JP2021038870A - 天井吊下型空気調和機 - Google Patents

天井吊下型空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2021038870A
JP2021038870A JP2019159583A JP2019159583A JP2021038870A JP 2021038870 A JP2021038870 A JP 2021038870A JP 2019159583 A JP2019159583 A JP 2019159583A JP 2019159583 A JP2019159583 A JP 2019159583A JP 2021038870 A JP2021038870 A JP 2021038870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind direction
direction plate
end portion
air outlet
drain pan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019159583A
Other languages
English (en)
Inventor
上野 慎太郎
Shintaro Ueno
慎太郎 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu General Ltd filed Critical Fujitsu General Ltd
Priority to JP2019159583A priority Critical patent/JP2021038870A/ja
Publication of JP2021038870A publication Critical patent/JP2021038870A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】風向板に微小な歪みが生じても、その閉時において、外観品質の低下を阻止することができる、天井吊下げ型の空気調和機の室内機を提供する。【解決手段】天井吊下型空気調和機は、設置される空調室の中央に向かって上下に回動する風向板8を備えた吹出口7を設け、室内側の面に吸込口5を備え、本体ケーシング10の内側に、送風ファン2及び熱交換器3が配置され、熱交換器3の下方に熱交換器3を覆うように配置されたドレンパン4を備えている。風向板8の閉時において、風向板8の下端部と吹出口7の下端部(ドレンパン4の前端部4a)との間に所定の隙間Δが生じるように、風向板8を配置する。【選択図】図3

Description

本発明は、天井吊下型空気調和機に関する。
特許文献1に示す室内の天井面に吊下げられる天井吊下型空気調和機の室内機は、本体ケーシング内に、ファンと、熱交換器と、ドレンパンとを備えている。本体ケーシングは、室内の中央を向く方向に吹出口を設け、吹出口の反対側で室内側の面に吸込口を備えている。吸込口の内側には、1又は複数のシロッコファンを備え、シロッコファンと吹出口の間に熱交換器が配置されている。ドレンパンは、熱交換器の下方に熱交換器を覆うように配置されている。また、吸込口には複数の開口部を備えた吸込グリルが設けられ、吸込グリルの内側にはフィルタが装着されている。吹出口には、ケーシングに連結された左右の軸部を中心に回動する細長い風向板が設けられている。
一方、特許文献2には、パネルに形成された吹出口舌部の表面に植毛を施した天井埋込型空気調和機が開示されている。この天井埋込型空気調和機によれば、室内空気中の水蒸気が露点以下に冷却されて水滴が吹出口に生じた場合でも、水滴は吹出口舌部の植毛に保持されて、吹出口から落下しないようにすることができる。なお、植毛を施す箇所は、風向板を閉じたときに使用者から視認できなくなるような、吹出口より熱交換器に近い箇所である。
特開平10−160194号公報
ところで、天井吊下型空気調和機の室内機は、一般に、横幅が大きいため(例えば、左右方向の長さ1000mm〜1800mm程度)、横方向(左右方向)に細長い吹出口に設けられた風向板は押出成型で形成される。風向板は、左右の軸部以外にもケーシング内に設けられた支持部材に回転可能に支持される。そのため支持部材を受ける軸部9fを風向板8の裏面に設ける必要がある(図4参照)。風向板は前述したように押出成型で形成されるため、当該軸部9fを風向板8の成型時に形成することできないので、当該軸部9fを形成した別部品を風向板の押出成型後の後工程で、例えば超音波溶着によって風向板8に取り付けることが行われる。
