JPH11219236A - ノートブック・コンピュータ - Google Patents

ノートブック・コンピュータ

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JPH11219236A
JPH11219236A JP10292282A JP29228298A JPH11219236A JP H11219236 A JPH11219236 A JP H11219236A JP 10292282 A JP10292282 A JP 10292282A JP 29228298 A JP29228298 A JP 29228298A JP H11219236 A JPH11219236 A JP H11219236A
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heat
notebook computer
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cpu
heat conductive
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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クーリング効果を向上させながらもEMI遮
蔽効果を維持したノートブック・コンピュータ。 【解決手段】 本発明によるノートブック・コンピュー
タ90は、キーボード111を下方ハウジング120
に、ディスプレイ114及びCPU110を上方ハウジ
ング100に搭載する。上方ハウジングには熱伝導板1
18が設けられ、CPUの発生する熱を熱伝導管134
を介してここへ発散させる。CPUは、最大の熱伝導が
得られるように、熱伝導板に直接取り付けることもで
き、この場合、上部ハウジング内の他の各発熱素子が個
別の動作温度を維持しながらも外気へ熱を発散すること
ができるように、熱的に分離された島状部150を熱伝
導板内に設けて、そこへ個別に放熱するようにすること
もできる。さらに熱伝導板は、EMI防止用エンクロー
ジャの一部として利用することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はノートブック・コン
ピュータに関する。さらに詳細には、その内部構成部品
の発熱による様々な障害や、EMIによる影響を防止す
るためのアセンブリ構造に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】中央演算処理装置(CP
U)の速度は増し続けており、コンピュータ・メーカは
競争力を維持するために、その速度が増す度に新たに製
品に組み込まなければならない。より高速のCPUを利
用するために、グラフィック・コントローラ及びメモリ
装置もその性能を向上させることが必要になる。ノート
ブック・コンピュータのユーザは、今やデスクトップ・
コンピュータと同等の性能を要求しており、この同等性
能の要求は、ノートブック・コンピュータのメーカにと
って重大な2つの問題を生じることになる。
【0003】第1の問題は、CPUの速度が増すにつれ
て、CPUがグラフィック・コントローラ及びメモリ装
置と同様により多くのエネルギを消費し、高温になると
いう点である。CPU及び他の部品からの熱は、多くの
問題を生じさせる。高温になりがちなノートブック・コ
ンピュータは、比較的低温を維持するノートブック・コ
ンピュータに比べると、故障頻度が多くなりやすい。ノ
ートブック・コンピュータは日常の仕事においてどうし
ても必要なものになりつつあるため、ユーザにとってこ
のことは実に懸念すべきことである。ノートブック・コ
ンピュータが熱くなりすぎて、触れることができなくな
ると、不快であるだけではなく、安全上の問題及び火災
の危険が生じる可能性も懸念される。長時間の飛行の
後、航空機の座席のフード・トレイに融着してしまった
ノートブック・コンピュータや、黄色いカウンタトップ
