JPH11238173A - 自動販売機の商品搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状の異なる複数種類の異形商品などに対し
ても良好に搬送できる自動販売機の商品搬送装置を提供
する。 【解決手段】 斜め下方に傾斜して商品を手前側から奥
側に流しながら導入する傾斜導入通路を有し、傾斜導入
通路の上側に商品に当接して商品の姿勢を矯正させる姿
勢矯正手段２０を設けた自動販売機の商品搬送装置にお
いて、傾斜導入通路の床面支持高さを調節可能とし、形
状の異なる複数種類の異形商品などに対しても姿勢矯正
手段による姿勢矯正動作を良好に行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機の商品
搬送装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、缶商品などを扱う自動販売機は
図８、図９に示す構造とされている。すなわち、図８に
示すように、自動販売機本体１の内部には搬送機能と収
納機能とを兼ねた商品収納部２が設けられ、これらの商
品収納部２には商品３である缶の収納高さを小さくした
り、商品補充時の落下衝撃を和らげたりするために、複
数の収納搬送路４が蛇行状に形成されている。商品収納
部２の下端部には、収納した商品３を下端より１つずつ
順次払い出す商品払出装置５が設けられており、この商
品払出装置５から払い出された商品３がシュート６を介
して商品取出口７に導かれる。

【０００３】図９に示すように、商品収納部２の上部に
は商品３を投入する商品投入口８がそれぞれ開口されて
いるとともに、この商品投入口８と商品収納搬送路４の
上端とを斜めに接続する傾斜導入通路９が設けられてい
る。傾斜導入通路９の床面および側面は入口ガイド１０
にて構成されている。この入口ガイド１０は、奥側が斜
め下方に少し傾斜する姿勢で配設され、商品収納搬送路
４が奥側にある上方寄りのものほど長く形成されてい
る。商品投入口８から投入された商品３は、入口ガイド
１０上を転がりながら傾斜導入通路９を通った後、商品
収納搬送路４内を蛇行しながら商品払出装置５側へ搬送
されて供給される。

【０００４】この種の自動販売機で、ＰＥＴ（ポリエチ
レンテレフタレート）ボトルなどの底部の直径と胴部の
直径とが異なるなどの異形商品や、重心位置が偏った商
品、摩擦する際に摩擦状態が不均一である商品などを適
用して販売しようとすると、傾斜導入通路９の入口ガイ
ド１０上を転がる際に直径が大きい部分（例えば底部）
が直径が小さい部分（例えば胴部）よりも先に進んでし
まって横方向に曲がりながら（横回転と称す）流れるこ
とが考えられる。特に、この現象は傾斜導入通路９が長
い距離にわたってある箇所で生じ易く、この場合には、
傾斜導入通路９において商品３が横回転により停止して
詰まったり、あるいは傾斜導入通路９に続く商品収納搬
送路４に商品３が斜めや縦向きの姿勢で導入されてしま
い、商品詰まりを生じたり、払出動作が不良となったり
するおそれがある。

【０００５】このような商品３の横回転を防止する手段
としては、例えば図１０に示すように、傾斜導入通路９
の上側に、商品３の胴部３ａ（図１１参照）に当接する
ことで、商品３をその姿勢が傾斜導入通路９の経路直進
方向に向くように姿勢を矯正させる姿勢矯正手段の一例
としての揺動当接部材１１を、傾斜導入通路９に沿って
間隔をあけて複数配設することが考えられる。

【０００６】揺動当接部材１１としては、図１１、図１
２に示すように、経路直進方向に対してほぼ直交する横
方向に長尺な金属板で構成し、前記横方向にほぼ平行に
配置された揺動支持軸１２を中心に揺動自在に支持させ
る。そして、この揺動当接部材１１に、商品３の胴部３
ａを受けるように中央の平面部から広い開き角度で傾斜
してなり下方側に臨むように窪んだ凹状受け部１１ａを
形成する。揺動当接部材１１における凹状受け部１１ａ
よりも手前側の箇所には奥側ほど下向きとなるように傾
斜する導入案内傾斜面１１ｂを形成し、投入された商品
３に揺動当接部材１１が向くようにする。揺動当接部材
１１における凹状受け部１１ａよりも奥側の箇所には奥
側ほど上向きとなるように傾斜する取出案内傾斜面１１
ｃを形成し、万一、商品３が詰まった場合に、手を入れ
てその商品３を取出し易いようにする。

