JP2000349171A - 半導体メモリセル - Google Patents

半導体メモリセル

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JP2000349171A
JP2000349171A JP11158521A JP15852199A JP2000349171A JP 2000349171 A JP2000349171 A JP 2000349171A JP 11158521 A JP11158521 A JP 11158521A JP 15852199 A JP15852199 A JP 15852199A JP 2000349171 A JP2000349171 A JP 2000349171A
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Mikio Mukai
幹雄 向井
Toshio Kobayashi
敏夫 小林
Yutaka Hayashi
豊 林
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】情報保持時間を十分に長くとることを可能と
し、従来のDRAMのような大容量のキャパシタを必要
としない、半導体メモリセルを提供する。 【解決手段】半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレ
イン領域、チャネル形成領域CH1及びゲート領域G1
有する第1導電形の読み出し用の第1のトランジスタT
1、(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域
CH2及びゲート領域G2を有する第2導電形のスイッチ
用の第2のトランジスタTR2、(3)接合型トランジ
スタJF1、並びに、(3)補助キャパシタCから成
り、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域は、第2のトランジスタTR2のチャネル形成領
域CH2に相当し、且つ、接合型トランジスタJF1の一
方のソース/ドレイン領域に相当し、第2のトランジス
タTR2の一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラ
ンジスタTR1のチャネル形成領域CH1に相当し、且
つ、接合型トランジスタJF1の一方のゲート部に相当
し、補助キャパシタCは第1のトランジスタTR1のチ
ャネル形成領域CH1に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも2つの
トランジスタと接合型トランジスタと補助キャパシタ、
あるいは、少なくとも2つのトランジスタと接合型トラ
ンジスタとダイオードと補助キャパシタとから成る半導
体メモリセル、あるいは、これらを1つに融合した半導
体メモリセルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高集積の半導体メモリセルとし
て、図99の(A)に示すような、1つのトランジスタ
と1つのキャパシタで構成された1トランジスタメモリ
セルとも呼ばれるダイナミックメモリセルが使用されて
いる。このようなメモリセルにおいては、キャパシタに
蓄積された電荷は、ビット線に電圧変化が生じるような
電荷とする必要がある。ところが、メモリセルの平面寸
法の縮小化に伴い、平行平板状に形成されたキャパシタ
の大きさが小さくなり、その結果、メモリセルのキャパ
シタに電荷として蓄えられた情報を読み出したとき、か
かる情報が雑音に埋もれてしまうという問題、あるい
は、ビット線の浮遊容量がメモリセルの世代毎に大きく
なるために、ビット線に小さな電圧変化しか生じないと
いう問題が顕著になっている。この問題を解決する一手
段として、トレンチキャパシタセル構造(図99の
(B)参照)、あるいはスタックトキャパシタセル構造
を有するダイナミックメモリセルが提案されている。し
かしながら、トレンチ(溝)の深さやスタック(積層)
の高さには加工技術上の限界があるため、キャパシタの
容量にも限界がある。それ故、これらの構造を有するダ
イナミックメモリセルは、ディープ・サブミクロン・ル
ール以下の寸法領域では、キャパシタ用の高価な新規材
料を導入しない限り、限界に至ると言われている。
【0003】また、メモリセルを構成するトランジスタ
に関しても、ディープ・サブミクロン・ルール以下の平
面寸法では、耐圧劣化やパンチスルー等の問題が生じる
ため、規定電圧下でも電流リークが発生する虞が大き
い。それ故、メモリセルが微小化したとき、従来のトラ
ンジスタ構造では、メモリセルを正常に動作させること
が困難になる。
【0004】このようなキャパシタの限界を解決するた
めに、本出願人は、特願平5−246264号(特開平
7−99251号公報)にて、2つのトランジスタ、あ
るいは2つのトランジスタを1つに融合したトランジス
タから成る半導体メモリセルを提案した。尚、以下の従
来例の引用は、特開平7−99251号公報における表
記に従う。この特開平7−99251号公報の図15の
(A)及び(B)に開示された半導体メモリセルは、半
導体基板表面領域又は絶縁性基板上に形成された第1導
電形の第1の半導体領域SC1と、第1の半導体領域S
1の表面領域に設けられ且つ整流接合を形成して接す
る第1の導電性領域SC2と、第1の半導体領域SC1
表面領域に設けられ且つ第1の導電性領域SC2とは離
間して設けられた第2導電形の第2の半導体領域SC3
と、第2の半導体領域SC3の表面領域に設けられ且つ
整流接合を形成して接する第2の導電性領域SC4と、
第1の半導体領域SC1と第2の導電性領域SC4、及び
第1の導電性領域SC2と第2の半導体領域SC3を橋渡
すごとくバリア層を介して設けられた導電ゲートGから
成り、導電ゲートGは、メモリセル選択用の第1の配線
に接続され、第1の導電性領域SC2は、書き込み情報
設定線に接続され、第2の導電性領域SC4は、メモリ
セル選択用の第2の配線に接続されている。
【0005】そして、第1の半導体領域SC1(チャネ
ル形成領域Ch2に相当する)と、第1の導電性領域S
2及び第2の半導体領域SC3(これらの領域はソース
/ドレイン領域に相当する)と、導電ゲートGによっ
て、スイッチ用トランジスタTR 2が構成される。ま
た、第2の半導体領域SC3(チャネル形成領域Ch1
相当する)と、第1の半導体領域SC1及び第2の導電
性領域SC4(これらの領域はソース/ドレイン領域に
相当する)と、導電ゲートGによって、情報蓄積用トラ
ンジスタTR1が構成される。
【0006】この半導体メモリセルにおいては、情報の
書き込み時、スイッチ用トランジスタTR2が導通し、
その結果、情報は、情報蓄積用トランジスタTR1のチ
ャネル形成領域Ch1に電位あるいは電荷の形態で蓄積
される。情報の読み出し時、情報蓄積用トランジスタT
1においては、チャネル形成領域Ch1に蓄積された電
位あるいは電荷(情報)に依存して、導電ゲートGから
見た情報蓄積用トランジスタTR1のスレッショールド
値が変化する。従って、情報の読み出し時、適切に選定
された電位を導電ゲートGに印加することによって、情
報蓄積用トランジスタTR1の情報蓄積状態をチャネル
電流の大小(0も含めて)で判定することができる。こ
の情報蓄積用トランジスタTR1の動作状態を検出する
ことによって、情報の読み出しを行う。
【0007】即ち、情報の読み出し時、蓄積された情報
に依存して情報蓄積用トランジスタTR1はオン状態又
はオフ状態となる。第2の導電性領域SC4は、第2の
配線に接続されているので、蓄積された情報(”0”あ
るいは”1”)に依存して、情報蓄積用トランジスタT
1に電流が流れ、あるいは流れない。こうして、蓄積
された情報を情報蓄積用トランジスタTR1によって読
み出すことができる。
【0008】また、本出願人は、特願平9−25164
6号(特開平10−154757号公報)にて、読み出
し用のトランジスタTR1、スイッチ用のトランジスタ
TR2、及び、電流制御用の接合型トランジスタTR3
3つのトランジスタから構成された半導体メモリセルを
提案した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の特許公開公報に開示された半導体メモリセルにおいて
は、情報の保持領域が小さいため、情報保持時間が十分
には長くないといった問題がある。
【0010】従って、本発明の目的は、情報保持時間を
十分に長くとることを可能とし、トランジスタの動作が
安定しており、従来のDRAMのような大容量のキャパ
シタを必要とせず、情報の書き込み/読み出しを確実に
行うことができ、しかも、寸法を微小化することができ
る半導体メモリセル、あるいはロジック用の半導体メモ
リセル、更には、少なくとも2つのトランジスタと接合
型トランジスタと補助キャパシタ、あるいは、少なくと
も2つのトランジスタと接合型トランジスタとダイオー
ドと補助キャパシタから成る半導体メモリセル、あるい
は、これらを1つに融合した半導体メモリセルを提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
と容量結合したゲート領域を有する第1導電形の読み出
し用の第1のトランジスタ、(2)ソース/ドレイン領
域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース
/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形成領
域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲート領
域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトランジス
タ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲ
ート部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並び
に、(4)補助キャパシタ、から成り、第1のトランジ
スタの一方のソース/ドレイン領域は、第2のトランジ
スタのチャネル形成領域に相当し、且つ、接合型トラン
ジスタの一方のソース/ドレイン領域に相当し、第2の
トランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタのチャネル形成領域に相当し、且つ、接合
型トランジスタの一方のゲート部に相当し、補助キャパ
シタは、第1のトランジスタのチャネル形成領域に接続
されていることを特徴とする。
【0012】尚、「X」が「Y」に相当するとは、
「X」と「Y」とが共有されている構成、あるいは、
「X」と「Y」とが繋がっている構成を指す。例えば、
「第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は
第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し」と
は、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
と第2のトランジスタのチャネル形成領域とが共有され
ている構成、あるいは、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域と第2のトランジスタのチャネル形
成領域とが繋がっている構成を指す。以下における説明
においても同様である。
【0013】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタのゲート領域及び第
2のトランジスタのゲート領域はメモリセル選択用の第
1の配線(例えば、ワード線)に接続され、第1のトラ
ンジスタの他方のソース/ドレイン領域は第2の配線に
接続され、接合型トランジスタの他方のゲート部は第3
の配線に接続され、第1のトランジスタの一方のソース
/ドレイン領域は接合型トランジスタを介して第4の配
線に接続され、第2のトランジスタの他方のソース/ド
レイン領域は書き込み情報設定線に接続されている構成
とすることができる。尚、第2の配線をビット線とし、
第4の配線に所定の電位を加える構成、あるいは、第4
の配線をビット線とし、第2の配線に所定の電位を加え
る構成とすることが好ましい。書き込み情報設定線を、
図中、「WISL」で表す。
【0014】この場合、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、接合型トランジスタを介して第
4の配線に接続される代わりに、接合型トランジスタ及
びダイオードを介して書き込み情報設定線に接続されて
いる構成とすることができる。そして、第2の配線をビ
ット線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線をビ
ット線と兼用させ、第2の配線に所定の電位を加える構
成とすることが好ましい。尚、以下の説明において、ダ
イオードあるいは後述するpn接合ダイオードや多数キ
ャリア・ダイオードが設けられている場合には、第2の
配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設
定線をビット線と兼用させ、第2の配線に所定の電位を
加える構成とすることが好ましい。
【0015】あるいは又、この場合、接合型トランジス
タの他方のゲート部は、第3の配線に接続される代わり
に、書き込み情報設定線に接続されている構成とするこ
とができ、この場合にも、第1のトランジスタの一方の
ソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタを介して
第4の配線に接続される代わりに、接合型トランジスタ
及びダイオードを介して書き込み情報設定線に接続され
ている構成とすることができる。
【0016】あるいは又、この場合、第1のトランジス
タの一方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジス
タを介して第4の配線に接続される代わりに、接合型ト
ランジスタ及びダイオードを介して第3の配線に接続さ
れている構成とすることもできる。
【0017】あるいは又、この場合、接合型トランジス
タの他方のゲート部は、第3の配線に接続される代わり
に、接合型トランジスタの一方のゲート部に接続されて
いる構成とすることができ、この場合にも、第1のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域は、接合型トラ
ンジスタを介して第4の配線に接続される代わりに、接
合型トランジスタ及びダイオードを介して書き込み情報
設定線に接続されている構成とすることができる。
【0018】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレ
イン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該
ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形
成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲー
ト領域を有する第1導電形の読み出し用の第1のトラン
ジスタ、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレ
イン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離
間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル
形成領域と容量結合したゲート領域を有する第2導電形
のスイッチ用の第2のトランジスタ、(3)ソース/ド
レイン領域、チャネル領域及びゲート部を有する電流制
御用の接合型トランジスタ、並びに、(4)補助キャパ
シタ、から成り、第1のトランジスタの一方のソース/
ドレイン領域は、第2のトランジスタのチャネル形成領
域に相当し、第1のトランジスタの他方のソース/ドレ
イン領域は、接合型トランジスタの一方のソース/ドレ
イン領域に相当し、第2のトランジスタの一方のソース
/ドレイン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成
領域に相当し、且つ、接合型トランジスタの一方のゲー
ト部に相当し、補助キャパシタは、第1のトランジスタ
のチャネル形成領域に接続されていることを特徴とす
る。
【0019】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタのゲート領域及び第
2のトランジスタのゲート領域はメモリセル選択用の第
1の配線(例えば、ワード線)に接続され、第1のトラ
ンジスタの他方のソース/ドレイン領域は接合型トラン
ジスタを介して第2の配線に接続され、接合型トランジ
スタの他方のゲート部は第3の配線に接続され、第1の
トランジスタの一方のソース/ドレイン領域は第4の配
線に接続され、第2のトランジスタの他方のソース/ド
レイン領域は書き込み情報設定線に接続されている構成
とすることができる。尚、第2の配線をビット線とし、
第4の配線に所定の電位を加える構成、あるいは、第4
の配線をビット線とし、第2の配線に所定の電位を加え
る構成とすることが好ましい。
【0020】この場合、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、第4の配線に接続される代わり
に、ダイオードを介して書き込み情報設定線に接続され
ている構成とすることができる。
【0021】あるいは又、この場合、接合型トランジス
タの他方のゲート部は、第3の配線に接続される代わり
に、書き込み情報設定線に接続されている構成とするこ
とができ、この場合、第1のトランジスタの一方のソー
ス/ドレイン領域は、第4の配線に接続される代わり
に、ダイオードを介して書き込み情報設定線に接続され
ている構成とすることができる。
【0022】あるいは又、この場合、接合型トランジス
タの他方のゲート部は、第3の配線に接続される代わり
に、接合型トランジスタの一方のゲート部に接続されて
いる構成とすることができ、この場合にも、第1のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第4の配線
に接続される代わりに、ダイオードを介して書き込み情
報設定線に接続されている構成とすることができる。
【0023】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレ
イン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該
ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形
成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲー
ト領域を有する第1導電形の読み出し用の第1のトラン
ジスタ、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレ
イン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離
間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル
形成領域と容量結合したゲート領域を有する第2導電形
のスイッチ用の第2のトランジスタ、(3)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲ
ート領域を有する第2導電形の電流制御用の第3のトラ
ンジスタ、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域
及びゲート部を有する電流制御用の接合型トランジス
タ、並びに、(5)補助キャパシタ、から成り、第1の
トランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第2の
トランジスタのチャネル形成領域に相当し、第1のトラ
ンジスタの他方のソース/ドレイン領域は、接合型トラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域に相当し、第2
のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1
のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且つ、接
合型トランジスタの一方のゲート部に相当し、且つ、第
3のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域に相当
し、第3のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域
は、接合型トランジスタの他方のゲート部に相当し、補
助キャパシタは、第1のトランジスタのチャネル形成領
域に接続されていることを特徴とする。
【0024】本発明の第3の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタのゲート領域、第2
のトランジスタのゲート領域及び第3のトランジスタの
ゲート領域はメモリセル選択用の第1の配線(例えば、
ワード線)に接続され、第1のトランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域は接合型トランジスタを介して第2
の配線に接続され、第1のトランジスタの一方のソース
/ドレイン領域は第3の配線に接続され、第2のトラン
ジスタの他方のソース/ドレイン領域は書き込み情報設
定線に接続されている構成とすることができる。尚、第
2の配線をビット線とし、第3の配線に所定の電位を加
える構成、あるいは、第3の配線をビット線とし、第2
の配線に所定の電位を加える構成とすることが好まし
い。
【0025】この場合、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、第3の配線に接続される代わり
に、ダイオードを介して書き込み情報設定線に接続され
ている構成とすることができる。
【0026】上記の目的を達成するための本発明の第4
の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレ
イン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該
ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形
成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲー
ト領域を有する第1導電形の読み出し用の第1のトラン
ジスタ、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレ
イン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離
間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル
形成領域と容量結合したゲート領域を有する第2導電形
のスイッチ用の第2のトランジスタ、(3)ソース/ド
レイン領域、チャネル領域及びゲート部を有する電流制
御用の第1の接合型トランジスタ、(4)ソース/ドレ
イン領域、チャネル領域及びゲート部を有する電流制御
用の第2の接合型トランジスタ、並びに、(5)補助キ
ャパシタ、から成り、第1のトランジスタの一方のソー
ス/ドレイン領域は、第2のトランジスタのチャネル形
成領域に相当し、且つ、第1の接合型トランジスタの一
方のソース/ドレイン領域に相当し、第1のトランジス
タの他方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域に相当し、第2
のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1
のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且つ、第
1の接合型トランジスタの一方のゲート部に相当し、且
つ、第2の接合型トランジスタの一方のゲート部に相当
し、補助キャパシタは、第1のトランジスタのチャネル
形成領域に接続されていることを特徴とする。
【0027】本発明の第4の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタのゲート領域及び第
2のトランジスタのゲート領域はメモリセル選択用の第
1の配線(例えば、ワード線)に接続され、第1のトラ
ンジスタの他方のソース/ドレイン領域は第2の接合型
トランジスタを介して第2の配線に接続され、第2の接
合型トランジスタの他方のゲート部は第3の配線に接続
され、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域は第1の接合型トランジスタを介して第4の配線に接
続され、第1の接合型トランジスタの他方のゲート部は
書き込み情報設定線に接続され、第2のトランジスタの
他方のソース/ドレイン領域は書き込み情報設定線に接
続されている構成とすることができる。尚、第2の配線
をビット線とし、第4の配線に所定の電位を加える構
成、あるいは、第4の配線をビット線とし、第2の配線
に所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0028】この場合、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタを介
して第4の配線に接続される代わりに、第1の接合型ト
ランジスタ及びダイオードを介して書き込み情報設定線
に接続されている構成とすることができる。
【0029】あるいは又、この場合、第2の接合型トラ
ンジスタの他方のゲート部は、第3の配線に接続される
代わりに、第2の接合型トランジスタの一方のゲート部
に接続されている構成とすることができ、この場合、第
1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第
1の接合型トランジスタを介して第4の配線に接続され
る代わりに、第1の接合型トランジスタ及びダイオード
を介して書き込み情報設定線に接続されている構成とす
ることができる。
【0030】上記の目的を達成するための本発明の第5
の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレ
イン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該
ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形
成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲー
ト領域を有する第1導電形の読み出し用の第1のトラン
ジスタ、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレ
イン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離
間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル
形成領域と容量結合したゲート領域を有する第2導電形
のスイッチ用の第2のトランジスタ、(3)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域、及び、該チャネル形成領域と容量結合したゲ
ート領域を有する第2導電形の電流制御用の第3のトラ
ンジスタ、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域
及びゲート部を有する電流制御用の第1の接合型トラン
ジスタ、(5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及
びゲート部を有する電流制御用の第2の接合型トランジ
スタ、並びに、(6)補助キャパシタ、から成り、第1
のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第2
のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且つ、第
1の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域
に相当し、第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
ン領域は、第2の接合型トランジスタの一方のソース/
ドレイン領域に相当し、第2のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、第1のトランジスタのチャネル
形成領域に相当し、且つ、第1の接合型トランジスタの
一方のゲート部に相当し、且つ、第2の接合型トランジ
スタの一方のゲート部に相当し、且つ、第3のトランジ
スタの一方のソース/ドレイン領域に相当し、第3のト
ランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、第2の接
合型トランジスタの他方のゲート部に相当し、補助キャ
パシタは、第1のトランジスタのチャネル形成領域に接
続されていることを特徴とする。
【0031】本発明の第5の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1のトランジスタのゲート領域、第2
のトランジスタのゲート領域及び第3のトランジスタの
ゲート領域はメモリセル選択用の第1の配線(例えば、
ワード線)に接続され、第1のトランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域は第2の接合型トランジスタを介し
て第2の配線に接続され、第1のトランジスタの一方の
ソース/ドレイン領域は第1の接合型トランジスタを介
して第3の配線に接続され、第2のトランジスタの他方
のソース/ドレイン領域は書き込み情報設定線に接続さ
れ、第1の接合型トランジスタの他方のゲート部は書き
込み情報設定線に接続されている構成とすることができ
る。尚、第2の配線をビット線とし、第3の配線に所定
の電位を加える構成、あるいは、第3の配線をビット線
とし、第2の配線に所定の電位を加える構成とすること
が好ましい。
【0032】この場合、第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタを介
して第3の配線に接続される代わりに、第1の接合型ト
ランジスタ及びダイオードを介して書き込み情報設定線
に接続されている構成とすることもできる。
【0033】本発明の第1の態様、第2の態様若しくは
第4の態様に係る半導体メモリセルにおいては、第1の
トランジスタのゲート領域と第2のトランジスタのゲー
ト領域とを個別に設けてもよいが、半導体メモリセルの
大きさを小さくするために、第1のトランジスタと第2
のトランジスタとはゲート領域を共有している構成とす
ることが好ましい。また、本発明の第3の態様若しくは
第5の態様に係る半導体メモリセルにおいては、第1の
トランジスタのゲート領域と第2のトランジスタのゲー
ト領域と第3のトランジスタのゲート領域とを個別に設
けてもよいが、半導体メモリセルの大きさを小さくする
ために、第1のトランジスタと第2のトランジスタと第
3のトランジスタはゲート領域を共有している構成とす
ることが好ましい。
【0034】上記の目的を達成するための本発明の第6
の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレ
イン領域、チャネル形成領域、及びゲート領域を有する
第1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)
ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及びゲート
領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトランジ
スタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及び
ゲート部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並
びに、(4)補助キャパシタ、から成り、(a)第2導
電形を有する半導体性の第1の領域、(b)第1の領域
の表面領域に設けられた、第1導電形を有する半導体性
の第2の領域、(c)第2の領域の表面領域に設けら
れ、且つ、整流接合を形成して接する第3の領域、
(d)第1の領域の表面領域に第2の領域と離間して設
けられ、且つ、整流接合を形成して接する第4の領域、
並びに、(e)第2の領域の表面領域に第3の領域と離
間して設けられ、且つ、第2の領域と整流接合を形成し
て接する第5の領域、を有する。
【0035】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第2の領域の表面領域
の一部から構成され、(A−2)第1のトランジスタの
他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域から構成さ
れ、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域
は、第2の領域の表面領域の該一部と第4の領域とで挟
まれた第1の領域の表面領域の一部から構成され、(A
−4)第1のトランジスタのゲート領域は、第1のトラ
ンジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介して設
けられており、(B−1)第2のトランジスタの一方の
ソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域の他の
部分から構成され、(B−2)第2のトランジスタの他
方のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成さ
れ、(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域
は、第1の領域の表面領域の該他の部分と第3の領域と
で挟まれた第2の領域の表面領域の他の部分から構成さ
れ、(B−4)第2のトランジスタのゲート領域は、第
2のトランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を
介して設けられており、(C−1)接合型トランジスタ
のゲート部は、第5の領域、及び、該第5の領域と対向
する第1の領域の部分から構成され、(C−2)接合型
トランジスタのチャネル領域は、第5の領域と第1の領
域の該部分とで挟まれた第2の領域の一部から構成さ
れ、(C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ド
レイン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一
端から延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース
/ドレイン領域を構成する第2の領域の表面領域の該一
部から構成され、(C−4)接合型トランジスタの他方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタのチャ
ネル領域の他端から延びる第2の領域の部分から構成さ
れ、(D)補助キャパシタは、第1の領域に接続され、
(E)第1のトランジスタのゲート領域及び第2のトラ
