JPH11206851A - 液剤を適用するための二重バッグ - Google Patents

液剤を適用するための二重バッグ

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JPH11206851A
JPH11206851A JP10317665A JP31766598A JPH11206851A JP H11206851 A JPH11206851 A JP H11206851A JP 10317665 A JP10317665 A JP 10317665A JP 31766598 A JP31766598 A JP 31766598A JP H11206851 A JPH11206851 A JP H11206851A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二重バッグを通流する液剤の流れを改善した
二重バッグを提供する。 【解決手段】 液剤を収容するためのインナーバッグ1
1と、少なくとも2つの相互に交わる方向に延びるバッ
グエッジ13,14を有するアウターバッグ12とを備
え、液剤を前記インナーバッグ11の開封時に少なくと
も部分的に前記アウターバッグ12内へ移送可能にした
形式の、液剤、特に滋養液を適用するための二重バッグ
において、インナーバッグ11の外法寸法が長さ及び幅
の点で、アウターバッグ12の内法寸法に対比して短く
されて、前記アウターバッグ12の2つの互いに交わる
バッグエッジ13,14が前記インナーバッグ11から
解放されており、かつ前記のインナーバッグとアウター
バッグとの間で前記の両バッグエッジ13,14に沿っ
て自由溢流域15,16が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液剤を収容するた
めのインナーバッグと、少なくとも2つの相互に交わる
方向に延びるバッグエッジを有するアウターバッグとを
備え、液剤を前記インナーバッグの開封時に少なくとも
部分的に前記アウターバッグ内へ移送可能にした形式
の、液剤、特に滋養液を適用するための二重バッグに関
する。
【0002】
【従来の技術】前記形式のバッグは例えばドイツ連邦共
和国特許出願第19600532.2号明細書に基づい
て公知である。前記形式のバッグは特に、産業生産され
た滋養液を保存しかつ投与するために使用される。滋養
液は例えばカテーテル系を介して、例えば外科的術後に
通常の食物摂取を行なえない患者に投与される。
【0003】滋養液は典型的には、生命を維持するため
に必要な物質、要するに蛋白質、脂肪類、炭水化物、ミ
ネラル、ビタミン及び微量栄養素を含有している。
【0004】当初は、滋養液を保存しかつ投与するため
の容器はガラスから成っていた。しかしながらガラス容
器の欠点は、運搬・貯蔵において、殊に具体的な使用時
における操作において生じた。由由しい問題は、投与時
に容器が空になることに基づいて空気が吸引される点に
在った。この空気吸引に伴って滋養液中に病原細菌を入
り込ませ、これによって患者に危険を及ぼすリスクがあ
った。
【0005】前記の問題点は、滋養液用の容器としてプ
ラスチックバッグを開発するに及んで大幅に除かれた。
光、酸素、太陽光線、光量変動・温度変動の影響に対し
て極度に敏感な滋養液を防護するために、該滋養液は、
殊に不透明なインナーバッグ内で気密に保存される。更
に、発明の上位概念を形成する従来技術では、アウター
バッグが設けられているので、インナーバッグの開封時
に液剤を先ずアウターバッグ内へ移送することが可能で
ある。このアウターバッグは、有利には少なくとも部分
的に透明であるので、適用前に滋養液の性状を検査する
ことが可能である。
【0006】プラスチックバッグ又はフォイルバッグ
は、慣用のガラス容器に対比して滋養液の保護を著しく
改善する。容器を空にする場合、残存容積に空気を補填
する必要はなく、むしろバッグは、空になるにつれて縮
小する。
【0007】とは云え、当該バッグの場合の問題点、つ
まり明細書冒頭で述べた形式の二重バッグの場合の問題
点は、バッグが部分的に液剤の流れを妨げる点にある。
例えばバッグ壁間に粘着効果が生じることがある。この
ような粘着効果は、インナーバッグからアウターバッグ
への液剤の移送或いはバッグからの液剤排出を概ね阻止
することになる。更なる問題点は、しばしば比較的多量
の液剤残分がバッグ内に残留して、少なくともほぼ完全
には流出しないことである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術を起点
する本発明の課題は、二重バッグを通流する液剤の流れ
を改善した二重バッグを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
れば請求項1の特徴部に記載した構成手段によって解決
される。
【0010】なお本発明の有利な構成手段は、請求項2
以降に記載されている。
【0011】要するに本発明の要旨とするところは、イ
ンナーバッグの外法寸法が長さ及び幅の点で、アウター
バッグの内法寸法に対比して短くされて、前記アウター
バッグの2つの互いに交わるバッグエッジが前記インナ
ーバッグから解放されており、かつ前記のインナーバッ
グとアウターバッグとの間で前記の両バッグエッジに沿
って自由溢流域が形成されている点にある。
【0012】
【発明の効果】この自由溢流域或いは自由漲水域(Der
freie Flutungsbereich)に基づいて二重バッグの使用
位置では、インナーバッグの開封時に液剤が自由溢流域
内へ注ぎ込まれ、これによって一種の波涛が発生し、該
