JPH11230426A - 貫通スリーブ - Google Patents

貫通スリーブ

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JPH11230426A
JPH11230426A JP3178998A JP3178998A JPH11230426A JP H11230426 A JPH11230426 A JP H11230426A JP 3178998 A JP3178998 A JP 3178998A JP 3178998 A JP3178998 A JP 3178998A JP H11230426 A JPH11230426 A JP H11230426A
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sleeve
decorative plate
circular tube
tube portion
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Hideki Matsuoka
秀樹 松岡
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L5/00Devices for use where pipes, cables or protective tubing pass through walls or partitions

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワンタッチで組立て可能とする。壁面への設
置時に化粧プレートを壁面に合った角度に保つ。設置後
の化粧プレートの外れを防止する。使い勝手を良くし、
さらに良好な使用状態を維持する。 【解決手段】 スリーブ2の端部に前端縁7aの入口が
狭く且つ奥部が広くなった円管部7を設ける。円管部7
の前端縁7aからスリーブ2の軸方向Aに向けて化粧プ
レート3の取付け部5を嵌め込み自在とする。円管部7
の前端縁7aの一部に切欠部8を設ける。化粧プレート
3の取付け部5に切欠部8から嵌め込まれて円管部7の
前端縁7aに係止される係止突部9を設ける。係止突部
9を備えた取付け部5が円管部7内に嵌め込まれた状態
で化粧プレート3がスリーブ2の軸回りに回動自在とな
り且つスリーブ2に対して揺動可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、壁の一面側から
他面側に管などを挿通させるために用いられる貫通スリ
ーブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、壁孔を貫通するようにして配
設される貫通スリーブ1′として、例えば実公平4−4
3669号公報が知られており、図10に示すように、
長さ調節できるようにねじ連結された2つのスリーブ2
a,2bと、各スリーブ2a,2bにねじ連結される一
対の化粧プレート(ウォールキャップ)3,3とで構成
されている。
【0003】この貫通スリーブ1′を壁孔に設置する方
法は、一方のスリーブ2bの端部に化粧プレート3をね
じ込んだものを壁の一端側から壁孔内に挿通し、壁の他
端側から他の化粧プレート3をスリーブ2aの端部にね
じ込んで、両方の化粧プレート3,3で壁を挟み付けて
固定するものであり、この貫通スリーブ1′内にエアコ
ンの冷媒管などを挿通できるようになっている。なお、
化粧プレート3の中央開口部16を使用しない場合、つ
まり、挿通させるべき管などが存在しない場合は、中央
開口部16を閉塞キャップ4で塞ぐようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
に化粧プレート3とスリーブ2a,2bとがねじ連結さ
れた構造では、貫通スリーブ1′の組立てに手間がかか
るうえに、壁への設置後に、何らかの拍子で左回りの力
(化粧プレート3を緩める方向の力)が加わると、化粧
プレート3とスリーブ2aとの連結状態が緩んでしま
い、そのまま放置しておくと化粧プレート3が外れてし
まう恐れがある。
【0005】また、図3のように、スリーブ2a,2b
内に雨水が入っても外部に流下排出するようにスリーブ
2a,2bを傾斜をもたせて配設した場合にあっては、
化粧プレート3の当接部6と壁面12とが平行となら
ず、当接部6が壁面12に片当たりして隙間が生じる場
