている。
【0003】その中でも、コンタクトホール工程の位置
合わせのためのマスク上の設計余裕を不要にできる自己
整合コンタクト(Self Aligned Contact; 以下SACと
略)技術が注目されている。
【0004】このSAC技術の開発は、特に0.25μ
mルール以降の世代で活発化しており、その背景にはい
くつかの理由がある。一つは、露光機の性能による制限
であり、もう一つは、SACを使ってチップやセルの面
積を積極的に縮めることである。
【0005】特に前者は、最近発表された0.25μm
量産向け露光機において、配線層の微細化のトレンド維
持が困難になっていることを意味する。これは、ステッ
パの位置合わせバラつきの改善不足が原因となってお
り、位置合わせバラつきが大きいため位置合わせの設計
余裕が大きくなる。その結果、配線幅を太くするか、あ
るいはホール径が小さくなりすぎて開口出来ないなどの
問題が出てくる。0.3μmルールからこの兆候が見え
始めており、0.25〜0.2μmルールでは問題を回
避できない。
【0006】この位置合わせの設計余裕を不要にできる
と言われている技術がSACである。SACの形成法に
はいくつかあり、いずれも従来の露光だけを使った方法
に比べてプロセスが多少複雑になる欠点を持つのが一般
的である。しかし、将来的にその採用は不可欠であり、
SACに関して様々な研究がなされている。
【0007】上記のSACの形成法の例について、図1
3を用いて説明する。まず、図13(a)に示す半導体
装置について説明する。シリコン半導体基板10の上層
に、ゲート絶縁膜20を介してポリシリコンの下側ゲー
ト電極30aをタングステンシリサイドの上側ゲート電
極30bからなるゲート電極30が形成されており、そ
の上層に酸化シリコンのオフセット絶縁膜24が形成さ
れており、ゲート電極30の両側部には酸化シリコンの
サイドウォールマスク層25(これは、後述のLDD拡
散層を形成するためのスペーサとなる)が形成されてい
る。また、ゲート電極30の両側部の半導体基板10中
には、導電性不純物を低濃度に含有するLDD(Lightl
y Doped Drain )拡散層11および高濃度に含有するソ
ース・ドレイン拡散層12が形成されており、以上のよ
うに電界効果MOSトランジスタが形成されている。さ
らに、オフセット絶縁膜24およびサイドウォールマス
ク層25を被覆して全面に例えば窒化シリコン(Si3
4 )からなるエッチングストッパ膜21が形成されて
いる。その上層に、例えば酸化シリコンの絶縁膜22が
形成されている。
【0008】上記の半導体装置に対してコンタクトホー
ルを開口する場合、図13(b)に示すように、絶縁膜
22の上層にコンタクトホールパターンのレジスト膜R
を形成し、例えばRIE(反応性イオンエッチング)な
どのエッチングを施して、コンタクトホールCHを開口
する。この際、エッチングはエッチングストッパ膜21
を露出させた時点で一度停止し、改めて上記のエッチン
グと条件の異なるエッチングを行い、半導体基板10に
達するコンタクトホールを開口する。この方法によれ
ば、SACによらない従来方法に対して露光工程が増え
ないため、コストの上昇が比較的少ない。また、ゲート
電極30が窒化シリコンのエッチングストッパ膜21に
被覆されているので、位置合わせの設計余裕が不要とな
り、チップやセルの面積を積極的に縮めることが可能と
なる。
【0009】しかしながら、上記の窒化シリコンを用い
たSACを実用化するには、難度の高いエッチング技術
をクリアすることが必要となる。この際、窒化シリコン
に対して高選択比を有するエッチングにより、薄い窒化
シリコン膜(エッチングストッパ膜21)上でエッチン
グを停止させる必要があるが、例えば図13(b)に示
すように、エッチング中にCF系堆積物26がコンタク
トホール底部に生成されることとなる。このCF系堆積
物26はエッチングで除去しにくく、セル面積を縮小さ
せてゲート電極30間の距離を縮めていくと、多量のC
F系堆積物26が堆積して「エッチストップ」と呼ばれ
る極端なマイクロローディング効果を引き起こし、コン
タクトホールの開口が不可能になってしまう。
【0010】上記の問題を回避するために、図14に示
すSAC構造が開発されている。まず、図14(a)に
示す半導体装置について説明する。シリコン半導体基板
10の上層に、ゲート絶縁膜20を介してポリシリコン
の下側ゲート電極30aをタングステンシリサイドの上
側ゲート電極30bからなるゲート電極30が形成され
ており、その上層に窒化シリコンのオフセット絶縁膜2
4が形成されており、ゲート電極30の両側部には窒化
シリコンのサイドウォールマスク層25が形成されてい
る。また、ゲート電極30の両側部の半導体基板10中
には、導電性不純物を低濃度に含有するLDD拡散層1
1および高濃度に含有するソース・ドレイン拡散層12
が形成されており、以上のように電界効果MOSトラン
ジスタが形成されている。その上層に、例えば酸化シリ
コンの絶縁膜22が形成されている。この構造において
は、オフセット絶縁膜24とサイドウォールマスク層2
5を窒化シリコンで形成しており、これらにエッチング
ストッパ膜としての機能を兼ねさせるものである。
【0011】上記の半導体装置に対してコンタクトホー
ルを開口する場合、図14(b)に示すように、絶縁膜
22の上層にコンタクトホールパターンのレジスト膜R
を形成し、例えばRIE(反応性イオンエッチング)な
どのエッチングを施して、コンタクトホールCHを開口
する。この際、エッチングストッパ膜として機能するオ
フセット絶縁膜24とサイドウォールマスク層25の膜
厚が図13に示す半導体装置のエッチングストッパ膜よ
りも厚い分、対窒化シリコンの選択比を過剰に増大させ
なくても十分安定なSACを開口することが可能とな
る。しかし、この構造においても256MbのDRAM
(Dynamic Random Access Memory)クラスの世代におい
ては、ゲート電極間の距離が短く、開口部がスリット状
となり、エッチストップの危険性は図13に示す半導体
装置と大差がなくなってしまう。
【0012】上記のエッチストップの問題を解決するた
めに、ゲート電極間の距離を狭めてしまうサイドウォー
ルマスク層をLDD構造の拡散層を形成した後に除去す
る方法が開発されている。
【0013】上記のサイドウォールマスク層を除去する
方法について図15を参照して説明する。まず、図15
(a)に示す半導体装置について説明する。シリコン半
導体基板10の上層に、ゲート絶縁膜20を介してポリ
シリコンの下側ゲート電極30aをタングステンシリサ
イドの上側ゲート電極30bからなるゲート電極30が
形成されている。ゲート電極30を被覆して、例えば酸
化シリコンのエッチングストッパ膜21が形成されてお
り、このエッチングストッパ膜21を介してゲート電極
30の両側部にシリコン系のサイドウォールマスク層3
1cが形成されている。これは、後述のLDD拡散層を
形成するためのスペーサとなる。ゲート電極30の両側
部の半導体基板10中には、導電性不純物を低濃度に含
有するLDD拡散層11および高濃度に含有するソース
・ドレイン拡散層12が形成されており、以上のように
電界効果MOSトランジスタが形成されている。
【0014】上記の半導体装置に対して、例えばダウン
フロータイプのプラズマエッチングにより、エッチング
ストッパ膜21に対して選択比を有してサイドウォール
マスク層31cを選択的に除去する。以降の工程として
は、通常、例えば酸化シリコンからなる厚膜の層間絶縁
膜をトランジスタを被覆して全面に形成し、層間絶縁膜
を貫通して半導体基板10に達するコンタクトホールを