が茶色に変色してしまったノートブック・コンピュータ
といった逸話的な証言さえ存在する。
【0004】熱問題の解決に関するこれまでの試みに
は、ファンまたはヒート・パイプの追加や、プロセッサ
の低速化が含まれる。ファンを追加すると、コストが増
すだけではなく、場所が占有され、多くのユーザが気に
障るものであると認めている可聴ノイズも生じる。ヒー
ト・パイプは、象徴的には水路と同等である。ヒート・
パイプは、特殊チャネルを介して、ノートブック・コン
ピュータのある領域から別の領域に熱を移動させること
が可能である。ヒート・パイプも、コストが高くつき、
貴重なスペースを費やすことになる。CPUを低速化す
ると、熱は低下するが、CPUの性能も同様に損なわれ
るので、デスクトップ・コンピュータと同等の性能とい
うユーザの望みを満たすことができなくなる。活動がア
イドル状態の期間中だけ低速化を実施するとしても、ユ
ーザは、全速でノートブック・コンピュータを動作させ
たい場合が多いので、熱低下は実現しない。マルチメデ
ィア・アプリケーション及びゲームはとりわけCPUの
最大限の性能を厳しく要求する。わざわざノートブック
・コンピュータの熱でテーブルトップを焼け焦げさせて
まで、映画を2時間も見てみたいなどと言うユーザはい
ないであろう。
【0005】高速プロセッサから生じるもう1つの問題
は、望ましくない無線波の放出である、電磁妨害(EM
I)である。この無線波の放出によって、ラジオ及び他
の電子装置、とりわけ航空機に装備された高感度の電子
機器に対する妨害が生じる。重大な結果を生じる可能性
があるため、EMI放射の規制は、世界的に政府によっ
て実施され、厳しく強制されている。EMIの規制要件
を満たすのは、ますます困難な課題になっている。
【0006】製品におけるEMIの問題を解決しようと
して、大抵は、テスト・決定・テスト・決定といった試
行錯誤の方法で実施されてきた。この手法によれば、製
品の開発サイクルが長くなり、製品への導入が遅れ、そ
の結果、最新のテクノロジがノートブック・ユーザの手
に入らないことになる。多くの場合、製品の最終的なE
MI解決法は、フェライト・ビード、金属テープ、金属
シールド、フォイル・ラップ、及び、特殊塗料を塗った
ケースなどの寄せ集めである。この手法の主たる難点
は、製品を大量生産する場合、及び、さまざまな製品に
おける多様なバリエーションに遭遇する場合に、政府の
要件を満たす、むらのないEMIシールドを確保するこ
とである。
【0007】国際特許公開WO97/12313には、
ノートブック・コンピュータの電子モジュールに加え
て、リッド・アセンブリにサーモプレートを設けること
によって、ノートブック・コンピュータの熱を放散させ
る方法が開示されている。サーモプレートは、直接プリ
ント回路アセンブリ(PCA)の背面に取り付けられて
いる。電子モジュール自体は、サーモプレートに直接的
には取り付けられていない。電子モジュールは、LCD
パネルに向かい合っている。電子モジュールからの熱
は、PCAによって生じる大きい熱抵抗を介して回路基
板に伝えられる。この手法の欠点は数多くある。第1の
欠点は、全てのモジュールの熱が単一のリザーバ、すな
わち、サーモプレートに送られるということである。し
かし、電子モジュールには、他のモジュールより多くの
熱を発生して、これら他のモジュールの温度を規格外の
温度まで上昇させて、故障を生じさせる可能性を有する
ものもある。第2の欠点は、上部表面から熱を放出する
電子モジュールによる過熱からLCDパネルを保護する
ために、断熱層が必要になるということと、熱を除去す
るためにEMIの閉じ込めを緩めてしまうベント付きエ
ア・スペースが必要になるということである。第3の欠
点は、リッド・アセンブリ外に放射するEMIを低減さ
せるシールがないということである。WO97/123
13出願には、異なる熱源を管理して、各モジュール毎
に個別の熱的対応処理を可能にし、システムの電子装置
を区分し、あるいは、高速ノートブック・コンピュータ
設計に生じるEMI問題を処理する方法に関する困難な
