JPH11223905A - ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法Info
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- JPH11223905A JPH11223905A JP2722398A JP2722398A JPH11223905A JP H11223905 A JPH11223905 A JP H11223905A JP 2722398 A JP2722398 A JP 2722398A JP 2722398 A JP2722398 A JP 2722398A JP H11223905 A JPH11223905 A JP H11223905A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、アルカリ金属水酸化物を含
有する組成物を用いて製造したハロゲン化銀写真感光材
料用固体処理剤、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠
剤状固体処理剤が、経時保存で特には高温高湿度下での
経時保存でも錠剤の硬度低下、吸湿による錠剤の形状安
定性が優れているハロゲン化銀写真感光材料用固体処理
剤の製造方法、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠剤
状固体処理剤の製造方法を提供することにある。 【解決手段】 アルカリ金属水酸化物を含むハロゲン化
銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法において、該ア
ルカリ金属水酸化物の総量の少なくとも50重量%が2
000μm〜37μmの粒径の範囲であることを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方
法。
有する組成物を用いて製造したハロゲン化銀写真感光材
料用固体処理剤、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠
剤状固体処理剤が、経時保存で特には高温高湿度下での
経時保存でも錠剤の硬度低下、吸湿による錠剤の形状安
定性が優れているハロゲン化銀写真感光材料用固体処理
剤の製造方法、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠剤
状固体処理剤の製造方法を提供することにある。 【解決手段】 アルカリ金属水酸化物を含むハロゲン化
銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法において、該ア
ルカリ金属水酸化物の総量の少なくとも50重量%が2
000μm〜37μmの粒径の範囲であることを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料用固体処理剤(以下、単に固体処理剤ともいう)
の製造方法に関し、さらに詳しくは高温、高湿下に保存
された場合でも形状の変化が無く、安定性に優れたハロ
ゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法に関す
る。
光材料用固体処理剤(以下、単に固体処理剤ともいう)
の製造方法に関し、さらに詳しくは高温、高湿下に保存
された場合でも形状の変化が無く、安定性に優れたハロ
ゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料は、露光後、
現像、脱銀、洗浄、安定化等の工程により処理される。
現像処理は通常自動現像機にて行われ、その場合は、処
理槽内の処理液の活性度を一定に保つために補充液補充
方式が一般に広く用いられている。これにより、感光材
料からの溶出物の希釈、蒸発量の補正及び消費成分の補
充を行うため、写真処理廃液が多量に発生する。
現像、脱銀、洗浄、安定化等の工程により処理される。
現像処理は通常自動現像機にて行われ、その場合は、処
理槽内の処理液の活性度を一定に保つために補充液補充
方式が一般に広く用いられている。これにより、感光材
料からの溶出物の希釈、蒸発量の補正及び消費成分の補
充を行うため、写真処理廃液が多量に発生する。
【0003】一方近年、写真廃液の海洋投棄禁止やプラ
スチック材料の廃棄規制が世界的に強まっている。写真
廃液を低減し液体処理剤用プラスチックボトルの使用量
も低減できるシステムの開発が求められている。
スチック材料の廃棄規制が世界的に強まっている。写真
廃液を低減し液体処理剤用プラスチックボトルの使用量
も低減できるシステムの開発が求められている。
【0004】さらには、液体危険物の輸送に関する安全
性確保のための包装材料に対する安全規制が強化されて
輸送コストが上昇したり、近年急増しているミニラボ店
では、プリントの露光制御技術の進歩で誰でも簡単にプ
リントができるシステムが導入されてきたために、作業
者をパートやアルバイトとしている所が多い。しかし、
補充液の溶解作業や処理液管理は従来と変わらず難しい
ため、処理剤の種類を間違えて溶解し、補充してしまう
等の極めて重大なミスが起こりやすい等の理由から従来
の補充形式に対する改良の要望が多かった。
性確保のための包装材料に対する安全規制が強化されて
輸送コストが上昇したり、近年急増しているミニラボ店
では、プリントの露光制御技術の進歩で誰でも簡単にプ
リントができるシステムが導入されてきたために、作業
者をパートやアルバイトとしている所が多い。しかし、
補充液の溶解作業や処理液管理は従来と変わらず難しい
ため、処理剤の種類を間違えて溶解し、補充してしまう
等の極めて重大なミスが起こりやすい等の理由から従来
の補充形式に対する改良の要望が多かった。
【0005】従って、写真処理業界においては、処理剤
ボトルが少なく、人手による溶解作業を無くす事ができ
る固体処理剤の開発が強く求められた。この要望に答え
るべく特開平5−119454号等には、殆ど全ての処
理剤成分を固体化し直接に処理槽に投入する方法が開示
されてきている。
ボトルが少なく、人手による溶解作業を無くす事ができ
る固体処理剤の開発が強く求められた。この要望に答え
るべく特開平5−119454号等には、殆ど全ての処
理剤成分を固体化し直接に処理槽に投入する方法が開示
されてきている。
【0006】しかしながら、固体処理剤の製造において
