JP3429036B2 - エンドトキシンの特異的測定剤 - Google Patents

エンドトキシンの特異的測定剤

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JP3429036B2 JP26547993A JP26547993A JP3429036B2 JP 3429036 B2 JP3429036 B2 JP 3429036B2 JP 26547993 A JP26547993 A JP 26547993A JP 26547993 A JP26547993 A JP 26547993A JP 3429036 B2 JP3429036 B2 JP 3429036B2
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    • G01N33/579Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving limulus lysate
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カブトガニ・アメボサ
イト・ライセート試薬を用いるエンドトキシンの特異的
測定剤、エンドトキシンの測定法、およびG因子活性化
阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術】カブトガニ・アメボサイト・ライセート
(以下単にライセートともいう)を使用して、エンドト
キシン(内毒素;以下Etということもある)を測定す
る方法(この測定法は一般的に「リムルステスト」と呼
ばれ、この測定に関与するライセートの反応は「リムル
ス反応」と呼ばれている)が従来から知られており、検
出感度が非常に高いため、医薬品、水などの汚染試験、
臨床検査など多方面に汎用されている。この方法は、微
量のEtによりライセートが凝固することに基づいてい
るが、その後の生化学的解明により、該反応はいくつか
の凝固因子の段階的活性化より成ることが明らかにされ
ている(J. Protein Chem., 5, 255-268(1986)) 。
【0003】この反応を、例えば日本産カブトガニ(Ta
chypleus tridentatus)から得られるライセートによ
り、図1を用いて説明すると、ライセートにEtが加わ
ると、ライセート中に存在するC因子(Et感受性因
子、分子量123,000)が活性化され、生成した活
性型C因子がB因子(分子量64,000)の特定箇所
を限定水解して活性型B因子を生成し、活性型B因子は
プロクロッティングエンザイム(分子量54,000)
を活性化してクロッティングエンザイムに変換し、クロ
ッティングエンザイムはコアギュローゲン(凝固タンパ
ク、分子量19,723)のジスルフィド結合で架橋さ
れたループ内の特定箇所を、すなわち…Arg18−Th
19…の間および…Arg46−Gly47…の間を限定水
解してH−Thr19…Arg46−OHで表されるペプチ
ドC(アミノ酸28残基)を遊離しつつ残余の部分がコ
アギュリンゲルに変換される、という一連の反応(カス
ケード反応とも呼ばれる;以下Etによる活性化に起因
するカスケード反応をC因子系反応という)である。
【0004】一方、ライセートはEtだけでなく(1→
3)−β−D−グルカン(以下β−グルカンということ
もある)が加わっても反応することが明らかになった。
すなわち、図1におけるG因子(β−グルカン感受性因
子)が活性化され、生成する活性型G因子がプロクロッ
ティングエンザイムをクロッティングエンザイムに活性
化し、コアギュリンゲルを生成するというカスケード反
応が起こる(以下β−グルカンによる活性化に起因する
カスケード反応をG因子系反応という)。
【0005】また、上記の各カスケード反応により生成
するクロッティングエンザイムは、反応系に別に添加さ
れる合成基質、例えばt−ブトキシカルボニル−ロイシ
ル−グリシル−アルギニン−パラニトロアニリド(Bo
c−Leu−Gly−Arg−pNA)のアミド結合を
水解してパラニトロアニリンを遊離させる。したがっ
て、生成した発色物質(パラニトロアニリン)の吸光度
を測定することによりEtまたはβ−グルカンの定量が
行われている。
【0006】このように通常のライセート中にはC因子
系反応とG因子系反応の両方の反応に関与する成分が含
まれているため、これを用いて検体中のEtを測定する
際には検体に含まれる可能性のあるβ−グルカンによっ
てG因子系反応が進行して正しい結果を得られない場合
がある。このように、いわゆるリムルステストはEtに