局面について述べられていない。
【0008】
【発明の概要】本発明によるノートブック・コンピュー
タは、キーボードが設けられた下方ハウジングと、ディ
スプレイ、中央演算処理装置(CPU)、及び、熱伝導
板が設けられた上方ハウジングを備えている。CPU
は、最大の熱伝導が得られるように、熱伝導板に直接取
り付けられている。上部ハウジング内の他の発熱素子
は、各素子が個別の動作温度を維持しながらもノートブ
ック・コンピュータから外気に熱を伝導することができ
るように、熱伝導板内の熱的に分離された島状部に直接
取り付けられている。さらに熱伝導板は、望ましくない
電磁波がノートブック・コンピュータから出るのを低減
するため、EMI防止用エンクロージャの一部として利
用される。
【0009】
【実施例】図1には、上方ハウジング100と下方ハウ
ジング120を備えたノートブック・コンピュータ90
が示されている。上方ハウジング100は、正面128
と背面126を有する。背面126は、熱通気孔122
と、メモリにアクセスするためのドア138を備えてい
る。上方ハウジング100及び下方ハウジング120
は、ハウジング回転機構124を介して接続されてい
る。また、図1には熱伝導板118、論理ボード・アセ
ンブリ112、ディスプレイ・シールド142、EMI
シール130、及び、ディスプレイ114を備えた上方
ハウジング100の内部を描いた切り取り図が示されて
いる。熱伝導板118は、熱伝導管134を用いてCP
U110に取り付けられ、サーマル・フォーム(therma
l foam)132を用いて論理ボード・アセンブリ112
に取り付けられている。また、断熱リーフ152によっ
て包囲された熱伝導板118内の島状部150も示され
ている。島状部150は、熱伝導管134によって集積
回路160(ここでは、論理ボード・アセンブリ112
上にあるCPU110以外の集積回路(IC)を絵画的
に表すために示されている)にも取り付けられている。
熱伝導管134は、CPU110及び集積回路160か
ら熱伝導板118に熱を伝達する。熱伝導管134は、
熱圧縮ガスケットを備えた中実の銅塊、金属バネ、サー
マル・フォーム、または、ヒート・テープとすることも
可能であるが、当該技術者には明らかなように、他の熱
伝達装置を熱伝導管134に用いることも可能であり、
やはりこれも本発明の精神及び範囲内に含まれる。
【0010】図2は、ディスプレイ・シールド142で
背面が密閉されたディスプレイ114を備える、上方ハ
ウジング100を示す側面切り取り図である。論理ボー
ド・アセンブリ112は、絶縁体140によってディス
プレイ・シールド142から隔離されている。絶縁体1
40によって生じるスペースによって、電気的短絡また
は偶然による熱伝達を生じる可能性のある、ディスプレ
イ・シールド142と論理ボード・アセンブリ112の
回路側との直接接触が阻止される。EMIシール130
は、論理ボード・アセンブリ112を密封し、EMI放
射を低減するエンクロージャを形成する。熱伝導板11
8は、熱伝導管134及びサーマル・フォーム132を
介してCPU110に接触する。メモリ回路32へのア
クセスが必要な時には、ドア138を取り外すことが可
能である。メモリ・アクセス・ドア138が所定位置に
ある場合、EMIシールド136は、EMIシールを維
持するために用いられる。熱は、サーマル・エア・ベン
ト122を介して熱伝導板118から外気に放出され
る。
【0011】最適な熱除去及びシステムの信頼性のた
め、熱伝導管134は、論理ボード・アセンブリ112
上の部品に熱伝導板118を取り付ける熱的手段をもた
らす。個別の熱的取り付けによって熱除去が可能にな
り、同時に製造のしやすさも得られる。集積回路の熱接
触点に働く力としては、熱的結合にとって十分なもので
あることが要求され、さもなければ、ICが過熱する可
能性がある。しかし、力が大きすぎると、機械的応力に
よってICに損傷を加える可能性がある。取り付け手段
は、オペレータの誤操作、機械的許容差、及びハンダの
高さ、部品のミス・アライメント、及び、プリント回路
