JP2000021827A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000021827A
JP2000021827A JP10188902A JP18890298A JP2000021827A JP 2000021827 A JP2000021827 A JP 2000021827A JP 10188902 A JP10188902 A JP 10188902A JP 18890298 A JP18890298 A JP 18890298A JP 2000021827 A JP2000021827 A JP 2000021827A
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forming
corrosion
semiconductor device
insulator
manufacturing
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JP10188902A
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Tetsuji Nagayama
哲治 長山
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】STIによる素子分離領域が形成された半導体
装置において、トレンチ端部の落ち込みを低減すること
により、ゲート加工マージンを確保でき、また、トラン
ジスタ特性の変動を抑制できる半導体装置の製造方法を
提供する。 【解決手段】素子分離用溝36に絶縁体を埋め込んで素
子分離絶縁膜38を形成する工程と、前記絶縁体に比較
してエッチング速度の遅い第1の耐腐食層42と、さら
にエッチング速度の遅い第2の耐腐食層43を積層する
工程と、少なくとも1つの素子形成領域上の第2の耐腐
食層43に選択的に開口を設け、前記開口を介して前記
第1の耐腐食層42および前記素子分離絶縁膜38をエ
ッチングして除去する工程と、第1および第2の耐腐食
層を除去し、基板上の素子分離絶縁膜を研磨して除去す
る工程とを有する半導体装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に、STIが形成された基板表面を均一
に平坦化させることにより、トレンチ端部の埋め込み酸
化膜の落ち込みに起因するトランジスタ特性の変動や、
ゲート加工マージンの不足が抑制される半導体装置の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の微細化に伴い、素子分離領
域の面積を縮小するための素子分離形成技術の開発が積
極的に行われている。従来、汎用されてきた素子分離形
成技術としてはLOCOS(local oxidat
ion of silicon)法がある。LOCOS
法においては、シリコン窒化膜をマスクとしてシリコン
基板自体を熱酸化させるため、プロセスが簡潔であり、
酸化膜の素子応力の問題も少なく、生成される酸化膜の
膜質も優れるという特徴をもつ。
【0003】しかしながら、半導体装置の微細化が進行
して0.25μm世代に本格的に移行すると、LOCO
S法の適用は限界になると予想されている。LOCOS
法によれば、熱酸化によりLOCOS端部にバーズビー
クが発生してアクティブ領域の面積が減少したり、表面
段差が著しくなるという問題がある。また、LOCOS
法は素子形成間隔が広い領域、例えば周辺回路部分に
は、特に問題なく適用することができるが、素子形成間
隔が狭い領域、例えばメモリセル部分に適用すると、L
OCOS形成のための熱酸化工程が十分に進行しにく
い。したがって、周辺回路部分に比較して、メモリセル
部分など素子形成間隔が狭い領域ではLOCOSが薄く
形成され易く、絶縁特性が低下する場合もある。
【0004】上記のような問題を解消するため、素子分
離形成技術はLOCOS法からSTI(Shallow
Trench Isolation)を形成する方法
に移行してきている(例えば、特開昭57−17676
2号公報、特開昭60−53045号公報および特開平
9−172007号公報記載の半導体装置の素子分離膜
形成方法や、セミコンワールド96年7月号掲載の総説
参照)。STI技術によれば、基板表面に溝を形成して
絶縁物を埋め込むため、設計寸法からの寸法差が少なく
なり、微細化に適している。また、絶縁膜を埋め込んだ
後は何らかの方法で表面を平坦化させるため、十分な表
面平坦性が要求される、高精度なリソグラフィ加工を行
う場合にも適している。
【0005】従来のSTI技術による素子分離形成方法
を、図14〜図18を参照して以下に説明する。図14
(A)に示すように、シリコン基板51上に、素子形成
間隔が相対的に狭い領域としてDRAM等のメモリセル
部分(領域A)、広いアクティブ領域および狭いアクテ
ィブ領域を有する部分(領域B)、一方、素子形成間隔
が相対的に広い領域内に孤立アクティブ領域を有する部
分(領域C)を形成する。
【0006】まず、図14(A)に示すようにシリコン
基板51上に犠牲膜(パッド酸化膜)52を膜厚10〜
20nm程度で形成する。パッド酸化膜52上にSiN
膜53を、例えばCVD法により膜厚150〜200n
m程度で形成する。次に、フォトレジスト54を全面に
堆積してから、フォトリソグラフィ工程によりフォトレ
ジスト54にアクティブ領域のパターニングを行うと、
図14(B)に示すような構造となる。フォトレジスト
54をマスクとしてSiN膜53およびパッド酸化膜5
2のエッチングを行ってから、フォトレジスト54を除
去すると図15(A)に示すような構造となる。
【0007】次に、図15(B)に示すように、パター
ニングされたSiN膜53をマスクとしてシリコン基板
51を深さ300〜400nm程度エッチングし、アク
ティブ領域間にトレンチを形成する。さらに、熱酸化を
行い、トレンチの底部および側壁に熱酸化膜55を形成
する。これにより、図16(A)に示すような構造とな
る。次に、酸化シリコンからなる埋め込み酸化膜(HD
P;high density plasma膜)56
を上記のトレンチに埋め込む。これにより、図16
(B)に示すような構造となる。
【0008】続いて、CMP(chemical me
chanical polishing)法により埋め
込み酸化膜56表面の平坦化を行う。CMPによる研磨
を全面に均一に行うために、埋め込み酸化膜56表面の
凸部は、CMPを行う前に予め除去する。図17(A)
に示すように、領域B以外を被覆するようなフォトレジ
スト57を形成し、フォトレジスト57をマスクとして
領域B上の埋め込み酸化膜56をエッチングにより除去
する。その後、フォトレジスト57を除去すると図17
(B)に示すような構造となる。さらに、エッチングに
よりSiN膜53およびパッド酸化膜52を除去するこ
とにより、シリコン基板51上にSTIが形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなSTI技
術は、次世代デバイスへの適用が不可欠になってきてい
るが、実用化にはまだ課題が多い。例えば、上記の図1
7(A)に示される、領域B上の埋め込み酸化膜56を
エッチングする工程においては、レジストマスク形成時
のアライメント精度の制約から、領域Bの上部の埋め込
み酸化膜56を完全に除去するのは困難である。具体的
には、図17(A)に示される工程において、アライメ
ントずれによりフォトレジスト57の開口部がトレンチ
