JP3525782B2 - 二重管式放電管及びその製造方法 - Google Patents

二重管式放電管及びその製造方法

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JP3525782B2 JP00691199A JP691199A JP3525782B2 JP 3525782 B2 JP3525782 B2 JP 3525782B2 JP 00691199 A JP00691199 A JP 00691199A JP 691199 A JP691199 A JP 691199A JP 3525782 B2 JP3525782 B2 JP 3525782B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重管式放電管及
びその製造方法に関し、特に低温度環境下又は低電圧駆
動状態下において充分な輝度が得られる二重管式冷陰極
蛍光放電管及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ、ワードプロセ
ッサ、小型携帯テレビ、車載テレビ等で使用されるバッ
クライト方式の液晶表示装置において、液晶表示基板の
照明は蛍光放電管(蛍光ランプ)で行われる。この蛍光
放電管には小型でかつ消費電力が充分に小さいことが要
求されている。
【0003】ところが、低温度環境下で使用する場合、
この種の蛍光放電管の温度は充分に上昇しないために、
管内の水銀蒸気圧が低下して発光効率が低くなり、蛍光
放電管は充分な輝度を得ることができなかった。
【0004】このような技術課題を解決するために、二
重管式冷陰極蛍光放電管(二重管式CFL)が一般的に採
用される傾向にある。図10は従来技術に係る二重管式
冷陰極蛍光放電管の断面構造図である。図10に示すよ
うに、二重管式冷陰極蛍光放電管11は、内管12、こ
の内管12を気密空間16を介在して被覆する外管1
3、内管12内に配設された一対の放電用電極14A、
14B、放電用電極14Aに連接された端子15A及び
放電用電極14Bに連接された端子15Bを備えてい
る。端子15A、15Bはいずれも内管12内から外管
13外まで導出されている。
【0005】内管12及び外管13の両端部は溶融結合
により一体的に形成されている。図示しないが、内管1
2の内壁には、放電により発生する紫外線の照射を受け
て可視光線を放出するための蛍光膜が形成されている。
さらに、内管12内には、ネオンガスとアルゴンガスと
の混合ガスからなる放電用ガスが所定の圧力で封入され
ている。内管12と外管13との間の気密空間16は高
真空状態に保持されており、内管12の断熱効果が高め
られている。
【0006】このように構成される二重管式冷陰極蛍光
放電管11は、内管12と外管13との間の気密空間1
6を熱伝達性が低い高真空状態に保持しているので、内
管12の熱が外部に逃散しにくく、低温度環境下又は低
電圧駆動状態下で充分な輝度を得ることができるであろ
うと期待されていた。
【0007】図11乃至図15は製造方法を説明するた
めの各製造工程毎に示す二重管式冷陰極蛍光放電管の工
程断面図である。
【0008】(1)まず、図11に示すような筒状の細
長いガラス管の両端を気密に封じた内管12を準備し、
さらに、図12に示すような内管12の外径よりも大き
な内径を有する筒状で細長い形状のガラス管13Aを準
備する。内管12の図11中左側の一端には放電用電極
14A及び端子15Aが、図11中右側の他端には放電
用電極14B及び端子15Bがそれぞれ配設されてい
る。ガラス管13Aの両端は封じられていない開放状態
にある。
【0009】(2)次ぎに、図13に示すように、内管
12にスペーサ18を装着する。スペーサ18の内径は
内管12の外径とほぼ同一の寸法に設定されており、内
管12の外周面がスペーサ18の内周面に当接した状態
において装着が行われる。スペーサ18の一端側は放電
用電極14A部分に位置し、他端側は後にスペーサ18
を引き抜き排出するために内管12よりも外側に導出さ
れている。
【0010】(3)さらに、図13に示すように、内管
12にスペーサ18を介在させてガラス管13Aを装着
する。スペーサ18の外径はガラス管13Aの内径とほ
ぼ同一の寸法に設定されており、ガラス管13Aの内周
面とスペーサ18の外周面とが当接した状態において装
着が行われる。ガラス管13Aの図13中左側の一端
は、スペーサ18よりも外側に突出させており、内管1
2の一端側を包囲する位置に配設される。
【0011】(4)図14に示すように、ガラス管13
Aの一端側を溶融させ、このガラス管13Aの一端側と
内管12の一端側とが溶融結合により気密に封じられ
る。この工程においては、内管12の外周面とガラス管
13Aの内周面との間の離間寸法はスペーサ18により
均一に保たれている。
【0012】(5)この後、内管12とガラス管13A
との間のスペーサ18がガラス管13Aの他端側から抜
き取られ排出される。このスペーサ18の排出により内
管12とガラス管13Aとの間に空間が形成される。
