JPS5935392B2 - ベンゾニトリル類の製造方法 - Google Patents
ベンゾニトリル類の製造方法Info
- Publication number
- JPS5935392B2 JPS5935392B2 JP13381376A JP13381376A JPS5935392B2 JP S5935392 B2 JPS5935392 B2 JP S5935392B2 JP 13381376 A JP13381376 A JP 13381376A JP 13381376 A JP13381376 A JP 13381376A JP S5935392 B2 JPS5935392 B2 JP S5935392B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ammonia
- general formula
- producing
- benzonitriles
- formulas
- Prior art date
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- Expired
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は下記一般式(I)で示されるベンゾトリクロラ
イドをアンモニア水と反応することを特徴とする下記一
般式(nで示されるベンゾニトリル類の新規なる製造方
法に関する。
イドをアンモニア水と反応することを特徴とする下記一
般式(nで示されるベンゾニトリル類の新規なる製造方
法に関する。
責
Xn(I)
己
Xn(n
〔式(I)、(n中Xは水素、ハロゲン、ニトロ基を示
し、nは1又は2を意味する。
し、nは1又は2を意味する。
nが2のとき2つのXは相異なる原子又は基を表わすこ
ともある。〕本発明の目的とするところは、前記一般式
(Qで示されるベンゾニトリル類を工業的に安価に製造
する方法を提供しようとするにある。前記一般式(n)
の化合物は染料、農薬等の製造の中間物として有用な事
は一般に良く知るところである。
ともある。〕本発明の目的とするところは、前記一般式
(Qで示されるベンゾニトリル類を工業的に安価に製造
する方法を提供しようとするにある。前記一般式(n)
の化合物は染料、農薬等の製造の中間物として有用な事
は一般に良く知るところである。
、
従来その製造方法としては(イ)アニリン誘導体からの
サンドマイヤー法、(口)ハロゲン誘導体からシアン化
銅と反応する方法、←Jメチル誘導体のアンモン酸化法
等が最も良く知られるところである。
サンドマイヤー法、(口)ハロゲン誘導体からシアン化
銅と反応する方法、←Jメチル誘導体のアンモン酸化法
等が最も良く知られるところである。
しかるに(イ)、(口)の方法は高価なアニリン誘導体
を用いたり、銅化合物を用いる等工業的に不利な点が多
い。又、←うの方法では、設備、或いは廃ガス処理等に
問題点が残る。前記一般式(I)に於いてXが水素を意
味するペン・ ゾトリクロライドからベンゾニトリルを
得る方法としては、最近になつて液体アンモニア中で加
熱する方法が研究されている。
を用いたり、銅化合物を用いる等工業的に不利な点が多
い。又、←うの方法では、設備、或いは廃ガス処理等に
問題点が残る。前記一般式(I)に於いてXが水素を意
味するペン・ ゾトリクロライドからベンゾニトリルを
得る方法としては、最近になつて液体アンモニア中で加
熱する方法が研究されている。
(日本化学会誌1976(4) P637−641)。
しかし、この方法も収率的には満足できるが、液体アン
モニアを用いるという点で工業的製法としては満足でき
る方法ではない。
しかし、この方法も収率的には満足できるが、液体アン
モニアを用いるという点で工業的製法としては満足でき
る方法ではない。
本件発明者等は、工業的に容易に得られる前記一般式(
)の化合物とアンモニア水との反応を研究し、全く意外
にもこの反応が極めて容易に進行する事を見出したもの
である。
)の化合物とアンモニア水との反応を研究し、全く意外
にもこの反応が極めて容易に進行する事を見出したもの
である。
普通一般式(1)の化合物は水により容易に加水分解を
受けるので本発明の様な反応が水中で進行するという事
は、従来の化学の常識では考えられない事であるといえ
る。本発明を実施するには、例えば20%ないし50%
好ましくは25%ないし40%のアンモニア水を用い場
合によつては、アルコール等の有機溶剤を添加し、オー
トクレープ中で加熱する事により高収率で目的物が得ら
れる。用いるアンモニア水としては、一般に市販されて
いる濃アンモニアをそのまま用いるか、或いはアンモニ
ア水を冷却し、更にアンモニアを吹き込み、できるだけ
濃度を高くして用いることが望ましい。本発明で用いら
れる前記一般式(1)の化合物としては、具体的には以
下の化合物を挙げる事ができる。
受けるので本発明の様な反応が水中で進行するという事
は、従来の化学の常識では考えられない事であるといえ
る。本発明を実施するには、例えば20%ないし50%
好ましくは25%ないし40%のアンモニア水を用い場
合によつては、アルコール等の有機溶剤を添加し、オー
トクレープ中で加熱する事により高収率で目的物が得ら
れる。用いるアンモニア水としては、一般に市販されて
いる濃アンモニアをそのまま用いるか、或いはアンモニ
ア水を冷却し、更にアンモニアを吹き込み、できるだけ
濃度を高くして用いることが望ましい。本発明で用いら
れる前記一般式(1)の化合物としては、具体的には以
下の化合物を挙げる事ができる。
反応は好ましくはオートクレーブ沖加圧下に約50℃な
いし150℃さらに好ましくは80℃ないし130℃で
行なわれ、反応が終了したらアンモニアを回収して目的
物を沢取或いは水蒸気蒸留等で単離する事ができる。
いし150℃さらに好ましくは80℃ないし130℃で
行なわれ、反応が終了したらアンモニアを回収して目的
物を沢取或いは水蒸気蒸留等で単離する事ができる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例中、部及び%とあるのは、夫々、重量部及び重量
%を示すものとする。実施例 1 オルソクロールベンゾトリクロライド4,67、30%
アンモニア水257、エチルアルコール5.0m1をオ
ートクレーブに仕込み、密閉し、100℃に3.0時間
反応した。
%を示すものとする。実施例 1 オルソクロールベンゾトリクロライド4,67、30%
アンモニア水257、エチルアルコール5.0m1をオ
ートクレーブに仕込み、密閉し、100℃に3.0時間
反応した。
次いでアンモニアを回収し、冷却し、水30m1を加え
析出する白色針状結晶を沢取した。収量2.4t、純度
98.2%、収率87.0%であつた。このものはM.
