JPH11201973A - エンドトキシン特異的ライセートの製造方法 - Google Patents

エンドトキシン特異的ライセートの製造方法

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JPH11201973A
JPH11201973A JP251398A JP251398A JPH11201973A JP H11201973 A JPH11201973 A JP H11201973A JP 251398 A JP251398 A JP 251398A JP 251398 A JP251398 A JP 251398A JP H11201973 A JPH11201973 A JP H11201973A
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endotoxin
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弘志 田村
Shigenori Tanaka
重則 田中
Jun Aketagawa
純 明田川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カブトガニ・アメボサイトから簡便かつ安価
にEt特異的ライセートを製造する方法、当該方法によ
り得られるライセート及び当該ライセートからなるEt
特異的測定剤を提供すること。 【解決手段】カブトガニ・アメボサイト、カブトガニ・
アメボサイト懸濁液またはC因子及びG因子を少なくと
も含む溶液を、G因子を特異的に不活化させる機械的処
理に付す工程を含むことを特徴とするエンドトキシン特
異的なカブトガニ・アメボサイト・ライセートの製造方
法及びこの製造方法により得られるエンドトキシン特異
的なカブトガニ・アメボサイト・ライセート、及び該ラ
イセートを含有するエンドトキシン特異的測定剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンドトキシン特異的
なカブトガニ・アメボサイト・ライセートの製造方法、
該方法によって製造されるエンドトキシン特異的なカブ
トガニ・アメボサイト・ライセートおよび該ライセート
を含有するエンドトキシン特異的測定剤に関する。
【0002】
【従来の技術】カブトガニ・アメボサイト・ライセート
(以下、単に「ライセート」ともいう)を使用して、エ
ンドトキシン(以下、「Et」ともいう)を測定する、
一般的に「リムルステスト」と呼ばれる方法が知られて
おり、検出感度が非常に高いため、医薬品、水などの汚
染試験、臨床検査など多方面に汎用されている。なお、
この測定に関与するライセートの反応は「リムルス反
応」と呼ばれている。この方法は、微量のEtによりラ
イセートが凝固することに基づいているが、その後の生
化学的解明により、該反応はいくつかの凝固因子の段階
的活性化より成ることが明らかにされている(J. Prote
in Chem., 5, 255-268(1986)) 。
【0003】この反応を、例えば日本産カブトガニ(Ta
chypleus tridentatus)から得られるライセートによ
り、図1を用いて説明すると、ライセートにEtが加わ
ると、ライセート中に存在するC因子が活性化され、生
成した活性型C因子がB因子の特定箇所を限定水解して
活性型B因子を生成し、活性型B因子はプロクロッティ
ングエンザイムを活性化してクロッティングエンザイム
に変換し、クロッティングエンザイムはコアギュローゲ
ンのジスルフィド結合で架橋されたループ内の特定箇所
(…Arg18−Thr19…の間および…Arg46−Gl
y47…の間)を限定水解してH−Thr19…Arg46−
OHで表されるペプチドCを遊離しつつ残余の部分がコ
アギュリンゲルに変換される、という一連の反応(カス
ケード反応とも呼ばれる)である。以下Etによる活性
化に起因するカスケード反応をC因子系反応と言い、そ
してそのC因子系反応に関与するEt以外のライセート
由来の成分をC因子系反応関与成分と言う。
【0004】一方、ライセートはEtだけでなく(1→
3)−β−D−グルカン類(以下β−グルカンともい
う)が加わっても凝固することが明らかになった。すな
わち、β−グルカンによって、図1におけるG因子が活
性化され、生成する活性型G因子がプロクロッティング
エンザイムをクロッティングエンザイムに活性化し、コ
アギュリンゲルを生成するというカスケード反応が起こ
る。以下β−グルカンによる活性化に起因するカスケー
