JPH11223844A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH11223844A
JPH11223844A JP10041260A JP4126098A JPH11223844A JP H11223844 A JPH11223844 A JP H11223844A JP 10041260 A JP10041260 A JP 10041260A JP 4126098 A JP4126098 A JP 4126098A JP H11223844 A JPH11223844 A JP H11223844A
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JP
Japan
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film
photographing
series
shooting
auto
Prior art date
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Application number
JP10041260A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Wakabayashi
勤 若林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数回の―連の撮影(オートブラケティング
撮影またはオートシフト撮影等)の途中でフィルムの終
端となっても、フィルムの無駄がなく、またラボ等の処
理においても問題が発生しないカメラを提供する。 【解決手段】 各撮影コマごとの撮影条件を段階的に変
化させて複数回の―連の撮影を行う機能を有し、一連の
撮影を行ったコマに対応するフィルム上の位置に、一連
の撮影を行った旨を示す連続シーン情報を記録するカメ
ラにおいて、一連の撮影の途中においてフィルムの終端
となった場合には、フィルムを交換した後の一連の撮影
の残りの撮影では、継続する連続シーン情報の記録を行
わない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前記一連の撮影の
際に連続シーン情報を記録するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】オートブラケティング撮影の際に、連続
シーン情報を記録するカメラが特開平5−204027
号公報に開示されている。
【0003】通常、連続シーン情報が磁気記録された駒
をラボで現像する際、ラボとしてはその駒の露出補正を
行うことを禁止したり、前の駒(連続シーンの先頭の
駒)の露出に固定したままラボを行うことになる。連続
シーン情報を持つ駒に関して、ラボ側でこのような制御
をする理由は、もし連続シーンの駒を―駒毎に補正して
しまうと、例えばオートブラケティング撮影のように撮
影者があえて露出をずらして撮影を行ったにもかかわら
ず、出来上がった写真は全て適正露出に補正されてしま
い、みんな同じ写真になってしまう、といった不具合を
解消するためである。
【0004】しかし、その―方で、もし連続シーン撮影
時には、必ず連続シーン情報が記録されるようにしてし
まうと、次の様な問題が生ずる。例えば残り3駒しかな
いのに7駒のオートブラケティング撮影を設定すると、
最初の3駒は1本目に撮影されるが、残りの4駒は2本
目のフィルムに撮影されることになる。1本目の3駒
は、連続シーンの最初の駒に露出が固定されて現像され
るため撮影者の意図通りの写真ができる。しかし2本目
の4駒に関しては、その2本目の現像の直前に現像され
ていたフィルムが、前記の1本目のフィルムとは限らな
いため、前の駒の露出が分からず、連続シーンの現像が
できない可能性がある。その結果、ラボはトラブルが発
生したと判断し、最悪の場合にはラボの処理が止まって
しまう可能性もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−204027号公報には、連続シーン情報を記録し
た場合の上記問題点(ラボ時の問題点)については記載
がない。
【0006】また、新写真システム向けに発売されてい
るカメラの中には、オートブラケティング撮影途中でフ
ィルム終端になると、フィルム交換後に再度オートブラ
ケティング撮影の初めからやり直すカメラがある。これ
は、撮影者にフィルムの無駄を強制することになる点で
改善余地があった。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、複数回の―連の撮影(オートブラケティング撮
影またはオートシフト撮影等)の途中でフィルムの終端
となっても、フィルムの無駄がなく、またラボ等の処理
においても問題が発生しないカメラを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、第1発明は、各撮影コマごとの撮影条件を段階的に
変化させて複数回の―連の撮影を行う機能を有し、一連
の撮影を行ったコマに対応するフィルム上の位置に、一
連の撮影を行った旨を示す連続シーン情報を記録するカ
メラにおいて、一連の撮影の途中においてフィルムの終
端となった場合には、フィルムを交換した後の一連の撮
影の残りの撮影では、継続する連続シーン情報の記録を
行わない(制御回路11の制御により)ことを特徴とす
る。
【0009】第2発明は、請求項1において、一連の撮
影が終了すると、一連の撮影の設定を解除することを特
徴とする。
【0010】第3発明は、請求項1において、一連の撮
影が終了しても、一連の撮影の設定を解除しないことを
特徴とする。
【0011】第4発明は、請求項1乃至請求項3のいず
れかにおいて、フィルム交換前のフィルム感度とフィル
ム種類のそれぞれがフィルム交換後のフィルム感度とフ
ィルム種類のそれぞれと―致しない場合には、一連の撮
影の残りの撮影を継続しないことを特徴とする。
【0012】第5発明は、請求項1乃至請求項3のいず
れかにおいて、フィルム交換前のフィルム感度とフィル
ム種類の少なくとも―方がフィルム交換後のフィルム感
度とフィルム種類と―致する場合には、一連の撮影の残
りの撮影を継続することを特徴とする。
【0013】第6発明は、請求項1乃至請求項3のいず
れかにおいて、フィルム交換前のフィルム感度がフィル
ム交換後のフィルム感度と―致しない場合には、一連の
撮影の残りの撮影を継続しないことを特徴とする。
【0014】第7発明は、請求項1乃至請求項3のいず
れかにおいて、フィルム交換前のフィルム種類がフィル