合がある。そこで、従来では、図10に示す化粧プレー
ト3に設けられた雄ねじ40の山の幅aよりも、スリー
ブ2aに設けた雌ねじ41の谷の幅bを大きくすること
によってねじ40,41間にギャップを生じさせ、これ
により、化粧プレート3をスリーブ2aに対して揺動可
能として、上記の当接部6と壁面との片当たりを防止で
きるようにしているが、例えば化粧プレート3の中央開
口部16に閉塞キャップ4がねじで取付けられる場合に
あっては、閉塞キャップ4を取外す際に、閉塞キャップ
4を左回りに回転させると、上記のねじ40,41間の
ギャップによって、化粧プレート3とスリーブ2aとの
ねじ連結の緩みが生じて、閉塞キャップ4と一緒に化粧
プレート3も外れてしまうなど、使い勝手が悪くなると
いう問題もある。
【0006】本発明は、上記従来例に鑑みてなされたも
ので、従来のねじ連結の構造と異なり、ワンタッチで組
立てることができ、しかも、壁面への設置時に化粧プレ
ートを壁面に合った角度に保つことができると共に、設
置後の化粧プレートの外れを防止でき、使い勝手が良
く、さらに良好な使用状態を維持することができる貫通
スリーブを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、壁孔11を貫通するように配設されるス
リーブ2と、スリーブ2の端部に着脱自在に取付けられ
る化粧プレート3とで構成され、化粧プレート3はスリ
ーブ2の端部に着脱自在に取付けられる略筒状の取付け
部5と、この取付け部5の一端から突出して壁面12に
当接する当接部6とから成る貫通スリーブであって、ス
リーブ2の端部に前端縁7aの入口が狭く且つ奥部が広
くなった円管部7が設けられ、円管部7の前端縁7aか
らスリーブ2の軸方向Aに向けて化粧プレート3の取付
け部5が嵌め込み自在とされ、上記円管部7の前端縁7
aの一部に切欠部8が設けられると共に、化粧プレート
3の取付け部5には上記切欠部8から嵌め込まれて円管
部7の前端縁7aに係止される係止突部9が設けられ、
係止突部9を備えた取付け部5が円管部7内に嵌め込ま
れた状態で化粧プレート3がスリーブ2の軸回りに回動
自在で且つスリーブ2に対して揺動可能となるように構
成されていることを特徴としており、このように構成す
ることで、係止突部9を切欠部8から円管部7内に嵌合
させるだけで、化粧プレート3の取付け部5を円管部7
内に容易に嵌め込むことができ、従来のねじ連結の構造
と異なり、ワンタッチで組立てることができる。また、
化粧プレート3の取付け部5はスリーブ2に対して揺動
可能となっているので、化粧プレート3を特定の範囲内
で壁面12に合った任意の角度に保つことができ、化粧
プレート3が壁面12に片当たりするのを防止でき、さ
らに、壁面12に一旦設置された化粧プレート3に、意
図的に壁面12から離す方向(スリーブ2の軸方向A)
に不測の力が加わない限り、化粧プレート3が予想外に
外れるのを防止でき、良好な使用状態を維持できるよう
になる。
【0008】また、上記円管部7の内面7bとこれに接
触する係止突部9の外面9aとをそれぞれ弧面R1 ,R
2 で形成するのが好ましく、この場合、円管部7の内面
7bと係止突部9との接触部での摩擦を少なくすること
ができ、化粧プレート3の回動や着脱、さらにはスリー
ブ2に対する揺動がそれぞれ滑らかなものとなる。ま
た、上記円管部7内の切欠部8から周方向Bにずれた位
置に、化粧プレート3の係止突部9に当接するストッパ
ー部10を設けるのが好ましく、この場合、係止突部9
がストッパー部10に当たる方向に化粧プレート3を軸
回転させることによりスリーブ2も同方向に軸回転させ
ることができ、スリーブ2が長さ調節可能な場合には、
化粧プレート3によるスリーブ2の長さ調節が容易とな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。貫通スリーブ1は、図8、図9に示すよう
に、エアコン30の冷媒管31などを挿通させるもので
あり、壁孔11を貫通するように配設される略筒状のス
リーブ2と、スリーブ2の両端部に取付けられる一対の
化粧プレート3とで主体が構成されている。
【0010】スリーブ2は、例えば1本の直管、または
2本(或いは2本以上)のスリーブ2をねじ連結させた
もので構成される。本実施形態では、図7に示すよう
に、2本のスリーブ2a,2bをねじ連結した場合を例
示し、一方のスリーブ2aの先端部に一方の化粧プレー