ド反応をG因子系反応と言う。
【0005】また、上記の各カスケード反応により生成
するクロッティングエンザイムは、反応系に別に添加さ
れる合成基質、例えばt−ブトキシカルボニル−ロイシ
ル−グリシル−アルギニン−パラニトロアニリド(Bo
c−Leu−Gly−Arg−pNA)のアミド結合を
水解してパラニトロアニリンを遊離する。したがって、
生成した発色物質(パラニトロアニリン)の吸光度を測
定することによりEtまたはβ−グルカンを定量でき
る。
【0006】このように通常のライセート中にはC因子
系反応とG因子系反応の両方の反応に関与する成分が含
まれているため、これを用いて検体中のEtを測定する
際には検体に含まれる可能性のあるβ−グルカンによっ
てG因子系反応が進行して正しい結果が得られない場合
がある。このように、いわゆるリムルステストはEtに
特異的な測定法ではないことが明らかにされている。
【0007】ライセートを調製する方法としては、カブ
トガニ・アメボサイトに蒸留水を加えて4℃で振とうテ
ーブル上で一晩ゆっくりと旋回することによってアメボ
サイトを破裂させ、その上澄液を用いる方法、アメボサ
イトに0.02Mトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)を
加えてホモジナイザーにて均一に破砕および抽出して、
その上澄液を用いる方法等が知られている。もちろん、
これらの方法で調製されたライセート中にはC因子系反
応関与成分ならびにG因子が特に不活化されることもな
く十分に含有されていることは言うまでもない。
【0008】また、Et特異的なライセートを得る方法
が種々検討されている。例えば、ライセートに、(1)カ
ードラン、パキマン、スクレロタン、レンチナン、シゾ
フィラン、コリオラン、ラミナラン、パラミロン、カル
ボキシメチル化カードランからなる群から選ばれた水溶
性多糖(米国特許第5,179,006号公報)、(2)
特定構造を有するポリ(1→3)-β-D-グルコシド(WO9
0/02951号公報)、(3)G因子に対する抗体(特
開平4−102064号公報)、(4)アプロチニン(特
開平6−258326号公報)、(5)アルキルグルコシ
ド(特開平7−103982号公報)、(6)β−グルカ
ン結合性タンパク質(WO96/06858号公報)ま
たは(7)β−グルカン類のポリカルボン酸誘導体または
グリセリル誘導体(特開平8−122334号公報)等
を共存させることによって、Et特異的なライセートを
得る方法が知られている。
【0009】また特開平4−134265号公報には、
ライセートを特定構造を有するポリ(1→3)-β-D-グルコ
シドを不溶性担体に固定化して得られる不溶性固定化物
に接触させることによって、Et特異的なライセートを
得る方法が記載されている。しかしながら、カブトガニ
・アメボサイトを特定条件で抽出することによって、E
t特異的なライセートを製造する方法、当該方法により
得られるライセート及び当該ライセートからなるEt特
異的測定剤は知られていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記公知の方法は、G
因子の活性化を阻害する物質や、G因子を吸着除去する
ための不溶性担体を準備する必要があり、かつこれら物
質や不溶性担体をEtフリーとする操作がさらに必要で
ある。このような物質や不溶性担体を用いず、又は用い
るとしてもごく少量で足りれば、極めて効率よく、簡便
かつ安価にEt特異的ライセートを製造することができ
る。
【0011】本発明の目的は、カブトガニ・アメボサイ
トから簡便かつ安価にEt特異的ライセートを製造する
方法、当該方法により得られるライセート及び当該ライ
セートからなるEt特異的測定剤を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために鋭意研究を重ね、カブトガニ・アメ
ボサイトの破砕・抽出方法を詳細に検討した結果、驚く
べきことに、カブトガニ・アメボサイトを特定の条件下
で機械的処理することによって、C因子系反応関与成分
が実質的に不活化されておらず、かつ実質的にG因子の
みが不活化されたEt特異的ライセートが得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】本発明は、以下により構成される。 (1)カブトガニ・アメボサイト、カブトガニ・アメボ
サイト懸濁液またはC因子及びG因子を少なくとも含む
溶液を、G因子を特異的に不活化させる機械的処理に付
