JP2815698B2 - 3,5―ジ―第3ブチル―2,6―ジクロロトルエンの製造方法 - Google Patents

3,5―ジ―第3ブチル―2,6―ジクロロトルエンの製造方法

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JP2815698B2
JP2815698B2 JP2329648A JP32964890A JP2815698B2 JP 2815698 B2 JP2815698 B2 JP 2815698B2 JP 2329648 A JP2329648 A JP 2329648A JP 32964890 A JP32964890 A JP 32964890A JP 2815698 B2 JP2815698 B2 JP 2815698B2
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忠仁 笠見
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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、3,5−ジ−第3ブチル−2,6−ジクロロトル
エンの改良された製造方法に関する。
【従来の技術】
従来、農薬或いは医薬の合成中間体として有用な2,6
−ジクロロトルエンは、トルエンを原料として3,5−ジ
−第3ブチル−2,6−ジクロロトルエンを経由して製造
することが知られており、その中間体である、3,5−ジ
−第3ブチル−2,6−ジクロロトルエンは、トルエンの
第3ブチル化によって得られる3、5−ジ−第3ブチル
トルエンを塩素化することによって得られるものであ
る。 3、5−ジ−第3ブチルトルエンの塩素化法として
は、例えば、特開昭62−5930号公報に、スルフリルクロ
ライドによって塩素化する方法と共に、ルイス酸及びS2
Cl2、FeSなどの硫黄化合物の存在下に、塩素ガスによっ
て塩素化する方法が開示されている。また、特開平2−
53743号公報には、上記特開昭公報に記載の技術の改良
方法として、ルイス酸及び単体硫黄の存在下、単体硫黄
をルイス酸に対して50〜150モル%使用して、塩素ガス
によって塩素化する方法が開示されている。 これら従来の方法においては、目的物以外の副生を抑
制するために反応温度が低いほど好ましいが、3、5−
ジ−第3ブチル−2,6−トルエンの融点が68℃であり、
低温では反応中に結晶が析出してくることから、副反応
を抑制し、かつ、結晶の析出を避けるため、極性溶媒が
使用されている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法は、3,5−ジ−第3ブ
チル−2,6−ジクロロトルエンの収率が70%前後であ
り、満足できるものではない。上記したように、3,5−
ジ−第3ブチル−2,6−ジクロロトルエンは、2,6−ジク
ロロトルエンの製造中間体として使用されるものであっ
て、トルエンを出発原料としてブチル化して得られる3,
5−ジ−第3ブチルトルエンを塩素化して得られ、この
ものはさらに脱ブチル化されて2,6−ジクロロトルエン
に導かれるが、3,5−ジ−第3ブチルトルエンの塩素化
収率の低さが、2,6−ジクロロトルエンの製造上のネッ
クになっている。 本発明は、上記のような現状に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、3,5−ジ−第3ブチルトルエンよ
り、3,5−ジ−第3ブチル−2,6−ジクロロトルエンを高
収率で得ることができる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、塩素ガスによる3,5−ジ−第3ブチル
トルエンの塩素化について、鋭意研究した結果、ルイス
酸及び単体硫黄を触媒とし、単体硫黄/ルイス酸のモル
比を8〜25とするとき、3,5−ジ−第3ブチル−2,6−ジ
クロロトルエンの収率が著しく向上することを見いだ
し、本発明を完成するに至った。 すなわち、本発明の構成上の特徴は、3,5−ジ−第3
ブチルトルエンをルイス酸及び単体硫黄の存在下、塩素
ガスによって塩素化することからなる3,5−ジ−第3ブ
チル−2,6−ジクロロトルエンの製造方法において、単
体硫黄/ルイス酸のモル比を8〜25の範囲において塩素
化を行うことにある。 以下、本発明について詳細に説明する。 本発明における原料物質である3,5−ジ−第3ブチル
トルエンは、公知の方法により製造される。例えば、ト
ルエンを第3ブチルクロリドと反応させて得られる第3
ブチルトルエンを、塩化アルミニウムの存在下、不均化
反応させることにより、容易に得ることができる。 本発明において、塩素化反応は、触媒としてルイス酸
及び単体硫黄を併用して行われる。ルイス酸としては、
