JPH11201713A - 回動角検出装置 - Google Patents

回動角検出装置

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JPH11201713A
JPH11201713A JP2026998A JP2026998A JPH11201713A JP H11201713 A JPH11201713 A JP H11201713A JP 2026998 A JP2026998 A JP 2026998A JP 2026998 A JP2026998 A JP 2026998A JP H11201713 A JPH11201713 A JP H11201713A
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magnet
rotation angle
casing
rotating body
detecting device
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JP2026998A
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Yoshihiro Kogure
吉宏 木暮
Koji Nakazawa
弘次 中沢
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネットの取付作業を容易にして作業性を
高めると共に、マグネットによって発生する磁束を十分
に確保する。 【解決手段】 回動角検出装置のケーシング本体23に
は筒部23Aが形成され、筒部23Aにはヨーク28,
29,30が設けられ、ヨーク28,30との間には第
1のホール素子31、ヨーク29,30との間には第2
のホール素子32がそれぞれ配設されている。また、マ
グネット26は回動体25のマグネットホルダ部25C
の表面側に固着されている。これにより、マグネット2
6はケーシング本体23側に回動可能に設けられている
から、スロットルボディ21に容易に組付けることがで
きる。しかも、マグネット26には貫通孔を形成してい
ないから、磁束を十分に確保して検出感度を向上でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば回動軸の回
動角等を検出するのに好適に用いられる回動角検出装置
に関し、特に自動車用エンジンのスロットルバルブ開度
を検出するのに用いられる回動角検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子制御式燃料噴射装置を備え
た自動車用エンジン等では、エンジンの吸気通路の途中
にスロットルバルブを設け、スロットルバルブの開度を
回動角検出装置により検出する構成としている。そし
て、該回動角検出装置からの信号は、エンジンの吸入空
気量に対応した信号としてコントロールユニットに出力
され、該コントロールユニットでは吸入空気量に対応さ
せて燃料の噴射量を演算するものである。
【0003】そして、この回動角検出装置では、スロッ
トルバルブの開度を検出するのに、抵抗体とブラシとか
らなるポテンショメータを用い、このブラシ側を前記ス
ロットルバルブの回動軸(弁軸)に連結し、スロットル
バルブの回動に応じてブラシが抵抗体上を摺動変位する
ことにより、スロットルバルブの開度を抵抗体の抵抗値
変化として検出する構成としている。
【0004】しかし、この従来技術では、抵抗体上をブ
ラシが摺動するからブラシの浮き等により瞬間的に信号
が遮断されることがある。また、長期に亘る使用におい
ては、ブラシ、抵抗体等の摩耗により、回動角検出装置
はその耐久性や信頼性が低下するという問題がある。
【0005】この問題を解決するために、本発明者達
は、例えば特開平9−189508号公報、特開平9−
189509号公報等により、磁気抵抗素子を用いる非
接触型の回動角検出装置を提案している。
【0006】そこで、この従来技術(特開平9−189
509号公報)による回動角検出装置を、図8を参照し
つつ説明する。
【0007】1は後述のケーシング本体3と共にケーシ
