JPH11204661A - 半導体メモリセル及びその製造方法 - Google Patents

半導体メモリセル及びその製造方法

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JPH11204661A
JPH11204661A JP10303686A JP30368698A JPH11204661A JP H11204661 A JPH11204661 A JP H11204661A JP 10303686 A JP10303686 A JP 10303686A JP 30368698 A JP30368698 A JP 30368698A JP H11204661 A JPH11204661 A JP H11204661A
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region
transistor
junction
memory cell
source
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JP10303686A
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Mikio Mukai
幹雄 向井
Yutaka Hayashi
豊 林
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メモリセルの蓄積情報読み出しウィンドウ(電
流差)が大きく、情報の書き込み/読み出しを確実に行
うことができ、しかも寸法を微小化することができる半
導体メモリセルを提供する。 【解決手段】半導体メモリセルは、領域SC1の表面
領域及び領域SC4から成るソース/ドレイン領域と、
領域SC3の表面領域から成るチャネル形成領域CH1
を有する第1導電形の第1のトランジスタTR1と、
領域SC2及び領域SC3から成るソース/ドレイン領域
と、領域SC1の表面領域から成るチャネル形成領域C
2とを有する第2導電形の第2のトランジスタTR
2と、領域SC 5及びそれと対向する領域SC3の部分
から成るゲート領域と、領域SC5と領域SC3とで挟ま
れた領域SC4から成るチャネル領域CH3と、領域SC
4から構成されたソース/ドレイン領域とを有する第1
導電形の電流制御用の接合型トランジスタTR3から構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、読み出し用のトラ
ンジスタと書き込み用のトランジスタと電流制御用の接
合型トランジスタから成る半導体メモリセル、これらの
3つのトランジスタと少なくとも1つのダイオード成る
半導体メモリセル、あるいは又、これらの3つのトラン
ジスタと更に追加の書き込み用トランジスタと少なくと
も1つのダイオードから成る半導体メモリセル、及びこ
れらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高集積の半導体メモリセルとし
て、図24に示すような、1つのトランジスタと1つの
キャパシタで構成された1トランジスタメモリセルとも
呼ばれるダイナミックメモリセルが使用されている。こ
のようなメモリセルにおいては、キャパシタに蓄積され
た電荷は、ビット線に電圧変化が生じるような電荷とす
る必要がある。ところが、半導体メモリセルの平面寸法
の縮小化に伴い、平行平板状に形成されたキャパシタの
大きさが小さくなり、その結果、メモリセルのキャパシ
タに電荷として蓄えられた情報を読み出したとき、かか
る情報が雑音に埋もれてしまうという問題、あるいは、
ビット線の浮遊容量が半導体メモリセルの世代毎に大き
くなるために、ビット線に小さな電圧変化しか生じない
という問題が顕著になっている。この問題を解決する一
手段として、トレンチキャパシタセル構造(図25参
照)、あるいはスタックトキャパシタセル構造を有する
ダイナミックメモリセルが提案されている。しかしなが
ら、トレンチ(溝)の深さやスタック(積層)の高さに
は加工技術上の限界があるため、キャパシタの容量にも
限界がある。それ故、これらの構造を有するダイナミッ
クメモリセルは、ロー・サブミクロン・ルール以下の寸
法領域では、キャパシタ用の高価な新規材料を導入しな
い限り、限界に至ると言われている。
【0003】また、半導体メモリセルを構成するトラン
ジスタに関しても、ロー・サブミクロン・ルール以下の
平面寸法では、ドレイン耐圧の劣化やドレイン領域から
ソース領域へのパンチスルー等の問題が生じるため、規
定電圧下でも電流リークが発生する虞が大きい。それ
故、メモリセルが微小化したとき、従来のトランジスタ
構造では、メモリセルを正常に動作させることが困難に
なる。
【0004】このようなキャパシタの限界を解決するた
めに、本出願人は、特願平5−246264号(特開平
7−99251号公報)にて、2つのトランジスタ、あ
るいは2つのトランジスタを1つに融合したトランジス
タから成る半導体メモリセルを提案した。この特開平7
−99251号公報の図15の(A)及び(B)に開示
された半導体メモリセルは、半導体基板表面領域又は絶
縁性基板上に形成された第1導電形の第1の半導体領域
SC1と、第1の半導体領域SC1の表面領域に設けられ
且つ整流接合を形成して接する第1の導電性領域SC2
と、第1の半導体領域SC1の表面領域に設けられ且つ
第1の導電性領域SC2とは離間して設けられた第2導
電形の第2の半導体領域SC3と、第2の半導体領域S
3の表面領域に設けられ且つ整流接合を形成して接す
る第2の導電性領域SC4と、第1の半導体領域SC1
第2の導電性領域SC4、及び第1の導電性領域SC2
第2の半導体領域SC3を橋渡すごとくバリア層を介し
て設けられた導電ゲートGから成り、導電ゲートGは、
メモリセル選択用の第1の配線に接続され、第1の導電
性領域SC2は、書き込み情報設定線に接続され、第2
の導電性領域SC4は、メモリセル選択用の第2の配線
に接続されている。
【0005】そして、第1の半導体領域SC1(チャネ
ル形成領域Ch2に相当する)と、第1の導電性領域S
2(ソース/ドレイン領域に相当する)と、第2の半
導体領域SC3(ソース/ドレイン領域に相当する)
と、導電ゲートGによって、スイッチ用トランジスタT
2が構成される。また、第2の半導体領域SC3(チャ
ネル形成領域Ch1に相当する)と、第1の半導体領域
SC1(ソース/ドレイン領域に相当する)と、第2の
導電性領域SC4(ソース/ドレイン領域に相当する)
と、導電ゲートGによって、情報蓄積用トランジスタT
1が構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この半導体メモリセル
においては、情報の書き込み時、スイッチ用トランジス
タTR2が導通し、その結果、情報は、情報蓄積用トラ
ンジスタTR1のチャネル形成領域Ch1に電位あるいは
電荷の形態で蓄積される。情報の読み出し時、情報蓄積
用トランジスタTR1においては、チャネル形成領域C
1に蓄積された電位あるいは電荷(情報)に依存し
て、導電ゲートGから見た情報蓄積用トランジスタTR
1のスレッショールド値が変化する。従って、情報の読
み出し時、適切に選定された電位を導電ゲートGに印加
することによって、情報蓄積用トランジスタTR1の情
報蓄積状態をチャネル電流の大小(0も含めて)で判定
することができる。この情報蓄積用トランジスタTR1
の動作状態を検出することによって、情報の読み出しを
行う。
【0007】即ち、情報の読み出し時、蓄積された情報
に依存して情報蓄積用トランジスタTR1はオン状態又
はオフ状態となる。第2の導電性領域SC4は、第2の
配線に接続されているので、蓄積された情報(”0”あ
るいは”1”)に依存して、情報蓄積用トランジスタT
1に流れる電流が大きい、あるいは小さい。こうし
て、蓄積された情報を情報蓄積用トランジスタTR1
よって読み出すことができる。
【0008】しかしながら、情報の読み出し時、第1の
導電性領域SC2と第2の半導体領域SC3とで挟まれた
第1の半導体領域SC1を流れる電流を制御する機構を
有していない。従って、導電ゲートGによって情報蓄積
トランジスタTR1に蓄積された情報を検出するとき、
第1の半導体領域SC1乃至第2の導電性領域SC4を流
れる電流のマージンが小さく、第2の配線(ビット線)
に接続し得る半導体メモリセルの数が制限されるという
問題がある。
【0009】従って、本発明の目的は、トランジスタの
動作が安定しており、メモリセルの蓄積情報読み出しウ
ィンドウ(電流差)が大きく、情報の書き込み/読み出
しを確実に行うことができ、しかも寸法を微小化するこ
とができる半導体メモリセル、あるいはロジック用の半
導体メモリセル、更には、読み出し用トランジスタと書
き込み用トランジスタと電流制御用の接合型トランジス
タから成る半導体メモリセル、これらの3つのトランジ
スタと少なくとも1つのダイオードから成る半導体メモ
リセル、これらの3つのトランジスタと更に追加の書き
込み用のトランジスタと少なくとも1つのダイオードか
ら成る半導体メモリセル、あるいは又、少なくとも3つ
のトランジスタから成る半導体メモリセル、少なくとも
2つのトランジスタを1つに融合したトランジスタと更
に1つのトランジスタから成る半導体メモリセル、ある
いは少なくとも3つのトランジスタを1つに融合したト
ランジスタから成る半導体メモリセル、及びこれらの製
造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルは、そ
の原理図を図1の(A)に示すように、第1導電形を有
する読み出し用の第1のトランジスタTR1と、第2導
電形を有する書き込み用の第2のトランジスタTR
2と、第1導電形を有する電流制御用の接合型トランジ
スタTR3から成り、(イ)第1導電形を有する半導体
性の第1の領域SC1、(ロ)第1の領域SC1の表面領
域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接する半導体
性又は導電性の第2の領域SC2、(ハ)第1の領域S
1の表面領域に設けられ、且つ、第2の領域SC2とは
離間して設けられた、第2導電形の半導体性の第3の領
域SC3、(ニ)第3の領域SC3の表面領域に設けられ
た、第1導電形を有する半導体性の第4の領域SC4
(ホ)第4の領域SC4の表面領域に設けられ、且つ、
整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第5の
領域SC5、並びに、(ヘ)第1の領域SC1と第4の領
域SC4、及び、第2の領域SC2と第3の領域SC3
橋渡すごとくバリア層を介して設けられ、第1のトラン
ジスタTR1と第2のトランジスタTR2とで共有された
ゲート部G、を有する半導体メモリセルであって、(A
−1)第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレ
イン領域は、第4の領域SC4の表面領域から構成さ
れ、(A−2)第1のトランジスタTR1の他方のソー
ス/ドレイン領域は、第2の領域SC2と第3の領域S
3とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域から構成さ
れ、(A−3)第1のトランジスタTR1のチャネル形
成領域CH1は、第1の領域SC1の該表面領域と第4の
領域SC4の該表面領域とで挟まれた第3の領域SC 3
表面領域から構成され、(B−1)第2のトランジスタ
TR2の一方のソース/ドレイン領域は、第2の領域S
2から構成され、(B−2)第2のトランジスタTR2
の他方のソース/ドレイン領域は、第1のトランジスタ
TR1のチャネル形成領域CH1を構成する第3の領域S
3の該表面領域から構成され、(B−3)第2のトラ
ンジスタTR2のチャネル形成領域CH2は、第1のトラ
ンジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構成す
る第1の領域SC1の該表面領域から構成され、(C−
1)接合型トランジスタTR3のゲート領域は、第5の
領域SC5、及び、該第5の領域SC5と対向する第3の
領域SC3の部分から構成され、(C−2)接合型トラ
ンジスタTR3のチャネル領域CH3は、第5の領域SC
5と第3の領域SC3の該部分とで挟まれた第4の領域S
4の一部から構成され、(C−3)接合型トランジス
タTR3の一方のソース/ドレイン領域は、接合型トラ
ンジスタTR3のチャネル領域CH3の一端から延び、且
つ、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域を構成する第4の領域SC4の部分から構成さ
れ、(C−4)接合型トランジスタTR3の他方のソー
ス/ドレイン領域は、接合型トランジスタTR3のチャ
ネル領域CH3の他端から延びる第4の領域SC4の部分
から構成され、(D)ゲート部Gは、メモリセル選択用
の第1の配線に接続され、(E)第1の領域SC1と第
2の領域SC2との間でダイオードDが形成され、第1
の領域SC1は該ダイオードDを介して書き込み情報設
定線に接続され、(F)第2の領域SC2は、書き込み
情報設定線に接続され、(G)接合型トランジスタTR
3の他方のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域
SC4の部分は、メモリセル選択用の第2の配線に接続
され、(H)第5の領域SC5は、所定の電位線に接続
されていることを特徴とする。
【0011】尚、本発明の第1の態様に係る半導体メモ
リセルにおいては、第2の領域SC 2が書き込み情報設
定線に接続された構造には、第2の領域SC2が書き込
み情報設定線の一部分と共通に形成された構造も含まれ
る。また、第5の領域SC5が所定の電位線に接続され
た構造には、第5の領域SC5が所定の電位線との接続
用の配線の一部分と共通に形成された構造も含まれる。
【0012】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1の領域SC1と第2の領域SC2との
間でダイオードDが形成されている。第2の領域SC2
が第1の領域SC1とは逆の導電形を有する半導体性の
領域から構成されている場合、ダイオードDはpn接合
ダイオードであり、ラッチアップする可能性がある。そ
の理由は、情報の読み出し時、順方向にバイアスされた
ダイオードDから多数キャリアが注入され、しかも、第
3の領域SC3がフローティング状態にあるからであ
る。このようにダイオードDがラッチアップする可能性
が存在する場合には、その原理図を図3の(A)に示す
ように、第1の領域SC1の表面領域に設けられ、且
つ、整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第
6の領域SC 6を有し、該第6の領域SC6と第1の領域
SC1とによってダイオードD1が構成され、該ダイオー
ドD1の一端は書き込み情報設定線に接続されている構
造とすることが好ましい。あるいは又、第1の領域SC
1の表面に設けられ、且つ、整流接合を形成して接する
半導体性又は導電性の第6の領域SC6を有し、該第6
の領域SC6と第1の領域SC1とによってダイオードD
1が構成され、該第6の領域SC6は書き込み情報設定線
の一部分と共通である(即ち、第6の領域SC6と書き
込み情報設定線の一部分とが共通に形成されている)構
造とすることもできる。この場合、第6の領域SC6