上に延びるのを回避するため、フォトレジスト57の開
口部は、広いアクティブ領域の中心近傍に限定して設け
られる。したがって、図17(B)に示すように、埋め
込み酸化膜56をエッチングした後の広いアクティブ領
域(領域B)上には、メモリセル部分等の領域Aに比較
して、厚い埋め込み酸化膜56が残存する。
【0010】領域B上に残存した、厚い埋め込み酸化膜
56が除去されるまでCMPを行うと、図18(A)に
示すように、狭いアクティブ領域(領域C)上部が過剰
に研磨され、いわゆるディッシング(dishing)
が起こる。さらに、CMPの後、ゲート酸化膜を形成す
る前に、フッ酸系のエッチング液を用いた等方性エッチ
ングを行ってパッド酸化膜52を除去する。このパッド
酸化膜52を除去する工程において、埋め込み酸化膜5
6のエッジ部分もフッ酸系エッチング液により削り取ら
れるため、結果的に、いずれの領域においてもトレンチ
端部の落ち込み58が発生し、大きな段差となる。この
段差によりゲート加工マージンが著しく減少し、半導体
装置の微細化の妨げとなっている。
【0011】また、上記の素子分離領域に生じる段差
は、埋め込み酸化膜56をCMPにより平坦化する際、
CMP研磨の特性として、酸化膜とSiN膜のエッチン
グの選択比がアクティブ領域の面積率に応じて変化する
ことによっても助長されている。具体的には、図18
(A)に示すように広い素子分離絶縁膜に囲まれた孤立
アクティブ領域(領域C)においては、対SiN膜の選
択比が確保できないため、埋め込み酸化膜56が過剰研
磨される。逆に、アクティブ領域の面積率が高い箇所
(領域B)においては対SiN膜の選択比が確保される
ため、研磨速度が遅くなる。したがって、研磨が全面で
均一に進行せず、例えばDRAM等のメモリセルとロジ
ックを混載したチップにおいてはメモリセル部分とロジ
ック部分とでSTIの形状が異なってしまい、トランジ
スタの特性が低下する場合がある。
【0012】また、特にメモリセル部分(領域A)にお
いて、図18(B)に示すようにシリコン基板51より
も埋め込み酸化膜56の方が突出した状態となり、ゲー
ト電極加工時にポリシリコンの除去が不完全となる場合
もある。一方、ロジック部分の孤立アクティブ領域(領
域C)近傍においては、CMPによる研磨が過剰に進行
し、図18(C)に示すように埋め込み酸化膜26がシ
リコン基板21表面よりも陥没した状態となる。
【0013】上記のような問題以外にも、STI形成後
に素子分離領域間に形成されるゲート酸化膜が劣化し易
くなる等、埋め込み酸化膜56のエッジ部分の落ち込み
58によりトランジスタ特性が低下する。本発明は上記
の問題点を鑑みてなされたものであり、したがって本発
明は、基板表面を均一に平坦化させることにより、トレ
ンチ端部に十分なゲート加工マージンを確保できる半導
体装置の製造方法を提供することを目的とする。また、
本発明は、トレンチ端部における埋め込み酸化膜の段差
に起因する、トランジスタ特性の変動を抑制できる半導
体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に
複数の素子形成領域を含有する半導体装置の製造方法に
おいて、前記半導体基板上に犠牲膜を形成する工程と、
前記半導体基板の前記犠牲膜が形成された領域内に、前
記素子形成領域を分離するための素子分離用溝を形成す
る工程と、前記素子分離用溝に絶縁体を、一部が前記半
導体基板の基板面上に突出するように埋め込んで素子分
離絶縁膜を形成する工程と、全面に、前記絶縁体に比較
してエッチング速度の遅い材料からなる第1の耐腐食層
を形成する工程と、全面に、前記第1の耐腐食層に比較
してエッチング速度の遅い材料からなる第2の耐腐食層
を形成する工程と、少なくとも1つの素子形成領域上の
前記第2の耐腐食層を選択的に除去して、前記第2の耐
腐食層に開口を設ける工程と、前記開口を介して、前記
第1の耐腐食層および前記素子分離絶縁膜を順次エッチ
ングして除去する工程と、前記第1および第2の耐腐食
層を除去する工程と、前記基板面上に突出した前記素子
分離絶縁膜を、研磨して除去する工程とを有することを
特徴とする。
【0015】本発明の半導体装置の製造方法は、好適に
は、前記半導体基板は、素子形成間隔が相対的に狭い領
域と、素子形成間隔が相対的に広い領域とを含有し、前
記第2の耐腐食層に開口を設ける工程は、前記素子形成
間隔が相対的に狭い領域に形成された素子形成領域上の
第2の耐腐食層を、選択的に除去する工程であることを
特徴とする。本発明の半導体装置の製造方法は、好適に
は、前記半導体基板は、シリコン基板からなり、前記犠
牲膜を形成する工程は、前記シリコン基板表面を熱酸化
する工程であることを特徴とする。
【0016】本発明の半導体装置の製造方法は、好適に
は、前記素子分離用溝に前記絶縁体を埋め込む工程は、
前記絶縁体の成膜ガスを供給し、前記絶縁体の一部をエ
ッチングしながら、前記絶縁体を化学気相蒸着させる工
程であることを特徴とする。本発明の半導体装置の製造
方法は、好適には、前記絶縁体は酸化シリコンからなる
ことを特徴とする。本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記第1および第2の耐腐食層を形成する工
程は、流動性の有機塗布膜を塗布して乾燥させる工程で
あることを特徴とする。
【0017】本発明の半導体装置の製造方法は、好適に
は、前記素子分離絶縁膜を形成する工程は、前記犠牲膜
上に、前記絶縁体に比較して研磨速度の遅い材料からな
るストッパー層を形成する工程と、前記素子分離用溝内
および前記ストッパー層上に、前記絶縁体を堆積させる
工程とを有することを特徴とする。本発明の半導体装置
の製造方法は、好適には、前記第1および第2の耐腐食
層を除去した後、前記ストッパー層を除去する工程を有
することを特徴とする。本発明の半導体装置の製造方法
は、好適には、前記ストッパー層は、窒化シリコンから
なることを特徴とする。本発明の半導体装置の製造方法
は、好適には、前記ストッパー層を除去する工程は、ホ
ットリン酸を用いた等方性エッチングであることを特徴
とする。
【0018】これにより、素子形成間隔が相対的に狭い
領域に形成された、広いアクティブ領域上の素子分離絶
縁膜をエッチバックする工程において、第1および第2
の耐腐食層により基板表面が保護されるため、トレンチ
内の絶縁体は過剰にエッチングされない。また、第1の
耐腐食層の上層に第2の耐腐食層を形成し、第2の耐腐
食層に開口を設けるため、耐腐食層を1層形成して開口
を設ける場合に比べて、マージンが大きくなる。したが
って、アライメント精度を十分に上げなくても、トレン
チ内の絶縁体がエッチングされるのを防ぐことができ
る。
【0019】上記のように、本発明の半導体装置の製造
方法によれば、素子形成間隔が狭い領域、例えばDRA
M等のメモリセル部分と、素子形成間隔が広い領域、例
えば周辺回路部分とを混載した半導体装置においても均
一な形状のSTIが形成される。したがって、トレンチ
端部の落ち込みが低減され、ゲート加工マージンを拡張
させることができる。また、トレンチ端部の落ち込みに
起因するトランジスタ特性の変動も抑制される。
【0020】また、上記の目的を達成するため、本発明
の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に複数の素子
形成領域を含有する半導体装置の製造方法において、前
記半導体基板上に犠牲膜を形成する工程と、前記半導体
基板の前記犠牲膜が形成された領域内に、前記素子形成
領域を分離するための素子分離用溝を形成する工程と、
