JP2021186470A - 経腸栄養剤用のパウチ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】パウチ容器の要求特性を満足するように改良された、新規な構造を有する経腸栄養剤用のパウチ容器を提供すること。【解決手段】本体シート22,22の重ね合わせ面間に、上方に開口する収容部20が形成された経腸栄養剤用のパウチ容器10であって、本体シート22,22が幅方向の両側において互いに重ね合わせ状態で固着された側方シール部26,26を有していると共に、本体シート22,22の幅方向両側には、側方シール部26,26を互いに接近させることで収容部20の上方への開口部分12に開口力を及ぼす押圧操作部44,46が設けられており、収容部20が、開口部分12から下方に向かって延びる領域において側方シール部26,26の幅方向の対向距離が小さくされた幅狭部分30と、幅狭部分30から更に下方に向かって延びる領域において側方シール部26,26の幅方向の対向距離が両側で大きくされた幅広部分32とを、有している。【選択図】図1

Description

本発明は、経腸栄養剤を収容して患者に投与するのに医療現場において用いられる経腸栄養剤用のパウチ容器に関する。
従来から、医療分野において、患者の鼻腔や口腔、瘻孔に挿し入れられたチューブを通じて栄養液や薬液を胃や腸などへ投与する経腸栄養法では、経腸栄養剤を収容して患者に投与するために特定のパウチ容器が用いられている。
かかる経腸栄養剤用のパウチ容器は、一般に軟質合成樹脂製のシートが袋状に加工されて、液状の経腸栄養剤の収容部が内部に形成されており、上側には開口部分が設けられている。パウチ容器は、滅菌状態で密閉された収容袋に入れられて、治療現場へ供給される。治療現場では、治療にあたる看護師などの医療従事者が収容袋を開封して経腸栄養剤用のパウチ容器を取り出した後、容器の上方に設けられた開口部分を通じて経腸栄養剤や必要に応じて希釈液などを注入する。パウチ容器の収容部に収容された経腸栄養剤は、経腸栄養剤用のパウチ容器の下方に設けられた流出用ポートを通じてチューブなどの外部管路へ流出されて患者へ投与される。経腸栄養剤の患者への投与は、所定時間に亘って継続的に行われることから、一般に、経腸栄養剤用のパウチ容器にはフック孔が形成されており、吊下用フックを当該フック孔へ差し通して、経腸栄養剤用のパウチ容器を点滴台などに吊り下げた状態で用いることができるようになっている。
このような経腸栄養剤用のパウチ容器においては、その用途の特殊性から、速やかな操作性や、容易な操作性、確実な操作性、誤操作の防止性能、雑菌付着の防止などの要求乃至は課題がある。
このような問題に鑑み、特開2011−78737号公報(特許文献1)には、開口部分を構成する2枚の樹脂シートの各外面にシート状の開閉操作部を固定して両樹脂シートの外側にそれぞれ指挿入用の孔を設けることにより、各開閉操作部に挿入した両方の指を互いに遠ざけるように開くことで開口部分を開口状態に保持できるようにした構造が提案されている。
特開2011−78737号公報
しかしながら、本発明者が検討したところ、特許文献1に記載の従来構造では、軟質の樹脂シートで形成された開口部分の形状を維持するのに片手の指を大きく広げ続けなければならないなどの事情もあり、その他の観点からも、従来の経腸栄養剤用のパウチ容器には、特定用途として要求される各種課題に関して、未だ改善の余地があった。
本発明の解決課題は、パウチ容器の要求特性を満足するように改良された、新規な構造を有する経腸栄養剤用のパウチ容器を提供することにある。
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得る。即ち、以下の各態様は、他の態様を引用した形式で記載されているか否かに拘わらず、2つ以上の態様を組み合わせることも可能であるし、或いは特定の態様に記載された一部の構成を取り出して他の態様に組み合わせることも可能である。要するに、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
第1の態様は、一対の本体シートの重ね合わせ面間に、上方に開口する収容部が形成された経腸栄養剤用のパウチ容器であって、前記一対の本体シートが幅方向の両側において互いに重ね合わせ状態で固着された側方シール部を有していると共に、該一対の本体シートの幅方向両側には、該幅方向両側の各該側方シール部を互いに接近させることで前記収容部の上方への開口部分に開口力を及ぼす押圧操作部が設けられており、該収容部が、該開口部分から下方に向かって延びる領域において幅方向両側の該側方シール部における幅方向の対向距離が小さくされた幅狭部分と、該幅狭部分から更に下方に向かって延びる領域において幅方向両側の該側方シール部における幅方向の対向距離が両側で大きくされた幅広部分とを、有しているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、使用に際して、片方の手の指でパウチ容器の開口部分(押圧操作部)を持って保持しつつ、他方の手の指でパウチ容器の下端部分を摘んで下方へ引っ張る展張操作を行うことができる。また、押圧操作部からおよぼされる押圧力(開口力)で開口部分が開口状態とされ得る。そして、開口部分から下方へ向かって延びる収容部の上端部分において、開口部分(押圧操作部)と同じ幅狭の容器内寸法の領域を設けたことにより、開口部分における開口状態が幅狭部分よりも下方の幅広部分にまで効率的に伝達される。その結果、収容部の全体にわたって、一対の本体シート間が離隔されて収容部が膨らんだ状態とされ得て、開口された開口部分を通じて、膨らんだ収容部へ向けて、経腸栄養剤を容易に注ぎ入れることが可能になる。
片手での押圧操作や容器支持操作を容易にするために幅狭とされる開口部分(押圧操作部)から、収容部に向けていきなり容器の幅方向内寸が拡大されていると、開口部分の開口形状が下方の収容部にまで伝達され難い。そこで、収容部の上端部分において、容器の幅方向内寸が開口部分(押圧操作部)と同じ幅狭となる領域を設けた。これにより、開口部分の開口形状をそのまま収容部の上側部分へ効率的に伝達させることが可能になる。そして、開口部分だけでなく収容部の上側部分も一対の本体シートが相互に離隔されて膨らんだ形状とされると、収容部の下側部分にまで、かかる膨らみ形状が伝達されやすくなって、収容部の全体を膨らんだ形状と為しやすい。また、収容部の全体がいったん膨らんだ形状とされれば、開口部分に及ぼされている押圧力が伝達されることもあって、全体として膨らんだ形状に保持することが容易である。
第2の態様は、第1の態様に記載された経腸栄養剤用のパウチ容器において、前記開口部分には、前記一対の本体シートの少なくとも一方において該本体シートよりも剛性の大きい補強部材が設けられているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、別体の補強部材を採用することで、開口操作や開口形状の安定性を容易に図ることができる。なお、補強部材は、本体シートよりも変形剛性が大きくされて本体シートを湾曲形状に保持し得るものである。また、補強部材は、少なくとも一方の本体シートにおいてシート幅方向に延びるように設けられる。
第3の態様は、第1又は第2の態様に記載された経腸栄養剤用のパウチ容器において、前記開口部分と前記収容部との接続部分には、チャックが設けられているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、チャックを開くことによって開口部分を通じた収容部への経腸栄養剤の注ぎ入れが可能になると共に、チャックを閉じることによって収容部に収容された経腸栄養剤の外部へのこぼれを防ぐことができる。また、チャックによって開口部分と収容部との境界を容易に把握することができる。
第4の態様は、第1〜第3の何れか1つの態様に記載された経腸栄養剤用のパウチ容器において、前記押圧操作部の少なくとも一方が、前記側方シール部を貫通して設けられた操作孔とされており、該操作孔が前記開口部分の下端に位置しているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、操作孔に手指を挿入して側方シール部を互いに接近させる方向の押圧力を作用させることにより、側方シール部の幅方向外寸に関係なく、片手による開口部分の保持と押圧操作が容易になる。また、操作孔によって開口部分と収容部との境界を容易に把握することができる。
第5の態様は、第1〜第4の何れか1つの態様に記載された経腸栄養剤用のパウチ容器において、前記幅狭部分が、前記開口部分から下方に向かって3cm以上の長さと、前記収容部の全体の上下方向長さに対する1/5以上の長さとの、少なくとも一方の長さの条件を満たしているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、幅狭部分の上下長さが十分に長くされることにより、開口部分の開口形状が収容部まで有効に伝達されて、収容部を膨らんだ状態に変形させ易くなる。