構成する材料を、第1の領域SC1の多数キャリアに基
づき動作し、しかも、接合部に順方向バイアスが印加さ
れたときにも多数キャリアを注入しないショットキ接合
あるいはISO型ヘテロ接合を形成する材料とすること
が好ましい。即ち、整流接合をショットキ接合又はIS
O型ヘテロ接合といった多数キャリア接合とすることが
好ましい。ここで、ISO型ヘテロ接合とは、同じ導電
形を有し、しかも異種の2種類の半導体性の領域間に形
成されるヘテロ接合を意味する。ISO型ヘテロ接合の
詳細は、例えば、S.M. Sze 著、"Physics of Semicondu
ctor Devices"、第2版、第122頁(John andSons 出
版)に記載されている。尚、これらのショットキ接合あ
るいはISO型ヘテロ接合においては、順方向電圧はp
n接合における順方向電圧よりも低い。ダイオードのこ
のような性質により、ラッチアップ現象を回避すること
ができる。ショットキ・バリアは、第6の領域SC6
は第2の領域SC2が、アルミニウム、モリブデン、チ
タンといった金属や、TiSi2、WSi2といったシリ
サイドから構成されている場合に、形成される。ISO
型ヘテロ接合は、第6の領域SC6又は第2の領域SC2
が、第1の領域SC1を構成する材料とは異なり、しか
も、第1の領域SC1と同じ導電形を有する半導体材料
から構成されている場合に、形成される。尚、以下に説
明する半導体メモリセルにおいても同様である。
【0013】また、本発明の第1の態様に係る半導体メ
モリセルにおいては、その原理図を図4の(A)に示す
ように、第5の領域SC5は、所定の電位線に接続され
る代わりに、第3の領域SC3に接続されていてもよ
い。これによって、半導体メモリセルの配線構造の簡素
化を図ることができる。この場合にも、第1の領域SC
1と第2の領域SC2との間でダイオードDが形成されて
いるが、このダイオードDがラッチアップする可能性が
存在する場合には、その原理図を図4の(B)に示すよ
うに、第1の領域SC1の表面領域に設けられ、且つ、
整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の
領域SC6を有し、該第6の領域SC6と第1の領域SC
1とによってダイオードD1が構成され、該ダイオードD
1の一端は書き込み情報設定線に接続されている構造と
することが好ましい。あるいは又、第1の領域SC1
表面に設けられ、且つ、整流接合を形成して接する半導
体性又は導電性の第6の領域SC6を有し、該整流接合
はショットキ接合又はISO型ヘテロ接合といった多数
キャリア接合であり、該第6の領域SC6と第1の領域
SC1とによってダイオードD1が構成され、該第6の領
域SC6は書き込み情報設定線の一部分と共通である構
造とすることもできる。
【0014】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る半導体メモリセルは、その原理図を図8の
(A)に示すように、第1導電形を有する読み出し用の
第1のトランジスタTR1と、第2導電形を有する書き
込み用の第2のトランジスタTR2と、第1導電形を有
する電流制御用の接合型トランジスタTR3と、第2導
電形を有する書き込み用の第3のトランジスタTR4
ら成り、(イ)第1導電形を有する半導体性の第1の領
域SC1、(ロ)第1の領域SC1の表面領域に設けら
れ、且つ、整流接合を形成して接する半導体性又は導電
性の第2の領域SC2、(ハ)第1の領域SC1の表面領
域に設けられ、且つ、第2の領域SC2とは離間して設
けられた、第2導電形の半導体性の第3の領域SC3
(ニ)第3の領域SC3の表面領域に設けられた、第1
導電形を有する半導体性の第4の領域SC4、(ホ)第
4の領域SC4の表面領域に設けられ、且つ、整流接合
を形成して半導体性又は導電性の接する第5の領域SC
5、並びに、(ヘ)第1の領域SC1と第4の領域S
4、第2の領域SC2と第3の領域SC3、及び、第3
の領域SC3と第5の領域SC5を橋渡すごとくバリア層
を介して設けられ、第1のトランジスタTR1と第2の
トランジスタTR2と第3のトランジスタTR4で共有さ
れたゲート部G、を有する半導体メモリセルであって、
(A−1)第1のトランジスタTR1の一方のソース/
ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領域から構成
され、(A−2)第1のトランジスタTR1の他方のソ
ース/ドレイン領域は、第2の領域SC2と第3の領域
SC3とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域から構成
され、(A−3)第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1は、第1の領域SC1の該表面領域と第4
の領域SC4の該表面領域とで挟まれた第3の領域SC 3
の表面領域から構成され、(B−1)第2のトランジス
タTR2の一方のソース/ドレイン領域は、第2の領域
SC2から構成され、(B−2)第2のトランジスタT
2の他方のソース/ドレイン領域は、第1のトランジ
スタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する第3の領
域SC3の該表面領域から構成され、(B−3)第2の
トランジスタTR2のチャネル形成領域CH2は、第1の
トランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構
成する第1の領域SC1の該表面領域から構成され、
(C−1)接合型トランジスタTR3のゲート領域は、
第5の領域SC5、及び、該第5の領域SC5と対向する
第3の領域SC3の部分から構成され、(C−2)接合
型トランジスタTR3のチャネル領域CH3は、第5の領
域SC 5と第3の領域SC3の該部分とで挟まれた第4の
領域SC4の一部から構成され、(C−3)接合型トラ
ンジスタTR3の一方のソース/ドレイン領域は、接合
型トランジスタTR3のチャネル領域CH3の一端から延
び、且つ、第1のトランジスタTR1の一方のソース/
ドレイン領域を構成する第4の領域SC4の部分から構
成され、(C−4)接合型トランジスタTR3の他方の
ソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタTR3
チャネル領域CH3の他端から延びる第4の領域SC4
部分から構成され、(D−1)第3のトランジスタTR
4の一方のソース/ドレイン領域は、第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH1を構成する第3の領域
SC3の該表面領域から構成され、(D−2)第3のト
ランジスタTR4の他方のソース/ドレイン領域は、第
5の領域SC5から構成され、(D−3)第3のトラン
ジスタTR4のチャネル形成領域CH4は、第1のトラン
ジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域に相当する
第4の領域SC4の該表面領域から構成され、(E)ゲ
ート部Gは、メモリセル選択用の第1の配線に接続さ
れ、(F)第1の領域SC1と第2の領域SC2との間で
ダイオードDが形成され、第1の領域SC1は該ダイオ
ードDを介して書き込み情報設定線に接続され、(G)
第2の領域SC2は、書き込み情報設定線に接続され、
(H)接合型トランジスタTR3の他方のソース/ドレ
イン領域を構成する第4の領域SC4の部分は、メモリ
セル選択用の第2の配線に接続されていることを特徴と
する。
【0015】尚、本発明の第2の態様に係る半導体メモ
リセルにおいては、第2の領域SC 2が書き込み情報設
定線に接続された構造には、第2の領域SC2が書き込
み情報設定線の一部分と共通に形成された構造も含まれ
る。
【0016】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1の領域SC1と第2の領域SC2との
間でダイオードDが形成されているが、このダイオード
Dがラッチアップする可能性が存在する場合には、その
原理図を図8の(B)に示すように、第1の領域SC1
の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接す
る半導体性又は導電性の第6の領域SC6を有し、該第
6の領域SC6と第1の領域SC1とによってダイオード
1が構成され、該ダイオードD1の一端は書き込み情報
設定線に接続されている構造とすることが好ましい。あ
るいは又、第1の領域SC1の表面に設けられ、且つ、
整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の
領域SC6を有し、該整流接合はショットキ接合又はI
SO型ヘテロ接合といった多数キャリア接合であり、該
第6の領域SC6と第1の領域SC1とによってダイオー
ドD1が構成され、該第6の領域SC6は書き込み情報設
定線の一部分と共通である構造とすることもできる。
【0017】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る半導体メモリセルの基本的な構造は本発明
の第1の態様に係る半導体メモリセルと同一である。即
ち、本発明の第3の態様に係る半導体メモリセルは、そ
の原理図を図12の(A)に示すように、第1導電形を
有する読み出し用の第1のトランジスタTR1と、第2
導電形を有する書き込み用の第2のトランジスタTR2
と、第1導電形を有する電流制御用の接合型トランジス
タTR3から成り、(イ)第1導電形を有する半導体性
の第1の領域SC1、(ロ)第1の領域SC1の表面領域
に設けられ、且つ、整流接合を形成して接する半導体性
又は導電性の第2の領域SC2、(ハ)第1の領域SC1
の表面領域に設けられ、且つ、第2の領域SC2とは離
間して設けられた、第2導電形の半導体性又は導電性の
第3の領域SC3、(ニ)第3の領域SC3の表面領域に
設けられた、第1導電形を有する半導体性の第4の領域
SC4、(ホ)第4の領域SC4の表面領域に設けられ、
且つ、整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の
第5の領域SC5、並びに、(ヘ)第1の領域SC1と第
4の領域SC4、及び、第2の領域SC2と第3の領域S
3を橋渡すごとくバリア層を介して設けられ、第1の
トランジスタTR1と第2のトランジスタTR2とで共有
されたゲート部G、を有する半導体メモリセルであっ
て、(A−1)第1のトランジスタTR1の一方のソー
ス/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領域から
構成され、(A−2)第1のトランジスタTR1の他方
のソース/ドレイン領域は、第2の領域SC2と第3の
領域SC3とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域から
構成され、(A−3)第1のトランジスタTR1のチャ
ネル形成領域CH1は、第1の領域SC1の該表面領域と
第4の領域SC4の該表面領域とで挟まれた第3の領域
SC 3の表面領域から構成され、(B−1)第2のトラ
ンジスタTR2の一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2から構成され、(B−2)第2のトランジ
スタTR2の他方のソース/ドレイン領域は、第1のト
ランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する第
3の領域SC3の該表面領域から構成され、(B−3)
第2のトランジスタTR2のチャネル形成領域CH2は、
第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から構成さ
れ、(C−1)接合型トランジスタTR3のゲート領域
は、第5の領域SC5、及び、該第5の領域SC5と対向
する第3の領域SC3の部分から構成され、(C−2)
接合型トランジスタTR3のチャネル領域CH3は、第5
の領域SC 5と第3の領域SC3の該部分とで挟まれた第
4の領域SC4の一部から構成され、(C−3)接合型
トランジスタTR3の一方のソース/ドレイン領域は、
接合型トランジスタTR3のチャネル領域CH3の一端か
ら延び、且つ、第1のトランジスタTR1の一方のソー
ス/ドレイン領域を構成する第4の領域SC4の部分か
ら構成され、(C−4)接合型トランジスタTR3の他
方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタTR
3のチャネル領域CH3の他端から延びる第4の領域SC
4の部分から構成されている。
【0018】そして、本発明の第3の態様に係る半導体
メモリセルにおいては、(D)ゲート部Gは、メモリセ
ル選択用の第1の配線に接続され、(E)第1の領域S
1と第2の領域SC2との間でダイオードDが形成さ
れ、第1の領域SC1は該ダイオードDを介して書き込
み情報設定線に接続され、(F)第2の領域SC2及び
第5の領域SC5は、書き込み情報設定線に接続され、
(G)接合型トランジスタTR3の他方のソース/ドレ
イン領域を構成する第4の領域SC4の部分は、所定の
電位線に接続されていることを特徴とする。
【0019】尚、本発明の第3の態様に係る半導体メモ
リセルにおいては、第2の領域SC 2及び第5の領域S
5が書き込み情報設定線に接続された構造には、第2
の領域SC2及び第5の領域SC5が書き込み情報設定線
の一部分と共通に形成された構造も含まれる。
【0020】本発明の第3の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1の領域SC1と第2の領域SC2との
間でダイオードDが形成されている。このダイオードD
がラッチアップする可能性が存在する場合には、その原
理図を図15の(A)に示すように、第1の領域SC1
の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接す
る半導体性又は導電性の第6の領域SC6を有し、該第
6の領域SC6と第1の領域SC1とによってダイオード
1が構成され、該ダイオードD1の一端は書き込み情報
設定線に接続されている構造とすることが好ましい。あ
るいは又、第1の領域SC1の表面に設けられ、且つ、
整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の
領域SC6を有し、該整流接合はショットキ接合又はI
SO型ヘテロ接合といった多数キャリア接合であり、該
第6の領域SC6と第1の領域SC1とによってダイオー
ドD1が構成され、該第6の領域SC6は書き込み情報設
定線の一部分と共通である構造とすることもできる。
【0021】また、本発明の第3の態様に係る半導体メ
モリセルにおいては、その原理図を図16の(A)に示
すように、第5の領域SC5は、書き込み情報設定線に
接続される代わりに、第3の領域SC3に接続されてい
てもよい。これによって、半導体メモリセルの配線構造
の簡素化を図ることができる。この場合にも、第1の領
域SC1と第2の領域SC2との間でダイオードDが形成
されているが、このダイオードDがラッチアップする可
能性が存在する場合には、その原理図を図16の(B)
に示すように、第1の領域SC1の表面領域に設けら
れ、且つ、整流接合を形成して接する半導体性又は導電