【0013】(6)引き続き、ガラス管13Aの開放状
態にある他端側からガラス管13Aの内部の排気を行
い、所定の高真空状態に達した後、ガラス管13Aの他
端側を溶融させ、図15に示すようにガラス管13Aの
他端側が気密に封じられ、ガラス管13Aの内部には気
密空間16が生成される。
【0014】(7)最後に、ガラス管13Aの他端側を
溶融させてこのガラス管13Aの他端側と内管12の他
端側とを溶融結合させた後、ガラス管13Aの他端側の
余分な部分を切り取り、図10に示すように、右側の他
端から端子15Bを導き出す。即ち、ガラス管13Aの
右側の余分な部分を取り除くことにより、ガラス管13
Aから外管13が形成される。この結果、二重管式冷陰
極蛍光放電管11が完成する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
二重管式冷陰極蛍光放電管11においては、以下の点に
ついて配慮がなされていなかった。
【0016】(1)図14に示す内管12の一端側とガ
ラス管13Aの一端側とを溶融結合させた後にスペーサ
18を抜き取り排出させるが、スペーサ18の排出後に
は内管12がガラス管13Aの内部で片持支持の状態に
なり、内管12の自重で、或いは曲がりで内管12の他
端側が垂れ下がり、外管13の内壁に接触し易かった。
このような内管12の外管13の内壁への接触は、内管
12と外管13との間の気密空間の均一性(気密空間の
厚みの均一性)を失い、内管12と外管13との接触部
分において内管12から外管13の外部に集中的に熱放
出を生じてしまうので、断熱性を劣化させ、低温度環境
下、又は低電圧駆動状態下において期待通りの輝度特性
を得ることができなかった。
【0017】(2)スペーサ18を必要とすることか
ら、内管12にスペーサ18を装着させる工程、図12
に示す内管12にスペーサ18を介在させてガラス管1
3Aを装着させる工程、図13に示す内管12の一端側
及びガラス管13Aの一端側を溶融結合させた後にスペ
ーサ18を抜き取り排出する工程が製造プロセスに組み
込まれ、製造工程数を増加させてしまい、製造プロセス
を煩雑化させてしまう。
【0018】(3)製造工程数の増加により生産性が低
下し、製造コスト並びに製品コストを増加させてしま
う。
【0019】(4)装着時にはスペーサ18を内管1
2、ガラス管13Aのそれぞれに当接させ、しかも排出
時には内管12、ガラス管13Aのそれぞれに当接させ
た状態でスペーサ18を排出させるために、内管12、
ガラス管13Aのそれぞれに損傷や破損を与える可能性
があった。損傷や破損が生じた場合には二重管式冷陰極
蛍光放電管11は不良品になってしまうので、製造上の
歩留まりを低下させてしまう。
【0020】(5)スペーサ18の装着から排出までの
一連の動作が複雑であり、しかも内管12や外管13の
損傷や破損を与えないように高精度でスペーサ18の動
作を制御することは実質的に難しいので、製造プロセス
の自動化を構築することが実現できなかった。
【0021】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。従って、本発明の目的は、断熱効果を向
上させることができ、低温度環境下又は低電圧駆動状態
下(低電力駆動状態下)において優れた輝度特性を得る
ことができる二重管式放電管を提供することである。
【0022】さらに、本発明の目的は、落下や振動の影
響下においても、気密空間の寸法を一定に維持でき、断
熱性効果を安定して維持できる二重管式放電管を提供す
ることである。
【0023】そして、本発明の目的は、低電圧駆動状態
下(低電力駆動状態下)や過酷な動作環境においても、
安定な輝度特性を有する二重管式放電管を提供すること
である。
【0024】さらに、本発明の他の目的は、製造工程の
簡略化と製造コストの削減が可能で、かつ製造歩留まり
の高い二重管式放電管の製造方法を提供することであ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴は、内部に一対の放電用電極が
配設され、放電用ガスが封入された第1封体管(内管)
と、この第1封体管の周囲を気密空間を介在して被覆す
る第2封体管(外管)と、放電用電極の近傍において、
第1封体管と第2封体管との間に配置された、気密空間
の寸法を調節するための空間調節用突起を備えた二重管
式放電管であることである。ここで、「空間調節用突
起」は、第1封体管と第2封体管との間の気密空間の寸
法を一対の放電用電極それぞれの近傍において均一に保
つためのものである。例えば、第1封体管が細長い筒状
のガラス管で形成され、第2封体管が第1封体管よりも
径の大きな細長い筒状のガラス管で形成される場合、
「空間調節用突起」は、第2封体管の中心部分に第1封
体管を配置させ、第1封体管と第2封体管との間の放電
用電極近傍の気密空間の寸法を均一に調節することがで
きる。さらに、本発明の第1の特徴の二重管式放電管に
おいて、「放電用電極の近傍」とは、放電用電極の先端
