JP6131066B2 - パウチ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、パウチ容器に関する。
パウチ容器は、密封性や取り扱い性に優れることから、食料品やトイレタリー製品はもとより、経腸栄養剤や静脈栄養剤、輸液等の容器としても広く用いられている。栄養剤等を患者に投与する際に使用される医療用パウチ容器は、容器下部に設けられた注出部を有し、当該注出部に可撓性のある長尺状のチューブを取り付けて使用される。
ところで、上記医療用パウチ容器は、注出部にチューブを接続した状態で病室等の目的とする場所まで運ばれる場合がある。このため、チューブが移動中に他の物に絡み付く、引っ掛かる、或いは脱落する等のおそれがある。チューブを当該容器に巻き付けて運搬する方法も考えられるが、この場合、チューブをほどく作業が面倒である。このような状況に鑑みて、チューブを湾曲させて挿入可能な開口をシール領域に形成した医療用パウチ容器が提案されている(特許文献1参照)。
特開2009−125162号公報
上記特許文献1に開示されたパウチ容器によれば、開口にチューブを挿入することで上記の不都合をある程度改善できる。しかし、当該パウチ容器の場合、チューブに接する開口両端縁の抵抗が大きいため、チューブを開口からスムーズに抜き取ることが難しい。また、チューブを湾曲させて開口に挿入する操作は、例えば、片手で容易に行えるものではなく、この点についても改良の余地がある。
本発明に係るパウチ容器は、少なくとも表面部及び裏面部を構成する壁面シートと、容器縦方向一端側に設けられた充填物の注出部と、前記表面部及び前記裏面部の端縁同士を接合して形成される端縁シール部とを備え、前記注出部に可撓性の長尺状チューブが取り付けられるパウチ容器において、前記端縁シール部には、前記チューブを保持可能なチューブ保持部が形成されており、当該チューブ保持部は、前記端縁シール部の外端から少なくとも前記チューブの直径以上の長さで前記壁面シートを切り込んで又は切り欠いて形成されることを特徴とする。
上記構成によれば、チューブ保持部によってチューブを保持することで、例えばチューブが移動中に他の物に絡み付く、引っ掛かる、或いは脱落するといった不具合を防止できる。本チューブ保持部は、端縁シール部の外端から壁面シートを切り込んで又は切り欠いて形成されているため、チューブの保持操作、取り外し操作が容易であり、片手の作業であってもチューブのスムーズな取り扱いを可能にする。例えば、チューブ保持部が形成された端縁シール部の外端にチューブを押し当てることでチューブを当該保持部に簡単に挿入することができ、また当該保持部からチューブを取り外す際には、チューブを外側に引っ張ることで容易に取り外すことができる。
本発明に係るパウチ容器において、前記チューブ保持部は、前記チューブの直径よりも小さな幅を有する導入路と、当該導入路と連通し、前記チューブの直径と同等以上の寸法を有する収容孔とを含むことが好適である。当該構成によれば、チューブの保持性が向上し、例えばチューブ保持部からのチューブの抜け落ち等をより高度に防止できる。
また、前記チューブ保持部は、前記収容孔の少なくとも一部を覆い、前記チューブが前記収容孔に挿入されたときに当該チューブに接する舌片を有することが好適である。当該構成によれば、例えば舌片がチューブを押えるのでチューブの保持性がさらに向上する。
本発明に係るパウチ容器において、前記端縁シール部は、局部的に幅を大きくして形成された拡幅シール部を有し、当該拡幅シール部の1つに吊り下げ孔と前記チューブ保持部とが形成されることが好適である。当該構成によれば、例えば、拡幅シール部を1箇所とすることができ、容器容量を大きく設計し易い。また、吊り下げ孔をハンガー等に引っ掛けて容器を吊り下げた状態でチューブの保持操作等を行う場合、支持点からチューブ保持部までの距離が近くなるため、パウチ容器本体の揺動が生じ難く安定して作業を行うことができ、操作性がさらに向上する。
本発明に係るパウチ容器において、容器縦方向他端側において前記表面部と前記裏面部との間に形成された開口部と、前記開口部を開口する際に使用される袋状部とを備え、前記各袋状部は、前記容器縦方向他端側に位置する前記表面部及び前記裏面部にそれぞれ設けられ、前記充填物が充填される容器内部空間から隔離された袋内部空間と、容器横方向一端側から前記袋内部空間への指の挿入を可能とする挿入口とをそれぞれ有することが好適である。
当該構成によれば、袋状部内に挿入される指(例えば、親指と人差し指)は容器横方向に沿った状態となり、この状態で親指と人差し指の間隔を開けることにより開口部を容易に広げることができる。また、親指と人差し指は袋状部内にすっぽりと挿入されるため、容器の保持性に優れ、充填物の重量が重い場合であっても指が抜け難く容器を安定に保持できる。さらに、親指と人差し指は指先まで袋状部に覆われているため、充填物が指にかかることを防止でき、衛生面にも優れる。
また、前記壁面シートには、前記開口部を閉じるチャックが設けられており、前記各袋状部は、前記チャックよりも容器縦方向他端側に設けられることが好適である。当該構成によれば、容器を保持する手によって充填部が隠れ難いため、充填物の量を確認し易い。
