JP2726740B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JP2726740B2
JP2726740B2 JP2192532A JP19253290A JP2726740B2 JP 2726740 B2 JP2726740 B2 JP 2726740B2 JP 2192532 A JP2192532 A JP 2192532A JP 19253290 A JP19253290 A JP 19253290A JP 2726740 B2 JP2726740 B2 JP 2726740B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真、静電記録の様な画像形成方法に
おける静電荷潜像を顕像化する為の静電荷像現像用トナ
ーに関する。
(従来の技術) 従来、電子写真法としては米国特許第2,297,691号明
細書、特公昭42−23910号公報及び特公昭43−24748号公
報等に種々の方法が記載されている。
これらの電子写真法等に適用される現ー像法として
は、大別して乾式現像法と湿式現像法とがある。前者
は、更に二成分系現像剤を用いる方法と一成分系現像剤
を用いる方法に分けられる。
これら乾式現像法に適用するトナーとしては、従来、
天然或は合成樹脂中に染料や顔料を分散させた微粉体が
使用されている。例えば、ポリスチレン等の結着樹脂中
に着色剤を分散させたものを1〜30μm程度に微粉砕し
た粒子がトナーとして用いられ、又、磁性トナーとして
は、マグネタイト等の磁性体粒子を含有させたものが用
いられている。
又、二成分系現像剤を用いる方式の場合には、トナー
は通常、ガラスビーズや鉄粉等のキャリア粒子と混合し
て用いられる。
これらいずれのトナーにおいても現像される静電潜像
の極性に応じて、正又は負の電荷を有する必要がある。
トナーに電荷を保有させる為には、トナーの成分であ
る樹脂の摩擦帯電性を利用することも出来るが、この方
法ではトナーの帯電性が低いので、現像により得られる
画像はカブリ易く、不鮮明なものとなる。そこで、適切
な摩擦帯電性をトナーに付与する為に、帯電性を付与す
る染料や顔料、更には電荷制御剤を添加することが行わ
れている。
今日、当該技術分野で知られている電荷制御剤として
は、正摩擦帯電性を付与するニグロシン染料、アジン系
染料、銅フタロシアニン顔料、4級アンモニウム塩或は
4級アンモニウム塩を側鎖に有するポリマー等が知られ
ている。
(発明が解決しようとしている課題) しかしながら、これらの電荷制御剤を含有するもの
は、スリーブ或いはキャリアを汚染し易い為に、それら
を用いたトナーは複写枚数の増加に伴い摩擦帯電量が低
下し、画像濃度の低下を引き起こす。又、ある種の電荷
制御剤は摩擦帯電量が不十分であり、温湿度の影響を受
け易い為に画像濃度の環境変動の原因となる。又、ある
種の電荷制御剤は、樹脂に対する分散性が不良である為
に、これを用いたトナーは粒子間の摩擦帯電量が不均一
で画像がカブリ易い。又、ある種の電荷制御剤は、保存
安定性が悪く、長期保存中に摩擦帯電能が低下する。
又、ある種の電荷制御剤は、有色であり、カラートナー
には使用出来ない。
従って本発明の目的は、これら全てを満足する電荷制
御剤を開発し、前記問題点を解決した新規な静電荷像現
象用トナーを提供することにある。
(課題を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明は、少なくとも下記一般式(I)で示さ
れる化合物及び結着樹脂からなることを特徴とする静電
荷像現像用トナーである。
(但し、XとYは窒素原子を2個含む、置換基を有し
てもよい複素5員環又は6員環を形成し、R1、R2及びR3
は、水素原子又は置換基を有してもよいアルキル基、ア
リール基又はアラルキル基を示す。) (作用) 本発明者等は、前記目的を達成する為鋭意検討した結
果、上記一般式(I)で示される化合物が十分な正摩擦
帯電量を有し、しかも無色或は淡色(実質的に無色)で
あること、又、この化合物は吸湿性が著しく低い為に摩
擦帯電量の環境変化が殆どないこと、更に、スリーブや
キャリア等の様なトナー担持体を汚染することもないこ
とを見出し本発明を完成した。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。
本発明で使用する一般式(I)で示される化合物の具
体例を下記に示すが、これらは合成の容易さ等も考慮し
たものであり、本発明を何等限定するものではない。
尚、一般式(I)で示される化合物そのものをトナー
中に含有させることは知られていないが、類似化合物と
してはグアニジン誘導体を電荷制御剤として用いること
は米国特許4,663,263号明細書で公知である。
しかし、本発明者らは、特に高湿度下での摩擦帯電速
度を上げる為に種々の化合物を検討した結果、グアニジ
ン誘導体の2個の窒素を用いて環状化合物とすること
