JPH08273614A - 冷陰極蛍光ランプ及びその製造方法 - Google Patents

冷陰極蛍光ランプ及びその製造方法

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JPH08273614A
JPH08273614A JP7676495A JP7676495A JPH08273614A JP H08273614 A JPH08273614 A JP H08273614A JP 7676495 A JP7676495 A JP 7676495A JP 7676495 A JP7676495 A JP 7676495A JP H08273614 A JPH08273614 A JP H08273614A
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JP
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glass
glass bulb
glass bead
bulb
fluorescent lamp
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JP7676495A
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Inventor
Harushige Sugimura
治茂 杉村
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Discharge Lamp (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成によりガラスバルブと電極のガラ
スビ−ドとを確実に仮固定できる上、気密封止の信頼性
をも向上しうる冷陰極蛍光ランプ及びその製造方法を提
供すること。 【構成】 4はマウントピンであって、それには電極3
Bが搭載されている。尚、この電極3Bはインナ−リ−
ド31a,封止線材31b,アウタ−リ−ド31cより
なるリ−ド線31と、インナ−リ−ド31aに固定され
た筒状の電極部32と、封止線材31bを覆い気密封止
された柱状のガラスビ−ド33とから構成されており、
ガラスビ−ド33の軸方向の長さは外径の150〜30
0%の範囲に設定されている。又、ガラスビ−ド33に
対応するガラスバルブ1の側方には、先端部に直線状の
押圧部5aを有する一対の押圧手段5,5が配置されて
いる。ガラスバルブ1の加熱後、押圧手段5,5の前進
によりガラスバルブ1は押圧部5aによって図示点線の
ように押圧・変形してほぼ線接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は冷陰極蛍光ランプ及び
その製造方法に関し、特に液晶表示装置に適用されるバ
ックライトユニットの冷陰極蛍光ランプにおいて、電極
のガラスバルブへの仮固定構造並びにその製造方法の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種蛍光ランプは、例えば図1
0に示すように、内面に発光層Aを有するガラスバルブ
Bのそれぞれの端部に電極Cを封止・配置して構成され
ている。特に、電極Cは、インナ−リ−ドC1と封止線
材C2とアウタ−リ−ドC3と封止線材C2を覆うガラ
スビ−ドDとからなるリ−ド線及びインナ−リ−ドC1
に固定された水銀ディスペンサ−Eにて構成されてい
る。尚、このディスペンサ−Eは、例えばゲッタ−材と
してのジルコニウム−アルミニウム合金及び水銀供給手
段としての水銀−チタニウム合金の粉末をニッケルなど
の金属板の表面及び裏面に被着して構成されている。
【0003】この蛍光ランプは、ガラスバルブBの内部
を例えば主成分をネオンとするネオン−アルゴンガスに
置換しガラスバルブBと電極Cのガラスビ−ドDとを封
止した後、高周波加熱装置によって水銀ディスペンサ−
Eを加熱し、それより放出される水銀をガラスバルブ内
空間に供給すると共に、不純ガスをゲッタ−材にて吸着
して完成される。
【0004】このように構成された蛍光ランプは、液晶
表示装置のバックライトユニットに適用した場合、ガラ
スバルブBのバルブ内径が例えば6mm以下と細いこと
もあってランプ輝度が高く、望ましい表示を得ることが
できるという特徴を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この蛍光ラ
ンプは、例えば次のように製造されている。まず、図1