第6の態様は、第1〜第5の何れか1つの態様に記載された経腸栄養剤用のパウチ容器において、前記一対の本体シートの幅方向両側の前記側方シール部における幅方向の対向距離が、前記開口部分において下方から上方に向かって次第に大きくなる拡開部が設けられているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、押圧操作部から及ぼされる開口力によって開口部分が漏斗状の開口形状となることから、開口部分を通じて経腸栄養剤を収容部へ注ぎ入れ易くなる。
第7の態様は、一対の本体シートの重ね合わせ面間に、上方に開口する収容部が形成された経腸栄養剤用のパウチ容器であって、前記一対の本体シートが幅方向の両側において互いに重ね合わせ状態で固着された側方シール部を有していると共に、該一対の本体シートの幅方向両側には、該幅方向両側の各該側方シール部を互いに接近させることで前記収容部の上方への開口部分に開口力を及ぼす押圧操作部が設けられており、該押圧操作部が、両側の該側方シール部に形成された貫通孔からなる第1操作孔及び第2操作孔とされており、該第1操作孔と該第2操作孔の少なくとも一方には、該貫通孔の周縁が部分的に非貫通で残されることにより該貫通孔を覆うように該貫通孔内へ広がるフラップ状の覆い部が設けられていると共に、該第1操作孔と該第2操作孔の何れか一方の側には、該側方シール部を貫通して設けられた常時開口構造の吊下フック用挿通孔が形成されているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、パウチ容器を点滴台(スタンド)などの吊下フックに吊り下げて使用する際に、吊下フックが挿通されるべきではない操作孔に覆い部を設けておけば、覆い部によって覆われた操作孔に吊下フックが誤って挿入され難く、パウチ容器を点滴台などに適切に吊り下げることができる。
第8の態様は、第7の態様に記載された経腸栄養剤用のパウチ容器において、前記第1操作孔と前記第2操作孔の何れか一方を構成する前記貫通孔が、前記覆い部を設けられることなく常時開口構造とされることによって、該貫通孔により前記吊下フック用挿通孔が構成されているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、何れかの操作孔を構成する貫通孔を吊下フック用挿通孔としても利用することにより、手指を操作孔に差し入れて開口力を及ぼすことによる片手での優れた操作性と、フックに対する吊り下げとを、少ない孔の数で何れも実現することができる。
第9の態様は、第7の態様に記載された経腸栄養剤用のパウチ容器において、前記第1操作孔と前記第2操作孔の両方に前記覆い部が設けられていると共に、該第1操作孔と該第2操作孔の何れか一方を構成する前記貫通孔では、該覆い部が該貫通孔よりも小さくされており、該貫通孔の内部において該覆い部で覆われずに常時開口状態で残された開口領域によって前記吊下フック用挿通孔が構成されているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、第1操作孔と第2操作孔の何れか一方を構成する貫通孔の内部に設けられた常時開口状態の開口領域によって、特別な孔を設けることなく吊下フック用挿通孔が構成される。また、吊下フック用挿通孔を構成する開口領域を備えた貫通孔は、手指を差し入れるべき領域が部分的な覆い部によって覆われていることから、手指を差し入れるべき領域にフックを誤って差し入れるのが防止される。
第10の態様は、第7の態様に記載された経腸栄養剤用のパウチ容器において、前記第1操作孔と前記第2操作孔の両方に前記覆い部が設けられていると共に、該第1操作孔と該第2操作孔の何れか一方を構成する前記貫通孔の外周側に常時開口構造の付加貫通孔が形成されており、該付加貫通孔によって前記吊下フック用挿通孔が構成されているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、第1操作孔と第2操作孔の両方が覆い部によって覆われていることによって、使用者(医療従事者等)がパウチ容器をフックに吊り下げる際に、フックを誤って操作孔へ挿入することなく、常時開口構造の付加貫通孔からなる吊下フック用挿通孔へ挿入するように感覚的に誘導することができる。
第11の態様は、第7〜第10の何れか1つの態様に記載された経腸栄養剤用のパウチ容器において、前記フラップ状の覆い部は、前記一対の本体シートの幅方向の内方において前記貫通孔の周縁が残されることによって形成されているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、操作孔へ差し入れた指先で側方シール部を互いに接近させる幅方向内方へ押圧操作する際に、フラップ状の覆い部における本体シートと連続する部分(残された貫通孔の周縁)が折り曲げられて、当該折り曲げ部分が手指によって押圧されることとなる。このように覆い部内方の折り曲げ部分を押圧することにより、側方シール部において開口構造とされた端面を押圧するよりも押圧面積が大きくなり、力の分散化による痛みの緩和などが図られ得る。
第12の態様は、第7〜第11の何れか1つの態様に記載された経腸栄養剤用のパウチ容器において、前記第1操作孔の側に前記吊下フック用挿通孔が形成されていると共に、該第1操作孔に比して前記第2操作孔の方が上下方向に長いものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、吊下フック用挿通孔が形成される側の第1操作孔を不必要に大きくすることなく、第2操作孔を上下方向に長くすることで複数本の指を挿入操作しやすくなる。結果的に、第1操作孔への親指の挿入と、第2操作孔への親指以外の手指の挿入を促すことができて、操作状態を自然に特定させることも可能になる。
第13の態様は、第7〜第12の何れか1つの態様に記載された経腸栄養剤用のパウチ容器において、前記開口部分の下側にはチャックが設けられていると共に、前記一対の本体シートの幅方向において、該チャックの両側に位置して前記第1操作孔と前記第2操作孔が設けられているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、チャックによって補強された部分を巧く利用して、第1操作孔及び第2操作孔を通じて及ぼされる手指による押圧操作力を、一対の本体シートの開口部分に対してより効率的に及ぼすことが可能になる。
第14の態様は、第7〜第13の何れか1つの態様に記載された経腸栄養剤用のパウチ容器において、前記一対の本体シートの幅方向両側の前記側方シール部における幅方向の対向距離が、前記開口部分において下方から上方に向かって次第に大きくなる拡開部が設けられていると共に、該開口部分に対して上下方向で下方に偏倚して、前記第1操作孔と前記第2操作孔が設けられているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、押圧操作部から及ぼされる開口力によって開口部分が漏斗状の開口形状となることから、開口部分を通じて経腸栄養剤を収容部へ注ぎ入れ易くなる。上方に向かって広がる拡開部において、開口部分の幅方向内寸は、上側部分よりも下側部分が狭くなる。それ故、狭くなった下側部分の両外側の領域を巧く利用して、操作孔の形成スペースを確保できる。また、幅狭とされた開口部分の下側部分を手指で支えることで、上方に向かって広がる開口部分の上側部分を手指の上に載せるようにして効率的に支えることも容易となる。
第15の態様は、第7〜第14の何れか1つの態様に記載された経腸栄養剤用のパウチ容器において、前記開口部分には、前記一対の本体シートの少なくとも一方において該本体シートよりも剛性の大きい補強部材が設けられていると共に、該一対の本体シートの幅方向において該補強部材に対して少なくとも部分的に重なる位置か該補強部材を下方に外れた位置に、前記第1操作孔及び前記第2操作孔が設けられているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、開口部分の特に上端である開口端における開口を、第1操作部及び第2操作部によって及ぼされる押圧力で開かれる補強部材を巧く利用して大きく且つ安定して開口状態とすることが可能になる。
第16の態様は、一対の本体シートの重ね合わせ面間に、上方に開口する収容部が形成された経腸栄養剤用のパウチ容器であって、前記一対の本体シートが幅方向の両側において互いに重ね合わせ状態で固着された側方シール部を有していると共に、該一対の本体シートの幅方向両側には、該幅方向両側の各該側方シール部を互いに接近させることで前記収容部の上方への開口部分に開口力を及ぼす押圧操作部が設けられており、該押圧操作部が、両側の該側方シール部に形成された貫通孔からなる第1操作孔及び第2操作孔とされており、該第1操作孔と該第2操作孔の何れか一方には、前記貫通孔の外縁から外方に拡張された形態で該貫通孔よりも小さな吊下フック用挿通孔が形成されているものである。
