JP2003327259A - 包装袋 - Google Patents

包装袋

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、包装袋、特に経管経腸栄養
剤や経管経腸流動食等を収容する包装袋であって、薬剤
の投与など使用中に外部より水分などの補給が可能であ
って、取り扱い性や衛生管理性に優れ、製造が容易であ
り、コスト的に有利な包装袋を提供する。 【解決手段】 複数のフィルム片の周辺部をシールし
てなる包装袋であって、該包装袋の1辺に突起部を設
け、該突起部を構成するフィルム片間に、1または2以
上の半硬質ないし硬質の円筒体を埋設し、前記突起部と
は別に注出口部材を装着してなることを特徴とする包装
袋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装袋、特に経管
経腸栄養剤や経管経腸流動食などを収納する包装袋に関
する。
【0002】
【従来の技術】経管経腸栄養剤(以下栄養剤と略するこ
ともある)や経管経腸流動食(以下流動食と略すること
もある)は、缶、紙容器、パウチ、瓶など種々の包装容
器に収容されて使用されるが、中でもパウチタイプは密
封性や取り扱い性に優れ、多く使用されている。パウチ
タイプとしては、一般に注出口を有し、該注出口にチュ
ーブを接続して投与を行うが、特に栄養剤の場合は、初
期導入時に患者の病態に合わせて希釈して使用し、安定
時には、不足する薬剤や水分を補給するのが一般的であ
る。注出口のみを有する場合は、このような操作ができ
ないか、限定的であり、投与を中断して注出口を補給口
として兼用するか、パウチの一部を切り取るなどして開
封し、そこから補給を行う必要があった。これは、作業
が繁雑であり、注出口や開封部が汚染されたり、必要以
上に開封するなど衛生管理上の問題もあった。
【0003】上記問題を解決するため、着脱自在なキャ
ップなどから構成される注入口を有するものもあるが、
複雑な構造の注入口を別個に形成して取り付け、また、
使用時までの密封性を保つため、注入口内部にフィルム
などからなるインナーシールを施すなど製造工程が煩雑
になり、コスト高になるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、薬剤の投与
など使用中に外部より水分などの補給が可能であって、
取り扱い性や衛生管理性に優れ、製造が容易であり、コ
スト的に有利な包装袋の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のフィル
ム片の周辺部をシールしてなる包装袋であって、該包装
袋の1辺に突起部を設け、該突起部を構成するフィルム
片間に、1または2以上の半硬質ないし硬質の円筒体を
埋設し、前記突起部とは別に注出口部材を装着してなる
ことを特徴とする包装袋である。
【0006】包装袋の1辺に設けられた突起部のフィル
ム片間に、半硬質ないし硬質の円筒体を埋設し密封して
いるため、完全殺菌が可能であり、突起部の開封まで注
入口が衛生的に保たれ、しかも低コストで、容易に製造
することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて、本発明をさ
らに詳細に説明する。 [実施形態1]図1〜図4に本発明の実施形態の一例で
ある包装袋を示す。図1は、包装袋の正面図、図2は、
図1の包装袋のA−A断面図、図3は図1の包装袋にお
いて注出口部材を開封した状態を示す図、図4は注入口
を形成する突起部の拡大図である。図1の包装袋におい
て、包装袋1の本体部2は、3枚のフィルム片の周辺部
をシールしてシール部7(図中、斜線で示される)とし
形成されている。図2に示すように、本体部の主要部分
はフィルム片2a,2bを対向させて構成され、底面部
9のみフィルム片2cをフィルム片2a,2b間に介在
するよう配置してガゼット部としてマチ状に形成されて
いる。ガゼット部を設けることにより、包装袋の自立性
が向上し、また収容量も増大する。収容物の充填は、包
装袋の上端部8の一部のみを未シール部として他の部分
を形成した後、未シール部より収容物を充填し、未シー
ル部をシールして行う。なお、ガゼット部を形成するフ
ィルム片2cの側部には切り欠き部14,14が、包装
袋下部の形態安定化のために設けられている。
【0008】包装袋1の本体部2の1辺は、平面形状が
一部内側へ切り欠いた部分へ突起部3が設けられてい
