JP3486527B2 - トナー - Google Patents

トナー

Info

Publication number
JP3486527B2
JP3486527B2 JP18484597A JP18484597A JP3486527B2 JP 3486527 B2 JP3486527 B2 JP 3486527B2 JP 18484597 A JP18484597 A JP 18484597A JP 18484597 A JP18484597 A JP 18484597A JP 3486527 B2 JP3486527 B2 JP 3486527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
condensate
mass
parts
toner
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18484597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1130879A (ja
Inventor
博英 谷川
雅己 藤本
努 小沼
博之 藤川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP18484597A priority Critical patent/JP3486527B2/ja
Publication of JPH1130879A publication Critical patent/JPH1130879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3486527B2 publication Critical patent/JP3486527B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録のような画像形成方法における静電荷潜像を顕像化す
るためのトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】トナーは、現像される静電潜像の極性に
応じて、正または負の電荷を有する必要がある。
【0003】トナーに電荷を保有せしめるためには、ト
ナーの成分である樹脂の摩擦帯電性を利用することも出
来るが、この方法ではトナーの帯電が安定しないので、
濃度の立ち上がりが遅く、カブリ易い。そこで、所望の
摩擦帯電性をトナーに付与するために電荷制御剤を添加
することが行われている。
【0004】今日、当該技術分野で知られている電荷制
御剤としては、負摩擦帯電性として、モノアゾ染料の金
属錯塩、ヒドロキシカルボン酸、ジカルボン酸、芳香族
ジオール等の金属錯塩、酸成分を含む樹脂等が知られて
いる。正摩擦帯電性として、ニグロシン染料、アジン染
料、トリフェニルメタン系染顔料、4級アンモニウム
塩、4級アンモニウム塩を側鎖に有するポリマー等が知
られている。
【0005】しかしながら、ニグロシン染料、トリフェ
ニルメタン系染顔料などは帯電的には好ましいものの、
摩擦帯電付与部材を汚染するなどして、帯電付与能力を
低下させ、耐久による濃度低下が生じることがあり、現
像スリーブやキャリア等の設計が困難であることがあっ
た。
【0006】また、4級アンモニウム塩、4級アンモニ
ウム塩を側鎖に有するポリマーなどはいずれも高温・高
湿になると帯電量が低下する傾向があり、環境依存性に
問題が生じやすく、特に磁性トナーにおいては十分な帯
電量が得られないものが多かつた。
【0007】従来、イミダゾールとアルデヒドの縮合物
は、特開平3−202856号公報、特開平5−100
487号公報に提案がなされている。しかしながら、こ
れらの公報に提案されているのは、鎖状の縮合物だけの
添加である。
【0008】また、従来トナーに添加してきた鎖状縮合
物は、トナー中へ分散させることが容易であるが、十分
な帯電量が得られない。特に、カラートナーに用いた場
合、トナー飛散が悪化することがある。また鎖状の縮合
物のものでは、帯電性の調整が容易とは言えなかった。
例えば、高い帯電量を得ようとすると、帯電の速度が低
下したり、逆に帯電速度を向上させようとすると、帯電
量が低下する傾向にあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、摩擦
帯電部材を汚染せず、摩擦帯電付与能力を低下させるこ
とが無いトナーを提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、耐久により帯電性の
低下がなく、安定した現像の行われるトナーを提供する
ことにある。
【0011】本発明の他の目的は、高湿下においても、
低湿下においても安定して帯電し、良好な現像の行われ
るトナーを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の構
成によって達成される。
【0013】少なくとも、結着樹脂とイミダゾール誘導
体化合物を含有するトナーにおいて、該イミダゾール誘
導体化合物がイミダゾールあるいはその誘導体とアルデ
ヒドの縮合物であって、該縮合物が環状縮合物あるいは
環状縮合物と鎖状縮合物の混合物であることを特徴とす
るトナーによって達成される。
【0014】ここで「ユニット数」とは、イミダゾール
単位を1ユニットして数え、イミダゾール単位の数をユ
ニット数とする。
【0015】
【発明の実施の形態】従来帯電制御剤として提案されて
きたイミダゾール縮合物は、鎖状物である。これに対し
て本発明は、環状の縮合物を少なくとも1種以上含有す
る。
【0016】このことによる第一の効果は、帯電の減衰
特性が好ましいものになる点である。帯電の減衰特性が
好ましいとは、具体的には放置した時に帯電が維持され
ることや、耐久時に過剰な帯電を持たないようにリーク
させることを言う。
【0017】また、ユニット数が異なる縮合物を少なく
とも2種以上含有することが好ましい。いろいろな大き
さの縮合物があることにより、大きな分子の間に小さい
分子が進入でき、結果的に分子間の電子伝導が変化する
ためと考えられる。
【0018】また、2種以上含有することにより、現像
後のトナーがまとまって挙動することが見出された。2
種以上の縮合物を含むことにより、転写性が良好にな
り、転写時に紙の凹凸に従って起こる転写不良が起こり
にくくなる。また、定着工程においても定着飛び散りが
低減する。これも、現像後の帯電の減衰と関係している
と思われる。
【0019】2種以上含有する第二の効果は、合成時の
収率が向上し、コストが低下する点である。これは、ユ
ニット数の異なる縮合物はそれぞれ反応に適したモノマ
ーの条件が異なる。よって、反応途中の残存モノマーは
そのどれかの条件に適合すれば良いので、反応に寄与し
ないモノマーが少なくなると考えられる。
【0020】また、ユニット数の異なる縮合物を2種以
上含有することにより、得られる粉体の結晶性が低下す
る。そのため、弱い力で微粒子にすることができ、結果
としてトナー樹脂への分散性が向上する。
【0021】これらの効果は、ユニット数が3種以上の
とき、より向上し、安定した帯電性が得られる。またこ
の時、1種の縮合物の存在比が90%以下であることが
好ましく、更には80%以下であることが好ましく、特
には70%以下であり、更には60%以下である時に、
前述の効果はより顕著に現れるようになる。
【0022】また、従来帯電制御剤として提案されてき
たものは、鎖状物である。鎖状の縮合物は、分散性に優
れるので、帯電性にやや劣るが、均一な帯電性が得られ
やすい。環状の化合物は、帯電性に優れるので、高い帯
電量が得られる。鎖状物の弊害は、環状の縮合物を用い
ることで改善される。
【0023】また、鎖状縮合物と環状縮合物を同時に用
いると、鎖状物の分散性の良さが活かされ、環状物の帯
電性の高さにさらに帯電の立ち上がりの速さも現れてく
る。鎖状の構造を有する縮合物は、一般の樹脂と同様に
比較的低温から軟化する。この成分と環状の成分が混ざ
ることで結果的に非常に良好な帯電性が得られる。これ
は以下のような現象であると思われる。環状の成分は、
高い帯電性を示す。一方、鎖状の成分は帯電量は高くな
いが、軟化しやすく、分散性が良い。さらにこの両者は
基本的に同じ骨格を有するので親和性があり、微細な混
合状態を形成されやすい。すなわち、鎖状の成分が環状
の成分の分散助剤となっていると考えられ、そのため均
一で高い帯電が達成できるのであろう。
【0024】このように本発明の縮合物をトナー中に含
有すると、トナーの帯電量分布が高いレベルで均一なも
のが得られる。そのため、高温高湿環境はトナー飛散の
生じやすい環境であるが、本発明の縮合物を含有するこ
とにより、トナー飛散が著しく低減する。
【0025】本発明の縮合物は、イミダゾール類とアル
デヒド類を無機アルカリ触媒存在下で、加熱することに
よって得ることができる。鎖状縮合物、環状縮合物を選
