JPH11214991A - 位相同期回路 - Google Patents
位相同期回路Info
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- JPH11214991A JPH11214991A JP10023923A JP2392398A JPH11214991A JP H11214991 A JPH11214991 A JP H11214991A JP 10023923 A JP10023923 A JP 10023923A JP 2392398 A JP2392398 A JP 2392398A JP H11214991 A JPH11214991 A JP H11214991A
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な回路を内蔵するだけで基準入力信号断時
にも同期を維持可能とするPLL回路を提供することを
目的とする。 【解決手段】PLL回路は、PC1と、LPF2と、S
W12と、VCO3と、DIV4とを夫々ループ状に接
続すると共に、SW12の片方の端子にはVref13
を接続し、又、SW12はDET9により制御するよう
接続することにより構成する。
にも同期を維持可能とするPLL回路を提供することを
目的とする。 【解決手段】PLL回路は、PC1と、LPF2と、S
W12と、VCO3と、DIV4とを夫々ループ状に接
続すると共に、SW12の片方の端子にはVref13
を接続し、又、SW12はDET9により制御するよう
接続することにより構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位相同期回路(以
下、PLL回路と記す)に関し、特にディジタル通信網
においてクロック分配器又は受信信号から装置内クロッ
クを生成するPLL回路に関する。
下、PLL回路と記す)に関し、特にディジタル通信網
においてクロック分配器又は受信信号から装置内クロッ
クを生成するPLL回路に関する。
【0002】
【従来の技術】同期ディジタル通信網においては、網内
の周波数を全て統一することがなされ、各伝送装置は、
網内共通のクロック分配器からクロックの供給を受けて
動作する。又、各伝送装置は、供給を受けたクロックや
受信データを基に所望の装置内クロックを生成するため
にPLL回路を使用したクロック生成回路を備えてい
る。図3に従来のPLL回路の構成例を示す。本図にお
いてPLL回路は、位相比較器(以下、PCと記す)1
と、ループフィルタ(以下、LPFと記す)2と、電圧
制御発振器(以下、VCOと記す)3及び分周器(以
下、DIVと記す)4とにより構成し、夫々ループ状に
接続している。又、前記PLL回路は、各構成要素を実
現している素子の一例として、PC1はSR―FF(セ
ットリセット型フリップフロップ)等の論理回路を、L
PF2は抵抗2個、コンデンサ1個で構成するラグリー
ドフィルタを、VCO3は小型の電圧制御水晶発振器等
を、DIV4は分周用論理回路等を夫々使用し、小型の
モジュールとしている。本PLL回路の動作は、PC1
と、LPF2と、VCO3及びDIV4とを夫々ループ
状に接続することにより、入出力クロックをPC1によ
り位相比較を行い結果を電圧に変換し、LPF2で平滑
した後、VCO3の出力周波数を制御し、さらにDIV
4により分周して基準入力信号である入力クロックに出
力クロックを同期させるものである。一方、伝送装置で
は、装置内クロックとして互いに分周又は逓倍すること
により得られない複数の周波数信号を必要とする場合、
前記のようなPLL回路を複数用意し、該PLL回路を
直列又は並列に接続し使用するが、この時、基準入力信
号f0が断となると該PLL回路は、VCO3が持つ固
有の周波数により自走状態となり、以下説明するように
複数の出力信号相互間の同期が取れなくなる。
の周波数を全て統一することがなされ、各伝送装置は、
網内共通のクロック分配器からクロックの供給を受けて
動作する。又、各伝送装置は、供給を受けたクロックや
受信データを基に所望の装置内クロックを生成するため
にPLL回路を使用したクロック生成回路を備えてい
る。図3に従来のPLL回路の構成例を示す。本図にお