1に示すように、マウントピンFに電極Cをセットする
と共に、一端に電極を気密に封止したガラスバルブB
を、その内部にマウントピンFが位置するようにセット
する。そして、ガラスビ−ドDに対応するガラスバルブ
部分の外方に一対の押圧手段G,Gを配置する。尚、こ
の押圧手段Gの端部には小さな端面面積を有する押圧部
Gaが形成されている。次に、図示しないガスバ−ナに
よって、ガラスビ−ドDに対応するガラスバルブBの外
周部分を加熱する。これによりガラスバルブBは勿論の
こと、ガラスビ−ドDもガラスバルブBを介して加熱・
軟化される。この状態において、押圧手段G,Gを前進
させてガラスバルブBを押圧すると、ガラスバルブBは
図示点線のように変形してガラスバルブBとガラスビ−
ドDとは図12にも示すように変形部Hにおいて部分的
に融着されて仮固定される。尚、ガラスバルブBとガラ
スビ−ドDとの間には、連通部Jが形成されている。次
に、このガラスバブBを排気装置Kにセットすると共
に、排気装置Kによってガラスバルブ内の不純ガスを連
通部Jを介して排出する。その後、ガラスバルブ内に不
活性ガスを所定量充填し、連通部Jをガスバ−ナにて加
熱することによりガラスバルブBとガラスビ−ドDとを
気密に融着し、カレット部分(排気装置側のガラスバル
ブ部分)を切り離す。然る後、高周波加熱装置により水
銀ディスペンサ−Eを加熱することにより、水銀がバル
ブ内空間に供給されると共に、高周波加熱に起因して放
出された不純ガスがゲッタ−材に吸着されて蛍光ランプ
が製造される。
【0006】しかしながら、ガラスバルブBの他端に電
極Cを仮固定する際に、ガラスバルブBは端面面積の小
さい押圧部Gaにて押圧される関係で、ガラスバルブB
とガラスビ−ドDとは接触面積の小さなほぼ点接触状態
になっている。このために、上述の製造過程において、
ガラスバルブBに振動や衝撃が付与されると、ガラスバ
ルブBとガラスビ−ドDとの仮固定部分が外れることが
ある。このような状態になると、水銀ディスペンサ−E
がガラスバルブ内面に接触するために、それの陰影が投
影されて外観特性が著しく損なわれるのみならず、ラン
プ軸方向の輝度分布が不均一になる。その上、ガラスビ
−ドDは、排気・封止工程において、ガラスバルブBに
対して偏心した状態で位置することになるために、両者
を気密に封止する際に、それぞれが接触している部分は
あまり変形することなく融着されるが、それぞれの間に
空間が形成されている部分はガラスバルブBが大きく変
形してガラスビ−ドDに融着される。従って、封止形態
(仕上がり状態)が異形状になるのみならず、偏肉によ
りクラックし易くなるという問題がある。
【0007】それ故に、本発明の目的は、簡単な構成に
よりガラスバルブと電極のガラスビ−ドとを確実に仮固
定できる上、気密封止の信頼性をも向上しうる冷陰極蛍
光ランプ及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、封止線材を有するリ−ド線と
封止線材を覆うガラスビ−ドを含む電極をガラスバルブ
の端部に配置すると共に、ガラスバルブとガラスビ−ド
とを気密に封止した冷陰極蛍光ランプにおいて、前記ガ
ラスビ−ドを、その形態をほぼ柱状に形成すると共に、
外周部分における軸方向の直線部の長さを外径の150
〜300%の範囲に設定して構成したものであり、本発
明の第2の発明は、前記ガラスビ−ドの外径をガラスバ
ルブの内径の50〜80%の範囲に設定したものであ
り、第3の発明は、前記ガラスバルブの内径を6mm以
下に設定したことを特徴とする。
【0009】又、本発明の第4の発明は、封止線材を有
するリ−ド線と封止線材を覆うほぼ柱状のガラスビ−ド
を含む電極をガラスバルブ内に配置し、ガラスバルブを
加熱することによってガラスバルブとガラスビ−ドとを
部分的に仮固定するに当たって、前記仮固定の予定部分
を、少なくとも直線状の押圧部を有する押圧手段にて押
圧することにより、ガラスバルブとガラスビ−ドとを軸
方向にほぼ線接触させることを特徴とし、第5の発明
は、前記ガラスビ−ドの外周部分における軸方向の直線
部の長さを外径の150〜300%の範囲に設定すると
共に、仮固定時にガラスビ−ドの外周部分を軸方向のほ
ぼ全長に亘ってガラスバルブにほぼ線接触させることを
特徴とする。
【0010】さらに、本発明の第6の発明は、封止線材
を有するリ−ド線と封止線材を覆うほぼ柱状のガラスビ
−ドを含む第1,第2の電極のうち、第1の電極をガラ
スバルブの一方の端部に気密に封止する工程と、第2の
