JPH11237076A - 天吊型空気調和機 - Google Patents

天吊型空気調和機

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JPH11237076A
JPH11237076A JP10041807A JP4180798A JPH11237076A JP H11237076 A JPH11237076 A JP H11237076A JP 10041807 A JP10041807 A JP 10041807A JP 4180798 A JP4180798 A JP 4180798A JP H11237076 A JPH11237076 A JP H11237076A
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義浩 郡司
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正面斜め下向きの吹出口から送出される吹出
空気が、直ちに吸込口に流入する所謂ショートサーキッ
トを防止すると共に、外観性を良くした風向板の構造、
および同風向板を駆動する駆動装置の構造を備えた天吊
型空気調和機を提供する。 【解決手段】 背面側底面に吸込口2を設け、正面に支
軸部8aを有し、回動自在に軸支した風向板8を備えた斜
め下向きの吹出口3を有する本体1内部を通風口を備え
た仕切板1aにより前後に区画し、前方の区画に熱交換器
4を配置し、後方の区画に送風口を熱交換器4に向けた
送風機6を配置するようにしてなる天吊型空気調和機に
おいて、風向板8は、厚さを連続的に変化させた合成樹
脂製によって構成されてなり、その裏面は短手方向の前
後部を厚肉状にした曲面形状により形成され、表面はほ
ぼ平面状に形成し、短手方向の後端部を円弧状に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は天吊型空気調和機に
関わり、詳しくは、正面斜め下向きの吹出口から送出さ
れる吹出空気が、直ちに吸込口に流入する所謂ショート
サーキットを防止すると共に、外観性をよくした風向板
の構造、および同風向板を駆動する駆動装置の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の天吊型空気調和機は例えば図6お
よび図7に示すような構造になっている。図6は内部構
成を示したもので、図7は風向板を示したもである。本
体21はその背面側の底面に吸込口22を設け、正面に支軸
部28a を有し、回動自在に軸支した風向板28を備えた斜
め下向きの吹出口23を設け、本体21内部は通風口を備え
た仕切板21a により前後に区画され、前方の区画には熱
交換器24とドレンパン25が配置され、後方の区画には送
風口を前記熱交換器24に向けた送風機26が、前記仕切板
21a の通風口に接続されたファンケーシング27に収容さ
れ配置された構成となっていた。
【0003】前記風向板28は、例えば図7(A)で示す
ように、合成樹脂製からなり、ほぼ均一な板厚により平
面形状に形成されたものや、図7(B)で示すように、
通風抵抗を低減するため、断面形状が翼状としたものが
ある。しかしながら、これらの形状の風向板28は、吹出
口23から吹き出される吹出空気が矢印aで示すように下
方後方に向けて送出されやすい構成となり、吹出空気が
直ちに前記吸込口22に流入する所謂ショートサーキット
を起こして、熱交換効率を低下させてしまうという問題
を有していた。
【0004】または、前記風向板28は、図7(C)で示
すように、ほぼ均一な板厚により曲面形状に形成するこ
とにより、前記吹出口23から吹き出される吹出空気を矢
印bで示すように水平方向に向けてショートサーキット
を防止する反面、空気調和機の運転停止時に前記吹出口
23を閉じた際、風向板28の短手方向の後部と吹出口23と
の間に凹凸ができてしまい外観性を損ねてしまうという
問題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたもので、正面斜め下向きの吹出口から送出
される吹出空気が、直ちに吸込口に流入する所謂ショー
トサーキットを防止すると共に、外観性を良くした風向
板の構造、および同風向板を駆動する駆動装置の構造を
備えた天吊型空気調和機を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたもので、底面後方に吸込口を設
け、底面と正面の角隅部に、支軸部を有し、回動自在に
軸支した風向板を備えた斜め下向きの吹出口を有する本
体内部を、通風口を備えた仕切板により前後に区画し、
前方の区画に熱交換器を配置し、後方の区画に送風口を