【０００７】この構成により、商品３が異形商品などで
あり、傾斜導入通路９を直進方向から外れかけながら転
がっていた場合でも、揺動当接部材１１の凹状受け部１
１ａにて商品３が良好に受けられ、この際に、商品３が
凹状受け部１１ａに沿う姿勢に矯正されて、商品３の流
れ方向が傾斜導入通路９の経路直進方向に向くように矯
正させる。

【０００８】すなわち、図１３に示すように、商品３の
先行移動部分（例えば頭部３ａ側）が凹状受け部１１ａ
と取出案内傾斜面１１ｃとの接続角部１１ｄに当接した
状態で、商品３の遅れて移動している部分（例えば底部
３ｃや胴部３ａの一部）が凹状受け部１１ａ内に収納さ
れていない場合には、凹状受け部１１ａと導入案内傾斜
面１１ｂとの接続角部１１ｅが商品３に当接して、凹状
受け部１１ａの商品流れ方向後側の部分が上方に揺動で
きず、図１２の紙面右側箇所Ｃに示すような商品送出姿
勢となることができないため、商品３の先行移動部分が
凹状受け部１１ａに臨む経路箇所を通過することが阻止
される。この状態で、商品３はある程度の勢いをもって
進行しているため、商品３の先行している部分を起点と
して傾斜導入通路９上を滑って横回転し、その後、商品
３の遅れて移動している部分が先行移動部分に追いつい
て、図１１に示すように、商品３の長手方向に沿う中心
軸線Ｘの方向が経路直進方向Ｙに対してほぼ直交する横
方向となるように、商品３の姿勢が矯正されることとな
る。

【０００９】また、姿勢矯正手段の他の例としては、図
１４に示すような回動当接部材１５を、横方向に延びる
回動支持軸１６により回動自在に支持させて構成しても
よい。回動当接部材１５は、約１２０度の広い開き角度
で傾斜するように屈曲させた同形状の３つの商品受け部
１５ａで構成し、この商品受け部１５ａで商品３の胴部
３ａを受けるようにしてもよく、このような回動当接部
材１５によっても、上記の揺動当接部材１１と同様に商
品３の姿勢を矯正させることができる。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、異形商
品においても、その太さが複数の種類のものがあるた
め、商品３に適した高さ方向寸法で当接するように揺動
当接部材１１や回動当接部材１５が配置されていなけれ
ば、商品３に対して適当な状態で当接しなくなり、その
場合には商品３の姿勢を適正に矯正することができなく
なる。

【００１１】本発明は上記課題を解決するもので、形状
の異なる複数種類の異形商品などに対しても良好に姿勢
を矯正しながら搬送できる自動販売機の商品搬送装置を
提供することを目的とするものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項１記載の本発明は、斜め下方に傾斜して商品を
手前側から奥側に流しながら導入する傾斜導入通路を有
し、傾斜導入通路の上側に商品に当接して商品の姿勢を
矯正させる姿勢矯正手段を設けた自動販売機の商品搬送
装置において、傾斜導入通路の床面から姿勢矯正手段ま
での傾斜導入通路の通路高さ方向寸法を調節する通路高
さ調節手段を設けたものである。

【００１３】上記構成において、姿勢矯正手段が商品に
対して適正な姿勢で当接するように傾斜導入通路の通路
高さ方向寸法を調節することで、形状の異なる複数種類
の異形商品などに対しても姿勢矯正手段による姿勢矯正
動作を良好に行いながら搬送できる。

【００１４】請求項２記載の本発明は、請求項１記載の
自動販売機の商品搬送装置において、通路高さ調節手段
により傾斜導入通路の床面支持高さを調節する構成とし
たものであり、これによっても、形状の異なる複数種類
の異形商品などに対しても姿勢矯正手段による姿勢矯正
動作を良好に行うことができる。

