JPH11228519A - 芳香族ニトリルの製造方法 - Google Patents

芳香族ニトリルの製造方法

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JPH11228519A
JPH11228519A JP10326217A JP32621798A JPH11228519A JP H11228519 A JPH11228519 A JP H11228519A JP 10326217 A JP10326217 A JP 10326217A JP 32621798 A JP32621798 A JP 32621798A JP H11228519 A JPH11228519 A JP H11228519A
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JP
Japan
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mixture
benzotrihalide
initiator
aromatic nitrile
chloride
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Application number
JP10326217A
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English (en)
Inventor
Michael C Hausladen
シー ハウスラーデン マイケル
Bao-Guo Huang
グオ ヒューアン バオ
David Y Tang
ワイ タン ディヴィッド
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Occidental Chemical Corp
Original Assignee
Occidental Chemical Corp
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】芳香族ベンゾニトリルの製造方法を提供する。 【解決手段】ベンゾトリクロライドを酸素供与開始剤の
存在下で、約150〜約250℃の温度でアンモニウム
ハライドと反応させる。必要ならば、金属酸化物又は金
属焔触媒が使用出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベンゾトリハライ
ドとアンモニウムハライドから芳香族ニトリルを製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ニトリルは、染料及び製薬工業に
おいて重要な中間体である。現在、ベンゾニトリルと塩
素化ベンゾニトリルは、工業的規模で、ベンゾトリクロ
ライド又は塩素化ベンゾトリクロライドそれぞれを、ア
ンモニアガス、水酸化アンモニウム又は塩化アンモニウ
ムと、塩化第二鉄、塩化亜鉛、塩化銅又は酸化銅の様な
触媒の存在下で反応させて製造されている。
【発明が解決しようとする課題】これらの反応は、所望
の生成物を製造する一方で、それらは又、望ましくない
副生成物、例えば、タール残渣を造り出し、結果として
無視できない量の固体廃棄物を生成する。又、幾つかの
反応は、塩化第二鉄の様な触媒の存在において、選択的
にトリアジンを形成する事が分かっている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明により、一般式:
【化7】 を有する芳香族ニトリルの製造方法であって、(A)
(1)一般式:
【化8】 (式中、Xはハロゲンであり、Rは、ハロゲン又はC1
〜C8 の脂肪族又はC6〜C8 の芳香族基であり、nは
0〜5である)を有するベンゾトリハライド、(2)前
記ベンゾトリハライドとの化学量論量の約50モル%以
内の量のアンモニウムハライド、(3)0.001〜
0.25当量の酸素供与開始剤、から成る混合物を調製
し、及び、(B)前記混合物を約150〜約250℃で
加熱する、事を特徴とする方法が提供される。
【0004】本発明の好ましい実施態様では、nは、0
〜4、又は0〜3、又は0〜2、又は0〜1であっても
良い。好ましくは、Xは、塩素又は臭素である。本発明
は、又、一般式:
【化9】 を有する芳香族ニトリルの製造方法であって、(A)
(1)一般式:
【化10】 (式中、Xはハロゲンであり、nは1〜3である)を有
するベンゾトリハライド、(2)前記ベンゾトリハライ
ドとの化学量論量の約20モル%以内の量のアンモニウ
ムハライド、(3)0.001〜0.25当量の酸素供
与開始剤であって、前記ベンゾトリハライドと前記アン
モニウムハライドと反応して前記芳香族ニトリルを形成
する開始剤、から成る混合物を調製し、及び、(B)前
記混合物を約150〜約250℃で加熱する、事を特徴
とする方法を提供する。
【0005】好ましくは、本発明方法は、蒸留によって
前記混合物から前記芳香族ニトリルを回収する為の追加
の最終工程を含む。好ましくは、前記ベンゾトリハライ
ドは、ベンゾトリクロライドである。好ましくは、前記
アンモニウムハライドは、塩化アンモニウムである。好
ましくは、前記アンモニウムハライドは、前記混合物に
ガス状アンモニアを添加する事によって、その場で形成
される。又、本発明は、一般式:
【化11】 を有する芳香族ニトリルの製造方法であって、(A)
(1)一般式:
【化12】 (式中、nは1〜3である)を有するクロロベンゾトリ
クロライドから成るベンゾトリハライド、(2)前記ベ
ンゾトリハライドとの化学量論量から化学量論量の約5
モル%過剰までの量の塩化アンモニウム、(3)約0.
