JPH11228087A - フォークリフトのフード開閉機構 - Google Patents

フォークリフトのフード開閉機構

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JPH11228087A
JPH11228087A JP2988298A JP2988298A JPH11228087A JP H11228087 A JPH11228087 A JP H11228087A JP 2988298 A JP2988298 A JP 2988298A JP 2988298 A JP2988298 A JP 2988298A JP H11228087 A JPH11228087 A JP H11228087A
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forklift
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closing mechanism
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達弥 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開放位置に配置されたフードをバッテリ交換
作業の作業性を損なわない状態に保持し、しかも開閉途
中にフードがハンドルに干渉するのを回避する。 【解決手段】 支柱4に固定されたブラケット10に支軸
11を介して支持レバー12が回動可能に支持され、支持レ
バー12の先端に長孔13が形成されている。バッテリフー
ド8には長孔13に挿通されるピン15,16が突設されたブ
ラケットが固定され、バッテリフード8はピン15,16及
び長孔13を介して支持レバー12に対してその長手方向に
移動可能、かつ支持レバー12に対して相対回転不能に支
持されている。機台フレーム1aにはバッテリフード8の
左外側にダンパー17が配設され、ダンパー17はロッド18
a側の端部が機台フレーム1aに固定されたブラケット19
に軸19aを介して回動可能に連結されている。ダンパー
17のシリンダ18側の端部はバッテリフード8の外側に突
出したピン16の端部に回動可能に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトの
フード開閉機構に係り、詳しくはバッテリフォークリフ
トのバッテリ収容部あるいはエンジンフォークリフトの
エンジン収容部の上方を覆うとともに、上面に座席を有
するフードの開閉機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にフォークリフトにおいては、運転
者が着座する座席が、バッテリ収容部あるいはエンジン
収容部の上方を覆うフードの上面に設けられている。ま
た、フォークに荷を載せたときの安定性及びフォークリ
フトの走行安定性を保つため、フォークリフトの車体の
後側には、カウンタウェイトが設けられている。
【0003】バッテリフォークリフトにおいては、車体
の後部寄りでカウンタウェイトの前方にバッテリ収容部
が設けられ、このバッテリ収容部に複数のバッテリセル
を収容したバッテリケースからなるバッテリが収容され
る。そして、バッテリ交換時にはフードが全開された状
態で、バッテリがバッテリ収容部から取り出され、新し
いバッテリあるいは充電された状態のバッテリがバッテ
リ収容部に収容される。バッテリの取り出しは、バッテ
リフードを開放位置に配置した後、バッテリケースの掛
止孔に掛止されたワイヤを介してバッテリをクレーン等
で吊り上げた後、車体の幅方向に移動させることにより
行われる。
【0004】この種のフード開閉機構としては、図5に
示すように、車体フレーム(支柱)51にブラケット5
2を介して回動可能に支持されたヒンジ53を備え、そ
の先端側にフード54が固定された構成のものが一般的
である。
【0005】また、実開昭58−188270号公報に
は図6に示すように、車体フレーム51の前後2点にお
いて可動リンク55,56を取り付け、エンジンフード
57を可動リンク55,56の先端に回動可能に連結
し、エンジンフード57の全開時にエンジンフード57
をカウンタウエイト58の上に平行移動させるものが開
示されている。また、同公報には、エンジンフード57
を支持する可動リンク55,56の位置を変更して、エ
ンジンフード57の全開時にエンジンフード57が閉鎖
位置の上方に平行移動される構成のものも開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】運転席の前方に装備さ
れたステアリングホイール(ハンドル)59及び荷役操
作用の荷役レバー60(1本のみ図示)は、運転者が操
作し易い位置に配設されており、その位置はフード先端
の上方に近くなる。従って、フード54をその後側に回
動中心を有するヒンジ53を使用して支持する従来の構
成では、フード54の回動中心を上側に位置させるのが
難しい。また、フード54の最大開放角度はフード54
の上面に装備された座席(シート)61がカウンタウエ
イト58と当接する角度に規制される。従って、フード