部分と、第1封体管と第2封体管との溶融結合部の間の
意である。空間調節用突起は、一対の放電用電極の少な
くとも一方の近傍において、第1封体管と第2封体管と
の間に配置されていればよく、一対の放電用電極のそれ
ぞれの近傍に配置されていてもかまわない。
【0026】このように構成される二重管式放電管にお
いては、第1封体管と第2封体管との間の気密空間(気
密空間の厚さ)を少なくとも放電用電極近傍で均一な寸
法に保つことで気密空間の断熱性効果を向上させること
ができ、特に低電圧駆動状態下(低電力駆動状態下)及
び低温度環境下での輝度特性を向上させることができ
る。
【0027】本発明の第1の特徴に係る二重管式放電管
において、空間調節用突起は、たとえば、第2封体管と
同一の材料で第2封体管と一体として構成し、第2封体
管の内壁から第1封体管の方向に向かって突出するよう
に構成すればよい。
【0028】また、本発明の第1の特徴に係る二重管式
放電管において、空間調節用突起の突出した先端部分が
第1封体管又は第2封体管に点接触できるような形状に
形成しすることが好ましい。ここで、空間調節用突起の
突出した先端部分が「点接触できるような形状」とは、
空間調節用突起の先端部分が第1封体管又は第2封体管
に接触したとしても第1封体管の熱が空間調節用突起を
通して第2封体管に逃げにくくした形状である。例え
ば、空間調節用突起の先端部分は、針形状、円錐形状等
の形状で形成されることが好ましい。空間調節用突起の
先端部が点接触できるような形状とすることにより、第
1封体管と接触した場合であっても、この接触部分の熱
抵抗値を高くすることができる。この結果、第1封体管
の熱を第2封体管に逃げにくくできるので、断熱性効果
を向上させることができ、より一層、輝度特性を向上さ
せることができる。更に、この空間調節用突起は、第1
封体管の有効発光エリア外に位置していることが好まし
い。ここで、「第1封体管の有効発光エリア外」とは、
空間調節用突起で光の導出を妨げない領域内という意で
ある。このように、空間調節用突起を第1封体管の有効
発光エリア外に配設することで空間調節用突起で光の導
出を妨げることがなくなり、より一層、低温度環境下で
の輝度特性を向上させることができる。
【0029】本発明の第2の特徴は、内部に一対の放電
用電極が配設され放電用ガスが封入された第1封体管を
用意する工程と、この第1封体管の周囲を被覆する第2
封体管を用意し、第2封体管の所定の位置に、第2封体
管の内壁から第2封体管の中心軸に向かって突出した空
間調節用突起を形成する工程と、放電用電極の近傍に空
間調節用突起が対向するように、第2封体管の内部に、
第1封体管を挿入し、空間調節用突起で第1封体管と第
2封体管との間の寸法を調節する工程と、第2封体管の
内部を所定の到達圧力まで真空排気する工程と、第1封
体管の端部と第2封体管とを溶融結合し、第1封体管と
第2封体管の間に気密空間を形成する工程を備えた二重
管式放電管の製造方法であることである。
【0030】このような二重管式放電管の製造方法にお
いては、第2封体管の内部に第1封体管を配置する際
に、第1封体管又は第2封体管に予め形成した空間調節
用突起で第1封体管の配置位置を調節することができ
る。従って、従来のスペーサの使用をなくすことがで
き、第1封体管にスペーサを装着する工程、第1封体管
にスペーサを介在させて第2封体管を装着する工程、及
びスペーサを排出する工程をなくすことができるので、
二重管式放電管の製造工程を簡略化するし、製造工程数
を減少させることができる。さらに、スペーサの装着動
作や排出動作等、スペーサの複雑な動作をなくすことが
できるので、二重管式放電管の製造の自動化を実現する
ことができる。さらに、スペーサの装着動作や排出動作
等に起因する封体管の損傷や破損、或いは異物の混入を
なくすことができるので、製造上の歩留まりを向上させ
ることができる。さらに、製造工程の簡略化を実現する
ことにより、製造コストを減少させることができる。
【0031】また、このような二重管式放電管の製造方
法においては、第2封体管の空間調節用突起を放電用電
極の近傍で、第1封体管の端部と第2封体管とを溶融す
る溶融結合部に設けても良い。これにより、製造後にお
いて、この空間調節用突起は残らないこととなるが、第
1封体管と第2封体管の配置位置を調節することができ
る。
【0032】なお、空間調節用突起を溶融結合部に設け
るよりも、放電用電極の近傍でこの溶融結合部外に設け
る方が、第1封体管と第2封体管の配置位置をよりいっ
そう正確に規制することができる。これは、第1封体管
の端部形状が製造工程上ばらついているため、この形状
ばらつきにより第1封体管と第2封体管の配置位置がば
らつくためである。
【0033】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発
明の第1の実施の形態に係る二重管式放電管(二重管式
冷陰極蛍光放電管)の断面構造図である。図1に示すよ
うに、本発明の第1の実施の形態に係る二重管式放電管
1は、内部に一対の放電用電極4A及び4Bが配設さ