す工程を含むことを特徴とするエンドトキシン特異的な
カブトガニ・アメボサイト・ライセートの製造方法。 (2)前記機械的処理は、ホモジナイザーを高速回転さ
せることであることを特徴とする上記(1)に記載のエ
ンドトキシン特異的なカブトガニ・アメボサイト・ライ
セートの製造方法。 (3)前記高速回転の回転速度が12000〜3000
0rpmであることを特徴とする上記(2)に記載のエ
ンドトキシン特異的なカブトガニ・アメボサイト・ライ
セートの製造方法。 (4)ホモジナイザーを高速回転させることが、4℃〜
50℃の条件下で1〜20分間行われることを特徴とす
る上記(2)または(3)に記載のエンドトキシン特異
的なカブトガニ・アメボサイト・ライセートの製造方
法。 (5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載のエンドト
キシン特異的なカブトガニ・アメボサイト・ライセート
の製造方法によって製造されることを特徴とするエンド
トキシン特異的なカブトガニ・アメボサイト・ライセー
ト。 (6)上記(5)に記載のエンドトキシン特異的なカブ
トガニ・アメボサイト・ライセートを含有することを特
徴とするエンドトキシン特異的測定剤。
【0014】以下、上記(1)〜(4)を「本発明製造
方法」、上記(5)を「本発明ライセート」、上記
(6)を「本発明測定剤」という。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 <1>本発明製造方法 本発明製造方法で用いることができるカブトガニ・アメ
ボサイトとしては、リムルス・ポリフェムス(Limulus
polyphemus)、タキプレウス・トリデンタツス(Tachyp
leus tridentatus)、タキプレウス・ギガス(Tachyple
us gigas)、タキプレウス(カルシノスコルピウス)・
ロツンディカウダ(Tachypleus(Carcinoscorpius) rotu
ndicauda)等のカブトガニから通常の方法で血リンパ液
を採血して調製したアメボサイトを挙げることができ
る。
【0016】本発明に使用するカブトガニ・アメボサイ
ト懸濁液は、このようにして得られたカブトガニ・アメ
ボサイトに、C因子系反応を阻害する物質を実質的に含
まない抽出溶媒を加えることにより調製することができ
る。抽出溶媒は、C因子系反応を実質的に阻害しない限
りにおいて特に限定されないが、例えば水や弱酸性〜弱
アルカリ性緩衝液(例えばpH6〜9程度の緩衝液)等
が挙げられる。抽出溶媒の添加量は、当業者が適宜決定
することができる。
【0017】本発明は、このように調製されたカブトガ
ニ・アメボサイトまたはその懸濁液に対してG因子を特
異的に不活化させるように機械的に処理する。この機械
的処理において、カブトガニ・アメボサイトは破砕さ
れ、細胞内内容物が液中に排出され、G因子が機械的な
力により不活化し、C因子系反応関与成分は、その活性
を保持する。このような特異的不活化の詳細は、明確で
はないが、両因子の立体構造が機械的に変形されるもの
と推察されると共にC因子系反応関与成分とG因子との
間に機械的な作用に対する感受性の差異が存在すると考
えられる。
【0018】本発明は、上述のような特異的不活化が達
成できるならば、特に機械的処理における処理方法は限
定されることはない。具体的な処理方法としては、上記
諸因子と溶媒分子とが激しく衝突するように該液を振盪
したり回転する方法、あるいはこれら方法においてガラ
スや金属等の小球等の補助手段を用いて処理する方法等
が挙げられるが、中でもホモジナイザーを高速回転させ
る処理方法が好ましい。
【0019】このような処理に用いられるホモジナイザ
ーとしては、周知の装置が挙げられる。ホモジナイザー
の中でも、例えば、モーターによって高速回転させるこ
とが可能な部材、例えば、筒体、棒体、刃等を有するホ
モジナイザーが好ましく、中でも刃を有したものが特に
好ましい。これら部材の素材、サイズ、形状等は、出発
物質がアメボサイト細胞かその内容物かの違い、処理量
等により適宜選定され得る。
【0020】部材の回転速度は、前記G因子が実質的に
不活化し、またC因子系反応関与成分が実質的に不活化
しない限りにおいて特に限定されるものではないが、通
常、刃の場合、12000rpmよりも回転速度が低い
とG因子が十分に不活化しない傾向があり、また300
00rpmよりも回転速度が高いとC因子系反応関与成
分も不活化する傾向が高まることから、高速回転の回転