ム交換後のフィルム種類と一致しない場合には、一連の
撮影の残りの撮影を継続しないことを特徴とする。
【0015】第8発明は、請求項1乃至請求項7のいず
れかにおいて、一連の撮影が、オートブラケティング撮
影またはオートシフト撮影であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1は、本発明によるカメラの第1実施例
を示すブロック結線図である。
【0018】図1において、制御回路11は、カメラ各
部を制御する。この制御回路11は、たとえばマイクロ
コンピュータ等から構成される。制御回路11には、以
下に説明する設定装置12、設定情報表示装置13、露
出情報表示装置14、モータ駆動回路15、バーコード
検出装置18、パーフォレーション検出装置19、測光
装置20、露出制御装置21、磁気記録回路22、スイ
ッチSW1、およびスイッチSW2が電気的に接続され
ている。
【0019】設定装置12は、オートブラケティング撮
影を行うか否かのモードの設定および解除と、オートブ
ラケティング撮影の撮影枚数Mおよびオートブラケティ
ング撮影の1枚当たりの露出補正量Xの設定変更を行う
ものである。設定情報表示装置13は、オートブラケテ
ィング撮影モードの設定状態(設定または解除)、撮影
枚数M、1枚当たりの露出補正量Xを表示する。露出情
報表示装置14は、シャッタ速度や絞り値等を表示する
ものである。
【0020】モータ駆動回路15は、このモータ駆動回
路15に接続される給送モータ16の回転を制御する。
給送モータ16の回転は、給送装置17に伝達される。
給送装置17は、撮影フィルム(図示せず)の給送を行
う装置である。
【0021】給送モータ16が給送装置17を逆転して
フィルムをカートリッジ内に巻き戻す方向にカートリッ
ジのスプール軸を回転すると、バーコード検出装置18
がカートリッジのバーコードディスクの情報を読み取
る。また、給送モータ16の正転により、カートリッジ
内のフィルムをカートリッジから送出し、正転の継続に
より巻上げスプール(図示せず)にフィルムを巻き付け
て、フィルムの第1コマ目をアパーチャ(図示せず)に
対向させる。また、1コマの撮影毎に給送モータ16を
正転して、巻き上げスプールにフィルムを巻き付けるこ
とによってフィルムを巻き上げ、給送モータ16の逆転
によりカートリッジ内にフィルムを巻戻し、さらに給送
モータ16の逆転を継続してフィルムを巻き戻す方向に
カートリッジのスプール軸を回転することにより、カー
トリッジのバーコードディスクを所定の位置(「撮影済
み」の位置)に設定する。
【0022】なお、本発明に使用されるカートリッジ
は、「未使用」、「撮影途中」、「撮影済み」、「現像
済み」の4つのフィルム使用状態を表示すると共に、カ
メラ等の装置にてこの4つの使用状態をカートリッジの
バーコードディスクの位置から判別できるようになって
いる(特開平8−227089号公報参照)。さらに、
フィルムの各コマには2つずつのパーフォレーションが
配置されると共に、長手方向にパーフォレーションが配
置される側とは反対側の縁に沿って、各コマの画面に相
当する位置に磁気記録部が設けられ、磁気ヘッドによっ
て各コマに関連する情報を記録できるようになってい
る。そして、この磁気情報が記録されたコマが露光され
たコマとみなすようになっている。
【0023】バーコード検出装置18は、2つのフォト
リフレクタとその駆動回路から構成され、フィルムの使
用状態とその位置、バーコード情報(フィルム枚数、フ
ィルム感度、フィルム種類)を検出する(特開平9−1
13949号公報参照)。パーフォレーション検出装置
19は、たとえばフォトリフレクタとその駆動回路から
構成され、フィルムのパーフォレーションとフィルムの
有無を検出する。測光装置20は、被写体の輝度を検出
する。露出制御装置21は、シャッタと絞りあるいは絞
り制御装置からなり、これらを制御して撮影を行うもの
である。磁気記録回路22は磁気ヘッド23と接続さ
れ、磁気ヘッド23を駆動してフィルムに設けられた磁
気記録部に撮影に関する情報(たとえば撮影日時分や露
出値)や連続シーン情報を記録する。
【0024】スイッチSW1は、図示されないレリーズ
釦の押し下げによりオンし、押し下げの解除によりオフ
するスイッチである。スイッチSW2は、図示されない
カメラのカートリッジ蓋の開放によりオンし、カートリ
ッジ蓋の閉鎖によりオフするスイッチである。
【0025】次に、制御回路11の動作について説明す
る。図2〜図8はメインプログラムのフローチャートで
あり、図9がサブルーチンのフローチャートである。こ
れらのフローチャートに基づいて説明する。
【0026】まず、カメラに電池が装填されると、プロ
グラムがスタートして図2のステップS1から順に実行
される。
【0027】ステップS1において、初期リセットが行
われ、オートブラケティング撮影の1枚当たりの露出補
正量Xを0.5EVに、オートブラケティングの撮影枚
数Mを3枚に、フラグSを0に、一連のオートブラケテ
ィング撮影の何枚目の撮影であるかを示すカウント値m
を1に、フラグHを0にセットする。ここで、フラグS
はオートブラケティング撮影が設定されると1になり、
解除されると0になるフラグであり、フラグHはフィル
ム終端で―連のオートブラケティング撮影が終了してい
ないときに1になり、他の場合には0となるフラグであ
る。
【0028】ステップS2において、スイッチSW2の
オンオフ状態から不図示のカートリッジ蓋が閉鎖された
か否かを判定する。閉鎖されるとステップS3へ移行
し、閉鎖されなければステップS2に戻る。
【0029】ステップS3において、給送モータ16を
逆転することにより給送装置17を作動させてカートリ
ッジのスプール軸を巻戻し方向に回転させる。ステップ
S4において、バーコード検出装置18によりカートリ
ッジのバーコードディスクの初期位置を検出すると共に
バーコードの情報を読み取る。ステップS5において、
給送モータ16の逆転を停止することで、給送装置17
によるカートリッジのスプール軸の巻戻し方向の回転を
停止する。なお、給送モータ16の停止の際にはショー
トブレーキや逆通電ブレーキ等のブレーキ処理をするの
が好ましい。
【0030】ステップS6において、上述のステップS
4で検出したバーコードディスクの信号からカートリッ
ジが装填されていると判定するとステップS7へ移行
し、装填されていないと判定するとステップS8へ移行
する。ステップS7において、上述のステップS4で検
出したバーコードの初期位置からフィルム使用状態を判
別し、「未使用」の場合にはステップS9へ移行し、そ
うでなければステップS8へ移行する。ステップS8で