p44℃〜45℃を示し、IRスペクトルからオルソク
ロルベンゾニトリルである事を確かめた。実施例 2 ベンゾトリクロライド4.9y、35%アンモニア水3
07をオートクレーブ中110℃2時間加熱し、アンモ
ニアを回収し、冷却し、淡黄色のオイルを得た。
析出する白色針状結晶を沢取した。収量2.4t、純度
98.2%、収率87.0%であつた。このものはM.
p44℃〜45℃を示し、IRスペクトルからオルソク
ロルベンゾニトリルである事を確かめた。実施例 2 ベンゾトリクロライド4.9y、35%アンモニア水3
07をオートクレーブ中110℃2時間加熱し、アンモ
ニアを回収し、冷却し、淡黄色のオイルを得た。
収量2.5y純度96,5%であつた。このものはIR
スペクトル、N.M.R.スペクトル及び標準物質との
ガスクロマトグラフイ一の保持時間の比較からベンゾニ
トリルである事を確かめた。実施例 3 オルソクロルベンゾトリクロライド4.67、40%ア
ンモニア水30yをオートクレーブ中120℃2時間保
つて反応し、次いでアンモニアを回収し、冷却し、白色
針状結晶を得た。
スペクトル、N.M.R.スペクトル及び標準物質との
ガスクロマトグラフイ一の保持時間の比較からベンゾニ
トリルである事を確かめた。実施例 3 オルソクロルベンゾトリクロライド4.67、40%ア
ンモニア水30yをオートクレーブ中120℃2時間保
つて反応し、次いでアンモニアを回収し、冷却し、白色
針状結晶を得た。
収量2.5y純度97.0%、収率91.0%、実施例
1で得た化合物と同一である。実施例 4 実施例1〜3に準じて次の化合物を得た。
1で得た化合物と同一である。実施例 4 実施例1〜3に準じて次の化合物を得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記一般式( I )で示されるベンゾトリクロライ
ドをアンモニア水と反応することを特徴とする下記一般
式(II)で示されるベンゾニトリル類の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I )▲数式、化
学式、表等があります▼(II)〔式( I )、(II)中
、Xは水素、ハロゲン、ニトロ基を示し、nは1又は2
を意味する。 nが2のとき2つのXは相異なる原子又は基を表わすこ
ともある。〕。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13381376A JPS5935392B2 (ja) | 1976-11-09 | 1976-11-09 | ベンゾニトリル類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13381376A JPS5935392B2 (ja) | 1976-11-09 | 1976-11-09 | ベンゾニトリル類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5359645A JPS5359645A (en) | 1978-05-29 |
JPS5935392B2 true JPS5935392B2 (ja) | 1984-08-28 |
Family
ID=15113632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13381376A Expired JPS5935392B2 (ja) | 1976-11-09 | 1976-11-09 | ベンゾニトリル類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5935392B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4705801A (en) * | 1984-10-16 | 1987-11-10 | Ciba-Geigy Corporation | Production for producing 3-cyano-4-phenyl indoles and intermediates |
US5866709A (en) * | 1997-12-02 | 1999-02-02 | Occidental Chemical Corp | Process for making aromatic nitriles |
CN109232318B (zh) * | 2018-10-30 | 2021-11-09 | 四川北方红光特种化工有限公司 | 一种生产邻氯苯腈的工艺 |
-
1976
- 1976-11-09 JP JP13381376A patent/JPS5935392B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5359645A (en) | 1978-05-29 |
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