いてPLL回路は、位相比較器(以下、PCと記す)1
と、ループフィルタ(以下、LPFと記す)2と、電圧
制御発振器(以下、VCOと記す)3及び分周器(以
下、DIVと記す)4とにより構成し、夫々ループ状に
接続している。又、前記PLL回路は、各構成要素を実
現している素子の一例として、PC1はSR―FF(セ
ットリセット型フリップフロップ)等の論理回路を、L
PF2は抵抗2個、コンデンサ1個で構成するラグリー
ドフィルタを、VCO3は小型の電圧制御水晶発振器等
を、DIV4は分周用論理回路等を夫々使用し、小型の
モジュールとしている。本PLL回路の動作は、PC1
と、LPF2と、VCO3及びDIV4とを夫々ループ
状に接続することにより、入出力クロックをPC1によ
り位相比較を行い結果を電圧に変換し、LPF2で平滑
した後、VCO3の出力周波数を制御し、さらにDIV
4により分周して基準入力信号である入力クロックに出
力クロックを同期させるものである。一方、伝送装置で
は、装置内クロックとして互いに分周又は逓倍すること
により得られない複数の周波数信号を必要とする場合、
前記のようなPLL回路を複数用意し、該PLL回路を
直列又は並列に接続し使用するが、この時、基準入力信
号f0が断となると該PLL回路は、VCO3が持つ固
有の周波数により自走状態となり、以下説明するように
複数の出力信号相互間の同期が取れなくなる。
【0003】図4はPLL回路を(a)直列に接続した
場合と、(b)並列に接続した場合とを示す図である。
本図において、PLL5、PLL6、PLL7及びPL
L8は前述した図2に示すPLL回路と同一のものであ
る。先ず、(a)に示すようにPLL5の次段出力信号
をPLL6に直列に接続した場合において、基準入力信
号f0が断となるとPLL5は、PLL回路の非同期区
間から同期完了までの時間(以下、ロックインタイムと
記す)を早めるためにループ利得が大きく設定されてい
るため、VCOは可変範囲の上限又は下限の周波数によ
り自走する。そこで、PLL6へ入力される次段出力信
号は、PLL回路の非同期状態から同期引込み可能な周
波数範囲(以下、プルインレンジと記す)を越えてしま
い、その結果PLL5の出力信号f1とPLL6の出力
信号f2の同期が取れなくなる。又、(b)に示すよう
にPLL7とPLL8を並列に接続した場合において
は、基準入力信号f0が断となるとPLL7及びPLL
8のVCOが夫々独立して自走し、PLL7の出力信号
f3とPLL8の出力信号f4は互いに同期が取れなくな
る。その結果、これらの出力信号に基づいて動作する伝
送装置は動作不能となり、ネットワーク全体に影響が及
ぶことになる。このため、従来から基準入力信号の振幅
及び周波数の監視を行なう基準入力信号断検出回路(以
下、DETと記す)を設け、さらに基準入力信号と同等
もしくはそれに準ずる性能を持つ予備発振器(以下、O
CSと記す)を内蔵しておき、基準入力信号断時は、入
力信号を予備発振器による入力信号f0´に切り替える
構成を取っている。
場合と、(b)並列に接続した場合とを示す図である。
本図において、PLL5、PLL6、PLL7及びPL
L8は前述した図2に示すPLL回路と同一のものであ
る。先ず、(a)に示すようにPLL5の次段出力信号
をPLL6に直列に接続した場合において、基準入力信
号f0が断となるとPLL5は、PLL回路の非同期区
間から同期完了までの時間(以下、ロックインタイムと
記す)を早めるためにループ利得が大きく設定されてい
るため、VCOは可変範囲の上限又は下限の周波数によ
り自走する。そこで、PLL6へ入力される次段出力信
号は、PLL回路の非同期状態から同期引込み可能な周
波数範囲(以下、プルインレンジと記す)を越えてしま
い、その結果PLL5の出力信号f1とPLL6の出力
信号f2の同期が取れなくなる。又、(b)に示すよう
にPLL7とPLL8を並列に接続した場合において
は、基準入力信号f0が断となるとPLL7及びPLL
8のVCOが夫々独立して自走し、PLL7の出力信号
f3とPLL8の出力信号f4は互いに同期が取れなくな
る。その結果、これらの出力信号に基づいて動作する伝
送装置は動作不能となり、ネットワーク全体に影響が及