波涛はインナーバッグの外壁に沿ってアウターバッグ内
の液剤水準を急速に上昇させることを保証する。それ故
に該自由溢流域は、下からアウターバッグの下部域をイ
ンナーバッグの外壁から離隔し、こうしてアウターバッ
グ内の液剤水準をほぼ妨げなく上昇させることを保証す
る一種の「初動波涛」を形成するために役立つ。殊にア
ウターバッグの少なくとも一方のバッグエッジは、丸味
をもった縁部として構成されているので、自由溢流域は
このバッグエッジに沿って丸味構成に基づいて一層拡張
される。従って互いに交わるバッグエッジは、シャープ
な稜線をもっていてはならず、むしろ丸味をもった縁部
として、インナーバッグとアウターバッグとの間の自由
溢流域を一層拡張して「初動波涛」の形成を助成するこ
とができる。具体的な実施形態では、前記の丸味をもっ
て形成されたバッグエッジは、液剤の性状及び充填レベ
ルをチェックできるようにするために、目盛付き覗き窓
を同時に形成している。
【0013】アウターバッグをインナーバッグから解放
しておくことのできる自由溢流域を得るために、インナ
ーバッグはアウターバッグ内で偏心的に位置固定されて
いるのが有利である。偏心的な位置固定は、二重バッグ
の使用位置で見てインナーバッグをアウターバッグ内で
上方にずらして配置するように行われる。
【0014】有利な実施形態では、アウターバッグの2
つの互いに交わるバッグエッジによって、ほぼ直角なバ
ッグ角隅が形成されており、該バッグ角隅にか又は該バ
ッグ角隅の直ぐ近傍に、二重バッグから液剤を取出すた
めの流出装置を装着することが可能である。要するに本
発明の二重バッグは、液剤残分の集合する1つの角隅か
ら排出されるので、二重バッグをそれ相応に懸吊又は支
承することによって、自動的に、しかもほぼ余すところ
無く空にすることが保証されている。従って流出装置
は、バッグ角隅に対して、実際に即した最小限の間隔で
装着することが可能である。ここではアウターバッグの
壁と流出装置との間の接着シーム又は溶接シームだけが
制限的に作用する。
【0015】インナーバッグは1つのバッグ角隅を有
し、しかも該バッグ角隅にか又は該バッグ角隅の直ぐ近
傍に、インナーバッグを適用時に開封するために該イン
ナーバッグの開封部位が設けられている。二重バッグを
適当に懸吊すれば、前記バッグ角隅で液剤は合流し、こ
うして事実上完全に空にされる。
【0016】インナーバッグの、空にするために規定さ
れたバッグ角隅と、アウターバッグの排出域とは有利に
協働するので、二重バッグを空にする場合、インナーバ
ッグ内にもアウターバッグ内にも顕著な液剤残分が残留
することはなく、完全排出が全自動的に行われる。この
目的を達成するためにインナーバッグのバッグ角隅は、
アウターバッグの排出域に向き合っている。
【0017】適用時にインナーバッグを開封するため
に、有利な実施形態ではアウターバッグに固着された、
殊に液密にアウターバッグに溶着された開封装置が設け
られている。該開封装置は、具体的な実施例では、イン
ナーバッグの少なくとも1つのバッグ壁を穿通してイン
ナーバッグを空にするのに充分なオリフィスを形成する
ための押込み可能な穿刺スパイクから成っている。自明
のことであるがインナーバッグを別の方式で開封するこ
とも勿論可能である。例えばインナーバッグに、殊にバ
ッグ角隅領域に1つの基準破断部位を設けて、充分な圧
力をかけて該基準破断部位を裂断することによってイン
ナーバッグを開封するようにすることも可能である。ま
たバッグ角隅を全体的に離断するように開封装置を変形
することも考えられ、これは液剤のより完璧な流出を保
証することになるだろう。
【0018】本発明の有利な構成ではインナーバッグ用
の開封装置と、アウターバッグ用の流出装置が空間的に
隔てられており、この空間的に隔てられた領域内におい
て、アウターバッグの流出装置は使用位置ではインナー
バッグの開封装置もしくは開封部位の下位に位置してい
る。開封装置及び/又は流出装置は、本発明では二重バ
ッグとは関わり無く独立した発明と見做される。
【0019】
【発明の実施の形態】次に図面に基づいて本発明の実施
の形態を詳説する。
【0020】図1には、インナーバッグ11とアウター
バッグ12とから成る二重バッグの有利な実施形態が図
示されている。図示例ではインナーバッグ11もアウタ
ーバッグ12も共に長方形である。この場合インナーバ
ッグ11はプラスチック−金属−ラミネートから成り、
かつ不透光性並びに不通気性として構成されている。
【0021】インナーバッグ11は、熱封されていない
(つまり折り目付けされたにすぎない)バッグエッジ3
8を有している。インナーバッグ11のその他のエッジ
には全て、熱封シーム26,27,28が配設されてお
り、しかも前記熱封されていないバッグエッジ38に対
向した熱封シーム27は、インナーバッグ11に設けら
れたフィン(張出しひれ状部)32を同時に制限してお
り、該フィンは、アウターバッグ12内にインナーバッ
グ11を位置固定するために設けられている。前記フィ
ン32は溶接スポット33,34,35を介してアウタ
ーバッグ12に固着されるので、インナーバッグ11は
アウターバッグ12内の固定的な位置に保持される。こ
の加工形式に基づいて、アウターバッグ12の確実にし
て申し分のない液密な熱封が得られる。そればかりでな
く滋養液は、それ以外の熱負荷に曝されることはない。
アウターバッグ12の位置決め並びに熱封が、インナー
バッグ11の熱封シーム上で行なわれるならば、漏れが
生じることがある。それというのは溶着工程において部
分的には2枚又は4枚のシートが熱封されねばならない
からである。この異なった厚さの故に、2枚シートから