る。突起部3は、図2、図4(a)に示されるように、
突起部を構成するフィルム片間(図4(b)中、2a,
2b)に、半硬質ないし硬質のパイプ状の円筒体4が埋
設されている。円筒体4は、その外側側面部全て突起部
の周辺部のシール部(図4(b)中、7a,7a)形成
時に、押し型を用いてフィルム片が折れ曲がるシールの
箇所においてそれぞれ密着するように押圧されて、フィ
ルム片に密着される。使用時に水、希釈剤、薬剤などの
注入が必要である場合は、突起部の円筒体埋設部分より
外側の例えば図2、図4(a)中11で示されるような
箇所を切断して突起部の先端部を除去し、開封すると、
注入口12が形成され、該注入口12より包装袋内部へ
注入を行う。包装袋1は、手による開封が容易であるよ
う突起部3の側部のシール部の片側に開封手段としてノ
ッチ13が設けられている。また、突起部3の下部10
は、フィルム片が外側へ膨らんだ形状に形成され、注入
口を形成した際に、包装体内部へ外部より補給が容易と
なる。
【0009】包装袋1には、突起部3と対抗する位置に
注出口部材5が装着されている。注出口部材5は、開封
された状態で注出口となり、該注出口にチューブ等を接
続して収容物を外部へ注出するためのものである。注出
口部材5は、図3に示すように、包装袋本体に取り付け
るための両端部が薄い舟形形状である取り付け部5c
と、注出口となる中空の管5bとを一体に成形した部材
と、それに嵌合するキャップ5aとから構成され、取り
付け部5cが包装袋本体に熱接着等により取り付けられ
る。管5bの先端部はシール材によりシールされて密封
され、キャップ5aはシール部分の保護および衛生管理
上の点から取り付けられている。注出のための開封は、
キャップ5aを取り外し、シール材を剥離することによ
り行われる。
【0010】包装袋1には、さらに突起部3の近傍のシ
ール部に、包装袋を吊り下げ可能な吊り下げ手段とし
て、フィルム片を貫通する貫通孔6を有する。貫通孔6
に治具を引っかけるなどして包装袋1を懸下することに
よって、注出口部材5が下方に配置され、注出口部材5
からの収容物の注出と、上方に配置された突起部3の開
封により形成された注入口12からの補給が容易にな
る。
【0011】[実施形態2]図5に本発明の実施形態の
他の例である包装袋の突起部の拡大図を示す。この包装
袋は突起部における円筒体の構成以外は上記実施形態1
の包装袋と同様の構成を有する。即ち、円筒体として、
2つのリング状の円筒体24,24’を用いている。円
筒体24,24’を所定の間隔離した状態でフィルム片
(図5(b)中、22a,22b)間に配置して、実施
形態1と同様に、その外側側面部全て突起部の周辺部の
シール部(図5(b)中、17a,17a)形成時に、
押し型を用いてフィルム片が折れ曲がるシールの箇所に
おいてそれぞれ密着するように押圧されて、フィルム片
に密着させている。円筒体24,24’間は中空に形成
される。使用時に水、希釈剤、薬剤などの注入が必要で
ある場合は、突起部の円筒体24埋設部分より外側の例
えば図5(a)中31で示されるような箇所を切断して
突起部の先端部を除去し、開封すると、注入口32が形
成される。突起部の側部のシール部の両側には開封手段
としてノッチ33、33’が設けられている。突起部を
このような構成とすることにより、円筒体にフィルム片
への密着部分が少なくなり、円筒体のフィルム片への押
圧時に、円筒体の存在する部分、特にシール際のフィル
ム片の損傷が軽減され、損傷が生じた場合でも、収容物
の充填時の漏れ発生防止のための空気の漏れの有無によ
る検査時にフィルム片の内側への露出部分が多いため、
損傷の発見が容易になる。
【0012】円筒体が、複数のリング状である場合、リ
ング同士が連結されていてもよい。このような形状とし
て、例えば、図6に示すように、2個のリング44,4
4’が2本の連結棒45、45’によって一体に連結さ
れた形状や、3個のリング54,54’、54’’が連
結棒55で一体に連結された形状が挙げられる。
【0013】本発明において、突起部を構成するフィル
ム片間に埋設される半硬質ないし硬質の円筒体の構成材
料は収容物に影響を及ぼさず、所望の硬度を有すれば特
に限定されず、例えば中密度又は高密度のポリエチレン
系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂
などを使用できるが、収容物を充填後にレトルト処理を
行う場合は、耐熱性に優れるポリプロピレン系樹脂を用