また、前記各挿入口は、前記各袋状部の容器横方向一端側に設けられ、前記各袋状部の容器横方向他端部同士が接合されていることが好適である。当該構成によれば、開口部をより広げ易くなる。容器横方向他端部同士が接合されていない場合、例えば、親指と人差し指の間隔を広げたときに各袋状部がその付け根で外側に折れ曲がり易くなるが、容器横方向他端部同士を接合することで当該折れ曲がりを抑えることができ、開口部を広げる方向に力が作用し易くなる。
本発明のパウチ容器によれば、容器運搬時や栄養剤の投与作業時等において、チューブ保持部を利用してチューブを安定に保持できる。そして、チューブの保持操作、取り外し操作が容易であるなど、チューブのスムーズな取り扱いが可能である。
本発明の第1の実施形態であるパウチ容器の正面図である。 図1のA‐A線断面を模式的に示す図である。 図1のB部拡大図である。 本発明の第1の実施形態であるパウチ容器の製造工程を示す図である。 本発明の第1の実施形態であるパウチ容器の使用状態を示す図である。 図5の使用状態を上方から見た図である。 本発明の第1の実施形態であるパウチ容器の使用状態を示す図である。 図7のチューブ保持部近傍を拡大して示す図である。 本発明の第2の実施形態であるパウチ容器の正面図である。 本発明の第3の実施形態であるパウチ容器の正面図である。 第3の実施形態の変形例を示す図である。 第3の実施形態の変形例を示す図である。 本発明の第4の実施形態であるパウチ容器の正面図である。 本発明の第1,2,4の実施形態の変形例を示す図である。 本発明の第1,2,4の実施形態の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図8は第1の実施形態を、図9〜図13は第2〜第4の実施形態をそれぞれ示す。
以下では、パウチ容器に注入される充填物として液状の栄養剤(図示せず)を例示する。但し、充填物は、これに限定されず、例えば栄養剤を希釈するための水等であってもよく、ゼリー状やペースト状の物であってもよい。また、本発明の適用は、医療用途に限定されず、各種食料品等の容器に適用されてもよい。
また、以下では、袋状部を除く部分が表面シート11及び裏面シート12のみから構成される平パウチを例示するが、スタンディングパウチやサイドガゼットパウチなど、他のパウチ形態に本発明の構成を適用してもよい。なお、これらのガゼットを有するパウチ容器において、当該ガゼット部のシール部に本発明のチューブ保持部を設ける場合は、表面部又は裏面部のいずれかに当該ガゼット部を含む。即ち、表面部及び裏面部の端縁同士を接合して形成される端縁シール部は、例えば、表面部とガゼット部(裏面部の一部)の端縁同士を接合して形成される端縁シール部をも含むものである。
また、以下では、便宜上「容器縦方向」を「容器上下方向」とし、注出部17が設けられる「容器縦方向一端側」を「下」、開口部15が形成される「縦方向他端側」を「上」として説明する。また、各シートが積層される方向を「容器表裏方向」とし、容器上下方向及び容器表裏方向に直交する方向(容器幅方向)を「容器横方向」として説明する。以下では、単に、上下方向、表裏方向、横方向という場合がある。なお、挿入口24A,24Bは、横方向一端側に設けられているものとする。
<第1の実施形態>
図1〜図8を参照しながら、第1の実施形態であるパウチ容器10について詳説する。
初めに、図1〜図3を参照して、パウチ容器10の構成を詳説する。図1は、パウチ容器10の正面図である。図2は、袋状部20A,20Bを表裏方向に切断した断面(図1のA‐A線断面)を示す図であって、舌片26A,26Bを袋状部20A,20Bの内側(内部空間22A,22B)に折り込んだ様子を示している。図3は、チューブ保持部30の近傍を拡大して示す図(図1のB部拡大図)である。
パウチ容器10は、互いに重ね合わされた表面シート11及び裏面シート12を備える。表面シート11及び裏面シート12は、容器の表面部及び裏面部をそれぞれ構成する一対の壁面シートである。パウチ容器10は、各シートの上端縁を除く端縁同士を接合して形成された端縁シール部13を有する。即ち、表裏面シートの横方向両端縁(側端縁)及び下端縁に端縁シール部13が形成され、容器上部には充填部14に繋がる開口部15(後述の図8参照)が形成されている。開口部15は、上方に向いた開口部であって、表面シート11と裏面シート12とが接合されないことにより各シートの間に形成される。
パウチ容器10には、開口部15を閉じるチャック16を設けることが好適である。端縁シール部13とチャック16とにより、壁面シートに囲まれた容器内部空間が密閉される。この密閉される容器内部空間が、栄養剤が充填される充填部14である。チャック16は、例えば、凸条部付きの第1のシートと、凸条部に嵌合する凹条部付きの第2のシートとを対向配置して構成される。例えば、第1のシートが表面シート11の内面に接合され、第2のシートが裏面シート12の内面に接合される。
パウチ容器10には、充填部14に充填された栄養剤を注出するための注出部17が設けられる。注出部17としては、例えば、可撓性の長尺状チューブ100(図7参照)を取り付け可能なスパウトを用いることができる。注出部17は、容器下部において、下端と側端との角部であって斜めにカットされた部分に取り付けられている。具体的には、表面シート11と裏面シート12の間に注出部17を挟んだ状態で各部材を接合することにより注出部17が取り付けられる。
