JPH11218962A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents
静電荷像現像用トナーInfo
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- JPH11218962A JPH11218962A JP2056198A JP2056198A JPH11218962A JP H11218962 A JPH11218962 A JP H11218962A JP 2056198 A JP2056198 A JP 2056198A JP 2056198 A JP2056198 A JP 2056198A JP H11218962 A JPH11218962 A JP H11218962A
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Abstract
実な画像を得続けることのできる静電荷像現像用トナー
を提供することにある。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂、着色剤及びナフト
ールあるいはその誘導体とアルデヒドのナフトール二量
体縮合物を有する静電荷像現像用トナーである。
Description
録のような画像形成方法における静電荷潜像を顕像化す
るための静電荷像現像用トナーに関する。
応じて、正または負の電荷を有する必要がある。
ナーの成分である樹脂の摩擦帯電性を利用することも出
来るが、この方法ではトナーの帯電が安定しないので、
濃度の立ち上がりが遅く、カブリが生じ易い。そこで、
所望の摩擦帯電性をトナーに付与するために電荷制御剤
を添加することが行われている。
御剤としては、負摩擦帯電性として、モノアゾ染料の金
属錯塩、ヒドロキシカルボン酸、ジカルボン酸、芳香族
ジオール等の金属錯塩、酸成分を含む樹脂等が知られて
いる。正摩擦帯電性として、ニグロシン染料、アジン染
料、トリフェニルメタン系染顔料、4級アンモニウム
塩、4級アンモニウム塩を側鎖に有するポリマー等が知
られている。
んどは、有色でありカラートナーには使えない。そし
て、カラートナーに適用可能な、無色、白色あるいは淡
色のものは、性能的に使えないものがほとんどである。
それらはハイライトの均一性が得られなかったり、耐久
試験での画像濃度の変動が大きい等の欠点を有する。
うな欠点を有する。画像濃度とカブリのバランスが取り
にくい、高湿環境で、十分な画像濃度を得にくい、樹脂
への分散性が悪い、保存安定性、定着性に悪影響を与え
る等である。
は、特開平2−201378号公報、特開昭63−38
958号公報を始めとして、いくつかの提案がなされて
いる。
ルの環状縮合物は融点が高く、有機溶媒に対する溶解性
が低い。そのため、高い帯電量が得られるものの、トナ
ー中へ分散させることが容易ではなくその性能を発揮し
得ない。特に、カラートナー用の低粘度樹脂を用いた場
合、分散が不十分になり、トナー飛散が生じ易くなる。
な帯電量を有する静電荷像現像用トナーを提供すること
にある。
な画像を得続けることのできる静電荷像現像用トナーを
提供することにある。
制御剤を有する、色再現性の良好なカラートナーを提供
することにある。
成によって達成される。
ルあるいはその誘導体とアルデヒドのナフトール二量体
縮合物を有する静電荷像現像用トナーによって達成さ
れ、該二量体縮合物が下記一般式(1)〜(4)から選
ばれる少なくとも一つのナフトールユニットで構成さ
れ、連結基−CR4H−で縮合されていることが好まし
い。
水酸基、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、エステル
基、水酸基を有していてもよいアルキル基、水酸基を有
していてもよいアリール基、水酸基を有していてもよい
アルアルキル基、水酸基を有していてもよいアリサイク
リック基、水酸基を有していてもよいアルケニル基、シ
リル基、アシル基又はアミド基を表し、R2は複数個有
していてもよく、R3は水素、アルキル基、アリール
基、アルアルキル基、アリサイクリック基、アルケニル
基、シリル基又はアシル基を表し、Xは連結位置を表
し、−CR4H−を介し他のXへ連結し、R4は水素、ア
ルキル基、アリール基、アルアルキル基、アリサイクリ
ック基又はアルケニル基を表す。)
ノール縮合物は、環状物である。これに対して本発明
は、ナフトール二量体構造を有する成分からなる。
一般の結着樹脂となじみがよく分散性に優れる。この成
分と結着樹脂とよく混ざることで結果的に良好な帯電性
が得られる。さらに、ドット再現性に優れ、濃度一様性
に優れた画像を得ることができる。
ては、高いレベルで均一な帯電量が得られる。そのた
め、高温高湿環境はトナー飛散の生じやすい環境である
が、ナフトール二量体の縮合物を含有することにより、
トナー飛散は抑えられる。
する二量体縮合物は、ナフトール類とアルデヒド類をア
ルカリ性条件下で、加熱することによって得ることがで
きる。合成、洗浄、抽出に用いることのできる溶媒とし
ては、アセトン、メチルエチルケトン、アルコール、エ
ーテル、ヘキサン、ジオキサン、トルエン、クロロホル
ム、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシドなどが
挙げられる。
(1)〜(4)における置換基Rnにおいて、縮合反応
を阻害しないものであれば、適用可能である。
では、水素、アルキル基、アリール基、アラルキル基、