速度は12000〜30000rpm(回転/分)であ
ることが好ましい。
【0021】ホモジナイザーによる処理温度は、カブト
ガニ・アメボサイトと前記抽出溶媒を含有する溶液が氷
結せず、またC因子系反応関与成分が実質的に不活化し
ない限りにおいて特に限定されないが、50℃以上だと
C因子系反応関与成分が不活化する傾向があることか
ら、50℃以下が好ましく、4℃〜50℃がより好まし
い。
【0022】ホモジナイザーによる処理時間は、C因子
系反応関与成分が実質的に不活化しない限りにおいて特
に限定されないが、20分以上だとC因子系反応関与成
分が不活化する傾向があることから、20分以下が好ま
しく、1〜20分がより好ましい。このような特定条件
下で、ホモジナイザーを用いてカブトガニ・アメボサイ
トまたはその懸濁液を機械的に処理することによって、
カブトガニ・アメボサイト・ライセートのEtへの特異
性を非常に高めることができる。
【0023】本発明において、上述のカブトガニ・アメ
ボサイトまたはその懸濁液の代わりに、C因子及びG因
子を少なくとも含む溶液を用いた場合も上記と同様な機
械的処理を行うことができる。このようなC因子及びG
因子を少なくとも含む溶液としては、カブトガニ・アメ
ボサイトから通常の方法(例えば、J. Biochem., 80,10
11-1021(1976)、特公昭56−86197号公報等)に
より調製したカブトガニ・アメボサイト・ライセート
や、カブトガニ・アメボサイト・ライセートを用いて調
製された市販のリムルステスト試薬(いずれもC因子系
反応関与成分及びG因子が含有されており、Et及びβ
−グルカンのいずれにも反応するもの)が包含される。
この場合のホモジナイザー等による処理条件はアメボサ
イト細胞を破砕する必要がない点を除けば、基本的には
前記と同様である。これによっても、カブトガニ・アメ
ボサイト・ライセートやリムルステスト試薬のEt特異
性を非常に高めることができる。 <2>本発明ライセート 本発明ライセートは上記<1>に記載の製造方法によっ
て製造されるものであり、以下の特性を有する。 (1)Etに特異的に反応し、β−グルカンには実質的に
反応しない。 (2)G因子は不活化しており、特に除去する必要がない
ので、通常、G因子分子自体は不活化した状態でライセ
ート中に含有されている。 (3)C因子系反応関与成分は実質的に不活化されていな
い状態でライセート中に含有されている。 (4)ライセート中に、所望によりG因子系反応を抑制す
る物質(以下、「G因子系反応抑制剤」という)を添加
してもよい。
【0024】なお、前記<1>で用いる抽出溶媒や、本
発明ライセートに、G因子系反応抑制剤を共存させても
良い。これによって、仮に前記<1>で説明した好まし
い処理条件(回転数、温度、時間)とわずかに異なる条
件で処理を行ったり、また何らかの原因により前記した
処理だけでは十分にG因子が不活化していなかったとし
ても、Et特異性を十分に保証することができる。なお
このような場合においても、カブトガニ・アメボサイト
・ライセート中のG因子の大部分は不活化しているの
で、共存させるG因子系反応抑制剤の量は、従来よりも
少量で良い。
【0025】カブトガニ・アメボサイト・ライセート中
のG因子が不活化していることは、例えば、次のように
して確認することができる。氷冷下、一定量のカブトガ
ニ・アメボサイト・ライセートに、通常の測定条件下に
おいてカブトガニ・アメボサイト・ライセートを充分に
活性化する一定量のβ−グルカン(Etを含有しないも
の)を加えて、通常の条件下で反応させ、カブトガニ・
アメボサイト・ライセートの活性化が起こらない、又は
当該活性化の程度が減少していることを確認する。
【0026】本発明で用いることができるG因子系反応
抑制剤は、カブトガニ・アメボサイト・ライセートのG
因子系反応を阻害する又は(1→3)-β-D-グルカンを不活
化するが、C因子系反応には実質的に影響を及ぼさない
物質ならば特に限定されない。本発明で用いることがで
きる公知のG因子系反応抑制剤としては、例えば以下の
物質が例示できるが、これらに限定されるものではな
い。 (1)特定構造を有するポリ(1→3)-β-D-グルコシド(W
O90/02951号公報)。 (2)G因子に対する抗体(特開平4−102064号公
報)。 (3)アプロチニン(特開平6−258326号公報)。 (4)アルキルグルコシド(特開平7−103982号公
報)。 (5)β−グルカン結合性タンパク質(WO96/068
58号公報)。 (6)β−グルカン類のポリカルボン酸誘導体またはグリ
