JP2009190750A - 口栓付き袋 - Google Patents

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和也 高木
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Abstract

【課題】内容物の密閉性が高く、また、必要なときには内容物を容易に取り出すことができる安全性に優れた口栓付き袋を提供することである。
【解決手段】口栓付き袋10は、袋の内部と外部とを連通して設けられ内容物を取り出すスパウト11と、スパウトにねじ込まれるキャップ12とから構成される口栓13を有し、袋の外形を構成して、内容物が充填される充填部17を形成する外袋16と、外袋の内部に設けられる内袋14と、を備え、内袋14は、充填部17から隔離される空間を形成し、その空間にスパウト11の一端が挿入されている。内袋14の上縁部と外袋16の上縁部とが接合されており、内袋14の底部には、内袋14を構成する二枚のフィルムが接合された接合部18を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、口栓付き袋に係り、特に食品等の包装体に好適である安全性に優れた口栓付き袋に関する。
袋の内側と外側を連通して設けられ内容物を取り出すスパウトと、スパウトにねじ込まれるキャップと、から構成される口栓を取り付けた口栓付き袋は、スパウトから内容物を容易に取り出すことができるという利便性から、液体飲料、ゼリー飲料、練り製品及び医薬品などの包装体として広く使用されている。これらの食品などを内容物とする場合には、内容物の腐敗変敗を防止するために、加熱殺菌を行ってから袋に充填することが一般的である。なお、内容物を口栓付き袋に充填した後に、袋ごと加熱殺菌が行われる場合もある。
内容物の腐敗変敗を防止するために、内容物の加熱殺菌に加えて、例えば、口栓等の殺菌が行われる。口栓は、過酸化水素水溶液等の化学薬品を噴霧するなど汎用の方法により殺菌されるが、口栓を構成するスパウトの形状は複雑で、その口径は小さいため、十分な殺菌を行うことが困難な場合がある。また、口栓付き袋は、上記のように、内容物を充填した後に、袋ごと加熱殺菌される場合があるので、この場合には、熱によるキャップや本体の膨張等に伴ってキャップの緩みなどが発生して、製造時や流通時において細菌などが袋内部に侵入する場合がある。
特許文献1には、フィルム周縁部が融着されたプラスチック製密封袋が、易剥離性融着された仕切り融着部により、2区画以上に相互に流通不可能に分離され、該密封袋の1辺に口栓が融着され、該口栓基部に接する区画には内容物が充填されていないことを特徴とする雑菌遮断性口栓付密封袋が開示されている。図5は、特許文献1に開示される雑菌遮断性口栓付密封袋の断面の模式図である。図5に示すように、この袋は袋の外形を構成する二枚のフィルム同士を融着させることにより、口栓と接する区画と、口栓と接しない区画とを設けており、口栓と接しない区画に内容物が充填されている。
特開2003−118745号公報
しかしながら、特許文献1に開示される仕切り融着部30は、易剥離性融着であり、袋の外形を構成する二枚のフィルム同士を融着させたものであるから、衝撃により仕切り融着部30が容易に剥離するおそれがある。一方、融着強度を高く設定しすぎると、剥離したいときに容易に剥離できず、また、強い力を加えて無理やり剥離しようとすれば袋に損傷を与え、内容物が漏れ出すおそれがある。即ち、特許文献1の袋は、仕切り融着部30の融着強度の設定が極めて困難である。また、図5に示すように、袋の外形上に仕切り融着部30が存在するためにデザイン印刷面が限定され、さらに内容物の充填量も減少するといった問題もある。
本発明の目的は、内容物の密閉性が高く、また、必要なときには内容物を容易に取り出すことができる安全性に優れた口栓付き袋を提供することである。
本発明に係る口栓付き袋は、袋の内側と外側を連通して設けられ内容物を取り出すスパウトと、スパウトにねじ込まれるキャップと、から構成される口栓を備える口栓付き袋において、袋の外形を構成して、内容物が充填される充填部を形成する外袋と、外袋の内部に設けられる内袋と、を備え、内袋は、充填部から隔離される空間を形成し、その空間にスパウトが挿入されることを特徴とする。
また、内袋の上縁部と、外袋の上縁部とが接合されることが好ましい。
また、内袋の側縁部と、外袋の側縁部とが接合されることが好ましい。
また、内袋は、底部に内袋を構成するフィルムの端部同士を接合する接合部を有することが好ましい。