アリサイクリック基である場合、帯電量の高さ、帯電の
立ち上がりが良好になりやすい。その中でもフェニル
基、クミル基、シクロヘキシル基、アルキル基が良く、
さらに好ましくはフェニル基、アルキル基を有するの
が、帯電の持続性を向上させ、適度な帯電量を保持する
ようになり、転写、定着においても制御がしやすくな
る。このことにより転写、定着での画像の乱れが低減す
る。
では、アルキル基、アリール基、アラルキル基、アリサ
イクリック基、水素である場合、帯電量の高さ、帯電の
均一性が良好になり、転写されずに回収される廃トナー
の帯電量が安定し、廃トナーにまつわる種々のトラブ
ル、特にクリーニング工程におけるトラブルを未然に防
ぐことが可能である。フェニル基、アルキル基が良く、
さらに好ましくはアルキル基であるものが分散性が向上
し、安定した帯電量を保持するようになる。
では水素原子が好ましいが、トリメチルシリル基、アセ
チル基が合成しやすく、トナー性能に有害な不純物が含
まれにくいので良い。
ましいが、その他ではメチル基が縮合反応を阻害せず好
ましい。
なる縮合物も好ましく用いられる。また、複数種の二量
体を含有することも好ましく、中でも対称型と非対称型
の混合物も好ましく用いられる。2種以上用いることに
より、得られる粉体の結晶性がくずれ、トナーヘの分散
性、帯電の立ち上がり方を調整することができる。
としては、トナー内部に添加する方法と外添する方法が
ある。内添する場合の好ましい添加量としては結着樹脂
100質量部に対して0.1〜10質量部、より好まし
くは0.5〜5質量部の範囲で用いられる。また、外添
する場合は、0.01〜5質量部が好ましく、特にメカ
ノケミカル的にトナー表面に固着させるのが好ましい。
たような公知の電荷制御剤と組み合わせて使用すること
もできる。
する。
化チタン等の無機酸化物や、カーボンブラック、フッ化
カーボンなど粒径の細かい粒子の無機微粉末を添加する
ことが好ましい。
表面に分散させた時に細かい粒子となる方が流動性付与
性が高くなるので好ましい。平均粒径としては5〜10
0nmになるものが良く、さらに好ましくは5〜50n
mが良い。BET法で測定した窒素吸着による比表面積
では40m2/g以上(特に80〜400m2/g)の範
囲のものが被処理微粉体として好ましく、表面処理され
た微粉体としては、20m2/g以上(特に40〜30
0m2/g)の範囲のものが好ましい。
準で、0.03〜5%添加した時に適切な表面被覆率に
なる。
ては、30%以上の値を示すのが好ましい。疎水化処理
剤としては、含ケイ素表面処理剤であるシラン化合物と
シリコーンオイルが好ましい。
メチルエトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン等の
ようなアルキルアルコキシシランや、ジメチルジクロル
シラン、トリメチルクロルシラン、アリルジメチルクロ
ルシラン、ヘキサメチルジシラザン、アリルフェニルジ
クロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ビニル
トリエトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ジビ
ニルクロルシラン、ジメチルビニルクロルシラン等のシ
ランカップリング剤を用いることができる。
調整等のため用いても良い。アミノプロピルトリメトキ
シシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、ジメチ
ルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジエチルアミノ
プロピルトリメトキシシラン、ジプロピルアミノプロピ
ルトリメトキシシラン、ジブチルアミノプロピルトリメ
トキシシラン等のシランカップリング剤や、アミノ変性
のシリコーンオイル等を用いることができる。
成分トナーとして用いることができる。キャリアの電流
値は、キャリア表面の凹凸度合い、被覆する樹脂の量を
調整して20〜200μAにするのが良い。
チレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体、アクリル酸エステル共重合
体、メタクリル酸エステル共重合体、シリコーン樹脂、
フッ素含有樹脂、ポリアミド樹脂、アイオノマー樹脂、
ポリフェニレンサルファイド樹脂など或いは、これらの
混合物を用いることができる。
イト、鉄過剰型フェライト、マグネタイト、γ−酸化鉄
等の酸化物や、鉄、コバルト、ニッケルのような金属或
いはこれらの合金を用いることができる。また、これら
の磁性材料に含まれる元素としては、鉄、コバルト、ニ
ッケル、アルミニウム、銅、鉛、マグネシウム、スズ、
亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウ
ム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングス
テン、バナジウム等が挙げられる。
ーとして用いることもできる。本発明では磁性微粉体の
粒度分布の変動係数が40%以下のものを用いるのが好
ましい。
以下とすることにより、磁性微粉体が均一に分散するよ
うになる。より好ましくは30%以下が良い。分散が良
い理由は、微小過ぎて凝集性の高い粒子が少ないからで
あろう。また、帯電量も高くなる傾向にある。
は分散の標準偏差を平均粒径で割った値である。
〜0.5μmが好ましく、より好ましくは0.1〜0.