は、スイッチSW2により不図示のカートリッジ蓋が開
放されたか判定する。開放されるとステップS2へ戻
り、開放されなければステップS8に戻る。
【0031】以上のステップS2〜S6からステップS
8までのフローチャートは、カートリッジが装填されな
いときにカートリッジ蓋を閉鎖した場合の動作の動作を
示す。また、ステップS2〜S7からステップS8のフ
ローチャートは、「未使用」以外のカートリッジを装填
してカートリッジ蓋を閉鎖した場合の動作を示す。
【0032】ステップS9において、前述のステップS
4にて読み取ったバーコード情報から、フィルム枚数
N、フィルム感度F、フィルム種類Kを解読してメモリ
に記憶する。ステップS10において、給送モータ16
の正転を開始することで給送装置17を作動させてカー
トリッジのスプール軸をフィルム送出方向に回転してカ
ートリッジからフィルムを送出し、カメラの不図示の巻
上げスプールにフィルムを巻き付けてフィルムを巻上げ
る。ステップS11において、パーフォレーション検出
装置(フィルム移動量検出装置)19によりパーフォレ
ーション2個を検出して1コマ目が不図示のアパーチャ
と対向したか否かを判定する。1コマ目がカメラの不図
示のアパーチャと対向するまで判定を繰り返し、1コマ
目がアパーチャと対向するとステップS12へ移行す
る。
【0033】ステップS12において、給送モータ16
の正転を停止すること給送装置17によるフィルム巻上
げを停止する。なお、フィルムを巻上げ過ぎることのな
いように、給送モータ16の正転を停止する際には逆通
電ブレーキおよびショートブレーキを併用したブレーキ
処理をするのが好ましい。ステップS13において、フ
ィルムカウント値nを1にセットする。ステップS14
において、フラグHの判定を行う。1の場合には、前回
撮影のフィルムの終端でオートブラケティング撮影が終
了していないと判断して、図7のステップS81へ移行
する。0の場合には、それ以外の場合であると判断して
図3のステップS21へ移行する。以上のステップS9
〜S14が、フィルムの第1コマ目をカメラのアパーチ
ャ(不図示)に対向させる初期給送の動作である。
【0034】ステップS21(図3)において、オート
ブラケティング撮影の設定と表示を行う。この内容の詳
細は、後述の図9に示す。ステップS22において、フ
ラグSの判定を行う。1の場合にはオートブラケティン
グ撮影が設定されていると判断して図5のステップS5
1へ移行する。0の場合には、通常撮影であると判断し
てステップS23へ移行する。ステップS23におい
て、測光装置20により被写体の輝度を検出する。ステ
ップS24において、ステップS9でメモリに記憶した
フィルム感度とステップS23で検出した被写体輝度と
から露出演算を行い、シャッタ速度と絞り値を算出す
る。ステップS25において、露出情報表示装置14に
ステップS24にて算出したシャッタ速度と絞り値を表
示するための信号すなわち露出情報表示信号を出力し、
シャッタ速度と絞り値をこの表示装置14に表示する。
【0035】ステップS26において、スイッチSW1
のオンオフにより不図示のレリーズ釦が押し下げられた
か否かを判定する。押し下げられなければステップS2
1へ戻り、押し下げられればステップS27へ移行す
る。ステップS27において、ステップS24で算出さ
れたシャッタ速度および絞り値となるように露出制御装
置21を制御して撮影を行い、フィルムを露光させる。
ステップS28において、給送モータ16の正転を開始
することにより給送装置17を作動させてフィルムの巻
上げを開始する。ステップS29において、巻上げ中の
フィルムの磁気記録部に磁気ヘッド23を介して磁気記
録回路22により撮影に関連する情報を記録する。ここ
で、撮影に関連する情報とは、撮影の年月日時分、シャ
ッタ速度、絞り値、被写体輝度等である。なお、撮影に
関連する情報の磁気記録はフィルムの1コマ分の移動が
終了する以前に終了するようになっている。
【0036】ステップS30において、パーフォレーシ
ョン検出装置19によりパーフォレーション2個を検出
して1コマ分のフィルム移動量を検出したか否かを判定
する。1コマ分のフィルム移動量となるまで判定を繰り
返し、1コマ分のフィルム移動量になるとステップS3
1へ移行する。ステップS31において、給送モータ1
6の正転を停止することで給送装置17によるフィルム
巻上げを停止する。なお、フィルムを巻上げ過ぎること
のないように給送モータ16の正転を停止する際には、
逆通電ブレーキおよびショートブレーキを併用したブレ
ーキ処理をするのが好ましい。
【0037】ステップS32において、フィルムカウン
ト値nがステップS9でメモリに記憶したフィルム枚数
と等しいか否かの判定を行う。等しいときは、最終コマ
の巻上げが終了したと判断して図4のステップS41へ
移行する。等しくなければ、最終コマの巻上げではない
と判断してステップS33へ移行する。ステップS33
において、フィルムカウント値nを1つアップしてステ
ップS21へ戻る。以上のステップS21〜S33まで
のフローチャートは、通常撮影時の動作を示す。
【0038】次に、ステップS32にてフィルムカウン
ト値nが、ステップS9でメモリに記憶したフィルム枚
数と等しいので最終コマであると判定した場合について
図4を用いて説明する。
【0039】ステップS41において、給送モータ16
の逆転を開始することで給送装置17を作動させて、カ
ートリッジのスプール軸を巻戻し方向に回転してフィル
ムの巻戻しを行う。ステップS42において、パーフォ
レーション検出装置19によりフィルムを検出したか否
かを判定し、フィルムを検出している間はステップS4
2にとどまり、フィルムを検出しなくなるとステップS
43ヘ移行する。ステップS43において、パーフォレ
ーション検出装置19がフィルムを検出しなくなってか
ら確実にフィルムをカートリッジ内部に巻き込むだけの
時間だけ待つ。ステップS44において、再度パーフォ
レーション検出装置19によりフィルムを検出したか否
かを判定する。フィルムを検出した場合にはステップS
42へ戻り、フィルムを検出しない場合はステッブS4
5へ進む。これは、パーフォレーションの穴をフィルム
がないことと誤判定することがないようにするためであ
る。
【0040】ステップS45において、給送モータ16
は継続して回転するために、給送装置17によるカート
リッジのスプール軸を巻戻し方向の回転は継続している
ので、カートリッジのフィルム表示状態を「撮影済み」
に表示するためのバーコード位置か否かをバーコード検
出装置18によりバーコードを検出することにより判定