パウチ容器10には、ハンガー等に容器を吊り下げるための吊り下げ孔18を形成することが好適である。吊り下げ孔18は、拡幅シール部13zにおいて、例えば注出部17の対角に長手方向の略延長線上に形成することができる。拡幅シール部13zは、端縁シール部13の幅を局部的に大きくした部分であって、本実施形態では容器上部の横方向他端側に1箇所設けられている。拡幅シール部13zは、チャック16より下方からチャック16を超えて容器上端まで形成されており、チャック16の上方では容器上端に近づくほど次第に幅が小さくなるように形成されている。後述の袋状部20A,20Bが設けられる部分では、4枚のシートが互いに接合されて拡幅シール部13zが形成されている。吊り下げ孔18は、拡幅シール部13zを表裏方向に打ち抜くことで形成され、本実施形態では4枚のシートを打ち抜いて形成されている。
なお、パウチ容器10では、吊り下げ孔18が形成される横方向他端側と反対側(横方向一端側)にカット部19が形成されて、容器上部の幅が容器下部の幅よりも狭くなっている。容器上部の幅を狭くする、特に後述の挿入口24A,24B側をカットして縮幅することで、容器の保持性等を向上させることができる。
また、パウチ容器10は、表面部の上部に設けられた袋状部20A、及び裏面部の上部に設けられた袋状部20Bを備えることが好適である。袋状部20A,20Bは、開口部15を広げて栄養剤を充填部14に注入する際に使用される部分であって、一対の壁面シートと、その間に挿入された袋状部形成シート21A,21B(以下、単に「シート21A,21B」という)とにより形成される。
さらに、パウチ容器10は、チューブ100を保持可能なチューブ保持部30(以下、単に「保持部30」という)を備える。保持部30は、端縁シール部13のうち、吊り下げ孔18が形成された拡幅シール部13zに形成されることが好適である。本実施形態では、拡幅シール部13zに2つの保持部30が形成されている。保持部30は、1つであってもよいが、チューブ100の保持性向上の観点から複数形成されることが好ましい。
パウチ容器10を構成する各シートは、通常、樹脂フィルムから構成される。シートを構成する樹脂フィルムには、耐衝撃性、耐磨耗性、及び耐熱性など、包装体としての基本的な性能を備えることが要求される。また、上記各シール部は、通常、ヒートシールにより形成されるので、シートにはヒートシール性も要求される。シートとしては、ベースフィルム層と、ヒートシール性を付与するシーラント層とを有する複層シートが好適であり、高いガスバリア性や遮光性が要求される場合には、ベースフィルム層とシーラント層との間にバリア層を設けることが好適である。なお、ベースフィルム層そのものにバリア性を付与してもよい。この場合は、バリア層をベースフィルム層として用い、バリア層とシーラント層とを有する複層シートとなる。また、シートの両面にヒートシール性を付与する場合は、後述のシーラント層を形成する単層フィルムを用いてもよいし、複層シートの場合は、同種又は異種のシーラント層を二層有するか(このとき、シーラント層の一層を形式的にベースフィルム層として用いることになる)、或いはベースフィルム層の両面にシーラント層を有するシートを用いてもよい。本実施形態では、シート21A,21Bとして、両面ヒートシール性の積層シート、具体的には異種のシーラント層を二層積層した積層シートが使用されている。
ここで、ベースフィルム層、シーラント層、及びガスバリア層の構成材料を例示する。なお、これら各層の積層は、慣用のラミネート法、例えば、接着剤によるドライラミネーション、熱接着性層を挟んで熱により接着させる熱ラミネーションなどにより行うことができる。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)など)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66など)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、及びポリエーテルスルフォン(PES)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
バリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物などを蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。
壁面シートには、例えば、栄養剤の液量を計測するための目盛りを設けることが好適である。なお、目盛りの他にも、商品名やイラスト、原材料、使用上の注意事項などを表示する印刷層を設けてもよい。
以下、袋状部20A,20B、及び保持部30の構成について、さらに詳説する。