【００１５】請求項３記載の本発明は、請求項２記載の
自動販売機の商品搬送装置において、傾斜導入通路の床
面をなす床面部材を床面支持部材に対して斜め上下方向
に平行に移動自在に構成し、床面部材における床面の裏
側に、床面支持部材に設けた被係合部に係合する係合手
段を設け、被係合部は床面支持部材に少なくとも１つ設
けられるとともに少なくとも１つの被係合部は床面部材
が所定方向の移動範囲の中間位置で係合手段に対して係
合する位置に配置されたものである。

【００１６】この構成によれば、床面部材の位置を切り
換えて固定する係合手段を床面の裏側に設けたため、余
分なスペースを必要とせず、商品収容効率を悪化させな
い。また、移動範囲の中間位置でも床面部材を固定でき
るため、多数の種類の商品に対しても対応できる。

【００１７】請求項４記載の本発明は、請求項３記載の
自動販売機の商品搬送装置において、係合手段は突出部
を有し横方向に撓んで伸縮可能な線状ばねであり、被係
合部は床面部材に形成された凹部または孔部であるもの
であり、この構成によれば、簡単な構造で製造コストを
安価に済ますことができる。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図１〜図７に基き説明する。なお、従来の自動販売
機と同機能のものには同じ符号を付して、その説明は省
略する。

【００１９】図１〜図３に示すように、床面部材として
の入口ガイド１０は、商品収納部２の両側壁面（床面支
持部材）２ａおよび入口ガイド１０の側面１０ａにおけ
る床面１０ｂよりも下方の箇所を横方向に貫通するよう
にして配設された前後一対のガイドロッド２１、２２に
てそれぞれ支持されており、各ガイドロッド２１、２２
は商品収納部２の側壁面２ａに形成された長孔２３、２
４に嵌入されている。なお、図２における２５は入口ガ
イド１０の床面１０ｂに左右にスライド自在に立設され
て傾斜導入通路９を左右に仕切る仕切壁である。

【００２０】図３および図４の（ａ），（ｂ）に示すよ
うに、入口ガイド１０の前側のガイドロッド２１が貫通
する長孔２３は、前端から後側になるにしたがって斜め
上方へ直線状に延びる第１傾斜溝２３ａと、第１傾斜溝
２３ａの後方に続いて上側が凸となるように湾曲しなが
ら上方に延びる第２湾曲溝２３ｂと、第２湾曲溝２３ｂ
の後端に続いて斜め前方に直線状に傾斜しながら延びる
第３傾斜溝２３ｃとからなり、第１傾斜溝２３ａと第２
湾曲溝２３ｂとの接続箇所よりも第３傾斜溝２３ｃの前
端部が高い位置となるように設定されている。また、入
口ガイド１０の後側のガイドロッド２２が貫通する長孔
２４は、前述の第１傾斜溝２３ａと同様の形状（傾斜角
度および長さ）の第１傾斜溝２４ａと、この第１傾斜溝
２４ａの後方に続くとともにこの第１傾斜溝２４ａより
も緩い傾斜角度で斜め上方へ直線状に延びる第２傾斜溝
２４ｂとからなっている。

【００２１】そして、前側のガイドロッド２１を長孔２
３に沿わせるようにしながら入口ガイド１０の手前側部
分を手で移動させることで、入口ガイド１０を前寄りの
低い位置（図５の（ａ）参照）から後ろ寄りの高い位置
（図５の（ｂ）参照）とに調節できるようになってい
る。