電極を第1の電極に対向するようにガラスバルブ内に配
置すると共に、加熱状態のガラスバルブを少なくとも直
線状の押圧部を有する押圧手段にて押圧することによ
り、ガラスバルブとガラスビ−ドとを軸方向にほぼ線接
触状態で仮固定する工程と、ガラスバルブ内を不活性ガ
スにて置換した後、仮固定部分のガラスバルブとガラス
ビ−ドとを気密に封止する工程とを含むことを特徴と
し、第7の発明は、前記ガラスビ−ドの外周部分におけ
る軸方向の直線部の長さを外径の150〜300%の範
囲に設定すると共に、仮固定時にガラスビ−ドの外周部
分を軸方向のほぼ全長に亘ってガラスバルブにほぼ線接
触させることを特徴とする。
【0011】
【作用】上述の構成によれば、ガラスビ−ドの軸方向の
長さが外径の150〜300%の範囲に設定された電極
をガラスバルブに仮固定するに際し、ガラスビ−ドに対
応するガラスバルブ部分が軸方向に延びる押圧部にて押
圧される。この結果、両者は部分的に軸方向にほぼ線接
触状態で固定される。特に、ガラスビ−ドの外周部分の
ほぼ全長に亘ってガラスバルブと接触させることにより
仮固定状態が安定となり、製造過程での外れを防止でき
る。
【0012】
【実施例】次に、本発明の1実施例について図1〜図2
を参照して説明する。同図において、1は、バルブ内径
が6mm以下例えば3mm程度の硼・珪酸ガラスよりな
るガラスバルブであって、それの内面には発光層2が形
成されている。尚、ガラスバルブ1は、鉛ガラス,ソ−
ダガラス,低鉛ガラスなども使用できる。この発光層2
は、目的に応じて適宜の蛍光体を単独又は複数混合して
形成されている。そして、ガラスバルブ1の端部1a,
1bには、電極3A,3Bが配置されている。
【0013】この電極3A,3Bは、基本的に同じであ
り、例えばリ−ド線31の先端に筒状の電極部32を電
気的機械的に固定(例えば溶接)すると共にリ−ド線3
1の電極部32に近い部分に硼・珪酸ガラスよりなるガ
ラスビ−ド33を気密封止して構成されているが、電極
部32を省略し後述のインナ−リ−ドにて代用したり或
いは水銀ディスペンサ−を付設したりすることもでき
る。尚、この電極部32は、両端に開口を有する筒状の
他、一方の開口が塞がれている有底筒形や開口が縮小さ
れている筒形などに構成することもできる。特に、この
電極3Aにおけるガラスビ−ド33の形態は俵状を含む
柱状に構成されており、軸方向に直線部(ガラスバルブ
1の内面にほぼ平行な部分)を有する外周部分の長さL
は、外径dの150〜300%の範囲に設定されてい
る。尚、ガラスビ−ド33の外径dは、ガラスバルブ1
の内径Dの50〜80%の範囲に設定することが望まし
い。
【0014】上述のリ−ド線31は、基本的にインナ−
リ−ド31a,封止線材31b,アウタ−リ−ド31c
をそれぞれバット溶接(端面溶接)して構成されてい
る。このリ−ド線31において、インナ−リ−ド31
a,封止線材31b,アウタ−リ−ド31cのそれぞれ
の外径D1,D2,D3は、D1>D2>D3の関係に
設定されている。例えばこのリ−ド線31において、イ
ンナ−リ−ド31aには外径が1.0mmのニッケル線
が、封止線材31bには外径が0.6mmのコバ−ル
が、アウタ−リ−ド31cには外径が0.35mmのニ
ッケル線がそれぞれ使用されているが、他の材料に変更
したり、同一線材から一体的に加工したり、さらには外
径を適宜に変更することもできる。そして、この蛍光ラ
ンプには、後述する方法により、不活性ガス及び水銀が
所定量充填されている。
【0015】次に、この蛍光ランプの製造方法について
図3〜図9を参照して説明する。まず、図3に示すよう
に、内面に発光層2を有するかつ内径ガラスバルブ1の
一端1aに一方の電極3Aを位置させる。そして、ガラ
スバルブ1の端部1aを加熱し、ガラスバルブ1とガラ
スビ−ド33とを気密に封止する。次いで、図4に示す
ように、仮固定装置のマウントピン4に電極3Bを、リ
−ド線31のアウタ−リ−ド31cがマウントピン4に
挿入されるようにセットすると共に、前述のガラスバル
ブ1を、それの他端1cの所定部分に電極3Bが位置す
るようにセットする。そして、ガラスビ−ド33に対応
するガラスバルブ部分の側方に一対の押圧手段5,5を
配置する。尚、この押圧手段5の先端部には、同図bに
示すように、ほぼライン状の狭い面積を有する押圧部5
aが形成されており、押圧部5aの長さは例えばガラス
ビ−ド33の長さLに近似するように設定されている。
この状態において、ガラスビ−ド33に対応するガラス
バルブ部分を図示しないガスバ−ナにて加熱した後、押