4枚シートへの移行点で漏れが生じることになる。なお
熱封シーム27を超えて張出しているフィン32の幅は
約2〜12mm、殊に有利には6mmである。
【0022】アウターバッグ12も同じく熱封されてい
ない(つまり折り目付けされただけにすぎない)バッグ
エッジ13を有している。その他の全てのバッグエッジ
は、アウターバッグ12の場合も熱封シームを有してお
り、該熱封シームは符号29,30,31で表示されて
いる。熱封されていないバッグエッジ13に対向してい
る熱封シーム30は、インナーバッグ11の外側で、該
インナーバッグ11のフィン32の傍に並んで配設され
ている。二重バッグの使用位置で上位に位置することに
なる熱封シーム29は、8〜20mmの幅、殊に有利に
は約14mmの幅を有する格別広幅の熱封シームとして
構成されている。アウターバッグ12の、使用位置で上
位に位置する熱封シーム29内には、殊に円形又はΩ文
字状の掛け穴37が打ち抜かれている。
【0023】アウターバッグ12は、少なくとも一方の
側壁62の領域にわたって、殊に有利には両側壁の領域
にわたって透明であり、従ってインナーバッグ11から
アウターバッグ12へ移送される液剤の充填レベル及び
状態を検査することが可能である。アウターバッグ12
は殊に、使用位置で上位に位置する領域内にプリントを
施すことが可能である。限界線64までこのように部分
的にプリントを施した有利な実施形態では、プリント面
の内部に、インナーバッグ11のシート域を瞥見するこ
とのできる透明な覗き窓63が設けられている。インナ
ーバッグ11の該シート域にはチェック番号又は生産番
号を付けることが可能である。これによって、インナー
バッグ11を充填して検査した後に該インナーバッグに
付けられる検査番号は、アウターバッグ12内に組込ん
だ後にも外部から読み取ることができる。
【0024】インナーバッグ11の外法寸法は、アウタ
ーバッグ12の内法寸法よりも縮小されているので、ア
ウターバッグ12のバッグエッジ13,14に沿って自
由溢流域15,16がインナーバッグ11とアウターバ
ッグ12との間で規制される。
【0025】図1から判るようにインナーバッグ11
は、アウターバッグ12に対して偏心的に位置決めされ
ており、要するに同心位置からアウターバッグ12の掛
け穴37の方向にずらされている。インナーバッグ11
では開封部位20が規定されており、該開封部位でイン
ナーバッグ11は適用時に開封されねばならない。イン
ナーバッグ11を開封するために図示の実施例では、前
記開封部位20でインナーバッグ11の壁に作用する開
封装置21が設けられており、該開封装置はアウターバ
ッグ12に装着されている。インナーバッグ11の開封
部位20は1つのバッグ角隅19を有し、該バッグ角隅
の直ぐ近傍に開封部位20が設けられている。
【0026】前記バッグ角隅19は殊に有利には、掛け
穴37から最も隔たったインナーバッグ11の領域であ
る。
【0027】アウターバッグ12のバッグエッジ13,
14の交点においてアウターバッグ12の1つのバッグ
角隅17が規定されており、該バッグ角隅に、又は該バ
ッグ角隅の直ぐ近傍に流出装置18設けられている。流
出装置18と開封装置21とは互いに1つの共通の支座
22上に固定的な相対位置関係で配置されている。その
相互間隔は5〜15mm、殊に有利には約10mmであ
る。開封装置21と流出装置18とを共に配備した支座
22はアウターバッグ12の壁に流体密に溶着されてい
る。
【0028】開封装置21が作動するとインナーバッグ
11は開封部位20で開かれ、かつ、インナーバッグ1
1内に収容されている液剤は少なくとも部分的にアウタ
ーバッグ12内へ移送される。
【0029】この移送状態を次に図2の(a),
(b),(c),(d),(e)に基づいて段階的に説
明する。但し図2では、図面を判り易くするために開封
装置21及び流出装置18の図示は省かれている。図2
の(a)では二重バッグは、充填されたインナーバッグ
11を未開封状態で図示されている。アウターバッグ1
2の内壁は少なくとも部分的にはインナーバッグ11の
外壁に接している。
【0030】図2の(b)では開封装置21が作動した
後の状態が図示されている。液剤はインナーバッグ11
から自由溢流域15,16(図1参照)へ注出される。
液剤の氾濫又は溢流によってインナーバッグ11は瞬く
間に薄くなる。同時にアウターバッグ12の壁は少なく
とも下部域では幾分外向きに圧迫されるので、自由溢流
域15,16から液剤は、インナーバッグ11とアウタ
ーバッグ12との間を急速に上昇することができる。イ
ンナーバッグ11の壁とアウターバッグ12の壁との間
の粘着効果は事実上もはや生じない。本発明の処置によ
ってインナーバッグ11は正しくひしゃげた状態にな
る。液剤は、連通管の原理に従って迅速にアウターバッ
グ12内へ流入する。
【0031】液剤は、著しく短時間の内に、図2の
(c)に図示した平衡状態を占め、この場合インナーバ
ッグ11とアウターバッグ12とにおける液面レベルは
ほぼ等しい。この平衡状態は再現可能に生じるので、透
明なアウターバッグ12に、液量を検査・チェックする
ための目盛39を付けることが可能である。
【0032】図2の(d)では、液剤が流出装置18
(図1参照)を通流する二重バッグの流出状態が図示さ
れている。その場合、インナーバッグ11内及びアウタ
ーバッグ12内の液面レベルはほぼ均等に降下し、それ
に伴って同時に二重バッグは収縮するので、空気吸込み
を生じさせたり或いは必要とすることなしに液剤は二重
バッグから流出する。
【0033】図2の(e)では空になった二重バッグが
図示されており、その場合、インナーバッグ11のバッ