本発明に係る口栓付き袋によれば、袋内部に挿入されるスパウトの一端が内袋で覆われた二重構造によって、内容物の密閉性が高く、優れた安全性を確保することができる。内袋は、内容物の充填部から隔離される空間を形成し、その空間にスパウトの一端が挿入されている。従って、内容物はスパウトに接触することがなく、内容物の無菌状態を維持することができる。さらに、内袋は、袋の外形を構成する外袋の内部に設けられるので、商品の流通時等において衝撃を直接受けることがなく、意図的に内袋を開封しない限り、その密閉性が解かれることはない。
内容物を取り出したい時には、例えば、先端の尖ったストロー部を有するアダプター等を使用するなどして内袋を開封することにより、スパウトを通して容易に内容物を取り出すことができる。内容物の取り出しの際に、開封される内袋の開封部の接合強度を高く設定した場合には、内袋の開封に強い力が必要となるが、内袋に強い力を加えても、内容物の充填部を形成する外袋に損傷を与えることがなく、内容物の漏れ出しを起こすおそれがない。一方、開封部の接合強度を低く設定した場合にも、上述のように、商品の流通時等において衝撃を直接受けることがないので、密閉性が解かれることはない。従って、様々なニーズに応じて開封部の接合強度を調整することができ、如何に設定した場合においても商品の流通時等には内容物の密閉性が高く、また、必要なときには容易に内容物を取り出すことができる。
内袋は、口栓付き袋の外形に影響を与えないので、内袋の存在によってデザイン印刷面が限定されることはない。口栓付き袋の形状は、外袋によって決定され、その形状としては特に制限されることなく、デザインニーズに応じて様々な形状とすることができる。従って、安全性だけでなく意匠性にも優れた袋とすることができる。さらに、一般的な口栓付き袋と同様の内容物の充填量を確保することができる。
また、請求項2に記載した発明において、内袋の上縁部と、外袋の上縁部とが接合されているので、二つの袋の上縁部接合工程を一度に行うことができ、生産性が向上する。
また、請求項3に記載の発明において、内袋の側縁部と外袋の側縁部とが接合されるので、二つの袋の側縁部接合工程を一度に行うことができ、生産性が向上する。
また、請求項4に記載の発明において、内袋は、底部に内袋を構成するフィルムの端部同士を接合する接合部を有するので、例えば、一枚のフィルムを袋の上部側に折り返して内袋を構成する場合などに比べて、内袋の開封性を調整することがさらに容易になる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。図1は、内容物が充填された口栓付き袋10の平面図である。図2は、図1の要部断面を示す模式図である。
図1及び図2に示す口栓付き袋10は自立袋である。自立袋とは、スタンディングパウチとも称され、袋の底に底ガゼットと呼ばれるまちを設けて、内容物が充填されると自立するようにした袋(パウチ)である。スタンディングパウチは、商品の陳列性やディスプレイ効果に優れており、液体飲料、ゼリー飲料及び練り製品等の食料品や医薬品などの高い安全性を確保する必要がある商品以外にも、シャンプーや液体洗剤といったトイレタリー商品などの包装体として広く使用されている。以下では、口栓付き袋10は、主にスタンディングパウチとして説明するが、口栓付き袋10の形態としては、三方袋や合掌袋、ガゼット袋などの公知の形態を適用することができ、特に限定されるものではない。
口栓付き袋10は、スパウト11と、スパウト11にねじ込まれたキャップ12とから構成される口栓13を有している。この口栓13のキャップ12をスパウト11から取り外すことによって、袋内部に充填された内容物の取り出しを容易に行うことができる。また、一度キャップ12を外した場合にも、再度キャップ12をねじ込んで密閉することができる。このように利便性の高い口栓13であるが、上述のように、これが原因で口栓付き袋10の安全性が低下することになる。
袋内部から内容物を取り出す機能を有するのは、スパウト11である。スパウト11は、口栓付き袋10の内部と外部とを連通して設けられる。具体的には、内袋14の内部と外部とを連通して設けられている。なお、内袋14については後述する。
図1及び図2に示すように、スパウト11は、円柱状の胴体部と、その内部に貫通孔15を有する形状である。内容物は、この貫通孔15を通って取り出される。具体的には、例えば、後述するアダプター19をスパウト11に装着して、貫通孔15からアダプター19のストロー部21を袋の内部に挿入すること等により内容物を取り出す。なお、スパウト11は、ポリエチレンやポリプロピレンなどの汎用樹脂材料から構成されている。
スパウト11としては、内容物に応じて種々の形状のものを使用することができる。ストロー機能を兼ね備え、胴体部及び貫通孔15の長さが長いスパウト11や、図3に示すような貫通孔15の出口に断面十字状の導出部20を有するスパウト11も使用することができる。図3は、外袋16と内袋14の側縁部同士が接合された口栓付き袋10の平面図であり、詳細については後述する。