特異的な測定法ではないことが明らかにされ、Etを特
異的に測定する方法が種々検討されている。
【0007】例えば、(1→3)−β−D−グルコシド
構造単位が特定個数結合したポリグルコシドをライセー
トと共存させることによって、C因子系反応に影響を与
えることなくG因子の活性化を阻害し、エンドトキシン
を特異的に測定できることが知られている。
【0008】しかし、この方法は、(1→3)−β−D
−グルカンを部分分解および/または分画し、G因子の
活性化を阻害する画分を分取し、さらにエンドトキシン
を除去する必要があり、煩雑な操作を必要とする(WO
90/02951)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ライ
セート試薬を用いて検体中のEtを測定するに際し、ラ
イセートに含まれるG因子(β−グルカン感受性因子)
の影響を受けずに、C因子系反応のみを利用して、Et
を簡便かつ特異的に測定することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、ライセート中のC因子系反応を阻
害せずに、G因子系反応、すなわちβ−グルカンによる
G因子の活性化および/または活性型G因子の活性を選
択的に阻害する物質について検討した。その結果、ライ
セートにアルキルグルコシドを共存させることによって
EtによるC因子系反応が実質的に阻害されず、かつβ
−グルカンによるG因子系反応が強く阻害される事を見
出した。
【0011】特に、非イオン性界面活性剤として容易に
入手可能なアルキル−β−D−グルコシドを適量用いる
ことにより上記目的が容易に達成されることを見出し
た。
【0012】本発明は、カブトガニ・アメボサイト・
ライセート試薬、グルコースとアルキル基がグルコシ
ド結合によって結合したアルキルグルコシドを含み、か
つ硝酸を含まなく構成され、カブトガニ・アメボサイト
・ライセート試薬中のC因子系反応は阻害せず、G因子
系反応を阻害するのに必要な量の該アルキルグルコシド
共存させることを特徴とするエンドトキシンの特異的
測定剤、アルキルグルコシドがアルキル−O−β−D
−グルコシドまたはアルキル−S−β−D−グルコシド
である前記記載のエンドトキシンの特異的測定剤、お
よびグルコースとアルキル基がグルコシド結合によっ
て結合したアルキルグルコシドのみ主成分として含有
し、硝酸を含まず、カブトガニ・アメボサイト・ライセ
ート試薬中のC因子系反応は阻害せず、G因子の(1→
3)−β−D−グルカンによる活性化を阻害する作用を
有することを特徴とするG因子活性化阻害剤である。
【0013】また本発明は、カブトガニ・アメボサイト
・ライセート試薬と、主成分としてグルコースとアルキ
ル基がグルコシド結合によって結合したアルキルグルコ
シドのG因子系反応を阻害するのに必要な量のみを含有
し、硝酸を含まない試薬であって、カブトガニ・アメボ
サイト・ライセート試薬中のC因子系反応は阻害せず、
G因子系反応を阻害することができるG因子活性化阻害
試薬を構成試薬として含有するエンドトキシン特異的
測定用キットを提供する。
【0014】さらに本発明は、カブトガニ・アメボサイ
ト・ライセート試薬を用いて検体中のエンドトキシンを
測定するに際し、カブトガニ・アメボサイト・ライセー
ト試薬中および/または検体中に、主成分としてグルコ
ースとアルキル基がグルコシド結合によって結合したア
ルキルグルコシドのみを含有し、硝酸を含有しないG因
子活性化阻害剤を、カブトガニ・アメボサイト・ライセ
ート試薬中のC因子系反応は阻害せず、G因子系反応を
阻害するのに必要な量共存させることを特徴とするエン
ドトキシンの特異的測定法を提供する。
【0015】そして、本発明は、β−グルカンによって
活性化されるG因子を含有するカブトガニ・アメボサイ
ト・ライセート試薬にアルキルグルコシドを共存させる
ことを特徴とするG因子の活性化を阻害する方法を提供
する。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明で使用されるアルキルグルコシド
は、グルコースとアルキル基がグルコシド結合によって
結合したもので、G因子活性化阻害作用を有するもので
あれば限定されない。α−グルコシド、β−グルコシド
のいずれであってもよいが、特にβ−グルコシドが好ま
しい。また、グルコースとアルキル基とが酸素原子を介
して結合した通常のグルコシド(O−グルコシド)だけ
でなく、硫黄原子を介して結合したチオグルコシド(S
−グルコシド)であってもよく、その他セレン(S
e)、テルル(Te)等を介して結合したものであって
もよい。グルコースと結合するアルキル基の炭素数は、