する。「撮影済み」に表示するための位置であればステ
ップS45へ進み、そうでなければ「撮影済み」に表示
するためのバーコード位置となるまでステップS45に
とどまる。なお、この処理は、たとえば特開平8−22
7089号公報等にて公知である。
【0041】ステップS46において、給送モータ16
の逆転を停止し、給送装置17によるカートリッジのス
プール軸の巻戻し方向の回転を停止する。なお、カート
リッジのスプール軸と一体となったバーコードディスク
が回転し過ぎることのないように給送モータの逆転を停
止する際には、逆通電ブレーキおよびショートブレーキ
を併用したブレーキ処理をするのが好ましい。ステップ
S47において、スイッチSW2のオンオフ状態により
不図示のカートリッジ蓋が開放されたか否かを判定す
る。開放された場合には図2のステップS1へ戻り、開
放されていない場合にはステップS47にとどまる。
【0042】以上のステップS41〜S47までのフロ
ーチャートは、フィルムの最終コマ撮影後の動作を示し
ている。フィルムをカートリッジ内に確実に巻戻した後
に、フィルムの状態表示を「撮影済み」に設定し、カー
トリッジ蓋が開放された後には、再度カートリッジ蓋の
閉鎖を検知する図2のステップS2へ戻る。
【0043】次に、図3のステップS22にてフラグS
が1でオートブラケティング撮影が設定されていると判
断した場合について、図5のステップS51以降のフロ
ーチャートについて説明する。
【0044】ステップS51において、測光装置20に
より被写体の輝度を検出する。ステップS52におい
て、ステップS9でメモリに記憶したフィルム感度とス
テップS51で検出した被写体輝度から露出演算を行
い、適正露出となる露出値EVを算出する。ステップS
53において、―連のオートブラケティング撮影の何枚
目の撮影であるかを示すカウント値mの判定を行う。1
のときはステップS54へ移行し、1でないときはステ
ップS55ヘ移行する。
【0045】ステップS54において、オートブラケテ
ィング撮影における露出補正量△EVを0にセットし、
ステップS58へ移行する。ステップS55では、一連
のオートブラケティング撮影の何枚目の撮影であるかを
示すカウント値mを判定する。偶数のときはステップS
56へ移行し、そうでないときはステップS57へ移行
する。ステップS56において、オートブラケティング
撮影における露出補正量△EVを(m/2)・Xにセッ
トし、ステップS58へ移行する。ステップS57で
は、オートブラケティング撮影における露出補正量△E
Vを(−1)・[(m−1)/2]・Xにセットして、
ステップS58へ移行する。
【0046】ステップS58において、オートブラケテ
ィング撮影における露出値EVをステップS52で算出
した適正露出となる露出値EVに、ステップS54、ス
テップS56またはステップS57で算出したオートブ
ラケティング撮影における露出補正量△EVを加えるこ
とによって算出する。ステップS59において、オート
ブラケティング撮影における露出値EVとなるシャッタ
速度と絞り値の組み合わせを算出する。ステップS60
において、露出情報表示装置14にステップS59で算
出したシャッタ速度と絞り値を表示するための信号すな
わち露出情報表示信号を出力し、シャッタ速度と絞り値
を表示装置14に表示する。
【0047】ステップS61において、スイッチSW1
のオンオフ状態により不図示のレリーズ釦が押し下げら
れたか否かを判定する。押し下げられなければ図3のス
テップS21へ戻り、押し下げられればステップS62
へ移行する。ステップS62において、ステップS59
で算出されたシャッタ速度および絞り値となるように露
出制御装置21を制御して撮影を行い、フィルムを露光
させる。ステップS63において、給送モータ16の正
転を開始することにより給送装置17を作動させてフィ
ルムの巻上げを開始する。ステップS64において、巻
上げ中のフィルムの磁気記録部に、磁気ヘッド23を介
して磁気記録回路22により連続シーン情報および撮影
に関連する情報を記録する。なお、連続シーン情報およ
び撮影に関連する情報の磁気記録は、フィルムの1コマ
分の移動が終了する以前に終了するようになっている。
この処理が終了すると図6のステップS65へ移行す
る。
【0048】ステップS65において、パーフォレーシ
ョン検出装置19によりパーフォレーション2個を検出
して1コマ分のフィルム移動量を検出したか否かを判定
する。1コマ分のフィルム移動量となるまでこの判定を
繰り返し、1コマ分のフィルム移動量になるとS66へ
移行する。ステップS66において、給送モータ16の
正転を停止することで給送装置17によるフィルム巻上
げを停止する。なお、フィルムを巻上げ過ぎることのな
いように給送モータ16の正転を停止する際には、逆通
電ブレーキおよびショートブレーキを併用したブレーキ
処理をするのが好ましい。ステップS67において、ス
テップS9でメモリに記憶したフィルム枚数とフィルム
カウント値nが等しいか否かの判定を行う。等しいとき
は最終コマの巻上げが終了したと判断してステップS7
2へ移行する。等しくなければ、最終コマの巻上げでは
ないと判断してステップS68へ移行する。
【0049】ステップS68において、フィルムカウン
ト値nを1つアップしてステップS21へ戻る。ステッ
プS69において、―連のオートブラケティング撮影の
何枚目の撮影であるかを示すカウント値mと設定された
オートブラケティングの撮影枚数Mとが等しいか否かの
判定を行う。等しいときは、―連のオートブラケティン
グ撮影が終了したと判断してステップS71へ移行す
る。等しくなければ、―連のオートブラケティング撮影
の途中であると判断してステップS70へ移行する。
【0050】ステップS70において、一連のオートブ
ラケティング撮影の何枚目の撮影であるかを示すカウン
ト値mを1つだけアップする。そして、図3のステップ
S21へ戻る。ステップS71において、一連のオート
ブラケティング撮影が終了したので、オートブラケティ
ング撮影を解除するためにフラグSを0にセットし、一
連のオートブラケティング撮影の何枚目の撮影であるか
を示すカウント値mを1にセットする。そして、図3の
ステップS21へ戻る。
【0051】ステップS72において、―連のオートブ
ラケティング撮影の何枚目の撮影であるかを示すカウン
ト値mと設定されたオートブラケティングの撮影枚数M
とが等しいか否かの判定を行う。等しいときは、一連の
オートブラケティング撮影が終了したと判断してステッ
プS73へ移行する。等しくなければ、―連のオートブ
ラケティング撮影の途中であると判断してステップS7
4へ移行する。ステップS73において、一連のオート