前記素子分離用溝に絶縁体を、一部が前記半導体基板の
基板面上に突出するように埋め込んで素子分離絶縁膜を
形成する工程と、前記素子分離絶縁膜の表面にエッチン
グを行い、少なくとも前記素子形成領域端部に形成され
た前記素子分離絶縁膜を除去する工程と、全面に、前記
絶縁体に比較してエッチング速度の遅い材料からなる第
1の耐腐食層を形成する工程と、全面に、前記第1の耐
腐食層に比較してエッチング速度の遅い材料からなる第
2の耐腐食層を形成する工程と、少なくとも1つの素子
形成領域上の前記第2の耐腐食層を選択的に除去して、
前記第2の耐腐食層に開口を設ける工程と、前記開口を
介して、前記第1の耐腐食層および前記素子分離絶縁膜
を順次エッチングして除去する工程と、前記第1および
第2の耐腐食層を除去する工程と、前記基板面上に突出
した前記素子分離絶縁膜を、研磨して除去する工程とを
有することを特徴とする。
【0021】これにより、有機膜などからなる第1の耐
腐食層を塗布する前に、トレンチ上とアクティブ領域上
の埋め込み材料(絶縁体)が分離する。したがって、ア
クティブ領域端部のストッパー層(シリコン窒化膜)が
露出して、上層に形成される第1の耐腐食層と接触す
る。すなわち、トレンチ内の埋め込み材料(絶縁体)が
完全に被覆された状態となるため、オーバーエッチある
いは過剰研磨により、トレンチ端部に落ち込みが発生す
るのを防止できる。トレンチ端部の段差が低減されるこ
とにより、ゲート加工マージンを拡張することができ
る。また、トレンチ端部の落ち込みに起因するトランジ
スタ特性の変動も抑制される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の半導体装置の製
造方法の実施の形態について、図面を参照して下記に説
明する。まず、本発明の半導体装置の製造方法の、トレ
ンチ内に埋め込み酸化膜を堆積させる工程に用いられる
装置について、図1〜図3を参照して説明する。本発明
の製造方法においては、埋め込み酸化膜を形成するため
の装置として、従来のプラズマCVD装置を用いること
も可能であるが、高精度に形状の制御を行えるという観
点から、好適には、低圧・高密度プラズマを発生するC
VD装置を用いる。
【0023】図1は、高周波(RF)バイアス印加型E
CR(マイクロ波電子サイクロトロン共鳴)プラズマ処
理装置の概略図である。図1に示す装置においては、マ
グネトロン11で発生したマイクロ波が、導波管12、
石英ベルジャー13を介してウェハ15に到達する。ウ
ェア15はウェハステージ17上に、単極式静電チャッ
クもしくはクランプ16により固定されている。
【0024】図2は、MCR(磁場封じ込めリアクタ
ー)プラズマ処理装置の概略図である。図2に示す装置
においては、石英製の側壁電極19’に、高周波電源1
8から13.56MHzの高周波を照射し、上部電極1
9をアノードとして放電させた後、上部電極19または
チェンバー側壁に巻かれたマルチポール磁石(不図示)
で磁場封じ込めを行って、比較的高濃度のプラズマを発
生させる。
【0025】図3(A)は、誘導結合プラズマ(IC
P)タイプのプラズマ処理装置の概略図である。図3
(A)に示す装置においては、高周波電源18からチェ
ンバー側壁に巻かれた誘導結合コイル20に、2MHz
の高周波(RF)を印加し、高密度プラズマを発生させ
る。
【0026】図3(B)は、ヘリコン波プラズマタイプ
のプラズマ処理装置の概略図である。図3(B)に示す
装置においては、ソース電源22からアンテナ23にR
Fを印加すると、ソレノイドコイル14により形成され
る磁場と相互作用する。これにより、ソースチェンバー
24内にホイッスラー波(ヘリコン波)が発生し、結果
的に生じる高密度プラズマがウェハ15に到達する。ま
た、上記の装置にはいずれも、高周波電源18を具備し
たウェハステージ17に温度制御用の冷媒が循環する
(不図示)。さらに、単極式静電チャックを設置して−
50〜300℃の温度制御が可能となっている。
【0027】(実施形態1)図4(A)は本実施形態の
半導体装置の製造方法により製造される、半導体装置の
基板部分を表す断面図である。シリコン基板31上に、
素子形成間隔が相対的に狭い領域としてDRAM等のメ
モリセル領域32、広いアクティブ領域33および狭い
アクティブ領域34が形成され、一方、素子形成間隔が
相対的に広い領域内に孤立アクティブ領域35が形成さ
れている。各素子間には素子分離のためのSTI36が
形成されており、STI36には酸化膜37を介して、
酸化シリコンからなるHDP膜38が埋め込まれてい
る。
【0028】次に、上記の本実施形態の半導体装置の製
造方法について説明する。まず、図4(B)に示すよう
に、シリコン基板31上にパッド酸化膜39として熱酸
化膜を膜厚10〜20nm程度で形成する。パッド酸化
膜39は、後述する素子分離絶縁膜形成工程において、
酸化防止マスクとして用いられるSiN膜40のストレ
スがシリコン基板31に影響を及ぼすのを防ぐ目的で設
けられる。パッド酸化膜39上に、後述するCMP工程
においてストッパー層となるシリコン窒化膜(SiN
膜)40を、例えば減圧CVD法により膜厚150〜2
00nm程度で形成する。
【0029】次に、フォトレジスト41を全面に堆積し
てから、図4(C)に示すように、フォトリソグラフィ
工程によりフォトレジスト41にアクティブ領域のパタ
ーニングを行う。フォトレジスト41をマスクとしてK
rFエキシマーレーザーを用い、図5(A)に示すよう
に、SiN膜40およびパッド酸化膜39のエッチング
を行う。これにより、最小0.3μm幅のスペースパタ
ーンが形成される。その後、フォトレジスト41を除去
する。
【0030】次に、図5(B)に示すように、パターニ
ングされたSiN膜40をマスクとしてシリコン基板3
1を深さ300〜400nm程度エッチングし、アクテ
ィブ領域間にトレンチ36を形成する。トレンチ36を
形成するためのエッチングは、例えば、図1に示すよう
なECRタイプのSiエッチング装置を用いて、以下の
条件で行う。 ガス:Cl2 /HBr=50/30sccm 圧力:0.2Pa μ波出力:900W RFバイアス:60W(800kHz) ウェハ温度:20℃
【0031】さらに、熱酸化を行い、図6(A)に示す
ようにトレンチ36の内壁に膜厚20nm程度の酸化膜
37を形成する。この熱酸化は、例えば、塩酸を1%含
有するドライ酸化雰囲気中、1000℃で行う。トレン
チ36を形成するためシリコン基板31にドライエッチ
ングを行うと、シリコン基板31にダメージが与えられ
るが、熱酸化により酸化膜37を形成すると、シリコン
基板31のダメージがある程度、回復する。また、酸化
膜37を形成することによりトレンチ上端のコーナー部
分が丸みを帯びた形状となるため、続く工程で埋め込み
酸化膜(HDP膜)38を堆積させる際に空隙(ボイ
ド)が発生するのを防ぐことができる。
【0032】次に、図1に示すようなECRタイプの高
密度プラズマCVD装置を用いて、埋め込み酸化膜38
を上記のトレンチ36に堆積させる。これにより、図6
(B)に示すような構造となる。埋め込み酸化膜38の
形成は、例えば、以下の条件で行い、膜厚は600nm
程度とする。 ガス:SiH4 /H2 O=20/30sccm 圧力:0.1Pa μ波出力:1000W RFバイアス:400W(13.56MHz) ウェハ温度:200℃
【0033】埋め込み酸化膜38としてHDP膜を使用
することにより、膜収縮が少なく、アスペクト比が高い
箇所においても段差被覆性(ステップカバレージ)に優