アルキルグルコシドが水溶性または水分散性である限り
特に限定されないが、通常炭素数1〜30程度、特に6
〜12程度が好ましい。また、還元末端がグルコースと
アルキル基がグルコシド結合によって結合したアルキル
グルコシドである限り、このアルキルグルコシドにさら
に他のオリゴグリコシドもしくはポリグリコシドが結合
したオリゴグリコシドもしくはポリグリコシドも本発明
のアルキルグルコシドに包含される。グルコースとアル
キル基がグルコシド結合によって結合したアルキルグル
コシドに結合する他のオリゴグリコシドもしくはポリグ
リコシドとしては、G因子活性化阻害剤として公知(W
O90/02951)の(1→3)−β−D−グルコシ
ド構造単位が特定個数結合したポリグリコシドが例示さ
れる。特に非イオン性界面活性剤として市販されている
n−オクチル−β−D−グルコシド、n−ヘプチル−β
−D−グルコシド、n−シル−β−D−グルコシド、
n−オクチル−β−D−チオグルコシド、n−ヘプチル
−β−D−チオグルコシド等は入手が容易な点で好まし
い。
【0018】本発明で使用されるカブトガニ・アメボサ
イト・ライセート試薬(以下、単にライセート試薬とも
いう)としては、リムルス・ポリフェムス(Limulus p
olyphemus)、タキプレウス・トリデンタツス(Tachypl
eus tridentatus)、タキプレウス・ギガス(T. giga
s)、カルシノスコルピウス・ロツンディカウダ(Carci
noscorpius rotundicauda)等のカブトガニ血リンパ液
から、通常の方法(例えば、J. Biochem., 80, 1011-10
21(1976)参照)により調製した血球抽出物を挙げること
ができる。また、これらの抽出物にC因子の活性化に有
効な二価金属塩〔例えば、マグネシウム、カルシウム、
ストロンチウムなどのアルカリ土類金属のハロゲン化水
素酸塩(塩化物など)、硫酸塩等〕、クロッティングエ
ンザイムの基質(例えば、前記のBoc−Leu−Gl
y−Arg−pNAのような合成基質)、pH調整剤
(トリス−塩酸緩衝液などの緩衝剤)を必要に応じて添
加したものであってもよい。さらに、ライセート試薬と
しては、市販のものも使用することができる。なお、こ
のようなライセート試薬は液体、粉末、固形物等のいず
れの形態であってもよい。
【0019】本発明の目的を達成するためには、(A)
ライセート試薬にアルキルグルコシドを添加することに
よって共存させ、G因子系反応に関与する成分が不活化
されたライセート試薬(以下「アルキルグルコシド含有
ライセート試薬」ということもある)として測定に供す
る方法、または(B)検体中にアルキルグルコシドを添
加することによって共存させ、通常のライセート試薬を
使用してこのアルキルグルコシド添加検体を測定する際
にライセート試薬中のG因子系反応に関与する成分の活
性化を阻害する方法、あるいは(A)および(B)の併
用、すなわちライセート試薬と検体中にアルキルグルコ
シドを共存させる方法等が採用される。
【0020】ここで、ライセート試薬中のG因子系反応
を完全に阻害するのに必要なアルキルグルコシドの量
は、例えば、次のようにして決定することができる。氷
冷下、一定量のライセート試薬に、アルキルグルコシド
(Etを含有しないもの)の量を変えて加え、それらに
通常の測定条件下においてライセート試薬を充分に活性
化する一定量のβ−グルカン(Etを含有しないもの)
を加えて、通常のライセート試薬使用時と同条件で反応
させる。この条件下でβ−グルカンによるライセート試
薬の活性化を完全に阻害するアルキルグルコシドの量を
求める。
【0021】このようにして求めたアルキルグルコシド
量から、検体中のEt濃度に応じた測定感度を与えるC
因子系反応の活性を得るアルキルグルコシド量を決定す
る。
【0022】Etを測定する方法においてアルキルグル
コシドをライセート試薬および/または検体中に共存さ
せる方法としては、例えば、下記〜等が挙げられ
る。 ライセート試薬の抽出調製時にアルキルグルコシド
を添加して調製したアルキルグルコシド含有ライセート
試薬を使用する方法。 抽出したライセート試薬にアルキルグルコシドを添
加したアルキルグルコシド含有ライセート試薬を使用す
る方法。 ライセート試薬の凍結乾燥品をアルキルグルコシド
含有溶液で溶解したアルキルグルコシド含有ライセート
試薬を使用する方法。 ライセート試薬の凍結乾燥品を適当な溶解液で溶解
した溶液にアルキルグルコシドを添加して調製したアル
キルグルコシド含有ライセート試薬を使用する方法。 アルキルグルコシドを添加して抽出調製したライセ