で、グアニジン誘導体の電荷制御剤としての優れた性質
を損なうことなく、高湿度下での摩擦帯電速度が更に向
上することを見出し本発明を完成させた。
上記の電荷制御剤をトナーに含有させる方法として
は、トナー内部に添加する方法と外添する方法とがあ
る。これらの化合物の使用量は結着樹脂の種類、必要に
応じて使用される添加剤の有無及び分散方法を含めたト
ナー製造方法によって決定されるもので、一義的に限定
されるものではないが、内添する場合は好ましくは結着
樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部、より好ましくは
0.1〜5重量部の範囲で用いられる。又、外添する場合
は、樹脂100重量部に対し0.01〜10重量部が好ましい。
外添する場合は特に、メカノケミカル的にトナー粒子表
面に固着させるのが好ましい。
又、本発明で電荷制御剤として用いられる化合物は、
従来公知の電荷制御剤と組み合わせて使用することも出
来る。
又、本発明の特定の電荷制御剤を含有した静電荷像現
象用トナーに流動性付与等の目的で、正帯電性シリカ微
粉体を外添することは非常に好ましい。
ここでいうシリカ微粉体には、無水二酸化珪素(シリ
カ)の他、珪酸アルミニウム、珪酸ナトリウム、珪酸カ
リウム、珪酸マグネシウム、珪酸亜鉛等の珪酸塩をいず
れも使用出来る。
上記シリカ微粉体のうちで、BET法で測定した窒素吸
着による比表面積が30m2/g以上(特に50〜400m2/g)の
範囲内のものが母体シリカとして好ましい。
正帯電性シリカ微粉体を得る方法としては、上述した
未処理のシリカ微粉体を、側鎖に窒素原子を少なくとも
1つ以上有するオルガノ基を有するシリコンオイルで処
理する方法、或いは窒素含有のシランカップリング剤で
処理する方法、又はこの両者で処理する方法がある。
尚、本発明において正帯電性シリカ微粉体とは、ブロ
ーオフ方法で測定した時に、プラスのトリボ電荷を有す
るものをいう。
シリカ微粉体の処理に用いる、側鎖に窒素原子を有す
るシリコンオイルとしては、少なくとも下記式で表され
る部分構造を具備するシリコンオイルが使用出来る。
(式中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、又
はアルコキシ基を示し、R2はアルキレン基又はフェニレ
ン基を示し、R3及びR4は水素原子、アルキル基又はアリ
ール基を示し、R5は含窒素複素環基を示す) 上記アルキル基、アリール基、アルキレン基又はフェ
ニレン基は窒素原子を有するオルガノ基を有していても
よいし、又、帯電性を損ねない範囲でハロゲン等の置換
基を有していてもよい。
又、シリカ微粉体の処理に用いる含窒素シランカップ
リング剤は、一般に下記式で示される構造を有する。
Rm−Si−Yn (Rは、アルコキシ基又はハロゲンを示し、Yはアミ
ノ基又は窒素原子を少なくとも1つ以上有するオルガノ
基を示し、m及びnは1〜3の整数であってm+n=4
である。) 窒素原子を少なくとも1つ以上有するオルガノ基とし
ては、有機基を置換基として有するアミノ基又は含窒素
複素環基を有する基が例示される。
含窒素複素環基としては、不飽和複素環基又は飽和複
素環基があり、夫々公知のものが使用可能である。不飽
和複素環基となり得る化合物としては、例えば、下記の
ものが例示される。
飽和複素環基となり得る化合物としては、例えば、下
記のものが例示される。
本発明に使用される複素環基としては、安定性を考慮
すると五員環又は六員環のものがよい。
その様な処理剤の例としては、アミノプロピルトリメ
トキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、ジ
メチルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジエチルア
ミノプロピルトリメトキシシラン、ジプロピルアミノプ
ロピルトリメトキシシラン、ジブチルアミノプロピルト
リメトキシシラン、モノブチルアミノプロピルトリメト
キシシラン、ジオクチルアミノプロピルトリメトキシシ
ラン、ジブチルアミノプロピルジメトキシシラン、ジブ
チルアミノプロピルモノメトキシシラン、ジメチルアミ
ノフェニルトリエトキシシラン、トリメトキシシリル−
γ−プロピルフェニルアミン、トリメトキシシリル−γ
−プロピルベンジルアミン等があり、更に含窒素複素環
としては前述の構造のものが使用出来、その様な化合物
の例としては、トリメトキシシリル−γ−プロピルピペ
リジン、トリメトキシシリル−γ−プロピルモルホリ
ン、トリメトキシシリル−γ−プロピルイミダゾール等
がある。
これらの処理された正帯電性シリカ微粉体の適用量
は、現像剤重量に対して、0.01〜20%の時に効果を発揮
し、特に好ましくは0.03〜5%添加した時に優れた安定
性を有する正の帯電性を示す。又、添加形態について好
ましい態様は、現像剤重量に対して0.01〜3重量部の処