【００２２】また、入口ガイド１０の床面１０ｂの裏側
にはリベットなどの固定部材２６にて密着されたブラケ
ット２７によりステンレス材などからなる係合手段とし
ての線状ばね２８が取り付けられている。この線状ばね
２８には、ブラケット２７により支持されて横方向（通
路幅方向）に沿って延びる被支持部２８ａと、この被支
持部２８ａの両端からそれぞれ前方に延びる前延部２８
ｂとが設けられ、さらに前延部２８ｂの前端には、親指
と人差し指などとで内側に挟持可能な操作部２８ｃ（図
３参照）が形成されているとともに、前延部２８ｂの前
後方向略中間部には側方に突出する突出部２８ｄが形成
されている。そして、入口ガイド１０における線状ばね
２８の突出部２８ｄが設けられている箇所に突出部２８
ｄを通す角孔２９が形成されているとともに、図３に示
すように、前側のガイドロッド２１が第１傾斜溝２３ａ
と第２湾曲溝２３ｂとの接続箇所（中間部と称す）に位
置し、後側のガイドロッド２２が第１傾斜溝２４ａと第
２傾斜溝２４ｂとの接続箇所（中途部と称す）に位置す
るように入口ガイド１０を配置した場合に、入口ガイド
１０の角孔２９と一致する位置に、被係合部としての角
孔３０が商品収納部２の両側壁面２ａにも形成されてお
り、入口ガイド１０の角孔２９と側壁面２ａの角孔３０
が一致すると、線状ばね２８の突出部２８ｄがこれらの
角孔２９、３０に嵌入して入口ガイド１０の位置が保持
されるようになっている。

【００２３】また、図６の（ａ），（ｂ）に示すよう
に、入口ガイド１０の前縁部１０ｃには、線状ばね２８
の前延部２８ｂにおける操作部２８ｃ近傍箇所が挿通す
る挿通溝３１が屈曲形状にそれぞれ形成され、挿通溝３
１の下部に操作部２８ｃを位置させると、図６の
（ａ），（ｂ）において仮想線で示すように、線状ばね
２８の前延部２８ｂが内側に撓んで、線状ばね２８の突
出部２８ｄが入口ガイド１０の角孔２９から突出しない
ように保持される。一方、挿通溝３１の上部に操作部２
８ｃを位置させると、図６の（ａ），（ｂ）において実
線で示すように、線状ばね２８の前延部２８ｂが挿通溝
３１により規制されなくなって、線状ばね２８の突出部
２８ｄが入口ガイド１０の角孔２９や側壁面２ａの角孔
３０から突出して（図３参照）係合可能となる。

【００２４】上記構成において、商品収納搬送路４に収
納する商品３として、太径商品３Ｆ（５００ｍｌなどの
太径のＰＥＴボトルや太缶商品）と細径商品３Ｈ（細缶
商品）とこれらの中間の径の中間径商品３Ｔ（３５０ｍ
ｌなどの細径のＰＥＴボトル）とをそれぞれ扱う可能性
がある場合には、線状ばね２８の操作部２８ｃを挿通溝
３１の上部に位置させる。

【００２５】そして、５００ｍｌのＰＥＴボトルなどの
太径商品３Ｆを傾斜導入通路９から投入する場合には、
図５の（ａ）に示すように、ガイドロッド２１、２２が
長孔２３、２４の第１傾斜溝２３ａ、２４ａにおける下
端に位置するように入口ガイド１０を配置する。これに
より、入口ガイド１０上を転がる太径商品３Ｆの上部が
揺動当接部材１１に良好に当接して太径商品３Ｆの姿勢
が矯正され、太径商品３Ｆは良好な姿勢で商品収納搬送
路４に導入される。

【００２６】商品３を太径商品３Ｆから細径のＰＥＴボ
トルからなる中間径商品３Ｔに切り換えて投入する場合
には、入口ガイド１０の手前部分を少し持上げる。これ
により、図３に示すように、入口ガイド１０の角孔２９
と側壁面２ａの角孔３０が一致した際に、線状ばね２８
の突出部２８ｄが側壁面２ａの角孔３０にも嵌入して係
合し、この結果、入口ガイド１０の位置が中間高さの位
置（ガイドロッド２１、２２が長孔２３、２４の中間部
および中途部に位置する場所）に保持される。これによ
り、太径商品３Ｆの場合よりも、傾斜導入通路９の通路
高さＨが小さくされ、入口ガイド１０上を転がる中間径
商品３Ｔはその上部が揺動当接部材１１に良好に当接し
て姿勢が矯正され、良好な姿勢で商品収納搬送路４に導
入される。