性の第6の領域SC6を有し、該第6の領域SC6と第1
の領域SC1とによってダイオードD1が構成され、該ダ
イオードD1の一端は書き込み情報設定線に接続されて
いる構造とすることが好ましい。あるいは又、第1の領
域SC1の表面に設けられ、且つ、整流接合を形成して
接する半導体性又は導電性の第6の領域SC6を有し、
該整流接合はショットキ接合又はISO型ヘテロ接合と
いった多数キャリア接合であり、該第6の領域SC 6
第1の領域SC1とによってダイオードD1が構成され、
該第6の領域SC6は書き込み情報設定線の一部分と共
通である構造とすることもできる。
【0022】上記の目的を達成するための本発明の第4
の態様に係る半導体メモリセルの基本的な構造は本発明
の第2の態様に係る半導体メモリセルと同一である。即
ち、本発明の第4の態様に係る半導体メモリセルは、そ
の原理図を図19の(A)に示すように、第1導電形を
有する読み出し用の第1のトランジスタTR1と、第2
導電形を有する書き込み用の第2のトランジスタTR2
と、第1導電形を有する電流制御用の接合型トランジス
タTR3と、第2導電形を有する書き込み用の第3のト
ランジスタTR4から成り、(イ)第1導電形を有する
半導体性の第1の領域SC1、(ロ)第1の領域SC1
表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接する
半導体性又は導電性の第2の領域SC2、(ハ)第1の
領域SC1の表面領域に設けられ、且つ、第2の領域S
2とは離間して設けられた、第2導電形の半導体性の
第3の領域SC3、(ニ)第3の領域SC3の表面領域に
設けられた、第1導電形を有する半導体性の第4の領域
SC4、(ホ)第4の領域SC4の表面領域に設けられ、
且つ、整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の
第5の領域SC5、並びに、(ヘ)第1の領域SC1と第
4の領域SC4、第2の領域SC2と第3の領域SC3
及び、第3の領域SC3と第5の領域SC5を橋渡すごと
くバリア層を介して設けられ、第1のトランジスタTR
1と第2のトランジスタTR2と第3のトランジスタTR
4で共有されたゲート部G、を有する半導体メモリセル
であって、(A−1)第1のトランジスタTR1の一方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−2)第1のトランジスタTR1
の他方のソース/ドレイン領域は、第2の領域SC2
第3の領域SC3とで挟まれた第1の領域SC1の表面領
域から構成され、(A−3)第1のトランジスタTR1
のチャネル形成領域CH1は、第1の領域SC1の該表面
領域と第4の領域SC4の該表面領域とで挟まれた第3
の領域SC 3の表面領域から構成され、(B−1)第2
のトランジスタTR2の一方のソース/ドレイン領域
は、第2の領域SC2から構成され、(B−2)第2の
トランジスタTR2の他方のソース/ドレイン領域は、
第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構
成する第3の領域SC3の該表面領域から構成され、
(B−3)第2のトランジスタTR2のチャネル形成領
域CH2は、第1のトランジスタTR1の他方のソース/
ドレイン領域を構成する第1の領域SC1の該表面領域
から構成され、(C−1)接合型トランジスタTR3
ゲート領域は、第5の領域SC5、及び、該第5の領域
SC5と対向する第3の領域SC3の部分から構成され、
(C−2)接合型トランジスタTR3のチャネル領域C
3は、第5の領域SC 5と第3の領域SC3の該部分と
で挟まれた第4の領域SC4の一部から構成され、(C
−3)接合型トランジスタTR3の一方のソース/ドレ
イン領域は、接合型トランジスタTR3のチャネル領域
CH3の一端から延び、且つ、第1のトランジスタTR1
の一方のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域S
4の部分から構成され、(C−4)接合型トランジス
タTR3の他方のソース/ドレイン領域は、接合型トラ
ンジスタTR3のチャネル領域CH3の他端から延びる第
4の領域SC4の部分から構成され、(D−1)第3の
トランジスタTR4の一方のソース/ドレイン領域は、
第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構
成する第3の領域SC3の該表面領域から構成され、
(D−2)第3のトランジスタTR4の他方のソース/
ドレイン領域は、第5の領域SC5から構成され、(D
−3)第3のトランジスタTR4のチャネル形成領域C
4は、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレ
イン領域に相当する第4の領域SC4の該表面領域から
構成されている。
【0023】そして、本発明の第4の態様に係る半導体
メモリセルにおいては、(E)ゲート部Gは、メモリセ
ル選択用の第1の配線に接続され、(F)第1の領域S
1と第2の領域SC2との間でダイオードDが形成さ
れ、第1の領域SC1は該ダイオードDを介して書き込
み情報設定線に接続され、(G)第2の領域SC2は、
書き込み情報設定線に接続され、(H)接合型トランジ
スタTR3の他方のソース/ドレイン領域を構成する第
4の領域SC4の部分は、所定の電位線に接続されてい
ることを特徴とする。
【0024】尚、本発明の第4の態様に係る半導体メモ
リセルにおいては、第2の領域SC 2が書き込み情報設
定線に接続された構造には、第2の領域SC2が書き込
み情報設定線の一部分と共通に形成された構造も含まれ
る。
【0025】本発明の第4の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいても、第1の領域SC1と第2の領域SC2との
間でダイオードDが形成されている。このダイオードD
がラッチアップする可能性が存在する場合には、その原
理図を図15の(A)に示すように、第1の領域SC1
の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接す
る半導体性又は導電性の第6の領域SC6を有し、該第
6の領域SC6と第1の領域SC1とによってダイオード
1が構成され、該ダイオードD1の一端は書き込み情報
設定線に接続されている構造とすることが好ましい。あ
るいは又、第1の領域SC1の表面に設けられ、且つ、
整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の
領域SC6を有し、該整流接合はショットキ接合又はI
SO型ヘテロ接合といった多数キャリア接合であり、該
第6の領域SC6と第1の領域SC1とによってダイオー
ドD1が構成され、該第6の領域SC6は書き込み情報設
定線の一部分と共通である構造とすることもできる。
【0026】本発明の半導体メモリセルは、半導体基板
表面領域、半導体基板に設けられた絶縁層上、半導体基
板に設けられた第1導電形のウエル構造内、あるいは絶
縁体上に形成することができるが、α粒子又は中性子に
起因したソフト・エラー対策の面から、半導体メモリセ
ルは、第1導電形を有するウエル構造内に形成され、あ
るいは又、絶縁体(絶縁層)上に形成され、あるいは
又、所謂SOI構造やTFT構造を有することが好まし
い。
【0027】本発明の第1の態様〜第4の態様に係る半
導体メモリセルにおいては、第3の領域SC3の下部
に、第1導電形の高濃度不純物含有層SC7が形成され
ていることが、第1のトランジスタTR1のチャネル形
成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を図
ることができる面から好ましい。
【0028】本発明の半導体メモリセルにおける接合型
トランジスタ(JFET)TR3は、 接合型トランジスタTR3の対向するゲート領域の
間の距離(チャネル領域の厚さ)を最適化し、且つ、 接合型トランジスタTR3の対向するそれぞれのゲ
ート領域における不純物濃度と、接合型トランジスタT
3のチャネル領域CH3における不純物濃度とを最適化
することによって、形成することができる。尚、ゲート
領域の間の距離(チャネル領域CH3の厚さ)、並びに
ゲート領域及びチャネル領域CH3における不純物濃度
の最適化を図らない場合、空乏層が広がらず、接合型ト
ランジスタのオン/オフ動作を得ることができない。こ
れらの最適化は、コンピュータシミュレーションや実験
によって行う必要がある。
【0029】上記の目的を達成するための本発明の半導
体メモリセルの製造方法は、本発明の第1の態様〜第4
の態様に係る半導体メモリセルの製造方法である。即
ち、少なくとも、第1導電形を有する読み出し用の第1
のトランジスタTR1と、第2導電形を有する書き込み
用の第2のトランジスタTR2と、第1導電形を有する
電流制御用の接合型トランジスタTR3から成り、
(イ)第1導電形を有する半導体性の第1の領域S
1、(ロ)第1の領域SC1の表面領域に設けられ、且
つ、整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第
2の領域SC2、(ハ)第1の領域SC1の表面領域に設
けられ、且つ、第2の領域SC2とは離間して設けられ
た、第2導電形の半導体性の第3の領域SC3、(ニ)
第3の領域SC3の表面領域に設けられた、第1導電形
を有する半導体性の第4の領域SC4、(ホ)第4の領
域SC4の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成
して接する半導体性又は導電性の第5の領域SC5、並
びに、(ヘ)少なくとも、第1の領域SC1と第4の領
域SC4、及び、第2の領域SC2と第3の領域SC3
橋渡すごとくバリア層を介して設けられ、第1のトラン
ジスタTR1と第2のトランジスタTR2とで共有された
ゲート部G、を有し、(A−1)第4の領域SC4の表
面領域から構成された一方のソース/ドレイン領域、
(A−2)第2の領域SC2と第3の領域SC3とで挟ま
れた第1の領域SC1の表面領域から構成された他方の
ソース/ドレイン領域、及び、(A−3)第1の領域S
1の該表面領域と第4の領域SC4の該表面領域とで挟
まれた第3の領域SC3の表面領域から構成されたチャ
ネル形成領域CH1、を有する第1のトランジスタT
1、(B−1)第2の領域SC2から構成された一方の
ソース/ドレイン領域、(B−2)第1のトランジスタ
TR1のチャネル形成領域CH1を構成する第3の領域S
3の該表面領域から構成された他方のソース/ドレイ
ン領域、及び、(B−3)第1のトランジスタTR1
他方のソース/ドレイン領域を構成する第1の領域SC
1の該表面領域から構成されたチャネル形成領域CH2
を有する第2のトランジスタTR2、(C−1)第5の
領域SC5、及び、該第5の領域SC5と対向する第3の
領域SC3の部分から構成されたゲート領域、(C−
2)第5の領域SC5と第3の領域SC3の該部分とで挟
まれた第4の領域SC4の一部から構成されたチャネル
領域CH3、(C−3)接合型トランジスタTR3のチャ
ネル領域CH3の一端から延び、且つ、第1のトランジ
スタTR1の一方のソース/ドレイン領域を構成する第
4の領域SC4の部分から構成された一方のソース/ド
レイン領域、及び、(C−4)接合型トランジスタTR
3のチャネル領域CH3の他端から延びる第4の領域SC
4の部分から構成された他方のソース/ドレイン領域、
を有する接合型トランジスタTR3、のそれぞれから成
る半導体メモリセルの製造方法であって、(a)少なく
とも第1の領域SC1及び第3の領域SC3の表面にバリ
ア層を形成した後、該バリア層上にゲート部Gを形成す
る工程と、(b)接合型トランジスタTR3の対向する
ゲート領域の間の距離が最適化され、且つ、接合型トラ
ンジスタTR3の対向するそれぞれのゲート領域におけ
る不純物濃度とチャネル領域CH3における不純物濃度
とが最適化されるように、第3の領域SC3、第4の領
域SC4及び第5の領域SC5のそれぞれを、任意の順序
でイオン注入法によって形成する工程、から成ることを
特徴とする。
【0030】チャネル形成領域あるいはチャネル領域
は、従来の方法に基づき、シリコンあるいはGaAs等
から形成することができる。各ゲート部は、従来の方法
により、金属、不純物を添加又はドープされたシリコ
ン、アモルファスシリコンあるいはポリシリコン、シリ
サイド、高濃度に不純物を添加したGaAs等から形成
することができる。バリア層は、従来の方法により、S
iO2、Si34、Al2 3、GaAlAs等から形成
することができる。各領域は、要求される特性や構造に
応じ、従来の方法により、不純物を添加されたシリコ
ン、アモルファスシリコンあるいはポリシリコン、シリ
サイド、シリサイド層と半導体層の2層構造、高濃度に
不純物を添加されたGaAs等から形成することができ
る。
【0031】本発明の第1の態様〜第4の態様に係る半
導体メモリセルにおいては、第2の領域SC2及び第5
の領域SC5は、シリサイドや金属、金属化合物から構
成されていてもよいが、半導体から構成されていること
が好ましい。尚、本発明の第1の態様〜第4の態様に係
る半導体メモリセルにおいて、第6の領域SC6を設け
る場合には、この第6の領域SC6は、半導体から構成
されていてもよいが、シリサイドや金属、金属化合物か
ら構成されることが好ましく、更には、この場合、第2
の領域SC2は半導体から構成されていることが好まし
い。
【0032】本発明の半導体メモリセルにおいては、第
1のトランジスタTR1及び第2のトランジスタTR2
各々のゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
続されている。従って、メモリセル選択用の第1の配線
は1本でよく、チップ面積を小さくすることができる。
【0033】本発明の半導体メモリセルにおいては、第
2のトランジスタTR2の他方のソース/ドレイン領域
である第3の領域SC3は、第1のトランジスタTR1
チャネル形成領域CH1に相当している。また、第2の
トランジスタTR2のチャネル形成領域CH2に相当し且
つ第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイン
領域に相当する第1の領域SC1が、書き込み情報設定
線に接続されている。そして、メモリセル選択用の第1
の配線の電位を適切に選択することにより、第1のトラ
ンジスタTR1及び第2のトランジスタTR2のオン・オ
フ状態を制御することができる。即ち、情報の書き込み
時、メモリセル選択用の第1の配線の電位を第2のトラ
ンジスタTR2が充分オンとなる電位に設定すると、第
2のトランジスタTR2は導通し、書き込み情報設定線
の電位に依存して第2のトランジスタTR2における第
1の領域SC1と第3の領域SC3間に形成されたキャパ
シタに電荷が充電される。その結果、情報は、第1のト
ランジスタTR1のチャネル形成領域CH1(第3の領域
SC3)に、第1の領域SC1との電位差あるいは電荷の
形態で蓄積される。情報の読み出し時、第1の領域SC
1の電位は読み出し電位となり、第1のトランジスタT
1においては、チャネル形成領域CH1に蓄積された電
位あるいは電荷(情報)は、チャネル形成領域CH1
相当する第3の領域SC3とソース/ドレイン領域に相
当する第4の領域SC4との間の電位差又は電荷に変換
され、その電荷(情報)に依存して、ゲート部Gから見