本態様に従う構造とされた経腸栄養剤用のパウチ容器によれば、吊下フック用挿通孔が操作孔を構成する貫通孔の外縁から外方に拡張された形態で形成されていることから、操作孔を構成する貫通孔よりも小さな吊下フック用挿通孔へフックを挿通する際に、操作孔を利用することで挿通し易くなって、パウチ容器をフックに吊り下げる作業が容易になる。特に、吊下フック用挿通孔について、手指を挿入できないほどに小さな大きさとすることで、一見してフックを挿通するための孔であると使用者にわからせることができる。
本発明によれば、従来の経腸栄養剤用のパウチ容器に要求されていた各種課題を改善することができる。
本発明の第1実施形態としての経腸栄養剤用のパウチ容器を示す正面図 図1に示すパウチ容器の拡大断面図であって、図1のII−II断面に相当する図 図1に示すパウチ容器の開口部分を開く操作について説明する図であって、(a)は開口部分が閉じた状態を、(b)は開口部分が開いた状態を、それぞれ示す 図1に示すパウチ容器の開口部分を開いた状態を示す斜視図 本発明の第2実施形態としての経腸栄養剤用のパウチ容器を示す正面図 本発明の第3実施形態としての経腸栄養剤用のパウチ容器を示す正面図 本発明の第4実施形態としての経腸栄養剤用のパウチ容器を示す正面図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1,2には、本発明の第1実施形態としての経腸栄養剤用のパウチ容器10(以下、パウチ容器10と称する)が示されている。このパウチ容器10は、図1中の上下方向に長い袋構造とされており、上部には開閉可能な開口部分12が設けられている一方、下部には外部チューブ14を接続可能な排出用ポートとしてのポート部16が設けられている。そして、内部に栄養液等の液状体が収容されて栄養剤補給用バッグとして用いられるようになっている。なお、図2,図3におけるパウチ容器10は、理解しやすくするために厚さ方向(図2中の上下方向)の寸法を他方向の寸法よりも大きく図示している。
より詳細には、パウチ容器10は、上方に開口部分12を備える袋状の袋本体18を有しており、袋本体18の内部に収容部20が設けられている。袋本体18は、シートとしての本体シート22,22が互いに重ね合わされて、周囲のシール部24において重ね合わせ状態で相互に固着された構造を有している。シール部24は、幅方向両側の側方シール部26,26と下側の下方シール部28とを有しており、重ね合わされる表裏2枚の本体シート22,22の周囲の三方向に設けられていると共に、シール部24が設けられない上部が開口部分12とされている。なお、シール部24における表裏の本体シート22,22の固着手段としては、熱による溶着(ヒートシール)が好適であるが、例えば接着剤による接着等も採用され得る。
また、本体シート22,22の左下角部の重ね合わせ面間には、ポート部16が挿通されており、シール部24においてポート部16が本体シート22,22に固着されている。ポート部16は、合成樹脂等の硬質材製とされており、好適には、袋本体18を構成する2枚の本体シート22,22より剛性が大きくされる。ポート部16は、一方の端部が収容部20に連通されていると共に、他方の端部が外部に開放されている。
ポート部16の他方の端部には、外部管路としての外部チューブ14が接続可能とされている。外部チューブ14は、従来公知のものが使用可能であって、本発明の構成要素でないから詳しい説明を省略するが、可撓性のチューブであり、必要に応じてチャンバー(点滴筒)やクレンメ(流量調整器)、コネクター等の流路器具(何れも図示せず)が設けられている。そして、外部チューブ14が鼻腔や瘻孔等から挿入されて胃や小腸等の患者体内(図示せず)に至っており、収容部20に収容される経腸栄養剤が外部チューブ14を通じて患者の体内に投与される。
表裏の本体シート22,22が両側の側方シール部26,26及び下方シール部28において相互に固着されることによって構成される袋本体18は、表裏の本体シート22,22の重ね合わせ面間である袋本体18の内部に収容部20が形成されている。収容部20は、上側部分が開口部分12から下方へ向かって延びる領域である幅狭部分30とされていると共に、下側部分が幅狭部分30から更に下方へ向かって延びる領域である幅広部分32とされている。幅狭部分30において幅方向両側の側方シール部26,26の幅方向の対向距離が小さくされていると共に、幅広部分32において幅方向両側の側方シール部26,26の幅方向の対向距離が大きくされている。これにより、収容部20の幅方向寸法は、幅狭部分30よりも幅広部分32において大きくなっている。幅狭部分30におけるパウチ容器10の幅方向内寸は、開口部分12の下端におけるパウチ容器10の幅方向内寸と略同じとされている。
本実施形態の幅狭部分30は、収容部20の上部において、開口部分12の下端と略同じ大きさ且つ上下方向において略一定の幅方向内寸で上下方向に直線的に延びる領域として設けられている。幅狭部分30は、開口部分12から下方に向かって3cm以上の長さと、収容部20の全体の上下方向長さに対する1/5以上の長さとの、少なくとも一方の条件を満たす長さで設けられている。
幅広部分32は、幅狭部分30に対して幅方向の両側へ拡大されている。また、幅狭部分30と幅広部分32の間には、幅方向一方側へのみ拡大された移行部分が設けられている。従って、移行部分におけるパウチ容器10の幅方向内寸は、幅狭部分30におけるパウチ容器10の幅方向内寸よりも大きくされていると共に、幅広部分32におけるパウチ容器10の幅方向内寸よりも小さくされている。開口部分12と収容部20の接続部分付近において、側方シール部26,26の幅方向内縁は上下方向に対して非傾斜で直線的に延びている。側方シール部26,26の各幅方向内縁における当該非傾斜部分は、上下方向の長さが相互に異なっていると共に、上下方向の位置が相互にずれている。なお、本実施形態では、一方の側方シール部26と他方の側方シール部26とが上下方向で部分的に同じ位置とされて重なっているが、上下方向で一方の側方シール部26の全体が他方の側方シール部26と同じ位置とされて重なっていても良いし、上下方向で一方の側方シール部26と他方の側方シール部26とが上下方向で異なる位置とされていても良い。また、一方の側方シール部26と他方の側方シール部26とが上下方向で異なる長さであっても良いし、同じ長さであっても良い。
幅狭部分30において、上端のチャック42近傍から下方に延びる部分では、両側の側方シール部26,26の幅方向内縁が非傾斜で互いに平行となる状態で直線的に上下に延びている。このため、例えば後述するように、一方の手の指を第1操作孔44及び第2操作孔46に挿入して開口部分12を開口させた状態で他方の手の指で下方シール部28を下方へ向けて引っ張ると、開口部分12だけでなく、開口部分12から下方へつながるようにして、収容部20内に内部空間が安定して形成され得る。
特に、開口部分12の下方に連続する幅狭部分30では、両側の側方シール部26,26間で円柱形状をもって、収容部20の上端から下方に向かって延びる空間が形成される。収容部20の下側部分に位置する幅広部分32では、下方シール部28の略中央だけを下方に引っ張ることから、下方に向かって幅が狭くなる略逆円錐形状の空間になるが、収容部20の上側部分にかかる円柱形状で上下に延びる空間が形成されることで、当該逆円錐形状の空間の高さを短くできる。その結果、円柱形状の空間が形成される分だけ、逆円錐形状の空間の断面幅の縮径具合が大きくなって逆円錐形状とされる領域の長さが短くなり、収容部20が下端近くまで大きく開口することとなる。
幅狭部分30から幅広部分32への移行部分において、側方シール部26の幅方向内縁は、当該移行部分の上下に各位置してそれぞれ上下に直線的に延びる側方シール部26,26間をつなぐようにして、滑らかに連続する湾曲形状(即ち、折れ点を有しないで共通接線をもって複数の曲線や直線と接続された形状)で下方へ向けて幅方向の外方へ傾斜する拡幅部33とされている。拡幅部33の上端は、上下に延びる幅狭部分30の側方シール部26bの幅方向内縁に滑らかに連続していると共に、下端は上下に延びる幅広部分32の側方シール部26cの幅方向内縁に滑らかに連続している。
後述する第1操作孔44側の拡幅部33aは、上部が幅方向の内側(収容部20の内部側)へ向けて凸となる円弧状の湾曲形状となっていると共に、下部が幅方向の内側へ向けて凹となる円弧状の湾曲形状となっている。そして、当該上部の曲率半径が当該下部の曲率半径よりも小さくなっている。また、内側へ向けて凹となる円弧状とされた上部の湾曲部の長さに比して、内側へ向けて凸となる円弧状とされた下部の湾曲部の長さが長くされている。また、移行部分における上下方向の中央よりも上側に偏倚して、当該上部の湾曲部と当該下部の湾曲部との接続点(変曲点)が位置している。また、当該接続点(変曲点)は、移行部分における幅方向(図1中の左右歩行)の中央よりも内側(収容部20の内部側)に偏倚して設定されている。
このような移行部分(拡幅部33a)の滑らかな形状によって袋本体18の変形に際して歪や応力の集中を防いで、幅狭部分30と幅広部分32及びそれらの移行部分を含み、収容部20の上下方向の全体に亘って滑らかな膨らみ形状が達成されると共に、収容部20の容積をスペース効率よく確保することができる。