択的に得て、その後混合しても良い。選択的に得るため
には、アルカリ金属の添加条件を調整し、さらに洗浄、
抽出の条件を調整すれば良い。複数のアルカリ金属を添
加することで、ユニット数の異なる縮合物の種類を多く
することができる。鎖状縮合物や環状縮合物の混合物も
加熱温度、原料の添加時期、合成濃度等の合成条件、溶
媒、アルカリ金属の量、pHを調整することにより種々
のものが得られる。合成に使用される溶媒としてはメタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノールなどのアルコール類、エチレングリコー
ル、エチレングリコールアルキルエーテル、プロピレン
グリコールなどのグリコール類が好ましく用いられる。
また、洗浄、抽出に用いることのできる溶媒としては、
アセトン、メチルエチルケトン、アルコール、エーテ
ル、ヘキサン、ジオキサン、トルエン、クロロホルム、
テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシドなどが挙げ
られる。
【0026】本発明の鎖状縮合物の末端は、水素原子、
アルキル基、水酸基を含むアルキル基がよく、高湿環境
での帯電量において有利である水素、アルキル基が好ま
しい。例えば、一般式(IV)においては、一方がイミ
ダゾールに縮合し、一方は水素あるいは水酸基となり、
一般式(II)においては、一方がアルデヒドに縮合
し、一方は水素、アルキル基、ハイドロキシアルキル基
となる。
【0027】本発明の縮合物中の環状縮合物の存在比は
5%以上であるのが好ましい。さらに好ましくは5〜9
5%であるのが良い。さらに好ましくは10%〜90%
である。環状のものが5%より少ないと帯電性向上効果
が現れる処方が限定され、10%以上でないと、負帯電
性の強い樹脂での効果が小さくなる。また、鎖状のもの
が5〜95%含まれることにより、均一に分散すること
で現像に適した帯電に速く到達し、現像器に供給された
トナーが素早く入れ替わって消費されるようになる。1
0〜90%含むことにより、特に低湿環境での入れ替わ
りが速くなる。これにより、耐久した時に劣化したトナ
ーが発生しにくくなり、画質が向上する。また、過剰な
帯電を持つトナーの発生(いわゆるチャージアップ)が
低減し、画像濃度の推移も安定する。
【0028】なお、ここではユニット数1のものは鎖状
縮合物に含むものとする。ユニット数が同じであって
も、鎖状縮合物と環状縮合物はユニット数の違うものと
して扱う。また、縮合物を構成するそれぞれのユニット
の置換基Rnはユニット毎に、異なっていてもよいし、
同じであってもよく、その順列も任意で良い。
【0029】また本発明においては、縮合物が下記一般
式(I)、(II)、(III)、(IV)で表される
ユニットを含むこと好ましい。
【0030】
【化2】 [式中、R1及びR3は水素原子、置換基を有していても
よいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置
換基を有してもよいアルアルキル基又は置換基を有して
もよいアリサイクリック基を示し;R2は水素原子、置
換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有しても
よいアリール基、置換基を有してもよいアルアルキル
基、置換基を有してもよいアリサイクリック基、ハイド
ロキシ基を有するアルキル基又はハイドロキシ基を有す
るアルアルキル基を示し;R4は水素原子又は水酸基を
示し、式(II)及び(IV)は鎖状縮合物の末端ユニ
ットを表わす。] 本発明の縮合物の構造としては、一般式(I)〜(I
V)における置換基Rnにおいて、縮合反応を阻害しな
いものであれば、適用可能である。
【0031】一般式(I),(II)における置換基R
1では、アルキル基、置換基を有していても良い、アリ
ール基、アラルキル基、アリサイクリック基である場
合、帯電量の高さ、帯電の立ち上がりが良好になりやす
い。その中でも置換基を有していても良いアルキル基が
良く、さらに好ましくは炭素数21個以下のアルキル
基、特には炭素数1〜15個のアルキル基を有するもの
が、帯電の維持性が向上するので良い。また、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、ノニル基、
ウンデシル基、トリデシル基、ペンタデシル基、フェニ
ル基、ベンジル基を有することにより、適度な帯電量を
保持するようになり、転写、定着においても制御がしや
すくなる。このことにより転写、定着での画像の乱れが
低減する。
【0032】一般式(II)における置換基R2では、
水素原子が好ましいが、その他では、アルキル基、アラ
ルキル基、アリール基が良い。
【0033】一般式(III),(IV)における置換
基R3では、水素原子が好ましいが、その他ではメチル
基が縮合反応を阻害せず、トナー性能に有害な不純物が
含まれにくいので良い。
【0034】一般式(IV)における置換基R4では、
水素原子が好ましいが、その他では水酸基、シロキシ
基、アルキル基、シリル基が帯電量向上効果があり良
い。
【0035】置換基の異なる2種以上のユニットを有す
る縮合物も好ましい。2種以上用いることにより、得ら
れる粉体の結晶性がくずれ、トナーヘの分散性、帯電の
立ち上がり方を調整することができる。組合せとして
は、例えば炭素数の異なるアルキル基の組合せが良い。
【0036】本発明において、縮合物のユニット数とし
ては環状のものでは2以上、鎖状のものでは3以上のも
のを含む必要があり、さらには3〜50のものがよく、
さらには3〜30がよく、特に分散性の観点から3〜1
0個の縮合物を含むことが好ましい。
【0037】本発明の化合物をトナーに含有させる方法
としては、トナー内部に添加する方法と外添する方法が
ある。内添する場合の好ましい添加量としては、結着樹
脂100質量部に対して0.1〜10質量部、より好ま
しくは0.5〜5質量部の範囲で用いられる。また、外
添する場合は、0.01〜5質量部が好ましく、特にメ
カノケミカル的にトナー表面に固着させるのが好まし
い。
【0038】また本発明の化合物は、従来の技術で述べ
たような公知の電荷制御剤と組み合わせて使用すること
もできる。
【0039】以下に本発明の縮合物の具体的構造を例示
する。
【0040】存在比は、分子量分布をFD−MS(電解
脱離質量分析)を用いて測定し、m/zピークの強度比
を存在比として求める。各ユニットの分子量を計算し、
そのユニットで構成される縮合物の分子量を計算し、ユ
ニット構成を求める。
【0041】縮合物(1):以下のユニットから構成さ
れる縮合物の混合物 Aとホルムアルデヒドが出発原料
【0042】
【化3】 構造式の一例
【0043】
【化4】
【0044】
【表1】
【0045】縮合物(2):以下のユニットから構成さ
れる縮合物の混合物 Aとホルムアルデヒドが出発原料
【0046】
【化5】 構造式の一例
【0047】
【化6】
【0048】
【表2】
【0049】縮合物(3):以下のユニットから構成さ
れる縮合物の混合物 Aとホルムアルデヒドが出発原料
【0050】
【化7】 構造式の一例
【0051】
【化8】
【0052】
【表3】
【0053】縮合物(4):以下のユニットから構成さ
れる縮合物の混合物 Aとホルムアルデヒドが出発原料
【0054】
【化9】 構造式の一例
【0055】
【化10】
【0056】
【表4】
【0057】縮合物(5):以下のユニットから構成さ
れる縮合物の混合物 Aとホルムアルデヒドが出発原料
【0058】
【化11】 構造式の一例
【0059】
【化12】
【0060】
【表5】
【0061】縮合物(6):以下のユニットから構成さ
れる縮合物の混合物 Aとホルムアルデヒドが出発原料
【0062】
【化13】 構造式の一例
【0063】
【化14】
【0064】
【表6】
【0065】縮合物(7):以下のユニットから構成さ
れる縮合物の混合物 Aとホルムアルデヒドが出発原料
【0066】
【化15】 構造式の一例
【0067】
【化16】
【0068】
【表7】
【0069】縮合物(8):以下のユニットから構成さ
れる縮合物の混合物 Aとホルムアルデヒドが出発原料
【0070】
【化17】 構造式の一例
【0071】
【化18】
【0072】
【表8】
【0073】縮合物(9):以下のユニットから構成さ
れる縮合物の混合物 Aとホルムアルデヒドが出発原料
【0074】
【化19】 構造式の一例
【0075】
【化20】
【0076】
【表9】
【0077】縮合物(10):以下の2種のユニットか
ら選ばれる少なくとも一つのユニットから構成される縮
合物の混合物 連結基のところが水素であるイミダゾールとホルムアル
デヒドが出発原料
【0078】
【化21】 構造式の一例
【0079】
【化22】
【0080】
【表10】
【0081】縮合物(11):以下の2種のユニットか
ら選ばれる少なくとも一つのユニットから構成される縮