ここで、風向板8は横幅が大きな板状部材が軸部9fだけで支持される構造であることや、冷房運転や暖房運転と停止の繰り返しによる部材の膨張収縮の繰り返しが生じることなどから、経年変化により風向板8に微小な歪みが発生する場合がある(図4参照)。このような歪んだ風向板によって吹出口を閉じると、図6に示すように、風向板の歪みによって吹出口の下端部に対して隙間がある箇所Bと隙間のない箇所Cとが併存する場合がある。また、天井面に照明などの光源がある場合に吹出口の下端部に対して陰影が落ちる箇所と陰影が落ちない箇所とが発生するおそれがある。これにより、風向板と吹出口の下端部との隙間が均一に見えず、当該室内機の外観品質の低下を招いてしまうという課題があった。
一方、前述した特許文献2に示す天井埋込型空気調和機では、パネルに形成された吹出口舌部の表面に植毛を施すことによって、吹出口付近に発生した結露水を吹出口舌部の植毛で保持するようにしているが、風向板に微小な歪みが生じた場合に外観品質を向上するものではない。
従って、本発明は、この課題を解決するためになされたものであり、その目的は、たとえ風向板に微小な歪みが生じても、風向板を閉じた時の外観品質の低下を阻止することができる、天井吊下型空気調和機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る天井吊下型空気調和機は、空調室の天井から吊り下げられる本体ケーシングは、設置される空調室の中央に向かって上下に回動する風向板を備えた吹出口を設け、室内側の面に吸込口を備え、前記本体ケーシングの内側に、送風ファン及び熱交換器が配置され、前記熱交換器の下方に前記熱交換器を覆うように配置されたドレンパンを備えた天井吊下型空気調和機であって、前記記風向板の閉時において、前記風向板の下端部と前記吹出口の下端部との間に所定の隙間が生じるように、前記風向板を配置したことを要旨とする。
本発明に係る天井吊下型空気調和機によれば、風向板に微小な歪みが生じても、その閉時において、外観品質の低下を阻止することができる、天井吊下型空気調和機を提供できる。
本発明の一実施形態に係る天井吊下型空気調和機の室内機の斜視図である。 図1に示す室内機を前後方向に沿って切断した状態の断面図である。 図2における矢印3で示す部分の拡大図である。 ドレンパンの前端部に落ちる陰影を説明するための図である。 風向板の斜視図であり、超音波溶着によって歪む様子を鎖線で示している。 風向板の閉時において、風向板と吹出口の下端部を画定するドレンパンの前端部との間に隙間が生じないように風向板を配置した場合の図3と同様の拡大図である。 歪んだ風向板を吹出口に取り付け、風向板が吹出口を閉鎖した時(閉時)の様子を示す斜視図である。 一般的な壁掛け型の室内機の断面図である。 図8における矢印9で示す部分の拡大図である。 風向板の閉時において、風向板の下端部をドレンパンの前端部の内側に入り込ませるように配置した場合の図3と同様の拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
図1には、本発明の一実施形態に係る天井吊下型空気調和機の室内機1が示され、図2には、図1に示す室内機1を前後方向に沿って切断した状態が示されている。図1及び図2に示す室内機1は、本体ケーシング10内に、送風ファン2と、熱交換器3と、ドレンパン4とを備えている。本体ケーシング10は、前後方向及び左右方向に延びる鋼鉄製の略矩形形状の上面板11と、上面板11の後端部から下方に延びる略矩形形状の後面板12と、上面板11及び後面板12の左端部を覆うように延びる略矩形形状の左サイドブラケット(図示無し)と、上面板11及び後面板12の右端部を覆うように延びる略矩形形状の右サイドブラケット(図示無し)とを備えている。本体ケーシング10の下方は開口を形成するように開放されている。
そして、送風ファン2は、例えば1又は複数のシロッコファンで本体ケーシング10内の後寄りに配置されている。図1では同軸上に横並びに配置された4個のシロッコファン2を想定している。また、熱交換器3は、本体ケーシング10内の前寄りに配置されている。更に、ドレンパン4は、熱交換器3の下方に熱交換器3を覆い、かつ、本体ケーシング10の下方の開口の一部を閉塞するように配置されている。ドレンパン4は、熱交換器3から滴下するドレン水滴の全てを受け止め、図示しないドレンポンプで吸い上げられドレンパイプを通り室外へ排出される。そして、ドレンパン4の下面は下面パネル15によって覆われている。ドレンパン4の下面及び下面パネル15は、図1及び図2に示すように、後方から前方に向けて徐々に立ち上がるように所定の曲率で湾曲している。そして、送風ファン2の下方であってドレンパン4によって閉塞されない本体ケーシング10の下方の開口は吸込口5を形成し、この吸込口5には、複数の開口部とフィルタ(図示せず)を備えた吸込グリル6が装着されている。