た第1のトランジスタTR1のスレッショールド値が変
化する。従って、情報の読み出し時、適切に選定された
電位をゲート部Gに印加することによって、第1のトラ
ンジスタTR1のオン/オフ動作を制御することができ
る。この第1のトランジスタTR1の動作状態を検出す
ることによって、情報の読み出しを行うことができる。
【0034】しかも、本発明の半導体メモリセルにおい
ては、第1導電形の第1のトランジスタTR1及び第2
導電形の第2のトランジスタTR2に加えて、第1導電
形の接合型トランジスタTR3が備えられている。この
接合型トランジスタTR3は、情報の読み出し時、オン
/オフ動作の制御がなされるので、第1の領域SC1
至第4の領域SC4を流れる電流のマージンを非常に大
きくとれる結果、例えば第2の配線に接続し得る半導体
メモリセルの数に制限を受け難く、しかも、半導体メモ
リセルの情報保持時間(リテンション時間)を長くする
ことができる。
【0035】また、ダイオードD,D1が設けられてい
るので、第1の領域SC1に接続すべき配線を設ける必
要がない。ところで、このような本発明の半導体メモリ
セルにおいて、情報の読み出し時、書き込み情報設定線
に印加する電圧が、第2の領域SC2と第1の領域SC1
の接合部において大きな順方向電流が流れない程度の小
電圧(pn接合の場合、0.4V以下)でないと、ラッ
チアップの危険性がある。ラッチアップを除く1つの方
法として、先に説明したように、第1の領域SC 1の表
面領域に第6の領域SC6を形成し、第6の領域SC6
シリサイドや金属、金属化合物で構成して第6の領域S
6と第1の領域SC1との接合をショットキ接合とし、
あるいは又、第6の領域SC6と第1の領域SC1との接
合をISOヘテロ接合とするといった、多数キャリアが
主として順方向電流を構成する接合とする方法を挙げる
ことができる。即ち、例えば、第6の領域SC6を、シ
リサイド層又はMoやAl等から成る金属層から構成
し、ショットキ接合形のダイオードD1を形成すればよ
い。尚、第6の領域SC6は、書き込み情報設定線と共
通の材料(例えば、バリア層、グルーレイヤーとして用
いられるチタンシリサイドやTiN等の材料)から構成
することもできる。即ち、第6の領域SC6を第1の領
域SC1の表面に設け、この第6の領域SC6を書き込み
情報設定線の一部分と共通とする構造とすることも可能
である。この場合、配線材料とシリコン半導体基板のシ
リコンとが反応して形成された化合物から第6の領域S
6が構成された状態も、第6の領域SC6が書き込み情
報設定線の一部分と共通である構造に含まれる。
【0036】本発明の第2の態様及び第4の態様に係る
半導体メモリセルにおいては、接合型トランジスタTR
3に加えて第3のトランジスタTR4が設けられており、
情報の読み出し時、オン/オフ動作の制御がなされるの
で、第1の領域SC1乃至第4の領域SC4を流れる電流
のマージンを一層確実に非常に大きくとれる結果、例え
ば第2の配線に接続し得る半導体メモリセルの数に制限
を一層受け難い。
【0037】本発明の半導体メモリセルは、情報を電
位、電位差、又は電荷等の形態で保持するが、接合リー
ク等のリーク電流によりいずれはそれらが減衰するため
リフレッシュを必要とするので、DRAM様に動作す
る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。尚、図中、「第1の配線」はメモリセル
選択用の第1の配線を意味し、「第2の配線」はメモリ
セル選択用の第2の配線を意味し、「所定の電位」は所
定の電位線を意味する。
【0039】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1の態様に係る半導体メモリセルに関し、更には、
本発明の半導体メモリセルの製造方法に関する。図1の
(A)に原理図を、そして図1の(B)に模式的な一部
断面図の一例を示すように、実施の形態1の半導体メモ
リセルは、第1導電形(例えばn形)を有する読み出し
用の第1のトランジスタTR1と、第2導電形(例えば
p形)を有する書き込み用の第2のトランジスタTR2
と、第1導電形(例えばn形)を有する電流制御用の接
合型トランジスタTR3とダイオードDから成る。実施
の形態1においては、第1のトランジスタTR1と第2
のトランジスタTR2は、1つの融合されたトランジス
タから構成されている。即ち、実施の形態1における半
導体メモリセルは面積的には1つのトランジスタ相当の
領域から構成されている。
【0040】そして、実施の形態1の半導体メモリセル
は、(イ)第1導電形(例えばn形)の半導体性の第1
の領域SC1、(ロ)第1の領域SC1の表面領域に設け
られ、整流接合を形成して接する、第1導電形とは逆の
第2導電形(例えばp+形)を有する半導体性の、又
は、シリサイドや金属、金属化合物等から構成された導
電性の第2の領域SC2、(ハ)第1の領域SC1の表面
領域に設けられ、且つ、第2の領域SC2とは離間して
設けられた第2導電形(例えばp+形)の半導体性の第
3の領域SC3、(ニ)第3の領域SC3の表面領域に設
けられた、第1導電形(例えばn+形)の半導体性の第
4の領域SC4、(ホ)第4の領域SC4の表面領域に設
けられ、整流接合を形成して接する、第2導電形(例え
ばp+形)を有する半導体性の、又は、シリサイドや金
属、金属化合物等から構成された導電性の第5の領域S
5、並びに、(ヘ)第1の領域SC1と第4の領域SC
4、及び、第2の領域SC2と第3の領域SC3を橋渡す
ごとくバリア層を介して設けられ、第1のトランジスタ
TR1と第2のトランジスタTR2とで共有されたゲート
部G、を有する。
【0041】第1のトランジスタTR1に関しては、
(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第4の領域
SC4の表面領域から構成され、(A−2)他方のソー
ス/ドレイン領域は、第2の領域SC2と第3の領域S
3とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域から構成さ
れ、(A−3)チャネル形成領域CH1は、第1の領域
SC1の表面領域と第4の領域SC4の表面領域とで挟ま
れた第3の領域SC3の表面領域から構成されている。
【0042】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2から構成され、(B−2)他方のソース/ド
レイン領域は、第1のトランジスタTR1のチャネル形
成領域CH1を構成する第3の領域SC3の表面領域から
構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、第1
のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を
構成する第1の領域SC1の表面領域から構成されてい
る。
【0043】更に、接合型トランジスタTR3に関して
は、(C−1)ゲート領域は、第5の領域SC5、及
び、第5の領域SC5と対向する第3の領域SC3の部分
から構成され、(C−2)チャネル領域CH3は、第5
の領域SC5と第3の領域SC3の部分とで挟まれた第4
の領域SC4の一部から構成され、(C−3)一方のソ
ース/ドレイン領域は、接合型トランジスタTR3のチ
ャネル領域CH3の一端から延び、且つ、第1のトラン
ジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域を構成する
第4の領域SC4の部分から構成され、(C−4)他方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタTR3
のチャネル領域CH3の他端から延びる第4の領域SC4
の部分から構成されている。
【0044】尚、接合型トランジスタTR3は、対向
するゲート領域(第3の領域SC3の一部及びこの第3
の領域SC3の一部に対向する第5の領域SC5の部分)
の間の距離(チャネル領域CH3の厚さ)を最適化し、
且つ、対向するそれぞれのゲート領域(第3の領域S
3の一部及びこの第3の領域SC3の一部に対向する第
5の領域SC5の部分)における不純物濃度とチャネル
領域CH3における不純物濃度とを最適化することによ
って、形成されている。
【0045】実施の形態1においては、半導体メモリセ
ル(具体的には、第1の領域SC1)は、例えばp形半
導体基板に設けられた第1導電形(例えばn形)のウエ
ル構造内に形成されている。
【0046】そして、ゲート部Gは、メモリセル選択用
の第1の配線(例えばワード線)に接続され、第1の領
域SC1と第2の領域SC2との間でダイオードDが形成
されており、第1の領域SC1はこのダイオードDを介
して書き込み情報設定線に接続されている。また、第2
の領域SC2は書き込み情報設定線に接続され、接合型
トランジスタTR3の他方のソース/ドレイン領域を構
成する第4の領域SC4の部分はメモリセル選択用の第
2の配線(例えばビット線)に接続され、第5の領域S
5は所定の電位線に接続されている。
【0047】尚、実施の形態1の半導体メモリセルにお
いて、第1の領域SC1と第3の領域SC3との間に、第
1導電形(例えばn++)の高濃度不純物含有層SC7
形成すれば、読み出し用の第1のトランジスタTR1
チャネル形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷
の増加を図ることができる。
【0048】実施の形態1の半導体メモリセルの変形例
の模式的な一部断面図を、図2の(A)及び(B)に示
す。図2の(A)及び(B)に示す例においては、支持
基板上の絶縁層に囲まれた半導体層内に実施の形態1の
構造を有する半導体メモリセルが形成されている。図2
の(A)に示した半導体メモリセルと図2の(B)に示
した半導体メモリセルの相違点は、第2の領域SC2
その程度下方まで延びているかにある。その他の構造は
同一である。
【0049】実施の形態1の半導体メモリセルの変形例
の模式的な一部断面図を、更に、図3の(B)に示す。
尚、この半導体メモリセルの原理図は図3の(A)に示
したとおりである。この図3の(B)に示す半導体メモ
リセルにおいては、第6の領域SC6が、第1の領域S
1の表面領域に設けられ、且つ、第1の領域SC1と整
流接合を形成して接する。第6の領域SC6はシリサイ
ドから構成されている。第6の領域SC6と第1の領域
SC1とによってショットキ接合形のダイオードD1が構
成されており、ダイオードD1の一端は書き込み情報設
定線に接続されている。尚、この場合には、第2の領域
SC2は半導体から構成されていることが好ましい。
【0050】実施の形態1の半導体メモリセルの変形例
の模式的な一部断面図を、更に、図5、図6及び図7に
示す。ここで、図5の(A)、図6の(A)及び図7の
(A)は半導体メモリセルの模式的な一部断面図であ
り、図5の(B)、図6の(B)及び図7の(B)はゲ
ート部と各領域の模式的な配置図である。図5及び図6
に示す半導体メモリセルの原理図は図4の(A)に示し
たとおりである。一方、図7に示す半導体メモリセルの
原理図は図4の(B)に示したとおりである。図5に示
す半導体メモリセルは図1の(B)に示した半導体メモ
リセルの変形であり、図6に示す半導体メモリセルは図
2の(A)に示した半導体メモリセルの変形であり、図
7に示す半導体メモリセルは図3の(B)に示した半導
体メモリセルの変形である。
【0051】これらの半導体メモリセルにおいては、第
5の領域SC5は、所定の電位線に接続される代わり
に、第3の領域SC3に接続されている。具体的には、
第5の領域SC5と第3の領域SC3との接続は、例え
ば、第3の領域SC3の一部分を半導体基板の表面近傍
まで延在させ、第4の領域SC4の外側で、第5の領域
SC5と第3の領域SC3の延在した部分とが接するよう
な構造とすることによって、得ることができる。半導体
メモリセルをこのような構造にすることにより、半導体
メモリセルの配線構造の簡素化を図ることができる。図
7に示した半導体メモリセルにおいては、第6の領域S
6が、第1の領域SC1の表面領域に設けられ、且つ、
第1の領域SC1と整流接合を形成して接する。第6の
領域SC6はシリサイドから構成されている。第6の領
域SC6と第1の領域SC1とによってショットキ接合形
のダイオードD1が構成されており、ダイオードD1の一
端は書き込み情報設定線に接続されている。この場合に
は、第2の領域SC2は半導体から構成されていること
が好ましい。尚、第6の領域SC6の平面形状は円形に
限定されず、矩形等任意の形状とすることができる。
【0052】図1の(B)に示した実施の形態1の半導
体メモリセルの製造方法を、半導体基板等の模式的な一
部断面図である図22及び図23を参照して、以下、説
明する。
【0053】[工程−10]先ず、公知の方法に従い、
p形シリコン半導体基板10に素子分離領域(図示せ
ず)、n形ウエル、n形の第1の領域SC1や、バリア
層に相当するゲート酸化膜11を形成した後、例えば不
純物を含有するポリシリコンあるいはポリサイド構造を
有するゲート部Gを形成する。こうして、図22の
(A)に示す構造を得ることができる。
【0054】[工程−20]次いで、レジスト材料から
イオン注入用マスク12を形成した後、第2導電形(例
えばp形)の不純物をイオン注入し、第1の領域SC1
の表面領域に設けられた第2導電形を有する半導体性の
第3の領域SC3を形成する(図22の(B)参照)。
斜めイオン注入法にてイオン注入を行うことによって、
ゲート部Gの下方にも第3の領域SC3が形成される。
【0055】[工程−30]次いで、第1導電形(例え
ばn形)の不純物をイオン注入し、第3の領域SC 3
表面領域に設けられ且つ整流接合を形成して接する第4
の領域SC4を形成する(図23の(A)参照)。
【0056】[工程−40]その後、イオン注入用マス
ク12を除去し、レジスト材料からイオン注入用マスク
13を形成した後、第2導電形(例えばp形)の不純物
をイオン注入法にてイオン注入し、第1の領域SC1
表面領域に設けられ、且つ、第3の領域SC3とは離間
して設けられた第2導電形の第2の領域SC2を形成す
る。併せて、第2導電形(例えばp形)の第5の領域S
5を第4の領域SC4の表面領域に形成する(図23の
(B)参照)。
【0057】[工程−50]その後、従来のMOSトラ
ンジスタの製造方法に従い、半導体メモリセルを完成さ
せる。尚、第2の領域SC2は、必ずしも、イオン注入
法にて設ける必要はない。書き込み情報設定線を形成す
る際、例えば、チタンシリサイドやTiNから成るバリ
ア層やグルーレイヤーを形成するが、かかるバリア層や
グルーレイヤーを第1の領域SC1の表面にも形成す
る。これによって、書き込み情報設定線の一部分(より
具体的には、バリア層やグルーレイヤーの一部分)と共
通に形成された第2の領域SC2を、第1の領域SC1
表面に形成することができる。尚、以下に説明する半導
体メモリセルにおいても、各種の導電性の領域をシリサ
イドや金属、金属化合物から構成する場合であって、し
かも導電性の領域が配線と接続されている場合には、場
合によっては、導電性の領域を配線と共通の材料(例え
ば、バリア層、グルーレイヤーとして用いられるチタン
シリサイドやTiN等の材料)から構成することができ
る。これによって、導電性の領域が配線の一部分と共通
である構造を形成することができる。尚、配線材料とシ
リコン半導体基板のシリコンとが反応して形成された化