れ、放電用ガスが封入された第1封体管(内管)2と、
この第1封体管2の周囲を気密空間6を介在して被覆す
る第2封体管(外管)3と、一対の放電用電極4A及び
4Bのそれぞれの近傍において、第1封体管2と第2封
体管3との間に配置された、気密空間6の寸法を調節す
るための空間調節用突起7A,7B,7C及び7Dを備
えている。
【0034】第1封体管2は例えば1.4mm〜1.8mmの外径
寸法の細長い筒状のガラス材料で形成された封止管であ
る。また、第2封体管3は第1封体管2の外径寸法より
も大きい例えば2.4mm〜2.6mmの外径寸法で形成された細
長い筒状のガラス材料で形成された封止管である。この
ように両者の外形寸法を選ぶことにより、第2封体管3
の内部に第1封体管2を配設できる。そして、第1封体
管2、第2封体管3のそれぞれの両端部分は溶融結合に
より一体的に形成されいる。この結果(上記の外形寸法
の関係から)、第1封体管2から第2封体管3までの間
の気密空間6の寸法は、肉厚を考慮すれば、約0.45mm〜
0.6mm程度になる。
【0035】図示しないが、第1封体管2の内壁には、
放電により発生する紫外線の照射を受けて可視光線を放
出させるために蛍光膜が塗布されている。さらに、第1
封体管2の内部には、水銀放電を発生させるための必要
一定量の水銀(水銀粒)と、点灯を助けるための放電用
ガスとが封入されている。放電用ガスにはアルゴン(Ar)
ガス、キセノン(Xe)ガス等の希ガスが使用され、第1封
体管2の内部の圧力は5.3kPa〜13kPa程度に設定され
ている。第2封体管3の内壁には、空間調節用突起7A
〜7Dのそれぞれの表面を含めて、基本的には蛍光膜が
塗布されていない。なお、可視光線の放出率を高くする
等の目的で、第2封体管3の内壁に蛍光膜を塗布するこ
とができる。
【0036】一対の放電用電極4A、4Bは、第1の実
施の形態においていずれも円筒形状で形成され、ニッケ
ル(Ni)等の電極材料で形成されている。一対の放電用電
極4A、4Bのそれぞれの電極形状は特に限定されず、
皿形状、棒形状、ワイヤ形状等、様々な形状を採用する
ことができる。端子5Aの一端側は放電用電極4Aに電
気的に接続され、他端側は第2封体管3の外部に導出さ
れている。同様に、端子5Bの一端側は放電用電極4B
に電気的に接続され、他端側は第2封体管3の外部に導
出されている。端子5A、5Bはいずれも例えばニッケ
ル等の電気伝導性が良好な金属材料で形成されており、
端子5Aと放電用電極4Aとの間、及び端子5Bと放電
用電極4Bとの間のそれぞれは、例えば、溶融結合、ろ
う接又は半田接合等により接合されている。
【0037】第1封体管2と第2封体管3との間の気密
空間6の内部は第1の実施の形態において断熱性効果が
最も期待できる高真空状態に保持されている。例えば、
気密空間6の内部は133mPa〜1.3mPa程度の高真空状態に
保持されることが好ましい。さらに、気密空間6の内部
には熱伝導性の悪い(熱抵抗値の高い)断熱性気体、例
えばアルゴンガス、エチレンガス、エタンガス、一酸化
窒素ガス、クリプトンガス、フレオンガスのいずれか1
種類のガス、又は複数種類のガスを混合した混合ガスを
充填することができる。
【0038】第1の実施の形態において、空間調節用突
起7A〜7Dは、第2封体管3と同一の材料で第2封体
管3と一体として構成され、さらに、第2封体管3の内
壁から第1封体管2の方向に向かって突出するように構
成されている。この空間調節用突起7A〜7Dにより、
第1封体管2と第2封体管3との間の気密空間6の寸法
(気密空間6の厚み)が少なくとも放電用電極4Aと4
Bとの間の放電領域において均一に保つために配設され
ている。
【0039】空間調節用突起7A及び7Bは、図1中左
側の放電用電極4Aの近傍、詳細には第1封体管2の有
効発光エリア外の領域に配設されている。この領域は、
二重管式放電管1の暗黒部内(図1中、放電用電極4A
から左側の領域及び放電用電極4Bから右側の領域)で
ある。図2は図1のF2−F2切断線部分で切った二重
管式放電管1の拡大断面構造図である。気密空間6の寸
法を均一に保つ(図1中、第1封体管2の上部外周面と
第2封体管3の上部内周面との間の気密空間6の寸法
と、第1封体管2の下部外周面と第2封体管3の下部内
周面との間の気密空間6の寸法とを均一に保つ)ため
に、第2封体管3の上部内周面に空間調節用突起7Aが
配設され、この空間調節用突起7Aに対向する位置、即
ち、第1封体管2の中心軸に関して約180度回転させた
位置となる第2封体管3の下部内周面に空間調節用突起
7Bが配設されている。空間調節用突起7A、7Bの先
端部分は、いずれも第1封体管2の外周面に接触する
か、また僅かな隙間を保持して近接するように形成され
ている。すなわち、空間調節用突起7Aの最先端と空間
調節用突起7Bの最先端との間の寸法は、第1封体管2
の外径寸法と実質的に同一か、又は第1封体管2の外径
寸法よりも僅かに大きな寸法に設定されている。
【0040】同様に、空間調節用突起7C及び7Dは、