理されたシリカ微粉体がトナー粒子表面に付着している
状態にあるのがよい。
又、本発明に用いられる正帯電性シリカ微粉体は、必
要に応じてシランカップリング剤、疎水化の目的で有機
珪素化合物等の処理剤で処理されていてもよく、その方
法も公知の方法が用いられ、シリカ微粉体と反応又は物
理吸着する上記処理剤で処理される。この様な処理剤と
しては、例えば、ヘキサメチルジシラザン、トリメチル
シラン、トリメチルクロルシラン、トリメチルエトキシ
シラン、ジメチルジクロルシラン、メチルトリクロルシ
ラン、アリルジメチルクロルシラン、アリルフェニルジ
クロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロム
メチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルトリク
ロルシラン、β−クロルエチルトリクロルシラン、クロ
ルメチルジメチルクロルシラン、トリオルガノシリルメ
ルカプタン、トリメチルシリルメルカプタン、トリオル
ガノシリルアクリレート、ビニルジメチルアセトキシシ
ラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシ
ラン、ジフェニルジエトキシシラン、ヘキサメチルジシ
ロキサン、1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン、
1,3−ジフェニルテトラメチルジシロキサン及び1分子
当り2〜12個のシロキサン単位を有し、末端に位置する
単位に夫々1個当りのSiに結合した水酸基を含有するジ
メチルポリシロキサン等がある。これらは1種或は2種
以上の混合物で用いられる。
最終的に処理されたシリカ微粉体が、メタノール滴定
試験により測定された疎水化度として30〜80の範囲の値
を示す様に疎水化さている場合、この様なシリカ微粉体
を含有するトナーの摩擦帯電量が、シャープで均一な正
荷電性を示す様になるので好ましい。
疎水化された表面を有するシリカ微粉体の疎水化度を
評価する為、本明細書において規定される“メタノール
滴定試験”は次の如く行う。
供試シリカ微粉体0.2gを容量250mlの三角フラスコ中
の水50mlに添加する。ビューレットからメタノールを滴
下し、シリカの全量が湿潤される迄滴定する。この際、
フラスコ内の溶液はマグネチックスターラーで常時撹拌
する。その終点はシリカ微粉体の全量が液体中に懸濁さ
れることによって観察され、疎水化度は終点に達した際
のメタノール及び水の液状混合物中のメタノールの百分
率として表される。
本発明に使用される結着樹脂としては、例えば、ポリ
スチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルトル
エン等のスチレン及びその置換体の単独重合体; スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−
ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン
共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α
−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテ
ル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合
体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合
体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体等
のスチレン系共重合体; ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、天然樹脂変性フェ
ノール樹脂、天然樹脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド
樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、テルペン樹脂、クマロンインデ
ン樹脂、石油系樹脂等が使用出来る。
又、架橋されたスチレン系共重合体も好ましい結着樹
脂である。スチレン系共重合体のスチレンモノマーに対
するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−
2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル
酸、、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等の様な二
重結合を有するモノカルボン酸若しくはその置換体; 例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸
メチル、マレイン酸ジメチル等の様な二重結合を有する
ジカルボン酸及びその置換体; 例えば、塩化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビニル等
の様なビニルエステル類; 例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等の様なエ
チレン系オレフィン類; 例えば、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン
等のビニルケトン類; 例えば、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテル等の様なビニルエーテル
類;等のビニル単量体が単独若しくは2種以上用いられ
る。
ここで架橋剤としては主として2個以上の重合可能な
二重結合を有する化合物が用いられ、 例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等の
様な芳香族ジビニル化合物; 例えば、エチレングリコールジアクリレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオール
ジメタクリレート等の様な二重結合を2個有するカルボ
ン酸エステル; ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスル
フィド、ジビニルスルホン等のジビニル化合物; 及び3個以上のビニル基を有する化合物; が単独若しくは混合物として用いられる。
又、定着に加圧定着方式を用いる場合には、圧力定着
トナー用結着樹脂の使用が可能であり、例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリメチレン、ポリウレタン
エラストマー、エチレン−エチルアクリレート共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、線状飽和ポリエステル、パラフィン等が
ある。
本発明に使用される着色剤としては、カーボンブラッ
ク、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、ア
ニリンブルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニン
グリーン、ハンザイエローG、ローダミン6G、カルコオ
イルブルー、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジ
ンイエロー、ローズベンガル、トリアリールメタン系染
料、モノアゾ系又はジスアゾ系染顔料等従来公知の染顔
料を単独或は混合して使用し得る。
本発明の静電荷像現像用トナーを磁性トナーとして用
いる場合は、トナー中に磁性体材料を含有させる。トナ
ー中に含まれる磁性体材料としては、マグネタイト、γ
−酸化鉄、フェライト、鉄過剰型フェライト等の酸化
鉄;Fe、Co、Niの様な金属、或はこれらの金属とAl、C
o、Cu、Pb、Mg、Sn、Zn、Sb、Be、Bi、Cd、Ca、Mn、S
e、Ti、W、Vの様な金属との合金及びこれらの混合物
等が挙げられる。
これらの強磁性体材料は、平均粒径が0.1〜1μm、
好ましくは0.1〜0.5μm程度のものが望ましく、トナー
中への含有量は、結着樹脂100重量部に対して約40重量
部〜150重量部、特に好ましくは樹脂100重量部に対して
60〜120重量部とする。
又、この場合磁性トナーには必要に応じて添加剤を混
合してもよい。添加剤としては、例えば、ステアリン酸
亜鉛の如き滑剤或は酸化セリウム、炭化珪素の如き研磨
剤、或は、例えば、酸化アルミニウムの如き流動性付与
剤、ケーキング防止剤、或いは例えばカーボンブラッ
ク、酸化スズ等の導電性付与剤等がある。
又、ポリビニリデンフルオライド微粉末等のフッ素含
有重合体微粉末も流動性、研磨性、帯電安定性等の点か
ら好ましい添加剤である。
又、熱ロール定着時の離型性を良くする目的で低分子
量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、マイクロク
リスタリンワックス、カルナバワックス、サゾールワッ
クス、パラフィンワックス等のワックス状物質を0.5〜
5重量%程度磁性トナーに加えることも本発明の好まし
い形態の1つである。
本発明に係る静電荷像現像用トナーを製造するにあた
っては、上述した様なトナー構成材料をボールミルその
他の混合機により充分混合した後、熱ロールニーダー、
エクストルーダーの如き熱混練機を用いて良く混練し、
冷却固化後、機械的な粉砕、分級によってトナーを得る
方法が好ましい。他には、結着樹脂溶液中に構成材料を
分散した後、噴霧乾燥することによりトナーを得る方
法;或いは結着樹脂を構成すべき単量体に所定材料を混
合して乳化懸濁液とした後に重合させてトナーを得る重