また、ケーシング10の上面板11の前端部には、上面板11と左サイドブラケット及び右サイドブラケットとにより支持される左右方向に細長く延びる平板状のトップパネル13が取り付けられている。また、ケーシング10の左サイドブラケットには、左サイドパネル14aが取り付けられ、ケーシング10の右サイドブラケットには、右サイドパネル14bが取り付けられている。
そして、ドレンパン4の前方には、図1及び図2に示すように、吹出口7が形成されている。吹出口7は、図1に示すように、ドレンパン4の前端部4a及びトップパネル13に沿うように左右方向に細長く延びる。吹出口7の上端部は、トップパネル13の下側に取り付けられた左右方向に細長く直線状に延びる第1吹出口形成部材17によって画定される。また、吹出口7の左端部及び上端部の一部は、左サイドパネル14aの内側に取り付けられた第2吹出口形成部材18aによって画定される。第2吹出口形成部材18aは前方に傾くようにして上下方向に直線状に延びると共に上端が右側に向かって湾曲する。更に、吹出口7の右端部及び上端部の一部は、右サイドパネル14bの内側に取り付けられた第3吹出口形成部材18bによって画定される。第3吹出口形成部材18bは前方に傾くようにして上下方向に直線状に延びると共に上端が左側に向かって湾曲する。また、吹出口7の下端部は、左右方向に直線状に延びるドレンパン4の前端部4aによって画定される。
そして、吹出口7は、図1及び図2に示すように、風向板8によって開閉される。風向板8は、後に述べる軸部9b、9d、9fを中心に図2における矢印で示す下端側が前方向に上端側が後方向に回動することによって吹出口7を開き、開いた状態から軸部9b、9d、9fを中心に下端側が後方向に上端側が前方向に回動することによって吹出口7を閉じる。
ここで、風向板8は、図2及び図5に示すように、前後方向に沿ってドレンパン4の下面及び下面パネル15と近似した曲率で湾曲するとともに左右方向に細長く延びる上端部8a、下端部8b、左端部8c及び右端部8dを有する略矩形湾曲形板状に形成されている。室内機1は、横幅が大きいため(例えば、左右方向の長さ1000mm〜1800mm程度)、風向板8の横幅も大きい(例えば、左右方向の長さ800mm〜1400mm)。このため、風向板8は押出成型によって形成される。そして、風向板8の左端部8cには、軸部9bを設けた左側軸部品9aが超音波溶着によって溶着され、風向板8の右端部8dには、軸部9dを設けた右側軸部品9cが超音波溶着によって溶着されている。左側の軸部9bと右側の軸部9dとが左右方向で同軸となるように左側軸部品9aが風向板8に取り付けられ、右側軸部品9cが風向板8に取り付けられる。また、風向板8の裏面(図4における表面)には、軸部9fを設けた複数の裏面側軸部品9eが左右方向に沿って所定ピッチで超音波溶着によって溶着されている。複数の裏面側軸部品9eは、それらの軸部9fが左右方向で同軸となるとともに左側軸部品9aの軸部9b及び右側軸部品9cの軸部9dとも左右方向で同軸となるように風向板8に取り付けられる。左側軸部品9a、右側軸部品9c及び裏面側軸部品9eは、射出成形によって形成される。
風向板8は、図2に示すように、複数の裏面側軸部品9eの軸部9fがケーシング10内に設けられた複数の支持部材16に回動可能に軸支されるとともに、左側軸部品9aの軸部9bが左サイドブラケットに設けられた軸部支持孔(図示せず)に回動可能に軸支され、右側軸部品9cの軸部9dが右サイドブラケットに設けられた軸部支持孔(図示せず)に回動可能に軸支される。右側軸部品9cの軸部9dは、駆動モータ(図示せず)の回転軸に連結され、駆動モータが右側軸部品9cの軸部9dを回動させることにより、風向板8が回動する。
ここで、風向板8の配置に際しては、図3に示すように、風向板8の閉時において、風向板8の下端部8bと吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aとの間に所定の隙間Δが生じるように、風向板8を配置する。また、このとき同時に左側軸部品9aの下端部と吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aとの間に所定の隙間を生じさせる。さらに、右側軸部品9cの下端部と吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aとの間にも所定の隙間を生じさせる。また、この際に、図1に示すように、風向板8の上端部8aと吹出口7の上端部を画定する第1吹出口形成部材17との間にも所定の隙間を形成する。また、左側軸部品9aの左端部及び上端部と吹出口7の左端部及び上端部の一部を画定する第2吹出口形成部材18aとの間にも所定の隙間を形成し、右側軸部品9cの右端部及び上端部の一部と吹出口7の右端部及び上端部の一部を画定する第3吹出口形成部材18bとの間にも所定の隙間を形成する。これら風向板8の上端部8aと吹出口7の上端部との間の隙間、左側軸部品9aの左端部及び上端部と吹出口7の左端部及び上端部の一部を画定する第2吹出口形成部材18aとの間の隙間、及び右側軸部品9cの右端部及び上端部の一部と吹出口7の右端部及び上端部の一部を画定する第3吹出口形成部材18bとの間の隙間は、風向板8の下端部8bと吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aとの間の所定の隙間Δと同じ大きさである必要はない。