図1中右側の放電用電極4Bの近傍に配設される。気密
空間6の寸法を均一に保つために、第2封体管3の上部
内周面に空間調節用突起7Cが配設され、第1封体管2
を中心に約180度回転させた対向する位置において第2
封体管3の下部内周面に空間調節用突起7Dが配設され
ている。空間調節用突起7C、7Dの先端部分は、いず
れも空間調節用突起7A、7Bのそれぞれの先端部分と
同様に、第1封体管2の外周面に接触するか、また僅か
な隙間を保持して近接するように形成されている。すな
わち、空間調節用突起7Cの最先端と空間調節用突起7
Dの最先端との間の寸法は、第1封体管2の外径寸法と
実質的に同一か、又は第1封体管2の外径寸法よりも僅
かに大きな寸法に設定されている。
【0041】空間調節用突起7A、7B、7C、7Dの
先端部分の形状は、いずれも第1封体管2の外周面に接
触した時に点接触となるような形状で形成されている。
図1及び図2においては、空間調節用突起7A、7B、
7C、7Dの先端部分の形状は円錐形状で形成されてい
るが、本発明の第1の実施の形態においては、これらの
空間調節用突起7A、7B、7C、7Dの先端部分の形
状は針形状等の他の形状でもかまわない。
【0042】以上説明したような本発明の第1の実施の
形態に係る二重管式放電管1においては、第1封体管2
と第2封体管3との間の気密空間6(気密空間6の厚
さ)を少なくとも放電用電極4Aと4Bとの間で均一な
寸法に保つことで気密空間6の断熱性効果を所望の値に
維持し、特に低温度環境下での輝度特性を安定に維持で
きる。これとともに、空間調節用突起7A及び7Bを放
電用電極4Aの近傍に、空間調節用突起7C及び7Dを
放電用電極4Bの近傍にそれぞれ配設したことで空間調
節用突起7A〜7Dで光の導出を妨げることがなくな
り、低温度環境下での輝度特性を向上させることができ
る。
【0043】さらに、このように構成される本発明の第
1の実施の形態に係る二重管式放電管1においては、空
間調節用突起7A〜7Dが第1封体管2に接触した場合
の接触部分の熱抵抗値を点接触としたことで高くするこ
とができ、第1封体管2の熱を第2封体管3に逃げにく
くできるので、断熱性効果を向上させることができ、よ
り一層、輝度特性を向上させることができる。
【0044】さらに、本発明の第1の実施の形態に係る
二重管式放電管1は、二重管式放電管1を落下させてし
まったり、振動させてしまった場合でも空間調節用突起
7A〜7Dにより第2封体管3の中央部分に第1封体管
2を保つことができるので、気密空間6の断熱性効果を
向上させることができ、常に安定な輝度特性を得ること
ができる。
【0045】次に、本発明の第1の実施の形態に係る二
重管式放電管の製造方法を、図3乃至図8に示す工程断
面図を用いて、簡単に説明する。
【0046】(1)まず、周知のガラス切断技術、ガラ
スシールド技術等を使用し、図3に示すように、第1封
体管2を形成する。この第1封体管2は、内壁に蛍光膜
が塗布され、内部に放電用ガスが充填され、内部に放電
用電極4A及び4Bが形成され、さらに内部から外部に
端子5A及び5Bが導出された状態で形成されている。
【0047】(2)第2封体管3を形成するために、図
4に示すガラス管3Aを用意する。ガラス管3Aは細長
い筒状で形成されており、図4中、右側及び左側のガラ
ス管3Aの両端は開放状態にある。
【0048】(3)次ぎに、図5に示すように、第2封
体管となるガラス管3Aの所定の位置に、第2封体管
(ガラス管)3Aの内壁から第2封体管(ガラス管)3
Aの中心軸に向かって突出した複数の空間調節用突起7
A,7B,7C及び7Dを形成する。「所定の位置」と
は、二重管式放電管の完成後に第1封体管2の放電用電
極4A及び4Bの近傍となる位置の意である。この所定
の位置は、第1封体管2の放電用電極4Aと4Bの間の
距離を予め測定しておけば、あるいは設計データから、
容易に推定(設計)できる。即ち、ガラス管3Aの内周
面において、放電用電極4Aの近傍となると推定される
位置に空間調節用突起7A、7Bのそれぞれを形成す
る。また、第1封体管2の放電用電極4Bの近傍となる
と推定される位置に空間調節用突起7C、7Dのそれぞ
れを形成する。これらの空間調節用突起7A〜7Dは、
ガラス管3Aの所定の部分をガスバーナーで加熱溶融
し、加熱溶融された部分を所定のストロークを持ったピ
ンで突いて形成する。ピンのストロークにより、空間調
節用突起7A〜7Dのガラス管3Aの内周面からの高さ
が、図1及び図2に示す気密空間6の寸法(気密空間6
の厚さ)と実質的に同一か又は僅かに低くなるように、
内側に突き出る空間調節用突起7A,7B,7C,及び
7Dの最先端の高さが調節される。こうして、空間調節
用突起7Aの最先端と空間調節用突起7Bの最先端との
間の寸法、空間調節用突起7Cの最先端と空間調節用突
起7Dの最先端との間の寸法はいずれも第1封体管2の
外径寸法と実質的に同一か又は僅かに大きい寸法に設定
できる。なお、若干工程数が増大するものの、ガラス管
3Aの内部を所定の真空排気装置で減圧し、この減圧状