合法トナー製造法;或はコア材、シエル材から成るいわ
ゆるマイクロカプセルトナーにおいて、コア材或いはシ
エル材、或いはこれらの両方に所定の材料を含有させる
方法;等の方法が応用出来る。
更に、必要に応じ所望の添加剤をヘンシエルミキサー
等の混合機により充分に混合し、本発明に係る静電荷像
現像用トナーを製造することが出来る。
本発明の静電荷像現像用トナーは、従来公知の手段で
ある電子写真、静電記録及び静電印刷等における静電荷
像を顕在化する為の現像において全て使用可能なもので
ある。
又、本発明の特定の電荷制御剤を含有する静電荷像現
像用トナーは、良好な摩擦帯電能を有し、しかもスリー
ブ或はキャリア等の担持体の汚染も少ない為に連続複写
による画質の劣化も起こらない。
更に、本発明の静電荷像現像用トナーをカラートナー
とした場合は、電荷制御剤による色調阻害がないので鮮
明なフルカラー画像が提供出来る。
(実施例) 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、こ
れは本発明を何ら限定するものではない。尚、以下の配
合における部数は全て重量部である。
実施例1 上記材料をブレンダーでよく混合した後、150℃に設
定した2軸混練押出機にて混練した。得られた混練物を
冷却し、カッターミルにて粗粉砕した後、ジェット気流
を用いた微粉砕機を用いて微粉砕し、得られた微粉砕粉
を固定壁型風力分級機で分級して分級粉を精製した。
更に、得られた分級粉をコアンダ効果を利用した多分
割分級装置(日鉄鉱業社製、エルボジェット分級機)で
超微粉及び粗粉を同時に厳密に分級除去して、重量平均
粒径11.3μmの黒色微粉体を得た。
得られた黒色微粉体100部にアミノ基を有するシリコ
ンオイルで処理した正帯電性疎水性シリカ(BET比表面
積200m2/g)0.4部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し
て本発明の正帯電性の一成分磁性トナーとした。
得られた磁性トナーを使い、市販の電子写真複写機NP
−3525(キヤノン(株)製)にて、2万枚の複写テスト
を実施した。その結果、初期から画像濃度1.40の鮮明な
画像が得られた。2万枚の複写後の画像も濃度1.39の鮮
明なものであった。
又、現像スリーブ上のトナーの摩擦帯電量を測定した
ところ初期においては+6.5μc/g、2万枚複写後は、+
5.7μc/gで、殆どスリーブ汚染は認められなかった。
実施例2 上記材料をブレンダーでよく混合した後、150℃に設
定した2軸混練押出機にて混練した。得られた混練物を
冷却し、カッターミルにて粗粉砕した後、ジェット気流
を用いた微粉砕機を用いて微粉砕し、得られた微粉砕粉
を固定壁型風力分級機で分級して分級粉を精製した。
更に、得られた分級粉をコアンダ効果を利用した多分
割分級装置(日鉄鉱業社製、エルボジェット分級機)で
超微粉及び粗粉を同時に厳密に分級除去して重量平均粒
径7.3μmの黒色微粉体を得た。
得られた黒色微粉体100部にジメチルアミノプロピル
トリメトキシシランで処理した正帯電性疎水性シリカ
(BET比表面積200m2/g)0.5部を加え、ヘンシェルミキ
サーで混合して本発明の正帯電性の一成分磁性トナーと
した。
得られた磁性トナーを用い、市販の電子写真複写機NP
−1215(キヤノン(株)製)にて2万枚の複写テストを
実施した。
その結果、初期から画像濃度1.35の鮮明な画像が得ら
れた。2万枚の複写後の画像も濃度1.37の鮮明なもので
あった。
又、現像スリーブ上のトナーの摩擦帯電量を測定した
ところ、初期においては+8.0μc/g、2万枚複写後は、
+7.3μc/gで、殆どスリーブ汚染は認められなかった。
又、温度40℃/湿度90%の過酷な環境条件下で画像を
得たところ、初期から画像濃度1.28のカブリのない鮮明
な画像が得られた。
又、現像スリーブ上のトナーの摩擦帯電量を測定した
ところ、+6.1μc/gであった。
比較例1 化合物例(2)3部の代わりに、ニグロシンベースEX
を3部用いる他は、実施例2と同様にして重量平均粒径
7.7μmの磁性トナーを得、複写テストを行った。
その結果、初期においては画像濃度1.39の鮮明な画像
が得られたが、次第に濃度低下の傾向が見られ、1万枚
複写後には画像濃度が1.05まで低下した。
又、現像スリーブ上のトナーの摩擦帯電量を測定した
ところ、初期においては+7.2μc/gであったものが、2
万枚複写後は+4.8μc/gに低下しており、スリーブ汚染
が認められた。
比較例2 化合物例(2)3部の代わりに、N,N′−ビス(o−
イソプロピルフェニル)グアニジン3部を用いる以外
は、実施例2と同様にして磁性トナーを得、複写テスト
を行った。
得られた画像濃度は初期において1.31と高く、1万枚
連続複写後も画像濃度の低下は認められなかった。又、
ブローオフ法により摩擦帯電量を測定したところ、+6.