ブラケティング撮影が終了したので、オートブラケティ
ング撮影を解除するためにフラグSを0にセットし、一
連のオートブラケティング撮影の何枚目の撮影であるか
を示すカウント値mを1にセットする。そして、図4の
ステップS41へ移行し、フィルムを巻戻す。
【0052】ステップS74において、一連のオートブ
ラケティング撮影の何枚目の撮影であるかを示すカウン
ト値mを1つだけアップする。ステップS75におい
て、フィルム終端で―連のオートブラケティング撮影が
終了していないのでフラグHを1にセットする。ステッ
プS76において、フィルム感度FをメモリのFに、フ
ィルム種類KをメモリのKに記憶する。そして、図4の
ステップS41へ移行し、フィルムを巻戻す。
【0053】以上のステップS21、ステップS22、
ステップS51〜S69、ステップS70、ステップS
21のフローが、オートブラケティング撮影途中の動作
を示し、ステップS21、ステップS22、ステップS
51〜S69、ステップS71、ステップS21のフロ
ーが、オートブラケティング撮影終了の動作を示す。ま
た、ステップS21、ステップS22、ステップS51
〜S67、ステップS72、ステップS73、ステップ
S41〜S47のフローが、オートブラケティング撮影
終了時にフィルム終端となった場合の動作を示し、ステ
ップS21、ステップS22、ステップS51〜S6
7、ステップS72、ステップS74〜S76、ステッ
プS41〜S47のフローが、オートブラケティング撮
影途中にフィルム終端となった場合の動作を示す。
【0054】次に、前回撮影のフィルムの終端でオート
ブラケティング撮影が終了しない場合について説明す
る。前述のステップS14にてフラグHを1と判定し、
前回撮影のフィルムの終端でオートブラケティング撮影
が終了していないと判断すると図7のステップS81へ
移行する。
【0055】ステップS81において、ステップS9に
て解読してメモリに記憶したフィルム感度Fが、ステッ
プS76でメモリに記憶した前回撮影のフィルムのフィ
ルム感度Fと等しいか否かの判定を行う。等しい場合に
はステップS82へ移行し、等しくない場合にはステッ
プS83へ移行する。ステップS82において、ステッ
プS9にて解読してメモリに記憶したフィルム種類K
が、ステップS76でメモリに記憶した前回撮影のフィ
ルムのフィルム種類Kと等しいか否かの判定を行う。等
しい場合にはステップS84へ移行し、等しくない場合
にはステップS83へ移行する。
【0056】ステップS83において、オートブラケテ
ィング撮影途中にフィルム終端となったときのフィルム
の感度が現在装填されているフィルムの感度と異なる場
合、またはオートブラケティング撮影途中にフィルム終
端となったときのフィルム種類と現在装填されているフ
ィルムの種類と異なる場合には、フラグHを0にすると
共に、オートブラケティング撮影の設定を解除するよう
にフラグSを0にセットし、さらに―連のオートブラケ
ティング撮影の何枚目の撮影であるかを示すカウント値
mにセットする。そして、図3のステップS21へ戻
る。
【0057】ステップS84において、前述のステップ
S21と同様にオートブラケティング撮影の設定と表示
を行う。この内容の詳細は、後述の図9に示す。ステッ
プS85において、フラグSの判定を行う。1のときは
オートブラケティング撮影が解除されていないと判断し
てステップS87へ移行する。0のときはオートブラケ
ティング撮影は解除されたと判断してステップS86へ
移行する。ステップS86では、フラグHを0にセット
して図3のステップS21へ戻る。
【0058】ステップS87において、測光装置20に
より被写体の輝度を検出する。ステップS88におい
て、ステップS9でメモリに記憶したフィルム感度とス
テップS87で検出した被写体輝度から露出演算を行
い、適正露出となる露出値EVを算出する。ステップS
89において、一連のオートブラケティング撮影の何枚
目の撮影であるかを示すカウント値mを判定を行う。偶
数のときはステップS90へ移行し、そうでないときは
ステップS91へ移行する。
【0059】ステップS90において、オートブラケテ
ィング撮影における露出補正量△EVを(m/2)・X
にセットし、ステップS92へ移行する。ステップS9
1において、オートブラケティング撮影における露出補
正量△EVを(−1)・[(m−1)/2]・Xにセッ
トし、ステップS92へ移行する。
【0060】ステップS92において、オートブラケテ
ィング撮影における露出値EVを、ステップS88で算
出した適正露出となる露出値EVに、ステップS90ま
たはステップS91で算出したオートブラケティング撮
影における露出補正量△EVを加えることによって算出
する。ステップS93において、オートブラケティング
撮影における露出値EVとなるシャッタ速度と絞り値の
組合せを算出する。ステップS94において、露出情報
表示装置14にステップS93で算出したシャッタ速度
と絞り値を表示するための信号すなわち露出情報表示信
号を出力し、シャッタ速度と絞り値をこの表示装置14
に表示する。ステップS95において、スイッチSW1
のオンオフ状態により不図示のレリーズ釦が押し下げら
れたか否かを判定する。押し下げられなければ前述のス
テップS84へ戻り、押し下げられれば図8のステップ
S96へ移行する。
【0061】ステップS96(図8)において、ステッ
プS93で算出されたシャッタ速度および絞り値となる
ように露出制御装置21を制御して撮影を行い、フィル
ムを露光させる。ステップS97において、給送モータ
16の正転を開始することにより給送装置17を作動さ
せてフィルムの巻上げを開始する。ステップS98にお
いて、巻上げ中のフィルムの磁気記録部に磁気ヘッド2
3を介して磁気記録回路22により撮影に関連する情報
を記録する。なお、撮影に関連する情報の磁気記録はフ
ィルムの1コマ1分の移動が終了する以前に終了するよ
うになっている。
【0062】ステップS99において、パーフォレーシ
ョン検出装置19によりパーフォレーション2個を検出
して1コマ分のフィルム移動量を検出したか否かを判定
する。1コマ分のフィルム移動量となるまで判定を繰り
返し、1コマ分のフィルム移動量になるとステップS1
00へ移行する。ステップS100において、給送モー
タ16の正転を停止することで給送装置17によるフィ
ルム巻上げを停止する。なお、フィルムを巻上げ過ぎる
ことのないように給送モータ16の正転を停止する際に
は、逆通電ブレーキおよびショートブレーキを併用した
ブレーキ処理をするのが好ましい。
【0063】ステップS101において、フィルムカウ