れた素子分離絶縁膜となる。また、バイアススパッタ法
の適用、すなわち、埋め込み酸化膜38を堆積させる際
に、シリコン基板31側にもセルフバイアスがかかるよ
うに高周波電力を印加して、シリコン基板31上で絶縁
膜(酸化膜)をエッチングしながら堆積させることによ
り、テーパ状の側壁をもつ素子分離絶縁膜(STI)3
6が形成される。バイアススパッタ法によれば、平坦面
と段差側面でスパッタ/エッチング速度が異なるため、
プラズマが素子特性に損傷を与えない範囲でセルフバイ
アス条件を適当に選択することにより、平坦化された表
面が得られる。
【0034】続いて、埋め込み酸化膜38のアニールを
行う。このアニールにより、トレンチ36内壁の酸化膜
37と埋め込み酸化膜38との界面における微小な空隙
(ボイド)の発生が抑制され、同時に、埋め込み酸化膜
38表面の平滑化も行われる。アニールは、例えば、以
下の条件で行う。 装置:市販の熱酸化炉 ガス:Pyro比1.0 ウェハ温度:900℃ 時間:30分 以上により、図6(B)に示すように、トレンチ36内
部には、埋め込み酸化膜38が良好な被覆性で埋め込ま
れ、広いアクティブ領域33上には、埋め込み酸化膜3
8が例えば約200nmの厚さで残存した構造となる。
【0035】その後、図7(A)に示すように、有機膜
42(例えば、DUV−42,Brewer Scie
nce社)をスピンコート法により膜厚200nm程
度、塗布する。有機膜42の上層の全面に、フォトレジ
スト43を堆積させてから、図7(B)に示すように、
広いアクティブ領域33および狭いアクティブ領域34
上のフォトレジスト43に開口を設ける。フォトレジス
ト43のパターニングは、例えば、i線ステッパーを用
いて行う。
【0036】次に、フォトレジスト43をマスクとして
有機膜42および埋め込み酸化膜38のエッチングを行
うと、図8(A)に示すような形状を経て、図8(B)
に示すような形状となる。有機膜42のエッチングは、
例えば以下の条件で行う。 装置:ECRタイプのSiエッチング装置(図1参照) ガス:Cl2 /O2 =50/20sccm 圧力:0.2Pa μ波出力:900W RFバイアス:60W ウェハ温度:20℃ エッチング量:150nm
【0037】また、広いアクティブ領域33および狭い
アクティブ領域34上の埋め込み酸化膜38のエッチン
グは、例えば以下の条件で行う。 ガス:C4 8 /He=50/100sccm 圧力:0.2Pa μ波出力:1000W RFバイアス:250W(800kHz) ウェハ温度:20℃
【0038】図8(B)に示される、埋め込み酸化膜3
8をエッチングする工程においては、酸化膜のエッチン
グ選択比が対有機膜(42)で8、対シリコン窒化膜
(40)で50得られる。したがって、トレンチ36内
の埋め込み酸化膜38に対するエッチングは起こらず、
素子分離領域の良好な形状が維持される。その後、アッ
シング処理を行うことにより、図9(A)に示すよう
に、有機膜42およびフォトレジスト43を除去する。
【0039】さらに、基板表面に突出した埋め込み酸化
膜38に対してCMPを行うと、図9(B)に示すよう
な構造となる。CMPは例えば以下の条件で行う。 装置:市販のCMP装置 圧力:300g/cm2 回転数:30rpm(ヘッド)、30rpm(テーブ
ル) 時間:20秒 研磨布:ポリウレタン発砲体の下に不織布を積層させた
もの、例えば、IC1000/suba400(ローデ
ル社製) 研磨剤(スラリー):塩基性水溶液にフュームドシリカ
を分散させたもの、例えば、IC112(CABOT社
製)
【0040】図9(B)に示される工程においては、基
板上に残存する埋め込み酸化膜38の膜厚がウェハ全面
でほぼ均一となっているため、研磨量は少なくて済む。
したがって、広い素子分離絶縁膜中に形成された孤立ア
クティブ領域35が過剰研磨されるディッシングは、ほ
とんど起こらない。その後、ホットリン酸を用いたエッ
チングによりSiN膜40を除去する。さらに、フッ酸
を用いたライトエッチングを行い、パッド酸化膜39を
除去する。これにより、トレンチ端部における埋め込み
酸化膜38の落ち込みを20nm以内に抑えることがで
き、トレンチ端部の落ち込みに起因するトランジスタ特
性の変動が抑制される。
【0041】さらに、公知の方法により犠牲酸化膜(不
図示)を形成してシリコン基板31表面に不純物の導入
を行う。続いて、シリコン基板31上にゲート酸化膜、
配線金属層などを公知の方法により形成する。これによ
り、基板表面が均一に平坦化され、十分なゲート加工マ
ージンが確保された半導体装置が得られる。上記の本実
施形態の半導体装置の製造方法によれば、メモリセル部
分と周辺回路部分とが混載された半導体装置においても
均一な形状のSTIを形成することができる。
【0042】(実施形態2)本実施形態の製造方法によ
っても、上記の実施形態1と同様に、図4(A)に示す
ような半導体装置が得られる。次に、本実施形態の半導
体装置の製造方法について説明する。まず、実施形態1
と同様、図4(B)に示すように、シリコン基板31上
にパッド酸化膜39として熱酸化膜を膜厚10〜20n
m程度で形成する。パッド酸化膜39上に、後述するC
MP工程においてストッパー層となるシリコン窒化膜
(SiN膜)40を、例えば減圧CVD法により膜厚1
50〜200nm程度で形成する。
【0043】次に、フォトレジスト41を全面に堆積し
てから、図4(C)に示すように、フォトリソグラフィ
工程によりフォトレジスト41にアクティブ領域のパタ
ーニングを行う。フォトレジスト41をマスクとしてK
rFエキシマーレーザーを用い、図5(A)に示すよう
に、SiN膜40およびパッド酸化膜39のエッチング
を行う。これにより、最小0.3μm幅のスペースパタ
ーンが形成される。その後、フォトレジスト41を除去
する。
【0044】次に、図5(B)に示すように、パターニ
ングされたSiN膜40をマスクとしてシリコン基板3
1を深さ300〜400nm程度エッチングし、アクテ
ィブ領域間にトレンチ36を形成する。トレンチ36を
形成するためのエッチングは、例えば、図2に示すよう
なMCRタイプのSiエッチング装置を用いて、以下の
条件で行う。 ガス:Cl2 /HBr=50/40sccm 圧力:0.2Pa ソース出力:1000W RFバイアス:40W(450kHz) ウェハ温度:70℃
【0045】さらに、実施形態1と同様な条件で熱酸化
を行い、図6(A)に示すように、トレンチ36の内壁
に膜厚20nm程度の酸化膜37を形成する。これによ
り、ドライエッチングによるシリコン基板31のダメー
ジが、ある程度は回復する。また、酸化膜37を形成す
ることによりトレンチ上端のコーナー部分が丸みを帯び
た形状となるため、続く工程で埋め込み酸化膜(HDP
膜)38を堆積させる際に空隙(ボイド)が発生するの
を防ぐことができる。
【0046】次に、図1に示すようなECRタイプの高
密度プラズマCVD装置を用いて、埋め込み酸化膜(H
DP膜)38を上記のトレンチ36に堆積させる。これ
により、図6(B)に示すような構造となる。埋め込み
酸化膜38の形成は、例えば、以下の条件で行い、膜厚
は600nm程度とする。 ガス:SiH4 /H2 O=20/30sccm 圧力:0.1Pa μ波出力:1000W RFバイアス:400W(13.56MHz) ウェハ温度:200℃
【0047】埋め込み酸化膜38としてHDP膜を形成
することにより、膜収縮が少なく、アスペクト比が高い
箇所においても段差被覆性(ステップカバレージ)に優
れた素子分離絶縁膜となる。また、実施形態1において
