JP5640218B2 - パウチ容器 - Google Patents
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Description
これらパウチ容器の中には、容器を保持する際に使用される指掛け孔を備えたものも数多く存在し、例えば、医療品用途では、各種添加剤(例えば、水)を補充するための補充口を備え、当該補充口近傍に指掛け孔が設けられた容器が広く知られている。このような容器では、指掛け孔に指を掛けて容器を保持した状態で補充口から水等を補充するが、例えば、収容物が流動食である場合には、当初充填量の数倍(例えば、2〜3倍)の水が補充され重量が大幅に増加するので、孔縁が指に食い込み、容器を保持することが困難になる場合がある。
また、指掛け孔の上方に未シール部が設けられているので、未シール部に指掛け孔の上縁部、つまり舌片部で受容した容器重量が作用し易い。そして、未シール部は、剛性が低く撓み易いので、容器重量が作用したときに、その下辺が円弧形状を呈するように撓み、舌片部は、その付け根に折り曲げ罫線が形成されていなくても、未シール部との境界位置で容易に折れ曲がる。より詳しくは、未シール部の撓みに起因して、舌片部の付け根付近の隔壁シール部に円弧形状の折り目線が形成され、当該折り目線で舌片部を含む隔壁シール部が折れ曲がる。更に、舌片部は、未シール部の撓みに起因して、円弧形状の折り目線で折れ曲がるので、特に付け根付近が指に沿うように大きく湾曲する。
従って、舌片部は、その剛性の高さと未シール部の撓みとの相乗作用により、指との大きな接触面積を提供し、指への負担を十分に軽減することができる。
また、指掛け孔と未シール部とは、その間に形成された隔壁シール部により隔離されているので、未シール部は、指掛け孔に対向する部分において密閉されている。従って、指掛け孔の周縁から未シール部に水等が浸入することがなく、指掛け孔の周縁を清潔な状態に維持することができる。
図1は、パウチ容器10の正面図であり、端縁シール部12を砂目ハッチングで、ジッパー20を網目ハッチングで、それぞれ示している。
なお、パウチ容器10は、上下方向にやや長く、下部の片隅が斜めにカットされた形状を呈している。収容物の充填前では、各外装シート11同士が略接触した平坦なシート形状であるが、収容物が充填部13に充填された状態では、各外装シート11が離間し収容物の充填量に応じて表裏方向に膨らんだ形状となる。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)など)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66など)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルスルフォン(PES)及びエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
ガスバリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物などを蒸着(又はスパッタリング)したフィルムなどが例示できる。
なお、指掛け孔30の形状としては、指を掛け易い形状であれば特に限定されず、孔を縁取る切断線34の形状を変更することで適宜変更できる。例えば、舌片部33の折り曲げ状態において、円形状や楕円形状、四角形状など任意の形状とすることができる。
なお、中心線50とは、指掛け孔30の最大横方向長さ(D51)の中点を通り容器の縦方向に平行な線であり、中心線51とは、指掛け孔30の最大縦方向長さの中点を通りパウチ容器10の横方向に平行な線である。
なお、未シール部31の形状としては、略矩形状に限定されず、楕円形状や三角形状(図5参照)とすることもできるが、未シール部31の下辺は、容器重量が作用する方向に略直交することが好ましい。
なお、舌片部33の形状としては、舌片部33の全体で大きな容器重量を受容することが可能、換言すればある程度の面積を有していれば、特に限定されず、台形状や茄子型形状(図5参照)とすることもできる。中でも、舌片部33の折り曲げ性等の観点から、中央部が下方に突出した凸形状が特に好ましい。また、本実施形態では左右対称の凸形状を例示して説明したが、当然に左右非対称であってもよい。
このヒートシール工程により、容器の下端部以外の部分に端縁シール部12が形成されて、補充口19が形作られ、補充口19にジッパー20が取り付けられ、また、指掛け孔30の形成場所が提供される。なお、容器の上端部に形成される幅広の端縁シール部12は、補充口19の右側に未シール部31を残して形成される。