02〜約0.15当量の、酸、酸塩化物及び前記芳香族
ニトリルに相当するアミドから成る群から選ばれる酸素
供与開始剤であって、前記クロロベンゾトリクロライド
と前記塩化アンモニウムと反応して前記芳香族ニトリル
を形成する開始剤、から成る混合物を調製し、及び、
(B)前記混合物を約180〜約230℃で加熱し、及
び(C)前記芳香族ニトリルを、前記混合物から蒸留に
よって回収する事を特徴とする方法に関する。
【0006】
【発明の実施の態様】好ましくは、前記ベンゾトリハラ
イドは、オルトクロロベンゾトリクロライド、又は、パ
ラクロロベンゾトリクロライド又は3,4−ジクロロベ
ンゾトリクロライドである。好ましくは、前記開始剤
は、酸、酸塩化物、又は前記芳香族ニトリルに相当する
アミドである。好ましくは、前記開始剤は、水と前記ベ
ンゾトリハライドとの反応によってその場で形成される
酸塩化物である。好ましくは、混合物は、約5重量%ま
での金属酸化物又は金属塩触媒を含む。好ましくは、前
記触媒の量は、約100ppm〜約1重量%である。好
ましくは、前記触媒は、塩化亜鉛又は塩化銅である。本
発明者は、ベンゾトリハライド(置換ベンゾトリハライ
ドを含めて)が、酸素供与開始剤を使用することによっ
て、アンモニウムハライドと反応してベンゾニトリルを
形成し得ることを見出した。本発明のこの反応において
は、触媒は必要としない。芳香族ニトリルを製造する為
の従来方法とは異なり、本発明方法は、無視出来ない量
の固体廃棄物を生成せず、大過剰のアンモニア源を必要
としない。
【0007】本発明を実施例をもって詳細に説明する。
本発明方法では、ベンゾトリハライドは、酸素供与開始
剤の存在下で、アンモニウムハライドと反応する。出発
物質としてのベンゾニトリルは、一般式:
【化13】 (式中、Xは塩素又は臭素であり、Rはハライド、C1
〜C8 の脂肪族又はC6〜C8 の芳香族基であり、nは
0〜5である)を有する。X基は、ベンゾトリクロライ
ドがその他のベンゾトリハライドよりも安価であるの
で、塩素であることが好ましい。又、X基は、臭素であ
っても良い。R基は、塩素の様なハロゲン、又はベンゾ
トリハライドが極めて利用し易い点で、C1 〜C5 のア
ルキル基が好ましく、nは、現在ベンゾトリハライドが
製品としてより重要である点で、1〜3が好ましい。
(一般式は、製造可能な化合物のみをカバーするもので
あって、複数置換ベンゾトリハライドの幾つかは、現時
点で製造することが出来ない)。一般式の内の化合物の
例としては、ベンソトリクロライド(BTC)、o−ク
ロロベンゾトリクロライド(OCBTC)、p−クロロ
ベンゾトリクロライド(PCBTC)、m−クロロベン
ゾトリクロライド、2,4−ジクロロベンゾトリクロラ
イド(2,4−DCBTC)、3,4−ジクロロベンゾ
トリクロライド(3,4−DCBTC)、3,5−ジク
ロロベンゾトリクロライド、ベンゾトリブロマイド、o
−クロロベンゾトリブロマイド、m−トリフルオロトリ
クロロキシレン及びm−ヘキサクロロキシレンが挙げら
れる。好ましい化合物は、製品として重要なニトリルを
造るので、BTC,OCBTC,PCBTC及び3,4
−DCBTCである。
【0008】ベンゾトリハライドは、塩化アンモニウ
ム、臭化アンモニウム又は弗化アンモニウムであるアン
モニウムハライドと反応する。塩化アンモニウム及び臭
化アンモニウムが好ましく、塩化アンモニウムは、安価
であるので特に好ましい。アンモニウムハライドは、ガ
ス状アンモニアと、反応副生成物としてのハロゲン化水
素との反応によってその場で形成することが出来る。ア
ンモニウムハライドの量は、ベンゾトリハライドの量と
