JP4002018B2 - 液剤を適用するための二重バッグ - Google Patents

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    • A61J1/14Details; Accessories therefor
    • A61J1/1475Inlet or outlet ports

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液剤を収容するためのインナーバッグと、少なくとも2つの相互に交わる方向に延びるバッグエッジを有するアウターバッグとを備え、液剤を前記インナーバッグの開封時に少なくとも部分的に前記アウターバッグ内へ移送可能にした形式の、液剤、特に滋養液を適用するための二重バッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
前記形式のバッグは例えばドイツ連邦共和国特許出願第19600532.2号明細書に基づいて公知である。前記形式のバッグは特に、産業生産された滋養液を保存しかつ投与するために使用される。滋養液は例えばカテーテル系を介して、例えば外科的術後に通常の食物摂取を行なえない患者に投与される。
【0003】
滋養液は典型的には、生命を維持するために必要な物質、要するに蛋白質、脂肪類、炭水化物、ミネラル、ビタミン及び微量栄養素を含有している。
【0004】
当初は、滋養液を保存しかつ投与するための容器はガラスから成っていた。しかしながらガラス容器の欠点は、運搬・貯蔵において、殊に具体的な使用時における操作において生じた。由由しい問題は、投与時に容器が空になることに基づいて空気が吸引される点に在った。この空気吸引に伴って滋養液中に病原細菌を入り込ませ、これによって患者に危険を及ぼすリスクがあった。
【0005】
前記の問題点は、滋養液用の容器としてプラスチックバッグを開発するに及んで大幅に除かれた。光、酸素、太陽光線、光量変動・温度変動の影響に対して極度に敏感な滋養液を防護するために、該滋養液は、殊に不透明なインナーバッグ内で気密に保存される。更に、発明の上位概念を形成する従来技術では、アウターバッグが設けられているので、インナーバッグの開封時に液剤を先ずアウターバッグ内へ移送することが可能である。このアウターバッグは、有利には少なくとも部分的に透明であるので、適用前に滋養液の性状を検査することが可能である。
【0006】
プラスチックバッグ又はフォイルバッグは、慣用のガラス容器に対比して滋養液の保護を著しく改善する。容器を空にする場合、残存容積に空気を補填する必要はなく、むしろバッグは、空になるにつれて縮小する。
【0007】
とは云え、当該バッグの場合の問題点、つまり明細書冒頭で述べた形式の二重バッグの場合の問題点は、バッグが部分的に液剤の流れを妨げる点にある。例えばバッグ壁間に粘着効果が生じることがある。このような粘着効果は、インナーバッグからアウターバッグへの液剤の移送或いはバッグからの液剤排出を概ね阻止することになる。更なる問題点は、しばしば比較的多量の液剤残分がバッグ内に残留して、少なくともほぼ完全には流出しないことである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術を起点する本発明の課題は、二重バッグを通流する液剤の流れを改善した二重バッグを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、本発明によれば請求項1の特徴部に記載した構成手段によって解決される。
【0010】
なお本発明の有利な構成手段は、請求項2以降に記載されている。
【0011】
要するに本発明の要旨とするところは、インナーバッグの外法寸法が長さ及び幅の点で、アウターバッグの内法寸法に対比して短くされて、前記アウターバッグの2つの互いに交わるバッグエッジが前記インナーバッグから解放されており、かつ前記のインナーバッグとアウターバッグとの間で前記の両バッグエッジに沿って自由溢流域が形成されている点にある。
【0012】
【発明の効果】
この自由溢流域或いは自由漲水域(Der freie Flutungsbereich)に基づいて二重バッグの使用位置では、インナーバッグの開封時に液剤が自由溢流域内へ注ぎ込まれ、これによって一種の波涛が発生し、該波涛はインナーバッグの外壁に沿ってアウターバッグ内の液剤水準を急速に上昇させることを保証する。それ故に該自由溢流域は、下からアウターバッグの下部域をインナーバッグの外壁から離隔し、こうしてアウターバッグ内の液剤水準をほぼ妨げなく上昇させることを保証する一種の「初動波涛」を形成するために役立つ。殊にアウターバッグの少なくとも一方のバッグエッジは、丸味をもった縁部として構成されているので、自由溢流域はこのバッグエッジに沿って丸味構成に基づいて一層拡張される。従って互いに交わるバッグエッジは、シャープな稜線をもっていてはならず、むしろ丸味をもった縁部として、インナーバッグとアウターバッグとの間の自由溢流域を一層拡張して「初動波涛」の形成を助成することができる。具体的な実施形態では、前記の丸味をもって形成されたバッグエッジは、液剤の性状及び充填レベルをチェックできるようにするために、目盛付き覗き窓を同時に形成している。