合物の混合物 連結基のところが水素であるイミダゾールとホルムアル
デヒドが出発原料
【0082】
【化23】 構造式の一例
【0083】
【化24】
【0084】
【表11】
【0085】縮合物(12):以下の3種のユニットか
ら選ばれる少なくとも一つのユニットから構成される縮
合物の混合物 連結基のところが水素であるイミダゾールとホルムアル
デヒドが出発原料
【0086】
【化25】 構造式の一例
【0087】
【化26】
【0088】
【表12】
【0089】縮合物(13):以下の3種のユニットか
ら選ばれる少なくとも一つのユニットから構成される縮
合物の混合物 連結基のところが水素であるイミダゾールとホルムアル
デヒドが出発原料
【0090】
【化27】 構造式の一例
【0091】
【化28】
【0092】
【表13】
【0093】縮合物(14):以下の4種のユニットか
ら選ばれる少なくとも一つのユニットから構成される縮
合物の混合物 連結基のところが水素であるイミダゾールとホルムアル
デヒドが出発原料
【0094】
【化29】 構造式の一例
【0095】
【化30】
【0096】
【表14】
【0097】縮合物(15):A群、B群のユニットか
ら選ばれる少なくとも一つのユニットから構成される縮
合物の混合物 連結基のところが水素であるイミダゾールとホルムアル
デヒド、アセトアルデヒドが出発原料
【0098】
【化31】 構造式の一例
【0099】
【化32】
【0100】
【表15】
【0101】縮合物(16):A群、B群のユニットか
ら選ばれる少なくとも一つのユニットから構成される縮
合物の混合物 連結基のところが水素であるイミダゾールとホルムアル
デヒド、アセトアルデヒドが出発原料
【0102】
【化33】 構造式の一例
【0103】
【化34】
【0104】
【表16】
【0105】縮合物(17):A群、B群のユニットか
ら選ばれる少なくとも一つのユニットから構成される縮
合物の混合物 連結基のところが水素であるイミダゾールとホルムアル
デヒド、アセトアルデヒドが出発原料
【0106】
【化35】 構造式の一例
【0107】
【化36】
【0108】
【表17】
【0109】縮合物(18):以下のユニットから構成
される縮合物の混合物 Aとアセトアルデヒドが出発原料
【0110】
【化37】 構造式の一例
【0111】
【化38】
【0112】
【表18】
【0113】縮合物(19):以下のユニットから構成
される縮合物の混合物 Aとベンズアルデヒドが出発原料
【0114】
【化39】 構造式の一例
【0115】
【化40】
【0116】
【表19】
【0117】縮合物(20):以下のユニットから構成
される縮合物の混合物 Aとプロピオンアルデヒドが出発原料
【0118】
【化41】 構造式の一例
【0119】
【化42】
【0120】
【表20】
【0121】また近年はトナー粒径の小径化が進んでき
ており、体積平均粒径10μm以下のような場合でも、
帯電均一性が促進され、トナーの凝集性も軽減され、画
像濃度の向上、カブリの改善等現像性が向上する。特に
体積平均粒径6.0μm以下のトナーにおいてはその効
果は顕著であり、極めて高精細な画像が得られる。体積
平均粒径は2.5μm以上である方が十分な画像濃度が
得られて好ましい。一方でトナーの小粒径化が進むと縮
合物の遊離も生じやすくなるが、本発明のトナーは本発
明のワックスにより分散性に優れているので、良好な現
像性が維持される。
【0122】本発明のトナーの体積平均粒径は、コール
ターマルチサイザー(コールター社製)を用い、電解液
はISOTON R−II(1%NaCl水溶液、コー
ルターサイエンティフィックジャパン社製)を用いて測
定する。測定法としては、前記電解水溶液100〜15
0ml中に分散剤として界面活性剤を0.1〜5ml加
え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁し
た電解液は超音波分散機で約1〜3分間分散処理を行
い、前記測定装置により、体積、個数を測定して、体積
平均粒径を算出する。
【0123】体積平均粒径が6μm以上の場合は100
μmのアパーチャーを用い2〜60μmの粒子を測定
し、体積平粒径6〜2.5μmの場合は50μmのアパ
ーチャーを用い1〜30μmの粒子を測定し、体積平均
粒径2.5μm未満の場合は30μmのアパーチャーを
用い0.6〜18μmの粒子を測定する。
【0124】本発明で磁性トナーを得るときに用いられ
る磁性体は、マグネタイト、マグヘマイト、フェライト
等の磁性酸化鉄、鉄、コバルト、ニッケルの様な金属あ
るいはこれらの金属とアルミニウム、コバルト、銅、
鉛、マグネシウム、錫、亜鉛、アンチモン、ベリリウ
ム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セ
レン、チタン、タングステン、バナジウム等の金属の合
金及びその混合物があげられる。
【0125】これらの磁性体は平均粒径1.0μm以下
が好ましく、さらには0.1〜0.5μmのものが好ま
しい。BET比表面積は2〜40mm2/gのものが用
いられる。形状には特に制限はなく、任意の形状のもの
が用いられる。磁気特性としては磁場795.8kA/
m下で飽和磁化が10〜200Am2/kg、残留磁化
が1〜100Am2/kg、抗磁力が1〜30kA/m
であるものが用いられる。これらの磁性体は結着樹脂1
00質量部に対し、20〜200質量部で用いられる。
【0126】本発明の磁性酸化鉄中の元素量は、蛍光X
線分析装置SYSTEM3080(理学電機工業(株)
社製)を使用し、JIS K0119蛍光X線分析通則
に従って、蛍光X線分析を行なうことにより測定した。
また、個数平均径は透過電子顕微鏡により拡大撮影した
写真をデジタイザー等で測定することにより求めること
が出来る。
【0127】本発明のトナーに使用される結着樹脂とし
ては、下記の重合体の使用が可能である。
【0128】例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロル
スチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレンおよびそ
の置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共
重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン
−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエ−テル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イン
デン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹
脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリ酢酸ビニール、シリコーン樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エ
ポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テ
ルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂などが
使用できる。好ましい結着樹脂としては、スチレン系共
重合体もしくはポリエステル樹脂がある。
【0129】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えばアクリル酸、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−
2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル
酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリ
ル、メタクリルニトリル、アクリルアミドなどのような
二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;
例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチルなどのような二重結合を有す
るジカルボン酸およびその置換体;例えば塩化ビニル、
酢酸ビニル、安息香酸ビニルなどのようなビニルエステ
ル類;例えばエチレン、プロピレン、ブチレンなどのよ
うなエチレン系オレフィン類;例えばビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトンなどのようなビニルケトン
類;例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテルなどのようなビニルエー
テル類;等のビニル単量体が単独もしくは2つ以上用い
られる。
【0130】スチレン系重合体またはスチレン系共重合
体は架橋されていてもよくまた混合樹脂でもかまわな
い。
【0131】結着樹脂の架橋剤としては、主として2個
以上の重合可能な二重結合を有する化合物を用いてもよ
い。例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタリンな
どのような芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリ
コールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリ
レート、1,3−ブタンジオールジメタクリレートなど
のような二重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジ
ビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィ
ド、ジビニルスルホンなどのジビニル化合物;および3
個以上のビニル基を有する化合物;が単独もしくは混合
物として用いられる。
【0132】該スチレン系共重合体の合成方法として
は、塊状重合法,溶液重合法,懸濁重合法及び乳化重合
法のいずれでも良い。
【0133】塊状重合法では、高温で重合させて停止反
応速度を早めることで、低分子量の重合体を得ることも
できるが、反応をコントロールしにくい問題点がある。
溶液重合法では溶媒によるラジカルの連鎖移動の差を利
用して、また開始剤量や反応温度を調節することで低分
子量重合体を温和な条件で容易に得ることができ、GP
Cのクロマトグラムにおいて分子量5,000〜10万
の領域に分子量の極大値を有する低分子量重合体を得る
時には好ましい。
【0134】溶液重合で用いる溶媒としては、キシレ
ン、トルエン、クメン、酢酸セロソルブ、イソプロピル
アルコール、ベンゼン等が用いられる。スチレンモノマ
ー混合物の場合はキシレン、トルエン又はクメンが好ま
しい。重合生成するポリマーによって適宜選択される。
【0135】反応温度としては、使用する溶媒、開始
剤、重合するポリマーによって異なるが、70℃〜23
0℃で行なうのが良い。溶液重合においては溶媒100
質量部に対してモノマー30質量部〜400質量部で行
なうのが好ましい。
【0136】更に、重合終了時に溶液中で他の重合体を
混合することも好ましく、数種の重合体をよく混合でき
る。
【0137】また、GPCのクロマトグラムにおいて分
子量100,000以上の領域に分子量の極大値を有す
る高分子量重合体や架橋重合体を得る重合法としては、
乳化重合法や懸濁重合法が好ましい。
【0138】このうち、乳化重合法は、水にほとんど不
溶の単量体(モノマー)を乳化剤で小さい粒子として水
相中に分散させ、水溶性の重合開始剤を用いて重合を行
なう方法である。この方法では反応熱の調節が容易であ
り、重合の行なわれる相(重合体と単量体からなる油
相)と水相とが別であるから停止反応速度が小さく、そ
の結果重合速度が大きく、高重合度のものが得られる。
さらに、重合プロセスが比較的簡単であること、及び重
合生成物が微細粒子であるために、トナーの製造におい
て、着色剤及び荷電制御剤その他の添加物との混合が容
易であること等の理由から、トナー用バインダー樹脂の
製造方法として他の方法に比較して有利である。
【0139】しかし、添加した乳化剤のため生成重合体
が不純になり易く、重合体を取り出すには塩析などの操
作が必要であるので懸濁重合が簡便な方法である。
【0140】懸濁重合においては、水系溶媒100質量
部に対して、モノマー100質量部以下(好ましくは1
0〜90質量部)で行なうのが良い。使用可能な分散剤
としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコー
ル部分ケン化物、リン酸カルシウム等が用いられ、水系
溶媒に対するモノマー量等で適当量があるが、一般に水
系溶媒100質量部に対して0.05〜1質量部で用い
られる。重合温度は50〜95℃が適当であるが、使用
する開始剤、目的とするポリマーによって適宜選択すべ
きである。また開始剤種類としては、水に不溶或は難溶
のものであれば用いることが可能である。
【0141】これらの重合法において使用する開始剤と
しては、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート、クミンパーピバレート、t−ブチルパーオキシラ
ウレート、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパー
オキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ジ−t−ブ
チルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、2,2’−アゾビスイソ
ブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチ
ロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ
−2,4−ジメチルバレロニトリル)、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シ
クロヘキサン、1,4−ビス(t−ブチルパーオキシカ
ルボニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブチル
パーオキシ)オクタン、n−ブチル4,4−ビス(t−
ブチルパーオキシ)バリレート、2,2−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)ブタン、1,3−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパ
ーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルジパーオキシイソ
フタレート、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパ
ーオキシシクロヘキシル)プロパン、ジ−t−ブチルパ
ーオキシα−メチルサクシネート、ジ−t−ブチルパー
オキシジメチルグルタレート、ジ−t−ブチルパーオキ
シヘキサヒドロテレフタレート、ジ−t−ブチルパーオ
キシアゼラート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジエチレングリコール−
ビス(t−ブチルパーオキシカーボネート)、ジ−t−
ブチルパーオキシトリメチルアジペート、トリス(t−
ブチルパーオキシ)トリアジン、ビニルトリス(t−ブ
チルパーオキシ)シラン等が挙げられ、これらが単独あ
るいは併用して使用できる。
【0142】その使用量はモノマー100質量部に対
し、0.05質量部以上(好ましくは0.1〜15質量
部)の濃度で用いられる。
【0143】本発明に用いられるポリエステル樹脂の組
成は以下の通りである。
【0144】2価のアルコール成分としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、また
(A)式で表わされるビスフェノール及びその誘導体;
【0145】
【化43】
【0146】(式中、Rはエチレンまたはプロピレン基
であり、x,yはそれぞれ0以上の整数であり、かつ、
x+yの平均値は0〜10である。)
【0147】また(B)式で示されるジオール類;
【0148】
【化44】
【0149】(式中、R’は−CH2CH2−又は
【0150】
【化45】 であり、x’,y’は0以上の整数であり、かつ、x’
+y’の平均値は0〜10である。)が挙げられる。
【0151】2価の酸成分としては、例えばフタル酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸などのベン
ゼンジカルボン酸類又はその無水物、低級アルキルエス
テル;こはく酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸などのアルキルジカルボン酸類又はその無水物、低級
アルキルエステル;n−ドデセニルコハク酸、n−ドデ
シルコハク酸などのアルケニルコハク酸類もしくはアル
キルコハク酸類、又はその無水物、低級アルキルエステ
ル;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸
などの不飽和ジカルボン酸類又はその無水物、低級アル
キルエステル;等のジカルボン酸類及びその誘導体が挙
げられる。
【0152】また、架橋成分としても働く3価以上のア
ルコール成分と3価以上の酸成分を併用することが好ま
しい。
【0153】3価以上の多価アルコール成分としては、