態で、ガスバーナーでガラス管3Aの所定の位置を選択
的に加熱溶融し、この所定の位置において溶融されたガ
ラスを、それぞれ内部に引き込ませて、空間調節用突起
7A,7B,7C及び7Dを形成しても良い。
【0049】(4)こうして形成した複数の空間調節用
突起7A〜7Dを利用しながら、図6に示すように、複
数の空間調節用突起7A〜7Dのそれぞれの位置に、一
対の放電用電極4A及び4Bが対向するように、第1封
体管2をガラス管3Aの内部に挿入して行き、配設す
る。ここで、第1封体管2は空間調節用突起7A〜7D
の先端部分に当接させながらガラス管3A内に挿入され
配設されるので、ガラス管3Aのほぼ中央部分に第1封
体管2の配設位置が調節される。すなわち、図1及び図
2に示す第1封体管2と第2封体管3との間の気密空間
6の寸法が均一に調節される。
【0050】(5)図7に示すように、第1封体管2の
一端側(図7中、左側)とガラス管3Aの一端側とを溶
融により結合させ、この一端側を気密に封じる。ガラス
管3Aの他端側は開放された状態のままである。
【0051】(6)そして、ガラス管3Aの開放状態に
ある他端側からガラス管3Aの内部をターボ分子ポン
プ、クライオポンプ、油拡散ポンプ等の真空排気装置に
より排気し、ガラス管3Aの内部の圧力を133mPa〜1.3m
Pa程度のバックグランド圧力(到達圧力)に設定する。
【0052】(7)ガラス管3Aの内部圧力が133mPa〜
1.3mPaの範囲内の圧力に到達した時点で排気を停止し、
この内部圧力を維持した状態で図8に示すようにガラス
管3Aの他端側を溶融結合により気密に封じ、第1封体
管2とガラス管3Aとの間に気密空間6を生成する。
【0053】(8)そして、前述の図1に示すように、
第1封体管2の一端側(図1中、左側)とガラス管3A
の一端側とを溶融(封じ切り)により結合させることに
よりガラス管3Aから第2封体管3が形成され、余分な
ガラス管3Aが切り取られ、取り除かれる。これら一連
の製造工程により第1の実施の形態に係る二重管式放電
管1が完成する。
【0054】以上において説明した本発明の第1の実施
の形態に係る二重管式放電管の製造方法においては、第
2封体管3の内部に第1封体管2を配置する際に、ガラ
ス管3A(第2封体管3)に予め形成した空間調節用突
起7A〜7Dで第1封体管2の配置位置を調節すること
ができる。従って、前述の図13及び図14に示すスペ
ーサ18の使用をなくすことができ、第1封体管2にス
ペーサ18を装着する工程、第1封体管2にスペーサ1
8を介在させてガラス管3A(第2封体管3)を装着す
る工程、及びスペーサ18を排出する工程をなくすこと
ができるので、二重管式放電管1の製造工程を簡略化す
る(製造工程数を減少させる)ことができる。さらに、
スペーサ18の装着動作や排出動作等、スペーサの複雑
な動作をなくすことができるので、二重管式放電管1の
製造の自動化を容易に実現することができる。さらに、
スペーサ18の装着動作や排出動作等に起因する第1封
体管2や第2封体管3(ガラス管3A)の損傷や破壊を
なくすことができるので、製造上の歩留まりを向上させ
ることができる。さらに、製造工程の簡略化を実現する
ことにより、製造コストを減少させることができる。
【0055】さらに、本発明の第1の実施の形態に係る
二重管式放電管の製造方法においては、ガラス管3A
(第2封体管3)の空間調節用突起7A〜7Dはバーナ
ーによる部分的な加熱溶融で形成することができるの
で、空間調節用突起7A〜7Dを容易に形成することが
でき、生産性を向上させることができる。
【0056】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、二重管式放電管の第1封体管(内管)に空間
調節用突起を配設した例を説明するものである。図9は
本発明の第2の実施の形態に係る二重管式放電管(二重
管式冷陰極蛍光放電管)の断面構造図である。
【0057】図9に示す二重管式放電管1は、第1封体
管2の放電用電極4Aの近傍に気密空間6に突出し第1
封体管2と第2封体管3との間の気密空間6の寸法を調
節する空間調節用突起8A及び8Bと、第1封体管2の
放電用電極4Bの近傍に空間調節用突起8C及び8Dと
を備えている。空間調節用突起8A〜8Dはいずれも第
1封体管2の外周面に配設されている。本発明の第2の
実施の形態において、空間調節用突起8A〜8Dは、い
ずれも第1封体管2と同一のガラス材料で形成される。
そして、第1封体管2とは別途用意した部材からなる空
間調節用突起8A〜8D用のガラス材料を、第1封体管
2の外周面に、溶融結合により取り付けている。
【0058】このように構成される二重管式放電管1に
おいては、本発明の第1の実施の形態に係る二重管式放
電管1と同様の効果を得ることができる。さらに、別途
用意する空間調節用突起8A〜8D用のガラス材料の寸
法を予め統一しておくことにより、第1封体管2の外周
面に、均一の高さの空間調節用突起8A〜8Dを簡単に
取り付けることが可能となり、位置調整の精度が向上す
る。
【0059】なお、第2の実施の形態の変形例として、
