JP2020128220A - 包装袋 - Google Patents

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健太郎 村木
Kentaro Muraki
健太郎 村木
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Abstract

【課題】ガスバリア性封止材が口栓内側で損傷せず、充填された内容物が漏れ出ない口栓を得る。【解決手段】前フィルム(11)と、後フィルム(12)と、前記前フィルムと後フィルムとの間にあって、開封用アダプタ(3)によって破断された場合に、前記収納空間と外部を連通する孔が形成される保護フィルム(14)と、前記保護フィルムに接合され、前記開封用アダプタが挿入される口栓(2)と、を備え、前記口栓は前記保護フィルムが破断された場合に、前記孔を介して前記内容物が流出する注出口(21)を有し、前記注出口の内側端面と前記保護フィルムとの間に隙間のある未融着部を有し、かつ、少なくとも口栓側のバリア層(142)より外側の層に、前記注出口に対向する前記保護フィルム全体にわたるパターン状の易破断性の脆弱部(147)を有していることを特徴とする包装袋(1)。【選択図】図1

Description

本発明は、一端に口栓を有し、液体を収納するバリア性の高い包装袋に関する。
液体を収納する容器として、フィルムからなる包装袋の一端に口栓を融着し、その口栓に開封用アダプタを挿入することによって開封し、内容物を注出可能とする包装袋が知られている。
例えば、特許文献1では、パウチ、および、パウチに取り付けられるスパウト本体を含むガスバリア性スパウトを開示している。パウチは内容物を収納する収納空間が形成されるように接合される2枚のガスバリア性フィルム、および、2枚のガスバリア性の間に設けられるガスバリア性封止材を備える。スパウト本体はガスバリア性封止材が開封用アダプタによって破断された場合に内容物が注出する注出口を含む。スパウト本体の注出口内側はガスバリア性封止材と融着される。スパウト本体に開封用アダプタが挿入された場合、ガスバリア性封止材のうちのスパウト本体の注出口内側と面する部分が破断し、スパウト本体を介して内容物を注出する。
特許第5980073号公報
特許文献1のガスバリア性封止材を備えたスパウトでは、製造過程において、ガスバリア性封止材をスパウト本体の注出口内側に融着する工程は、正確に押圧しにくく、融着不良が発生しやすい。典型的な例では、ガスバリア性封止材の内のスパウト本体の注出口内側の面が損傷し、充填された内容物がスパウト本体を介して漏れ出す恐れがある。
本発明の包装袋は、
内容物を収納する収納空間が形成されるように接合される前フィルムと、後フィルムと、前記前フィルムと後フィルムとの間にあって、開封用アダプタによって破断された場合に、前記収納空間と外部を連通する孔が形成される保護フィルムと、
前記保護フィルムに接合され、前記開封用アダプタが挿入される口栓と、を備え、
前記口栓は前記保護フィルムが破断された場合に、前記孔を介して前記内容物が流出する注出口を有し、
前記注出口の内側端面と前記保護フィルムとの間に隙間のある未融着部を有し、
かつ、少なくとも口栓側のバリア層より外側の層に、前記注出口に対向する前記保護フィルム全体にわたるパターン状の易破断性の脆弱部を有していることを特徴とする包装袋である。
本発明の包装袋は、
注出口の内側端面と保護フィルムとの間に隙間を設け、保護フィルムを注出口内側端面と融着しないので、融着不良によるバリア性の低下を生じない。しかも、開封用アダプタを突き当てる保護フィルムに、易破断性の脆弱部を有しているので、包装袋を容易に開封させることができる。
本発明の包装袋の一例で、その包装袋と、開封用アダプタを挿入して開封する状態を示す斜視図である。 本発明の包装袋を構成する要素を示す図である。 本発明の包装袋に使用する前フィルムや後フィルム、保護フィルムの構成例を示す図である。 本発明の包装袋に使用する保護フィルムに、易破断性の脆弱部を加工した加工パターン例を示す実施形態例である。 本発明の包装袋に使用する口栓の一例で、その斜視図と正面一部切り欠き断面図、および底面図である。 本発明の包装袋の口栓近傍の断面図で、開封前と、開封工程を示す図である。
以下、本発明の包装袋の実施形態例について、図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の包装袋の一例で、その包装袋と、開封用アダプタを挿入して開封する状態を示す斜視図である。