4μmが良い。磁性トナー中に含有させる量としては樹
脂成分100質量部に対し40〜120質量部が好まし
い。
は、例えば、マグネタイト、γ−酸化鉄、フェライト、
鉄過剰型フェライト等の酸化物や、鉄、コバルト、ニッ
ケルのような金属或いはこれらの合金を用いることがで
きる。また、これらの磁性材料に添加できる元素として
は、鉄、コバルト、ニッケル、アルミニウム、銅、鉛、
マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、
ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレ
ン、チタン、タングステン、バナジウム等が挙げられ
る。
は、例えば、スチレン系樹脂、スチレン系共重合樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ナフトール樹
脂、天然変性ナフトール樹脂、天然樹脂変性マレイン酸
樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニー
ル、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹
脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビ
ニルブチラール、テルペン樹脂、クマロンインデン樹
脂、石油系樹脂等が使用できる。
対するコモノマーとしては、例えば、ビニルトルエン等
のスチレン誘導体;例えば、アクリル酸、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エス
テル類;例えば、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸オクチル等のメタクリル酸エステル類;例えば、マレ
イン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メチル、マレイ
ン酸ジメチル等のような二重結合を有するジカルボン酸
類;例えば、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、ブタジエン、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、安息香酸ビニル等のようなビニルエステル類;例え
ば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のようなエチレ
ン系オレフィン類;例えば、ビニルメチルケトン、ビニ
ルヘキシルケトン等のようなビニルケトン類;例えば、
ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニル
イソブチルエーテル等のようなビニルエーテル類;等の
ビニル系単量体が単独もしくは2つ以上用いられる。
の重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等のような
芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート等のような二
重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニ
リン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニ
ルスルホン等のジビニル化合物;及び3個以上のビニル
基を有する化合物;が単独もしくは混合物として用いら
れる。
トナーの分子量分布が、THF可溶分のGPCによる分
子量分布で、分子量3千〜5万の領域に少なくとも1つ
ピークが存在し、分子量10万以上の領域に少なくとも
1つピークが存在し、分子量分布10万以下の成分が5
0〜90%となるような結着樹脂が好ましい。
は、同様のトナーの分子量分布で、分子量3千〜5万の
領域に少なくとも1つピークが存在し、分子量10万以
下の成分が60〜100%となるような結着樹脂が好ま
しい。さらに好ましくは、分子量5千〜2万の領域少な
くとも1つピークが存在するのが良い。
優れ、カラートナーに適しているが、特に一般式(5)
で代表されるビスフェノール誘導体をジオール成分と
し、2価以上のカルボン酸またはその酸無水物またはそ
の低級アルキルエステルとからなるカルボン酸成分(例
えばフマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル
酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸な
ど)とを共縮重合したポリエステル樹脂が、カラートナ
ーとして、良好な帯電特性を有するので好ましい。
yはそれぞれ1以上の整数であり、且つx+yの平均値
は2〜10である。)
させるのは好ましい形態のひとつである。
しては、例えば、アルキレンを高圧下でラジカル重合し