グ角隅19内及びアウターバッグ12の放出域つまりバ
ッグ角隅17内に残留する液剤残量分は、無視できる程
度にすぎない。インナーバッグ11とアウターバッグ1
2とは、外的作用を及ぼすことなしに事実上完全に空に
なる。アウターバッグ12の下部域において確認できる
バッグ拡張は、アウターバッグ12の壁に溶着された支
座22によって成立する。支座22はバッグ角隅17の
領域でアウターバッグ12の壁相互を離間して保持す
る。
【0034】図3の(a)〜(d)では二重バッグの機
能態様が改めて斜視図で示されている。但し、本来不透
明なインナーバッグ11を、ここでは判り易くするため
に透視図で図示した。又この概略図では種々の状態にお
ける二重バッグの容積変化は考慮されていない。殊にイ
ンナーバッグ11の開封時のアウターバッグ12におけ
る液剤は、自由溢流域15,16を起点としてインナー
バッグ11の壁に沿って流れるものと解されねばならな
い。
【0035】図3の(a)〜(d)では二重バッグは使
用位置で図示されているので、アウターバッグ12の熱
封シーム29並びに掛け穴37は上位に、また流出装置
18は下位に配置されている。またインナーバッグ11
の開封部位20は、インナーバッグに関して最低部位に
位置している。二重バッグの排出時、液剤はインナーバ
ッグ11のバッグ角隅19並びにアウターバッグ12の
バッグ角隅17において漏斗状に合流するので、こうし
て事実上完全に排出される。図3の(a)〜(d)の図
示に基づいて、複数の溶接スポット33,34,35で
アウターバッグ12に接合されたフィン32を介して、
インナーバッグ11がアウターバッグ12内に位置決め
されていることを確認することができる。
【0036】図4の(a)〜(e)では、二重バッグの
前述の機能態様が改めて側面図で図示されている。図4
の(a)では液剤は、未開封のインナーバッグ11内に
封入されており、かつ殊に不透光性かつ不通気性の壁に
よって(差し当たっては先ずアウターバッグ12の壁に
よって)外的な影響に対して防護されている。要するに
外部周辺に対して液剤は二重に、つまりインナーバッグ
11の壁とアウターバッグ12の壁とによって防護され
ている。
【0037】追って詳説する開封装置21によってイン
ナーバッグ11が開封部位20で開封されると、殊に有
利には少なくとも区域によっては透明なアウターバッグ
12内へ液剤の一部分が流入する。自由溢流域15,1
6からアウターバッグ12内へ流入してインナーバッグ
11とアウターバッグ12との壁間を上昇する液剤を斯
くして、患者への投与前に液剤状態を検討することがで
きる。更にまた、アウターバッグ12の透明領域に設け
た目盛39は充填レベルの検査を可能にする。
【0038】図4の(c)では、インナーバッグ11と
アウターバッグ12との間で液剤水準が平衡状態を占め
た二重バッグが図示されており、この平衡状態は、自由
溢流域15,16と、アウターバッグ12内におけるイ
ンナーバッグ11の特殊な位置とに基づいて極めて迅速
に生じる。
【0039】図4の(d)では、液剤の一部分がすでに
アウターバッグ12の流出装置18を介して取出された
状態にある二重バッグが図示されている。
【0040】図4の(e)では、液剤が事実上完全にイ
ンナーバッグ11とアウターバッグ12とから自動的に
流出した状態にある二重バッグが図示されている。イン
ナーバッグ11のバッグ角隅19並びにアウターバッグ
12のバッグ角隅17つまり放出域に残留する残液量分
は微量である。このようにほぼ完全な二重バッグからの
液剤流出は、本発明の重要なアスペクトを形成するもの
であり、従来技術の解決手段によっては決して得られな
かったことである。
【0041】次に図5の(a)〜(d)に基づいて開封
装置21の構造と機能態様を詳説する。開封装置21は
有利な実施形態では、流出装置18と共に1つの共通の
支座22に配置されている。該支座22はプラスチック
から成る一体的な射出成形部品として構成することがで
きる。このプラスチックから成る支座22は、該支座か
ら突出するシリンダ43を含み、該シリンダは、支座2
2内の開口47を制限している。シリンダ43に沿っ
て、該シリンダ43の外周壁に嵌合する圧入キャップ4
8が案内されている。圧入キャップ48は内部にシール
ピストン44を有し、該シールピストンはシリンダ43
内で封隙作用をもって案内されている。
【0042】シールピストン44の圧入キャップ48と
は反対の側には、開封部位20でインナーバッグ11を
開封するための穿刺スパイク40が配置されている。該
穿刺スパイク40は、十字形に配置された2つのカッタ
ーリブ41,42から成り、両カッターリブは前方へ向
かって先細に尖っている。カッターリブ41,42を十
字形に構成したことに基づいて、開封部位20でインナ
ーバッグ11が穿通された場合に、穿刺スパイク40が
インナーバッグ11内になお位置しているにも拘わら
ず、液剤は流出することができる。
【0043】インナーバッグ11及びアウターバッグ1
2をめぐって折り曲げられた支座22は、前記シリンダ
43に対向する側に、カップ状に形成された対応受け4
5を有しており、該対応受け内へ穿刺スパイク40は、
インナーバッグ11の二重に折り重なった壁を完全に穿
通した後に侵入することができる。
【0044】次に図5の(a)〜(d)に基づいて開封
装置21の機能態様を説明する。
【0045】図5の(a)ではシリンダ43内の穿刺ス
パイク40は、インナーバッグ11を誤って穿刺するこ
とがあり得ない程度に抑止されている。
【0046】対応受け45を固定的に保持した状態で圧
入キャップ48が図5の(b)に示したように前記対応