本発明の包装袋1は、図1に示すように、前フィルム11と、後フィルム12のシーラント面同士が向かい合わせ、周縁を接合し、内容物を収納する収納空間13を形成している。
包装袋1の上方には、口栓2と、口栓2の前後両面と下方を覆う保護フィルム14が融着されている。
図1では包装袋の形態を平袋タイプで記載しているが、下方にガゼットを設けたスタンディングパウチの形態であっても、左右にガゼットを有するガゼットパウチの形態であっても、背シールを有するピローパウチの形態であっても、円周状で繋がったチューブの上下をシールするだけのチューブ形態であってもかまわない。
本発明の包装袋1に充填する内容物の一例は経腸栄養剤などの液体で、流動食品などであっても良い。また、接着剤などの工業用薬品などであってもかまわない。
この包装袋1を開封するには、開封用アダプタ3の保護リング31を外し、開封用アダプタ3を口栓2に挿入し、回動させて開封する。
図2は、本発明の包装袋1を構成する要素を示す図である。
前フィルム11と、後フィルム12との上方の間に、中央で内側に折り曲げられた保護フィルム14が、挿入される。
図3に示すように、保護フィルム14は、表裏にシーラント層141を有し、中間にバリア層142を有しており、内側シーラント層は口栓2の舟形融着部23に融着し、外側シーラント層は前フィルム11や後フィルム12の内面のシーラント層と融着する。
折り曲げられた保護フィルム14の内側には、外側から口栓2が挿入される。
口栓2の注出口21に挿入される開封用アダプタ3は、下方に保護リング31を有し、容易に外れるようになっている。
開封用アダプタ3には、先端が尖った刃形状を有する切り裂き部32を有し、保護フィルム14を容易に切り裂いて開封可能としている。
図3は本発明に使用されるフィルム構成例を示す断面の模式図である。
図3−1は、前フィルム11と後フィルム12の構成で、基材層からなる最外層101、バリア性の金属箔や金属蒸着層、酸化金属蒸着層などのバリア性を有する第一中間層102、低温落下など衝撃を吸収して破袋を防止したり、水分の透過を防いだりする第二中間層103、および融着性の優れるシーラントからなる最内層104によって構成される積層フィルムから形成されている。
図3−2〜図3−6は、保護フィルム14の構成例である。
図3−2の構成が基本の構成例で、保護フィルム14は、表裏にシーラント層141を有し、中間にバリア層142を有している。図3−2では、バリア層142として、金属箔を使用している。
保護フィルム14には、全体にパターン化した易破断性の脆弱部147を設けている。この脆弱部147は、少なくとも口栓側のバリア層より外側の層に加工した易破断性の脆弱部147から形成されている。
外側の層に加工した脆弱部147は、外側から開封用アダプタの切り裂き部が押し込まれた時、部分的に破断しやすい脆弱部が内側に押し広げられて、容易に破断しやすい。
図3−3や図3−4の構成では、バリア層として、金属、あるいは酸化金属の蒸着層144を設けた2軸延伸フィルム143を使用している例である。
また、図3−6で示すように、脆弱部147が口栓側のバリア層より外側の層だけでなく、内容物を収納する収納側の内側の層にも易破断性の脆弱部147を加工した保護フィルム14であっても良い。
図4は、本発明の包装袋に使用する保護フィルム14に、易破断性の脆弱部147を加工した加工パターン例を示す実施形態例である。
保護フィルム14は表裏にシーラント層、中間層としてバリア層を有している。そこに加工する脆弱加工は、パターン状に、少なくとも保護フィルムの外側に、あるいは内外から破断可能な脆弱加工をバリア層より外側の層に加工する。
例えば、細かい突き刺し刃が密集したロータリー刃で半抜きとしたり、レーザー光を細かいピッチで走査させたりする。
図4は、本発明の包装袋に使用する口栓の一例で、図4−1にその斜視図、図4−2に正面図で、一部切り欠き断面図とし、図4−3は底面図である。
口栓2は、中央に内外と連通する注出口21と、その上方外側には螺合するネジ部22を有し、下方外側には、断面が舟形の舟形融着部23を有している。ネジ部22の代わりに打栓用の嵌合リングであってもかまわない。
舟形融着部23は、断面の中央が内容物を排出可能とする注出口を有する為、中央の幅が大きく、左右に行くに従って薄肉になり、その先端は極細の断面になった舟形形状をしている。