ングの一部を構成するスロットルボディで、該スロット
ルボディ1には弁軸2の突出端側を取囲むように筒状の
嵌合部1Aが形成され、該嵌合部1A内には筒部3Aが
嵌合して固着されている。
【0008】3は樹脂材料により成形され、回動角検出
装置の外形をなすケーシング本体で、該ケーシング本体
3は下側に開口する筒部3Aと、該筒部3Aの上端を施
蓋する厚肉平板状の隔壁部3Bと、該隔壁部3Bの上側
部位に凹設された基板収容室3Cと、前記筒部3Aの径
方向外側に向けて突出形成されたコネクタ部3Dとから
構成されている。
【0009】4はケーシング本体3の筒部3A内に配設
されたマグネットで、該マグネット4は、長手方向両端
が円弧面部となり、幅方向両端が平行面部(いずれも図
示せず)となり、中心部には弁軸2の軸方向に延びる貫
通孔4Aが穿設されている。そして、貫通孔4A内に弁
軸2の突出端側を挿嵌し、その先端をカシメ固定するこ
とにより、マグネット4は弁軸2に固着されている。
【0010】5,5はケーシング本体3に設けられた一
対の第1のヨーク(一方のみ図示)で、該第1のヨーク
5の一側にはマグネット4の円弧面部と対向した円弧状
の磁極片5Aが形成され、他側にはケーシング本体3の
基板収容室3C内へとL字状に屈曲して突出した延長部
5Bが形成され、後述のホール素子7を上側から覆って
いる。そして、第1のヨーク5は、マグネット4によっ
て発生された磁束を各ホール素子7へと導くものであ
る。
【0011】6はケーシング本体3に設けられた第2の
ヨークで、該第2のヨーク6の一側にはマグネット4の
円弧面部と対向した円弧状の磁極片6Aが形成され、他
側にはケーシング本体3の隔壁部3B上を後述の回路基
板8の表面に沿って延び、延長部5Bと対向する位置に
配設された他の延長部6Bが形成されている。そして、
第2のヨーク6はマグネット4によって発生される磁束
を各ホール素子7へと導くものである。また、第1のヨ
ーク5,5と第2のヨーク6とによってコア部材を構成
している。
【0012】7,7は回路基板8上に設けられた信号出
力手段としての一対のホール素子(一方のみ図示)で、
該ホール素子7は、第1のヨーク5の延長部5Bと第2
のヨーク6の延長部6Bとの間に位置し、両者間の磁束
密度を比例した信号を出力するものである。
【0013】8はケーシングの基板収容室3C内に収容
され、例えばセラミック等の絶縁材料により形成された
回路基板で、該回路基板8上には各ホール素子7等が実
装されている。また、該回路基板8には複数本の端子ピ
ン9(1本のみ図示)の基端が接続され、該端子ピン9
の先端はコネクタ部3D内に向けて延びている。また、
回路基板8上には演算回路(図示せず)が実装され、こ
の演算回路は各ホール素子7から出力される信号から回
動角を演算する構成となっている。
【0014】10は樹脂材料により平板状に形成され、
ケーシング本体3の基板収容室3Cを密閉状態で施蓋す
るカバーで、該カバー10と基板収容室3Cとの間には
弾性材料により形成されたパッキン11が設けられてい
る。
【0015】12はケーシング本体3の隔壁部3B内に
埋設された磁気遮蔽板で、該磁気遮蔽板12は、各ホー
ル素子7に、マグネット4からの磁束等が直接的に影響
するのを防止するものである。
【0016】このように構成される従来技術の角速度検
出装置では、弁軸2がスロットルバルブの弁開度に応じ
て回動すると、弁軸2に固着されたマグネット4も回動
する。このとき、マグネット4とヨーク6,7の円弧面
部との対向面積が変化し、ヨーク6,7を通る磁束密度
が変化する。そして、各ホール素子7では、この磁束密
度を検出して回路基板8に出力することにより、回路基
板8に実装された演算回路によって、弁軸2の回動角を
検出することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による回動角検出装置では、スロットルボディ1
側の弁軸2にマグネット4をカシメによって固定した上
で、該スロットルボディ1の嵌合部1Aにケーシング本
体3の筒部3Aを組付けるようにしている。このため、
ケーシング本体3を嵌合部1Aに組付ける前に、弁軸2