パウチ容器10は、チャック16よりも上方に袋状部20A,20Bを備えることが好適である。チャック16は横方向に沿って設けられ、袋状部20A,20Bはチャック16(横方向)と略平行に設けられている。パウチ容器10は、チャック16より下部は2枚の壁面シートから構成される平パウチの形態であるが、チャック16より上部は4枚のシートから構成されている。上記のように、袋状部20Aは、表面シート11の内面にシート21Aを接合することで形成され、袋状部20Bは、裏面シート12の内面にシート21Bを接合することで形成されている。
袋状部20A,20Bは、表裏方向に重なり、開口部15を挟んで対向配置されている。袋状部20A,20Bは、シート21Aを表面シート11の内面に端縁シール部23Aで接合し、シート21Bを裏面シート12の内面に端縁シール部23Bで接合して形成される。さらに、本実施形態では、袋状部20A,20Bの横方向他端部同士、即ちシート21A,21Bの内面同士が拡幅シール部13zにより接合されている。なお、シート21A,21Bの横方向他端部以外の領域は互いに接合されておらず、袋状部20A,20Bは分離されている。
袋状部20A,20Bは、上下方向よりも横方向に長くなった略矩形形状を呈し、互いに同じ形状、同じ寸法を有している。以下、袋状部20A,20Bで共通する内容は、袋状部20Aを例に挙げて説明する。
袋状部20Aは、壁面シートの全幅に亘って設けられている。即ち、壁面シートのチャック16よりも上方に位置する部分の横方向長さと、シート21Aの横方向長さとが同じである。シート21Aの横方向長さはより短くてもよいが、生産性の観点から当該構成とすることが好ましい。これにより、長尺状シートを用いた既存の製袋プロセスによって簡便且つ安価にパウチ容器10を製造することができる。
袋状部20Aは、充填部14から隔離された内部空間22Aを有する。また、袋状部20Aは、横方向から内部空間22Aへの指の挿入を可能とする挿入口24Aを有する。なお、本実施形態では、挿入口24Aが後述の舌片26Aにより閉じられている。
内部空間22Aは、充填部14と連通しない独立の空間であって、正面視状態(図1参照)における周縁が端縁シール部23Aにより塞がれている。内部空間22Aは、少なくとも1本の指、例えば、親指を収容可能な寸法を有する(内部空間22Bには、例えば、人差し指が収容される)。より詳しくは、指の先から付け根まですっぽりと収容できる程度の寸法に設定することが好適である。また、内部空間22Aには、指が横方向に沿った状態で収容されるため、横方向に長く延びた空間となっている。内部空間22Aは、挿入口24Aだけが外部との接続口であり、その他の部分はシート及び端縁シール部23Aにより閉塞されている。
挿入口24Aは、カット部19が形成された袋状部20Aの横方向一端部側、即ち吊り下げ孔18が形成された横方向他端部と反対側に設けられている。挿入口24Bは、挿入口24Aのちょうど裏側に設けられる。挿入口24Aは、横方向一端部側から指が挿入される設計であって、挿入口24Aから挿入された指は内部空間22Aにおいて指先が横方向他端部側を向いた状態で収容される。
挿入口24Aは、表面部の外面(袋状部20Aを構成する表面シート11)に切り込み線25Aを形成することで設けられる。容器の保持性等の観点から、横方向一端部に近接して切り込み線25Aを形成することが好適である。
切り込み線25Aは、正面視略U字状を呈し、その両端(以下、「切り込み端」という)が横方向他端側を向くように形成されている。即ち、切り込み線25Aの略直線状の部分が横方向に沿って形成され、切り込み線25Aの円弧状の部分が横方向一端部側に凸となるように形成されている。袋状部20Aには、切り込み線25Aと切り込み端同士を結んだ仮想線(以下、舌片26Aの「付け根線」という)とに囲まれた部分である舌片26Aが設けられており(図1参照)、付け根線で舌片26Aを折り曲げることで挿入口24Aが開口する(図2参照)。なお、挿入口24Aに横方向一端部から指を挿入する場合、横方向他端部側の縁部(即ち、付け根線部分)とシート21Aとの間から挿入される。
切り込み線25Aは、指を挿入し易くしながら容器の保持性を高めるため、上側の直線部分よりも下側の直線部分の方が長くなっている。そして、付け根線は、その下端が上端よりも横方向他端側に位置し、上下方向及び横方向に対して傾いている。これにより、容器の重量がかからない指の下側では挿入口24Aの寸法を大きくとり、容器の重量がかかる指の上側では挿入口24Aの寸法を小さくしている。このため、指にかかる負担が低減されると共に、指を挿入することが容易になる。
舌片26Aは、内側(内部空間22Aの中)に折り込まれていることが好適である(図2参照)。舌片26Aは、挿入口24Aの横方向他端部側の縁部に繋がっており、これを内側に折り込むことで当該縁部が浮き上がり易くなる。即ち、当該構成では、指の挿入性を高めるため、舌片26Aを利用して指を挿入する隙間(当該縁部とシート21Aとの隙間)を広げている。なお、舌片26Aは、使用時に折り込まれてもよいし、製造時に折り込まれてもよい。また、舌片26Aは内側に折り込まれた状態で表面シート11に接合されていてもよい。
パウチ容器10は、端縁シール部13に形成された保持部30を備える。本実施形態では、吊り下げ孔18が形成された拡幅シール部13zにおいて、上下方向に並んで2つの保持部30が形成されている。各保持部30は、吊り下げ孔18よりも下に形成されることが好適である。これにより、吊り下げ孔18をハンガー等に引っ掛けて容器を吊り下げた状態であっても保持部30にチューブ100を取り付け易い。また、各保持部30は、操作性向上等の観点から、互いに近接して形成されることが好ましく、例えば互いの間隔をチューブ100の直径(以下、「直径d」という)の2倍〜5倍程度の長さに設定することが好ましい。
