JPH062888A

JPH062888A - 一体型空気調和機

Info

Publication number: JPH062888A
Application number: JP4161293A
Authority: JP
Inventors: Shoji Tsunekawa; 庄司常川; Hiroharu Mori; 弘治森; Yoshiki Ikari; 義樹碇; Toshimasa Tsukui; 俊昌津久井; Toshiyuki Komuro; 俊幸小室; Fujio Suzuki; 富士雄鈴木
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1992-06-19
Filing date: 1992-06-19
Publication date: 1994-01-11
Anticipated expiration: 2013-11-25
Also published as: JP2828835B2

Abstract

(57)【要約】【目的】外気導入時においても、空調能力の低下を低
く抑えるようにした一体型空気調和機を提供することを
目的としたものである。【構成】本体３の内部を室内側室Ａと室外側室Ｂとに
区画する仕切板５に、室外側室Ｂの空気を室内側室Ａへ
導びく吸気口１３と、室外側室Ｂに位置してこの吸気口
１３の開閉を行なうダンパ１６とを設け、室内側室Ａに
はクロスフローファン２０と、このファンのリアケーシ
ング２８とを仕切板５と別体に設け、このリアケーシン
グ２８の風上側部分には吸気口１３とつながる補助吸気
口３４を設けるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は外気を室内へ取り入れ
られるようにした一体型空気調和機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、外気を室内へ取り入れられるよう
にした一体型空気調和機が示された公報としては、例え
ば実公昭５２−８２９６号公報がある。この公報で示さ
れた一体型空気調和機は、仕切板によってその内部が室
外側室と室内側室とに区画されている。そして、室外空
気は室外送風機（プロペラファン）の回転によって室外
側室の両側方に開口する吸込口より吸込まれた後、室外
熱交換器で冷却若しくは加熱され室外側室の後側の中央
部から排気される。又、室内空気は室内送風機（クロス
フローファン）の回転で室内側室の下部から吸込まれ室
内熱交換器で冷却若しくは加熱され、上部中央部から室
内へ吹き出される。ここで、仕切板にはダンパーを備え
た開口が設けられている。そして、室外空気を室内へ導
入する場合はダンパーを室内側へ移動させてこの開口を
開放する。これによって室外空気の一部が室内側室へ流
れ込み、この流れ込んだ室外空気は室内空気と合流して
室内側室の吹出口から吐出される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このようにして室外空
気を室内へ導入する際には、仕切板の開口を開放するた
めにダンパーを室内側へ移動させる。これによって、室
内側室の通風路の一部が、このダンパーで閉塞される。
すなわち、この室内側室の通風路の通風抵抗が増加して
この通風路に吸込まれる室内空気の量が減少して、空調
能力の低下は否めなかった。

【０００４】本発明は、外気導入時においても、空調能
力の低下を低く抑えた一体型空気調和機を提供すること
を目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、本体の内部を室内側室と室外側室とに区
画する仕切板に、室外側室の空気を室内側室へ導びく吸
気口と室外側室に位置してこの吸気口の開閉を行なうダ
ンパーとを設け、室内側室にはクロスフローファンと、
このファンのリアケーシングとを設けると共に、このリ
アケーシングの風上側部分には吸気口とつながる補助吸
気口を設けるようにしたものである。

【０００６】

【作用】外気導入時に吸気口を開放するためにダンパー
を動かすと、このダンパーは室外側室の通風路の一部を
閉鎖してこの室外側室の通風路の室外空気は、この吸気
口並びに補助吸気口を介して室内側室の通風路に導びか
れクロスフローファンのリアケーシングに沿って流れて
いる室内空気と合流する。

【０００７】

【実施例】図１ないし図２において、１は家屋の壁を貫
通して取り付けられる一体型空気調和機で、この空気調
和機は、壁を貫通して据付けられるケース２と、このケ
ースに挿入される本体３と、この本体３の前部に取り付
けられる前パネル４とから構成されている。