7μc/gと十分であった。
しかし、温度40℃/湿度90%の過酷な環境条件下で画
像を得たところ、初期においては画像にカブリが目立
ち、濃度も1.01と低く、実用レベルに達するのに千枚の
複写が必要であった。
又、初期の摩擦帯電量をブローオフ法により測定した
ところ、+4.8μc/gと低かった。
実施例3 上記材料をブレンダーでよく混合した後、150℃に設
定した2軸混練押出機にて混練した。得られた混練物を
冷却し、カッターミルにて粗粉砕した後、ジェット気流
を用いた微粉砕機を用いて微粉砕し、得られた微粉砕粉
を固定壁型風力分級機で分級して分級粉を精製した。
更に、得られた分級粉をコアンダ効果を利用した多分
割分級装置(日鉄鉱業社製、エルボジェット分級機)で
超微粉及び粗粉を同時に厳密に分級除去して重量平均粒
径8.7μmの青色微粉体を得た。
得られた青色微粉体100部にN−ジエチルアミノプロ
ピルトリメトキシシランで処理した乾式シリカ(BET比
表面積210m2/g)0.5部を混合し、本発明のトナーを得
た。
次いで、平均粒径65μmのフッ素−アクリルコートフ
ェライトキャリア100部に対して、得られたトナー5部
を混合して現像剤とした。
この現像剤を市販の複写機NP−5540(キヤノン(株)
製)で複写テストした。
その結果、初期から画像濃度1.41の鮮明な青色画像が
得られた。1万枚の複写後の画像も濃度1.39の鮮やかな
青色画像が得られ、画質の劣化は認められなかった。
又、ベタ画像における濃度均一性も優れていた。
又、この現像剤のブローオフ法による摩擦帯電量は27
μc/gであり、1万枚複写後も32μc/gと若干の増加は認
められるものの良好であった。
実施例4 上記材料を用いて、実施例3と同じ方法で、重量平均
粒径8.2μmの赤色微粉体を得た。
得られた赤色微粉体100部に、実施例3で用いた乾式
シリカ0.6部を混合し、本発明のトナーを得た。
次いで、実施例3と同様に現像剤を得、複写テストを
行った。
その結果、初期から画像濃度1.33の鮮やかな赤色画像
が得られた。1万枚の複写テスト後も画質の劣化は認め
られず、ベタ画像における濃度均一性も優れていた。
又、この現像剤のブローオフ法による摩擦帯電量は29
μc/gであり、1万枚複写後も殆ど低下は認められなか
った。
実施例5 上記材料を用いて、実施例3と同じ方法で、重量平均
粒径8.5μmの緑色微粉体を得た。
得られた緑色微粉体100部に、実施例3で用いた乾式
シリカ0.6部を混合し、本発明のトナーを得た。
次いで、実施例3と同様にして現像剤を得、複写テス
トを行った。
その結果、初期から画像濃度1.36の鮮やかな緑色画像
が得られた。1万枚の複写テスト後も画質の劣化は認め
られず、ベタ画像における濃度均一性も優れていた。
又、この現像剤のブローオフ法による摩擦帯電量は32
μc/gであり、1万枚複写後も殆ど低下は認められなか
った。
実施例6 上記材料をブレンダーでよく混合した後、150℃に設
定した2軸混練押出機にて混練した。得られた混練物を
冷却し、カッターミルにて粗粉砕した後、ジェット気流
を用いた微粉砕機を用いて微粉砕し、得られた微粉砕粉
を固定壁型風力分級機で分級した。
更に、得られた分級粉をコアンダ効果を利用した多分
割分級装置(日鉄鉱業社製、エルボジェット分級機)で
超微粉及び粗粉を同時に厳密に分級除去して重量平均粒
径8.8μmの微粉体を得た。
得られた微粉体100部にジメチルアミノプロピルトリ
メトキシシランで処理した正帯電性疎水性乾式シリカ
(BET比表面積220m2/g)0.4部を加え、ヘンシェルミキ
サーで混合して本発明の正帯電性トナーとした。
次いで、平均粒径65μmのフッ素−アクリルコートフ
ェライトキャリア100部に対して、得られたトナー4部
を混合して現像剤とした。
この現像剤を市販のカラー電子写真複写機CLC−500
(キヤノン(株)製)のOPC感光体ドラムを非晶質シリ
コンドラムに代えて改造機で複写テストした。
その結果、初期から画像濃度1.41の鮮やかな青色画像