例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロ
ール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、
1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタン
トリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオ
ール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,
3,5−トリヒドロキシベンゼン等が挙げられる。
【0154】また、本発明における3価以上の多価カル
ボン酸成分としては、例えばトリメリット酸、ピロメリ
ット酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,
2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタ
レントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカル
ボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,
5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル
−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テト
ラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−
オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、及び
これらの無水物、低級アルキルエステル;次式
【0155】
【化46】
【0156】(式中、Xは炭素数1以上の側鎖を1個以
上有する炭素数1〜30のアルキレン基又はアルケニレ
ン基)で表わされるテトラカルボン酸等、及びこれらの
無水物、低級アルキルエステル等の多価カルボン酸類及
びその誘導体が挙げられる。
【0157】本発明に用いられるアルコール成分として
は40〜60mol%、好ましくは45〜55mol
%、酸成分としては60〜40mol%、好ましくは5
5〜45mol%であることが好ましい。
【0158】また3価以上の多価の成分は、全成分中の
1〜60mol%であることも好ましい。
【0159】該ポリエステル樹脂も通常一般に知られて
いる縮重合によって得られる。
【0160】本発明に係るトナー中には上記結着樹脂成
分の他に、該結着樹脂成分の含有量より少ない割合で以
下の化合物を含有させてもよい。例えばシリコーン樹
脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキ
シ樹脂、ポリビニルブチラール、ロジン、変性ロジン、
テルペン樹脂、フェノール樹脂、2種以上のα−オレフ
ィンの共重合体などが挙げられる。
【0161】本発明の該トナーに用いられる結着樹脂の
ガラス転移点(Tg)は好ましくは45〜80℃、より
好ましくは50〜70℃である。
【0162】本発明のトナーに含有されるワックスは、
低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、オレ
フィンの共重合物、マイクロクリスタリンワックス、パ
ラフィンワックス、サゾールワックスなどの脂肪族炭化
水素系ワックス;酸化ポリエチレンワックスなどの脂肪
族炭化水素系ワックスの酸化物;または、それらのブロ
ック共重合物;カルナバワックス、モンタン酸エステル
ワックスなどの脂肪酸エステルを主成分とするワックス
類;脱酸カルナバワックスなどの脂肪酸エステル類を一
部または全部を脱酸化したものなどが挙げられる。さら
に、パルミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸、あるい
は更に長鎖のアルキル基を有する長鎖アルキルカルボン
酸類などの、飽和直鎖脂肪酸類;ブランジン酸、エレオ
ステアリン酸、バリナリン酸などの不飽和脂肪酸類;ス
テアリンアルコール、アラルキルアルコール、ベヘニル
アルコール、カルナウビルアルコール、セリルアルコー
ル、メリシルアルコール、あるいは更に長鎖のアルキル
基を有する長鎖アルキルアルコール類などの飽和アルコ
ール類;ソルビトールなどの多価アルコール類;リノー
ル酸アミド、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミドなど
の脂肪酸アミド類;メチレンビスステアリン酸アミド、
エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウリン
酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミドなど
の飽和脂肪酸ビスアミド類、エチレンビスオレイン酸ア
ミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N,N’
−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N’−ジオレイル
セバシン酸アミドなどの、不飽和脂肪酸アミド類;m−
キシレンビスステアリン酸アミド、N,N’−ジステア
リルイソフタル酸アミドなどの芳香族系ビスアミド類;
脂肪族炭化水素系ワックスにスチレンやアクリル酸など
のビニル系モノマーを用いてグラフト化させたワックス
類;ベヘニン酸モノグリセリドなどの脂肪酸と多価アル
コールの部分エステル化物;植物性油脂の水素添加など
によって得られるヒドロキシル基を有するメチルエステ
ル化合物などが挙げられる。
【0163】好ましく用いられるワックスは、アルキレ
ンを高圧下でラジカル重合あるいは低圧下でチーグラー
触媒又はその他の触媒を用いて重合した低分子量のアル
キレンポリマー、高分子量のアルキレンポリマーを熱分
解して得られるアルキレンポリマー、アルキレンポリマ
ーを重合する際に副生する低分子量アルキレンポリマー
を分離精製したもの、一酸化炭素,水素からなる合成ガ
スからアーゲ法により得られる炭化水素の蒸留残分か
ら、あるいは、これらを水素添加して得られる合成炭化
水素などから、特定の成分を抽出分別したワックスが用
いられ、酸化防止剤が添加されていてもよい。あるい
は、直鎖状のアルコール、脂肪酸、酸アミド、エステル
あるいは、モンタン系誘導体である。また、脂肪酸等の
不純物を予め除去してあるものも好ましい。
【0164】中でも好ましいものは、エチレンなどのオ
レフィンを重合したもの及びこの時の副生成物、フィッ
シャートロプシュワックスなどの炭素数が数千ぐらいま
での炭化水素を母体とするものが良い。また、炭素数が
数百ぐらいまでの末端に水酸基をもつ長鎖アルキルアル
コールも好ましい。更に、アルコールにアルキレンオキ
サイドを付加したものも好ましく用いられる。
【0165】そして、これらのワックスから、プレス発
汗法、溶剤法、真空蒸留、超臨界ガス抽出法、分別結晶
化(例えば、融液晶析及び結晶ろ別)等を利用して、ワ
ックスを分子量により分別し、分子量分布をシャープに
したワックスは、必要な融解挙動範囲の成分が占める割
合が多くなるので更に好ましい。
【0166】本発明のトナーに外添して用いられる無機
微粉体としては、シリカ、アルミナ、酸化チタン等の無
機酸化物や、カーボンブラック、フッ化カーボンなどが
粒径の細かい粒子を作りやすい点で好ましい。
【0167】シリカ、アルミナ、酸化チタンは、トナー
表面に分散させた時に細かい粒子となる方が流動性付与
性が高くなるので好ましい。平均粒径としては5〜20
0nmになるものが良く、さらに好ましくは10〜10
0nmが良い。BET法で測定した窒素吸着による比表
面積では20m2/g以上(特に30〜400m2/g)
の範囲のものが母体微粉体として好ましく、表面処理さ
れた微粉体としては、10m2/g以上(特に20〜3
00m2/g)の範囲のものが好ましい。
【0168】これらの微粉体の適用量は、磁性トナー重
量に対して、0.03〜5%添加した時に適切な表面被
覆率になる。
【0169】本発明に用いる無機微粉体の疎水化度とし
ては、30%以上の値を示すのが好ましい。疎水化処理
剤としては、含ケイ素表面処理剤であるシラン化合物と
シリコーンオイルが好ましい。
【0170】例えば、ジメチルジメトキシシラン、トリ
メチルエトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン等の
ようなアルキルアルコキシシランや、ジメチルジクロル
シラン、トリメチルクロルシラン、アリルジメチルクロ
ルシラン、ヘキサメチルジシラザン、アリルフェニルジ
クロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ビニル
トリエトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ジビ
ニルジクロルシラン、ジメチルビニルクロルシラン等の
シラン化合物を用いることができる。
【0171】また、以下の正帯電性のものも、帯電量の
調整等のため用いても良い。アミノプロピルトリメトキ
シシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、ジメチ
ルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジエチルアミノ
プロピルトリメトキシシラン、ジプロピルアミノプロピ
ルトリメトキシシラン、ジブチルアミノプロピルトリメ
トキシシラン等のシランカップリング剤や、アミノ変性
のシリコーンオイル等を用いることができる。
【0172】また、現像性、耐久性を向上させるために
次の無機粉体を添加することも好ましい。マグネシウ
ム、亜鉛、アルミニウム、セリウム、コバルト、鉄、ジ
ルコニウム、クロム、マンガン、ストロンチウム、錫、
アンチモンなどの金属酸化物;チタン酸カルシウム、チ
タン酸マグネシウム、チタン酸ストロンチウムなどの複
合金属酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭
酸アルミニウム等の金属塩;カオリンなどの粘土鉱物;
アパタイトなどリン酸化合物;炭化ケイ素、窒化ケイ素
などのケイ素化合物;カーボンブラックやグラファイト
などの炭素粉末が挙げられる。なかでも、酸化亜鉛、酸
化アルミニウム、酸化コバルト、二酸化マンガン、チタ
ン酸ストロンチウム、チタン酸マグネシウムなどが好ま
しい。
【0173】更に次のような滑剤粉末を添加することも
できる。テフロン、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素
樹脂;フッ化カーボンなどのフッ素化合物が挙げられ
る。
【0174】本発明のトナーは、キャリアと併用して二
成分現像剤として用いることができ、二成分現像方法に
用いる場合のキャリアとしては、従来知られているもの
がすべて使用可能であるが、具体的には、表面酸化また
は未酸化の鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、クロ
ム、希土類等の金属及びそれらの合金または酸化物など
の平均粒径20〜300μmの粒子が使用される。
【0175】またそれらキャリア粒子の表面に、スチレ
ン系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素
系樹脂、ポリエステル樹脂等の物質を付着または被覆さ
せたもの等が好ましく使用される。
【0176】本発明のトナーに使用し得る着色剤として
は、任意の適当な顔料又は染料があげられる。トナーの
着色剤としては、例えば顔料としてカーボンブラック、
アニリンブラック、アセチレンブラック、ナフトールイ
エロー、ハンザイエロー、ローダミンレーキ、アリザリ
ンレーキ、ベンガラ、フタロシアニンブルー、インダン
スレンブルー等がある。これらは定着画像の光学濃度を
維持するのに必要充分な量が用いられ、樹脂100質量
部に対し0.1〜20質量部、好ましくは0.2〜10
質量部の添加量が良い。また同様の目的で、更に染料が
用いられる。例えばアゾ系染料、アントラキノン系染
料、キサンテン系染料、メチン系染料があり樹脂100
質量部に対し、0.1〜20質量部、好ましくは0.3
〜10質量部の添加量が良い。
【0177】本発明に係る静電荷像現像用トナーを作製
するには結着樹脂、縮合物、着色剤としての顔料、又は
染料、磁性体、ワックス、必要に応じてその他の荷電制
御剤、その他の添加剤等を、ヘンシェルミキサー、ボー
ルミル等の混合機により充分混合してから加熱ロール、
ニーダー、エクストルーダーの如き熱混練機を用いて溶
融混練して樹脂類を互いに相溶せしめた中に縮合物、顔
料、染料、磁性体を分散又は溶解せしめ、冷却固化後粉
砕及び分級を行って本発明に係るところのトナーを得る
ことが出来る。
【0178】さらに必要に応じ所望の添加剤をヘンシェ
ルミキサー等の混合機により充分混合し、本発明に係る
静電荷像現像用トナーを得ることができる。
【0179】
【実施例】以下、具体的実施例によって本発明を説明す
るが、本発明はなんらこれに限定されるものではない。
【0180】 <実施例1> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 90質量部 ・縮合物(1) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0181】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によって
溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッターミル
で粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した多分
割分級機を用いて分級し、体積平均粒径7.4μmの磁
性トナーを得た。この磁性トナー100質量部に対し、
アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90m2
/gのシリカを0.8質量部外添混合した。
【0182】この磁性トナーを、市販の電子写真複写機
NP−4080(キヤノン株式会社製)を用いて、23
℃,5%Rhの環境と30℃,80%Rhの環境で2
0,000枚の複写試験を行った。その結果、両環境で
画像濃度が高くカブリのない高精細な画像が得られた。
その詳細は表22及び23に記す。
【0183】画像濃度はマクベス濃度計(マクベス社
製)でSPIフィルターを使用して、反射濃度を測定を
行い、5mm丸(5φ)の画像を測定した。カブリは反
射濃度計(リフレクトメーターモデルTC−6DS東京
電色社製)を用いて行い、画像形成後の白地部反射濃度
最悪値をDs、画像形成前の転写材の反射平均濃度をD
rとし、Ds−Drをカブリ量としてカブリの評価を行
った。数値の少ない方がカブリ抑制が良い。画質の評価
としては、画像比率が5〜100%の5%毎の20階調
の網点画像を複写し、何階調表現できるかで評価した。
階調数が多いほど高精細に複写できたことになる。
【0184】 <実施例2> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 90質量部 ・縮合物(2) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0185】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によって
溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッターミル
で粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した多分
割分級機を用いて分級し、体積平均粒径7.3μmの磁
性トナーを得た。この磁性トナー100質量部に対し、
アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90m2
/gのシリカを0.8質量部外添混合した。
【0186】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0187】 <実施例3> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 90質量部 ・縮合物(3) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0188】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によって
溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッターミル
で粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した多分
割分級機を用いて分級し、体積平均粒径7.6μmの磁
性トナーを得た。この磁性トナー100質量部に対し、
アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90m2
/gのシリカを0.8質量部外添混合した。
【0189】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0190】 <実施例4> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 90質量部 ・縮合物(4) 2質量部 ・フィッシャートロプシュヮックス 4質量部