また、補充口19の右端近傍の端縁シール部12を、未シール部31との間に隔壁シール部32を残すように調整して、トムソン刃で打ち抜き、指掛け孔30を形成する。このとき、指掛け孔30と共に舌片部33が形成される。なお、トムソン刃の形状に応じて切断線34の形状が変化するので、トムソン刃の形状を変更することで指掛け孔30及び舌片部33の形状を適宜変更できる。
なお、収容物が流動食である場合には、通常、高温の水蒸気や熱水を用いたレトルト殺菌(ボイル殺菌)が行われる。
次に、補充口19の左右にそれぞれ形成された指掛け孔30及び凹状部35を使用して容器を保持すると共に、ジッパー20を開けて水の補充を開始する。例えば、右手人差し指を指掛け孔30に舌片部33を押すようにして挿入し、右手親指を凹状部35に掛けて、ジッパー20の両側から補充口19を押し付けることでジッパー20を開けると共に補充口19を広げる。そして、ジッパー20が開いて補充口19が広がった状態を維持しながら水を補充する。
このようにして水が補充されることで容器重量が大幅に増大し、指掛け孔30の上方、つまり舌片部33及び未シール部31には、容器重量が作用して、図3及び図4に示される状態となる。
従って、端縁シール部12から構成される剛性の高い舌片部33は、未シール部31との相乗作用により、中途部で折れ曲がることなく全体で容器重量を受容できると共に、指に沿うように大きく湾曲した形状を呈することができ、指との大きな接触面積を提供し、指への負担を十分に軽減することができる。
以下、図5〜7を用いて、上記実施形態の変形例を例示する(上記実施形態と同一又は類似する構成要素には、同一の符号を付して、重複する説明は省略する)。
図5に示すように、舌片部33は、指掛け孔30が使用されない状態において、指掛け孔30の全体を覆う形状、つまり指掛け孔30と同じ形状とすることができる。当該形態では、指掛け孔30及び舌片部33を形作る切断線34が略Uの字状に形成されており、舌片部33を折り曲げることで指掛け孔30が現れる。
また、未シール部31は、その上辺が左右両側よりも中央部が上方に突出しており、全体として略三角形状を有している。
図6に示すように、ジッパー20の左右両端近傍に、2つの指掛け孔30a,30bを形成することができる。そして、各指掛け孔30a,30bに対応して、未シール部31a,31b、隔壁シール部32a,32b、舌片部33a,33bがそれぞれ形成される。即ち、図6に例示する形態は、図1に例示する形態において、ジッパー20の左方に形成される端縁シール部12の面積を大きくし、凹状部35の代わりに、指掛け孔30bを形成したものである。
図7に示すように、パウチ容器10は、平面部及び裏面部を形成する外装シート11a,11bに加えて、底面部を形成する外装シート11cを備えるスタンディングパウチの形態とすることができる。なお、スタンディングパウチは、収容物が充填部13に充填されることで底面部を形成する外装シート11cが舟形に展開されて、商品棚等へのスタンディングが可能になる。
Claims (4)
- 容器外形を構成する外装シートと、
前記外装シートの端縁に形成され、容器内部空間を密閉する端縁シール部と、
前記端縁シール部を貫通して形成された指掛け孔と、
を備え、前記容器内部空間に収容物が充填されるパウチ容器において、
前記指掛け孔の上方に設けられた未シール部と、
前記指掛け孔と前記未シール部との間に形成されて、前記指掛け孔と前記未シール部とを隔離する隔壁シール部と、
前記隔壁シール部の少なくとも一部が前記指掛け孔の内側に延出して形成された舌片部と、
を更に備え、
前記舌片部は、その両側に比して中央部の延出長が長くなった凸形状であり、
前記未シール部の下辺と前記舌片部の付け根線とが互いに平行であり、当該下辺と付け根線との間隔が0.5mm〜3.0mmであることを特徴とするパウチ容器。 - 前記未シール部の下辺は、容器重量が作用する方向に略直交している、請求項1に記載のパウチ容器。
- 前記未シール部は、周囲が前記端縁シール部で囲まれている、請求項1又は2に記載のパウチ容器。
- 補充物を充填するための補充部を更に備え、前記指掛け孔は、前記補充部の近傍に形成される、請求項1〜3のいずれか1に記載のパウチ容器。
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