の全開状態において、フード54の基端がバッテリ収容
部又はエンジン収容部の上方の比較的低い位置に配置さ
れた状態となる。その結果、特にバッテリフォークリフ
トにおいてバッテリの交換作業時にフード54がバッテ
リケースと干渉して、作業性が低下するという問題があ
る。
【0007】この問題はフードの側壁54aの高さが高
くなると、より顕著になる。なぜならば、側壁54aが
高くなるほどフード54の回動軌跡の最大半径Rmax が
大きくなるとともに、開放位置において前側に突出する
側壁54aの長さが長くなり、バッテリケースと干渉し
易くなる。従って、バッテリフォークリフトの場合はフ
ードとして側壁の低いものを使用して、バッテリケース
とフードとの干渉を回避するようにしていた。そのた
め、従来はバッテリフォークリフトのフードと、エンジ
ンフォークリフトのフードとを共通にすることはでき
ず、それぞれ専用のフードが必要となり、製造コストが
高くなっていた。
【0008】フード54の開閉途中にフード54とハン
ドル59の干渉をさけるため、ハンドル59を支持する
コラムを前方に傾動可能に構成したものもある。しか
し、ハンドルを傾動できる角度には種々の規制要因があ
り、必ずしも全てのフードとの干渉を回避できる位置ま
で傾動させることは難しく、機構も複雑になる。
【0009】一方、図6に示すフード開閉機構では、全
開状態においてエンジンフード57がカウンタウエイト
58の上に位置するため、エンジン収容部の上方は完全
に開放される。しかし、バッテリフォークリフトではバ
ッテリケースの幅はカウンタウエイト58の左右両側に
位置する支柱の間隔より広く、フードの幅も支柱の間隔
より広いため、前記の構成をバッテリフォークリフトに
適用するのは難しい。バッテリケースの幅より支柱の間
隔を広くすると、フードの取付けのためにフォークリフ
トの車幅が大きくなるという問題がある。また、エンジ
ンフード57を閉鎖位置の上方に平行移動させる構成
は、バッテリ交換時にバッテリケースをクレーンで吊り
上げる作業ができなくなり、バッテリフォークリフトに
適用することはできない。
【0010】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は開放位置に配置されたフード
を、エンジンフォークリフトにおけるエンジンのメンテ
ナンス作業、あるいはバッテリフォークリフトにおける
バッテリの点検及びバッテリ収容部からのバッテリケー
スの取り出し及び収容のための作業の作業性を損なわな
い状態に保持でき、しかも開閉途中にフードがステアリ
ングホイール(ハンドル)や荷役レバーに干渉するのを
回避できるフォークリフトのフード開閉機構を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、フォークリフトのバッ
テリ収容部又はエンジン収容部を覆うとともにその上面
に座席が装備されるフードの開閉機構であって、前記フ
ードの後方に回動中心を有し、フォークリフトの車体に
対して車体の幅方向と直交する面内で回動可能に支持さ
れた支持レバーと、前記支持レバーに対してフードの閉
鎖状態での前後方向へ所定範囲内で移動可能、かつ支持
レバーに対して相対回転不能に支持されたフードと、前
記車体と前記フードとの間に設けられ、フードが閉鎖位
置と該閉鎖位置から所定角度開放側へ回動された臨界位
置との間に位置する状態ではフードを前記支持レバーの
回動中心側へ付勢し、フードが前記臨界位置より開放側
へ回動された状態ではフードを前記支持レバーの回動中
心から離れる側へ付勢する付勢手段とを備えた。
【0012】請求項2に記載の発明では、前記支持レバ
ーは基端側において車体に対して回動可能に支持される
とともに、先端側には前記フードが閉鎖位置に配置され
た状態において前後方向に延びるガイド部を備えてお
り、前記フードには前記ガイド部に沿って移動可能かつ
ガイド部に対して相対回動不能な支持部材が設けられ、
前記フードは前記ガイド部と前記支持部材との係合によ
り支持レバーに対して相対回動不能に支持されている。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記ガイド部は長孔で構成され、前
記支持部材は前記長孔と係合する状態で水平に延びるよ
うにフードに固定された2本のピンで構成され、前記付
勢手段はその一端が前記2本のピンのいずれか一方に回
動可能に連結されている。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記付勢
手段はシリンダ及び該シリンダに対して出没可能かつ突
出側に付勢されたロッドを備え、第1端部が車体側に回
動可能に連結されるとともに、第2端部が第1端部より
車体の後側においてフード側に回動可能に連結されてい
る。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記フードはバッテリフォークリフ
トのバッテリ収容部を覆うフードであり、前記付勢手段
は前記フードの片側に設けられている。
【0016】従って、請求項1に記載の発明では、フー
ドはフォークリフトの車体に対して車体の幅方向と直交
する面内で回動可能に支持された支持レバーの回動にと
もなって、閉鎖位置と開放位置との間で移動される。フ