【0191】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によって
溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッターミル
で粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した多分
割分級機を用いて分級し、体積平均粒径7.2μmの磁
性トナーを得た。この磁性トナー100質量部に対し、
アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90m2
/gのシリカを0.8質量部外添混合した。
【0192】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0193】 <実施例5> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 90質量部 ・縮合物(5) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0194】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によって
溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッターミル
で粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した多分
割分級機を用いて分級し、体積平均粒径7.3μmの磁
性トナーを得た。この磁性トナー100質量部に対し、
アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90m2
/gのシリカを0.8質量部外添混合した。
【0195】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0196】 <実施例6> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 90質量部 ・縮合物(6) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0197】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によって
溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッターミル
で粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した多分
割分級機を用いて分級し、体積平均粒径7.7μmの磁
性トナーを得た。この磁性トナー100質量部に対し、
アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90m2
/gのシリカを0.8質量部外添混合した。
【0198】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0199】 <実施例7> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 90質量部 ・縮合物(7) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0200】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によって
溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッターミル
で粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した多分
割分級機を用いて分級し、体積平均粒径7.5μmの磁
性トナーを得た。この磁性トナー100質量部に対し、
アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90m2
/gのシリカを0.8質量部外添混合した。
【0201】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0202】 <実施例8> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 90質量部 ・縮合物(8) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0203】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によって
溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッターミル
で粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した多分
割分級機を用いて分級し、体積平均粒径6.6μmの磁
性トナーを得た。この磁性トナー100質量部に対し、
アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90m2
/gのシリカを0.9質量部、チタン酸ストロンチウム
を1.0質量部外添混合した。
【0204】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0205】 <実施例9> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 90質量部 ・縮合物(9) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0206】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によっ
て、溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッター
ミルで粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で
粉砕し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した
多分割分級機を用いて分級し、体積平均粒径6.4μm
の磁性トナーを得た。磁性トナー100質量部に対し、
アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90mm
2/gのシリカを0.9質量部、チタン酸ストロンチウ
ムを1.0質量部外添混合した。
【0207】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0208】 <実施例10> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 90質量部 ・縮合物(10) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0209】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によって
溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッターミル
で粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した多分
割分級機を用いて分級し、体積平均粒径6.6μmの磁
性トナーを得た。この磁性トナー100質量部に対し、
アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90m2
/gのシリカを0.9質量部、チタン酸ストロンチウム
を1.0質量部外添混合した。
【0210】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0211】 <実施例11> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 100質量部 ・縮合物(11) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0212】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によって
溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッターミル
で粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した多分
割分級機を用いて分級し、体積平均粒径5.6μmの磁
性トナーを得、磁性トナー100質量部に対し、アミノ
変性シリコーンで疎水化処理したBET90m2/gの
シリカを1.0質量部、チタン酸ストロンチウムを1.