は、製造コストが高く、さらに安定な生産が難しいとい
う問題がある。この問題を解決する方法として特開平8
−137056号、特開平8−137057号、特開平
8−137058号等に流動層造粒技術を用いた固体処
理剤製造方法が開示されている。これら技術は確かに収
率が改善され、造粒機の缶体付着、その顆粒をもちいた
打錠工程での極めて打錠障害及び充填量のバラツキが改
善されるものの、高温高湿の東南アジアから砂漠地域の
様な高乾燥地域に至るワールドワイドな生産や、少量生
産を考える際には不充分となってしまう。
は、製造コストが高く、さらに安定な生産が難しいとい
う問題がある。この問題を解決する方法として特開平8
−137056号、特開平8−137057号、特開平
8−137058号等に流動層造粒技術を用いた固体処
理剤製造方法が開示されている。これら技術は確かに収
率が改善され、造粒機の缶体付着、その顆粒をもちいた
打錠工程での極めて打錠障害及び充填量のバラツキが改
善されるものの、高温高湿の東南アジアから砂漠地域の
様な高乾燥地域に至るワールドワイドな生産や、少量生
産を考える際には不充分となってしまう。
【0007】また、写真処理上での問題点として環境適
性の改善という課題があり、その一つの方法として低補
充による写真処理廃液の低減を達成すべく努力してき
た。低補充、迅速処理に適したハロゲン化銀カラー写真
感光材料用固体処理剤を作製する場合には処理剤を高活
性にすることが必要で、結果としてp−フェニレンジア
ミン系発色現像主薬の増量が必要であり、これらの現像
主薬は通常無機酸の塩として使用するため処理液のpH
を維持するため、用いるアルカリ剤の増量が必要とな
る。
性の改善という課題があり、その一つの方法として低補
充による写真処理廃液の低減を達成すべく努力してき
た。低補充、迅速処理に適したハロゲン化銀カラー写真
感光材料用固体処理剤を作製する場合には処理剤を高活
性にすることが必要で、結果としてp−フェニレンジア
ミン系発色現像主薬の増量が必要であり、これらの現像
主薬は通常無機酸の塩として使用するため処理液のpH
を維持するため、用いるアルカリ剤の増量が必要とな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は種々のアル
カリ剤の内でも、常温で粉体もしくは整粒によって造粒
適性を有する固体で、できる限り少量でpHを維持でき
るものとしてアルカリ金属水酸化物を発見した。しか
し、アルカリ金属水酸化物を含有する固体処理剤を製造
する際、製造条件により固体処理剤の高温高湿度下で錠
剤の形状が安定に保てないという大きな問題が発生し
た。
カリ剤の内でも、常温で粉体もしくは整粒によって造粒
適性を有する固体で、できる限り少量でpHを維持でき
るものとしてアルカリ金属水酸化物を発見した。しか
し、アルカリ金属水酸化物を含有する固体処理剤を製造
する際、製造条件により固体処理剤の高温高湿度下で錠
剤の形状が安定に保てないという大きな問題が発生し
た。
【0009】本発明は上記の事情によりなされたもので
あり、本発明の目的はアルカリ金属水酸化物を含有する
組成物用いて製造したハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠剤状固体
処理剤が、経時保存で特には高温高湿度下での経時保存
でも錠剤の硬度低下、吸湿による錠剤の形状安定性が優
れているハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造
方法、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠剤状固体処
理剤の製造方法を提供することにある。
あり、本発明の目的はアルカリ金属水酸化物を含有する
組成物用いて製造したハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠剤状固体
処理剤が、経時保存で特には高温高湿度下での経時保存
でも錠剤の硬度低下、吸湿による錠剤の形状安定性が優
れているハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造
方法、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠剤状固体処
理剤の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
構成により達成される。
構成により達成される。
【0011】1.アルカリ金属水酸化物を含むハロゲン
化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法において、該
アルカリ金属水酸化物の総量の少なくとも50重量%が
2000μm〜37μmの粒径の範囲であることを特徴
とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方
法。
化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法において、該
アルカリ金属水酸化物の総量の少なくとも50重量%が
2000μm〜37μmの粒径の範囲であることを特徴
とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方
法。
【0012】2.前記アルカリ金属水酸化物が水酸化リ
チウムであることを特徴とする1に記載のハロゲン化銀
写真感光材料用固体処理剤の製造方法。
チウムであることを特徴とする1に記載のハロゲン化銀
写真感光材料用固体処理剤の製造方法。
【0013】3.流動層造粒法を用いることを特徴とす
る1または2記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処
理剤の製造方法。
る1または2記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処
理剤の製造方法。
【0014】4.前記流動層造粒法の粉粒体温度を20
℃以上70℃以下で噴霧造粒することを特徴とする1〜
3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用
固体処理剤の製造方法。
℃以上70℃以下で噴霧造粒することを特徴とする1〜
3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用