ト3が取付けられ、他方のスリーブ2bの先端部に他方
の化粧プレート3が取付けられている。以下、一方のス
リーブ2aと一方の化粧プレート3の取付け構造につい
て説明するが、他方のスリーブ2bと他方の化粧プレー
ト3の取付け構造についても同様である。
【0011】スリーブ2aの先端部には、図1に示すよ
うに、前端縁7aの入口が狭く且つ奥部が広くなった円
管部7が設けられており、この円管部7の前端縁7aか
らスリーブ2aの軸方向Aに向けて化粧プレート3の取
付け部5が嵌め込み自在となっている。化粧プレート3
は、スリーブ2aの端部に着脱自在に取付けられる略筒
状の取付け部5と、この取付け部5の一端から突出して
壁面12に当接する当接部6とからなるプレート本体1
4と、後述する閉塞キャップ4とで構成されている。取
付け部5の外径は円管部7の前端縁7aの内径よりも小
さく設定されており、これにより取付け部5は円管部7
内に嵌め込まれた状態では円管部7に対して軸方向に移
動自在で且つ軸回りに回動自在となっている。
【0012】スリーブ2aの円管部7の前端縁7aの一
部には、係止突部9を圧入できる程度の大きさの切欠部
8が形成されており、一方、化粧プレート3の取付け部
5には上記切欠部8から嵌め込まれて円管部7の前端縁
7aに係止される係止突部9が突設されている。この係
止突部9は、本実施形態では、筒状の取付け部5の外周
面の180°離れた対向する2箇所から外側に突出して
おり、この係止突部9が切欠部8から円管部7内に嵌め
込まれた状態で、化粧プレート3がスリーブ2aの軸回
りに回動自在で且つスリーブ2aに対して揺動可能とな
る。
【0013】ここで、円管部7の内面7b及びこれに接
触する係止突部9の外面9aは、それぞれ弧面で形成さ
れている。本実施形態では、図4(c)に示すように、
スリーブ2aの軸方向Aにおいて弧面R1 ,R2 は、そ
れぞれ断面略球面状に形成されており、また図4(d)
に示すように、スリーブ2aの周方向Bにおいてそれぞ
れ断面略球面状に形成されており、且つ、係止突部9の
外面9aの弧面R1 ,R1 ′の曲げ率を円管部7の内面
7bの弧面R2 ,R2 ′よりも大きくしてある。そし
て、弧面R1 ,R2 及びR1 ′,R2 ′をそれぞれ球面
状に形成することで、スリーブ2aに軸方向Aにおいて
化粧プレート3の滑らかな揺動が得られ、さらに、周方
向Bにおいてスリーブ2aに対する化粧プレート3の滑
らかな回動が得られるようになっている。
【0014】上記円管部7内の切欠部8から周方向Bに
ずれた位置には、化粧プレート3の係止突部9に当接す
るストッパー部10が突設されている。この実施形態で
はストッパー部10は、円管部7の内周面の180°離
れた対向する2箇所から突設されており、化粧プレート
3を右回りに少し軸回転させると、一方の係止突部9が
一方のストッパー部10に当たり、スリーブ2aが同方
向に軸回転して長さ調節可能な2本のスリーブ2a,2
bの長さを短くできるようになっており、また、化粧プ
レート3を左回りに軸回転させると、他方の係止突部9
が他方のストッパー部10に当たり、スリーブ2aが同
方向に軸回転して、スリーブ2a,2bの長さを長くで
きるようになっている。つまり、化粧プレート3とスリ
ーブ2aとの嵌合状態を保ちながら、スリーブ2a,2
bの長さを調節できるようにしてある。さらにスリーブ
2a,2b間のねじ連結が外れるまで化粧プレート3を
回せば、化粧プレート3を取外し可能となる。
【0015】一方、化粧プレート3の中央開口部16を
塞ぐための閉塞キャップ4は、図1、図5に示すよう
に、円板状の前面部17と、前面部17の外周部から後
方に突出する周壁部18とで断面略コ字状に形成されて
いる。前面部17には、指掛け凹所19が凹設されてい
る。プレート本体14の取付け部5の内周面には、内方
に向かって係合突部20が突設されており、閉塞キャッ
プ4の周壁部18には該係合突部20が抜き差し自在に
係合する係合溝21が形成されている。なお、係合溝2
1をプレート本体14の取付け部5側に形成し、係合突
部20を閉塞キャップ4の周壁部18側に設けるように
してもよいものである。
【0016】この係合溝21は、プレート本体14の軸
方向Aに開口した導入部22と、導入部22に連なりプ
レート本体14の軸方向Aと略直交する方向Cに延びた
係止部24とを備えている。図5、図6(a)に示す実
施形態では、導入部22と係止部24をプレート本体1