後述する第2操作孔46側の拡幅部33bは、上記の拡幅部33aに対してパウチ容器10の上下方向に延びる中央線に対して略左右対称形状とされている。即ち、上部が幅方向の内側へ向けて凸となる円弧状の湾曲形状となっていると共に、下部が幅方向の内側へ向けて凹となる円弧状の湾曲形状となっている。尤も、拡幅部33bは、拡幅部33aと上下方向の位置や各部位の曲率半径などが異なっており、拡幅部33bでは上部の曲率半径と下部の曲率半径が略同じとされている。拡幅部33bにおいて、上部の湾曲部と当該下部の湾曲部との接続点(変曲点)は、略中央に設定されている。そして、第1操作孔44側の拡幅部33aは、第2操作孔46側の拡幅部33bよりも全体的に下方に位置している。
側方シール部26において拡幅部33に位置する部分の幅方向寸法A(側方シール部26の内縁の拡幅寸法)は、側方シール部26において幅狭部分30及び拡幅部33の位置する部分の上下方向の長さ寸法B(収容部20の上端であるチャック下端から拡幅部33の上端までの距離)よりも小さくされている。好適には、上記部分において、側方シール部26の上下長さ寸法Bは側方シール部26の幅方向寸法Aの1.5倍以上とされ、より好適には2倍以上とされている。
なお、図1では、後述する第2操作孔46側の側方シール部26について幅方向寸法Aと上下長さ寸法Bが図示されているが、後述する第1操作孔44側の側方シール部26についても、上述の部分における幅方向寸法Aが上下長さ寸法Bよりも小さくされている。本実施形態では、上下長さ方向寸法Bの幅方向寸法Aに対する比(B/A)が、第1操作孔44側の側方シール部26において、第2操作孔46側の側方シール部26よりも大きくされている。
袋本体18を構成する表裏の本体シート22,22の材料としては、経腸栄養剤への耐性等を考慮して、従来公知である軟質の樹脂シートの材料が適宜に採用され得る。即ち、表裏の本体シート22,22は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等の樹脂材から形成されて、好ましくは透明な可撓性樹脂シートとされる。本体シート22は、単層シートであってもよいし、2層以上の多層シートであってもよく、多層シートの場合には、各層を異なる材料で形成するなどして、耐久性、バリア性、熱溶着性等の異なる特性を各層に付与することができる。具体的には、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等によって形成された熱溶着用のシーラント層や、合成樹脂フィルムや金属等が蒸着された合成樹脂フィルム等によって構成されるガスバリア層などを設けることができる。なお、表裏(正面側と背面側)の本体シート22,22は、同一の樹脂材により形成されることが好ましいが、互いに異なる樹脂材で形成されていても良い。また、袋本体18において、本体シート22が全体に亘って単一の材料で形成されていてもよいし、例えば、開口部分12の構成部位と収容部20の構成部位とを異なる材料で形成する等、部位によって形成材料を異ならせても良い。
開口部分12は、収容部20よりも上方に設けられており、本体シート22,22が幅方向両側の側方シール部26,26において固着されることにより構成されている。開口部分12は、幅方向両側の側方シール部26,26における幅方向の対向距離が下方から上方に向かって次第に大きくなる拡開部34を備えている。本実施形態では、開口部分12の全体が拡開部34によって構成されているが、例えば、開口部分12の上部が拡開部34とされていると共に、開口部分12の下部は幅方向両側の側方シール部26,26における幅方向の対向距離が一定とされていてもよい。拡開部34は、幅方向端縁が上下方向において略一定の傾斜角度で延びていてもよいし、幅方向端縁の傾斜角度が上下方向において段階的に或いは連続的に変化していてもよい。
開口部分12における本体シート22,22の重ね合わせ内面には、補強部材36がそれぞれ重ね合わされている。補強部材36は、長手状の部材とされており、本体シート22,22の重ね合わせ方向における曲げ変形について変形剛性が本体シート22よりも大きくされている。補強部材36は、好適には、長手方向において湾曲形状となる曲げ変形について弾性を有している。本実施形態の補強部材36は、シート状乃至は板状とされており、厚さ方向の曲げ変形に対して、変形剛性が本体シート22よりも大きくされていると共に、弾性的な復元力を発揮する。補強部材36は、好適には、本体シート22に重ね合わされる厚さ方向の外方に向かって凸となるカーブを描くように予め湾曲した形状とされている。補強部材36は、略一定の曲率半径で湾曲していてもよいし、曲率半径が徐々に変化していてもよい。
図1から判るように、本実施形態では、幅狭部分30におけるパウチ容器10の容器内寸Laに比して、開口部分12に配された補強部材36の長さ寸法Lbが大きくされている。後述するチャック42が設けられた開口部分12と収容部20の接続部分におけるパウチ容器10の容器内寸が、幅狭部分30におけるパウチ容器10の容器内寸Laと略同じとされていることから、開口部分12に配された補強部材36の長さ寸法Lbは、開口部分12と収容部20の接続部分に配されたチャック42の長さ寸法Laよりも大きくされている。
また、本実施形態において、補強部材36は、少なくとも本体シート22よりも変形剛性が大きく、より好適にはチャック42を構成するチャック部材よりも変形剛性が大きい。なお、補強部材36は、外力による可撓性(変形可能性)を有しており、当該補強部材36の変形剛性は、変形時に元の形状に弾性的に復元するものでなく塑性的な変形特性を有するものであって、変形状態での形状保持力を有しており、当該変形状態下での変形剛性を有するものである。
補強部材36は、金属や合成樹脂或いはそれらの複合材などによって形成され、好適には合成樹脂製とされている。補強部材36の樹脂材料は、特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂(ABS樹脂)、ナイロン樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂、硬質塩化ビニル等が採用され得る。補強部材36は、合成樹脂製に限定されないが、厚紙や樹脂等の非金属部材とされることにより、分別負担の軽減が図られる。
補強部材36における本体シート22への重ね合わせ側と反対の内側には、内側シート38が重ね合わされている。内側シート38は、開口部分12に対応する形状のシートであって、補強部材36に重ね合わされていると共に、補強部材36を外れた部分において本体シート22の内面に重ね合わされている。内側シート38は、後述するチャック42よりも上方に配されており、上端部及び下端部において重ね合わされた本体シート22に溶着されている。これにより、本体シート22と内側シート38の重ね合わせ面間には、幅方向に延びる補強部材収容空間40が形成されている。内側シート38,38の幅方向両端部分は、側方シール部26,26において本体シート22,22と共に溶着されており、側方シール部26,26において本体シート22,22と内側シート38,38が一体化されている。
本体シート22,22と内側シート38,38の各重ね合わせ面間には、補強部材36が配されている。補強部材36は、両端部分が側方シール部26,26に達しており、側方シール部26において本体シート22及び内側シート38と溶着されて一体化している。側方シール部26,26間に位置する補強部材36の中間部分は、補強部材収容空間40に配されている。補強部材収容空間40に配された補強部材36は、本体シート22と内側シート38の少なくとも一方に固着されていてもよいし、本体シート22と内側シート38の両方に対して非固着とされていてもよい。
補強部材36は、本体シート22の内側に位置すると共に側方シール部26上に位置して、本体シート22の外面性状が平滑化されている。このため、補強部材36が本体シート22の外側に位置する場合に比して、補強部材36に指が当たりにくく、また、当たった場合も本体シート22や補強部材36が正面又は背面側の一方に変形しにくい。
本体シート22,22と内側シート38,38と補強部材36,36の固着方法は、特に限定されないが、例えば、熱溶着によって固着される。この場合には、内側シート38の内面を構成する内シーラント層を、内側シート38の外面を構成する外シーラント層よりも融点の高い材料で形成すれば、本体シート22,22と内側シート38,38と補強部材36,36を全て重ね合わせた状態で内側シート38,38の上下両端部を本体シート22,22に溶着しつつ、内側シート38,38同士の溶着を防いで、開口部分12を維持することができる。
開口部分12と収容部20との接続部分には、チャック42が設けられている。チャック42は、表裏の本体シート22,22の重ね合わせ内面に固着される一対の部材によって構成されており、相互に押し付けられることによる凹凸嵌合等によって開口部分12と収容部20との接続部分を液密に封止する。また、外力を加えてチャック42の凹凸嵌合等を解除することにより、開口部分12と収容部20との接続部分を開くことができる。要するに、開口部分12と収容部20との接続部分は、チャック42によって繰り返し開閉可能とされており、チャック42が閉じられると、下方シール部28と一対の側方シール部26とチャック42とによって収容部20が外部から液密に密閉される。要するに、本実施形態では、開口部分12の下側に設けられたチャック42より下方が収容部20とされている。因みに、本実施形態の開口部分12は、液体が収容される収容部20の上方に位置して、開口端縁にまで至る部分とされており、開口部分12の下端付近にチャック42が配されていると共に、上端(開口端縁)に向かって幅方向内寸が広がるテーパ状の拡開部34を含んで開口部分12とされている。
チャック42は、例えば、各本体シート22に重ね合わされて溶着される一対のテープ状のベース部と、各ベース部の対向面から突出して一体形成されて、相互に離脱可能に係合する係合部とを備えた、一対のチャック部材によって構成されている。そして、チャック42における各ベース部に比して、本実施形態の補強部材36は厚さ寸法が大きくされて、形状の保持特性の向上が図られている。チャック42の具体的構造は限定されず、各種公知の構造が採用可能である。本実施形態のチャック42は、係合部の押付けによる弾性的な凹凸係合によって閉じられる樹脂製チャックとされている。
なお、図1中において、チャック42を構成するチャック部材の係合部は、袋本体18の内部で、表裏の本体シート22,22の各内面に形成されているが、それら本体シート22,22が透明材料で形成されていることと、構造を理解し易くする趣旨から、係合部は実線で図示されている。また、チャック42は、開口部分12と収容部20との接続部分を密閉することができるように、開口部分12と収容部20との接続部分において幅方向の全長に亘って形成されている。チャック42の両端部分は、側方シール部26,26に達しており、側方シール部26,26において熱溶着されることによって、本体シート22,22と一体化されている。
チャック42の両側に位置する側方シール部26,26には、押圧操作部としての第1操作孔44と第2操作孔46が形成されている。第1操作孔44と第2操作孔46は、側方シール部26を厚さ方向に貫通する貫通孔によって構成されている。第1操作孔44と第2操作孔46は、少なくとも一部が開口部分12の下端に位置しており、開口部分12に対して上下方向で下方に偏倚して設けられている。第1操作孔44と第2操作孔46を構成する貫通孔は、上下方向において、開口部分12における拡開部34の下部から収容部20の幅狭部分30までの側方シール部26,26の幅方向の対向距離が小さくされた領域に配されている。側方シール部26,26の幅方向の対向距離が小さくされた領域では、側方シール部26を幅方向の外側へ突出させることなく、側方シール部26の幅寸法が大きく確保されており、側方シール部26において面積が広い領域を利用して第1操作孔44と第2操作孔46をスペース効率よく設けることができる。
本実施形態において、第1操作孔44が形成された側の側方シール部26は、第2操作孔46が形成された側の側方シール部26よりも下方まで延び出している。拡開部34は、第1操作孔44が設けられた側の幅方向端縁が、第2操作孔46が設けられた側の幅方向端縁よりも下方まで延びており、開口部分12の下端付近まで達している。また、本実施形態では、拡開部34における幅方向両端縁の傾斜角度が相互に異なっており、具体的には、第1操作孔44が設けられた側の幅方向端縁の上下方向に対する傾斜角度αが、第2操作孔46が設けられた側の幅方向端縁の上下方向に対する傾斜角度βよりも小さくされている。なお、拡開部34の端縁の傾斜角度が一定ではない場合には、傾斜角度α,βは例えば傾斜角度の平均値によって把握することができる。
第1操作孔44は、幅方向の外側端縁が上下方向に延びていると共に、幅方向の内側端縁が上方へ向けて次第に幅方向外側へ傾斜する傾斜形状とされており、上方へ向けて幅寸法が次第に小さくなっている。第1操作孔44は、常時開口構造の貫通孔によって構成されている。第1操作孔44は、下端部が上下方向においてチャック42の幅方向外側に位置しており、上部は開口部分12の幅方向外側に位置している。従って、第1操作孔44は、収容部20の幅狭部分30よりも上方に位置している。
第2操作孔46は、上下方向の中間部分が略一定の幅寸法で上下方向に延びていると共に、上下方向の両端部分が上下外側へ向けて凸の略半円形状に湾曲しており、全体として上下方向に長いオーバル形状とされている。第2操作孔46は、直線的に延びる上下方向の中間部分がチャック42の幅方向外側に位置しており、上下方向において収容部20の幅狭部分30からチャック42を超えて開口部分12の下部まで延びている。
第2操作孔46は、フラップ状の覆い部48によって覆われている。覆い部48は、例えば第2操作孔46を構成する貫通孔が側方シール部26の打ち抜きによって形成される際に、貫通孔の周縁が部分的に非貫通で残されることによって形成されており、貫通孔を覆うように貫通孔内へ広がって設けられている。本実施形態の覆い部48は、本体シート22の幅方向の内方において貫通孔の周縁が残されることによって形成されており、覆い部48における幅方向の内端が本体シート22と連続している。覆い部48は、本体シート22に対して略C環状に切り離されていることから、本体シート22につながった幅方向内側の端部において屈曲することによって、本体シート22に対して厚さ方向に傾動可能とされている。第2操作孔46を構成する貫通孔の周縁は、周方向両端部分が内周側へ向けて半円状に折り返す折返状部50とされており、覆い部48を本体シート22に対して接続部分において屈曲させて傾動させる際に、貫通孔の周縁の周方向両端において応力集中による亀裂等が回避される。
本実施形態において、第2操作孔46は、第1操作孔44に比して上下方向に長くされている。このため、使用者の親指を第1操作孔44に、残りの指を第2操作孔46に自然と誘導することができる。また、第2操作孔46は人差指及び中指、人差指と中指と薬指、又は、人差指と中指と薬指と小指を挿入することができるサイズとされており、各操作孔44,46に指を挿れた状態で幅方向内側に指を移動させると、手の平と本体シート22,22が接しやすくなる。このため、使用者は手全体でパウチ容器10を把持する状態となりやすく、安定感を持って容器10を支えることができると共に、操作孔44,46の縁が指に与える力を低減して使用者に負担がかかりにくいようにすることができる。また、第1操作孔44は、第2操作孔46に対して上下方向で上方に偏倚して配されている。そして、第1操作孔44側の側方シール部26には、例えば、切込みによって外部チューブ14を引っ掛けるためのチューブ保持部52が、第1操作孔44の下方に設けられている。
第1操作孔44と第2操作孔46は、何れも補強部材36に対して下方に外れた位置に設けられている。尤も、第1操作孔44と第2操作孔46は、幅方向において補強部材36に対して少なくとも部分的に重なる位置に設けられていてもよい。即ち、第1操作孔44と第2操作孔46は、補強部材36の少なくとも一部と同じ位置に形成されていてもよいし、補強部材36の幅方向の延長上に位置していてもよい。要するに、補強部材36の上端と下端の少なくとも一方が、上下方向において、第1操作孔44と第2操作孔46の上端と下端の間に位置し得る。
このような構造とされたパウチ容器10は、経腸栄養剤などの液状体を袋本体18の収容部20へ入れる作業において、図3,図4に示すように、開口部分12を片手で開いて保持することが可能とされている。
先ず、使用者は、図3(a)に示すように、親指54をパウチ容器10の第1操作孔44に挿入すると共に、人差指56及び中指58をパウチ容器10の第2操作孔46に挿入する。第2操作孔46は、覆い部48によって覆われているが、人差指56及び中指58を第2操作孔46に挿入する際に、覆い部48は指56,58で押し退けられることから、指56,58の第2操作孔46への挿入を阻害しない。
次に、使用者は、親指54と人差指56及び中指58との距離を縮める方向に手指を動かして、幅方向両側の側方シール部26,26を相互に接近させることにより、パウチ容器10の開口部分12に幅方向の押圧操作力である開口力を加える。開口部分12に開口力が作用することにより、開口部分12において本体シート22,22が重ね合わせ方向で相互に離れる方向へ移動して、開口部分12が開放される。
開口部分12は、幅方向における側方シール部26,26間の距離が上方へ向けて次第に大きくなる拡開部34とされており、第1操作孔44と第2操作孔46が拡開部34に対して上下方向で下方に偏倚して配されていることから、第1操作孔44と第2操作孔46の間に両側の側方シール部26,26を幅方向において接近させる方向の開口力が及ぼされると、開口部分12が上方に向けて漏斗状に開き易く、開口部分12を片手で大きく開口させることができる。