固体処理剤の製造方法。
【0015】5.前記流動層造粒法において、結合水と
して噴霧する化合物がポリエチレングリコールを含有
し、該ポリエチレングリコールの平均分子量が2000
〜20000であることを特徴とする1〜4のいずれか
1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の
製造方法。
して噴霧する化合物がポリエチレングリコールを含有
し、該ポリエチレングリコールの平均分子量が2000
〜20000であることを特徴とする1〜4のいずれか
1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の
製造方法。
【0016】6.前記流動層造粒法の乾燥工程において
粉粒体温度を40℃〜70℃の範囲で乾燥することを特
徴とする5に記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処
理剤の製造方法。
粉粒体温度を40℃〜70℃の範囲で乾燥することを特
徴とする5に記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処
理剤の製造方法。
【0017】7.前記ハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤が発色現像用固体処理剤であることを特徴とする
1〜6のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材
料用固体処理剤の製造方法。
処理剤が発色現像用固体処理剤であることを特徴とする
1〜6のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材
料用固体処理剤の製造方法。
【0018】8.前記ハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤が圧縮成形により錠剤状とされたものであること
を特徴とする1〜7のいずれか1項に記載のハロゲン化
銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法。
処理剤が圧縮成形により錠剤状とされたものであること
を特徴とする1〜7のいずれか1項に記載のハロゲン化
銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法。
【0019】即ち、本発明者は種々のアルカリ剤の内で
も、常温で粉体もしくは整粒によって造粒適性を有する
固体で、できる限り少量でpHを維持できるものとして
アルカリ金属水酸化物を発見した。しかし、アルカリ金
属水酸化物を含有する固体処理剤を製造する際、製造条
件により固体処理剤の高温高湿度下で錠剤の形状が安定
に保てないという大きな問題が発生した。
も、常温で粉体もしくは整粒によって造粒適性を有する
固体で、できる限り少量でpHを維持できるものとして
アルカリ金属水酸化物を発見した。しかし、アルカリ金
属水酸化物を含有する固体処理剤を製造する際、製造条
件により固体処理剤の高温高湿度下で錠剤の形状が安定
に保てないという大きな問題が発生した。
【0020】そこで種々解析の結果、本発明者は添加す
るアルカリ金属水酸化物の粒径及び種類又製造の条件を
コントロールすることにより、高温高湿度においても形
状の安定性を向上できることを見出し得たものであり、
アルカリ金属水酸化物を含有する組成物を流動層造粒法
を用いて製造したハロゲン化銀写真感光材料用固体処理
剤、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠剤状固体処理
剤が、経時保存で特には高温高湿度下での経時保存でも
錠剤の硬度低下、吸湿による錠剤の形状安定性が優れて
いるハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方
法、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠剤状固体処理
剤の製造方法を提供することができ得たものである。
るアルカリ金属水酸化物の粒径及び種類又製造の条件を
コントロールすることにより、高温高湿度においても形
状の安定性を向上できることを見出し得たものであり、
アルカリ金属水酸化物を含有する組成物を流動層造粒法
を用いて製造したハロゲン化銀写真感光材料用固体処理
剤、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠剤状固体処理
剤が、経時保存で特には高温高湿度下での経時保存でも
錠剤の硬度低下、吸湿による錠剤の形状安定性が優れて
いるハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方
法、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠剤状固体処理
剤の製造方法を提供することができ得たものである。
【0021】以下、本発明を詳細に説明する。
【0022】本発明の固体処理剤の製造方法は流動層造
粒法である。流動層造粒法とは、粉体層を流動状態に保
ち、この粉体層に結合剤を含んだ溶液を噴霧して粉体ど
うしをその結合剤によって凝集造粒させる造粒法をいう
(造粒ハンドブック,日本粉体工業技術協会編)。即
ち、気流により粉粒体を流動状態に保ち、ここに結合剤
等を含有する溶液(結合水という)を噴霧して粉体どう
しの結着力より凝集させて造粒するもので、原材料の混
合、造粒、乾燥を密閉した同一容器内で行えることが特
徴である。得られる顆粒は非常に流動性、成形性が良
く、打錠成形用顆粒として好適である。
粒法である。流動層造粒法とは、粉体層を流動状態に保
ち、この粉体層に結合剤を含んだ溶液を噴霧して粉体ど
うしをその結合剤によって凝集造粒させる造粒法をいう
(造粒ハンドブック,日本粉体工業技術協会編)。即
ち、気流により粉粒体を流動状態に保ち、ここに結合剤
等を含有する溶液(結合水という)を噴霧して粉体どう
しの結着力より凝集させて造粒するもので、原材料の混
合、造粒、乾燥を密閉した同一容器内で行えることが特
徴である。得られる顆粒は非常に流動性、成形性が良
く、打錠成形用顆粒として好適である。
【0023】本発明に係る造粒方法としては、転動造
粒、押し出し造粒、圧縮造粒、解砕造粒、攪拌造粒、流
動層造粒等の公知の方法があるが、流動層造粒が特に好
ましい。