の先端にはマグネット4をカシメ固定しなければなら
ず、このカシメ作業等に余分な労力と時間を費すという
問題がある。
【0018】また、マグネット4には、その中心部に貫
通孔4Aを穿設しているため、該貫通孔4Aによって該
マグネット4から発生する磁束が弱くなり、回動角検出
装置の検出感度が低下してしまうという問題がある。
【0019】さらに、マグネット4から発生する磁束の
低下を補うため、マグネット4を大きくする必要があ
り、従来技術による回動角検出装置はマグネット4の大
きさに拘束され、装置全体の小型化を図ることができな
いという問題がある。
【0020】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はマグネットの取付作業を容易に
行うことができ、作業性を向上できると共に、マグネッ
トから発生する磁束を十分に確保でき、検出感度を高め
ることのできる回動角検出装置を提供することを目的と
している。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する回動角検出装置は、ケーシン
グと、該ケーシングに回動可能に設けられた回動体と、
該回動体に設けられ、前記ケーシング内で回動体と一体
に回動するマグネットと、該マグネットの磁極に対向し
て前記ケーシング内に設けられ、該マグネットとの対向
面積に応じて磁束密度が変化するコア部材と、前記回動
体の回動角を検出するため該コア部材を通る磁束密度の
変化に対応した信号を出力する信号出力手段とから構成
している。
【0022】そして、請求項1の発明が採用する手段の
特徴は、回動体を、非磁性材料により形成され前記ケー
シングに回動可能に取付けられる軸部と、該軸部に一体
に成形され該軸部の径方向外向きに突出したマグネット
ホルダ部とから構成し、マグネットホルダ部の表面側に
はマグネットを固着する構成としたことにある。
【0023】このような構成とすることにより、マグネ
ットとコア部材との間を非接触状態に保持することがで
き、コア部材とマグネットとの対向面積を回動体の回動
角に対応して変化させることができる。
【0024】しかも、回動体は、ケーシングに回動可能
に取付けられる軸部と、該軸部に一体に成形され、該軸
部の径方向外向きに突出したマグネットホルダ部とから
構成し、該マグネットホルダ部にはマグネットを固着す
る構成としているから、例えばケーシングをスロットル
ボディに組付けるとき、回動体の先端を弁軸に係合する
ことにより容易に行うことができる。
【0025】請求項2の発明では、マグネットホルダ部
の表面側には軸部の径方向に延びる凹溝を形成し、該凹
溝内にはマグネットを嵌合して固着する構成としたこと
にある。
【0026】このように構成することにより、マグネッ
トを従来技術のように、マグネットに貫通孔を穿設して
弁軸に固着する必要がなく、マグネットから発生する磁
束を十分に確保することができる。
【0027】請求項3の発明では、マグネットホルダ部
の表面側には磁性材料からなる突起部を設け、マグネッ
トには該突起部に嵌合する嵌合穴を形成したことにあ
る。
【0028】このように構成することにより、嵌合穴を
有するマグネットであっても、該嵌合穴内には磁性材料
からなる突起部が嵌合されているから、中実のマグネッ
トと同等の磁束を発生できる。
【0029】請求項4の発明では、軸部とマグネットホ
ルダ部とは樹脂材料を用いて成形され、マグネットをマ
グネットホルダ部を樹脂成形するときに一体に取付ける
構成としたことにある。
【0030】このような構成とすることにより、マグネ
ットをマグネットホルダ部と一緒にモールドすることが
でき、該マグネットの腐食を防止できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る回動角検出装
置の実施の形態を、図1ないし図7を参照しつつ詳細に
説明する。なお、本実施の形態では前述した従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0032】まず、図1ないし図5に基づいて、本発明
による第1の実施の形態について説明する。
【0033】21は回動角検出装置が組付けられるスロ
ットルボディで、該スロットルボディ21には、スロッ
トルバルブ(図示せず)に連動して回動し、先端側に係
合凹部22Aを有する弁軸22が回転可能に設けられて
いる。また、スロットルボディ21には弁軸22の突出
端側を取囲むように筒状の嵌合部21Aが形成され、該
嵌合部21A内には後述するケーシング本体23の筒部
23Aが嵌合して固着されている。
【0034】23は樹脂材料により成形され、回動角検
出装置の外形をなすケーシング本体で、該ケーシング本
体23は、従来技術によるケーシング本体3とほぼ同様
に、筒部23A、隔壁部23B、基板収容室23C、コ
ネクタ部23Dから構成され、前記筒部23Aの内側に
は環状の段部23Eが形成されている。また、前記筒部
23Aの開口部には後述する底板24が設けられ、ケー
シング本体23は底板24と共に回動角検出装置のケー
シングを構成している。
【0035】24はケーシング本体23の筒部23Aの
開口部を施蓋する段付円板状の底板で、該底板24は、
その中心部に穿設された軸挿通孔24Aと、外周に形成
された鍔部24Bと、軸挿通孔24Aの外側に位置して
上側に突出形成された小径筒部24Cとから構成されて
いる。また、軸挿通孔24A内には後述する回動体25
の軸部25Bが回動可能に取付けられ、係合凸部25A
が軸挿通孔24Aから突出する。さらに、底板24は、
鍔部24Bを筒部23Aの開口部に接着することによ
り、ケーシング本体23に固定されている。
【0036】25は後述するマグネット26をケーシン
グ本体23の筒部23Aに対して回動させる回動体で、
該回動体25は、図3に示すように、非磁性の樹脂材料
を用いて樹脂成形され、端部に弁軸22の係合凹部22
Aに同軸に係合される係合凸部25Aを有し、底板24
の軸挿通孔24A内に回動可能に取付けられる軸部25
Bと、該軸部25Bに一体に成形され、該軸部25Bの
径方向外向に形成された円板状のマグネットホルダ部2
5Cと、該マグネットホルダ部25Cの外周に形成さ
れ、前記ケーシング本体23の段部23Eに係合する鍔
部25Dと、前記マグネットホルダ部25Cの表面側の
径方向に形成され、マグネット26を位置決めする凹溝
25Eとから大略構成されている。
【0037】26は回動体25の凹溝25E内に嵌合し
て固着されたマグネットで、該マグネット26は、図
2、図3に示すように、長手方向両端が円弧面部26
A,26Bとなり、幅方向両端が平行面部26C,26
Dとなって形成され、該平行面部26C,26Dが凹溝
25Eに嵌合されている。また、マグネット26の円弧
面部26A,26Bは弁軸22を中心にして90°の角
度範囲に亘り一定の曲率をもって周方向に延び、その端
面側には磁極(N極,S極)が形成されている。
【0038】27は底板24の上側と回動体25のマグ
ネットホルダ部25Cの下側との間に配設された付勢ば
ねで、該付勢ばね27はそのばね力によって、回動体2
5をケーシング本体23側に常時押圧し、回動体25が
ケーシング本体23に対するがたつきを防止すると共
に、ケーシング本体23の段部23Eに対して回動体2
5の鍔部25Dが摺動するときに摩擦力を発生させ、回
動体25に作用する慣性力を低減させている。
【0039】28はケーシング本体23に設けられた第
1のヨークで、該第1のヨーク28は後述する第2のヨ
ーク29、第3のヨーク30と共にコア部材を構成する
もので、図1、図2、図4に示す如く、該第1のヨーク
28の一側には、マグネット26の円弧面部26Aと一
定の間隔を保って対向するように、ケーシング本体23
の筒部23Aに埋設された円弧状の磁極片28Aが形成
されている。また、ヨーク28の他側には、ケーシング
本体23の基板収容室23C内へとL字状に屈曲して突
出した延長部28Bが形成され、該延長部28Bは後述
するホール素子31を上側から覆っている。そして、第
1のヨーク28は、マグネット26によって発生される
磁束をホール素子31へと導くものである。
【0040】29はケーシング本体23に設けられた第
2のヨークで、該第2のヨーク29の一側には、第1の
ヨーク28の磁極片28Aから僅かに離間してケーシン