圧手段5,5を前進させることにより、ガラスバルブ1
は図4(及び図3)において点線で示すように押圧・変
形(6)されてガラスビ−ド33とほぼ線接触状態にて
部分的に仮固定される。従って、図3の横断面である図
5に示すように、線接触状態の変形部6以外の部分に
は、連通部6Aが形成されている。尚、ここで、ほぼ線
接触状態とは、幅の狭い帯状の接触状態も含むものであ
る。
【0016】次に、図6に示すように、このガラスバル
ブ1内に水銀ディスペンサ−7を挿入・配置する。尚、
このディスペンサ−7は例えばニッケル板の表面にジル
コニウム−アルミニウム合金よりなるゲッタ−材を、裏
面に水銀−チタニウム合金よりなる水銀合金をそれぞれ
被着して構成されているが、ゲッタ−材と水銀合金の粉
末を混合してニッケル板に被着して構成することもでき
る。そして、このガラスバルブ1を排気装置8のヘッド
にセットすると共に、排気装置8を駆動させる。する
と、ガラスバルブ1の内部の空気,不純ガスなどが上述
の連通部6Aなどを介して排出される。尚、この際に、
ガラスバルブ1(電極,水銀ディスペンサ−を含む)を
適度に加熱すれば、効果的に脱ガス処理を行うことがで
きる。次いで、排気装置8からガラスバルブ1内に不活
性ガス例えばネオンガスを主体とするネオン−アルゴン
ガスを60〜70Torrの圧力となるように充填す
る。
【0017】次に、図7に示すように、ガラスバルブ1
の他端1cを封止し、排気装置8から取り外す。そし
て、マグネット9を図示点線位置から実線位置まで移動
させる。これによって、水銀ディスペンサ−7は、所定
の部分に位置規制される。 次に、図8に示すように、
水銀ディスペンサ−7の位置する部分に高周波加熱装置
10及びヒ−タ装置11をセットすると共に、駆動させ
る。すると、水銀ディスペンサ−7は例えば800〜9
00℃に加熱され、水銀合金が分解されて瞬間的に水銀
が蒸気の状態で放出され、電極3Bの連通部6Aを介し
てバルブ内空間に供給される。これと同時に、ディスペ
ンサ−7を構成する金属部材から不純ガスも放出される
が、ディスペンサ−7のゲッタ−材にて吸着される。
又、この際に、ヒ−タ装置11によってディスペンサ−
7の収容されているガラスバルブ部分も加熱されている
ために、ディスペンサ−7から放出された水銀は電極3
A,3B間に対応するガラスバルブ内空間に確実に供給
される。特に、電極3A,3B間のガラスバルブ部分を
冷却すれば、ディスペンサ−7の収容されているガラス
バルブ部分への水銀の凝縮をほぼ皆無にできる。 次
に、ガラスバルブ1の変形部6を再度バ−ナなどにて加
熱し、電極3Bのガラスビ−ド33とこれに対向するガ
ラスバルブ1とを全周に亘って気密に封止する。と同時
に、図9に示すように、ガラスバルブ1の他端部分(水
銀ディスペンサ−7の位置するガラスバルブ部分)を除
去(切離)して冷陰極蛍光ランプの製造を完了する。
【0018】この方法によれば、他方の電極3Bのガラ
スバルブ1への仮固定は、直線状の押圧部5aを有する
押圧手段5によって行われる関係で、それぞれが軸方向
にほぼ線接触の状態で部分的に融着される。このため
に、製造過程において、ガラスバルブ1に振動や機械的
な衝撃が作用しても、仮固定状態を安定に維持すること
ができ、気密封止上の問題を解決できる。
【0019】又、ガラスビ−ド33は柱状に形成されて
おり、かつそれの外周部分の長さLが外径dの150〜
300%に設定されているために、押圧手段5によるガ
ラスバルブ1との線接触が可能となる。従って、上述の
効果が得られる。特に、仮固定部分をガラスビ−ド33
のほぼ全長に亘って線接触させれば、一層の効果が期待
できる。
【0020】又、上述方法によって製造された冷陰極蛍
光ランプは、バルブ内から水銀ディスペンサ−が排除さ
れているために、電極構造がシンプルとなって有効な電
極間距離を十分に確保できる。従って、水銀ディスペン
サ−の陰影がバルブ端部に投影されなくなるために、バ
ルブ端部における発光に寄与しない無効部分の割合を低
減できる上、輝度の改善も行うことができる。
【0021】さらには、バルブ内径Dが6mm以下に設
定されたガラスバルブ1に対して、ガラスビ−ド33の
外径dをバルブ内径の50〜80%の範囲に設定すれ
ば、ガラスバルブ1とガラスビ−ド33(特に電極3B
側)とを形態よく封止できるのみならず、封止の信頼性
も向上できる。
【0022】次に、本発明者は、バルブ内径Dが3m
m,長さが360mmのガラスバルブの端部に、1.0
mmのニッケル線よりなるインナ−リ−ド,外径が0.