【0013】
アウターバッグをインナーバッグから解放しておくことのできる自由溢流域を得るために、インナーバッグはアウターバッグ内で偏心的に位置固定されているのが有利である。偏心的な位置固定は、二重バッグの使用位置で見てインナーバッグをアウターバッグ内で上方にずらして配置するように行われる。
【0014】
有利な実施形態では、アウターバッグの2つの互いに交わるバッグエッジによって、ほぼ直角なバッグ角隅が形成されており、該バッグ角隅にか又は該バッグ角隅の直ぐ近傍に、二重バッグから液剤を取出すための流出装置を装着することが可能である。要するに本発明の二重バッグは、液剤残分の集合する1つの角隅から排出されるので、二重バッグをそれ相応に懸吊又は支承することによって、自動的に、しかもほぼ余すところ無く空にすることが保証されている。従って流出装置は、バッグ角隅に対して、実際に即した最小限の間隔で装着することが可能である。ここではアウターバッグの壁と流出装置との間の接着シーム又は溶接シームだけが制限的に作用する。
【0015】
インナーバッグは1つのバッグ角隅を有し、しかも該バッグ角隅にか又は該バッグ角隅の直ぐ近傍に、インナーバッグを適用時に開封するために該インナーバッグの開封部位が設けられている。二重バッグを適当に懸吊すれば、前記バッグ角隅で液剤は合流し、こうして事実上完全に空にされる。
【0016】
インナーバッグの、空にするために規定されたバッグ角隅と、アウターバッグの排出域とは有利に協働するので、二重バッグを空にする場合、インナーバッグ内にもアウターバッグ内にも顕著な液剤残分が残留することはなく、完全排出が全自動的に行われる。この目的を達成するためにインナーバッグのバッグ角隅は、アウターバッグの排出域に向き合っている。
【0017】
適用時にインナーバッグを開封するために、有利な実施形態ではアウターバッグに固着された、殊に液密にアウターバッグに溶着された開封装置が設けられている。該開封装置は、具体的な実施例では、インナーバッグの少なくとも1つのバッグ壁を穿通してインナーバッグを空にするのに充分なオリフィスを形成するための押込み可能な穿刺スパイクから成っている。自明のことであるがインナーバッグを別の方式で開封することも勿論可能である。例えばインナーバッグに、殊にバッグ角隅領域に1つの基準破断部位を設けて、充分な圧力をかけて該基準破断部位を裂断することによってインナーバッグを開封するようにすることも可能である。またバッグ角隅を全体的に離断するように開封装置を変形することも考えられ、これは液剤のより完璧な流出を保証することになるだろう。
【0018】
本発明の有利な構成ではインナーバッグ用の開封装置と、アウターバッグ用の流出装置が空間的に隔てられており、この空間的に隔てられた領域内において、アウターバッグの流出装置は使用位置ではインナーバッグの開封装置もしくは開封部位の下位に位置している。開封装置及び/又は流出装置は、本発明では二重バッグとは関わり無く独立した発明と見做される。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に図面に基づいて本発明の実施の形態を詳説する。
【0020】
図1には、インナーバッグ11とアウターバッグ12とから成る二重バッグの有利な実施形態が図示されている。図示例ではインナーバッグ11もアウターバッグ12も共に長方形である。この場合インナーバッグ11はプラスチック−金属−ラミネートから成り、かつ不透光性並びに不通気性として構成されている。
【0021】
インナーバッグ11は、熱封されていない(つまり折り目付けされたにすぎない)バッグエッジ38を有している。インナーバッグ11のその他のエッジには全て、熱封シーム26,27,28が配設されており、しかも前記熱封されていないバッグエッジ38に対向した熱封シーム27は、インナーバッグ11に設けられたフィン(張出しひれ状部)32を同時に制限しており、該フィンは、アウターバッグ12内にインナーバッグ11を位置固定するために設けられている。前記フィン32は溶接スポット33,34,35を介してアウターバッグ12に固着されるので、インナーバッグ11はアウターバッグ12内の固定的な位置に保持される。この加工形式に基づいて、アウターバッグ12の確実にして申し分のない液密な熱封が得られる。そればかりでなく滋養液は、それ以外の熱負荷に曝されることはない。アウターバッグ12の位置決め並びに熱封が、インナーバッグ11の熱封シーム上で行なわれるならば、漏れが生じることがある。それというのは溶着工程において部分的には2枚又は4枚のシートが熱封されねばならないからである。この異なった厚さの故に、2枚シートから4枚シートへの移行点で漏れが生じることになる。なお熱封シーム27を超えて張出しているフィン32の幅は約2〜12mm、殊に有利には6mmである。
【0022】