ンジスタのゲート領域は、メモリセル選択用の第1の配
線(例えば、ワード線)に接続され、(F)第3の領域
は、書き込み情報設定線に接続され、(G)第4の領域
は、第2の配線に接続され、(H)第5の領域は、第3
の配線に接続されていることを特徴とする。尚、第2の
領域を第4の配線に接続し、第2の配線をビット線と
し、第4の配線に所定の電位を加える構成、あるいは、
第4の配線をビット線とし、第2の配線に所定の電位を
加える構成とすることが好ましい。
【0036】本発明の第6の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第2の領域と第3の領域との間でダイオ
ードが形成され、第2の領域は、第3の領域を介して書
き込み情報設定線に接続されている構成とすることがで
きる。尚、このダイオードからの注入キャリアが半導体
メモリセルをラッチアップさせる可能性が存在する場合
には、第2の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
成して接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイオ
ード構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・ダ
イオード(多数キャリアが流れるショットキ・ダイオー
ドやヘテロ接合ダイオードを意味する。以下においても
同様である。)が構成され、第2の領域は、該ダイオー
ド構成領域を介して書き込み情報設定線に接続されてい
る構成とすることが好ましい。ここで、このダイオード
構成領域は書き込み情報設定線の一部分と共通である構
造(言い換えれば、ダイオード構成領域と書き込み情報
設定線の一部分とが共通に形成された構造)とすること
もできる。
【0037】あるいは又、本発明の第6の態様に係る半
導体メモリセルにおいては、第2の領域の表面領域に設
けられ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域
を更に有し、該ダイオード構成領域と第2の領域とによ
ってダイオードが構成され、第2の領域は、該ダイオー
ド構成領域を介して第3の配線に接続されている構成と
することができる。
【0038】あるいは又、本発明の第6の態様に係る半
導体メモリセルにおいては、第5の領域は、第3の配線
に接続される代わりに、第1の領域に接続されている構
成とすることもできる。この場合にも、第2の領域と第
3の領域との間でダイオードが形成され、第2の領域
は、第3の領域を介して書き込み情報設定線に接続され
ている構成、若しくは、第2の領域の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域を更
に有し、該ダイオード構成領域と第2の領域とによって
多数キャリア・ダイオードが構成され、第2の領域は、
該ダイオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接
続されている構成とすることができる。
【0039】あるいは又、第5の領域は、第3の配線に
接続される代わりに、書き込み情報設定線に接続されて
いる構成とすることができる。この場合にも、第2の領
域と第3の領域との間でダイオードが形成され、第2の
領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線に接続
されている構成、あるいは又、第2の領域の表面領域に
設けられ、整流接合を形成して接するダイオード構成領
域を更に有し、該ダイオード構成領域と第2の領域とに
よって多数キャリア・ダイオードが構成され、第2の領
域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み情報設定
線に接続されている構成とすることができる。
【0040】上記の目的を達成するための本発明の第7
の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレ
イン領域、チャネル形成領域、及びゲート領域を有する
第1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)
ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及びゲート
領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトランジ
スタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及び
ゲート部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並
びに、(4)補助キャパシタ、から成り、(a)第1導
電形を有する半導体性の第1の領域、(b)第1の領域
と接し、第2導電形を有する半導体性の第2の領域、
(c)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
合を形成して接する第3の領域、(d)第2の領域の表
面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接する第
4の領域、並びに、(e)第1の領域と第4の領域、及
び、第2の領域と第3の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介
して設けられ、第1のトランジスタと第2のトランジス
タとで共有されたゲート領域、を有する。
【0041】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域から構成され、
(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
第1の領域の該表面領域と第4の領域とで挟まれた第2
の領域の表面領域から構成され、(B−1)第2のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラ
ンジスタのチャネル形成領域を構成する第2の領域の該
表面領域から構成され、(B−2)第2のトランジスタ
の他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成
され、(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領
域は、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域の該表面領域から構成され、
(C−1)接合型トランジスタのゲート部は、第3の領
域、及び、該第3の領域と対向する第2の領域の部分か
ら構成され、(C−2)接合型トランジスタのチャネル
領域は、第3の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた
第1の領域の一部から構成され、(C−3)接合型トラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域は、接合型トラ
ンジスタのチャネル領域の一端から延び、且つ、第1の
トランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構成する
第1の領域の該表面領域から構成され、(C−4)接合
型トランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、接合
型トランジスタのチャネル領域の他端から延びる第1の
領域の部分から構成され、(D)補助キャパシタは、第
2の領域に接続され、(E)ゲート領域は、メモリセル
選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、
(G)第4の領域は、第2の配線に接続されていること
を特徴とする。尚、第1の領域を第3の配線に接続し、
第2の配線をビット線とし、第3の配線に所定の電位を
加える構成、あるいは、第3の配線をビット線とし、第
2の配線に所定の電位を加える構成とすることが好まし
い。
【0042】本発明の第7の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイオ
ードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して書
き込み情報設定線に接続されている構成、あるいは又、
第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形成して
接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイオード構
成領域と第1の領域とによって多数キャリア・ダイオー
ドが構成され、第1の領域は、該ダイオード構成領域を
介して書き込み情報設定線に接続されている構成とする
ことができる。
【0043】上記の目的を達成するための本発明の第8
の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレ
イン領域、チャネル形成領域、及びゲート領域を有する
第1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)
ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及びゲート
領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトランジ
スタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及び
ゲート部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並
びに、(4)補助キャパシタ、から成り、(a)第2導
電形を有する半導体性の第1の領域、(b)第1の領域
の表面領域に設けられた、第1導電形を有する半導体性
の第2の領域、(c)第2の領域の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接する第3の領域、(d)第1
の領域の表面領域に第2の領域と離間して設けられた、
第1導電形を有する半導体性の第4の領域、並びに、
(e)第4の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
成して接する第5の領域、を有する。
【0044】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第2の領域の表面領域
の一部から構成され、(A−2)第1のトランジスタの
他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域から構成さ
れ、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域
は、第2の領域の表面領域の該一部と第4の領域の該表
面領域とで挟まれた第1の領域の表面領域の一部から構
成され、(A−4)第1のトランジスタのゲート領域
は、第1のトランジスタのチャネル形成領域の上方に絶
縁膜を介して設けられており、(B−1)第2のトラン
ジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の
表面領域の他の部分から構成され、(B−2)第2のト
ランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、第3の領
域から構成され、(B−3)第2のトランジスタのチャ
ネル形成領域は、第1の領域の表面領域の該他の部分と
第3の領域とで挟まれた第2の領域の表面領域の他の部
分から構成され、(B−4)第2のトランジスタのゲー
ト領域は、第2のトランジスタのチャネル形成領域の上
方に絶縁膜を介して設けられており、(C−1)接合型
トランジスタのゲート部は、第5の領域、及び、該第5
の領域と対向する第1の領域の部分から構成され、(C
−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5の領
域と第1の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の一部
から構成され、(C−3)接合型トランジスタの一方の
ソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタのチャネ
ル領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他
方のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域の該表
面領域から構成され、(C−4)接合型トランジスタの
他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタの
チャネル領域の他端から延びる第4の領域の部分から構
成され、(D)補助キャパシタは、第1の領域に接続さ
れ、(E)第1のトランジスタのゲート領域及び第2の
トランジスタのゲート領域は、メモリセル選択用の第1
の配線(例えば、ワード線)に接続され、(F)第3の
領域は、書き込み情報設定線に接続され、(G)第4の
領域は、第2の配線に接続され、(H)第5の領域は、
第3の配線に接続されていることを特徴とする。尚、第
2の領域を第4の配線に接続し、第2の配線をビット線
とし、第4の配線に所定の電位を加える構成、あるい
は、第4の配線をビット線とし、第2の配線に所定の電
位を加える構成とすることが好ましい。
【0045】本発明の第8の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第2の領域と第3の領域との間でダイオ
ードが形成され、第2の領域は、第3の領域を介して書
き込み情報設定線に接続されている構成、あるいは又、
第2の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形成して
接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイオード構
成領域と第2の領域とによって多数キャリア・ダイオー
ドが構成され、第2の領域は、該ダイオード構成領域を
介して書き込み情報設定線に接続されている構成とする
ことができる。
【0046】あるいは又、本発明の第8の態様に係る半
導体メモリセルにおいては、第5の領域は、第3の配線
に接続される代わりに、書き込み情報設定線に接続され
ている構成とすることができ、この場合、第2の領域と
第3の領域との間でダイオードが形成され、第2の領域
は、第3の領域を介して書き込み情報設定線に接続され
ている構成、若しくは、第2の領域の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域を更
に有し、該ダイオード構成領域と第2の領域とによって
多数キャリア・ダイオードが構成され、第2の領域は、
該ダイオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接
続されている構成とすることができる。
【0047】あるいは又、本発明の第8の態様に係る半
導体メモリセルにおいては、第5の領域は、第3の配線
に接続される代わりに、第1の領域に接続されている構
成とすることができ、この場合、第2の領域と第3の領
域との間でダイオードが形成され、第2の領域は、第3
の領域を介して書き込み情報設定線に接続されている構
成、若しくは、第2の領域の表面領域に設けられ、整流
接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、
該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
リア・ダイオードが構成され、第2の領域は、該ダイオ
ード構成領域を介して書き込み情報設定線に接続されて
いる構成とすることができる。
【0048】上記の目的を達成するための本発明の第9
の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレ
イン領域、チャネル形成領域、及びゲート領域を有する
第1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)
ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及びゲート
領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトランジ
スタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及び
ゲート部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並
びに、(4)補助キャパシタ、から成り、(a)第1導
電形を有する半導体性の第1の領域、(b)第1の領域
と接し、第2導電形を有する半導体性の第2の領域、
(c)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
合を形成して接する第3の領域、(d)第2の領域の表
面領域に設けられた、第1導電形を有する半導体性の第
4の領域、(e)第4の領域の表面領域に設けられ、且
つ、整流接合を形成して接する第5の領域、並びに、
(f)第1の領域と第4の領域、及び、第2の領域と第
3の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1
のトランジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲ
ート領域、を有する。
【0049】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域から構成され、
(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
第1の領域の該表面領域と第4の領域とで挟まれた第2
の領域の表面領域から構成され、(B−1)第2のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラ
ンジスタのチャネル形成領域を構成する第2の領域の該
表面領域から構成され、(B−2)第2のトランジスタ
の他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成
され、(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領
域は、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域の該表面領域から構成され、
(C−1)接合型トランジスタのゲート部は、第5の領
域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部分か
ら構成され、(C−2)接合型トランジスタのチャネル
領域は、第5の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた
第4の領域の一部から構成され、(C−3)接合型トラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域は、接合型トラ
ンジスタのチャネル領域の一端から延び、且つ、第1の
トランジスタの他方のソース/ドレイン領域を構成する
第4の領域の該表面領域から構成され、(C−4)接合
型トランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、接合
型トランジスタのチャネル領域の他端から延びる第4の
領域の部分から構成され、(D)補助キャパシタは、第
2の領域に接続され、(E)ゲート領域は、メモリセル
選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、
(G)第4の領域は、第2の配線に接続され、(H)第
5の領域は、第3の配線に接続されていることを特徴と
する。尚、第1の領域を第4の配線に接続し、第2の配
線をビット線とし、第4の配線に所定の電位を加える構
成、あるいは、第4の配線をビット線とし、第2の配線
に所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0050】本発明の第9の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイオ
ードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して書
き込み情報設定線に接続されている構成、若しくは、第
1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接
するダイオード構成領域を更に有し、該ダイオード構成
領域と第1の領域とによって多数キャリア・ダイオード
が構成され、第1の領域は、該ダイオード構成領域を介
して書き込み情報設定線に接続されている構成とするこ
とができる。
【0051】あるいは又、本発明の第9の態様に係る半
導体メモリセルにおいては、第5の領域は、第3の配線
に接続される代わりに、書き込み情報設定線に接続され
ている構成とすることができ、この場合にも、第1の領
域と第3の領域との間でダイオードが形成され、第1の
領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線に接続
されている構成、若しくは、第1の領域の表面領域に設
けられ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域
を更に有し、該ダイオード構成領域と第1の領域とによ
って多数キャリア・ダイオードが構成され、第1の領域
は、該ダイオード構成領域を介して書き込み情報設定線
に接続されている構成とすることができる。
【0052】あるいは又、本発明の第9の態様に係る半
導体メモリセルにおいては、第5の領域は、第3の配線
に接続される代わりに、第2の領域に接続されている構
成とすることができ、この場合にも、第1の領域と第3
の領域との間でダイオードが形成され、第1の領域は、
第3の領域を介して書き込み情報設定線に接続されてい
る構成、若しくは、第1の領域の表面領域に設けられ、
整流接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有
し、該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数
キャリア・ダイオードが構成され、第1の領域は、該ダ
イオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接続さ
れている構成とすることができる。
【0053】上記の目的を達成するための本発明の第1
0の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ド
レイン領域、チャネル形成領域、及びゲート領域を有す
る第1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、
(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
ゲート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
ランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル形
成領域、及びゲート領域を有する第2導電形の電流制御
用の第3のトランジスタ、(4)ソース/ドレイン領
域、チャネル領域及びゲート部を有する電流制御用の接
合型トランジスタ、並びに、(5)補助キャパシタ、か
ら成り、(a)第1導電形を有する半導体性の第1の領
域、(b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導
体性の第2の領域、(c)第1の領域の表面領域に設け
られ、整流接合を形成して接する第3の領域、(d)第
2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形を有する
半導体性の第4の領域、(e)第4の領域の表面領域に
設けられ、整流接合を形成して接する第5の領域、並び
に、(f)第1の領域と第4の領域、第2の領域と第3
の領域、及び、第2の領域と第5の領域を橋渡すごとく
絶縁膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第2の
トランジスタと第3のトランジスタとで共有されたゲー
ト領域、を有する。
【0054】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域の表面領域から構
成され、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成
領域は、第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面
領域とで挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、
(B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、(B
−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領
域は、第3の領域から構成され、(B−3)第2のトラ
ンジスタのチャネル形成領域は、第1の領域の該表面領
域から構成され、(C−1)第3のトランジスタの一方
のソース/ドレイン領域は、第2の領域の該表面領域か
ら構成され、(C−2)第3のトランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域は、第5の領域から構成され、(C
−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、第4
の領域の該表面領域から構成され、(D−1)接合型ト
ランジスタのゲート部は、第5の領域、及び、該第5の
領域と対向する第2の領域の部分から構成され、(D−
2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5の領域
と第2の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の一部か
ら構成され、(D−3)接合型トランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、接合型トランジスタのチャネル
領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他方
のソース/ドレイン領域を構成し、そして、第3のトラ
ンジスタのチャネル形成領域を構成する第4の領域の該
表面領域から構成され、(D−4)接合型トランジスタ
の他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタ
のチャネル領域の他端から延びる第4の領域の部分から
構成され、(E)補助キャパシタは、第2の領域に接続
され、(F)ゲート領域は、メモリセル選択用の第1の
配線(例えば、ワード線)に接続され、(G)第3の領
域は、書き込み情報設定線に接続され、(H)第4の領
域は、第2の配線に接続されていることを特徴とする。
尚、第1の領域を第3の配線に接続し、第2の配線をビ
ット線とし、第3の配線に所定の電位を加える構成、あ
るいは、第3の配線をビット線とし、第2の配線に所定
の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0055】本発明の第10の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成、若しくは、
第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形成して
接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイオード構
成領域と第1の領域とによって多数キャリア・ダイオー
ドが構成され、第1の領域は、該ダイオード構成領域を
介して書き込み情報設定線に接続されている構成とする
ことが好ましい。
【0056】上記の目的を達成するための本発明の第1
1の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ド
レイン領域、チャネル形成領域、及びゲート領域を有す
る第1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、
(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
ゲート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
ランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領
域及びゲート部を有する電流制御用の第1の接合型トラ
ンジスタ、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域
及びゲート部を有する電流制御用の第2の接合型トラン
ジスタ、並びに、(5)補助キャパシタ、から成り、
(a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、
(b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
の第2の領域、(c)第1の領域の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接する第3の領域、(d)第2
の領域の表面領域に設けられた、第1導電形を有する半
導体性の第4の領域、(e)第4の領域の表面領域に設
けられ、整流接合を形成して接する第5の領域、並び
に、(f)第1の領域と第4の領域、及び、第2の領域
と第3の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、
第1のトランジスタと第2のトランジスタとで共有され
たゲート領域、を有する。
【0057】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域の表面領域から構
成され、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成
領域は、第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面
領域とで挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、
(B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、(B
−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領
域は、第3の領域から構成され、(B−3)第2のトラ
ンジスタのチャネル形成領域は、第1の領域の該表面領
域から構成され、(C−1)第1の接合型トランジスタ
のゲート部は、第3の領域、及び、該第3の領域と対向
する第2の領域の部分から構成され、(C−2)第1の
接合型トランジスタのチャネル領域は、第2の領域と第
3の領域の該部分とで挟まれた第1の領域の一部から構
成され、(C−3)第1の接合型トランジスタの一方の
ソース/ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタの
チャネル領域の一端から延び、且つ、第1のトランジス
タの一方のソース/ドレイン領域を構成する第1の領域
の該表面領域から構成され、(C−4)第1の接合型ト
ランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、第1の接
合型トランジスタのチャネル領域の他端から延びる第1
の領域の部分から構成され、(D−1)第2の接合型ト
ランジスタのゲート部は、第5の領域、及び、該第5の
領域と対向する第2の領域の部分から構成され、(D−
2)第2の接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
一部から構成され、(D−3)第2の接合型トランジス
タの一方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トラ
ンジスタのチャネル領域の一端から延び、且つ、第1の
トランジスタの他方のソース/ドレイン領域を構成する
第4の領域の該表面領域から構成され、(D−4)第2
の接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領域
は、第2の接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
ら延びる第4の領域の部分から構成され、(E)補助キ
ャパシタは、第2の領域に接続され、(F)ゲート領域
は、メモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワード
線)に接続され、(G)第3の領域は、書き込み情報設
定線に接続され、(H)第4の領域は、第2の配線に接
続され、(I)第5の領域は、第3の配線に接続されて
いることを特徴とする。尚、第1の領域を第4の配線に
接続し、第2の配線をビット線とし、第4の配線に所定
の電位を加える構成、あるいは、第3の配線をビット線
とし、第2の配線に所定の電位を加える構成とすること
が好ましい。
【0058】本発明の第11の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成、若しくは、
第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形成して
接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイオード構
成領域と第1の領域とによって多数キャリア・ダイオー
ドが構成され、第1の領域は、該ダイオード構成領域を
介して書き込み情報設定線に接続されている構成とする
ことができる。
【0059】あるいは又、本発明の第11の態様に係る
半導体メモリセルにおいては、第5の領域は、第3の配
線に接続される代わりに、第2の領域に接続されている
こと構成とすることができ、この場合、第1の領域と第
3の領域との間でダイオードが形成され、第1の領域
は、第3の領域を介して書き込み情報設定線に接続され
ている構成、若しくは、第1の領域の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域を更
に有し、該ダイオード構成領域と第1の領域とによって
多数キャリア・ダイオードが構成され、第1の領域は、
該ダイオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接
続されている構成とすることができる。
【0060】上記の目的を達成するための本発明の第1
2の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ド
レイン領域、チャネル形成領域、及びゲート領域を有す
る第1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、
(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
ゲート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
ランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル形
成領域、及びゲート領域を有する第2導電形の電流制御
用の第3のトランジスタ、(4)ソース/ドレイン領
域、チャネル領域及びゲート部を有する電流制御用の第
1の接合型トランジスタ、(5)ソース/ドレイン領
域、チャネル領域及びゲート部を有する電流制御用の第
2の接合型トランジスタ、並びに、(6)補助キャパシ
タ、から成り、(a)第1導電形を有する半導体性の第
1の領域、(b)第1の領域と接し、第2導電形を有す
る半導体性の第2の領域、(c)第1の領域の表面領域
に設けられ、整流接合を形成して接する第3の領域、
(d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
を有する半導体性の第4の領域、(e)第4の領域の表
面領域に設けられ、整流接合を形成して接する第5の領
域、並びに、(f)第1の領域と第4の領域、第2の領
域と第3の領域、及び、第2の領域と第5の領域を橋渡
すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1のトランジスタ
と第2のトランジスタと第3のトランジスタとで共有さ
れたゲート領域、を有する。
【0061】そして、(A−1)第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、第1の領域の表面領域
から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域は、第4の領域の表面領域から構
成され、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成
領域は、第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面
領域とで挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、
(B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、(B
−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領
域は、第3の領域から構成され、(B−3)第2のトラ
ンジスタのチャネル形成領域は、第1の領域の該表面領
域から構成され、(C−1)第3のトランジスタの一方
のソース/ドレイン領域は、第2の領域の該表面領域か
ら構成され、(C−2)第3のトランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域は、第5の領域から構成され、(C
−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、第4
の領域の該表面領域から構成され、(D−1)第1の接
合型トランジスタのゲート部は、第3の領域、及び、該
第3の領域と対向する第2の領域の部分から構成され、
(D−2)第1の接合型トランジスタのチャネル領域
は、第2の領域と第3の領域の該部分とで挟まれた第1
の領域の一部から構成され、(D−3)第1の接合型ト
ランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第1の接
合型トランジスタのチャネル領域の一端から延び、且
つ、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
を構成する第1の領域の該表面領域から構成され、(D
−4)第1の接合型トランジスタの他方のソース/ドレ
イン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル領域
の他端から延びる第1の領域の部分から構成され、(E
−1)第2の接合型トランジスタのゲート部は、第5の
領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部分
から構成され、(E−2)第2の接合型トランジスタの
チャネル領域は、第5の領域と第2の領域の該部分とで
挟まれた第4の領域の一部から構成され、(E−3)第
2の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域
は、第2の接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
レイン領域を構成し、そして、第3のトランジスタのチ
ャネル形成領域を構成する第4の領域の該表面領域から
構成され、(E−4)第2の接合型トランジスタの他方
のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタ
のチャネル領域の他端から延びる第4の領域の部分から
構成され、(F)補助キャパシタは、第2の領域に接続
され、(G)ゲート領域は、メモリセル選択用の第1の
配線(例えば、ワード線)に接続され、(H)第3の領
域は、書き込み情報設定線に接続され、(I)第4の領
域は、第2の配線に接続されていることを特徴とする。
尚、第1の領域を第3の配線に接続し、第2の配線をビ
ット線とし、第3の配線に所定の電位を加える構成、あ
るいは、第3の配線をビット線とし、第2の配線に所定
の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0062】本発明の第12の態様に係る半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域と第3の領域との間でダイ
オードが形成され、第1の領域は、第3の領域を介して
書き込み情報設定線に接続されている構成、若しくは、
第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形成して
接するダイオード構成領域を更に有し、該ダイオード構
成領域と第1の領域とによって多数キャリア・ダイオー
ドが構成され、第1の領域は、該ダイオード構成領域を
介して書き込み情報設定線に接続されている構成とする
ことが好ましい。
【0063】本発明の第6〜第12の態様に係る半導体
メモリセルにおいては、第1のトランジスタのチャネル
形成領域を構成する領域の下に、第1導電形の高濃度不
純物含有層が設けられていることが、第1のトランジス
タのチャネル形成領域に蓄積される電位あるいは電荷の
増加を図ることができる面から好ましい。また、本発明
の第6〜第12の態様に係る半導体メモリセルにおいて
は、各領域の配置にも依存するが、第1のトランジスタ
の一方のソース/ドレイン領域を構成する領域の下に、
第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域と接
続された配線として機能する第1導電形の高濃度不純物
含有層を設ければ、配線構造の簡素化を図ることができ
る。
【0064】本発明の半導体メモリセルにおける接合型
トランジスタ(JFET)、第1の接合型トランジス
タ、第2の接合型トランジスタは、 これらの接合型トランジスタのそれぞれの対向する
ゲート部の間の距離(チャネル領域の厚さ)を最適化
し、且つ、 これらの接合型トランジスタのそれぞれの対向する
それぞれのゲート部における不純物濃度と、接合型トラ
ンジスタのチャネル領域における不純物濃度とを最適化
することによって、形成することができる。尚、ゲート
部の間の距離(チャネル領域の厚さ)、並びにゲート部
及びチャネル領域における不純物濃度の最適化を図らな
い場合、空乏層が広がらず、接合型トランジスタのオン
/オフ動作を得ることができない。これらの最適化は、
コンピュータシミュレーションや実験によって行う必要
がある。
【0065】本発明の半導体メモリセルを、半導体基板
表面領域、半導体基板上に設けられた絶縁層の上、半導
体基板に設けられたウエル構造内、あるいは絶縁体や絶
縁層上に形成することができるが、α線粒子や中性子に
よって誘起されるソフト・エラーの発生を防止する観点
から、半導体メモリセルは、ウエル構造内に形成され、
あるいは又、絶縁体や絶縁層上に形成され、あるいは
又、所謂SOI構造やTFT構造を有することが好まし
い。尚、絶縁体や絶縁層は半導体基板上のみならず、ガ
ラス基板や石英基板の上に形成されていてもよい。
【0066】チャネル形成領域あるいはチャネル領域
は、従来の方法に基づき、シリコン、シリコン−ゲルマ
ニウム(Si−Ge)あるいはGaAs等から形成する
ことができる。第1のトランジスタ、第2のトランジス
タあるいは第3のトランジスタのゲート領域は、従来の
方法により、金属、不純物が添加又はドープされたシリ
コン、アモルファスシリコンあるいはポリシリコン、シ
リサイド、高濃度に不純物を添加したGaAs等から形
成することができる。絶縁膜は、従来の方法により、S
iO2、SiN、Al23、GaAlAs等から形成す
ることができる。各領域は、要求される特性や構造に応
じ、従来の方法により、不純物が添加されたシリコン、
アモルファスシリコンあるいはポリシリコン、シリサイ
ド、シリサイド層と半導体層の2層構造、シリコン−ゲ
ルマニウム(Si−Ge)、高濃度に不純物が添加され
たGaAs等から形成することができる。
【0067】尚、本発明の第6〜第12の態様に係る半
導体メモリセルにおいては、半導体性又は導電性の領域
は、シリサイドや金属、金属化合物から構成されていて
もよいが、半導体から構成されていることが好ましい。
更には、多数キャリア・ダイオードを構成するダイオー
ド構成領域を設ける場合には、このダイオード構成領域
は、半導体から構成されていてもよく、あるいは又、シ
リサイドや金属、金属化合物から構成されていてもよ
い。更には、後者の場合、ダイオード構成領域がその表
面領域に形成される領域を半導体から構成することが好
ましい。
【0068】第3の領域が書き込み情報設定線に接続さ
れた構造には、第3の領域が書き込み情報設定線の一部
分と共通である構造(言い換えれば、第3の領域と書き
込み情報設定線の一部分とが共通に形成された構造)も
含まれる。また、第4の領域が第2の配線に接続された
構造には、第4の領域が第2の配線の一部分と共通であ
る構造(言い換えれば、第4の領域と第2の配線の一部
分とが共通に形成された構造)も含まれる。
【0069】先に説明したように、第3の領域が第2の
領域あるいは第1の領域とは逆の導電形を有する半導体
性の領域から構成されている場合、ダイオードはpn接
合ダイオードであり、かかるpn接合ダイオードは、p
n接合ダイオードを構成する各領域の不純物濃度を適切
な値とすることによって形成することができる。ところ
で、pn接合ダイオードを形成する各領域における電位
設定、あるいは、各領域の不純物濃度関係の設計が不適
切であると、このpn接合ダイオードからの注入キャリ
アが半導体メモリセルをラッチアップさせる可能性があ
る。
【0070】このような場合には、上述のとおり、整流
接合を形成して接するダイオード構成領域を第2の領域
あるいは第1の領域の表面領域に設け、該ダイオード構
成領域と第2の領域あるいは第1の領域とによって多数
キャリア・ダイオードが構成され、第2の領域あるいは
第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
情報設定線に接続されている構成とすることが好まし
い。尚、ダイオード構成領域を構成する材料を、第2の
領域あるいは第1の領域の多数キャリアに基づき動作
し、しかも、接合部に順方向バイアスが印加されたとき
にも多数キャリアを注入しないショットキ接合あるいは
ISO型ヘテロ接合を形成する材料とすることが好まし
い。即ち、整流接合を、ショットキ接合又はISO型ヘ
テロ接合といった多数キャリア接合とすることが好まし
い。ここで、ISO型ヘテロ接合とは、同じ導電形を有
し、しかも異種の2種類の半導体性の領域間に形成され
るヘテロ接合を意味する。ISO型ヘテロ接合の詳細
は、例えば、S.M. Sze 著、"Physics of Semiconductor
Devices"、第2版、第122頁(John Wiley & Sons
出版)に記載されている。尚、これらのショットキ接合
あるいはISO型ヘテロ接合においては、順方向電圧は
pn接合における順方向電圧よりも低い。多数キャリア
・ダイオードのこのような性質により、ラッチアップ現
象を回避することができる。ショットキ接合は、ダイオ
ード構成領域がアルミニウム、モリブデン、チタンとい
った金属や、TiSi2、WSi2といったシリサイドか
ら構成されている場合に、形成される。ISO型ヘテロ
接合は、ダイオード構成領域が、第2の領域あるいは第
1の領域を構成する材料とは異なり、しかも、第2の領
域あるいは第1の領域と同じ導電形を有する半導体材料
から構成されている場合に、形成される。尚、ダイオー
ド構成領域は、書き込み情報設定線と共通の材料(例え
ば、バリア層、グルーレイヤーとして用いられるチタン
シリサイドやTiN等の材料)から構成することもでき
る。即ち、ダイオード構成領域を第2の領域あるいは第
1の領域の表面領域に設け、このダイオード構成領域を
書き込み情報設定線の一部分と共通とする構造とするこ
とも可能である。この場合、配線材料とシリコン半導体
基板のシリコンとが反応して形成された化合物からダイ
オード構成領域が構成された状態も、ダイオード構成領
域が書き込み情報設定線の一部分と共通である構造に含
まれる。
【0071】補助キャパシタによる電荷蓄積時間(情報
保持時間)の増加分について、以下、説明する。電荷は
主として接合リークによって失われるが、典型的なリー
ク値として、1fAを想定する。保持すべき電位差を1
ボルトとし、データ保持時間を1秒とすれば、必要な保
持電荷は、 1(秒)×1(fA)=1(fC) であり、必要とされる補助キャパシタの容量は、 1(fC)/1(ボルト)=1fF となる。補助キャパシタの電極面積を0.3125μm
2(5F2,F=0.25μm)とすると、比誘電率が7
の誘電体材料(絶縁材料)を補助キャパシタの構成材料
として用いるとすれば、誘電体材料の膜厚dは、 d=(7×8.854×10-12×0.3125×10-12)/(1×10-15) =19.4nm となり、例えば、誘電体材料としてプラズマ窒化膜を用
いれば、容易に実現することができる。この1fCとい
う値は、図99の(A)に示すような1つのトランジス
タと1つのキャパシタで構成されたダイナミックメモリ
セルに必要とされている容量値の1/20〜1/30の
大きさである。即ち、補助キャパシタを備えることによ
って、接合容量による情報保持時間に加え、更に、例え
ば1秒の保持時間を余分に確保することができる。
【0072】本発明の半導体メモリセルにおける補助キ
ャパシタの容量は、典型的には、1〜5fF、セルサイ
ズを一層縮小する要求がある場合には、好ましくは1〜
2fFとすることが望ましい。
【0073】本発明の半導体メモリセルにおいては、第
1のトランジスタ及び第2のトランジスタの各々のゲー
ト領域は、メモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワ
ード線)に接続されている。従って、メモリセル選択用
の第1の配線は1本でよく、チップ面積を小さくするこ
とができる。更には、本発明の半導体メモリセルにおい
て、読み出し用の第1のトランジスタとスイッチ用の第
2のトランジスタとを1つに融合すれば、小さいセル面
積とリーク電流の低減を図ることができる。
【0074】本発明の半導体メモリセルにおいては、メ
モリセル選択用の第1の配線の電位を適切に選択するこ
とにより、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタ
のオン・オフ状態を制御することができる。即ち、情報
の書き込み時、メモリセル選択用の第1の配線の電位を
第2のトランジスタが充分オンとなる電位に設定する
と、第2のトランジスタは導通し、書き込み情報設定線
の電位に依存して第2のトランジスタにおけるチャネル
形成領域と一方のソース/ドレイン領域との間に形成さ
れたキャパシタに電荷が充電される。その結果、情報
は、第1のトランジスタのチャネル形成領域に、第2の
トランジスタのチャネル形成領域との電位差あるいは電
荷の形態で蓄積される。情報の読み出し時、第1のトラ
ンジスタのソース/ドレイン領域の電位は読み出し電位
となり、第1のトランジスタにおいては、チャネル形成
領域に蓄積された電位あるいは電荷(情報)は、チャネ
ル形成領域と他方のソース/ドレイン領域との間の電位
差又は電荷に変換され、その電荷(情報)に依存して、
ゲート領域から見た第1のトランジスタのスレッショー
ルド値が変化する。従って、情報の読み出し時、適切に
選定された電位をゲート領域に印加することによって、
第1のトランジスタのオン/オフ動作を制御することが
できる。この第1のトランジスタの動作状態を検出する
ことによって、情報の読み出しを行うことができる。
【0075】更には、本発明の半導体メモリセルにおい
ては、第1導電形の第1のトランジスタ及び第2導電形
の第2のトランジスタに加えて、接合型トランジスタが
備えられている。この接合型トランジスタは、情報の読
み出し時、オン/オフ動作の制御がなされるので、第1
のトランジスタのソース/ドレイン領域間を流れる電流
のマージンを非常に大きくとれる結果、例えば第2の配
線に接続し得る半導体メモリセルの数に制限を受け難く
なる。また、電流制御用の第3のトランジスタを設けれ
ば、情報の読み出し時、オン/オフ動作の制御がなされ
るので、第1のトランジスタのソース/ドレイン領域間
を流れる電流のマージンを一層確実に非常に大きくとれ
る結果、例えば第2の配線に接続し得る半導体メモリセ
ルの数に制限を一層受け難い。
【0076】また、ダイオードを設ければ、第1のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域(第2の領域あ
るいは第1の領域)に接続すべき第3の配線や第4の配
線を設ける必要がなくなる。ところで、このような本発
明の半導体メモリセルにおいて、ダイオードを構成する
各領域における電位設定、あるいは、各領域の不純物濃
度関係の設計が不適切であると、情報の書き込み時、書
き込み情報設定線に印加する電圧が、第3の領域と第2
の領域あるいは第1の領域との接合部において大きな順
方向電流が流れない程度の小電圧(pn接合の場合、
0.4V以下)でないと、ラッチアップの危険性があ
る。ラッチアップを回避する1つの方法として、先に説
明したように、第2の領域あるいは第1の領域の表面領
域にダイオード構成領域を形成し、ダイオード構成領域
をシリサイドや金属、金属化合物で構成してダイオード
構成領域と第2の領域あるいは第1の領域との接合をシ
ョットキ接合とし、あるいは又、ダイオード構成領域と
第2の領域あるいは第1の領域との接合をISO型ヘテ
ロ接合とするといった、多数キャリアが主として順方向
電流を構成する接合とする方法を挙げることができる。
【0077】本発明の半導体メモリセルは、情報を電
位、電位差、又は電荷等の形態で保持するが、接合リー
ク等のリーク電流によりいずれはそれらが減衰するため
リフレッシュを必要とするので、DRAM様に動作す
る。
【0078】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。尚、以下の説明における半導体メモリセ
ルの模式的な一部断面図は、特に断りの無い限り、ゲー
ト領域が延びる方向と直角の垂直面で半導体メモリセル
を切断したときの図である。
【0079】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1の態様及び第6の態様に係る半導体メモリセルに
関する。図2の(A)にその原理図を示すように、実施
の形態1の半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレイ
ン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソ
ース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形成
領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1と容量結合
したゲート領域G1を有する第1導電形(例えば、n形
チャネル)の読み出し用の第1のトランジスタTR1
(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャネル形
成領域CH2と容量結合したゲート領域G2を有する第2
導電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の第2の
トランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領域、チ
ャネル領域CHJ1及びゲート部を有する電流制御用の接
合型トランジスタJF1、並びに、(4)補助キャパシ
タC、から成り、第1のトランジスタTR1の一方のソ
ース/ドレイン領域は、第2のトランジスタTR2のチ
ャネル形成領域CH2に相当し、且つ、接合型トランジ
スタJF1の一方のソース/ドレイン領域に相当し、第
2のトランジスタTR2の一方のソース/ドレイン領域
は、第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1
に相当し、且つ、接合型トランジスタJF1の一方のゲ
ート部に相当し、補助キャパシタCは、第1のトランジ
スタTR1のチャネル形成領域CH1に接続されている。
【0080】そして、第1のトランジスタTR1のゲー
ト領域G1及び第2のトランジスタTR2のゲート領域G
2はメモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワード
線)に接続され、第1のトランジスタTR1の他方のソ
ース/ドレイン領域は第2の配線に接続され、接合型ト
ランジスタJF1の他方のゲート部は第3の配線に接続
され、第2のトランジスタTR2の他方のソース/ドレ
イン領域は書き込み情報設定線WISLに接続され、第
1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域
は、接合型トランジスタJF1及びダイオードDを介し
て書き込み情報設定線WISLに接続されている。尚、
第2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み
情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線
に所定の電位を加える構成とすることができる。
【0081】第1の配線は、第1のトランジスタTR1
用の第1の配線(第1Aの配線と呼ぶ)と第2のトラン
ジスタTR2用の第1の配線(第1Bの配線と呼ぶ)と
することもできる。この場合、第1Aの配線と第1Bの
配線の接続は、1つの半導体メモリセル毎に、第1のト
ランジスタTR1のゲート領域G1と第2のトランジスタ
TR2のゲート領域G2とを第1の配線に接続してもよい
し(この場合には、メモリセル選択用の第1Aの配線と
メモリセル選択用の第1Bの配線とが1つの配線である
第1の配線から構成される)、所定の数の第1のトラン
ジスタTR1のゲート領域G1相互を第1Aの配線で接続
し、所定の数の第2のトランジスタTR2のゲート領域
2相互を第1Bの配線で接続し、これらの第1A及び
第1Bの配線を接続してもよい。尚、所定の数の第1の
トランジスタTR1のゲート領域G1相互を第1Aの配線
で接続する形態には、ゲート領域G1の延在部がかかる
第1Aの配線に相当する形態を含み、所定の数の第2の
トランジスタTR2のゲート領域G2相互を第1Bの配線
で接続する形態には、ゲート領域G2の延在部がかかる
第1Bの配線に相当する形態を含む。尚、後述する実施
の形態3における半導体メモリセルにおいても同様であ
る。
【0082】実施の形態1の半導体メモリセルにおいて
は、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域と第2のトランジスタTR2のチャネル形成領域
CH2とが繋がっており、第2のトランジスタTR2の一
方のソース/ドレイン領域と第1のトランジスタTR1
のチャネル形成領域CH1とが繋がっている。
【0083】あるいは又、図8に模式的な一部断面図を
示すように、実施の形態1の半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
1、及びゲート領域G1を有する第1導電形(例えば、
nチャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR
1、(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
2、及びゲート領域G2を有する第2導電形(例えば、
pチャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR
2、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1
及びゲート部を有する電流制御用の接合型トランジスタ
JF1、並びに、(4)補助キャパシタC、から成り、
(a)第2導電形(例えば、p+形)を有する半導体性
の第1の領域SC1、(b)第1の領域SC1の表面領域
に設けられた、第1導電形(例えば、n+形)を有する
半導体性の第2の領域SC2、(c)第2の領域SC2
表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接す
る、第2導電形(例えばp++形)の半導体性の、又は、
シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の第3の領域
SC3、(d)第1の領域SC1の表面領域に第2の領域
SC2と離間して設けられ、且つ、整流接合を形成して
接する、第1導電形(例えばn+形)の半導体性の、又
は、シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の第4の
領域SC4、並びに、(e)第2の領域SC2の表面領域
に第3の領域SC3と離間して設けられ、且つ、第2の
領域SC2と整流接合を形成して接する、第2導電形
(例えばp++形)の半導体性の、又は、シリサイドや金
属、金属化合物等の導電性の第5の領域SC5、を有す
る。
【0084】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2の表面領域の一部から構成され、(A−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4
から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH1は、
第2の領域SC2の表面領域の該一部と第4の領域SC4
とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域の一部から構
成され、(A−4)ゲート領域G1は、第1のトランジ
スタTR1のチャネル形成領域CH1の上方に絶縁膜を介
して設けられている。
【0085】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
領域SC1の表面領域の他の部分から構成され、(B−
2)第2のトランジスタTR2の他方のソース/ドレイ
ン領域は、第3の領域SC3から構成され、(B−3)
チャネル形成領域CH2は、第1の領域SC1の表面領域
の該他の部分と第3の領域SC3とで挟まれた第2の領
域SC2の表面領域の他の部分から構成され、(B−
4)ゲート領域G2は、第2のトランジスタTR2のチャ
ネル形成領域CH2の上方に絶縁膜を介して設けられて
いる。
【0086】更には、接合型トランジスタJF1に関し
ては、(C−1)ゲート部は、第5の領域SC5、及
び、該第5の領域SC5と対向する第1の領域SC1の部
分から構成され、(C−2)接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1は、第5の領域SC5と第1の領
域SC1の該部分とで挟まれた第2の領域SC2の一部か
ら構成され、(C−3)接合型トランジスタJF1の一
方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF
1のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1の
トランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域を構
成する第2の領域SC2の表面領域の該一部から構成さ
れ、(C−4)接合型トランジスタJF1の他方のソー
ス/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1のチャ
ネル領域CHJ1の他端から延びる第2の領域SC2の部
分から構成されている。
【0087】そして、(D)補助キャパシタCは、第1
の領域SC1に接続され、(E)第1のトランジスタT
1のゲート領域及び第2のトランジスタTR2のゲート
領域は、メモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワー
ド線)に接続され、(F)第3の領域SC3は、書き込
み情報設定線WISLに接続され、(G)第4の領域S
4は、第2の配線に接続され、(H)第5の領域SC5
は、第3の配線に接続されている。
【0088】また、第2の領域SC2と第3の領域SC3
との間でダイオード(pn接合ダイオードD)が形成さ
れ、第2の領域SC2は、第3の領域SC3を介して書き
込み情報設定線WISLに接続されている。かかるpn
接合ダイオードDは、第2の領域SC2及び第3の領域
SC3の不純物濃度を適切な値とすることによって形成
することができる。尚、第2の配線をビット線とする構
成、あるいは、書き込み情報設定線WISLをビット線
と兼用させ、第2の配線に所定の電位を加える構成とす
ることが好ましい。
【0089】尚、図中、符号「IR」は素子分離領域を
示し、「IL」は絶縁層を示す。ゲート領域G1,G
2は、図面の紙面垂直方向に延びており、ゲート領域
1,G2の延在部は隣接する半導体メモリセルのゲート
領域G1,G2と繋がっており、第1の配線として機能す
る。尚、ゲート領域G1,G2,Gの構成は、以下の半導
体メモリセルにおいても同様である。
【0090】接合型トランジスタJF1は、対向する
ゲート部(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
対向する第1の領域SC1の部分)の間の距離(チャネ
ル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向するそ
れぞれのゲート部(第5の領域SC5及びこの第5の領
域SC5に対向する第1の領域SC1の部分)における不
純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物濃度とを
最適化することによって、形成されている。
【0091】実施の形態1においては、半導体メモリセ
ル(具体的には、第1の領域SC1)は、例えばn形半
導体基板に設けられた第2導電形(例えばp形)のウエ
ル構造内に形成されている。また、第1の領域SC1
直下に、第1導電形(例えばn++形)の高濃度不純物含
有層SC10を形成すれば、読み出し用の第1のトランジ
スタTR1のチャネル形成領域CH1に蓄積される電位あ
るいは電荷の増加を図ることができる。
【0092】補助キャパシタCは、必要とされる容量が
高々1fFなので、図8に示すように、簡素な構成の所
謂スタック型キャパシタとすることができる。尚、参照
番号10は補助キャパシタCを構成する下部電極層であ
り、参照番号11は補助キャパシタCを構成する誘電体
材料層である。誘電体材料層11の上には上部電極層が
形成されているが、かかる上部電極層の図示は省略し
た。あるいは又、図9に模式的な一部断面図を示すよう
に、補助キャパシタCを、簡素な構成の所謂シャロージ
ャクショントレンチキャパシタによって構成することも
できる。必要とされる容量値が、図99の(A)に示す
ような1つのトランジスタと1つのキャパシタで構成さ
れたダイナミックメモリセルに必要とされている容量値
の1/20〜1/30の大きさであるが故に、補助キャ
パシタの形成は非常に容易であり、しかも、簡素な構造
とすることができる。
【0093】更には、補助キャパシタCとして、図10
に示すように、汎用DRAMのような複雑な構造のキャ
パシタを用いず、ロジック回路用の配線層を流用したM
IM(金属/絶縁体/金属)型キャパシタとすることがで
きる。この補助キャパシタCは、例えば半導体メモリセ
ルを構成する各領域の上に形成された下層絶縁層20上
に設けられた下層配線21(補助キャパシタCを構成す
る下部電極に相当する)と、下層配線21上を含む下層
絶縁層20上に形成された層間絶縁層22と、層間絶縁
層22に設けられた開口部23内を含む層間絶縁層22
上に形成された誘電体材料層24と、誘電体材料層24
上に形成された上層配線25(補助キャパシタCを構成
する上部電極に相当する)から構成されている。下層配
線21は、第1のトランジスタTR1のチャネル形成領
域CH1を構成する第1の領域SC 1と電気的に接続され
ている。尚、誘電体材料層を構成する材料として、例え
ばプラズマ窒化膜を用いることができる。プラズマ窒化
膜はアルミニウム等から成る配線が形成された後でも形
成できる低温プロセスによって形成することができるの
で、好ましい誘電体材料である。
【0094】以上に説明した各種の補助キャパシタCの
構造を、以下に説明する各種の半導体メモリセルに適用
することができる。
【0095】図8に示した実施の形態1の半導体メモリ
セルの変形例を図11に示す。この半導体メモリセル
は、支持基板上の絶縁層IL0の上に形成された半導体
層SC0に、図8に示した構造を有する半導体メモリセ
ルが形成されている。このような構造を有する半導体メ
モリセルは、半導体基板の全面に絶縁体(絶縁層)を形
成した後、絶縁体(絶縁層)と支持基板とを張り合わ
せ、次に、半導体基板を裏面から研削、研磨することに
よって得られた、所謂張り合わせ基板に基づき製造する
ことができる。あるいは又、例えばシリコン半導体基板
に酸素をイオン注入した後に熱処理を行って得られるS
IMOX法による絶縁体(絶縁層)を形成し、その上に
残されたシリコン層に半導体メモリセルを作製すればよ
い。即ち、これらの半導体メモリセルは、所謂SOI構
造を有する。あるいは又、例えばアモルファスシリコン
層やポリシリコン層をCVD法等によって絶縁体(絶縁
層)の上に製膜し、次いで、レーザビームや電子ビーム
を用いた帯域溶融結晶化法、絶縁体(絶縁層)に設けら
れた開口部を介して結晶成長を行うラテラル固相結晶成
長法等の各種の公知の単結晶化技術によってシリコン層
を形成し、かかるシリコン層に半導体メモリセルを作製
すればよい。あるいは又、支持基板上に製膜された絶縁
体(絶縁層)上に、例えばポリシリコン層あるいはアモ
ルファスシリコン層を形成した後、かかるポリシリコン
層あるいはアモルファスシリコン層に半導体メモリセル
を作製することによって得ることができ、所謂TFT構
造を有する。尚、これらの構造を、以下に説明する各種
の半導体メモリセルに適用することができる。
【0096】図8に示した半導体メモリセルにおいて、
原理図を図1に示すように、pn接合ダイオードDの形
成を省略し、第1のトランジスタTR1の一方のソース
/ドレイン領域に該当する第2の領域SC2を第4の配
線(図8には図示せず)に接続してもよい。この場合、
第2の配線をビット線とし、第4の配線に所定の電位を
加える構成、あるいは、第4の配線をビット線とし、第
2の配線に所定の電位を加える構成とすることが好まし