たアルキレンポリマー、低圧下でチーグラー触媒で重合
したアルキレンポリマー、高分子量のアルキレンポリマ
ーを熱分解して得られるアルキレンポリマー、一酸化炭
素・水素からなる合成ガスからアーゲ法により得られる
炭化水素の蒸留残分を水素添加して得られる合成炭化水
素等が使用できる。これらの炭化水素系ワックスのう
ち、特定の成分を抽出分別した炭化水素系ワックスが特
に適している。プレス発汗法、溶剤法、真空蒸留を利用
した分別結晶方式などの方法によって、低分子量を除去
したもの、低分子量分を抽出したもの、およびさらにこ
れから低分子量成分を除去したものなどが好ましい。
カルナバワックス、サゾールワックス、パラフィンワッ
クス、脂肪族固形アルコール等も用いることができる。
い範囲は、数平均分子量(Mn、ポリエチレン換算)が
500〜1200で、重量平均分子量(Mw)が800
〜3600のものが好ましい。分子量が上記範囲より小
さくなると耐ブロッキング性、現像性に劣るようにな
り、上記範囲より分子量が大きくなると、良好な定着
性、耐オフセット性が得にくくなる。
0以下が良く、より好ましくは3.0以下が良い。
0質量部に対し0.5〜10質量部用いるのが効果的で
ある。
ボンブラック、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシ
ン染料、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、フタ
ロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミン6
G、カルコオイルブルー、クロムイエロー、キナクリド
ン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリー
ルメタン系染料、モノアゾ系、ジスアゾ系染顔料等従来
公知の染顔料を単独或いは混合して使用し得る。
した添加剤としては、例えば、以下のようなものが用い
られる。
ロンチウム,酸化セリウム,酸化アルミニウム,酸化マ
グネシウム,酸化クロムなど)・窒化物(窒化ケイ素な
ど)・炭化物(炭化ケイ素など)・金属塩(硫酸カルシ
ウム,硫酸バリウム,炭酸カルシウム)など。
化ビニリデン,ポリテトラフルオロエチレンなど)・脂
肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸カルシウ
ムなど)など。
錫,酸化チタン,酸化亜鉛,酸化ケイ素,酸化アルミニ
ウムなど)・カーボンブラック・樹脂微粒子など。
に対し、0.05〜10質量部が用いられ、好ましくは
0.1〜5質量部が用いられる。これら添加剤は、単独
で用いても、また、複数併用しても良い。
は、上述したようなトナー構成材料をボールミルその他
の混合機により十分混合した後、熱ロール、ニーダー、
エクストルーダーの熱混練機を用いて良く混練し、冷却
固化後、機械的な粉砕、分級によってトナーを得る方法
が好ましい。他には、結着樹脂を構成すべき単量体に所
定の材料を混合して乳化懸濁液とした後に、重合させて
トナーを得る重合法トナー製造法;あるいはコア材、シ
ェル材から成るいわゆるマイクロカプセルトナーにおい
て、コア材あるいはシェル材、あるいはこれらの両方に
所定の材料を含有させる方法;結着樹脂溶液中に構成材
料を分散した後、噴霧乾燥することによりトナーを得る
方法;等の方法が応用できる。さらに必要に応じ所望の
添加剤をヘンシェルミキサー等の混合機により十分に混
合し、本発明に係るトナーを製造することができる。
ており、体積平均粒径10μm以下のような場合でも、
帯電均一性が促進され、トナーの凝集性も軽減され、画
像濃度の向上、カブリの改善等現像性が向上する。特に
体積平均粒径6.0μm以下のトナーを用いると、極め
て高精細な画像が得られる。体積平均粒径は2.5μm
以上である方が十分な画像濃度が得られて好ましい。一
方でトナーの小粒径化が進むと縮合物の遊離も生じやす
くなるが、本発明のトナーは分散性に優れているので良
好な現像性が維持される。
ターマルチサイザー(コールター社製)を用い、電解液
はISOTON R−II(1%NaCl水溶液、コー
ルターサイエンティフィックジャパン社製)を用いて測
定する。測定法としては、前記電解水溶液100〜15
0ml中に分散剤として界面活性剤を0.1〜5ml加
え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁し
た電解液は超音波分散機で約1〜3分間分散処理を行
い、前記測定装置により、体積、個数を測定して、体積
平均粒径を算出する。
μmのアパーチャーを用い2〜60μmの粒子を測定
し、体積平粒径6〜2.5μmの場合は50μmのアパ
ーチャーを用い1〜30μmの粒子を測定し、体積平均
粒径2.5μm未満の場合は30μmのアパーチャーを
用い0.6〜18μmの粒子を測定する。