キャップ12は、スパウト11の貫通孔15を密栓する機能を有する。商品の流通時等においては、キャップ12は強くねじ込まれており、内容物の漏れ出しや袋内部に細菌などが混入することを防止している。なお、キャップ12としては、スクリューキャップなど公知のキャップを使用することができる。
図1及び図2に示すように、口栓付き袋10は、外袋16によってその外形が構成されている。外袋16は、口栓付き袋10の外形を構成する機能、内袋14を保護する機能及び内容物を充填する機能などを有する袋である。
外袋16は、二枚の胴体部を形成する胴体部フィルムと、底部を形成する底部フィルムとから構成されるスタンディングパウチである。二枚の胴体部フィルムは、側縁部同士が外袋16の上端から下端まで接合されている。ここで、構成フィルムの接合方法としては、特に限定されないが、生産性の向上や環境負荷の低減等の観点から、ヒートシールにより行われることが好ましい。底部フィルムは、内容物が充填された後においては、図1に示すように、船底型に広がっており、口栓付き袋10は自立している。内容物が充填されると船底型に広がって自立するように、底部フィルムは、二枚の胴体部フィルムの間に挿入されて、その下端部に周縁部がヒートシールされて設けられている。なお、内容物の充填方法については後述する。
口栓付き袋10の外形を構成する外袋16は、内容物やその量、使用される環境等に応じて、耐衝撃性、耐磨耗性、耐熱性、ガスバリア性及び耐薬品性などの物性を備えていることが要求される。従って、外袋16を構成するフィルムとしては、単層のフィルムを使用することもできるが、積層フィルムを使用することが好ましい。一般的に、積層フィルムは、ベースフィルム層とシーラント層を備えており、ベースフィルム層が外部側に設けられている。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)など)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66など)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルスルフォン(PES)及びエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムを使用することができる。
シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上のフィルムを使用することができる。
ベースフィルム層及びシーラント層を構成するフィルムの積層方法としては、ドライラミネーション方法やホットメルトラミネーション方法などの公知の方法を使用することができる。また、積層フィルムは、上記の樹脂材料を使用して共押出しすることによっても作製することができる。
内容物が食品等である場合には、外袋16を構成するフィルムは、ガスバリア性を有することが好ましい。従って、フィルムのガスバリア性を高めるために、アルミニウム等の金属薄膜やシリカ、酸化チタンなどの無機酸化物薄膜、又はポリ塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルムに酸化アルミニウムやシリカなどを蒸着した透明蒸着フィルムなどを設けることもできる。このガスバリア層は、例えば、ベースフィルム層とシーラント層との間に設けることができる。これらの薄膜の形成方法としては、蒸着法やスパッタリング法といった公知の方法を適用することができる。また、必要に応じて、ガスバリア層とベースフィルム層との間等に接着剤層を設けることもできる。
外袋16には、主にその胴体部に、商品名や商品イメージを表す図示しないデザイン印刷層を設けることができる。具体的には、外袋16を構成する積層フィルムのベースフィルム層表面に設けられる。外袋16の形状としては、特に制限されることなく、一般的な口栓付き袋と同様の形態とすることができるので、図5に示す袋ように、仕切り融着部30によってデザイン印刷面が限定されることなく、意匠性に優れた袋とすることができる。また、外袋16は、デザインに応じて様々な形状に加工することもできる。
外袋16は、上述のように、口栓付き袋10の外形を構成する機能以外にも、内袋14を衝撃から保護する機能を有する。図2に示すように、外袋16は、その上縁部がスパウト11の胴体部と、内袋14の上縁部とに接合されている。即ち、外袋16の内部に、内袋14が設けられている。なお、外袋16は、内袋14の胴体部に接合することもできる。この場合は、内袋14の一部が外袋16からはみ出した状態である。生産性の向上等の観点からは、外袋16と内袋14との上縁部同士が接合されて、外袋16の内部に内袋14が内包されていることが好ましい。
