JPH1119942A - 外層成形品の予備成形用分割型、その予備成形機およびその成形方法 - Google Patents

外層成形品の予備成形用分割型、その予備成形機およびその成形方法

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JPH1119942A
JPH1119942A JP18013797A JP18013797A JPH1119942A JP H1119942 A JPH1119942 A JP H1119942A JP 18013797 A JP18013797 A JP 18013797A JP 18013797 A JP18013797 A JP 18013797A JP H1119942 A JPH1119942 A JP H1119942A
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molding
split mold
mold
outer layer
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JP18013797A
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Eiji Isono
瑛司 磯野
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Nok Corp
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 外層成形品の外層に皺のできない予備成形の
分割型を得ることにある。又、外層成形品の層間にエア
入りのない予備成形機を得ることにある。更に、生産コ
ストを低減すると共に、分割型からの離型を容易にして
工程間の流れを良くすることにある。 【解決手段】 分割型1に於て成形部4を外層成形品の
芯本体Aより弾性変形が大きく成るように構成して皺の
ない外層を得る分割型1にする。又、分割型1に真空成
形装置を取付、真空状態で成形して外層成形品にエア入
りのない予備成形機40にする。更に、予備成形工程を
弾性変形の大きい分割型1で成形し、本成形型工程のト
ラブルを防止する成形方法にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外層成形品の予備
成形用分割型、その予備成形機およびその成形方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る先行技術として、図15に
示す予備成形用の成形型が存在する。
【0003】図15は、この予備成形用成形型50を示
す断面図である。
【0004】図15に於て、成形型50は、金属材製の
上型51と下型52とから構成されている。上型51に
は、下型52と接合する接合面51aに環状を成す断面
半円形状のキャビティ53aが削成されている。
【0005】又、下型52にも上型51の接合面51a
と接合する接合面52aに環状を成す断面半円型状のキ
ャビティ53bが削成されている。
【0006】この上型51の接合面51aと下型52の
接合面52aとが接合して上型51のキャビティ53a
と下型52のキャビティ53bとにより断面円形の成形
キャビティ53が形成される。
【0007】外周が被覆されたゴム材製のOリング60
は、図15に示す上型51と下型52との間に、従来の
方法で前もって成形された内層Oリング61と、この内
層Oリング61の図示上下に樹脂又はゴム材製のシート
62、62とを配置し、上型51を下型52に型締めす
ることにより成形する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シート62を
内層Oリング61に外層して機能を付与するためには、
シート62の厚さは薄くしなければならない。とろこ
が、シート62が薄くなると、シート62は、成形型5
0の表面に密着するので作業能率が低下することにな
る。
【0009】更に、シート62は、内層Oリング61に
密着しても皺が発生し、二重構造のOリング60として
のシール能力が低下することになる。更に又、成形型5
0は、この予備成形のための金型50aと本成形するた
めの金型50bとを別々に製作しなければならず、生産
コストを上昇させることになる。更に又、内装Oリング
61とシート62との間にエアを巻き込んで成形するの
で、二重構造Oリングのシート62内にエアを閉じ込め
た形のエア入り二重構造Oリングを生産することにな
る。そして、本成形で、このエア入り部を破裂させるの
で、シートを破損した不良品を生産することになる。
【0010】本発明は、上述のような問題点に鑑み成さ
れたものであって、その技術的課題は、予備成形用分割
型を安価に製作できるようにして、外層成形品のコスト