【００２７】さらに、商品３を中間径商品３Ｔから細径
商品３Ｈに切り換えて投入する場合には、線状ばね２８
の操作部２８ｃを内側に把持して線状ばね２８の突出部
２８ｄが入口ガイド１０の角孔２９や側壁面２ａの角孔
３０から突出しないように離脱させながら、線状ばね２
８の操作部２８ｃにて入口ガイド１０を持上げてそのガ
イドロッド２１が長孔２３の第２湾曲溝２３ｂおよび第
３傾斜溝２３ｃに沿うように移動させ、図５の（ｂ）に
示すように、ガイドロッド２１が第３傾斜溝３７ｃの下
端に位置するように移動させる。これにより、中間径商
品３Ｔの場合よりも、傾斜導入通路９の通路高さがさら
に小さくされ、入口ガイド１０上を転がる細径商品３Ｈ
はその上部が揺動当接部材１１に良好に当接して姿勢が
矯正され、良好な姿勢で商品収納搬送路４に導入され
る。

【００２８】また、通路高さ自体も商品３の大きさに適
したものとなるため、入口ガイド１０の位置設定に対応
する商品３よりも太径の商品３を誤って投入することも
防止できる。さらに、入口ガイド１０の位置を切り換え
て固定する係合手段としての線状ばね２８を入口ガイド
１０の床面１０ｂの裏側に設けたため、余分なスペース
を必要とせず、商品収容効率を悪化させない。また、入
口ガイド１０の移動範囲の中間位置でも固定できるた
め、多数の種類の商品３に対しても対応できる。さら
に、線状ばね２８により角孔３０に係合させる簡単な構
造であるため、製造コストを安価に済ますことができ
る。

【００２９】商品収納搬送路４に収納する商品３として
中間径商品３Ｔが扱われる可能性がなく、太径商品３Ｆ
と細径商品３Ｈだけである場合には、線状ばね２８の操
作部２８ｃを挿通溝３１の下部に位置させる。これによ
り、線状ばね２８の突出部２８ｄが入口ガイド１０の角
孔２９や側壁面２ａの角孔３０に係合することがないの
で、入口ガイド１０の切換操作を容易に行うことができ
る。

【００３０】なお、側壁面２ａの角孔３０をさらに多く
設けて切換位置をさらに増やすことも可能である。ま
た、角孔３０の代わりに凹部を形成してもよい。また、
上記のように入口ガイド１０の高さを調整する代わり
に、揺動当接部材１１の支持高さを調整できるように構
成してもよく、これによっても、形状の異なる複数種類
の異形商品などに対しても揺動当接部材１１による姿勢
矯正動作を良好に行うことができる。また、姿勢矯正手
段として揺動当接部材１１を用いる代わりに、図１４に
示すような回動当接部材１５を用いてもよく、さらに他
の姿勢矯正手段を用いてもよい。

【００３１】また、図７に示すように、隣接する揺動当
接部材１１同士を揺動支持軸１２を介して連結支持フレ
ーム３４により連結し、商品収納部２の側壁面２ａに揺
動支持軸１２の両端が嵌入する傾斜長孔３５を奥側ほど
下るように傾斜して形成し、この傾斜長孔３５に沿っ
て、揺動当接部材１１が上方に退避可能としてもよく、
この場合には商品詰まりの際のみ揺動当接部材１１が上
方に退避されて、詰まった商品３の取り除き動作を容易
化できる。

【００３２】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、傾斜導入
通路の床面から姿勢矯正手段に達するまでの傾斜導入通
路の通路高さ方向寸法を調節する通路高さ調節手段を設
けることで、形状の異なる複数種類の異形商品などに対
しても姿勢矯正手段による姿勢矯正動作を良好に行うこ
とができて良好に搬送でき、収納搬送動作の信頼性が向
上する。また、通路高さ自体も商品の大きさに適したも
のとできるため、通路高さよりも太径の商品を誤って投
入することも防止できる。

【００３３】また、通路高さ調節手段により傾斜導入通
路の床面支持高さを調節する構成としたものであり、こ
れによっても、形状の異なる複数種類の異形商品などに
対しても姿勢矯正手段による姿勢矯正動作を良好に行う
ことができる。