ードは支持レバーに対してフードの閉鎖状態での前後方
向へ所定範囲内で移動可能であり、閉鎖位置に配置され
た状態では付勢手段により後側に付勢された状態に保持
され、フードの先端と支持レバーの回動中心との距離が
最小の状態となる。閉鎖位置からフードが全開位置へ回
動されるとき、フードが閉鎖位置から所定角度開放側へ
回動された臨界位置に達するまでは、付勢手段の作用に
よりフードはその先端と支持レバーの回動中心との距離
が最小の状態に保持される。フードが臨界位置より全開
側へ回動されると、付勢手段の作用によってフードは支
持レバーの回動中心から離れる側へ移動される。そし
て、フードが全開位置に配置された状態においては、フ
ードの下端の位置はフードが前後方向に移動不能な場合
に比較して前記所定の移動範囲の距離分だけ上方に移動
される。
【0017】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、フードに設けられた支持部材が、前
記支持レバーの先端側に設けられたガイド部に沿って移
動することにより、フードの先端と支持レバーの回動中
心との距離が変化する。また、支持部材はガイド部に対
して相対回動不能に構成され、フードは支持レバーの回
動に伴って一体的に回動する。
【0018】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記ガイド部は長孔で構成され、フ
ードは長孔と係合する状態で水平に延びるようにフード
に固定された2本のピンにより支持レバーに支持され
る。付勢手段は一方のピンに回動可能に連結されている
ため、フードの回動によってフードの延びる方向と付勢
手段の延びる方向とのなす角度が変化しても、その付勢
力が確実に作用する。
【0019】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記付勢
手段は直線状に伸縮され、フードが閉鎖位置から臨界位
置まで回動される間はロッドが没入位置に保持される。
そして、臨界位置より開放側に、回動されるとロッドが
突出側に移動してフードが支持レバーの回動中心から離
れる方向に移動される。
【0020】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記フードはバッテリフォークリフ
トのバッテリ収容部を覆う状態で使用される。付勢手段
はフードの開放状態において、フードの基端より前側下
方から斜め後方に延びる状態となる。そして、付勢手段
が配設された側はバッテリ交換時にバッテリケースと干
渉し易くなる。しかし、付勢手段がフードの片側に設け
られているため、バッテリケースの取り出し時の横方向
への移動を付勢手段が配設されていない側とすることに
より、支障なく作業が行われる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明をバッテリフォークリフト(以下、単にフォークリフ
トという)1に具体化した第1の実施の形態を図1〜図
3に従って説明する。図2に示すように、バッテリフォ
ークリフト(以下単にフォークリフトという)1の車体
を構成する機台フレーム1aの前側にはマスト2が装備
されている。マスト2にはフォーク(図示せず)が昇降
可能に装備されている。車体の後側には、カウンタウェ
イト3が設けられている。機台フレーム1aには4本の
支柱4が立設され、これらの支柱4及びヘッドガード4
aによって囲まれた空間により運転室5が構成されてい
る。
【0022】運転室5の後側下方にはバッテリ収容部6
が設けられ、バッテリ収容部6内にはバッテリケース7
に多数のバッテリセル(図示せず)を収容したバッテリ
が収容されるようになっている。バッテリケース7に
は、バッテリケース7を吊り上げるためのワイヤ(図示
せず)が掛止される掛止孔(図示せず)が形成されてい
る。
【0023】バッテリ収容部6の上方にはフードとして
のバッテリフード8が回動(開閉)可能に配設され、そ
の上壁8aの上面に座席9(図2にのみ図示)が装備さ
れている。バッテリフード8はその幅が後側の一対の支
柱4の間隔より広く形成され、座席9の幅は支柱4の間
隔より狭く形成されている。
【0024】車体の一部を構成する左右一対の支柱4に
はそれぞれブラケット10が固定され、ブラケット10
に固定された支軸11に対して支持レバー12が車体の
幅方向と直交する面内(図1及び図2の紙面と平行な面
内)で回動可能に支持されている。支持レバー12は基
端側において支軸11に回動可能に支持されるととも
に、先端側にガイド部としての長孔13を備えている。
バッテリフード8は支持レバー12に対してその閉鎖状
態での前後方向へ所定範囲内で移動可能、かつ支持レバ
ー12に対して相対回転不能に支持されている。
【0025】支持レバー12はバッテリフード8が閉鎖
位置に配置された状態において、長孔13が支軸11よ
り下方において前後方向に延びるように形成可能な形状
に形成されている。この実施の形態では支持レバー12
は中間部で屈曲し、バッテリフード8が閉鎖位置に配置
された状態で先端側が水平に延び、基端側が支軸11か
ら斜下方に向かって延びる形状に形成されている。
【0026】バッテリフード8の上壁8aの下面の左右