ート試薬またはライセート試薬中に予め必要量のアルキ
ルグルコシドを共存させ凍結乾燥して得た試薬を適当な
溶解液で溶解したアルキルグルコシド含有ライセート試
薬を使用する方法。 ライセート試薬と合成基質の凍結乾燥品をアルキル
グルコシド含有溶液で溶解するかまたは適当な溶液で溶
解して調製した溶液に、アルキルグルコシドを添加する
方法。 ライセート試薬と合成基質の混合液中に予め必要量
のアルキルグルコシドを共存させ凍結乾燥して得た試薬
を適当な溶解液で溶解して用いる方法。 必要量のアルキルグルコシドを検体に添加する方
法。 検体試料をライセート試薬に添加後、直ちに該アル
キルグルコシドを添加する方法。
【0023】要するに、本発明を使用したEtの測定法
においては、ライセート試薬中のC因子系反応が目的に
合った感度及び測定範囲で機能し、Etの定量もしくは
定性的測定が可能であれば、アルキルグルコシドの使用
法は任意である。本発明の測定剤を用いてEtを測定す
るには、図1のカスケード反応によって生成するクロッ
ティングエンザイムの活性を公知の方法で測定すればよ
い。
【0024】クロッティングエンザイムのアミダーゼ活
性の測定には、基質として、例えば前記のp−ニトロア
ニリンのような発色性残基を有するペプチド合成基質も
しくは発色性残基を有するこれと類似の配列のペプチド
合成基質、またはこれと同一もしくは類似の配列のペプ
チドであって、C末端のアミノ酸のカルボキシル基に前
記発色性残基の代わりに公知の発蛍光性残基、発光性残
基、アンモニアなどがアミド結合により置換したペプチ
ド合成基質を使用することができる。クロッティングエ
ンザイムがこれらの合成基質に作用して生成する反応生
成物を測定することによって、アミダーゼ活性の測定を
行うことができる。具体的には、本発明の測定剤とEt
を含む反応系に上記ペプチド合成基質を共存させ、反応
(カスケード反応および必要に応じて生成物の他色素等
への変換反応)によって生成する色素、蛍光物質または
アンモニアをそれぞれ分光光度計、蛍光光度計、化学発
光測定装置、アンモニア検出用電極(特開昭62−14
8860)等によって測定する方法を例示することがで
きる。
【0025】クロッティングエンザイムのプロテアーゼ
活性の測定には、本発明の測定剤中に含まれる(もしく
は別途添加した)コアギュローゲン(基質)にクロッテ
ィングエンザイムが作用してコアギュリンゲルが生成す
る際のゲル形成反応を、例えば適当な機器(例えば、濁
度測定装置、粘度測定装置等)で測定するか、または肉
眼で判定する方法を採用することができる。
【0026】本発明を使用する際には、リムルス反応に
際し、前記カスケード反応系の活性化に有効な2価金属
塩を共存させる必要がある。このような2価金属塩とし
ては、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムなど
のアルカリ土類金属のハロゲン化水素酸塩(塩化物
等)、硫酸塩等が例示される。また、本発明の測定剤に
おいては、上記金属塩をリムルス反応時に別に添加して
もよいが、通常ライセート試薬に上記2価金属塩を共存
させた状態で、非加熱条件下での乾燥処理(例えば、凍
結乾燥)を行って固体状態にしたものが望ましい。さら
に、上記アミダーゼ活性を測定するための測定剤は、2
価金属塩のほかに前記ペプチド合成基質を共存させたも
のであることが好ましく、これを乾燥処理したものであ
ってもよい。
【0027】本発明によりEtが測定される検体として
は、基本的には特に制限なく、Et定量の必要があるも
のあるいはその存否を確認する必要があるものであれば
よい。例えば、生体試料、医薬品、医療分野で使用する
水等を挙げることができる。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。 実施例1:n−オクチル−β−D−グルコシド(グルコ
ピラノシド)を、ライセート試薬に添加する例 1)日本産カブトガニ(T.tridentatus) 血リンパ液1.
0Lを4℃、1,500rpm で10分間遠心し、その沈
殿部分(アメボサイト)約21g に0.02Mトリス−
塩酸緩衝液(pH8.0)210mLを加え、ホモゲナ
イザー(ポリトロンR PT10(商品名)、Kinemati
ca社製造)にて均一に破砕および抽出し、10,000
×Gで30分間冷却遠心し、上澄液(ライセート試薬)
190mLを得た。
【0029】このライセート試薬0.04mLに非イオ
ン性界面活性剤であるn−オクチル−β−D−グルコシ
ド0.1〜1.6mgを含有する0.5Mトリス−塩酸
−0.4M硫酸マグネシウム緩衝液(pH8.0)0.