受け45へ向かって圧入されると、穿刺スパイク40は
インナーバッグ11の二重に重なった壁を穿通し、かつ
図5の(c)に示したように対応受け45内へ侵入す
る。圧入キャップ48もしくは対応受け45を離すと直
ちに、支座22のばね力によって、アウターバッグ12
は拡開させられ、かつ穿刺スパイク40は前記対応受け
45から退出させられる。しかしながら穿刺スパイク4
0は、インナーバッグ11内に依然残留し、これによっ
てカッターリブ41,42を介して液剤をインナーバッ
グ11から、その間に拡開したアウターバッグ12内へ
流出させる可能性を提供する。
【0047】図6の(a)では、支座22のシリンダ4
3内におけるシールピストン44及び穿刺スパイク40
の案内が拡大して図示されている。圧入キャップ48
は、該圧入キャップ内の溝49,50をシリンダ43の
フランク壁51,52に合致させるために、シリンダ4
3に対して相対的に規定の半径方向位置へ回動されねば
ならない。圧入キャップ48は、前記溝49,50が前
記フランク壁51,52と合致するような半径方向位置
でのみ圧入することができる。溝49,50とフランク
壁51,52の配置は、図6の(a)に示したVIb−
VIb線に沿った断面図である図6の(b)から明らか
である。
【0048】図6の(c)には、カッターリブ41,4
2を備えた穿刺スパイク40が、圧入方向とは逆方向に
見た下面図で図示されている。
【0049】図6の(d)には、支座22上に、しかも
シリンダ43と同じ側に配置された流出装置18が図示
されている。該流出装置18は、支座22内に穿設され
た流出ポート53と、該流出ポートを囲んで配置された
出口接続管片54と、該出口接続管片の外周を同心的に
囲んで配置されたねじスリーブ55とから成っている。
該ねじスリーブ55は雌ねじ山56を有しており、従っ
て出口接続管片54に液密に載設される連結エレメント
又はシールエレメントを、流出装置18にねじによって
固定することが可能である。
【0050】図7の(a)には、支座22全体を対称軸
線もしくは背表紙状ウェブ23を中心として平らに展開
した状態が図示されている。支座22は、第1の支座プ
レート57と、背表紙状ウェブ23によって前記第1の
支座プレート57から仕切られた第2の支座プレート5
8とから成っている。第1の支座プレート57上では、
シリンダ43と流出装置18の前記構成部分が一体構成
されている。第2の支座プレート58上では、カップ状
の対応受け45が支座22に一体形成されている。
【0051】支座22は、図7の(a)から判るように
平らに展開した状態で(使用位置で見て下側に)湾入状
切込み部24を有している。該湾入状切込み部24には
多重機能が付与されている。先ず第1の機能として、支
座22をアウターバッグ12の外壁に平らに溶着又は接
着した場合に襞寄り現象及び応力裂けが避けられる。更
に第2の機能として、支座22に配属されているバッグ
エッジ13に沿ったアウターバッグ12の「覗き窓効
果」が改善される。つまり支座22を載着した場合でも
アウターバッグ12の外壁の、バッグ角隅17の領域を
透視することが可能であり、ひいては、場合によってア
ウターバッグ内に残存する液剤を確認することが可能に
なる。また最後の機能として、アウターバッグ12の壁
に支座22を全面的に固着しても、このような湾入状切
込み部24を設けたことによって、アウターバッグ12
はなお一層拡開され、その結果、より大きな自由溢流域
15,16が得られる。
【0052】すでに示唆したように支座22は、全面的
にアウターバッグ12の壁と溶着又は接着することがで
き、或いは少なくとも開封装置21及び流出装置18の
領域をめぐって溶着又は接着されていてもよい。支座2
2の全面的な固着は、支座22の固着形式及び幾何学的
形状に従った円周シーム溶接によって行われるのが合目
的的である。アウターバッグ12の壁では、アウターバ
ッグ12の側壁62(図1参照)内に打抜き部25が設
けられている。アウターバッグ12の側壁62を、少な
くとも流出装置18及び開封装置21を夫々めぐって打
抜くことが必要である。対向側壁は、少なくとも対応受
け45をめぐって打抜かれねばならない。また支座22
の下の溶着縁又は接着縁の内部の全面も打抜くことが可
能である。最後の1滴に至るまで気泡無く行われる最も
確実な液剤排出は、流出装置18と開封装置21とを接
続するオバールセグメントを打抜くことによって得られ
る。
【0053】図7の(b)では支座22の断面図が示さ
れている。
【0054】図7の(b)から判るように第1と第2の
支座プレート57,58は、背表紙状ウェブ23又は支
座をめぐる制限リップ60よりも著しく肉厚に構成され
ている。両支座プレート57,58を肉厚に構成するこ
とによって、該支座プレート上に配置される開封装置2
1及び対応受け45並びに流出装置18の装着及び運用
が可能になる。
【0055】図8の(a)〜(g)では、支座22の種
々異なった可能態様が示唆されている。図8の(a)に
示した実施態様では、背表紙状ウェブ23と制限リップ
60との間に段差部61が看取される。図8の(b)に
示した実施態様では、制限リップ60は、殊に支座22
の下部域に大きな曲率半径を有し、背表紙状ウェブ23
は著しく幅広に構成されている。
【0056】図8の(c)に示した実施態様が、図7の
(a)に示した実施態様と実質的に相違している点は、
拡幅された背表紙状ウェブ23である。該背表紙状ウェ
ブ23の幅は、500ml入りバッグの場合、4〜8m
mの範囲内、殊に有利には約6mmのオーダー範囲内に
ある。
【0057】図8の(d)に示した実施態様の特徴は、
外側のバッグエッジ13に関して開封装置21と流出装
