JPH11233027A - 密封容器の排気口構造およびその形成方法、プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法および表示装置 - Google Patents

密封容器の排気口構造およびその形成方法、プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法および表示装置

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JPH11233027A
JPH11233027A JP10314526A JP31452698A JPH11233027A JP H11233027 A JPH11233027 A JP H11233027A JP 10314526 A JP10314526 A JP 10314526A JP 31452698 A JP31452698 A JP 31452698A JP H11233027 A JPH11233027 A JP H11233027A
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diameter
hole
hollow member
exhaust port
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Shunichi Iketa
俊一 井桁
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Mitsubishi Electric Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C27/00Joining pieces of glass to pieces of other inorganic material; Joining glass to glass other than by fusing
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    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/10AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ管を密封容器本体へ接合させるのにガ
ラスペーストを手塗りしていたため塗布の厚さがばらつ
き、不要な部分にガラスペーストが塗布されてしまい、
このガラスペーストを加熱、溶融した際に密封容器本体
の内部を汚染してしたり、力学的強度の低下、リークの
発生を招いていた。 【解決手段】 漏斗形状のチップ管2と筒状のプレスフ
リット31とを準備し、密封容器本体1の基板111に
設けられた排気孔112の中心軸とチップ管2の中心軸
とが略一致するようにチップ管2を基板111の主面上
に配置したうえで、プレスフリット31が開口部22の
表面上に位置するようにプレスフリット31を配置す
る。その後、全体を加熱することで、プレスフリット3
1を加熱、溶融させ、チップ管2のフレア状の開口部2
2の外縁外部3Aから、境界2Aを越えて筒状部21の
一部に至るまでの部分にのみ封着部材3を連続して設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、密封容器の排気
口構造、特にプラズマディスプレイパネル等の密封容器
における排気用チップ管の排気口構造及びその製造技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は、実願昭61−73604号の
マイクロフィルムの第3図に例示された、第1の従来技
術に係る密封容器の排気口構造を示す要部断面図であ
る。図18において10Aは、例えばプラズマディスプ
レイパネルのような2枚のガラス基板が、その周辺部を
貼り合わされて形成され、気密状態が保たれるべき密封
容器本体、1011Aは密封容器本体10Aを構成する
ガラスを用いて形成され、例えばプラズマディスプレイ
パネルの場合には、その表示面側と対向して設けられた
背面ガラス基板によって構成される第2基板、1012
Aは排気孔、1013Aは第2基板1011Aの外表面
側に設けられた凹部、20Aは密封容器本体10Aの排
気を行う際に図示しない真空ポンプ等に接続させるため
の排気用の中空部材としてのチップ管、30Aは熱可溶
性材料としての低融点ガラス(フリットガラス)の粉体
をバインダ等に混ぜ込んだガラスペーストである。以下
の説明にいう低融点ガラスとは、その融点が通常のガラ
スの融点よりも低い、例えば摂氏400度程度の融点を
有するガラス材料であって、より広くは、上述の密封容
器本体10A、チップ管20Aよりも低い温度で溶融す
るガラス材料を意味する。
【0003】従来の排気用のためのチップ管20Aの密
封容器本体10Aへの接合においては、図18に示すよ
うに、密封容器本体10Aの第2基板1011Aに設け
られた凹部1013Aを有する排気孔1012Aにチッ
プ管20Aを挿入、立設し、ガラスペースト30Aを手
塗り等の手法を用いて塗布した後、チップ管20Aが立
設された状態において、密封容器本体10Aと共に加熱
炉に入れて加熱し、ガラスペースト30Aを溶融させ、
第2基板1011Aとチップ管20Aとを接合(封着)
していた。
【0004】又、図19は、例えば実願昭61−736
04号のマイクロフィルムの第4図に開示された第2の
従来技術に係る密封容器の排気口構造を示す縦断面図で
ある。図19の構造においては、チップ管20Bは円筒
状部分2021とフレア状部分2022とから成り、密
封容器10Bの容器下板1011Bに設けられた排気孔
1012Bを覆っている。チップ管20Bと容器下板1
011Bとの接合は、次の通りに行われる。即ち、予め
フリットガラス等のペースト状の封着材30Bをフレア
状部2022の外縁部周辺と同部2022の外側表面の
一部と同部2022の内面の一部分とに手塗りし、その
後、装置全体を加熱することで、容器下板1011Bと
チップ管20Bとの封着を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のような、ガラス
ペーストを手塗するやり方では、ガラスペーストの塗布
される厚さが不揃いになりやすく、また、塗布される部
位を定常的に同様とすることが困難であるため、場合に
よっては不要なところにガラスペーストが塗布されてし
まう。また、このように不要なところにまでガラスペー
ストが塗布されると、溶融した低融点ガラスが排気孔を
通じて密封容器本体内にまで流れ込み、密封容器本体内
を汚染してしまうことがあった。さらに、塗布したガラ
スペーストに気泡が混入すると、力学的強度が低下した
り、最悪の場合リークが発生して気密性を維持できない
などの問題点があった。
【0006】この発明は、上述したような問題点を解決
することを目的とし、密封容器本体と中空部材の間の封
着を安定して行い得る密封容器の排気口構造を提供せん
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に関わる密封
容器の排気口構造は、筒状部、および前記筒状部に続
き、その一端部に向かって径が拡大するフレア状の開口
部を有し、前記開口部及び前記筒状部が密封容器本体に
設けられた孔を覆うように前記一端部が前記孔の周辺に
おける前記密封容器本体の主面と接触していると共に、
前記孔の中心軸と前記筒状部の中心軸とが略一致してい
る中空部材と、前記中空部材の前記一端部にあたる前記
フレア状の開口部の外縁よりも外側における前記主面内
の外縁外部から、前記外縁外部と前記外縁間の前記主面
上及び前記開口部の表面上を経て前記フレア状の開口部
と前記筒状部との境界を越えた前記筒状部の一部に至る
までの部分にのみ連続して付着する封着部材とを備える
ことを特徴とする。
【0008】第2の発明に関わる密封容器の排気口構造
は、第1の発明における密封容器の排気口構造であっ
て、封着部材は低融点ガラスを母材とすることを特徴と
する。
【0009】第3の発明に関わる密封容器の排気口構造
は、第2の発明における密封容器の排気口構造であっ
て、低融点ガラスを前記中空部材の周囲に配置した後
に、前記低融点ガラスを溶融させることによって前記封
着部材は形成されていることを特徴とする。
【0010】第4の発明に関わる密封容器の排気口構造
は、第3の発明における密封容器の排気口構造であっ
て、低融点ガラスがプレス成形によって筒状に形成され
ていることを特徴とする。
【0011】第5の発明に関わる密封容器の排気口構造
は、第4の発明における密封容器の排気口構造であっ
て、前記低融点ガラスの一端部の内側が、前記フレア状
の開口部と接触せず、前記密封容器本体の前記主面に当
接するように、前記低融点ガラスが形成されていること
を特徴とする。
【0012】第6の発明に関わる密封容器の排気口構造
は、第4の発明における密封容器の排気口構造であっ
て、前記低融点ガラスの一端部の内側が、前記フレア状
の開口部の前記外縁の径に略等しい径の凹部を有するこ
とを特徴とする。
【0013】第7の発明に関わる密封容器の排気口構造
は、第4ないし第6のいずれかの発明における密封容器