風向板8の閉時において、風向板8の下端部8bと吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aと間に所定の隙間Δが生じるように、風向板8を配置することにより、風向板8の閉時において、風向板8に微小な歪みが生じても、後述するようにその歪みが目立たなくなり、外観品質を向上できる。なお、吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aに対して隙間が存在すると、天井面に配置される照明により風向板下端部8bの影が吹出口7の下端部に形成される。この陰影をぼやかすことにより吹出口7の下端部に対して落ちる陰影を均一に見えるようにすることができ、外観品質の低下をさらに阻止することができる。
そして、室内機1は、図1に示すように、複数本の吊り棒19によって天井に吊される。このように構成された室内機1において、送風ファン2が回転すると、室内の空気が吸込口5からグリル6及びフィルタを介してケーシング10内の後側に吸い込まれる。ケーシング10内の後側に吸い込まれた空気は、ケーシング10内の前寄りに配置された熱交換器3側に吹き出される。熱交換器3は、熱交換器3側に吹き出された空気との熱交換により、当該空気を冷気もしくは暖気の熱交換空気に変える。熱交換空気は、風向板8に案内されて吹出口7から室内に吹き出し、これにより、室内の冷房又は暖房が実行される。
次に、風向板8の閉時において、風向板8の下端部8bと吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aとの間に所定の隙間Δが生じるように、風向板8を配置することの理由について、図1及び図3乃至図10を参照して説明する。
前述したように、風向板8はその横幅が大きいため(例えば、左右方向の長さ800mm〜1400mm程度)、押出成型によって形成される。そして、風向板8を回動可能に支持するために、軸部9bを設けた左側軸部品9a、軸部9dを設けた右側軸部品9c、及び軸部9fを設けた複数の裏面側軸部品9eを風向板8に超音波溶着によって溶着している。
風向板8に左側軸部品9a、右側軸部品9c、及び裏面側軸部品9eを超音波溶着によって取り付けると、図5の一点鎖線で示すように、経年変化などによって風向板8に長手方向(左右方向)に沿った微小な歪みが発生する場合がある。この歪み量δは、風向板8の長さや裏面側軸部品9eを取り付けるピッチによっても異なるが、本実施形態の風向板8では短手方向において最大3mm程度発生すると想定する。
比較例として、このような歪んだ風向板8を、図6及び図7に示すように、風向板8の閉時において、風向板8の下端部8bと吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aとの間に隙間が生じないように配置した場合を例示する。
この場合、風向板8の閉時において、図7に示すように、風向板8の長手方向(左右方向)の微小な歪みによって吹出口7の下端部(ドレンパン4の前端部4a)に対して隙間がある箇所と隙間のない箇所とが併存してしまう。さらに、天井面に照明がある場合には吹出口7の下端部に対して陰影が落ちる箇所Bと陰影が落ちない箇所Cとが発生する。つまり、風向板8の下端部8bと吹出口7の下端部との隙間が均一に見えず、当該室内機1の外観品質の低下を招いてしまう。
これに対して、本実施形態のように、風向板8の閉時において、風向板8の下端部8bと吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aとの間に所定の隙間Δが生じるように、風向板8を配置する。
これにより、風向板8の閉時において、風向板8に微小な歪みが生じても吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aに対して予め隙間が存在するため、隙間がある箇所と隙間のない箇所とが併存することがない。さらに、図1に示すように、吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aに対して予め隙間が存在するため、陰影が落ちる箇所と落ちない箇所が併存しない。従って、吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aに対して落ちる陰影Aが左右方向に亘って生じるため、風向板8の下端部8bと吹出口7の下端部との隙間が均一に見えることになる。このため、風向板8に微小な歪みが生じても、その閉時において、外観品質の低下を阻止することができる。