基板の反りといったプロセス偏差に起因する製造上の問
題を軽減するために、ある程度の可圧縮性を備えている
ことが望ましい。前述のように、熱伝導管134は、望
ましい実施態様の場合、熱を除去するための広い断面積
をもたらす流体ピロウ(fluid pillow)のような可圧縮
性の熱伝達材料である。流体ピロウは、薄いマイラまた
はポリイミドで製造され、オイルのような熱伝導流体が
充填されるが、他の可圧縮性熱伝達材料を用いることも
可能であり、本発明の精神の範囲内に含まれる。
【0012】EMI放射を低減させるため、ディスプレ
イ114は、ディスプレイ・シールド142(図2)に
よって背面からシールドされている。次に、このシール
ドは、EMIシール130を用いて熱伝導板118に取
り付けられ、論理ボード・アセンブリ112を密閉す
る。このシールに利用されるのは、望ましい実施態様の
場合の金属テープ、代替実施態様の場合の金属クリッ
プ、あるいは、さらにもう1つの実施態様の場合の両方
の組み合わせである。この手法によれば、有効EMI用
エンクロージャ内に論理ボード・アセンブリ112全体
が密閉される。開放して、下方カバー及びディスプレイ
114に対する信号の経路づけを行うことが可能であ
る。熱伝導板118における個々の島状部150は、E
MI対策の目的で熱伝導板118の主構造に電気的に取
り付けられ、断熱リーフ152を介して生じる可能性の
あるEMIの漏出を低減させる。さらに、論理ボード・
アセンブリ112におけるIC部品のレイアウトについ
ては、とりわけ、経路指定及び信号トレース長の短縮を
配慮して、EMIの放射をさらに低減させるようにする
ことが望ましい。
【0013】複数の集積回路を熱伝導板118に取り付
ける場合の設計考慮事項の1つは、各IC毎に推奨され
ている動作温度定格を監視しなければならないことであ
る。一般に、その実装設計のため、CPU110は、グ
ラフィックス・コントローラ22(図7)のような装置
よりもはるかに高い温度で動作する可能性がある。多く
の場合、集積回路がこの規格外で動作すると、電気的規
格を保証することはもはや不可能であり、長期信頼性と
短期信頼性が両方とも損なわれることになる。CPU1
10は、熱伝導板118の温度を上昇させて、それに取
り付けられた別のICの温度を規格外に追いやり、故障
または不安定な動作を生じさせるのに十分な熱エネルギ
を自ら発生する可能性がある。本発明の望ましい実施態
様によれば、熱伝導板118内に独立した島状部150
を設けることによって、CPU110とは異なる温度で
動作する必要のあるICが分離され、なおかつ、EMI
シールド特性が維持される。この分離は、ガラス、プラ
スチック、または、他の熱伝導が最小限の材料とするこ
とが可能な、断熱リーフ152(図3参照)を利用して
実施される。
【0014】図3には、断熱リーフ152によって熱伝
導板118から分離された、独立した島状部150を備
える熱伝導板118が示されている。論理ボード・アセ
ンブリのメモリ回路32(図7)に対するアクセスに用
いられる、メモリ・モジュール開口部154も示されて
いる。
【0015】図4には、CPU110から熱を取り去る
方法に関する望ましい実施態様が示されている。CPU
110が示されているが、この方法は、図1及び図2の
IC160によって示されているような、論理ボード・
アセンブリ112に配置された任意の論理部品に適用す
ることが可能である。熱は、熱伝導管134を介して、
CPU110の上部から熱伝導板118へ除去される。
熱伝導管134は、CPU110と熱伝導板118の両
方に対して広い断面積を呈しており、これによって、熱
の流れに対する熱抵抗が小さくなるようにする。
【0016】図5には、CPU110またはIC160
の底部から熱を除去する代替実施態様が示されている。
CPU110の底部は、ヒート・テープ171またはサ
ーマル・ペーストを利用して、論理ボード・アセンブリ
112の論理ボード・パッド174に熱的に接続され
る。バイア170によって、論理ボード・パッド174