い。
【0097】図8に示した半導体メモリセルの変形例
を、更に、図12〜図19に示す。
【0098】原理図を図2の(B)に示し、模式的な一
部断面図を図12に示す半導体メモリセルは、第2の領
域SC2の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接
するダイオード構成領域SCDを更に有し、このダイオ
ード構成領域SCDと第2の領域SC2とによってショッ
トキ接合形の多数キャリア・ダイオードDSが構成され
ている。そして、第1のトランジスタTR1の一方のソ
ース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1を介
して第4の配線に接続される代わりに、接合型トランジ
スタJF1及びショットキ接合形の多数キャリア・ダイ
オードDSを介して書き込み情報設定線WISLに接続
されている。即ち、第2の領域SC2は、ダイオード構
成領域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに接
続されている。図12に示す半導体メモリセルにおいて
は、ダイオード構成領域SCDは第3の領域SC3に隣接
して設けられているが、ダイオード構成領域SCDの形
成位置はこれに限定するものではない。
【0099】原理図を図3、並びに、図4の(A)及び
(B)に示すように、接合型トランジスタJF1の他方
のゲート部は、第3の配線に接続される代わりに、書き
込み情報設定線WISLに接続されていてもよい。即
ち、模式的な一部断面図を図13、図14及び図15に
示すように、第5の領域SC5を、第3の配線に接続す
る代わりに、書き込み情報設定線WISLに接続しても
よい。尚、図13に示す半導体メモリセルは、図8に示
した半導体メモリセルの変形であり、図14及び図15
に示す半導体メモリセルは、図12に示した半導体メモ
リセルの変形である。図14及び図15に示す半導体メ
モリセルは、ダイオード構成領域SCDが設けられてい
る位置が異なっている点を除き、同じ構成を有する。
【0100】原理図を図5に示し、模式的な一部断面図
を図16に示す半導体メモリセルにおいては、第1のト
ランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域は、接
合型トランジスタJF1を介して第4の配線に接続され
る代わりに、接合型トランジスタJF1及びダイオード
1を介して第3の配線に接続されている。即ち、第2
の領域SC2の表面領域に設けられ、整流接合を形成し
て接するダイオード構成領域SCDを更に有し、該ダイ
オード構成領域SCDと第2の領域SC2とによってダイ
オードD1が構成され、第2の領域SC2は、該ダイオー
ド構成領域SCDを介して第3の配線に接続されてい
る。この場合、第2の配線をビット線とする構成とする
ことが好ましい。尚、ダイオード構成領域SCDを第5
の領域SC5に隣接して設けることが、構造の簡素化の
面から好ましい。
【0101】原理図を図7の(A)に示し、模式的な一
部断面図を図17に示す半導体メモリセルにおいては、
接合型トランジスタJF1の他方のゲート部は、第3の
配線に接続される代わりに、接合型トランジスタJF1
の一方のゲート部に接続されている。即ち、第5の領域
SC5は、第3の配線に接続される代わりに、第1の領
域SC1に接続されている。更には、第2の領域SC2
第3の領域SC3との間でpn接合ダイオードDが形成
され、第2の領域SC2は第3の領域SC3を介して書き
込み情報設定線WISLに接続されている。この場合、
第2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み
情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線
に所定の電位を加える構成とすることが好ましい。尚、
原理図を図6に示すように、pn接合ダイオードDの形
成を省略し、第1のトランジスタTR1の一方のソース
/ドレイン領域に該当する第2の領域SC2を第4の配
線(図17には図示せず)に接続してもよく、この場合
には、第2の配線をビット線とし、第2の領域SC2
第4の配線に接続し、第4の配線に所定の電位を加える
構成、あるいは、第4の配線をビット線とし、第2の配
線に所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0102】第5の領域SC5と第1の領域SC1との接
続は、ゲート領域の延びる方向と平行な垂直面で半導体
メモリセルを切断したときの模式的な一部断面図である
図18に示すように、例えば、第1の領域SC1の一部
分を半導体基板の表面近傍まで延在させ、第2の領域S
2の外側で、第5の領域SC5と第1の領域SC1の延
在した部分とが接するような構造とすることによって、
得ることができる。半導体メモリセルをこのような構造
にすることにより、半導体メモリセルの配線構造の簡素
化を図ることができる。
【0103】原理図を図7の(B)に示し、模式的な一
部断面図を図19に示す半導体メモリセルにおいても、
第5の領域SC5は、第3の配線に接続される代わり
に、第1の領域SC1に接続されている。また、第2の
領域SC2の表面領域に設けられ、整流接合を形成して
接するダイオード構成領域SCDを更に有し、このダイ
オード構成領域SCDと第2の領域SC2とによってショ
ットキ接合形の多数キャリア・ダイオードDSが構成さ
れ、第2の領域SC2は、ダイオード構成領域SCDを介
して書き込み情報設定線WISLに接続されている。こ
の場合、第2の配線をビット線とする構成、あるいは、
書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第
2の配線に所定の電位を加える構成とすることが好まし
い。
【0104】(実施の形態2)実施の形態2は、本発明
の第1の態様及び第7の態様に係る半導体メモリセルに
関する。実施の形態2の半導体メモリセルの原理図を図
20に示す。実施の形態2の半導体メモリセルにおいて
は、接合型トランジスタJF1の他方のゲート部は、第
3の配線に接続される代わりに、書き込み情報設定線W
ISLに接続されている。
【0105】実施の形態2の半導体メモリセルにおいて
は、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域と第2のトランジスタTR2のチャネル形成領域
CH2とが共有されており、第2のトランジスタTR2
一方のソース/ドレイン領域と第1のトランジスタTR
1のチャネル形成領域CH1とが共有されている。
【0106】更には、図22に模式的な一部断面図を示
すように、実施の形態2の半導体メモリセルは、実質的
に第5の領域SC5が省略されている点、及び、第1の
トランジスタTR1と第2のトランジスタTR2とでゲー
ト領域が共有されている点が、実施の形態1の半導体メ
モリセルと相違する。即ち、実施の形態2の半導体メモ
リセルは、(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形成
領域CH1、及びゲート領域G1を有する第1導電形(例
えば、nチャネル形)の読み出し用の第1のトランジス
タTR1、(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成
領域CH2、及びゲート領域G2を有する第2導電形(例
えば、pチャネル形)のスイッチ用の第2のトランジス
タTR2、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域
CHJ1及びゲート部を有する電流制御用の接合型トラン
ジスタJF1、並びに、(4)補助キャパシタC、から
成り、(a)第1導電形(例えば、n形)を有する半導
体性の第1の領域SC1、(b)第1の領域SC1と接
し、第2導電形(例えば、p+形)を有する半導体性の
第2の領域SC2、(c)第1の領域SC1の表面領域に
設けられ、且つ、整流接合を形成して接する、第2導電
形(例えばp++形)の半導体性の、又は、シリサイドや
金属、金属化合物等の導電性の第3の領域SC3
(d)第2の領域SC2の表面領域に設けられ、且つ、
整流接合を形成して接する、第1導電形(例えばn
++形)の半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化
合物等の導電性の第4の領域SC4、並びに、(e)第
1の領域SC1と第4の領域SC4、及び、第2の領域S
2と第3の領域SC3を橋渡すごとく絶縁膜を介して設
けられ、第1のトランジスタTR1と第2のトランジス
タTR2とで共有されたゲート領域G(G1+G2)、を
有する。
【0107】尚、第1の領域SC1と第2の領域SC2
は接しているが、図22に示す半導体メモリセルにおい
ては、具体的には、第1の領域SC1の表面領域に第2
の領域SC2が設けられている。
【0108】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4から構成
され、(A−3)チャネル形成領域CH1は、第1の領
域SC1の該表面領域と第4の領域SC4とで挟まれた第
2の領域SC2の表面領域から構成されている。
【0109】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する
第2の領域SC2の該表面領域から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から構成さ
れている。
【0110】更には、接合型トランジスタJF1に関し
ては、(C−1)ゲート部は、第3の領域SC3、及
び、該第3の領域SC3と対向する第2の領域SC2の部
分から構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第
3の領域SC3と第2の領域SC2の該部分とで挟まれた
第1の領域SC1の一部から構成され、(C−3)一方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のト
ランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域を構成
する第1の領域SC1の該表面領域から構成され、(C
−4)他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジ
スタJF1のチャネル領域CHJ1の他端から延びる第1
の領域SC1の部分から構成されている。
【0111】そして、(D)補助キャパシタCは、第2
の領域SC2に接続され、(E)ゲート領域は、メモリ
セル選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続さ
れ、(F)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線W
ISLに接続され、(G)第4の領域SC4は、第2の
配線に接続されていることを特徴とする。尚、第1の領
域SC1を第3の配線に接続し、第2の配線をビット線
とし、第3の配線に所定の電位を加える構成、あるい
は、第3の配線をビット線とし、第2の配線に所定の電
位を加える構成とすることが好ましい。
【0112】実施の形態2においては、半導体メモリセ
ル(具体的には、第1の領域SC1)は、例えばp形半
導体基板に設けられた第1導電形(例えばn形)のウエ
ル構造内に形成されている。また、第2の領域SC2
直下に、第1導電形(例えばn++形)の高濃度不純物含
有層SC10を形成すれば、読み出し用の第1のトランジ
スタTR1のチャネル形成領域CH1に蓄積される電位あ
るいは電荷の増加を図ることができる。更には、第1の
領域SC1の下部に、第3の配線として機能する第1導
電形(例えばn++形)の高濃度不純物含有層SC11が設
けられている。
【0113】尚、接合型トランジスタJF1は、対向
するゲート部(第3の領域SC3及びこの第3の領域S
3に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チ
ャネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向す
るそれぞれのゲート部(第3の領域SC3及びこの第3
の領域SC3に対向する第2の領域SC2の部分)におけ
る不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物濃度
とを最適化することによって、形成されている。
【0114】図23〜図40に、実施の形態3の半導体
メモリセルの変形例の模式的な一部断面図を示す。
【0115】図23に模式的な一部断面図を示す半導体
メモリセルにおいては、第2導電形(例えばp+形)を
有する不純物領域SC2Aが埋め込みプラグ状に形成さ
れ、かかる不純物領域SC2Aは、第4の領域SC4を貫
通し、第2の領域SC2まで達している。不純物領域S
2Aの頂面は補助キャパシタCと接続されている。この
ような構造にすることによって、補助キャパシタCと第
2の領域SC2とを接続することができる。この点を除
き、図23に示した半導体メモリセルの構造は、図22
に示した半導体メモリセルの構造と実質的に同一とする
ことができる。尚、例えば第2の領域SC2と補助キャ
パシタCとを埋め込みプラグ状の不純物領域SC2Aによ
って接続する構成を、各種の本発明の半導体メモリセル
に適用することができる。
【0116】模式的な一部断面図を図24に示す半導体
メモリセルにおいては、接合型トランジスタJF1のチ
ャネル領域CHJ1に、斜めイオン注入法によって第1導
電形の不純物をイオン注入することで、第1導電形領域
SC12が形成されている。これによって、チャネル領域
CHJ1の不純物濃度を制御することができ、接合型トラ
ンジスタJF1の動作を安定させることができる。尚、
このような第1導電形領域SC12を設ける構成を、第1
の領域SC1、第2の領域SC2、第3の領域SC3の配
置にも依るが、本発明の各種の半導体メモリセルに適用
することができる。
【0117】原理図を図21の(A)に示し、模式的な
一部断面図を図25に示す半導体メモリセルにおいて
は、第1の領域SC1と第3の領域SC3との間でpn接
合ダイオードDが形成され、第1の領域SC1は、第3
の領域SC3を介して書き込み情報設定線WISLに接
続されている。かかるpn接合ダイオードDは、第1の
領域SC1及び第3の領域SC3の不純物濃度を適切な値
とすることによって形成することができる。また、原理
図を図21の(B)に示し、模式的な一部断面図を図2
6に示す半導体メモリセルにおいては、第1の領域SC
1の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接するダ
イオード構成領域SCDを更に有し、該ダイオード構成
領域SCDと第1の領域SC1とによって多数キャリア・
ダイオードDSが構成され、第1の領域SC1は、該ダ
イオード構成領域SCDを介して書き込み情報設定線W
ISLに接続されている。これらの場合、第2の配線を
ビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線W
ISLをビット線と兼用させ、第2の配線に所定の電位
を加える構成とすることが好ましい。
【0118】図27の(A)、(B)に示す例において
は、支持基板上の絶縁層IL0に囲まれた半導体層SC0
内に、図22に示した構造を有する半導体メモリセルが
形成されている。図27の(A)に示した半導体メモリ
セルと図27の(B)に示した半導体メモリセルの相違
点は、第3の領域SC3がどの程度下方まで延びている
かにある。図27の(B)に示した構造を有する半導体
メモリセルを採用することによって、第3の領域SC3
の側部から書き込み情報設定線WISLへの電極を取り
出すことが可能となる。その他の構造は、図22に示し
た半導体メモリセルと実質的に同一である。図28に示
す例においては、支持基板上の絶縁層IL0に囲まれた
半導体層SC0内に、図26に示した構造を有する半導
体メモリセルが形成されている。その他の構造は、図2
6に示した半導体メモリセルと実質的に同一である。こ
のような構造を有する半導体メモリセルは、半導体基板
の全面に絶縁体(絶縁層)を形成した後、絶縁体(絶縁
層)と支持基板とを張り合わせ、次に、半導体基板を裏
面から研削、研磨することによって得られた、所謂張り
合わせ基板に基づき製造することができる。あるいは
又、例えばシリコン半導体基板に酸素をイオン注入した
後に熱処理を行って得られるSIMOX法による絶縁体
(絶縁層)を形成し、その上に残されたシリコン層に半
導体メモリセルを作製すればよい。即ち、これらの半導
体メモリセルは、所謂SOI構造を有する。あるいは
又、例えばアモルファスシリコン層やポリシリコン層を
CVD法等によって絶縁体(絶縁層)の上に製膜し、次
いで、レーザビームや電子ビームを用いた帯域溶融結晶
化法、絶縁体(絶縁層)に設けられた開口部を介して結
晶成長を行うラテラル固相結晶成長法等の各種の公知の
単結晶化技術によってシリコン層を形成し、かかるシリ
コン層に半導体メモリセルを作製すればよい。あるいは
又、支持基板上に製膜された絶縁体(絶縁層)上に、例
えばポリシリコン層あるいはアモルファスシリコン層を
形成した後、かかるポリシリコン層あるいはアモルファ
スシリコン層に半導体メモリセルを作製することによっ
て得ることができ、所謂TFT構造を有する。
【0119】図29に模式的な一部断面図を示す半導体
メモリセルにおいては、第1導電形(例えば、n++)を
有する不純物含有層SC4Aが、第4の領域SC4上に設
けられている。そして、第4の領域SC4は、不純物含
有層SC4Aを介して第2の配線に接続されている。ここ
で、第4の領域SC4は、不純物含有層SC4Aからのn
形不純物の固相拡散によって、自己整合的に形成されて
おり、浅いn接合を有する。また、不純物含有層SC4A
は、絶縁材料層IFを介してゲート領域Gの側面に位置
し、サイドウオール形状を有する。不純物含有層SC4A
は、第2の配線を兼ねている。即ち、不純物含有層SC
4Aは、図面の紙面垂直方向に延びており、不純物含有層
SC4Aの延在部は隣接する半導体メモリセルの不純物含
有層SC 4Aに繋がっており、第2の配線として機能す
る。これによって、配線構成の簡素化、半導体メモリセ
ルの微細化を達成することができる。ここで、サイドウ
オール形状とは、ゲート領域が形成された例えば半導体
基板の全面に不純物含有層を形成するための層を堆積さ
せた後、かかる層をエッチバックすることによってゲー
ト領域の側面にかかる層(即ち、不純物含有層)を残し
たときに得られる形状を指す。以下に説明する半導体メ
モリセルにおける不純物含有層のサイドウオール形状も
同様の意味である。ゲート領域が延びる方向に対して垂
直な平面で不純物含有層を切断したときの不純物含有層
の断面形状として、円や楕円、長円を四等分した形状、
あるいは、円を四等分した形状と線分とが組み合わされ
た形状、楕円を四等分した形状と線分とが組み合わされ
た形状、長円を四等分した形状と線分とが組み合わされ
た形状を例示することができる。また、不純物含有層
は、その構成に依存して、第1導電形あるいは第2導電
形の不純物が添加又はドープされたシリコン、アモルフ
ァスシリコンあるいはポリシリコンから構成することが
できる。
【0120】図30に模式的な一部断面図を示す半導体
メモリセルにおいては、図29に模式的な一部断面図を
示した半導体メモリセルの第3の領域SC3の構成に変
形が加えられている。即ち、第2導電形(例えば、p++
形)を有する不純物含有層SC3Aが、第3の領域SC3
上に設けられている。そして、第3の領域SC3は、不
純物含有層SC3Aを介して書き込み情報設定線WISL
に接続されている。第3の領域SC3は、不純物含有層
SC3Aからのp形不純物の固相拡散によって、自己整合
的に形成されており、浅いp接合を有する。また、不純
物含有層SC3Aは、絶縁材料層IFを介してゲート領域
Gの側面に位置し、サイドウオール形状を有する。尚、
不純物含有層SC3Aは、書き込み情報設定線WISLを
兼ねている。即ち、不純物含有層SC3Aは、図面の紙面
垂直方向に延びており、不純物含有層SC3Aの延在部は
隣接する半導体メモリセルの不純物含有層SC3Aに繋が
っており、書き込み情報設定線WISLとして機能す
る。これによって、配線構成の簡素化、半導体メモリセ
ルの微細化を達成することができる。尚、図30に示し
た第3の領域SC3及び不純物含有層SC3Aの構成を、
例えば図22に示した半導体メモリセルに適用すること
ができる。
【0121】図31に模式的な一部断面図を示す半導体
メモリセルにおいては、第5の領域SC5が第4の領域
SC4の表面領域に形成され、第5の領域SC5は第2の
領域SC2と直接接続されている。このように、第5の
領域SC5と第2の領域SC2とを接続することによっ
て、情報を蓄積すべき領域を更に増加させることがで
き、半導体メモリセルが情報を保持する時間を延長させ
ることができる。尚、これらの半導体メモリセルにおい
ては、第2導電形(例えば、p++形)を有する不純物含
有層SC5Aが、第5の領域SC5上に設けられている。
また、補助キャパシタCは、不純物含有層SC5A、第5
の領域SC5を介して、第2の領域SC2に接続されてい
る。ここで、第5の領域SC5は、不純物含有層SC5A
からのp形不純物の固相拡散によって、自己整合的に形
成されており、浅いp接合を有する。また、不純物含有
層SC5Aは、絶縁材料層IFを介してゲート領域Gの側
面に位置し、サイドウオール形状を有する。
【0122】第2の領域SC2と第5の領域SC5との接
続は、ゲート領域の延びる方向と平行な垂直面で半導体
メモリセルを切断したときの模式的な一部断面図である
図31の(B)に示すように、例えば、第2の領域SC
2の一部分を半導体基板の表面近傍まで延在させ、第4
の領域SC4の外側で、第5の領域SC5と第2の領域S
2の延在した部分とが接するような構造とすることに
よって、得ることができる。半導体メモリセルをこのよ
うな構造にすることにより、半導体メモリセルの配線構
造の簡素化を図ることができる。補助キャパシタCの構
造として、例えば、図10に示した構造を採用すればよ
い。
【0123】図32に模式的な一部断面図を示す半導体
メモリセルにおいては、図31に模式的な一部断面図を
示した半導体メモリセルの第3の領域SC3の構成に変
形が加えられている。即ち、第2導電形(例えば、p++
形)を有する不純物含有層SC3Aが、第3の領域SC3
上に設けられている。そして、第3の領域SC3は、不
純物含有層SC3Aを介して書き込み情報設定線WISL
に接続されている。第3の領域SC3は、不純物含有層
SC3Aからのp形不純物の固相拡散によって、自己整合
的に形成されており、浅いp接合を有する。また、不純
物含有層SC3Aは、絶縁材料層IFを介してゲート領域
Gの側面に位置し、サイドウオール形状を有する。尚、
不純物含有層SC3Aは、書き込み情報設定線WISLを
兼ねている。
【0124】以上に説明した、不純物含有層SC3A,S
4A,SC5Aを、構成にも依存するが、本発明の半導体
メモリセルに適宜適用することが可能である。
【0125】図22に示した半導体メモリセルの変形例
を図33に示す。また、図23に示した半導体メモリセ
ルの変形例を図34に示す。更に、図25、図26に示
した半導体メモリセルの変形例を、それぞれ、図35、
図36に示す。また、図29、図30、図31、図32
に示した半導体メモリセルの変形例を、それぞれ、図3
7、図38、図39、図40に示す。これらの半導体メ
モリセルの変形例においては、第1の領域SC1と第2
の領域SC2とは接しているが、具体的には、第2の領
域SC2の表面領域に第1の領域SC1が設けられてい
る。
【0126】(実施の形態3)実施の形態3は、本発明
の第2の態様及び第8の態様に係る半導体メモリセルに
関する。図42の(A)にその原理図を示すように、実
施の形態3の半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレ
イン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該
ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形
成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1と容量結
合したゲート領域G1を有する第1導電形(例えば、n
チャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタT
1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイ
ン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間
する半導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャ
ネル形成領域CH2と容量結合したゲート領域G2を有す
る第2導電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の
第2のトランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領
域、チャネル領域CHJ1及びゲート部を有する電流制御
用の接合型トランジスタJF1、並びに、(4)補助キ
ャパシタC、から成り、第1のトランジスタTR1の一
方のソース/ドレイン領域は、第2のトランジスタTR
2のチャネル形成領域CH2に相当し、第1のトランジス
タTR1の他方のソース/ドレイン領域は、接合型トラ
ンジスタJF1の一方のソース/ドレイン領域に相当
し、第2のトランジスタTR2の一方のソース/ドレイ
ン領域は、第1のトランジスタTR1のチャネル形成領
域CH1に相当し、且つ、接合型トランジスタJF1の一
方のゲート部に相当し、補助キャパシタCは、第1のト
ランジスタTR1のチャネル形成領域CH1に接続されて
いる。
【0127】そして、第1のトランジスタTR1のゲー
ト領域及び第2のトランジスタTR2のゲート領域はメ
モリセル選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接
続され、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ド
レイン領域は接合型トランジスタJF1を介して第2の
配線に接続され、接合型トランジスタJF1の他方のゲ
ート部は第3の配線に接続され、第2のトランジスタT
2の他方のソース/ドレイン領域は書き込み情報設定
線WISLに接続されている。また、第1のトランジス
タTR1の一方のソース/ドレイン領域は、ダイオード
Dを介して書き込み情報設定線WISLに接続されてい
る。尚、第2の配線をビット線とする構成、あるいは、
書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第
2の配線に所定の電位を加える構成とすることが好まし
い。
【0128】実施の形態3の半導体メモリセルにおいて
は、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域と第2のトランジスタTR2のチャネル形成領域
CH2とが繋がっており、第2のトランジスタTR2の一
方のソース/ドレイン領域と第1のトランジスタTR1
のチャネル形成領域CH1とが繋がっている。
【0129】図47に模式的な一部断面図を示すよう
に、実施の形態3の半導体メモリセルにおいては、電流
制御用の接合型トランジスタJF1が設けられている位
置が、実施の形態1の半導体メモリセルと相違してい
る。即ち、実施の形態3の半導体メモリセルは、(1)
ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域CH1、及び
ゲート領域G1を有する第1導電形(例えば、nチャネ
ル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR1
(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
2、及びゲート領域G2を有する第2導電形(例えば、
pチャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR
2、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1
及びゲート部を有する電流制御用の接合型トランジスタ
JF1、並びに、(4)補助キャパシタC、から成り、
(a)第2導電形(例えば、p+形)を有する半導体性
の第1の領域SC1、(b)第1の領域SC1の表面領域
に設けられた、第1導電形(例えば、n+形)を有する
半導体性の第2の領域SC2、(c)第2の領域SC2
表面領域に設けられ、整流接合を形成して接する、第2
導電形(例えばp++形)の半導体性の、又は、シリサイ
ドや金属、金属化合物等の導電性の第3の領域SC3
(d)第1の領域SC1の表面領域に第2の領域SC2
離間して設けられた、第1導電形(例えば、n+形)を
有する半導体性の第4の領域SC4、並びに、(e)第
4の領域SC4の表面領域に設けられ、整流接合を形成
して接する、第2導電形(例えばp++形)の半導体性
の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の
第5の領域SC5、を有する。
【0130】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2の表面領域の一部から構成され、(A−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4
から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH1は、
第2の領域SC2の表面領域の該一部と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域
の一部から構成され、(A−4)ゲート領域はG1、第
1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1の上方
に絶縁膜を介して設けられている。
【0131】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
領域SC1の表面領域の他の部分から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1の領域SC1の表面領域の該他の部分と第3の領域
SC3とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域の他の部
分から構成され、(B−4)ゲート領域G2は、第2の
トランジスタTR2のチャネル形成領域CH2の上方に絶
縁膜を介して設けられている。
【0132】更には、接合型トランジスタJF1に関し
ては、(C−1)ゲート部は、第5の領域SC5、及
び、該第5の領域SC5と対向する第1の領域SC1の部
分から構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第
5の領域SC5と第1の領域SC1の該部分とで挟まれた
第4の領域SC4の一部から構成され、(C−3)一方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のト
ランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構成
する第4の領域SC4の該表面領域から構成され、(C
−4)他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジ
スタJF1のチャネル領域CHJ1の他端から延びる第4
の領域SC4の部分から構成されている。
【0133】そして、(D)補助キャパシタCは、第1
の領域SC1に接続され、(E)第1のトランジスタT
1のゲート領域及び第2のトランジスタTR2のゲート
領域は、メモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワー
ド線)に接続され、(F)第3の領域SC3は、書き込
み情報設定線WISLに接続され、(G)第4の領域S
4は、第2の配線に接続され、(H)第5の領域SC5
は、第3の配線に接続されている。
【0134】実施の形態3の半導体メモリセルにおいて
は、第2の領域SC2と第3の領域SC3との間でpn接
合ダイオードDが形成され、第2の領域SC2は、第3
の領域SC3を介して書き込み情報設定線WISLに接
続されている。かかるpn接合ダイオードDは、第2の
領域SC2及び第3の領域SC3の不純物濃度を適切な値
とすることによって形成することができる。尚、第2の
配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設
定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に所定
の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0135】接合型トランジスタJF1は、対向する
ゲート部(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
対向する第1の領域SC1の部分)の間の距離(チャネ
ル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向するそ
れぞれのゲート部(第5の領域SC5及びこの第5の領
域SC5に対向する第1の領域SC1の部分)における不
純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物濃度とを
最適化することによって、形成されている。
【0136】実施の形態3においては、半導体メモリセ
ル(具体的には、第1の領域SC1)は、例えばn形半
導体基板に設けられた第2導電形(例えばp形)のウエ
ル構造内に形成されている。実施の形態3の半導体メモ
リセルにおいて、第1の領域SC1の直下に、第1導電
形(例えばn++形)の高濃度不純物含有層SC10を形成
すれば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャ
ネル形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増
加を図ることができる。
【0137】尚、図47に示した半導体メモリセルにお
いて、原理図を図41に示すように、pn接合ダイオー
ドDの形成を省略し、第1のトランジスタTR1の一方
のソース/ドレイン領域に該当する第2の領域SC2
第4の配線(図47には図示せず)に接続してもよい。
この場合、第2の配線をビット線とし、第4の配線に所
定の電位を加える構成、あるいは、第4の配線をビット
線とし、第2の配線に所定の電位を加える構成とするこ
とが好ましい。
【0138】図47に示した半導体メモリセルの変形例
を、更に、図48〜図52に示す。
【0139】原理図を図42の(B)に示し、模式的な
一部断面図を図48に示す半導体メモリセルは、第2の
領域SC2の表面領域に設けられ、整流接合を形成して
接するダイオード構成領域SCDを更に有し、このダイ
オード構成領域SCDと第2の領域SC2とによってショ
ットキ接合形の多数キャリア・ダイオードDSが構成さ
れている。そして、第1のトランジスタTR1の一方の
ソース/ドレイン領域は、第4の配線に接続される代わ
りに、ショットキ接合形の多数キャリア・ダイオードD
Sを介して書き込み情報設定線WISLに接続されてい
る。即ち、第2の領域SC2は、ダイオード構成領域S