ぶことになる。このため、従来から基準入力信号の振幅
及び周波数の監視を行なう基準入力信号断検出回路(以
下、DETと記す)を設け、さらに基準入力信号と同等
もしくはそれに準ずる性能を持つ予備発振器(以下、O
CSと記す)を内蔵しておき、基準入力信号断時は、入
力信号を予備発振器による入力信号f0´に切り替える
構成を取っている。
【0004】図5は基準入力信号断による同期崩れを防
止した従来の多段構成PLL回路(段数は4段とする)
の構成例を示す図である。本図において多段構成PLL
回路は、DET9と、入力信号を切り替えるセレクタ
(以下、SELと記す)10と、OCS11と、PLL
5と、該PLL5の次段出力信号に直列接続したPLL
6及び前記PLL6の次段出力信号に並列に接続したP
LL7とPLL8とが夫々接続され構成している。
止した従来の多段構成PLL回路(段数は4段とする)
の構成例を示す図である。本図において多段構成PLL
回路は、DET9と、入力信号を切り替えるセレクタ
(以下、SELと記す)10と、OCS11と、PLL
5と、該PLL5の次段出力信号に直列接続したPLL
6及び前記PLL6の次段出力信号に並列に接続したP
LL7とPLL8とが夫々接続され構成している。
【0005】図5の動作を説明すると、DET9は基準
入力信号f0の振幅及び周波数について監視を行ない、
監視結果が正常であるとSEL10は基準入力信号f0
を選択し、PLL5、PLL6、PLL7及びPLL8
は、SEL10の出力である基準入力信号f0に同期し
た出力信号f1、f2、f3及びf4を夫々出力する。次に
監視結果が異常であるとSEL10はOCS11の出力
である予備発振器入力信号f0´を選択し、PLL5、
PLL6、PLL7及びPLL8は、SEL10の出力
である予備発振器入力信号f0´に同期した各出力信号
を夫々出力する。前記予備発振器入力信号f0´は、基
準入力信号f0と同等もしくはそれに準ずる性能を持っ
ており、PLL回路は基準入力信号f0が断となっても
同期崩れを起こすことなく動作する。
入力信号f0の振幅及び周波数について監視を行ない、
監視結果が正常であるとSEL10は基準入力信号f0
を選択し、PLL5、PLL6、PLL7及びPLL8
は、SEL10の出力である基準入力信号f0に同期し
た出力信号f1、f2、f3及びf4を夫々出力する。次に
監視結果が異常であるとSEL10はOCS11の出力
である予備発振器入力信号f0´を選択し、PLL5、
PLL6、PLL7及びPLL8は、SEL10の出力
である予備発振器入力信号f0´に同期した各出力信号
を夫々出力する。前記予備発振器入力信号f0´は、基
準入力信号f0と同等もしくはそれに準ずる性能を持っ
ており、PLL回路は基準入力信号f0が断となっても
同期崩れを起こすことなく動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来のPLL回路では、同期崩れを防ぐため周
波数安定度の高い予備発振器を装置内に内蔵する必要が
あり、装置の小型化及び低価格化が困難であった。本発
明は、上述したような従来のPLL回路の問題を解決す
るためになされたものであって、簡単な回路を内蔵する
だけで基準入力信号断時にも同期を維持可能とするPL
L回路を提供することを目的とする。
たような従来のPLL回路では、同期崩れを防ぐため周
波数安定度の高い予備発振器を装置内に内蔵する必要が
あり、装置の小型化及び低価格化が困難であった。本発
明は、上述したような従来のPLL回路の問題を解決す
るためになされたものであって、簡単な回路を内蔵する
だけで基準入力信号断時にも同期を維持可能とするPL
L回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るPLL回路は以下の構成をとる。請求項
1記載のPLL回路は、PCとLPFとVCO及びDI
Vとをループ状に接続し前記PCに基準入力信号と前記
VCO出力とを入力することにより前記VCOを基準入
力信号に同期させて出力信号を取り出すPLL回路にお
いて、前記LPFと前記VCO間に前記VCO入力端を
前記LPFの出力端又は外部基準電圧源(以下、Vre
fと記す)のいずれか一方に切り替え可能な切り替えス