放電用電極4A、4Bの近傍において、気密空間6に向
かって突出した空間調節用突起を外周面に有するガラス
管を用いて、第1封体管2を構成しても良い。こうすれ
ば、空間調節用突起用のガラス材料を、第1封体管2に
溶融結合する工程の必要はない。
【0060】(その他の実施の形態)本発明は上記の第
1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示
の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するもので
あると理解すべきではない。この開示から当業者には様
々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとな
ろう。
【0061】例えば、上記の第1及び第2の実施の形態
においては第1封体管2の両端と第2封体管3の両端と
はそれぞれ溶融により結合されているが、本発明におい
ては、第1封体管2と第2封体管3とは双方とは別部材
で形成された保持具を介して結合させることができる。
【0062】また、上記の第1の実施の形態(若しくは
第2の実施の形態)においては第2封体管3の内周面の
対向する位置にそれぞれ1個づつ合計2個の空間調節用
突起7A及び7B(若しくは8A及び8B)と、同様に
第2封体管3の内周面の対向する位置にそれぞれ1個づ
つ合計2個の空間調節用突起7C及び7D(若しくは8
C及び8D)を配設したが、複数個ずつ対向させてもか
まわない。例えば、複数個の空間調節用突起を、図1中
左側の放電用電極4Aの上方の第2封体管3の内周面
の、光の導出を妨げない領域に配置し、この複数個の空
間調節用突起に対向する位置、即ち、第1封体管2の中
心軸に関して約180度回転させた位置となる第2封体管
3の下部内周面に複数個の空間調節用突起を配置しても
良い。この場合、図1中右側の放電用電極4B側も複数
個ずつ空間調節用突起が対向することは勿論である。ま
た、放電用電極4A側と放電用電極4B側とが均等な位
置、即ち、第2封体管3の軸を2分する面に関して対称
な位置にそれぞれ複数個の空間調節用突起を軸方向に配
列すればよい。このように、複数個の空間調節用突起を
軸方向に配列することによっても、第1封体管2と第2
封体管3との間の気密空間6(気密空間6の厚さ)を均
一な寸法に保つことができ、気密空間6の断熱性効果を
向上させることができる。従って、特に低温度環境下で
の輝度特性を向上させることができる。そして、複数個
の空間調節用突起がそれぞれ放電用電極4A、4Bの近
傍に配設されているので光の導出を妨げることがなく、
より一層、低温度環境下での輝度特性を向上させること
ができる。
【0063】また、放電用電極4A及び4Bのそれぞれ
の近傍において、第2封体管3の円周方向に、3個、4
個若しくはそれ以上の個数の空間調節用突起を等間隔で
配列しても良い。さらに、円周方向に配列された空間調
節用突起の数が増大し、互いに連続した極限として、空
間調節用突起を第2封体管3の内周面の全域に沿って閉
環状に形成しても良い。この場合は、若干、突出高さを
高精度で調節することが難しくなるが、閉環状の空間調
節用突起が光の導出を妨げることがなく、気密空間6の
断熱性効果を向上させることができる。このため、閉環
状の空間調節用突起の場合であっても、低温度環境下で
の輝度特性を向上させることができる。
【0064】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。した
がって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特
許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められ
るものである。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、所望の断熱効果を容易
に実現可能で、しかもそれを安定して維持できる二重管
式放電管を提供することができる。この結果、低温度環
境下においても、優れた輝度特性を呈する二重管式放電
管を提供することができる。
【0066】また、本発明によれば、二重管式放電管を
落下させてしまったり、振動させてしまった場合でも気
密空間の寸法を一定に維持し、断熱性効果を安定して維
持できる。この結果、低電圧駆動状態下(低電力駆動状
態下)や過酷な動作環境においても、安定な輝度特性を
有する二重管式放電管を提供することができる。
【0067】さらに、本発明によれば、信頼性が高く、
生産コストの低い二重管式放電管を提供することができ
る。
【0068】さらに、本発明によれば、製造工程の簡略
化と製造コストの削減が容易な二重管式放電管の製造方
法を提供することができる。同時に、自動化が容易で、
且つ製造工程中の封体管の損傷や破損或いは異物の混入
を防止することができ、高い製造歩留まりを有した二重
管式放電管の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る二重管式放電