Dを介して書き込み情報設定線WISLに接続されて
いる。図48に示す半導体メモリセルにおいては、ダイ
オード構成領域SCDは第3の領域SC3に隣接して設け
られているが、ダイオード構成領域SCDの形成位置は
これに限定するものではない。尚、第2の配線をビット
線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線WISL
をビット線と兼用させ、第2の配線に所定の電位を加え
る構成とすることが好ましい。
【0140】原理図を図44の(A)及び(B)に示す
ように、接合型トランジスタJF1の他方のゲート部
は、第3の配線に接続される代わりに、書き込み情報設
定線WISLに接続されていてもよい。即ち、模式的な
一部断面図を図49及び図50に示すように、第5の領
域SC5を、第3の配線に接続する代わりに、書き込み
情報設定線WISLに接続してもよい。尚、図49に示
す半導体メモリセルは、図47に示した半導体メモリセ
ルの変形であり、図50に示す半導体メモリセルは、図
48に示した半導体メモリセルの変形である。
【0141】尚、原理図を図43に示すように、pn接
合ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジスタT
1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第2の領
域SC2を第4の配線(図49には図示せず)に接続し
てもよく、この場合には、第2の領域SC2を第4の配
線に接続し、第2の配線をビット線とし、第4の配線に
所定の電位を加える構成、あるいは、第4の配線をビッ
ト線とし、第2の配線に所定の電位を加える構成とする
ことが好ましい。
【0142】原理図を図46の(A)、(B)に示し、
模式的な一部断面図を図51及び図52に示す半導体メ
モリセルにおいては、第5の領域SC5は、第3の配線
に接続される代わりに、第1の領域SC1に接続されて
いる。即ち、接合型トランジスタJF1の他方のゲート
部は、第3の配線に接続される代わりに、接合型トラン
ジスタJF1の一方のゲート部に接続されている。更に
は、模式的な一部断面図を図51に示す半導体メモリセ
ルにおいては、第2の領域SC2と第3の領域SC3との
間でpn接合ダイオードDが形成され、第2の領域SC
2は第3の領域SC3を介して書き込み情報設定線WIS
Lに接続されている。また、模式的な一部断面図を図5
2に示す半導体メモリセルにおいては、第2の領域SC
2の表面領域に設けられ、整流接合を形成して接するダ
イオード構成領域SCDを更に有し、このダイオード構
成領域SCDと第2の領域SC2とによってショットキ接
合形の多数キャリア・ダイオードDSが構成され、第2
の領域SC2は、ダイオード構成領域SCDを介して書き
込み情報設定線WISLに接続されている。pn接合ダ
イオードや多数キャリア・ダイオードが設けられたこれ
らの場合、第2の配線をビット線とする構成、あるい
は、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用さ
せ、第2の配線に所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。
【0143】尚、原理図を図45に示すように、pn接
合ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジスタT
1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第2の領
域SC2を第4の配線(図51には図示せず)に接続し
てもよく、この場合には、第2の領域SC2を第4の配
線に接続し、第2の配線をビット線とし、第4の配線に
所定の電位を加える構成、あるいは、第4の配線をビッ
ト線とし、第2の配線に所定の電位を加える構成とする
ことが好ましい。
【0144】(実施の形態4)実施の形態4は、本発明
の第2の態様及び第9の態様に係る半導体メモリセルに
関する。実施の形態4の半導体メモリセルは、第5の領
域SC5が省略されている点、及び、第1のトランジス
タTR1と第2のトランジスタTR2とでゲート領域が共
有されている点が、実施の形態3の半導体メモリセルと
相違する。また、実施の形態4の半導体メモリセルにお
いては、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ド
レイン領域と第2のトランジスタTR2のチャネル形成
領域CH2とが共有されており、第2のトランジスタT
2の一方のソース/ドレイン領域と第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH1とが共有されている。
【0145】即ち、図59及び図65に模式的な一部断
面図を示し、原理図を図54の(A)に示す実施の形態
4の半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領
域、チャネル形成領域CH1、及びゲート領域G1を有す
る第1導電形(例えば、nチャネル形)の読み出し用の
第1のトランジスタTR1、(2)ソース/ドレイン領
域、チャネル形成領域CH2、及びゲート領域G2を有す
る第2導電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の
第2のトランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領
域、チャネル領域CHJ1及びゲート部を有する電流制御
用の接合型トランジスタJF1、並びに、(4)補助キ
ャパシタC、から成り、(a)第1導電形(例えば、n
形)を有する半導体性の第1の領域SC1、(b)第1
の領域SC1と接し、第2導電形(例えば、p+形)を有
する半導体性の第2の領域SC2、(c)第1の領域S
1の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成し
て、第2導電形(例えばp+形)の半導体性の、又は、
シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の接する第3
の領域SC3、(d)第2の領域SC2の表面領域に設け
られた、第1導電形(例えば、n+形)を有する半導体
性の第4の領域SC4、(e)第4の領域SC4の表面領
域に設けられ、且つ、整流接合を形成して、第2導電形
(例えばp++形)の半導体性の、又は、シリサイドや金
属、金属化合物等の導電性の接する第5の領域SC5
並びに、(f)第1の領域SC1と第4の領域SC4、及
び、第2の領域SC2と第3の領域SC3を橋渡すごとく
絶縁膜を介して設けられ、第1のトランジスタTR1
第2のトランジスタTR2とで共有されたゲート領域G
(G1+G2)、を有する。
【0146】尚、図59に示す半導体メモリセルにおい
ては、第1の領域SC1と第2の領域SC2とは接してい
るが、具体的には、第1の領域SC1の表面領域に第2
の領域SC2が設けられている。一方、図65に示す半
導体メモリセルにおいては、第2の領域SC2の表面領
域に第1の領域SC1が設けられている。
【0147】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4から構成
され、(A−3)チャネル形成領域CH1は、第1の領
域SC1の該表面領域と第4の領域SC4とで挟まれた第
2の領域SC2の表面領域から構成されている。
【0148】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する
第2の領域SC2の該表面領域から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から構成さ
れている。
【0149】更には、接合型トランジスタJF1に関し
ては、(C−1)ゲート部は、第5の領域SC5、及
び、該第5の領域SC5と対向する第2の領域SC2の部
分から構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第
5の領域SC5と第2の領域SC2の該部分とで挟まれた
第4の領域SC4の一部から構成され、(C−3)一方
のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1
のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のト
ランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構成
する第4の領域SC4の該表面領域から構成され、(C
−4)他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジ
スタJF1のチャネル領域CHJ1の他端から延びる第4
の領域SC4の部分から構成されている。
【0150】そして、(D)補助キャパシタCは、第2
の領域SC2に接続され、(E)ゲート領域は、メモリ
セル選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続さ
れ、(F)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線W
ISLに接続され、(G)第4の領域SC4は、第2の
配線に接続され、(H)第5の領域SC5は、第3の配
線に接続されている。
【0151】尚、第1の領域SC1と第3の領域SC3
の間でpn接合ダイオードDが形成され、第1の領域S
1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設定線W
ISLに接続されている。かかるpn接合ダイオードD
は、第1の領域SC1及び第3の領域SC3の不純物濃度
を適切な値とすることによって形成することができる。
この場合、第2の配線をビット線とする構成、あるい
は、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用さ
せ、第2の配線に所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。
【0152】図59に示す半導体メモリセル(具体的に
は、第1の領域SC1)は、例えばp形半導体基板に設
けられた第1導電形(例えばn形)のウエル構造内に形
成されている。また、第2の領域SC2の直下に、第1
導電形(例えばn++形)の高濃度不純物含有層SC10
形成すれば、読み出し用の第1のトランジスタTR1
チャネル形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷
の増加を図ることができる。
【0153】図65に示す半導体メモリセル(具体的に
は、第2の領域SC2)は、例えばn形半導体基板に設
けられた第2導電形(例えばp形)のウエル構造内に形
成されている。また、第2の領域SC2の直下に、第1
導電形(例えばn++形)の高濃度不純物含有層SC10
形成すれば、読み出し用の第1のトランジスタTR1
チャネル形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷
の増加を図ることができる。
【0154】尚、接合型トランジスタJF1は、対向
するゲート部(第5の領域SC5及びこの第5の領域S
5に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チ
ャネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向す
るそれぞれのゲート部(第5の領域SC5及びこの第5
の領域SC5に対向する第2の領域SC2の部分)におけ
る不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物濃度
とを最適化することによって、形成されている。
【0155】尚、図59に示した半導体メモリセルにお
いて、pn接合ダイオードDの形成を省略し、第1の領
域SC1の下部に、第4の配線として機能する第1導電
形(例えばn++形)の高濃度不純物含有層(図示せず)
を設けることもできる。また、図65に示した半導体メ
モリセルにおいて、pn接合ダイオードDの形成を省略
し、第1の領域SC1を第4の配線(図示せず)に接続
してもよい。これらの半導体メモリセルの原理図を図5
3に示す。
【0156】実施の形態4の半導体メモリセルの変形例
の模式的な一部断面図を、図60〜図64及び図66〜
図70に示す。尚、図60〜図64に示す半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域SC1と第2の領域SC2
は接しているが、具体的には、第1の領域SC1の表面
領域に第2の領域SC2が設けられている。一方、図6
6〜図70に示す半導体メモリセルにおいては、第2の
領域SC2の表面領域に第1の領域SC1が設けられてい
る。
【0157】原理図を図54の(B)に示し、模式的な
一部断面図を図60及び図66に示す半導体メモリセル
においては、第1の領域SC1の表面領域に設けられ、
整流接合を形成して接するダイオード構成領域SCD
更に有し、該ダイオード構成領域SCDと第1の領域S
1とによって多数キャリア・ダイオードDSが構成さ
れ、第1の領域SC1は、該ダイオード構成領域SCD
介して書き込み情報設定線WISLに接続されている。
この場合、第2の配線をビット線とする構成、あるい
は、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用さ
せ、第2の配線に所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。尚、図60においては、ダイオード構成領域
SCDは、第3の領域SC3の略中央部に設けられてお
り、ダイオード構成領域SCDは第3の領域SC3によっ
て取り囲まれているが、ダイオード構成領域SCDを形
成すべき位置はこのような位置に限定されるものではな
い。
【0158】更には、原理図を図55、図56の(A)
及び(B)に示し、模式的な一部断面図を図61及び図
62並びに図67及び図68に示すように、第5の領域
SC 5は、第3の配線に接続される代わりに、書き込み
情報設定線WISLに接続されている構成とすることも
できる。また、原理図を図57、図58の(A)及び
(B)に示し、模式的な一部断面図を図63及び図64
並びに図69及び図70に示すように、第5の領域SC
5は、第3の配線に接続される代わりに、第2の領域S
2に接続されている構成とすることもできる。これら
の場合、図61、図63、図67及び図69に示すよう
に、第1の領域SC1と第3の領域SC3との間でpn接
合ダイオードDが形成され、第1の領域SC1は、第3
の領域SC3を介して書き込み情報設定線WISLに接
続されている構成とすることができる。あるいは又、図
62、図64、図68及び図70に示すように、第1の
領域SC1の表面領域に設けられ、整流接合を形成して
接するダイオード構成領域SCDを更に有し、該ダイオ
ード構成領域SCDと第1の領域SC1とによって多数キ
ャリア・ダイオードDSが構成され、第1の領域SC1
は、該ダイオード構成領域SCDを介して書き込み情報
設定線WISLに接続されている構成とすることができ
る。尚、pn接合ダイオードや多数キャリア・ダイオー
ドが設けられたこれらの場合、第2の配線をビット線と
する構成、あるいは、書き込み情報設定線WISLをビ
ット線と兼用させ、第2の配線に所定の電位を加える構
成とすることが好ましい。
【0159】(実施の形態5)実施の形態5は、本発明
の第3の態様及び第10の態様に係る半導体メモリセル
に関する。実施の形態5の半導体メモリセルは、電流制
御用の第3のトランジスタTR3が設けられている点
が、実施の形態4の半導体メモリセルと相違する。
【0160】即ち、図72の(A)にその原理図を示す
ように、実施の形態5の半導体メモリセルは、(1)ソ
ース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触
し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性
のチャネル形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域
CH1と容量結合したゲート領域G1を有する第1導電形
(例えば、nチャネル形)の読み出し用の第1のトラン
ジスタTR1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH2、及
び、該チャネル形成領域CH2と容量結合したゲート領
域G2を有する第2導電形(例えば、pチャネル形)の
スイッチ用の第2のトランジスタTR2、(3)ソース
/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且
つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャ
ネル形成領域CH3、及び、該チャネル形成領域CH3
容量結合したゲート領域G3を有する第2導電形(例え
ば、pチャネル形)の電流制御用の第3のトランジスタ
TR3、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域C
J1及びゲート部を有する電流制御用の接合型トランジ
スタJF1、並びに、(5)補助キャパシタC、から成
り、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域は、第2のトランジスタTR2のチャネル形成領
域CH2に相当し、第1のトランジスタTR1の他方のソ
ース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1の一
方のソース/ドレイン領域に相当し、第2のトランジス
タTR2の一方のソース/ドレイン領域は、第1のトラ
ンジスタTR1のチャネル形成領域CH1に相当し、且
つ、接合型トランジスタJF1の一方のゲート部に相当
し、且つ、第3のトランジスタTR3の一方のソース/
ドレイン領域に相当し、第3のトランジスタTR3の他
方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF
1の他方のゲート部に相当し、補助キャパシタCは、第
1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1に接続
されている。
【0161】そして、第1のトランジスタTR1のゲー
ト領域G1、第2のトランジスタTR 2のゲート領域G2
及び第3のトランジスタTR3のゲート領域G3はメモリ
セル選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続さ
れ、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイ
ン領域は接合型トランジスタJF1を介して第2の配線
に接続され、第2のトランジスタTR2の他方のソース
/ドレイン領域は書き込み情報設定線WISLに接続さ
れている。また、第1のトランジスタTR1の一方のソ
ース/ドレイン領域は、ダイオードDを介して書き込み
情報設定線WISLに接続されている。尚、第2の配線
をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設定線
WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に所定の電
位を加える構成とすることが好ましい。
【0162】実施の形態5の半導体メモリセルにおいて
は、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域と第2のトランジスタTR2のチャネル形成領域
CH2とが共有されており、第2のトランジスタTR2
一方のソース/ドレイン領域と第1のトランジスタTR
1のチャネル形成領域CH1とが共有されている。
【0163】図73及び図75に模式的な一部断面図を
示すように、実施の形態5の半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
1、及びゲート領域G1を有する第1導電形(例えば、
nチャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR
1、(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
2、及びゲート領域G2を有する第2導電形(例えば、
pチャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR
2、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
3、及びゲート領域G3を有する第2導電形(例えば、
pチャネル形)の電流制御用の第3のトランジスタTR
3、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1
及びゲート部を有する電流制御用の接合型トランジスタ
JF1、並びに、(5)補助キャパシタC、から成り、
(a)第1導電形(例えば、n形)を有する半導体性の
第1の領域SC1、(b)第1の領域SC1と接し、第2
導電形(例えば、p+形)を有する半導体性の第2の領
域SC2、(c)第1の領域SC1の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接する、第2導電形(例えばp
++形)の半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化
合物等の導電性の第3の領域SC3、(d)第2の領域
SC2の表面領域に設けられた、第1導電形(例えば、
+形)を有する半導体性の第4の領域SC4、(e)第
4の領域SC4の表面領域に設けられ、整流接合を形成
して接する、第2導電形(例えばp++形)の半導体性
の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の
第5の領域SC5、並びに、(f)第1の領域SC1と第
4の領域SC4、第2の領域SC2と第3の領域SC3
及び、第2の領域SC2と第5の領域SC5を橋渡すごと
く絶縁膜を介して設けられ、第1のトランジスタTR1
と第2のトランジスタTR2と第3のトランジスタTR3
とで共有されたゲート領域G(G1+G2+G3)、を有
する。
【0164】尚、図73及び後述する図74に示す半導
体メモリセルにおいては、第1の領域SC1と第2の領
域SC2とは接しているが、具体的には、第1の領域S
1の表面領域に第2の領域SC2が設けられている。一
方、図75及び後述する図76に示す半導体メモリセル
においては、第2の領域SC2の表面領域に第1の領域
SC1が設けられている。
【0165】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
1は、第1の領域SC1の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域
から構成されている。
【0166】また、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(B−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3から構成
され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、第1の領
域SC1の該表面領域から構成されている。
【0167】更には、第3のトランジスタTR3に関し
ては、(C−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2の該表面領域から構成され、(C−2)他
方のソース/ドレイン領域は、第5の領域SC5から構
成され、(C−3)チャネル形成領域CH3は、第4の
領域SC4の該表面領域から構成されている。
【0168】また、接合型トランジスタJF1に関して
は、(D−1)ゲート部は、第5の領域SC5、及び、
該第5の領域SC5と対向する第2の領域SC2の部分か
ら構成され、(D−2)チャネル領域CHJ1は、第5の
領域SC5と第2の領域SC2の該部分とで挟まれた第4
の領域SC4の一部から構成され、(D−3)一方のソ
ース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1のチ
ャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のトラン
ジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構成し、
そして、第3のトランジスタTR3のチャネル形成領域
CH3を構成する第4の領域SC4の該表面領域から構成
され、(D−4)他方のソース/ドレイン領域は、接合
型トランジスタJF1のチャネル領域CHJ1の他端から
延びる第4の領域SC4の部分から構成されている。
【0169】そして、(E)補助キャパシタCは、第2
の領域SC2に接続され、(F)ゲート領域は、メモリ
セル選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続さ
れ、(G)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線W
ISLに接続され、(H)第4の領域SC4は、第2の
配線に接続されている。
【0170】尚、第1の領域SC1と第3の領域SC3
の間でpn接合ダイオードDが形成され、第1の領域S
1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設定線W
ISLに接続されている。かかるpn接合ダイオードD
は、第1の領域SC1及び第3の領域SC3の不純物濃度
を適切な値とすることによって形成することができる。
この場合、第2の配線をビット線とする構成、あるい
は、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用さ
せ、第2の配線に所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。
【0171】接合型トランジスタJF1は、対向する
ゲート部(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チャネ
ル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向するそ
れぞれのゲート部(第5の領域SC5及びこの第5の領
域SC5に対向する第2の領域SC2の部分)における不
純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物濃度とを
最適化することによって、形成されている。
【0172】図73に示す半導体メモリセル(具体的に
は、第1の領域SC1)は、例えばp形半導体基板に設
けられた第1導電形(例えばn形)のウエル構造内に形
成されている。そして、第2の領域SC2の直下に、第
1導電形(例えばn++形)の高濃度不純物含有層SC10
を形成すれば、読み出し用の第1のトランジスタTR 1
のチャネル形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電
荷の増加を図ることができる。一方、図75に示す半導
体メモリセル(具体的には、第2の領域SC2)は、例
えばn形半導体基板に設けられた第2導電形(例えばp
形)のウエル構造内に形成されている。そして、第2の
領域SC2の直下に、第1導電形(例えばn++形)の高
濃度不純物含有層SC10を形成すれば、読み出し用の第
1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1に蓄積
される電位あるいは電荷の増加を図ることができる。
【0173】尚、図73あるいは図75に示した半導体
メモリセルにおいて、原理図を図71に示すように、p
n接合ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジス
タTR1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第1
の領域SC1を第3の配線(図73には図示せず)に接
続してもよい。即ち、例えば図73に示す半導体メモリ
セルにおいて、第1の領域SC1の下部に、第3の配線
として機能する第1導電形(例えばn++形)の高濃度不
純物含有層SC11を設ければよい。これらの場合、第2
の配線をビット線とし、第3の配線に所定の電位を加え
る構成、あるいは、第3の配線をビット線とし、第2の
配線に所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0174】また、図74あるいは図76に模式的な一
部断面図を示し、原理図を図72の(B)に示す半導体
メモリセルにおいては、第1の領域SC1の表面領域に
設けられ、整流接合を形成して接するダイオード構成領
域SCDを更に有し、該ダイオード構成領域SCDと第1
の領域SC1とによって多数キャリア・ダイオードDS
が構成され、第1の領域SC1は、該ダイオード構成領
域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに接続さ
れている構成とすることができる。この場合、第2の配
線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設定
線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に所定の
電位を加える構成とすることが好ましい。
【0175】(実施の形態6)実施の形態6は、本発明
の第4の態様及び第11の態様に係る半導体メモリセル
に関する。実施の形態6の半導体メモリセルは、第2の
接合型トランジスタJF2が設けられている点が、実施
の形態2の半導体メモリセルと相違する。
【0176】即ち、図78の(A)にその原理図を示す
ように、実施の形態6の半導体メモリセルは、(1)ソ
ース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触
し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性
のチャネル形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域
CH1と容量結合したゲート領域G1を有する第1導電形
(例えば、nチャネル形)の読み出し用の第1のトラン
ジスタTR1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース
/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
域を離間する半導体性のチャネル形成領域CH2、及
び、該チャネル形成領域CH2と容量結合したゲート領
域G2を有する第2導電形(例えば、pチャネル形)の
スイッチ用の第2のトランジスタTR2、(3)ソース
/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1及びゲート部を有
する電流制御用の第1の接合型トランジスタJF1
(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ2及び
ゲート部を有する電流制御用の第2の接合型トランジス
タJF2、並びに、(5)補助キャパシタC、から成
り、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域は、第2のトランジスタTR2のチャネル形成領
域CH2に相当し、且つ、第1の接合型トランジスタJ
1の一方のソース/ドレイン領域に相当し、第1のト
ランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域は、第
2の接合型トランジスタJF2の一方のソース/ドレイ
ン領域に相当し、第2のトランジスタTR2の一方のソ
ース/ドレイン領域は、第1のトランジスタTR1のチ
ャネル形成領域CH1に相当し、且つ、第1の接合型ト
ランジスタJF1の一方のゲート部に相当し、且つ、第
2の接合型トランジスタJF2の一方のゲート部に相当
し、補助キャパシタCは、第1のトランジスタTR1
チャネル形成領域CH1に接続されている。
【0177】そして、第1のトランジスタTR1のゲー
ト領域G1及び第2のトランジスタTR2のゲート領域G
2はメモリセル選択用の第1の配線(例えば、ワード
線)に接続され、第1のトランジスタTR1の他方のソ
ース/ドレイン領域は第2の接合型トランジスタJF2
を介して第2の配線に接続され、第2の接合型トランジ
スタJF2の他方のゲート部は第3の配線に接続され、
第1の接合型トランジスタJF1の他方のゲート部は書
き込み情報設定線WISLに接続され、第2のトランジ
スタTR2の他方のソース/ドレイン領域も書き込み情
報設定線WISLに接続されている。また、第1のトラ
ンジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域は、第1
の接合型トランジスタJF1及びダイオードDを介して
書き込み情報設定線WISLに接続されている。尚、第
2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情
報設定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に
所定の電位を加える構成とすることが好ましい。
【0178】実施の形態6の半導体メモリセルにおいて
は、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域と第2のトランジスタTR2のチャネル形成領域
CH2とが共有されており、第2のトランジスタTR2
一方のソース/ドレイン領域と第1のトランジスタTR
1のチャネル形成領域CH1とが共有されている。
【0179】図81あるいは図85に模式的な一部断面
図を示すように、実施の形態6の半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
1、及びゲート領域G1を有する第1導電形(例えば、
nチャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR
1、(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
2、及びゲート領域G2を有する第2導電形(例えば、
pチャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR
2、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1
及びゲート部を有する電流制御用の第1の接合型トラン
ジスタJF1、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル
領域CHJ2及びゲート部を有する電流制御用の第2の接
合型トランジスタJF2、並びに、(5)補助キャパシ
タC、から成り、(a)第1導電形(例えば、n形)を
有する半導体性の第1の領域SC1、(b)第1の領域
SC1と接し、第2導電形(例えば、p+形)を有する半
導体性の第2の領域SC2、(c)第1の領域SC1の表
面領域に設けられ、整流接合を形成して接する、第2導
電形(例えばp++形)の半導体性の、又は、シリサイド
や金属、金属化合物等の導電性の第3の領域SC3
(d)第2の領域SC2の表面領域に設けられた、第1
導電形(例えば、n+形)を有する半導体性の第4の領