置18が、熱封の施されていない縦方向に延びる前記バ
ッグエッジ13に対して平行な1本のライン上に配置さ
れている点にある。図8の(e)に示した実施態様では
流出装置18と開封装置21は、熱封の施されていない
バッグエッジ13に対して約35゜の角度をとる1本の
ライン上に配置されている。図8の(f)に示した実施
態様では流出装置18と開封装置21は、熱封の施され
ていないバッグエッジ13に対して約45゜の角度を形
成するように配置されている。図8の(g)に示した実
施態様では流出装置18と開封装置21は、熱封の施さ
れていないバッグエッジ13に対して実質的に90゜の
角度を形成するように配置されている。従って開封装置
21は、90゜の円セグメント内で流出装置18の傍又
は上位に前述のように装着することができる。支座22
は、流出装置18と開封装置21とをアウターバッグ1
2に穿設した共通の開口内に配置しかつアウターバッグ
12に例えば支座22の開口47及び流出ポート53を
めぐるオバール状の打抜き部25を配備するように、ア
ウターバッグ12と溶着されるのが有利である。
【0058】アウターバッグ12は、透明なプラスチッ
クラミネート、例えばポリエチレン−PET−ポリプロ
ピレンから成っているのが有利である。アウターバッグ
12によって、ガス交換に対する付加的なバリアが生じ
る。それのみならずインナーバッグ11とアウターバッ
グ12との間に介在する空気層又は不活性ガス層が絶縁
し、かつ急速で強力な温度変動に対して緩衝作用を及ぼ
す。
【0059】本発明の二重バッグは開封装置21によっ
て、インナーバッグ11の穿刺時に先ず液剤を連通によ
ってインナーバッグ11とアウターバッグ12との間の
空間内へ注入させ、従って視覚的にチェックすることを
可能にする。インナーバッグ11とアウターバッグ12
との連通原理と自動ひしゃげ特性とに基づいて、二重バ
ッグを余すところ無く完璧に空にするために通気の必要
は全くない。
【0060】更にまた、インナーバッグ11の外法寸法
をアウターバッグ12の内法寸法よりも小さくし、かつ
特にアウターバッグ12内にインナーバッグ11を偏心
的に位置固定することによって自由溢流域15,16を
規定する場合、当該二重バッグは完璧な仕方で機能する
ことが判った。
【0061】この有利な構成は、アウターバッグ12の
透明性と相俟って、容積部分に照準を合わせる「覗き
窓」の印象を生ぜしめる一方、バッグ下縁ではアウター
バッグ12とインナーバッグ11との間に空容積が生
じ、該空容積は「覗き窓」の空容積と相俟って自由溢流
域15,16を規定し、かつ、開封装置21によって生
ぜしめられる溢流に基づいて極めて短時間の内にインナ
ーバッグ11内の液面レベルとアウターバッグ12内の
液面レベルとを平衡状態にするのに役立つ。
【0062】多数回の測定の結果、インナーバッグ11
の容量が500mlの場合、9±2秒の液面レベル平衡
時間が得られた。これに対してインナーバッグが、自由
溢流域15,16なしにアウターバッグ内にぴったり位
置固定されている場合には、液面レベル平衡時間は60
秒以上を要し、多くの場合、溢流が僅かしか又は全く生
じないことさえあった。溢流が生じたとしても大抵は、
見るに耐えない不均質な薄膜形成面が看取された。イン
ナーバッグ11とアウターバッグ12との間の粘着効果
は液面レベルの平衡を妨げた。容積平衡化のための再現
可能な時間も再現可能な液面レベルも得られなかった。
臨床分野における適用を排除する前記のネガティブな現
象は、本発明の提案する二重バッグによって初めて克服
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態による二重バッグの原理的
な概略側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿って断面してインナー
バッグが空になるまでの状態の諸段階(a〜e)を示
す、インナーバッグとアウターバッグとから成る二重バ
ッグの断面図であり、しかも段階(a)はインナーバッ
グの開封前の状態、段階(b)はインナーバッグからア
ウターバッグへ液剤が流出する状態、段階(c)はイン
ナーバッグとアウターバッグの液面レベルが実質的にバ
ランス状態を占めるところのアウターバッグからの液剤
取出し前の状態、段階(d)はインナーバッグ及びアウ
ターバッグの液剤取出し中の状態、段階(e)はインナ
ーバッグ及びアウターバッグが事実上完全に空になった
状態を示す。
【図3】本発明の1実施形態による二重バッグのインナ
ーバッグが空になるまでの状態の諸段階(a〜d)を示
す斜視図であり、しかも段階(a)はインナーバッグの
開封前の状態、段階(b)はインナーバッグからアウタ
ーバッグへ液剤が流出する状態、段階(c)はインナー
バッグとアウターバッグの液面レベルが実質的にバラン
スした状態を占めるところのアウターバッグからの液剤
取出し前の状態、段階(d)はインナーバッグ及びアウ
ターバッグが事実上完全に空になった状態を示す。
【図4】本発明の1実施形態による二重バッグのインナ
ーバッグが空になるまでの状態の諸段階(a〜e)を示
す側面図であり、しかも段階(a)はインナーバッグの
開封前の状態、段階(b)はインナーバッグからアウタ
ーバッグへ液剤が流出する状態、段階(c)はインナー
バッグとアウターバッグの液面レベルが実質的にバラン
スした状態を占めるところのアウターバッグからの液剤
取出し前の状態、段階(d)はインナーバッグ及びアウ
ターバッグの液剤取出し中の状態、段階(e)はインナ
ーバッグ及びアウターバッグが事実上完全に空になった
状態を示す。
【図5】アウターバッグに装着された本発明の1実施形