管の断面構造図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る二重管式放電
管の拡大断面構造図(図1のF2−F2切断線で切った
拡大断面構造図)である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る二重管式放電
管の工程断面図である(その1)。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る二重管式放電
管の工程断面図である(その2)。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る二重管式放電
管の工程断面図である(その3)。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る二重管式放電
管の工程断面図である(その4)。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る二重管式放電
管の工程断面図である(その5)。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る二重管式放電
管の工程断面図である(その6)。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る二重管式放電
管の断面構造図である。
【図10】従来技術に係る二重管式冷陰極蛍光放電管の
断面構造図である。
【図11】従来技術に係る二重管式冷陰極蛍光放電管の
工程断面図である(その1)。
【図12】従来技術に係る二重管式冷陰極蛍光放電管の
工程断面図である(その2)。
【図13】従来技術に係る二重管式冷陰極蛍光放電管の
工程断面図である(その3)。
【図14】従来技術に係る二重管式冷陰極蛍光放電管の
工程断面図である(その4)。
【図15】従来技術に係る二重管式冷陰極蛍光放電管の
工程断面図である(その5)。
【符号の説明】
1 二重管式放電管 2 第1封体管(内管) 3 第2封体管(外管) 4A,4B 放電用電極 5A,5B 端子 6 気密空間 7A〜7D,8A〜8D 空間調節用突起 3A ガラス管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/34 H01J 9/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に一対の放電用電極が配設され、放
    電用ガスが封入された第1封体管と、 前記第1封体管の周囲を気密空間を介在して被覆する第
    2封体管と、 前記一対の放電用電極のそれぞれの近傍において、前記
    放電用電極の先端部分と、第1封体管と第2封体管との
    溶融結合部の間の、前記第1封体管と前記第2封体管と
    の間に配置された、前記気密空間の寸法を調節するため
    の空間調節用突起とを備えたことを特徴とする二重管式
    放電管。
  2. 【請求項2】 前記空間調節用突起は、前記第2封体管
    と同一の材料で前記第2封体管と一体として構成され、
    前記第2封体管の内壁から前記第1封体管の方向に向か
    って突出していることを特徴とする請求項1に記載の二
    重管式放電管。
  3. 【請求項3】 前記空間調節用突起の突出した先端部分
    が、前記第1封体管に点接触できるような形状で形成さ
    れたことを特徴とする請求項1または2に記載の二重管
    式放電管。
  4. 【請求項4】 前記空間調節用突起は、前記第1封体管
    の有効発光エリア外に位置していることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか1項記載の二重管式放電管。
  5. 【請求項5】 少なくとも以下の工程を備えたことを特
    徴とする二重管式放電管の製造方法。 (イ)内部に一対の放電用電極が配設され放電用ガスが
    封入された第1封体管を用意する工程 (ロ)前記第1封体管の周囲を被覆する第2封体管を用
    意し、前記第2封体管の所定の位置に、前記第2封体管
    の内壁から前記第2封体管の中心軸に向かって突出した
    空間調節用突起を形成する工程 (ハ)前記一対の放電用電極のそれぞれの近傍におい
    て、前記放電用電極の先端部分と、第1封体管と第2封
    体管との溶融結合部の間で、前記空間調節用突起が対向
    するように、前記第2封体管の内部に、前記第1封体管
    を挿入し、前記空間調節用突起で前記第1封体管と前記
    第2封体管との間の寸法を調節する工程 (ニ)前記第2封体管の内部を所定の到達圧力まで真空
    排気する工程 (ホ)前記第1封体管の端部と前記第2封体管とを溶融
    結合し、前記第1封体管と前記第2封体管の間に気密空
    間を形成する工程
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