前述したように、バイアススパッタ法を適用することに
より、テーパ状の側壁をもち、表面が平坦化された素子
分離絶縁膜(STI)36が形成される。
【0048】続いて、実施形態1と同様な条件で、埋め
込み酸化膜(SiO2 膜)38のアニールを行う。この
アニールにより、トレンチ36内壁の酸化膜37と埋め
込み酸化膜38との界面における微小な空隙(ボイド)
の発生が抑制され、同時に、埋め込み酸化膜38表面の
平滑化も行われる。以上により、図6(B)に示すよう
に、トレンチ36内部には埋め込み酸化膜38が良好な
被覆性で埋め込まれ、広いアクティブ領域33上に、埋
め込み酸化膜38が例えば約200nmの厚さで残存し
た構造となる。
【0049】その後、図7(A)に示すように、有機膜
42(例えば、市販のSi含有i線フォトレジスト)を
スピンコート法により膜厚200nm程度、塗布する。
有機膜42の上層の全面に、フォトレジスト43を堆積
させてから、図7(B)に示すように、広いアクティブ
領域33および狭いアクティブ領域34上のフォトレジ
スト43に、i線ステッパーを用いて開口を設ける。
【0050】次に、フォトレジスト43をマスクとして
有機膜42および埋め込み酸化膜38のエッチングを行
うと、図8(A)に示すような形状を経て、図8(B)
に示すような形状となる。有機膜42のエッチングは、
例えば以下の条件で行う。 装置:MCRタイプのSiエッチング装置(図3参照) ガス:Cl2 /O2 =50/10sccm 圧力:0.2Pa ソース出力:900W RFバイアス:30W(450kHz) ウェハ温度:70℃ エッチング量:150nm
【0051】また、広いアクティブ領域33および狭い
アクティブ領域34上の埋め込み酸化膜38のエッチン
グは、例えば以下の条件で行う。 ガス:C4 8 /He=20/100sccm 圧力:0.2Pa ソース出力:1000W RFバイアス:150W(450kHz) ウェハ温度:70℃
【0052】図8(B)に示される、埋め込み酸化膜3
8をエッチングする工程においては、酸化膜のエッチン
グ選択比が対有機膜(42)で10、対シリコン窒化膜
(40)で50得られる。したがって、トレンチ36内
の埋め込み酸化膜38に対するエッチングは起こらず、
素子分離領域の良好な形状が維持される。その後、アッ
シング処理を行うことにより、図9(A)に示すよう
に、有機膜42およびフォトレジスト43を除去する。
【0053】さらに、基板表面に突出した埋め込み酸化
膜38に対してCMPを行うと、図9(B)に示すよう
な構造となる。CMPは実施形態1と同様な条件で行う
ことができる。図9(B)に示される工程においては、
基板上に残存する埋め込み酸化膜38の膜厚がウェハ全
面でほぼ均一となっているため、研磨量は少なくて済
む。したがって、広い素子分離絶縁膜中に形成された孤
立アクティブ領域35が過剰研磨されるディッシング
は、ほとんど起こらない。
【0054】その後、ホットリン酸を用いたエッチング
によりSiN膜40を除去する。さらに、フッ酸を用い
たライトエッチングを行い、パッド酸化膜39を除去す
る。これにより、トレンチ端部における埋め込み酸化膜
38の落ち込みを20nm以内に抑えることができ、ト
レンチ端部の落ち込みに起因するトランジスタ特性の変
動が抑制される。
【0055】さらに、公知の方法により犠牲酸化膜(不
図示)を形成してシリコン基板31表面に不純物の導入
を行う。続いて、シリコン基板31上にゲート酸化膜、
配線金属層などを公知の方法により形成する。これによ
り、基板表面が均一に平坦化され、十分なゲート加工マ
ージンが確保された半導体装置が得られる。上記の本実
施形態の半導体装置の製造方法によっても、メモリセル
部分と周辺回路部分とが混載された半導体装置におい
て、均一な形状のSTIを形成することができる。
【0056】(実施形態3)図10(A)は本実施形態
の半導体装置の製造方法により製造される、半導体装置
の基板部分を表す断面図である。上記の実施形態1、2
における図4(A)に示された断面図と同様に、シリコ
ン基板31上に、素子形成間隔が相対的に狭い領域とし
てDRAM等のメモリセル領域32、広いアクティブ領
域33および狭いアクティブ領域34が形成され、一
方、素子形成間隔が相対的に広い領域内に孤立アクティ
ブ領域35が形成されている。各素子間には素子分離の
ためのSTI36が形成されており、STI36には酸
化膜37を介して、酸化シリコンからなるHDP膜38
が埋め込まれている。
【0057】次に、本実施形態の半導体装置の製造方法
について説明する。まず、実施形態1、2と同様に、図
4(B)に示すように、シリコン基板31上にパッド酸
化膜39として熱酸化膜を膜厚10〜20nm程度で形
成する。パッド酸化膜39上に、後述するCMP工程に
おいてストッパー層となるシリコン窒化膜(SiN膜)
40を、例えば減圧CVD法により膜厚150〜200
nm程度で形成する。
【0058】次に、フォトレジスト41を全面に堆積し
てから、図4(C)に示すように、フォトリソグラフィ
工程によりフォトレジスト41にアクティブ領域のパタ
ーニングを行う。フォトレジスト41をマスクとしてK
rFエキシマーレーザーを用い、図5(A)に示すよう
に、SiN膜40およびパッド酸化膜39のエッチング
を行う。これにより、最小0.3μm幅のスペースパタ
ーンが形成される。その後、フォトレジスト41を除去
する。
【0059】次に、図5(B)に示すように、パターニ
ングされたSiN膜40をマスクとしてシリコン基板3
1を深さ300〜400nm程度エッチングし、アクテ
ィブ領域間にトレンチ36を形成する。トレンチ36を
形成するためのエッチングは、図3(A)に示すような
ICPタイプのSiエッチング装置を用いて、以下の条
件で行う。 ガス:Cl2 /HBr=50/50sccm 圧力:0.4Pa ソース出力:2000W(2MHz) RFバイアス:120W(1.8MHz) 上部電極温度:250℃ ウェハ温度:20℃
【0060】さらに、実施形態1、2と同様の条件で熱
酸化を行い、図6(A)に示すようにトレンチ36の内
壁に膜厚20nm程度の酸化膜37を形成する。これに
より、ドライエッチングによるシリコン基板31のダメ
ージが、ある程度は回復する。また、酸化膜37を形成
することによりトレンチ上端のコーナー部分が丸みを帯
びた形状となるため、続く工程で埋め込み酸化膜(HD
P膜)38を堆積させる際に空隙(ボイド)が発生する
のを防ぐことができる。
【0061】次に、図3(A)に示すようなICPタイ
プの高密度プラズマCVD装置を用いて、埋め込み酸化
膜(HDP膜)38を上記のトレンチ36に堆積させ
る。これにより、図10(B)に示すような構造とな
る。埋め込み酸化膜38の形成は、例えば、以下の条件
で行い、膜厚は600nm程度とする。 ガス:SiH4 /H2 O=20/30sccm 圧力:0.1Pa ソ−ス出力:2000W(2MHz) RFバイアス:200W(1.8MHz) ウェハ温度:200℃
【0062】埋め込み酸化膜38としてHDP膜を使用
することにより、膜収縮が少なく、アスペクト比が高い
箇所においても段差被覆性(ステップカバレージ)に優
れた素子分離絶縁膜となる。続いて、実施形態1、2と
同様の条件で埋め込み酸化膜(SiO2 膜)38のアニ
ールを行う。このアニールにより、トレンチ36内壁の
酸化膜37と埋め込み酸化膜38との界面における微小
な空隙(ボイド)の発生が抑制され、同時に、埋め込み
酸化膜38表面の平滑化も行われる。以上により、図1
0(B)に示すように、トレンチ36内部には埋め込み