アウターバッグ12も同じく熱封されていない(つまり折り目付けされただけにすぎない)バッグエッジ13を有している。その他の全てのバッグエッジは、アウターバッグ12の場合も熱封シームを有しており、該熱封シームは符号29,30,31で表示されている。熱封されていないバッグエッジ13に対向している熱封シーム30は、インナーバッグ11の外側で、該インナーバッグ11のフィン32の傍に並んで配設されている。二重バッグの使用位置で上位に位置することになる熱封シーム29は、8〜20mmの幅、殊に有利には約14mmの幅を有する格別広幅の熱封シームとして構成されている。アウターバッグ12の、使用位置で上位に位置する熱封シーム29内には、殊に円形又はΩ文字状の掛け穴37が打ち抜かれている。
【0023】
アウターバッグ12は、少なくとも一方の側壁62の領域にわたって、殊に有利には両側壁の領域にわたって透明であり、従ってインナーバッグ11からアウターバッグ12へ移送される液剤の充填レベル及び状態を検査することが可能である。アウターバッグ12は殊に、使用位置で上位に位置する領域内にプリントを施すことが可能である。限界線64までこのように部分的にプリントを施した有利な実施形態では、プリント面の内部に、インナーバッグ11のシート域を瞥見することのできる透明な覗き窓63が設けられている。インナーバッグ11の該シート域にはチェック番号又は生産番号を付けることが可能である。これによって、インナーバッグ11を充填して検査した後に該インナーバッグに付けられる検査番号は、アウターバッグ12内に組込んだ後にも外部から読み取ることができる。
【0024】
インナーバッグ11の外法寸法は、アウターバッグ12の内法寸法よりも縮小されているので、アウターバッグ12のバッグエッジ13,14に沿って自由溢流域15,16がインナーバッグ11とアウターバッグ12との間で規制される。
【0025】
図1から判るようにインナーバッグ11は、アウターバッグ12に対して偏心的に位置決めされており、要するに同心位置からアウターバッグ12の掛け穴37の方向にずらされている。インナーバッグ11では開封部位20が規定されており、該開封部位でインナーバッグ11は適用時に開封されねばならない。インナーバッグ11を開封するために図示の実施例では、前記開封部位20でインナーバッグ11の壁に作用する開封装置21が設けられており、該開封装置はアウターバッグ12に装着されている。インナーバッグ11の開封部位20は1つのバッグ角隅19を有し、該バッグ角隅の直ぐ近傍に開封部位20が設けられている。
【0026】
前記バッグ角隅19は殊に有利には、掛け穴37から最も隔たったインナーバッグ11の領域である。
【0027】
アウターバッグ12のバッグエッジ13,14の交点においてアウターバッグ12の1つのバッグ角隅17が規定されており、該バッグ角隅に、又は該バッグ角隅の直ぐ近傍に流出装置18設けられている。流出装置18と開封装置21とは互いに1つの共通の支座22上に固定的な相対位置関係で配置されている。その相互間隔は5〜15mm、殊に有利には約10mmである。開封装置21と流出装置18とを共に配備した支座22はアウターバッグ12の壁に流体密に溶着されている。
【0028】
開封装置21が作動するとインナーバッグ11は開封部位20で開かれ、かつ、インナーバッグ11内に収容されている液剤は少なくとも部分的にアウターバッグ12内へ移送される。
【0029】
この移送状態を次に図2の(a),(b),(c),(d),(e)に基づいて段階的に説明する。但し図2では、図面を判り易くするために開封装置21及び流出装置18の図示は省かれている。図2の(a)では二重バッグは、充填されたインナーバッグ11を未開封状態で図示されている。アウターバッグ12の内壁は少なくとも部分的にはインナーバッグ11の外壁に接している。
【0030】
図2の(b)では開封装置21が作動した後の状態が図示されている。液剤はインナーバッグ11から自由溢流域15,16(図1参照)へ注出される。液剤の氾濫又は溢流によってインナーバッグ11は瞬く間に薄くなる。同時にアウターバッグ12の壁は少なくとも下部域では幾分外向きに圧迫されるので、自由溢流域15,16から液剤は、インナーバッグ11とアウターバッグ12との間を急速に上昇することができる。インナーバッグ11の壁とアウターバッグ12の壁との間の粘着効果は事実上もはや生じない。本発明の処置によってインナーバッグ11は正しくひしゃげた状態になる。液剤は、連通管の原理に従って迅速にアウターバッグ12内へ流入する。
【0031】
液剤は、著しく短時間の内に、図2の(c)に図示した平衡状態を占め、この場合インナーバッグ11とアウターバッグ12とにおける液面レベルはほぼ等しい。この平衡状態は再現可能に生じるので、透明なアウターバッグ12に、液量を検査・チェックするための目盛39を付けることが可能である。
【0032】
図2の(d)では、液剤が流出装置18(図1参照)を通流する二重バッグの流出状態が図示されている。その場合、インナーバッグ11内及びアウターバッグ12内の液面レベルはほぼ均等に降下し、それに伴って同時に二重バッグは収縮するので、空気吸込みを生じさせたり或いは必要とすることなしに液剤は二重バッグから流出する。
【0033】