両側には各支持レバー12より内側に、それぞれブラケ
ット14(図3に片側のみ図示)が突設され、各ブラケ
ット14には支持部材を構成する2本のピン15,16
が長孔13と係合する状態で水平に延びるように突設さ
れている。この実施の形態では両ピン15,16は長孔
を貫通する長さに形成されている。従って、バッテリフ
ード8は長孔13とピン15,16との係合により支持
レバー12に対して相対回動不能に支持されている。ま
た、ピン15,16が長孔13に沿って相対移動するこ
とにより、支持レバー12に対して所定範囲内で移動可
能に支持されている。この実施の形態では所定範囲は長
孔13の第1端部にピン15が当接する位置と、長孔1
3の第2端部にピン16が当接する位置との間となる。
【0027】機台フレーム1aにはバッテリフード8の
片側(この実施の形態では左側)でその外側に付勢手段
としての所謂ダンパー17が配設されている。ダンパー
17はシリンダ18及び該シリンダ18に対して出没可
能かつ突出側に付勢されたロッド18aを備えている。
そして、ダンパー17はロッド18a側の端部(第1端
部)が支持レバー12の先端より車体の前側において、
機台フレーム1aに固定されたブラケット19に軸19
aを介して回動可能に連結されるとともに、シリンダ1
8側の端部(第2端部)がピン16の端部に回動可能に
連結されている。即ち、ダンパー17は第1端部が車体
側(機台フレーム1a)に回動可能に連結されるととも
に、第2端部が第1端部より車体の後側においてバッテ
リフード8側に回動可能に連結されているバッテリフー
ド8の基端寄りに突設されたピン16のうち、ダンパー
17が配設される側のピン16は、バッテリフード8の
側壁8bに形成された孔20を貫通して先端がバッテリ
フード8の外側まで達している。そして、ピン16の突
出端にダンパー17のシリンダ18側が回動に連結され
ている。
【0028】ダンパー17とバッテリフード8との位置
関係は、バッテリフード8が閉鎖位置と閉鎖位置から所
定角度開放側へ回動された臨界位置との間に位置する状
態ではバッテリフード8を支持レバー12の回動中心側
(支軸11)へ付勢する。また、バッテリフード8が前
記臨界位置より開放側へ回動された状態ではバッテリフ
ード8を支持レバー12の回動中心から離れる側へ付勢
するように設定されている。前記臨界位置はダンパー1
7の中心軸が長孔13と直交する状態となる位置であ
り、この実施の形態では臨界位置において、バッテリフ
ード8の先端がバッテリフード8の開放作業時における
ハンドル21及び荷役レバー22より上方に位置するよ
うに設定されている。
【0029】この実施の形態ではハンドル21は公知の
構成によって前後方向に傾動可能に構成されている。ま
た、バッテリフード8の内側先端寄りには係止部23
(図1にのみ図示)が固定されており、機台フレーム1
a側にはバッテリフード8が閉鎖位置に配置された状態
において、係止部23と係止可能にフック24(図1に
のみ図示)が設けられている。フック24は運転室5に
配設されたレバーとワイヤケーブル(いずれも図示せ
ず)を介して連結され、前記レバーの操作により係止部
23との係止状態を解除可能な公知の機構(図示せず)
を備えている。そして、この実施の形態では前記レバー
がハンドル21と連動され、ハンドル21が前傾位置に
配置されたとき、フック24が係止解除位置に配置され
るようになっている。
【0030】次に、前記のように構成されたフード開閉
機構の作用を説明する。バッテリフード8はバッテリ交
換時あるいは点検時以外は、図1及び図2にA位置とし
て示す閉鎖状態に保持される。バッテリフード8が閉鎖
位置に配置された状態では、ダンパー17の付勢力はピ
ン16をフォークリフト1の後側(図2の右側)へ押圧
するように作用し、ピン16が長孔13の第2端部に当
接する位置に保持される。
【0031】バッテリ交換のためバッテリ収容部6から
バッテリケース7を取り出すときには、まず、ハンドル
21を前傾位置に配置する。この操作により、フック2
4と係止部23との係止状態が解除され、バッテリフー
ド8が開放可能な状態となる。この状態で作業者がバッ
テリフード8の先端を手で持って、上方へ回動させる。
バッテリフード8は支持レバー12に相対回動不能に支
持されているため、バッテリフード8と支持レバー12
とが支軸11を回動中心として一体的に上方へ回動され
る。
【0032】回動初期においては、ダンパー17の軸1
9aとピン16とを通る直線より上側に支持レバー12
の回動中心(支軸11)が位置するため、ダンパー17
はバッテリフード8の開放を助勢する役割は果たさな
い。しかし、支軸11が前記直線より下方に位置する状
態までバッテリフード8が回動された後は、ダンパー1
7の付勢力がバッテリフード8を開放側に付勢する状態
となる。
【0033】また、ピン16とダンパー17の軸19a
とを通る直線と、長孔13とのなす角度θが鈍角になる
まで、即ちバッテリフード8が開放側への回動途中にお
いて臨界位置(図1にBで示す位置)を過ぎるまでは、
ダンパー17の付勢力によってバッテリフード8はピン
16が長孔13の第2端部に当接する状態に保持され
る。従って、バッテリフード8の先端の回動軌跡の半径