0質量部、ポリフッ化ビニリデンを0.2質量部外添混
合した。
【0213】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0214】 <実施例12> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 100質量部 ・縮合物(14) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0215】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によっ
て、溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッター
ミルで粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で
粉砕し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した
多分割分級機を用いて分級し、体積平均粒径5.7μm
の磁性トナーを得た。この磁性トナー100質量部に対
し、アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90
2/gのシリカを1.0質量部、チタン酸ストロンチ
ウムを1.0質量部、ポリフッ化ビニリデンを0.2質
量部外添混合した。
【0216】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0217】 <実施例13> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 100質量部 ・縮合物(15) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0218】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によっ
て、溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッター
ミルで粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で
粉砕し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した
多分割分級機を用いて分級し、体積平均粒径5.8μm
の磁性トナーを得た。この磁性トナー100質量部に対
し、アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90
2/gのシリカを1.0質量部、チタン酸ストロンチ
ウムを1.0質量部、ポリフッ化ビニリデンを0.2質
量部外添混合した。
【0219】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0220】 <実施例14> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・銅フタロシアニン 3.5質量部 ・縮合物(17) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 2質量部
【0221】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によって
溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッターミル
で粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した多分
割分級機を用いて分級し、体積平均粒径8.5μmのト
ナーを得た。このトナー100質量部に対し、アミノ変
性シリコーンで疎水化処理したBET90m2/gのシ
リカを1.0質量部、ポリフッ化ビニリデンを0.5質
量部外添混合した。
【0222】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。なお評価機には市販の電子写真複写機PC−
770(キヤノン株式会社製)を用い1000枚の複写
試験を行った。その結果を表22及び23に記す。
【0223】 <実施例15> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・CIピグメントレッド112 5質量部 ・縮合物(18) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 2質量部
【0224】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によっ
て、溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッター
ミルで粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で
粉砕し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した
多分割分級機を用いて分級し、体積平均粒径8.6μm
のトナーを得た。このトナー100質量部に対し、アミ
ノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90m2/g
のシリカを1.0質量部、ポリフッ化ビニリデンを0.
5質量部外添混合した。
【0225】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。なお評価機には市販の電子写真複写機PC−
770(キヤノン株式会社製)を用い1000枚の複写
試験を行った。その結果を表22及び23に記す。
【0226】 <比較例1> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 90質量部 ・縮合物(21) 2質量部 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0227】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によっ
て、溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッター
ミルで粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で
粉砕し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した
多分割分級機を用いて分級し、体積平均粒径7.8μm
磁性トナーを得た。この磁性トナー100質量部に対
し、アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90
2/gのシリカを0.8質量部外添混合した。
【0228】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0229】縮合物(21)はユニット出発原料が縮合
物1と同じで、縮合物構成が以下のもの
【0230】
【表21】
【0231】 <比較例2> ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100質量部 ・マグネタイト 90質量部 ・4級アンモニウム塩 2質量部
【0232】
【化47】 ・フィッシャートロプシュワックス 4質量部
【0233】上記材料をヘンシェルミキサーで前混合し
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によっ
て、溶融混練した。得られた混練物を冷却し、カッター
ミルで粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で
粉砕し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した
多分割分級機を用いて分級し、体積平均粒径7.8μm
磁性トナーを得た。この磁性トナー100質量部に対
し、アミノ変性シリコーンで疎水化処理したBET90
2/gのシリカを0.8質量部外添混合した。
【0234】このトナーを実施例1と同様にして評価を
行なった。その結果を表22及び23に記す。
【0235】
【表22】
【0236】
【表23】
【0237】
【発明の効果】本発明のトナーは、摩擦帯電部材を汚染
せず摩擦帯電付与能力を低下させることの無いトナーで
あり、現像性の安定化に効果を発揮する。すなわち、耐
久により帯電性の低下がなく安定した現像の行われるト
ナーとすることができる。更に、高湿下においても、低
湿下においても安定して帯電し、良好な現像を行う事が
できる。
フロントページの続き (72)発明者 藤川 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−87165(JP,A) 特開 平3−202856(JP,A) 特開 平5−100487(JP,A) 特開 平7−301955(JP,A) 特開 平5−255336(JP,A) 特開 平7−239527(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 - 9/097 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、結着樹脂及びイミダゾール
    誘導体化合物を含有するトナーにおいて、該イミダゾー
    ル誘導体化合物がイミダゾールあるいはその誘導体とア
    ルデヒドとの縮合物であって、該縮合物が環状縮合物あ
    るいは環状縮合物と鎖状縮合物との混合物であることを
    特徴とするトナー。
  2. 【請求項2】 該イミダゾール誘導体化合物が、ユニッ
    ト数の異なる縮合物を少なくとも2種以上含有すること
    を特徴とする請求項1に記載のトナー。
  3. 【請求項3】 該イミダゾール誘導体化合物が、ニッ
    ト数の異なる縮合物を少なくとも3種以上含有し、該縮
    合物が環状縮合物と鎖状縮合物の混合物であることを特
    徴とする請求項1または2に記載のトナー。
  4. 【請求項4】 該縮合物が、下記一般式(I)、(I
    I)、(III)及び(IV)で表わされるユニットか
    らなる群から選択されるユニットを含むことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載のトナー。 【化1】 [式中、R1及びR3は水素原子、置換基を有していても
    よいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置
    換基を有してもよいアルアルキル基又は置換基を有して
    もよいアリサイクリック基を示し;R2は水素原子、置
    換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有しても
    よいアリール基、置換基を有してもよいアルアルキル
    基、置換基を有してもよいアリサイクリック基、ハイド
    ロキシ基を有するアルキル基又はハイドロキシ基を有す
    るアルアルキル基を示し;R4は水素原子又は水酸基を
    示し、式(II)及び(IV)は鎖状縮合物の末端ユニ
    ットを表わす。]
  5. 【請求項5】 該トナーの体積平均粒径が6.0μm以
    下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載のトナー。
JP18484597A 1997-07-10 1997-07-10 トナー Expired - Fee Related JP3486527B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18484597A JP3486527B2 (ja) 1997-07-10 1997-07-10 トナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18484597A JP3486527B2 (ja) 1997-07-10 1997-07-10 トナー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1130879A JPH1130879A (ja) 1999-02-02
JP3486527B2 true JP3486527B2 (ja) 2004-01-13

Family

ID=16160328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18484597A Expired - Fee Related JP3486527B2 (ja) 1997-07-10 1997-07-10 トナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3486527B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000267359A (ja) * 1999-03-19 2000-09-29 Canon Inc トナー及び画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1130879A (ja) 1999-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1160631B1 (en) Toner
JP6700779B2 (ja) トナー
JP3413029B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3450672B2 (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法及び静電荷像現像用トナー
JP3486527B2 (ja) トナー
JP3976914B2 (ja) トナー
JP3535674B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2005107066A (ja) トナー
JP3927722B2 (ja) トナー
JP3710336B2 (ja) トナー
JPH1124304A (ja) 静電荷像現像用磁性トナー
JP3768667B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3710250B2 (ja) 静電荷像現像用磁性トナー
JP4095260B2 (ja) トナー
JP3478704B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3950574B2 (ja) トナー
JP3630940B2 (ja) 磁性トナー
JP3817410B2 (ja) トナー
JP3086994B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2003122044A (ja) トナー
JP3634572B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3884889B2 (ja) 乾式トナー
JP3559674B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3261565B2 (ja) 画像形成方法及び静電荷像現像用トナー
JP3581496B2 (ja) 静電荷像現像用トナー

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031014

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071024

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101024

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees