JP2000323588A - 半導体メモリセル - Google Patents

半導体メモリセル

Info

Publication number
JP2000323588A
JP2000323588A JP11131542A JP13154299A JP2000323588A JP 2000323588 A JP2000323588 A JP 2000323588A JP 11131542 A JP11131542 A JP 11131542A JP 13154299 A JP13154299 A JP 13154299A JP 2000323588 A JP2000323588 A JP 2000323588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
transistor
memory cell
semiconductor memory
source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11131542A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Mukai
幹雄 向井
Toshio Kobayashi
敏夫 小林
Yutaka Hayashi
豊 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11131542A priority Critical patent/JP2000323588A/ja
Priority to TW089107154A priority patent/TW461080B/zh
Priority to CA002306002A priority patent/CA2306002A1/en
Priority to US09/552,617 priority patent/US6501110B1/en
Priority to KR1020000021936A priority patent/KR20010014825A/ko
Priority to EP00401143A priority patent/EP1049101A3/en
Publication of JP2000323588A publication Critical patent/JP2000323588A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】設計時あるいは製造時の自由度が高い、2つの
トランジスタと接合型トランジスタとが1つに融合され
た半導体メモリセルを提供する。 【解決手段】半導体メモリセルは、第1のトランジスタ
TR1と第2のトランジスタTR2と接合型トランジスタJF1
から成り、第1〜第5の領域(SC1〜SC5)並びにゲート
領域Gを有し、第1のトランジスタTR1のソース/ドレイ
ン領域及びチャネル形成領域CH1は第2/第4の領域(S
C2,SC4)及び第1の領域SC1の表面領域から構成され、
第2のトランジスタTR2のソース/ドレイン領域及びチ
ャネル形成領域CH2は、第1/第3の領域(SC1,SC3
及び第2の領域SC2から構成され、接合型トランジスタJ
F1は第1、第4、第5の領域(SC1,SC4,SC5)から構
成され、第1仮想垂直面PL1で半導体メモリセルを切断
したとき、ゲート領域G近傍の第2の領域SC2と第4の領
域SC4とは第2仮想垂直面PL2に対して対称である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも2つの
トランジスタと接合型トランジスタ、あるいは、少なく
とも2つのトランジスタと接合型トランジスタとダイオ
ードを1つに融合した半導体メモリセルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高集積の半導体メモリセルとし
て、図51の(A)に示すような、1つのトランジスタ
と1つのキャパシタで構成された1トランジスタメモリ
セルとも呼ばれるダイナミックメモリセルが使用されて
いる。このようなメモリセルにおいては、キャパシタに
蓄積された電荷は、ビット線に電圧変化が生じるような
電荷とする必要がある。ところが、メモリセルの平面寸
法の縮小化に伴い、平行平板状に形成されたキャパシタ
の大きさが小さくなり、その結果、メモリセルのキャパ
シタに電荷として蓄えられた情報を読み出したとき、か
かる情報が雑音に埋もれてしまうという問題、あるい
は、ビット線の浮遊容量がメモリセルの世代毎に大きく
なるために、ビット線に小さな電圧変化しか生じないと
いう問題が顕著になっている。この問題を解決する一手
段として、トレンチキャパシタセル構造(図51の
(B)参照)、あるいはスタックトキャパシタセル構造
を有するダイナミックメモリセルが提案されている。し
かしながら、トレンチ(溝)の深さやスタック(積層)
の高さには加工技術上の限界があるため、キャパシタの
容量にも限界がある。それ故、これらの構造を有するダ
イナミックメモリセルは、ディープ・サブミクロン・ル
ール以下の寸法領域では、キャパシタ用の高価な新規材
料を導入しない限り、限界に至ると言われている。
【0003】また、メモリセルを構成するトランジスタ
に関しても、ディープ・サブミクロン・ルール以下の平
面寸法では、耐圧劣化やパンチスルー等の問題が生じる
ため、規定電圧下でも電流リークが発生する虞が大き
い。それ故、メモリセルが微小化したとき、従来のトラ
ンジスタ構造では、メモリセルを正常に動作させること
が困難になる。
【0004】このようなキャパシタの限界を解決するた
めに、本出願人は、特願平5−246264号(特開平
7−99251号公報)にて、2つのトランジスタ、あ
るいは2つのトランジスタを1つに融合したトランジス
タから成る半導体メモリセルを提案した。尚、以下の従
来例の引用は、特開平7−99251号公報における表
記に従う。この特開平7−99251号公報の図15の
(A)及び(B)に開示された半導体メモリセルは、半
導体基板表面領域又は絶縁性基板上に形成された第1導
電形の第1の半導体領域SC1と、第1の半導体領域S
1の表面領域に設けられ且つ整流接合を形成して接す
る第1の導電性領域SC2と、第1の半導体領域SC1
表面領域に設けられ且つ第1の導電性領域SC2とは離
間して設けられた第2導電形の第2の半導体領域SC3
と、第2の半導体領域SC3の表面領域に設けられ且つ
整流接合を形成して接する第2の導電性領域SC4と、
第1の半導体領域SC1と第2の導電性領域SC4、及び
第1の導電性領域SC2と第2の半導体領域SC3を橋渡
すごとくバリア層を介して設けられた導電ゲートGから
成り、導電ゲートGは、メモリセル選択用の第1の配線
に接続され、第1の導電性領域SC2は、書き込み情報
設定線に接続され、第2の導電性領域SC4は、メモリ
セル選択用の第2の配線に接続されている。
【0005】そして、第1の半導体領域SC1(チャネ
ル形成領域Ch2に相当する)と、第1の導電性領域S
2及び第2の半導体領域SC3(これらの領域はソース
/ドレイン領域に相当する)と、導電ゲートGによっ
て、スイッチ用トランジスタTR 2が構成される。ま
た、第2の半導体領域SC3(チャネル形成領域Ch1
相当する)と、第1の半導体領域SC1及び第2の導電
性領域SC4(これらの領域はソース/ドレイン領域に
相当する)と、導電ゲートGによって、情報蓄積用トラ
ンジスタTR1が構成される。
【0006】この半導体メモリセルにおいては、情報の
書き込み時、スイッチ用トランジスタTR2が導通し、
その結果、情報は、情報蓄積用トランジスタTR1のチ
ャネル形成領域Ch1に電位あるいは電荷の形態で蓄積
される。情報の読み出し時、情報蓄積用トランジスタT
1においては、チャネル形成領域Ch1に蓄積された電
位あるいは電荷(情報)に依存して、導電ゲートGから
見た情報蓄積用トランジスタTR1のスレッショールド
値が変化する。従って、情報の読み出し時、適切に選定
された電位を導電ゲートGに印加することによって、情
報蓄積用トランジスタTR1の情報蓄積状態をチャネル
電流の大小(0も含めて)で判定することができる。こ
の情報蓄積用トランジスタTR1の動作状態を検出する
ことによって、情報の読み出しを行う。
【0007】即ち、情報の読み出し時、蓄積された情報
に依存して情報蓄積用トランジスタTR1はオン状態又
はオフ状態となる。第2の導電性領域SC4は、第2の
配線に接続されているので、蓄積された情報(”0”あ
るいは”1”)に依存して、情報蓄積用トランジスタT
1に電流が流れ、あるいは流れない。こうして、蓄積
された情報を情報蓄積用トランジスタTR1によって読
み出すことができる。
【0008】また、本出願人は、特願平9−25164
6号(特開平10−154757号公報)にて、読み出
し用のトランジスタTR1、スイッチ用のトランジスタ
TR2、及び、電流制御用の接合型トランジスタTR3
3つのトランジスタから構成された半導体メモリセルを
提案した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の特許公開公報に開示された半導体メモリセルにおいて
は、各領域の配置・構造が導電ゲートに対して非対称で
あり、半導体メモリセルの設計時あるいは製造時に、導
電ゲートの方向に絶えず留意していなければならないと
いった問題がある。
【0010】従って、本発明の目的は、半導体メモリセ
ルの設計時あるいは製造時の自由度が高く、トランジス
タの動作が安定しており、従来のDRAMのような大容
量のキャパシタを必要とせず、情報の書き込み/読み出
しを確実に行うことができ、しかも、寸法を微小化する
ことができる半導体メモリセル、あるいはロジック用の
半導体メモリセル、更には、少なくとも2つのトランジ
スタと接合型トランジスタ、あるいは、少なくとも2つ
のトランジスタと接合型トランジスタとダイオードを1
つに融合した半導体メモリセルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域及びゲ
ート領域を有する第1導電形の読み出し用の第1のトラ
ンジスタ、(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成
領域及びゲート領域を有する第2導電形のスイッチ用の
第2のトランジスタ、並びに、(3)ソース/ドレイン
領域、チャネル領域及びゲート部を有する電流制御用の
接合型トランジスタ、から成り、(a)第2導電形を有
する半導体性の第1の領域、(b)第1の領域の表面領
域に設けられた、第1導電形を有する半導体性の第2の
領域、(c)第2の領域の表面領域に設けられ、且つ、
整流接合を形成して接する第3の領域、(d)第2の領
域とは離間して第1の領域の表面領域に設けられた、第
1導電形を有する半導体性の第4の領域、(e)第4の
領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して
接する第5の領域、並びに、(f)第1の領域と第3の
領域、及び、第2の領域と第4の領域を橋渡すごとく絶
縁膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のト
ランジスタとで共有されたゲート領域、を有し、(A−
1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
は、第2の領域の表面領域から構成され、(A−2)第
1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、第
4の領域の表面領域から構成され、(A−3)第1のト
ランジスタのチャネル形成領域は、第2の領域の該表面
領域と第4の領域の該表面領域とで挟まれた第1の領域
の表面領域から構成され、(B−1)第2のトランジス
タの一方のソース/ドレイン領域は、第1のトランジス
タのチャネル形成領域を構成する第1の領域の該表面領
域から構成され、(B−2)第2のトランジスタの他方
のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成され、
(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構
成する第2の領域の該表面領域から構成され、(C−
1)接合型トランジスタのゲート部は、第5の領域、及
び、該第5の領域と対向する第1の領域の部分から構成
され、(C−2)接合型トランジスタのチャネル領域
は、第5の領域と第1の領域の該部分とで挟まれた第4
の領域の一部から構成され、(C−3)接合型トランジ
スタの一方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジ
スタのチャネル領域の一端から延び、且つ、第1のトラ
ンジスタの他方のソース/ドレイン領域を構成する第4
の領域の該表面領域から構成され、(C−4)接合型ト
ランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、接合型ト
ランジスタのチャネル領域の他端から延びる第4の領域
の部分から構成され、(D)ゲート領域は、メモリ選択
用の第1の配線に接続され、(E)第3の領域は、書き
込み情報設定線に接続され、(F)第4の領域は、第2
の配線に接続され、(G)第5の領域は、第3の配線に
接続されている半導体メモリセルであって、ゲート領域
の延びる方向に垂直であってゲート領域の中心を通る第
1仮想垂直面で半導体メモリセルを切断したとき、ゲー
ト領域近傍の第2の領域と第4の領域とは、ゲート領域
の延びる方向に平行であってゲート領域の中心を通る第
2仮想垂直面に対して略対称であることを特徴とする。
尚、本明細書における「仮想垂直面」とは、第1の領域
の表面に対して垂直な仮想平面を意味する。
【0012】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第5の領域は、第3の配線に接続される
代わりに、書き込み情報設定線に接続されている構成と
することができる。あるいは又、第5の領域は、第3の
配線に接続される代わりに、第1の領域に接続されてい
る構成とすることができる。
【0013】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、ソース/ドレイン領域、チャネル領域及
びゲート部を有する電流制御用の第2の接合型トランジ
スタを更に備え、第2の接合型トランジスタのゲート部
は、第3領域、及び、該第3の領域と対向する第1の領
域の部分から構成され、第2の接合型トランジスタのチ
ャネル領域は、第3の領域と第1の領域の該部分とで挟
まれた第2の領域の一部から構成され、第2の接合型ト
ランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第2の接
合型トランジスタのチャネル領域の一端から延び、且
つ、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
を構成する第2の領域の前記表面領域から構成され、第
2の接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領域
は、第2の接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
ら延びる第2の領域の部分から構成されている構成とす
ることができる。そして、この場合、第5の領域は、第
3の配線に接続される代わりに、第1の領域に接続され
ている構成とすることができる。
【0014】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る半導体メモリセルは、電流制御用の第3の
トランジスタが設けられている点が本発明の第1の態様
に係る半導体メモリセルと相違する。即ち、本発明の第
2の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ド
レイン領域、チャネル形成領域、及びゲート領域を有す
る第1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、
(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
ゲート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
ランジスタ、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル形
成領域、及びゲート領域を有する第2導電形の電流制御
用の第3のトランジスタ、並びに、(4)ソース/ドレ
イン領域、チャネル領域及びゲート部を有する電流制御
用の接合型トランジスタ、から成り、(a)第2導電形
を有する半導体性の第1の領域、(b)第1の領域の表
面領域に設けられた、第1導電形を有する半導体性の第
2の領域、(c)第2の領域の表面領域に設けられ、且
つ、整流接合を形成して接する第3の領域、(d)第2
の領域とは離間して第1の領域の表面領域に設けられ
た、第1導電形を有する半導体性の第4の領域、(e)
第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形
成して接する第5の領域、並びに、(f)第1の領域と
第3の領域、第2の領域と第4の領域、及び、第1の領
域と第5の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けら
れ、第1のトランジスタと第2のトランジスタと第3の
トランジスタとで共有されたゲート領域、を有し、(A
−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域は、第2の領域の表面領域から構成され、(A−2)
第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
第4の領域の表面領域から構成され、(A−3)第1の
トランジスタのチャネル形成領域は、第2の領域の該表
面領域と第4の領域の該表面領域とで挟まれた第1の領
域の表面領域から構成され、(B−1)第2のトランジ
スタの一方のソース/ドレイン領域は、第1のトランジ
スタのチャネル形成領域を構成する第1の領域の該表面
領域から構成され、(B−2)第2のトランジスタの他
方のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成さ
れ、(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域
は、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
を構成する第2の領域の該表面領域から構成され、(C
−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域は、第1の領域の該表面領域から構成され、(C−
2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域
は、第5の領域から構成され、(C−3)第3のトラン
ジスタのチャネル形成領域は、第4の領域の該表面領域
から構成され、(D−1)接合型トランジスタのゲート
部は、第5の領域、及び、該第5の領域と対向する第1
の領域の部分から構成され、(D−2)接合型トランジ
スタのチャネル領域は、第5の領域と第1の領域の該部
分とで挟まれた第4の領域の一部から構成され、(D−
3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領域
は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端から延
び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
ン領域を構成し、そして、第3のトランジスタのチャネ
ル形成領域を構成する第4の領域の該表面領域から構成
され、(D−4)接合型トランジスタの他方のソース/
ドレイン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の
他端から延びる第4の領域の部分から構成され、(E)
ゲート領域は、メモリ選択用の第1の配線に接続され、
(F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、
(G)第4の領域は、第2の配線に接続されている半導
体メモリセルであって、ゲート領域の延びる方向に垂直
であってゲート領域の中心を通る第1仮想垂直面で半導
体メモリセルを切断したとき、ゲート領域近傍の第2の
領域と第4の領域とは、ゲート領域の延びる方向に平行
であってゲート領域の中心を通る第2仮想垂直面に対し
て略対称であることを特徴とする。
【0015】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、ソース/ドレイン領域、チャネル領域及
びゲート部を有する電流制御用の第2の接合型トランジ
スタを更に備え、第2の接合型トランジスタのゲート部
は、第3領域、及び、該第3の領域と対向する第1の領
域の部分から構成され、第2の接合型トランジスタのチ
ャネル領域は、第3の領域と第1の領域の該部分とで挟
まれた第2の領域の一部から構成され、第2の接合型ト
ランジスタの一方のソース/ドレイン領域は、第2の接
合型トランジスタのチャネル領域の一端から延び、且
つ、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
を構成する第2の領域の前記表面領域から構成され、第
2の接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領域
は、第2の接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
ら延びる第2の領域の部分から構成されている構成とす
ることができる。
【0016】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る半導体メモリセルは、接合型トランジスタ
の設けられている位置が本発明の第1の態様に係る半導
体メモリセルと相違する。即ち、本発明の第3の態様に
係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレイン領
域、チャネル形成領域及びゲート領域を有する第1導電
形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソース/
ドレイン領域、チャネル形成領域及びゲート領域を有す
る第2導電形のスイッチ用の第2のトランジスタ、並び
に、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲ
ート部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、から
成り、(a)第2導電形を有する半導体性の第1の領
域、(b)第1の領域の表面領域に設けられた、第1導
電形を有する半導体性の第2の領域、(c)第2の領域
の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接す
る第3の領域、(d)第2の領域とは離間して第1の領
域の表面領域に設けられた、第1導電形を有する半導体
性の第4の領域、(e)第4の領域の表面領域に設けら
れ、且つ、整流接合を形成して接する第5の領域、並び
に、(f)第1の領域と第3の領域、及び、第2の領域
と第4の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、
第1のトランジスタと第2のトランジスタとで共有され
たゲート領域、を有し、(A−1)第1のトランジスタ
の一方のソース/ドレイン領域は、第2の領域の表面領
域から構成され、(A−2)第1のトランジスタの他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域の表面領域から
構成され、(A−3)第1のトランジスタのチャネル形
成領域は、第2の領域の該表面領域と第4の領域の該表
面領域とで挟まれた第1の領域の表面領域から構成さ
れ、(B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域
を構成する第1の領域の該表面領域から構成され、(B
−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイン領
域は、第3の領域から構成され、(B−3)第2のトラ
ンジスタのチャネル形成領域は、第1のトランジスタの
一方のソース/ドレイン領域を構成する第2の領域の該
表面領域から構成され、(C−1)接合型トランジスタ
のゲート部は、第3領域、及び、該第3の領域と対向す
る第1の領域の部分から構成され、(C−2)接合型ト
ランジスタのチャネル領域は、第3の領域と第1の領域
の該部分とで挟まれた第2の領域の一部から構成され、
(C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
レイン領域を構成する第2の領域の該表面領域から構成
され、(C−4)接合型トランジスタの他方のソース/
ドレイン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の
他端から延びる第2の領域の部分から構成され、(D)
ゲート領域は、メモリ選択用の第1の配線に接続され、
(E)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、
(F)第4の領域は、第2の配線に接続され、(G)第
5の領域は、第1の領域に接続されている半導体メモリ
セルであって、ゲート領域の延びる方向に垂直であって
ゲート領域の中心を通る第1仮想垂直面で半導体メモリ
セルを切断したとき、ゲート領域近傍の第2の領域と第
4の領域とは、ゲート領域の延びる方向に平行であって
ゲート領域の中心を通る第2仮想垂直面に対して略対称
であることを特徴とする。尚、第5の領域は、第1の態
様に係る半導体メモリセルと異なり、接合型トランジス
タの構成には何ら関係がないが、第5の領域と第1の領
域とが接続されているので、情報を蓄積すべき領域を増
加させることができ、半導体メモリセルが情報を保持す
る時間を延長させることができる。
【0017】本発明の半導体メモリセルにおける接合型
トランジスタ(JFET)、あるいは第2の接合型トラ
ンジスタは、 これらの接合型トランジスタのそれぞれの対向する
ゲート部の間の距離(チャネル領域の厚さ)を最適化
し、且つ、 これらの接合型トランジスタのそれぞれの対向する
それぞれのゲート部における不純物濃度と、接合型トラ
ンジスタのチャネル領域における不純物濃度とを最適化
することによって、形成することができる。尚、ゲート
部の間の距離(チャネル領域の厚さ)、並びにゲート部
及びチャネル領域における不純物濃度の最適化を図らな
い場合、空乏層が広がらず、接合型トランジスタのオン
/オフ動作を得ることができない。これらの最適化は、
コンピュータシミュレーションや実験によって行う必要
がある。
【0018】本発明の第1の態様、第2の態様あるいは
第3の態様に係る半導体メモリセルにおいては、更に、
前記第1仮想垂直面で半導体メモリセルを切断したと
き、ゲート領域近傍の第3の領域と第5の領域とは、前
記第2仮想垂直面に対して略対称であることが好まし
い。
【0019】本発明の第1の態様の態様に係る半導体メ
モリセルにおいては、第2の領域を第4の配線に接続
し、第2の配線をビット線とし、第4の配線に所定の電
位を加える構成、あるいは、第4の配線をビット線と
し、第2の配線に所定の電位を加える構成とすることが
好ましい。
【0020】一方、本発明の第2の態様あるいは第3の
態様に係る半導体メモリセルにおいては、第2の領域を
第3の配線に接続し、第2の配線をビット線とし、第3
の配線に所定の電位を加える構成、あるいは、第3の配
線をビット線とし、第2の配線に所定の電位を加える構
成とすることが好ましい。
【0021】あるいは又、各種の変形を含む本発明の第
1の態様、第2の態様若しくは第3の態様に係る半導体
メモリセルにおいては、配線構成の簡素化のために、第
2の領域と第3の領域とによってダイオードが構成さ
れ、第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設
定線に接続されている構成とすることが好ましい。これ
らの場合、第2の配線をビット線とする構成、あるい
は、書き込み情報設定線をビット線と兼用させ、第2の
配線に所定の電位を加える構成とすることが望ましい。
【0022】第3の領域が第2の領域とは逆の導電形を
有する半導体性の領域から構成されている場合、ダイオ
ードはpn接合ダイオードであり、かかるpn接合ダイ
オードは、pn接合ダイオードを構成する各領域の不純
物濃度を適切な値とすることによって形成することがで
きる。ところで、pn接合ダイオードを形成する各領域
における電位設定、あるいは、各領域の不純物濃度関係
の設計が不適切であると、このpn接合ダイオードから
の注入キャリアが半導体メモリセルをラッチアップさせ
る可能性がある。
【0023】このような場合には、整流接合を形成して
接するダイオード構成領域を第2の領域の表面領域に設
け、該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数
キャリア・ダイオードが構成され、第2の領域は、該ダ
イオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接続さ
れている構成とすることが好ましい。尚、ダイオード構
成領域を構成する材料を、第2の領域の多数キャリアに
基づき動作し、しかも、接合部に順方向バイアスが印加
されたときにも多数キャリアを注入しないショットキ接
合あるいはISO型ヘテロ接合を形成する材料とするこ
とが好ましい。即ち、整流接合を、ショットキ接合又は
ISO型ヘテロ接合といった多数キャリア接合とするこ
とが好ましい。ここで、ISO型ヘテロ接合とは、同じ
導電形を有し、しかも異種の2種類の半導体性の領域間
に形成されるヘテロ接合を意味する。ISO型ヘテロ接
合の詳細は、例えば、S.M. Sze 著、"Physics of Semic
onductor Devices"、第2版、第122頁(John Wiley
& Sons 出版)に記載されている。尚、これらのショッ
トキ接合あるいはISO型ヘテロ接合においては、順方
向電圧はpn接合における順方向電圧よりも低い。多数
キャリア・ダイオードのこのような性質により、ラッチ
アップ現象を回避することができる。ショットキ接合
は、ダイオード構成領域がアルミニウム、モリブデン、
チタンといった金属や、TiSi2、WSi2といったシ
リサイドから構成されている場合に、形成される。IS
O型ヘテロ接合は、ダイオード構成領域が、第2の領域
を構成する材料とは異なり、しかも、第2の領域と同じ
導電形を有する半導体材料から構成されている場合に、
形成される。尚、ダイオード構成領域は、書き込み情報
設定線と共通の材料(例えば、バリア層、グルーレイヤ
ーとして用いられるチタンシリサイドやTiN等の材
料)から構成することもできる。即ち、ダイオード構成
領域を第2の領域の表面領域に設け、このダイオード構
成領域を書き込み情報設定線の一部分と共通とする構造
とすることも可能である。この場合、配線材料とシリコ
ン半導体基板のシリコンとが反応して形成された化合物
からダイオード構成領域が構成された状態も、ダイオー
ド構成領域が書き込み情報設定線の一部分と共通である
構造に含まれる。
【0024】本発明の半導体メモリセルは、半導体基板
表面領域、半導体基板に設けられた絶縁層上、半導体基
板に設けられたウエル構造内、あるいは絶縁体上に形成
することができるが、α粒子又は中性子に起因したソフ
ト・エラー対策の面から、半導体メモリセルは、ウエル
構造内に形成され、あるいは又、絶縁体(絶縁層)上に
形成され、あるいは又、所謂SOI構造やTFT構造を
有することが好ましい。尚、絶縁体や絶縁層は半導体基
板上のみならず、ガラス基板や石英基板の上に形成され
ていてもよい。
【0025】本発明の半導体メモリセルにおいては、第
1の領域の下に、第1導電形の高濃度不純物層が形成さ
れていることが、第1のトランジスタのチャネル形成領
域に蓄積される電位あるいは電荷の増加を図ることがで
きる面から好ましい。
【0026】チャネル形成領域は、従来の方法に基づ
き、シリコンあるいはGaAs等から形成することがで
きる。第1のトランジスタあるいは第2のトランジスタ
のゲート領域は、従来の方法により、金属、不純物が添
加又はドープされたシリコン、アモルファスシリコンあ
るいはポリシリコン、シリサイド、高濃度に不純物を添
加したGaAs等から形成することができる。絶縁膜
は、従来の方法により、SiO2、Si34、Al
23、GaAlAs等から形成することができる。各領
域は、要求される特性や構造に応じ、従来の方法によ
り、不純物が添加されたシリコン、アモルファスシリコ
ンあるいはポリシリコン、シリサイド、シリコン−ゲル
マニウム(Si−Ge)、高濃度に不純物が添加された
GaAs等から形成することができる。
【0027】本発明の半導体メモリセルにおいては第3
の領域を、要求される特性に応じて、シリサイドや金
属、金属化合物から構成してもよいが、半導体から構成
することが好ましい。また、第5の領域を、半導体から
構成してもよいし、シリサイドや金属、金属化合物から
構成してもよい。
【0028】本発明においては、第1仮想垂直面で半導
体メモリセルを切断したとき、ゲート領域近傍の第2の
領域と第4の領域とは、更には、構成に依っては、ゲー
ト領域近傍の第3の領域と第5の領域も、第2仮想垂直
面に対して略対称である。従って、半導体メモリセルの
設計時あるいは製造時の自由度を高めることができる。
【0029】しかも、本発明の半導体メモリセルにおい
て、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタの各々
のゲート領域が共有であり、メモリセル選択用の第1の
配線に接続されているので、メモリセル選択用の第1の
配線は1本でよく、チップ面積を小さくすることができ
る。更には、読み出し用の第1のトランジスタとスイッ
チ用の第2のトランジスタとが1つに融合されているの
で、小さいセル面積とリーク電流の低減を図ることがで
きる。
【0030】本発明の半導体メモリセルにおいては、メ
モリセル選択用の第1の配線の電位を適切に選択するこ
とにより、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタ
のオン・オフ状態を制御することができる。即ち、情報
の書き込み時、メモリセル選択用の第1の配線の電位を
第2のトランジスタが充分オンとなる電位に設定する
と、第2のトランジスタは導通し、書き込み情報設定線
の電位に依存して第2のトランジスタにおけるチャネル
形成領域と一方のソース/ドレイン領域との間に形成さ
れたキャパシタに電荷が充電される。その結果、情報
は、第1のトランジスタのチャネル形成領域に、第2の
トランジスタのチャネル形成領域との電位差あるいは電
荷の形態で蓄積される。情報の読み出し時、第1のトラ
ンジスタのソース/ドレイン領域の電位は読み出し電位
となり、第1のトランジスタにおいては、チャネル形成
領域に蓄積された電位あるいは電荷(情報)は、チャネ
ル形成領域と他方のソース/ドレイン領域との間の電位
差又は電荷に変換され、その電荷(情報)に依存して、
ゲート領域から見た第1のトランジスタのスレッショー
ルド値が変化する。従って、情報の読み出し時、適切に
選定された電位をゲート領域に印加することによって、
第1のトランジスタのオン/オフ動作を制御することが
できる。この第1のトランジスタの動作状態を検出する
ことによって、情報の読み出しを行うことができる。
【0031】しかも、本発明の半導体メモリセルにおい
ては、第1導電形の第1のトランジスタ及び第2導電形
の第2のトランジスタに加えて、接合型トランジスタが
備えられている。この接合型トランジスタは、情報の読
み出し時、オン/オフ動作の制御がなされるので、第1
のトランジスタのソース/ドレイン領域間を流れる電流
のマージンを非常に大きくとれる結果、例えば第2の配
線に接続し得る半導体メモリセルの数に制限を受け難く
なる。更に、電流制御用の第3のトランジスタを設けれ
ば、情報の読み出し時、オン/オフ動作の制御がなされ
るので、第1のトランジスタのソース/ドレイン領域間
を流れる電流のマージンを一層確実に非常に大きくとれ
る結果、例えば第2の配線に接続し得る半導体メモリセ
ルの数に制限を一層受け難い。
【0032】また、ダイオードを設ければ、第1のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域(第2の領域)
に接続すべき第3の配線を設ける必要がなくなる。とこ
ろで、このような本発明の半導体メモリセルにおいて、
ダイオードを構成する各領域における電位設定、あるい
は、各領域の不純物濃度関係の設計が不適切であると、
情報の書き込み時、書き込み情報設定線に印加する電圧
が、第3の領域と第2の領域との接合部において大きな
順方向電流が流れない程度の小電圧(pn接合の場合、
0.4V以下)でないと、ラッチアップの危険性があ
る。ラッチアップを回避する1つの方法として、先に説
明したように、第2の領域の表面領域にダイオード構成
領域を形成し、ダイオード構成領域をシリサイドや金
属、金属化合物で構成してダイオード構成領域と第2の
領域との接合をショットキ接合とし、あるいは又、ダイ
オード構成領域と第2の領域との接合をISO型ヘテロ
接合とするといった、多数キャリアが主として順方向電
流を構成する接合とする方法を挙げることができる。
【0033】本発明の半導体メモリセルは、情報を電
位、電位差、又は電荷等の形態で保持するが、接合リー
ク等のリーク電流によりいずれはそれらが減衰するため
リフレッシュを必要とするので、DRAM様に動作す
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略す)に基づき本発明を
説明する。尚、以下の説明における模式的な一部断面図
は、特に断りの無い限り、ゲート領域の延びる方向に垂
直であってゲート領域の中心を通る第1仮想垂直面で半
導体メモリセルを切断したときの図である。
【0035】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1の態様に係る半導体メモリセルに関する。実施の
形態1の半導体メモリセルの原理図を図1に示し、模式
的な一部断面図を図11の(A)及び(B)に示す。
尚、図11の(A)は、ゲート領域の延びる方向に垂直
であってゲート領域の中心を通る第1仮想垂直面(図1
1の(B)に一点鎖線PL1で示す)で半導体メモリセ
ルを切断したときの図であり、図11の(B)は、ゲー
ト領域の延びる方向に平行であってゲート領域の中心を
通る第2仮想垂直面(図11の(A)に一点鎖線PL2
で示す)と平行な仮想垂直面で第5の領域SC5を含む
半導体メモリセルを切断したときの図である。
【0036】実施の形態1の半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域CH1
及びゲート領域Gを有する第1導電形(例えば、nチャ
ネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR1
(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域CH2
及びゲート領域Gを有する第2導電形(例えば、pチャ
ネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR2、並
びに、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CH
J1及びゲート部を有する電流制御用の接合型トランジス
タJF1、から成り、(a)第2導電形(例えば、p
+形)を有する半導体性の第1の領域SC1、(b)第1
の領域SC1の表面領域に設けられた、第1導電形(例
えば、n+形)を有する半導体性の第2の領域SC2
(c)第2の領域SC2の表面領域に設けられ、且つ、
整流接合を形成して接する、第2導電形(例えばp
++形)の半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化
合物等の導電性の第3の領域SC3、(d)第2の領域
SC2とは離間して第1の領域SC1の表面領域に設けら
れた、第1導電形(例えば、n+形)を有する半導体性
の第4の領域SC4、(e)第4の領域SC4の表面領域
に設けられ、且つ、整流接合を形成して接する、第2導
電形(例えばp++形)の半導体性の、又は、シリサイド
や金属、金属化合物等の導電性の第5の領域SC5、並
びに、(f)第1の領域SC1と第3の領域SC3、及
び、第2の領域SC2と第4の領域SC4を橋渡すごとく
絶縁膜を介して設けられ、第1のトランジスタTR1
第2のトランジスタTR2とで共有されたゲート領域
G、を有する。
【0037】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
1は、第2の領域SC2の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域
から構成されている。
【0038】一方、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する
第1の領域SC1の該表面領域から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域を構成する第2の領域SC2の該表面領域から構成さ
れている。
【0039】更に、接合型トランジスタJF1に関して
は、(C−1)ゲート部は、第5の領域SC5、及び、
該第5の領域SC5と対向する第1の領域SC1の部分か
ら構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第5の
領域SC5と第1の領域SC1の該部分とで挟まれた第4
の領域SC4の一部から構成され、(C−3)一方のソ
ース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1のチ
ャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のトラン
ジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構成する
第4の領域SC4の該表面領域から構成され、(C−
4)他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジス
タJF1のチャネル領域CHJ1の他端から延びる第4の
領域SC4の部分から構成されている。
【0040】そして、(D)ゲート領域Gは、メモリ選
択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(E)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(F)第4の領域SC4は、第2の配線
に接続され、(G)第5の領域SC5は、第3の配線に
接続されている。
【0041】そして、ゲート領域Gの延びる方向に垂直
であってゲート領域Gの中心を通る第1仮想垂直面(図
11の(B)に一点鎖線PL1で示す)で半導体メモリ
セルを切断したとき、ゲート領域Gの近傍の第2の領域
SC2と第4の領域SC4とは、ゲート領域Gの延びる方
向に平行であってゲート領域Gの中心を通る第2仮想垂
直面(図11の(A)に一点鎖線PL2で示す)に対し
て略対称である。即ち、ゲート領域Gの直下に位置する
第2の領域SC2の表面領域と第4の領域SC4の表面領
域の位置とは、第2仮想垂直面PL2に対して略対称で
ある。また、第2の領域SC2の深さ(第1の領域SC1
の表面からの深さ。以下においても、「深さ」という用
語を同様の意味で用いる)、及び第4の領域SC4の深
さは略等しい。尚、各領域を形成する方法に依存して対
称性にバラツキが生じた場合であっても、「略対称であ
る」とする。また、各領域を形成する方法に依存して領
域の深さにバラツキが生じた場合であっても、「深さが
略等しい」とする。以下の説明においても同様である。
【0042】実施の形態1の半導体メモリセルにおいて
は、更に、第1仮想垂直面PL1で半導体メモリセルを
切断したとき、ゲート領域Gの近傍の第3の領域SC3
と第5の領域SC5とは、第2仮想垂直面PL2に対して
略対称である。即ち、ゲート領域Gの直下に位置する第
3の領域SC3の表面領域の縁部の位置と、ゲート領域
Gの直下に位置する第5の領域SC5の表面領域の縁部
の位置とは、第2仮想垂直面PL2に対して略対称であ
る。また、第3の領域SC3の深さ、及び第5の領域S
5の深さは略等しい。
【0043】接合型トランジスタJF1は、対向する
ゲート部(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
対向する第1の領域SC1の部分)の間の距離(チャネ
ル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向するそ
れぞれのゲート部(第5の領域SC5及びこの第5の領
域SC5に対向する第1の領域SC1の部分)における不
純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物濃度とを
最適化することによって、形成されている。
【0044】図11に示した実施の形態1の半導体メモ
リセルにおいては、第2の領域SC 2は第4の配線に接
続されている。尚、第2の配線をビット線とし、第4の
配線に所定の電位を加える構成、あるいは、第4の配線
をビット線とし、第2の配線に所定の電位を加える構成
とすることが好ましい。
【0045】半導体メモリセル(具体的には、第1の領
域SC1)は、例えばn形半導体基板に設けられた第2
導電形(例えばp形)のウエル構造内に形成されてい
る。そして、第1の領域SC1の直下に、第1導電形
(例えばn++形)の高濃度不純物含有層SC10を形成す
れば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネ
ル形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加
を図ることができる。尚、図中、符号IRは素子分離領
域を表し、符号ILは層間絶縁層を表す。
【0046】図11に示した半導体メモリセルの変形例
を、図12〜図21に示す。
【0047】図12に示す半導体メモリセルにおいて
は、第1の領域SC1の下方に、第4の配線として機能
する第1導電形(例えばn++形)の高濃度不純物含有層
SC11が設けられており、かかる高濃度不純物含有層S
11は第2の領域SC2と繋がっている。これによっ
て、配線構造の簡素化を図ることができる。
【0048】図13に示す半導体メモリセルは、支持基
板上の絶縁層IL0の上に形成された半導体層SC0に、
図11に示した構造を有する半導体メモリセルが形成さ
れている。このような構造を有する半導体メモリセル
は、半導体基板の全面に絶縁体(絶縁層)を形成した
後、絶縁体(絶縁層)と支持基板とを張り合わせ、次
に、半導体基板を裏面から研削、研磨することによって
得られた、所謂張り合わせ基板に基づき製造することが
できる。あるいは又、例えばシリコン半導体基板に酸素
をイオン注入した後に熱処理を行って得られるSIMO
X法による絶縁体(絶縁層)を形成し、その上に残され
たシリコン層に半導体メモリセルを作製すればよい。即
ち、これらの半導体メモリセルは、所謂SOI構造を有
する。あるいは又、例えばアモルファスシリコン層やポ
リシリコン層をCVD法等によって絶縁体(絶縁層)の
上に製膜し、次いで、レーザビームや電子ビームを用い
た帯域溶融結晶化法、絶縁体(絶縁層)に設けられた開
口部を介して結晶成長を行うラテラル固相結晶成長法等
の各種の公知の単結晶化技術によってシリコン層を形成
し、かかるシリコン層に半導体メモリセルを作製すれば
よい。あるいは又、支持基板上に製膜された絶縁体(絶
縁層)上に、例えばポリシリコン層あるいはアモルファ
スシリコン層を形成した後、かかるポリシリコン層ある
いはアモルファスシリコン層に半導体メモリセルを作製
することによって得ることができ、所謂TFT構造を有
する。
【0049】図16に模式的な一部断面図を示し、原理
図を図3に示す半導体メモリセルにおいては、第5の領
域SC5は、第3の配線に接続される代わりに、書き込
み情報設定線WISLに接続されている。このような構
成にすることによっても、配線構造の簡素化を図ること
ができる。
【0050】図19に模式的な一部断面図を示し、原理
図を図5に示す半導体メモリセルにおいては、第5の領
域SC5は、第3の配線に接続される代わりに、第1の
領域SC1に接続されている。このような構成にするこ
とによっても、配線構造の簡素化を図ることができる。
第1の領域SC1と第5の領域SC5との接続は、図19
の(B)に示すように、例えば、第1の領域SC1の一
部分を半導体基板の表面近傍まで延在させ、第4の領域
SC4の外側で、第5の領域SC5と第1の領域SC1
延在した部分とが接するような構造とすることによっ
て、得ることができる。
【0051】図14、図17あるいは図20に模式的な
一部断面図を示し、原理図を図2の(A)、図4の
(A)あるいは図6の(A)に示す半導体メモリセルに
おいては、第1のトランジスタTR1の一方のソース/
ドレイン領域(第2の領域SC2)は、第4の配線に接
続される代わりに、pn接合ダイオードDを介して書き
込み情報設定線WISLに接続されている。即ち、第2
の領域SC2と第3の領域SC3との間でpn接合ダイオ
ードDが形成され、第2の領域SC2は第3の領域SC3
を介して書き込み情報設定線WISLに接続されてい
る。第2の領域SC2及び第3の領域SC3の不純物濃度
を最適化することによって、第2の領域SC2と第3の
領域SC3との間にpn接合ダイオードDを形成するこ
とができる。尚、第2の配線をビット線とする構成、あ
るいは、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用
させ、第2の配線に所定の電位を加える構成とすること
ができる。尚、図14に示す半導体メモリセルの構成
は、基本的には、図11に示した半導体メモリセルの構
成と同じである。一方、図17に示す半導体メモリセル
の構成は、基本的には、図16に示した半導体メモリセ
ルの構成と同じである。また、図20に示す半導体メモ
リセルの構成は、基本的には、図19に示した半導体メ
モリセルの構成と同じである。
【0052】模式的な一部断面図を図15、図18ある
いは図21に示す半導体メモリセル(原理図は図2の
(B)、図4の(B)あるいは図6の(B)参照)は、
第2の領域SC2、及び第2の領域SC2の表面領域に整
流接合を形成して接するダイオード構成領域SCDから
構成された多数キャリア・ダイオードDSを更に備え、
第2の領域SC2は、第4の配線に接続される代わり
に、該ダイオード構成領域SCDを介して書き込み情報
設定線WISLに接続されている。即ち、第1のトラン
ジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域は、多数キ
ャリア・ダイオードDSを介して書き込み情報設定線W
ISLに接続されている。図に示す半導体メモリセルに
おいては、ダイオード構成領域SCDは第3の領域SC3
に隣接して設けられているが、このような配置に限定す
るものではない。尚、第2の配線をビット線とする構
成、あるいは、書き込み情報設定線WISLをビット線
と兼用させ、第2の配線に所定の電位を加える構成とす
ることができる。尚、図15に示す半導体メモリセルの
構成は、基本的には、図11に示した半導体メモリセル
の構成と同じである。一方、図18に示す半導体メモリ
セルの構成は、基本的には、図16に示した半導体メモ
リセルの構成と同じである。また、図21に示す半導体
メモリセルの構成は、基本的には、図19に示した半導
体メモリセルの構成と同じである。
【0053】模式的な一部断面図を図22に示す半導体
メモリセルにおいては、図11に模式的な一部断面図を
示した半導体メモリセルの第3の領域SC3及び第5の
領域SC5の構成に変形が加えられている。即ち、第2
導電形(例えば、p++形)を有する第1不純物含有層S
3Aが、第3の領域SC3上に設けられている。そし
て、第3の領域SC3は、第1不純物含有層SC3Aを介
して書き込み情報設定線WISLに接続されている。第
3の領域SC3は、第1不純物含有層SC3Aからのp形
不純物の固相拡散によって、自己整合的に形成されてお
り、浅いp接合を有する。また、第1不純物含有層SC
3Aは、絶縁材料層IFを介してゲート領域Gの一方の側
面に位置し、サイドウオール形状を有する。尚、第1不
純物含有層SC3Aが、書き込み情報設定線WISLを兼
ねている構成とすることもできる。即ち、第1不純物含
有層SC3Aは、図面の紙面垂直方向に延びており、第1
不純物含有層SC3Aの延在部は隣接する半導体メモリセ
ルの第1不純物含有層SC3Aに繋がっており、書き込み
情報設定線WISLとして機能する。これによって、配
線構成の簡素化、半導体メモリセルの微細化を達成する
ことができる。ここで、サイドウオール形状とは、ゲー
ト領域が形成された例えば半導体基板の全面に不純物含
有層を形成するための層を堆積させた後、かかる層をエ
ッチバックすることによってゲート領域の側面にかかる
層(即ち、不純物含有層)を残したときに得られる形状
を指す。以下に説明する半導体メモリセルにおける不純
物含有層のサイドウオール形状も同様の意味である。ゲ
ート領域が延びる方向に対して垂直な平面で不純物含有
層を切断したときの不純物含有層の断面形状として、円
を四等分した形状、楕円を四等分した形状や長円を四等
分した形状、あるいはこれらの形状と線分とが組み合わ
された形状を例示することができる。また、不純物含有
層は、その構成に依存して、第2導電形の不純物が添加
又はドープされたシリコン、アモルファスシリコンある
いはポリシリコン、シリコン−ゲルマニウム(Si−G
e)から構成することができる。
【0054】一方、第2導電形(例えば、p++形)を有
する第2不純物含有層SC5Aが、第5の領域SC5上に
設けられている。そして、第5の領域SC5は、第2不
純物含有層SC5Aを介して第3の配線に接続されてい
る。第5の領域SC5は、第2不純物含有層SC5Aから
のp形不純物の固相拡散によって、自己整合的に形成さ
れており、浅いp接合を有する。また、第2不純物含有
層SC5Aは、絶縁材料層IFを介してゲート領域Gの他
方の側面に位置し、サイドウオール形状を有する。尚、
ゲート領域Gの延びる方向に平行であってゲート領域G
の中心を通る第2仮想垂直面と平行な仮想垂直面で第5
の領域SC5を含む半導体メモリセルを切断したときの
模式的な一部断面図を図23に示す。第2不純物含有層
SC5Aが、第3の配線を兼ねている構成とすることもで
きる。即ち、第2不純物含有層SC5Aは、図面の紙面垂
直方向に延びており、第2不純物含有層SC5Aの延在部
は隣接する半導体メモリセルの第2不純物含有層SC5A
に繋がっており、第3の配線として機能する。これによ
って、配線構成の簡素化、半導体メモリセルの微細化を
達成することができる。
【0055】尚、図12〜図21、あるいは、後述する
図24〜図29に示した半導体メモリセルの第3の領域
SC3、第5の領域SC5を、図22に示した半導体メモ
リセルの不純物含有層SC3A,SC5A、第3の領域SC
3、第5の領域SC5の構成によって置き換えることもで
きる。
【0056】(実施の形態2)実施の形態2の半導体メ
モリセルは、実施の形態1の半導体メモリセルの変形で
ある。実施の形態2の半導体メモリセルが実施の形態1
の半導体メモリセルと相違する点は、第1の領域S
1、第2の領域SC2及び第3の領域SC3によって第
2の接合型トランジスタJF2が形成されている点にあ
る。即ち、実施の形態2の半導体メモリセルは、原理図
を図7に示し、模式的な一部断面図を図24に示すよう
に、ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ2及びゲ
ート部を有する電流制御用の第2の接合型トランジスタ
JF2を更に備え、第2の接合型トランジスタJF2のゲ
ート部は、第3領域SC3、及び、該第3の領域SC3
対向する第1の領域SC1の部分から構成され、第2の
接合型トランジスタJF2のチャネル領域CHJ2は、第
3の領域SC3と第1の領域SC1の該部分とで挟まれた
第2の領域SC2の一部から構成され、第2の接合型ト
ランジスタJF2の一方のソース/ドレイン領域は、第
2の接合型トランジスタJF2のチャネル領域CHJ2
一端から延び、且つ、第1のトランジスタTR1の一方
のソース/ドレイン領域を構成する第2の領域SC2
表面領域から構成され、第2の接合型トランジスタJF
2の他方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型トラ
ンジスタJF2のチャネル領域CHJ2の他端から延びる
第2の領域SC2の部分から構成されている。
【0057】実施の形態2の半導体メモリセルのその他
の構成は、図11に示した実施の形態1の半導体メモリ
セルの構成と実質的に同じであり、詳細な説明は省略す
る。
【0058】尚、第2の接合型トランジスタJF2は、
対向するゲート部(第3の領域SC3及びこの第3の
領域SC3に対向する第1の領域SC1の部分)の間の距
離(チャネル領域CHJ2の厚さ)を最適化し、且つ、
対向するそれぞれのゲート部(第3の領域SC3及びこ
の第3の領域SC3に対向する第1の領域SC1の部分)
における不純物濃度とチャネル領域CHJ2における不純
物濃度とを最適化することによって、形成されている。
【0059】図24に示した半導体メモリセルの変形例
を、図25〜図29に示す。
【0060】図27に模式的な一部断面図を示し、原理
図を図9に示す半導体メモリセルは、図24に示した半
導体メモリセルの変形であり、第5の領域SC5は、第
3の配線に接続される代わりに、第1の領域SC1に接
続されている。このような構成にすることによって、配
線構造の簡素化を図ることができる。第1の領域SC 1
と第5の領域SC5との接続は、図19の(B)に示し
たと同様に、例えば、第1の領域SC1の一部分を半導
体基板の表面近傍まで延在させ、第4の領域SC4の外
側で、第5の領域SC5と第1の領域SC1の延在した部
分とが接するような構造とすることによって、得ること
ができる。
【0061】図25あるいは図28に模式的な一部断面
図を示し、原理図を図8(A)あるいは図10の(A)
に示す半導体メモリセルにおいては、第1のトランジス
タTR1の一方のソース/ドレイン領域(第2の領域S
2)は、第4の配線に接続される代わりに、pn接合
ダイオードDを介して書き込み情報設定線WISLに接
続されている。即ち、第2の領域SC2と第3の領域S
3との間でpn接合ダイオードDが形成され、第2の
領域SC2は第3の領域SC3を介して書き込み情報設定
線WISLに接続されている。第2の領域SC2及び第
3の領域SC3の不純物濃度を最適化することによっ
て、第2の領域SC2と第3の領域SC3との間にpn接
合ダイオードDを形成することができる。尚、第2の配
線をビット線とする構成、あるいは、書き込み情報設定
線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線に所定の
電位を加える構成とすることができる。尚、図25に示
す半導体メモリセルの構成は、基本的には、図24に示
した半導体メモリセルの構成と同じである。一方、図2
8に示した半導体メモリセルの構成は、基本的には、図
27に示した半導体メモリセルの構成と同じである。
【0062】模式的な一部断面図を図26あるいは図2
9に示す半導体メモリセル(原理図は図8の(B)ある
いは図10の(B)参照)は、第2の領域SC2、及び
第2の領域SC2の表面領域に整流接合を形成して接す
るダイオード構成領域SCDから構成された多数キャリ
ア・ダイオードDSを更に備え、第2の領域SC2は、
第4の配線に接続される代わりに、該ダイオード構成領
域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに接続さ
れている。即ち、第1のトランジスタTR1の一方のソ
ース/ドレイン領域は、多数キャリア・ダイオードDS
を介して書き込み情報設定線WISLに接続されてい
る。図に示す半導体メモリセルにおいては、ダイオード
構成領域SCDは第3の領域SC3に隣接して設けられて
いるが、このような配置に限定するものではない。尚、
第2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み
情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線
に所定の電位を加える構成とすることができる。尚、図
26に示す半導体メモリセルの構成は、基本的には、図
24に示した半導体メモリセルの構成と同じである。一
方、図29に示す半導体メモリセルの構成は、基本的に
は、図27に示した半導体メモリセルの構成と同じであ
る。
【0063】(実施の形態3)実施の形態3は、本発明
の第2の態様に係る半導体メモリセルに関する。実施の
形態3の半導体メモリセルは、電流制御用の第3のトラ
ンジスタTR3を有している点が、実施の形態1の半導
体メモリセルと相違している。実施の形態3の半導体メ
モリセルの原理図を図30に示し、模式的な一部断面図
を図35の(A)及び(B)に示す。尚、図35の
(A)は、ゲート領域の延びる方向に垂直であってゲー
ト領域の中心を通る第1仮想垂直面(図35の(B)に
一点鎖線PL 1で示す)で半導体メモリセルを切断した
ときの図であり、図35の(B)は、ゲート領域の延び
る方向に平行であってゲート領域の中心を通る第2仮想
垂直面(図35の(A)に一点鎖線PL2で示す)と平
行な仮想垂直面で第5の領域SC5を含む半導体メモリ
セルを切断したときの図である。
【0064】実施の形態3の半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
1、及びゲート領域Gを有する第1導電形(例えば、
nチャネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR
1、(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
2、及びゲート領域Gを有する第2導電形(例えば、
pチャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR
2、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域C
3、及びゲート領域Gを有する第2導電形(例えば、
nチャネル形)の電流制御用の第3のトランジスタTR
3、並びに、(4)ソース/ドレイン領域、チャネル領
域CHJ1及びゲート部を有する電流制御用の接合型トラ
ンジスタJF1、から成り、(a)第2導電形(例え
ば、p+形)を有する半導体性の第1の領域SC1
(b)第1の領域SC1の表面領域に設けられた、第1
導電形(例えば、n+形)を有する半導体性の第2の領
域SC2、(c)第2の領域SC2の表面領域に設けら
れ、且つ、整流接合を形成して接する、第2導電形(例
えばp++形)の半導体性の、又は、シリサイドや金属、
金属化合物等の導電性の第3の領域SC3、(d)第2
の領域SC2とは離間して第1の領域SC1の表面領域に
設けられた、第1導電形(例えば、n+形)を有する半
導体性の第4の領域SC4、(e)第4の領域SC4の表
面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接する、
第2導電形(例えばp++形)の半導体性の、又は、シリ
サイドや金属、金属化合物等の導電性の第5の領域SC
5、並びに、(f)第1の領域SC1と第3の領域S
3、第2の領域SC2と第4の領域SC4、及び、第1
の領域SC1と第5の領域SC5を橋渡すごとく絶縁膜を
介して設けられ、第1のトランジスタTR1と第2のト
ランジスタTR2と第3のトランジスタTR3とで共有さ
れたゲート領域G、を有する。
【0065】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
1は、第2の領域SC2の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域
から構成されている。
【0066】一方、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する
第1の領域SC1の該表面領域から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域を構成する第2の領域SC2の該表面領域から構成さ
れている。
【0067】更には、第3のトランジスタTR3に関し
ては、(C−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1
の領域SC1の該表面領域から構成され、(C−2)他
方のソース/ドレイン領域は、第5の領域SC5から構
成され、(C−3)チャネル形成領域CH3は、第4の
領域SC4の該表面領域から構成されている。
【0068】また、接合型トランジスタJF1に関して
は、(D−1)ゲート部は、第5の領域SC5、及び、
該第5の領域SC5と対向する第1の領域SC1の部分か
ら構成され、(D−2)チャネル領域CHJ1は、第5の
領域SC5と第1の領域SC1の該部分とで挟まれた第4
の領域SC4の一部から構成され、(D−3)一方のソ
ース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1のチ
ャネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のトラン
ジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域を構成し、
そして、第3のトランジスタTR3のチャネル形成領域
CH3を構成する第4の領域SC4の該表面領域から構成
され、(D−4)他方のソース/ドレイン領域は、接合
型トランジスタJF1のチャネル領域CHJ1の他端から
延びる第4の領域SC4の部分から構成されている。
【0069】そして、(E)ゲート領域Gは、メモリ選
択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(F)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(G)第4の領域SC4は、第2の配線
に接続されている。
【0070】そして、ゲート領域Gの延びる方向に垂直
であってゲート領域Gの中心を通る第1仮想垂直面(図
35の(B)に一点鎖線PL1で示す)で半導体メモリ
セルを切断したとき、ゲート領域G近傍の第2の領域S
2と第4の領域SC4とは、ゲート領域Gの延びる方向
に平行であってゲート領域Gの中心を通る第2仮想垂直
面(図35の(A)に一点鎖線PL2で示す)に対して
略対称である。即ち、ゲート領域Gの直下に位置する第
2の領域SC2の表面領域及び第4の領域SC4の表面領
域の位置は、第2仮想垂直面PL2に対して略対称であ
る。また、第2の領域SC2の深さ、及び第4の領域S
4の深さは略等しい。
【0071】実施の形態3の半導体メモリセルにおいて
は、更に、第1仮想垂直面PL1で半導体メモリセルを
切断したとき、ゲート領域Gの近傍の第3の領域SC3
と第5の領域SC5とは、第2仮想垂直面PL2に対して
略対称である。即ち、ゲート領域Gの直下に位置する第
3の領域SC3の表面領域の縁部の位置と、ゲート領域
Gの直下に位置する第5の領域SC5の表面領域の縁部
の位置とは、第2仮想垂直面PL2に対して略対称であ
る。また、第3の領域SC3の深さ、及び第5の領域S
5の深さは略等しい。
【0072】接合型トランジスタJF1は、対向する
ゲート部(第5の領域SC5及びこの第5の領域SC5
対向する第1の領域SC1の部分)の間の距離(チャネ
ル領域CHJ1の厚さ)を最適化し、且つ、対向するそ
れぞれのゲート部(第5の領域SC5及びこの第5の領
域SC5に対向する第1の領域SC1の部分)における不
純物濃度とチャネル領域CHJ1における不純物濃度とを
最適化することによって、形成されている。
【0073】図35に示した実施の形態3の半導体メモ
リセルにおいては、第2の領域SC 2は第3の配線に接
続されている。尚、第2の配線をビット線とし、第3の
配線に所定の電位を加える構成、あるいは、第3の配線
をビット線とし、第2の配線に所定の電位を加える構成
とすることが好ましい。
【0074】半導体メモリセル(具体的には、第1の領
域SC1)は、例えばn形半導体基板に設けられた第2
導電形(例えばp形)のウエル構造内に形成されてい
る。そして、第1の領域SC1の直下に、第1導電形
(例えばn++形)の高濃度不純物含有層SC10を形成す
れば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネ
ル形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加
を図ることができる。
【0075】図35に示した半導体メモリセルの変形例
を、図36〜図38に示す。
【0076】図36に示す半導体メモリセルにおいて
は、第1の領域SC1の下方に、第3の配線として機能
する第1導電形(例えばn++形)の高濃度不純物含有層
SC11が設けられており、かかる高濃度不純物含有層S
11は第2の領域SC2と繋がっている。これによっ
て、配線構造の簡素化を図ることができる。
【0077】図37に模式的な一部断面図を示し、原理
図を図31の(A)に示す半導体メモリセルにおいて
は、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域(第2の領域SC2)は、第3の配線に接続され
る代わりに、pn接合ダイオードDを介して書き込み情
報設定線WISLに接続されている。即ち、第2の領域
SC2と第3の領域SC3との間でpn接合ダイオードD
が形成され、第2の領域SC2は第3の領域SC3を介し
て書き込み情報設定線WISLに接続されている。第2
の領域SC2及び第3の領域SC3の不純物濃度を最適化
することによって、第2の領域SC2と第3の領域SC3
との間にpn接合ダイオードDを形成することができ
る。尚、第2の配線をビット線とする構成、あるいは、
書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第
2の配線に所定の電位を加える構成とすることができ
る。
【0078】模式的な一部断面図を図38に示す半導体
メモリセル(原理図は、図31の(B)参照)は、第2
の領域SC2、及び第2の領域SC2の表面領域に整流接
合を形成して接するダイオード構成領域SCDから構成
された多数キャリア・ダイオードDSを更に備え、第2
の領域SC2は、第3の配線に接続される代わりに、該
ダイオード構成領域SCDを介して書き込み情報設定線
WISLに接続されている。即ち、第1のトランジスタ
TR1の一方のソース/ドレイン領域は、多数キャリア
・ダイオードDSを介して書き込み情報設定線WISL
に接続されている。図38に示す半導体メモリセルにお
いては、ダイオード構成領域SCDは第3の領域SC3
隣接して設けられているが、このような配置に限定する
ものではない。尚、第2の配線をビット線とする構成、
あるいは、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼
用させ、第2の配線に所定の電位を加える構成とするこ
とができる。
【0079】模式的な一部断面図を図39に示す半導体
メモリセルにおいては、図35に模式的な一部断面図を
示した半導体メモリセルの第3の領域SC3及び第5の
領域SC5の構成に変形が加えられている。即ち、第2
導電形(例えば、p++形)を有する第1不純物含有層S
3Aが、第3の領域SC3上に設けられている。そし
て、第3の領域SC3は、第1不純物含有層SC3Aを介
して書き込み情報設定線WISLに接続されている。第
3の領域SC3は、第1不純物含有層SC3Aからのp形
不純物の固相拡散によって、自己整合的に形成されてお
り、浅いp接合を有する。また、第1不純物含有層SC
3Aは、絶縁材料層IFを介してゲート領域Gの一方の側
面に位置し、サイドウオール形状を有する。尚、第1不
純物含有層SC3Aが、書き込み情報設定線WISLを兼
ねている構成とすることもできる。即ち、第1不純物含
有層SC3Aは、図面の紙面垂直方向に延びており、第1
不純物含有層SC3Aの延在部は隣接する半導体メモリセ
ルの第1不純物含有層SC3Aに繋がっており、書き込み
情報設定線WISLとして機能する。これによって、配
線構成の簡素化、半導体メモリセルの微細化を達成する
ことができる。
【0080】一方、第2導電形(例えば、p++形)を有
する第2不純物含有層SC5Aが、第5の領域SC5上に
設けられている。第5の領域SC5は、第2不純物含有
層SC 5Aからのp形不純物の固相拡散によって、自己整
合的に形成されており、浅いp接合を有する。また、第
2不純物含有層SC5Aは、絶縁材料層IFを介してゲー
ト領域Gの他方の側面に位置し、サイドウオール形状を
有する。
【0081】尚、図35〜図38、あるいは後述する図
40〜図42に示した半導体メモリセルの第3の領域S
3、第5の領域SC5を、図39に示した半導体メモリ
セルの不純物含有層SC3A,SC5A、第3の領域S
3、第5の領域SC5の構成によって置き換えることも
できる。
【0082】(実施の形態4)実施の形態4の半導体メ
モリセルは、実施の形態3の半導体メモリセルの変形で
ある。実施の形態4の半導体メモリセルが実施の形態3
の半導体メモリセルと相違する点は、第1の領域S
1、第2の領域SC2及び第3の領域SC3によって第
2の接合型トランジスタJF2が形成されている点にあ
る。即ち、実施の形態4の半導体メモリセルは、原理図
を図32に示し、模式的な一部断面図を図40に示すよ
うに、ソース/ドレイン領域、チャネル領域CHJ2及び
ゲート部を有する電流制御用の第2の接合型トランジス
タJF2を更に備え、第2の接合型トランジスタJF2
ゲート部は、第3領域SC3、及び、該第3の領域SC3
と対向する第1の領域SC1の部分から構成され、第2
の接合型トランジスタJF2のチャネル領域CHJ2は、
第3の領域SC3と第1の領域SC1の該部分とで挟まれ
た第2の領域SC2の一部から構成され、第2の接合型
トランジスタJF2の一方のソース/ドレイン領域は、
第2の接合型トランジスタJF2のチャネル領域CHJ2
の一端から延び、且つ、第1のトランジスタTR1の一
方のソース/ドレイン領域を構成する第2の領域SC2
の表面領域から構成され、第2の接合型トランジスタJ
2の他方のソース/ドレイン領域は、第2の接合型ト
ランジスタJF2のチャネル領域CHJ2の他端から延び
る第2の領域SC2の部分から構成されている。
【0083】実施の形態4の半導体メモリセルのその他
の構成は、図35に示した実施の形態3の半導体メモリ
セルの構成と実質的に同じであり、詳細な説明は省略す
る。
【0084】尚、第2の接合型トランジスタJF2は、
対向するゲート部(第3の領域SC3及びこの第3の
領域SC3に対向する第1の領域SC1の部分)の間の距
離(チャネル領域CHJ2の厚さ)を最適化し、且つ、
対向するそれぞれのゲート部(第3の領域SC3及びこ
の第3の領域SC3に対向する第1の領域SC1の部分)
における不純物濃度とチャネル領域CHJ2における不純
物濃度とを最適化することによって、形成されている。
【0085】図40に示した半導体メモリセルの変形例
を、図41及び図42に示す。
【0086】図41に模式的な一部断面図を示し、原理
図を図33に示す半導体メモリセルにおいては、第1の
トランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域(第
2の領域SC2)は、第3の配線に接続される代わり
に、pn接合ダイオードDを介して書き込み情報設定線
WISLに接続されている。即ち、第2の領域SC2
第3の領域SC3との間でpn接合ダイオードDが形成
され、第2の領域SC2は第3の領域SC3を介して書き
込み情報設定線WISLに接続されている。第2の領域
SC2及び第3の領域SC3の不純物濃度を最適化するこ
とによって、第2の領域SC2と第3の領域SC3との間
にpn接合ダイオードDを形成することができる。尚、
第2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き込み
情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第2の配線
に所定の電位を加える構成とすることができる。
【0087】模式的な一部断面図を図42に示す半導体
メモリセル(原理図は図34参照)は、第2の領域SC
2、及び第2の領域SC2の表面領域に整流接合を形成し
て接するダイオード構成領域SCDから構成された多数
キャリア・ダイオードDSを更に備え、第2の領域SC
2は、第3の配線に接続される代わりに、該ダイオード
構成領域SCDを介して書き込み情報設定線WISLに
接続されている。即ち、第1のトランジスタTR1の一
方のソース/ドレイン領域は、多数キャリア・ダイオー
ドDSを介して書き込み情報設定線WISLに接続され
ている。図に示す半導体メモリセルにおいては、ダイオ
ード構成領域SCDは第3の領域SC3に隣接して設けら
れているが、このような配置に限定するものではない。
尚、第2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き
込み情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第2の
配線に所定の電位を加える構成とすることができる。
【0088】(実施の形態5)実施の形態5は、本発明
の第3の態様に係る半導体メモリセルに関する。実施の
形態5の半導体メモリセルにおいては、接合型トランジ
スタJF1が形成されている位置が実施の形態1の半導
体メモリセルと相違する。実施の形態5の半導体メモリ
セルの原理図を図43に示し、模式的な一部断面図を図
45に示す。尚、図45の(A)は、ゲート領域の延び
る方向に垂直であってゲート領域の中心を通る第1仮想
垂直面(図45の(B)に一点鎖線PL1で示す)で半
導体メモリセルを切断したときの図であり、図45の
(B)は、ゲート領域の延びる方向に平行であってゲー
ト領域の中心を通る第2仮想垂直面(図45の(A)に
一点鎖線PL2で示す)と平行な仮想垂直面で第5の領
域SC5を含む半導体メモリセルを切断したときの図で
ある。
【0089】実施の形態5の半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域CH1
及びゲート領域Gを有する第1導電形(例えば、nチャ
ネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR1
(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域CH2
及びゲート領域Gを有する第2導電形(例えば、pチャ
ネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR2、並
びに、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域CH
J1及びゲート部を有する電流制御用の接合型トランジス
タJF1、から成り、(a)第2導電形(例えば、p
+形)を有する半導体性の第1の領域SC1、(b)第1
の領域SC1の表面領域に設けられた、第1導電形(例
えば、n+形)を有する半導体性の第2の領域SC2
(c)第2の領域SC2の表面領域に設けられ、且つ、
整流接合を形成して接する、第2導電形(例えばp
++形)の半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化
合物等の導電性の第3の領域SC3、(d)第2の領域
SC2とは離間して第1の領域SC1の表面領域に設けら
れた、第1導電形(例えば、n+形)を有する半導体性
の第4の領域SC4、(e)第4の領域SC4の表面領域
に設けられ、且つ、整流接合を形成して接する、第2導
電形(例えばp++形)の半導体性の、又は、シリサイド
や金属、金属化合物等の導電性の第5の領域SC5、並
びに、(f)第1の領域SC1と第3の領域SC3、及
び、第2の領域SC2と第4の領域SC4を橋渡すごとく
絶縁膜を介して設けられ、第1のトランジスタTR1
第2のトランジスタTR2とで共有されたゲート領域
G、を有する。
【0090】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
1は、第2の領域SC2の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域
から構成されている。
【0091】一方、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する
第1の領域SC1の該表面領域から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域を構成する第2の領域SC2の該表面領域から構成さ
れている。
【0092】更に、接合型トランジスタJF1に関して
は、(C−1)ゲート部は、第3領域SC3、及び、該
第3の領域SC3と対向する第1の領域SC1の部分から
構成され、(C−2)チャネル領域CHJ1は、第3の領
域SC3と第1の領域SC1の該部分とで挟まれた第2の
領域SC2の一部から構成され、(C−3)一方のソー
ス/ドレイン領域は、接合型トランジスタJF1のチャ
ネル領域CHJ1の一端から延び、且つ、第1のトランジ
スタTR1の一方のソース/ドレイン領域を構成する第
2の領域SC2の該表面領域から構成され、(C−4)
他方のソース/ドレイン領域は、接合型トランジスタJ
1のチャネル領域CHJ1の他端から延びる第2の領域
SC2の部分から構成されている。
【0093】そして、(D)ゲート領域Gは、メモリ選
択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(E)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(F)第4の領域SC4は、第2の配線
に接続され、(G)第5の領域SC5は、第1の領域S
1に接続されている。
【0094】そして、ゲート領域Gの延びる方向に垂直
であってゲート領域Gの中心を通る第1仮想垂直面(図
45の(B)に一点鎖線PL1で示す)で半導体メモリ
セルを切断したとき、ゲート領域Gの近傍の第2の領域
SC2と第4の領域SC4とは、ゲート領域Gの延びる方
向に平行であってゲート領域Gの中心を通る第2仮想垂
直面(図45の(A)に一点鎖線PL2で示す)に対し
て略対称である。即ち、ゲート領域Gの直下に位置する
第2の領域SC2の表面領域と第4の領域SC4の表面領
域の位置とは、第2仮想垂直面PL2に対して略対称で
ある。また、第2の領域SC2の深さ及び第4の領域S
4の深さは略等しい。
【0095】実施の形態5の半導体メモリセルにおいて
は、更に、第1仮想垂直面PL1で半導体メモリセルを
切断したとき、ゲート領域Gの近傍の第3の領域SC3
と第5の領域SC5とは、第2仮想垂直面PL2に対して
略対称である。即ち、ゲート領域Gの直下に位置する第
3の領域SC3の表面領域の縁部の位置と、ゲート領域
Gの直下に位置する第5の領域SC5の表面領域の縁部
の位置とは、第2仮想垂直面PL2に対して略対称であ
る。また、第3の領域SC3の深さ、及び第5の領域S
5の深さは略等しい。
【0096】第1の領域SC1と第5の領域SC5との接
続は、図45の(B)に示すように、例えば、第1の領
域SC1の一部分を半導体基板の表面近傍まで延在さ
せ、第4の領域SC4の外側で、第5の領域SC5と第1
の領域SC1の延在した部分とが接するような構造とす
ることによって、得ることができる。これによって、情
報を蓄積すべき領域を増加させることができ、半導体メ
モリセルが情報を保持する時間を延長させることができ
る。
【0097】接合型トランジスタJF1は、対向する
ゲート部(第3の領域SC3及びこの第3の領域SC3
対向する第1の領域SC1の部分)の間の距離(チャネ
ル領域CHJ2の厚さ)を最適化し、且つ、対向するそ
れぞれのゲート部(第3の領域SC3及びこの第3の領
域SC3に対向する第1の領域SC1の部分)における不
純物濃度とチャネル領域CHJ2における不純物濃度とを
最適化することによって、形成されている。
【0098】図45に示した実施の形態5の半導体メモ