保持部30は、拡幅シール部13zの外端から少なくとも直径d以上の長さで壁面シートを切り込んで又は切り欠いて形成される。保持部30の横方向長さは、チューブ100の保持性や充填部14の容量確保等の観点から、好ましくは直径dの1.5倍〜5倍程度、より好ましくは直径dの1.8倍〜3倍程度である。これにより、保持部30に対して、チューブ100を湾曲させて挿入するといった煩雑な操作が不要となり、チューブ100の中間部分を容易に挿入することが可能となる。ここで、「拡幅シール部13zの外端」とは、壁面シートの外形線(輪郭線)に沿う端部である。なお、拡幅シール部13zの内端は、充填部14の外形線に沿う端部である。また、「切り込み」とは、壁面シートを切除しないカット部を意味し、「切り欠き」とは、壁面シートを切除するカット部を意味する。
保持部30は、直径dよりも小さな幅を有する導入路31と、直径dと同等以上の寸法を有する収容孔32とを含むことが好適である。導入路31は、拡幅シール部13zの外端から所定長さで形成される。当該所定長さは、例えば直径dの0.5倍〜3倍程度である。収容孔32は、チューブ100が保持される部分であって、導入路31と連通して形成される。即ち、チューブ100は、壁面シートの外端から導入路31を通って収容孔32に挿入され、収容孔32の縁部に引っ掛かった状態で保持される。なお、壁面シート及びチューブ100は、いずれも可撓性を有するため、導入路31の幅を直径dより小さくしてもチューブ100を挿入することが可能である。
導入路31は、平面視略三角形状の切り欠き34a、及び直線状の切り込み線34bにより形成されている。切り欠き34aは、拡幅シール部13zの外端近傍において、外側に向かって導入路31の幅が広がるように形成されている。チューブ100のスムーズな挿入を可能とすべく、導入路31の入り口が丸みを帯びるように切り欠き34aを形成することが好適である。切り込み線34bは、切り欠き34aの先端から収容孔32まで横方向に沿って形成されている。
収容孔32は、切り込み線34bにつながった円弧状の切り込み線34cにより形成されている。本実施形態では、切り込み線34cが略C字状に形成されており、壁面シートが切除されずに残っている。即ち、保持部30には、切り込み線34cと当該切り込み端同士を結んだ線とに囲まれた部分である舌片33が設けられている。なお、舌片33が押し出されて開口する収容孔32の形状は、チューブ100の形状に合わせて略円形状とすることが好ましい。収容孔32の寸法(直径)は、直径dと略同等又はやや大きいことが好ましい。これにより、チューブ100を収容孔32に挿入した後であっても、チューブ100の保持位置を調整することが容易になる。
舌片33は、チューブ100が収容孔32に挿入されていない状態において、収容孔32を覆っている。即ち、当該状態では、収容孔32が舌片33により閉じられている。舌片33は、チューブ100を収容孔32に挿入しようとするときに、チューブ100により表裏方向の一方に押し出され、これにより収容孔32が開口する(図8参照)。本実施形態では、舌片33が収容孔32の上縁部につながっており、チューブ100が収容孔32に挿入されたときに当該チューブ100を上方から押さえることになり、チューブ100をより安定して保持することができる。
また、各保持部30は、横方向に対して略平行に形成されている。即ち、導入路31の中心と収容孔32の中心とが横方向に対して略一致する。これにより、チューブ100を横方向に動かして保持操作、取り外し操作を行うことができ、操作性が向上する。本実施形態の保持部30は、上述の通り、チューブ100の直径よりも小さな幅を有する導入路31と、チューブ100の直径と同等以上の寸法を有する収容孔32により形成されていることから、略平行に形成されていてもチューブ100が容易に脱落することがない。
ここで、図4を参照しながら、上記構成を備えるパウチ容器10の製造方法の一例について説明する。図4は、パウチ容器10の製造工程のうち、各シートの長尺体を積層し、各シール部を形成する工程を模式的に示す。
図4に示すように、まず、表面シート11、裏面シート12、チャック16を構成するシート(例えば、凸条部付きの第1のシート及び凹条部付きの第2のシート)、及びシート21A,21Bの長尺体(以下、「長尺体11z,12z,16z,21Az,21Bz」とする)をそれぞれ準備して互いに積層する。長尺体16zは、第1のシートの凸条部と第2のシートの凹条部とが嵌合した状態で積層され、長尺体21Az,21Bzは、互いに重ね合わされた状態で積層される。
各長尺体の積層工程では、まず、互いに重ね合わされた長尺体11z,12zの間に長尺体16z,21Az,21Bzをそれぞれ挿入する。このとき、長尺体11z,12zは各々のシーラント層同士が向かい合うように積層され、長尺体21Azのシーラント層は長尺体11zのシーラント層と向かい合うように、長尺体21Bzのシーラント層は長尺体12zのシーラント層と向かい合うように積層される。なお、両面ヒートシール性の長尺体21Az,21Bzを使用する場合、端縁シール部23A,23Bにおいて長尺体21Az,21Bz同士が接合しないように、それらの間に金属板や非溶融樹脂シートを挟んでヒートシールすることが好ましい。