幅方向における容器内寸が上方において下方よりも大きく形成される開口部分12に、補強部材36が位置しており、開口部分12に位置する補強部材36は、上方が下方に比して幅方向に長い。このため、押圧操作部に開口操作力が及ぼされて補強部材36が湾曲する際に、上方においてより幅広く本体シート22に力を伝達することができ、開口部分12の上方においてより大きく開口させる力が生じる。なお、押圧操作部における本体シート22の幅方向の容器内寸に比して、補強部材36の長さ寸法が大きくされており、補強部材36よりも下方に押圧操作部が位置することが好ましい。また、補強部材36は、開口部分12の上下方向で上端や下端を除く中間部分(上下方向の中央でなくてもよい)に配されることが好ましく、その際、押圧操作部は開口部分12の下端や下方等に配されていてもよい。
開口部分12と収容部20の接続部分は、チャック42によって補強されており、開口力による変形態様の安定化などが図られている。また、チャック42の幅方向両側に第1操作孔44と第2操作孔46が設けられていることから、第1操作孔44と第2操作孔46に及ぼされた幅方向内向きの押圧操作力(開口力)が、本体シート22,22においてチャック42で補強された部分に作用し、チャック42で補強された本体シート22,22を適切な開口形状に変形させ易くなる。なお、使用前のパウチ容器10において、チャック42を開く作業を省略するために、チャック42は開いた状態とされていることが望ましい。予め開かれたチャック42に押圧操作力による開口方向への変形作用力が及ぼされることにより、本体シート22,22におけるチャック42の固着部分を開き易くすることができる。
なお、チャック42は予め閉じた状態とされていてもよく、例えば、チャック42の噛合力を形状や大きさ等によって調節することで、開口力の作用によってチャック42を閉状態から開状態へ切り替えることも可能である。使用前のパウチ容器10は、チャック42が開いていてもパウチ容器10の内面が汚染されないように、好適には滅菌状態で袋状の密封ケースへ収容される。
また、開口部分12には、本体シート22よりも変形剛性が大きくされた補強部材36が固着されている。それゆえ、開口部分12を漏斗状に開いた状態に保持し易く、開口形状の安定化が図られる。例えば下方が上方に比して幅方向の長さが短い開口部分12を有する場合、上方において広がった幅方向側方にまで力が伝達され難く、開口しにくい傾向があるが、開口部分12に位置する補強部材36を開口操作力を及ぼす前に屈折乃至湾曲変形させておくことにより、開口する方向に本体シート22,22が変形した状態から開口操作力を及ぼすことができ、開口操作時の開口安定性の向上が図られる。なお、補強部材36は、予め湾曲した形状で成形されていてもよいし、ロール状に巻くなどして湾曲するように癖付けされていてもよい。
予め開いた状態のチャック42が設けられることによる安定した開口操作を利用して、チャック42の上方に配設した補強部材36,36へも湾曲操作力が及ぼされることにより、手指による幅方向両側からの押圧力が補強部材36,36が配された開口部分12へ間接的に伝達されて、押圧操作によって開口部分12を開口させる操作を安定して実現可能にすることも可能になる。
補強部材36の長さ方向(本体シート22の幅方向)の両端部が本体シート22の側方シール部26へ固定されている。それゆえ、補強部材36の端部が本体シート22の中央部分に位置する場合に考えられる、例えば補強部材36の端部で開口部分12の曲げ剛性が大きく変化してしまって、当該部位で屈曲していびつな開口形状になってしまうような不具合等について、かかる不具合を回避して、開口部分12において周方向で滑らかな開口形状の実現が図られ得る。また、補強部材36の端部が本体シート22の開口部分12に位置する場合に考えられる、例えば当該部位でシート強度が大きく変化して変形に伴う応力集中によるシートの損傷のおそれ等について、かかる不具合を回避して、本体シート22の薄肉化や低強度化なども実現可能になる。また、補強部材36の周辺の側方シール部26が湾曲変形しにくくなるため、側方シール部26が湾曲することで開口部分12の側方が同様に湾曲してしまい開口形状が安定しない、といった事態を防止することができる。
本実施形態のパウチ容器10は、図4に示すように、開口部分12が開くと、開口部分12の開口形状が収容部20まで伝達されて、収容部20における本体シート22,22の張り付きが解消され易くなっている。即ち、片手での押圧操作や容器の支持を容易にするために幅狭とされた開口部分12から、収容部20に向けてパウチ容器10の幅方向内寸が急激に拡大されていると、開口部分12の開口形状が下方の収容部20にまで伝達され難いことに着目し、収容部20の上側部分に幅狭部分30が設けられている。これにより、開口部分12の開口形状が収容部20の上側部分へ効率的に伝達され、経腸栄養剤が開口部分12から収容部20までスムーズに注ぎ入れられる。また、収容部20の上側部分において本体シート22,22が相互に離れた膨らんだ形状とされると、収容部20の下側部分も膨らんだ形状となり易く、収容部20を上下方向の全体にわたって膨らんだ形状とすることが可能になる。それゆえ、経腸栄養剤を収容部20の下側部分までスムーズに注ぎ入れることができて、収容部20を下側から経腸栄養剤で満たしやすくなる。
収容部20の幅狭部分30が、開口部分12から下方に向かって3cm以上の長さと、収容部20の全体の上下方向長さに対する1/5以上の長さとの、少なくとも一方の長さの条件を満たす十分な上下方向長さで設けられている。それゆえ、開口部分12の開口形状が収容部20まで効率的に伝達されて、収容部20における本体シート22,22の貼付きが防止される。
開口部分12の開口操作を片手で実行可能とされていることから、例えば、収容部20が折れ曲がっている場合などに、開口部分12を一方の手で開きながら、図4に示すように、他方の手で収容部20の下側を引っ張るなどして収容部20の折れ曲がりを解消することができる。このように収容部20の折れ曲がりを解消すれば、開口部分12の開口形状が収容部20の下側部分まで伝達され易くなる。
そして、使用者は、開いた開口部分12に対して、図示しないカップから経腸栄養剤を収容部20へ注ぎ入れる。経腸栄養剤を収容部20へ注入した後に、開口力を解除すると共に、チャック42が設けられた部分を表裏から押圧することによってチャック42を閉状態として、収容部20を密封状態とする。これにより、パウチ容器10の開口部分12から経腸栄養剤が漏出するのを防止できると共に、収容部20内の経腸栄養剤が細菌等に汚染されるおそれを低減させることができる。
収容部20に対する経腸栄養剤の注入量が多くなるに従って、パウチ容器10を把持する手にはより大きな荷重が作用するが、親指54が第1操作孔44に挿通されると共に、人差指56と中指58が第2操作孔46に挿通されていることから、経腸栄養剤の重量を支え易い。また、経腸栄養剤を注ぎ入れる際に使用者が開口部分12に及ぼす開口力は、開口部分12を親指54と人差指56及び中指58で挟み込む態様で入力されることから、開口部分12を開口形状に保ちながら、開口部分12を把持して経腸栄養剤の重量を支え易くなっている。
また、チャック42が配された開口部分12と収容部20の接続部分から収容部20の幅狭部分30にわたるパウチ容器10の幅方向内寸Laに比して、開口部分12における補強部材36の長さ寸法Lbが大きくされている。これにより、手の小さな女性看護師にも取り扱いし易く、煩雑な操作が余儀なくされる場において一方の手に持った容器から他方の手に持った容器に内容物を移す際に、栄養剤や薬剤や水等をこぼしにくく、定められた容量を投与しやすい。また、容器内寸が上方に向かって大きくなるような開口部分12の形状の場合、開口部分12の上方の変形形状が安定しにくいが、LbがLaに比して大きいことで、開口部分12の変形形状を開口部分12の上端に至るまで周方向で滑らかな湾曲形状をもって安定的に形成し易くなる。
図3では、左手でパウチ容器10を把持している状態が示されているが、例えば、図4のように右手でパウチ容器10を把持して、左手で経腸栄養剤を収容部20に注ぎ入れることも可能である。使用者が右利きの場合、図3のように左手でパウチ容器10を把持すれば、利き手によって経腸栄養剤を収容部20へ高精度に注ぎ入れることができる。あるいは、図4のように右手でパウチ容器10を把持すれば、パウチ容器10の開口部分12をより確実に開口状態に維持することができる。従って、パウチ容器10は表裏対称であることが好適である。
なお、収容部20に適量の経腸栄養剤を収容したパウチ容器10は、図示しないスタンドの吊下フックが第1操作孔44に挿通されて、ポート部16が下側となる向きで吊下げられる。そして、収容部20内の経腸栄養剤が重力によってポート部16から流出して、外部チューブ14を通じて患者の体内へ注入される。本実施形態では、側方シール部26を貫通する吊下フック用挿通孔が、第1操作孔44を構成する常時開口構造の貫通孔によって構成されている。
