JP2000311954A - 半導体メモリセル - Google Patents

半導体メモリセル

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JP2000311954A
JP2000311954A JP11118326A JP11832699A JP2000311954A JP 2000311954 A JP2000311954 A JP 2000311954A JP 11118326 A JP11118326 A JP 11118326A JP 11832699 A JP11832699 A JP 11832699A JP 2000311954 A JP2000311954 A JP 2000311954A
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Mikio Mukai
幹雄 向井
Toshio Kobayashi
敏夫 小林
Yutaka Hayashi
豊 林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設計時あるいは製造時の自由度が高い、2つの
トランジスタが1つに融合された半導体メモリセルを提
供する。 【解決手段】半導体メモリセルは、読み出し用の第1の
トランジスタTR1とスイッチ用の第2のトランジスタ
TR2から成り、第1の領域SC1、第2の領域SC2
第3の領域SC3、第4の領域SC4、第5の領域SC5
並びにゲート領域Gを有し、第1のトランジスタTR1
のソース/ドレイン領域及びチャネル形成領域CH1
第2の領域SC2/第4の領域SC4及び第1の領域SC
1の表面領域から構成され、第2のトランジスタTR2
ソース/ドレイン領域及びチャネル形成領域CH2は、
第1の領域の該表面領域/第3の領域及び第2の領域の
該表面領域から構成され、第1仮想垂直面PL1で半導
体メモリセルを切断したとき、ゲート領域G近傍の第2
の領域SC2と第4の領域SC4とは第2仮想垂直面PL
2に対して対称である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも2つの
トランジスタ、あるいは、少なくとも2つのトランジス
タとダイオードを1つに融合した半導体メモリセルに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、高集積の半導体メモリセルとし
て、図18の(A)に示すような、1つのトランジスタ
と1つのキャパシタで構成された1トランジスタメモリ
セルとも呼ばれるダイナミックメモリセルが使用されて
いる。このようなメモリセルにおいては、キャパシタに
蓄積された電荷は、ビット線に電圧変化が生じるような
電荷とする必要がある。ところが、メモリセルの平面寸
法の縮小化に伴い、平行平板状に形成されたキャパシタ
の大きさが小さくなり、その結果、メモリセルのキャパ
シタに電荷として蓄えられた情報を読み出したとき、か
かる情報が雑音に埋もれてしまうという問題、あるい
は、ビット線の浮遊容量がメモリセルの世代毎に大きく
なるために、ビット線に小さな電圧変化しか生じないと
いう問題が顕著になっている。この問題を解決する一手
段として、トレンチキャパシタセル構造(図18の
(B)参照)、あるいはスタックトキャパシタセル構造
を有するダイナミックメモリセルが提案されている。し
かしながら、トレンチ(溝)の深さやスタック(積層)
の高さには加工技術上の限界があるため、キャパシタの
容量にも限界がある。それ故、これらの構造を有するダ
イナミックメモリセルは、ディープ・サブミクロン・ル
ール以下の寸法領域では、キャパシタ用の高価な新規材
料を導入しない限り、限界に至ると言われている。
【0003】また、メモリセルを構成するトランジスタ
に関しても、ディープ・サブミクロン・ルール以下の平
面寸法では、耐圧劣化やパンチスルー等の問題が生じる
ため、規定電圧下でも電流リークが発生する虞が大き
い。それ故、メモリセルが微小化したとき、従来のトラ
ンジスタ構造では、メモリセルを正常に動作させること
が困難になる。
【0004】このようなキャパシタの限界を解決するた
めに、本出願人は、特願平5−246264号(特開平
7−99251号公報)にて、2つのトランジスタ、あ
るいは2つのトランジスタを1つに融合したトランジス
タから成る半導体メモリセルを提案した。この特開平7
−99251号公報の図15の(A)及び(B)に開示
された半導体メモリセルは、半導体基板表面領域又は絶
縁性基板上に形成された第1導電形の第1の半導体領域
SC1と、第1の半導体領域SC1の表面領域に設けられ
且つ整流接合を形成して接する第1の導電性領域SC2
と、第1の半導体領域SC1の表面領域に設けられ且つ
第1の導電性領域SC2とは離間して設けられた第2導
電形の第2の半導体領域SC3と、第2の半導体領域S
3の表面領域に設けられ且つ整流接合を形成して接す
る第2の導電性領域SC4と、第1の半導体領域SC1
第2の導電性領域SC4、及び第1の導電性領域SC2
第2の半導体領域SC3を橋渡すごとくバリア層を介し
て設けられた導電ゲートGから成り、導電ゲートGは、
メモリセル選択用の第1の配線に接続され、第1の導電
性領域SC2は、書き込み情報設定線に接続され、第2
の導電性領域SC4は、メモリセル選択用の第2の配線
に接続されている。
【0005】そして、第1の半導体領域SC1(チャネ
ル形成領域Ch2に相当する)と、第1の導電性領域S
2及び第2の半導体領域SC3(これらの領域はソース
/ドレイン領域に相当する)と、導電ゲートGによっ
て、スイッチ用トランジスタTR 2が構成される。ま
た、第2の半導体領域SC3(チャネル形成領域Ch1
相当する)と、第1の半導体領域SC1及び第2の導電
性領域SC4(これらの領域はソース/ドレイン領域に
相当する)と、導電ゲートGによって、情報蓄積用トラ
ンジスタTR1が構成される。
【0006】この半導体メモリセルにおいては、情報の
書き込み時、スイッチ用トランジスタTR2が導通し、
その結果、情報は、情報蓄積用トランジスタTR1のチ
ャネル形成領域Ch1に電位あるいは電荷の形態で蓄積
される。情報の読み出し時、情報蓄積用トランジスタT
1においては、チャネル形成領域Ch1に蓄積された電
位あるいは電荷(情報)に依存して、導電ゲートGから
見た情報蓄積用トランジスタTR1のスレッショールド
値が変化する。従って、情報の読み出し時、適切に選定
された電位を導電ゲートGに印加することによって、情
報蓄積用トランジスタTR1の情報蓄積状態をチャネル
電流の大小(0も含めて)で判定することができる。こ
の情報蓄積用トランジスタTR1の動作状態を検出する
ことによって、情報の読み出しを行う。
【0007】即ち、情報の読み出し時、蓄積された情報
に依存して情報蓄積用トランジスタTR1はオン状態又
はオフ状態となる。第2の導電性領域SC4は、第2の
配線に接続されているので、蓄積された情報(”0”あ
るいは”1”)に依存して、情報蓄積用トランジスタT
1に電流が流れ、あるいは流れない。こうして、蓄積
された情報を情報蓄積用トランジスタTR1によって読
み出すことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
許公開公報に開示された半導体メモリセルにおいては、
各領域の配置・構造が導電ゲートに対して非対称であ
り、半導体メモリセルの設計時あるいは製造時に、導電
ゲートの方向に絶えず留意していなければならないとい
った問題がある。
【0009】従って、本発明の目的は、半導体メモリセ
ルの設計時あるいは製造時の自由度が高く、トランジス
タの動作が安定しており、従来のDRAMのような大容
量のキャパシタを必要とせず、情報の書き込み/読み出
しを確実に行うことができ、しかも、寸法を微小化する
ことができる半導体メモリセル、あるいはロジック用の
半導体メモリセル、更には、少なくとも2つのトランジ
スタ、あるいは、少なくとも2つのトランジスタとダイ
オードを1つに融合した半導体メモリセルを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域及びゲ
ート領域を有する第1導電形の読み出し用の第1のトラ
ンジスタ、並びに、(2)ソース/ドレイン領域、チャ
ネル形成領域及びゲート領域を有する第2導電形のスイ
ッチ用の第2のトランジスタ、から成り、(a)第2導
電形を有する半導体性の第1の領域、(b)第1の領域
の表面領域に設けられた、第1導電形を有する半導体性
の第2の領域、(c)第2の領域の表面領域に設けら
れ、且つ、整流接合を形成して接する第3の領域、
(d)第2の領域とは離間して第1の領域の表面領域に
設けられた、第1導電形を有する半導体性の第4の領
域、(e)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整
流接合を形成して接する第5の領域、並びに、(f)第
1の領域と第3の領域、及び、第2の領域と第4の領域
を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1のトラン
ジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲート領
域、を有し、(A−1)第1のトランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域は、第2の領域の表面領域から構成
され、(A−2)第1のトランジスタの他方のソース/
ドレイン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、
(A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
第2の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
挟まれた第1の領域の表面領域から構成され、(B−
1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構成する
第1の領域の該表面領域から構成され、(B−2)第2
のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、第3
の領域から構成され、(B−3)第2のトランジスタの
チャネル形成領域は、第1のトランジスタの一方のソー
ス/ドレイン領域を構成する第2の領域の該表面領域か
ら構成され、(C)ゲート領域は、メモリ選択用の第1
の配線に接続され、(D)第3の領域は、書き込み情報
設定線に接続され、(E)第4の領域は、第2の配線に
接続され、(F)第5の領域は、第1の領域に接続され
ており、ゲート領域の延びる方向に垂直であってゲート
領域の中心を通る第1仮想垂直面で半導体メモリセルを
切断したとき、ゲート領域近傍の第2の領域と第4の領
域とは、ゲート領域の延びる方向に平行であってゲート
領域の中心を通る第2仮想垂直面に対して略対称である
ことを特徴とする。尚、本明細書における「仮想垂直
面」とは、第1の領域の表面に対して垂直な仮想平面を
意味する。また、各領域を形成する方法に依存して対称
性にバラツキが生じた場合であっても対称であるという
概念を包含するために、「略対称」という用語を用い
た。以下においても、「略対称」を、かかる意味にて用
いる。
【0011】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレ
イン領域、チャネル形成領域及びゲート領域を有する第
1導電形の読み出し用の第1のトランジスタ、(2)ソ
ース/ドレイン領域、チャネル形成領域及びゲート領域
を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトランジス
タ、並びに、(3)ソース/ドレイン領域、チャネル形
成領域及びゲート領域を有する第2導電形の電流制御用
の第3のトランジスタ、から成り、(a)第2導電形を
有する半導体性の第1の領域、(b)第1の領域の表面
領域に設けられた、第1導電形を有する半導体性の第2
の領域、(c)第2の領域の表面領域に設けられ、且
つ、整流接合を形成して接する第3の領域、(d)第2
の領域とは離間して第1の領域の表面領域に設けられ
た、第1導電形を有する半導体性の第4の領域、(e)
第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形
成して接する第5の領域、並びに、(f)第1の領域と
第4の領域、第2の領域と第3の領域、及び、第2の領
域と第5の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けら
れ、第1のトランジスタと第2のトランジスタと第3の
トランジスタとで共有されたゲート領域、を有し、(A
−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域は、第2の領域の表面領域から構成され、(A−2)
第1のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域は、
第4の領域の表面領域から構成され、(A−3)第1の
トランジスタのチャネル形成領域は、第2の領域の該表
面領域と第4の領域の該表面領域とで挟まれた第1の領
域の表面領域から構成され、(B−1)第2のトランジ
スタの一方のソース/ドレイン領域は、第1のトランジ
スタのチャネル形成領域を構成する第1の領域の該表面
領域から構成され、(B−2)第2のトランジスタの他
方のソース/ドレイン領域は、第3の領域から構成さ
れ、(B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域
は、第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域
を構成する第2の領域の該表面領域から構成され、(C
−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイン領
域は、第1の領域の該表面領域から構成され、(C−
2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイン領域
は、第5の領域から構成され、(C−3)第3のトラン
ジスタのチャネル形成領域は、第4の領域の該表面領域
から構成され、(D)ゲート領域は、メモリ選択用の第
1の配線に接続され、(E)第3の領域は、書き込み情
報設定線に接続され、(F)第4の領域は、第2の配線
に接続されており、ゲート領域の延びる方向に垂直であ
ってゲート領域の中心を通る第1仮想垂直面で半導体メ
モリセルを切断したとき、ゲート領域近傍の第2の領域
と第4の領域とは、ゲート領域の延びる方向に平行であ
ってゲート領域の中心を通る第2仮想垂直面に対して略
対称であることを特徴とする。
【0012】本発明の第1の態様あるいは第2の態様に
係る半導体メモリセルにおいては、更に、前記第1仮想
垂直面で半導体メモリセルを切断したとき、ゲート領域
近傍の第3の領域と第5の領域とは、前記第2仮想垂直
面に対して略対称であることが好ましい。
【0013】本発明の第1の態様あるいは第2の態様に
係る半導体メモリセルにおいては、第2の領域を第3の
配線に接続し、第2の配線をビット線とし、第3の配線
に所定の電位を加える構成、あるいは、第3の配線をビ
ット線とし、第2の配線に所定の電位を加える構成とす
ることが好ましい。
【0014】あるいは又、本発明の第1の態様あるいは
第2の態様に係る半導体メモリセルにおいては、配線構
成の簡素化のために、第2の領域と第3の領域とによっ
てダイオードが構成され、第2の領域は第3の領域を介
して書き込み情報設定線に接続されている構成とするこ
とが望ましい。この場合、第2の配線をビット線とする
構成、あるいは、書き込み情報設定線をビット線と兼用
させ、第2の配線に所定の電位を加える構成とすること
が好ましい。
【0015】第3の領域が第2の領域とは逆の導電形を
有する半導体性の領域から構成されている場合、ダイオ
ードはpn接合ダイオードであり、かかるpn接合ダイ
オードは、pn接合ダイオードを構成する各領域の不純
物濃度を適切な値とすることによって形成することがで
きる。ところで、pn接合ダイオードを形成する各領域
における電位設定、あるいは、各領域の不純物濃度関係
の設計が不適切であると、このpn接合ダイオードから
の注入キャリアが半導体メモリセルをラッチアップさせ
る可能性がある。
【0016】このような場合には、整流接合を形成して
接するダイオード構成領域を第2の領域の表面領域に設
け、該ダイオード構成領域と第2の領域とによって多数
キャリア・ダイオードが構成され、第2の領域は、該ダ
イオード構成領域を介して書き込み情報設定線に接続さ
れている構成とすることが好ましい。尚、ダイオード構
成領域を構成する材料を、第2の領域の多数キャリアに
基づき動作し、しかも、接合部に順方向バイアスが印加
されたときにも多数キャリアを注入しないショットキ接
合あるいはISO型ヘテロ接合を形成する材料とするこ
とが好ましい。即ち、整流接合を、ショットキ接合又は
ISO型ヘテロ接合といった多数キャリア接合とするこ
とが好ましい。ここで、ISO型ヘテロ接合とは、同じ
導電形を有し、しかも異種の2種類の半導体性の領域間
に形成されるヘテロ接合を意味する。ISO型ヘテロ接
合の詳細は、例えば、S.M. Sze 著、"Physics of Semic
onductor Devices"、第2版、第122頁(John Wiley
& Sons 出版)に記載されている。尚、これらのショッ
トキ接合あるいはISO型ヘテロ接合においては、順方
向電圧はpn接合における順方向電圧よりも低い。多数
キャリア・ダイオードのこのような性質により、ラッチ
アップ現象を回避することができる。ショットキ接合
は、ダイオード構成領域がアルミニウム、モリブデン、
チタンといった金属や、TiSi2、WSi2といったシ
リサイドから構成されている場合に、形成される。IS
O型ヘテロ接合は、ダイオード構成領域が、第2の領域
を構成する材料とは異なり、しかも、第2の領域と同じ
導電形を有する半導体材料から構成されている場合に、
形成される。尚、ダイオード構成領域は、書き込み情報
設定線と共通の材料(例えば、バリア層、グルーレイヤ
ーとして用いられるチタンシリサイドやTiN等の材
料)から構成することもできる。即ち、ダイオード構成
領域を第2の領域の表面領域に設け、このダイオード構
成領域を書き込み情報設定線の一部分と共通とする構造
とすることも可能である。この場合、配線材料とシリコ
ン半導体基板のシリコンとが反応して形成された化合物
からダイオード構成領域が構成された状態も、ダイオー
ド構成領域が書き込み情報設定線の一部分と共通である
構造に含まれる。
【0017】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセ
ルにおいては、第3のトランジスタのチャネル形成領域
を構成する第4の領域の表面領域に、第2導電形の不純
物含有層が設けられていることが好ましい。これによっ
て、情報の保持中、例えば、第1の配線の電位を0ボル
トとしたとき、第3のトランジスタがオン状態となり、
第5の領域と第1の領域とは導通状態に置かれる。尚、
不純物含有層の不純物含有量を、情報の読み出し時に加
えられる第1の配線の電位により第3のトランジスタが
オフ状態となるように調整することが望ましい。
【0018】本発明の半導体メモリセルは、半導体基板
表面領域、半導体基板に設けられた絶縁層上、半導体基
板に設けられたウエル構造内、あるいは絶縁体上に形成
することができるが、α粒子又は中性子に起因したソフ
ト・エラー対策の面から、半導体メモリセルは、ウエル
構造内に形成され、あるいは又、絶縁体(絶縁層)上に
形成され、あるいは又、所謂SOI構造やTFT構造を
有することが好ましい。尚、絶縁体や絶縁層は半導体基
板上のみならず、ガラス基板や石英基板の上に形成され
ていてもよい。
【0019】本発明の半導体メモリセルにおいては、第
1の領域の下に、第1導電形の高濃度不純物層が形成さ
れていることが、第1のトランジスタのチャネル形成領
域に蓄積される電位あるいは電荷の増加を図ることがで
きる面から好ましい。
【0020】チャネル形成領域は、従来の方法に基づ
き、シリコンあるいはGaAs等から形成することがで
きる。第1のトランジスタあるいは第2のトランジスタ
のゲート領域は、従来の方法により、金属、不純物が添
加又はドープされたシリコン、アモルファスシリコンあ
るいはポリシリコン、シリサイド、高濃度に不純物を添
加したGaAs等から形成することができる。絶縁膜
は、従来の方法により、SiO2、Si34、Al
23、GaAlAs等から形成することができる。各領
域は、要求される特性や構造に応じ、従来の方法によ
り、不純物が添加されたシリコン、アモルファスシリコ
ンあるいはポリシリコン、シリサイド、シリコン−ゲル
マニウム(Si−Ge)、高濃度に不純物が添加された
GaAs等から形成することができる。
【0021】本発明の半導体メモリセルにおいては第3
の領域を、要求される特性に応じて、シリサイドや金
属、金属化合物から構成してもよいが、半導体から構成
することが好ましい。また、第5の領域を、半導体から
構成してもよいし、シリサイドや金属、金属化合物から
構成してもよい。
【0022】本発明においては、第1仮想垂直面で半導
体メモリセルを切断したとき、ゲート領域近傍の第2の
領域と第4の領域とは、更には、構成に依っては、ゲー
ト領域近傍の第3の領域と第5の領域も、第2仮想垂直
面に対して略対称である。従って、半導体メモリセルの
設計時あるいは製造時の自由度を高めることができる。
【0023】しかも、本発明の半導体メモリセルにおい
て、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタの各々
のゲート領域が共有であり、メモリセル選択用の第1の
配線に接続されているので、メモリセル選択用の第1の
配線は1本でよく、チップ面積を小さくすることができ
る。更には、読み出し用の第1のトランジスタとスイッ
チ用の第2のトランジスタとが1つに融合されているの
で、小さいセル面積とリーク電流の低減を図ることがで
きる。
【0024】本発明の半導体メモリセルにおいては、メ
モリセル選択用の第1の配線の電位を適切に選択するこ
とにより、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタ
のオン・オフ状態を制御することができる。即ち、情報
の書き込み時、メモリセル選択用の第1の配線の電位を
第2のトランジスタが充分オンとなる電位に設定する
と、第2のトランジスタは導通し、書き込み情報設定線
の電位に依存して第2のトランジスタにおけるチャネル
形成領域と一方のソース/ドレイン領域との間に形成さ
れたキャパシタに電荷が充電される。その結果、情報
は、第1のトランジスタのチャネル形成領域に、第2の
トランジスタのチャネル形成領域との電位差あるいは電
荷の形態で蓄積される。情報の読み出し時、第1のトラ
ンジスタのソース/ドレイン領域の電位は読み出し電位
となり、第1のトランジスタにおいては、チャネル形成
領域に蓄積された電位あるいは電荷(情報)は、チャネ
ル形成領域と他方のソース/ドレイン領域との間の電位
差又は電荷に変換され、その電荷(情報)に依存して、
ゲート領域から見た第1のトランジスタのスレッショー
ルド値が変化する。従って、情報の読み出し時、適切に
選定された電位をゲート領域に印加することによって、
第1のトランジスタのオン/オフ動作を制御することが
できる。この第1のトランジスタの動作状態を検出する
ことによって、情報の読み出しを行うことができる。
【0025】また、ダイオードを設ければ、第1のトラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域(第2の領域)
に接続すべき第3の配線を設ける必要がなくなる。とこ
ろで、このような本発明の半導体メモリセルにおいて、
ダイオードを構成する各領域における電位設定、あるい
は、各領域の不純物濃度関係の設計が不適切であると、
情報の書き込み時、書き込み情報設定線に印加する電圧
が、第3の領域と第2の領域との接合部において大きな
順方向電流が流れない程度の小電圧(pn接合の場合、
0.4V以下)でないと、ラッチアップの危険性があ
る。ラッチアップを回避する1つの方法として、先に説
明したように、第2の領域の表面領域にダイオード構成
領域を形成し、ダイオード構成領域をシリサイドや金
属、金属化合物で構成してダイオード構成領域と第2の
領域との接合をショットキ接合とし、あるいは又、ダイ
オード構成領域と第2の領域との接合をISO型ヘテロ
接合とするといった、多数キャリアが主として順方向電
流を構成する接合とする方法を挙げることができる。
【0026】本発明の半導体メモリセルは、情報を電
位、電位差、又は電荷等の形態で保持するが、接合リー
ク等のリーク電流によりいずれはそれらが減衰するため
リフレッシュを必要とするので、DRAM様に動作す
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略す)に基づき本発明を
説明する。尚、以下の説明における模式的な一部断面図
は、特に断りの無い限り、ゲート領域の延びる方向に垂
直であってゲート領域の中心を通る第1仮想垂直面で半
導体メモリセルを切断したときの図である。
【0028】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1の態様に係る半導体メモリセルに関する。実施の
形態1の半導体メモリセルの原理図を図1に示し、模式
的な一部断面図を図5の(A)及び(B)に示す。尚、
図5の(A)は、ゲート領域の延びる方向に垂直であっ
てゲート領域の中心を通る第1仮想垂直面(図5の
(B)に一点鎖線PL1で示す)で半導体メモリセルを
切断したときの図であり、図5の(B)は、ゲート領域
の延びる方向に平行であってゲート領域の中心を通る第
2仮想垂直面(図5の(A)に一点鎖線PL2で示す)
と平行な仮想垂直面で第5の領域SC5を含む半導体メ
モリセルを切断したときの図である。
【0029】実施の形態1の半導体メモリセルは、
(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域CH1
及びゲート領域Gを有する第1導電形(例えば、nチャ
ネル形)の読み出し用の第1のトランジスタTR1、並
びに、(2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域
CH2及びゲート領域Gを有する第2導電形(例えば、
pチャネル形)のスイッチ用の第2のトランジスタTR
2、から成り、(a)第2導電形(例えば、p+形)を有
する半導体性の第1の領域SC1、(b)第1の領域S
1の表面領域に設けられた、第1導電形(例えば、n+
形)を有する半導体性の第2の領域SC2、(c)第2
の領域SC2の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を
形成して接する、第2導電形(例えばp++形)の半導体
性の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導電性
の第3の領域SC3、(d)第2の領域SC2とは離間し
て第1の領域SC1の表面領域に設けられた、第1導電
形(例えば、n+形)を有する半導体性の第4の領域S
4、(e)第4の領域SC4の表面領域に設けられ、且
つ、整流接合を形成して接する、第2導電形(例えばp
++形)の半導体性の、又は、シリサイドや金属、金属化
合物等の導電性の第5の領域SC5、並びに、(f)第
1の領域SC1と第4の領域SC4、及び、第2の領域S
2と第3の領域SC3を橋渡すごとく絶縁膜を介して設
けられ、第1のトランジスタTR1と第2のトランジス
タTR2とで共有されたゲート領域G、を有する。
【0030】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
1は、第2の領域SC2の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域
から構成されている。
【0031】一方、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する
第1の領域SC1の該表面領域から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域を構成する第2の領域SC2の該表面領域から構成さ
れている。
【0032】更には、(C)ゲート領域Gは、メモリ選
択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(D)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(E)第4の領域SC4は、第2の配線
に接続され、(F)第5の領域SC5は、第1の領域S
1に接続されている。
【0033】そして、ゲート領域Gの延びる方向に垂直
であってゲート領域Gの中心を通る第1仮想垂直面(図
5の(B)に一点鎖線PL1で示す)で半導体メモリセ
ルを切断したとき、ゲート領域Gの近傍の第2の領域S
2と第4の領域SC4とは、ゲート領域Gの延びる方向
に平行であってゲート領域Gの中心を通る第2仮想垂直
面(図5の(A)に一点鎖線PL2で示す)に対して略
対称である。即ち、ゲート領域Gの直下に位置する第2
の領域SC2の表面領域と第4の領域SC4の表面領域の
位置とは、第2仮想垂直面PL2に対して略対称であ
る。また、第2の領域SC2の深さ(第1の領域SC1
表面からの深さ。以下においても、「深さ」という用語
を同様の意味で用いる)、及び第4の領域SC4の深さ
は略等しい。尚、各領域を形成する方法に依存して対称
性にバラツキが生じた場合を考慮して、「略」対称であ
るとした。また、各領域を形成する方法に依存して領域
の深さにバラツキが生じた場合を考慮して、「深さが略
等しい」とした。以下の説明においても同様である。
【0034】実施の形態1の半導体メモリセルにおいて
は、更に、第1仮想垂直面PL1で半導体メモリセルを
切断したとき、ゲート領域Gの近傍の第3の領域SC3
と第5の領域SC5とは、第2仮想垂直面PL2に対して
略対称である。即ち、ゲート領域Gの直下に位置する第
3の領域SC3の表面領域の縁部の位置と、ゲート領域
Gの直下に位置する第5の領域SC5の表面領域の縁部
の位置とは、第2仮想垂直面PL2に対して略対称であ
る。また、第3の領域SC3の深さ、及び第5の領域S
5の深さは略等しい。
【0035】図5に示した実施の形態1の半導体メモリ
セルにおいては、第2の領域SC2は第3の配線に接続
されている。尚、第2の配線をビット線とし、第3の配
線に所定の電位を加える構成、あるいは、第3の配線を
ビット線とし、第2の配線に所定の電位を加える構成と
することが好ましい。
【0036】半導体メモリセル(具体的には、第1の領
域SC1)は、例えばn形半導体基板に設けられた第2
導電形(例えばp形)のウエル構造内に形成されてい
る。そして、第1の領域SC1の直下に、第1導電形
(例えばn++形)の高濃度不純物含有層SC10を形成す
れば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネ
ル形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加
を図ることができる。尚、図中、符号IRは素子分離領
域を表し、符号ILは層間絶縁層を表す。
【0037】第5の領域SC5は第1の領域SC1と直接
接続されている。このように、第5の領域SC5と第1
の領域SC1とを接続することによって、情報を蓄積す
べき領域を増加させることができ、半導体メモリセルが
情報を保持する時間を延長させることができる。第1の
領域SC1と第5の領域SC5との接続は、図5の(B)
に示すように、例えば、第1の領域SC1の一部分を半
導体基板の表面近傍まで延在させ、第4の領域SC4
外側で、第5の領域SC5と第1の領域SC1の延在した
部分とが接するような構造とすることによって、得るこ
とができる。半導体メモリセルをこのような構造にする
ことにより、半導体メモリセルの配線構造の簡素化を図
ることができる。
【0038】図5に示した半導体メモリセルの変形例
を、図6〜図11に示す。
【0039】図6に示す半導体メモリセルにおいては、
第1の領域SC1の下方に、第3の配線として機能する
第1導電形(例えばn++形)の高濃度不純物含有層SC
11が設けられており、かかる高濃度不純物含有層SC11
は第2の領域SC2と繋がっている。これによって、配
線構造の簡素化を図ることができる。
【0040】図7に示す半導体メモリセルは、支持基板
上の絶縁層IL0の上に形成された半導体層SC0に、図
5に示した構造を有する半導体メモリセルが形成されて
いる。このような構造を有する半導体メモリセルは、半
導体基板の全面に絶縁体(絶縁層)を形成した後、絶縁
体(絶縁層)と支持基板とを張り合わせ、次に、半導体
基板を裏面から研削、研磨することによって得られた、
所謂張り合わせ基板に基づき製造することができる。あ
るいは又、例えばシリコン半導体基板に酸素をイオン注
入した後に熱処理を行って得られるSIMOX法による
絶縁体(絶縁層)を形成し、その上に残されたシリコン
層に半導体メモリセルを作製すればよい。即ち、これら
の半導体メモリセルは、所謂SOI構造を有する。ある
いは又、例えばアモルファスシリコン層やポリシリコン
層をCVD法等によって絶縁体(絶縁層)の上に製膜
し、次いで、レーザビームや電子ビームを用いた帯域溶
融結晶化法、絶縁体(絶縁層)に設けられた開口部を介
して結晶成長を行うラテラル固相結晶成長法等の各種の
公知の単結晶化技術によってシリコン層を形成し、かか
るシリコン層に半導体メモリセルを作製すればよい。あ
るいは又、支持基板上に製膜された絶縁体(絶縁層)上
に、例えばポリシリコン層あるいはアモルファスシリコ
ン層を形成した後、かかるポリシリコン層あるいはアモ
ルファスシリコン層に半導体メモリセルを作製すること
によって得ることができ、所謂TFT構造を有する。
【0041】図8に模式的な一部断面図を示し、原理図
を図2の(A)に示す半導体メモリセルにおいては、第
1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域
(第2の領域SC2)は、第3の配線に接続される代わ
りに、pn接合ダイオードDを介して書き込み情報設定
線WISLに接続されている。即ち、第2の領域SC 2
と第3の領域SC3との間でpn接合ダイオードDが形
成され、第2の領域SC 2は第3の領域SC3を介して書
き込み情報設定線WISLに接続されている。第2の領
域SC2及び第3の領域SC3の不純物濃度を最適化する
ことによって、第2の領域SC2と第3の領域SC3との
間にpn接合ダイオードDを形成することができる。
尚、第2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き
込み情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第2の
配線に所定の電位を加える構成とすることができる。
【0042】模式的な一部断面図を図9に示す半導体メ
モリセル(原理図は図2の(B)参照)は、第2の領域
SC2、及び第2の領域SC2の表面領域に整流接合を形
成して接するダイオード構成領域SCDから構成された
多数キャリア・ダイオードDSを更に備え、第2の領域
SC2は、第3の配線に接続される代わりに、該ダイオ
ード構成領域SCDを介して書き込み情報設定線WIS
Lに接続されている。即ち、第1のトランジスタTR1
の一方のソース/ドレイン領域は、多数キャリア・ダイ
オードDSを介して書き込み情報設定線WISLに接続
されている。図9に示す半導体メモリセルにおいては、
ダイオード構成領域SCDは第3の領域SC3に隣接して
設けられているが、このような配置に限定するものでは
ない。尚、第2の配線をビット線とする構成、あるい
は、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用さ
せ、第2の配線に所定の電位を加える構成とすることが
できる。
【0043】模式的な一部断面図を図10に示す半導体
メモリセルにおいては、図5に模式的な一部断面図を示
した半導体メモリセルの第3の領域SC3及び第5の領
域SC5の構成に変形が加えられている。即ち、第2導
電形(例えば、p++形)を有する不純物含有層SC
3Aが、第3の領域SC3上に設けられている。そして、
第3の領域SC3は、不純物含有層SC3Aを介して書き
込み情報設定線WISLに接続されている。第3の領域
SC3は、不純物含有層SC3Aからのp形不純物の固相
拡散によって、自己整合的に形成されており、浅いp接
合を有する。また、不純物含有層SC3Aは、絶縁材料層
IFを介してゲート領域Gの一方の側面に位置し、サイ
ドウオール形状を有する。尚、不純物含有層SC3Aが、
書き込み情報設定線WISLを兼ねている構成とするこ
ともできる。即ち、不純物含有層SC 3Aは、図面の紙面
垂直方向に延びており、不純物含有層SC3Aの延在部は
隣接する半導体メモリセルの不純物含有層SC3Aに繋が
っており、書き込み情報設定線WISLとして機能す
る。これによって、配線構成の簡素化、半導体メモリセ
ルの微細化を達成することができる。ここで、サイドウ
オール形状とは、ゲート領域が形成された例えば半導体
基板の全面に不純物含有層を形成するための層を堆積さ
せた後、かかる層をエッチバックすることによってゲー
ト領域の側面にかかる層(即ち、不純物含有層)を残し
たときに得られる形状を指す。以下に説明する半導体メ
モリセルにおける不純物含有層のサイドウオール形状も
同様の意味である。ゲート領域が延びる方向に対して垂
直な平面で不純物含有層を切断したときの不純物含有層
の断面形状として、円を四等分した形状、楕円を四等分
した形状や長円を四等分した形状、あるいはこれらの形
状と線分とが組み合わされた形状を例示することができ
る。また、不純物含有層は、その構成に依存して、第1
導電形あるいは第2導電形の不純物が添加又はドープさ
れたシリコン、アモルファスシリコンあるいはポリシリ
コン、シリコン−ゲルマニウム(Si−Ge)から構成
することができる。
【0044】一方、第2導電形(例えば、p++形)を有
する不純物含有層SC5Aが、第5の領域SC5上に設け
られている。第5の領域SC5は、不純物含有層SC5A
からのp形不純物の固相拡散によって、自己整合的に形
成されており、浅いp接合を有する。また、不純物含有
層SC5Aは、絶縁材料層IFを介してゲート領域Gの他
方の側面に位置し、サイドウオール形状を有する。尚、
ゲート領域Gの延びる方向に平行であってゲート領域G
の中心を通る第2仮想垂直面と平行な仮想垂直面で第5
の領域SC5を含む半導体メモリセルを切断したときの
模式的な一部断面図を図11に示す。
【0045】尚、図6〜図9に示した半導体メモリセル
の第3の領域SC3、第5の領域SC5を、図10に示し
た半導体メモリセルの不純物含有層SC3A,SC5A、第
3の領域SC3、第5の領域SC5の構成によって置き換
えることもできる。
【0046】(実施の形態2)実施の形態2は、本発明
の第2の態様に係る半導体メモリセルに関する。実施の
形態2の半導体メモリセルの原理図を図3に示し、模式
的な一部断面図を図12の(A)及び(B)に示す。
尚、図12の(A)は、ゲート領域の延びる方向に垂直
であってゲート領域の中心を通る第1仮想垂直面(図1
2の(B)に一点鎖線PL1で示す)で半導体メモリセ
ルを切断したときの図であり、図12の(B)は、ゲー
ト領域の延びる方向に平行であってゲート領域の中心を
通る第2仮想垂直面(図12の(A)に一点鎖線PL2
で示す)と平行な仮想垂直面で第5の領域SC5を含む
半導体メモリセルを切断したときの図である。
【0047】実施の形態2の半導体メモリセルは、電流
制御用の第3のトランジスタを有している点が、実施の
形態1の半導体メモリセルと相違している。即ち、実施
の形態2の半導体メモリセルは、(1)ソース/ドレイ
ン領域、チャネル形成領域CH1及びゲート領域Gを有
する第1導電形(例えば、nチャネル形)の読み出し用
の第1のトランジスタTR1、(2)ソース/ドレイン
領域、チャネル形成領域CH2及びゲート領域Gを有す
る第2導電形(例えば、pチャネル形)のスイッチ用の
第2のトランジスタTR2、並びに、(3)ソース/ド
レイン領域、チャネル形成領域CH3及びゲート領域G
を有する第2導電形(例えば、pチャネル形)の電流制
御用の第3のトランジスタTR3、から成り、(a)第
2導電形(例えば、p+形)を有する半導体性の第1の
領域SC1、(b)第1の領域SC1の表面領域に設けら
れた、第1導電形(例えば、n+形)を有する半導体性
の第2の領域SC2、(c)第2の領域SC2の表面領域
に設けられ、且つ、整流接合を形成して接する、第2導
電形(例えばp++形)の半導体性の、又は、シリサイド
や金属、金属化合物等の導電性の第3の領域SC3
(d)第2の領域SC2とは離間して第1の領域SC1
表面領域に設けられた、第1導電形(例えば、n+形)
を有する半導体性の第4の領域SC4、(e)第4の領
域SC4の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成
して接する、第2導電形(例えばp++形)の半導体性
の、又は、シリサイドや金属、金属化合物等の導電性の
第5の領域SC5、並びに、(f)第1の領域SC1と第
3の領域SC3、第2の領域SC2と第4の領域SC4
及び、第1の領域SC1と第5の領域SC5を橋渡すごと
く絶縁膜を介して設けられ、第1のトランジスタTR1
と第2のトランジスタTR2と第3のトランジスタTR3
とで共有されたゲート領域G、を有する。
【0048】そして、第1のトランジスタTR1に関し
ては、(A−1)一方のソース/ドレイン領域は、第2
の領域SC2の表面領域から構成され、(A−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第4の領域SC4の表面領
域から構成され、(A−3)チャネル形成領域CH
1は、第2の領域SC2の該表面領域と第4の領域SC4
の該表面領域とで挟まれた第1の領域SC1の表面領域
から構成されている。
【0049】一方、第2のトランジスタTR2に関して
は、(B−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
トランジスタTR1のチャネル形成領域CH1を構成する
第1の領域SC1の該表面領域から構成され、(B−
2)他方のソース/ドレイン領域は、第3の領域SC3
から構成され、(B−3)チャネル形成領域CH2は、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域を構成する第2の領域SC2の該表面領域から構成さ
れている。
【0050】また、第3のトランジスタTR3に関して
は、(C−1)一方のソース/ドレイン領域は、第1の
領域SC1の該表面領域から構成され、(C−2)他方
のソース/ドレイン領域は、第5の領域SC5から構成
され、(C−3)チャネル形成領域CH3は、第4の領
域SC4の該表面領域から構成されている。
【0051】更には、(D)ゲート領域Gは、メモリ選
択用の第1の配線(例えば、ワード線)に接続され、
(E)第3の領域SC3は、書き込み情報設定線WIS
Lに接続され、(F)第4の領域SC4は、第2の配線
に接続されている。
【0052】そして、ゲート領域Gの延びる方向に垂直
であってゲート領域Gの中心を通る第1仮想垂直面(図
12の(B)に一点鎖線PL1で示す)で半導体メモリ
セルを切断したとき、ゲート領域G近傍の第2の領域S
2と第4の領域SC4とは、ゲート領域Gの延びる方向
に平行であってゲート領域Gの中心を通る第2仮想垂直
面(図12の(A)に一点鎖線PL2で示す)に対して
略対称である。即ち、ゲート領域Gの直下に位置する第
2の領域SC2の表面領域及び第4の領域SC4の表面領
域の位置は、第2仮想垂直面PL2に対して略対称であ
る。また、第2の領域SC2の深さ、及び第4の領域S
4の深さは略等しい。
【0053】実施の形態2の半導体メモリセルにおいて
は、更に、第1仮想垂直面PL1で半導体メモリセルを
切断したとき、ゲート領域Gの近傍の第3の領域SC3
と第5の領域SC5とは、第2仮想垂直面PL2に対して
略対称である。即ち、ゲート領域Gの直下に位置する第
3の領域SC3の表面領域の縁部の位置と、ゲート領域
Gの直下に位置する第5の領域SC5の表面領域の縁部
の位置とは、第2仮想垂直面PL2に対して略対称であ
る。また、第3の領域SC3の深さ、及び第5の領域S
5の深さは略等しい。
【0054】実施の形態2の半導体メモリセルにおいて
は、第3のトランジスタTR3のチャネル形成領域CH3
を構成する第4の領域SC4の表面領域に、第2導電形
(例えば、p++形)の不純物含有層SC4Aが設けられて
いることが好ましい。これによって、情報の保持中、例
えば、第1の配線の電位を0ボルトとしたとき、第3の
トランジスタTR3がオン状態となり、第5の領域SC5
と第1の領域SC1とは導通状態に置かれる。このよう
に、第5の領域SC5と第1の領域SC1とを第3のトラ
ンジスタTR3を介して接続することによって、情報を
蓄積すべき領域を増加させることができ、半導体メモリ
セルが情報を保持する時間を延長させることができる。
尚、不純物含有層SC4Aの不純物含有量を、情報の読み
出し時に加えられる第1の配線の電位により第3のトラ
ンジスタTR3がオフ状態となるように調整することが
望ましい。
【0055】図12に示した実施の形態1の半導体メモ
リセルにおいては、第2の領域SC 2は第3の配線に接
続されている。尚、第2の配線をビット線とし、第3の
配線に所定の電位を加える構成、あるいは、第3の配線
をビット線とし、第2の配線に所定の電位を加える構成
とすることが好ましい。
【0056】半導体メモリセル(具体的には、第1の領
域SC1)は、例えばn形半導体基板に設けられた第2
導電形(例えばp形)のウエル構造内に形成されてい
る。そして、第1の領域SC1の直下に、第1導電形
(例えばn++形)の高濃度不純物含有層SC10を形成す
れば、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネ
ル形成領域CH1に蓄積される電位あるいは電荷の増加
を図ることができる。
【0057】図12に示した半導体メモリセルの変形例
を、図13〜図16に示す。
【0058】図13に示す半導体メモリセルにおいて
は、第1の領域SC1の下方に、第3の配線として機能
する第1導電形(例えばn++形)の高濃度不純物含有層
SC11が設けられており、かかる高濃度不純物含有層S
11は第2の領域SC2と繋がっている。これによっ
て、配線構造の簡素化を図ることができる。
【0059】図14に模式的な一部断面図を示し、原理
図を図4の(A)に示す半導体メモリセルにおいては、
第1のトランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領
域(第2の領域SC2)は、第3の配線に接続される代
わりに、pn接合ダイオードDを介して書き込み情報設
定線WISLに接続されている。即ち、第2の領域SC
2と第3の領域SC3との間でpn接合ダイオードDが形
成され、第2の領域SC2は第3の領域SC3を介して書
き込み情報設定線WISLに接続されている。第2の領
域SC2及び第3の領域SC3の不純物濃度を最適化する
ことによって、第2の領域SC2と第3の領域SC3との
間にpn接合ダイオードDを形成することができる。
尚、第2の配線をビット線とする構成、あるいは、書き
込み情報設定線WISLをビット線と兼用させ、第2の
配線に所定の電位を加える構成とすることができる。
【0060】模式的な一部断面図を図15に示す半導体
メモリセル(原理図は、図4の(B)参照)は、第2の
領域SC2、及び第2の領域SC2の表面領域に整流接合
を形成して接するダイオード構成領域SCDから構成さ
れた多数キャリア・ダイオードDSを更に備え、第2の
領域SC2は、第3の配線に接続される代わりに、該ダ
イオード構成領域SCDを介して書き込み情報設定線W
ISLに接続されている。即ち、第1のトランジスタT
1の一方のソース/ドレイン領域は、多数キャリア・
ダイオードDSを介して書き込み情報設定線WISLに
接続されている。図15に示す半導体メモリセルにおい
ては、ダイオード構成領域SCDは第3の領域SC3に隣
接して設けられているが、このような配置に限定するも
のではない。尚、第2の配線をビット線とする構成、あ
るいは、書き込み情報設定線WISLをビット線と兼用
させ、第2の配線に所定の電位を加える構成とすること
ができる。
【0061】模式的な一部断面図を図16に示す半導体
メモリセルにおいては、図12に模式的な一部断面図を
示した半導体メモリセルの第3の領域SC3及び第5の
領域SC5の構成に変形が加えられている。即ち、第2
導電形(例えば、p++形)を有する不純物含有層SC3A
が、第3の領域SC3上に設けられている。そして、第
3の領域SC3は、不純物含有層SC3Aを介して書き込
み情報設定線WISLに接続されている。第3の領域S
3は、不純物含有層SC3Aからのp形不純物の固相拡
散によって、自己整合的に形成されており、浅いp接合
を有する。また、不純物含有層SC3Aは、絶縁材料層I
Fを介してゲート領域Gの一方の側面に位置し、サイド
ウオール形状を有する。尚、不純物含有層SC3Aが、書
き込み情報設定線WISLを兼ねている構成とすること
もできる。即ち、不純物含有層SC3Aは、図面の紙面垂
直方向に延びており、不純物含有層SC3Aの延在部は隣
接する半導体メモリセルの不純物含有層SC3Aに繋がっ
ており、書き込み情報設定線WISLとして機能する。
これによって、配線構成の簡素化、半導体メモリセルの
微細化を達成することができる。
【0062】一方、第2導電形(例えば、p++形)を有
する不純物含有層SC5Aが、第5の領域SC5上に設け
られている。第5の領域SC5は、不純物含有層SC5A
からのp形不純物の固相拡散によって、自己整合的に形
成されており、浅いp接合を有する。また、不純物含有
層SC5Aは、絶縁材料層IFを介してゲート領域Gの他
方の側面に位置し、サイドウオール形状を有する。
【0063】尚、図12〜図15に示した半導体メモリ
セルの第3の領域SC3、第5の領域SC5を、図16に
示した半導体メモリセルの不純物含有層SC3A,S
5A、第3の領域SC3、第5の領域SC5の構成によっ
て置き換えることもできる。
【0064】(半導体メモリセルの製造方法)以下、本
発明の半導体メモリセルの製造方法の概要を、図5を参
照して説明した実施の形態1の半導体メモリセルを例に
とり、図17を参照して説明する。
【0065】[工程−10]先ず、公知の方法に従い、
p形シリコン半導体基板10に素子分離領域(図示せ
ず)、第1導電形のウエル(例えばn形ウエル。図示せ
ず)、n形半導体層11、第2導電形のウエル(例えば
p形ウエル。図示せず)、第2導電形(例えば、p
+形)の半導体の第1の領域SC1、第1導電形(例えば
++形)の高濃度不純物含有層SC10(図示せず)や、
絶縁膜に相当するゲート絶縁膜12を形成した後、例え
ばn形不純物を含有するポリシリコンから成り、あるい
は又、ポリサイド構造を有するゲート領域Gと、Si3
4から成るオフセット絶縁膜13が積層された構造を
形成する。こうして、図17の(A)に示す構造を得る
ことができる。尚、n形半導体層11の不純物含有濃度
を、1.0×1017/cm3とし、p形の第1の領域S
1の不純物含有濃度を、1.0×1018/cm3とし
た。また、ゲート領域Gのゲート長を0.3μmとし
た。
【0066】[工程−20]次いで、第1導電形(例え
ば、n形)の不純物をイオン注入し、第1の領域SC1
の表面領域に設けられた、第1導電形(例えば、n
+形)を有する半導体性の第2の領域SC2、及び、第2
の領域SC2とは離間して第1の領域SC1の表面領域に
設けられた、第1導電形(例えば、n+形)を有する半
導体性の第4の領域SC4を形成する(図17の(B)
参照)。第2の領域SC2及び第4の領域SC4の不純物
含有濃度を、1.0×1019/cm3とした。
【0067】[工程−30]その後、レジスト材料から
イオン注入用マスク14を形成した後、第2導電形(例
えば、p形)の不純物をイオン注入し、第2の領域SC
2の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して接
する半導体性の第3の領域SC3、及び、第4の領域S
4の表面領域に設けられ、且つ、整流接合を形成して
接する半導体性の第5の領域SC5を形成する(図17
の(C)参照)。第3の領域SC3及び第5の領域SC5
の不純物含有濃度を、1.0×1020/cm3とした。
【0068】[工程−40]その後、公知の方法に基づ
き、書き込み情報設定線、第2の配線、第3の配線等を
形成する。
【0069】尚、半導体メモリセルの製造工程は、上記
の方法に限定されない。ゲート領域や素子分離領域の形
成を、[工程−30]の後に行ってもよい。各領域にお
ける不純物濃度の条件は例示であり、適宜変更すること
ができる。
【0070】ショットキ接合形の多数キャリア・ダイオ
ードDSを設ける場合には、第2の領域SC2の表面領
域に、例えばチタンシリサイド層から成るダイオード構
成領域SCDを形成する。かかるチタンシリサイド層の
形成は、例えば、以下の方法で行うことができる。即
ち、例えば、全面に層間絶縁層を形成し、チタンシリサ
イド層を形成すべきシリコン半導体基板10の領域(第
2の領域SC2に該当する)の層間絶縁層を除去する。
次いで、露出したシリコン半導体基板10の表面を含む
層間絶縁層の上にチタン層をスパッタ法にて形成する。
その後、第1回目のアニール処理を施し、チタン層とシ
リコン半導体基板とを反応させて、シリコン半導体基板
の表面にチタンシリサイド層を形成する。次いで、層間
絶縁層上の未反応のチタン層を、例えばアンモニア過水
(NH4OHとH22とH2Oの混合溶液)で除去した
後、第2回目のアニール処理を行うことによって、安定
なチタンシリサイド層を得ることができる。多数キャリ
ア・ダイオードDSを形成するための材料はチタンシリ
サイドに限定されず、コバルトシリサイド、タングステ
ンシリサイド等の材料を用いることもできる。
【0071】多数キャリア・ダイオードDSを形成する
ための方法、あるいは又、各種の領域の表面領域に導電
性の領域を形成する方法は、上述の方法に限定されな
い。例えば書き込み情報設定線を形成する際、例えば、
チタンシリサイドやTiNから成るバリア層やグルーレ
イヤーを形成するが、かかるバリア層やグルーレイヤー
を第2の領域SC2の表面にも形成する。これによっ
て、書き込み情報設定線の一部分(より具体的には、バ
リア層やグルーレイヤーの一部分)と共通であるダイオ
ード構成領域SCDを第2の領域SC2の表面に形成する
ことができる。同様にして、各種の領域の表面領域に導
電性の領域を形成することもできる。
【0072】その他の実施の形態の半導体メモリセル
も、実質的には、上述の方法と同様の方法で製造するこ
とができるので、詳細な説明は省略する。
【0073】以下、図5に示した実施の形態1の半導体
メモリセルを参照して、本発明の半導体メモリセルの動
作を説明するが、その他の実施の形態の半導体メモリセ
ルの動作原理も実質的には同じである。
【0074】書き込み時、各部位における電位を以下の
表1のとおりとする。また、読み出し時、各部位におけ
る電位を以下の表2のとおりとする。
【0075】[表1] メモリセル選択用の第1の配線:VW 書き込み情報設定線 ”0”の書き込み時 :V0 ”1”の書き込み時 :V1
【0076】[表2] メモリセル選択用の第1の配線:VR 第2の配線 :V2
【0077】読み出し時、ゲート領域から見た読み出し
用の第1のトランジスタTR1のスレッショールド値を
以下の表3のとおりとする。また、読み出し用の第1の
トランジスタTR1における電位の関係を以下の表3の
ように設定する。尚、”0”の読み出し時と、”1”の
読み出し時とでは、第1のトランジスタTR1のチャネ
ル形成領域CH1の電位が異なる。この影響を受け
て、”0”の読み出し時、及び、”1”の読み出し時に
おいて、ゲート領域から見た読み出し用の第1のトラン
ジスタTR1のスレッショールド値が変化する。但し、
先に述べたように、従来のDRAMが必要とするような
大きなキャパシタを必要としない。
【0078】[表3] ”0”の読み出し時:VTH_10 ”1”の読み出し時:VTH_11 |VTH_11|>|VR|>|VTH_10
【0079】[情報の書き込み時]”0”(書き込み情
報設定線の電位:V0)又は”1”(書き込み情報設定
線の電位:V1)の情報の書き込み時、メモリセル選択
用の第1の配線の電位をVW(<0)とする。その結
果、スイッチ用の第2のトランジスタTR2のゲート領
域G2の電位もVW(<0)となる。従って、スイッチ用
の第2のトランジスタTR2はオンの状態である。それ
故、読み出し用の第1のトランジスタTR1のチャネル
形成領域CH1の電位は、V0(”0”の情報の場合)又
はV1(”1”の情報の場合。尚、|VW|<|V1+V
TH2|の場合VW−VTH2)となる。
【0080】情報の書き込み後、読み出し前の情報保持
状態においては、読み出し用の第1のトランジスタTR
1及びスイッチ用の第2のトランジスタTR2が導通しな
いように、各トランジスタの各部分における電位を設定
する。このためには、例えば、メモリセル選択用の第1
の配線の電位を0(V)とし、書き込み情報設定線の電
位をV1とすればよい。
【0081】情報の書き込み時、読み出し用の第1のト
ランジスタTR1のゲート領域の電位はVW(<0)であ
る。従って、読み出し用の第1のトランジスタTR1
オフ状態である。こうして、”0”又は”1”の情報の
書き込み時、読み出し用の第1のトランジスタTR1
チャネル形成領域CH1の電位は、V0(”0”の情報の
場合)、又は、V1あるいはVW−VTH2(”1”の情報
の場合)となり、この状態は情報の読み出し時まで、漏
洩電流(第1のトランジスタTR1のチャネル形成領域
CH1と例えば半導体基板間、第2のトランジスタTR2
のオフ電流等)のために経時変化するが、許容範囲内に
保持される。尚、読み出し用の第1のトランジスタTR
1のチャネル形成領域CH1の電位の経時変化が読み出し
動作に誤りを与える程大きくなる前に、所謂リフレッシ
ュ動作を行う。
【0082】[情報の読み出し時]”0”又は”1”の
情報の読み出し時、メモリセル選択用の第1の配線の電
位はVR(>0)である。その結果、スイッチ用の第2
のトランジスタTR2のゲート領域の電位はVR(>0)
となり、スイッチ用の第2のトランジスタTR2はオフ
の状態である。
【0083】読み出し用の第1のトランジスタTR1
ゲート領域の電位はVR(>0)である。また、ゲート
領域から見た読み出し用の第1のトランジスタTR1
スレッショールド値は、VTH_10又はVTH_11である。こ
の読み出し用の第1のトランジスタTR1のスレッショ
ールド値は、チャネル形成領域CH1の電位の状態に依
存する。これらの電位の間には、 |VTH_11|>|VR|>|VTH_10| という関係がある。従って、蓄積された情報が”0”の
場合、読み出し用の第1のトランジスタTR1はオン状
態となる。また、蓄積された情報が”1”の場合、読み
出し用の第1のトランジスタTR1はオフ状態となる。
【0084】こうして、蓄積された情報に依存して読み
出し用の第1のトランジスタTR1は、確実にオン状態
又はオフ状態となる。第4の領域SC4はメモリセル選
択用の第2の配線(例えばビット線)に接続されている
ので、蓄積された情報(”0”あるいは”1”)に依存
して、読み出し用の第1のトランジスタTR1に電流が
流れ、あるいは流れない。こうして、蓄積された情報を
読み出し用の第1のトランジスタTR1によって読み出
すことができる。
【0085】以上に説明した読み出し用の第1のトラン
ジスタTR1及びスイッチ用の第2のトランジスタTR2
の動作状態を表4に纏めた。尚、電流制御用の第3のト
ランジスタTR3が備えられている場合には、この第3
のトランジスタTR3は、情報の書き込み時にはオン状
態となり、情報保持時にもオン状態であり、情報の読み
出し時にはオフ状態となるように制御される。ここで、
表4中、各電位の値は例示であり、上記の条件を満足す
る値ならば如何なる値をとることも可能である。
【0086】[表4]
【0087】以上、好ましい発明の実施の形態に基づき
本発明の半導体メモリセルを説明したが、本発明はこれ
らの発明の実施の形態に限定されない。発明の実施の形
態にて説明した半導体メモリセルの構造や電圧、電位等
の数値は例示であり、適宜変更することができる。ま
た、例えば、各発明の実施の形態にて説明した本発明の
半導体メモリセルにおいて、第1のトランジスタTR1
をpチャネル形とし、第2のトランジスタTR2や第3
のトランジスタTR3をnチャネル形とすることができ
る。各トランジスタにおける各要素の配置は例示であ
り、適宜変更することができる。更には、図7に示した
SOI構造やTFT構造を、各種の本発明の半導体メモ
リセルに適用することができる。また、各種の領域への
不純物の導入はイオン注入法だけでなく、拡散法にて行
うこともできる。また、シリコン半導体のみならず、例
えばGaAs系等の化合物半導体から構成されたメモリ
セルにも本発明を適用することができる。更には、本発
明の半導体メモリセルを、MIS型FET構造を有する
半導体メモリセルにも適用することができる。
【0088】
【発明の効果】本発明においては、第1仮想垂直面で半
導体メモリセルを切断したとき、ゲート領域近傍の第2
の領域と第4の領域とは、更には、構成に依っては、ゲ
ート領域近傍の第3の領域と第5の領域も、第2仮想垂
直面に対して略対称であるが故に、半導体メモリセルの
設計時あるいは製造時の自由度を高めることができる。
また、トランジスタが一体化されているので、半導体メ
モリセルの面積を一層小さくすることができる。
【0089】本発明の半導体メモリセルのプロセスは、
図17に示したように、MOSロジック回路形成プロセ
スとコンパチブルである。従って、半導体メモリセルの
構成にも依るが、ほぼ1トランジスタの面積で半導体メ
モリセルを実現することができ、しかも、MOSロジッ
ク回路内にDRAM機能をほんの僅かの工程の増加のみ
で組み込むことができる。また、必ずしもSOI技術を
用いることなく、従来の半導体メモリセルの製造技術
で、ほぼ1トランジスタ分の面積の半導体メモリセルを
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
原理図である。
【図2】本発明の第1の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図3】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセルの
原理図である。
【図4】本発明の第2の態様に係る半導体メモリセルの
変形例の原理図である。
【図5】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの模式
的な一部断面図である。
【図6】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図である。
【図7】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図である。
【図8】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図である。
【図9】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変形
例の模式的な一部断面図である。
【図10】発明の実施の形態1の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図11】図10に示した発明の実施の形態1の半導体
メモリセルの変形例を他の面から切断したときの模式的
な一部断面図である。
【図12】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの模
式的な一部断面図である。
【図13】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図14】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図15】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図16】発明の実施の形態2の半導体メモリセルの変
形例の模式的な一部断面図である。
【図17】発明の実施の形態1にて説明した半導体メモ
リセルの製造方法の概要を説明するための半導体基板等
の模式的な一部断面図である。
【図18】従来の1トランジスタメモリセルの概念図、
及び、従来のトレンチキャパシタセル構造を有するメモ
リセルの断面を概念的に示す図である。
【符号の説明】
TR1・・・第1のトランジスタ、TR2・・・第2のト
ランジスタ、TR3・・・第3のトランジスタ、D,D
S・・・ダイオード、SC0・・・半導体層、SC1・・
・第1の領域、SC2・・・第2の領域、SC3・・・第
3の領域、SC4・・・第4の領域、SC5・・・第5の
領域、SC3A,SC4A,SC5A・・・不純物含有層、S
10,SC11・・・高濃度不純物含有層、CH1,C
2,CH3・・・チャネル形成領域、G・・・ゲート領
域、IF・・・絶縁材料層、IR・・・素子分離領域、
IL・・・層間絶縁層、IL0・・・支持基板上の絶縁
層、10・・・シリコン半導体基板、11・・・n形半
導体層、12・・・ゲート絶縁膜、13・・・オフセッ
ト絶縁膜、14・・・イオン注入用マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 豊 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5F083 AD69 AD70 GA09 KA05 PR36

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形
    成領域及びゲート領域を有する第1導電形の読み出し用
    の第1のトランジスタ、並びに、 (2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域及びゲ
    ート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトラ
    ンジスタ、から成り、 (a)第2導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第2の領域、 (c)第2の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第3の領域、 (d)第2の領域とは離間して第1の領域の表面領域に
    設けられた、第1導電形を有する半導体性の第4の領
    域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第3の領域、及び、第2の領域と第
    4の領域を橋渡すごとく絶縁膜を介して設けられ、第1
    のトランジスタと第2のトランジスタとで共有されたゲ
    ート領域、を有し、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第2の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第1の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構
    成する第2の領域の該表面領域から構成され、 (C)ゲート領域は、メモリ選択用の第1の配線に接続
    され、 (D)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (E)第4の領域は、第2の配線に接続され、 (F)第5の領域は、第1の領域に接続されている半導
    体メモリセルであって、 ゲート領域の延びる方向に垂直であってゲート領域の中
    心を通る第1仮想垂直面で半導体メモリセルを切断した
    とき、ゲート領域近傍の第2の領域と第4の領域とは、
    ゲート領域の延びる方向に平行であってゲート領域の中
    心を通る第2仮想垂直面に対して略対称であることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  2. 【請求項2】第2の領域と第3の領域とによってダイオ
    ードが構成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体メモリセル。
  3. 【請求項3】整流接合を形成して接するダイオード構成
    領域が第2の領域の表面領域に設けられ、該ダイオード
    構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・ダイオ
    ードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体メモリセル。
  4. 【請求項4】前記第1仮想垂直面で半導体メモリセルを
    切断したとき、ゲート領域近傍の第3の領域と第5の領
    域とは、前記第2仮想垂直面に対して略対称であること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体メモリセル。
  5. 【請求項5】(1)ソース/ドレイン領域、チャネル形
    成領域及びゲート領域を有する第1導電形の読み出し用
    の第1のトランジスタ、 (2)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域及びゲ
    ート領域を有する第2導電形のスイッチ用の第2のトラ
    ンジスタ、並びに、 (3)ソース/ドレイン領域、チャネル形成領域及びゲ
    ート領域を有する第2導電形の電流制御用の第3のトラ
    ンジスタ、から成り、 (a)第2導電形を有する半導体性の第1の領域、 (b)第1の領域の表面領域に設けられた、第1導電形
    を有する半導体性の第2の領域、 (c)第2の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第3の領域、 (d)第2の領域とは離間して第1の領域の表面領域に
    設けられた、第1導電形を有する半導体性の第4の領
    域、 (e)第4の領域の表面領域に設けられ、且つ、整流接
    合を形成して接する第5の領域、並びに、 (f)第1の領域と第3の領域、第2の領域と第4の領
    域、及び、第1の領域と第5の領域を橋渡すごとく絶縁
    膜を介して設けられ、第1のトランジスタと第2のトラ
    ンジスタと第3のトランジスタとで共有されたゲート領
    域、を有し、 (A−1)第1のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第2の領域の表面領域から構成され、 (A−2)第1のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第4の領域の表面領域から構成され、 (A−3)第1のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第2の領域の該表面領域と第4の領域の該表面領域とで
    挟まれた第1の領域の表面領域から構成され、 (B−1)第2のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1のトランジスタのチャネル形成領域を構
    成する第1の領域の該表面領域から構成され、 (B−2)第2のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第3の領域から構成され、 (B−3)第2のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第1のトランジスタの一方のソース/ドレイン領域を構
    成する第2の領域の該表面領域から構成され、 (C−1)第3のトランジスタの一方のソース/ドレイ
    ン領域は、第1の領域の該表面領域から構成され、 (C−2)第3のトランジスタの他方のソース/ドレイ
    ン領域は、第5の領域から構成され、 (C−3)第3のトランジスタのチャネル形成領域は、
    第4の領域の該表面領域から構成され、 (D)ゲート領域は、メモリ選択用の第1の配線に接続
    され、 (E)第3の領域は、書き込み情報設定線に接続され、 (F)第4の領域は、第2の配線に接続されている半導
    体メモリセルであって、 ゲート領域の延びる方向に垂直であってゲート領域の中
    心を通る第1仮想垂直面で半導体メモリセルを切断した
    とき、ゲート領域近傍の第2の領域と第4の領域とは、
    ゲート領域の延びる方向に平行であってゲート領域の中
    心を通る第2仮想垂直面に対して略対称であることを特
    徴とする半導体メモリセル。
  6. 【請求項6】第2の領域と第3の領域とによってダイオ
    ードが構成され、 第2の領域は、第3の領域を介して書き込み情報設定線
    に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の半
    導体メモリセル。
  7. 【請求項7】整流接合を形成して接するダイオード構成
    領域が第2の領域の表面領域に設けられ、該ダイオード
    構成領域と第2の領域とによって多数キャリア・ダイオ
    ードが構成され、 第2の領域は、該ダイオード構成領域を介して書き込み
    情報設定線に接続されていることを特徴とする請求項5
    に記載の半導体メモリセル。
  8. 【請求項8】前記第1仮想垂直面で半導体メモリセルを
    切断したとき、ゲート領域近傍の第3の領域と第5の領
    域とは、前記第2仮想垂直面に対して略対称であること
    を特徴とする請求項5に記載の半導体メモリセル。
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