前記熱交換器に向けた送風機を配置するようにしてなる
天吊型空気調和機において、前記風向板の裏面は、短手
方向の両端部を厚肉状に形成し、表面はほぼ平面状に形
成し、短手方向の両先端部を円弧状に形成した構成とな
っている。
【0007】また、前記斜め下向きの吹出口を運転停止
時に、前記風向板により遮蔽した時、吹出口の短手方向
の両端角隅部を、前記風向板の短手方向の両端部に沿っ
て近接するよう形成し、前記本体内側が真下から見えな
いようにした構成となっている。
【0008】また、前記風向板裏面の厚肉状両端部を曲
面形状に形成した構成となっている。
【0009】また、前記風向板の表面をほぼ平面状に形
成した構成となっている。
【0010】また、前記風向板を1枚羽根または2枚羽
根で形成した構成となっている。
【0011】また、前記風向板を、枠部により前記吹出
口に拡開するように支持した構成となっている。
【0012】また、前記枠部の一側に、前記風向板を回
動するための駆動装置を設け、前記風向板の少なくとも
一端の支軸部が、前記枠部に設けられた軸受孔に回動自
在に軸支されると共に、連係手段によって前記駆動装置
に連係された構成となっている。
【0013】また、前記風向板を自動的に回動するため
の前記駆動装置および前記連係手段が、前記枠部の側面
にリンクカバーを介して設けられるモータと、同モータ
の駆動力を前記風向板の支軸部に伝達するリンクと、同
リンクを相互に連結するロッドとからなる構成となって
いる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
に基づいて説明する。図1と、図2と、図3(A),
(B)と図4(A),(B)および図5とにおいて、1
は天吊型空気調和機本体、1aは同本体1内部を通風口を
備えて前後に区画した仕切板、2は前記本体1の背面側
底面に設けられた吸込口、3は本体1の正面に斜め下向
きに設けられた吹出口、4は前記吸込口2と同吹出口3
を結ぶ空気通路の前方の区画に設けられた熱交換器、5
は同熱交換器4の下部に配置されたドレンパンである。
【0015】6は前記本体1の後方の区画に配置され送
風口を前記熱交換器4に向けた送風機、7は同送風機6
を収容して前記仕切板1aの通風口に接続したファンケー
シング、8は前記吹出口3に支軸部8aを有し、回動可能
に軸支さられた風向板で、前記本体1は天井9等に吊り
下げられ設置された構成となっている。
【0016】前記風向板8は、部品点数の少ない1枚羽
根、または圧力損失を低減しながら風向を変化させる2
枚羽根等で構成され、厚さを連続的に変化させた合成樹
脂製によって形成されており、その裏面8bは短手方向の
両端部を厚肉状にした曲面形状により形成され、表面8c
はほぼ平面状に形成すると共に、短手方向の両先端部8
d,8e を大きな円弧状に形成された構成となっている。
【0017】これによって、前記吹出口3からの吹出空
気が矢印bで示すように水平方向に向けて送出され、上
記に説明した従来技術のように、前記吹出口3からの吹
出空気が直ちに前記吸込口2に流入する所謂ショートサ
ーキットを起こすことがなくなり、熱交換効率を低下さ
せることがないようにした構造となり、また、運転停止
時に前記吹出口3を閉じた際、前記風向板8の短手方向
の先端部8d,8e が前記吹出口3の短手方向の角隅部との
隙間Tが面一状となって、前記本体1の内側が真下から
見えないよう遮蔽することにより外観性を損ねてしまう
ことのない構造となっている。
【0018】図5に示すように、前記風向板8を複数の
羽根で構成した場合、枠部10により前記吹出口3に拡開
するように支持した構成とし、前記風向板8の少なくと
も一端の支軸部8aが、前記枠部10に設けられた軸受孔10
a に回動自在に軸支されると共に、連係手段によって駆
動装置に連係されなる構成としたことにより、前記風向
板8を自動的に回動できるようにした構造となってい
る。
【0019】また、前記風向板8を自動的に回動するた
めの駆動装置および連係手段が、前記枠部10の側面にリ
ンクカバー11を介して設けられたモータ12と、同モータ
12の駆動力を前記風向板8の支軸部8aに伝達するリンク
13と、同リンク13を相互に連結するロッド14とからなる
構成となっている。
【0020】上記構成において、前記風向板8を、厚さ
が連続的に変化させた合成樹脂製によって構成され、そ
の裏面8bは短手方向の両端部を厚肉状にした曲面形状に
より形成され、表面8cはほぼ平面状に形成すると共に、
短手方向の両先端部8d,8e を大きな円弧状に形成された
構成により、前記吹出口3からの吹出空気が直ちに前記
吸込口2に流入する所謂ショートサーキットを起こすこ