図2の(e)では空になった二重バッグが図示されており、その場合、インナーバッグ11のバッグ角隅19内及びアウターバッグ12の放出域つまりバッグ角隅17内に残留する液剤残量分は、無視できる程度にすぎない。インナーバッグ11とアウターバッグ12とは、外的作用を及ぼすことなしに事実上完全に空になる。アウターバッグ12の下部域において確認できるバッグ拡張は、アウターバッグ12の壁に溶着された支座22によって成立する。支座22はバッグ角隅17の領域でアウターバッグ12の壁相互を離間して保持する。
【0034】
図3の(a)〜(d)では二重バッグの機能態様が改めて斜視図で示されている。但し、本来不透明なインナーバッグ11を、ここでは判り易くするために透視図で図示した。又この概略図では種々の状態における二重バッグの容積変化は考慮されていない。殊にインナーバッグ11の開封時のアウターバッグ12における液剤は、自由溢流域15,16を起点としてインナーバッグ11の壁に沿って流れるものと解されねばならない。
【0035】
図3の(a)〜(d)では二重バッグは使用位置で図示されているので、アウターバッグ12の熱封シーム29並びに掛け穴37は上位に、また流出装置18は下位に配置されている。またインナーバッグ11の開封部位20は、インナーバッグに関して最低部位に位置している。二重バッグの排出時、液剤はインナーバッグ11のバッグ角隅19並びにアウターバッグ12のバッグ角隅17において漏斗状に合流するので、こうして事実上完全に排出される。図3の(a)〜(d)の図示に基づいて、複数の溶接スポット33,34,35でアウターバッグ12に接合されたフィン32を介して、インナーバッグ11がアウターバッグ12内に位置決めされていることを確認することができる。
【0036】
図4の(a)〜(e)では、二重バッグの前述の機能態様が改めて側面図で図示されている。図4の(a)では液剤は、未開封のインナーバッグ11内に封入されており、かつ殊に不透光性かつ不通気性の壁によって(差し当たっては先ずアウターバッグ12の壁によって)外的な影響に対して防護されている。要するに外部周辺に対して液剤は二重に、つまりインナーバッグ11の壁とアウターバッグ12の壁とによって防護されている。
【0037】
追って詳説する開封装置21によってインナーバッグ11が開封部位20で開封されると、殊に有利には少なくとも区域によっては透明なアウターバッグ12内へ液剤の一部分が流入する。自由溢流域15,16からアウターバッグ12内へ流入してインナーバッグ11とアウターバッグ12との壁間を上昇する液剤を斯くして、患者への投与前に液剤状態を検討することができる。更にまた、アウターバッグ12の透明領域に設けた目盛39は充填レベルの検査を可能にする。
【0038】
図4の(c)では、インナーバッグ11とアウターバッグ12との間で液剤水準が平衡状態を占めた二重バッグが図示されており、この平衡状態は、自由溢流域15,16と、アウターバッグ12内におけるインナーバッグ11の特殊な位置とに基づいて極めて迅速に生じる。
【0039】
図4の(d)では、液剤の一部分がすでにアウターバッグ12の流出装置18を介して取出された状態にある二重バッグが図示されている。
【0040】
図4の(e)では、液剤が事実上完全にインナーバッグ11とアウターバッグ12とから自動的に流出した状態にある二重バッグが図示されている。インナーバッグ11のバッグ角隅19並びにアウターバッグ12のバッグ角隅17つまり放出域に残留する残液量分は微量である。このようにほぼ完全な二重バッグからの液剤流出は、本発明の重要なアスペクトを形成するものであり、従来技術の解決手段によっては決して得られなかったことである。
【0041】
次に図5の(a)〜(d)に基づいて開封装置21の構造と機能態様を詳説する。開封装置21は有利な実施形態では、流出装置18と共に1つの共通の支座22に配置されている。該支座22はプラスチックから成る一体的な射出成形部品として構成することができる。このプラスチックから成る支座22は、該支座から突出するシリンダ43を含み、該シリンダは、支座22内の開口47を制限している。シリンダ43に沿って、該シリンダ43の外周壁に嵌合する圧入キャップ48が案内されている。圧入キャップ48は内部にシールピストン44を有し、該シールピストンはシリンダ43内で封隙作用をもって案内されている。
【0042】
シールピストン44の圧入キャップ48とは反対の側には、開封部位20でインナーバッグ11を開封するための穿刺スパイク40が配置されている。該穿刺スパイク40は、十字形に配置された2つのカッターリブ41,42から成り、両カッターリブは前方へ向かって先細に尖っている。カッターリブ41,42を十字形に構成したことに基づいて、開封部位20でインナーバッグ11が穿通された場合に、穿刺スパイク40がインナーバッグ11内になお位置しているにも拘わらず、液剤は流出することができる。
【0043】
インナーバッグ11及びアウターバッグ12をめぐって折り曲げられた支座22は、前記シリンダ43に対向する側に、カップ状に形成された対応受け45を有しており、該対応受け内へ穿刺スパイク40は、インナーバッグ11の二重に折り重なった壁を完全に穿通した後に侵入することができる。