開口した後、コンタクトホール内にプラグを埋め込み、
上層配線を形成するなどして所望の半導体装置を形成す
る。
【0015】上記のコンタクトホールの開口において
は、サイドウォールマスク層31cを除去することでゲ
ート電極30間の距離が狭まってもSACなどのコンタ
クト開口部に障害物がなくなり、エッチストップを起こ
さないようにすることができる。また、エッチングスト
ッパ膜21が半導体基板10の活性領域や、図示しない
LOCOS膜などの素子分離領域を被覆して形成されて
いることから、サイドウォールマスク層31cを除去す
る際にエッチャントイオンが半導体基板に直接あたる、
あるいは、LOCOS膜のバーズビークなどをエッチン
グすることによるダメージが発生しにくくなっており、
リーク電流などのデバイス特性の向上に大きく貢献す
る。上記の除去可能なサイドウォールマスク層として
は、シリコン系以外にも可能である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにサイドウォールマスク層を除去する方法において
は、次のような問題がある。これを図15を参照して説
明する。図15(a)に示す半導体装置のように、サイ
ドウォールマスク層31cを形成した後に、LDDスペ
ーサとなるサイドウォールマスク層31cをマスクとし
て半導体基板10中に高濃度の導電性不純物をイオン注
入して、ソース・ドレイン拡散層12を形成するが、こ
のときの不純物イオンはエッチングストッパ膜21を貫
通して基板中に注入される。この際のイオン注入の制御
性を良くするためにエッチングストッパ膜21を薄膜化
すると、等方性エッチングなどによりサイドウォールマ
スク層31cのエッチング除去を行う場合に、サイドウ
ォールマスク層31cを除去し終わらない内にエッチン
グストッパ膜21の一部が除去されてしまう、即ち、エ
ッチング残り31dがあるにもかかわらず、エッチング
ストッパ膜21の一部が除去されて基板10に突き抜け
る開口部Hが形成されてしまい、基板10のえぐれが生
じることがある。
【0017】上記の問題は、サイドウォールマスク層と
してステップカバレッジが優れているアモルファスシリ
コンを用いると、アモルファスシリコンはエッチングレ
ートが遅いために、さらに顕著になって発生する。
【0018】本発明は上記の状況を鑑みてなされたもの
であり、従って本発明は、SACとの併用およびデバイ
ス特性の向上につながるエッチングストッパ膜およびシ
リコン系のサイドウォールマスク層を用いる半導体装置
の製造方法において、安定したサイドウォールマスク層
の除去が可能な半導体装置の製造方法を提供することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板に導
電層を形成する工程と、前記導電層をマスクとしてイオ
ン注入を行い、前記半導体基板中に導電性不純物を低濃
度に含有する第1拡散層を形成する工程と、前記導電層
を被覆してエッチングストッパ膜を形成する工程と、前
記導電層の側壁面と対向させて前記エッチングストッパ
膜の上層にシリコンを含有するサイドウォールマスク層
を形成する工程と、前記サイドウォールマスク層をマス
クとしてイオン注入を行い、前記半導体基板中に導電性
不純物を高濃度に含有して前記第1拡散層に接続する第
2拡散層を形成する工程と、前記エッチングストッパ膜
に対するエッチング選択比を有して前記サイドウォール
マスク層を除去する工程と、前記エッチングストッパ膜
の上層に全面に絶縁膜を形成する工程と、前記第2拡散
層に達するコンタクトホールを前記絶縁膜に開口する工
程とを有し、前記サイドウォールマスク層を形成する工
程または前記第2拡散層を形成する工程のいずれかが少
なくとも前記サイドウォールマスク層中に導電性不純物
を導入する工程を含み、かつ、前記サイドウォールマス
ク層を除去する工程の前に、サイドウォールマスク層中
の導電性不純物を活性化する熱処理工程を有する。
【0020】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板に導電層を形成し、導電層をマスクとしてイ
オン注入を行い、半導体基板中に導電性不純物を低濃度
に含有する第1拡散層を形成し、導電層を被覆してエッ
チングストッパ膜を形成し、導電層の側壁面と対向させ
てエッチングストッパ膜の上層にシリコンを含有するサ
イドウォールマスク層を形成し、サイドウォールマスク
層をマスクとしてイオン注入を行い、半導体基板中に導
電性不純物を高濃度に含有して前記第1拡散層に接続す
る第2拡散層を形成する。ここで、サイドウォールマス
ク層形成時または第2拡散層の形成時のいずれかで少な
くともサイドウォールマスク層中に導電性不純物を導入
し、サイドウォールマスク層中の導電性不純物を活性化
する熱処理を施す。次に、エッチングストッパ膜に対す
るエッチング選択比を有してサイドウォールマスク層を
除去する。次に、エッチングストッパ膜の上層に全面に
絶縁膜を形成し、第2拡散層に達するコンタクトホール
を絶縁膜に開口する。
【0021】シリコン系材料をハロゲン系などのエッチ
ャントガスでエッチングする際、シリコン系材料中の不
純物の含有量あるいは活性化の程度によりエッチングレ
ートが変化し、例えばリンをドープしたシリコンを塩素
含有ガスでエッチングする際にはその現象が顕著に現れ
る。上記の本発明の半導体装置の製造方法においては、
サイドウォールマスク層を除去する前に熱処理を施して
サイドウォールマスク層中の不純物を活性化させること
で、サイドウォールマスク層のエッチングレートを高め
ることが可能となる。これにより、サイドウォールマス
ク層を除去する際に、サイドウォールマスク層を除去し
終わらない内にエッチングストッパ膜の一部が除去され
てしまう、あるいはさらにエッチングストッパ膜の一部
が除去されて半導体基板に突き抜ける開口部が形成さ
れ、半導体基板のえぐれが生じることを防止でき、安定
したサイドウォールマスク層の除去が可能となる。さら
に、この熱処理により同時にエッチングストッパ膜を緻
密化することが可能であり、エッチングストッパ膜に対
するサイドウォールマスク層のエッチングレートを高め
ることができる。この熱処理を施すタイミングは、サイ
ドウォールマスク層の成膜形成工程以降、サイドウォー
ルマスク層の除去工程前であればよく、特に限定はな
い。
【0022】上記のシリコン系材料であるサイドウォー
ルマスク層中の不純物の含有量あるいは活性化の程度の
制御は、その成膜条件で行うことができる。例えば、リ
ンを導入する場合には、原料ガス中に含有させるPH3
流量比によりリンの含有量を制御でき、成膜温度により
リンの活性化の程度を制御できる。
【0023】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記サイドウォールマスク層を形成する工程
において、前記サイドウォールマスク層中に導電性不純
物を含有させて形成する。熱処理によりサイドウォール
マスク層のエッチングレートを高めるのに寄与する導電
性不純物としては、第2拡散層などを形成する際にサイ
ドウォールマスク層中に導入される導電性不純物も有効
であるが、サイドウォールマスク層を形成する工程にお
いて、サイドウォールマスク層中に導電性不純物を含有
させて形成することにより、意図的に第2拡散層などを
形成する際に導電性不純物を導入しない領域においても
対応することができるようになる。
【0024】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記熱処理工程の処理温度が前記サイドウォ
ールマスク層の形成工程における成膜温度よりも高温で