ここで、風向板8の下端部8bと吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aとの間の所定の隙間Δは、風向板8の歪み量δより大きい大きさである。本実施形態では、前述したように、風向板8の歪み量δは、短手方向において最大3mm程度発生することを想定しているので、風向板8の閉時において風向板8の下端部8bと吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aとの間に長手方向に亘って隙間が存在するようにするため、所定の隙間Δは3mmよりも大きくしてある。
また、図3及び図4に示すように、吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aのうち風向板8の影が落ちる箇所には、反射防止部材としての植毛シート20が貼着されている。この植毛シート20が貼着される風向板8の影が落ちる箇所は、風向板8を閉じた状態で使用者から視認できる位置である。この植毛シート20は、図1に示すように、ドレンパン4の前端部4aの左右方向全長にわたって延びている。植毛シート20は、貼着された箇所からの反射を防止する機能を有する。
植毛シート20は、貼着された箇所から照明などの光源からの光の反射を防止する機能を有するので、植毛シート20を、吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aのうち風向板8の影が落ちる箇所に貼着することにより、風向板8の閉時において、吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aに落ちる陰影Aがぼけて目立ちにくくなる。ここで、ドレンパン4の前端部4aに落ちる陰影Aは、図4に示すように、室内機1が室内に設置された場合において照明などの光源が風向板8の先端部8a及びドレンパン4の前端部4aの近傍を照らした際に、風向板8の延長線とドレンパン4の前端部4aとの交点(図4において矢印先端の部分)から上の領域に生じる。当該交点からの下の領域は光源によって照らされるが、植毛シート20により反射が防止され、陰影Aがぼけて目足立にくくなる。これにより、外観品質の低下をより一層効果的に阻止することができる。
なお、図8には、一般的な壁掛け型の室内機の断面が示されている。この壁掛け型の室内機100は、上面板110a、前面板110b、後面板110c及び下面板110dを有するケーシング110内に、ファン111、熱交換器112及びドレンパン113が設置されている。そして、下面板110dのドレンパン113の下方には、吹出口114が形成されている。そして、吹出口114は、風向板115によって開閉されるようになっている。
この風向板115と吹出口114の構造については、図9に拡大して示されており、風向板115は、軸部品116に設けられた軸部116aを中心に図9における矢印で示す前端側が下方向に後端側が上方向に回動することによって吹出口114を開き、開いた状態から軸部116aを中心に前端側が上方向に後端側が下方向に回動することによって吹出口114を閉じる。
ここで、図9に示すように、風向板115の前端部とドレンパン113との間の隙間を目立たなくするために風向板115の前端部を前面板110bの内側に潜り込ませるようにすることがある。この場合、設置時において、風向板115の前端部とドレンパン113との間の隙間は、室内機1全体の下方側に位置するため影になりこれら周辺の凹凸は目立ちにくい。
これに対して、本実施形態の天井吊り型の室内機1において、図10に示すように、風向板8の閉時において、風向板8の下端部8bと吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aとの間の隙間を目立たなくするために、風向板8の下端部8bをドレンパン4の前端部4aの内側に潜り込ませることが考えられる。ただこの場合、風向板8が、軸部9fを中心に図9における矢印で示す下端側が前方向に上端側が後方向に回動することによって吹出口7を開く際に、風向板8の下端部8bがドレンパン4の前端部4aに接触しないように隙間を確保する必要がある。また、風向板8の下端部8bをドレンパン4の前端部4aの内側に潜り込ませすぎてしまうと、風向板8の下端部8b及びドレンパン4の前端部4aの周辺に照明の光が当たるとともに、ドレンパン4の前端部4aが露出してしまうため形状の凹凸が目立ちやすくなり、かえって外観品質を低下させることになりかねない点に注意が必要である。