セリル誘導体(特開平8−122334号公報)。
【0027】カブトガニ・アメボサイト・ライセートに
共存させるG因子系反応抑制剤の量は、例えば、次のよ
うにして決定することができる。氷冷下、一定量のカブ
トガニ・アメボサイト・ライセートに、G因子系反応抑
制剤(Etを含有しないもの)の量を変えて加え、それ
らに通常の測定条件下においてカブトガニ・アメボサイ
ト・ライセートを充分に活性化する一定量のβ−グルカ
ン(Etを含有しないもの)を加えて、通常の条件下で
反応させる。この条件下でβ−グルカンによるカブトガ
ニ・アメボサイト・ライセートの活性化を完全に抑制す
るG因子系反応抑制剤の量を求める。
【0028】また、本発明製造方法により製造されたカ
ブトガニ・アメボサイト・ライセートを、以下のG因子
系反応抑制剤を固定化した不溶性担体に接触させ、カブ
トガニ・アメボサイト・ライセート中のG因子を吸着除
去しても良い。これによっても、Et特異性を十分に保
証することができる。 (1)特定構造を有するポリ(1→3)-β-D-グルコシド(W
O90/02951号公報)。 (2)G因子に対する抗体(特開平4−102064号公
報)。 (3)アプロチニン(特開平6−258326号公報)。 (4)アルキルグルコシド(特開平7−103982号公
報)。 (5)β−グルカン類のポリカルボン酸誘導体またはグリ
セリル誘導体(特開平8−122334号公報)。
【0029】G因子系反応抑制剤を固定化する不溶性担
体としては、水酸基やカルバモイル基などの親水性の基
を有する不溶性担体であれば特に限定されない。例え
ば、セルロース(例えば、セルロースパウダー(アドバ
ンテック東洋販売)、セルロファイン(生化学工業
(株)販売)、アビセル(フナコシ薬品販売)、セレッ
クス(バイオラッド販売)など)、アガロース(例え
ば、セファロース(ファルマシア販売)、バイオゲルA
(バイオラッド販売)、クロマゲルA(同仁化学販
売)、サガバック(セラバックラボラトリーズ販売)、
ゲラロース(リテックス販売)、P−Lアガロース(P
−Lバイオケミカルズ販売)など)、架橋デキストラン
(例えば、セファデックスG、セファクリル(ファルマ
シア販売)、P−Lデックス(P−Lバイオケミカルズ
販売)など)、ポリアクリルアミド(例えば、バイオゲ
ルP(バイオラッド販売)、クロマゲルP(同仁化学販
売)など)、多孔質ガラス(例えば、バイオグラス(バ
イオラッド販売)など)、親水性ポリビニル系合成ポリ
マー(例えば、トヨパール(東ソー販売)など)等が例
示される。
【0030】本発明ライセートは、そのままEt特異的
測定のために使用することもできるし、本発明ライセー
トの組成成分の全部またはその一部を本発明測定剤の成
分として用いることもできる。本発明ライセートを用い
るEtの測定方法は、本発明測定剤を用いるEtの測定方
法(後述の<3>で説明する)と同様である。 <3>本発明測定剤 本発明測定剤は、本発明ライセートを含有するエンドト
キシン特異的測定剤である。ここで、本発明ライセート
を含有するとは、本発明ライセートの組成成分の全てを
含有することのみならず、本発明ライセートの組成成分
のうち少なくともC因子系反応関与成分を含みEtを特
異的に測定するために必要な成分を少なくとも含有する
ことも意味するが、本発明ライセートの組成成分の全て
を含有することが好ましい。少なくともC因子系反応関
与成分を含みEtを特異的に測定するために必要な成分
としては、図1に示したように、C因子、B因子、凝固
酵素前駆体及びコアギュローゲンからなるものまたはそ
れらからコアギュローゲンを除いたものが挙げられる。
本発明測定剤には、本発明ライセート以外に、C因子系
反応の活性を阻害しない限りにおいて賦形剤等を含有さ
せても良い。
【0031】本発明測定剤を使用する際には、リムルス
反応に際し、前記カスケード反応系の活性化に有効な2
価金属塩を共存させる必要がある。このような2価金属
塩としては、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ムなどのアルカリ土類金属のハロゲン化水素酸塩(塩化
物等)、硫酸塩等が例示される。本発明測定剤において
は、上記金属塩をリムルス反応時に別に添加してもよい
が、本発明測定剤に上記2価金属塩を共存させた状態
で、非加熱条件下での乾燥処理(例えば、凍結乾燥)を
行って固体状態にしたものが望ましい。さらに、上記ア
ミダーゼ活性を測定するための測定剤は、2価金属塩の
ほかに前記ペプチド合成基質を共存させたものであるこ