ある。これにより、サイドウォールマスク層中の不純物
を十分に活性化させ、エッチングレートを高めることが
可能となる。例えば、サイドウォールマスク層をアモル
ファスシリコンで形成する場合、成膜温度は通常600
℃以下であり、サイドウォールマスク層中の不純物を活
性化させる熱処理温度は600℃以上で行うことが好ま
しい。
【0025】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記サイドウォールマスク層を形成する工程
が、前記エッチングストッパ膜の上層に全面にサイドウ
ォールマスク用層を形成する工程と、前記第1導電層の
側壁面と対向する部分のサイドウォールマスク用層を残
して前記サイドウォールマスク用層を全面にエッチバッ
クする工程とを含む。これにより、導電層の側壁面と対
向する位置にサイドウォールマスク層を形成することが
できる。
【0026】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記サイドウォールマスク用層を形成する工
程において、前記サイドウォールマスク用層中に導電性
不純物を含有させて形成する。これにより、意図的に第
2拡散層などを形成する際に導電性不純物を導入しない
領域においてもエッチングレートの制御の対応をするこ
とができるようになる。
【0027】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記熱処理工程の処理温度が前記サイドウォ
ールマスク用層の形成工程における成膜温度よりも高温
である。これにより、サイドウォールマスク用層あるい
はサイドウォールマスク層中の不純物を十分に活性化さ
せ、エッチングレートを高めることが可能となる。
【0028】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記サイドウォールマスク層を形成する工程
において、前記サイドウォールマスク層をアモルファス
シリコンにより形成する。アモルファスシリコンはその
堆積時に優れたステップカバレッジを有しており、良好
な形状のサイドウォールマスク層を形成することができ
る一方で、エッチングレートが遅いためにサイドウォー
ルマスク層のエッチング除去を行う場合に、サイドウォ
ールマスク層を除去し終わらない内にエッチングストッ
パ膜の一部が除去されてしまうという上記の問題が顕著
となっていたが、本発明の半導体装置の製造方法におい
ては、サイドウォールマスク層を除去する前に熱処理を
施すことで、サイドウォールマスク層中の不純物を活性
化させ、エッチングレートを高めることが可能となる。
【0029】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記熱処理工程において、少なくとも前記第
1拡散層と前記第2拡散層のいずれかに含有される導電
性不純物を活性化する。これにより、サイドウォールマ
スク層中の不純物を活性化させるための熱処理工程を新
たに設けることなく、工程数を増やさないで済み、製造
コストの上昇を抑えることができる。
【0030】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記半導体基板に導電層を形成する工程の前
に、前記半導体基板にチャネル形成領域を形成する工程
と、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と
をさらに有し、前記半導体基板に導電層を形成する工程
が、前記ゲート絶縁膜上に導電層を形成する工程であ
り、前記導電層をゲート電極とする電界効果トランジス
タを形成する。チャネル形成領域の上層のゲート絶縁
膜、導電層(ゲート電極)、およびチャネル形成領域に
接続する第1拡散層および第2拡散層(ソース・ドレイ
ン拡散層)とから、電界効果MOSトランジスタを形成
することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。
【0032】第1実施形態 本実施形態の半導体装置の製造方法により製造した半導
体装置の断面図を図1に示す。図示しないLOCOS法
などにより形成された素子分離絶縁膜で囲まれたシリコ
ン半導体基板10の活性領域において、シリコン半導体
基板10の上層に、ゲート絶縁膜20を介してポリシリ
コンの下側ゲート電極30aをタングステンシリサイド
の上側ゲート電極30bからなるポリサイド構造のゲー
ト電極30が形成されており、ゲート電極30の両側部
の半導体基板10中には、導電性不純物を低濃度に含有
するLDD(Lightly Doped Drain )拡散層11および
高濃度に含有するソース・ドレイン拡散層12が形成さ
れており、以上のように電界効果MOSトランジスタが
形成されている。
【0033】また、ゲート電極30を被覆して全面に例
えば酸化シリコンからなるエッチングストッパ膜21が
形成されている。その上層に、例えば酸化シリコンの層
間絶縁膜22が形成されている。層間絶縁膜22、エッ
チングストッパ膜21およびゲート絶縁膜20にはそれ
らを貫通するコンタクトホールCHが開口されており、
コンタクトホールCH内にはプラグ32が埋め込まれて
おり、プラグ32に接続して上層配線33が形成されて
いる。
【0034】かかる半導体装置は、LDD拡散層形成の
ためのスペーサとなるサイドウォールマスク層が残され
ておらず、ゲート電極30の間の領域を有効にコンタク
トに使うことが可能であって、ゲート電極の間隔を狭め
ることによりチップ/セルサイズを縮小化ができ、さら
にエッチングストッパ膜21の一部が除去されていた
り、半導体基板10に突き抜ける開口部がエッチングス
トッパ膜21に形成されて半導体基板10のえぐれなど
が形成されていない半導体装置である。
【0035】以下に、上記の本実施形態の半導体装置の
製造方法について説明する。まず、図2(a)に示すよ
うに、シリコン半導体基板10上に、ゲート絶縁膜20
を熱酸化で形成した後、例えばポリシリコンを減圧CV
D法で100nm堆積させ、その上層に例えばタングス
テンシリサイドをプラズマCVD法で100nm堆積さ
せる。
【0036】次に、エキシマステッパーを用いて0.2
5μm幅の所望のゲートパターンのレジスト膜をパター
ニング形成した後、例えば(エッチャー:ECRタイ
プ、ガス:Cl2 /O2 =75/6SCCM、圧力:
0.4Pa、μ波出力(2.45GHz):1200
W、RFバイアス(800kHz):70W(第1ステ
ップ)→50W(第2ステップ)、ウェハ温度:20
℃、オーバーエッチ:40%)の装置及び条件でエッチ
ング加工し、ポリシリコンの下側ゲート電極30a及び
タングステンシリサイドの上側ゲート電極30bのポリ
サイド構造のゲート電極30を形成する。
【0037】ここで、上記のエッチング工程において使
用するRFバイアス印加型ECR(Electron Cyclotron
Resonance)プラズマエッチング装置を図3に示す。こ
れは、マグネトロン61で発生したマイクロ波が、導波
管62及び石英ベルジャー63を介してソレノイドコイ
ル64に囲まれているウェハステージ67上のクランプ
66に固定されたウェハ65に到達する構成になってい
る。また、図示していないが、上記のエッチング装置に
おいて、高周波電源68を具備したウェハステージ67
は温度制御用の冷媒(例えば商品名フロリナート)が循
環した構造となっており、さらに単極式静電チャックが
設置されているものとする。
【0038】次に、図2(b)に示すように、ゲート電
極30をマスクとして導電性不純物D1をイオン注入し