ント値nを1つアップする。ステップS102におい
て、―連のオートブラケティング撮影の何枚目の撮影で
あるかを示すカウント値mと、設定されたオートブラケ
ティングの撮影枚数Mとが等しいか否かの判定を行う。
等しいときは、一連のオートブラケティング撮影が終了
したと判断してステップS104へ移行する。等しくな
ければ、―連のオートブラケティング撮影の途中である
と判断してステップS103へ移行する。ステップS1
03において、―連のオートブラケティング撮影の何枚
目の撮影であるかを示すカウント値mを1つだけアップ
する。そして、前述のステップS87へ戻る。ステップ
S104において、―連のオートブラケティング撮影が
終了したので、フラグHを0にセットすると共にオート
ブラケティング撮影を解除するためにフラグSを0にセ
ットし、―連のオートブラケティング撮影の何枚目の撮
影であるかを示すカウント値mを1にセットする。そし
て、図3のステップS21ヘ戻る。
【0064】以上のステップS81以降のフローでは、
前回撮影のフィルムの終端でオートブラケティング撮影
が終了していない場合の動作について説明した。すなわ
ち、前回撮影のフィルムの終端でオートブラケティング
撮影が終了していない場合に、オートブラケティング撮
影は継続するが、連続シーン情報を磁気記録しないよう
にしている。
【0065】次に、前述の図2のステップS21、図7
のステップS84の設定・表示の詳細について図9に示
すサブルーチンのフローチャートを用いて説明する。
【0066】設定・表示のサブルーチンに入り込むと、
まずステップS201へ移行する。ステップS201に
おいて、フラグSの判定を行う。0のときはステップS
202へ移行し、1のときはステップS204へ移行す
る。ステップS202において、設定装置12によりオ
ートブラケティング撮影が設定されたか否かの判定を行
う。設定されるとステップS203へ移行し、設定され
ないときはステップS206へ移行する。ステップS2
03において、フラグSを1にセットし、ステップS2
06へ移行する。ステップS204において、設定装置
12によりオートブラケティング撮影の設定が解除され
たか否かの判定を行う。解除されるとステップS205
へ移行し、解除されないときはステップS206へ移行
する。ステップS205において、フラグSを0にセッ
トし、―連のオートブラケティング撮影の何枚目の撮影
であるかを示すカウント値mを1にセットする。そし
て、ステップS206へ移行する。
【0067】ステップS206において、フラグSの判
定を行う。0のときには、オートブラケティング撮影の
設定は解除されていると判断してステップS216へ移
行する。ステップS216では、オートブラケティング
撮影の設定が解除されたことを表示するためにオートブ
ラケティング撮影の設定表示と、オートブラケティング
撮影の撮影枚数Mの表示と、オートブラケティング撮影
の1枚あたりの露出補正量Xの表示とを消灯するための
信号を露出情報表示装置14に出力して、表示装置14
のこれらの表示を消灯してリターンし、メインプログラ
ムの次のステップへ進む。
【0068】ステップS206におけるフラグSの判定
が1のときには、オートブラケティング撮影の設定がさ
れていると判断してステップS207へ移行する。ステ
ップS207において、設定装置12によりオートブラ
ケティング撮影の撮影枚数Mが変更されたか否かの判定
を行う。変更された場合にはステップS208へ移行
し、変更されない場合にはステップS211へ移行す
る。ステップS208において、オートブラケティング
撮影の撮影枚数Mが9か否かの判定を行う。9の場合に
はステップS209へ移行し、9以外の場合にはステッ
プS210へ移行する。ステップS209において、オ
ートブラケティング撮影の撮影枚数Mを3にセットし、
ステップS215へ移行する。ステップS210におい
て、オートブラケティング撮影の撮影枚数Mに2を加算
し、ステップS215へ移行する。
【0069】ステップS211において、オートブラケ
ティング撮影の1枚あたりの露出補正量Xを変更するか
否かの判定を行う。変更の場合にはステップS212へ
移行し、変更しない場合にはステップS215へ移行す
る。ステップS212において、オートブラケティング
撮影の1枚あたりの露出補正量Xが2か否かの判定を行
う。2の場合にはステップS213へ移行し、2以外の
場合にはステップS214へ移行する。ステップS21
3において、オートブラケティング撮影の1枚あたりの
露出補正量Xを0.5にセットし、ステップS215へ
移行する。ステップS214において、オートブラケテ
ィング撮影の1枚あたりの露出補正量Xに0.5を加算
し、ステップS215ヘ移行する。
【0070】ステップS215において、オートブラケ
ティング撮影が設定されたことを表示するための信号、
オートブラケティング撮影の撮影枚数Mを表示するため
の信号、オートブラケティング撮影の1枚あたりの露出
補正量Xを表示するための信号を露出情報表示装置14
に出力して、メインプログラムの次のステップへ進む。
【0071】以上が設定・表示のサブルーチンの動作で
ある。次に、変形例について説明する。上述の例では、
一連のオートブラケティング撮影が終了すると、オート
ブラケティング撮影の設定を解除するようになってい
た。これを―連のオートブラケティング撮影が終了して
もオートブラケティング撮影の設定を解除しないように
するには、図10、図11、および図12に示すよう
に、ステップS71、S73、およびS104の、フラ
グSを0にセットする内容を取り除いてそれぞれステッ
プS71’、S73’、およびS104’とすればよ
い。この場合でも一連のオートブラケティング撮影途中
でフィルム終端となった場合には、次のフィルムを装填
すると一連のオートブラケティング撮影は継続される
が、その―連のオートブラケティング撮影の残りの撮影
の際には連続シーン情報は記録されない。
【0072】上述の例では、―連のオートブラケティン
グ撮影途中でフィルム終端となった場合に、次のフィル
ムを装填すると一連のオートブラケティング撮影の残り
の撮影を開始するとステップS87へ戻るようになって
いたが、図13に示すようにステップS84の設定・表
示へ戻るようにしても良い。すなわち、―連のオートブ
ラケティング撮影の残りの撮影が開始された後でもオー
トブラケティング撮影の設定を解除したり設定値の変更
が可能にできるようにもした変形例である。
【0073】さらに、上述の例では、―連のオートブラ
ケティング撮影途中でフィルム終端となった場合に、次
の装填されたフィルムの感度およびフィルムの種類が一