イッチ(以下、SWと記す)を挿入し、且つ、基準入力
信号に基準入力信号断検出回路(以下、DETと記す)
を接続して基準入力信号の正常又は異常を検出し、該検
出出力信号によって前記SWを制御し、基準入力信号正
常時は前記VCO入力端を前記LPF出力端に切り替え
てPLL回路として動作させ、基準入力信号異常時は前
記VCO入力端を前記Vrefに切り替えてループ接続
を遮断し前記VCOの出力周波数を一定値に保持するよ
うに構成する。
に本発明に係るPLL回路は以下の構成をとる。請求項
1記載のPLL回路は、PCとLPFとVCO及びDI
Vとをループ状に接続し前記PCに基準入力信号と前記
VCO出力とを入力することにより前記VCOを基準入
力信号に同期させて出力信号を取り出すPLL回路にお
いて、前記LPFと前記VCO間に前記VCO入力端を
前記LPFの出力端又は外部基準電圧源(以下、Vre
fと記す)のいずれか一方に切り替え可能な切り替えス
イッチ(以下、SWと記す)を挿入し、且つ、基準入力
信号に基準入力信号断検出回路(以下、DETと記す)
を接続して基準入力信号の正常又は異常を検出し、該検
出出力信号によって前記SWを制御し、基準入力信号正
常時は前記VCO入力端を前記LPF出力端に切り替え
てPLL回路として動作させ、基準入力信号異常時は前
記VCO入力端を前記Vrefに切り替えてループ接続
を遮断し前記VCOの出力周波数を一定値に保持するよ
うに構成する。
【0008】請求項2記載の多段構成PLL回路は、P
CとLPFとVCO及びDIVとをループ状に接続し前
記PCに基準入力信号と前記VCO出力とを入力するこ
とにより前記VCOを基準入力信号に同期させて出力信
号を取り出すPLL回路を任意の数N個直列又は並列に
接続するよう構成した多段構成位PLL回路において、
第一のPLL回路は前記LPFと前記VCO間に前記V
CO入力端を前記LPFの出力端又はVrefのいずれ
か一方に切り替え可能なSWを挿入し、且つ、基準入力
信号にDETを接続して基準入力信号の正常又は異常を
検出し、該検出出力信号によって前記SWを制御し、基
準入力信号正常時は前記VCO入力端を前記LPF出力
端に切り替えてPLL回路として動作させ、基準入力信
号異常時は前記VCO入力端を前記Vrefに切り替え
てループ接続を遮断し前記VCOの出力周波数を一定値
に保持する機能を備えることにより、前記基準入力信号
異常時に第二段への出力信号を第二段のPLL回路のプ
ルインレンジ内の一定値に保持し、よって前記第二段の
PLL回路の同期を維持し、第二段以降のPLL回路の
全出力を前記出力信号に位相同期させるように構成す
る。
CとLPFとVCO及びDIVとをループ状に接続し前
記PCに基準入力信号と前記VCO出力とを入力するこ
とにより前記VCOを基準入力信号に同期させて出力信
号を取り出すPLL回路を任意の数N個直列又は並列に
接続するよう構成した多段構成位PLL回路において、
第一のPLL回路は前記LPFと前記VCO間に前記V
CO入力端を前記LPFの出力端又はVrefのいずれ
か一方に切り替え可能なSWを挿入し、且つ、基準入力
信号にDETを接続して基準入力信号の正常又は異常を
検出し、該検出出力信号によって前記SWを制御し、基
準入力信号正常時は前記VCO入力端を前記LPF出力
端に切り替えてPLL回路として動作させ、基準入力信
号異常時は前記VCO入力端を前記Vrefに切り替え
てループ接続を遮断し前記VCOの出力周波数を一定値
に保持する機能を備えることにより、前記基準入力信号
異常時に第二段への出力信号を第二段のPLL回路のプ
ルインレンジ内の一定値に保持し、よって前記第二段の
PLL回路の同期を維持し、第二段以降のPLL回路の
全出力を前記出力信号に位相同期させるように構成す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施例に基づいて
本発明を詳細に説明する。図1は本発明によるPLL回
路の一実施例を示す構成図である。本図においてPLL
回路は、PC1と、LPF2と、SW12と、VCO3
及びDIV4とを夫々ループ状に接続し、SW12の片
方の端子にはVref13を接続すると共に、DET9