粒、押し出し造粒、圧縮造粒、解砕造粒、攪拌造粒、流
動層造粒等の公知の方法があるが、流動層造粒が特に好
ましい。
【0024】図1は流動層造粒装置の一例の概略図であ
り、これを参照しながら本発明の製造方法のプロセスに
ついて解説する。
り、これを参照しながら本発明の製造方法のプロセスに
ついて解説する。
【0025】送風ファンFにより吸引されたエアは、化
学繊維等で構成される給気フィルターEを通じて清浄化
された後、熱交換機Dにより所定の温度まで加熱され、
整流板4を通して流動槽本体1へ送入される。この熱風
は粉粒体を懸濁状態に保ち、圧縮エアB、液送装置C及
びスプレー装置3により霧化される液滴と均一に接触せ
しめるとともに、噴霧加湿された流動層の蒸発乾燥の熱
源として作用する。上部に飛散する微粉末は集塵フィル
ター2により捕集され、流動層内に払い落とされる。こ
こで濾過された空気は排気ファンAにより系外に排出さ
れる。
学繊維等で構成される給気フィルターEを通じて清浄化
された後、熱交換機Dにより所定の温度まで加熱され、
整流板4を通して流動槽本体1へ送入される。この熱風
は粉粒体を懸濁状態に保ち、圧縮エアB、液送装置C及
びスプレー装置3により霧化される液滴と均一に接触せ
しめるとともに、噴霧加湿された流動層の蒸発乾燥の熱
源として作用する。上部に飛散する微粉末は集塵フィル
ター2により捕集され、流動層内に払い落とされる。こ
こで濾過された空気は排気ファンAにより系外に排出さ
れる。
【0026】給気されるエアは窒素や不活性ガスであっ
てもよいが、コストの点から空気であることが望まし
く、更に除湿手段を設けて、絶対水分量が0.015k
gH2O/kg以下の空気により粉粒体を流動させる
と、粉粒体及び造粒されている造粒物の水分の蒸発を制
御しやすく、本発明の効果を良好に奏する。
てもよいが、コストの点から空気であることが望まし
く、更に除湿手段を設けて、絶対水分量が0.015k
gH2O/kg以下の空気により粉粒体を流動させる
と、粉粒体及び造粒されている造粒物の水分の蒸発を制
御しやすく、本発明の効果を良好に奏する。
【0027】又、整流板による開口率は流動性を考える
と1〜20%であることが好ましく、より好ましくは5
〜15%である。
と1〜20%であることが好ましく、より好ましくは5
〜15%である。
【0028】集塵フィルターは造粒中に流動を停止しな
くても良いように2つに分離したものが好ましい。
くても良いように2つに分離したものが好ましい。
【0029】流動層造粒装置は市販のものとして容易に
入手でき、具体的にはパウレック(株)製;マルチプレ
ックスシリーズ、GPCGシリーズ、WST/WSGシ
リーズ、不二パウダル(株)製;ニューマルメライザー
シリーズ、(株)大川原製作所製;ミクスグラードシリ
ーズ、フロイント産業(株)製;スパイラフローシリー
ズ、フローコーターシリーズ等が挙げられる。
入手でき、具体的にはパウレック(株)製;マルチプレ
ックスシリーズ、GPCGシリーズ、WST/WSGシ
リーズ、不二パウダル(株)製;ニューマルメライザー
シリーズ、(株)大川原製作所製;ミクスグラードシリ
ーズ、フロイント産業(株)製;スパイラフローシリー
ズ、フローコーターシリーズ等が挙げられる。
【0030】流動する粉粒体に結合水を噴霧するには、
加圧ノズル、回転円盤、2流体ノズル等を用いることが
できる。加圧ノズルは、結合水に圧力を加えて高速の流
体として大気中に噴出させ、大気との相対速度によって
細かい液滴を得るものである。回転円盤は、高速で回転
している円盤の中心に液を注ぎ、遠心力によって円盤の
周辺で液滴に微粒化させるものである。2流体ノズル
は、空気、窒素ガス又は水蒸気等の圧縮性の気体では比
較的低い圧力で高速の気流が得られることを利用して、
液体を分散させ細かい液滴を得るものである。
加圧ノズル、回転円盤、2流体ノズル等を用いることが
できる。加圧ノズルは、結合水に圧力を加えて高速の流
体として大気中に噴出させ、大気との相対速度によって
細かい液滴を得るものである。回転円盤は、高速で回転
している円盤の中心に液を注ぎ、遠心力によって円盤の
周辺で液滴に微粒化させるものである。2流体ノズル
は、空気、窒素ガス又は水蒸気等の圧縮性の気体では比
較的低い圧力で高速の気流が得られることを利用して、
液体を分散させ細かい液滴を得るものである。
【0031】本発明においては、2流体ノズルにより結
合水を噴霧する方法が液滴の乾燥が速く、圧縮成形に適
した顆粒を得やすいので好ましい。この場合、単位時間
当たりにノズルから吐出する霧化エア容量と結合水容量
との比、即ち(単位時間当たりの霧化エア容量)/(単
位時間当たりの結合水容量)を気液比と定義すると、気
液比は100以上、10000以下であることが好まし
く、特に1000以上、5000以下が好ましい。
合水を噴霧する方法が液滴の乾燥が速く、圧縮成形に適
した顆粒を得やすいので好ましい。この場合、単位時間
当たりにノズルから吐出する霧化エア容量と結合水容量
との比、即ち(単位時間当たりの霧化エア容量)/(単
位時間当たりの結合水容量)を気液比と定義すると、気
液比は100以上、10000以下であることが好まし
く、特に1000以上、5000以下が好ましい。
【0032】本発明で結合水とは、溶媒単独であっても
よいが、好ましくはバインダー等を含有する溶液のこと
を言う。溶媒としては水や水とアルコール類との混合溶
媒を採用できるが、感光材料処理性能への影響、安全
性、コスト等の理由により水であることが好ましい。ア
ルコール類としては、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、
ブチルアルコール等が挙げられる。バインダーとは、粉
粒体を結着させる作用を有するもので、溶解性や感光材
料処理性能等の理由により糖類、水溶性高分子等、具体
的には糖アルコール、単糖類、二糖類、デキストリン
類、セルロース類、ポリアルキレングリコール類、ポリ
ビニルピロリドン類等であることが好ましく、特にポリ
エチレングリコールの平均分子量が2000〜2000
0のものが好ましい。本発明においては、結合水中のバ
インダーの量が1.0〜60重量%程度であることが、
粉粒体及び造粒されている造粒物の水分の蒸発を制御し
やすく好ましい。又、本発明の効果を損なわない程度
に、酸化剤、還元剤、アルカリ剤、バッファー剤、ハロ
ゲン化アルカリ剤等を添加することもできる。
よいが、好ましくはバインダー等を含有する溶液のこと