は最小の状態に保持される。そして、バッテリフード8
はその先端がハンドル21や荷役レバー22と干渉せず
に回動される。
【0034】バッテリフード8が臨界位置より上側まで
回動された後は、ダンパー17の付勢力はピン16を長
孔13の第1端部側に向かって押圧する状態になる。従
って、バッテリフード8は支持レバー12とともに回動
しつつ、長孔13に沿って上側に移動する。そして、ピ
ン15が長孔13の第1端部と当接し、ダンパー17の
ロッド18aがストロークエンドに達した状態がバッテ
リフード8の全開位置となる。この実施の形態では図1
及び図2にCで示すように、バッテリフード8がほぼ真
上に向かって延びる位置に配置された状態となり、バッ
テリフード8はダンパー17の作用により全開位置に保
持される。そして、バッテリフード8の全開状態では、
単純なヒンジを使用した場合よりバッテリフード8の位
置が高くなる。
【0035】この状態で従来と同様に、バッテリケース
7の掛止孔にワイヤのフックを掛止して、クレーンによ
りワイヤを介してバッテリケース7をバッテリ収容部6
内から吊り上げる。そして、バッテリケース7の下端が
バッテリ収容部6の上端より高くなるまで上昇させた
後、ダンパー17の配設側と反対側へ車体の幅方向に移
動させて図示しないバッテリ運搬車上に載せる。
【0036】次に新しいバッテリセル又は既に充電され
ているバッテリセルが収容されたバッテリケース7を、
取り出し作業と逆の順序でバッテリ収容部6に収容す
る。そして、バッテリフード8を閉鎖位置まで回動させ
た後、ハンドル21を元の位置に戻すと、フック24が
係止部23に係止する係止位置に配置されて、バッテリ
交換作業が終了する。
【0037】バッテリフード8を閉鎖位置まで回動させ
る際には、バッテリフード8の先端を持ってバッテリフ
ード8を押し下げる。ダンパー17の付勢力はさほど大
きくないため、バッテリフード8は長孔13に沿って移
動しながら支持レバー12とともに回動される。そし
て、ピン16が長孔13に当接する位置にバッテリフー
ド8を保持した状態で、ハンドル21と対応する位置を
通過させる。
【0038】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) 全開位置におけるバッテリフード8の基端と回
動中心との距離が、全閉位置の場合より大きいため、全
開時におけるバッテリフード8の下端とバッテリ収容部
6との距離が大きくなる。従って、バッテリの点検及び
バッテリ収容部6からのバッテリケース7の取り出し及
び収容のための作業の作業性が向上する。
【0039】(2) バッテリフード8が臨界位置より
閉鎖側を移動する際は、バッテリフード8の先端の回動
軌跡の半径が小さくなり、開閉途中にバッテリフード8
がハンドル21や荷役レバー22に干渉するのを回避で
きる。
【0040】(3) 支持レバー12に設けられたガイ
ド部(長孔13)に沿って移動可能、かつガイド部に対
して相対回動不能な支持部材(ピン15,16)を介し
てバッテリフード8が支持レバー12に支持されてい
る。従って、バッテリフード8を支持レバー12に対し
てバッテリフード8の閉鎖状態での前後方向へ所定範囲
内で移動可能、かつ支持レバー12に対して相対回転不
能に支持する構成が簡単になる。
【0041】(4) 支持レバー12に設けられたガイ
ド部が長孔13で構成され、支持部材がバッテリフード
8にブラケット14を介して固定された2個のピン1
5,16で形成されている。従って、支持部材を長孔1
3に対して回動不能かつ摺動可能に係合する板材等で形
成した場合に比較して、長孔13に沿って移動する際の
摩擦抵抗が小さくなる。
【0042】(5) 付勢手段が所謂ダンパー17で構
成されているため、市販品をそのまま使用できて構造も
簡単になる。 (6) 付勢手段(ダンパー17)をバッテリフード8
側に連結する構成として、前記支持部材を構成するピン
16に回動可能に連結する構成が使用されている。従っ
て、他の部分においてバッテリフード8に対して回動可
能に連結する場合に比較して、付勢手段をバッテリフー
ド8に回動可能に連結する構成が簡単になる。
【0043】(7) 付勢手段(ダンパー17)を2本
のピン15,16のうちバッテリフード8の後側(基端
側)寄りのピン16に連結したため、前側のピン15に
連結した場合に比較して全開位置におけるダンパー17
の必要長さが短くなり、ダンパー17として小型のもの
を使用できる。
【0044】(8) 付勢手段(ダンパー17)はバッ
テリフード8の開放状態において、バッテリフード8の
基端より前側下方から斜め後方に延びる状態となり、バ
ッテリ交換時にバッテリケースと干渉し易くなる。しか
し、付勢手段(ダンパー17)がバッテリフード8の片
側に配設されているため、バッテリケース7の取り出し
時の横方向への移動を付勢手段が配設されていない側と
することにより、支障なく作業が行われる。
【0045】(9) 全開位置においてバッテリフード
8の基端の位置が従来より上側に移動されるため、バッ
テリフード8上に装備された座席9がカウンタウエイト
3と干渉することによって開放角が規制されることを回
避できる。
【0046】(10) 全開位置におけるバッテリフー