から熱が引き込まれて、論理ボード内部トレース172
に伝導され、さらに、もう1つのバイアに送られ、この
バイアに伝導されて、サーマル・パッド176へ後退す
る。この熱は、サーマル・フォーム132を用いて、熱
伝導板118に伝達される。
【0017】図6には、望ましい実施態様のトップ・レ
ベルのブロック図が示されている。図7には、望ましい
実施態様において用いられる論理区域を示すブロック図
が示されている。当該技術者であれば、他の区域にも用
いることが可能である。
【0018】上部ハウジング100は、ディスプレイ1
14と、論理ボード・アセンブリ112(図1)と、内
部論理部品からの熱を捕捉してノートブック・コンピュ
ータ90から放射させるために用いられる熱伝導板11
8(図1)とを含んでいる。熱伝導板118と、論理ボ
ード・アセンブリ112に対するその取り付け部は、内
部論理素子によって生じるEMIをシールドし、閉じ込
めるのにも役立つ。熱伝導板は、熱とEMIの両方を伝
導する。それは、単一区域で構成することもできるし、
あるいは、独立した複数の区域から集成することも可能
である。内部論理部品は、ノートブック・コンピュータ
90用の中核処理センタを構成する。前記部品は、CP
U110と、次に挙げる発熱部品、すなわち、キャッシ
ュ・メモリ28、メモリ回路ボード32、論理インター
フェイスIC26、グラフィックス・コントローラ2
2、外部ビデオ24、ビデオ・メモリ20、及び、グラ
フィックス・コントローラ22をディスプレイに対して
インターフェイスするための回路要素であるグラフィッ
クス・インターフェイス25である。図1及び図2に示
したIC160は、図7の上方ハウジング100に示す
1つ以上の内部論理部品の包括的表現として用いられて
いる。
【0019】グラフィックス・インターフェイス25
は、極めて高速度で動作し、潜在的にEMI放射の主た
る誘因になる可能性がある。望ましい実施態様では、グ
ラフィックス・インターフェイス25に関して電圧のス
イングの小さい差動駆動信号を利用してディスプレイの
通信を行う。論理インターフェイスIC26は、CPU
110をメモリ回路32及びグラフィックス・コントロ
ーラ22へ接続し、さらに、インターフェイス・バス1
05を介して、CPUを下方ハウジング内の周辺回路要
素に接続するために用いられる。インターフェイス・バ
ス105は、上方ハウジング100と下方ハウジング1
20の間の通信がなくなった時に停止させることが可能
なクロックを利用して制御される。この技法によれば、
ノートブック・コンピュータ90の動作中におけるいく
つかの時間期間について、インターフェイス・バス10
5がアイドル状態になるため、EMIの発生量が減少す
る。論理インターフェイスIC26によって、CPU1
10は、高速バス109を介してグラフィックス・コン
トローラ22と直接通信することも可能になる。このバ
スは、PCIよりも高い帯域幅を与えるAGP(アドバ
ンスト・グラフィックス・ポート)バスが望ましい。回
転ハウジング機構124(図1)によって、下方ハウジ
ング120から上方モジュールへのインターフェイス・
バス105の経路指定、及び電力供給用チャネルがもた
らされる。
【0020】さまざまな発熱部品を個別に論理ボード・
アセンブリ112に搭載することができ、または、それ
らを組み合わせてモジュールにしてから論理ボード・ア
センブリに搭載することが可能であるが、やはりこれら
も本発明の精神の範囲内に含まれるものである。CPU
110は一般に、任意のICパッケージまたはモジュー
ル形式による、インテルのペンティアム、ペンティアム
MMX、または、ペンティアムIIプロセッサプロセッ
サであるが、当業者が選択し得る他の任意のCPUとす
ることも可能であり、やはりこれも本発明の精神及び範
囲に含まれる。
【0021】ノートブック・コンピュータ90に関連し
た性能及び映像の質に関するほとんどの部分は、現在で
は上方ハウジング100に収容されており、ユーザは、
上方ハウジング100を新版のものに交換することによ