の排気口構造であって、前記低融点ガラスの外径が、前
記フレア状の開口部の前記外縁の径の1.2〜1.4倍
に該当することを特徴とする。
【0014】第8の発明に関わる密封容器の排気口構造
は、第1の発明に関わる密封容器の排気口構造であっ
て、前記密封容器本体に、前記のフレア状の開口部の前
記外縁の少なくとも一部を保持する保持部が設けられた
ことを特徴とする。
【0015】第9の発明に関わる密封容器の排気口構造
の形成方法は、(a) 筒状部及び前記筒状部に続き、
その一端部に向かって径が拡大するフレア状の開口部を
有する中空部材を準備する工程と、(b) 密封容器
本体上に配置される前記中空部材の前記筒状部の内径と
略同一の最大外径を有する第1部分と、前記第1部分に
つながり先端部分を形成すると共に前記密封容器本体に
設けられた孔の径と略同一の最大外径を有する第2部分
とを有する棒状部材、前記棒状部材にその一端部が接
続されて当該棒状部材を支えるための支柱、及びその
上面部が前記支柱の他端部に接続され且つその下面部が
前記密封容器本体上に配置される基部を備える治具を準
備する工程と、(c) 前記基部で囲まれる空間内に納
まる筒形状にプレス成形され、その外径が前記中空部材
の前記一端部の外径よりも大きく、その最内径が前記筒
状部の外径よりも大きく且つ前記一端部の前記外径より
も小さく、しかも、その融点が前記中空部材,前記治具
及び前記密封容器本体の各融点よりも低い熱可溶性材料
を準備する工程と、(d) 前記熱可溶性材料を前記中
空部材の周囲に配置した上で、前記棒状部材の前記第2
部分を前記筒状部及び前記フレア状の開口部を介して前
記孔内へ挿通させることで前記第1部分を前記筒状部内
へ嵌め込むと共に、前記孔の中心軸と前記中空部材の中
心軸とを略一致させる工程と、(e) 前記治具と共に
前記熱可溶性材料を加熱、溶融して前記密封容器本体と
前記中空部材とを互いに接合させる工程とを備える。
【0016】第10の発明に関わるプラズマディスプレ
イパネルは、プラズマディスプレイパネル本体と、筒状
部、および前記筒状部に続き、その一端部に向かって径
が拡大するフレア状の開口部を有し、前記開口部及び前
記筒状部がプラズマディスプレイパネル本体に設けられ
た孔を覆うように前記一端部が前記孔の周辺における前
記プラズマディスプレイパネル本体の主面と接触してい
ると共に、前記孔の中心軸と前記筒状部の中心軸とが略
一致している中空部材と、前記中空部材の前記一端部に
あたる前記フレア状の開口部の外縁よりも外側における
前記主面内の外縁外部から、前記外縁外部と前記外縁間
の前記主面上及び前記開口部の表面上を経て前記フレア
状の開口部と前記筒状部との境界を越えた前記筒状部の
一部に至るまでの部分にのみ連続して付着する封着部材
と、を備える。
【0017】第11の発明に関わるプラズマディスプレ
イパネルの製造方法は、(a) 筒状部及び前記筒状部
に続き、その一端部に向かって径が拡大するフレア状の
開口部を有する中空部材を準備する工程と、(b)
プラズマディスプレイパネル本体上に配置される前記中
空部材の前記筒状部の内径と略同一の最大外径を有する
第1部分と、前記第1部分につながり先端部分を形成す
ると共に前記プラズマディスプレイパネル本体に設けら
れた孔の径と略同一の最大外径を有する第2部分とを有
する棒状部材、前記棒状部材にその一端部が接続され
て当該棒状部材を支えるための支柱、及びその上面部
が前記支柱の他端部に接続され且つその下面部が前記プ
ラズマディスプレイパネル本体上に配置される基部を備
える治具を準備する工程と、(c) 前記基部で囲まれ
る空間内に納まる筒形状にプレス成形され、その外径が
前記中空部材の前記一端部の外径よりも大きく、その最
内径が前記筒状部の外径よりも大きく且つ前記一端部の
前記外径よりも小さく、しかも、その融点が前記中空部
材,前記治具及び前記プラズマディスプレイパネル本体
の各融点よりも低い熱可溶性材料を準備する工程と、
(d) 前記熱可溶性材料を前記中空部材の周囲に配置
した上で、前記棒状部材の前記第2部分を前記筒状部及
び前記フレア状の開口部を介して前記孔内へ挿通させる
ことで前記第1部分を前記筒状部内へ嵌め込むと共に、
前記孔の中心軸と前記中空部材の中心軸とを略一致させ
る工程と、(e) 前記治具と共に前記熱可溶性材料を
加熱、溶融して前記プラズマディスプレイパネル本体と
前記中空部材とを互いに接合させる工程とを備える。
【0018】第12の発明に関わる表示装置は、その内
部に表示のための電極を備える表示部本体、筒状部、お
よび前記筒状部に続き、その一端部に向かって径が拡大
するフレア状の開口部を有し、前記開口部及び前記筒状
部が表示部本体に設けられた孔を覆うように前記一端部
が前記孔の周辺における前記表示部本体の主面と接触し
ていると共に、前記孔の中心軸と前記筒状部の中心軸と
が略一致している中空部材と、前記中空部材の前記一端
部にあたる前記フレア状の開口部の外縁よりも外側にお
ける前記主面内の外縁外部から、前記外縁外部と前記外
縁間の前記主面上及び前記開口部の表面上を経て前記フ
レア状の開口部と前記筒状部との境界を越えた前記筒状
部の一部に至るまでの部分にのみ連続して付着する封着
部材と、を備える。
【0019】第13の発明に関わる密封容器の排気口構
造は、(a) 筒状部と、前記筒状部に続き、その一端
部に向かって径が拡大するフレア状開口部とを備え、前
記開口部及び前記筒状部が密封容器本体に設けられた孔
を覆うように前記一端部が前記孔の周辺における前記密
封容器本体の主面上方に位置していると共に、前記孔の
中心軸と前記筒状部の中心軸とが略一致している中空部
材と、(b) 前記中空部材の前記一端部に付着して前
記一端部と前記主面との間を充填する封着部材とを備え
ることを特徴とする。
【0020】第14の発明に関わる密封容器の排気口構
造は、第13の発明の密封容器の排気口構造であって、
前記封着部材は低融点ガラスを母材とすることを特徴と
する。
【0021】第15の発明に関わる密封容器の排気口構
造は、第14の発明の密封容器の排気口構造であって、
前記封着部材は、予め筒状にプレス成形されたプレスフ
リットを前記排気孔の周辺における前記主面上に配置
し、その後、前記プレスフリット上に前記中空部材の前
記一端部を配置した上で前記プレスフリットを溶融し、
その後、冷却することによって形成されたものであるこ
とを特徴とする。
【0022】第16の発明に関わる密封容器の排気口構
造の形成方法は、(a) その主面より内部にかけて形
成された排気用の孔を備える密封容器本体を準備する工
程と、(b) 筒状部及び前記筒状部に続き、その一端
部に向かって径が拡大するフレア状開口部を備える中空
部材を準備する工程と、(c) 筒状にプレス成形さ
れ、その外径が前記中空部材の前記一端部の外径よりも
大きく、その最内径が前記一端部の前記外径よりも小さ
く且つ前記孔の径よりも大きく、しかも、その融点が前
記中空部材及び前記密封容器本体の各融点よりも低い熱
可溶性材料を準備する工程と、(d) 前記孔の周辺の
前記主面上に前記熱可溶性材料を配設した上で、前記中
空部材の中心軸と前記孔の中心軸とが略一致するように
前記中空部材の前記一端部を前記熱可溶性材料の表面上
に配設する工程と、(e) 前記熱可溶性材料を加熱・
溶融して前記密封容器本体と前記中空部材の前記一端部
とを互いに接合させる工程とを備えることを特徴とす
る。
【0023】第17の発明に関わる密封容器の排気口構
造の形成方法は、第16の発明の密封容器の排気口構造
の形成方法であって、前記工程(d)は、(d−i)
その最大外径が前記筒状部の内径と略同一である第1
部分と、前記第1部分の一端につながり、その最大外径
が前記孔の径と略同一であると共に先端部をなす第2部
分とを備える棒状部材と、前記棒状部材の前記第1部
分の他端に接続された天板部分とその上部が前記天板部
分につながった側板部分とを備え、下方に延びる前期棒
状部材を前記天板部分によって支える支柱と、前記支
柱の前記側板部分の下部にその上面部分が接続され、か
つその下面部分が前記熱可溶性材料の配設位置よりも外
側の前記主面と接触しうる形状を有する基部とを備え、
前記棒状部分の長さは前記天板部分から前記基部の前記
下面部までの高さ寸法よりも大きく、且つ前記熱可溶性
材料よりも高い融点を有する材料より構成される治具を
準備する工程と、(d−ii) 前記孔の周辺の前記主
面上に前記熱可溶性材料を配設した上で、前記中空部材
の前記一端部を前記熱可溶性材料の前記表面上に配設す
る工程と、(d−iii) 前記中空部材の中空部分に
前記棒状部材を挿入して前記第1部分を前記中空部分に
嵌め込んだ上で、更に前記第2部分を前記孔内にまで挿
入し、これにより、前記基部の前記下面部を前記主面上
に接触配置させる工程とを備え、前記工程(e)は、
(e−i) 前記治具と共に前記熱可溶性材料を加熱す
る工程を備えることを特徴とする。
【0024】第18の発明に関わる密封容器の排気口構
造の形成方法は、第17の発明の密封容器の排気口構造
の形成方法であって、前記工程(d−i)は、(d−i
−1) 前記第1部分の前期最大外径と略同一の内径を
有し、前記筒状部の外径よりも大きな外径を有する蓋部
を準備する工程を備え、前記工程(d−ii)は、(d
−ii−1) 前記熱可溶性材料の前記表面上に配設さ