いるのが好ましい。これらの材料を射出成形法などによ
り成形して円筒体とする。上記実施形態2のように、円
筒体が複数のリング状であり該リング同士が連結されて
いる場合は、連結のための連結部材もリングと同材料か
らなり、一体に成形されているのが好ましい。
【0014】円筒体のサイズ(長手方向長さ、外径、内
径)も特に限定されず、包装袋に収容する収容物の種類
や使用形態に合わせて適宜設定すればよい。本発明の包
装袋は、注入口を円筒体とすることにより、開封までの
密閉性を保ちながら、注入口の内径を大きくでき、外部
から包装袋内に薬缶などを用いて補給を行う場合でも注
入しやすくすることができる。また、円筒体の内径を大
きくする場合は、円筒体の強度の点から断面形状を楕円
形とするのが好ましい。円筒体が複数のリング状である
場合、円筒体の長手方向長さとは、上記実施形態2にお
けるリング24の包装袋外側端部からリング24’の包
装袋内側端部までの距離のように、配置後の全リングに
おいて包装袋外側端部から包装袋内側端部間での距離を
指す。本発明において、円筒体の長手方向長さは好まし
くは、10〜30mmであるのがよい。また、円筒体の
外径及び内径は、好ましくは、外径10〜20mm、内
径8〜18mmであるのがよい。また円筒体の厚さ(外
径と内径との差)は0.5〜1.5mmが好ましい。円
筒体が複数のリング状である場合、リングの幅(長手方
向長さ)は特に限定されないが、0.5〜2.0mmで
あるのが好ましい。さらに、円筒体が複数のリング状で
ある場合、各リングの内径、外径、幅が異なっていても
良い。
【0015】突起部を構成するフィルム片間に円筒体を
埋設し、フィルム片に密着させる方法は、包装袋本体に
おけるフィルム片の周辺部のシール方法などに合わせて
行えば良く、例えば、フィルム片がシーラント層を有し
て熱接着によりシールを行う場合、突起部を構成するフ
ィルム片間の所定位置に円筒体を配置し、フィルム片を
押し型を用いて加熱加圧することにより熱接着して埋設
できる。
【0016】円筒体を埋設する際の円筒体付近のシール
状態は、注入口を形成した際に、円筒体が包装袋に固定
された状態で、包装体内部の収容物へ外部より補給が可
能な通路が形成されるのであれば特に限定されない。即
ち、円筒体とフィルム片間および突起部におけるフィル
ム片の周辺部がシールされていればよい。また、突起部
の下部は、注入口を形成した際に、包装体内部の収容物
へ外部より補給が容易となるよう、円筒体の固定時に、
押し型等を用いて上記実施形態に示すようなフィルム片
が外側へ膨らんだ形状に形成しても良い。
【0017】本発明において、包装袋本体を構成する複
数のフィルム片の構成材料は特に限定されず、従来パウ
チに使用されている材料を使用できる。このような材料
としては、例えば、二軸延伸ポリオレフィン系樹脂フィ
ルム、二軸延伸ポリアミド系樹脂フィルム、二軸延伸ポ
リエステル系樹脂フィルム、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体フィルム等の各種フィルムを基材とし、これ
らの基材に、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレ
ン等のオレフィン系の熱接着樹脂をシーラント層として
積層した複合フィルム等が挙げられる。また、内容物の
保護性を高めるため等の点から、上記複合フィルムに、
さらに単層フィルムや複合フィルムを複数積層したフィ
ルムや、シリカ、酸化アルミニウム等を積層したフィル
ムも使用できる。特に、二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートや二軸延伸ポリアミドの積層フィルムに酸化アル
ミニウム層を積層したフィルムを基材として用いると、
バリアー性や保香性に優れ、充填後のピンホール試験機
又は金属探知機の使用やマイクロ波による加熱も可能に
なる。充填後の厚みは一般的な30〜150μmのもの
を使用でき、全体のサイズも収容量に応じて適宜設定で
きる。包装袋本体の形成は、フィルム片の構成に応じて
シーラント層の熱接着等により周辺部をシールして行
う。
【0018】本発明の包装袋の本体形状は、複数のフィ
ルム片の周辺部をシールしてなり、1辺に円筒体を埋設
する突起部を設けてあれば特に限定されず、上記実施形
態1のように2枚のフィルム片の周辺部をシールし、底
面部にガゼット部を設け、マチ状にした形状の他、2枚
のフィルム片の周辺部をシールしたのみの形状や、一方