を言う。溶媒としては水や水とアルコール類との混合溶
媒を採用できるが、感光材料処理性能への影響、安全
性、コスト等の理由により水であることが好ましい。ア
ルコール類としては、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、
ブチルアルコール等が挙げられる。バインダーとは、粉
粒体を結着させる作用を有するもので、溶解性や感光材
料処理性能等の理由により糖類、水溶性高分子等、具体
的には糖アルコール、単糖類、二糖類、デキストリン
類、セルロース類、ポリアルキレングリコール類、ポリ
ビニルピロリドン類等であることが好ましく、特にポリ
エチレングリコールの平均分子量が2000〜2000
0のものが好ましい。本発明においては、結合水中のバ
インダーの量が1.0〜60重量%程度であることが、
粉粒体及び造粒されている造粒物の水分の蒸発を制御し
やすく好ましい。又、本発明の効果を損なわない程度
に、酸化剤、還元剤、アルカリ剤、バッファー剤、ハロ
ゲン化アルカリ剤等を添加することもできる。
【0033】本発明に係るアルカリ金属水酸化物の固体
処理剤を製造する場合粒径が2000μmから37μm
のものが総量の50重量%以上であることが好ましく、
1190μmから125μmのものが70重量%以上で
あることが更に好ましい。尚、粒径の測定はJIS(日
本工業規格)標準ふるいにてふるい、重量法にて測定し
た。
処理剤を製造する場合粒径が2000μmから37μm
のものが総量の50重量%以上であることが好ましく、
1190μmから125μmのものが70重量%以上で
あることが更に好ましい。尚、粒径の測定はJIS(日
本工業規格)標準ふるいにてふるい、重量法にて測定し
た。
【0034】本発明に係るアルカリ金属水酸化物類とし
ては水酸化カリウム、水酸化ナトリウ、水酸化リチウム
があり、これらを任意の重量割合で混合して使用するこ
ともできるが水酸化リチウムが特に好ましい。
ては水酸化カリウム、水酸化ナトリウ、水酸化リチウム
があり、これらを任意の重量割合で混合して使用するこ
ともできるが水酸化リチウムが特に好ましい。
【0035】本発明に係る流動層造粒法の造粒時の条件
としては気流により粉粒体を流動状態に保ち、粉粒体温
度を20℃以上70℃以下で噴霧造粒するのが好ましい
が、より好ましくは30℃以上60℃以下が特に好まし
い。
としては気流により粉粒体を流動状態に保ち、粉粒体温
度を20℃以上70℃以下で噴霧造粒するのが好ましい
が、より好ましくは30℃以上60℃以下が特に好まし
い。
【0036】本発明に係る流動層造粒法の乾燥工程にお
ける粉粒体温度は、40℃から75℃の範囲の温度で乾
燥することが好ましく、より好ましくは45℃から60
℃で乾燥するのが良い。
ける粉粒体温度は、40℃から75℃の範囲の温度で乾
燥することが好ましく、より好ましくは45℃から60
℃で乾燥するのが良い。
【0037】本発明に係る固体処理剤を錠剤状とするた
めに用いられる圧縮成形の方法としては、一般的なロー
タリ打錠機、単発打錠機、オイルプレス、ブリケットマ
シン、ローラーコンパクタ等を用いて固体処理剤を製造
することができるが、好ましくはロータリ打錠機が良
い。
めに用いられる圧縮成形の方法としては、一般的なロー
タリ打錠機、単発打錠機、オイルプレス、ブリケットマ
シン、ローラーコンパクタ等を用いて固体処理剤を製造
することができるが、好ましくはロータリ打錠機が良
い。
【0038】混合の方法は市販のコンテナミキサ、V型
混合機、クロスロータリ混合機、ナウターミキサ等が使
用できる。
混合機、クロスロータリ混合機、ナウターミキサ等が使
用できる。
【0039】本発明でいう発色現像用固体処理剤とは、
任意の写真現像工程処理液を調製するために用いられる
固体処理剤のうち、発色現像主薬を含むものをさす。
任意の写真現像工程処理液を調製するために用いられる
固体処理剤のうち、発色現像主薬を含むものをさす。
【0040】本発明に好ましく用いられる発色現像主薬
は、パラフェニレンジアミン系化合物が好ましく、パラ
フェニレンジアミン系化合物としては、水溶性基を有す
る化合物が本発明の目的の効果を良好に奏し、かつかぶ
りの発生が少ないため好ましく用いられる。
は、パラフェニレンジアミン系化合物が好ましく、パラ
フェニレンジアミン系化合物としては、水溶性基を有す
る化合物が本発明の目的の効果を良好に奏し、かつかぶ
りの発生が少ないため好ましく用いられる。
【0041】また、水溶性基を有するp−フェニレンジ
アミン系化合物は、N,N−ジエチル−p−フェニレン
ジアミン等の水溶性基を有しないp−フェニレンジアミ
ン系化合物に比べ、感光材料の汚染がなくかつ皮膚につ
いても皮膚がカブレにくいという長所を有するばかりで
なく、特に本発明の発色現像液に組み合わせることによ
り、本発明の目的をより効率的に達成することができ
る。
アミン系化合物は、N,N−ジエチル−p−フェニレン
ジアミン等の水溶性基を有しないp−フェニレンジアミ
ン系化合物に比べ、感光材料の汚染がなくかつ皮膚につ
いても皮膚がカブレにくいという長所を有するばかりで
なく、特に本発明の発色現像液に組み合わせることによ
り、本発明の目的をより効率的に達成することができ
る。
【0042】水溶性基を有するパラフェニレンジアミン
系化合物としては、パラフェニレンジアミン系化合物の
アミノ基に又はベンゼン核上に少なくとも一つの水溶性
基を有するものが挙げられる。具体的な水溶性基として
は、−(CH2)n−CH2OH、−(CH2)m−NH
SO2−(CH2)nCH3、−(CH2)m−O−(CH
2)n−CH3、−(CH2CH2O)nCmH2m+1、
(m及びnはそれぞれ0以上の整数を表す。)−COO
H基、−SO3H基等が好ましいものとして挙げられ
る。
系化合物としては、パラフェニレンジアミン系化合物の
アミノ基に又はベンゼン核上に少なくとも一つの水溶性
基を有するものが挙げられる。具体的な水溶性基として
は、−(CH2)n−CH2OH、−(CH2)m−NH
SO2−(CH2)nCH3、−(CH2)m−O−(CH
2)n−CH3、−(CH2CH2O)nCmH2m+1、
(m及びnはそれぞれ0以上の整数を表す。)−COO
H基、−SO3H基等が好ましいものとして挙げられ
る。
【0043】本発明に好ましく用いられるパラフェニレ
ンジアミン系化合物の具体的化合物としては以下のもの
が挙げられる。