って、そのノートブック・コンピュータをグレード・ア
ップすることが可能である。
【0022】下方ハウジング120は、ノートブック・
コンピュータ90の周辺部分を構成している。上方ハウ
ジング100及び下方ハウジング120は、インターフ
ェイス・バス105を利用して電気的に接続されてい
る。調整されシールドされた相互接続ケーブル、または
他のワイド・バス形態の低反射の伝送ケーブルが、イン
ターフェイス・バス105として、信号を下方ハウジン
グ120に転送するために利用される。ペリフェラル・
コンポーネント・インターフェイス(PCI)・バス
は、伝送線環境で動作するように設計されている点で有
利である。望ましい実施態様においてインターフェイス
・バス105として用いられるモバイル・バージョンの
PCIによって、データ転送がない場合にバス・クロッ
クを停止させることが可能になり、これによってEMI
の放射が低減する。当該技術者には別のバスを選択する
ことが可能であり、やはりこれも本発明の精神及び範囲
に含まれる。インターフェイス・バス105は、組み合
わせ論理IC52と、カード・バス・コントローラ40
及びカード・バス・スロット89のインターフェイスを
行う。PCIバスに他の装置を追加することも可能であ
り、やはり、本発明の精神及び範囲内に含まれる。キー
ボード・コントローラ44、フラッシュBIOS46、
オーディオ・インターフェイス50、及び、システム・
コントローラ60に接続するために用いられる二次バス
108が、組み合わせ論理IC52から延びている。組
み合わせ論理IC52は、独立した信号も生じ、CD−
ROMまたはDVDベイ81、ハード・ディスク・ドラ
イブ(HDD)83、ユニバーサル・シリアル・バス
(USB)82、フロッピ・ディスク84、パラレル・
ポート85、シリアル・ポート86、赤外線ポート8
7、及びモデム・ポート62といった典型的なノートブ
ック・コンピュータの入出力オプションに対応するイン
ターフェイス・ポートを形成する。キーボード・コント
ローラ44は、キーボード42、ポインティング装置4
8、及び、PS/2ポート88を制御する。システム・
コントローラ60は、ACアダプタ58またはバッテリ
54から電源56への電力供給を制御し、次に、電源5
6が、上方ハウジング100及び下方ハウジング120
の部品に対して電力を供給する。システム・コントロー
ラ60は、ACアダプタ58からの電力を利用して、バ
ッテリ54にいつ再充電を施すべきかの判定も行う。
【0023】〔実施態様〕なお、本発明の実施態様の例
を以下に示す。
【0024】〔実施態様1〕 ノートブック・コンピュ
ータ(90)であって、キーボード(42)を備えた第
1のハウジング(120)と、前面(128)及び背面
(126)と、前記前面(128)に取り付けられたデ
ィスプレイ(114)と、上部表面及び底部表面を有す
るCPU(110)とを備えており、前記CPU(11
0)の前記上部表面が、熱伝導管(134)を介して熱
伝導板(118)に取り付けられている、第2のハウジ
ング(100)と、前記第1のハウジング(120)の
前記キーボード(42)を、前記第2のハウジング(1
00)の前記ディスプレイ(114)及び前記CPU
(110)に接続するためのバス(105)とを設けて
成るノートブック・コンピュータ。
【0025】〔実施態様2〕 前記第2のハウジング
(100)に、前記CPU(110)と通信するため
の、前記バス(105)に接続された複数の発熱部品が
さらに含まれていることと、前記複数の発熱部品が、熱
伝導管(134)を介して前記熱伝導板(118)に取
り付けられていることを特徴とする、実施態様1に記載
のノートブック・コンピュータ(90)。
【0026】〔実施態様3〕 前記熱伝導板(118)
に、複数の断熱区域(152)がさらに含まれているこ
とと、前記断熱区域(152)が、熱伝導管(134)
を介して前記発熱部品に個別に取り付けられられること
を特徴とする、実施態様2に記載のノートブック・コン
ピュータ(90)。
【0027】〔実施態様4〕 前記CPU(110)及