とがなくなり、熱交換効率を低下させることがないよう
にした構造となり、また、運転停止時に前記吹出口3を
閉じた際、前記風向板8の短手方向の後端部8dが前記吹
出口3の端部との隙間Tが面一状となって、前記本体1
の内側が見えないよう遮蔽することにより外観性を損ね
てしまうことのない構造を備えた天吊型空気調和機とな
る。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、正面斜め
下向きの吹出口から送出される吹出空気が、直ちに吸込
口に流入する所謂ショートサーキットを防止すると共
に、外観性をよくした風向板の構造、および同風向板を
駆動する駆動装置の構造を備えた天吊型空気調和機とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による天吊型空気調和機の外観斜視図で
ある。
【図2】本発明の実施例を示す天吊型空気調和機の内部
構成図である。
【図3】本発明の一実施例を示す風向板の要部横断面図
で、(A)は1枚羽根の例で、(B)は2枚羽根の例で
ある。
【図4】本発明の一実施例を示す吹出口を閉じた状態を
表したもので、(A)は1枚羽羽根の例で、(B)は2
枚羽根の例である。
【図5】本発明による風向板の取付けを示す要部分解斜
視図である。
【図6】従来例による天吊型空気調和機の内部構成図で
ある。
【図7】従来例に係わる風向板の要部横断面図で、
(A)は第一の従来例で、(B)は第二の従来例で、
(C)は第三の従来例である。
【符号の説明】
1 本体 1a 仕切板 2 吸込口 3 吹出口 4 熱交換器 5 ドレンパン 6 送風機 7 ファンケーシング 8 風向板 8a 支軸部 9 天井 10 枠部 10a 軸受孔 11 リンクカバー 12 モータ 13 リンク 14 ロッド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面後方に吸込口を設け、底面と正面の
    角隅部に、支軸部を有し、回動自在に軸支した風向板を
    備えた斜め下向きの吹出口を有する本体内部を、通風口
    を備えた仕切板により前後に区画し、前方の区画に熱交
    換器を配置し、後方の区画に送風口を前記熱交換器に向
    けた送風機を配置するようにしてなる天吊型空気調和機
    において、 前記風向板の裏面は、短手方向の両端を厚肉状に形成
    し、且つその両先端部を円弧状に形成してなることを特
    徴とする天吊型空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記斜め下向きの吹出口を運転停止時
    に、前記風向板により遮蔽した時、吹出口の短手方向の
    両端角隅部を、前記風向板の短手方向の両端部に沿って
    近接するよう形成し、前記本体内側が真下から見えない
    ようにしてなることを特徴とする請求項1記載の天吊型
    空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記風向板裏面の厚肉状両端部を曲面形
    状に形成したことを特徴とする請求項1記載の天吊型空
    気調和機。
  4. 【請求項4】 前記風向板の表面をほぼ平面状に形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の天吊型空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記風向板を1枚羽根または2枚羽根で
    形成したことを特徴とする請求項1、3または請求項4
    記載の天吊型空気調和機。
  6. 【請求項6】 前記風向板を、枠部により前記吹出口に
    拡開するように支持したことを特徴とする請求項1記載
    の天吊型空気調和機。
  7. 【請求項7】 前記枠部の一側に、前記風向板を回動す
    るための駆動装置を設け、前記風向板の少なくとも一端
    の支軸部が、前記枠部に設けられた軸受孔に回動自在に
    軸支されると共に、連係手段によって前記駆動装置に連
    係されてなることを特徴とする請求項1または請求項6
    記載の天吊型空気調和機。
  8. 【請求項8】 前記風向板を自動的に回動するための前
    記駆動装置および前記連係手段が、前記枠部の側面にリ
    ンクカバーを介して設けられるモータと、同モータの駆
    動力を前記風向板の支軸部に伝達するリンクと、同リン
    クを相互に連結するロッドとからなることを特徴とする
    請求項1、6または請求項7記載の天吊型空気調和機。
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