域SC4、(e)第4の領域SC4の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接する、第2導電形(例えばp
++形)の半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化
合物等の導電性の第5の領域SC5、並びに、(f)第
1の領域SC1と第4の領域SC4、及び、第2の領域S
2と第3の領域SC3を橋渡すごとく絶縁膜を介して設
けられ、第1のトランジスタTR1と第2のトランジス
タTR2とで共有されたゲート領域G(G1+G2)、を
有する。
【0180】尚、第1の領域SC1と第2の領域SC2
は接しているが、図81あるいは後述する図82〜図8
4に示す半導体メモリセルにおいては、具体的には、第
1の領域SC1の表面領域に第2の領域SC2が設けられ
ている。一方、図85あるいは後述する図86〜図88
に示す半導体メモリセルにおいては、第2の領域SC 2
の表面領域に第1の領域SC1が設けられている。
【0181】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
1は、第1の領域SC1の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域
から構成されている。
【0182】一方、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(B−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3から構成
され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、第1の領
域SC1の該表面領域から構成されている。
【0183】また、第1の接合型トランジスタJF1
関しては、(C−1)ゲート部は、第3の領域SC3
及び、該第3の領域SC3と対向する第2の領域SC2
部分から構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、
第2の領域SC2と第3の領域SC3の該部分とで挟まれ
た第1の領域SC1の一部から構成され、(C−3)一
方のソース/ドレイン領域は、第1の接合型トランジス
タJF1のチャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から構成さ
れ、(C−4)他方のソース/ドレイン領域は、第1の
接合型トランジスタJF1のチャネル領域CHJ1の他端
から延びる第1の領域SC1の部分から構成されてい
る。
【0184】更には、第2の接合型トランジスタJF2
に関しては、(D−1)ゲート部は、第5の領域S
5、及び、該第5の領域SC5と対向する第2の領域S
2の部分から構成され、(D−2)チャネル領域CH
J2は、第5の領域SC5と第2の領域SC2の該部分とで
挟まれた第4の領域SC4の一部から構成され、(D−
3)一方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トラ
ンジスタJF2のチャネル領域CHJ2の一端から延び、
且つ、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレ
イン領域を構成する第4の領域SC4の該表面領域から
構成され、(D−4)他方のソース/ドレイン領域は、
第2の接合型トランジスタJF2のチャネル領域CHJ2
の他端から延びる第4の領域SC4の部分から構成され
ている。
【0185】そして、(E)補助キャパシタCは、第2
の領域SC2に接続され、(F)ゲート領域は、メモリ
セル選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続さ
れ、(G)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線W
ISLに接続され、(H)第4の領域SC4は、第2の
配線に接続され、(I)第5の領域SC5は、第3の配
線に接続されている。
【0186】更には、第1の領域SC1と第3の領域S
3との間でpn接合ダイオードDが形成され、第1の
領域SC1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設
定線WISLに接続されている。かかるpn接合ダイオ
ードDは、第1の領域SC1及び第3の領域SC3の不純
物濃度を適切な値とすることによって形成することがで
きる。この場合、第2の配線をビット線とする構成、あ
るいは、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用
させ、第2の配線に所定の電位を加える構成とすること
が好ましい。
【0187】図81に示す半導体メモリセル(具体的に
は、第1の領域SC1)は、例えばp形半導体基板に設
けられた第1導電形(例えばn形)のウエル構造内に形
成されている。そして、第2の領域SC2の直下に、第
1導電形(例えばn++形)の高濃度不純物含有層SC10
を形成すれば、読み出し用の第1のトランジスタTR 1
のチャネル形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電
荷の増加を図ることができる。一方、図85に示す半導
体メモリセル(具体的には、第2の領域SC2)は、例
えばn形半導体基板に設けられた第2導電形(例えばp
形)のウエル構造内に形成されている。そして、第2の
領域SC2の直下に、第1導電形(例えばn++形)の高
濃度不純物含有層SC10を形成すれば、読み出し用の第
1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1に蓄積
される電位あるいは電荷の増加を図ることができる。
【0188】第1の接合型トランジスタJF1は、対
向するゲート部(第3の領域SC3及びこの第3の領域
SC3に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離
(チャネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対
向するそれぞれのゲート部(第3の領域SC3及びこの
第3の領域SC3に対向する第2の領域SC2の部分)に
おける不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物
濃度とを最適化することによって、形成されている。ま
た、第2の接合型トランジスタJF2は、対向するゲ
ート部(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5に対
向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チャネル
領域CHJ2の厚さ)を最適化し、且つ、対向するそれ
ぞれのゲート部(第5の領域SC5及びこの第5の領域
SC5に対向する第2の領域SC2の部分)における不純
物濃度とチャネル領域CHJ2における不純物濃度とを最
適化することによって、形成されている。
【0189】尚、図81及び図85に示した半導体メモ
リセルにおいて、原理図を図77に示すように、pn接
合ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジスタT
1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第1の領
域SC1を第4の配線(図81及び図85には図示せ
ず)に接続してもよい。これらの場合、第2の配線をビ
ット線とし、第4の配線に所定の電位を加える構成、あ
るいは、第4の配線をビット線とし、第2の配線に所定
の電位を加える構成とすることが好ましい。ここで、図
81に示した半導体メモリセルにおいては、第1の領域
SC1の下部に、第4の配線として機能する第1導電形
(例えばn++形)の高濃度不純物含有層(図示せず)を
設ければよい。
【0190】あるいは又、原理図を図77の(B)に示
し、模式的な一部断面図を図82及び図86に示す半導
体メモリセルにおいては、第1の領域SC1の表面領域
に設けられ、整流接合を形成して接するダイオード構成
領域SCDを更に有し、該ダイオード構成領域SCDと第
1の領域SC1とによって多数キャリア・ダイオードD
Sが構成され、第1の領域SC1は、該ダイオード構成
領域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに接続
されている。この場合、第2の配線をビット線とする構
成、あるいは、書き込み情報設定線WISLをビット線
と兼用させ、第2の配線に所定の電位を加える構成とす
ることが好ましい。
【0191】更には、原理図を図80の(A)に示し、
模式的な一部断面図を図83及び図87に示す半導体メ
モリセルにおいては、第2の接合型トランジスタJF2
の他方のゲート部に該当する第5の領域SC5は、第3
の配線に接続される代わりに、第2の接合型トランジス
タJF2の一方のゲート部に該当する第2の領域SC2
接続されている。
【0192】尚、図83及び図87に示した半導体メモ
リセルにおいて、原理図を図79に示すように、pn接
合ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジスタT
1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第1の領
域SC1を第4の配線(図83及び図87には図示せ
ず)に接続してもよい。これらの場合、第2の配線をビ
ット線とし、第4の配線に所定の電位を加える構成、あ
るいは、第4の配線をビット線とし、第2の配線に所定
の電位を加える構成とすることが好ましい。ここで、図
83に示した半導体メモリセルにおいては、第1の領域
SC1の下部に、第4の配線として機能する第1導電形
(例えばn++形)の高濃度不純物含有層(図示せず)を
設ければ、配線の簡素化を図ることができる。
【0193】また、原理図を図80の(B)に示し、模
式的な一部断面図を図84及び図88に示す半導体メモ
リセルにおいては、第1の領域SC1の表面領域に設け
られ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域S
Dを更に有し、該ダイオード構成領域SCDと第1の領
域SC1とによって多数キャリア・ダイオードDSが構
成され、第1の領域SC1は、該ダイオード構成領域S
Dを介して書き込み情報設定線WISLに接続されて
いる。この場合、第2の配線をビット線とする構成、あ
るいは、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用
させ、第2の配線に所定の電位を加える構成とすること
が好ましい。
【0194】(実施の形態7)実施の形態7は、本発明
の第5の態様及び第12の態様に係る半導体メモリセル
に関する。実施の形態7の半導体メモリセルは、電流制
御用の第3のトランジスタTR3が設けられている点
が、実施の形態6の半導体メモリセルと相違する。
【0195】即ち、図90にその原理図を示すように、
実施の形態7の半導体メモリセルは、(1)ソース/ド
レイン領域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、
該ソース/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル
形成領域CH1、及び、該チャネル形成領域CH1と容量
結合したゲート領域G1を有する第1導電形(例えば、
nチャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR
1、(2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン
領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間す
る半導体性のチャネル形成領域CH2、及び、該チャネ
ル形成領域CH2と容量結合したゲート領域G2を有する
第2導電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の第
2のトランジスタTR2、(3)ソース/ドレイン領
域、該ソース/ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース
/ドレイン領域を離間する半導体性のチャネル形成領域
CH3、及び、該チャネル形成領域CH3と容量結合した
ゲート領域G3を有する第2導電形(例えば、pチャネ
ル形)の電流制御用の第3のトランジスタTR3
(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1及び
ゲート部を有する電流制御用の第1の接合型トランジス
タJF1、(5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域
CHJ2及びゲート部を有する電流制御用の第2の接合型
トランジスタJF2、並びに、(6)補助キャパシタ
C、から成り、第1のトランジスタTR1の一方のソー
ス/ドレイン領域は、第2のトランジスタTR2のチャ
ネル形成領域CH2に相当し、且つ、第1の接合型トラ
ンジスタJF1の一方のソース/ドレイン領域に相当
し、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイ
ン領域は、第2の接合型トランジスタJF2の一方のソ
ース/ドレイン領域に相当し、第2のトランジスタTR
2の一方のソース/ドレイン領域は、第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH1に相当し、且つ、第1
の接合型トランジスタJF1の一方のゲート部に相当
し、且つ、第2の接合型トランジスタJF2の一方のゲ
ート部に相当し、且つ、第3のトランジスタTR3の一
方のソース/ドレイン領域に相当し、第3のトランジス
タTR3の他方のソース/ドレイン領域は、第2の接合
型トランジスタJF2の他方のゲート部に相当し、補助
キャパシタCは、第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1に接続されている。
【0196】そして、第1のトランジスタTR1のゲー
ト領域G1、第2のトランジスタTR 2のゲート領域G2
及び第3のトランジスタTR3のゲート領域G3はメモリ
セル選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続さ
れ、第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイ
ン領域は第2の接合型トランジスタJF2を介して第2
の配線に接続され、第2のトランジスタTR2の他方の
ソース/ドレイン領域は書き込み情報設定線WISLに
接続され、第1の接合型トランジスタJF1の他方のゲ
ート部も書き込み情報設定線WISLに接続されてい
る。また、第1のトランジスタTR1の一方のソース/
ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタJF1及び
ダイオードDを介して書き込み情報設定線WISLに接
続されている。尚、第2の配線をビット線とする構成、
あるいは、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼
用させ、第2の配線に所定の電位を加える構成とするこ
とが好ましい。
【0197】実施の形態7の半導体メモリセルにおいて
は、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域と第2のトランジスタTR2のチャネル形成領域
CH2とが共有されており、第2のトランジスタTR2
一方のソース/ドレイン領域と第1のトランジスタTR
1のチャネル形成領域CH1とが共有されている。
【0198】図92及び図94に模式的な一部断面図を
示すように、実施の形態7の半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
1、及びゲート領域G1を有する第1導電形(例えば、
nチャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR
1、(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
2、及びゲート領域G2を有する第2導電形(例えば、
pチャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR
2、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
3、及びゲート領域G3を有する第2導電形(例えば、
pチャネル形)の電流制御用の第3のトランジスタTR
3、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ1
及びゲート部を有する電流制御用の第1の接合型トラン
ジスタJF1、(5)ソース/ドレイン領域、チャネル
領域CHJ2及びゲート部を有する電流制御用の第2の接
合型トランジスタJF2、並びに、(6)補助キャパシ
タC、から成り、(a)第1導電形(例えば、n形)を
有する半導体性の第1の領域SC1、(b)第1の領域
SC1と接し、第2導電形(例えば、p+形)を有する半
導体性の第2の領域SC2、(c)第1の領域SC1の表
面領域に設けられ、整流接合を形成して接する、第2導
電形(例えばp++形)の半導体性の、又は、シリサイド
や金属、金属化合物等の導電性の第3の領域SC3
(d)第2の領域SC2の表面領域に設けられた、第1
導電形(例えば、n+形)を有する半導体性の第4の領
域SC4、(e)第4の領域SC4の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接する、第2導電形(例えばp
++形)の半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化
合物等の導電性の第5の領域SC5、並びに、(f)第
1の領域SC1と第4の領域SC4、第2の領域SC2
第3の領域SC3、及び、第2の領域SC2と第5の領域
SC5を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1の
トランジスタTR1と第2のトランジスタTR2と第3の
トランジスタTR3とで共有されたゲート領域G(G1
2+G3)、を有する。
【0199】尚、第1の領域SC1と第2の領域SC2
は接しているが、図92あるいは後述する図93に示す
半導体メモリセルにおいては、具体的には、第1の領域
SC 1の表面領域に第2の領域SC2が設けられている。
一方、図94あるいは後述する図95に示す半導体メモ
リセルにおいては、第2の領域SC2の表面領域に第1
の領域SC1が設けられている。
【0200】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
J1は、第1の領域SC1の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第2の領域SC2の表面領域
から構成されている。
【0201】一方、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(B−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3から構成
され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、第1の領
域SC1の該表面領域から構成されている。
【0202】また、第3のトランジスタTR3に関して
は、(C−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2の
領域SC2の該表面領域から構成され、(C−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第5の領域SC5から構成
され、(C−3)チャネル形成領域CH3は、第4の領
域SC4の該表面領域から構成されている。
【0203】更には、第1の接合型トランジスタJF1
に関しては、(D−1)ゲート部は、第3の領域S
3、及び、該第3の領域SC3と対向する第2の領域S
2の部分から構成され、(D−2)チャネル領域CH
J1は、第2の領域SC2と第3の領域SC3の該部分とで
挟まれた第1の領域SC1の一部から構成され、(D−
3)一方のソース/ドレイン領域は、第1の接合型トラ
ンジスタJF1のチャネル領域CHJ1の一端から延び、
且つ、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレ
イン領域を構成する第1の領域SC1の該表面領域から
構成され、(D−4)他方のソース/ドレイン領域は、
第1の接合型トランジスタJF1のチャネル領域CHJ1
の他端から延びる第1の領域SC1の部分から構成され
ている。
【0204】また、第2の接合型トランジスタJF2
関しては、(E−1)ゲート部は、第5の領域SC5
及び、該第5の領域SC5と対向する第2の領域SC2
部分から構成され、(E−2)チャネル領域CHJ2は、
第5の領域SC5と第2の領域SC2の該部分とで挟まれ
た第4の領域SC4の一部から構成され、(E−3)一
方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トランジス
タJF2のチャネル領域CHJ2の一端から延び、且つ、
第1のトランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領
域を構成し、そして、第3のトランジスタTR3のチャ
ネル形成領域CH3を構成する第4の領域SC4の該表面
領域から構成され、(E−4)他方のソース/ドレイン
領域は、第2の接合型トランジスタJF2のチャネル領
域CHJ2の他端から延びる第4の領域SC4の部分から
構成されている。
【0205】そして、(F)補助キャパシタCは、第2
の領域SC2に接続され、(G)ゲート領域は、メモリ
セル選択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続さ
れ、(H)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線W
ISLに接続され、(I)第4の領域SC4は、第2の
配線に接続されている。
【0206】また、第1の領域SC1と第3の領域SC3
との間でpn接合ダイオードDが形成され、第1の領域
SC1は、第3の領域SC3を介して書き込み情報設定線
WISLに接続されている。かかるpn接合ダイオード
Dは、第1の領域SC1及び第3の領域SC3の不純物濃
度を適切な値とすることによって形成することができ
る。この場合、第2の配線をビット線とする構成、ある
いは、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用さ
せ、第2の配線に所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。
【0207】図92に示す半導体メモリセル(具体的に
は、第1の領域SC1)は、例えばp形半導体基板に設
けられた第1導電形(例えばn形)のウエル構造内に形
成されている。そして、第2の領域SC2の直下に、第
1導電形(例えばn++形)の高濃度不純物含有層SC10
を形成すれば、読み出し用の第1のトランジスタTR 1
のチャネル形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電
荷の増加を図ることができる。一方、図94に示す半導
体メモリセル(具体的には、第2の領域SC2)は、例
えばn形半導体基板に設けられた第2導電形(例えばp
形)のウエル構造内に形成されている。そして、第2の
領域SC2の直下に、第1導電形(例えばn++形)の高
濃度不純物含有層SC10を形成すれば、読み出し用の第
1のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1に蓄積
される電位あるいは電荷の増加を図ることができる。
【0208】第1の接合型トランジスタJF1は、対
向するゲート部(第3の領域SC3及びこの第3の領域
SC3に対向する第2の領域SC2の部分)の間の距離
(チャネル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対
向するそれぞれのゲート部(第3の領域SC3及びこの
第3の領域SC3に対向する第2の領域SC2の部分)に
おける不純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物
濃度とを最適化することによって、形成されている。ま
た、第2の接合型トランジスタJF2は、対向するゲ
ート部(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5に対
向する第2の領域SC2の部分)の間の距離(チャネル
領域CHJ2の厚さ)を最適化し、且つ、対向するそれ
ぞれのゲート部(第5の領域SC5及びこの第5の領域
SC5に対向する第2の領域SC2の部分)における不純
物濃度とチャネル領域CHJ2における不純物濃度とを最
適化することによって、形成されている。
【0209】尚、図92及び図94に示した半導体メモ
リセルにおいて、原理図を図89に示すように、pn接
合ダイオードDの形成を省略し、第1のトランジスタT
1の一方のソース/ドレイン領域に該当する第1の領
域SC1を第3の配線(図92及び図94には図示せ
ず)に接続してもよい。これらの場合、第2の配線をビ
ット線とし、第3の配線に所定の電位を加える構成、あ
るいは、第3の配線をビット線とし、第2の配線に所定
の電位を加える構成とすることが好ましい。ここで、図
92に示した半導体メモリセルにおいては、第1の領域
SC1の下部に、第3の配線として機能する第1導電形
(例えばn++形)の高濃度不純物含有層(図示せず)を
設ければ、配線の簡素化を図ることができる。
【0210】あるいは又、原理図を図91に示し、模式
的な一部断面図を図93及び図95に示す半導体メモリ
セルにおいては、第1の領域SC1の表面領域に設けら
れ、整流接合を形成して接するダイオード構成領域SC
Dを更に有し、該ダイオード構成領域SCDと第1の領域
SC1とによって多数キャリア・ダイオードDSが構成
され、第1の領域SC1は、該ダイオード構成領域SCD
を介して書き込み情報設定線WISLに接続されてい
る。この場合、第2の配線をビット線とする構成、ある
いは、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用さ
せ、第2の配線に所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。
【0211】以下、図96〜図98を参照して、図22
に示した実施の形態2の半導体メモリセルを例にとり、
本発明の半導体メモリセルの製造方法を説明する。
【0212】[工程−10]先ず、公知の方法に従い、
p形シリコン半導体基板30に素子分離領域(図示せ
ず)、第1導電形のウエル(例えばn形ウエル)、n形
の半導体の第1の領域SC1、第1導電形(例えばn++
形)の高濃度不純物含有層SC10(図示せず)や、絶縁
膜に該当するゲート絶縁膜31を形成した後、例えば不
純物を含有するポリシリコンから成り、あるいは又、ポ
リサイド構造を有するゲート領域G(G 1+G2)を形成
する。こうして、図96の(A)に示す構造を得ること
ができる。尚、n形の第1の領域SC1の不純物含有濃
度を、1.0×1017/cm3とした。また、ゲート領
域G(G1+G2)のゲート長を0.28μmとした。
【0213】[工程−20]次いで、レジスト材料から
イオン注入用マスク32を形成した後、第2導電形(例
えば、p形)の不純物をイオン注入し、第1の領域SC
1の表面領域に設けられ、且つ、第2導電形の半導体性
の第3の領域SC3を形成する(図96の(B)参
照)。イオン注入の条件を以下の表1に例示する。
【0214】[表1] イオン種 :BF2 加速エネルギー:20keV ドーズ量 :1×1013/cm2 イオン入射角 :7度
【0215】[工程−30]その後、イオン注入用マス
ク32を除去し、レジスト材料からイオン注入用マスク
33を形成した後、第2導電形(例えば、p形)の不純
物を斜めイオン注入法にてイオン注入し、第1の領域S
1と接し(具体的には、第1の領域SC1の表面領域に
設けられ)、且つ、第3の領域SC3とは離間した第2
導電形(例えば、p+形)の半導体性の第2の領域SC2
を形成する。斜めイオン注入法にてイオン注入を行うこ
とによって、ゲート領域G(G1+G2)の下方にも第2
の領域SC2が形成される(図97の(A)参照)。
尚、以下の表2に例示する条件の2回のイオン注入を行
い、各イオン注入におけるイオン入射角を異ならせた。
特に、第1回目のイオン注入におけるイオン入射角を6
0度に設定することで、ゲート領域G(G1+G2)の下
方の半導体性の第2の領域SC2の不純物含有濃度を高
い精度で制御することができる。
【0216】[表2] 第1回目のイオン注入 イオン種 :ホウ素 加速エネルギー:10keV ドーズ量 :3.4×1013/cm2 イオン入射角 :60度 第2回目のイオン注入 イオン種 :ホウ素 加速エネルギー:30keV ドーズ量 :2.1×1013/cm2 イオン入射角 :10度
【0217】[工程−40]次いで、第1導電形(例え
ば、n形)の不純物をイオン注入し、第2の領域SC2
の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接す
る半導体性の第4の領域SC4を形成する(図97の
(B)参照)。イオン注入の条件を以下の表3に例示す
る。
【0218】[表3] イオン種 :ヒ素 加速エネルギー:25keV ドーズ量 :1×1013/cm2 イオン入射角 :7度
【0219】[工程−50]次いで、イオン注入用マス
ク33を除去し、CVD法に全面にSiO2層を製膜
し、かかるSiO2層をエッチバックすることによっ
て、ゲート領域G(G1+G2)の側壁にサイドウオール
34を形成する。
【0220】[工程−60]次いで、レジスト材料から
イオン注入用マスク35を形成した後、第1導電形(例
えば、n形)の不純物をイオン注入し、第4の領域SC
4の不純物含有濃度を1018〜1020cm-3程度まで高
くすることによって、第4の領域SC4の低抵抗化を図
る(図98の(A)参照)。イオン注入の条件を以下の
表4に例示する。
【0221】[表4]イオン種 :ヒ素 加速エネルギー:30keV ドーズ量 :5×1015/cm2 イオン入射角 :7度
【0222】[工程−70]その後、イオン注入用マス
ク35を除去し、レジスト材料からイオン注入用マスク
36を形成した後、第2導電形(例えば、p形)の不純
物をイオン注入し、第3の領域SC3の不純物含有濃度
を1018〜1020cm-3程度まで高くすることによっ
て、第3の領域SC3の低抵抗化を図る(図98の
(B)参照)。イオン注入の条件を以下の表5に例示す
る。
【0223】[表5] イオン種 :BF2 加速エネルギー:30keV ドーズ量 :3×1015/cm2 イオン入射角 :7度
【0224】以上のイオン注入条件により、接合型トラ
ンジスタJF1のゲート領域(第2の領域SC2及び第3
の領域SC3)並びにチャネル領域CHJ1の不純物濃度
は、以下の表6のとおりとなった。また、接合型トラン
ジスタJF1のチャネル領域CHJ1の厚さは0.1μm
であった。
【0225】[表6] 第2の領域SC2 :1.5×1018cm-3 第3の領域SC3 :2.1×1019cm-3 チャネル領域CHJ1:5.0×1017cm-3
【0226】[工程−80]その後、層間絶縁層を全面
に形成し、第2の領域SC2の上方の層間絶縁層に開口
部を設けた後、全面に電極材料層10、誘電体材料層1
1を順次、形成する。そして、これらの誘電体材料層1
1及び電極材料層10をパターニングすることによっ
て、補助キャパシタCを得ることができる。
【0227】[工程−90]その後、公知の方法に基づ
き、層間絶縁層を形成し、書き込み情報設定線、第2の
配線(ビット線)、第3の配線等を形成する。
【0228】尚、半導体メモリセルの製造工程は、上記
の方法に限定されない。例えば、[工程−20]を省略
することができる。[工程−30]、[工程−40]、
[工程−60]の順序は任意の順序とすることができ
る。ゲート領域や素子分離領域の形成を、[工程−7
0]の後に行ってもよい。イオン注入の条件も例示であ
り、適宜変更することができる。
【0229】ショットキ接合形の多数キャリア・ダイオ
ードDSを設ける場合には、例えば、第1の領域SC1
の表面領域に、例えばチタンシリサイド層から成るダイ
オード構成領域SCDを形成する。かかるチタンシリサ
イド層の形成は、例えば、以下の方法で行うことができ
る。即ち、例えば、全面に層間絶縁層を形成し、チタン
シリサイド層を形成すべきシリコン半導体基板30の領
域の層間絶縁層を除去する。次いで、露出したシリコン
半導体基板30の表面を含む層間絶縁層の上にチタン層
をスパッタ法にて形成する。その後、第1回目のアニー
ル処理を施し、チタン層とシリコン半導体基板とを反応
させて、シリコン半導体基板の表面にチタンシリサイド
層を形成する。次いで、層間絶縁層上の未反応のチタン
層を、例えばアンモニア過水(NH4OHとH22とH2
Oの混合溶液)で除去した後、第2回目のアニール処理
を行うことによって、安定なチタンシリサイド層を得る
ことができる。多数キャリア・ダイオードDSを形成す
るための材料はチタンシリサイドに限定されず、コバル
トシリサイド、タングステンシリサイド等の材料を用い
ることもできる。
【0230】多数キャリア・ダイオードDSを形成する
ための方法、あるいは又、各種の領域の表面領域に導電
性の領域を形成する方法は、上述の方法に限定されな
い。例えば書き込み情報設定線を形成する際、例えば、
チタンシリサイドやTiNから成るバリア層やグルーレ
イヤーを形成するが、かかるバリア層やグルーレイヤー
を第1の領域SC1の表面にも形成する。これによっ
て、書き込み情報設定線の一部分(より具体的には、バ
リア層やグルーレイヤーの一部分)と共通であるダイオ
ード構成領域SCDを第1の領域SC1の表面に形成する
ことができる。同様にして、各種の領域の表面領域に導
電性の領域を形成することもできる。
【0231】その他の実施の形態の半導体メモリセル
も、実質的には同様の方法で製造することができるの
で、詳細な説明は省略する。尚、第2導電形(例えばp
+形)を有するプラグ状の不純物領域SC2Aを形成する
場合には、例えば、[工程−70]において、層間絶縁
層を形成し、その後、パターニングしたレジスト材料を
イオン注入用マスクとして用いて、イオン注入により不
純物領域SC2Aを形成すればよい。
【0232】以下、図59に示した実施の形態4の半導
体メモリセルを参照して、本発明の半導体メモリセルの
動作を説明するが、その他の実施の形態の半導体メモリ
セルの動作原理も実質的には同じである。
【0233】書き込み時、各部位における電位を以下の
表7のとおりとする。
【0234】[表7] メモリセル選択用の第1の配線:VW 書き込み情報設定線 ”0”の書き込み時 :V0 ”1”の書き込み時 :V1
【0235】また、読み出し時の各部位における電位を
以下の表8のとおりとする。尚、このとき、書き込み情
報設定線と第4の配線が別個に設けられている場合に
は、書き込み情報設定線には0電位を含む所定の電位が
与えられている。
【0236】[表8] メモリセル選択用の第1の配線:VR 第2の配線 :V2
【0237】読み出し時、ゲート領域から見た第1のト