図4−3の底面図で示すように、前フィルム11と後フィルム12に挟まれる保護フィルム14は、口栓2で前後に開かれて、その間に舟形融着部23が融着するようになる。その時、左右の前フィルム11と後フィルム12に挟まれる保護フィルム14の外面同士が直接融着する所と、舟形融着部23と融着する際で、隙間が生じにくいように細くなっている。
図5−1は、口栓の注出口内側端面側から見た図である。
図5−1に示すように、前フィルム11と後フィルム12に挟まれる保護フィルム14は、口栓2によって前後に開かれて、その間に舟形融着部23が融着するようになる。
口栓の下方側面に形成される舟形融着部23と保護フィルム14とが融着する融着部のほぼ中央の内側端面に、保護フィルム14が押圧されないで、隙間を有した状態となり、口栓に融着しない保護フィルム14の未融着部146が形成される。
前記未融着部146に、開封用アダプタ先端の切り裂き部32が突き刺さることによって開封されて開口部が形成される。
図の開封用アダプタ先端の突き刺し部32の断面が、突き刺さって開封される開封面積321になる。
舟形融着部23の内側端面注出口の内側端面は、注出時の内容物の流路となる。この、未融着部146の未融着面積1460は開封面積321の100パーセント以上を確保して
いる。
また、舟形融着部23の内側端面と保護フィルムとの間の隙間は、開封用アダプタの突き刺し長さに対して、充分に狭い隙間である必要があり、未融着部146の未融着面積1460を開封面積321の150パーセント以下とすることが好ましい。
図5−2〜図5−9に示す図は、保護フィルム14上の脆弱部147の加工パターンである。図のように、脆弱部147の加工パターンは、保護フィルム全体にわたって加工される。
保護フィルムの中央には折り曲げ部145があり、左右両側では、保護フィルム14の外面が折り込まれ、外面同士が融着される。
さらに、保護フィルムの折り畳まれる内側の中央には口栓が挿入され、舟形融着部と融着される。その舟形融着部の側面が保護フィルムと融着されるが、舟形融着部の内側端面では、開封用アダプタによって開封可能となる未融着部146が形成される。
各々の易破断性の脆弱部147の加工パターンは、上記未融着部146の中に、確実に入るように、未融着部面積よりも充分に小さなピッチから形成される。
図5−2は脆弱部147がハニカム構造の加工パターンの実施例である。パターンが繋がっているので、未融着部146が移動したとしても、どこに突き裂き部で突き刺しても、開孔しやすい。
図5−3は、脆弱部147が平行な直線形状の加工パターンの実施例である。
図5−4は、脆弱部147の三角形が分散した形状の加工パターンの実施例である。
図5−5は、脆弱部147の四角形が分散した形状の加工パターンの実施例である。
図5−6は、脆弱部147の波線が並行した形状の加工パターンの実施例である。
図5−7は、脆弱部147の折れ曲がり線が並行した形状の加工パターンの実施例である。
図5−8は、脆弱部147の円形ドットが分散した形状の加工パターンの実施例である。図5−9は、脆弱部147のハ文字が並行して並べられた加工パターンの実施例である。各加工パターンの図に示す未融着部146の範囲が、どのパターンにも易破断性の脆弱部のパターンが安定して取り込めている。
図6は、本発明の包装袋の口栓2近傍の側面側から見た断面図で、図6−1が開封前、図6−2は開封工程を示す図である。
口栓2は、舟形融着部23の前後両面から保護フィルム14が融着すると共に、その注出口内側端面には隙間を設け、未融着状態の保護フィルム14で覆われている。
さらに、その舟形融着部23を覆った保護フィルム14を、さらに、前フィルム11と、後フィルム12によって前後両面から融着して覆われる。
口栓2の注出口21に挿入される開封用アダプタ3は、下方に保護リング31を有し、容易に外れるようになっている。
さらに、開封用アダプタ3には、先端が尖った刃形状を有する切り裂き部32を有し、保護フィルム14を容易に切り裂いて開封可能としている。
図6−2で示すように、開封用アダプタ3には、口栓2のネジ部22に螺合する内ネジを有し、開封用アダプタ3を回動させることによって、口栓2内側の未融着状態の保護フィルムに切り裂き部32を強く突き刺して、開封可能とすることができる。
もちろん、打栓の場合には、強く押し当てたり、叩いたりして突き刺し、未融着状態の保護フィルムを突き破り、開封させる。