の化学量論量の約50モル%以内であって良く、反応
は、この範囲内で十分に進行する。化学量論量の約20
モル%以内が好ましく、化学量論量又は、化学量論量の
約5モル%過剰が最も好ましい。反応は、酸素供与開始
剤形態の開始剤の存在下で行われなければならず、開始
剤が存在しないと、反応は顕著な速度では進行しない。
開始剤は、酸ハライド又は、ベンゾトリハライド又は置
換ベンゾトリハライドと反応して相当する酸ハライドを
形成することの出来る化合物である。開始剤の例として
は、安息香酸、ベンズアミド、安息香酸無水物、及び塩
化ベンゾイルが挙げられる。開始剤は、水、水酸化アン
モニウム、又は酸化マグネシウムの様な化合物を添加す
ることによって、その場で形成することが出来、ベンゾ
トリハライドと反応して酸塩化物を形成する。好ましい
開始剤(又は、その場で開始剤を形成する化合物)は、
アンモニウムハライドと反応して、所望のニトリル生成
物を形成し、それによって、生成物の収量を増加し、ニ
トリル混合物の製造を回避する。開始剤が、酸、酸塩化
物又はアミドである場合は、所望の生成物に転換させる
為に、ニトリル生成物に相当する事が好ましい。例え
ば、所望の生成物がo−クロロベンゾニトリル(OCB
N)である場合は、好ましい開始剤は、水、o−クロロ
安息香酸(OCBA)、o−クロロベンズアミド(OC
BAM)であり、これらの開始剤は、OCBTC及びア
ンモニウムハライドと反応してOCBNを形成する。
【0009】開始剤の量は、反応を成功させるのに臨界
的である。開始剤が多く存在すると、反応速度は速くな
るが、多量の相当する酸及びアミドが所望のニトリルと
共に形成される。開始剤が少なすぎると、反応が、実用
にそぐわない長時間のものなる。本発明者は、反応に利
用できる開始剤の量は、開始剤が少なすぎても多すぎて
も悪い効果を避ける為には、0.001〜0.25当量
でなければならないことを見出した。最高の結果を得る
為には、開始剤は、0.02〜0.15当量でなければ
ならない。反応が加圧下で行われない場合は、或種の開
始剤(又は開始剤を形成する化合物)、例えば、水は蒸
発するので、開始剤の量は、反応体に利用できる量とし
て計算されるべきであって、反応混合物に存在する量又
は反応混合物中のその場において形成される量であって
はならない。好ましくは、触媒は、本発明方法では使用
しない。本発明者は、触媒が生成タールの量を増加し、
選択率を変化させて、或る場合にはトリアジンを造るこ
とを見出した。然しながら、所望ならば、反応速度を増
加させる為に、任意の触媒を使用する事が出来る。本発
明の反応において使用出来る触媒は、金属塩(例えば、
ハロゲン化物)及び周期律表のI B、IIB、III A、II
A及びVIII族の金属酸化物である。塩化亜鉛及び塩化銅
が好ましい触媒であり、それらは、ppmの水準で十分
に作用する。p−クロロベンゾニトリル(PCBN)及
び3,4−ジクロロベンゾニトリル(3,4−DCB
N)を造る場合は、塩化第二鉄は好ましくない。塩化第
二鉄はトリアジンの形成を増加させる。ベンゾトリハラ
イドの重量を基準にして、5重量%までの触媒が使用出
来、好ましい触媒の量は、約100ppm〜約1重量%
であり、少なすぎると効果が少なく、多すぎると、反応
を制御するのには速すぎることとなる。反応は、ベンゾ
トリハライド又は置換ベンゾトリハライド、アンモニウ
ムハライド、開始剤、及び、使用する場合は触媒とを一
緒に単純に混合する事によって行われる。反応は、約1
50〜約250℃の温度に加熱される。温度が低いと反
応速度が遅すぎ、温度が高いと副生成物としてタールが