【0044】
次に図5の(a)〜(d)に基づいて開封装置21の機能態様を説明する。
【0045】
図5の(a)ではシリンダ43内の穿刺スパイク40は、インナーバッグ11を誤って穿刺することがあり得ない程度に抑止されている。
【0046】
対応受け45を固定的に保持した状態で圧入キャップ48が図5の(b)に示したように前記対応受け45へ向かって圧入されると、穿刺スパイク40はインナーバッグ11の二重に重なった壁を穿通し、かつ図5の(c)に示したように対応受け45内へ侵入する。圧入キャップ48もしくは対応受け45を離すと直ちに、支座22のばね力によって、アウターバッグ12は拡開させられ、かつ穿刺スパイク40は前記対応受け45から退出させられる。しかしながら穿刺スパイク40は、インナーバッグ11内に依然残留し、これによってカッターリブ41,42を介して液剤をインナーバッグ11から、その間に拡開したアウターバッグ12内へ流出させる可能性を提供する。
【0047】
図6の(a)では、支座22のシリンダ43内におけるシールピストン44及び穿刺スパイク40の案内が拡大して図示されている。圧入キャップ48は、該圧入キャップ内の溝49,50をシリンダ43のフランク壁51,52に合致させるために、シリンダ43に対して相対的に規定の半径方向位置へ回動されねばならない。圧入キャップ48は、前記溝49,50が前記フランク壁51,52と合致するような半径方向位置でのみ圧入することができる。溝49,50とフランク壁51,52の配置は、図6の(a)に示したVIb−VIb線に沿った断面図である図6の(b)から明らかである。
【0048】
図6の(c)には、カッターリブ41,42を備えた穿刺スパイク40が、圧入方向とは逆方向に見た下面図で図示されている。
【0049】
図6の(d)には、支座22上に、しかもシリンダ43と同じ側に配置された流出装置18が図示されている。該流出装置18は、支座22内に穿設された流出ポート53と、該流出ポートを囲んで配置された出口接続管片54と、該出口接続管片の外周を同心的に囲んで配置されたねじスリーブ55とから成っている。該ねじスリーブ55は雌ねじ山56を有しており、従って出口接続管片54に液密に載設される連結エレメント又はシールエレメントを、流出装置18にねじによって固定することが可能である。
【0050】
図7の(a)には、支座22全体を対称軸線もしくは背表紙状ウェブ23を中心として平らに展開した状態が図示されている。支座22は、第1の支座プレート57と、背表紙状ウェブ23によって前記第1の支座プレート57から仕切られた第2の支座プレート58とから成っている。第1の支座プレート57上では、シリンダ43と流出装置18の前記構成部分が一体構成されている。第2の支座プレート58上では、カップ状の対応受け45が支座22に一体形成されている。
【0051】
支座22は、図7の(a)から判るように平らに展開した状態で(使用位置で見て下側に)湾入状切込み部24を有している。該湾入状切込み部24には多重機能が付与されている。先ず第1の機能として、支座22をアウターバッグ12の外壁に平らに溶着又は接着した場合に襞寄り現象及び応力裂けが避けられる。更に第2の機能として、支座22に配属されているバッグエッジ13に沿ったアウターバッグ12の「覗き窓効果」が改善される。つまり支座22を載着した場合でもアウターバッグ12の外壁の、バッグ角隅17の領域を透視することが可能であり、ひいては、場合によってアウターバッグ内に残存する液剤を確認することが可能になる。また最後の機能として、アウターバッグ12の壁に支座22を全面的に固着しても、このような湾入状切込み部24を設けたことによって、アウターバッグ12はなお一層拡開され、その結果、より大きな自由溢流域15,16が得られる。
【0052】
すでに示唆したように支座22は、全面的にアウターバッグ12の壁と溶着又は接着することができ、或いは少なくとも開封装置21及び流出装置18の領域をめぐって溶着又は接着されていてもよい。支座22の全面的な固着は、支座22の固着形式及び幾何学的形状に従った円周シーム溶接によって行われるのが合目的的である。アウターバッグ12の壁では、アウターバッグ12の側壁62(図1参照)内に打抜き部25が設けられている。アウターバッグ12の側壁62を、少なくとも流出装置18及び開封装置21を夫々めぐって打抜くことが必要である。対向側壁は、少なくとも対応受け45をめぐって打抜かれねばならない。また支座22の下の溶着縁又は接着縁の内部の全面も打抜くことが可能である。最後の1滴に至るまで気泡無く行われる最も確実な液剤排出は、流出装置18と開封装置21とを接続するオバールセグメントを打抜くことによって得られる。
【0053】
図7の(b)では支座22の断面図が示されている。
【0054】
図7の(b)から判るように第1と第2の支座プレート57,58は、背表紙状ウェブ23又は支座をめぐる制限リップ60よりも著しく肉厚に構成されている。両支座プレート57,58を肉厚に構成することによって、該支座プレート上に配置される開封装置21及び対応受け45並びに流出装置18の装着及び運用が可能になる。
【0055】