本発明の包装袋に使用される前フィルムや後フィルムは、前記基材層(最外層)、バリア層(第一中間層)、低温落下など衝撃を吸収して破袋を防止したり、水分の透過を防いだりする第二中間層、およびシーラント層(最内層)から構成される積層フィルムである。
基材層としては、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムや2軸延伸ポリアミド樹脂フィルム、2軸延伸ポリプロピレンフィルムなどの2軸延伸フィルムが良い。
基材層として、柔軟性が高い2軸延伸樹脂フィルムを使用することによって、落下などの衝撃に対して、破断しにくく、かつ、キズがつきにくい。
バリア層(第一中間層)としては、アルミニウム箔などの金属箔や、アルミニウム、錫、クロム、ニッケルなどの金属蒸着層、あるいは、酸化ケイ素、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化チタン、酸化ジルコニウムなどの酸化金属蒸着層を使用することができる。蒸着層を用いる場合、その基材には前記基材層をそのまま使用しても良いし、新たに熱固定した耐熱性の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを使用しても良い。
さらに、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物などのバリア性を有する樹脂フィルムを使用しても良い。
第二中間層としては、低温落下など衝撃を吸収して破袋を防止したりするポリアミド系樹脂が使用できる。
使用されるポリアミド樹脂は、6−ナイロン、6,6−ナイロン、11―ナイロン、12―ナイロンなどや、6−、6,6−共重合ナイロン、6−、10−共重合ナイロン、6−、12−共重合ナイロンなどの共重合ナイロンなどが使用できる。
10μmより薄いと、衝撃で伸びて破断しやすく、25μmより厚いと、柔軟性がなくなるので、厚みは10〜25μmの範囲が好ましい。
最内層には、融着性の優れるシーラント樹脂が使用される。
シーラント樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタアクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂なども使用できる。
本発明の包装袋に使用される保護フィルムとしては、表裏にシーラント層を有し、中間にバリア層を有したフィルムである。
保護フィルムにおける外側のシーラント層は、前フィルムや後フィルムの内層に融着すると共に、内側のシーラント層は口栓と融着する。
そこで、前フィルムや後フィルムと同じように、シーラント樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタアクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、アイオノマー樹脂なども使用できる。
保護フィルムのバリア層としては、容易に破断しやすいバリア層である必要がある。
そこで、突き刺しで容易に破断しやすいアルミニウム箔、錫箔、のような金属箔が好ましい。
もし、バリア層がポリエチレンテレフタレートフィルムなどの2軸延伸された基材フィルムに蒸着した金属蒸着膜であったり、酸化金属蒸着膜であったりするなどの場合には、
基材フィルムの厚みを20μm以下、好ましくは12μm以下とすることが好ましい。
又、上記バリア層とシーラント層の間に、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを積層したフィルムであってもかまわない。
バリア層とシーラント層の間に、2軸延伸フィルムを使用して保護フィルムの強度を上げた場合には、脆弱部の深さをその2軸延伸フィルムまで到達させるか、12μm以下の厚みに留めて破断しやすくすることが好ましい。
本発明の包装袋に使用する前フィルムや後フィルム、保護フィルムは、一般的なドライ
ラミネート機や、エクストルーダーラミネート機などを使用して積層することができる。また、積層フィルムを融着して包装袋に成形するには、4方シールや、3方シール、あるいは、一部を内側に折り込んでガゼットを形成するなどの形態をとることができると共に、その融着は一般的なヒートシール方式やインパルスシール方式などによって製造できる。
以下に本発明の実施例について説明する。
図6は、本発明の包装袋1の口栓2の内面を覆っている保護フィルム14の注出口に対向する位置に、易破断性の脆弱部を加工し、図6−2で示すように、開封用アダプタの切り裂き部32を押し込んだ時に、保護フィルムが容易に開封しやすくした加工例を示す実施形態例と、比較例である。