が得られ、5千枚の複写後の劣化は認められなかった。
実施例7 実施例6における銅フタロシアニン顔料(C.I.ピグメ
ントブルー15:3)5部をキナクリドン系顔料(C.I.ピグ
メントレッド122)1部に代える以外は実施例4と同様
にして、重量平均粒径8.1μmの微粉体を得、更に、実
施例6と同一のシリカを混合し、本発明の正帯電性トナ
ーを得た。
次いで、実施例6と同じキャリアを同一比率で混合
し、現像剤とした。
この現像剤を実施例6と同じ方法で複写テストを行っ
た。
その結果、初期から画像濃度1.43の鮮やかなマゼンタ
画像が得られた。5千枚の複写後も画質の劣化は認めら
れなかった。
実施例8 実施例6における銅フタロシアニン顔料(C.I.ピグメ
ントブルー15:3)5部をC.I.ピグメントイエロー17 3.
5部に代える以外は実施例6と同様にして重量平均粒径
8.5μmの微粉体を得、更に、実施例6と同一のシリカ
を混合し、本発明の正帯電性トナーを得た。
次いで、実施例6と同じキャリアを同一比率で混合
し、現像剤とした。
この現像剤を実施例6と同じ方法で複写テストをし
た。
その結果、初期から画像濃度1.40の鮮やかな黄色画像
が得られた。5千枚の複写後も画質の劣化は認められな
かった。
実施例9 実施例6における銅フタロシアニン顔料(C.I.ピグメ
ントブルー15:3)5部をカーボンブラック3部に代える
以外は実施例6と同様にして重量平均粒径8.4μmの微
粉体を得、更に、実施例6と同一のシリカを混合し、本
発明の正帯電性トナーを得た。
次いで、実施例6と同じキャリアを同一比率で混合
し、現像剤とした。
この現像剤を実施例6と同じ方法で複写テストを行っ
た。
その結果、初期から画像濃度1.43の鮮やかな黒色画像
が得られた。5千枚の複写後も画質の劣化は認められな
かった。
実施例10 実施例6〜9のトナーを用いてフルカラー画像を得た
ところ、混色性、中間調の再現性に優れた良好な画像が
得られた。
(発明の効果) 上述した様に本発明の静電荷像現像用トナーは、電荷
制御剤として特定の化合物を使用することにより従来技
術の問題点が解決された。
即ち、本発明の静電荷像現像用トナーは、十分な摩擦
帯電量を有し、温湿度に対する画像濃度の依存性が少な
い為、広範囲な環境条件下において優れた品質の画像を
提供することが出来る。
又、電荷制御剤によるスリーブ、キャリア等のトナー
担持体の汚染が減少した為に、本発明のトナーを用いて
大量に連続複写した後も十分な濃度の画像が得られ、画
像濃度が安定している。
又、帯電制御剤の樹脂に対する分散性が良好である
為、本発明の静電荷像現像用トナーは粒子間の摩擦帯電
量が均一でカブリのない良好な画像を与える。
更に、電荷制御剤による色調障害が少ないので、カラ
ートナーとして使用することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−128255(JP,A) 特開 昭61−156140(JP,A) 特開 昭61−294461(JP,A) 特開 昭61−217065(JP,A) 特開 昭62−62370(JP,A) 特開 昭62−215963(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも下記一般式(I)で示される化
    合物及び結着樹脂からなることを特徴とする静電荷像現
    像用トナー。 (但し、XとYは窒素原子を2個含む、置換基を有して
    もよい複素5員環又は6員環を形成し、R1、R2及びR
    3は、水素原子又は置換基を有してもよいアルキル基、
    アリール基又はアラルキル基を示す。)
  2. 【請求項2】一般式(1)において、R1、R2及びR3が電
    子供与性基を置換基として有するアリール基である請求
    項1に記載の静電荷像現像用トナー。
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