形成される。好ましい温度範囲は、約180〜約230
℃である。所望のニトリル生成物は、一般式:
【化14】 を有する。ニトリル生成物は、蒸留によって反応混合物
から回収される。以下に、実施例を以って本発明を更に
例示する。
【0010】
【実施例】〔実施例1〕OCBTC(230g、1.0
モル)、塩化アンモニウム(59g、1.10当量)及
びOCBA(15.7g)を、熱電対、オーバーヘッド
攪拌機及び還流冷却器を備えた500ml反応器に添加
した。反応混合物を攪拌し、225℃まで加熱し、この
温度に維持しながら、反応を、周期的にガスクロマトグ
ラフィー(GC)に掛けた。約8時間の反応時間の後
に、OCBN(121.5g、88.4%)が、蒸留に
よって得られた(融点:45−46℃)。
【0011】〔実施例2〕反応を、実施例1と同様にし
て行った。PCBTC(230g、1.0モル)、塩化
アンモニウム(56.2g、1.05当量)、及びp−
クロロ安息香酸(11.5g)を反応器に入れた。混合
物を215℃で9時間加熱した。反応混合物を蒸留し
て、PCBN(122.4g、89%、融点:92−9
3℃)を得た。 〔実施例3〕反応を、実施例1と同様にして行った。次
の反応体を反応器に入れた:2,4−DCBTC(13
2.8g、0.5モル)、塩化アンモニウム(28.1
g、1.05当量)、及び2,4−ジクロロベンゾイル
クロライド(13.3g)。混合物を230℃で14時
間加熱した。反応混合物を蒸留して、純粋な2,4−ジ
クロロベンゾニトリル(2,4−DCBN)(76.4
g、89%、融点:59−60℃)を得た。
【0012】〔実施例4〕反応を、実施例1と同様にし
て行った。BTC(195.5g、1.0モル)、塩化
アンモニウム(56.1g、1.05当量)、及び塩化
ベンゾイル(20g)を反応器に入れた。混合物を19
0℃で15時間加熱した。BNのGC収量は、92.3
%であった。 〔実施例5〕OCBTC(230g、1.0モル)、塩
化アンモニウム(59g、1.10当量)、及び水
(4.6g、2%)を使用して、実施例1を繰返した。
混合物を215℃まで加熱した。大部分の水を反応器か
ら留去し、次いで、反応混合物を215℃で22時間維
持した。反応混合物の蒸留によって、OCBN(12
5.2g、91%)を得た。 〔実施例6〕次の反応体を反応器に入れた以外は、反応
を、実施例1と同様にして行った:OCBTC(23
0.5g、1.0モル)、塩化アンモニウム(59g、
1.10当量)、及びo−クロロベンゾイルクロライド
(35g)。混合物を225℃で10時間加熱した。O
CBNのGC収量は、89.6%であった。 〔実施例7〕反応を、実施例1と同様にして行った。次
の反応体を反応器に入れた:OCBTC(90g、0.
39モル)、塩化アンモニウム(23g、1.10当
量)、及びo−クロロベンズアミド(9g)。混合物を
225℃で11時間加熱した。OCBNのGC収量は、
92.4%であった。
【0013】〔実施例8〕反応を、実施例1と同様にし
て行った。OCBTC(230g、1.0モル)、塩化
アンモニウム(59g、1.10当量)、OCBA(1
5.6g)及び酢酸亜鉛(460mg、0.2%)を反
応器に入れた。混合物を225℃で5時間加熱した。O
CBNのGC収量は、90.5%であった。 〔実施例9〕反応を、実施例1と同様にして行った。次
の反応体を反応器に入れた:OCBTC(233.5
g、1.02モル)、塩化アンモニウム(54.8g、
1.0当量)、OCBA(13.87g)及び無水塩化
第二鉄(70.9mg、300ppm)。混合物を21
5℃で5時間加熱した。OCBNのGC収量は、85.