リセルにおいては、第2の領域SC 2は第3の配線に接
続されている。尚、第2の配線をビット線とし、第3の
配線に所定の電位を加える構成、あるいは、第3の配線
をビット線とし、第2の配線に所定の電位を加える構成
とすることが好ましい。
【0099】半導体メモリセル(具体的には、第1の領
域SC1)は、例えばn形半導体基板に設けられた第2
導電形(例えばp形)のウエル構造内に形成されてい
る。そして、第1の領域SC1の直下に、第1導電形
(例えばn++形)の高濃度不純物含有層SC10を形成す
れば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネ
ル形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加
を図ることができる。
【0100】図45に示した半導体メモリセルの変形例
を、図46〜図49に示す。
【0101】図46に示す半導体メモリセルにおいて
は、第1の領域SC1の下方に、第3の配線として機能
する第1導電形(例えばn++形)の高濃度不純物含有層
SC11が設けられており、かかる高濃度不純物含有層S
11は第2の領域SC2と繋がっている。これによっ
て、配線構造の簡素化を図ることができる。
【0102】図47に模式的な一部断面図を示し、原理
図を図44の(A)に示す半導体メモリセルにおいて
は、第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイ
ン領域(第2の領域SC2)は、第3の配線に接続され
る代わりに、pn接合ダイオードDを介して書き込み情
報設定線WISLに接続されている。即ち、第2の領域
SC2と第3の領域SC3との間でpn接合ダイオードD
が形成され、第2の領域SC2は第3の領域SC3を介し
て書き込み情報設定線WISLに接続されている。第2
の領域SC2及び第3の領域SC3の不純物濃度を最適化
することによって、第2の領域SC2と第3の領域SC3
との間にpn接合ダイオードDを形成することができ
る。尚、第2の配線をビット線とする構成、あるいは、
書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第
2の配線に所定の電位を加える構成とすることができ
る。
【0103】模式的な一部断面図を図48に示す半導体
メモリセル(原理図は図44の(B)参照)は、第2の
領域SC2、及び第2の領域SC2の表面領域に整流接合
を形成して接するダイオード構成領域SCDから構成さ
れた多数キャリア・ダイオードDSを更に備え、第2の
領域SC2は、第3の配線に接続される代わりに、該ダ
イオード構成領域SCDを介して書き込み情報設定線W
ISLに接続されている。即ち、第1のトランジスタT
1の一方のソース/ドレイン領域は、多数キャリア・
ダイオードDSを介して書き込み情報設定線WISLに
接続されている。図に示す半導体メモリセルにおいて
は、ダイオード構成領域SCDは第3の領域SC3に隣接
して設けられているが、このような配置に限定するもの
ではない。尚、第2の配線をビット線とする構成、ある
いは、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用さ
せ、第2の配線に所定の電位を加える構成とすることが
できる。
【0104】模式的な一部断面図を図49に示す半導体
メモリセルにおいては、図45に模式的な一部断面図を
示した半導体メモリセルの第3の領域SC3及び第5の
領域SC5の構成に変形が加えられている。即ち、第2
導電形(例えば、p++形)を有する第1不純物含有層S
3Aが、第3の領域SC3上に設けられている。そし
て、第3の領域SC3は、第1不純物含有層SC3Aを介
して書き込み情報設定線WISLに接続されている。第
3の領域SC3は、第1不純物含有層SC3Aからのp形
不純物の固相拡散によって、自己整合的に形成されてお
り、浅いp接合を有する。また、第1不純物含有層SC
3Aは、絶縁材料層IFを介してゲート領域Gの一方の側
面に位置し、サイドウオール形状を有する。尚、第1不
純物含有層SC3Aが、書き込み情報設定線WISLを兼
ねている構成とすることもできる。即ち、第1不純物含
有層SC3Aは、図面の紙面垂直方向に延びており、第1
不純物含有層SC3Aの延在部は隣接する半導体メモリセ
ルの第1不純物含有層SC3Aに繋がっており、書き込み
情報設定線WISLとして機能する。これによって、配
線構成の簡素化、半導体メモリセルの微細化を達成する
ことができる。
【0105】一方、第2導電形(例えば、p++形)を有
する第2不純物含有層SC5Aが、第5の領域SC5上に
設けられている。第5の領域SC5は、第2不純物含有
層SC 5Aからのp形不純物の固相拡散によって、自己整
合的に形成されており、浅いp接合を有する。また、第
2不純物含有層SC5Aは、絶縁材料層IFを介してゲー
ト領域Gの他方の側面に位置し、サイドウオール形状を
有する。
【0106】尚、図45〜図48に示した半導体メモリ
セルの第3の領域SC3、第5の領域SC5を、図49に
示した半導体メモリセルの不純物含有層SC3A,S
5A、第3の領域SC3、第5の領域SC5の構成によっ
て置き換えることもできる。
【0107】場合によっては、第5の領域SC5と第1
の領域SC1の接続を行わなくともよい。この場合に
は、第5の領域SC5は何ら機能せず、半導体メモリセ
ルの製造プロセスにおいて単に形成されるだけである。
【0108】(半導体メモリセルの製造方法)以下、本
発明の半導体メモリセルの製造方法の概要を、図24を
参照して説明した実施の形態2の半導体メモリセルを例
にとり、図50を参照して説明する。
【0109】[工程−10]先ず、公知の方法に従い、
p形シリコン半導体基板10に素子分離領域(図示せ
ず)、第1導電形のウエル(例えばn形ウエル。図示せ
ず)、n形半導体層11、第2導電形のウエル(例えば
p形ウエル。図示せず)、第2導電形(例えば、p
+形)の半導体の第1の領域SC1、第1導電形(例えば
++形)の高濃度不純物含有層SC10(図示せず)や、
絶縁膜に相当するゲート絶縁膜12を形成した後、例え
ばn形不純物を含有するポリシリコンから成り、あるい
は又、ポリサイド構造を有するゲート領域Gと、Si3
4から成るオフセット絶縁膜13が積層された構造を
形成する。こうして、図50の(A)に示す構造を得る
ことができる。尚、n形半導体層11の不純物含有濃度
を、1.0×1017/cm3とし、p形の第1の領域S
1の不純物含有濃度を、1.0×1018/cm3とし
た。また、ゲート領域Gのゲート長を0.3μmとし
た。
【0110】[工程−20]次いで、第1導電形(例え
ば、n形)の不純物をイオン注入し、第1の領域SC1
の表面領域に設けられた、第1導電形(例えば、n
+形)を有する半導体性の第2の領域SC2、及び、第2
の領域SC2とは離間して第1の領域SC1の表面領域に
設けられた、第1導電形(例えば、n+形)を有する半
導体性の第4の領域SC4を形成する(図50の(B)
参照)。第2の領域SC2及び第4の領域SC4の不純物
含有濃度を、1.0×1019/cm3とした。
【0111】[工程−30]その後、レジスト材料から
イオン注入用マスク14を形成した後、第2導電形(例
えば、p形)の不純物をイオン注入し、第2の領域SC
2の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接
する半導体性の第3の領域SC3、及び、第4の領域S
4の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して
接する半導体性の第5の領域SC5を形成する(図50
の(C)参照)。第3の領域SC3及び第5の領域SC5
の不純物含有濃度を、1.0×1020/cm3とした。
【0112】[工程−40]その後、公知の方法に基づ
き、書き込み情報設定線、第2の配線、第3の配線等を
形成する。
【0113】尚、半導体メモリセルの製造工程は、上記
の方法に限定されない。ゲート領域や素子分離領域の形
成を、[工程−30]の後に行ってもよい。各領域にお
ける不純物濃度の条件は例示であり、適宜変更すること
ができる。
【0114】ショットキ接合形の多数キャリア・ダイオ
ードDSを設ける場合には、第2の領域SC2の表面領
域に、例えばチタンシリサイド層から成るダイオード構
成領域SCDを形成する。かかるチタンシリサイド層の
形成は、例えば、以下の方法で行うことができる。即
ち、例えば、全面に層間絶縁層を形成し、チタンシリサ
イド層を形成すべきシリコン半導体基板10の領域(第
2の領域SC2に該当する)の層間絶縁層を除去する。
次いで、露出したシリコン半導体基板10の表面を含む
層間絶縁層の上にチタン層をスパッタ法にて形成する。
その後、第1回目のアニール処理を施し、チタン層とシ
リコン半導体基板とを反応させて、シリコン半導体基板
の表面にチタンシリサイド層を形成する。次いで、層間
絶縁層上の未反応のチタン層を、例えばアンモニア過水
(NH4OHとH22とH2Oの混合溶液)で除去した
後、第2回目のアニール処理を行うことによって、安定
なチタンシリサイド層を得ることができる。多数キャリ
ア・ダイオードDSを形成するための材料はチタンシリ
サイドに限定されず、コバルトシリサイド、タングステ
ンシリサイド等の材料を用いることもできる。
【0115】多数キャリア・ダイオードDSを形成する
ための方法、あるいは又、各種の領域の表面領域に導電
性の領域を形成する方法は、上述の方法に限定されな
い。例えば書き込み情報設定線を形成する際、例えば、
チタンシリサイドやTiNから成るバリア層やグルーレ
イヤーを形成するが、かかるバリア層やグルーレイヤー
を第2の領域SC2の表面にも形成する。これによっ
て、書き込み情報設定線の一部分(より具体的には、バ
リア層やグルーレイヤーの一部分)と共通であるダイオ
ード構成領域SCDを第2の領域SC2の表面に形成する
ことができる。同様にして、各種の領域の表面領域に導
電性の領域を形成することもできる。
【0116】その他の実施の形態の半導体メモリセル
も、実質的には、上述の方法と同様の方法で製造するこ
とができるので、詳細な説明は省略する。尚、第2の接
合型トランジスタを形成しない場合には、例えば、[工
程−30]において、第3の領域SC3と第5の領域S
5とのイオン注入を別々に行い、第3の領域SC3の不
純物含有濃度と第5の領域SC5の不純物含有濃度とを
異ならせればよい。
【0117】以下、図11に示した実施の形態1の半導
体メモリセルを参照して、本発明の半導体メモリセルの
動作を説明するが、その他の実施の形態の半導体メモリ
セルの動作原理も実質的には同じである。尚、書き込み
情報設定線WISLが第2の配線(例えばビット線)を
兼用している場合には、以下の説明において、原則とし
て、書き込み情報設定線を第2の配線(例えばビット
線)と読み替えればよい。
【0118】書き込み時、各部位における電位を以下の
表1のとおりとする。また、読み出し時、各部位におけ
る電位を以下の表2のとおりとする。尚、このとき、書
き込み情報設定線と第4の配線が別個に設けられている
場合には、書き込み情報設定線には0電位を含む所定の
電位が与えられている。
【0119】
【0120】[表2] メモリセル選択用の第1の配線:VR 第2の配線 :V2
【0121】読み出し時、ゲート領域Gから見た第1の
トランジスタTR1のスレッショールド値を以下の表3
のとおりとする。また、第1のトランジスタTR1にお
ける電位の関係を以下の表3のように設定する。尚、”
0”の読み出し時と、”1”の読み出し時とでは、第1
のトランジスタTR1のチャネル形成領域CH1の電位が
異なる。この影響を受けて、”0”の読み出し時、及
び、”1”の読み出し時において、ゲート領域から見た
第1のトランジスタTR1のスレッショールド値が変化
する。但し、従来のDRAMが必要とするような大きな
キャパシタを必要としない。尚、電流制御用の接合型ト
ランジスタJF1のオン/オフ電流比が大きい場合に
は、|VR|≧|VTH_11|でも、誤読み出し無く、読み
出しを行うことができる。
【0122】[表3] ”0”の読み出し時:VTH_10 ”1”の読み出し時:VTH_11 |VTH_11|>|VR|>|VTH_10
【0123】[情報の書き込み時]”0”(書き込み情
報設定線の電位:V0)又は”1”(書き込み情報設定
線の電位:V1)の情報の書き込み時、メモリセル選択
用の第1の配線の電位をVW(<0)とする。その結
果、第2のトランジスタTR2のゲート領域の電位もVW
(<0)となる。従って、第2のトランジスタTR2
オンの状態である。それ故、第1のトランジスタTR1
のチャネル形成領域CH1の電位は、V0(”0”の情報
の場合)又はV1(”1”の情報の場合。尚、|VW|<
|V1+VTH2|の場合VW−VTH2)となる。
【0124】情報の書き込み後、読み出し前の情報保持
状態においては、第1のトランジスタTR1及び第2の
トランジスタTR2が導通しないように、各トランジス
タの各部分における電位を設定する。このためには、例
えば、メモリセル選択用の第1の配線の電位を0(V)
とし、書き込み情報設定線の電位をV1とすればよい。
【0125】情報の書き込み時、第1のトランジスタT
1のゲート領域の電位はVW(<0)である。従って、
第1のトランジスタTR1はオフ状態である。こうし
て、”0”又は”1”の情報の書き込み時、第1のトラ
ンジスタTR1のチャネル形成領域CH1の電位は、V0
(”0”の情報の場合)、又は、V1あるいはVW−VTH
2(”1”の情報の場合)となり、この状態は情報の読
み出し時まで、漏洩電流(第1のトランジスタTR1
チャネル形成領域CH1と例えば半導体基板間、第2の
トランジスタTR2のオフ電流等)のために経時変化す
るが、許容範囲内に保持される。尚、第1のトランジス
タTR1のチャネル形成領域CH1の電位の経時変化が読
み出し動作に誤りを与える程大きくなる前に、所謂リフ
レッシュ動作を行う。
【0126】[情報の読み出し時]”0”又は”1”の
情報の読み出し時、メモリセル選択用の第1の配線の電
位はVR(>0)である。その結果、第2のトランジス
タTR2のゲート領域の電位はVR(>0)となり、第2
のトランジスタTR2はオフの状態である。
【0127】第1のトランジスタTR1のゲート領域の
電位はVR(>0)である。また、ゲート領域から見た
第1のトランジスタTR1のスレッショールド値は、V
TH_10又はVTH_11である。この第1のトランジスタTR
1のスレッショールド値は、チャネル形成領域CH1の電
位の状態に依存する。これらの電位の間には、 |VTH_11|>|VR|>|VTH_10| という関係がある。従って、蓄積された情報が”0”の
場合、第1のトランジスタTR1はオン状態となる。ま
た、蓄積された情報が”1”の場合、第1のトランジス
タTR1はオフ状態となる。但し、電流制御用の接合型
トランジスタJF1のオン/オフ電流比が大きい場合に
は、|VR|≧|VTH_11|でも、誤読み出し無く、読み
出しを行うことができる。
【0128】更には、電流制御用の接合型トランジスタ
JF1のゲート部を構成する各領域に対するバイアス条
件に基づき、第1のトランジスタTR1は電流制御用の
接合型トランジスタJF1によって制御される。即ち、
蓄積された情報が”0”の場合、電流制御用の接合型ト
ランジスタJF1をオン状態とし、蓄積された情報が”
1”の場合、電流制御用の接合型トランジスタJF1
オフ状態とする。
【0129】こうして、蓄積された情報に依存して第1
のトランジスタTR1は、確実にオン状態又はオフ状態
となる。第4の領域SC4はメモリセル選択用の第2の
配線(例えばビット線)に接続されているので、蓄積さ
れた情報(”0”あるいは”1”)に依存して、第1の
トランジスタTR1に電流が流れ、あるいは流れない。
こうして、蓄積された情報を第1のトランジスタTR1
によって読み出すことができる。
【0130】以上に説明した第1のトランジスタTR1
及び第2のトランジスタTR2の動作状態を表4に纏め
た。尚、電流制御用の第3のトランジスタTR3が備え
られている場合には、この第3のトランジスタTR
3は、情報の書き込み時にはオン状態となり、情報の読
み出し時にはオフ状態となるように制御される。ここ
で、表4中、各電位の値は例示であり、上記の条件を満
足する値ならば如何なる値をとることも可能である。
【0131】[表4]
【0132】以上、好ましい発明の実施の形態に基づき
本発明の半導体メモリセルを説明したが、本発明はこれ
らの発明の実施の形態に限定されない。発明の実施の形
態にて説明した半導体メモリセルの構造や電圧、電位等
の数値は例示であり、適宜変更することができる。ま
た、例えば、各発明の実施の形態にて説明した本発明の
半導体メモリセルにおいて、第1のトランジスタTR1
や接合型トランジスタJF1、第2の接合型トランジス
タJF2をpチャネル形とし、第2のトランジスタTR2
や第3のトランジスタTR3をnチャネル形とすること
ができる。各トランジスタにおける各要素の配置は例示
であり、適宜変更することができる。更には、図13に