れた前記中空部材の他端部に前記蓋部を被せる工程を備
え、前記工程(d−iii)は、前記蓋部の中心孔を介
して前記棒状部材を前記中空部材の前記中空部分に挿入
する工程であることを特徴とする。
【0025】第19の発明に関わるプラズマディスプレ
イパネルは、請求項13ないし15のいずれかに記載の
前記密封容器本体がプラズマディスプレイパネル本体に
該当することを特徴とする。
【0026】第20の発明に関わる表示装置は、請求項
13ないし15のいずれかに記載の前記密封容器本体が
映像を表示する表示部本体に該当することを特徴とす
る。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明に
関わる実施の形態1における密封容器の排気口構造の要
部断面図であり、図において、1は例えばプラズマディ
スプレイパネルのような密封容器本体であり第2基板1
11および第1基板121とを含む。なおこれら第2基
板111および第1基板121は、それぞれの基板の外
周辺部において低融点ガラスなどを用いて封止され、気
密性を有するように構成される。2は中空部材としての
チップ管であり、筒状部21とこの筒状部21に続き、
その一端部に向かって径が拡大するフレア状の開口部2
2を有している。3は密封容器本体1とチップ管2とを
接合するための、熱可溶性材料としての低融点ガラスを
成分とする封着部材としての封着材、112は第2基板
111に設けられた排気孔である。ここで説明する表示
装置に含まれるプラズマディスプレイパネル(以下、P
DPと称す)において、第2基板111は背面基板(バ
ックパネル)、第1基板121は前面基板(フロントパ
ネル)をそれぞれ構成し、チップ管2、第2基板111
および第1基板121はそれぞれガラス材によって形成
されている。
【0028】尚、以下の説明にいう低融点ガラスとは、
その融点が通常のガラスの融点よりも低い、例えば摂氏
400度程度の融点を有するガラス材料であって、より
広くは、上述の密封容器本体10、チップ管20よりも
低い温度で溶融するガラス材料を意味する。
【0029】PDPの場合、密封容器本体1における第
2基板111と第1基板121とが対向するそれぞれの
内面側に、電極、隔壁等のPDPに画像を表示させるた
めの部材が設けられており、放電のためのガス(Ne、
Xe等を含む混合ガス)が封入されている。
【0030】第2基板111の主面(内面と対向する反
対側の面)上には、排気孔112を覆って、排気孔11
2につながった気体の流路を形成するチップ管2が設け
られており、チップ管2を経て排気を行い、ガスの封入
などの工程を経て、チップ管2の筒状部21における所
定の部分を閉じて、密封容器本体1内部の雰囲気と外部
大気との遮断を行う。
【0031】この実施の形態の説明による密封容器本体
1の排気口構造においては、封着材3を密封容器本体1
とチップ管2とが接触する外縁、すなわちチップ管2の
フレア状の開口部22における外縁22A(この径を図
1中φ1で表す)よりも外側にあるフレア状の開口部2
2の外縁よりもさらに大きい領域3A(以下、外縁外部
3Aと称し、その径は図1中φ2で表す)から、チップ
管2のフレア状の開口部22と筒状部21との境界2A
を越えて筒状部21の一部に至るまでの部分にのみ封着
材3が連続的に付着するようにしている。このようにす
ると、気密性を保つことができると共に、曲げ強度(チ
ップ管2の他端に第2基板111の面内方向と平行な力
がかかった際の抗力)が高くなり、良好な排気口構造を
得ることができる。
【0032】この場合、チップ管2に筒状部21と、こ
の筒状部21に続いて、一端部に向かって径が拡大する
フレア状の開口部22を設けておき、密封容器本体1に
設けられた排気孔112の中心軸とチップ管2の中心軸
(基本的に、筒状部21の中心と略一致する)とが略一
致するように密封容器本体1とチップ管2との相対的な
位置関係を確保した上で、チップ管2を密封容器本体1
上に接触して配設するようにしたので、フレア状の開口
部22の外縁22Aが均等に密封容器本体1の第2基板
111に接触することになり、チップ管2の中心軸線の
方向が例えば第2基板111に対して常に垂直に配置す
ることができるため、その配置状態が常に安定なものと
なる。
【0033】また、密封容器本体1に設けられた排気孔
112の中心軸がチップ管2の中心軸線と一致している
ので、密封容器本体1の排気を行う際に排気する気体
(例えば空気)の、排気孔112およびチップ管2の内
部における流出ベクトルが一様となるようにすることが
可能となるので、例えばチップ管2の内部における排気
気体の排出経路に障害要素(例えば、チップ管2内にお
ける乱流等の排気抵抗)の影響を少なくすることがで
き、排気行程による排気状態が良好となる。
【0034】上述のように密封容器本体1の排気孔11
2とチップ管2との位置関係を確保した上で、チップ管
2の周囲に配置した低融点ガラスを溶融させて封着材3
を形成することにより、密封容器本体1の第2基板11
1とチップ管2との接合状態が、フレア状の開口部22
の外縁22Aの全周にわたって均一となり、チップ管2
に何らかの外力が加わった場合でも内部応力の分散が接
合部全体に均等になされるので、チップ管2の破損や、
密封容器本体1からの剥がれを防止することが可能な、
良好な接続状態を確保できる。また、フレア状の開口部
22の外縁22Aが密封容器本体1に設けられた排気孔
112よりも大きな径を有するので、加熱、溶融した低
融点ガラスが排気孔112を通じて密封容器本体1内部
に流れ込むことを防ぐことができる。
【0035】以上に述べたような、封着材3の付着状態
を実現する方法について図2を参照しながら説明する。
【0036】図2は、低融点ガラス(以下に説明するプ
レスフリット)をチップ管2の周囲に配置した様子を示
す縦断面図であり、図2において31は低融点ガラスが
プレス成形によって筒状に形成された筒状の低融点ガラ
ス(以下、プレスフリットと称す)であり、プレスフリ
ット31の外径の大きさがフレア状の開口部22の外縁
22Aの径の大きさφ1よりも大きい径(その径を図2
中φ3で表す)を有している。尚、プレスフリット31
の内径は、外径22Aの径φ1より小さく且つ筒状部2
1の外径よりも大きい。
【0037】図2に示すように、以上述べたようなプレ
スフリット31をチップ管2の周囲に配置した上で、こ
のプレスフリット31に熱を加えて溶融させるようにし
た。この場合には、フレア状の開口部22における外縁
22Aの全周にわたって均等に溶融した低融点ガラスが
分布するように、チップ管2の中心からみてプレスフリ
ット31が外縁22Aの全周にわたって均等に分布され
るように配置する。このようにすることで、フレア状の
開口部22の外縁22Aの全周にわたって均等に封着材
3が分布して第2基板111とチップ管2との接合が良
好になる。
【0038】さらに、発明者はプレスフリット31の径
φ3と外縁22Aの径φ1との関係について検討を行っ
た。図3は及び図4プレスフリット31の径φ3/外縁
22Aの径φ1を横軸に設定して、外縁外部の径φ2
(この外縁外部の径φ2は、封着材3の径(流動径)に
一致する)と曲げ強度、リーク発生率とをそれぞれ縦軸
にして表したものである。
【0039】図3を参照すると判るように、径φ3/径
φ1が大きくなると、径φ2が大きくなる一方、溶融す
る低融点ガラスの内径が広がってしまうのでフレア状の
開口部22上にかかる封着材3の割合が少なくなってし
まい、結果として曲げ強度が小さくなる。
【0040】また、図4を参照すると判るように、径φ
3/径φ1が小さくなると、径φ2が径φ1よりも小さ
くなってしまう確率が高くなるので、リーク発生率が高
くなってしまう。
【0041】また、上述のような状況は加熱の状態によ
っても引き起こされる。すなわち、図5及び図6は、加
熱の状態における封着材3の付着の様子を示す断面図で
あり、図5は加熱の状態が不十分な場合、図6は加熱の
状態が過剰となった場合をそれぞれ示している。
【0042】図5に示した加熱の状態が不十分な場合に
ついて説明すると、プレスフリット31への加熱が不十
分(例えば、温度は溶融点を多少越えているが、加熱時
間が短い場合などが相当する)であると、プレスフリッ
ト31は溶融することは溶融するが、外縁22Aを越え
て第2基板111に至る前に溶融した低融点ガラスの流
動が停止してしまっている。このような場合には、密封
容器本体1とチップ管2との接合が行われない。
【0043】図6に示した加熱の状態が過剰である場合
について説明すると、プレスフリット31への加熱が過
剰(例えば、温度が溶融点よりもかなり高い場合などが
相当する)であると、プレスフリット31が溶融した状
態における粘度がかなり低下した状態をきたし、溶融し
た低融点ガラスが第2基板111に拡がって、密封状態
を確保できるように接合が可能であるが、フレア状の開
口部22上にかかる封着材3の割合が少なくなってしま
い、結果として曲げ強度が小さくなる。
【0044】従って、加熱する状態を最適に設定するこ
とはもちろんであるが、加熱の状態を最適にしたうえ
で、プレスフリット31を用いた、曲げ強度を保ちなが
らリーク発生率を低く抑えることのできる最適な範囲と
しての径φ3/径φ1の値は、図3及び図4より、1.