グ本体23の筒部23A内に埋設された円弧状の磁極片
29Aが形成されている。また、第2のヨーク29の他
側には、ケーシング本体23の基板収容室23C内へと
L字状に屈曲して突出した延長部29Bが形成され、該
延長部29Bは後述するホール素子32を上側から覆っ
ている。そして、第2のヨーク29は、マグネット26
によって発生される磁束をホール素子32に導くもので
ある。
【0041】30はケーシング本体23に設けられた第
3のヨークで、該第3のヨーク30の一側には、磁極片
28A,磁極片29Aから僅かに離間してケーシング本
体23の筒部23A内に埋設された円弧状の磁極片30
Aが形成されている。また、第3のヨーク30の他側に
は、ケーシング本体23の隔壁部23B上を後述する回
路基板33の上面に沿って延び、前記延長部28B,2
9Bと対向する位置に配設された他の延長部30B,3
0Bが形成されている。そして、第3のヨーク30は、
マグネット26によって発生される磁束をホール素子3
1,32に導くものである。
【0042】ここで、図2に示す如く、マグネット26
(弁軸22)の回動角θは、円弧面部26Aの中心部位
が磁極片28Aと磁極片29Aとの間の中間位置にある
ときを零位置とし、マグネット26が右側に回動したと
きを正方向、左側に回動したときを負方向とする。この
とき、マグネット26(弁軸22)が回動する範囲は±
45°の間であり、回動角θが+45°のときにはスロ
ットルバルブの最大開弁時(フルスロットル時)に対応
している。
【0043】31,32は回路基板33上に設けられた
信号出力手段としての第1,第2のホール素子で、該第
1のホール素子31,第2のホール素子32は回路基板
33上で互いに並列関係をなすようにワンチップ化され
て配設されている。そして、第1のホール素子31は、
第1のヨーク28の延長部28Bと第3のヨーク30の
延長部30Bとの間に位置し、両者間の磁束密度に比例
した出力電圧E1 を出力するものである。また、第2の
ホール素子32は、第2のヨーク29の延長部29Bと
第3のヨーク30の延長部30Bとの間に位置し、両者
間の磁束密度に比例した出力電圧E2 を出力するもので
ある。
【0044】33はケーシング本体23の基板収容室2
3C内に収容され、例えばセラミック等の絶縁材料によ
って形成された回路基板で、該回路基板33の表面に
は、ホール素子31,32等が実装され、第1のホール
素子31は、第1のヨーク28の延長部28Bと第3の
ヨークの30の延長部30Bとの間に位置し、第2のホ
ール素子32は、第2のヨーク29の延長部29Bと第
3のヨークの30の延長部30Bとの間に位置してそれ
ぞれ配設されている。また、回路基板33の端部には複
数本の端子ピン34(1本のみ図示)の基端側が接続さ
れ、該各端子ピン34の先端はコネクタ部23D内に向
けて延びている。
【0045】また、回路基板33上には演算回路(図示
せず)が実装され、この演算回路はホール素子31,3
2から出力された出力電圧E1 ,E2 に基づいて演算す
ることによって、回動角θに対応した検出信号Sを出力
する構成となっている。
【0046】35は樹脂材料により平板状に形成され、
ケーシング本体23の基板収容室23Cを密閉状態で施
蓋するカバー、36は弾性材料により形成され、該カバ
ー35と基板収容室23Cとの間をシールするパッキン
を示している。
【0047】37はケーシング本体23の隔壁部23B
内に埋設された磁気遮蔽板で、該磁気遮蔽板37は、図
1に示す如く、マグネット26とホール素子31,32
との間に介在し、マグネット26からの磁界等がホール
素子31,32に直接的な影響を与えるのを防止してい
る。
【0048】このように構成された第1の実施の形態に
よる回動角検出装置は、3個のヨーク28,29,30
によって3極型の回動角検出装置を構成するもので、図
2に示すように、回動体25(弁軸22)の回動に伴い
マグネット26の円弧面部26Aは、磁極片28A,2
9Aが周方向に離間した位置から±45°の範囲で回動
角θをもって周方向に回動する。このとき、マグネット
の円弧面部26Aは磁極片28Aと対向すると共に、磁
極片29Aとも対向し、マグネット26の円弧面部26