図8の(a)〜(g)では、支座22の種々異なった可能態様が示唆されている。図8の(a)に示した実施態様では、背表紙状ウェブ23と制限リップ60との間に段差部61が看取される。図8の(b)に示した実施態様では、制限リップ60は、殊に支座22の下部域に大きな曲率半径を有し、背表紙状ウェブ23は著しく幅広に構成されている。
【0056】
図8の(c)に示した実施態様が、図7の(a)に示した実施態様と実質的に相違している点は、拡幅された背表紙状ウェブ23である。該背表紙状ウェブ23の幅は、500ml入りバッグの場合、4〜8mmの範囲内、殊に有利には約6mmのオーダー範囲内にある。
【0057】
図8の(d)に示した実施態様の特徴は、外側のバッグエッジ13に関して開封装置21と流出装置18が、熱封の施されていない縦方向に延びる前記バッグエッジ13に対して平行な1本のライン上に配置されている点にある。図8の(e)に示した実施態様では流出装置18と開封装置21は、熱封の施されていないバッグエッジ13に対して約35゜の角度をとる1本のライン上に配置されている。図8の(f)に示した実施態様では流出装置18と開封装置21は、熱封の施されていないバッグエッジ13に対して約45゜の角度を形成するように配置されている。図8の(g)に示した実施態様では流出装置18と開封装置21は、熱封の施されていないバッグエッジ13に対して実質的に90゜の角度を形成するように配置されている。従って開封装置21は、90゜の円セグメント内で流出装置18の傍又は上位に前述のように装着することができる。支座22は、流出装置18と開封装置21とをアウターバッグ12に穿設した共通の開口内に配置しかつアウターバッグ12に例えば支座22の開口47及び流出ポート53をめぐるオバール状の打抜き部25を配備するように、アウターバッグ12と溶着されるのが有利である。
【0058】
アウターバッグ12は、透明なプラスチックラミネート、例えばポリエチレン−PET−ポリプロピレンから成っているのが有利である。アウターバッグ12によって、ガス交換に対する付加的なバリアが生じる。それのみならずインナーバッグ11とアウターバッグ12との間に介在する空気層又は不活性ガス層が絶縁し、かつ急速で強力な温度変動に対して緩衝作用を及ぼす。
【0059】
本発明の二重バッグは開封装置21によって、インナーバッグ11の穿刺時に先ず液剤を連通によってインナーバッグ11とアウターバッグ12との間の空間内へ注入させ、従って視覚的にチェックすることを可能にする。インナーバッグ11とアウターバッグ12との連通原理と自動ひしゃげ特性とに基づいて、二重バッグを余すところ無く完璧に空にするために通気の必要は全くない。
【0060】
更にまた、インナーバッグ11の外法寸法をアウターバッグ12の内法寸法よりも小さくし、かつ特にアウターバッグ12内にインナーバッグ11を偏心的に位置固定することによって自由溢流域15,16を規定する場合、当該二重バッグは完璧な仕方で機能することが判った。
【0061】
この有利な構成は、アウターバッグ12の透明性と相俟って、容積部分に照準を合わせる「覗き窓」の印象を生ぜしめる一方、バッグ下縁ではアウターバッグ12とインナーバッグ11との間に空容積が生じ、該空容積は「覗き窓」の空容積と相俟って自由溢流域15,16を規定し、かつ、開封装置21によって生ぜしめられる溢流に基づいて極めて短時間の内にインナーバッグ11内の液面レベルとアウターバッグ12内の液面レベルとを平衡状態にするのに役立つ。
【0062】
多数回の測定の結果、インナーバッグ11の容量が500mlの場合、9±2秒の液面レベル平衡時間が得られた。これに対してインナーバッグが、自由溢流域15,16なしにアウターバッグ内にぴったり位置固定されている場合には、液面レベル平衡時間は60秒以上を要し、多くの場合、溢流が僅かしか又は全く生じないことさえあった。溢流が生じたとしても大抵は、見るに耐えない不均質な薄膜形成面が看取された。インナーバッグ11とアウターバッグ12との間の粘着効果は液面レベルの平衡を妨げた。容積平衡化のための再現可能な時間も再現可能な液面レベルも得られなかった。臨床分野における適用を排除する前記のネガティブな現象は、本発明の提案する二重バッグによって初めて克服される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態による二重バッグの原理的な概略側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿って断面してインナーバッグが空になるまでの状態の諸段階(a〜e)を示す、インナーバッグとアウターバッグとから成る二重バッグの断面図であり、しかも段階(a)はインナーバッグの開封前の状態、段階(b)はインナーバッグからアウターバッグへ液剤が流出する状態、段階(c)はインナーバッグとアウターバッグの液面レベルが実質的にバランス状態を占めるところのアウターバッグからの液剤取出し前の状態、段階(d)はインナーバッグ及びアウターバッグの液剤取出し中の状態、段階(e)はインナーバッグ及びアウターバッグが事実上完全に空になった状態を示す。