2〜1.4であることを検討の結果見いだした。そし
て、このような範囲内に径φ3/径φ1を設定すること
によって、上述のように曲げ強度を保ちながらリーク発
生率を抑えることができる。
【0045】なお、上述したものにおいては、熱可溶性
材料として低融点ガラスをプレス加工したプレスフリッ
ト31を用いたが、必ずしもプレス加工されたものに限
定されることはなく、低融点ガラスの粉体を例えばパラ
フィンのような材料で筒状に固めたものを用いても良
く、上述したものと同様の効果を得ることができる。
【0046】実施の形態2.実施の形態1の説明におい
ては、プレスフリット31の一端が第2基板111に接
触していない場合について説明したが、さらにフレア状
の開口部22の外縁22Aの外側の部分にプレスフリッ
ト31をあらかじめ配置するようにしてもよく、このよ
うな例について以下に説明する。
【0047】図7及び図8は、実施の形態2におけるプ
レスフリットの形状を説明するための縦断面図である。
プレスフリット31をチップ管2の周囲に配置する際、
フレア状の開口部22の外面に接触することなく、かつ
密封容器本体1の第2基板111に当接するようにす
る。図7及び図8にはいずれもフレア状の開口部22に
プレスフリット31が接触しないような例を示してお
り、図7には、プレスフリット31の一端部の内側に階
段状の凹部が設けられている例を、図8にはプレスフリ
ット31の一端部の内側にテーパ面が設けられている例
を示した。
【0048】このようにすると、フレア状の開口部22
に接触せずに、密封容器本体1の第2基板111に当接
するプレスフリット31をチップ管2の周囲に配置する
ことができるので、チップ管2と密封容器本体1とを封
着材3によって、気密性を確実に保って接合することが
できる。また、階段状の凹部の段数を変化させたり、テ
ーパ面の傾斜の度合いを変化させたりすることによって
低融点ガラスの溶融の状態や、溶融させる量を変化させ
ることによって接合の状態を変化させることが可能とな
る。
【0049】また、さらに、図7,図8に示すように、
筒状に形成された低融点ガラスの一端部の内側端31A
が外縁22Aと略一致するように、すなわち、フレア状
の開口部22の外縁22Aの径に略等しい径の凹部を有
するようにすると、プレスフリット31のチップ管2に
対する配置精度が高められ、より確実に接合させること
ができる。
【0050】実施の形態3.図9及び図10は、実施の
形態3における密封容器本体を構成する基板がチップ管
の保持部を有することを示すための断面図である。図9
においては、113は排気孔112の周辺に設けられた
保持部としての凹部である。又、図10においては、1
14は凹部113と同様に保持部として機能すると共
に、溶融した低融点ガラスのそれ以上の流れを抑える凸
部(凸状のランド)であり、気密性を確保するために、
第2基板111およびチップ管2と同様にガラスを材料
とし、封着材3を構成する低融点ガラスの融点よりも高
い融点を有しているもので形成されている。
【0051】図9に示したものにおいては、第2基板1
11の主面よりその内部にわたって凹部113を設けて
いるので外縁22Aが凹部113に嵌合(はまりこむ)
される状態となり、チップ管2の位置決めが行い易くな
ると共に、溶融した低融点ガラスが凹部113の深さ方
向にも流れ込むことにより流動に抵抗力を与え、溶融し
た低融点ガラスの過度の流動を抑えることができる。従
って、フレア状の開口部22上に封着材3が確実に残
り、曲げ強度を十分高く保つことができる。
【0052】また、図9に表されているように凹部11
3の深さ方向の側壁面113A、および凹部113外部
の第2基板111の外面111Aの双方に低融点ガラス
が付着した状態で封着材3が構成されることになるの
で、より強固に第2基板111とチップ管2とが接合さ
れることになり、さらに気密性を高めることも可能であ
る。
【0053】図10に示したものにおいては、第2基板
111の主面上に凸部114を設けているので、外縁2
2Aが凸部114の内側エッジで囲まれた空間内に嵌合
(はまりこむ)される状態となり、チップ管2の位置決
めが行い易くなると共に、溶融した低融点ガラスが凸部
114の高さ方向にも付着して流動に抵抗力を与え、溶
融した低融点ガラスの過度の流動を抑えることができ
る。従って、フレア状の開口部22上に封着材3が確実
に残り、曲げ強度を十分高く保つことができる。なお、
凸部114を形成するには、第2基板111上に、例え
ば低融点ガラスよりも高い融点を有するガラスペースト
を塗布、あるいはスタンプするなどした後に焼成するこ
とによって形成できる。
【0054】また、図10に表されているように、凸部
114の高さ方向の側壁面114Aに低融点ガラスが付
着した状態で封着材3が構成されることになるので、よ
り強固に第2基板111とチップ管2とが接合されるこ
とになり、気密性も高めることができる。また、凸部1
14を設けることによって、第2基板111に凹部11
3をあらかじめ第2基板111上に設けなくともよく、
外縁22Aの大きさが変更されたとしても容易に対応す
ることができる。
【0055】あるいは、図11に示すように、第2基板
111に図9に示したような凹部113と、この凹部1
13を取り囲むように図10に示した凸部114とを併
せて設けてもよく、そのようにすれば、両者の効果が相
乗的に得られる。
【0056】なお、ここにおける凸部114は外縁22
Aに沿うような連続的なものであっても、不連続な破線
状のものであってもよい(但し、破線状の場合には少な
くとも3点の凸部が形成される)。あるいは、例えばリ
ング状等の閉曲線的なガラス片、リング状でなくともあ
る程度の高さを有する複数のガラス片(但し、この場合
には少なくとも3つのガラス片)を第2基板111上
に、例えば低融点ガラスよりも高い融点を有するガラス
材料によってあらかじめ接着させるようにしても良い。
【0057】実施の形態4.実施の形態4は、チップ管
2の中心軸と排気孔112の中心軸とを略一致させるた
めに、チップ管2の配置に際して所定の構造を有する治
具を用いることを特徴とする。図12は、そのような専
用治具10の構成を示す図である。図12において、1
01は、チップ管2の中心軸と排気孔112の中心軸と
を略一致させることを可能とし、且つプレスフリット3
1を加熱、溶融させる際にチップ管2の倒れを防止する
ための棒状部材である。同部材101は、筒状部21
の内径(例えば直径φ4.5mm)と略一致する外径
(例えば直径φ4.3mm)を有する、円柱状の第1部
分101Aと、同部分101Aの先端部から連続的に
外径が小さく変わる、テーパ面を有する連結部分として
の第3部分101Bと、同部101Bと連結して、当
該棒状部材101の先端部をなす円柱状の第2部分10
1Cとから成り、第2部分101Cの外径(例えば直径
φ2.9mm)は排気孔112の径(例えばφ3.0m
m)にほぼ等しい。又、102は、図13に示すよう
な、縦断面形状がU字状の支柱であり、その天板部分1
02Aの裏面に棒状部材101の第1部分101Aの他
端部が溶接されている。これにより、下方に吊り下がっ
た棒状部材101が支柱の天板部分102Aによって支
えられている。又、103は支柱102の側板部分10
2B(その上部が天板部分102Aの側辺部に接合され
ている)の下部にその上端部(又は上面部)が接続され
た基部であり、例えば、その内径がプレスフリット31
の外径よりも大きいリング形状をしている。基部103
の下端部(又は下面部)は、プレスフリット31の配設
位置よりも外側の第2基板111の主面に接触可能であ
る。そして、棒状部材101の長さ寸法は、支柱102
及び基部103の高さ寸法の合計値よりも大きく設定さ
れている。このように、治具10は、棒状部材101、
支柱102および基部103より構成されている。
【0058】又、封着部材の母材となる低融点ガラス
は、基部103で囲まれる空間内に納まる筒形状にプレ
ス成形され、その外径が中空部材の一端部(チップ管2
の外縁部22A)の外径よりも大きく、その最内径が筒
状部21の外径よりも大きく且つチップ管2の一端部の
外径よりも小さいプレスフリット31である。
【0059】密封容器本体1とチップ管2とを接合させ
るための封着材3を形成するためには、上述したように
チップ管2の周囲(外周)にプレスフリット31を配置
し、このプレスフリット31を加熱、溶融させて低融点
ガラスを流動させ、密封容器本体1とチップ管2とを接
合させ、その後、流動状のフリットガラスを冷却させ
る。
【0060】プレスフリット31を加熱、溶融させる際
に振動等の何らかの原因で密封容器本体1に設けられた
排気孔112とチップ管2との位置関係がずれると、そ
れぞれの中心軸が互いに一致しなくなり、密封容器本体
1の排気を行う際に排気する気体(例えば空気)の、排
気孔112およびチップ管2の内部における流出ベクト
ルが一様とならないため、例えばチップ管2の内部にお
ける排気気体の排出経路に障害要素(例えば、チップ管
2内における乱流等の排気抵抗)の影響が発生し易く、
十分な真空度が得られない等の排気行程による排気状態
が不良となる。また、場合によっては溶融した低融点ガ
ラスが排気孔112を通じて密封容器本体1内部に入り
込み、密封容器本体1内部を汚染してしまう。
【0061】従って、上述の接合を行う際は、密封容器
本体1に設けられた排気孔112の中心軸がチップ管2
の中心軸と一致するように、密封容器本体1に設けられ
た排気孔112とチップ管2の中空部分とに棒状部材1
01を挿通させる必要がある。即ち、本実施の形態で
は、先ず、排気孔112の周辺の第2基板111の主
面上に配置されたチップ管2の筒状部21の他端部側か
ら予め筒状にプレス成形されたプレスフリット31を挿