酸化膜38が良好な被覆性で埋め込まれ、広いアクティ
ブ領域33上に、埋め込み酸化膜38が例えば約200
nmの厚さで残存した構造となる。
【0063】続いて、図10(C)に示すように、1%
フッ酸を用いて1分間、ライトエッチングを行う。これ
により、埋め込み酸化膜38の表面が約30nm程度エ
ッチングされ、個々のアクティブ領域上の埋め込み酸化
膜38が、相互に独立した形状となる。その後、図11
(A)に示すように、有機膜42(例えば、市販のSi
含有i線フォトレジスト)をスピンコート法により膜厚
200nm程度、塗布する。有機膜42の上層の全面
に、フォトレジスト43を堆積させてから、図11
(B)に示すように、広いアクティブ領域33および狭
いアクティブ領域34上のフォトレジスト43に、i線
ステッパーを用いて開口を設ける。
【0064】次に、フォトレジスト43をマスクとして
有機膜42および埋め込み酸化膜38のエッチングを行
うと、図12に示すような形状を経て、図13(A)に
示すような形状となる。有機膜42のエッチングは、例
えば以下の条件で行う。 装置:ICPタイプのSiエッチング装置(図3(A)
参照) ガス:Cl2 /O2 =40/15sccm 圧力:0.4Pa ソース出力:1500W(2MHz) RFバイアス:60W(1.8MHz) ウェハ温度:20℃ エッチング量:100nm
【0065】また、広いアクティブ領域33および狭い
アクティブ領域34上の埋め込み酸化膜38のエッチン
グは、例えば以下の条件で行う。 溶液:5% フッ酸 エッチング量:400nm
【0066】図13(A)に示される工程において、ア
クティブ領域33、34上の埋め込み酸化膜38は選択
的かつ完全に除去される。したがって、トレンチ36内
の埋め込み酸化膜38に対するエッチングは起こらず、
素子分離領域の良好な形状が維持される。その後、アッ
シング処理を行うことにより、図13(B)に示すよう
に、有機膜42およびフォトレジスト43を除去する。
さらに、基板表面に突出した埋め込み酸化膜38に対し
て、実施形態1、2と同様な条件でCMPを行う。
【0067】上記のCMP工程においては、基板上に残
存する埋め込み酸化膜38の膜厚がウェハ全面でほぼ均
一となっているため、研磨量は少なくて済む。したがっ
て、広い素子分離絶縁膜中に形成された孤立アクティブ
領域35が過剰研磨されるディッシングは、ほとんど起
こらない。その後、ホットリン酸を用いたエッチングに
よりSiN膜40を除去する。さらに、フッ酸を用いた
ライトエッチングを行い、パッド酸化膜39を除去す
る。これにより、トレンチ端部における埋め込み酸化膜
38の落ち込みを20nm以内に抑えることができ、ト
レンチ端部の落ち込みに起因するトランジスタ特性の変
動が抑制される。
【0068】さらに、公知の方法により犠牲酸化膜(不
図示)を形成してシリコン基板31表面に不純物の導入
を行う。続いて、シリコン基板31上にゲート酸化膜、
配線金属層などを公知の方法により形成する。これによ
り、基板表面が均一に平坦化され、十分なゲート加工マ
ージンが確保された半導体装置が得られる。上記の本実
施形態の半導体装置の製造方法によっても、メモリセル
部分と周辺回路部分とが混載された半導体装置におい
て、均一な形状のSTIを形成することができる。
【0069】(実施形態4)図10(A)は本実施形態
の半導体装置の製造方法により製造される、半導体装置
の基板部分の断面図であり、上記の実施形態1〜3と同
様な構造の基板が形成される。次に、本実施形態の半導
体装置の製造方法について説明する。まず、実施形態1
〜3と同様に、図4(B)に示すように、シリコン基板
31上にパッド酸化膜39として熱酸化膜を膜厚10〜
20nm程度で形成する。パッド酸化膜39上に、後述
するCMP工程においてストッパー層となるシリコン窒
化膜(SiN膜)40を、例えば減圧CVD法により膜
厚150〜200nm程度で形成する。
【0070】次に、フォトレジスト41を全面に堆積し
てから、図4(C)に示すように、フォトリソグラフィ
工程によりフォトレジスト41にアクティブ領域のパタ
ーニングを行う。フォトレジスト41をマスクとしてK
rFエキシマーレーザーを用い、図5(A)に示すよう
に、SiN膜40およびパッド酸化膜39のエッチング
を行う。これにより、最小0.3μm幅のスペースパタ
ーンが形成される。その後、フォトレジスト41を除去
する。
【0071】次に、図5(B)に示すように、パターニ
ングされたSiN膜40をマスクとしてシリコン基板3
1を深さ300〜400nm程度エッチングし、アクテ
ィブ領域間にトレンチ36を形成する。トレンチ36を
形成するためのエッチングは、例えば、図3(B)に示
すようなヘリコン波プラズマタイプのSiエッチング装
置を用いて、以下の条件で行う。 ガス:Cl2 /HBr=30/20sccm 圧力:0.2Pa ソース出力:2000W(13.56MHz) RFバイアス:120W(400kHz) ウェハ温度:20℃
【0072】さらに、実施形態1〜3と同様な条件で熱
酸化を行い、図6(A)に示すようにトレンチ36の内
壁に膜厚20nm程度の酸化膜37を形成する。これに
より、ドライエッチングによるシリコン基板31のダメ
ージが、ある程度は回復する。また、酸化膜42を形成
することによりトレンチ上端のコーナー部分が丸みを帯
びた形状となるため、続く工程で埋め込み酸化膜(HD
P膜)38を堆積させる際に空隙(ボイド)が発生する
のを防ぐことができる。
【0073】次に、図3(B)に示すようなヘリコン波
プラズマタイプの高密度プラズマCVD装置を用いて、
埋め込み酸化膜38を上記のトレンチ36に堆積させ
る。これにより、図10(B)に示すような構造とな
る。埋め込み酸化膜38の形成は、例えば以下の条件で
行い、膜厚は600nm程度とする。 ガス:SiH4 /H2 O=30/20sccm 圧力:0.08Pa ソ−ス出力:2500W(13.56MHz) RFバイアス:150W(400kHz) ウェハ温度:200℃
【0074】埋め込み酸化膜38としてHDP膜を形成
することにより、膜収縮が少なく、アスペクト比が高い
箇所においても段差被覆性(ステップカバレージ)に優
れた素子分離絶縁膜となる。また、バイアススパッタ法
の適用により、テーパ状の側壁をもち、表面が平坦化さ
れた素子分離絶縁膜(STI)36が形成される。続い
て、実施形態1〜3と同様な条件で、埋め込み酸化膜
(SiO2 膜)38のアニールを行う。このアニールに
より、トレンチ36内壁の酸化膜42と埋め込み酸化膜
38との界面における微小な空隙(ボイド)の発生が抑
制され、同時に、埋め込み酸化膜38表面の平滑化も行
われる。以上により、図10(B)に示すように、トレ
ンチ36内部には埋め込み酸化膜38が良好な被覆性で
埋め込まれ、広いアクティブ領域33上には、埋め込み
酸化膜38が例えば約200nmの厚さで残存した構造
となる。
【0075】続いて、図10(C)に示すように、1%
フッ酸を用いて1分間、ライトエッチングを行う。これ
により、埋め込み酸化膜38の表面が30nm程度エッ
チングされ、個々のアクティブ領域上の埋め込み酸化膜
38が、相互に独立した形状となる。その後、図11
(A)に示すように、有機膜42(例えば、市販のSi
含有i線フォトレジスト)をスピンコート法により膜厚
200nm程度、塗布する。有機膜42の上層の全面
に、フォトレジスト43を膜厚500nm程度で堆積さ
せてから、図11(B)に示すように、広いアクティブ
領域33および狭いアクティブ領域34上のフォトレジ