ンジアミン系化合物の具体的化合物としては以下のもの
が挙げられる。
【0044】
【化1】
【0045】
【化2】
【0046】
【化3】
【0047】
【化4】
【0048】
【化5】
【0049】上記例示した発色現像主薬の中でも、本発
明の効果の点から好ましいものは、(C−1)、(C−
2)、(C−3)、(C−4)、(C−6)、(C−
7)及び(C−15)であり、特に好ましいものは(C
−3)である。
明の効果の点から好ましいものは、(C−1)、(C−
2)、(C−3)、(C−4)、(C−6)、(C−
7)及び(C−15)であり、特に好ましいものは(C
−3)である。
【0050】上記パラフェニレンジアミン系化合物は通
常、塩酸塩、硫酸塩、p−トルエンスルホン酸塩の形で
使用される。
常、塩酸塩、硫酸塩、p−トルエンスルホン酸塩の形で
使用される。
【0051】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0052】実施例1 以下の操作に従ってカラーネガフィルム発色現像用固体
処理剤の作製をした。
処理剤の作製をした。
【0053】操作(1) 炭酸カリウム2860g、亜硫酸ナトリウム476g、
ジエチレン5酢酸5ナトリウム272g、ビス(スルホ
エチル)ヒドロキシルアミンジナトリウム※490g、
PVP(K17)※※204g、臭化カリウム27gに
表1に示すアルカリ水酸化物を、表1に示す重量及び粒
径の範囲で添加した。なお、アルカリ水酸化物はニュー
スピードミル(岡田精工社製)で、異なったスクリーン
目開きを用いて各粒径範囲のものを得た。
ジエチレン5酢酸5ナトリウム272g、ビス(スルホ
エチル)ヒドロキシルアミンジナトリウム※490g、
PVP(K17)※※204g、臭化カリウム27gに
表1に示すアルカリ水酸化物を、表1に示す重量及び粒
径の範囲で添加した。なお、アルカリ水酸化物はニュー
スピードミル(岡田精工社製)で、異なったスクリーン
目開きを用いて各粒径範囲のものを得た。
【0054】※以後、DSEHAと記す。
【0055】※※ビーエーエスエフジャパン(株)製ル
ビスコールK17で、以後、単にPVP(K17)と記
す。
ビスコールK17で、以後、単にPVP(K17)と記
す。
【0056】造粒は流動層造粒機(パウレック(株)
製、GPCG−5型)にてポリエチレングリコール#6
000の40重量%溶液を毎分30gの噴霧速度で噴霧
しながら、吸気温度65℃で流動風量8m3/分に設定
し1360gを噴霧し造粒した。噴霧終了後55℃で3
0分間乾燥し造粒物を得た。
製、GPCG−5型)にてポリエチレングリコール#6
000の40重量%溶液を毎分30gの噴霧速度で噴霧
しながら、吸気温度65℃で流動風量8m3/分に設定
し1360gを噴霧し造粒した。噴霧終了後55℃で3
0分間乾燥し造粒物を得た。
【0057】操作(2) 操作(1)で製造した各種造粒物731gにCD−4
(4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシルエ
チル)−3−トルイジン硫酸塩・H2O)109g、オ
クタンスルホン酸ナトリウム3gを加え、市販のクロス
ロータリー混合機で10分間混合し各種混合物試料を得
た。
(4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシルエ
チル)−3−トルイジン硫酸塩・H2O)109g、オ
クタンスルホン酸ナトリウム3gを加え、市販のクロス
ロータリー混合機で10分間混合し各種混合物試料を得
た。
【0058】操作(3) 操作(2)で得られた各種混合物試料を市販の油圧プレ
ス機に於いて7トンの圧力で、内径30mmの円筒形金
型を用い、直径30mm、厚み10mm、重量11.0
gの錠剤に成形した。
ス機に於いて7トンの圧力で、内径30mmの円筒形金
型を用い、直径30mm、厚み10mm、重量11.0
gの錠剤に成形した。
【0059】錠剤試料は各々20錠製造した。
【0060】《評価方法》 〈外観変化〉外観変化は、保存試験として、5錠の試料
をシャーレに置き、40℃50RH%の恒温、恒湿槽に
5日間保存し外観変化を観察し評価を行った。
をシャーレに置き、40℃50RH%の恒温、恒湿槽に
5日間保存し外観変化を観察し評価を行った。
【0061】外観変化の評価は: ◎:全く変化が見られない ○:僅かに変化が見られるが使用上さしつかえが無い △:外観に膨張等の変化が見られるが使用できる ×:外観に著しい変化があり錠剤の形状をなさない 以上の結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】表1から明らかなように、本発明の規定す
る粒径が2000μmから37μmのアルカリ金属水酸
化物を用い、且つアルカリ金属水酸化物が水酸化リチウ
ムでその粒径が2000μmから37μmの範囲でその
総重量50%以上であり、造粒法が流動層造粒法で、乾
燥工程で結合剤を溶融温度以上にして製造した場合の錠
剤が、高温、高湿度下に保存した場合錠剤の輸送工程中
における粉塵の発生、機器トラブルの低減といった効果
のあることが判る。
る粒径が2000μmから37μmのアルカリ金属水酸
化物を用い、且つアルカリ金属水酸化物が水酸化リチウ
ムでその粒径が2000μmから37μmの範囲でその
総重量50%以上であり、造粒法が流動層造粒法で、乾
燥工程で結合剤を溶融温度以上にして製造した場合の錠
剤が、高温、高湿度下に保存した場合錠剤の輸送工程中
における粉塵の発生、機器トラブルの低減といった効果
のあることが判る。
【0064】実施例2 実施例1で用いた造粒方法を表2に示したように変化さ
せた以外は実験No.1−9及び1−10と同様な条件
でカラーネガフィルム発色現像用固体処理剤を作製し、
実施例1と同じ手法を用いて評価を行った。また、得ら
れた錠剤の保存後硬度も測定した。
せた以外は実験No.1−9及び1−10と同様な条件
でカラーネガフィルム発色現像用固体処理剤を作製し、
実施例1と同じ手法を用いて評価を行った。また、得ら
れた錠剤の保存後硬度も測定した。
【0065】ここで保存後硬度の値は、錠剤試料10錠
を40℃、50%RHで5日間、恒温恒湿槽に保存した
後、錠剤硬度計(岡田精工(株);スピードチェッカ
ー)にて直径方向の測定を行いその平均値を求めた。
を40℃、50%RHで5日間、恒温恒湿槽に保存した
後、錠剤硬度計(岡田精工(株);スピードチェッカ
ー)にて直径方向の測定を行いその平均値を求めた。