致していないと―連のオートブラケティング撮影の残り
の撮影を継続しないようになっていたが、図14、図1
5、図16、および図17に示すようにフィルム感度お
よびフィルムの種類に関係なく、または少なくともいず
れか―方が―致すれば―連のオートブラケティング撮影
の残りの撮影を継続するようにしても良い。また、これ
らの図14、図15、図16、および図17のステップ
S83を上述の変形例のステップS83として良いのは
もちろんである。
【0074】これにより、オートブラケティング撮影途
中でフィルムの終端となる場合であってもフィルムを無
駄に消費することなくオートブラケティング撮影を継続
することができ、またフィルムが交換された後には連続
シーン情報を記録しないのでラボでのプリント処理も矛
盾なく行える。
【0075】上述した第1実施例では、連続撮影(一連
の撮影)の例としてオー卜ブラケッテイング撮影を挙げ
て説明したが、本発明はこれに限られるものでは無い。
連続撮影(一連の撮影)の形態をとるものであれば適宣
本発明を適用可能である。次に連続撮影(一連の撮影)
の別形態として、オートシフト撮影(露出値を変化させ
ずに、シャッタ速度と絞り値との組み合わせを変化させ
る撮影)を例に挙げて説明する。なお前述のオートブラ
ケティング撮影の説明を―部使用して、オートシフト撮
影を説明するため、同―の機能を持つものについては同
―の符号を付してここでの説明を省略する。
【0076】図18〜図25は、本発明によるカメラの
第2実施例を示すフローチャートである。なお、ブロッ
ク結線図は第1実施例(図1)と共通であるので省略す
るが、設定装置12および設定情報表示装置13の機能
が次に説明するように第1実施例とは異なる。即ち、設
定装置12は、オー卜シフト撮影を行うか否かのモード
設定および解除、オートシフ卜撮影の撮影枚数M、オー
トシフト撮影の一枚当たりの補正量Zの設定変更を行う
ものである。設定情報表示装置13は、オー卜シフト撮
影モードの設定状態、撮影枚数M、―枚当たりの補正量
Zを表示する。
【0077】次に、オートシフト撮影の動作について、
図18〜図25を用いて説明する。図18〜図20に関
しては既述の図2〜図4に対応しており、ここでの説明
を省略する。但し「オー卜ブラケティング」を「オート
シフ卜」に、また「1枚当たりの露出補正量X」を「1
枚当たりの補正量Z」に置き換えて読む必要がある。
【0078】図21は、図5の―部(ステップS52〜
ステップS60)を、オー卜シフト撮影用に変更したも
のである。ステップS52aまでの動作、およびステッ
プS60a以降の動作に関しては、対応する図5の説明
で既述した通りであるのでここでの説明を省略し、図2
1のステップS301〜ステップS302についてのみ
説明する。
【0079】ステップS301では、ステップS52a
の動作の後に次の動作を行う。即ち、本ステップで所定
の演算を行い、「霞出値EV=TV+AV」となるシャ
ッタ速度TVおよび絞り値AVとの組み合わせを算出す
る。その後、ステップS53aに進む。
【0080】ステップS53a〜ステップS57aまで
の動作は、対応する図5の説明にて既述した通りであ
る。但し「1枚当たりの露出補正量X」は「1枚当たり
の補正量Z」に置き換えて演算を行う。ステップS54
a、ステップS56aまたはステップS57aの動作の
後に、ステップS302に進む。
【0081】ステップS302では、ステップS301
にて算出したシャッタ速度TVおよび絞り値AVと、ス
テップS53a〜ステップS57aにて算出した△EV
とを用いて、TV=TV+△EV、及びAV=AV−△
EV、という2つの式により、オー卜シフ卜撮影におけ
るシャッタ速度TVおよび絞り値AVとを算出する。そ
の後、ステップS60aに進む。以降の動作は対応する
図5にて既述した通りである。
【0082】図22に関しては図6で既述の通りである
ので、ここでの説明を省略する。但し、「オー卜ブラケ
ティング」を「オー卜シフ卜」に置き換えて読む必要が
ある。
【0083】図23は、図7の―部(ステップS88〜
ステップS94)を、オー卜シフト撮影用に変更したも
のである。ステップS88aまでの動作、及びステップ
S94a以降の動作に関しては、対応する図7の説明で
既述した通りであるのでここでの説明を省略し、図19
のステップS311〜ステップS312についてのみ説
明する。
【0084】ステップS311では、ステップS88a
の動作の後、図21にて既述したステップS301と同
様の動作を行う。即ち、本ステップで、「露出値EV=
TV+AV」となるシャッタ速度TVおよび絞り値AV
との組み合わせを算出する。その後ステップS89aに
進む。
【0085】ステップS89a〜ステップS91aまで
の動作は、対応する図7の説明にて既述した通りであ
る。但し、「1枚当たりの露出補正量X」は「1枚当た
りの補正量Z」に置き換えて演算を行う。ステップS9
0aまたはステップS91aの動作の後に、ステップS
312に進む。
【0086】ステップS312では、ステップS311
にて算出したシャッタ速度TVおよび絞り値AVと、ス
テップS89a〜ステップS91aにて算出した△EV
とを用いて、TV=TV+△EV、およびAV=AV−
△EV、という2つの式により、オー卜シフト撮影にお
けるシャッタ速度TVおよび絞り値AVとを算出する。
その後、ステップS94aに進む。以降の動作は、対応
する図7にて既述した通りである。
【0087】図24および図25に関しては、対応する
図8および図9として既述の通りであるので、ここでの
説明を省略する。但し、「オー卜ブラケティングを「オ
ートシフ卜」に、また「1枚当たりの露出補正量X」は
「1枚当たりの補正量Z」に置き換えて読む必要があ
る。
【0088】以上が、本願発明をオー卜シフト撮影に適
用した第2実施例である。
【0089】
【発明の効果】以上のように、本発明のカメラによれ
ば、各撮影コマごとの撮影条件を段階的に変化させて複
数回の―連の撮影を行う機能を有し、一連の撮影を行っ
たコマに対応するフィルム上の位置に、一連の撮影を行
った旨を示す連続シーン情報を記録するカメラにおい
て、一連の撮影の途中においてフィルムの終端となった
場合には、フィルムを交換した後の一連の撮影の残りの
撮影では、継続する連続シーン情報の記録を行わないよ
うにしている。
【0090】これにより、撮影の途中でフィルムの終端
となる場合であっても、フィルムを無駄に消費すること
なく撮影を継続することができ、またフィルムが交換さ
れた後には連続シーン情報を記録しないので、ラボでの
プリント処理も矛盾なく継続が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラの第1および第2実施例を