て導電性不純物を低濃度に含有するLDD(Lightly Do
pedDrain )拡散層11を形成する。例えば、pチャネ
ル型の電界効果型MOSトランジスタを形成する場合に
は、BF2 + を20keVの注入エネルギー、2×10
13cm-2のドーズ量でイオン注入し、nチャネル型の電
界効果型MOSトランジスタを形成する場合には、As
+ を40keVの注入エネルギー、1×1014cm-2
ドーズ量でイオン注入する。
【0039】次に、図2(c)に示すように、例えばT
EOS(tetraethylorthosilicate)を原料とする減圧
CVD法により酸化シリコンをゲート電極30を被覆し
て全面に30nmの膜厚で堆積させ、エッチングストッ
パ膜21を形成する。
【0040】次に、図4(d)に示すように、例えばバ
ッチ式装置による減圧CVD法(堆積温度530℃、圧
力150Pa)によりリンをドープしたアモルファスシ
リコンをエッチングストッパ膜21の上層に全面に10
0nmの膜厚で堆積させ、サイドウォールマスク用層3
1を形成する。アモルファスシリコンはステップカバレ
ッジが良好に堆積させることができるので、ゲート電極
30の側壁と対向する部分におけるサイドウォールマス
ク用層31の膜厚は100nmとなる。
【0041】次に、図4(e)に示すように、市販の熱
処理炉を用いて、(酸素雰囲気下、処理温度:850
℃、処理時間:20分)という条件の熱処理を施す。こ
のとき、アモルファスシリコンは結晶化してポリシリコ
ンとなり、その内部のリンなどの導電性不純物が拡散お
よび活性化されたサイドウォールマスク用層31aとな
る。アモルファスシリコンのステップカバレッジは良好
に保たれている。この熱処理により、同時にエッチング
ストッパ膜21が緻密化され、また、LDD拡散層11
中の導電性不純物も活性化される。
【0042】次に、図4(f)に示すように、例えば
(エッチャー:ECRタイプ、ガス:Cl2 =100S
CCM、圧力:0.4Pa、μ波出力(2.45GH
z):1200W、RFバイアス(800kHz):8
0W(第1ステップ)→30W(第2ステップ)、ウェ
ハ温度:20℃、オーバーエッチ:5%)の装置及び条
件で、ゲート電極30の側壁部と対向する位置のサイド
ウォールマスク用層31aを残して全面にエッチバック
し、サイドウォールマスク層31bを形成する。このと
き、サイドウォールマスク用層31aの良好なステップ
カバレッジが転写し、ゲート電極30の側壁部分におけ
るサイドウォールマスク層31bの膜厚は100nmと
なる。
【0043】次に、図5(g)に示すように、サイドウ
ォールマスク層31bをマスクとして導電性不純物D2
をイオン注入して導電性不純物を高濃度に含有するソー
ス・ドレイン拡散層12をLDD拡散層11に接続させ
て形成する。例えば、pチャネル型の電界効果型MOS
トランジスタを形成する場合には、BF2 + を50ke
Vの注入エネルギー、1×1015cm-2のドーズ量でイ
オン注入し、nチャネル型の電界効果型MOSトランジ
スタを形成する場合には、As+ を50keVの注入エ
ネルギー、5×1015cm-2のドーズ量でイオン注入す
る。
【0044】次に、図5(h)に示すように、例えば
(エッチャー:ダウンフロータイプ、ガス:CF4 /O
2 /Cl2 =150/60/200SCCM、圧力:4
0Pa、μ波出力(2.45GHz):700W、ウェ
ハ温度:15℃、オーバーエッチ:100%)の装置及
び条件で、サイドウォールマスク層31bをエッチング
除去する。このとき、エッチングストッパ膜21に対す
るサイドウォールマスク層31bのエッチング選択比は
例えば約100と、従来の3倍程度に高められているの
で、エッチングストッパ膜21の一部が除去されたり、
半導体基板10に突き抜ける開口部がエッチングストッ
パ膜21に形成されて半導体基板10のえぐれなどが形
成されたりしない。
【0045】ここで、上記のエッチング工程において使
用するダウンフローエッチング装置を図6に示す。これ
は、マグネトロンで発生したマイクロ波が、導波管62
を通って放電管72に到達し、ガス導入口71からのガ
スに作用して放電管72内にプラズマが発生する。その
後、長寿命のラジカル種のみが輸送管73を介して反応
室74に導入され、ウェハステージ67上のウェハ65
に到達する構成になっている。また、図示していない
が、上記のエッチング装置において、ウェハステージ6
7は温度制御用の冷媒(例えば商品名フロリナート)が
循環した構造となっており、さらに単極式静電チャック
が設置されているものとする。
【0046】次に、図5(i)に示すように、例えばC
VD法により酸化シリコンを堆積させ、層間絶縁膜22
を形成する。次に、例えばリフロー、エッチバック、あ
るいはCMP(Chemical Mechanical Polishing )法な
どにより層間絶縁膜22の平坦化処理を行う。
【0047】次に、図7(j)に示すように、フォトリ
ソグラフィー工程によりコンタクトホールの開口パター
ンのレジスト膜Rを層間絶縁膜22の上層に形成する。
【0048】次に、図7(k)に示すように、例えばE
CRタイプのプラズマエッチングによりレジスト膜Rを
マスクとしたエッチングを行い、層間絶縁膜22、エッ
チングストッパ膜21、およびゲート絶縁膜20を貫通
するコンタクトホールCHを開口する。
【0049】次に、コンタクトホール内にタングステン
プラグ32を形成し、次に、タングステンプラグ32に
接続する上層配線33を形成し、図1に示す半導体装置
を形成する。
【0050】上記の本実施形態の半導体装置の製造方法
によれば、熱処理によりサイドウォールマスク層31b
中の導電性不純物を活性化し、さらにこの熱処理でエッ
チングストッパ膜を緻密化することが可能であり、エッ
チングストッパ膜21に対するサイドウォールマスク層
31bのエッチングレートを高めることができるので、
サイドウォールマスク層31bを除去する際に、サイド
ウォールマスク層31bを除去し終わらない内にエッチ
ングストッパ膜21の一部が除去されてしまう、あるい
はさらにエッチングストッパ膜21の一部が除去されて
半導体基板10に突き抜ける開口部が形成され、半導体
基板10のえぐれが生じることを防止でき、安定したサ
イドウォールマスク層の除去が可能である。また、半導
体基板10や図示しないLOCOS素子分離絶縁膜など
がエッチングストッパ膜21に被覆されていることか
ら、サイドウォールマスク層31bを除去する際にエッ
チャントイオンが半導体基板に直接あたる、あるいは、
LOCOS膜のバーズビークなどをエッチングすること
によるダメージが発生しにくく、リーク電流などのデバ
イス特性を向上させることができる。
【0051】第2実施形態 本実施形態の半導体装置の製造方法により製造した半導
体装置は、実質的に図1に示す第1実施形態にかかる半
導体装置と同様である。以下に、その製造方法について
説明する。まず、図2(a)に示すように、シリコン半
導体基板10上に、ゲート絶縁膜20を熱酸化で形成し
た後、例えばポリシリコンを減圧CVD法で100nm
堆積させ、その上層に例えばタングステンシリサイドを
プラズマCVD法で100nm堆積させる。
【0052】次に、エキシマステッパーを用いて0.2
5μm幅の所望のゲートパターンのレジスト膜をパター
ニング形成した後、例えば(エッチャー:ICPタイ
プ、ガス:Cl2 /O2 =100/5SCCM、圧力:
0.4Pa、ソース出力(13.56MHz):250
0W、RFバイアス(13.56MHz):100W
(第1ステップ)→50W(第2ステップ)、ウェハ温
度:60℃、オーバーエッチ:40%)の装置及び条件