例えば、AlCl3、FeCl3、SbCl3、SnCl4、およびTiCl4
どをあげることができる。ルイス酸の使用量は、原料物
質の3,5−ジ−第3ブチルトルエンに対して、0.01〜5
モル%、好ましくは、0.05〜5モル%の範囲に設定され
る。本発明において、ルイス酸と単体硫黄の使用割合
は、単体硫黄/ルイス酸のモル比を8〜25の範囲にする
ことが必要であり、好ましくは10〜20の範囲である。単
体硫黄のルイス酸に対するモル比が8未満の場合は、反
応収率が低く、一方、単体硫黄の量をそれ以上増やして
も反応収率の向上は微増に止まるので、25よりも多く使
用するのは経済的ではない。 本発明の実施に当たっては、反応温度は45〜70℃、好
ましくは50〜60℃に設定する。本発明は、多量の単体硫
黄を用いることから、3、5−ジ−第3ブチルトルエン
から第3ブチル基の脱離を抑制し得るため、従来好まし
いとされていた0〜30℃より高温での反応が可能で、し
かも目的物を高い収率で得ることができる。従来の方法
に比べ高温で反応させ得ることから反応溶媒を必要とし
ない。しかし、反応温度が45℃より低くなると、反応中
に生成物が析出してくることが避けられず、70℃を超え
る温度で反応させると、副反応が急激に増加することか
ら、反応温度は上記のように設定される。
【実施例】
以下、本発明を実施例及び比較例によって説明する。 実施例1 撹拌装置、還流冷却器、温度計を備えた300リットル
の反応器に、3、5−ジ−第3ブチルトルエン150kg(7
40モル)、無水塩化鉄労(III)0.12kg(0.74モル)、
単体硫黄0.24kg(7.4モル)を仕込み、撹拌しながら60
℃で塩素ガスを147モル/時間の導入速度で吹き込み、1
0時間反応させた。発生する塩化水素ガスは、水酸化ナ
トリウム水溶液に導いた。次いで、反応混合物を水洗
し、得られた反応液をガスクロマトグラフィーにより組
成分析した。その結果、3,5−ジ−第3ブチル−2,6−ジ
クロロトルエンの収率は83%であることが確認された。 実施例2 撹拌装置、還流冷却器、温度計を備えた600リットル
の反応器に、3、5−ジ−第3ブチルトルエン290kg
(1.42キロモル)、無水塩化アルミニウム(III)0.19k
g(1.42モル)、単体硫黄0.91kg(28.4モル)を仕込
み、撹拌しながら50℃で塩素ガスを237モル/時間の導
入速度で吹き込み、12時間反応させた。発生する塩化水
素ガスは、水酸化ナトリウム水溶液に導いた。次いで、
反応混合物を水洗し、得られた反応液をガスクロマトグ
ラフィーにより組成分析した。その結果、3,5−ジ−第
3ブチル−2,6−ジクロロトルエンの収率は85.1%であ
ることが確認された。 比較例1〜4 実施例2における無水塩化アルミニウム(III)及び
単体硫黄の使用量を表1に示す割合に変えて、実施例2
と同様に反応させ、得られた反応液をガスクロマトグラ
フィーにより組成分析した。3,5−ジ−第3ブチル−2,6
−ジクロロトルエンの収率を表1に示す。
【発明の効果】
本発明は、従来、極性溶剤の存在下で行われていた塩
素ガスによる3,5−ジ−第3ブチルトルエンの塩素化反
応を、単体硫黄とスイス酸を上記のモル比で使用するこ
とにより、3,5−ジ−第3ブチル−2,6−ジクロロトルエ
ンを80%以上の高収率で製造することが可能になる。し
かも、ルイス酸の使用量は、従来知られている方法に比
して著しく少なくてよく、また溶媒を使用しなくてもよ
いため、その製造は工業的に極めて有利に実施すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 25/02,17/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3,5−ジ−第3ブチルトルエンをルイス酸
    及び単体硫黄の存在下、塩素ガスによって塩素化するこ
    とからなる3,5−ジ−第3ブチル−2,6−ジクロロトルエ
    ンの製造方法において、単体硫黄/ルイス酸のモル比を
    8〜25の範囲において塩素化を行うことを特徴とする3,
    5−ジ−第3ブチル−2,6−ジクロロトルエンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】塩素化を無溶剤下で行うことを特徴とする
    請求項(1)に記載の3,5−ジ−第3ブチル−2,6−ジク
    ロロトルエンの製造方法。
JP2329648A 1990-11-30 1990-11-30 3,5―ジ―第3ブチル―2,6―ジクロロトルエンの製造方法 Expired - Fee Related JP2815698B2 (ja)

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