合物から導電性の領域が構成された状態も、導電性の領
域が配線の一部分と共通に形成された構造に含まれる。
【0058】尚、イオン注入条件により、接合型トラン
ジスタTR3の対向するゲート領域の間の距離(チャネ
ル領域CH3の厚さ)を最適化し、且つ、接合型トラン
ジスタTR3の対向するそれぞれのゲート領域(第3の
領域SC3及び第5の領域SC 5)における不純物濃度
と、接合型トランジスタTR3のチャネル領域CH3(具
体的には第4の領域SC4)における不純物濃度とを最
適化する。ここで、不純物のイオン注入条件や構造の最
適化は、コンピュータシミュレーションや実験によって
行えばよい。
【0059】半導体メモリセルの製造工程は、上記の方
法に限定されない。[工程−20]、[工程−30]、
[工程−40]の順序は任意の順序することができる。
ゲート部や素子分離領域の形成を、[工程−40]の後
に行ってもよい。
【0060】図2や図6に示した、あるいは後述する図
10、図13、図14、図17の(B)や図20の
(B)に示す半導体メモリセルは、半導体基板に凸部を
形成し、次いで、全面に絶縁体(絶縁層)を形成した
後、絶縁体(絶縁層)と支持基板とを張り合わせ、次
に、半導体基板を裏面から研削、研磨することによって
得られた、所謂張り合わせ基板に基づき製造することが
できる。あるいは又、例えばシリコン半導体基板に酸素
をイオン注入した後に熱処理を行って得られるSIMO
X法による絶縁体(絶縁層)を形成し、その上に残され
たシリコン層に半導体メモリセルを作製すればよい。あ
るいは又、例えばアモルファスシリコン層やポリシリコ
ン層をCVD法等によって絶縁体(絶縁層)の上に成膜
し、次いで、レーザビームや電子ビームを用いた帯域溶
融結晶化法、絶縁体(絶縁層)に設けられた開口部を介
して結晶成長を行うラテラル固相結晶成長法等の各種の
公知の単結晶化技術によってシリコン層を形成し、かか
るシリコン層に半導体メモリセルを作製すればよい。あ
るいは又、支持基板上に成膜された絶縁体(絶縁層)上
に、例えばポリシリコン層あるいはアモルファスシリコ
ン層を形成した後、かかるポリシリコン層あるいはアモ
ルファスシリコン層に半導体メモリセルを作製すること
によって得ることができ、所謂TFT構造を有する。
【0061】第6の領域SC6の形成方法、即ち、例え
ばチタンシリサイド層を第6の領域SC6を形成すべき
第1の領域SC1の表面領域に形成する方法を、以下に
例示する。即ち、例えば、全面に層間絶縁層を成膜し、
チタンシリサイド層を形成すべき領域の層間絶縁層を除
去する。次いで、露出した第1の領域SC1の表面を含
む層間絶縁層の上にチタン層をスパッタ法にて成膜す
る。その後、第1回目のアニール処理を施し、チタン層
と第1の領域SC1であるシリコン半導体基板とを反応
させて、シリコン半導体基板の表面にチタンシリサイド
層を形成する。次いで、層間絶縁層上の未反応のチタン
層を、例えばアンモニア過水(NH4OH:H22:H2
O)で除去した後、第2回目のアニール処理を行うこと
によって、安定なチタンシリサイド層を得ることができ
る。ダイオードD1を形成するための材料はチタンシリ
サイドに限定されず、コバルトシリサイド、タングステ
ンシリサイド等の材料を用いることもできる。あるいは
又、書き込み情報設定線を形成する際、例えば、チタン
シリサイドやTiNから成るバリア層やグルーレイヤー
を形成するが、かかるバリア層やグルーレイヤーを第1
の領域SC1の表面にも形成する。これによって、書き
込み情報設定線の一部分(より具体的には、バリア層や
グルーレイヤーの一部分)と共通である第6の領域SC
6を、第1の領域SC1の表面に形成することができる。
【0062】(実施の形態2)実施の形態2は、本発明
の第2の態様に係る半導体メモリセルに関し、更には、
本発明の半導体メモリセルの製造方法に関する。図8の
(A)に原理図を、そして図9の(A)に模式的な一部
断面図の一例を示し、図9の(B)にゲート部や各領域
の模式的な配置を示すように、実施の形態2の半導体メ
モリセルは、第1導電形(例えばn形)を有する読み出
し用の第1のトランジスタTR1と、第2導電形(例え
ばp形)を有する書き込み用の第2のトランジスタTR
2と、第1導電形(例えばn形)を有する電流制御用の
接合型トランジスタTR3と、第2導電形(例えばp
形)を有する書き込み用の第3のトランジスタTR
4と、ダイオードDから成る。実施の形態2において
は、第1のトランジスタTR1と第2のトランジスタT
2と第3のトランジスタTR4は、1つの融合されたト
ランジスタから構成されている。即ち、実施の形態2に
おける半導体メモリセルは面積的には1つのトランジス
タ相当の領域から構成されている。
【0063】そして、実施の形態2の半導体メモリセル
は、(イ)第1導電形(例えばn形)を有する半導体性
の第1の領域SC1、(ロ)第1の領域SC1の表面領域
に設けられ、整流接合を形成して接する、第1導電形と
は逆の第2導電形(例えばp+形)を有する半導体性
の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等から構成さ
れた導電性の第2の領域SC2、(ハ)第1の領域SC1
の表面領域に設けられ、且つ、第2の領域SC2とは離
間して設けられた、第2導電形(例えばp+形)の半導
体性の第3の領域SC3、(ニ)第3の領域SC3の表面
領域に設けられた、第1導電形(例えばn+形)の半導
体性の第4の領域SC4、(ホ)第4の領域SC4の表面
領域に設けられ、整流接合を形成して接する、第2導電
形(例えばp+形)を有する半導体性の、又は、シリサ
イドや金属、金属化合物等から構成された導電性の第5
の領域SC5、並びに、(ヘ)第1の領域SC1と第4の
領域SC4、第2の領域SC2と第3の領域SC3、及
び、第3の領域SC3と第5の領域SC5を橋渡すごとく
バリア層を介して設けられ、第1のトランジスタTR1
と第2のトランジスタTR2と第3のトランジスタTR4
で共有されたゲート部G、を有する。
【0064】第1のトランジスタTR1に関しては、
(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第4の領域
SC4の表面領域から構成され、(A−2)他方のソー
ス/ドレイン領域は、第2の領域SC2と第3の領域S
3とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域から構成さ
れ、(A−3)チャネル形成領域CH1は、第1の領域
SC1の表面領域と第4の領域SC4の表面領域とで挟ま
れた第3の領域SC3の表面領域から構成されている。
【0065】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2から構成され、(B−2)他方のソース/ド
レイン領域は、第1のトランジスタTR1のチャネル形
成領域CH1を構成する第3の領域SC3の表面領域から
構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、第1
のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を
構成する第1の領域SC1の表面領域から構成されてい
る。
【0066】更に、接合型トランジスタTR3に関して
は、(C−1)ゲート領域は、第5の領域SC5、及
び、第5の領域SC5と対向する第3の領域SC3の部分
から構成され、(C−2)チャネル領域CH3は、第5
の領域SC5と第3の領域SC3の部分とで挟まれた第4
の領域SC4の一部から構成され、(C−3)一方のソ
ース/ドレイン領域は、接合型トランジスタTR3のチ
ャネル領域CH3の一端から延び、且つ、第1のトラン
ジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域を構成する
第4の領域SC4の部分から構成され、(C−4)他方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタTR3
のチャネル領域CH3の他端から延びる第4の領域SC4
の部分から構成されている。
【0067】また、第3のトランジスタTR4に関して
は、(D−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する
第3の領域SC3の表面領域から構成され、(D−2)
他方のソース/ドレイン領域は、第5の領域SC5から
構成され、(D−3)チャネル形成領域CH4は、第1
のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域に
相当する第4の領域SC4の表面領域から構成されてい
る。
【0068】尚、接合型トランジスタTR3は、対向
するゲート領域(第3の領域SC3の一部及びこの第3
の領域SC3の一部に対向する第5の領域SC5の部分)
の間の距離(チャネル領域CH3の厚さ)を最適化し、
且つ、対向するそれぞれのゲート領域(第3の領域S
3の一部及びこの第3の領域SC3の一部に対向する第
5の領域SC5の部分)における不純物濃度とチャネル
領域CH3における不純物濃度とを最適化することによ
って、形成されている。
【0069】そして、ゲート部Gは、メモリセル選択用
の第1の配線(例えばワード線)に接続され、第1の領
域SC1と第2の領域SC2との間でダイオードDが形成
されており、第1の領域SC1はこのダイオードDを介
して書き込み情報設定線に接続されている。また、第2
の領域SC2は、書き込み情報設定線に接続され、接合
型トランジスタTR3の他方のソース/ドレイン領域を
構成する第4の領域SC4の部分は、メモリセル選択用
の第2の配線(例えばビット線)に接続されている。
【0070】実施の形態2においては、半導体メモリセ
ル(具体的には、第1の領域SC1)は、例えばp形半
導体基板に設けられた第1導電形(例えばn形)のウエ
ル構造内に形成されている。
【0071】尚、実施の形態2の半導体メモリセルにお
いて、第1の領域SC1と第3の領域SC3との間に、第
1導電形(例えばn++)の高濃度不純物含有層SC7
形成すれば、第1のトランジスタTR1のチャネル形成
領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を図る
ことができる。
【0072】実施の形態2の半導体メモリセルにおいて
は、第3のトランジスタTR4がオン状態となることに
よって、第3の領域SC3における電位と第5の領域S
5における電位が概ね等しくなり、第3のトランジス
タTR4の動作によって接合型トランジスタTR3の動作
が確実に制御される。
【0073】実施の形態2の半導体メモリセルの変形例
の模式的な一部断面図を、図10の(A)及び(B)に
示す。ここで、図10の(A)は半導体メモリセルの模
式的な一部断面図であり、図10の(B)はゲート部と
各領域の模式的な配置図である。図10の(A)及び
(B)に示す例においては、支持基板上の絶縁層に囲ま
れた半導体層内に実施の形態2の構造を有する半導体メ
モリセルが形成されている。
【0074】実施の形態2の半導体メモリセルの変形例
の模式的な一部断面図を、更に、図11の(A)及び
(B)に示す。ここで、図11の(A)は半導体メモリ
セルの模式的な一部断面図であり、図11の(B)はゲ
ート部と各領域の模式的な配置図である。尚、この半導
体メモリセルの原理図は図8の(B)に示したとおりで
ある。この図11の(A)及び(B)に示す半導体メモ
リセルにおいては、第6の領域SC6が、第1の領域S
1の表面領域に設けられ、且つ、第1の領域SC 1と整
流接合を形成して接する。第6の領域SC6はシリサイ
ドから構成されている。第6の領域SC6と第1の領域
SC1とによってショットキ接合形のダイオードD1が構
成されており、ダイオードD1の一端は書き込み情報設
定線に接続されている。尚、この場合には、第2の領域
SC2は半導体から構成されていることが好ましい。図
11に示した第6の領域SC6を図10に示した半導体
メモリセルに適用することもできる。
【0075】実施の形態2の半導体メモリセルは、実施
の形態1の半導体メモリセルの製造工程中の[工程−1
0]及び[工程−20]と同様の工程を実行し(但し、
チャネル形成領域CH1を形成するために斜めイオン注
入を行う)、次いで、[工程−30]と同様の工程にお
いて、第3の領域SC3の表面領域に斜めイオン注入法
によって第4の領域SC4を設け、更に、[工程−4
0]及び[工程−50]と同様の工程を実行することに
よって製造することができる。あるいは又、[工程−1
0]〜[工程−30]と同様の工程を実行して第4の領
域SC4を形成した後、第3の領域SC3の表面領域に隣
接した第4の領域SC4の部分を覆うようなゲート部を
更に形成し、次いで、[工程−40]及び[工程−5
0]と同様の工程を実行することによっても製造するこ
とができる。尚、各工程における各種のイオン注入法に
おいては、接合型トランジスタTR3の対向するゲート
領域の間の距離が最適化され、且つ、接合型トランジス
タTR3の対向するそれぞれのゲート領域における不純
物濃度とチャネル領域CH3における不純物濃度とが最
適化されるように、第3の領域SC3、第4の領域SC4
及び第5の領域SC5のそれぞれを形成する。ここで、
イオン注入の順序は、本質的には任意である。
【0076】(実施の形態3)実施の形態3は、本発明
の第3の態様に係る半導体メモリセルに関し、更には、
本発明の半導体メモリセルの製造方法に関する。図12
の(A)に原理図を、そして図12の(B)に模式的な
一部断面図の一例を示すように、実施の形態3の半導体
メモリセルは、第1導電形(例えばn形)を有する読み
出し用の第1のトランジスタTR1と、第2導電形(例
えばp形)を有する書き込み用の第2のトランジスタT
2と、第1導電形(例えばn形)を有する電流制御用
の接合型トランジスタTR3と、ダイオードDから成
る。実施の形態3においては、第1のトランジスタTR
1と第2のトランジスタTR2は、1つの融合されたトラ
ンジスタから構成されている。即ち、実施の形態3にお
ける半導体メモリセルは面積的には1つのトランジスタ
相当の領域から構成されている。尚、図12の(B)に
示す実施の形態3における半導体メモリセルにおいて
も、半導体メモリセル(具体的には、第1の領域S
1)は、例えばp形半導体基板に設けられた第1導電
形(例えばn形)のウエル構造内に形成されている。
【0077】実施の形態3の半導体メモリセルの各領域
SC1〜SC5の構成は、実施の形態1にて説明した半導
体メモリセルの各領域SC1〜SC5の構成と同様とする
ことができるので詳細な説明は省略する。また、ゲート
部Gがメモリセル選択用の第1の配線(例えばワード
線)に接続され、第1の領域SC1と第2の領域SC2
の間でダイオードDが形成されている点は同じである。
実施の形態3の半導体メモリセルが実施の形態1の半導
体メモリセルと相違する点は、以下のとおりである。
【0078】即ち、第1の領域SC1がダイオードDを
介して書き込み情報設定線(ビット線を兼用している)
に接続され、第2の領域SC2及び第5の領域SC5が書
き込み情報設定線(ビット線を兼用している)に接続さ
れ、接合型トランジスタTR 3の他方のソース/ドレイ
ン領域を構成する第4の領域SC4の部分が所定の電位
線に接続されている点が相違している。
【0079】実施の形態3の半導体メモリセルの変形例