入して、プレスフリット31の内面をフレア状開口部2
2の表面上に位置させる。次に、治具10の棒状部材
101をその第2部分101C側からチップ管2の中空
部分に挿入して、棒状部材101の第1部分101Aを
チップ管2の中空部分内に嵌め込む。これにより、両部
2,101の中心軸が互いに一致する。更に引き続い
て、フレア状開口部22より突出した棒状部材101の
第2部分101Cを排気孔112内まで挿入し、治具1
0の基部103の下面部を第2基板111の主面上に配
置する。これにより、両部101,112の中心軸が互
いに安定して一致するので、3つの部分2,101,1
12の中心軸が全て互いに安定して一致する。
【0062】この棒状部材101としては、図12に例
示したものに限られるわけではなく、チップ管2の中空
部分および排気孔112に挿通可能な形状(挿通させる
方向に垂直な断面形状)と径を有するものであればよ
い。
【0063】即ち、棒状部材101は、少なくとも上記
の第1及び第2部分101A、101Bを有し、第1部
分101Aの最大外径が筒状部21の内径に略等しく、
第2部分101Cの最大外径が排気孔112の径に略等
しければよい。例えば、第1部分101Aからステップ
的に第2部分101Cに形状が変化するときには、図1
2の連結部分101Bは不要となる。
【0064】さらに図12には、棒状部材101の先端
部101Cの挿通方向に垂直な方向の断面形状が排気孔
112の断面形状に同じであるように設定しているが、
排気孔112に挿通する部分にテーパを設けてもよい。
【0065】また、棒状部材101の挿通方向に垂直な
方向の断面形状が変化していてもよい。
【0066】以上に説明した、棒状部材101を排気孔
112内とチップ管2の中空部内とにわたって挿通させ
ることにより、両部2,111の中心軸を互いに安定的
に略一致させることができると共に、加熱工程における
なんらかの振動があったとしても、チップ管2の倒れを
防止することができる。
【0067】なお、当然のことであるが、筒状の低融点
ガラス(熱可溶性材料)であるプレスフリット31は、
棒状部材101をチップ管2に挿通させる前にチップ管
2に装着しておく。そして、棒状部材101を挿通させ
ることで治具10が第2基板111の上に配置されるこ
とになり、この配置された状態で、密封容器本体1を含
めた全体を加熱炉の中に入れて加熱することにより、プ
レスフリット31を加熱、溶融させて密封容器本体1と
チップ管2との接合を行う。
【0068】ところで、図12にも示してあるように、
棒状部材101は支柱102に接続され、更にこの支柱
102が第2基板111に接触する基部103によって
接続された構造を有する治具10によって、チップ管2
の配置位置が決められているので、治具10をステンレ
ス(例えば、SUS304)のような金属材料で構成す
ると治具10全体をチップ管2よりも重いものとするこ
とができ、チップ管2がなんらかの原因で多少振動して
も、治具10は振動せずにその配置位置を保ち、チップ
管2の配置位置が安定する。
【0069】また、治具10が上述のような熱伝導率お
よび融点がガラスより高い金属材料によって構成されて
いるので、全体を加熱すると治具10全体が外部の加熱
源からの熱エネルギをもらって二次的な加熱源を構成す
ることになる。従って、棒状部材101を挿通すること
によって、チップ管2内部からも同管2の加熱がなさ
れ、プレスフリット31が溶融して得られた低融点ガラ
スとチップ管2との接合状態が良好となる。また、基部
103の高さをプレスフリット31の高さを越えるよう
に設定しているので、基部103からプレスフリット3
1への加熱も同時に行われることになり、プレスフリッ
ト31に対する加熱状態を一様とすることができること
から、プレスフリット31が溶融して得られた低融点ガ
ラスとチップ管2との接合状態がさらに一段と良好とな
る。
【0070】なお、上述のものでは、治具10の金属材
料にステンレスを用いた場合について述べたが、低融点
ガラスの溶融温度が摂氏400度程度であるので、これ
より高い温度の融点を有する金属材料ならば、治具10
の材料としてはいずれの材料のものであっても良い。と
くに上述したような二次的な加熱源を構成する観点か
ら、例えば銅によって治具10を構成してもよい。
【0071】(付記)本実施の形態で記載した治具10
を図7〜図11の場合にも適用可能であることは、勿論
である。
【0072】又、プレスフリット付のチップ管2の中空
部内に先ず棒状部材101を挿入した後に、チップ管2
の一端部を排気孔112周辺の主面上に接触させ、その
後、第2部分101Cを排気孔112内にまで挿入する
ようにしても良い。
【0073】実施の形態5. (A) 実施の形態1〜4で述べた排気口構造の形成方
法、即ち、チップ管2のフレア状の開口部22の外縁部
分22A上に配置したプレスフリット31を加熱溶融し
て密閉容器本体1とチップ管2とを封着する方法では、
排気工程中、密閉容器本体1の置き方次第によっては、
密閉容器本体1が風圧によって振動することがあり、こ
のような場合にはチップ管2の筒状部21とプレスフリ
ット31が溶融して得られる低融点ガラスの流動体3a
との境界100付近で応力集中が発生する(図20参
照)。その結果、排気工程中に上記境界100付近にお
けるチップ管2の筒状部21にクラックが入ることとな
り、チップ管2の強度特性が劣化してしまうという問題
点が生ずる。
【0074】(B) また実施の形態4においては、密
封容器本体1とチップ管2とを封着する際に図12に示
した治具10を使用しているが、図12の治具10の構
造では、封着工程での密閉容器本体1の冷却に伴い、チ
ップ管2の筒状部21の他端部から密閉容器本体1内に
不要な不純物ガスが吸入され、PDPの表示動作状態で
の品位を落としてしまうという問題点も発生し得る。
【0075】そこで、この実施の形態では、従来の問題
点を解決しつつ、且つ上記問題点(A),(B)をも解
決し得る密封容器の排気口構造を提案する。即ち、本実
施の形態の特徴点は、密閉容器本体1に設けられた排
気孔112の周辺の第2基板111の主面とチップ管2
のフレア状の開口部22の外縁部分22A(チップ管2
の一端部)との間に封着部材3を配置し、封着部材3
の上にチップ管2を配置した上で、同部材3を加熱・
溶融・冷却することでフリットガラス層をチップ管2の
一端部と主面との中間部に形成し、これによって両部
1,2の封着を行うようにした点にある。
【0076】また、本実施の形態では、図12に例示し
た治具10に改良を加えている。即ち、チップ管2の他
端部と外気とを遮断し得る蓋を治具10に設けることと
している。
【0077】以下、図面に基づき本実施の形態を詳述す
る。
【0078】図14は本実施の形態5に係る各部の配置
図を示す縦断面図である。図14において、実施の形態
1〜4と同一符号のものは同一のものを示す。即ち、1
は密封容器本体、2はチップ管、3は密封容器本体1と
チップ管2とを封着するために予め低融点ガラスを筒状
にプレス成形して得られた封着材(以下、プレスフリッ
トと称す)を示す。ここでは、内面部分に凹部ないしは
段差部(開口部22の外縁を保持する構造)が形成され
ており、且つその外径が開口部22の外縁寸法よりも大
きなプレスフリット3を用いる。しかも、プリスフリッ
ト3の最内径(最も内側の内径)は排気孔112の径よ
りも大であり、且つ開口部22の外縁寸法よりも小さ
い。尚、プレスフリット3の形状を上記の凹部を有しな
い単純な円筒形状としても良い。
【0079】以下の説明では、密封容器本体1の対象製
品としてPDP装置を取り上げるが、本実施の形態につ
いても、その性格上、これに限定されるものではない。
【0080】密封容器本体1は、PDPのバックパネル
11と、フロントパネル12と、バックパネル11とフ
ロントパネル12とを互いに封着する図示しない封止部
材とより構成されている。密封容器本体1のフロントパ
ネル12側の容器上板(第1基板)121とパックパネ
ル11側の容器下板(第2基板)111との間に、PD
P装置の必要部分が収納される。容器下板111の主面
からその内部にかけては排気孔112が設けられてお
り、同孔112と外部とを互いにつなぎ合わせるチップ
管2が、以下の形成方法を用いて排気孔112上方及び
同孔112の周辺の主面上方に設けられる。尚、チップ
管2を経てPDP内部の排気を行った後、チップ管2の
口(他端部)を閉めることで、PDP内部と外部との間
を隔離している。
【0081】この実施の形態に係る密閉容器の排気口構
造の形成方法は、次の通りである。即ち、(1)筒状に
プレス成形されており、その外径がチップ管2の一端部
の外径よりも大きく、且つその最内径が排気孔112の
径よりも大きく、しかも、その融点がチップ管2及び密
封容器本体1並びに後述する治具10の各融点よりも低
い熱可溶性材料(プレスフリット)3を排気孔112の
周辺の第2基板111の主面上に配設した上で、(2)
チップ管2の中心軸と排気孔112の中心軸とが略一致
するようにチップ管2の一端部を上記プレスフリット3
の表面(ここではプレスフリット3の凹部底面)上に配
設し、(3)プレスフリット3を加熱・溶融して密封容
器本体1とチップ管2の一端部とを互いに接合させてい
る。
【0082】なお、プレスフリット成形時の金型を変え
ることでプレスフリット3の形状を任意に選ぶことがで
きる。例えば、この選定により、プレスフリット3の高
さを変えたり、プレスフリット3の内径を排気孔112
の径に対してより一層大きく設定したりすることができ
る。このようにプレスフリット3の形状選定を通じてプ
レスフリット3の溶融状態を木目細かく設定することが
できるので、封着時の均質化向上という効果が得られ
る。
【0083】プレスフリット3の溶融後、流動化した低