態による開封装置を諸位置(a〜d)で示した側面図で
ある。
【図6】図5に示した開封装置の拡大図であり、図6の
(a)は開封装置の縦断面図、図6の(b)は図6の
(a)に示したVIb−VIb線に沿った横断面図、図
6の(c)は図6の(a)に示したVIc−VIc線に
沿った横断面図、図6の(d)は流出装置の1実施形態
の断面図である。
【図7】流出装置及び開封装置に配置された支座の1実
施形態の略示図(a)並びに該略示図に示したVIIb
−VIIb線に沿った断面図(b)である。
【図8】図7に示した支座の種々異なった7つの実施形
態(a〜g)の概略図である。
【符号の説明】
11 インナーバッグ、 12 アウターバッグ、
13,14 (相互に交わる)バッグエッジ、 1
5,16 自由溢流域、 17 アウターバッグの
バッグ角隅、 18 流出装置、 19 インナー
バッグのバッグ角隅、 20 開封部位、 21
開封装置、 22 支座、 23背表紙状ウェブ、
24 湾入状切込み部、 25 打抜き部、 2
6,27,28 インナーバッグの熱封シーム、 2
9,30,31 アウターバッグの熱封シーム、 3
2 フィン、 33,34,35 溶接スポット、
36 位置固定熱封部、 37 掛け穴、 38
熱封されていないバッグエッジ、 39 目盛、
40 穿刺スパイク、 41,42 カッターリ
ブ、 43 シリンダ、 44 シールピストン、
45 対応受け、 46 出口接続管片、 47
支座の開口、 48 圧入キャップ、 49,5
0 溝、 51,52 フランク壁、 53 流
出ポート、54 出口接続管片、 55 ねじスリ
ーブ、 56 雌ねじ山、 57 第1の支座プレ
ート、 58 第2の支座プレート、 60 制限
リップ、 61 段差部、 62 アウターバッグ
の側壁、 63 覗き窓、 64 プリント面の限
界線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ホルスト シュヴィーツ ドイツ連邦共和国 アラースベルク アム ヴィーゼングルント 13 (72)発明者 フランツ フリッツマイヤ− ドイツ連邦共和国 グンツェンハウゼン ヘルマン−レンス−ヴェーク 6 (72)発明者 カールハインツ バウマン ドイツ連邦共和国 ロート ノルトリング 77

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液剤を収容するためのインナーバッグ
    (11)と、少なくとも2つの相互に交わる方向に延び
    るバッグエッジ(13,14)を有するアウターバッグ
    (12)とを備え、液剤を前記インナーバッグ(11)
    の開封時に少なくとも部分的に前記アウターバッグ(1
    2)内へ移送可能にした形式の、液剤、特に滋養液を適
    用するための二重バッグにおいて、インナーバッグ(1
    1)の外法寸法が長さ及び幅の点で、アウターバッグ
    (12)の内法寸法に対比して短くされて、前記アウタ
    ーバッグ(12)の2つの互いに交わるバッグエッジ
    (13,14)が前記インナーバッグ(11)から解放
    されており、かつ前記のインナーバッグとアウターバッ
    グとの間で前記の両バッグエッジ(13,14)に沿っ
    て自由溢流域(15,16)が形成されていることを特
    徴とする、液剤を適用するための二重バッグ。
  2. 【請求項2】 インナーバッグ(11)がアウターバッ
    グ(12)内で偏心的に位置固定されている、請求項1
    記載の二重バッグ。
  3. 【請求項3】 アウターバッグ(12)の2つの互いに
    交わるバッグエッジ(13,14)によって、ほぼ直角
    なバッグ角隅(17)が形成されており、該バッグ角隅
    にか又は該バッグ角隅の直ぐ近傍に流出装置(18)が
    装着可能である、請求項1又は2記載の二重バッグ。
  4. 【請求項4】 インナーバッグ(11)が1つのバッグ
    角隅(19)を有し、しかも該バッグ角隅にか又は該バ
    ッグ角隅の直ぐ近傍に、インナーバッグ(11)を必要
    に応じて開封するために該インナーバッグ(11)の開
    封部位(20)が設けられている、請求項1から3まで
    のいずれか1項記載の二重バッグ。
  5. 【請求項5】 インナーバッグ(11)のバッグ角隅
    (19)がアウターバッグ(12)のバッグ角隅(1
    7)に向き合っている、請求項3又は4記載の二重バッ
    グ。
  6. 【請求項6】 インナーバッグ(11)を開封するため
    に、アウターバッグ(12)に固着された開封装置(2
    1)が設けられている、請求項1から5までのいずれか
    1項記載の二重バッグ。
  7. 【請求項7】 インナーバッグ(11)用の開封装置
    (21)と、アウターバッグ(12)用の流出装置(1
    8)が空間的に隔てられており、この空間的に隔てられ
    た領域内において、アウターバッグ(12)の流出装置
    (18)が使用位置でインナーバッグ(11)の開封装
    置(21)もしくは開封部位(20)の下位に位置して
    いる、請求項1から6までのいずれか1項記載の二重バ
    ッグ。
  8. 【請求項8】 流出装置(18)が開封装置(21)に
    対して5〜15mmだけ隔てられている、請求項7記載
    の二重バッグ。
  9. 【請求項9】 二重バッグの使用位置で開封装置(2
    1)が流出装置(18)に対して、鉛直方向から水平方
    向に至る90゜の円セグメント内に位置している、請求