積層工程を経た上記各長尺体には、ヒートシール工程で各シール部が形成される。ヒートシール工程では、例えば、注出部17を取り付ける部分を残して、長尺体11z,12zの下端縁、TD方向に沿って所定部位をヒートシールすることにより端縁シール部13を形成する。ここで、長尺体の下端縁は、パウチ容器10の下端縁となる部分であり、所定部位は、パウチ容器10の側端縁となる部分である。ヒートシール工程では、さらに、長尺体16z,21Az,21Bzを長尺体11z,12zにそれぞれ接合する。これにより、開口部15が閉じられ、また端縁シール部23A,23Bが形成される。吊り下げ孔18及び保持部30を設ける拡幅シール部13zは、長尺体11z,12z,16z,21Az,21Bzに跨って形成される。
続いて、ダイカットロール等を用いて、例えば、切断予定線Xに沿って上記長尺体をカットし、個々の容器サイズに分割する。なお、上記ヒートシール及び当該カットは同時に行なわれてもよい。また、このとき又は別工程で、吊り下げ孔18、切り込み線25A,25B、及び切り欠き34a、切り込み線34b,34cが形成される。これにより、内部空間22A,22Bに指が挿入可能な袋状部20A,20B、及びチューブ100を挿入可能な保持部30がそれぞれ形成される。最後に、注出部17を取り付けてパウチ容器10が得られる。
本製造工程では、長尺体21Az,21Bzを用いた例を説明したが、長尺体21Az,21Bzの代わりに、長尺状のガゼットシートを用いてもよい。例えば、長尺状のガゼットシートを製袋機に供給し、壁面シートにヒートシールする前又はヒートシールした後、ガゼットの折り目線に沿ってガゼットシートを切断することで袋状部20A,20Bを形成できる。また、壁面シートの上部を内側又は外側に折り返して袋状部20A,20Bを形成することも可能である。
次に、図5〜8に示すパウチ容器10の使用状態の一例を参照しながら、パウチ容器10の作用効果について詳説する。
パウチ容器10は、例えば、袋状部20A,20Bを用いて開口部15が広げられ、充填部14に栄養剤が充填された後、注出部17に可撓性のある長尺状のチューブ100を取り付けて使用される。パウチ容器10は、注出部17にチューブ100を接続した状態で病室等の目的とする場所まで運ばれる。このため、チューブ100が移動中に他の物に絡み付く、引っ掛かる、或いは脱落すること等を防止すべく、保持部30を用いてチューブ100を保持する。
図5,6は、充填部15に栄養剤を注入すべく開口部15を広げた状態を示す。
パウチ容器10の開口部15から充填部14に栄養剤を注入する際には、例えば、片手(以下、右手とする)で容器を保持しながらチャック16を開けて開口部15を広げる。まず初めに、袋状部20Aの内部空間22Aに親指を挿入し、袋状部20Bの内部空間22Bに人差し指を挿入して容器を保持する。このとき、親指と人差し指は、横方向一端部側から挿入口24A,24Bを通って各内部空間に挿入される。挿入口24A,24Bの配置や切り込み線25A,25Bの形状、また舌片26A,26Bを設けたこと等により、挿入口24A,24Bから指をスムーズに挿入することができる。
続いて、袋状部20A,20B内に挿入された親指と人差し指との間隔を開けることによりチャック16を外して開口部15を広げる。即ち、親指を表側に動かし、人差し指を裏側に動かす。親指と人差し指の間隔をさらに広げることで、開口部15を大きく広げることができる。本実施形態では、袋状部20A,20Bの横方向他端部同士を接合したことにより、開口部15が広げ易くなっている。横方向他端部同士が接合されていない場合は、例えば、親指と人差し指の間隔を広げたときに各袋状部が外側に折れ曲がり各袋状部のみが外側に開き易いが、本実施形態では当該折れ曲がりが防止され、開口部15を広げる方向に力が作用し易くなる。
続いて、開口部15を大きく広げた状態で栄養剤の注入を開始する。親指と人差し指との間隔を開けておくだけで開口状態が維持されるので、例えば、注入作業中に開口部15が閉じて栄養剤が零れることを防止できる。栄養剤を注入すると容器重量が増加するが、容器を保持する指は袋状部20A,20B内にすっぽりと挿入されているため抜け難く、容器を安定に保持することができる。また、栄養剤が誤って容器の外側に流れ出た場合であっても、親指と人差し指は指先まで各袋状部に覆われているため、栄養剤が指にかかることを防止できる。また、袋状部20A,20Bの横方向他端部同士を隙間なく接合し、特に容器上端に近づくほど次第に幅が小さくなるように(シール部形状が正面視略三角形状となるように)接合したことで、栄養剤を注入する際に横方向他端部から栄養剤が漏れることを防止できると共に、当該他端部があたかも漏斗様に機能し、当該シール部に沿わせてより簡便に栄養剤を注入することが可能となる。