融点ガラス(フリットガラス)を冷却して得られる封止
部材3eの形状断面は、図15に示すようになる。即
ち、図15の密封容器の排気口構造は、(a) 筒状部
21と、筒状部21に続き、その一端部に向かって径が
拡大するフレア状開口部22とを備え、開口部22及び
筒状部21が密封容器本体1に設けられた排気孔112
を覆うように上記一端部が排気孔112の周辺における
密封容器本体1の主面上方に位置していると共に、排気
孔112の中心軸と筒状部21の中心軸とが略一致して
いる中空部材2と、(b) 中空部材2の上記一端部に
付着して一端部と主面との間を充填する封着部材3eと
を備えている。
【0084】これにより、(1)低融点ガラスペースト
をチップ管2の外縁部の表面及び裏面上に手塗りするこ
となく、封着部材3eによって両部1,2の封着を確実
に行うことができると共に、(2)封着部材3eが境界
2A(図1参照)を越えて筒状部21の表面にまで広が
っていないので、上述した問題点(A)の発生をも防止
することができる。
【0085】次に、チップ管2(又は筒状部21)の中
心軸と排気孔112の中心軸とを一致させた状態でプレ
スフリット3の表面上に配置されたプレスフリット3
を、両中心軸の一致状態を保ったままで効率よく加熱・
溶融・冷却する実用的な方法について述べる。そのよう
な方法は、図16の縦断面図に示す治具10を用いるこ
とにより実現可能である。
【0086】図16において、治具10は、図12に示
す治具と基本的に同じ構造を有しており、軸心部ないし
棒状部101(第1部分101A、連結部分101B、
第2部分101C)、支柱部102(図13参照)、リ
ング部(基部)103及び蓋部104より構成される。
これらの内、蓋部104を有する点が、図12の治具と
構成上相違する点である。同部104は、第1部分10
1Aの(最大)外径に略等しい内径を有し、筒状部21
の表面よりも外側に張り出した、あたかもガラス製容器
の先端部の蓋の様な外形状を有している。
【0087】この治具10の使い方は、以下のとおりで
ある。即ち、密封容器本体1の第2基板111の主面上
に、排気孔112の周囲を取り囲む様に且つ同孔112
から所定の距離だけ離した状態で、筒状のプレスフリッ
ト3を配置し、そのプレスフリット3の凹部の底面上に
チップ管2を配置する。これにより、チップ管2は上記
凹部で支持されて、主面上方において立設する。そし
て、立設状態において、チップ管2の他端部が隠れるよ
うに蓋部104を他端部に被せる。
【0088】次に、治具10の軸心部101の第2部分
101Cを、蓋部104の中心孔及びチップ管2の中心
部ないしは中空部分を経て、密封容器本体1の排気孔1
12内に差し込む。このとき、第1部分101Aはチッ
プ管2の中空部分内に嵌め込まれ、各部2,3,10
1,104,112の中心軸が全て一致する。そして、
治具10自体をリング部103で支えつつ密封容器本体
1のプレスフリット3の外側に位置する主面上に立て
る。その上で、治具10を含む全体を加熱して、プレス
フリット3を溶融させ、その後、溶融して出来た流動状
のフリットガラスを冷却固定させる。
【0089】このような治具10を用いて両部1,2を
互いに封着すると、位置決めが安定する他、リング部1
03による2次加熱を受けてプレスフリット3の加熱が
均等に行われる。加えて、開口側であるチップ管2の他
端部に蓋部104を設けることで、封着工程時、特に冷
却時に不要な不純物ガスを吸入してしまう事態の発生を
格段に少なくすることができ、これにより表示動作状態
での品位を安定化させることが可能となる。
【0090】尚、本実施の形態では、プレスフリット3
に用いるフリットガラスの流動特性を適切に選定するこ
とで、より具体的には流動特性の鈍化したものをプレス
フリット3の母材に用いることで、溶融したフリットガ
ラスが排気孔112にまで流動しないようにしている。
【0091】以上の通り、本実施の形態によれば、チッ
プ管2のフレア状開口部22の内外周部及びフレア状開
口部22の外縁部(一端部)と第2基板111の主面と
の間の中間部分にのみ封着部材3eが存在することとな
るので、チップ管2の筒状部21において応力集中が発
生することが無くなり、排気工程中にチップ管2の筒状
部21とプレスフリットの流動体との境界付近において
筒状部21にクラックが入ったりすることがなくなり、
安定した封着状態を維持することができる。
【0092】また言うまでもないが、フリットガラスと
してプレス成形によって形成されたプレスフリット3を
利用しているので、フリットガラスの形状を任意の一定
形状にすることが可能であり、フリットガラスの量の調
整や取扱・保存が容易になる。
【0093】尚、図16に示す蓋部104を図12の治
具10にも適用可能であることは勿論である。
【0094】実施の形態6.図17は、本発明に関わる
実施の形態6における表示装置の一例を示したブロック
図であり、密封容器本体に相当する構成が、実施の形態
1〜5において説明したような排気口構造を有するPD
Pである。以下では、表示装置としてAC型プラズマデ
ィスプレイ装置について説明する。勿論、DC型プラズ
マディスプレイ装置にも適用可能である。
【0095】図17において、205は表示装置(AC
型プラズマディスプレイ装置)、200は表示装置本体
としてのPDP、201はPDP200内において表示
が行われる表示部、204はアドレス電極、Xnおよび
YnはそれぞれX電極およびY電極である。
【0096】表示装置205は電極としてアドレス電極
204、X電極XnおよびY電極Ynを備え、放電セル
203における放電動作に基づき画像を表示する部分で
ある表示部201を有するPDP200と、アドレス電
極204、X電極XnおよびY電極Ynのそれぞれの電
極に接続され、駆動のための電圧を供給する駆動部20
2とで構成される。
【0097】AC型プラズマディスプレイ装置において
は、所望の画像を得るために、アドレス動作として、ア
ドレス電極204と例えばY電極との間で書き込み電圧
を印加して書き込み放電を行わせ、表示に関わる放電セ
ル203を設定する(これは、一般的に良く知られてい
るAC型プラズマディスプレイ装置において、プラズマ
ディスプレイ中の誘電体に壁電荷を貯えさせる書き込み
動作)。その後、維持動作(表示動作)として、アドレ
ス動作によって設定された放電セル203に表示のため
の放電を行わせるため、X電極XnとY電極Ynとの間
に維持電圧を交互に印加する。
【0098】この維持動作によって、放電セル203の
X電極XnとY電極Ynとの間において放電が発生し表
示部201に画像の表示が行われる。所定の維持動作が
完了すると表示部201の表示画像を変更するために消
去動作(上述の壁電荷を消失させる動作)のための消去
電圧をX電極XnとY電極Ynとの間に印加して壁電荷
を消去する。
【0099】上述の、アドレス電極204、X電極Xn
およびY電極Ynのそれぞれの電極への、書き込み電
圧、維持電圧および消去電圧のそれぞれの電圧、および
印加するべき電極の選択とタイミングなどの駆動制御を
行うのが駆動部202である。
【0100】そして、これまでに説明したような排気口
構造を有するPDP200を用いると、内部に溶融した
低融点ガラスによる汚染のない、表示状態の良好な表示
装置205が実現できる。また、例えば運搬の際の振動
等によるなんらかの外力が加わったとしても、接合部分
における曲げ強度が高く構成されているので、PDP2
00の排気口構造における損傷を招くことがない。
【0101】なお、以上の説明においては、PDPにつ
いて述べたが、蛍光表示管のようなものにも適用できる
ことは言うまでもなく、必ずしもPDPに限定されるも
のではない。
【0102】なお、以上に説明した排気孔112、チッ
プ管2およびプレスフリット31の形状については、円
形を基本とする形状、すなわちそれぞれ、円形開口の排
気孔、漏斗形状のチップ管、円筒状のプレスフリットで
あってもよいし、矩形形状を基本とする形状、すなわち
それぞれ、矩形開口の排気孔、開口形状が矩形である漏
斗形状のチップ管、角筒状のプレスフリットなど、ある
いは、それらの形状の組合せであってもよく、これまで
説明した作用、効果を同様に達成できることは言うまで
もない。
【0103】また、密封容器1の第2基板111に排気
孔112を設け、この排気孔112に接続するようなチ
ップ管2を第2基板111に接合させる場合について説
明したが、密封容器1の第1基板121に、第2基板1
11に設けた排気孔112と同様の排気孔を設け、この
排気孔に接続するようなチップ管2を第1基板121に
接合してもよいことは言うまでもなく、これまで説明し
た作用、効果を同様に達成できることは明らかである。
【0104】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、以下に
述べるような効果を奏する。
【0105】まず、第1の発明に関わる密封容器の排気
口構造においては、気密性を保つと共に、曲げ強度が高
くなり、良好な密封容器の排気口構造を実現することが
できる。
【0106】また、第2及び第14の発明に関わる密封
容器の排気口構造においては、封着部材は低融点ガラス
を母材とするので、密封容器の変形を防ぎながら密封容
器と中空部材とを接合することができる。
【0107】また、第3の発明に関わる密封容器の排気
口構造においては、低融点ガラスを中空部材の周囲に配
置した後、この低融点ガラスを溶融させることによって
密封容器本体と中空部材とを接合するようにしたので、
密封容器本体への溶融した低融点ガラスの流れ込みを防
止することができる。
【0108】また、第4の発明に関わる密封容器の排気
口構造においては、低融点ガラスがプレス成形によって