このため、本実施形態の室内機1にあっては、風向板8の閉時において、風向板8の下端部8bと吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aとを面一に配置する。そして、上述したように、風向板8の下端部8bと吹出口7の下端部を画定するドレンパン4の前端部4aとの間に所定の隙間Δが生じるように、風向板8を配置することによって、外観品質の低下を阻止するようにしている。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、吹出口7の下端部を形成するドレンパン4の前端部4aのうち風向板8の影が落ちる箇所に反射防止部材としての植毛シート20を貼着してあるが、この植毛シート20は必ずしも貼着しなくてもよい。植毛シート20を貼着しない場合、ドレンパン4の前端部4aのうち風向板8の影が落ちる箇所には、反射防止部材として例えば反射防止塗料を塗布するようにしてもよい。
また、吹出口7の下端部は、本実施形態では、ドレンパン4の前端部4aによって画定されているが、他のフレーム部材やパネル部材などによって画定されてもよい。
1 天井吊下型空気調和機の室内機
2 送風ファン
3 熱交換器
4 ドレンパン
4a 前端部(吹出口の下端部)
5 吸込口
6 グリル
7 吹出口
8 風向板
8a 上端部
8b 下端部
8c 左端部
8d 右端部
9a 左側軸部品
9b 軸部
9c 右側軸部品
9d 軸部
9e 裏面側軸部品
9f 軸部
10 ケーシング
11 上面板
12 後面板
13 トップパネル
14a 左サイドパネル
14b 右サイドパネル
15 下面パネル
17 第1吹出口形成部材
18a 第2吹出口形成部材
18b 第3吹出口形成部材
19 吊り棒
20 植毛シート(反射防止部材)

Claims (4)

  1. 空調室の天井から吊り下げられる本体ケーシングは、設置される空調室の中央に向かって上下に回動する風向板を備えた吹出口を設け、室内側の面に吸込口を備え、前記本体ケーシングの内側に、送風ファン及び熱交換器が配置され、前記熱交換器の下方に前記熱交換器を覆うように配置されたドレンパンを備えた天井吊下型空気調和機であって、
    前記風向板の閉時において、前記風向板の下端部と前記吹出口の下端部との間に所定の隙間が生じるように、前記風向板を配置したことを特徴とする天井吊下型空気調和機。
  2. 前記所定の隙間は、前記風向板の歪み量より大きい大きさであることを特徴とする請求項1に記載の天井吊下型空気調和機。
  3. 前記吹出口の下端部に反射防止部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の天井吊下型空気調和機。
  4. 前記吹出口の下端部は、前記ドレンパンの前端部によって画定されることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の天井吊下型空気調和機。
JP2019159583A 2019-09-02 2019-09-02 天井吊下型空気調和機 Pending JP2021038870A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019159583A JP2021038870A (ja) 2019-09-02 2019-09-02 天井吊下型空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019159583A JP2021038870A (ja) 2019-09-02 2019-09-02 天井吊下型空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021038870A true JP2021038870A (ja) 2021-03-11

Family

ID=74846951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019159583A Pending JP2021038870A (ja) 2019-09-02 2019-09-02 天井吊下型空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021038870A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04327729A (ja) * 1991-04-25 1992-11-17 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機における吹出口構造
JPH07145990A (ja) * 1993-11-26 1995-06-06 Toshiba Corp 空気調和機
JPH10160194A (ja) * 1996-11-27 1998-06-19 Daikin Ind Ltd 天井埋込型空気調和機