ランジスタTR1のスレッショールド値を以下の表9の
とおりとする。また、第1のトランジスタTR1におけ
る電位の関係を以下の表9のように設定する。尚、”
0”の読み出し時と、”1”の読み出し時とでは、第1
のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1の電位が
異なる。この影響を受けて、”0”の読み出し時、及
び”1”の読み出し時において、ゲート領域から見た第
1のトランジスタTR1のスレッショールド値が変化す
る。但し、先に述べたように、従来のDRAMが必要と
するような大きなキャパシタを必要としない。尚、電流
制御用の接合型トランジスタJF1のオン/オフ電流比
が大きい場合には、|VR|≧|VTH_11|でも、誤読み
出し無く、読み出しを行うことができる。
【0238】[表9] ”0”の読み出し時:VTH_10 ”1”の読み出し時:VTH_11 |VTH_11|>|VR|>|VTH_10
【0239】[情報の書き込み時]”0”(書き込み情
報設定線の電位:V0)又は”1”(書き込み情報設定
線の電位:V1)の情報の書き込み時、第1の配線の電
位をVW(<0)とする。その結果、第2のトランジス
タTR2のゲート領域の電位もVW(<0)となる。従っ
て、第2のトランジスタTR2はオンの状態である。そ
れ故、第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域C
1の電位は、第1の電位であるV0(”0”の情報の場
合)又は第2の電位であるV1(”1”の情報の場合)
となる。
【0240】情報の書き込み後、読み出し前の情報保持
状態においては、読み出し用の第1のトランジスタTR
1及びスイッチ用の第2のトランジスタTR2が導通しな
いように、各トランジスタの各部分における電位を設定
する。このためには、例えば、メモリセル選択用の第1
の配線の電位を0(V)とし、書き込み情報設定線の電
位をV1とすればよい。
【0241】情報の書き込み時、読み出し用の第1のト
ランジスタTR1のゲート領域の電位はVW(<0)であ
る。従って、読み出し用の第1のトランジスタTR1
オフ状態である。こうして、”0”又は”1”の情報の
書き込み時、読み出し用の第1のトランジスタTR1
チャネル形成領域CH1の電位は、V0(”0”の情報の
場合)、又は、V1(”1”の情報の場合)となり、こ
の状態は情報の読み出し時まで、漏洩電流(第1のトラ
ンジスタTR1のチャネル形成領域CH1と例えば半導体
基板間、第2のトランジスタTR2のオフ電流等)のた
めに経時変化するが、許容範囲内に保持される。尚、読
み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル形成領
域CH1の電位の経時変化が読み出し動作に誤りを与え
る程大きくなる前に、所謂リフレッシュ動作を行う。
【0242】[情報の読み出し時]”0”又は”1”の
情報の読み出し時、メモリセル選択用の第1の配線の電
位はVR(>0)である。その結果、スイッチ用の第2
のトランジスタTR2のゲート領域の電位はVR(>0)
となり、スイッチ用の第2のトランジスタTR2はオフ
の状態である。
【0243】読み出し用の第1のトランジスタTR1
ゲート領域の電位はVR(>0)である。また、ゲート
領域から見た読み出し用の第1のトランジスタTR1
スレッショールド値は、VTH_10又はVTH_11である。こ
の読み出し用の第1のトランジスタTR1のスレッショ
ールド値は、チャネル形成領域CH1の電位の状態に依
存する。これらの電位の間には、 |VTH_11|>|VR|>|VTH_10| という関係がある。従って、蓄積された情報が”0”の
場合、読み出し用の第1のトランジスタTR1はオン状
態となる。また、蓄積された情報が”1”の場合、読み
出し用の第1のトランジスタTR1はオフ状態となる。
但し、電流制御用の接合型トランジスタJF1のオン/
オフ電流比が大きい場合には、|VR|≧|VTH_11|で
も、誤読み出し無く、読み出しを行うことができる。
【0244】更には、電流制御用の接合型トランジスタ
JF1のゲート部を構成する第5の領域SC5及び第2の
領域SC2に対するバイアス条件に基づき、読み出し用
の第1のトランジスタTR1は電流制御用の接合型トラ
ンジスタJF1によって制御される。即ち、蓄積された
情報が”0”の場合、電流制御用の接合型トランジスタ
JF1をオン状態とし、蓄積された情報が”1”の場
合、電流制御用の接合型トランジスタJF1をオフ状態
とする。
【0245】こうして、蓄積された情報に依存して読み
出し用の第1のトランジスタTR1は、確実にオン状態
又はオフ状態となる。第4の領域SC4はメモリセル選
択用の第2の配線(例えばビット線)に接続されている
ので、蓄積された情報(”0”あるいは”1”)に依存
して、読み出し用の第1のトランジスタTR1に電流が
流れ、あるいは流れない。こうして、蓄積された情報を
読み出し用の第1のトランジスタTR1によって読み出
すことができる。
【0246】以上に説明した読み出し用の第1のトラン
ジスタTR1及びスイッチ用の第2のトランジスタTR2
の動作状態を表10に纏めた。尚、電流制御用の第3の
トランジスタTR3が備えられている場合には、この第
3のトランジスタTR3は、情報の書き込み時にはオン
状態となり、情報保持時にもオン状態であり、情報の読
み出し時にはオフ状態となるように制御される。ここ
で、表10中、各電位の値は例示であり、上記の条件を
満足する値ならば如何なる値をとることも可能である。
【0247】[表10]
【0248】以上、好ましい発明の実施の形態に基づき
本発明の半導体メモリセルを説明したが、本発明はこれ
らの発明の実施の形態に限定されない。発明の実施の形
態にて説明した半導体メモリセルの構造や電圧、電位等
の数値は例示であり、適宜変更することができる。ま
た、例えば、各発明の実施の形態にて説明した本発明の
半導体メモリセルにおいて、第1のトランジスタTR1
をpチャネル形とし、第2のトランジスタTR2や第3
のトランジスタTR3をnチャネル形とすることができ
る。各トランジスタにおける各要素の配置は例示であ
り、適宜変更することができる。更には、図11や図2
7等に示したSOI構造やTFT構造を、各種の本発明
の半導体メモリセルに適用することができる。また、各
種の領域への不純物の導入はイオン注入法だけでなく、
拡散法にて行うこともできる。また、シリコン半導体の
みならず、例えばGaAs系等の化合物半導体から構成
されたメモリセルにも本発明を適用することができる。
更には、本発明の半導体メモリセルを、MIS型FET
構造を有する半導体メモリセルにも適用することができ
る。
【0249】
【発明の効果】本発明の半導体メモリセルにおいては、
比較的容量の小さい補助キャパシタが備えられており、
かかる補助キャパシタに保持された電荷が、読み出し用
の第1のトランジスタのスレッショールド値制御として
働くので、情報の保持時間を十分長くとることが可能と
なる。しかも、従来のDRAMのような著しく大きなキ
ャパシタや複雑な構造のキャパシタを必要としない。
【0250】また、トランジスタを一体化すれば、半導
体メモリセルの面積を一層小さくすることができる。
【0251】本発明の半導体メモリセルのプロセスは、
図96〜図98に示したように、MOSロジック回路形
成プロセスとコンパチブルである。従って、半導体メモ
リセルの構成にも依るが、ほぼ1トランジスタの面積で
半導体メモリセルを実現することができ、しかも、MO
Sロジック回路内にDRAM機能をほんの僅かの工程の
増加のみで組み込むことができる。また、必ずしもSO
I技術を用いることなく、従来の半導体メモリセルの製
造技術で、ほぼ1トランジスタ分の面積の半導体メモリ
セルを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
原理図である。
【図2】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図3】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図4】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図5】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図6】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図7】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図8】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの模式
的な一部断面図である。
【図9】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図である。
【図10】本発明における補助キャパシタの一例の模式
的な一部断面図である。
【図11】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図12】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図13】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図14】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図15】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図16】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図17】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図18】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図19】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図20】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図21】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図22】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図23】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図24】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図25】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図26】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図27】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図28】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図29】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図30】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図31】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図32】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図33】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図34】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図35】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図36】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図37】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図38】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図39】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図40】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図41】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の原理図である。
【図42】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図43】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図44】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図45】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図46】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図47】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図48】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図49】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図50】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図51】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図52】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図53】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図54】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図55】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図56】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図57】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図58】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図59】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図60】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図61】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図62】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図63】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図64】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図65】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図66】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図67】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図68】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図69】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図70】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図71】本発明の第3の態様に係る半導体メモリセル
の原理図である。
【図72】本発明の第3の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図73】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図74】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図75】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図76】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図77】本発明の第4の態様に係る半導体メモリセル
の原理図である。
【図78】本発明の第4の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図79】本発明の第4の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図80】本発明の第4の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図81】発明の実施の形態6の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図82】発明の実施の形態6の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図83】発明の実施の形態6の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図84】発明の実施の形態6の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図85】発明の実施の形態6の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図86】発明の実施の形態6の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図87】発明の実施の形態6の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図88】発明の実施の形態6の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図89】本発明の第5の態様に係る半導体メモリセル
の原理図である。
【図90】本発明の第5の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図91】本発明の第5の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図92】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図93】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図94】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図95】発明の実施の形態7の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図96】図59に示した発明の実施の形態4の半導体
メモリセルの製造方法を説明するための半導体基板等の
模式的な一部断面図である。
【図97】図96に引き続き、図59に示した発明の実
施の形態4の半導体メモリセルの製造方法を説明するた
めの半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図98】図97に引き続き、図59に示した発明の実
施の形態4の半導体メモリセルの製造方法を説明するた
めの半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図99】従来の1トランジスタメモリセルの概念図、
及び、従来のトレンチキャパシタセル構造を有するメモ
リセルの断面を概念的に示す図である。
【符号の説明】
TR1・・・第1のトランジスタ、TR2・・・第2のト
ランジスタ、TR3・・・第3のトランジスタ、JF1
・・接合型トランジスタあるいは第1の接合型トランジ
スタ、JF2・・・第2の接合型トランジスタ、D,D
S・・・ダイオード、SC0・・・半導体層、SC1・・
・第1の領域、SC2・・・第2の領域、SC3・・・第
3の領域、SC4・・・第4の領域、SC4A・・・不純
物含有層、SC5・・・第5の領域、SCD・・・ダイオ
ード構成領域、SC10,SC11・・・高濃度不純物含有
層、SC12・・・第1導電形領域、CH1,CH2,CH
3・・・チャネル形成領域、CHJ1,CHJ2・・・チャ
ネル領域、G,G1,G2,G3・・・ゲート領域、IF
・・・絶縁膜、IR・・・素子分離領域、IL・・・層
間絶縁層、IL0・・・支持基板上の絶縁層、10・・
・下部電極層、11・・・誘電体材料層、20・・・下
層絶縁層、21・・・下層配線、22・・・層間絶縁
層、23・・・開口部、24・・・誘電体材料層、25
・・・上層配線、30・・・シリコン半導体基板、31
・・・絶縁膜、32,33,35,36・・・イオン注
入用マスク、34・・・サイドウオール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 豊 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5F048 AA01 AB01 AC03 AC10 BA01 BE02 BG13 5F083 AD69 AD70 GA09 KA01 KA05 PR21 PR36

Claims (74)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース/
    ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域
    を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チャ
    ネル形成領域と容量結合したゲート領域を有する第1導
    電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート領域を有する第2導電形のスイッ
    チ用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並びに、 (4)補助キャパシタ、から成り、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域
    に相当し、 第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、接合型トランジスタの一方のゲート部に相当し、 補助キャパシタは、第1のトランジスタのチャネル形成
    領域に接続されていることを特徴とする半導体メモリセ
    ル。
  2. 【請求項2】第1のトランジスタのゲート領域及び第2
    のトランジスタのゲート領域は、メモリセル選択用の第
    1の配線に接続され、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の配線に接続され、 接合型トランジスタの他方のゲート部は、第3の配線に
    接続され、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタを介して第4の配線に接続され、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続されていることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体メモリセル。
  3. 【請求項3】第1のトランジスタの一方のソース/ドレ
    イン領域は、接合型トランジスタを介して第4の配線に
    接続される代わりに、接合型トランジスタ及びダイオー
    ドを介して書き込み情報設定線に接続されていることを
    特徴とする請求項2に記載の半導体メモリセル。
  4. 【請求項4】接合型トランジスタの他方のゲート部は、
    第3の配線に接続される代わりに、書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の半
    導体メモリセル。
  5. 【請求項5】第1のトランジスタの一方のソース/ドレ
    イン領域は、接合型トランジスタを介して第4の配線に
    接続される代わりに、接合型トランジスタ及びダイオー
    ドを介して書き込み情報設定線に接続されていることを
    特徴とする請求項4に記載の半導体メモリセル。
  6. 【請求項6】第1のトランジスタの一方のソース/ドレ
    イン領域は、接合型トランジスタを介して第4の配線に
    接続される代わりに、接合型トランジスタ及びダイオー
    ドを介して第3の配線に接続されていることを特徴とす
    る請求項2に記載の半導体メモリセル。
  7. 【請求項7】接合型トランジスタの他方のゲート部は、
    第3の配線に接続される代わりに、接合型トランジスタ
    の一方のゲート部に接続されていることを特徴とする請
    求項2に記載の半導体メモリセル。
  8. 【請求項8】第1のトランジスタの一方のソース/ドレ
    イン領域は、接合型トランジスタを介して第4の配線に
    接続される代わりに、接合型トランジスタ及びダイオー
    ドを介して書き込み情報設定線に接続されていることを
    特徴とする請求項7に記載の半導体メモリセル。
  9. 【請求項9】第1のトランジスタと第2のトランジスタ
    とは、ゲート領域を共有していることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体メモリセル。
  10. 【請求項10】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート領域を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート領域を有する第2導電形のスイッ
    チ用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並びに、 (4)補助キャパシタ、から成り、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域に相
    当し、 第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、接合型トランジスタの一方のゲート部に相当し、 補助キャパシタは、第1のトランジスタのチャネル形成
    領域に接続されていることを特徴とする半導体メモリセ
    ル。
  11. 【請求項11】第1のトランジスタのゲート領域及び第
    2のトランジスタのゲート領域は、メモリセル選択用の
    第1の配線に接続され、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタを介して第2の配線に接続され、 接合型トランジスタの他方のゲート部は、第3の配線に
    接続され、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第4の配線に接続され、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続されていることを特徴とする
    請求項10に記載の半導体メモリセル。
  12. 【請求項12】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第4の配線に接続される代わりに、ダイ
    オードを介して書き込み情報設定線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項11に記載の半導体メモリセル。
  13. 【請求項13】接合型トランジスタの他方のゲート部
    は、第3の配線に接続される代わりに、書き込み情報設
    定線に接続されていることを特徴とする請求項11に記
    載の半導体メモリセル。
  14. 【請求項14】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第4の配線に接続される代わりに、ダイ
    オードを介して書き込み情報設定線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項13に記載の半導体メモリセル。
  15. 【請求項15】接合型トランジスタの他方のゲート部
    は、第3の配線に接続される代わりに、接合型トランジ
    スタの一方のゲート部に接続されていることを特徴とす
    る請求項11に記載の半導体メモリセル。
  16. 【請求項16】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第4の配線に接続される代わりに、ダイ
    オードを介して書き込み情報設定線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項15に記載の半導体メモリセル。
  17. 【請求項17】第1のトランジスタと第2のトランジス
    タとは、ゲート領域を共有していることを特徴とする請
    求項10に記載の半導体メモリセル。
  18. 【請求項18】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート領域を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート領域を有する第2導電形のスイッ
    チ用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート領域を有する第2導電形の電流制
    御用の第3のトランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並びに、 (5)補助キャパシタ、から成り、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域に相
    当し、 第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、接合型トランジスタの一方のゲート部に相当し、且
    つ、第3のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
    に相当し、 第3のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタの他方のゲート部に相当し、 補助キャパシタは、第1のトランジスタのチャネル形成
    領域に接続されていることを特徴とする半導体メモリセ
    ル。
  19. 【請求項19】第1のトランジスタのゲート領域、第2
    のトランジスタのゲート領域及び第3のトランジスタの
    ゲート領域は、メモリセル選択用の第1の配線に接続さ
    れ、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    接合型トランジスタを介して第2の配線に接続され、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第3の配線に接続され、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続されていることを特徴とする
    請求項18に記載の半導体メモリセル。
  20. 【請求項20】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第3の配線に接続される代わりに、ダイ
    オードを介して書き込み情報設定線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項19に記載の半導体メモリセル。
  21. 【請求項21】第1のトランジスタと第2のトランジス
    タと第3のトランジスタとは、ゲート領域を共有してい
    ることを特徴とする請求項18に記載の半導体メモリセ
    ル。
  22. 【請求項22】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート領域を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート領域を有する第2導電形のスイッ
    チ用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の第1の接合型トランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、並
    びに、 (5)補助キャパシタ、から成り、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、第1の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域に相当し、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領
    域に相当し、 第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、第1の接合型トランジスタの一方のゲート部に相当
    し、且つ、第2の接合型トランジスタの一方のゲート部
    に相当し、 補助キャパシタは、第1のトランジスタのチャネル形成
    領域に接続されていることを特徴とする半導体メモリセ
    ル。
  23. 【請求項23】第1のトランジスタのゲート領域及び第
    2のトランジスタのゲート領域は、メモリセル選択用の
    第1の配線に接続され、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の接合型トランジスタを介して第2の配線に接続さ
    れ、 第2の接合型トランジスタの他方のゲート部は、第3の
    配線に接続され、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1の接合型トランジスタを介して第4の配線に接続さ
    れ、 第1の接合型トランジスタの他方のゲート部は、書き込
    み情報設定線に接続され、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続されていることを特徴とする
    請求項22に記載の半導体メモリセル。
  24. 【請求項24】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第1の接合型トランジスタを介して第4
    の配線に接続される代わりに、第1の接合型トランジス
    タ及びダイオードを介して書き込み情報設定線に接続さ