スト43に、i線ステッパーを用いて開口を設ける。
【0076】次に、フォトレジスト43をマスクとして
有機膜42および埋め込み酸化膜38のエッチングを行
うと、図12に示すような形状を経て、図13(A)に
示すような形状となる。有機膜43のエッチングは、例
えば以下の条件で行う。 装置:ヘリコン波プラズマタイプのSiエッチング装置
(図3(B)参照) ガス:Cl2 /O2 =40/10sccm 圧力:0.1Pa ソース出力:2000W(13.56MHz) RFバイアス:50W(400kHz) ウェハ温度:20℃ エッチング量:100nm
【0077】また、広いアクティブ領域33および狭い
アクティブ領域34上の埋め込み酸化膜38のエッチン
グは、例えば以下の条件で行う。 溶液:5% フッ酸 エッチング量:400nm
【0078】図13(A)に示される工程において、ア
クティブ領域33、34上の埋め込み酸化膜38は選択
的かつ完全に除去される。したがって、トレンチ36内
の埋め込み酸化膜38に対するエッチングは起こらず、
素子分離領域の良好な形状が維持される。その後、アッ
シング処理を行うことにより、図13(B)に示すよう
に、有機膜42およびフォトレジスト43を除去する。
さらに、基板表面に突出した埋め込み酸化膜38に対し
てCMPを行う。CMPは上記の実施形態1〜3と同様
の条件で行うことができる。
【0079】上記のCMP工程においては、基板上に残
存する埋め込み酸化膜38の膜厚がウェハ全面でほぼ均
一となっているため、研磨量は少なくて済む。したがっ
て、広い素子分離絶縁膜中に形成された孤立アクティブ
領域35が過剰研磨されるディッシングは、ほとんど起
こらない。その後、ホットリン酸を用いたエッチングに
よりSiN膜40を除去する。さらに、フッ酸を用いた
ライトエッチングを行い、パッド酸化膜39を除去す
る。これにより、トレンチ端部における埋め込み酸化膜
38の落ち込みを20nm以内に抑えることができ、ト
レンチ端部の落ち込みに起因するトランジスタ特性の変
動が抑制される。
【0080】さらに、公知の方法により犠牲酸化膜(不
図示)を形成してシリコン基板31表面に不純物の導入
を行う。続いて、シリコン基板31上にゲート酸化膜、
配線金属層などを公知の方法により形成する。これによ
り、基板表面が均一に平坦化され、十分なゲート加工マ
ージンが確保された半導体装置が得られる。上記の本実
施形態の半導体装置の製造方法によっても、メモリセル
部分と周辺回路部分とが混載された半導体装置におい
て、均一な形状のSTIを形成することができる。
【0081】本発明の半導体装置の製造方法は、上記の
実施の形態に限定されない。例えば、エッチングプラズ
マ源、装置構成、エッチングプロセス条件等、適宜変更
することが可能である。その他、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で、種々の変更が可能である。
【0082】
【発明の効果】本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、絶縁膜の過剰な研磨が防止され、トレンチ端部の落
ち込みが抑制される。したがって、トレンチ端部の段差
が低減され、ゲート加工マージンを十分に確保すること
ができる。また、本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、トレンチ端部の落ち込みが抑制され、トレンチ端部
における電界集中が緩和される。したがって、逆狭チャ
ネル効果等によるトランジスタ特性の低下を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法に用いられる半
導体製造装置の断面図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法に用いられる半
導体製造装置の断面図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法に用いられる半
導体製造装置の断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図7】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図8】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図9】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図10】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を
示す断面図である。
【図11】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を
示す断面図である。
【図12】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を
示す断面図である。
【図13】本発明の半導体装置の製造方法の製造工程を
示す断面図である。
【図14】従来の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図15】従来の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図16】従来の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図17】従来の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【図18】従来の半導体装置の製造方法の製造工程を示
す断面図である。
【符号の説明】
11…マグネトロン、12…導波管、13…石英ベルジ
ャー、14…ソレノイドコイル、15…ウェハ、16…
クランプ、17…ウェハステージ、18…高周波電源、
19…上部電極、19’…側壁電極、20…誘導結合コ
イル、21…ヒーター、22…ソース電極、23…アン
テナ、24…ソースチェンバー、25…マルチポール磁
石、31、51…シリコン基板、32…メモリセル領
域、33…広いアクティブ領域、34…狭いアクティブ
領域、35…孤立アクティブ領域、36…STI、3
7、55…酸化膜、38、56…埋め込み酸化膜(HD
P;high density plasma膜)、3
9、52…パッド酸化膜、40、53…シリコン窒化
膜、41、43、54、57…フォトレジスト、42…
有機膜、58…トレンチ端部の落ち込み。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に複数の素子形成領域を含有
    する半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板上に犠牲膜を形成する工程と、 前記半導体基板の前記犠牲膜が形成された領域内に、前
    記素子形成領域を分離するための素子分離用溝を形成す
    る工程と、 前記素子分離用溝に絶縁体を、一部が前記半導体基板の
    基板面上に突出するように埋め込んで素子分離絶縁膜を
    形成する工程と、 全面に、前記絶縁体に比較してエッチング速度の遅い材
    料からなる第1の耐腐食層を形成する工程と、 全面に、前記第1の耐腐食層に比較してエッチング速度
    の遅い材料からなる第2の耐腐食層を形成する工程と、 少なくとも1つの素子形成領域上の前記第2の耐腐食層
    を選択的に除去して、前記第2の耐腐食層に開口を設け