【００３４】また、傾斜導入通路の床面をなす床面部材
を床面支持部材に対して上下方向に平行に移動自在に構
成し、床面部材における床面の裏側に、床面支持部材に
設けた被係合部に係合する係合手段を設け、被係合部は
床面支持部材に少なくとも１つ設けられるとともに少な
くとも１つの被係合部は床面部材が所定方向の移動範囲
の中間位置で係合手段に対して係合する位置に配置する
ことで、余分なスペースを必要とせず、商品収容効率を
悪化させない。また、移動範囲の中間位置でも床面部材
を固定できるため、多数の種類の商品に対しても対応で
きる。

【００３５】また、係合手段として突起部を有し横方向
に撓んで伸縮可能な線状ばねを用いることで、簡単な構
造となって製造コストを安価に済ますことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態にかかる自動販売機の商品
収納部上部を示す側面図である。

【図２】同自動販売機の商品収納部の要部を示す正面断
面図である。

【図３】同自動販売機の商品収納部の要部を示す側面図
で、商品が中間径商品である場合を示す。

【図４】（ａ）および（ｂ）は同自動販売機の入口ガイ
ドの前側および後側のガイドロッドが貫通する長孔をそ
れぞれ示す。

【図５】（ａ）および（ｂ）は同自動販売機の商品収納
部の要部を示す側面図で、商品が太径商品および細径商
品である場合をそれぞれ示し、角孔の位置を明瞭に示す
ために線状ばねを省いて図示している。

【図６】（ａ）および（ｂ）は同自動販売機の入口ガイ
ドの平面図および正面図である。

【図７】本発明の他の実施の形態にかかる自動販売機の
商品収納部上部を示す側面図である。

【図８】従来の自動販売機の部分切欠側面図である。

【図９】同従来の自動販売機の商品収納部の側面図であ
る。

【図１０】従来の自動販売機の商品収納部上部の側面図
である。

【図１１】揺動当接部材および商品の斜視図である。

【図１２】揺動当接部材および商品の動きを説明するた
めの側面図である。

【図１３】姿勢矯正動作を説明するための揺動当接部材
および商品の側面図である。

【図１４】回動当接部材を有する自動販売機の商品収納
部上部の側面図である。

【符号の説明】

２ 商品収納部 ２ａ 側面（床面支持部材） ３ 商品 ４ 収納搬送路 ９ 傾斜導入通路 １０ 入口ガイド １１ 揺動当接部材（姿勢矯正手段） １２ 揺動支持軸 １５ 回動当接部材（姿勢矯正手段） ２１、２２ ガイドロッド ２３、２４ 長孔 ２３ａ、２４ａ 第１傾斜溝 ２３ｂ 第２湾曲溝２３ｂ ２３ｃ 第３傾斜溝 ２４ｂ 第２傾斜溝 ２８ 線状ばね ２８ａ 被支持部 ２８ｂ 前延部 ２８ｃ 操作部 ２８ｄ 突出部 ２９、３０ 角孔 ３１ 挿通溝

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 斜め下方に傾斜して商品を手前側から奥
   側に流しながら導入する傾斜導入通路を有し、傾斜導入
   通路の上側に商品に当接して商品の姿勢を矯正させる姿
   勢矯正手段を設けた自動販売機の商品搬送装置におい
   て、傾斜導入通路の床面から姿勢矯正手段までの傾斜導
   入通路の通路高さ方向寸法を調節する通路高さ調節手段
   を設けた自動販売機の商品搬送装置。
2. 【請求項２】 通路高さ調節手段により傾斜導入通路の
   床面支持高さを調節する構成とした請求項１記載の自動
   販売機の商品搬送装置。
3. 【請求項３】 傾斜導入通路の床面をなす床面部材を床
   面支持部材に対して斜め上下方向に平行に移動自在に構
   成し、床面部材における床面の裏側に、床面支持部材に
   設けた被係合部に係合する係合手段を設け、被係合部は
   床面支持部材に少なくとも１つ設けられるとともに少な
   くとも１つの被係合部は床面部材が所定方向の移動範囲
   の中間位置で係合手段に対して係合する位置に配置され
   た請求項２記載の自動販売機の商品搬送装置。
4. 【請求項４】 係合手段は突出部を有し横方向に撓んで
   伸縮可能な線状ばねであり、被係合部は床面部材に形成
   された凹部または孔部である請求項３記載の自動販売機
   の商品搬送装置。