とが好ましく、これを乾燥処理したものであってもよ
い。
【0032】本発明測定剤を用いてEtを測定するに
は、図1のカスケード反応によって生成するクロッティ
ングエンザイムの活性を公知の方法で測定すればよい。
クロッティングエンザイムのアミダーゼ活性の測定に
は、基質として、例えば前記のp−ニトロアニリンのよ
うな発色性残基を有するペプチド合成基質もしくは発色
性残基を有するこれと類似の配列のペプチド合成基質、
またはこれと同一もしくは類似の配列のペプチドであっ
て、C末端のアミノ酸のカルボキシル基に前記発色性残
基の代わりに公知の発蛍光性残基、発光性残基、アンモ
ニアなどがアミド結合により置換したペプチド合成基質
を使用することができる。クロッティングエンザイムが
これらの合成基質に作用して生成する反応生成物を測定
することによって、アミダーゼ活性の測定を行うことが
できる。具体的には、本発明測定剤とEtを含む反応系
に上記ペプチド合成基質を共存させ、反応(カスケード
反応および必要に応じて生成物の他色素等への変換反
応)によって生成する色素、蛍光物質またはアンモニア
をそれぞれ分光光度計、蛍光光度計、化学発光測定装
置、アンモニア検出用電極(特開昭62−14886
0)等によって測定する方法を例示することができる。
【0033】クロッティングエンザイムのプロテアーゼ
活性の測定には、本発明測定剤中に含まれる(もしくは
別途添加した)コアギュローゲン(基質)にクロッティ
ングエンザイムが作用してコアギュリンゲルが生成する
際のゲル形成反応を、例えば適当な機器(例えば、濁度
測定装置、粘度測定装置等)で測定するか、または肉眼
で判定する方法を採用することができる。
【0034】本発明測定剤によりEtが測定される検体
としては、基本的には特に制限なく、Et定量の必要が
あるものあるいはその存否を確認する必要があるもので
あればよい。例えば、生体試料、医薬品、医療分野で使
用する水等を挙げることができる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。 実施例1:カブトガニ(Limulus polyphemus)のアメボサ
イト約2gに0.02Mトリス−塩酸緩衝液(pH8.
0)20mLを加え、ホモジナイザー(ポリトロンR
(商品名)、Kinematica社製造)にて回転数、処理温
度、処理時間を種々変化させて均一に破砕および抽出
し、10,000×Gで30分間冷却遠心し、種々の条
件で調製した上澄液(ライセート)を得た。
【0036】この各種ライセート各々0.04mLに2
Mトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)0.01mL、
0.4M塩化マグネシウム0.03mL、3.0mM合
成基質(Boc−Leu−Gly−Arg−pNA)
0.02mLを加え、さらに検体として蒸留水(ブラン
ク)、Et(大腸菌O111:B4株由来、シグマ社販売のWes
tphal type;20pg/mL)またはβ−グルカン(以下の方
法により調製;20pg/mL)を別々に0.1mL加えた。
【0037】それらを37℃、30分間加温して反応さ
せ、0.6M酢酸0.4mLを加えて反応を停止させ、
405nmの吸光度を測定して、生じたパラニトロアニ
リンを定量し、反応性を比較検討した。ブランクとの差
(ΔA405nm値)を反応性として、その結果を表1に示し
た。この結果から、カブトガニ・アメボサイトからライ
セートを抽出する際にホモジナイザーを用いて回転数1
2000〜30000rpm、処理温度4〜50℃、処
理時間1〜20分の機械的処理を行えば、(1)Etに特
異的に反応するがβ−グルカンには実質的に反応せず、
(2)G因子のみが不活化しており、C因子系反応関与成
分は実質的に不活化しておらず、(3)C因子系反応関与
成分及びG因子分子自体は一切除去されておらず、(4)
G因子系反応抑制剤が含有されていない本発明ライセー
ト及び本発明測定剤が得られることが示された。
【0038】
【表1】 (β−グルカンの調製法)PCT国際公開W090/0
2951に記載の方法に準じ、カードラン(和光純薬工
業(株)販売)の1gを約100mLの5mM NaO
H水溶液に懸濁し、氷冷下で音波発生機、ソニケーター
TM(大岳製作所、形式5202PZT、東京)により2
0kHZ、80Wで12分間音波処理による低分子化を
行った。処理液を5M NaOH水溶液を用い、最終