図6−1は、注出口内面側から見た図で、切り裂き部32の断面に相当し突き刺して開封する開封面積321と、保護フィルムが注出口と未融着な状態の面積に相当し舟形融着部の両端の薄肉部を除いた未融着面積146を示した。
上記未融着面積146は、上記開封面積321の125パーセントとする。
<実施例1>
前フィルムや後フィルムとして、外側から、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム12μm/接着剤/アルミニウム箔9μm/接着剤/2軸延伸6−ナイロンフィルム15μm/接着剤/無延伸ポリプロピレンフィルム60μmの構成で積層フィルムを使用した。
前フィルムと後フィルムを、幅150mm、縦200mmの大きさに切断した。
口栓は、図3に示す形状で、ポリプロピレン樹脂を射出成形により作成した。
保護フィルムは、図3−2に示すように、
外側から、無延伸ポリプロピレンフィルム50μm/接着剤/アルミニウム箔20μm/接着剤/無延伸ポリプロピレンフィルム50μmの構成とし、幅150mm、縦40mmで、全体を図6−2に示す分散した三角形状で、口栓側からのみ、レーザー光の走査によってバリア層より外側の無延伸ポリプロピレンフィルム50μmに脆弱加工し、その脆弱加工面積を注出口との未融着面積231に対して30パーセントになるように加工した。保護フィルムは、縦方向の中央で折り曲げ、注出口に対向する中央に図4に示した形状の口栓を挟んで、その舟形融着部221の側面部分と保護フィルム内面を融着し、かつ、舟形融着部221の両端薄肉部の両端に折り曲げられた保護フィルム内面同士を融着し、保護フィルムと口栓を一体化した。
保護フィルムと一体化した口栓を、前フィルムと後フィルムの上端で挟み、図1のように、周縁を融着して、包装袋を得た。
<実施例2>
保護フィルムを、図3−3に示すように外側から、無延伸ポリプロピレンフィルム50μm/接着剤/酸化ケイ素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム12μm/接着剤/無延伸ポリプロピレンフィルム50μmの構成とし、口栓側からレーザー光の走査によってバリア層より外側の無延伸ポリプロピレンフィルム50μmに脆弱加工した。
その他の前フィルムと後フィルム、保護フィルムの脆弱部加工パターン、口栓の構成や大きざなどは、実施例1と同じ構成とし、口栓を融着した包装袋を得た。
<実施例3>
保護フィルムを、図3−4に示すように外側から、無延伸ポリプロピレンフィルム50μm/接着剤/ポリエチレンテレフタレートフィルム12μm/接着剤/酸化ケイ素蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム12μm/接着剤/無延伸ポリプロピレンフィルム3
0μmの構成とし、口栓側からレーザー光の走査によってバリア層より外側の無延伸ポリプロピレンフィルム50μm/接着剤/ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmの層にまで脆弱加工した。
その他の前フィルムと後フィルム、保護フィルムの脆弱部加工パターン、口栓の構成や大きざなどは、実施例1と同じ構成とし、口栓を融着した包装袋を得た。
<実施例4>
保護フィルムを、図3−5に示すように外側から、無延伸ポリプロピレンフィルム50μm/接着剤/ポリエチレンテレフタレートフィルム9μm/接着剤/アルミニウム箔9μm/接着剤/ポリエチレンテレフタレートフィルム9μm/接着剤/無延伸ポリプロピレンフィルム20μmの構成とし、口栓側からレーザー光の走査によってバリア層(アルミニウム箔)より外側の無延伸ポリプロピレンフィルム50μm/接着剤/ポリエチレンテレフタレートフィルム9μmの層にまで脆弱加工した。
その他の前フィルムと後フィルム、保護フィルムの脆弱部加工パターン、口栓の構成や大きざなどは、実施例1と同じ構成とし、口栓を融着した包装袋を得た。
<実施例5>
保護フィルムを、図3−6に示すように外側から、無延伸ポリプロピレンフィルム50μm/接着剤/アルミニウム箔20μm/接着剤/無延伸ポリプロピレンフィルム50μmの構成と、実施例1と同じ構成であるが、図3−6に示すように、口栓側からも、収納側からも、両面からバリア層(アルミニウム箔)より外側および内側の無延伸ポリプロピレンフィルム50μmにまでレーザー光の走査によって脆弱加工を施した。