04mLと4.0mM Boc−Leu−Gly−Ar
g−pNA 0.02mLを加え、n−オクチル−β−
D−グルコシド含有ライセート試薬を得た(本発明)。
また別のライセート試薬0.04mLにn−オクチル−
β−D−グルコシドを含有しない0.5Mトリス−塩酸
−0.4M硫酸マグネシウム緩衝液(pH8.0)0.
04mLと4.0mM Boc−Leu−Gly−Ar
g−pNA0.02mLを加えた。それらに検体とし
て、蒸留水(以下、DWと記す。これをブランクとして
用いる)、後述により調製したβ−グルカン(500n
g/mL)を別々に0.1mL加えた。それらを37
℃、30分間加温して反応させ、生じたパラニトロアニ
リンを0.04%亜硝酸ナトリウム(0.48M塩酸溶
液)、0.3%スルファミン酸アンモニウム、0.07
%N−1−ナフチルエチレンジアミン二塩酸塩を各々
0.5mLずつ順次加えてジアゾカップリングさせ、5
45nmで吸光度を測定し、ブランクとの差を反応性と
して、表1に示した(尚、以下の実施例の表もしくは図
中においてもΔの意味はブランクとの差を意味す
る。)。
【0030】
【表1】
【0031】表1から明らかなように、ライセート試薬
0.04mLに対して、n−オクチル−β−D−グルコ
シドを0.4mg以上添加すれば、β−グルカンによる
ライセート試薬中のG因子の活性化を完全に阻害するこ
とができることがわかる。2)ライセート試薬0.04
mLに1)で求めたライセート試薬中のβ−グルカンに
よるG因子系反応を完全に阻害したn−オクチル−β−
D−グルコシド(0.4〜1.6mg)をそれぞれ含有
する0.5Mトリス−塩酸−0.4M硫酸マグネシウム
緩衝液(pH8.0)0.04mLと4.0mM Bo
c−Leu−Gly−Arg−pNA0.02mLを加
え、n−オクチル−β−D−グルコシド含有ライセート
試薬を得た。また別のライセート試薬0.04mLにn
−オクチル−β−D−グルコシドを含有しない0.5M
トリス−塩酸−0.4M硫酸マグネシウム緩衝液(pH
8.0)0.04mLと4.0mM Boc−Leu−
Gly−Arg−pNA0.02mLを加えた。それら
に検体として、DW(ブランク)、大腸菌(Esche
richia coli)0111:B4株由来Et
(シグマ社販売のWestphal type;6.2
5、12.5、25.0、50.0pg/mL)を別々
に0.1mL加えた。それらを1)と同様にして反応さ
せ、Etの検量線を作成した。その結果を図2に示し
た。この結果から、n−オクチル−β−D−グルコシド
(図中O.G.と略す)の添加量が増加するとともにE
tに対する反応性も低下することがわかる。これらの検
量線より、検体中のEt濃度に応じた測定感度を与える
ライセート中のC因子系反応の活性を得るn−オクチル
−β−D−グルコシド量を任意に選ぶことができる。
【0032】以上の結果より、通常のライセート試薬に
n−オクチル−β−D−グルコシドを添加してリムルス
テスト試薬を調製し、検体の測定に用いることによっ
て、β−グルカンの影響を受けずに、Etを特異的に測
定することができることがわかる。 (β−グルカンの調製法)PCT国際公開W090/0
2951に記載の方法に準じ、カードラン(和光純薬工
業(株)販売)の1gを約100mLの5mM NaO
H水溶液に懸濁し、氷冷下で音波発生機、ソニケーター
TM(大岳製作所、形式5202PZT、東京)により2
0KHZ、80Wで12分間音波処理による低分子化を
行った。処理液を5M NaOH水溶液を用い、最終
0.3M水溶液とし、ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(GPCカラム:TSK gel G3000
PWXL2本、G2500PWXL 1本、移動相:0.3
M NaOH水溶液、流速0.5mL/min)により
分画採取し、再クロマトグラフィーにより分子量21
6,000画分を分画採取し、GPC分画精製標品(β