筒状に形成されているので、密封容器と中空対との接合
を確実にできると共に、中空部材への低融点ガラスの装
着が容易に行える。
【0109】また、第5の発明に関わる密封容器の排気
口構造においては、筒状に形成された一端部の内側が、
中空部材のフレア状の開口部と接触せず、かつ密封容器
本体に当接するように配設された上で、低融点ガラスの
溶融がなされるので、気密状態をより確実に実現でき
る。
【0110】また、第6の発明に関わる密封容器の排気
口構造においては、筒状に形成された低融点ガラスの一
端部の内側が、フレア状の開口部における外縁の径に略
等しい径の凹部を有するようにしたので、低融点ガラス
の配置精度が高まり、気密状態をより確実に実現でき
る。
【0111】また、第7の発明に関わる密封容器の排気
口構造においては、筒状に形成された低融点ガラスの外
径の大きさが、フレア状の開口部における外縁の径の
1.2〜1.4倍であるようにしたので、気密状態を確
実に実現できると共に、曲げ強度にも強い接合を実現す
ることができる。
【0112】また、第8の発明に関わる密封容器の排気
口構造においては、密封容器本体に、中空部材のフレア
状の開口部の外縁の少なくとも一部を保持する保持部が
設けられるようにしたので、より気密性を保つと共に、
曲げ強度も高くすることができる。
【0113】また、第9の発明に関わる密封容器の排気
口構造の形成方法においては、密封容器本体に設けられ
た孔と中空部材とを挿通してそれぞれの中心軸を略一致
するようにする棒状部材を有する治具を用い、中空部材
の周囲に筒状に形成された熱可溶性材料を加熱、溶融し
て密封容器本体と中空部材とを接合するようにしたの
で、容易に且つ安定的に孔と中空部材の両中心軸を略一
致させることができ、しかも、中空管の倒れを防止でき
ると共に中空部材の配置位置を安定化できる。
【0114】また、第10の発明に関わるプラズマディ
スプレイパネルにおいては、気密性を保つと共に、曲げ
強度が高くなり良好なプラズマディスプレイパネルを実
現することができる。
【0115】また、第11の発明に関わるプラズマディ
スプレイパネルの製造方法においては、密封容器本体に
設けられた孔と中空部材のそれぞれの中心軸を容易に且
つ安定的に略一致させることができ、しかも、中空管の
倒れを防止できると共に、中空部材の配置位置を安定化
したプラズマディスプレイパネルの製造方法を実現でき
る。
【0116】また、第12の発明に関わる表示装置にお
いては、内部に溶融した封着部材による汚染のない表示
状態の良好な表示部を有する表示装置が実現できる。ま
た、例えば運搬の際の振動等によるなんらかの外力が加
わったとしても、付着部材における曲げ強度が高く表示
部の排気口構造における損傷を招くことがない表示装置
を得ることができる。
【0117】また、第13ないし第20の各発明におい
ては、ガラスペーストを手塗りすることなく封着部材
で以て中空部材の一端部を主面上に確実に接合させるこ
とができると共に、中空部材の筒状部に応力が集中す
ることを防止でき、排気工程中に筒状部にクラックが発
生するのを抑止することができる。
【0118】特に、第17の発明においては、所定の治
具を用いているので、中空部材及び孔の両中心軸を安定
的に確実に、しかも容易に略一致させることができ、熱
可溶性材料及び中空部材の位置を高精度で安定して決定
付けることができると共に、熱可溶性材料が溶融した状
態でも中空部材及び孔の両中心軸の略一致状態を安定し
て維持することができる。
【0119】更に第18の発明によれば、蓋部を用いて
いるので、封着工程、特に冷却時での不要な不純物ガス
の密封容器本体内への吸入を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における密封容器の排気口構造
の要部断面図である。
【図2】 実施の形態1におけるプレスフリットをチッ
プ管の周囲に配置した状態を示す断面図である。
【図3】 実施の形態1におけるφ3/φ1と曲げ強度
との関係を示す図である。
【図4】 実施の形態1におけるφ3/φ1とリーク発
生率との関係を示す図である。
【図5】 実施の形態1における加熱の状態と封着材の
付着の様子を示す断面図である。
【図6】 実施の形態1における加熱の状態と封着材の
付着の様子を示す断面図である。
【図7】 実施の形態2におけるプレスフリットの形状
を示す断面図である。
【図8】 実施の形態2におけるプレスフリットの形状
を示す断面図である。
【図9】 実施の形態3における密封容器本体を構成す
る基板上に設けたチップ管の保持部を示す断面図であ
る。
【図10】 実施の形態3における密封容器本体を構成
する基板上に設けたチップ管の保持部を示す断面図であ
る。
【図11】 実施の形態3における密封容器本体を構成
する基板上に設けたチップ管の保持部を示す断面図であ
る。
【図12】 実施の形態4におけるチップ管を配置する
ための治具を示す断面図である。
【図13】 治具の支柱を示す図である。
【図14】 実施の形態5に係る密封容器の排気口構造
の形成方法を示す断面図である。
【図15】 実施の形態5に係る密封容器の排気口構造
の形成方法を示す断面図である。
【図16】 実施の形態5に係る密封容器の排気口構造
の形成方法を示す断面図である。
【図17】 実施の形態6における表示装置の一例を示
したブロック図である。
【図18】 従来の密封容器の排気口構造を示す要部断
面図である。
【図19】 従来の密封容器の排気口構造を示す要部断
面図である。
【図20】 実施の形態1の課題を示す断面図である。
【符号の説明】
1 密封容器本体、2 チップ管、3 封着材、31
プレスフリット、21円筒状部、22 フレア状の開口
部、121 第1基板、111 第2基板、 112 排気孔、113 凹部、114 凸部、104
蓋部。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状部、および前記筒状部に続き、その
    一端部に向かって径が拡大するフレア状の開口部を有
    し、前記開口部及び前記筒状部が密封容器本体に設けら
    れた孔を覆うように前記一端部が前記孔の周辺における
    前記密封容器本体の主面と接触していると共に、前記孔
    の中心軸と前記筒状部の中心軸とが略一致している中空
    部材と、 前記中空部材の前記一端部にあたる前記フレア状の開口
    部の外縁よりも外側における前記主面内の外縁外部か
    ら、前記外縁外部と前記外縁間の前記主面上及び前記開
    口部の表面上を経て前記フレア状の開口部と前記筒状部
    との境界を越えた前記筒状部の一部に至るまでの部分に
    のみ連続して付着する封着部材と、を備える密封容器の
    排気口構造。
  2. 【請求項2】 前記封着部材は低融点ガラスを母材とす
    ることを特徴とする、請求項1に記載の密封容器の排気
    口構造。
  3. 【請求項3】 前記低融点ガラスを前記中空部材の周囲
    に配置した後に、前記低融点ガラスを溶融させることに
    よって前記封着部材は形成されていることを特徴とす
    る、請求項2に記載の密封容器の排気口構造。
  4. 【請求項4】 前記低融点ガラスがプレス成形によって
    筒状に形成されていることを特徴とする、請求項3に記
    載の密封容器の排気口構造。
  5. 【請求項5】 前記低融点ガラスの一端部の内側が、前
    記フレア状の開口部と接触せず、前記密封容器本体の前
    記主面に当接するように、前記低融点ガラスが形成され
    ていることを特徴とする、請求項4に記載の密封容器の
    排気口構造。
  6. 【請求項6】 前記低融点ガラスの一端部の内側が、前
    記フレア状の開口部の前記外縁の径に略等しい径の凹部
    を有することを特徴とする、請求項4に記載の密封容器
    の排気口構造。
  7. 【請求項7】 前記低融点ガラスの外径が、前記フレア
    状の開口部の前記外縁の径の1.2〜1.4倍に該当す
    ることを特徴とする、請求項4ないし6のいずれかに記
    載の密封容器の排気口構造。
  8. 【請求項8】 前記密封容器本体に、前記のフレア状の
    開口部の前記外縁の少なくとも一部を保持する保持部が
    設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の密封容
    器の排気口構造。
  9. 【請求項9】 (a) 筒状部及び前記筒状部に続き、
    その一端部に向かって径が拡大するフレア状の開口部を
    有する中空部材を準備する工程と、 (b) 密封容器本体上に配置される前記中空部材の
    前記筒状部の内径と略同一の最大外径を有する第1部分
    と、前記第1部分につながり先端部分を形成すると共に
    前記密封容器本体に設けられた孔の径と略同一の最大外
    径を有する第2部分とを有する棒状部材、前記棒状部
    材にその一端部が接続されて当該棒状部材を支えるため
    の支柱、及びその上面部が前記支柱の他端部に接続さ
    れ且つその下面部が前記密封容器本体上に配置される基
    部を備える治具を準備する工程と、 (c) 前記基部で囲まれる空間内に納まる筒形状にプ
    レス成形され、その外径が前記中空部材の前記一端部の
    外径よりも大きく、その最内径が前記筒状部の外径より
    も大きく且つ前記一端部の前記外径よりも小さく、しか
    も、その融点が前記中空部材,前記治具及び前記密封容
    器本体の各融点よりも低い熱可溶性材料を準備する工程
    と、 (d) 前記熱可溶性材料を前記中空部材の周囲に配置
    した上で、前記棒状部材の前記第2部分を前記筒状部及