6mmのコバ−ルよりなる封止線材,ニッケル線よりな
るアウタ−リ−ドをバット溶接すると共に封止線材に硼
珪酸ガラスよりなるガラスビ−ドを封止したリ−ド線に
内径が1.1mm,長さが5.0mmのニッケルスリ−
ブ(電極部)を挿入・溶接してなる電極を使用して上述
の製造方法にて冷陰極蛍光ランプを製造し、柱状のガラ
スビ−ドの外径dに対する軸方向の長さLと電極3Bの
ガラスバルブからの外れ不良率の関係について検討した
ところ、表1に示す結果が得られた。
【0023】
【表1】
【0024】この結果によれば、ランプ群NO1とNO
7のランプは、ランプの製造過程において、電極3Bが
ガラスバルブから外れる不良発生率が1.2%,0.8
%と多く、量産する上で好ましくない。その他のランプ
群のランプは電極3Bの外れ不良の発生率が低く、実用
に供し得ることを示している。しかしながら、ランプ群
NO6とNO12のランプはガラスビ−ドの長さLが必
要以上に長くなっているために、有効発光長が短くなる
上、電極部分の発光輝度の低い無効部分が長くなって好
ましくない。従って、ガラスビ−ドの外径dに対する軸
方向の長さは150〜300%の範囲に設定することが
望ましい。
【0025】又、本発明者は、ガラスビ−ドの外径dを
ガラスバルブの内径Dに対して50〜80%の範囲に設
定することによって、実用に供し得る始動特性,封止形
態が得られることを確認した。尚、その範囲が20%未
満になると、封止形態が損なわれるのみならず、封止の
信頼性も低下するし、逆に80%を越えると、排気作業
時におけるバルブ内の不純ガスの排気スピ−ドが低下し
始動特性が損なわれる。
【0026】尚、本発明は、何ら上記実施例に制約され
ることなく、例えば水銀ディスペンサ−はガラスカプセ
ルに所定量の水銀を封入し、カプセルにニクロム線など
の金属線を巻き付けたり、金属カプセルに所定量の水銀
を封入したりして構成することもできる。又、図6〜図
9に示す工程は、排気装置にセットした状態で行うこと
もできるし、水銀ディスペンサ−をガラスバルブ内に配
置する際に位置決めを行えばマグネットによる位置規制
を省略することができる。又、スリ−ブ状の電極部に水
銀ゲッタ−材を収容することもできる。さらに、バルブ
内への水銀の供給は上述の方法による他、排気系に水銀
蒸気の発生部分を設けて不活性ガスと共に供給すること
もできる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電極を
ガラスバルブに仮固定するに際し、ガラスビ−ドの軸方
向の長さが外径の150〜300%の範囲に設定されて
いる上、ガラスビ−ドに対応するガラスバルブ部分が軸
方向に延びる直線状の押圧部にて押圧される。この結
果、両者は部分的に軸方向にほぼ線接触状態で融着して
固定される。このために、両者の仮固定状態が安定とな
り、製造過程で振動や衝撃が付与されても外れを防止で
きる。
【0028】特に、ガラスビ−ドの外周部分をほぼ全長
に亘ってガラスバルブとほぼ線接触させれば、ガラスバ
ルブとガラスビ−ドとの仮固定状態が一層安定となり、
製造過程での外れ不良の発生率を低減でき、封止の信頼
性を高めることもできる。
【0029】さらには、電極のガラスビ−ドの外径をガ
ラスバルブの内径の50〜80%に設定すれば、両者の
気密封止の際に、ガラスバルブの変形量を少なくでき
る。このために、ガラスバルブの封止形態を改善でき、
気密封止の信頼性も向上できる。その上、上記範囲内で
あれば、ガラスバルブとガラスビ−ドとの間に排気作業
を損なわない程度の連通部を確保できるために、実用上
支障のない始動特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す側断面図。
【図2】電極のガラスバルブへの挿入前の状態を示す側
断面図。
【図3】図3〜図9は本発明方法を説明するための図で
あって、図3は電極の封止状態を示す側断面図。
【図4】他方の電極のガラスバルブへの仮固定方法を説
明するための側断面図。
【図5】図3の横断面図。
【図6】排気工程を説明するための側断面図。
【図7】ガラスバルブ内の水銀ディスペンサ−の位置規
制工程を説明するための側断面図。
【図8】水銀ディスペンサ−の高周波加熱工程を説明す
るための側断面図。
【図9】ガラスバルブの不要部分を除去する工程を説明
するための側断面図。
【図10】従来の冷陰極蛍光ランプの側断面図。
【図11】他方の電極のガラスバルブへの仮固定方法を
説明するための側断面図。