4の周方向B(図1)にずらして配置すると共に、導入
部22と係止部24とがプレート本体14の軸方向Aに
対して斜めに傾斜した傾斜部23を介して連通させてあ
る。そして、図5(a)のように係止突部9が導入部2
2内に位置した状態で閉塞キャップ4の前面部17がプ
レート本体14の前面部より突出し、且つ閉塞キャップ
4を回転させて係合突部20を係止部24に係止させた
状態では閉塞キャップ4の前面部17がプレート本体1
4の前面部と略面一状となるように構成されている。
【0017】しかして、貫通スリーブ1を図3に示す壁
孔11に取付けるにあたっては、スリーブ2bの円管部
7に化粧プレート3を嵌め込んだものを壁の一端側から
壁孔11に挿通し、壁の他端側から別の化粧プレート3
をスリーブ2aの円管部7に嵌め込む。ここで、化粧プ
レート3の取付け部5を円管部7内に嵌め込む方法とし
て、図4(a)に示すように、一方の係止突部9をスリ
ーブ2aの円管部7内に挿入し、他方の係止突部9を円
管部7の切欠部8からスリーブ2aの軸方向Aに向かっ
て円管部7内に圧入することにより、図4(b)に示す
ように、化粧プレート3の取付け部5を円管部7内に嵌
め込むことができ、両方の係止突部9を円管部7の端縁
部にそれぞれ係止させることができる。この段階では化
粧プレート3は壁面12には当接していない。
【0018】その後、化粧プレート3の前面に手のひら
を当てて、化粧プレート3を右回りに約1/4周軸回転
させると、一方の係止突部9が円管部7内のストッパー
部10に当たり(図4(b)の状態)、これによりスリ
ーブ2aが同方向に回転して他方のスリーブ2b内にね
じ込まれて、長さ調節可能なスリーブ2a,2bの長さ
を短くできると同時に、化粧プレート3が壁側に引き寄
せられて、壁の両面を両方の化粧プレート3,3で挟み
込むことができ、化粧プレート3の当接部6を壁面12
に当接させることができる。このとき、スリーブ2a,
2bの長さを長くする場合には、化粧プレート3を左回
りに少し回転させると、係止突部9がストッパー部10
に当たることにより、化粧プレート3とスリーブ2aと
の嵌合状態を保ちながら、スリーブ2a,2bの長さを
長くできるようになり、化粧プレート3が空回りするの
を防止できる。また、化粧プレート3の取付け部5はス
リーブ2aの軸回りに回動自在に嵌め込まれているの
で、化粧プレート3をスリーブ2aに対してスムーズに
回動させることができるものであり、しかも、化粧プレ
ート3の取付け部5はスリーブ2aに対して図4(b)
の矢印で示す方向に揺動可能に嵌合しているため、化粧
プレート3を特定の範囲内で任意に角度をつけることが
できる。つまり、図3に示すように、スリーブ2a,2
b内に雨水が入っても外部に流下排出するようにスリー
ブ2a,2bを傾斜をもたせて配設した場合でも、壁面
12に対する化粧プレート3の当接部6の傾きを自由に
調節でき、壁面12に合った角度に保つことができるの
で、化粧プレート3を壁面12に片当たりするのを防止
でき、良好な外観が得られるようになる。
【0019】また、貫通スリーブ1を設置した後におい
て、壁面12に一旦設置された化粧プレート3には、不
測の回転力(左回りの軸回転力)が加わる可能性がある
が、壁面12から離す方向(スリーブ2aの軸方向A)
に不測の力が加わる可能性は意図的でない限り、まずな
い。従って、本願のようにスリーブ2aの軸方向Aにお
いて化粧プレート3とスリーブ2aとが嵌合した構造に
あっては、化粧プレート3が予想外に外れてしまう可能
性がほとんどなく、良好な使用状態を維持できるもので
ある。
【0020】また、円管部7の内面7bとこれに接触す
る係止突部9の外面9aとを、図4(c),(d)に示
すように、球面状の弧面R1 ,R2 ,R1 ′,R2 ′で
それぞれ形成してあるので、円管部7の内面7bと係止
突部9との接触部での摩擦をなくすことができ、化粧プ
レート3の回動及び着脱、さらにはスリーブ2aに対す
る揺動がそれぞれ滑らかなものとなり、使い勝手が良く
なる。そのうえ、円管部7内の切欠部8から周方向Bに
ずれた位置に、化粧プレート3の係止突部9に当接する
ストッパー部10を設けたから、係止突部9をストッパ
ー部10に当たる方向に化粧プレート3を軸回転させる
ことにより、長さ調節可能なスリーブ2a,2bの長さ
を調節できるようになる。つまり、化粧プレート3の回
転によってスリーブ2a,2bの長さ調節ができるの