−グルカン標品)を得た。
【0033】尚、以下の実施例に使用されたβ−グルカ
ンも、上記と同様に調製されたものである。 実施例2:n−オクチル−β−D−グルコシドをライセ
ート試薬の抽出調製時に添加する例 日本産カブトガニ(T.tridentatus) 血リンパ液1.0L
を4℃、1,500rpm で10分間遠心し、その沈殿部
分(アメボサイト)約21gにn−オクチル−β−D−
グルコシドを2.0g含有する0.02Mトリス−塩酸
緩衝液(pH8.0)210mLを加え、ポリトロンR
PT10にて均一に破砕および抽出し、10,000
×Gで30分間冷却遠心し、上澄液(n−オクチル−β
−D−グルコシド含有ライセート試薬)190mLを得
た。
【0034】このn−オクチル−β−D−グルコシド含
有ライセート試薬(本発明例)と上記においてn−オク
チル−β−グルコシドを添加しないで調製したライセー
ト試薬(比較例)各々0.04mLに2Mトリス−塩酸
緩衝液(pH8.0)0.01mL、0.4M塩化マグ
ネシウム0.03mL、3.0mM Boc−Leu−
Gly−Arg−pNA0.02mLを加え、さらに検
体としてDW(ブランク)、Etまたはβ−グルカンを
別々に0.1mL加えた。また、それぞれ2倍濃度のE
tとβ−グルカンを0.05mLずつ同時に添加した。
それらを37℃、30分間加温して反応させ、0.8M
酢酸0.4mLを加えて反応を停止させ、405nmの
吸光度を測定して、生じたパラニトロアニリンを定量
し、反応性を比較検討した。その結果を表2に示した。
この結果から、カブトガニ血リンパ液からライセート試
薬を抽出する際にn−オクチル−β−D−グルコシドを
添加して調製したn−オクチル−β−D−グルコシド含
有ライセート試薬を用いれば、β−グルカンの影響を受
けずに、Etを特異的に測定することができることがわ
かる。言い換えれば、本発明による測定においては、C
因子系反応が阻害されることなくG因子系反応が実質的
に抑制されていることが証明された。
【0035】
【表2】
【0036】実施例3:凍結乾燥ライセート試薬の溶解
時にn−オクチル−β−D−チオグルコシド(チオグル
コピラノシド)を添加する例 「パイロテル」(L.polyphemusより抽出調
製されたライセート試薬の凍結乾燥品;ゲル化法リムル
ステスト試薬製品;ケープコッド社製造、生化学工業販
売)1バイアルを、n−オクチル−β−D−チオグルコ
シド55mgを含有する水溶液5.0mLで溶解した
(本発明例)。また、別の凍結乾燥品1バイアルはn−
オクチル−β−D−チオグルコシドを含有しないDW
5.0mLで溶解した(比較例)。それらの各0.1m
Lを反応用試験管に分注した。さらに検体として、DW
(ブランク)、Etまたはβ−グルカンを別々に0.1
mL加えた。また、それぞれに2倍濃度のEtとβ−グ
ルカンを0.05mLずつ同時に添加した。静かに混和
後、比濁時間分析装置「トキシノメーターETー20
1」(和光純薬工業販売)の専用アナリシスモジュール
にセットし、37℃、60分間加温して反応させ、ゲル
化時間(Tg)を記録し、本発明の測定剤の反応性を比
較検討した。その結果を表3に示した。この結果から、
市販のライセート試薬の凍結乾燥品(ゲル化法リムルス
テスト試薬)にn−オクチル−β−D−チオグルコシド
を検体添加前に添加することによって、β−グルカンの
影響を受けずに、Etを特異的に測定することができる
ことがわがる。
【0037】
【表3】
【0038】実施例4:ライセート試薬と合成基質の凍
結乾燥品の溶解時にn−デシル−β−D−グルコシド
(グルコピラノシド)を添加する例 「トキシカラーシステムLS−200セット」(T.trid
entatus より抽出調製されたライセート試薬とBoc−
Leu−Gly−Arg−pNA等との凍結乾燥品;発
色合成基質法リムルステスト試薬製品;生化学工業製造
販売)1バイアルを、n−デシル−β−D−グルコシド