上記のように、パウチ容器10によれば、片手で容器を保持しながら栄養剤の注入作業を容易に行なうことができ、当該注入作業の作業性を大幅に改善することが可能となる。なお、栄養剤の注入作業が完了したパウチ容器10には、注出部17に可撓性の長尺状チューブ100を取り付ける。例えば、チューブ100の一端にはジョイント101が設けられており、当該ジョイント101が注出部17に嵌め込まれる。
図7,8は、保持部30にチューブ100を引っ掛けた保持状態を示す。
保持部30を利用してチューブ100を保持する際には、例えば、チューブ100を保持部30が形成された拡幅シール部13zの外端、即ち導入路31の入り口に押し付ける。これにより、チューブ100が導入路31を通って収容孔32に挿入され、収容孔32の縁部に引っ掛かる。なお、壁面シート及びチューブ100は、可撓性を有するため、導入路31が広がり、またチューブ100が変形してチューブ100の挿入が可能となる。従い、片手でも容易にチューブ100の保持作業を行うことができる。特に、本実施形態では、横方向一端側から挿入口24A,24Bが、横方向他端側に保持部30が、それぞれ設けられているため、例えば注入作業終了直後に右手で容器を保持したまま、左手でチューブ100を保持部に引っ掛けることも、容易に行うことができる。また、パウチ容器10は、ハンガー等に吊り下げられた状態であってもよい。吊り下げられた状態でも、支持点である吊り下げ孔18と保持部30との距離が近いので、保持操作が容易であり、片手で行うことも可能である。
チューブ100が挿入される前は、収容孔32が舌片33により覆われているが、チューブ100を挿入することで舌片33が表裏方向の一方に押し出されて収容孔32が開口する。そして、押し出された舌片33は、チューブ100を上方から押さえる。これにより、チューブ100の保持性が向上する。なお、2つの保持部30にチューブ100を挿入することで、より安定してチューブ100を保持することができる。
なお、チューブ100を保持部30から取り外す際には、チューブ100を横方向に沿って外側に引っ張る。これにより、チューブ100が収容孔32から導入路31を通って容易に保持部30から外れる。当該取り外し操作も片手で行うことができる。
上記のように、パウチ容器10によれば、容器運搬時や栄養剤の投与作業時等において、保持部30を利用してチューブ100を安定的に保持できる。これにより、例えばチューブ100が他の物に絡み付く、引っ掛かる、或いは脱落するといった不具合を防止できる。また、保持部30は、拡幅シール部13zの外端から壁面シートを切り込んで又は切り欠いて形成されているため、チューブ100の保持操作、取り外し操作が容易であり、チューブ100のスムーズな取り扱いが可能となる。
<第2の実施形態>
図9を参照し、第2の実施形態であるパウチ容器40について説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点を主に説明し、第1の実施形態と同様の構成には同じ符号を付して重複する説明を省略する(以下同様)。
パウチ容器40は、吊り下げ孔18が形成される拡幅シール部41とは異なる拡幅シール部42に保持部30が形成されている点でパウチ容器10と異なる。パウチ容器40では、拡幅シール部13zと同様の位置に形成される端縁シール部41の他に、保持部30を形成するための拡幅シール部42が設けられる。本実施形態では、容器下端と側端との角のうち注出部17が設けられる角と反対側の角に拡幅シール部42(複数の保持部30)が設けられている。
<第3の実施形態>
図10を参照し、第3の実施形態であるパウチ容器50について説明する。
パウチ容器50では、保持部52の形状がパウチ容器10の保持部30の形状と大きく異なる。なお、パウチ容器50は、吊り下げ孔18と同じ拡幅シール部51に保持部52が形成されている点でパウチ容器10と共通する。保持部52は、拡幅シール部51において、直径dと略同等又はやや大きな幅で壁面シートを切り欠いて形成されている。保持部52を形成する切り欠きは、拡幅シール部51の外端から注出部17側に向かって、即ち斜め下方に向かって真っすぐに形成されている。
図11,12にパウチ容器50の変形例を示す。
図11に示す保持部52xは、拡幅シール部51において、直径dと略同等又はやや大きな幅で壁面シートを切り欠いて形成されている点で保持部52と共通するが、保持部52xが中間部で折れ曲がっている点で保持部52と異なる。保持部52xを形成する切り欠きは、中間部が上方に凸となるように緩やかに曲がって形成されている。また、保持部52xは、その始点(外端)と終点(内端)が横方向に沿って略一致している点でも保持部52と異なる。
図12に示す保持部52yは、折れ曲がった部分よりも外側で幅が小さくなっている点で保持部52xと異なる。幅が小さくなった部分は、直径dよりも小さな幅とすることが好適である。これにより、保持部52xに比べてチューブ100の保持性が向上する。
<第4の実施形態>
図13を参照し、第4の実施形態であるパウチ容器60について説明する。
パウチ容器60は、チャック16よりも下方に袋状部20Aが設けられている点(袋状部20Bについても同様)でパウチ容器10と異なる。袋状部20Aは、例えば、表面シート11の内面にシート21Aが接合されて形成されている。そして、切り込み線25Aは、表面シート11に形成されている。一対の壁面シートのチャック16よりも上方に位置する部分には、充填部14の密封性をたかめるために端縁シール部13が形成されている。また、当該端縁シール部13とチャック16との間には、開封用のノッチ61が形成されている。