【0066】但し、攪拌造粒とは、スピードニーダ(岡
田精工(株)製)にて羽根の回転を300rpmで3分
間混合し、380rpmにし結合剤としてとしてポリエ
チレングリコール#6000の40重量%1360gを
添加し、3分間造粒し、乾燥を60℃にて流動層乾燥機
(不二パウダル(株)製)にて1時間乾燥して造粒物を
作製し、後、前記操作(2)及び操作(3)と同様な方
法にて錠剤を得た。
田精工(株)製)にて羽根の回転を300rpmで3分
間混合し、380rpmにし結合剤としてとしてポリエ
チレングリコール#6000の40重量%1360gを
添加し、3分間造粒し、乾燥を60℃にて流動層乾燥機
(不二パウダル(株)製)にて1時間乾燥して造粒物を
作製し、後、前記操作(2)及び操作(3)と同様な方
法にて錠剤を得た。
【0067】流動層造粒法とは、前記実施例1の操作
(1)の造粒法にて造粒して造粒物を作製し、後、前記
操作(2)及び操作(3)と同様な方法にて錠剤を得
た。
(1)の造粒法にて造粒して造粒物を作製し、後、前記
操作(2)及び操作(3)と同様な方法にて錠剤を得
た。
【0068】結果を表2にまとめて示す。
【0069】
【表2】
【0070】表2から明らかな様に、LiOH・H2O
の粒径が2000μmから37μmが50%以上で造粒
方法が流動層造粒法の場合(請求項3記載の発明の構成
の場合)、特に保存後の硬度劣化が少なく、輸送工程中
や機器中で高温、高湿度下に放置されても、粉塵の発生
や機器トラブルが低減される可能性のあることが判る。
の粒径が2000μmから37μmが50%以上で造粒
方法が流動層造粒法の場合(請求項3記載の発明の構成
の場合)、特に保存後の硬度劣化が少なく、輸送工程中
や機器中で高温、高湿度下に放置されても、粉塵の発生
や機器トラブルが低減される可能性のあることが判る。
【0071】実施例3 実施例1で用いた造粒方法を表3に示したように変化さ
せた以外は実験No.1−9と同様な条件でカラーネガ
フィルム発色現像用固体処理剤を作製し、実施例1と同
じ手法を用いて評価を行った。また、得られた錠剤の保
存後硬度も実施例2と同じ手法を用いて測定した。
せた以外は実験No.1−9と同様な条件でカラーネガ
フィルム発色現像用固体処理剤を作製し、実施例1と同
じ手法を用いて評価を行った。また、得られた錠剤の保
存後硬度も実施例2と同じ手法を用いて測定した。
【0072】結果を表3にまとめて示す。
【0073】
【表3】
【0074】表3から明らかな様に、流動層造粒法に於
いて噴霧する結合剤はポリエチレングリコールの平均分
子量が2000から20000の範囲が高温、高湿度下
に於ける安定性が特に良く輸送工程中に於ける粉塵の発
生、機器トラブルの低減といった効果があることが判
る。
いて噴霧する結合剤はポリエチレングリコールの平均分
子量が2000から20000の範囲が高温、高湿度下
に於ける安定性が特に良く輸送工程中に於ける粉塵の発
生、機器トラブルの低減といった効果があることが判
る。
【0075】実施例4 以下の操作に従ってカラーペーパー発色現像用固体処理
剤の作製をした。
剤の作製をした。
【0076】操作(4) 炭酸カリウム2200g、亜硫酸ナトリウム23g、D
SEHA527g、パラトルエンスルホン酸ナトリウム
845g、ジエチレン5酢酸5ナトリウム390g、マ
ンニット325g、チノパールSFP(チバガイギー社
製蛍光増白剤の商品名)195g、水酸化リチウム1水
和物(2000μmから37μmの粒径であるものが7
0%以上に市販の整粒機で整粒したもの)230gを以
下の造粒法で造粒した。
SEHA527g、パラトルエンスルホン酸ナトリウム
845g、ジエチレン5酢酸5ナトリウム390g、マ
ンニット325g、チノパールSFP(チバガイギー社
製蛍光増白剤の商品名)195g、水酸化リチウム1水
和物(2000μmから37μmの粒径であるものが7
0%以上に市販の整粒機で整粒したもの)230gを以
下の造粒法で造粒した。
【0077】造粒は流動層造粒乾燥機(パウレック
(株)製、GPCG−5型)にてポリエチレングリコー
ル#4000の40重量%溶液を毎分30gの噴霧速度
で噴霧しながら、吸気温度65℃で流動風量8m3/分
に設定し1625gを噴霧し造粒した。
(株)製、GPCG−5型)にてポリエチレングリコー
ル#4000の40重量%溶液を毎分30gの噴霧速度
で噴霧しながら、吸気温度65℃で流動風量8m3/分
に設定し1625gを噴霧し造粒した。
【0078】その後50℃で20分乾燥した後、表4に
示すように温度を変化させ10分間行い造粒物を得た。
示すように温度を変化させ10分間行い造粒物を得た。
【0079】操作(5) 操作(4)で得られた各種造粒物820gにCD−3
(3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−メ
タンスルホンアミドエチル)アニリン硫酸塩)145g
を市販のクロスロータリー混合機で10分間混合し各種
混合物試料を得た。
(3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−メ
タンスルホンアミドエチル)アニリン硫酸塩)145g
を市販のクロスロータリー混合機で10分間混合し各種
混合物試料を得た。
【0080】操作(6) 操作(5)で得られた各種混合物試料を市販の油圧プレ
ス機に於いて7トンの圧力で、内径30mmの円筒形金
型を用いて直径30mm、厚み10mm、重量10gの
錠剤に成形した。
ス機に於いて7トンの圧力で、内径30mmの円筒形金
型を用いて直径30mm、厚み10mm、重量10gの
錠剤に成形した。
【0081】評価は、保存後の外観変化は実施例1の外
観変化と同様にして評価、また保存後の硬度は実施例2
の保存後の硬度と同様にして測定した。
観変化と同様にして評価、また保存後の硬度は実施例2
の保存後の硬度と同様にして測定した。
【0082】結果を表4にまとめて示す。
【0083】
【表4】
【0084】表4から明らかなように、乾燥工程終了後
40℃から75℃の範囲で乾燥した場合(請求項6記載
の発明の構成)、保存性が良好で輸送工程中に於ける粉
塵の発生、機器トラブルの低減といった効果のあること
が判る。
40℃から75℃の範囲で乾燥した場合(請求項6記載
の発明の構成)、保存性が良好で輸送工程中に於ける粉
塵の発生、機器トラブルの低減といった効果のあること
が判る。