び前記発熱部品を密閉してEMI放射を低減させるため
のエンクロージャがさらに含まれていることを特徴とす
る、実施態様2に記載のノートブック・コンピュータ
(90)。
【0028】〔実施態様5〕 前記バス(105)が、
調整されシールドされた相互接続ケーブルで信号を送る
PCIであることを特徴とする、実施態様1に記載のノ
ートブック・コンピュータ(90)。
【0029】〔実施態様6〕 前記バス(105)が、
ワイド・バスであり低反射である伝送ケーブルで信号を
送るPCIであることを特徴とする、実施態様1に記載
のノートブック・コンピュータ(90)。
【0030】〔実施態様7〕 前記熱伝導管に、前記C
PUの前記上部表面を前記熱伝導板(118)に取り付
けるための可圧縮性熱伝導材料(132)がさらに含ま
れていることを特徴とする、実施態様1に記載のノート
ブック・コンピュータ(90)。
【0031】〔実施態様8〕 前記可圧縮性熱伝導材料
(132)が、流体ピロウであることを特徴とする、実
施態様7に記載のノートブック・コンピュータ(9
0)。
【0032】〔実施態様9〕 前記上部ハウジング(1
00)に、その表面にトレースを備えたプリント回路基
板(112)がさらに含まれていることと、前記CPU
(110)の前記底部表面が、前記トレースに熱的に結
合していることと、前記トレースが、前記熱伝導板(1
18)に熱的に結合されていることを特徴とする、実施
態様1に記載のノートブック・コンピュータ(90)。
【0033】〔実施態様10〕 ノートブック・コンピ
ュータ(90)であって、キーボード(42)を備えた
第1のハウジング(120)と、前面(128)及び背
面(126)と、前記前面(128)に取り付けられた
ディスプレイ(114)と、上部表面及び底部表面を備
えた集積回路(160)を含んでおり、前記集積回路
(160)の前記上部表面が、熱伝導管(134)を介
して熱伝導板(118)に取り付けられている第2のハ
ウジング(100)と、前記第1のハウジング(12
0)の前記キーボードと前記第2のハウジング(10
0)の前記ディスプレイ(114)及び前記集積回路
(160)を接続するためのバス(105)とを設けて
成るノートブック・コンピュータ(90)。
【図面の簡単な説明】
【図1】上方ハウジング・アセンブリの内部構造が見え
る、本発明の望ましい実施態様の図である。
【図2】ディスプレイ、ディスプレイ・シールド、論理
ボード・アセンブリ、熱伝導板、及び上方ハウジング容
器を示す、上方ハウジングの詳細側面図である。
【図3】必要に応じて、個々のICを熱的に分離するた
めに用いられる個々の島状部と、メモリ・モジュールへ
のアクセスのための開口部を備えた熱放散構造を示す図
である。
【図4】論理ボード・アセンブリの典型的な集積回路
(IC)、及び、ICを包囲するサーマル・アタッチメ
ントに用いられる論理ボード・レイアウトの図である。
【図5】論理ボード・アセンブリに対するICの取り付
け方法、及び、IC及び論理ボード・アセンブリに対す
る熱伝導板の取り付けを表した側面図である。
【図6】本発明によるノートブック・コンピュータのブ
ロック図、及び、本発明の望ましい実施態様を実施する
ためのその区分法を示す図である。
【図7】本発明によるノートブック・コンピュータのブ
ロック図、及び、本発明の望ましい実施態様を実施する
ためのその区分法を示す図である。
【符号の説明】
22 グラフィックス・コントローラ 25 グラフィックス・インターフェイス 26 論理インターフェイスIC 28 キャッシュ・メモリ 32 メモリ回路ボード 44 キーボード・コントローラ 46 フラッシュ・バイオス 50 オーディオ・インターフェイス 52 組み合わせ論理IC 54 バッテリ 56 電源 58 ACアダプタ 60 システム・コントローラ 62 モデム・ポート 81 CD−ROMまたはDVDベイ 83 ハードディスク・ドライブ 84 フロッピ・ディスク 85 並列ポート 86 直列ポート 87 赤外線ポート 90 ノートブック・コンピュータ 