【０００８】５は本体３の底板６に立てた仕切板で、こ
の仕切板５によって本体内が室内側室Ａと室外側室Ｂと
に区画されている。７はこの仕切板５の室外側壁面に固
定された室外ファン駆動用の室外側モータで、このモー
タ７の回転軸８がプロペラファン９につながれている。
１０はプロペラファン９同志をつなぐスリンガリング
で、冷房時にその底板６に溜ったドレン水をかき上げて
室外熱交換器１１へ飛散させるものである。１２はこれ
らプロペラファン９の一部をおおい室外熱交換器１１と
つながるファンケーシングである。１３は仕切板５の一
側（図２においては左側）に設けた外気導入用の吸気口
で、この吸気口１３の室外側室Ｂ側面には防虫網１４を
張った合成樹脂製の吸気枠１５と、この吸気枠１５に支
持されたダンパー１６とが配置されている。

【０００９】１７は圧縮機、１８はドレンポンプでいず
れもダンパー１６が設けられた一側と反対側（図２にお
いては右側）に配置されている。

【００１０】１９は室内熱交換器、２０はこの室内熱交
換器１９の後方に配置されたクロスフローファン２１は
このクロスフローファン２０を駆動する室内側モータ、
２２はこの室内熱交換器１９の上部に配置された仕切板
兼用のスタビライザで、このスタビライザ２２にはヒー
タ支持具２３が垂り下げられている。そして、この支持
具２３はその下部が上部よりも巾広に形成されており、
電気ヒータ２４が２列に並べられている。従って仕切板
５側の電気ヒータ２４はクロスフローファン２０の下方
に位置している。２５は室内熱交換器１９の下方に配置
された室内ドレンパン、２６はエアフィルタで、前パネ
ル４の吸込グリル（空気吸込口）２７の後方で且つ室内
熱交換器１９の前方に配置されている。

【００１１】２８はクロスフローファン２０のリアケー
シングで、下端２９が室内ドレンパン２５の後部に、中
央部３０が仕切板５より室内側室Ａへ張り出した位置決
め片３１に、上端３２が上板３３に夫々固定されてい
る。３４はこのリアケーシング２８の風下側部分に形成
した補助吸気口で、板金製のリアケーシング２８の切り
起しによって「よろい戸」と呼ばれるように形成されて
いる。３８は電装箱である。

【００１２】図３は上述した機器のうち室内側室Ａに配
置される機器の取付状態を示すもので、補助吸気口３４
はリアケーシング２８の左側から右側に行くに従って小
さくなっている。３５はスタビライザ２２の上面に載置
される風向変更部材で（図１では省略した）、この部材
３５は風向変更羽根３６と、この羽根の前方に配置され
た指挿入防止用の金網３７とから構成されている。３９
はクロスフローファン２０や電気ヒータ２４のサービス
点検時に使用する点検部（点検口）で、この点検部３９
はその外方（図３の左方）から当てがわれる補助板４０
によって閉鎖される。この補助板４０には軸受４１が取
り付けられており、この軸受４１はクロスフローファン
２０の非駆動軸４２を支える。４３はクロスフローファ
ン２０のボスで、室内側モータ２１の回転軸４４が取り
付けられている。

【００１３】このような構成を備えた一体型空気調和機
において、圧縮機３８、室外熱交換器１１、減圧装置
（図示せず）、室内熱交換器１９等は冷媒管（図示せ
ず）で順次つながれており、冷房運転時は室外熱交換器
１１が凝縮器として、室内熱交換器１９が蒸発器として
夫々作用する。

【００１４】この冷房運転時、室外側モータ７の駆動で
室外側室Ｂのプロペラファン９が回転して、前記室外側
室Ｂの背面の左右の吸込口４５，４６から室外空気を吸
込み、室外熱交換器１１で冷却若しくは加熱された後、
この室外側室Ｂの背面の中央部４７より排出される（図
２の実線矢印参照）。又、室内側室Ａにあっては室内側
モータ２１の駆動でクロスフローファン２０が回転し、
前記室内側室Ａの前面すなわち前面パネル４の吸込グリ
ル２７から室内空気を吸込み室内熱交換器１９にて冷却
若しくは加熱させた後、前面パネル４の吐出口７０より
吹き出すものである（図１実線矢印参照）。このとき
は、ダンパー１６は開かず仕切板５の吸気口１３となる
防虫網１４に接し閉じの状態であり、室内側室Ａと室外
側室Ｂとは遮断され、且つ、この室外側室Ｂにおいて、
一方の吸込口４５から吸気口１３に至る外気導入路４８
と、この外気導入路４８から室外熱交換器１１に至る外
気排出路４９とがつながった状態となっている（図２参
照）。