でエッチング加工し、ポリシリコンの下側ゲート電極3
0a及びタングステンシリサイドの上側ゲート電極30
bのポリサイド構造のゲート電極30を形成する。
【0053】ここで、上記のエッチング工程において使
用する誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Couple
d Plasma)型エッチング装置を図8に示す。これは、高
周波電源68から石英板70上のうずまき状に形成され
ている誘導結合コイル69に13.56MHzのRFバ
イアスを印加し、得られた高密度プラズマがウェハステ
ージ67上のクランプ66に固定されたウェハ65に到
達する構成になっている。また、図示していないが、上
記のエッチング装置において、高周波電源68を具備し
たウェハステージ67は温度制御用の冷媒(例えば商品
名フロリナート)が循環した構造となっており、さらに
単極式静電チャックが設置されているものとする。
【0054】次に、図2(b)に示すように、ゲート電
極30をマスクとして導電性不純物D1をイオン注入し
て導電性不純物を低濃度に含有するLDD拡散層11を
形成する。例えば、pチャネル型の電界効果型MOSト
ランジスタを形成する場合には、BF2 + を20keV
の注入エネルギー、2×1013cm-2のドーズ量でイオ
ン注入し、nチャネル型の電界効果型MOSトランジス
タを形成する場合には、As+ を40keVの注入エネ
ルギー、1×1014cm-2のドーズ量でイオン注入す
る。
【0055】次に、図2(c)に示すように、例えばT
EOSを原料とする減圧CVD法により酸化シリコンを
ゲート電極30を被覆して全面に30nmの膜厚で堆積
させ、エッチングストッパ膜21を形成する。
【0056】次に、図4(d)に示すように、例えばバ
ッチ式装置による減圧CVD法(堆積温度530℃、圧
力150Pa)によりリンをドープしたアモルファスシ
リコンをエッチングストッパ膜21の上層に全面に10
0nmの膜厚で堆積させ、サイドウォールマスク用層3
1を形成する。アモルファスシリコンはステップカバレ
ッジが良好に堆積させることができるので、ゲート電極
30の側壁と対向する部分におけるサイドウォールマス
ク用層31の膜厚は100nmとなる。
【0057】次に、図4(e)に示すように、市販のR
TA(Rapid Thermal Annealing )装置を用いて、(窒
素雰囲気下、処理温度:1000℃、処理時間:10
秒)という条件の熱処理を施す。このとき、アモルファ
スシリコンは結晶化してポリシリコンとなり、その内部
のリンなどの導電性不純物が拡散および活性化されたサ
イドウォールマスク用層31aとなる。アモルファスシ
リコンのステップカバレッジは良好に保たれている。こ
の熱処理により、同時にエッチングストッパ膜21が緻
密化され、また、LDD拡散層11中の導電性不純物も
活性化される。
【0058】次に、図4(f)に示すように、例えば
(エッチャー:ICPタイプ、ガス:Cl2 =200S
CCM、圧力:1.0Pa、ソース出力(13.56M
Hz):2000W、RFバイアス(13.56MH
z):100W(第1ステップ)→30W(第2ステッ
プ)、ウェハ温度:60℃、オーバーエッチ:5%)の
装置及び条件で、ゲート電極30の側壁部と対向する位
置のサイドウォールマスク用層31aを残して全面にエ
ッチバックし、サイドウォールマスク層31bを形成す
る。このとき、サイドウォールマスク用層31aの良好
なステップカバレッジが転写し、ゲート電極30の側壁
部分におけるサイドウォールマスク層31bの膜厚は1
00nmとなる。
【0059】次に、図5(g)に示すように、サイドウ
ォールマスク層31bをマスクとして導電性不純物D2
をイオン注入して導電性不純物を高濃度に含有するソー
ス・ドレイン拡散層12をLDD拡散層11に接続させ
て形成する。例えば、pチャネル型の電界効果型MOS
トランジスタを形成する場合には、BF2 + を50ke
Vの注入エネルギー、1×1015cm-2のドーズ量でイ
オン注入し、nチャネル型の電界効果型MOSトランジ
スタを形成する場合には、As+ を50keVの注入エ
ネルギー、5×1015cm-2のドーズ量でイオン注入す
る。
【0060】次に、図5(h)に示すように、例えば
(エッチャー:ダウンフロータイプ、ガス:CF4 /O
2 /Cl2 =150/60/200SCCM、圧力:4
0Pa、μ波出力(2.45GHz):700W、ウェ
ハ温度:15℃、オーバーエッチ:100%)の装置及
び条件で、サイドウォールマスク層31bをエッチング
除去する。このとき、エッチングストッパ膜21に対す
るサイドウォールマスク層31bのエッチング選択比は
例えば約100と、従来の3倍程度に高められているの
で、エッチングストッパ膜21の一部が除去されたり、
半導体基板10に突き抜ける開口部がエッチングストッ
パ膜21に形成されて半導体基板10のえぐれなどが形
成されたりしない。
【0061】次に、図5(i)に示すように、例えばC
VD法により酸化シリコンを堆積させ、層間絶縁膜22
を形成する。次に、例えばリフロー、エッチバック、あ
るいはCMP法などにより層間絶縁膜22の平坦化処理
を行う。
【0062】次に、図7(j)に示すように、フォトリ
ソグラフィー工程によりコンタクトホールの開口パター
ンのレジスト膜Rを層間絶縁膜22の上層に形成する。
【0063】次に、図7(k)に示すように、例えばI
CPタイプのプラズマエッチングによりレジスト膜Rを
マスクとしたエッチングを行い、層間絶縁膜22、エッ
チングストッパ膜21、およびゲート絶縁膜20を貫通
するコンタクトホールCHを開口する。
【0064】次に、コンタクトホール内にタングステン
プラグ32を形成し、次に、タングステンプラグ32に
接続する上層配線33を形成し、図1に示す半導体装置
を形成する。
【0065】上記の本実施形態の半導体装置の製造方法
によれば、第1実施形態と同様に、熱処理によりサイド
ウォールマスク層31b中の導電性不純物を活性化し、
さらにこの熱処理でエッチングストッパ膜を緻密化する
ことが可能であり、エッチングストッパ膜21に対する
サイドウォールマスク層31bのエッチングレートを高
めることができるので、サイドウォールマスク層31b
を除去する際に、サイドウォールマスク層31bを除去
し終わらない内にエッチングストッパ膜21の一部が除
去されてしまう、あるいはさらにエッチングストッパ膜
21の一部が除去されて半導体基板10に突き抜ける開
口部が形成され、半導体基板10のえぐれが生じること
を防止でき、安定したサイドウォールマスク層の除去が
可能である。また、半導体基板10や図示しないLOC
OS素子分離絶縁膜などがエッチングストッパ膜21に
被覆されていることから、サイドウォールマスク層31
bを除去する際にエッチャントイオンが半導体基板に直
接あたる、あるいは、LOCOS膜のバーズビークなど
をエッチングすることによるダメージが発生しにくく、
リーク電流などのデバイス特性を向上させることができ
る。
【0066】第3実施形態 本実施形態の半導体装置の製造方法により製造した半導
体装置は、実質的に図1に示す第1実施形態にかかる半
導体装置と同様である。以下に、その製造方法について
説明する。まず、図9(a)に示すように、シリコン半
導体基板10上に、ゲート絶縁膜20を熱酸化で形成し
た後、例えばポリシリコンを減圧CVD法で100nm
堆積させ、その上層に例えばタングステンシリサイドを
プラズマCVD法で100nm堆積させる。
【0067】次に、エキシマステッパーを用いて0.2
5μm幅の所望のゲートパターンのレジスト膜をパター