    る工程と、 前記開口を介して、前記第1の耐腐食層および前記素子
    分離絶縁膜を順次エッチングして除去する工程と、 前記第1および第2の耐腐食層を除去する工程と、 前記基板面上に突出した前記素子分離絶縁膜を、研磨し
    て除去する工程とを有する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記半導体基板は、素子形成間隔が相対的
    に狭い領域と、素子形成間隔が相対的に広い領域とを含
    有し、 前記第2の耐腐食層に開口を設ける工程は、前記素子形
    成間隔が相対的に狭い領域に形成された素子形成領域上
    の第2の耐腐食層を、選択的に除去する工程である請求
    項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記半導体基板は、シリコン基板からな
    り、 前記犠牲膜を形成する工程は、前記シリコン基板表面を
    熱酸化する工程である請求項1記載の半導体装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】前記素子分離用溝に前記絶縁体を埋め込む
    工程は、前記絶縁体の成膜ガスを供給し、前記絶縁体の
    一部をエッチングしながら、前記絶縁体を化学気相蒸着
    させる工程である請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】前記絶縁体は、酸化シリコンからなる請求
    項1記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第1および第2の耐腐食層を形成する
    工程は、流動性の有機塗布膜を塗布して乾燥させる工程
    である請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記素子分離絶縁膜を形成する工程は、前
    記犠牲膜上に、前記絶縁体に比較して研磨速度の遅い材
    料からなるストッパー層を形成する工程と、 前記素子分離用溝内および前記ストッパー層上に、前記
    絶縁体を堆積させる工程とを有する請求項1記載の半導
    体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第1および第2の耐腐食層を除去した
    後、前記ストッパー層を除去する工程を有する請求項7
    記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記ストッパー層は、窒化シリコンからな
    る請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記ストッパー層を除去する工程は、ホ
    ットリン酸を用いた等方性エッチングである請求項9記
    載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】半導体基板上に複数の素子形成領域を含
    有する半導体装置の製造方法において、 前記半導体基板上に犠牲膜を形成する工程と、 前記半導体基板の前記犠牲膜が形成された領域内に、前
    記素子形成領域を分離するための素子分離用溝を形成す
    る工程と、 前記素子分離用溝に絶縁体を、一部が前記半導体基板の
    基板面上に突出するように埋め込んで素子分離絶縁膜を
    形成する工程と、 前記素子分離絶縁膜の表面にエッチングを行い、少なく
    とも前記素子形成領域端部に形成された前記素子分離絶
    縁膜を除去する工程と、 全面に、前記絶縁体に比較してエッチング速度の遅い材
    料からなる第1の耐腐食層を形成する工程と、 全面に、前記第1の耐腐食層に比較してエッチング速度
    の遅い材料からなる第2の耐腐食層を形成する工程と、 少なくとも1つの素子形成領域上の前記第2の耐腐食層
    を選択的に除去して、前記第2の耐腐食層に開口を設け
    る工程と、 前記開口を介して、前記第1の耐腐食層および前記素子
    分離絶縁膜を順次エッチングして除去する工程と、 前記第1および第2の耐腐食層を除去する工程と、 前記基板面上に突出した前記素子分離絶縁膜を、研磨し
    て除去する工程とを有する半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】前記半導体基板は、素子形成間隔が相対
    的に狭い領域と、素子形成間隔が相対的に広い領域とを
    含有し、 前記第2の耐腐食層に開口を設ける工程は、前記素子形
    成間隔が相対的に狭い領域に形成された素子形成領域上
    の第2の耐腐食層を、選択的に除去する工程である請求
    項11記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】前記半導体基板は、シリコン基板からな
    り、 前記犠牲膜を形成する工程は、前記シリコン基板表面を
    熱酸化する工程である請求項11記載の半導体装置の製
    造方法。
  14. 【請求項14】前記素子分離用溝に前記絶縁体を埋め込
    む工程は、前記絶縁体の成膜ガスを供給し、前記絶縁体
    の一部をエッチングしながら、前記絶縁体を化学気相蒸
    着させる工程である請求項11記載の半導体装置の製造
    方法。
  15. 【請求項15】前記絶縁体は、酸化シリコンからなる請
    求項11記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】前記第1および第2の耐腐食層を形成す
    る工程は、流動性の有機塗布膜を塗布して乾燥させる工
    程である請求項11記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】前記素子分離絶縁膜を形成する工程は、
    前記犠牲膜上に、前記絶縁体に比較して研磨速度の遅い
    材料からなるストッパー層を形成する工程と、 前記素子分離用溝内および前記ストッパー層上に、前記
    絶縁体を堆積させる工程とを有する請求項11記載の半
    導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】前記第1および第2の耐腐食層を除去し
    た後、前記ストッパー層を除去する工程を有する請求項
    17記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】前記ストッパー層は、窒化シリコンから
    なる請求項18記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】前記ストッパー層を除去する工程は、ホ
    ットリン酸を用いた等方性エッチングである請求項19
    記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002252279A (ja) * 2001-01-12 2002-09-06 Tobu Denshi Kk 半導体素子の素子分離膜形成方法
JP2006319295A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子の製造方法
JP2007214278A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法および半導体装置

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