で、使い勝手が良くなる。
【0021】次に、化粧プレート3の中央開口部16を
閉塞キャップ4で塞ぐ場合には、図5(a)に示すよう
に、係合突部20を係合溝21の導入部22に位置合わ
せして、閉塞キャップ4を軸方向Aに押し込み、その
後、閉塞キャップ4の指掛け凹所19に指を掛けて僅か
に右回りに回転させるだけで、図5(b)に示すよう
に、係合突部20が導入部22から傾斜部23を通って
係止部24に係止させることができる。この係止部24
は図6(a)に示すように、プレート本体14の軸方向
Aと略直交する方向Cに延びているので、係合突部20
と係止部24とがプレート本体14の軸方向Aにおいて
嵌合した状態となる。従って、閉塞キャップ4を締めす
ぎることなく、容易に取付けることができるので、従来
のように閉塞キャップ4を強く締め付けなくても、閉塞
キャップ4をプレート本体14に確実に取付けることが
できる。また、係合突部20と係合溝21との係合によ
ってプレート本体14に閉塞キャップ4を取付けるよう
にしたから、従来のような閉塞キャップ4を圧入式で装
着する方法と異なり、使用環境の影響等によって閉塞キ
ャップ4がプレート本体14から外れてしまう心配がな
い。また従来のようなねじ式の場合には、閉塞キャップ
4の平坦な前面を持って回転させながら締め付けるの
で、壁面12に近づくにつれて締め付け難くなるが、本
発明では、閉塞キャップ4を僅かに回転させながら押し
込むだけでよいので、プレート本体14への取付けがき
わめて容易となり、閉塞キャップ4の着脱に手間がかか
らなくなる。
【0022】しかも、閉塞キャップ4を一方向に回転さ
せるだけで、図6(a)の矢印で示す方向に、係合突部
20を導入部22から傾斜部23を介して係止部24内
にスムーズに導くことができるようになり、また、閉塞
キャップ4を逆方向に回転させると、係合突部20が逆
方向にスムーズに導かれるので、閉塞キャップ4の着脱
が一層容易となる。そのうえ閉塞キャップ4の嵌め込み
の初期段階では、閉塞キャップ4はプレート本体14の
前面から突出した状態にあるので、閉塞キャップ4の回
転操作が容易となり、係合突部20がプレート本体14
の軸方向Aと略直交する方向Cに延びた係止部24内で
係止されたときには、閉塞キャップ4の前面がプレート
本体14の前面と面一となるので、閉塞キャップ4の納
まりが良くなり、外観を向上させることができる。また
閉塞キャップ4を取外す際に閉塞キャップ4の前面がプ
レート本体14の前面から突出した状態(浮き上がり状
態)となるので、閉塞キャップ4を簡単に取外すことが
でき、使い勝手が一層向上する。しかも、閉塞キャップ
4を僅かに逆回転させるだけでよいので、プレート本体
14とスリーブ2a間のねじ連結が緩んだり、プレート
本体14が外れたりするのを同時に防止できるようにな
る。
【0023】係合溝21の他の実施形態を図6(b)〜
(d)に示す。図6(b)では、傾斜部23の一端部が
導入部を兼用する場合を示している。図6(c)(d)
は傾斜部23を省略した場合を示しており、図6(c)
では導入部22と係止部24とをL字状に連通させた場
合を示し、図6(d)では、図6(c)の構造に加え
て、係止部24の奥部に、プレート本体14の軸方向A
と略平行な方向に延びた嵌合部25を設けた場合を示し
ている。この嵌合部25を設けることで、設置後の閉塞
キャップ4に不測の回転力が加わったときでも、嵌合部
25によって係合突部20の回転を確実に阻止すること
ができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、壁孔を貫通するように配設されるス
リーブと、スリーブの端部に着脱自在に取付けられる化
粧プレートとで構成され、化粧プレートはスリーブの端
部に着脱自在に取付けられる略筒状の取付け部と、この
取付け部の一端から突出して壁面に当接する当接部とか
ら成る貫通スリーブであって、スリーブの端部に前端縁
の入口が狭く且つ奥部が広くなった円管部が設けられ、
円管部の前端縁からスリーブの軸方向に向けて化粧プレ
ートの取付け部が嵌め込み自在とされ、上記円管部の前
端縁の一部に切欠部が設けられると共に、化粧プレート
の取付け部には上記切欠部から嵌め込まれて円管部の前
端縁に係止される係止突部が設けられ、係止突部を備え
た取付け部が円管部内に嵌め込まれた状態で化粧プレー
トがスリーブの軸回りに回動自在で且つスリーブに対し