28mgを含有した0.2Mトリス−塩酸緩衝液(pH
8.0)2.8mLで溶解し、本発明の測定剤を調製し
た。また、別の凍結乾燥品1バイアルはn−デシル−β
−D−グルコシドを含有しない0.2Mトリス−塩酸緩
衝液(pH8.0)2.8mLで溶解し、比較剤を調製
した。それらの0.1mLに検体として、DW(ブラン
ク)、Etまたはβ−グルカンを別々に0.1mL加え
た。また、それぞれに2倍濃度のEtとβ−グルカンを
0.05mLずつ同時に添加した。それらを実施例1−
1)と同様にして反応させ、本発明の測定剤の反応性を
比較検討した。その結果を表4に示した。
【0039】
【表4】
【0040】この結果から、市販の発色合成基質法リム
ルステスト試薬(凍結乾燥品)にn−デシル−β−D−
グルコシドを検体添加前に添加することによって、β−
グルカンの影響を受けずに、Etを特異的に測定するこ
とができることがわかる。 実施例5:n−オクチル−β−D−グルコシドを添加し
て抽出調製したライセート試薬の凍結乾燥品を使用する
例 実施例2と同様にn−オクチル−β−D−グルコシドを
添加して抽出調製したn−オクチル−β−D−グルコシ
ド含有ライセート試薬2.0mLと0.4M塩化マグネ
シウム0.4mLとを混和後、凍結乾燥して本発明のE
t特異的測定剤を得た。また、同じく実施例1−1)と
同様に調製したn−オクチル−β−D−グルコシドを含
まないライセート試薬2.0mLと0.4M塩化マグネ
シウム0.4mLとを混和後、凍結乾燥して比較の測定
剤を得た。両凍結乾燥品をそれぞれDW2.0mLに溶
解し、その0.1mLに検体として、DW(ブラン
ク)、Etまたはβ−グルカンを別々に0.1mL加
え、静かに混和後、37℃、60分間静置加温し、18
0゜転倒してゲル形成の有無を肉眼で判定し、本発明の
測定剤の反応性を比較検討した。その結果を表5に示し
た。表中+はゲル化したことを、−はゲル化しなかった
ことを表す。
【0041】
【表5】
【0042】この結果から、n−オクチル−β−D−グ
ルコシドを添加して抽出調製したn−オクチル−β−D
−グルコシド含有ライセート試薬を凍結乾燥することに
よって、β−グルカンの影響を受けずに、Etを特異的
に測定することができることがわかる。 実施例6:ライセート試薬と合成基質とn−オクチル−
β−D−グルコシドとを混和後、凍結乾燥したEt特異
的測定剤を使用する例 実施例1−1)で得たn−オクチル−β−D−グルコシ
ド不含ライセート試薬2.0mL、3.4mM発色合成
基質(Boc−Leu−Gly−Arg−pNA)0.
9mL、0.8M硫酸マグネシウム1.0mLならびに
n−オクチル−β−D−グルコシド25mgを含有する
水溶液0.5mLとを混和後、凍結乾燥して本発明のE
t特異的測定剤を得た。また、n−オクチル−β−D−
グルコシド水溶液の代わりにDW0.5mLを混和後、
凍結乾燥して比較の測定剤を得た。両凍結乾燥品をそれ
ぞれ0.2Mトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)5.0
mLに溶解し、その0.1mLに検体として、DW(ブ
ランク)、Etまたはβ−グルカンを別々に0.1mL
加えた。また、それぞれ2倍濃度のEtとβ−グルカン
を0.05mLずつ添加した。以後、実施例1−1)と
同様に反応させ、本発明の測定剤の反応性を比較検討し
た。その結果を表6に示した。
【0043】
【表6】
【0044】この結果から、ライセート試薬と合成基質
とn−オクチル−β−D−グルコシドとを混和して凍結
乾燥することによって、β−グルカンの影響を受けず
に、Etを特異的に測定することができることがわか
る。 実施例7:n−オクチル−β−D−グルコシドを事前に
検体に添加する例 検体として、DW(ブランク)、Et、β−グルカンお
よびそれぞれ2倍濃度のEtとβ−グルカンの等量混合
液各々0.05mLを用意する。それらにn−オクチル
−β−D−グルコシド1.2mgを含有する水溶液0.