しく説明するが、本発明は何らこれらに限定されるもの
ではない。
なものである。まず、懸濁重合法で開始剤として2,2
−ビス−(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘ
キシル)プロパンを用いたスチレン−ブチルアクリレー
ト共重合体A(St/BA=78/20,Tg=67
℃,Mw=810,000)を作製した。ついで、溶液
重合法でスチレン−ブチルアクリレート−モノブチルマ
レート共重合体B(St/BA/MBM=83/15/
2,Tg=61℃,Mw=15,000)を作製した。
共重合体Bを70質量部に対し共重合体Aを30質量部
を溶液中で混合したものを結着樹脂とした。
合した後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によ
って溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッター
ミルで粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機を
用いて微粉砕し、得られた微粉砕物を更に風力分級機で
分級し、重量平均粒径6.7μmの分級微粉体を得た。
法で製造されたシリカ微粉体100質量部をヘキサメチ
ルジシラザン10質量部とジメチルシリコーン10質量
部で処理した疎水性シリカ1.2質量部(BET比表面
積182m2/g)を加え、ヘンシェルミキサーで混合
し、目開き150μmのメッシュで篩い負帯電性一成分
磁性トナー1を得た。
価試験を行った。
製)を用い、15000枚のプリントを行い、画像濃
度、カブリを評価した。(評価環境:23℃/60%R
H)
クベス社製)を用いて測定した。カブリは、「反射濃度
計」(東京電色技術センター社製)を用いて、転写紙の
反射濃度と、ベタ白をコピーした後の転写紙の反射濃度
とを測定し、その差分をカブリ値とし、その値が小さい
方がカブリ抑制が良い。
00mmのベタライン(プロセス進行方向)の交互画像
の後に1ドット1スペース画像をプリントし、1ドット
1スペースの濃淡差により評価した。この濃度差が小さ
い方が濃度の面内一様性が良いものである。
100個のうち何ドット表すことができたかによって評
価する。ドット再現数が多い方が高画質といえるもので
ある。
を縮合物2に変更する以外は実施例1と同様にして、分
級微粉体並びにトナー2を得た。
各評価を行った。評価結果を表1に示す。
を縮合物4に変更する以外は実施例1と同様にして、分
級微粉体並びにトナー3を得た。
各評価を行った。評価結果を表1に示す。
を縮合物5に変更する以外は実施例1と同様にして、分
級微粉体並びにトナー4を得た。
各評価を行った。評価結果を表1に示す。
を縮合物1、2及び3の混合物(混合比1/1/2)に
変更し、外添剤の量を1.5質量部に変えた以外は実施
例1と同様にして、分級微粉体並びにトナー5を得た。
各評価を行った。評価結果を表1に示す。
を縮合物4、5及び6の混合物(混合比1/1/2)に
変更し、外添剤の量を1.5質量部に変えた以外は実施
例1と同様にして、分級微粉体並びにトナー6を得た。
各評価を行った。評価結果を表1に示す。
を縮合物7、8及び9の混合物(混合比1/2/1)に
変更し、外添剤の量を1.5質量部に変えた以外は実施
例1と同様にして、分級微粉体並びにトナー7を得た。
各評価を行った。評価結果を表1に示す。
を縮合物10、11及び12の混合物(混合比1/2/
1)に変更し、外添剤の量を1.5質量部に変えた以外
は実施例1と同様にして、分級微粉体並びにトナー8を
得た。
各評価を行った。評価結果を表1に示す。
を縮合物17に変更し、外添剤の量を1.5質量部に変
えた以外は実施例1と同様にして、分級微粉体並びにト
ナー9を得た。
各評価を行った。評価結果を表1に示す。
1を縮合物20に変更し、外添剤の量を1.5質量部に
変えた以外は実施例1と同様にして、分級微粉体並びに
トナー10を得た。
に各評価を行った。評価結果を表1に示す。
を下に示す縮合物33に変更し、外添剤の量を1.5質
量部に変えた以外は実施例1と同様にして、分級微粉体
並びにトナー11を得た。
に各評価を行った。評価結果を表1に示す。
を下に示す縮合物34に変更し、外添剤の量を1.5質
量部に変えた以外は実施例1と同様にして、分級微粉体
並びにトナー11を得た。
に各評価を行った。評価結果を表1に示す。
た後、100℃に設定した二軸混練押出機にて混練し
た。得られた混練物を冷却しカッターミルで粗粉砕した
後、ジェット気流を用いた粉砕機を用いて微粉砕し、コ
アンダ効果を利用した多分割分級機を用いて分級し、体
積平均径7.8μmの分級品を得た。得られた分級微粉
体100質量部に、硫酸法で製造されたアナターゼ型チ
タニア微粉体100質量部をイソブチルトリメトキシラ
ン10質量部とジメチルシリコーン10質量部で処理し
た疎水性チタニア(BET比表面積75m2/g)1.