示すブロック結線図である。
【図2】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロー
チャートである。
【図3】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロー
チャートである。
【図4】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロー
チャートである。
【図5】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロー
チャートである。
【図7】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロー
チャートである。
【図8】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロー
チャートである。
【図9】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロー
チャートである。
【図10】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図11】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図12】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図13】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図14】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図15】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図16】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図17】本発明によるカメラの第1実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図18】本発明によるカメラの第2実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図19】本発明によるカメラの第2実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図20】本発明によるカメラの第2実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図21】本発明によるカメラの第2実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図22】本発明によるカメラの第2実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図23】本発明によるカメラの第2実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図24】本発明によるカメラの第2実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図25】本発明によるカメラの第2実施例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
11 制御回路 12 設定装置 13 設定情報表示装置 14 露出情報表示装置 15 モータ駆動回路 16 給送モータ 17 給送装置 18 バーコード検出装置 19 パーフォレーション検出装置 20 測光装置 21 露出制御装置 22 磁気記録回路 23 ヘッド SW1 スイッチ SW2 スイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各撮影コマごとの撮影条件を段階的に変化
    させて複数回の―連の撮影を行う機能を有し、 前記一連の撮影を行ったコマに対応するフィルム上の位
    置に、前記一連の撮影を行った旨を示す連続シーン情報
    を記録するカメラにおいて、 前記一連の撮影の途中においてフィルムの終端となった
    場合には、フィルムを交換した後の前記一連の撮影の残
    りの撮影では、継続する前記連続シーン情報の記録を行
    わないことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】前記一連の撮影が終了すると、前記一連の
    撮影の設定を解除することを特徴とする請求項1に記載
    のカメラ。
  3. 【請求項3】前記一連の撮影が終了しても、前記一連の
    撮影の設定を解除しないことを特徴とする請求項1に記
    載のカメラ。
  4. 【請求項4】フィルム交換前のフィルム感度とフィルム
    種類のそれぞれがフィルム交換後のフィルム感度とフィ
    ルム種類のそれぞれと―致しない場合には、前記一連の
    撮影の残りの撮影を継続しないことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載のカメラ。
  5. 【請求項5】フィルム交換前のフィルム感度とフィルム
    種類の少なくとも―方がフィルム交換後のフィルム感度
    とフィルム種類と―致する場合には、前記一連の撮影の
    残りの撮影を継続することを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載のカメラ。
  6. 【請求項6】フィルム交換前のフィルム感度がフィルム
    交換後のフィルム感度と―致しない場合には、前記一連
    の撮影の残りの撮影を継続しないことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載のカメラ。
  7. 【請求項7】フィルム交換前のフィルム種類がフィルム
    交換後のフィルム種類と一致しない場合には、前記一連
    の撮影の残りの撮影を継続しないことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載のカメラ。
  8. 【請求項8】前記一連の撮影が、オートブラケティング
    撮影またはオートシフト撮影であることを特徴とする請
    求項1乃至請求項7のいずれかに記載のカメラ。
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