【図3】本発明の1実施形態による二重バッグのインナーバッグが空になるまでの状態の諸段階(a〜d)を示す斜視図であり、しかも段階(a)はインナーバッグの開封前の状態、段階(b)はインナーバッグからアウターバッグへ液剤が流出する状態、段階(c)はインナーバッグとアウターバッグの液面レベルが実質的にバランスした状態を占めるところのアウターバッグからの液剤取出し前の状態、段階(d)はインナーバッグ及びアウターバッグが事実上完全に空になった状態を示す。
【図4】本発明の1実施形態による二重バッグのインナーバッグが空になるまでの状態の諸段階(a〜e)を示す側面図であり、しかも段階(a)はインナーバッグの開封前の状態、段階(b)はインナーバッグからアウターバッグへ液剤が流出する状態、段階(c)はインナーバッグとアウターバッグの液面レベルが実質的にバランスした状態を占めるところのアウターバッグからの液剤取出し前の状態、段階(d)はインナーバッグ及びアウターバッグの液剤取出し中の状態、段階(e)はインナーバッグ及びアウターバッグが事実上完全に空になった状態を示す。
【図5】アウターバッグに装着された本発明の1実施形態による開封装置を諸位置(a〜d)で示した側面図である。
【図6】図5に示した開封装置の拡大図であり、図6の(a)は開封装置の縦断面図、図6の(b)は図6の(a)に示したVIb−VIb線に沿った横断面図、図6の(c)は図6の(a)に示したVIc−VIc線に沿った横断面図、図6の(d)は流出装置の1実施形態の断面図である。
【図7】流出装置及び開封装置に配置された支座の1実施形態の略示図(a)並びに該略示図に示したVIIb−VIIb線に沿った断面図(b)である。
【図8】図7に示した支座の種々異なった7つの実施形態(a〜g)の概略図である。
【符号の説明】
11 インナーバッグ、 12 アウターバッグ、 13,14 (相互に交わる)バッグエッジ、 15,16 自由溢流域、 17 アウターバッグのバッグ角隅、 18 流出装置、 19 インナーバッグのバッグ角隅、 20 開封部位、 21 開封装置、 22 支座、 23 背表紙状ウェブ、 24 湾入状切込み部、 25 打抜き部、 26,27,28 インナーバッグの熱封シーム、 29,30,31 アウターバッグの熱封シーム、 32 フィン、 33,34,35 溶接スポット、36 位置固定熱封部、 37 掛け穴、 38 熱封されていないバッグエッジ、 39 目盛、 40 穿刺スパイク、 41,42 カッターリブ、 43 シリンダ、 44 シールピストン、 45 対応受け、 46 出口接続管片、 47 支座の開口、 48 圧入キャップ、 49,50 溝、 51,52 フランク壁、 53 流出ポート、54 出口接続管片、 55 ねじスリーブ、 56 雌ねじ山、 57 第1の支座プレート、 58 第2の支座プレート、 60 制限リップ、 61 段差部、 62 アウターバッグの側壁、 63 覗き窓、 64 プリント面の限界線

Claims (22)

  1. 液剤を収容するためのインナーバッグ(11)と、少なくとも2つの相互に交わる方向に延びるバッグエッジ(13,14)を有するアウターバッグ(12)とを備え、液剤が前記インナーバッグ(11)の開封時に少なくとも部分的に前記アウターバッグ(12)内へ移送可能であり、インナーバッグ(11)の外法寸法が長さ及び幅の点で、アウターバッグ(12)の内法寸法に対比して短くされて、前記アウターバッグ(12)の2つの互いに交わるバッグエッジ(13,14)が前記インナーバッグ(11)から解放されており、かつ前記のインナーバッグとアウターバッグとの間で前記の両バッグエッジ(13,14)に沿って自由溢流域(15,16)が形成されている形式の液剤、特に滋養液を適用するための二重バッグにおいて、
    アウターバッグ(12)の2つの互いに交わるバッグエッジ(13,14)によって、ほぼ直角なバッグ角隅(17)が形成されており、該バッグ角隅にか又は該バッグ角隅の直ぐ近傍にアウターバッグ(12)用の流出装置(18)が装着可能であり、
    使用位置で見て上位に位置している熱封シーム(29)内に、円形又はΩ形の掛け穴(37)が全的又は部分的に打抜かれており、
    前記アウターバッグ(12)用の流出装置(18)とインナーバッグ(11)用の開封装置(21)が共通の支座(22)に、固定的な位置関係を有して配置されており、前記支座(22)がアウターバッグ(12)に固着されていることを特徴とする、液剤を適用するための二重バッグ。
  2. インナーバッグ(11)がアウターバッグ(12)内で偏心的に位置固定されている、請求項1記載の二重バッグ。
  3. インナーバッグ(11)が1つのバッグ角隅(19)を有し、しかも該バッグ角隅にか又は該バッグ角隅の直ぐ近傍に、インナーバッグ(11)を必要に応じて開封するために該インナーバッグ(11)の開封部位(20)が設けられている、請求項1又は2記載の二重バッグ。
  4. インナーバッグ(11)のバッグ角隅(19)がアウターバッグ(12)のバッグ角隅(17)に向き合っている、請求項1又は3記載の二重バッグ。