はSW12の制御を行なうよう接続することにより構成
する。次に、本PLL回路の動作を説明すると次のとお
りである。PLL回路は入出力クロックをPC1により
位相比較を行い結果を電圧に変換し、LPF2で平滑し
た後、VCO3の出力周波数を制御し、分周器により分
周して基準入力信号である入力クロックに出力クロック
を同期させるよう動作するPLL回路の基本動作に加
え、DET9により基準入力信号f0の振幅及び周波数
について監視を行ない、監視結果が正常であるとSW1
2の接続をLPF2の出力側とし、一方監視結果が異常
であると前記SW12の接続をVref13とするよう
動作する。そこで基準入力信号f0が異常となると、P
LL回路のループは遮断され、VCO3の入力端にVr
ef13が接続されることになり、VCO3の出力周波
数は前記Vref13の電圧により一定値に保持され
る。Vref13の電圧は、VCO3の出力周波数が基
準入力信号f0を正常に受信している時と同等な性能を
持つよう決定しており、従ってPLL回路の出力も基準
入力信号f0を正常に受信している時と同様な性能を持
つ。なお、本実施例において使用しているDET9は、
論理回路により簡易に実現出来る。例えば入力信号の振
幅及び周波数を監視する場合、入力信号のパルスの立ち
上がりエッジにより動作する単安定マルチバイブレータ
等を使用し、前記単安定マルチバイブレータの動作時定
数を前記パルスの繰り返し周期に比例して設定を行な
い、前記マルチバイブレータに前記パルスを入力し、そ
の出力を監視することにより入力信号の正常又は異常を
判定出来る。又、SW12を実現する素子としては、高
速動作するアナログスイッチが一般的に使用される。
本発明を詳細に説明する。図1は本発明によるPLL回
路の一実施例を示す構成図である。本図においてPLL
回路は、PC1と、LPF2と、SW12と、VCO3
及びDIV4とを夫々ループ状に接続し、SW12の片
方の端子にはVref13を接続すると共に、DET9
はSW12の制御を行なうよう接続することにより構成
する。次に、本PLL回路の動作を説明すると次のとお
りである。PLL回路は入出力クロックをPC1により
位相比較を行い結果を電圧に変換し、LPF2で平滑し
た後、VCO3の出力周波数を制御し、分周器により分
周して基準入力信号である入力クロックに出力クロック
を同期させるよう動作するPLL回路の基本動作に加
え、DET9により基準入力信号f0の振幅及び周波数
について監視を行ない、監視結果が正常であるとSW1
2の接続をLPF2の出力側とし、一方監視結果が異常
であると前記SW12の接続をVref13とするよう
動作する。そこで基準入力信号f0が異常となると、P
LL回路のループは遮断され、VCO3の入力端にVr
ef13が接続されることになり、VCO3の出力周波
数は前記Vref13の電圧により一定値に保持され
る。Vref13の電圧は、VCO3の出力周波数が基
準入力信号f0を正常に受信している時と同等な性能を
持つよう決定しており、従ってPLL回路の出力も基準
入力信号f0を正常に受信している時と同様な性能を持
つ。なお、本実施例において使用しているDET9は、
論理回路により簡易に実現出来る。例えば入力信号の振
幅及び周波数を監視する場合、入力信号のパルスの立ち
上がりエッジにより動作する単安定マルチバイブレータ
等を使用し、前記単安定マルチバイブレータの動作時定
数を前記パルスの繰り返し周期に比例して設定を行な
い、前記マルチバイブレータに前記パルスを入力し、そ
の出力を監視することにより入力信号の正常又は異常を
判定出来る。又、SW12を実現する素子としては、高
速動作するアナログスイッチが一般的に使用される。
【0010】図2は本発明によるPLL回路を使用した
多段構成PLL回路の一実施例を示す構成図である。本
図は、図1に示した本発明によるPLL回路と同一機能
であるPLL14と図3に示した通常のPLL回路と同
一機能であるPLL6、PLL7、及びPLL8とによ
り構成し、PLL6はPLL14の次段出力信号に直列
に接続し、又、PLL7およびPLL8はPLL6の次
段出力信号に並列に接続している。次に本多段構成PL
L回路の動作を説明すると、PLL6、PLL7及びP