あるいは両方の側面部、あるいは天面部にもガゼット部
を設け、収容量の増大等を計っても良い。
【0019】本発明の包装袋の本体形成時に、フィルム
片の周辺部のシール形状やシール幅も密封可能であれば
特に限定されず、上記実施形態のような吊り下げ用の孔
や引っかけ部などを形成可能なように形状や幅を変化さ
せてもよい。
【0020】本発明の包装袋は、円筒体を埋設する突起
部を形成してあればよいが、突起部には、開封を容易に
しやすいよう、開封手段を有するのが好ましい。開封手
段としては、手による開封が容易なように、上記実施形
態のような、円筒体側部のシール部の片側あるいは両側
にノッチを設ける方法の他、レーザ光線やミシン目によ
る薄肉部を設ける方法などが挙げられ、これらを組み合
わせても良い。また、はさみ等で開封するときの目印と
して、開封予定線を印刷等により形成しても良い。
【0021】本発明の包装袋は、経管経腸栄養剤や経管
経腸流動食の収容用とする場合、吊り下げて使用するた
め、包装袋に吊り下げ可能な吊り下げ手段を有するのが
好ましい。吊り下げ手段としては、上記実施形態のよう
に、シール部に貫通孔を形成しても良いし、別個に形成
されたフックなどの吊り下げ具を取り付ける形態であっ
ても良い。これらの吊り下げ手段は、複数設けられてい
ても良く、その配置も限定されないが、少なくとも使用
時の状態から、突起部の近傍に、吊り下げ手段を有し、
一方、注出口部材を突起部と対抗する位置に設けるのが
好ましい。このような配置とすることによって、注出口
部材からの収容物の注出と、突起部の開封により形成さ
れた注入口からの補給が容易になる。
【0022】本発明の包装袋において、注出口部材の形
状や構成材料は特に限定されず、一般に使用されている
ものを使用でき、包装袋本体に取り付ける取り付け部と
注出口となる中空の管とを一体に成形したものが好まし
い。取り付け部は、包装袋本体に熱接着等により取り付
けられるが、両端部が薄い舟形形状であるのが好まし
い。また、注出口は端部を熱で封口する、蓋、キャップ
を嵌合あるいは螺合する、シール材によりシールするな
どして密封する。
【0023】本発明の包装袋は、次のように使用され
る。包装袋の上端部の一部のみを未シール部として他の
部分を融着などにより形成した後、未シール部より収容
物を充填し、未融着部をシールする。この後、必要に応
じて、レトルト殺菌処理や高温瞬間殺菌処理などを行
う。これらの処理を行う必要がある場合は、それに応じ
て包装袋を構成するフィルム片、円筒体、注出口部材の
材質を予め選択する。収容物の注出時は、上記実施形態
1のように、吊り下げ手段により懸下し、注出口を開封
してチューブ等を接続し、収容物を抽出する。一方、
水、希釈剤、薬剤などは、突起部の円筒体埋設部分より
外側のフィルム片を切断して開封し、形成された注入口
より包装袋内部へ注入される。
【0024】本発明の包装袋は、収容物の注出の他に外
部から液体等を注入する可能性がある場合に使用する
が、投与中に薬剤や水分を補給する経管経腸栄養剤用や
経管経腸流動食用として特に好適である。
【0025】
【実施例】厚さ12μmポリエチレンテレフタレートフ
ィルムと、厚さ15μmのポリアミドフィルムと、耐熱
性を有する酸化アルミニウム(Al)の薄膜と、
ポリプロピレンフィルムとを接着層を介して順次積層し
た積層フィルムを図1の包装袋におけるフィルム片2
a,2bに、シリカ蒸着ポリエステルフィルムと、厚さ
15μmのポリアミドフィルムと、ポリプロピレンフィ
ルムとを接着層を介して順次積層した積層フィルムを図
1の包装袋におけるガゼット部を構成するフィルム片2
cに用いて、ポリプロピレンフィルム側をシーラント層
として周辺部を熱融着し、図1と同様の構成の包装袋1
を製造した。その際、突起部3には、内径12mm、外
径15mmの、断面形状が楕円形のポリプロピレン系樹
脂からなるパイプ状の円筒体4を埋設して熱接着し、ま
た、ポリプロピレン系樹脂からなる注出口部材5を取り
付け部5cをフィルム片に挟むようにして熱接着した。
突起部3には、ノッチ13を打ち抜きにより形成し、ま
た、吊り下げ手段として、シール幅を大きくした1片に
貫通孔6を打ち抜きにより形成した。包装袋のサイズ
は、概ね幅160mm(収容部分の幅は約110m
m)、高さ240mm、ガゼット部の最大高さ40mm
で、シール幅は5mm、貫通孔形成部分のシール幅は3
5mmとした。突起部の幅は22mmとし、貫通孔は長