0.3M水溶液とし、ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(GPCカラム:TSK gel G3000
PWXL2本、G2500PWXL 1本、移動相:0.3
M NaOH水溶液、流速0.5mL/min)により
分画採取し、再クロマトグラフィーにより分子量21
6,000画分を分画採取し、GPC分画精製標品(β
−グルカン標品)を得た。
【0039】実施例2:実施例1の表1において、24,0
00rpm、4℃、10分の条件で抽出したライセート0.04m
Lに、2Mトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)0.01mL、0.4M
塩化マグネシウム0.03mL、3.0mM Boc-Leu-Gly-Arg-pNA
0.02mLを加えて本発明測定剤を得た。この測定剤に蒸留
水(ブランク)、種々の濃度のEtまたはβ−グルカンを
別々に0.1mL加え、37℃、30分間加温して反応させ、0.6
M酢酸0.4mLを加えて反応を停止させ、405nmの吸光度を
測定した。ブランクとの差(ΔA405nm値)を縦軸に、E
tおよびβ−グルカン濃度を横軸にプロットしてそれぞ
れの検量線を作成した。その結果を図2に示した。Et
濃度と吸光度の間には良好な直線性が得られた。一方、
β−グルカンについてはどの濃度においてもブランク値
と同一で全く反応しなかった。以上の結果により、本発
明測定剤を用いればβ−グルカンに影響されることなく
検体中のEtが正確に測定できることがわかる。
【0040】
【発明の効果】本発明製造方法は、カブトガニ・アメボ
サイトを特定条件下でホモジナイズするだけでEtに特
異的なカブトガニ・アメボサイト・ライセートを得るこ
とができる方法であり、これによってEtに特異的なカ
ブトガニ・アメボサイト・ライセートを極めて簡便かつ
安価に製造することができる。また本発明ライセートや
本発明測定剤は、本発明製造方法により製造されるもの
であることから、極めて簡便に製造することができ、安
価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リムルス反応の機構を説明する図面である。
【図2】本発明測定剤と種々濃度のエンドトキシン
(●)又はβ−グルカン(○)とを反応させたときの吸
光度を示す図面である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カブトガニ・アメボサイト、カブトガニ
    ・アメボサイト懸濁液またはC因子及びG因子を少なく
    とも含む溶液を、G因子を特異的に不活化させる機械的
    処理に付す工程を含むことを特徴とするエンドトキシン
    特異的なカブトガニ・アメボサイト・ライセートの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記機械的処理は、ホモジナイザーを高
    速回転させることであることを特徴とする請求項1に記
    載のエンドトキシン特異的なカブトガニ・アメボサイト
    ・ライセートの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記高速回転の回転速度が12000〜
    30000rpmであることを特徴とする請求項2に記
    載のエンドトキシン特異的なカブトガニ・アメボサイト
    ・ライセートの製造方法。
  4. 【請求項4】 ホモジナイザーを高速回転させること
    が、4℃〜50℃の条件下で1〜20分間行われること
    を特徴とする請求項2または3に記載のエンドトキシン
    特異的なカブトガニ・アメボサイト・ライセートの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記
    載のエンドトキシン特異的なカブトガニ・アメボサイト
    ・ライセートの製造方法によって製造されることを特徴
    とするエンドトキシン特異的なカブトガニ・アメボサイ
    ト・ライセート。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のエンドトキシン特異的
    なカブトガニ・アメボサイト・ライセートを含有するこ
    とを特徴とするエンドトキシン特異的測定剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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