て揺動可能となるように構成されているから、係止突部
を切欠部から円管部内に嵌合させるだけで、化粧プレー
トの取付け部をスリーブの円管部内に容易に嵌め込むこ
とができ、従来のねじ連結の構造と異なり、ワンタッチ
で組立てることができる。また、化粧プレートの取付け
部はスリーブに対して揺動可能となっているので、化粧
プレートを特定の範囲内で壁に合った任意の角度に保つ
ことができ、化粧プレートを壁面に片当たりするのを防
止でき、施工性の向上を図ることができる。さらに、壁
面に一旦設置された化粧プレートに、意図的に壁面から
離す方向(スリーブの軸方向)に不測の力が加わない限
り、化粧プレートが予想外に外れるのを防止でき、良好
な使用状態を維持できると共に、使い勝手も良くなる。
【0025】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、円管部の内面とこれに接触する係止突
部の外面とをそれぞれ弧面で形成したから、円管部の内
面と係止突部との接触部での摩擦を少なくすることがで
き、化粧プレートの回動や着脱、さらにはスリーブに対
する揺動がそれぞれ滑らかなものとなり、使い勝手が一
層良くなる。
【0026】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、円管部内の切欠部から周方向にずれた
位置に、化粧プレートの係止突部に当接するストッパー
部を設けたから、係止突部がストッパー部に当たる方向
に化粧プレートを軸回転させることによりスリーブも同
方向に軸回転して、スリーブが長さ調節可能な場合に
は、化粧プレートによるスリーブの長さ調節が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す分解斜視図であ
る。
【図2】同上の貫通スリーブの斜視図である。
【図3】同上の壁孔に取付けた状態を説明する断面図で
ある。
【図4】(a)(b)は化粧プレートのスリーブへの取
付け状態の説明図、(c),(d)は弧面の説明図であ
る。
【図5】(a)(b)は同上の閉塞キャップの取付け状
態の説明図である。
【図6】(a)は同上の係合溝の説明図、(b)〜
(d)は他の実施形態の係合溝の説明図である。
【図7】(a)は同上の貫通スリーブの垂直断面図、
(b)は水平断面図である。
【図8】同上の貫通スリーブの取付け状態の説明図であ
る。
【図9】同上の貫通スリーブの使用状態の説明図であ
る。
【図10】従来の分解側面図である。
【符号の説明】
1 貫通スリーブ 2 スリーブ 3 化粧プレート 5 取付け部 6 当接部 7 円管部 7a 前端縁 8 切欠部 9 係止突部 10 ストッパー部 A 軸方向 B 周方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁孔を貫通するように配設されるスリー
    ブと、スリーブの端部に着脱自在に取付けられる化粧プ
    レートとで構成され、化粧プレートはスリーブの端部に
    着脱自在に取付けられる略筒状の取付け部と、この取付
    け部の一端から突出して壁面に当接する当接部とから成
    る貫通スリーブであって、スリーブの端部に前端縁の入
    口が狭く且つ奥部が広くなった円管部が設けられ、円管
    部の前端縁からスリーブの軸方向に向けて化粧プレート
    の取付け部が嵌め込み自在とされ、上記円管部の前端縁
    の一部に切欠部が設けられると共に、化粧プレートの取
    付け部には上記切欠部から嵌め込まれて円管部の前端縁
    に係止される係止突部が設けられ、係止突部を備えた取
    付け部が円管部内に嵌め込まれた状態で化粧プレートが
    スリーブの軸回りに回動自在で且つスリーブに対して揺
    動可能となるように構成されていることを特徴とする貫
    通スリーブ。
  2. 【請求項2】 円管部の内面とこれに接触する係止突部
    の外面とをそれぞれ弧面で形成したことを特徴とする請
    求項1記載の貫通スリーブ。
  3. 【請求項3】 円管部内の切欠部から周方向にずれた位
    置に、化粧プレートの係止突部に当接するストッパー部
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の貫通スリー
    ブ。
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