Bは全体に亘り磁極片30Aと対向している。そして、
マグネット26によって発生した磁束は第1のヨーク2
8と第3のヨーク30を通じて第1のホール素子31に
導かれ、一方第2のヨーク29と第3のヨーク30を通
じて第2のホール素子32に導かれる。
【0049】このとき、図5に示すように、第1のホー
ル素子31からは、ヨーク28,30を通す磁束密度に
対応した出力電圧E1 を出力し、第2のホール素子32
からは、ヨーク29,30を通す磁束密度に対応した出
力電圧E2 を出力する。さらに、これらの出力電圧E1
,E2 は回路基板33に実装された演算回路によって
演算処理されて検出信号Sを得る。これにより、第1の
実施の形態による回動角検出装置は、素子感度の温度劣
化、経時劣化等に依存することなく、正確な回動角θを
検出することができる。
【0050】然るに、本実施の形態による回動角検出装
置では、ケーシング本体23に対して回動可能に回動体
25を設け、該回動体25のマグネットホルダ部25C
の表面側に形成した凹溝25Eにはマグネット26を固
着したから、従来技術のように、マグネットに貫通孔を
穿設し、弁軸を貫通孔に挿嵌してカシメ固定する必要が
なく、マグネット26の取付を容易に行うことができ
る。
【0051】また、回動体25は非磁性材料によって形
成しているから、マグネット26によって発生された磁
束がマグネットホルダ部25Cの裏面側に回り込むのを
防止し、スロットルボディ21側への磁界の影響を低減
することができる。
【0052】また、回動角検出装置は、予めマグネット
26を固着した回動体25をケーシング本体23に回動
可能に設けているから、従来、組立時に行っていたマグ
ネットを弁軸に固着するためのカシメ固定等を廃止する
ことができる。これにより、回動角検出装置をスロット
ルボディ21に組付ける作業は、ケーシング本体23の
筒部23Aをスロットルボディ21の嵌合部21Aに挿
着すると共に、回動体25の係合凸部25Aを弁軸22
の係合凹部22Aに係合するという簡単な作業ですみ、
組付時の作業効率を高めることができる。
【0053】一方、マグネット26には貫通孔を穿設す
る必要がないから、該マグネット26によって発生され
る磁束を十分に確保でき、第1のホール素子31から出
力される出力電圧E1 、第2のホール素子32から出力
される出力電圧E2 の値を大きくでき、回動角検出装置
による検出感度を高めることができる。
【0054】また、マグネット26は、回動角θの検出
に当たって十分な磁束を発生させることができ、マグネ
ット26を大型化することなく、回動角検出装置の小型
化を図ることができる。
【0055】次に、第2の実施の形態を図6に基づいて
説明するに、本実施の形態の特徴は、マグネットホルダ
部の表面側には磁性材料からなる突起部を設け、マグネ
ットには該突起部に嵌合する嵌合孔を形成したことにあ
る。なお、本実施の形態では前述した第1の実施の形態
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0056】41は本実施の形態に適用される回動体
で、該回動体41は、非磁性材料によって、端部に係合
凸部41Aを有する軸部41Bと、該軸部41Bに一体
に成形されるマグネットホルダ部41Cと、該マグネッ
トホルダ部41Cの外周に形成された鍔部41Dと、前
記マグネットホルダ部41Cの表面側の中心部に突設さ
れ、例えば、鉄、ニッケル等の強磁性体によって形成さ
れた小径な位置決め突起41Eとから構成されている。
なお、回動体41のうち、位置決め突起41E以外の係
合凸部41A,軸部41B,マグネットホルダ部41
C,鍔部41Dは非磁性材料によって形成されている。
【0057】42はマグネットで、該マグネット42
は、第1の実施の形態で述べたマグネット26と同様に
構成され、長手方向両端が円弧面部42A,42B、幅
方向両端が平行面部42C,42Dとなり、その中心部
には軸方向に延びて貫通する嵌合孔42Eが穿設されて
いる。そして、マグネット42の嵌合孔42E内に回動
体41の位置決め突起41Eを挿嵌することにより位置
決め固定する。
【0058】このように構成される回動体41、マグネ