の模式的な一部断面図を、図13及び図14に示す。図
13及び図14に示す例においては、支持基板上の絶縁
層に囲まれた半導体層内に実施の形態3の構造を有する
半導体メモリセルが形成されている。図13に示した半
導体メモリセルと図14に示した半導体メモリセルの相
違点は、第2の領域SC2がその程度下方まで延びてい
るかにある。その他の構造は同一である。
【0080】実施の形態3の半導体メモリセルの変形例
の模式的な一部断面図を、更に、図15の(B)に示
す。尚、この半導体メモリセルの原理図は図15の
(A)に示したとおりである。この図15の(B)に示
す半導体メモリセルにおいては、第6の領域SC6が、
第1の領域SC1の表面領域に設けられ、且つ、第1の
領域SC1と整流接合を形成して接する。第6の領域S
6はシリサイドから構成されている。尚、この場合に
は、第2の領域SC2は半導体から構成されていること
が好ましい。第6の領域SC6と第1の領域SC1とによ
ってショットキ接合形のダイオードD1が構成されてお
り、ダイオードD1の一端は書き込み情報設定線に接続
されている。図15の(B)に示した半導体メモリセル
の第6の領域SC6を図13に示した半導体メモリセル
に適用することもできる。
【0081】実施の形態3の半導体メモリセルの変形例
の模式的な一部断面図を、更に、図17の(A)、図1
7の(B)及び図18に示す。図17の(A)及び図1
7の(B)に示す半導体メモリセルの原理図は図16の
(A)に示したとおりである。一方、図17に示す半導
体メモリセルの原理図は図16の(B)に示したとおり
である。尚、図17の(A)に示す半導体メモリセルは
図12の(B)に示した半導体メモリセルの変形であ
り、図17の(B)に示す半導体メモリセルは図13に
示した半導体メモリセルの変形であり、図18に示す半
導体メモリセルは図15の(B)に示した半導体メモリ
セルの変形である。
【0082】これらの半導体メモリセルにおいては、第
5の領域SC5は、書き込み情報設定線に接続される代
わりに、第3の領域SC3に接続されている。具体的に
は、第5の領域SC5と第3の領域SC3との接続は、例
えば、第3の領域SC3の一部分を半導体基板の表面近
傍まで延在させ、第4の領域SC4の外側で、第5の領
域SC5と第3の領域SC3の延在した部分とが接するよ
うな構造とすることによって、得ることができる。半導
体メモリセルをこのような構造にすることにより、半導
体メモリセルの配線構造の簡素化を図ることができる。
図18に示した半導体メモリセルにおいては、第6の領
域SC6が、第1の領域SC1の表面領域に設けられ、且
つ、第1の領域SC1と整流接合を形成して接する。第
6の領域SC6はシリサイドから構成されている。尚、
この場合には、第2の領域SC2は半導体から構成され
ていることが好ましい。第6の領域SC6と第1の領域
SC1とによってショットキ接合形のダイオードD1が構
成されており、ダイオードD1の一端は書き込み情報設
定線に接続されている。
【0083】尚、実施の形態3の半導体メモリセルにお
いても、第1の領域SC1と第3の領域SC3との間に、
第1導電形(例えばn++)の高濃度不純物含有層SC7
を形成すれば、第1のトランジスタTR1のチャネル形
成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を図
ることができる。
【0084】実施の形態3の半導体メモリセルは、実施
の形態1にて説明した半導体メモリセルの製造方法と実
質的に同一の方法で製造することができるので、詳細な
説明は省略する。
【0085】(実施の形態4)実施の形態4は、本発明
の第4の態様に係る半導体メモリセルに関し、更には、
本発明の半導体メモリセルの製造方法に関する。図19
の(A)に原理図を、そして図20の(A)に模式的な
一部断面図の一例を示すように、実施の形態4の半導体
メモリセルは、第1導電形(例えばn形)を有する読み
出し用の第1のトランジスタTR1と、第2導電形(例
えばp形)を有する書き込み用の第2のトランジスタT
2と、第1導電形(例えばn形)を有する電流制御用
の接合型トランジスタTR3と、第2導電形(例えばp
形)を有する書き込み用の第3のトランジスタTR
4と、ダイオードDから成る。実施の形態4において
は、第1のトランジスタTR1と第2のトランジスタT
2と第3のトランジスタTR4は、1つの融合されたト
ランジスタから構成されている。即ち、実施の形態4に
おける半導体メモリセルは面積的には1つのトランジス
タ相当の領域から構成されている。尚、図20の(A)
に示す実施の形態4における半導体メモリセルにおいて
も、半導体メモリセル(具体的には、第1の領域S
1)は、例えばp形半導体基板に設けられた第1導電
形(例えばn形)のウエル構造内に形成されている。
【0086】実施の形態4の半導体メモリセルの各領域
SC1〜SC5の構成は、実施の形態2にて説明した半導
体メモリセルの各領域SC1〜SC5の構成と同様とする
ことができるので詳細な説明は省略する。また、ゲート
部Gがメモリセル選択用の第1の配線(例えばワード
線)に接続され、第1の領域SC1と第2の領域SC2
の間でダイオードDが形成されている点は同じである。
実施の形態4の半導体メモリセルが実施の形態2の半導
体メモリセルと相違する点は、以下のとおりである。
【0087】即ち、第1の領域SC1がダイオードDを
介して書き込み情報設定線(ビット線を兼用している)
に接続され、第2の領域SC2が書き込み情報設定線
(ビット線を兼用している)に接続され、接合型トラン
ジスタTR3の他方のソース/ドレイン領域を構成する
第4の領域SC4の部分が所定の電位線に接続されてい
る点が相違している。
【0088】実施の形態4の半導体メモリセルの変形例
の模式的な一部断面図を、図20の(B)及び図21に
示す。図20の(B)に示す例においては、支持基板上
の絶縁層に囲まれた半導体層内に実施の形態4の構造を
有する半導体メモリセルが形成されている。その他の構
造は図20の(A)に示した半導体メモリセルの構造と
同様である。図21に示す半導体メモリセルの原理図は
図19の(B)に示したとおりである。この図21に示
す半導体メモリセルにおいては、第6の領域SC6が、
第1の領域SC1の表面領域に設けられ、且つ、第1の
領域SC1と整流接合を形成して接する。第6の領域S
6はシリサイドから構成されている。尚、この場合に
は、第2の領域SC2は半導体から構成されていること
が好ましい。第6の領域SC6と第1の領域SC1とによ
ってショットキ接合形のダイオードD1が構成されてお
り、ダイオードD1の一端は書き込み情報設定線に接続
されている。尚、図21に示した半導体メモリセルの第
6の領域SC6を図20の(B)に示した半導体メモリ
セルに適用することもできる。
【0089】尚、実施の形態4の半導体メモリセルにお
いても、第1の領域SC1と第3の領域SC3との間に、
第1導電形(例えばn++)の高濃度不純物含有層SC7
を形成すれば、第1のトランジスタTR1のチャネル形
成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加を図
ることができる。
【0090】実施の形態4の半導体メモリセルは、実施
の形態2にて説明した半導体メモリセルの製造方法と実
質的に同一の方法で製造することができるので詳細な説
明は省略する。
【0091】以下、実施の形態1〜実施の形態4の半導
体メモリセルの動作を説明するが、実施の形態1〜実施
の形態4の半導体メモリセルの動作原理は、実質的に同
じである。
【0092】書き込み時、各部位における電位を以下の
表1のとおりとする。
【0093】
【表1】 メモリセル選択用の第1の配線:VW 書き込み情報設定線 ”0”の書き込み時 :V0 ”1”の書き込み時 :V1
【0094】読み出し時、各部位における電位を以下の
表2のとおりとする。また、読み出し時、実施の形態1
若しくは実施の形態2における第4の領域SC4が接続
されたメモリセル選択用の第2の配線、又は、実施の形
態3若しくは実施の形態4における第1の領域SC1
接続された書き込み情報設定線(ビット線を兼用)の電
位を以下の表2のとおりとする。尚、メモリセル選択用
の第2の配線及び書き込み情報設定線を総称して第2の
配線等と表記する場合がある。ここで、実施の形態3若
しくは実施の形態4における第4の領域SC4が接続さ
れた配線には0電位を含む所定の電位が与えられてい
る。
【0095】
【表2】 メモリセル選択用の第1の配線:VR 第2の配線等 :V2
【0096】読み出し時、ゲート部から見た読み出し用
の第1のトランジスタTR1のスレッショールド値を以
下の表3のとおりとする。また、読み出し用の第1のト
ランジスタTR1における電位の関係を以下の表3のよ
うに設定する。尚、”0”の読み出し時と、”1”の読
み出し時とでは、チャネル形成領域CH1の電位が異な
る。この影響を受けて、”0”の読み出し時、及び、”
1”の読み出し時において、ゲート部から見た読み出し
用の第1のトランジスタTR1のスレッショールド値が
変化する。但し、従来のDRAMが必要とするような大
きなキャパシタを必要としない。尚、電流制御用の接合
型トランジスタTR3のオン/オフ電流比が大きい場合
には、|VR|≧|VTH_11|でも、誤読み出し無く、読
み出しを行うことができる。
【0097】
【表3】 ”0”の読み出し時:VTH_10 ”1”の読み出し時:VTH_11 |VTH_11|>|VR|>|VTH_10
【0098】[情報の書き込み時]”0”(書き込み情
報設定線の電位:V0)又は”1”(書き込み情報設定
線の電位:V1)の情報の書き込み時、メモリセル選択
用の第1の配線の電位をVW(<0)とする。その結
果、書き込み用の第2のトランジスタTR2のゲート部
2の電位もVW(<0)となる。従って、書き込み用の
第2のトランジスタTR 2はオンの状態である。それ
故、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1の電位は、V0(”0”の情報の場合)又
はV1(”1”の情報の場合。尚、|VW|<|V1+V
TH2|の場合VW−VTH2)となる。
【0099】情報の書き込み後、読み出し前の情報保持
状態においては、読み出し用の第1のトランジスタTR
1及び書き込み用の第2のトランジスタTR2が導通しな
いように、各トランジスタの各部分における電位を設定
する。このためには、例えば、メモリセル選択用の第1
の配線の電位を0(V)とし、書き込み情報設定線の電
位をV1とすればよい。
【0100】情報の書き込み時、読み出し用の第1のト
ランジスタTR1のゲート部の電位はVW(<0)であ
る。従って、読み出し用の第1のトランジスタTR1
オフ状態である。こうして、”0”又は”1”の情報の
書き込み時、読み出し用の第1のトランジスタTR1
チャネル形成領域CH1の電位は、V0(”0”の情報の
場合)、又は、V1あるいはVW−VTH2(”1”の情報
の場合)となり、この状態は情報の読み出し時まで、漏
洩電流(第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域
CH1と例えば半導体基板間、第2のトランジスタTR2
のオフ電流等)のために経時変化するが、許容範囲内に
保持される。尚、読み出し用の第1のトランジスタTR
1のチャネル形成領域CH1の電位の経時変化が読み出し
動作に誤りを与える程大きくなる前に、所謂リフレッシ
ュ動作を行う。
【0101】[情報の読み出し時]”0”又は”1”の
情報の読み出し時、メモリセル選択用の第1の配線の電
位はVR(>0)である。その結果、書き込み用の第2
のトランジスタTR2のゲート部の電位はVR(>0)と
なり、書き込み用の第2のトランジスタTR2はオフの
状態である。
【0102】読み出し用の第1のトランジスタTR1
ゲート部の電位はVR(>0)である。また、ゲート部
から見た読み出し用の第1のトランジスタTR1のスレ
ッショールド値は、VTH_10又はVTH_11である。この読
み出し用の第1のトランジスタTR1のスレッショール
ド値は、チャネル形成領域CH1の電位の状態に依存す
る。これらの電位の間には、 |VTH_11|>|VR|>|VTH_10| という関係がある。従って、蓄積された情報が”0”の
場合、読み出し用の第1のトランジスタTR1はオン状
態となる。また、蓄積された情報が”1”の場合、読み
出し用の第1のトランジスタTR1はオフ状態となる。
但し、電流制御用の接合型トランジスタTR3のオン/
オフ電流比が大きい場合には、|VR|≧|VTH_11|で
も、誤読み出し無く、読み出しを行うことができる。
【0103】更には、電流制御用の接合型トランジスタ
TR3のゲート領域を構成する第3の領域SC3及び第5
の領域SC5に対するバイアス条件に基づき、読み出し
用の第1のトランジスタTR1は電流制御用の接合型ト
ランジスタTR3によって制御される。即ち、蓄積され
た情報が”0”の場合、電流制御用の接合型トランジス
タTR3をオン状態とし、蓄積された情報が”1”の場
合、電流制御用の接合型トランジスタTR3をオフ状態
とする。
【0104】こうして、蓄積された情報に依存して読み
出し用の第1のトランジスタTR1は、確実にオン状態
又はオフ状態となる。第4の領域SC4はメモリセル選
択用の第2の配線(例えばビット線)に接続され、ある
いは又、第1の領域SC1はビット線を兼用した書き込
み情報設定線に接続されているので、蓄積された情
報(”0”あるいは”1”)に依存して、読み出し用の
第1のトランジスタTR1に電流が流れ、あるいは流れ
ない。こうして、蓄積された情報を読み出し用の第1の
トランジスタTR1によって読み出すことができる。
【0105】以上に説明した読み出し用の第1のトラン
ジスタTR1、書き込み用の第2のトランジスタTR2
び電流制御用の接合型トランジスタTR3の動作状態を
表4に纏めた。尚、表4中、各電位の値は例示であり、
上記の条件を満足する値ならば如何なる値をとることも
可能である。
【0106】
【表4】
【0107】以上、好ましい発明の実施の形態に基づき
本発明の半導体メモリセルを説明したが、本発明はこれ
らの発明の実施の形態に限定されない。発明の実施の形
態にて説明した半導体メモリセルの構造や電圧、電位等
の数値は例示であり、適宜変更することができる。ま
た、例えば、各発明の実施の形態にて説明した本発明の
半導体メモリセルにおいて、読み出し用の第1のトラン
ジスタTR1及び電流制御用の接合型トランジスタTR3
をp形トランジスタとし、書き込み用の第2のトランジ
スタTR2や書き込み用の第3のトランジスタTR4をn
形トランジスタとすることができる。各トランジスタに
おける各要素の配置は例示であり、適宜変更することが
できる。また、各種の領域への不純物の導入はイオン注
入法だけでなく、拡散法にて行うこともできる。また、
シリコン半導体のみならず、例えばGaAs系等の化合
物半導体から構成されたメモリセルにも本発明を適用す
ることができる。
【0108】
【発明の効果】本発明の半導体メモリセルにおいては、
読み出し用の第1のトランジスタのチャネル形成領域に
蓄積された電位あるいは電荷(情報)に依存して、読み
出し用の第1のトランジスタの動作が規定され、リフレ
ッシュ時間内に読み出されるトランジスタの電流として
の情報は、付加的に追加されたとしてもそのコンデンサ
容量(例えば、ゲート部の容量+付加容量等)の大きさ
に依存することがない。従って、従来の半導体メモリセ