ニング形成した後、例えば(エッチャー:ECRタイ
プ、ガス:Cl2 /O2 =75/6SCCM、圧力:
0.4Pa、μ波出力(2.45GHz):1200
W、RFバイアス(800kHz):70W(第1ステ
ップ)→50W(第2ステップ)、ウェハ温度:20
℃、オーバーエッチ:40%)の装置及び条件でエッチ
ング加工し、ポリシリコンの下側ゲート電極30a及び
タングステンシリサイドの上側ゲート電極30bのポリ
サイド構造のゲート電極30を形成する。
【0068】次に、図9(b)に示すように、ゲート電
極30をマスクとして導電性不純物D1をイオン注入し
て導電性不純物を低濃度に含有するLDD拡散層11を
形成する。例えば、pチャネル型の電界効果型MOSト
ランジスタを形成する場合には、BF2 + を20keV
の注入エネルギー、2×1013cm-2のドーズ量でイオ
ン注入し、nチャネル型の電界効果型MOSトランジス
タを形成する場合には、As+ を40keVの注入エネ
ルギー、1×1014cm-2のドーズ量でイオン注入す
る。
【0069】次に、図9(c)に示すように、例えばT
EOSを原料とする減圧CVD法により酸化シリコンを
ゲート電極30を被覆して全面に30nmの膜厚で堆積
させ、エッチングストッパ膜21を形成する。
【0070】次に、図10(d)に示すように、例えば
バッチ式装置による減圧CVD法(堆積温度530℃、
圧力150Pa)によりリンをドープしたアモルファス
シリコンをエッチングストッパ膜21の上層に全面に1
00nmの膜厚で堆積させ、サイドウォールマスク用層
31を形成する。アモルファスシリコンはステップカバ
レッジが良好に堆積させることができるので、ゲート電
極30の側壁と対向する部分におけるサイドウォールマ
スク用層31の膜厚は100nmとなる。
【0071】次に、図10(e)に示すように、例えば
(エッチャー:ECRタイプ、ガス:Cl2 =100S
CCM、圧力:0.4Pa、μ波出力(2.45GH
z):1200W、RFバイアス(800kHz):8
0W(第1ステップ)→30W(第2ステップ)、ウェ
ハ温度:20℃、オーバーエッチ:5%)の装置及び条
件で、ゲート電極30の側壁部と対向する位置のサイド
ウォールマスク用層31を残して全面にエッチバック
し、サイドウォールマスク層31cを形成する。このと
き、サイドウォールマスク用層31の良好なステップカ
バレッジが転写し、ゲート電極30の側壁部分における
サイドウォールマスク層31cの膜厚は100nmとな
る。
【0072】次に、図10(f)に示すように、市販の
熱処理炉を用いて、(酸素雰囲気下、処理温度:850
℃、処理時間:20分)という条件の熱処理を施す。こ
のとき、アモルファスシリコンは結晶化してポリシリコ
ンとなり、その内部のリンなどの導電性不純物が拡散お
よび活性化されたサイドウォールマスク層31bとな
る。アモルファスシリコンのステップカバレッジは良好
に保たれている。この熱処理により、同時にエッチング
ストッパ膜21が緻密化され、また、LDD拡散層11
中の導電性不純物も活性化される。
【0073】次に、図11(g)に示すように、サイド
ウォールマスク層31bをマスクとして導電性不純物D
2をイオン注入して導電性不純物を高濃度に含有するソ
ース・ドレイン拡散層12をLDD拡散層11に接続さ
せて形成する。例えば、pチャネル型の電界効果型MO
Sトランジスタを形成する場合には、BF2 + を50k
eVの注入エネルギー、1×1015cm-2のドーズ量で
イオン注入し、nチャネル型の電界効果型MOSトラン
ジスタを形成する場合には、As+ を50keVの注入
エネルギー、5×1015cm-2のドーズ量でイオン注入
する。
【0074】次に、図11(h)に示すように、例えば
(エッチャー:ダウンフロータイプ、ガス:CF4 /O
2 /Cl2 =150/60/200SCCM、圧力:4
0Pa、μ波出力(2.45GHz):700W、ウェ
ハ温度:15℃、オーバーエッチ:100%)の装置及
び条件で、サイドウォールマスク層31bをエッチング
除去する。このとき、エッチングストッパ膜21に対す
るサイドウォールマスク層31bのエッチング選択比は
例えば約100と、従来の3倍程度に高められているの
で、エッチングストッパ膜21の一部が除去されたり、
半導体基板10に突き抜ける開口部がエッチングストッ
パ膜21に形成されて半導体基板10のえぐれなどが形
成されたりしない。
【0075】次に、図11(i)に示すように、例えば
CVD法により酸化シリコンを堆積させ、層間絶縁膜2
2を形成する。次に、例えばリフロー、エッチバック、
あるいはCMP法などにより層間絶縁膜22の平坦化処
理を行う。
【0076】次に、図12(j)に示すように、フォト
リソグラフィー工程によりコンタクトホールの開口パタ
ーンのレジスト膜Rを層間絶縁膜22の上層に形成す
る。
【0077】次に、図12(k)に示すように、例えば
ECRタイプのプラズマエッチングによりレジスト膜R
をマスクとしたエッチングを行い、層間絶縁膜22、エ
ッチングストッパ膜21、およびゲート絶縁膜20を貫
通するコンタクトホールCHを開口する。
【0078】次に、コンタクトホール内にタングステン
プラグ32を形成し、次に、タングステンプラグ32に
接続する上層配線33を形成し、図1に示す半導体装置
を形成する。
【0079】上記の本実施形態の半導体装置の製造方法
によれば、第1実施形態と同様に、熱処理によりサイド
ウォールマスク層31b中の導電性不純物を活性化し、
さらにこの熱処理でエッチングストッパ膜を緻密化する
ことが可能であり、エッチングストッパ膜21に対する
サイドウォールマスク層31bのエッチングレートを高
めることができるので、サイドウォールマスク層31b
を除去する際に、サイドウォールマスク層31bを除去
し終わらない内にエッチングストッパ膜21の一部が除
去されてしまう、あるいはさらにエッチングストッパ膜
21の一部が除去されて半導体基板10に突き抜ける開
口部が形成され、半導体基板10のえぐれが生じること
を防止でき、安定したサイドウォールマスク層の除去が
可能である。また、半導体基板10や図示しないLOC
OS素子分離絶縁膜などがエッチングストッパ膜21に
被覆されていることから、サイドウォールマスク層31
bを除去する際にエッチャントイオンが半導体基板に直
接あたる、あるいは、LOCOS膜のバーズビークなど
をエッチングすることによるダメージが発生しにくく、
リーク電流などのデバイス特性を向上させることができ
る。
【0080】第4実施形態 本実施形態の半導体装置の製造方法により製造した半導
体装置は、実質的に図1に示す第1実施形態にかかる半
導体装置と同様である。以下に、その製造方法について
説明する。まず、図9(a)に示すように、シリコン半
導体基板10上に、ゲート絶縁膜20を熱酸化で形成し
た後、例えばポリシリコンを減圧CVD法で100nm
堆積させ、その上層に例えばタングステンシリサイドを
プラズマCVD法で100nm堆積させる。
【0081】次に、エキシマステッパーを用いて0.2
5μm幅の所望のゲートパターンのレジスト膜をパター
ニング形成した後、例えば(エッチャー:ICPタイ
プ、ガス:Cl2 /O2 =100/5SCCM、圧力:
0.4Pa、ソース出力(13.56MHz):250
0W、RFバイアス(13.56MHz):100W
(第1ステップ)→50W(第2ステップ)、ウェハ温
度:60℃、オーバーエッチ:40%)の装置及び条件
でエッチング加工し、ポリシリコンの下側ゲート電極3
0a及びタングステンシリサイドの上側ゲート電極30
bのポリサイド構造のゲート電極30を形成する。