ド8の基端の高さは、長孔13の長さとダンパー17の
ストロークにより設定できるため、機種に応じてバッテ
リフード8の全開位置を適正な位置に設定するのが簡単
になる。
【0047】(11) バッテリフード8の側壁8bを
高くすることが可能となり、バッテリフード8をエンジ
ンフォークリフトのエンジンフードと共通の形状にする
ことができ、フードの製造コストを低減できる。
【0048】(12) 従来のバッテリフードに比較し
て、バッテリフード8の側壁8bの高さが高くなるた
め、バッテリフード8の内容積が大きくなる。従って、
バッテリフード8の内側に電装部品や補機を配設するこ
とも可能になる。
【0049】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図4に従って説明する。この実施の形態は付勢手段
の構成が前記実施の形態と異なり、その他の構成は前記
実施の形態と同じである。同一部分は同一符号を付して
詳しい説明を省略する。
【0050】この実施の形態では付勢手段として引っ張
りばね25が使用されるとともに、付勢手段がバッテリ
フード8の左右両側に配設されている。また、引っ張り
ばね25はバッテリフード8の内側に配設されている。
両支柱4にはバッテリフード8が全開位置に配置された
状態におけるピン16の位置より高い位置にブラケット
26が固定され、ブラケット26に係止ピン27が突設
されている。引っ張りばね25は第1端部が係止ピン2
6に回動可能に係止され、第2端部がピン16に回動可
能に係止されている。
【0051】引っ張りばね25とバッテリフード8との
位置関係は、バッテリフード8が閉鎖位置と閉鎖位置か
ら所定角度開放側へ回動された臨界位置との間に位置す
る状態ではバッテリフード8を支持レバー12の回動中
心側(支軸11)へ付勢し、バッテリフード8が前記臨
界位置より開放側へ回動された状態ではバッテリフード
8を支持レバー12の回動中心から離れる側へ付勢する
ように設定されている。この実施の形態では引っ張りば
ね25と長孔13とのなす角度が直角となる位置におい
て、バッテリフード8の先端がバッテリフード8の開放
作業時におけるハンドル21及び荷役レバー22より上
方に位置するように設定されている。
【0052】この実施の形態では引っ張りばね25と長
孔13とのなす角度が鈍角の間は、引っ張りばね25は
ピン16を長孔13の第2端部側へ、即ちバッテリフー
ド8を支軸11に近付ける側に付勢する。そして、引っ
張りばね25と長孔13とのなす角度が鋭角になると、
引っ張りばね25はピン16を長孔13の第1端部側
へ、即ちバッテリフード8を支軸11から遠ざける側に
付勢する。
【0053】引っ張りばね25が支軸11とピン16と
を通る直線より下側に位置するときは、引っ張りばね2
5の引っ張り力は支持レバー12のバッテリフード8の
閉鎖側への回動を助勢する力となる。また、引っ張りば
ね25が支軸11とピン16とを通る直線より上側に位
置するときは、引っ張りばね25の引っ張り力は支持レ
バー12のバッテリフード8の開放側への回動を助勢す
る力となる。
【0054】この実施の形態では前記実施の形態の
(1)〜(4)、(6)及び(9)〜(12)の効果の
他に次の効果を有する。 (13) 付勢手段(引っ張りばね25)がバッテリフ
ード8の両側に設けられているため、付勢手段による付
勢力がバッテリフード8にバランス良く作用し、バッテ
リフード8の開閉動作が円滑に行われ易くなる。
【0055】(14) 付勢手段(引っ張りばね25)
がバッテリフード8の内側においてピン16に連結され
ているため、前記実施の形態と異なり、付勢手段がバッ
テリフード8の側壁8bより外側に突出しないため、走
行中に付勢手段が障害物と接触することを防止できる。
また、バッテリフード8の側壁8bにピン16の通過を
許容する孔20を形成する手間が不要になる。
【0056】(15) 前記実施の形態と異なりバッテ
リフード8の開放状態において、付勢手段(引っ張りば
ね25)がバッテリフード8の基端より前側下方に位置
することがないため、バッテリ交換時に引っ張りばね2
5がバッテリケースと干渉しなくなる。従って、バッテ
リケース7の取り出し時の横方向への移動を左右どちら
側へでも行うことができ、作業性が向上する。
【0057】(16) 引っ張りばね25の位置がバッ
テリフード8が僅かに開放側に回動された状態から、支
軸11とピン16とを通る直線より上側になるため、引
っ張りばね25の引っ張り力がバッテリフード8の開放
側への回動を助勢する力となり、前記実施の形態より開
放時に作業者が必要とする操作力が小さくてよくなる。
【0058】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
ではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 前記両実施の形態において付勢手段(ダンパー1
7、引っ張りばね25)のバッテリフード8側の連結位
置をピン16に代えてピン15としてもよい。第1の実
施の形態ではピン15をバッテリフード8の外側に突出
するように長く形成し、ピン16を短くする。この場合