05mLを加え、次いでそれらに0.2Mトリス−塩酸
緩衝液(pH8.0)2.8mLで溶解した「トキシカ
ラーシステム LS−200セット」0.1mLを加
え、以後、実施例1−1)と同様にして反応させた。ま
た、上記n−オクチル−β−D−グルコシド水溶液の代
わりにDWを同量使用して、反応性を比較検討した。そ
の結果を表7に示した。
【0045】
【表7】
【0046】この結果から、n−オクチル−β−D−グ
ルコシドを検体にあらかじめ添加することによって、β
−グルカンの影響を受けずに、Etを特異的に測定する
ことができることがわかる。 実施例8:検体をライセート試薬に添加後、直ちにn−
オクチル−β−D−グルコシドを添加する例 「パイロテル」1バイアルをDW5.0mLで溶解し、
その0.1mLを氷冷下で試験管に分注し、検体とし
て、DW(ブランク)、Etまたはβ−グルカンを別々
に0.05mL添加し、次いで直ちにn−オクチル−β
−D−グルコシド1.3mgを含有する水溶液0.05
mLを添加し、静かに混和後、37℃、60分間静置加
温して、ゲル形成の有無を実施例5と同様にして判定し
た。また、上記n−オクチル−β−D−グルコシド水溶
液の代わりにDWを同量使用して、反応性を比較検討し
た。その結果を表8に示した。
【0047】
【表8】
【0048】この結果から、検体をライセート試薬に添
加後、直ちにn−オクチル−β−D−グルコシドを添加
することによってβ−グルカンの影響を受けずに、Et
を特異的に測定することができることがわかる。 実施例9 検体として敗血症の合併が疑われる患者から採取した多
血小板血漿を過塩素酸処理後中和し、その0.1mLを
使用した以外は、実施例2と同様に本発明法で検体中の
Etを測定すると共に検体の培養を行ったところ、大腸
菌の検出とEtの反応性の定量化が対応していることが
確認された。
【0049】また、上記試験を実施例3〜実施例8に準
じて行ったところ、本発明の測定剤あるいは本発明の方
法が有効であることが確認された。
【0050】
【発明の効果】本発明は、Et特異的測定剤をライセー
ト試薬とアルキルグルコシドを組み合わせるのみで容易
に製造ができるという経済性に優れ、かつEtの存在の
有無が明確でない感染症、敗血症を疑われている臨床検
体を測定する時に特に有用であり、真のグラム陰性菌感
染症(エンドトキセミア)を的確に判別できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】リムルス反応の機構を説明する図。
【図2】エンドトキシン濃度に対する吸光度の検量線を
種々のn−オクチル−β−D−グルコシド添加量につい
て示したもので、実施例1−2)の結果を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−16765(JP,A) 特開 平4−136763(JP,A) 国際公開90/002951(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/579

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カブトガニ・アメボサイト・ライセート
    試薬、グルコースとアルキル基がグルコシド結合によ
    って結合したアルキルグルコシドを含み、かつ硝酸を含
    まなく構成され、カブトガニ・アメボサイト・ライセー
    ト試薬中のC因子系反応は阻害せず、G因子系反応を阻
    害するのに必要な量の該アルキルグルコシドを共存させ
    ることを特徴とするエンドトキシンの特異的測定剤。
  2. 【請求項2】 アルキルグルコシドがアルキル−O−β
    −D−グルコシドまたはアルキル−S−β−D−グルコ
    シドである請求項1記載のエンドトキシンの特異的測定
    剤。
  3. 【請求項3】 カブトガニ・アメボサイト・ライセート
    試薬を用いて検体中のエンドトキシンを測定するに際
    し、カブトガニ・アメボサイト・ライセート試薬中およ
    び/または検体中に、主成分としてグルコースとアルキ
    ル基がグルコシド結合によって結合したアルキルグルコ
    シドのみを含有し、硝酸を含有しないG因子活性化阻害
    剤を、カブトガニ・アメボサイト・ライセート試薬中の
    C因子系反応は阻害せず、G因子系反応を阻害するのに
    必要な量共存させることを特徴とするエンドトキシンの
    特異的測定法。
  4. 【請求項4】 グルコースとアルキル基がグルコシド結
    合によって結合したアルキルグルコシドのみ主成分
    して含有し、硝酸を含まず、カブトガニ・アメボサイト
    ・ライセート試薬中のC因子系反応は阻害せず、G因子
    の(1→3)−β−D−グルカンによる活性化を阻害す
    る作用を有することを特徴とするG因子活性化阻害剤。
  5. 【請求項5】 カブトガニ・アメボサイト・ライセート
    試薬と、主成分としてグルコースとアルキル基がグルコ
    シド結合によって結合したアルキルグルコシドのG因子
    系反応を阻害するのに必要な量のみを含有し、硝酸を含
    まない試薬であって、カブトガニ・アメボサイト・ライ
    セート試薬中のC因子系反応は阻害せず、G因子系反応
    を阻害することができるG因子活性化阻害用試薬を構成
    試薬として含有するエンドトキシン特異的測定用キッ
    ト。
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