ット42は、第1の実施の形態による回動体25、マグ
ネット26に替えて用いられるもので、第1の実施の形
態による回動角検出装置と同様に、ケーシング本体23
をスロットルボディ21へ組付けるときの作業性を向上
することができる。
【0059】また、マグネット42の嵌合孔42E内に
挿嵌される位置決め突起41Eを強磁性体によって形成
したから、マグネット42におけるパーミアント(磁気
抵抗の逆数)を高めてマグネットが中実の場合とほぼ同
様にできる。これにより、第1のホール素子31から出
力される出力電圧E1 、第2のホール素子32から出力
される出力電圧E2 の値を高め、回動角検出装置におけ
る検出感度を高めることができる。
【0060】次に、図7に本発明による第3の実施の形
態について述べるに、本実施の形態の特徴は、軸部とマ
グネットホルダ部とを樹脂材料を用いて成形され、マグ
ネットをマグネットホルダ部に樹脂成形するときに一体
に取付ける構成としたことにある。なお、本実施の形態
では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0061】51は本実施の形態に適用される回動体
で、該回動体51は、非磁性材料の樹脂材料によって、
端部に係合凸部51Aを有する軸部51Bと、該軸部5
1Bに一体に成形された大径な鍔部51Cと、該鍔部5
1Cの表面側に形成され、マグネット52をモールドす
るマグネットホルダ部51Dとから構成されている。
【0062】このように構成される回動体51は、第1
の実施の形態による回動体25、マグネット26に替え
て用いられるもので、第1の実施の形態による回動角検
出装置と同様に、ケーシング本体23をスロットルボデ
ィ21へ組付けるときの作業性を向上することができ
る。
【0063】さらに、本実施の形態による回動体51で
は、回動体51を樹脂成形するときに、マグネット52
をマグネットホルダ部51D内にモールドしているか
ら、マグネット52を外部に露出させることなく、該マ
グネット52の腐食を防止して耐久性を高めることがで
きる。
【0064】なお、実施の形態では、3極型の回動角検
出装置について説明したが、本発明はこれに限らず、特
開平9−189508号公報に示すように、コア部材が
一対の第1のヨークと一対の第2のヨークとから構成し
てなる4極型の回動角検出装置に適用してもよいことは
勿論である。
【0065】また、回動体25と弁軸22との係合を、
係合凸部25A(41A,51A)と係合凹部22Aと
の凹凸係合によって行った場合について述べたが、これ
に換えて、係合部を互いに略L字状のレバーによって形
成し、該各レバーを互いに係合させることにより、弁軸
の回動をマグネットに伝達する構成としてもよく、要は
弁軸の回動をマグネットに伝達する構成であればよい。
【0066】また、第2の実施の形態では、マグネット
42に穿設した嵌合穴を貫通した嵌合孔42Eとした
が、これに限らず、嵌合穴を有底の穴としてもよいこと
は勿論である。
【0067】さらに、実施の形態による回動角検出装置
では、ケーシング本体23と、該ケーシング本体23の
筒部23Aを施蓋する底板24によって回動角検出装置
のケーシングを構成するようにしたが、本発明はこれに
限らず、従来技術と同様にスロットルボディ21をケー
シングの一部として構成してもよい。
【0068】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、ケーシングに対してマグネットと一体に回動する
回動体を、非磁性材料によって軸部とマグネットホルダ
部とを一体に成形し、該マグネットホルダ部の表面側に
はマグネットを固着する構成としたから、従来技術のよ
うに、回動軸にマグネットをカシメ等の手段によって固
着するものに比べて、マグネットの取付を容易に行うこ
とができ、例えばスロットルボディに組付けるときの作
業効率を向上させることができる。
【0069】請求項2の発明では、回動体のマグネット
ホルダ部の表面側には軸部の径方向に延びる凹溝を形成
し、該凹溝内にはマグネットを嵌合して固着する構成と
したから、マグネットには取付用の穴を穿設することな