    れていることを特徴とする請求項23に記載の半導体メ
    モリセル。
  25. 【請求項25】第2の接合型トランジスタの他方のゲー
    ト部は、第3の配線に接続される代わりに、第2の接合
    型トランジスタの一方のゲート部に接続されていること
    を特徴とする請求項23に記載の半導体メモリセル。
  26. 【請求項26】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第1の接合型トランジスタを介して第4
    の配線に接続される代わりに、第1の接合型トランジス
    タ及びダイオードを介して書き込み情報設定線に接続さ
    れていることを特徴とする請求項25に記載の半導体メ
    モリセル。
  27. 【請求項27】第1のトランジスタと第2のトランジス
    タとは、ゲート領域を共有していることを特徴とする請
    求項22に記載の半導体メモリセル。
  28. 【請求項28】(1)ソース/ドレイン領域、該ソース
    /ドレイン領域に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領
    域を離間する半導体性のチャネル形成領域、及び、該チ
    ャネル形成領域と容量結合したゲート領域を有する第1
    導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート領域を有する第2導電形のスイッ
    チ用の第2のトランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、該ソース/ドレイン領域
    に接触し、且つ、該ソース/ドレイン領域を離間する半
    導体性のチャネル形成領域、及び、該チャネル形成領域
    と容量結合したゲート領域を有する第2導電形の電流制
    御用の第3のトランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の第1の接合型トランジスタ、 (5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、並
    びに、 (6)補助キャパシタ、から成り、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第2のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、第1の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域に相当し、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領
    域に相当し、 第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1のトランジスタのチャネル形成領域に相当し、且
    つ、第1の接合型トランジスタの一方のゲート部に相当
    し、且つ、第2の接合型トランジスタの一方のゲート部
    に相当し、且つ、第3のトランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域に相当し、 第3のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の接合型トランジスタの他方のゲート部に相当し、 補助キャパシタは、第1のトランジスタのチャネル形成
    領域に接続されていることを特徴とする半導体メモリセ
    ル。
  29. 【請求項29】第1のトランジスタのゲート領域、第2
    のトランジスタのゲート領域及び第3のトランジスタの
    ゲート領域は、メモリセル選択用の第1の配線に接続さ
    れ、 第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    第2の接合型トランジスタを介して第2の配線に接続さ
    れ、 第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、
    第1の接合型トランジスタを介して第3の配線に接続さ
    れ、 第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
    書き込み情報設定線に接続され、 第1の接合型トランジスタの他方のゲート部は、書き込
    み情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項
    28に記載の半導体メモリセル。
  30. 【請求項30】第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域は、第1の接合型トランジスタを介して第3
    の配線に接続される代わりに、第1の接合型トランジス
    タ及びダイオードを介して書き込み情報設定線に接続さ
    れていることを特徴とする請求項29に記載の半導体メ
    モリセル。
  31. 【請求項31】第1のトランジスタと第2のトランジス
    タと第3のトランジスタは、ゲート領域を共有している
    ことを特徴とする請求項28に記載の半導体メモリセ
    ル。
  32. 【請求項32】(1)ソース/ドレイン領域、チャネル
    形成領域、及びゲート領域を有する第1導電形の読み出
    し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
    ゲート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
    ランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並びに、 (4)補助キャパシタ、から成り、 (a)第2導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第2の領域、 (c)第2の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第3の領域、 (d)第1の領域の表面領域に第2の領域と離間して設
    けられ、且つ、整流接合を形成して接する第4の領域、
    並びに、 (e)第2の領域の表面領域に第3の領域と離間して設
    けられ、且つ、第2の領域と整流接合を形成して接する
    第5の領域、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の表面領域の一部から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第2の領域の表面領域の該一部と第4の領域とで挟まれ
    た第1の領域の表面領域の一部から構成され、 (A−4)第1のトランジスタのゲート領域は、第1の
    トランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介し
    て設けられており、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域の他の部分から構成さ
    れ、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の表面領域の該他の部分と第3の領域とで挟
    まれた第2の領域の表面領域の他の部分から構成され、 (B−4)第2のトランジスタのゲート領域は、第2の
    トランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介し
    て設けられており、 (C−1)接合型トランジスタのゲート部は、第5の領
    域、及び、該第5の領域と対向する第1の領域の部分か
    ら構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第1の領域の該部分とで挟まれた第2の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域を構成する第2の領域の表面領域の該一部か
    ら構成され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第2の領域の部分から構成され、 (D)補助キャパシタは、第1の領域に接続され、 (E)第1のトランジスタのゲート領域及び第2のトラ
    ンジスタのゲート領域は、メモリセル選択用の第1の配
    線に接続され、 (F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (H)第5の領域は、第3の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  33. 【請求項33】第2の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項32に記載の
    半導体メモリセル。
  34. 【請求項34】第2の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項3
    2に記載の半導体メモリセル。
  35. 【請求項35】第2の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによってダイオー
    ドが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して第3の配
    線に接続されていることを特徴とする請求項32に記載
    の半導体メモリセル。
  36. 【請求項36】第5の領域は、第3の配線に接続される
    代わりに、第1の領域に接続されていることを特徴とす
    る請求項32に記載の半導体メモリセル。
  37. 【請求項37】第2の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、第2の領域は、第3の領域を介して書
    き込み情報設定線に接続されていることを特徴とする請
    求項36に記載の半導体メモリセル。
  38. 【請求項38】第2の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項3
    6に記載の半導体メモリセル。
  39. 【請求項39】第5の領域は、第3の配線に接続される
    代わりに、書き込み情報設定線に接続されていることを
    特徴とする請求項32に記載の半導体メモリセル。
  40. 【請求項40】第2の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項39に記載の
    半導体メモリセル。
  41. 【請求項41】第2の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項3
    9に記載の半導体メモリセル。
  42. 【請求項42】(1)ソース/ドレイン領域、チャネル
    形成領域、及びゲート領域を有する第1導電形の読み出
    し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
    ゲート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
    ランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並びに、 (4)補助キャパシタ、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第4の領域、並びに、 (e)第1の領域と第4の領域、及び、第2の領域と第
    3の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲ
    ート領域、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域とで挟まれた第2
    の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)接合型トランジスタのゲート部は、第3の領
    域、及び、該第3の領域と対向する第2の領域の部分か
    ら構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第3
    の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第1の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域を構成する第1の領域の該表面領域から構成
    され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第1の領域の部分から構成され、 (D)補助キャパシタは、第2の領域に接続され、 (E)ゲート領域は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)第4の領域は、第2の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  43. 【請求項43】第1の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項42に記載の
    半導体メモリセル。
  44. 【請求項44】第1の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項4
    2に記載の半導体メモリセル。
  45. 【請求項45】(1)ソース/ドレイン領域、チャネル
    形成領域、及びゲート領域を有する第1導電形の読み出
    し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
    ゲート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
    ランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並びに、 (4)補助キャパシタ、から成り、 (a)第2導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第2の領域、 (c)第2の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第3の領域、 (d)第1の領域の表面領域に第2の領域と離間して設
    けられた、第1導電形を有する半導体性の第4の領域、
    並びに、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第5の領域、を有する半導体メモリセルで
    あって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の表面領域の一部から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第2の領域の表面領域の該一部と第4の領域の該表面領
    域とで挟まれた第1の領域の表面領域の一部から構成さ
    れ、 (A−4)第1のトランジスタのゲート領域は、第1の
    トランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介し
    て設けられており、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域の他の部分から構成さ
    れ、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の表面領域の該他の部分と第3の領域とで挟
    まれた第2の領域の表面領域の他の部分から構成され、 (B−4)第2のトランジスタのゲート領域は、第2の
    トランジスタのチャネル形成領域の上方に絶縁膜を介し
    て設けられており、 (C−1)接合型トランジスタのゲート部は、第5の領
    域、及び、該第5の領域と対向する第1の領域の部分か
    ら構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第1の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の該表面領域から構成
    され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (D)補助キャパシタは、第1の領域に接続され、 (E)第1のトランジスタのゲート領域及び第2のトラ
    ンジスタのゲート領域は、メモリセル選択用の第1の配
    線に接続され、 (F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (H)第5の領域は、第3の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  46. 【請求項46】第2の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項45に記載の
    半導体メモリセル。
  47. 【請求項47】第2の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項4
    5に記載の半導体メモリセル。
  48. 【請求項48】第5の領域は、第3の配線に接続される
    代わりに、書き込み情報設定線に接続されていることを
    特徴とする請求項45に記載の半導体メモリセル。
  49. 【請求項49】第2の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項48に記載の
    半導体メモリセル。
  50. 【請求項50】第2の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項4
    8に記載の半導体メモリセル。
  51. 【請求項51】第5の領域は、第3の配線に接続される
    代わりに、第1の領域に接続されていることを特徴とす
    る請求項45に記載の半導体メモリセル。
  52. 【請求項52】第2の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項51に記載の
    半導体メモリセル。
  53. 【請求項53】第2の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項5
    1に記載の半導体メモリセル。
  54. 【請求項54】(1)ソース/ドレイン領域、チャネル
    形成領域、及びゲート領域を有する第1導電形の読み出
    し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
    ゲート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
    ランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並びに、 (4)補助キャパシタ、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第4の領域、及び、第2の領域と第
    3の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲ
    ート領域、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域とで挟まれた第2
    の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)接合型トランジスタのゲート部は、第5の領
    域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部分か
    ら構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の該表面領域から構成
    され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (D)補助キャパシタは、第2の領域に接続され、 (E)ゲート領域は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (H)第5の領域は、第3の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  55. 【請求項55】第1の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項54に記載の
    半導体メモリセル。
  56. 【請求項56】第1の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項5
    4に記載の半導体メモリセル。
  57. 【請求項57】第5の領域は、第3の配線に接続される
    代わりに、書き込み情報設定線に接続されていることを
    特徴とする請求項54に記載の半導体メモリセル。
  58. 【請求項58】第1の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項57に記載の
    半導体メモリセル。
  59. 【請求項59】第1の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項5
    7に記載の半導体メモリセル。
  60. 【請求項60】第5の領域は、第3の配線に接続される
    代わりに、第2の領域に接続されていることを特徴とす
    る請求項54に記載の半導体メモリセル。
  61. 【請求項61】第1の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項60に記載の
    半導体メモリセル。
  62. 【請求項62】第1の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項6
    0に記載の半導体メモリセル。
  63. 【請求項63】(1)ソース/ドレイン領域、チャネル
    形成領域、及びゲート領域を有する第1導電形の読み出
    し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
    ゲート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
    ランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
    ゲート領域を有する第2導電形の電流制御用の第3のト
    ランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、並びに、 (5)補助キャパシタ、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第4の領域、第2の領域と第3の領
    域、及び、第2の領域と第5の領域を橋渡すごとく絶縁
    膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のトラ
    ンジスタと第3のトランジスタとで共有されたゲート領
    域、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (C−2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第5の領域から構成され、 (C−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第4の領域の該表面領域から構成され、 (D−1)接合型トランジスタのゲート部は、第5の領
    域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の部分か
    ら構成され、 (D−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (D−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域を構成し、そして、第3のトランジスタのチ
    ャネル形成領域を構成する第4の領域の該表面領域から
    構成され、 (D−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (E)補助キャパシタは、第2の領域に接続され、 (F)ゲート領域は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (G)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (H)第4の領域は、第2の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  64. 【請求項64】第1の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項63に記載の
    半導体メモリセル。
  65. 【請求項65】第1の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項6
    3に記載の半導体メモリセル。
  66. 【請求項66】(1)ソース/ドレイン領域、チャネル
    形成領域、及びゲート領域を有する第1導電形の読み出
    し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
    ゲート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
    ランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の第1の接合型トランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、並
    びに、 (5)補助キャパシタ、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第4の領域、及び、第2の領域と第
    3の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲ
    ート領域、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)第1の接合型トランジスタのゲート部は、第
    3の領域、及び、該第3の領域と対向する第2の領域の
    部分から構成され、 (C−2)第1の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第2の領域と第3の領域の該部分とで挟まれた第1
    の領域の一部から構成され、 (C−3)第1の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの一方
    のソース/ドレイン領域を構成する第1の領域の該表面
    領域から構成され、 (C−4)第1の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第1の領域の部分から構成され、 (D−1)第2の接合型トランジスタのゲート部は、第
    5の領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の
    部分から構成され、 (D−2)第2の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第5の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4
    の領域の一部から構成され、 (D−3)第2の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他方
    のソース/ドレイン領域を構成する第4の領域の該表面
    領域から構成され、 (D−4)第2の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第4の領域の部分から構成され、 (E)補助キャパシタは、第2の領域に接続され、 (F)ゲート領域は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (G)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (H)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (I)第5の領域は、第3の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  67. 【請求項67】第1の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項66に記載の
    半導体メモリセル。
  68. 【請求項68】第1の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項6
    6に記載の半導体メモリセル。
  69. 【請求項69】第5の領域は、第3の配線に接続される
    代わりに、第2の領域に接続されていることを特徴とす
    る請求項66に記載の半導体メモリセル。
  70. 【請求項70】第1の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項69に記載の
    半導体メモリセル。
  71. 【請求項71】第1の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項6
    9に記載の半導体メモリセル。
  72. 【請求項72】(1)ソース/ドレイン領域、チャネル
    形成領域、及びゲート領域を有する第1導電形の読み出
    し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
    ゲート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
    ランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
    ゲート領域を有する第2導電形の電流制御用の第3のト
    ランジスタ、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の第1の接合型トランジスタ、 (5)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ、並
    びに、 (6)補助キャパシタ、から成り、 (a)第1導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域と接し、第2導電形を有する半導体性
    の第2の領域、 (c)第1の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第3の領域、 (d)第2の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第4の領域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、整流接合を形
    成して接する第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第4の領域、第2の領域と第3の領
    域、及び、第2の領域と第5の領域を橋渡すごとく絶縁
    膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のトラ
    ンジスタと第3のトランジスタとで共有されたゲート領
    域、を有する半導体メモリセルであって、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第2の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の該表面領域から構成され、 (C−2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第5の領域から構成され、 (C−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第4の領域の該表面領域から構成され、 (D−1)第1の接合型トランジスタのゲート部は、第
    3の領域、及び、該第3の領域と対向する第2の領域の
    部分から構成され、 (D−2)第1の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第2の領域と第3の領域の該部分とで挟まれた第1
    の領域の一部から構成され、 (D−3)第1の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの一方
    のソース/ドレイン領域を構成する第1の領域の該表面
    領域から構成され、 (D−4)第1の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第1の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第1の領域の部分から構成され、 (E−1)第2の接合型トランジスタのゲート部は、第
    5の領域、及び、該第5の領域と対向する第2の領域の
    部分から構成され、 (E−2)第2の接合型トランジスタのチャネル領域
    は、第5の領域と第2の領域の該部分とで挟まれた第4
    の領域の一部から構成され、 (E−3)第2の接合型トランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の一端から延び、且つ、第1のトランジスタの他方
    のソース/ドレイン領域を構成し、そして、第3のトラ
    ンジスタのチャネル形成領域を構成する第4の領域の該
    表面領域から構成され、 (E−4)第2の接合型トランジスタの他方のソース/
    ドレイン領域は、第2の接合型トランジスタのチャネル
    領域の他端から延びる第4の領域の部分から構成され、 (F)補助キャパシタは、第2の領域に接続され、 (G)ゲート領域は、メモリセル選択用の第1の配線に
    接続され、 (H)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (I)第4の領域は、第2の配線に接続されていること
    を特徴とする半導体メモリセル。
  73. 【請求項73】第1の領域と第3の領域との間でダイオ
    ードが形成され、 第1の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項72に記載の
    半導体メモリセル。
  74. 【請求項74】第1の領域の表面領域に設けられ、整流
    接合を形成して接するダイオード構成領域を更に有し、 該ダイオード構成領域と第1の領域とによって多数キャ
    リア・ダイオードが構成され、 第1の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項7
    2に記載の半導体メモリセル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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