5質量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、目開き
200μmのメッシュで篩いトナー13を得た。
評価試験を行った。
式会社製)を用い、3000枚プリントを行い、画像濃
度、カブリを評価した。(評価環境:23℃/60%R
H)
クベス社製)を用いて測定した。カブリは、「反射濃度
計」(東京電色技術センター社製)を用いて、転写紙の
反射濃度と、ベタ白をコピーした後の転写紙の反射濃度
とを測定し、その差分をカブリ値とし、その値が小さい
方がカブリ抑制が良い。カブリの測定は、画像形成前の
転写材及び画像形成後の白地部について、反射濃度計
(リフレクトメーターモデル TC−6DS 東京電色
社製)を用いて反射濃度を5点測定し、平均値を求め
る。画像形成前後での反射濃度の差をカブリの評価とす
る。
00mmのベタライン(プロセス進行方向)の交互画像
の後に1ドット1スペース画像をプリントし、1ドット
1スペースの濃淡差により評価した。この濃度差が小さ
い方が濃度の面内一様性が良いものである。
100個のうち何ドット表すことができたかによって評
価する。ドット再現数が多い方が高画質といえるもので
ある。
た後、100℃に設定した二軸混練押出機にて混練し
た。得られた混練物を冷却しカッターミルで粗粉砕した
後、ジェット気流を用いた粉砕機を用いて微粉砕し、コ
アンダ効果を利用した多分割分級機を用いて分級し、体
積平均径7.7μmの分級品を得た。得られた分級微粉
体100質量部に、熱分解法で製造されたγ型アルミナ
微粉体100質量部をn−ブチルトリメトキシラン10
質量部、ジメチルシリコーン5質量部で処理した疎水性
アルミナ(BET比表面積82m2/g)1.5質量部
を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、目開き200μ
mのメッシュで篩いトナー14を得た。
のランニング試験を行った。画像濃度、カブリ、濃度ム
ラ等の現像性評価結果を表2に示す。
ば、本発明に示した特定のナフトール縮合二量体縮合物
を荷電制御剤として用いることにより、トナーの帯電特
性および現像特性を向上させることができ、帯電付与能
力が改善され現像特性を向上させることができ、画像濃
度低下やカブリ発生等の無く、ドット再現に優れ面内濃
度一様性にも優れた高精細画像を安定して提供すること
ができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも結着樹脂、着色剤及びナフト
ールあるいはその誘導体とアルデヒドのナフトール二量
体縮合物を有する静電荷像現像用トナー。 - 【請求項2】 該二量体縮合物が下記一般式(1)〜
(4)から選ばれる少なくとも一つのナフトールユニッ
トで構成され、連結基−CR4H−で縮合されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナ
ー。 【化1】 (式中、R1及びR2は、水素、ハロゲン、スルホン基、
水酸基、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、エステル
基、水酸基を有していてもよいアルキル基、水酸基を有
していてもよいアリール基、水酸基を有していてもよい
アルアルキル基、水酸基を有していてもよいアリサイク
リック基、水酸基を有していてもよいアルケニル基、シ
リル基、アシル基又はアミド基を表し、R2は複数個有
していてもよく、R3は水素、アルキル基、アリール
基、アルアルキル基、アリサイクリック基、アルケニル
基、シリル基又はアシル基を表し、Xは連結位置を表
し、−CR4H−を介し他のXへ連結し、R4は水素、ア
ルキル基、アリール基、アルアルキル基、アリサイクリ
ック基又はアルケニル基を表す。) - 【請求項3】 該二量体縮合物において、R1及びR2が
水素、アルキル基、アリール基、アルアルキル基、アリ
サイクリック基であり、R3,R4が水素であること特徴
とする請求項1又は2に記載の静電荷像現像用トナー。
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