外袋16は、上述のように、内容物を充填する機能も有する。内容物は、外袋17によって形成される充填部17に充填される。充填部17は、内容物が充填された後、周縁部が完全にヒートシールされることにより、袋の外部から密閉された部屋となる。この部屋には、内容物以外にも、内袋14が存在する。従って、充填部17とは、内袋14を除いた部分を意味している。
外袋16の内部には、上述のように、内袋14が設けられており、外袋16の上縁部と内袋14の上縁部とが重ね合わされてヒートシールされている。さらに、内袋14の上縁部は、スパウト11の胴体部にヒートシールされており、スパウト11の一端は、内袋14の内部に挿入されている。このように設けられる内袋14は、安全性を向上させる機能を有する袋である。即ち、内袋14によって、スパウト11と内容物とが接触することを防止することができる。
内袋14は、二枚のフィルムから構成されている。二枚のフィルムの周縁部は、接合されて密閉されている。底部の接合部18は、内容物を取り出す際に開封される開封部となる。内袋14は、一枚のフィルムから構成され、そのフィルムを袋の上部側に折り返し、上縁部と側縁部とをヒートシールして形成することもできるが、開封性向上の観点から、二枚のフィルムから構成されることが好ましい。二枚のフィルムの端部同士を接合した接合部は、その接合強度を容易に調整することが可能であり、ニーズに応じて種々の開封特性を設定することができる。
内袋14を構成するフィルムとしては、汎用の樹脂から構成されるフィルムを使用することができ、ガスバリア層やシーラント層を有する積層フィルムを使用することができる。生産性の向上等の観点から、外袋16と同様の樹脂から構成されるフィルムを使用することが好ましい。
内袋の形状としては、特に限定されないが、内袋14のサイズとしては、内部に挿入されるスパウト11を覆うことができる大きさであることが必要とされる。従って、図2に示す胴体部及び貫通孔15の短いスパウト11であれば、内袋14のサイズをさらに小さなものとすることができる。一方、内部に挿入される胴体部及び貫通孔15が長いスパウト11の場合には、それに対応した長さの内袋14が必要となる。内袋14のサイズは、スパウト11の一端を覆うことができる限りにおいて、小さいことが好ましい。内容物が充填される充填部17は、内袋14を除いた部分であるから、内袋14のサイズが小さい方が内容物の充填可能量が増加することになるからである。
口栓付き袋10は、図3に示すように、内袋14の側縁部と外袋16の側縁部とを接合させることもできる。図2に示す口栓付き袋10は、内袋14の側縁部の接合工程が必要であるが、内袋14の側縁部と外袋16の側縁部とを接合する場合は、二つの袋の側縁部接合工程を一度に行うことができ、生産性が向上する。
口栓付き袋10は、次のプロセスによって製造される。まず、スパウト11の一端を、上縁部を除く周縁部がヒートシールされた内袋14に挿入して、スパウト11の胴体部と内袋14の上縁部とをヒートシールする。次に、両側縁部がヒートシールされた外袋16に、内袋14を挿入して、外袋16の上縁部、内袋14の上縁部及びスパウト11の胴体部が接合するようにヒートシールされて、外袋16の底縁部が開いた口栓付き袋10を製造できる。なお、内袋14、スパウト11及び外袋16の接合工程は、上記のように、別けて行うこともできるが、一度に行うこともできる。生産性向上等の観点からは、一度に接合されることが好ましい。
内容物の充填は、開放されている外袋16の底部から行われる。口栓付き袋10には、口栓13が設けられているが、口栓13のスパウト11には内袋14がヒートシールされているので、口栓13からは充填することができない。なお、底縁部及び一方の側縁部をヒートシールしておき、他方の側縁部から充填することもできる。外袋16には、汎用の自動充填装置等を使用して内容物が充填される。なお、内容物が食品等である場合には、内容物を加熱殺菌してから充填することが好ましい。内容物の充填後、胴体部フィルムの下部に底部フィルムが挿入され、胴体部フィルムとヒートシールすることにより外袋16が密閉される。以上によって、図1及び図2に示す内容物が充填された口栓付き袋10を得ることができる。なお、口栓付き袋10は、内容物が充填され、外袋16を密閉した後に、装ごと内容物の加熱殺菌を行うこともできる。
上記構成の口栓付き袋10の作用について、図4を加えて以下詳細に説明する。図4は、図1において内袋が開封されて内容物が取り出される様子を示す図である。
上述のように、内容物が食品等である場合には、内容物の腐敗変敗を防止するために、内容物の加熱殺菌に加えて、例えば、口栓13等の殺菌が行われる。口栓13は、汎用の方法により殺菌されるが、口栓13を構成するスパウト11の形状は複雑で、その口径は小さいため、十分な殺菌を行うことが困難な場合がある。また、口栓付き袋は、内容物を充填した後に、袋ごと加熱殺菌されることもあるが、その場合には、熱によるキャップや本体の膨張等に伴ってキャップの緩みなどが発生して、製造時や流通時において細菌などが袋内部に侵入する場合がある。従って、内容物の腐敗変敗を高度に防止するためには、内容物とスパウト11との接触を防止することが重要である。