示したSOI構造やTFT構造を、各種の本発明の半導
体メモリセルに適用することができる。また、各種の領
域への不純物の導入はイオン注入法だけでなく、拡散法
にて行うこともできる。また、シリコン半導体のみなら
ず、例えばGaAs系等の化合物半導体から構成された
メモリセルにも本発明を適用することができる。更に
は、本発明の半導体メモリセルを、MIS型FET構造
を有する半導体メモリセルにも適用することができる。
【0133】
【発明の効果】本発明においては、第1仮想垂直面で半
導体メモリセルを切断したとき、ゲート領域近傍の第2
の領域と第4の領域とは、更には、構成に依っては、ゲ
ート領域近傍の第3の領域と第5の領域も、第2仮想垂
直面に対して略対称であるが故に、半導体メモリセルの
設計時あるいは製造時の自由度を高めることができる。
また、トランジスタが一体化されているので、半導体メ
モリセルの面積を一層小さくすることができるし、リー
ク電流の低減を図ることができる。
【0134】しかも、電流制御用の接合型トランジスタ
が備えられており、この接合型トランジスタは、情報の
読み出し時、オン/オフ制御されるので、第1のトラン
ジスタTR1を流れる電流のマージンを非常に大きくと
れる結果、ビット線に接続される半導体メモリセルの数
に制限を受け難い。
【0135】本発明の半導体メモリセルのプロセスは、
図50に示したように、MOSロジック回路形成プロセ
スとコンパチブルである。従って、半導体メモリセルの
構成にも依るが、ほぼ1トランジスタの面積で半導体メ
モリセルを実現することができ、しかも、MOSロジッ
ク回路内にDRAM機能をほんの僅かの工程の増加のみ
で組み込むことができる。また、必ずしもSOI技術を
用いることなく、従来の半導体メモリセルの製造技術
で、ほぼ1トランジスタ分の面積の半導体メモリセルを
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
原理図である。
【図2】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図3】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図4】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図5】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図6】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図7】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図8】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図9】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図10】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図11】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図12】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図13】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図14】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図15】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図16】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図17】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図18】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図19】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図20】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図21】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図22】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図23】図22に示した発明の実施の形態1の半導体
メモリセルの変形例を他の面から切断したときの模式的
な一部断面図である。
【図24】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図25】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図26】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図27】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図28】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図29】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図30】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の原理図である。
【図31】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図32】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図33】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図34】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図35】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図36】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図37】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図38】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図39】発明の実施の形態3の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図40】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図41】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図42】発明の実施の形態4の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図43】本発明の第3の態様に係る半導体メモリセル
の原理図である。
【図44】本発明の第3の態様に係る半導体メモリセル
の変形例の原理図である。
【図45】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図46】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図47】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図48】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図49】発明の実施の形態5の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図50】発明の実施の形態1にて説明した半導体メモ
リセルの製造方法の概要を説明するための半導体基板等
の模式的な一部断面図である。
【図51】従来の1トランジスタメモリセルの概念図、
及び、従来のトレンチキャパシタセル構造を有するメモ
リセルの断面を概念的に示す図である。
【符号の説明】
TR1・・・第1のトランジスタ、TR2・・・第2のト
ランジスタ、TR3・・・第3のトランジスタ、JF1
JF2・・・接合型トランジスタ、D,DS・・・ダイ
オード、SC0・・・半導体層、SC1・・・第1の領
域、SC2・・・第2の領域、SC3・・・第3の領域、
SC4・・・第4の領域、SC5・・・第5の領域、SC
3A,SC5A・・・不純物含有層、SC10,SC11・・・
高濃度不純物含有層、CH1,CH2,CH3・・・チャ
ネル形成領域、CHJ1,CHJ2・・・チャネル領域、G
・・・ゲート領域、IF・・・絶縁材料層、IR・・・
素子分離領域、IL・・・層間絶縁層、IL0・・・支
持基板上の絶縁層、10・・・シリコン半導体基板、1
1・・・n形半導体層、12・・・ゲート絶縁膜、13
・・・オフセット絶縁膜、14・・・イオン注入用マス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 豊 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B024 AA01 AA04 AA07 AA15 BA01 CA07 CA27 5F083 AD01 AD70 FZ10 GA09 HA06 JA35 JA39 JA40 MA05 MA19 MA20 NA10 ZA12

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形
    成領域及びゲート領域を有する第1導電形の読み出し用
    の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域及びゲ
    ート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトラ
    ンジスタ、並びに、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、から成
    り、 (a)第2導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第2の領域、 (c)第2の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第3の領域、 (d)第2の領域とは離間して第1の領域の表面領域に
    設けられた、第1導電形を有する半導体性の第4の領
    域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第3の領域、及び、第2の領域と第
    4の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲ
    ート領域、を有し、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第2の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第1の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構
    成する第2の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)接合型トランジスタのゲート部は、第5の領
    域、及び、該第5の領域と対向する第1の領域の部分か
    ら構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第1の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域を構成する第4の領域の該表面領域から構成
    され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (D)ゲート領域は、メモリ選択用の第1の配線に接続
    され、 (E)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (F)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (G)第5の領域は、第3の配線に接続されている半導
    体メモリセルであって、 ゲート領域の延びる方向に垂直であってゲート領域の中
    心を通る第1仮想垂直面で半導体メモリセルを切断した
    とき、ゲート領域近傍の第2の領域と第4の領域とは、
    ゲート領域の延びる方向に平行であってゲート領域の中
    心を通る第2仮想垂直面に対して略対称であることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  2. 【請求項2】第2の領域と第3の領域とによってダイオ
    ードが構成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体メモリセル。
  3. 【請求項3】整流接合を形成して接するダイオード構成
    領域が第2の領域の表面領域に設けられ、該ダイオード
    構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・ダイオ
    ードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体メモリセル。
  4. 【請求項4】第5の領域は、第3の配線に接続される代
    わりに、書き込み情報設定線に接続されていることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体メモリセル。
  5. 【請求項5】第2の領域と第3の領域とによってダイオ
    ードが構成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の半
    導体メモリセル。
  6. 【請求項6】整流接合を形成して接するダイオード構成
    領域が第2の領域の表面領域に設けられ、該ダイオード
    構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・ダイオ
    ードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項4
    に記載の半導体メモリセル。
  7. 【請求項7】第5の領域は、第3の配線に接続される代
    わりに、第1の領域に接続されていることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体メモリセル。
  8. 【請求項8】第2の領域と第3の領域とによってダイオ
    ードが構成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項7に記載の半
    導体メモリセル。
  9. 【請求項9】整流接合を形成して接するダイオード構成
    領域が第2の領域の表面領域に設けられ、該ダイオード
    構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・ダイオ
    ードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項7
    に記載の半導体メモリセル。
  10. 【請求項10】ソース/ドレイン領域、チャネル領域及
    びゲート部を有する電流制御用の第2の接合型トランジ
    スタを更に備え、 第2の接合型トランジスタのゲート部は、第3領域、及
    び、該第3の領域と対向する第1の領域の部分から構成
    され、 第2の接合型トランジスタのチャネル領域は、第3の領
    域と第1の領域の該部分とで挟まれた第2の領域の一部
    から構成され、 第2の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領
    域は、第2の接合型トランジスタのチャネル領域の一端
    から延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域を構成する第2の領域の前記表面領域から
    構成され、 第2の接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域は、第2の接合型トランジスタのチャネル領域の他端
    から延びる第2の領域の部分から構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体メモリセル。
  11. 【請求項11】第2の領域と第3の領域とによってダイ