  5. インナーバッグ(11)を開封するために、アウターバッグ(12)に固着された開封装置(21)が設けられている、請求項1から4までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  6. 封装置(21)と、出装置(18)が空間的に隔てられており、この空間的に隔てられた領域内において、アウターバッグ(12)の流出装置(18)が使用位置でインナーバッグ(11)の開封装置(21)もしくは開封部位(20)の下位に位置している、請求項1から5までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  7. 流出装置(18)が開封装置(21)に対して5〜15mmだけ隔てられている、請求項6記載の二重バッグ。
  8. 二重バッグの使用位置で開封装置(21)が流出装置(18)に対して、鉛直方向から水平方向に至る90゜の円セグメント内に位置している、請求項1から7までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  9. 支座(22)並びに流出装置(18)及び開封装置(21)の部分が、一体的な構成部品として射出成形されている、請求項1又は記載の二重バッグ。
  10. 支座(22)が、アウターバッグ(12)の、熱封シームを有していないバッグエッジ(13)を中心として折り返されている、請求項1又は9記載の二重バッグ。
  11. 支座(22)が、アウターバッグ(12)のバッグエッジ(13)を中心として折り返した後に、前記バッグエッジ(13)の領域内で背表紙状ウェブ(23)を形成している、請求項1、9又は10記載の二重バッグ。
  12. 背表紙状ウェブ(23)が4〜8mmの幅を有している、請求項11記載の二重バッグ。
  13. 支座(22)が、使用位置で見て下側に、平らに展開した状態で湾入状切込み部(24)を有している、請求項1又は9から12までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  14. アウターバッグ(12)の側壁(62)内には、開封装置(21)及び流出装置(18)の領域に複数の打抜き部(25)が設けられており、しかも前記アウターバッグ(12)の側壁(62)が、前記打抜き部(25)外周に沿って支座(22)と溶着されている、請求項1又は9から13までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  15. 流出装置(18)及び開封装置(21)の領域にわたって、ただ1つのオバール形の打抜き部(25)がアウターバッグ(12)の側壁(62)内に設けられており、しかも前記アウターバッグ(12)の側壁が、前記オバール形の打抜き部(25)の外周に沿って支座(22)と溶着されている、請求項1又は9から13までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  16. インナーバッグ(11)もアウターバッグ(12)も共に夫々3つの熱封シーム(26,27,28;29,30,31)を有している、請求項1から15までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  17. インナーバッグ(11)及びアウターバッグ(12)の、熱封を施されていない各バッグエッジが、二重バッグの一方の側に共通に配置されている、請求項1から16までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  18. インナーバッグ(11)が、1つの熱封シーム(27)を超えて張出している約2〜12mmのフィン(32)を有している、請求項1から17までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  19. インナーバッグ(11)が、張出したフィン(32)上に配設された複数の溶接スポット(33,34,35)又は1条の溶接シームによって、アウターバッグ(12)内に位置固定されており、しかも前記インナーバッグ(11)のフィン(32)とアウターバッグ(12)との間の前記溶接スポット(33,34,35)又は溶接シームが位置固定熱封部(36)を形成している、請求項18記載の二重バッグ。
  20. アウターバッグ(12)の熱封シーム(30)が、インナーバッグ(11)の位置固定熱封部(36)に並列して該インナーバッグの外側に設けられている、請求項19記載の二重バッグ。
  21. アウターバッグ(12)の、使用位置で見て上位に位置する熱封シーム(29)が、幅8〜20mmの特に幅広の熱封シームである、請求項1から20までのいずれか1項記載の二重バッグ。
  22. 掛け穴(37)が、流出装置(18)に対して直径方向でアウターバッグ(12)に配置されており、しかもインナーバッグ(11)の開封部位(20)がほぼ、前記の掛け穴(37)の軸線と流出装置(18)の軸線とを結ぶ結合線上に位置している、請求項1から21までのいずれか1項記載の二重バッグ。
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