    項1から8までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  10. 【請求項10】 流出装置(18)と開封装置(21)
    相互が共通の支座(22)に、固定的な相対位置で配置
    されている、請求項1から9までのいずれか1項記載の
    二重バッグ。
  11. 【請求項11】 支座(22)がアウターバッグ(1
    2)に固着されている、請求項10記載の二重バッグ。
  12. 【請求項12】 支座(22)並びに流出装置(18)
    及び開封装置(21)の部分が、一体的な構成部品とし
    て射出成形されている、請求項10又は11記載の二重
    バッグ。
  13. 【請求項13】 支座(22)が、アウターバッグ(1
    2)の、熱封シームを有していないバッグエッジ(1
    3)を中心として折り返されている、請求項10から1
    2までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  14. 【請求項14】 支座(22)が、アウターバッグ(1
    2)のバッグエッジ(13)を中心として折り返した後
    に、前記バッグエッジ(13)の領域内で背表紙状ウェ
    ブ(23)を形成している、請求項10から13までの
    いずれか1項記載の二重バッグ。
  15. 【請求項15】 背表紙状ウェブ(23)が4〜8mm
    の幅を有している、請求項14記載の二重バッグ。
  16. 【請求項16】 支座(22)が、使用位置で見て下側
    に、平らに展開した状態で湾入状切込み部(24)を有
    している、請求項10から15までのいずれか1項記載
    の二重バッグ。
  17. 【請求項17】 アウターバッグ(12)の側壁(6
    2)内には、開封装置(21)及び流出装置(18)の
    領域に複数の打抜き部(25)が設けられており、しか
    も前記アウターバッグ(12)の側壁(62)が、前記
    打抜き部(25)外周に沿って支座(22)と溶着され
    ている、請求項10から16までのいずれか1項記載の
    二重バッグ。
  18. 【請求項18】 流出装置(18)及び開封装置(2
    1)の領域にわたって、ただ1つのオバール形の打抜き
    部(25)がアウターバッグ(12)の側壁(62)内
    に設けられており、しかも前記アウターバッグ(12)
    の側壁が、前記オバール形の打抜き部(25)の外周に
    沿って支座(22)と溶着されている、請求項10から
    16までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  19. 【請求項19】 インナーバッグ(11)もアウターバ
    ッグ(12)も共に夫々3つの熱封シーム(26,2
    7,28;29,30,31)を有している、請求項1
    から18までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  20. 【請求項20】 インナーバッグ(11)及びアウター
    バッグ(12)の、熱封を施されていない各バッグエッ
    ジが、二重バッグの一方の側に共通に配置されている、
    請求項1から19までのいずれか1項記載の二重バッ
    グ。
  21. 【請求項21】 インナーバッグ(11)が、1つの熱
    封シーム(27)を超えて張出している約2〜12mm
    のフィン(32)を有している、請求項1から20まで
    のいずれか1項記載の二重バッグ。
  22. 【請求項22】 インナーバッグ(11)が、張出した
    フィン(32)上に配設された複数の溶接スポット(3
    3,34,35)又は1条の溶接シームによって、アウ
    ターバッグ(12)内に位置固定されており、しかも前
    記インナーバッグ(11)のフィン(32)とアウター
    バッグ(12)との間の前記溶接スポット(33,3
    4,35)又は溶接シームが位置固定熱封部(36)を
    形成している、請求項21記載の二重バッグ。
  23. 【請求項23】 アウターバッグ(12)の熱封シーム
    (30)が、インナーバッグ(11)の位置固定熱封部
    (36)に並列して該インナーバッグの外側に設けられ
    ている、請求項22記載の二重バッグ。
  24. 【請求項24】 アウターバッグ(12)の、使用位置
    で見て上位に位置する熱封シーム(29)が、幅8〜2
    0mmの特に幅広の熱封シームである、請求項1から2
    3までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  25. 【請求項25】 使用位置で見て上位に位置している熱
    封シーム(29)内に、円形又はΩ形の掛け穴(37)
    が全的又は部分的に打抜かれている、請求項1から24
    までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  26. 【請求項26】 掛け穴(37)が、流出装置(18)
    に対して直径方向でアウターバッグ(12)に配置され
    ており、しかもインナーバッグ(11)の開封部位(2
    0)がほぼ、前記の掛け穴(37)の軸線と流出装置
    (18)の軸線とを結ぶ結合線上に位置している、請求
    項1から25までのいずれか1項記載の二重バッグ。
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