なお、上記実施形態は、本発明の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。
例えば、上記各実施形態では、袋状部形成シートを壁面シートの内面に設けて袋状部を形成する形態を例示したが、袋状部形成シートを壁面シートの外面に設けて袋状部を形成してもよい。
また、上記実施形態では、舌片33が収容孔32の上縁部につながって設けられ、収容孔32に挿入されたチューブ100を上方から押さえたが、図14に示すように、略C字状の切り込み線34cの形成パターンを変更して、収容孔32の下縁部につながった舌片33xとしてもよい。この場合、重力によりチューブ100は下方に垂れ下がるため、収容孔32に挿入されたチューブ100と容器(舌片33)との接触面積をより大きくすることができる。
また、図15に示すように、切り込み線34cを略円形状に形成して、即ち切り込み線34cの両端を切り込み線34bにつなげて壁面シートを切除し、舌片33をなくしてもよい。この場合、収容孔32が常時開口した形態となる。
10 パウチ容器、11 表面シート、12 裏面シート、13,23A,23B 端縁シール部、13z 拡幅シール部、14 充填部、15 開口部、16 チャック、17 注出部、18 吊り下げ孔、19 カット部、20A,20B 袋状部、21A,21B 袋状部形成シート、22A,22B 内部空間、24A,24B 挿入口、25A,25B,34b,34c 切り込み線、26A,26B,33 舌片、30 チューブ保持部、31 導入路、32 収容孔、34a 切り欠き、100 チューブ、101 ジョイント。

Claims (7)

  1. 少なくとも、表面部及び裏面部を構成する壁面シートと、
    容器縦方向一端側に設けられた充填物の注出部と、
    前記表面部及び前記裏面部の端縁同士を接合して形成される端縁シール部と、
    を備え、前記注出部に可撓性の長尺状チューブが取り付けられるパウチ容器において、
    前記端縁シール部には、前記チューブを保持可能なチューブ保持部が形成されており、
    当該チューブ保持部は、前記端縁シール部の外端から少なくとも前記チューブの直径以上ので前記壁面シートを切り込んで又は切り欠いて形成されることを特徴とするパウチ容器。
  2. 少なくとも、表面部及び裏面部を構成する壁面シートと、
    容器縦方向一端側に設けられた充填物の注出部と、
    前記表面部及び前記裏面部の端縁同士を接合して形成される端縁シール部と、
    を備え、前記注出部に可撓性の長尺状チューブが取り付けられるパウチ容器において、
    前記端縁シール部には、前記チューブを保持可能なチューブ保持部が形成されており、
    前記チューブ保持部は、
    前記端縁シール部の外端から前記壁面シートを切り込んで又は切り欠いて形成され、
    前記チューブの直径よりも小さな幅を有する導入路と、
    当該導入路と連通し、前記チューブの直径と同等以上の寸法を有する収容孔と、
    を含むことを特徴とするパウチ容器。
  3. 請求項2に記載のパウチ容器において、
    前記チューブ保持部は、前記収容孔の少なくとも一部を覆い、前記チューブが前記収容孔に挿入されたときに当該チューブに接する舌片を有することを特徴とするパウチ容器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のパウチ容器において、
    前記端縁シール部は、局部的に幅を大きくして形成された拡幅シール部を有し、
    当該拡幅シール部の1つに吊り下げ孔と前記チューブ保持部とが形成されることを特徴とするパウチ容器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のパウチ容器において、
    容器縦方向他端側において前記表面部と前記裏面部との間に形成された開口部と、
    前記開口部を開口する際に使用される袋状部と、
    を備え、
    前記各袋状部は、
    前記容器縦方向他端側に位置する前記表面部及び前記裏面部にそれぞれ設けられ、
    前記充填物が充填される容器内部空間から隔離された袋内部空間と、
    容器横方向一端側から前記袋内部空間への指の挿入を可能とする挿入口と、
    をそれぞれ有することを特徴とするパウチ容器。
  6. 請求項5に記載のパウチ容器において、
    前記壁面シートには、前記開口部を閉じるチャックが設けられており、
    前記各袋状部は、前記チャックよりも容器縦方向他端側に設けられることを特徴とするパウチ容器。
  7. 請求項6に記載のパウチ容器において、
    前記各挿入口は、前記各袋状部の容器横方向一端側に設けられ、
    前記各袋状部の容器横方向他端部同士が接合されていることを特徴とするパウチ容器。

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