吊下フック用挿通孔でもある第1操作孔44がポート部16に対してパウチ容器10の対角方向に配されていることにより、経腸栄養剤を収容したパウチ容器10は、吊下フックに吊り下げられた状態において、図1の上下方向が鉛直上下方向に対して傾斜するように傾動し、ポート部16が略鉛直下向きに延び出している。これにより、ポート部16が収容部20の鉛直下端に位置して、経腸栄養剤が収容部20内に残留することなくポート部16から排出される。
本実施形態では、使用者が、パウチ容器10をスタンドの吊下フックに吊り下げる前に、開口部分12を開いて経腸栄養剤を注ぎ入れる場合について説明したが、例えば、吊下フックに空のパウチ容器10を吊り下げた状態で、開口力を及ぼして開口部分12を開口させ、吊り下げられた状態のパウチ容器10に経腸栄養剤を注ぎ入れるようにしても良い。この場合には、親指54を第1操作孔44に挿入する代わりに、親指54を吊下フックに添えることで、親指54に当てられた吊下フックと人差指56及び中指58との間に開口力を及ぼすことができる。これによれば、パウチ容器10が予めスタンドで支持されることから、経腸栄養剤の注入によるパウチ容器10の重量の増加が問題になり難い。
図5には、本発明の第2実施形態としての経腸栄養剤用のパウチ容器60が示されている。以下の説明において、第1実施形態と実質的に同一の部材及び部位については、図中に同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
パウチ容器60は、両側の側方シール部26,26に第1操作孔62と第2操作孔46が設けられている。また、第1操作孔62にフラップ状の覆い部64が設けられていると共に、第2操作孔46にフラップ状の覆い部48が設けられている。第1操作孔62の覆い部64は、第2操作孔46の覆い部48と同様に、第1操作孔62を構成する貫通孔の周縁が幅方向の内方において部分的に非貫通で残されることにより形成されており、第1操作孔62を覆うように第1操作孔62内へ広がっている。第1操作孔62の覆い部64は、第1操作孔62の開口面積よりも小さくされており、第1操作孔62を部分的に覆っている。
第1操作孔62において覆い部64で覆われていない部分は、常時開口構造で残された開口領域66とされている。そして、第1操作孔62の開口領域66によって、本実施形態の吊下フック用挿通孔が構成されている。本実施形態では、覆い部64が第1操作孔62の下部を覆うように配されており、開口領域66が第1操作孔62の上部に設けられている。
そして、使用者は、パウチ容器60へ経腸栄養剤を注ぎ入れる際に、第1実施形態と同様に、第1操作孔62と第2操作孔46に図示しない手指を差し入れて、開口部分12に開口力を及ぼす。この際に、第1操作孔62を覆うフラップ状の覆い部64は、指で押されることによって幅方向の内端が厚さ方向に屈曲することから、指を第1操作孔62へ差し入れる際に邪魔にならない。更に、覆い部64の屈曲部分に指が押し当てられることから、当接面積が大きくなることで指への応力が分散されて、指の痛みが軽減される。
図示しないスタンドの吊下フックは、第1操作孔62の上部に設けられた吊下フック用挿通孔としての開口領域66へ挿通される。開口領域66は常時開口構造とされていることから、吊下フックを挿通すべき部位を容易に視認できる。
図6には、本発明の第3実施形態としての経腸栄養剤用のパウチ容器70が示されている。パウチ容器70は、両側の側方シール部26,26に第1操作孔72と第2操作孔46が形成されている。
第1操作孔72は、第2操作孔46と同様に略オーバル形状の貫通孔によって構成されている。本実施形態の第1操作孔72は、第2操作孔46よりも上下方向の長さ寸法が小さくされており、第1操作孔72への図示しない親指の挿入と、第2操作孔46への図示しない親指以外の手指の挿入とを促すことができて、操作状態を自然に特定することができる。尤も、第1操作孔72の上下長さ寸法は、第2操作孔46と同じであってもよいし、第2操作孔46より大きくてもよい。
第1操作孔72にフラップ状の覆い部74が設けられていると共に、第2操作孔46にフラップ状の覆い部48が設けられている。第1操作孔72の覆い部74は、第2操作孔46の覆い部48と同様に、第1操作孔72を構成する貫通孔の周縁が幅方向の内方において部分的に非貫通で残されることにより形成されており、第1操作孔72を覆うように第1操作孔72内へ広がっている。本実施形態の覆い部74は、第1操作孔72の略全面を覆う形状及び大きさとされている。
第1操作孔72が形成された側の側方シール部26には、付加貫通孔76が形成されている。付加貫通孔76は、第1操作孔72とは独立した貫通孔であって、側方シール部26を貫通して常時開口構造で形成されている。そして、付加貫通孔76によって、本実施形態の吊下フック用挿通孔が構成されている。付加貫通孔76は、第1操作孔72を外周へ外れた部分に設けられており、本実施形態では第1操作孔72の上方に配されている。尤も、付加貫通孔76は、例えば、第1操作孔72に対して下方に配置されていてもよいし、幅方向の外側に配置されていてもよい。また、付加貫通孔76が指の挿通が難しい程度に小さくされていれば、開口部分12の開口操作時に付加貫通孔76への指の誤挿入が回避される。
このような本実施形態に係るパウチ容器70は、吊下フック用挿通孔が第1操作孔72から独立した付加貫通孔76によって構成されている。それゆえ、開口力を及ぼすために用いられる第1操作孔72と、吊下フックに引っ掛けるために用いられる付加貫通孔76とを、それぞれ最適な形状と位置で設けることができる。
また、第1操作孔72と第2操作孔46の両方が全体にわたって覆い部74,48によって覆われている。それゆえ、第1操作孔72や第2操作孔46に誤って吊下フックを差し入れ難く、使用者が吊下フックを付加貫通孔76に挿通するように誘導することができる。
なお、付加貫通孔76は、第1操作孔72に対して完全に独立して設けられている必要はなく、例えば、スリットや切込み等によって相互につながっていてもよい。要するに、付加貫通孔76は、第1操作孔72に対して、機能分離が図られるよう実質的に独立していることが望ましいが、構造的に完全に分離独立している必要はない。
図7には、本発明の第4実施形態としての経腸栄養剤用のパウチ容器80が示されている。パウチ容器80は、両側の側方シール部26,26に第1操作孔82と第2操作孔84が形成されている。本実施形態の第2操作孔84は、第1実施形態の第2操作孔46と同様のオーバル形状の開口を有する貫通孔によって構成されていると共に、第2操作孔84を覆うフラップ状の覆い部は設けられておらず、第2操作孔84の全体が常時貫通構造とされている。
第1操作孔82を構成する貫通孔の外縁には、吊下フック用挿通孔86が形成されている。吊下フック用挿通孔86は、第1操作孔82を構成する貫通孔の上端部において貫通孔の外周側に拡張された形態で設けられている。吊下フック用挿通孔86は、第1操作孔82の貫通方向における開口面積が、第1操作孔82を構成する貫通孔よりも小さくされている。なお、本実施形態の第1操作孔82には、フラップ状の覆い部は設けられておらず、全体が常時開口構造とされている。
このような本実施形態に従う構造の経腸栄養剤用のパウチ容器80によれば、吊下フック用挿通孔86に図示しないスタンドの吊下フックを挿通する際に、吊下フック用挿通孔86よりも開口面積が大きい第1操作孔82を利用して、吊下フックの吊下フック用挿通孔86への挿通作業を容易にすることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記実施形態の補強部材36は、両端部分が側方シール部26,26まで達していたが、補強部材36は、少なくとも一方の端部が側方シール部26に達していなくてもよい。
補強部材36は、幅方向(本体シート22の上下方向)に部分的に突出する突出部を設けたり、本体シート22等と重ね合わされる外面や内面にシボ状など凹凸を設けることも可能であり、それによって接着力の向上や、本体シート22等への力の伝達効率の向上などを図ることもできる。
例えば、本体シート22,22を下端縁の底部側で折り返された連続した1枚のシートによって構成することも可能であり、その場合には下端の下方シール部28は必須ではない。また、本体シート22,22は、シート幅方向の一方の端縁で折り返された連続した1枚のシートによって構成することも可能である。また、筒状の成形シートを筒長さ方向で所定長さで切断して下側を溶着して下方シール部28とすることにより、本体シート22,22を幅方向の両側縁で連続した1枚のシートによって構成することも可能である。
パウチ容器10の開口部分12は、上方に向かって拡開するテーパ状の拡開部34を有する構造に限定されるものではなく、ストレートに延びる筒状の開口部分12を採用することもできる。また、開口部分12の拡開部34は、幅方向の両側が傾斜するテーパ状に限定されず、幅方向の一方側だけが傾斜するテーパ状などであってもよい。