【００１５】外気を室内側室Ａへ導入するには、本体３
の側部に設けた切換レバー（図示せず）を操作して、こ
のレバーからの張力によってダンパー１６をその支持軸
５０を支点として回動させる。そして、このダンパー１
６の先端部をファンケース１２の壁面に近接もしくは当
接させ、前述の外気導入路４８に流入した外気の流れを
遮断する。そして外気導入路４８は防虫網１４を介して
室内側室Ａとつながる（図２参照）。そして、クロスフ
ローファン２０の回転によって外気が仕切板５の吸気口
１３へ流入し仕切板５とリアケーシング２８の空間５１
を介して補助吸込口３４を介して室内側室Ａのクロスフ
ローファン２０の回転により流れる室内側室Ａの室内空
気と一緒に吐出口７０から室内へ吹出すものである。

【００１６】ここで、補助吸込口３４は前述したとおり
リアケーシング２８の風上側部分を切り起してよろい戸
状に形成し、切り起し片５２をリアケーシング２８の外
方へ突出させたので、リアケーシング２８の内壁５３は
ほぼ滑らかな曲面形状を保っている。従って、外気導入
時においても、従来の技術で示した公報で示されるよう
な室内通風路の通風抵抗の低下は少なく、リアケーシン
グ２８等で形成される室内通風路を流れる室内空気の流
れは、冷房運転時と略同様な流れとなる（図１の実線矢
印参照）。そして、外気導入時における空調能力の低下
を極力抑えるようにしている。

【００１７】又、補助吸込口３４はリアケーシング２８
を切り起してよろい戸状に形成したので、室外側室Ｂ内
でスリンガリング１０でかき上げられたドレン水や雨水
が、万一吸込口１３を介してこのリアケーシング２８に
付着したとしても補助吸込口３４はよろい戸状となって
いるので、室内側室Ａの通風路に浸入するおそれはほと
んどない。このためヒータ２４にドレン水や雨水がかか
るおそれはなく、ドレン水等による絶縁不良が発生する
こともない。又吸込口１３から浸入したドレン水や雨水
は、この吸込口１３と室内ドレンパン２５とをまたぐよ
うに配置されたドレン案内樋５４を介して室内ドレンパ
ン２５へ導びかれる。

【００１８】

【発明の効果】以上に述べたように、本発明は、本体の
内部を仕切板で室内側室と室外側室とに区画すると共
に、この仕切板には両室をつなぐ吸気口と、室外側室に
位置しこの吸気口の開閉を行なうと共に室外側室の空気
を室内側室へ導びくダンパーとを設け、一方室内側室に
はクロスフローファンのリアケーシングを設け、このリ
アケーシングの風上側部分には仕切板の吸気口とつなが
る補助吸気口を設けるようにしたので、外気導入時には
この外気はリアケーシングに沿った流れの室内空気とス
ムーズに合流する。このため、外気導入時の空調能力の
低下を極めて小さく抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一体型空気調和機の縦断面図である。

【図２】図１に示した本体の平面図である。

【図３】図１に示した本体の室内側室に配置される各部
品の分解斜視図である。

【符号の説明】１一体型空気調和機３本体５仕切板９室外送風機（プロペラファン）１１室外熱交換器１３吸気口１６ダンパー１９室内熱交換器２０クロスフローファン２８リアケーシング３４補助吸気口Ａ室内側室Ｂ室外側室

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者津久井俊昌大阪府守口市京阪本通２丁目18番地三洋電機株式会社内 (72)発明者小室俊幸大阪府守口市京阪本通２丁目18番地三洋電機株式会社内 (72)発明者鈴木富士雄大阪府守口市京阪本通２丁目18番地三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】本体の内部を仕切板で室内側室と室外側
室とに区画し、室内側室には室内熱交換器とクロスフロ
ーファンとが内蔵され、室外側室には室外熱交換器と室
外送風機とが内蔵され、前記仕切板には室外側室の空気
を室内側室へ導びく吸気口を設けた一体型空気調和機に
おいて、前記仕切板の室外側室側には前記吸気口を開閉
させ且つこの吸気口の開放時に前記室外側室の空気を前
記室内側室へ導びくダンパーを設け、この室内側室には
前記クロスフローファンのリアケーシングを配置し、こ
のリアケーシングの風上側部分には前記吸気口とつなが
る補助吸気口を設けたことを特徴とする一体型空気調和
機。