JPH11237076A (ja) * 1998-02-24 1999-08-31 Fujitsu General Ltd 天吊型空気調和機
JP2005180912A (ja) * 2005-03-16 2005-07-07 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JP2010249465A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Daikin Ind Ltd 空気調和装置の室内機
JP2015048948A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 日立アプライアンス株式会社 空気調和機の室内機及び空気調和機

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04327729A (ja) * 1991-04-25 1992-11-17 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機における吹出口構造
JPH07145990A (ja) * 1993-11-26 1995-06-06 Toshiba Corp 空気調和機
JPH10160194A (ja) * 1996-11-27 1998-06-19 Daikin Ind Ltd 天井埋込型空気調和機
JPH11237076A (ja) * 1998-02-24 1999-08-31 Fujitsu General Ltd 天吊型空気調和機
JP2005180912A (ja) * 2005-03-16 2005-07-07 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JP2010249465A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Daikin Ind Ltd 空気調和装置の室内機
JP2015048948A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 日立アプライアンス株式会社 空気調和機の室内機及び空気調和機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1326054B1 (en) Decorative panel for air conditioning system, air outlet unit, and air conditioning system
AU2002231424B2 (en) Decorative panel and diffuser unit of air conditioner, and air conditioner
JP4582244B2 (ja) 空気調和装置の室内機
JP2011047579A (ja) 空気調和機
US20160187024A1 (en) Air discharge device and air conditioner having the same
JP3624814B2 (ja) 空気調和装置の化粧パネル、吹出口ユニット、及び空気調和装置
JP6429204B2 (ja) 空気調和機
JP6776531B2 (ja) 空気調和装置の室内ユニット
JP6739619B2 (ja) 空気調和機の室内機
WO2007119532A1 (ja) ターボファン及び空気調和機
JP2021038870A (ja) 天井吊下型空気調和機
JP6804331B2 (ja) 空気調和機
JP3858428B2 (ja) 天吊型空気調和機
JP4922817B2 (ja) 空気調和機
JP2015175557A (ja) ダクト型空気調和機
KR20070100019A (ko) 공기조화기의 실내기
EP3604938B1 (en) Indoor air-conditioning hanging unit and air conditioner having same
JP4523822B2 (ja) 天井埋込み形空気調和機
JP2016142422A (ja) 空調室内機
JP2516786Y2 (ja) 天井埋込形空気調和機
JPH11287474A (ja) 窓型エアコンのファンケ―シング
JP2009074705A (ja) 床置き形空気調和機
JP2023036210A (ja) 天井埋込型室内ユニット
JP7025682B2 (ja) ダクト型空気調和機
KR100347947B1 (ko) 공기조화기의 토출구 구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230322

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230919