径24mm、短径18mmの楕円形とした。包装袋の上
部は未シール部とし、収容物を充填後、熱融着により融
着して、密封した。貫通孔6に治具を引っかけて包装袋
1を懸下し、注出口部材5を開封して収容物を注出する
一方、突起部3の先端部をノッチ13から切断して除去
し、注入口12を形成して該注入口12より包装袋内部
へ補給を行った。
【0026】
【発明の効果】本発明の包装袋は、1辺に突起部を設
け、該突起部を構成するフィルム片間に、1または2以
上の半硬質ないし硬質の円筒体を埋設することにより、
注入口を形成でき、薬剤の投与など使用中に外部より水
分などの補給が可能であって、しかも注入口が円筒体を
埋設して形成され密封されているため、完全殺菌が可能
であり、突起部の開封まで注入口が衛生的に保たれ、取
り扱い性や衛生管理性に優れ、さらに製造が容易であ
り、コスト的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態の一例である包装袋
の正面図である。
【図2】図2は、図1の包装袋のA−A断面図である。
【図3】図3は、図1の包装袋において注出口部材を開
封した状態を示す図である。
【図4】図4(a)は、図1の包装袋における突起部の
拡大図であり、図4(b)は、図4(a)におけるB−
B断面図である。
【図5】図5(a)は、本発明の実施形態の他の例であ
る包装袋における突起部の拡大図であり、図5(b)
は、図5(a)におけるC−C断面図である。
【図6】図6は、円筒体の形状の他の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 包装袋 2 包装袋本体 3 突起部 4 円筒体 5 注出口部材 6 吊り下げ手段 7 シール部 8 包装袋本体上部 9 包装袋本体底面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 33/02 B65D 33/14 Z 33/14 A61J 1/00 333C (72)発明者 池田 広隆 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内 Fターム(参考) 3E064 AB23 BA21 BB03 EA08 EA12 FA03 HD01 HE02 HF10 HG02 HL01 HL05 HN05 HP00 HR02 HS04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフィルム片の周辺部をシールして
    なる包装袋であって、該包装袋の1辺に突起部を設け、
    該突起部を構成するフィルム片間に、1または2以上の
    半硬質ないし硬質の円筒体を埋設し、前記突起部とは別
    に注出口部材を装着してなることを特徴とする包装袋。
  2. 【請求項2】 前記円筒体が、ポリプロピレン系樹脂か
    らなることを特徴とする請求項1記載の包装袋。
  3. 【請求項3】 前記円筒体が、パイプ状であることを特
    徴とする請求項1または2記載の包装袋。
  4. 【請求項4】 前記円筒体が、リング状であることを特
    徴とする請求項1または2記載の包装袋。
  5. 【請求項5】 前記円筒体が、複数のリング状であり、
    リング同士が連結されていることを特徴とする請求項4
    記載の包装袋。
  6. 【請求項6】 底面部にガゼット部を有することを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の包装袋。
  7. 【請求項7】 前記突起部に、開封手段を有することを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の包装
    袋。
  8. 【請求項8】 前記突起部の近傍に、包装袋を吊り下げ
    可能な吊り下げ手段を有し、前記注出口部材が突起部と
    対抗する位置に設けられていること特徴とする請求項1
    乃至7のいずれか一項に記載の包装袋。
  9. 【請求項9】 経管経腸流動食用であること特徴とする
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の包装袋。
  10. 【請求項10】 経管経腸栄養剤用であること特徴とす
    る請求項1乃至8のいずれか一項に記載の包装袋。
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