【0082】次に、図9(b)に示すように、ゲート電
極30をマスクとして導電性不純物D1をイオン注入し
て導電性不純物を低濃度に含有するLDD拡散層11を
形成する。例えば、pチャネル型の電界効果型MOSト
ランジスタを形成する場合には、BF2 + を20keV
の注入エネルギー、2×1013cm-2のドーズ量でイオ
ン注入し、nチャネル型の電界効果型MOSトランジス
タを形成する場合には、As+ を40keVの注入エネ
ルギー、1×1014cm-2のドーズ量でイオン注入す
る。
【0083】次に、図9(c)に示すように、例えばT
EOSを原料とする減圧CVD法により酸化シリコンを
ゲート電極30を被覆して全面に30nmの膜厚で堆積
させ、エッチングストッパ膜21を形成する。
【0084】次に、図10(d)に示すように、例えば
バッチ式装置による減圧CVD法(堆積温度530℃、
圧力150Pa)によりリンをドープしたアモルファス
シリコンをエッチングストッパ膜21の上層に全面に1
00nmの膜厚で堆積させ、サイドウォールマスク用層
31を形成する。アモルファスシリコンはステップカバ
レッジが良好に堆積させることができるので、ゲート電
極30の側壁と対向する部分におけるサイドウォールマ
スク用層31の膜厚は100nmとなる。
【0085】次に、図10(e)に示すように、例えば
(エッチャー:ICPタイプ、ガス:Cl2 =200S
CCM、圧力:1.0Pa、ソース出力(13.56M
Hz):2000W、RFバイアス(13.56MH
z):100W(第1ステップ)→30W(第2ステッ
プ)、ウェハ温度:60℃、オーバーエッチ:5%)の
装置及び条件で、ゲート電極30の側壁部と対向する位
置のサイドウォールマスク用層31を残して全面にエッ
チバックし、サイドウォールマスク層31cを形成す
る。このとき、サイドウォールマスク用層31の良好な
ステップカバレッジが転写し、ゲート電極30の側壁部
分におけるサイドウォールマスク層31cの膜厚は10
0nmとなる。
【0086】次に、図10(f)に示すように、市販の
RTA装置を用いて、(窒素雰囲気下、処理温度:10
00℃、処理時間:10秒)という条件の熱処理を施
す。このとき、アモルファスシリコンは結晶化してポリ
シリコンとなり、その内部のリンなどの導電性不純物が
拡散および活性化されたサイドウォールマスク層31b
となる。アモルファスシリコンのステップカバレッジは
良好に保たれている。この熱処理により、同時にエッチ
ングストッパ膜21が緻密化され、また、LDD拡散層
11中の導電性不純物も活性化される。
【0087】次に、図11(g)に示すように、サイド
ウォールマスク層31bをマスクとして導電性不純物D
2をイオン注入して導電性不純物を高濃度に含有するソ
ース・ドレイン拡散層12をLDD拡散層11に接続さ
せて形成する。例えば、pチャネル型の電界効果型MO
Sトランジスタを形成する場合には、BF2 + を50k
eVの注入エネルギー、1×1015cm-2のドーズ量で
イオン注入し、nチャネル型の電界効果型MOSトラン
ジスタを形成する場合には、As+ を50keVの注入
エネルギー、5×1015cm-2のドーズ量でイオン注入
する。
【0088】次に、図11(h)に示すように、例えば
(エッチャー:ダウンフロータイプ、ガス:CF4 /O
2 /Cl2 =150/60/200SCCM、圧力:4
0Pa、μ波出力(2.45GHz):700W、ウェ
ハ温度:15℃、オーバーエッチ:100%)の装置及
び条件で、サイドウォールマスク層31bをエッチング
除去する。このとき、エッチングストッパ膜21に対す
るサイドウォールマスク層31bのエッチング選択比は
例えば約100と、従来の3倍程度に高められているの
で、エッチングストッパ膜21の一部が除去されたり、
半導体基板10に突き抜ける開口部がエッチングストッ
パ膜21に形成されて半導体基板10のえぐれなどが形
成されたりしない。
【0089】次に、図11(i)に示すように、例えば
CVD法により酸化シリコンを堆積させ、層間絶縁膜2
2を形成する。次に、例えばリフロー、エッチバック、
あるいはCMP法などにより層間絶縁膜22の平坦化処
理を行う。
【0090】次に、図12(j)に示すように、フォト
リソグラフィー工程によりコンタクトホールの開口パタ
ーンのレジスト膜Rを層間絶縁膜22の上層に形成す
る。
【0091】次に、図12(k)に示すように、例えば
ICPタイプのプラズマエッチングによりレジスト膜R
をマスクとしたエッチングを行い、層間絶縁膜22、エ
ッチングストッパ膜21、およびゲート絶縁膜20を貫
通するコンタクトホールCHを開口する。
【0092】次に、コンタクトホール内にタングステン
プラグ32を形成し、次に、タングステンプラグ32に
接続する上層配線33を形成し、図1に示す半導体装置
を形成する。
【0093】上記の本実施形態の半導体装置の製造方法
によれば、第1実施形態と同様に、熱処理によりサイド
ウォールマスク層31b中の導電性不純物を活性化し、
さらにこの熱処理でエッチングストッパ膜を緻密化する
ことが可能であり、エッチングストッパ膜21に対する
サイドウォールマスク層31bのエッチングレートを高
めることができるので、サイドウォールマスク層31b
を除去する際に、サイドウォールマスク層31bを除去
し終わらない内にエッチングストッパ膜21の一部が除
去されてしまう、あるいはさらにエッチングストッパ膜
21の一部が除去されて半導体基板10に突き抜ける開
口部が形成され、半導体基板10のえぐれが生じること
を防止でき、安定したサイドウォールマスク層の除去が
可能である。また、半導体基板10や図示しないLOC
OS素子分離絶縁膜などがエッチングストッパ膜21に
被覆されていることから、サイドウォールマスク層31
bを除去する際にエッチャントイオンが半導体基板に直
接あたる、あるいは、LOCOS膜のバーズビークなど
をエッチングすることによるダメージが発生しにくく、
リーク電流などのデバイス特性を向上させることができ
る。
【0094】本発明は、DRAMなどのMOSトランジ
スタの半導体装置や、バイポーラ系の半導体装置、ある
いはA/Dコンバータなど、半導体基板上に形成された
間隔の狭い導電層の間の領域に対してコンタクトホール
を形成する半導体装置の製造方法であれば何にでも適用
でき、特に上記の導電層をゲート電極とする電界効果M
OSトランジスタを有する半導体装置の製造方法に好ま
しく適用することができる。
【0095】本発明は、上記の実施の形態に限定されな
い。例えば、サイドウォールマスク層はそれぞれ1層と
してもよく、多層以上の構成としてもよい。また、ゲー
ト電極は単層でも多層でもよく、さらにオフセット絶縁
膜を有していてもよい。エッチングストッパ膜は酸化シ
リコンの他、窒化シリコンなどで形成することもでき
る。また、サイドウォールマスク層に含有させる導電性
不純物はリン以外にも可能である。その他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、SACとの併用および
デバイス特性の向上につながるエッチングストッパ膜お
よびシリコン系のサイドウォールマスク層を用いる半導
体装置の製造方法において、安定したサイドウォールマ
スク層の除去が可能な半導体装置の製造方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1〜第4実施形態にかかる半導体装置
の断面図である。
【図2】図2は第1および第2実施形態にかかる半導体
装置の製造方法の製造工程を示す断面図であり、(a)