【図12】図11の変形部の横断面図。
【図13】電極のガラスバルブへの封止工程及び排気工
程を説明するための側断面図。
【符号の説明】
1 ガラスバルブ 1a 一端 2 発光層 3A,3B 電極 31 リ−ド線 31a インナ−リ−ド 31b 封止線材 31c アウタ−リ−ド 32 電極部 33 ガラスビ−ド 4 マウントピン 5 押圧手段 5a 押圧部 6(1b) 変形部 6A 連通部 7 水銀ディスペンサ− 8 排気装置 9 マグネット 10 高周波加熱装置 11 ヒ−タ装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 封止線材を有するリ−ド線と封止線材を
    覆うガラスビ−ドを含む電極をガラスバルブの端部に配
    置すると共に、ガラスバルブとガラスビ−ドとを気密に
    封止した冷陰極蛍光ランプにおいて、前記ガラスビ−ド
    は、その形態をほぼ柱状に形成すると共に、外周部分に
    おける軸方向の直線部の長さを外径の150〜300%
    の範囲に設定して構成したことを特徴とする冷陰極蛍光
    ランプ。
  2. 【請求項2】 前記ガラスビ−ドの外径をガラスバルブ
    の内径の50〜80%の範囲に設定したことを特徴とす
    る請求項1記載の冷陰極蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 前記ガラスバルブの内径が6mm以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の冷陰極蛍光ラン
    プ。
  4. 【請求項4】 封止線材を有するリ−ド線と封止線材を
    覆うほぼ柱状のガラスビ−ドを含む電極をガラスバルブ
    内に配置し、ガラスバルブを加熱することによってガラ
    スバルブとガラスビ−ドとを部分的に仮固定するに当た
    って、前記仮固定の予定部分を、少なくとも直線状の押
    圧部を有する押圧手段にて押圧することにより、ガラス
    バルブとガラスビ−ドとを軸方向にほぼ線接触させるこ
    とを特徴とする冷陰極蛍光ランプの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ガラスビ−ドの外周部分における軸
    方向の直線部の長さを外径の150〜300%の範囲に
    設定すると共に、仮固定時にガラスビ−ドの外周部分を
    軸方向のほぼ全長に亘ってガラスバルブにほぼ線接触さ
    せることを特徴とする請求項4記載の冷陰極蛍光ランプ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 封止線材を有するリ−ド線と封止線材を
    覆うほぼ柱状のガラスビ−ドを含む第1,第2の電極の
    うち、第1の電極をガラスバルブの一方の端部に気密に
    封止する工程と、第2の電極を第1の電極に対向するよ
    うにガラスバルブ内に配置すると共に、加熱状態のガラ
    スバルブを少なくとも直線状の押圧部を有する押圧手段
    にて押圧することにより、ガラスバルブとガラスビ−ド
    とを軸方向にほぼ線接触状態で仮固定する工程と、ガラ
    スバルブ内を不活性ガスにて置換した後、仮固定部分の
    ガラスバルブとガラスビ−ドとを気密に封止する工程と
    を含むことを特徴とする冷陰極蛍光ランプの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ガラスビ−ドの外周部分における軸
    方向の直線部の長さを外径の150〜300%の範囲に
    設定すると共に、仮固定時にガラスビ−ドの外周部分を
    軸方向のほぼ全長に亘ってガラスバルブにほぼ線接触さ
    せることを特徴とする請求項6記載の冷陰極蛍光ランプ
    の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009510681A (ja) * 2005-09-28 2009-03-12 パテント−トロイハント−ゲゼルシヤフト フユア エレクトリツシエ グリユーランペン ミツト ベシユレンクテル ハフツング 放電ランプ
JP2013506944A (ja) * 2009-10-02 2013-02-28 オスラム ゲーエムベーハー 放電ランプの製造方法

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