口栓付き袋10によれば、内袋14及び外袋16の二重構造によって、内容物とスパウト11との接触を防止することができ、内容物の腐敗変敗を高度に防止して優れた安全性を確保することができる。充填部17を内部に形成する外袋16は、内袋14によるスパウト11の密閉と、周縁部のヒートシールにより、高度な密閉性を維持することができる。即ち、内袋14によって、スパウト11と内容物とが接触することを防止することができる。具体的には、内袋14は、充填部17から隔離される内部空間を形成し、その内部空間にスパウト11の一端を挿入することによりスパウト11を密閉している。
スパウト11を密閉している内袋14は、袋の外形を構成する外袋16の内部に設けられるので、商品の流通時等において衝撃を直接受けることがなく、意図的に内袋14を開封しない限り、その密閉性が解かれることはない。内容物を取り出したい時には、図4に示すように、例えば、先端の尖ったストロー部21を有するアダプター19が使用される。このアダプター19は、スパウト11に嵌め込まれ、内袋14の底部をストロー部21により突き破って開封することで、スパウト11から容易に内容物を取り出すことができる。図4では、内袋14及び外袋16を構成するフィルム同士或いはこれらのフィルムとスパウト11とがヒートシールにより接合されている部分を砂地で示している(砂地部分は、実際には透明である)。図4に示すように、内袋14の底部には、内袋14を構成する二枚のフィルムが接合された接合部18が存在し、ストロー部21が挿通した部分が開封されている。即ち、接合部18が開封部となり、この開封部の接合強度を任意に調整することにより、内袋14の開封性を制御することができる。
開封部の接合強度を高く設定した場合には、内袋の開封に強い力が必要となるが、アダプター19を突き刺す等、内袋に強い力を加えても内容物の充填される外袋16に損傷を与えることはなく、内容物の漏れ出しを起こすおそれがない。一方、開封部の接合強度を低く設定した場合にも、前述のように、商品の流通時等において衝撃を直接受けることがないので、密閉性が解かれることはない。従って、ニーズに応じて開封性を調整することができる。この接合強度を、如何に設定した場合においても商品の流通時等には内容物の密閉性が高く、また、必要なときには容易に内容物を取り出すことができる。
また、内袋14は、口栓付き袋10の外形に影響を与えることはない。外形は、外袋16によって決定され、外袋16の形状としては、特に制限されることなく、一般的な口栓付き袋と同様の形態とすることができるので、仕切り融着部30等によってデザイン印刷面が限定されることなく、意匠性に優れた袋とすることができる、さらに、一般的な口栓付き袋と同様の内容物の充填量を確保することができる。
本発明に係る実施の形態における内容物が充填された口栓付き袋の平面図である。 図1の要部断面の模式図である。 本発明に係る実施の形態における外袋と内袋の側縁部同士が接合された口栓付き袋の平面図である。 図1において内袋が開封されて内容物が取り出される様子を示す図である。 従来の口栓付き袋の要部断面の模式図である。
符号の説明
10 口栓付き袋、11 スパウト、12 キャップ、13 口栓、14 内袋、15 貫通孔、16 外袋、17 充填部、18 接合部、19 アダプター、20 導出部、21 ストロー部、30 仕切り融着部。

Claims (4)

  1. 袋の内部と外部とを連通して設けられ内容物を取り出すスパウトと、スパウトにねじ込まれるキャップとから構成される口栓を備える口栓付き袋において、
    袋の外形を構成して、内容物が充填される充填部を形成する外袋と、
    外袋の内部に設けられる内袋と、
    を備え、
    内袋は、充填部から隔離される空間を形成し、その空間にスパウトの一端が挿入されることを特徴とする口栓付き袋。
  2. 請求項1に記載の口栓付き袋において、
    内袋の上縁部と、外袋の上縁部と、が接合されることを特徴とする口栓付き袋。
  3. 請求項1又は2に記載の口栓付き袋において、
    内袋の側縁部と、外袋の側縁部と、が接合されることを特徴とする口栓付き袋。
  4. 請求項1から3のいずれか1に記載の口栓付き袋において、
    内袋は、底部に内袋を構成するフィルムの端部同士を接合する接合部を有することを特徴とする口栓付き袋。
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