でもそれぞれ前記各実施の形態とほぼ同様な効果を奏す
る。
【0059】○ 付勢手段をピン15,16に連結せず
に、他の位置においてバッテリフード8に回動可能に連
結してもよい。 ○ ピン15,16をブラケット14に突設する代わり
に、バッテリフード8の側壁8bに突設してもよい。こ
の場合はブラケット14が不要となる。
【0060】○ 支持部材として2本のピン15,16
を使用する代わりに、3本以上のピンを使用したり、長
孔13に沿って摺動可能なブロック又は板材を使用して
もよい。支持部材としてピン15,16を使用する場
合、ピンに長孔13と係合して移動可能なローラを固定
してもよい。この場合はピンが長孔13に沿って移動す
るときの摩擦抵抗がより少なくなる。
【0061】○ ガイド部を長孔13に代えてガイド溝
としてもよい。例えば、支持レバー12のガイド部と対
応する部分を厚く形成するとともに当該部分に溝を形成
したり、支持レバー12に断面コ字状で所定長さの部材
を固定する。この場合、ピン15,16は溝と係合した
状態で移動する。
【0062】○ ガイド部はバッテリフード8が閉鎖位
置に配置された状態においてほぼ水平に延びる形状に限
らず、多少傾斜した状態で延びるように形成してもよ
い。 ○ ガイド部を所定長さを有する凸部としたり、所定間
隔をおいて突設した複数本(例えば2本)のピンとし、
バッテリフード8側に前記凸部又はピンと係合可能な所
定長さの溝あるいは長孔を設ける。この構成でも支持レ
バー12に対してバッテリフード8をその閉鎖状態での
前後方向へ所定範囲内で移動可能、かつ支持レバー12
に対して相対回転不能に支持することができる。
【0063】○ 付勢手段としてダンパー17を使用す
る場合、バッテリフード8の幅をバッテリ収容部とバッ
テリフード8の側壁8bとの間にダンパー17を配設可
能なスペースを設けることが可能な幅とし、ダンパー1
7をバッテリフード8の内側に配設してもよい。この場
合は、走行中にダンパー17が障害物に衝突するのを回
避できる。
【0064】○ バッテリフード8を閉鎖位置に保持す
る保持手段はハンドル21の傾動と連動する構成に限ら
ず、係止部及びフックがバッテリフード8及び機台フレ
ーム1aの外側に配設されて手で操作する構成のもので
もよい。また、係止部及びフックの組み合わせに限ら
ず、係止穴あるいは係止孔と係止ピンの組み合わせ等を
使用してもよい。
【0065】○ 前記各実施の形態の構成をエンジンフ
ォークリフトのエンジンフードに適用してもよい。エン
ジンフードに適用した場合も、前記各実施の形態に対応
した効果のうちバッテリフォークリフトに特有な効果を
除いた効果が得られる。エンジンフォークリフトではバ
ッテリ交換が不要なため、付勢手段としてダンパー17
を使用する構成においても、ダンパー17をエンジンフ
ードの左右両側に配設しても支障がない。
【0066】前記各実施の形態から把握できる請求項記
載以外の技術的思想(発明)について、以下にその効果
とともに記載する。 (1) 請求項4に記載の発明において、前記付勢手段
は前記第2端部が前記2本のピンのうち前記フードに対
して後側に位置するピンに対して回動可能に連結されて
いる。この場合、前側のピンに連結した場合に比較して
全開位置における付勢手段の必要長さが短くなり、付勢
手段として小型のものを使用できる。
【0067】(2) 請求項1〜請求項3のいずれか一
項に記載の発明において、前記付勢手段は第1端部が前
記支持レバーの回動中心より後側で車体側に回動可能に
連結され、第2端部が前記支持レバーの回動中心より前
側でフード側に回動可能に連結され、かつ第1端部の位
置がフードが全開位置に配置された状態において第2端
部より高い位置となるように張設された引っ張りばねで
ある。この場合、フードの開放状態において、付勢手段
がフードの基端より前側下方に位置することがない。従
って、バッテリフードに適用すると、バッテリ交換時に
付勢手段がバッテリケースと干渉し難くなり、バッテリ
ケースの取り出し時の横方向への移動を左右どちら側へ
でも行うことができ、作業性が向上する。
【0068】(3) 請求項1〜請求項3、(1)及び
(2)のいずれか一項に記載の発明において、付勢手段
はフードの左右両側に配設されている。この場合、付勢
手段による付勢力がフードにバランス良く作用し、フー
ドの開閉動作が円滑に行われ易くなる。
【0069】(4) 請求項1〜請求項5及び(1)〜
(3)のいずれか一項に記載のフード開閉機構を備えた
フォークリフト。この場合、エンジンフォークリフトに
おけるエンジンのメンテナンス作業、あるいはバッテリ
フォークリフトにおけるバッテリの点検及びバッテリ交
換作業の作業性を損なわない状態でフードを開放位置に
保持でき、しかも開閉途中にフードがハンドルや荷役レ
バーに干渉するのを回避できる。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項4
に記載の発明によれば、エンジンフォークリフトにおけ
るエンジンのメンテナンス作業、あるいはバッテリフォ
ークリフトにおけるバッテリの点検及びバッテリ交換作
業の作業性を損なわない状態でフードを開放位置に保持
でき、しかも開閉途中にフードがハンドルや荷役レバー
に干渉するのを回避できる。