ルにおけるキャパシタ容量の問題を解決することができ
るし、リフレッシュ時間調整のために付加的なキャパシ
タを加えることがあっても、従来のDRAMのような著
しく大きなキャパシタを必要としない。そして、半導体
メモリセルの最大面積は2つのトランジスタの面積に等
しいかそれ以下である。
【0109】しかも、電流制御用の接合型トランジスタ
が備えられており、この接合型トランジスタは、情報の
読み出し時、オン/オフ制御されるので、第2の領域乃
至第3の領域を流れる電流のマージンを非常に大きくと
れる結果、ビット線に接続される半導体メモリセルの数
に制限を受け難く、また、半導体メモリセルの情報保持
時間(リテンション時間)を長くすることができる。
【0110】また、本発明の第2の態様又は第4の態様
の半導体メモリセルにおいては、ゲート部が第4の領域
の表面領域の端部まで延びた構造を有し、第5の領域を
自己整合的に形成することができるので、半導体メモリ
セルの面積を一層小さくすることができる。
【0111】本発明の半導体メモリセルのプロセスは、
図22及び図23に示したように、MOSロジック回路
形成プロセスとコンパチブルである。従って、ほぼ1ト
ランジスタの面積で半導体メモリセルを実現することが
でき、しかも、MOSロジック回路内にDRAM機能を
ほんの僅かの工程の増加のみで組み込むことができる。
また、必ずしもSOI技術を用いることなく、従来の半
導体メモリセルの製造技術で、ほぼ1トランジスタ分の
面積の半導体メモリセルを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
原理図、及び発明の実施の形態1の半導体メモリセルの
模式的な一部断面図である。
【図2】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図である。
【図3】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形の原理図、及び発明の実施の形態1の半導体メモリ
セルの変形例の模式的な一部断面図である。
【図4】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
別の変形の原理図である。
【図5】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図及び各領域の模式的な配置図で
ある。
【図6】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図及び各領域の模式的な配置図で
ある。
【図7】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図及び各領域の模式的な配置図で
ある。
【図8】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセルの
原理図である。
【図9】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの模式
的な一部断面図及び各領域の模式的な配置図である。
【図10】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図及び各領域の模式的な配置図
である。
【図11】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図及び各領域の模式的な配置図
である。
【図12】本発明の第3の態様に係る半導体メモリセル
の原理図、及び発明の実施の形態3の半導体メモリセル
の模式的な一部断面図である。
【図13】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図14】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図15】本発明の第3の態様に係る半導体メモリセル
の変形の原理図、及び発明の実施の形態3の半導体メモ
リセルの変形例の模式的な一部断面図である。
【図16】本発明の第3の態様に係る半導体メモリセル
の別の変形の原理図である。
【図17】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図18】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図19】本発明の第4の態様に係る半導体メモリセル
の原理図、及び発明の実施の形態4の半導体メモリセル
の模式的な一部断面図である。
【図20】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図21】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図22】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの製
造方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断
面図である。
【図23】図22に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体メモリセルの製造方法を説明するための半導体基板
等の模式的な一部断面図である。
【図24】従来の1トランジスタメモリセルの概念図で
ある。
【図25】従来のトレンチキャパシタセル構造を有する
メモリセルの断面図である。
【符号の説明】
TR1・・・第1のトランジスタ、TR2・・・第2のト
ランジスタ、TR3・・・接合型トランジスタ、TR4
・・第3のトランジスタ、SC1・・・第1の領域、S
2・・・第2の領域、SC3・・・第3の領域、SC4
・・・第4の領域、SC5・・・第5の領域、SC6・・
・第6の領域、SC7・・・高濃度不純物含有層、C
1,CH2,CH4・・・チャネル形成領域、CH3・・
・チャネル領域、G・・・ゲート部、10・・・p形シ
リコン半導体基板、11・・・ゲート酸化膜(バリア
層)、12,13・・・イオン注入用マスク

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電形を有する読み出し用の第1のト
    ランジスタと、第2導電形を有する書き込み用の第2の
    トランジスタと、第1導電形を有する電流制御用の接合
    型トランジスタから成り、 (イ)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (ロ)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第2の領域、 (ハ)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、第2の
    領域とは離間して設けられた、第2導電形を有する半導
    体性の第3の領域、 (ニ)第3の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (ホ)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第5の領域、
    並びに、 (ヘ)第1の領域と第4の領域、及び、第2の領域と第
    3の領域を橋渡すごとくバリア層を介して設けられ、第
    1のトランジスタと第2のトランジスタとで共有された
    ゲート部、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域と第3の領域とで挟まれた第1の
    領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第3の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第3の領域の該表面領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第3の領域の部分
    から構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第3の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の部分から構成され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (D)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
    続され、 (E)第1の領域と第2の領域との間でダイオードが形
    成され、第1の領域は該ダイオードを介して書き込み情
    報設定線に接続され、 (F)第2の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域を構成する第4の領域の部分は、メモリセル選択用の
    第2の配線に接続され、 (H)第5の領域は、所定の電位線に接続されているこ
    とを特徴とする半導体メモリセル。
  2. 【請求項2】第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、
    整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の
    領域を有し、該第6の領域と第1の領域とによってダイ
    オードが構成され、該ダイオードの一端は書き込み情報
    設定線に接続されていることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体メモリセル。
  3. 【請求項3】第1の領域の表面に設けられ、且つ、整流
    接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の領域
    を有し、該整流接合はショットキ接合又はISO型ヘテ
    ロ接合といった多数キャリア接合であり、該第6の領域
    と第1の領域とによってダイオードが構成され、該第6
    の領域は書き込み情報設定線の一部分と共通であること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体メモリセル。
  4. 【請求項4】第5の領域は、所定の電位線に接続される
    代わりに、第3の領域に接続されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体メモリセル。
  5. 【請求項5】第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、
    整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の
    領域を有し、該第6の領域と第1の領域とによってダイ
    オードが構成され、該ダイオードの一端は書き込み情報
    設定線に接続されていることを特徴とする請求項4に記
    載の半導体メモリセル。
  6. 【請求項6】第1の領域の表面に設けられ、且つ、整流
    接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の領域
    を有し、該整流接合はショットキ接合又はISO型ヘテ
    ロ接合といった多数キャリア接合であり、該第6の領域
    と第1の領域とによってダイオードが構成され、該第6
    の領域は書き込み情報設定線の一部分と共通であること
    を特徴とする請求項4に記載の半導体メモリセル。
  7. 【請求項7】第1導電形を有する読み出し用の第1のト
    ランジスタと、第2導電形を有する書き込み用の第2の
    トランジスタと、第1導電形を有する電流制御用の接合
    型トランジスタと、第2導電形を有する書き込み用の第
    3のトランジスタから成り、 (イ)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (ロ)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第2の領域、 (ハ)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、第2の
    領域とは離間して設けられた、第2導電形の半導体性の
    第3の領域、 (ニ)第3の領域の表面領域に設けらた、第1導電形を
    有する半導体性の第4の領域、 (ホ)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第5の領域、
    並びに、 (ヘ)第1の領域と第4の領域、第2の領域と第3の領
    域、及び、第3の領域と第5の領域を橋渡すごとくバリ
    ア層を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のト
    ランジスタと第3のトランジスタで共有されたゲート
    部、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域と第3の領域とで挟まれた第1の
    領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第3の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第3の領域の該表面領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第3の領域の部分
    から構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第3の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の部分から構成され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (D−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第3の領域の該表面領域から構成され、 (D−2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第5の領域から構成され、 (D−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域に相
    当する第4の領域の該表面領域から構成され、 (E)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
    続され、 (F)第1の領域と第2の領域との間でダイオードが形
    成され、第1の領域は該ダイオードを介して書き込み情
    報設定線に接続され、 (G)第2の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (H)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域を構成する第4の領域の部分は、メモリセル選択用の
    第2の配線に接続されていることを特徴とする半導体メ
    モリセル。
  8. 【請求項8】第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、
    整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の