はゲート電極の形成工程まで、(b)はLDD拡散層の
形成工程まで、(c)はエッチングストッパ膜の形成工
程までを示す。
【図3】図3は本発明において使用するECRタイプの
高密度プラズマエッチング装置の構成を示す概略断面図
である。
【図4】図4は図2の続きの工程を示し、(d)はサイ
ドウォールマスク用層の形成工程まで、(e)は熱処理
工程まで、(f)はサイドウォールマスク層の形成工程
までを示す。
【図5】図5は図4の続きの工程を示し、(g)はソー
ス・ドレイン拡散層の形成工程まで、(h)はサイドウ
ォールマスク層の除去工程まで、(i)は層間絶縁膜の
形成工程までを示す。
【図6】図6は本発明において使用するダウンフロータ
イプのプラズマエッチング装置の構成を示す概略断面図
である。
【図7】図7は図5の続きの工程を示し、(j)はコン
タクトホールパターンのレジスト膜の形成工程まで、
(k)はコンタクトホールの開口工程までを示す。
【図8】図8は本発明において使用するICPタイプの
高密度プラズマエッチング装置の構成を示す概略断面図
である。
【図9】図9は第3および第4実施形態にかかる半導体
装置の製造方法の製造工程を示す断面図であり、(a)
はゲート電極の形成工程まで、(b)はLDD拡散層の
形成工程まで、(c)はエッチングストッパ膜の形成工
程までを示す。
【図10】図10は図9の続きの工程を示し、(d)は
サイドウォールマスク用層の形成工程まで、(e)はサ
イドウォールマスク層の形成工程まで、(f)は熱処理
工程までを示す。
【図11】図11は図10の続きの工程を示し、(g)
はソース・ドレイン拡散層の形成工程まで、(h)はサ
イドウォールマスク層の除去工程まで、(i)は層間絶
縁膜の形成工程までを示す。
【図12】図12は図11の続きの工程を示し、(j)
はコンタクトホールパターンのレジスト膜の形成工程ま
で、(k)はコンタクトホールの開口工程までを示す。
【図13】図13は第1従来例にかかる半導体装置の製
造方法の製造工程を示す断面図であり、(a)は層間絶
縁膜の形成工程まで、(b)はコンタクトホールの開口
工程までを示す。
【図14】図14は第2従来例にかかる半導体装置の製
造方法の製造工程を示す断面図であり、(a)は層間絶
縁膜の形成工程まで、(b)はコンタクトホールの開口
工程までを示す。
【図15】図15は第3従来例にかかる半導体装置の製
造方法の製造工程を示す断面図であり、(a)はソース
・ドレイン拡散層の形成工程まで、(b)はサイドウォ
ールマスク層の除去工程までを示す。
【符号の説明】
10…半導体基板、11…LDD拡散層、12…ソース
・ドレイン拡散層、20…ゲート絶縁膜、21…エッチ
ングストッパ膜、22…層間絶縁膜、24…オフセット
絶縁膜、25…サイドウォールマスク層、26…CF系
堆積物、30…ゲート電極、31,31a…サイドウォ
ールマスク用層、31b,31c…サイドウォールマス
ク層、31d…エッチング残り、32…プラグ、33…
上層配線、R…レジスト膜、H…えぐれ、CH…コンタ
クトホール、D1,D2…導電性不純物、61…マグネ
トロン、62…導波管、63…石英ベルジャー、64…
ソレノイドコイル、65…ウェハ、66…クランプ、6
7…ウェハステージ、68…高周波電源、69…誘導結
合コイル、70…石英板、71…ガス導入口、72…放
電管、73…輸送管、74…反応室。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板に導電層を形成する工程と、 前記導電層をマスクとしてイオン注入を行い、前記半導
    体基板中に導電性不純物を低濃度に含有する第1拡散層
    を形成する工程と、 前記導電層を被覆してエッチングストッパ膜を形成する
    工程と、 前記導電層の側壁面と対向させて前記エッチングストッ
    パ膜の上層にシリコンを含有するサイドウォールマスク
    層を形成する工程と、 前記サイドウォールマスク層をマスクとしてイオン注入
    を行い、前記半導体基板中に導電性不純物を高濃度に含
    有して前記第1拡散層に接続する第2拡散層を形成する
    工程と、 前記エッチングストッパ膜に対するエッチング選択比を
    有して前記サイドウォールマスク層を除去する工程と、 前記エッチングストッパ膜の上層に全面に絶縁膜を形成
    する工程と、 前記第2拡散層に達するコンタクトホールを前記絶縁膜
    に開口する工程とを有し、 前記サイドウォールマスク層を形成する工程または前記
    第2拡散層を形成する工程のいずれかが少なくとも前記
    サイドウォールマスク層中に導電性不純物を導入する工
    程を含み、かつ、前記サイドウォールマスク層を除去す
    る工程の前に、サイドウォールマスク層中の導電性不純
    物を活性化する熱処理工程を有する半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記サイドウォールマスク層を形成する工
    程において、前記サイドウォールマスク層中に導電性不
    純物を含有させて形成する請求項1記載の半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】前記熱処理工程の処理温度が前記サイドウ
    ォールマスク層の形成工程における成膜温度よりも高温
    である請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記サイドウォールマスク層を形成する工
    程が、前記エッチングストッパ膜の上層に全面にサイド
    ウォールマスク用層を形成する工程と、前記第1導電層
    の側壁面と対向する部分のサイドウォールマスク用層を
    残して前記サイドウォールマスク用層を全面にエッチバ
    ックする工程とを含む請求項1記載の半導体装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】前記サイドウォールマスク用層を形成する
    工程において、前記サイドウォールマスク用層中に導電
    性不純物を含有させて形成する請求項4記載の半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記熱処理工程の処理温度が前記サイドウ
    ォールマスク用層の形成工程における成膜温度よりも高
    温である請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記サイドウォールマスク層を形成する工
    程において、前記サイドウォールマスク層をアモルファ
    スシリコンにより形成する請求項1記載の半導体装置の
    製造方法。
  8. 【請求項8】前記熱処理工程において、少なくとも前記
    第1拡散層と前記第2拡散層のいずれかに含有される導
    電性不純物を活性化する請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  9. 【請求項9】前記半導体基板に導電層を形成する工程の
    前に、前記半導体基板にチャネル形成領域を形成する工
    程と、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程
    とをさらに有し、 前記半導体基板に導電層を形成する工程が、前記ゲート
    絶縁膜上に導電層を形成する工程であり、 前記導電層をゲート電極とする電界効果トランジスタを
    形成する請求項1記載の半導体装置の製造方法。
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