    び前記フレア状の開口部を介して前記孔内へ挿通させる
    ことで前記第1部分を前記筒状部内へ嵌め込むと共に、
    前記孔の中心軸と前記中空部材の中心軸とを略一致させ
    る工程と、 (e) 前記治具と共に前記熱可溶性材料を加熱、溶融
    して前記密封容器本体と前記中空部材とを互いに接合さ
    せる工程とを備える、密封容器の排気口構造の形成方
    法。
  10. 【請求項10】 プラズマディスプレイパネル本体と、 筒状部、および前記筒状部に続き、その一端部に向かっ
    て径が拡大するフレア状の開口部を有し、前記開口部及
    び前記筒状部がプラズマディスプレイパネル本体に設け
    られた孔を覆うように前記一端部が前記孔の周辺におけ
    る前記プラズマディスプレイパネル本体の主面と接触し
    ていると共に、前記孔の中心軸と前記筒状部の中心軸と
    が略一致している中空部材と、 前記中空部材の前記一端部にあたる前記フレア状の開口
    部の外縁よりも外側における前記主面内の外縁外部か
    ら、前記外縁外部と前記外縁間の前記主面上及び前記開
    口部の表面上を経て前記フレア状の開口部と前記筒状部
    との境界を越えた前記筒状部の一部に至るまでの部分に
    のみ連続して付着する封着部材と、を備えるプラズマデ
    ィスプレイパネル。
  11. 【請求項11】 (a) 筒状部及び前記筒状部に続
    き、その一端部に向かって径が拡大するフレア状の開口
    部を有する中空部材を準備する工程と、 (b) プラズマディスプレイパネル本体上に配置さ
    れる前記中空部材の前記筒状部の内径と略同一の最大外
    径を有する第1部分と、前記第1部分につながり先端部
    分を形成すると共に前記プラズマディスプレイパネル本
    体に設けられた孔の径と略同一の最大外径を有する第2
    部分とを有する棒状部材、前記棒状部材にその一端部
    が接続されて当該棒状部材を支えるための支柱、及び
    その上面部が前記支柱の他端部に接続され且つその下面
    部が前記プラズマディスプレイパネル本体上に配置され
    る基部を備える治具を準備する工程と、 (c) 前記基部で囲まれる空間内に納まる筒形状にプ
    レス成形され、その外径が前記中空部材の前記一端部の
    外径よりも大きく、その最内径が前記筒状部の外径より
    も大きく且つ前記一端部の前記外径よりも小さく、しか
    も、その融点が前記中空部材,前記治具及び前記プラズ
    マディスプレイパネル本体の各融点よりも低い熱可溶性
    材料を準備する工程と、 (d) 前記熱可溶性材料を前記中空部材の周囲に配置
    した上で、前記棒状部材の前記第2部分を前記筒状部及
    び前記フレア状の開口部を介して前記孔内へ挿通させる
    ことで前記第1部分を前記筒状部内へ嵌め込むと共に、
    前記孔の中心軸と前記中空部材の中心軸とを略一致させ
    る工程と、 (e) 前記治具と共に前記熱可溶性材料を加熱、溶融
    して前記プラズマディスプレイパネル本体と前記中空部
    材とを互いに接合させる工程とを備える、プラズマディ
    スプレイパネルの製造方法。
  12. 【請求項12】 その内部に表示のための電極を備える
    表示部本体、 筒状部、および前記筒状部に続き、その一端部に向かっ
    て径が拡大するフレア状の開口部を有し、前記開口部及
    び前記筒状部が表示部本体に設けられた孔を覆うように
    前記一端部が前記孔の周辺における前記表示部本体の主
    面と接触していると共に、前記孔の中心軸と前記筒状部
    の中心軸とが略一致している中空部材と、 前記中空部材の前記一端部にあたる前記フレア状の開口
    部の外縁よりも外側における前記主面内の外縁外部か
    ら、前記外縁外部と前記外縁間の前記主面上及び前記開
    口部の表面上を経て前記フレア状の開口部と前記筒状部
    との境界を越えた前記筒状部の一部に至るまでの部分に
    のみ連続して付着する封着部材と、を備える表示装置。
  13. 【請求項13】 (a) 筒状部と、前記筒状部に続
    き、その一端部に向かって径が拡大するフレア状開口部
    とを備え、前記開口部及び前記筒状部が密封容器本体に
    設けられた孔を覆うように前記一端部が前記孔の周辺に
    おける前記密封容器本体の主面上方に位置していると共
    に、前記孔の中心軸と前記筒状部の中心軸とが略一致し
    ている中空部材と、 (b) 前記中空部材の前記一端部に付着して前記一端
    部と前記主面との間を充填する封着部材とを備えること
    を特徴とする、密封容器の排気口構造。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の密封容器の排気口構
    造であって、前記封着部材は低融点ガラスを母材とする
    ことを特徴とする、密封容器の排気口構造。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の密封容器の排気口構
    造であって、 前記封着部材は、予め筒状にプレス成形されたプレスフ
    リットを前記孔の周辺における前記主面上に配置し、そ
    の後、前記プレスフリット上に前記中空部材の前記一端
    部を配置した上で前記プレスフリットを溶融し、その
    後、冷却することによって形成されたものであることを
    特徴とする、密封容器の排気口構造。
  16. 【請求項16】 (a) その主面より内部にかけて形
    成された排気用の孔を備える密封容器本体を準備する工
    程と、 (b) 筒状部及び前記筒状部に続き、その一端部に向
    かって径が拡大するフレア状開口部を備える中空部材を
    準備する工程と、 (c) 筒状にプレス成形され、その外径が前記中空部
    材の前記一端部の外径よりも大きく、その最内径が前記
    一端部の前記外径よりも小さく且つ前記孔の径よりも大
    きく、しかも、その融点が前記中空部材及び前記密封容
    器本体の各融点よりも低い熱可溶性材料を準備する工程
    と、 (d) 前記孔の周辺の前記主面上に前記熱可溶性材料
    を配設した上で、前記中空部材の中心軸と前記孔の中心
    軸とが略一致するように前記中空部材の前記一端部を前
    記熱可溶性材料の表面上に配設する工程と、 (e) 前記熱可溶性材料を加熱・溶融して前記密封容
    器本体と前記中空部材の前記一端部とを互いに接合させ
    る工程とを備えることを特徴とする、密封容器の排気口
    構造の形成方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の密封容器の排気口構
    造の形成方法であって、 前記工程(d)は、 (d−i) その最大外径が前記筒状部の内径と略同
    一である第1部分と、前記第1部分の一端につながり、
    その最大外径が前記孔の径と略同一であると共に先端部
    をなす第2部分とを備える棒状部材と、前記棒状部材
    の前記第1部分の他端に接続された天板部分とその上部
    が前記天板部分につながった側板部分とを備え、下方に
    延びる前期棒状部材を前記天板部分によって支える支柱
    と、前記支柱の前記側板部分の下部にその上面部分が
    接続され、かつその下面部分が前記熱可溶性材料の配設
    位置よりも外側の前記主面と接触しうる形状を有する基
    部とを備え、前記棒状部分の長さは前記天板部分から前
    記基部の前記下面部までの高さ寸法よりも大きく、且つ
    前記熱可溶性材料よりも高い融点を有する材料より構成
    される治具を準備する工程と、 (d−ii) 前記孔の周辺の前記主面上に前記熱可溶
    性材料を配設した上で、前記中空部材の前記一端部を前
    記熱可溶性材料の前記表面上に配設する工程と、 (d−iii) 前記中空部材の中空部分に前記棒状部
    材を挿入して前記第1部分を前記中空部分に嵌め込んだ
    上で、更に前記第2部分を前記孔内にまで挿入し、これ
    により、前記基部の前記下面部を前記主面上に接触配置
    させる工程とを備え、 前記工程(e)は、 (e−i) 前記治具と共に前記熱可溶性材料を加熱す
    る工程を備えることを特徴とする、密封容器の排気口構
    造の形成方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の密封容器の排気口構
    造の形成方法であって、 前記工程(d−i)は、 (d−i−1) 前記第1部分の前期最大外径と略同一
    の内径を有し、前記筒状部の外径よりも大きな外径を有
    する蓋部を準備する工程を備え、 前記工程(d−ii)は、 (d−ii−1) 前記熱可溶性材料の前記表面上に配
    設された前記中空部材の他端部に前記蓋部を被せる工程
    を備え、 前記工程(d−iii)は、前記蓋部の中心孔を介して
    前記棒状部材を前記中空部材の前記中空部分に挿入する
    工程であることを特徴とする、密封容器の排気口構造の
    形成方法。
  19. 【請求項19】 請求項13ないし15のいずれかに記
    載の前記密封容器本体がプラズマディスプレイパネル本
    体に該当することを特徴とする、プラズマディスプレイ
    パネル。
  20. 【請求項20】 請求項13ないし15のいずれかに記
    載の前記密封容器本体が映像を表示する表示部本体に該
    当することを特徴とする、表示装置。
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