    領域を有し、該第6の領域と第1の領域とによってダイ
    オードが構成され、該ダイオードの一端は書き込み情報
    設定線に接続されていることを特徴とする請求項7に記
    載の半導体メモリセル。
  9. 【請求項9】第1の領域の表面に設けられ、且つ、整流
    接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の領域
    を有し、該整流接合はショットキ接合又はISO型ヘテ
    ロ接合といった多数キャリア接合であり、該第6の領域
    と第1の領域とによってダイオードが構成され、該第6
    の領域は書き込み情報設定線の一部分と共通であること
    を特徴とする請求項7に記載の半導体メモリセル。
  10. 【請求項10】第1導電形を有する読み出し用の第1の
    トランジスタと、第2導電形を有する書き込み用の第2
    のトランジスタと、第1導電形を有する電流制御用の接
    合型トランジスタから成り、 (イ)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (ロ)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第2の領域、 (ハ)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、第2の
    領域とは離間して設けられた、第2導電形の半導体性の
    第3の領域、 (ニ)第3の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (ホ)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第5の領域、
    並びに、 (ヘ)第1の領域と第4の領域、及び、第2の領域と第
    3の領域を橋渡すごとくバリア層を介して設けられ、第
    1のトランジスタと第2のトランジスタとで共有された
    ゲート部、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域と第3の領域とで挟まれた第1の
    領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第3の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第3の領域の該表面領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第3の領域の部分
    から構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第3の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の部分から構成され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (D)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
    続され、 (E)第1の領域と第2の領域との間でダイオードが形
    成され、第1の領域は該ダイオードを介して書き込み情
    報設定線に接続され、 (F)第2の領域及び第5の領域は、書き込み情報設定
    線に接続され、 (G)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域を構成する第4の領域の部分は、所定の電位線に接続
    されていることを特徴とする半導体メモリセル。
  11. 【請求項11】第1の領域の表面領域に設けられ、且
    つ、整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第
    6の領域を有し、該第6の領域と第1の領域とによって
    ダイオードが構成され、該ダイオードの一端は書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    0に記載の半導体メモリセル。
  12. 【請求項12】第1の領域の表面に設けられ、且つ、整
    流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の領
    域を有し、該整流接合はショットキ接合又はISO型ヘ
    テロ接合といった多数キャリア接合であり、該第6の領
    域と第1の領域とによってダイオードが構成され、該第
    6の領域は書き込み情報設定線の一部分と共通であるこ
    とを特徴とする請求項10に記載の半導体メモリセル。
  13. 【請求項13】第5の領域は、書き込み情報設定線に接
    続される代わりに、第3の領域に接続されていることを
    特徴とする請求項10に記載の半導体メモリセル。
  14. 【請求項14】第1の領域の表面領域に設けられ、且
    つ、整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第
    6の領域を有し、該第6の領域と第1の領域とによって
    ダイオードが構成され、該ダイオードの一端は書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    3に記載の半導体メモリセル。
  15. 【請求項15】第1の領域の表面に設けられ、且つ、整
    流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の領
    域を有し、該整流接合はショットキ接合又はISO型ヘ
    テロ接合といった多数キャリア接合であり、該第6の領
    域と第1の領域とによってダイオードが構成され、該第
    6の領域は書き込み情報設定線の一部分と共通であるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の半導体メモリセル。
  16. 【請求項16】第1導電形を有する読み出し用の第1の
    トランジスタと、第2導電形を有する書き込み用の第2
    のトランジスタと、第1導電形を有する電流制御用の接
    合型トランジスタと、第2導電形を有する書き込み用の
    第3のトランジスタから成り、 (イ)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (ロ)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第2の領域、 (ハ)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、第2の
    領域とは離間して設けられた、第2導電形の半導体性の
    第3の領域、 (ニ)第3の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (ホ)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第5の領域、
    並びに、 (ヘ)第1の領域と第4の領域、第2の領域と第3の領
    域、及び、第3の領域と第5の領域を橋渡すごとくバリ
    ア層を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のト
    ランジスタと第3のトランジスタで共有されたゲート
    部、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域と第3の領域とで挟まれた第1の
    領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第3の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第3の領域の該表面領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)接合型トランジスタのゲート領域は、第5の
    領域、及び、該第5の領域と対向する第3の領域の部分
    から構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第3の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の部分から構成され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (D−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第3の領域の該表面領域から構成され、 (D−2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第5の領域から構成され、 (D−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域に相
    当する第4の領域の該表面領域から構成され、 (E)ゲート部は、メモリセル選択用の第1の配線に接
    続され、 (F)第1の領域と第2の領域との間でダイオードが形
    成され、第1の領域は該ダイオードを介して書き込み情
    報設定線に接続され、 (G)第2の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (H)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域を構成する第4の領域の部分は、所定の電位線に接続
    されていることを特徴とする半導体メモリセル。
  17. 【請求項17】第1の領域の表面領域に設けられ、且
    つ、整流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第
    6の領域を有し、該第6の領域と第1の領域とによって
    ダイオードが構成され、該ダイオードの一端は書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    6に記載の半導体メモリセル。
  18. 【請求項18】第1の領域の表面に設けられ、且つ、整
    流接合を形成して接する半導体性又は導電性の第6の領
    域を有し、該整流接合はショットキ接合又はISO型ヘ
    テロ接合といった多数キャリア接合であり、該第6の領
    域と第1の領域とによってダイオードが構成され、該第
    6の領域は書き込み情報設定線の一部分と共通であるこ
    とを特徴とする請求項16に記載の半導体メモリセル。
  19. 【請求項19】半導体メモリセルは第1導電形のウエル
    構造内に形成されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項18のいずれか1項に記載の半導体メモリセル。
  20. 【請求項20】半導体メモリセルは絶縁体上に形成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項18のいず
    れか1項に記載の半導体メモリセル。
  21. 【請求項21】少なくとも、第1導電形を有する読み出
    し用の第1のトランジスタと、第2導電形を有する書き
    込み用の第2のトランジスタと、第1導電形を有する電
    流制御用の接合型トランジスタから成り、 (イ)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (ロ)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第2の領域、 (ハ)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、第2の
    領域とは離間して設けられた、第2導電形の半導体性の
    第3の領域、 (ニ)第3の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (ホ)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する半導体性又は導電性の第5の領域、
    並びに、 (ヘ)少なくとも、第1の領域と第4の領域、及び、第
    2の領域と第3の領域を橋渡すごとくバリア層を介して
    設けられ、第1のトランジスタと第2のトランジスタと
    で共有されたゲート部、を有し、 (A−1)第4の領域の表面領域から構成された一方の
    ソース/ドレイン領域、 (A−2)第2の領域と第3の領域とで挟まれた第1の
    領域の表面領域から構成された他方のソース/ドレイン
    領域、及び、 (A−3)第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表
    面領域とで挟まれた第3の領域の表面領域から構成され
    たチャネル形成領域、を有する第1のトランジスタ、 (B−1)第2の領域から構成された一方のソース/ド
    レイン領域、 (B−2)第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第3の領域の該表面領域から構成された他方のソ
    ース/ドレイン領域、及び、 (B−3)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域を構成する第1の領域の該表面領域から構成され
    たチャネル形成領域、を有する第2のトランジスタ、 (C−1)第5の領域、及び、該第5の領域と対向する
    第3の領域の部分から構成されたゲート領域、 (C−2)第5の領域と第3の領域の該部分とで挟まれ
    た第4の領域の一部から構成されたチャネル領域、 (C−3)接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の部分から構成された
    一方のソース/ドレイン領域、及び、 (C−4)接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成された他方のソース
    /ドレイン領域、を有する接合型トランジスタ、のそれ
    ぞれから成る半導体メモリセルの製造方法であって、 (a)少なくとも第1の領域及び第3の領域の表面にバ
    リア層を形成した後、該バリア層上にゲート部を形成す
    る工程と、 (b)接合型トランジスタの対向するゲート領域の間の
    距離が最適化され、且つ、接合型トランジスタの対向す
    るそれぞれのゲート領域における不純物濃度とチャネル
    領域における不純物濃度とが最適化されるように、第3
    の領域、第4の領域及び第5の領域のそれぞれを、任意
    の順序でイオン注入法によって形成する工程、から成る
    ことを特徴とする半導体メモリセルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101448899B1 (ko) * 2007-06-12 2014-10-13 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 커패시터리스 메모리

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