【0071】請求項2に記載の発明によれば、フードを
支持レバーに対してフードの閉鎖状態での前後方向へ所
定範囲内で移動可能、かつ支持レバーに対して相対回転
不能に支持する構成が簡単になる。
【0072】請求項3に記載の発明によれば、支持部材
を長孔に対して回動不能かつ摺動可能に係合する板材等
で形成した場合に比較して、長孔に沿って移動する際の
摩擦抵抗が小さくなる。
【0073】請求項4に記載の発明によれば、付勢手段
を所謂ダンパーで構成することができ、付勢手段に市販
品をそのまま使用することが可能で構造も簡単になる。
請求項5に記載の発明によれば、バッテリフォークリフ
トにおけるバッテリの点検及びバッテリ交換作業の作業
性を損なわない状態でフードを開放位置に保持でき、し
かも開閉途中にフードがハンドルや荷役レバーに干渉す
るのを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態のフード開閉機構の概略側
面図。
【図2】 フォークリフトの概略側面図。
【図3】 フード開閉機構の部分概略平断面図。
【図4】 第2の実施の形態のフード開閉機構の概略側
面図。
【図5】 従来のフード開閉機構を示す概略側面図。
【図6】 従来の別のフード開閉機構を示す概略側面
図。
【符号の説明】
1…フォークリフト、1a…車体を構成する機台フレー
ム、6…バッテリ収容部、8…フードとしてのバッテリ
フード、9…座席、11…支軸、12…支持レバー、1
3…ガイド部としての長孔、15,16…支持部材を構
成するピン、17…付勢手段としてのダンパー、18…
シリンダ、18a…ロッド、25…付勢手段としての引
っ張りばね。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォークリフトのバッテリ収容部又はエ
    ンジン収容部を覆うとともにその上面に座席が装備され
    るフードの開閉機構であって、 前記フードの後方に回動中心を有し、フォークリフトの
    車体に対して車体の幅方向と直交する面内で回動可能に
    支持された支持レバーと、 前記支持レバーに対してフードの閉鎖状態での前後方向
    へ所定範囲内で移動可能、かつ支持レバーに対して相対
    回転不能に支持されたフードと、 前記車体と前記フードとの間に設けられ、フードが閉鎖
    位置と該閉鎖位置から所定角度開放側へ回動された臨界
    位置との間に位置する状態ではフードを前記支持レバー
    の回動中心側へ付勢し、フードが前記臨界位置より開放
    側へ回動された状態ではフードを前記支持レバーの回動
    中心から離れる側へ付勢する付勢手段とを備えたフォー
    クリフトのフード開閉機構。
  2. 【請求項2】 前記支持レバーは基端側において車体に
    対して回動可能に支持されるとともに、先端側には前記
    フードが閉鎖位置に配置された状態において前後方向に
    延びるガイド部を備えており、前記フードには前記ガイ
    ド部に沿って移動可能かつガイド部に対して相対回動不
    能な支持部材が設けられ、前記フードは前記ガイド部と
    前記支持部材との係合により支持レバーに対して相対回
    動不能に支持されている請求項1に記載のフォークリフ
    トのフード開閉機構。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部は長孔で構成され、前記支
    持部材は前記長孔と係合する状態で水平に延びるように
    フードに固定された2本のピンで構成され、前記付勢手
    段はその一端が前記2本のピンのいずれか一方に回動可
    能に連結されている請求項2に記載のフォークリフトの
    フード開閉機構。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段はシリンダ及び該シリンダ
    に対して出没可能かつ突出側に付勢されたロッドを備
    え、第1端部が車体側に回動可能に連結されるととも
    に、第2端部が第1端部より車体の後側においてフード
    側に回動可能に連結されている請求項1〜請求項3のい
    ずれか一項に記載のフォークリフトのフード開閉機構。
  5. 【請求項5】 前記フードはバッテリフォークリフトの
    バッテリ収容部を覆うフードであり、前記付勢手段は前
    記フードの片側に設けられている請求項4に記載のフォ
    ークリフトのフード開閉機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US6578651B2 (en) 2000-07-05 2003-06-17 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Hood opening and closing apparatus for forklift truck
JP5943526B2 (ja) * 2012-11-29 2016-07-05 ニチユ三菱フォークリフト株式会社 フォークリフトの電装部品取付構造

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