LL8は、入出力クロックをPCにより位相比較を行い
結果を電圧に変換し、LPFで平滑した後、VCOの出
力周波数を制御し、DIVにより分周して基準入力信号
である入力クロックに出力クロックを同期させるもので
ある。それに対してPLL14は、前記機能に加え、基
準入力信号f0が異常となるとPLL回路のループを遮
断し、VCOを基準入力信号f0が正常に受信している
時と同等の周波数になるよう動作させ、その結果出力信
号f1も基準入力信号f0が正常に受信している時と同等
な性能を持つようにする。そこで、本多段構成PLL回
路においては、先ず基準入力信号f0が正常に受信して
いる時、PLL14の出力信号f1は基準入力信号f0に
同期している。PLL6の出力信号f2はPLL14の
分周出力である次段出力信号に同期し、次に、PLL7
及びPLL8の出力信号f3及びf4はPLL6の分周出
力である次段出力信号に同期していて、仮に多段構成が
任意の数Nであっても同様に全出力信号が基準入力信号
f0に同期することになる。次に、基準入力信号f0が異
常である時、前記PLL14は、ループを遮断し前記V
COを基準入力信号f0が正常に受信している時と同等
の周波数になるよう動作させ、その結果基準入力信号f
0が正常の時と同等な性能を持った出力信号f1を得るこ
とが出来る。そこで、PLL14の分周出力である次段
出力信号の周波数が次段であるPLL6のプルインレン
ジ内に収まっていれば、PLL6の分周出力である次段
出力信号は、PLL14の分周出力である次段出力信号
に同期する。そこでさらに、PLL7及びPLL8の出
力信号f3及びf4がPLL6の分周出力である次段出力
信号に同期することになり、仮にPLL回路の多段構成
が任意の数Nであっても同様に全出力信号は基準入力信
号f0と同等の性能を持ったPLL14の分周出力であ
る次段出力信号に同期することになる。これにより、基
準入力信号f0が断となっても全PLL回路の同期を維
持することが出来る。
多段構成PLL回路の一実施例を示す構成図である。本
図は、図1に示した本発明によるPLL回路と同一機能
であるPLL14と図3に示した通常のPLL回路と同
一機能であるPLL6、PLL7、及びPLL8とによ
り構成し、PLL6はPLL14の次段出力信号に直列
に接続し、又、PLL7およびPLL8はPLL6の次
段出力信号に並列に接続している。次に本多段構成PL
L回路の動作を説明すると、PLL6、PLL7及びP
LL8は、入出力クロックをPCにより位相比較を行い
結果を電圧に変換し、LPFで平滑した後、VCOの出
力周波数を制御し、DIVにより分周して基準入力信号
である入力クロックに出力クロックを同期させるもので
ある。それに対してPLL14は、前記機能に加え、基
準入力信号f0が異常となるとPLL回路のループを遮
断し、VCOを基準入力信号f0が正常に受信している
時と同等の周波数になるよう動作させ、その結果出力信
号f1も基準入力信号f0が正常に受信している時と同等
な性能を持つようにする。そこで、本多段構成PLL回
路においては、先ず基準入力信号f0が正常に受信して
いる時、PLL14の出力信号f1は基準入力信号f0に
同期している。PLL6の出力信号f2はPLL14の
分周出力である次段出力信号に同期し、次に、PLL7
及びPLL8の出力信号f3及びf4はPLL6の分周出
力である次段出力信号に同期していて、仮に多段構成が
任意の数Nであっても同様に全出力信号が基準入力信号
f0に同期することになる。次に、基準入力信号f0が異
常である時、前記PLL14は、ループを遮断し前記V
COを基準入力信号f0が正常に受信している時と同等
の周波数になるよう動作させ、その結果基準入力信号f
0が正常の時と同等な性能を持った出力信号f1を得るこ
とが出来る。そこで、PLL14の分周出力である次段
出力信号の周波数が次段であるPLL6のプルインレン
ジ内に収まっていれば、PLL6の分周出力である次段
出力信号は、PLL14の分周出力である次段出力信号
に同期する。そこでさらに、PLL7及びPLL8の出
力信号f3及びf4がPLL6の分周出力である次段出力
信号に同期することになり、仮にPLL回路の多段構成
が任意の数Nであっても同様に全出力信号は基準入力信