    オードが構成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項10に記載の
    半導体メモリセル。
  12. 【請求項12】整流接合を形成して接するダイオード構
    成領域が第2の領域の表面領域に設けられ、該ダイオー
    ド構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・ダイ
    オードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    0に記載の半導体メモリセル。
  13. 【請求項13】第5の領域は、第3の配線に接続される
    代わりに、第1の領域に接続されていることを特徴とす
    る請求項10に記載の半導体メモリセル。
  14. 【請求項14】第2の領域と第3の領域とによってダイ
    オードが構成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項13に記載の
    半導体メモリセル。
  15. 【請求項15】整流接合を形成して接するダイオード構
    成領域が第2の領域の表面領域に設けられ、該ダイオー
    ド構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・ダイ
    オードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    3に記載の半導体メモリセル。
  16. 【請求項16】(1)ソース/ドレイン領域、チャネル
    形成領域、及びゲート領域を有する第1導電形の読み出
    し用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
    ゲート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のト
    ランジスタ、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域、及び
    ゲート領域を有する第2導電形の電流制御用の第3のト
    ランジスタ、並びに、 (4)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、から成
    り、 (a)第2導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第2の領域、 (c)第2の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第3の領域、 (d)第2の領域とは離間して第1の領域の表面領域に
    設けられた、第1導電形を有する半導体性の第4の領
    域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第3の領域、第2の領域と第4の領
    域、及び、第1の領域と第5の領域を橋渡すごとく絶縁
    膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のトラ
    ンジスタと第3のトランジスタとで共有されたゲート領
    域、を有し、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第2の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第1の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構
    成する第2の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第5の領域から構成され、 (C−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第4の領域の該表面領域から構成され、 (D−1)接合型トランジスタのゲート部は、第5の領
    域、及び、該第5の領域と対向する第1の領域の部分か
    ら構成され、 (D−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第5
    の領域と第1の領域の該部分とで挟まれた第4の領域の
    一部から構成され、 (D−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの他方のソース/ド
    レイン領域を構成し、そして、第3のトランジスタのチ
    ャネル形成領域を構成する第4の領域の該表面領域から
    構成され、 (D−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第4の領域の部分から構成され、 (E)ゲート領域は、メモリ選択用の第1の配線に接続
    され、 (F)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (G)第4の領域は、第2の配線に接続されている半導
    体メモリセルであって、 ゲート領域の延びる方向に垂直であってゲート領域の中
    心を通る第1仮想垂直面で半導体メモリセルを切断した
    とき、ゲート領域近傍の第2の領域と第4の領域とは、
    ゲート領域の延びる方向に平行であってゲート領域の中
    心を通る第2仮想垂直面に対して略対称であることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  17. 【請求項17】第2の領域と第3の領域とによってダイ
    オードが構成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項16に記載の
    半導体メモリセル。
  18. 【請求項18】整流接合を形成して接するダイオード構
    成領域が第2の領域の表面領域に設けられ、該ダイオー
    ド構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・ダイ
    オードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    6に記載の半導体メモリセル。
  19. 【請求項19】ソース/ドレイン領域、チャネル領域及
    びゲート部を有する電流制御用の第2の接合型トランジ
    スタを更に備え、 第2の接合型トランジスタのゲート部は、第3領域、及
    び、該第3の領域と対向する第1の領域の部分から構成
    され、 第2の接合型トランジスタのチャネル領域は、第3の領
    域と第1の領域の該部分とで挟まれた第2の領域の一部
    から構成され、 第2の接合型トランジスタの一方のソース/ドレイン領
    域は、第2の接合型トランジスタのチャネル領域の一端
    から延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/
    ドレイン領域を構成する第2の領域の前記表面領域から
    構成され、 第2の接合型トランジスタの他方のソース/ドレイン領
    域は、第2の接合型トランジスタのチャネル領域の他端
    から延びる第2の領域の部分から構成されていることを
    特徴とする請求項16に記載の半導体メモリセル。
  20. 【請求項20】第2の領域と第3の領域とによってダイ
    オードが構成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項19に記載の
    半導体メモリセル。
  21. 【請求項21】整流接合を形成して接するダイオード構
    成領域が第2の領域の表面領域に設けられ、該ダイオー
    ド構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・ダイ
    オードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    9に記載の半導体メモリセル。
  22. 【請求項22】(1)ソース/ドレイン領域、チャネル
    形成領域及びゲート領域を有する第1導電形の読み出し
    用の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域及びゲ
    ート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトラ
    ンジスタ、並びに、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル領域及びゲート
    部を有する電流制御用の接合型トランジスタ、から成
    り、 (a)第2導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第2の領域、 (c)第2の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第3の領域、 (d)第2の領域とは離間して第1の領域の表面領域に
    設けられた、第1導電形を有する半導体性の第4の領
    域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第3の領域、及び、第2の領域と第
    4の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲ
    ート領域、を有し、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第2の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第1の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構
    成する第2の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)接合型トランジスタのゲート部は、第3領
    域、及び、該第3の領域と対向する第1の領域の部分か
    ら構成され、 (C−2)接合型トランジスタのチャネル領域は、第3
    の領域と第1の領域の該部分とで挟まれた第2の領域の
    一部から構成され、 (C−3)接合型トランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の一端か
    ら延び、且つ、第1のトランジスタの一方のソース/ド
    レイン領域を構成する第2の領域の該表面領域から構成
    され、 (C−4)接合型トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、接合型トランジスタのチャネル領域の他端か
    ら延びる第2の領域の部分から構成され、 (D)ゲート領域は、メモリ選択用の第1の配線に接続
    され、 (E)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (F)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (G)第5の領域は、第1の領域に接続されている半導
    体メモリセルであって、 ゲート領域の延びる方向に垂直であってゲート領域の中
    心を通る第1仮想垂直面で半導体メモリセルを切断した
    とき、ゲート領域近傍の第2の領域と第4の領域とは、
    ゲート領域の延びる方向に平行であってゲート領域の中
    心を通る第2仮想垂直面に対して略対称であることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  23. 【請求項23】第2の領域と第3の領域とによってダイ
    オードが構成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項22に記載の
    半導体メモリセル。
  24. 【請求項24】整流接合を形成して接するダイオード構
    成領域が第2の領域の表面領域に設けられ、該ダイオー
    ド構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・ダイ
    オードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項2
    2に記載の半導体メモリセル。
JP11131542A 1999-04-26 1999-05-12 半導体メモリセル Pending JP2000323588A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11131542A JP2000323588A (ja) 1999-05-12 1999-05-12 半導体メモリセル
TW089107154A TW461080B (en) 1999-04-26 2000-04-17 Semiconductor memory cell
CA002306002A CA2306002A1 (en) 1999-04-26 2000-04-18 Semiconductor memory cell
US09/552,617 US6501110B1 (en) 1999-04-26 2000-04-19 Semiconductor memory cell
KR1020000021936A KR20010014825A (ko) 1999-04-26 2000-04-25 반도체 메모리 셀
EP00401143A EP1049101A3 (en) 1999-04-26 2000-04-26 Semiconductor memory cell

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11131542A JP2000323588A (ja) 1999-05-12 1999-05-12 半導体メモリセル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000323588A true JP2000323588A (ja) 2000-11-24

Family

ID=15060522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11131542A Pending JP2000323588A (ja) 1999-04-26 1999-05-12 半導体メモリセル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000323588A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0869511B1 (en) Semiconductor memory cell and method of manufacturing the same
KR100286087B1 (ko) 반도체메모리셀
US7485513B2 (en) One-device non-volatile random access memory cell
US6303425B1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP4927321B2 (ja) 半導体記憶装置
US7265419B2 (en) Semiconductor memory device with cell transistors having electrically floating channel bodies to store data
JP2007081335A (ja) 半導体装置
US20060138558A1 (en) Semiconductor memory device and method of fabricating the same
US8053832B2 (en) Capacitor-less DRAM device
US20170077105A1 (en) Semiconductor device
JP2001024161A (ja) 半導体メモリセル
KR100688314B1 (ko) 반도체 메모리 셀
US6501110B1 (en) Semiconductor memory cell
EP0913867B1 (en) DRAM cell with separate read and write transistors
JP2000323588A (ja) 半導体メモリセル
JP2000349171A (ja) 半導体メモリセル
JP2000311954A (ja) 半導体メモリセル
JPH11204661A (ja) 半導体メモリセル及びその製造方法
JP2000299391A (ja) 半導体メモリセル
JP2001024067A (ja) 半導体メモリセル
JP2000294657A (ja) 半導体メモリセル
JP2000299392A (ja) 半導体メモリセル
JP2000269359A (ja) 半導体メモリセル
JP2000269360A (ja) 半導体メモリセル
JPH11251456A (ja) 半導体メモリセル