1%であった。 〔実施例10〕OCBTC(406g、1.76モル)
及びOCBA(32.75g、0.21モル)を、熱電
対、オーバーヘッド攪拌機、還流冷却器及びNH3 送入
管を備えた500ml反応に添加した。反応混合物を攪
拌し、225℃まで加熱し、その場でNH4 Clを形成
しながら、NH3 (70−100ml/分)の送入を、
送入管を通して開始した。8時間後、GCは、全てのO
CBTCが反応した事を示した。反応混合物を蒸留し、
224gのOCBNを得た(GC収量は、95%、融
点:45℃)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バオ グオ ヒューアン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14215 チークトワーガ ケンヴィル ロード 117シー (72)発明者 ディヴィッド ワイ タン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14051 イースト アムハースト ヴァリーブル ック レーン 36

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: 【化1】 を有する芳香族ニトリルの製造方法であって、 (A)(1)一般式: 【化2】 (式中、Xはハロゲンであり、Rは、ハロゲン又はC1
    〜C8 の脂肪族又はC6〜C8 の芳香族基であり、nは
    0〜5である)を有するベンゾトリハライド、 (2)前記ベンゾトリハライドとの化学量論量の約50
    モル%以内の量のアンモニウムハライド、 (3)0.001〜0.25当量の酸素供与開始剤、か
    ら成る混合物を調製し、及び、 (B)前記混合物を約150〜約250℃で加熱する、
    事を特徴とする方法。
  2. 【請求項2】nが0〜4である、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】nが0〜3である、請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】nが0〜2である、請求項3に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】nが0〜1である、請求項4に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】Xが塩素又は臭素である、請求項1に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】一般式: 【化3】 を有する芳香族ニトリルの製造方法であって、 (A)(1)一般式: 【化4】 (式中、Xはハロゲンであり、nは1〜3である)を有
    するベンゾトリハライド、 (2)前記ベンゾトリハライドとの化学量論量の約20
    モル%以内の量のアンモニウムハライド、(3)0.0
    01〜0.25当量の酸素供与開始剤であって、前記ベ
    ンゾトリハライドと前記アンモニウムハライドと反応し
    て前記芳香族ニトリルを形成する開始剤、から成る混合
    物を調製し、及び、 (B)前記混合物を約150〜約250℃で加熱する、
    事を特徴とする方法。
  8. 【請求項8】前記芳香族ニトリルを、蒸留によって前記
    混合物から回収する追加の最終工程を含む、請求項1〜
    7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記ベンゾトリハライドが、ベンゾトリク
    ロライドである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    方法。
  10. 【請求項10】前記アンモニウムハライドは、塩化アン
    モニウムである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】前記アンモニウムハライドが、前記混合
    物へガス状アンモニアを添加することによってその場で
    形成される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方
    法。
  12. 【請求項12】一般式: 【化5】 を有する芳香族ニトリルの製造方法であって、 (A)(1)一般式: 【化6】 (式中、nは1〜3である)を有するクロロベンゾトリ
    クロライドから成るベンゾトリハライド、 (2)前記クロロベンゾトリクロライドとの化学量論量
    から化学量論量の約5モル%過剰までの量の塩化アンモ
    ニウム、 (3)約0.02〜約0.15当量の、酸、酸塩化物及
    び前記芳香族ニトリルに相当するアミドから成る群から
    選ばれる開始剤であって、前記クロロベンゾトリクロラ
    イドと前記塩化アンモニウムと反応して前記芳香族ニト
    リルを形成する開始剤、から成る混合物を調製し、及
    び、 (B)前記混合物を約180〜約230℃で加熱し、及
    び(C)前記芳香族ニトリルを、前記混合物から蒸留に
    よって回収する、 事を特徴とする方法。
  13. 【請求項13】前記ベンゾトリハライドが、オルトクロ
    ロベンゾトリクロライドである、請求項1〜12のいず
    れか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】前記ベンゾトリハライドが、パラクロロ
    ベンゾトリクロライドである、請求項1〜12のいずれ
    か1項記載の方法。
  15. 【請求項15】前記ベンゾトリハライドが、3,4−ジ
    クロロベンゾトリクロライドである、請求項1〜12の
    いずれか1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】前記開始剤が、酸、酸塩化物、又は、前
    記芳香族ニトリルに相当するアミドである、請求項1〜
    15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 【請求項17】前記開始剤が、水と前記ベンゾトリハラ
    イドとの反応によって、その場で形成される酸塩化物で
    ある、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 【請求項18】混合物が、約5重量%までの金属酸化物
    又は金属塩触媒を含む、請求項1〜17のいずれか1項
    に記載の方法。
  19. 【請求項19】前記触媒の量が、約100ppm〜約1
    重量%である、請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】前記触媒が、塩化亜鉛又は塩化銅であ
    る、請求項18又は19に記載の方法。
  21. 【請求項21】請求項1〜20のいずれか1項に記載の
    方法によって製造される芳香族ニトリル。
JP10326217A 1997-12-02 1998-11-17 芳香族ニトリルの製造方法 Pending JPH11228519A (ja)

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