号f0と同等の性能を持ったPLL14の分周出力であ
る次段出力信号に同期することになる。これにより、基
準入力信号f0が断となっても全PLL回路の同期を維
持することが出来る。
【0011】
【発明の効果】本発明は上述したように、請求項1記載
のPLL回路は、基準入力信号が断となった時の対処
を、高価な予備発振器を使用せずに、基本PLL回路に
簡単な回路を付加することにより行なうため、装置の小
型化、軽量化及び低価格化に大きく貢献する。 又、請
求項2記載の多段構成PLL回路は、初段のPLL回路
に請求項1記載のPLL回路を使用することにより基準
入力信号が断となった時の対処が全段で可能となり、簡
易な構成により多段構成PLL回路が実現出来る。
のPLL回路は、基準入力信号が断となった時の対処
を、高価な予備発振器を使用せずに、基本PLL回路に
簡単な回路を付加することにより行なうため、装置の小
型化、軽量化及び低価格化に大きく貢献する。 又、請
求項2記載の多段構成PLL回路は、初段のPLL回路
に請求項1記載のPLL回路を使用することにより基準
入力信号が断となった時の対処が全段で可能となり、簡
易な構成により多段構成PLL回路が実現出来る。
【図1】本発明によるPLL回路の一実施例を示す構成
図である。
図である。
【図2】本発明によるPLL回路を使用した多段構成P
LL回路の一実施例を示す構成図である。
LL回路の一実施例を示す構成図である。
【図3】従来のPLL回路の構成例を示す図である。
【図4】PLL回路を(a)直列に接続した場合と、
(b)並列に接続した場合とを示す図である。
(b)並列に接続した場合とを示す図である。
【図5】従来の基準入力信号断による同期崩れを防止し
た多段構成PLL回路の構成例を示す図である。
た多段構成PLL回路の構成例を示す図である。
1・・位相比較器、 2・・ループフィルタ、 3・・
電圧制御発振器、4・・分周器、 5、6、7、8・・
PLL回路、 9・・基準入力信号断検出器、 10・
・セレクタ、 11・・予備発振器、 12・・切り替
えスイッチ、13・・外部基準電圧源、 14・・PL
L回路
電圧制御発振器、4・・分周器、 5、6、7、8・・
PLL回路、 9・・基準入力信号断検出器、 10・
・セレクタ、 11・・予備発振器、 12・・切り替
えスイッチ、13・・外部基準電圧源、 14・・PL
L回路
Claims (2)
- 【請求項1】位相比較器とループフィルタと電圧制御発
振器と分周器とをループ状に接続し前記位相比較器に基
準入力信号と前記電圧制御発振器出力とを入力すること
により前記電圧制御発振器を基準入力信号に同期させて
出力信号を取り出す位相同期回路において、 前記ループフィルタと前記電圧制御発振器間に前記電圧
制御発振器入力端を前記ループフィルタの出力端又は外
部基準電圧源のいずれか一方に切り替え可能な切り替え
スイッチを挿入し、且つ、基準入力信号に基準入力信号
断検出回路を接続して基準入力信号の正常又は異常を検
出し、該検出出力信号によって前記切り替えスイッチを
制御し、基準入力信号正常時は前記電圧制御発振器入力
端を前記ループフィルタ出力端に切り替えて位相同期回
路として動作させ、基準入力信号異常時は前記電圧制御
発振器入力端を前記外部基準電圧源に切り替えてループ
接続を遮断し前記電圧制御発振器の出力周波数を一定値
に保持するよう構成したことを特徴とする位相同期回
路。 - 【請求項2】位相比較器とループフィルタと電圧制御発
振器と分周器とをループ状に接続し前記位相比較器に基
準入力信号と前記電圧制御発振器出力とを入力すること
により前記電圧制御発振器を基準入力信号に同期させて
出力信号を取り出す位相同期回路を任意の数N個直列又
は並列に接続するよう構成した多段構成位相同期回路に
おいて、 第一の位相同期回路は前記ループフィルタと前記電圧制
御発振器間に前記電圧制御発振器入力端を前記ループフ
ィルタの出力端又は外部基準電圧源のいずれか一方に切
り替え可能な切り替えスイッチを挿入し、且つ、基準入
力信号に基準入力信号断検出回路を接続して基準入力信
号の正常又は異常を検出し、該検出出力信号によって前
記切り替えスイッチを制御し、基準入力信号正常時は前
記電圧制御発振器入力端を前記ループフィルタ出力端に
切り替えて位相同期回路として動作させ、基準入力信号
異常時は前記電圧制御発振器入力端を前記外部基準電圧
源に切り替えてループ接続を遮断し前記電圧制御発振器
の出力周波数を一定値に保持する機能を備えることによ
り、 前記基準入力信号異常時に第二段への出力信号を第二段
の位相同期回路のプルインレンジ内の一定値に保持し、
よって前記第二段の位相同期回路の同期を維持し、第二
段以降の位相同期回路の全出力を前記出力信号に位相同
期させることを特徴とする多段構成位相同期回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10023923A JPH11214991A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 位相同期回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10023923A JPH11214991A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 位相同期回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11214991A true JPH11214991A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=12124050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10023923A Pending JPH11214991A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 位相同期回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11214991A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012105334A1 (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-09 | 日本電信電話株式会社 | 信号多重装置 |
WO2019075414A1 (en) * | 2017-10-12 | 2019-04-18 | Synaptics Incorporated | PHASE LOCKED LOOP SAMPLE RETRACTOR |
-
1998
- 1998-01-20 JP JP10023923A patent/JPH11214991A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012105334A1 (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-09 | 日本電信電話株式会社 | 信号多重装置 |
CN103339895A (zh) * | 2011-01-31 | 2013-10-02 | 日本电信电话株式会社 | 信号复用设备 |
JP5603441B2 (ja) * | 2011-01-31 | 2014-10-08 | 日本電信電話株式会社 | 信号多重装置 |
US9083476B2 (en) | 2011-01-31 | 2015-07-14 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Signal multiplexing device |
WO2019075414A1 (en) * | 2017-10-12 | 2019-04-18 | Synaptics Incorporated | PHASE LOCKED LOOP SAMPLE RETRACTOR |
US10574242B2 (en) | 2017-10-12 | 2020-02-25 | Synaptics Incorporated | Phase locked loop sampler and restorer |
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