その他の前フィルムと後フィルム、保護フィルムの脆弱部加工パターン、口栓の構成や大きざなどは、実施例1と同じ構成とし、口栓を融着した包装袋を得た。
<比較例1>
保護フィルムを、図3−7に示すように外側から、無延伸ポリプロピレンフィルム50μm/接着剤/アルミニウム箔20μm/接着剤/無延伸ポリプロピレンフィルム50μmの構成と、実施例1と同じ構成であるが、図3−7に示すように、脆弱加工を施さなかった。
その他の前フィルムと後フィルム、保護フィルムの脆弱部加工パターン、口栓の構成や大きざなどは、実施例1と同じ構成とし、口栓を融着した包装袋を得た。
<評価方法>
<バリア性>
<酸素透過度測定>株式会社日立ハイテクサイエンス社製MOCON・OX−TRAN2/22で、JISK−7126に準拠し測定した。
<水蒸気透過度測定>株式会社日立ハイテクサイエンス社製MOCON・PERMATRAN−W3/34Gで、JISK−7129Bに準拠し測定した。
<開封性>
モニター10人が実際に開封してみて、開封し易いと判断した人の人数で評価した。
<評価結果>
バリア性は、すべて、酸素透過度が10cc/m・24h・atm以下、水蒸気透過度が10g/m・24h以下で、必要なバリア性を得た。
開封性は、実施例1〜実施例5では、10人中10人全員が開封しやすいと評価したが、比較例1では、保護フィルムが容易に切り開かずに、開封し難いと判断された。
Figure 2020128220
以上の結果から、保護フィルムのバリア層より口栓側に脆弱加工を施せば、バリア性と開封性を両立して得ることができると判断された。
本発明の口栓付きの包装袋は、以上のようなもので、通常の生産ラインに容易に組み込みことができると共に、開封しやすいのに、バリア性も高い包装袋を得ることができるなど、本発明のメリットは高い。
1・・・・・・・・包装袋
101・・・・・・最外層
102・・・・・・第一中間層
103・・・・・・第二中間層
104・・・・・・最内層
11・・・・・・・前フィルム
12・・・・・・・後フィルム
13・・・・・・・収納空間
14・・・・・・・保護フィルム
141・・・・・・シーラント層
142・・・・・・バリア層
143・・・・・・2軸延伸フィルム
144・・・・・・蒸着層(金属蒸着層、酸化金属蒸着層)
145・・・・・・折り曲げ部
146・・・・・・未融着部
1460・・・・・未融着面積
147・・・・・・脆弱部(易破断性の脆弱部)
2・・・・・・・・口栓
21・・・・・・・注出口
22・・・・・・・ネジ部
23・・・・・・・舟形融着部
3・・・・・・・・開封用アダプタ
31・・・・・・・保護リング
32・・・・・・・切り裂き部
321・・・・・・開封面積

Claims (4)

  1. 内容物を収納する収納空間が形成されるように接合される前フィルムと、後フィルムと、
    前記前フィルムと後フィルムとの間にあって、開封用アダプタによって破断された場合に、前記収納空間と外部を連通する孔が形成される保護フィルムと、
    前記保護フィルムに接合され、前記開封用アダプタが挿入される口栓と、を備え、
    前記口栓は前記保護フィルムが破断された場合に、前記孔を介して前記内容物が流出する注出口を有し、
    前記注出口の内側端面と前記保護フィルムとの間に隙間のある未融着部を有し、
    かつ、少なくとも口栓側のバリア層より外側の層に、前記注出口に対向する前記保護フィルム全体にわたるパターン状の易破断性の脆弱部を有していることを特徴とする包装袋。
  2. 易破断性の脆弱部のパターンが、未融着部の大きさよりも充分に小さなピッチからなることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 保護フィルムが、バリア層の表裏にシーラント層を有するフィルムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装袋。
  4. 保護フィルムが、バリア層の表裏に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを有するのに、厚くとも20μm以下としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装袋。
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