開口部分12の特に上端側は、本体シート22の幅方向一方又は両方の側方シール部26がなく、本体シート22,22が重ね合わせ方向で互いに離隔して開くようなフラップ状とされていてもよい。開口部分12の上端側がフラップ状の場合、ストレートに延びる筒状の開口部分12を採用しても開口面積を大きくすることができ、また、補強部材36をチャック42と同一又は下方に配置させたとしても、或いは、補強部材36の長さを封止部より短くしても、開口部分12の上方部分が比較的に開口しやすくなる。なお、開口部分12の上端側がフラップ状の場合においても、補強部材36の端部は側方シール部26上に位置しているのが好ましい。
前記実施形態では、収容部20を密閉するパウチ容器10の封止部としてチャック42を用いているが、これに限るものではない。例えば、パウチ容器10を折り曲げることで封止を実現してもよい。また、封止部の代わりに追加の補強部材を設けてもよく、その場合には、特に前記実施形態に示した補強部材36よりも剛性が低い追加の補強部材を設けることが好ましい。
また、開口操作性に劣るが、補強部材36は、予め湾曲状態に癖付けされておらず、正面及び背面に帯を設けて、使用者が帯を引っ張ることで癖付けされるようであってもよくまた、正面にのみ補強部材36が設けられ、背面に帯を設けることもでき、帯は手指を挿入可能な環状体としてもよい。補強部材36は、長さ方向の1箇所または複数箇所に折り目を付けておくことによって、全体として厚さ方向の外方へ凸となる屈折乃至湾曲形状に予め癖付けされていてもよい。この場合に、折り目は、補強部材36の長さ方向の中央に設けられていてもよいが、好適には、図1において二点鎖線の円で囲んで示した補強部材36の長さ方向の中央を外れた両側部分に設けられる。これにより、押圧操作部へ開口操作力が及ぼされる際に、開口部分12が幅方向の両端まで確実に開いて、開口部分12の開口面積を安定して大きく得ることができる。なお、予め変形状態等へ癖付けすることに加えて又は代えて、上記の折り目の部位を、外部からの開口操作力の作用によって変形しやすい容易変形部としておくこともできる。容易変形部は、例えば補強部材36において部分的に厚さを薄くしたり上下寸法を小さくする等して断面積を小さくすることなどによって実現できる。
また、補強部材36としては、合成樹脂以外のものも採用することができ、例えば、補強部材36として幅広帯状の厚紙を採用することができる。この場合、本体シート22と内側シート38又は本体シート22と外層シートの間に補強部材収容空間40を形成し、その内部に厚紙を収容するとよく、また、厚紙が位置ずれしないように厚紙の周辺においてシート同士が接合されているとよい。
使用前のパウチ容器10は、例えば、滅菌状態で袋状の密封ケースへ収容されたパウチ容器製品として医療従事者等の使用者に提供される。パウチ容器10を密封ケースへ収容する場合には、ポート部16に接続される外部チューブ14や外部チューブ14に装着されるチャンバー、クレンメ、コネクター等の流路器具が、パウチ容器10に加えて密封ケースへ収容され得る。外部チューブ14や流路器具は、パウチ容器10に予め装着されていてもよいし、必要に応じてパウチ容器10から分離した状態で密封ケースに収容されていてもよい。パウチ容器10は、密封ケースへの収容状態において、上下方向で丸まるように畳まれた状態とされている。なお、丸まるように畳まれた状態は、例えば、二つ折りや三つ折り、四つ折り等の折り目を湾曲した丸め形状として畳んだ状態や、全体を丸めたものを径方向一方向に圧縮して押し潰したような楕円やオーバル状に丸め畳んだ状態などが好適であるが、平らな展開状態や折れ曲がった折り目をもって180度折り返した折り畳み状態でなければ差し支えない。
このように丸めるように畳んだ状態で密封ケースに収容されたパウチ容器10は、好適には、畳んだ内部に外部チューブ14や流路器具を少なくとも部分的に入れ込んだ状態で、即ち、外部チューブ14や流路器具等の排出部を丸めたパウチ容器10で包み込んだ状態とされて、密封ケースへ収容されている。なお、密封ケースは、パウチ容器10の収容後に必要に応じて滅菌処理される。
パウチ容器10を収容した密封ケースは、内部にある程度のスペースを確保された空間を有しており、たとえ軟質のシートで形成されていても、ある程度の厚みを保持する態様である。そして、内部の空間(スペース)を利用することで、パウチ容器10の開口部分12は、少しでも開いた開口状態に保持されている。特に開口部分12には補強部材36が設けられていることから、補強部材36の変形剛性に基づいて開口部分12が予め癖付けされた開口状態に保持されるようになっている。
従って、パウチ容器10等を密封ケースに収容してなる医療用のパウチ容器製品では、医療現場において密封ケースを開いて取り出したパウチ容器10の開口部分12が、取り出した段階ですでに開いていることから、そのまま幅方向両側の側方シール部26,26の押圧操作部(第1操作孔44,第2操作孔46)を手指で互いに接近させるように内方へ押圧操作するだけで、開口部分12を容易にかつ速やかに安定して大きく開口させることができる。また、補強部材36がチャック42より上方にあることで、パウチ容器10への栄養剤注入時に開口してほしい側、即ち、チャック42より下方ではなく上方が大きく開く。それゆえ、緊急を要する医療現場において好適に用いられると共に、開口部分12を開くために、開口部分12を形成する両本体シート22,22の内側へ手指を差し入れる必要もなく、手指の開口部分12内面への接触に伴う雑菌の付着リスクを回避することも可能になる。
10 パウチ容器(第1実施形態)
12 開口部分
14 外部チューブ
16 ポート部
18 袋本体
20 収容部
22 本体シート
24 シール部
26 側方シール部
28 下方シール部
30 幅狭部分
32 幅広部分
33 拡幅部
34 拡開部
36 補強部材
38 内側シート
40 補強部材収容空間
42 チャック
44 第1操作孔(押圧操作部,吊下フック用挿通孔)
46 第2操作孔(押圧操作部)
48 覆い部
50 折返状部
52 チューブ保持部
54 親指
56 人差指
58 中指
60 パウチ容器(第2実施形態)
62 第1操作孔(押圧操作部,吊下フック用挿通孔)
64 覆い部
66 開口領域
70 パウチ容器(第3実施形態)
72 第1操作孔(押圧操作部)
74 覆い部
76 付加貫通孔
80 パウチ容器(第4実施形態)
82 第1操作孔(押圧操作部)
84 第2操作孔(押圧操作部)
86 吊下フック用挿通孔

Claims (3)

  1. 一対の本体シートの重ね合わせ面間に、上方に開口する収容部が形成された経腸栄養剤用のパウチ容器であって、
    前記一対の本体シートが幅方向の両側において互いに重ね合わせ状態で固着された側方シール部を有していると共に、
    該一対の本体シートの幅方向両側には、該幅方向両側の各該側方シール部を互いに接近させることで前記収容部の上方への開口部分に開口力を及ぼす押圧操作部が設けられており、
    該収容部が、
    該開口部分から下方に向かって延びる領域において幅方向両側の該側方シール部における幅方向の対向距離が小さくされた幅狭部分と、
    該幅狭部分から更に下方に向かって延びる領域において幅方向両側の該側方シール部における幅方向の対向距離が両側で大きくされた幅広部分と
    を、有している経腸栄養剤用のパウチ容器。
  2. 一対の本体シートの重ね合わせ面間に、上方に開口する収容部が形成された経腸栄養剤用のパウチ容器であって、
    前記一対の本体シートが幅方向の両側において互いに重ね合わせ状態で固着された側方シール部を有していると共に、
    該一対の本体シートの幅方向両側には、該幅方向両側の各該側方シール部を互いに接近させることで前記収容部の上方への開口部分に開口力を及ぼす押圧操作部が設けられており、
    該押圧操作部が、両側の該側方シール部に形成された貫通孔からなる第1操作孔及び第2操作孔とされており、
    該第1操作孔と該第2操作孔の少なくとも一方には、該貫通孔の周縁が部分的に非貫通で残されることにより該貫通孔を覆うように該貫通孔内へ広がるフラップ状の覆い部が設けられていると共に、
    該第1操作孔と該第2操作孔の何れか一方の側には、該側方シール部を貫通して設けられた常時開口構造の吊下フック用挿通孔が形成されている経腸栄養剤用のパウチ容器。
  3. 一対の本体シートの重ね合わせ面間に、上方に開口する収容部が形成された経腸栄養剤用のパウチ容器であって、
    前記一対の本体シートが幅方向の両側において互いに重ね合わせ状態で固着された側方シール部を有していると共に、
    該一対の本体シートの幅方向両側には、該幅方向両側の各該側方シール部を互いに接近させることで前記収容部の上方への開口部分に開口力を及ぼす押圧操作部が設けられており、
    該押圧操作部が、両側の該側方シール部に形成された貫通孔からなる第1操作孔及び第2操作孔とされており、
    該第1操作孔と該第2操作孔の何れか一方には、前記貫通孔の外縁から外方に拡張された形態で該貫通孔よりも小さな吊下フック用挿通孔が形成されている経腸栄養剤用のパウチ容器。
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