く、該マグネットをケーシングに対して回動可能に設け
ることができ、該マグネットによって発生される磁束を
十分に確保でき、回動角検出装置の検出感度を高めるこ
とができる。
【0070】請求項3の発明では、回動体のマグネット
ホルダ部の表面側には磁性材料からなる突起部を設け、
マグネットには該突起部が嵌合する嵌合穴を形成したか
ら、マグネットに形成した嵌合穴内に磁性材料からなる
突起部を嵌合することにより、該マグネットからは中実
と同等の磁束が発生し、回動角検出装置の検出感度を高
めることができる。
【0071】請求項4の発明では、軸部とマグネットホ
ルダ部とは樹脂材料を用いて成形され、マグネットをマ
グネットホルダ部に樹脂成形するときに一体に取付ける
構成としたから、マグネットはマグネットホルダ部と一
緒にモールドすることができ、該マグネットの寿命を延
ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による回動角検出装置を示す
縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた拡大断面図で
ある。
【図3】図1中の回動体とマグネットとを拡大して示す
分解斜視図である。
【図4】第1の実施の形態に用いられるヨークの形状を
示す斜視図である。
【図5】第1,第2のホール素子から出力される出力電
圧、演算回路から出力される検出信号と回動角との関係
を示す特性線図である。
【図6】第2の実施の形態による回動体とマグネットと
を示す分解斜視図である。
【図7】第3の実施の形態による回動体を示す斜視図で
ある。
【図8】従来技術による回動角検出装置を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
22 弁軸 22A 係合凹部 23 ケーシング本体 23A 筒部 25,41,51 回動体 25A,41A,51A 係合凸部 25B,41B,51B 軸部 25C,41C,51D マグネットホルダ部 25D,41D,51C 鍔部 25E 凹溝 26,42,52 マグネット 28 第1のヨーク(コア部材) 29 第2のヨーク(コア部材) 30 第3のヨーク(コア部材) 31 第1のホール素子(信号出力手段) 32 第2のホール素子(信号出力手段) 41E 位置決め突起 42E 嵌合孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングに回動可能
    に設けられた回動体と、該回動体に設けられ、前記ケー
    シング内で回動体と一体に回動するマグネットと、該マ
    グネットの磁極に対向して前記ケーシング内に設けら
    れ、該マグネットとの対向面積に応じて磁束密度が変化
    するコア部材と、前記回動体の回動角を検出するため該
    コア部材を通る磁束密度の変化に対応した信号を出力す
    る信号出力手段とからなる回動角検出装置において、 前記回動体は、非磁性材料により形成され前記ケーシン
    グに回動可能に取付けられる軸部と、該軸部に一体に成
    形され該軸部の径方向外向きに突出したマグネットホル
    ダ部とから構成し、 該マグネットホルダ部の表面側には前記マグネットを固
    着する構成としたことを特徴とする回動角検出装置。
  2. 【請求項2】 前記マグネットホルダ部の表面側には前
    記軸部の径方向に延びる凹溝を形成し、該凹溝内には前
    記マグネットを嵌合して固着する構成としてなる請求項
    1記載の回動角検出装置。
  3. 【請求項3】 前記マグネットホルダ部の表面側には磁
    性材料からなる突起部を設け、前記マグネットには該突
    起部に嵌合する嵌合穴を形成してなる請求項1記載の回
    動角検出装置。
  4. 【請求項4】 前記軸部とマグネットホルダ部とは樹脂
    材料を用いて成形され、前記マグネットはマグネットホ
    ルダ部を樹脂成形するときに一体に取付ける構成として
    なる請求項1記載の回動角検出装置。
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