100 上方ハウジング 105 インターフェイス・バス 110 CPU 112 論理ボード・アセンブリ 114 ディスプレイ 118 熱伝導板 120 下方ハウジング 122 サーマル・エア・ベント 124 回転ハウジング機構 126 上方ハウジング背面 128 上方ハウジング正面 130 EMIシールド 132 サーマル・フォーム 134 熱伝導管 136 EMIシールド 138 メモリ・アクセス・ドア 140 絶縁体 142 ディスプレイ・シールド 150 島状部 152 断熱リーフ 160 集積回路 171 ヒート・テープ 172 論理ボード内部トレース 174 論理ボード・パッド 176 サーマル・パッド

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のハウジングと第2のハウジングを備
    えるノートブック・コンピュータにおいて、 前記第1のハウジングはキーボードを備えており、 前記第2のハウジングは、中央演算装置とディスプレイ
    装置とを収容しており、 前記キーボードと前記中央演算装置を接続するバスが設
    けられ、前記キーボードからの入力が前記中央演算装置
    へ伝送されることを特徴とするノートブック・コンピュ
    ータ。
  2. 【請求項2】第1のハウジングと第2のハウジングを備
    えるノートブック・コンピュータにおいて、 前記第1のハウジングはキーボードを備えており、 前記第2のハウジングは、 ディスプレイ装置と、 少なくとも1つのICと、 前記ICが搭載されたPCボードを覆うように設けられ
    た熱伝導板と、 前記PCボードと前記熱伝導板とを結合する第1の結合
    手段と、 前記ICの上面と前記熱伝導板とを結合する第2の結合
    手段と、 を備えており、 前記第2の結合手段が、前記ICの発生する熱を前記熱
    伝導板に伝える熱伝導材料で構成されており、 前記キーボード、ディスプレイ装置、及びICがバスに
    よって接続されていることを特徴とするノートブック・
    コンピュータ。
  3. 【請求項3】前記第2の結合手段は、可圧縮性を有する
    ことを特徴とする、請求項2に記載のノートブック・コ
    ンピュータ。
  4. 【請求項4】前記熱伝導板は、前記ICを包囲する電磁
    シールドの一部として構成されることを特徴とする、請
    求項2または請求項3に記載のノートブック・コンピュ
    ータ。
  5. 【請求項5】前記熱伝導板は、少なくとも1つの断熱区
    域を含んでおり、該断熱区域においては、そこに対応す
    る前記ICの前記上面へ前記第2の結合手段によって個
    別に結合されていることを特徴とする、請求項2乃至請
    求項4のいずれか一項に記載のノートブック・コンピュ
    ータ。
  6. 【請求項6】前記バスはPCIであることを特徴とす
    る、請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載のノー
    トブック・コンピュータ。
  7. 【請求項7】前記第2の結合手段は、流体ピロウである
    ことを特徴とする、請求項2乃至請求項6のいずれか一
    項に記載のノートブック・コンピュータ。
  8. 【請求項8】前記第1の結合手段が、前記ICの発生す
    る熱を前記熱伝導板に伝える熱伝導材料で構成されてお
    り、 前記PCボードはその表面にトレースを有しており、 前記ICの底面は前記トレースに熱的に結合されてお
    り、 前記トレースは前記第1の結合手段に熱的に結合されて
    いることを特徴とする、請求項2乃至請求項7のいずれ
    か一項に記載のノートブック・コンピュータ。
  9. 【請求項9】前記ICに中央演算装置が含まれることを
    特徴とする、請求項2乃至請求項8のいずれか一項に記
    載のノートブック・コンピュータ。
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