【0085】実施例5 実施例1の操作1と同様な操作で流動層造粒で造粒の際
の吸気温度設定を表5の様に変化させ造粒中の粉粒体温
度を電子式温度計で測定しながら流動層造粒を行った。
尚表5には造粒中の粉粒体温度も示す。
の吸気温度設定を表5の様に変化させ造粒中の粉粒体温
度を電子式温度計で測定しながら流動層造粒を行った。
尚表5には造粒中の粉粒体温度も示す。
【0086】表5に記載のようにしてできた造粒物は実
施例1の操作2と同様な操作で各々錠剤試料を作製し評
価も同様に行った。
施例1の操作2と同様な操作で各々錠剤試料を作製し評
価も同様に行った。
【0087】
【表5】
【0088】表5から明らかな様に流動層造粒法の粉粒
体温度を20℃以上、70℃以下で造粒し(請求項4記
載の発明の構成)、打錠した錠剤は高温、高湿度下に保
存された場合輸送工程中に於ける粉塵の発生、機器トラ
ブルの低減といった効果のあることが判る。
体温度を20℃以上、70℃以下で造粒し(請求項4記
載の発明の構成)、打錠した錠剤は高温、高湿度下に保
存された場合輸送工程中に於ける粉塵の発生、機器トラ
ブルの低減といった効果のあることが判る。
【0089】以上、本発明により、アルカリ金属水酸化
物を含むにもかかわらず、高温、高湿度下でも安定に製
造でき、かつ高温、高湿度下に放置されても形状の変化
が無く保存安定性に優れたハロゲン化銀写真感光材料用
固体処理剤の製造方法を提供することができた。
物を含むにもかかわらず、高温、高湿度下でも安定に製
造でき、かつ高温、高湿度下に放置されても形状の変化
が無く保存安定性に優れたハロゲン化銀写真感光材料用
固体処理剤の製造方法を提供することができた。
【0090】
【発明の効果】本発明により、アルカリ金属水酸化物を
含有する組成物を用いて製造したハロゲン化銀写真感光
材料用固体処理剤、特にはハロゲン化銀写真感光材料用
錠剤状固体処理剤が、経時保存で特には高温高湿度下で
の経時保存でも錠剤の硬度低下、吸湿による錠剤の形状
安定性が優れているハロゲン化銀写真感光材料用固体処
理剤の製造方法、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠
剤状固体処理剤の製造方法を提供することができた。
含有する組成物を用いて製造したハロゲン化銀写真感光
材料用固体処理剤、特にはハロゲン化銀写真感光材料用
錠剤状固体処理剤が、経時保存で特には高温高湿度下で
の経時保存でも錠剤の硬度低下、吸湿による錠剤の形状
安定性が優れているハロゲン化銀写真感光材料用固体処
理剤の製造方法、特にはハロゲン化銀写真感光材料用錠
剤状固体処理剤の製造方法を提供することができた。
【図1】流動層造粒装置の一例の概略図。
1 流動槽本体 2 集塵フィルター 3 スプレー装置 4 整流板 A 排気ファン B 圧縮エア C 液送装置 D 熱交換機 E 給気フィルター F 送風ファン
Claims (8)
- 【請求項1】 アルカリ金属水酸化物を含むハロゲン化
銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法において、該ア
ルカリ金属水酸化物の総量の少なくとも50重量%が2
000μm〜37μmの粒径の範囲であることを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方
法。 - 【請求項2】 前記アルカリ金属水酸化物が水酸化リチ
ウムであることを特徴とする請求項1に記載のハロゲン
化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法。 - 【請求項3】 流動層造粒法を用いることを特徴とする
請求項1または2記載のハロゲン化銀写真感光材料用固
体処理剤の製造方法。 - 【請求項4】 前記流動層造粒法の粉粒体温度を20℃
以上70℃以下で噴霧造粒することを特徴とする請求項
1〜3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材
料用固体処理剤の製造方法。 - 【請求項5】 前記流動層造粒法において、結合水とし
て噴霧する化合物としてポリエチレングリコールを含有
し、該ポリエチレングリコールの平均分子量が2000
〜20000であることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処
理剤の製造方法。 - 【請求項6】 前記流動層造粒法の乾燥工程において粉
粒体温度を40℃〜70℃の範囲で乾燥することを特徴
とする請求項5に記載のハロゲン化銀写真感光材料用固
体処理剤の製造方法。 - 【請求項7】 前記ハロゲン化銀写真感光材料用固体処
理剤が発色現像用固体処理剤であることを特徴とする請
求項1〜6のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感
光材料用固体処理剤の製造方法。 - 【請求項8】 前記ハロゲン化銀写真感光材料用固体処
理剤が圧縮成形により錠剤状とされたものであることを
特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のハロゲ
ン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2722398A JPH11223905A (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2722398A JPH11223905A (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11223905A true JPH11223905A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12215109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2722398A Pending JPH11223905A (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11223905A (ja) |
-
1998
- 1998-02-09 JP JP2722398A patent/JPH11223905A/ja active Pending
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