を低減することにある。
【0011】又、外層成形品の成形に於て、シートに皺
が発生するのを防止して、外層成形品の表面の精度を向
上させることにある。
【0012】更に、成形中に芯本体と、シートとの間に
エアが閉じ込められて本成形中に、このエア入りの部分
が破損してシートが使用中に剥離するのを防止すること
にある。
【0013】更に又、シートが成形型に密着するのを防
止して生産能力を向上させると共に、生産工程の流れを
効率的にする成形方法にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたものであって、その技術的手段
は、以下のように構成されている。
【0015】請求項1の本発明は、芯本体(A)の外周
に被覆されるシート(B)を有する外層成形品(D)の
予備成形用分割型(1)であって、分割型(1)に芯本
体(A)の弾性変形よりも大きい変形する成形部(4)
を有する予備成形用分割型である。
【0016】又、請求項2の本発明は、分割型(1)が
スポンジゴムにより構成されている請求項1に記載のも
のである。
【0017】更に、請求項3の本発明は、芯本体の外周
に外層されるシートを有する外層成形品(D)の予備成
形用分割型(1)を取付ける成形機であって、分割型
(1)に芯本体(A)よりも弾性変形が大きく変形する
成形部(4)を有し、且つ前記分割型(1)の成形部
(4)を成形時に真空状態に囲む真空成形装置(40)
を有するものである。
【0018】更に又、請求項4の発明は、芯本体(A)
と、芯本体(A)に外層されるシート(B)とを各々成
形し、芯本体(A)よりも弾性変形が大きく変形する成
形部(4)を有する分割型(1)の成形部(4)間に芯
本体(A)の両側にシート(B)を配置して芯本体
(A)にシート(B)を両側から囲みながら圧接して予
備成形品(C)を成形し、次にこの予備成形品(C)を
バリ仕上機に載置して芯本体(A)よりはみ出したシー
ト(B)のバリ部(X)を切断し、この予備成形品
(C)を本成形の成形型(10)の成形キャビティ(1
4)内に配置して型締成形する外層成形品の成形方法で
ある。
【0019】又、請求項5の本発明は、予備成形品
(C)の成形が真空成形状態で成形される請求項4に記
載の外層成形品の成形方法である。
【0020】
【作用】請求項1の本発明は、分割型1の成形部4が芯
本体Aより弾性変形が大きく変形するので芯本体Aの周
面にシートBが張力を与えられながら接着する。このた
め、シートBに皺が発生することなく接着される。
【0021】請求項2の本発明は、分割型1全体がスポ
ンジゴムにより成形されているから、成形部4が平面状
態でも予備成形することができる。しかもシートBに張
力を与えるようにして芯本体Aに均一接着できるから皺
を発生させずに接着することができる。更に、分割型を
上下に互いに離型すると、予備成形品は平面状態に配置
されたようになるから、分割型1からの離れも容易にな
る。従って、次の本成形工程への移行も容易になる。
【0022】請求項3の本発明は、弾性変形が大きく変
形する成形部4を有する分割型1に真空成形装置40が
設けられているから、予備成形品にエア入りや、ダスト
の付着を防止して予備成形をすることができる。
【0023】請求項4の本発明は、分割型1が、弾性変
形する成形部4を有するため、成形部4が平面状態又は
成形した表面状態で精度を必要としないから、この分、
生産コストを低減することができる。更に予備成形後の
離型が容易になるから、本成形工程への予備成形品Cの
流れが容易になる。
【0024】又、請求項5の本発明は、真空成形作業が
含まれるため、予備成形品Cにエア入りが防止できるか
ら、本成形でエア入りがつぶされてシートBが破損させ
られることがなく、不良品を検査する必要もないから生
産性が向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
示す。外層成形品の予備成形用分割型、その成形機およ
びその成形方法を図面に基づいて詳述する。
【0026】図1は、本発明に係る予備成形機の断面図
である。
【0027】図1に於て、40は予備成形機である。予
備成形機40は、上プレート41と下プレート42とを
対向する位置に取付けている。更に、上プレート41に
は上支持板43が取付られているとともに、下プレート
42には下支持板44が取付けられている。そして、下
プレート42は、ラム45により上下移動可能に構成さ
れている。この作動により予備成形用分割型1は型締さ
れて芯本体AにシートBを圧着成形するものである。
【0028】この分割型1は、上型2と下型3とから構
成されている。上型2は、上支持板43を介して上プレ
ート41に取付けられている。又、下型3は、下支持板
44を介して下プレート42に取付けられている。
【0029】下型2および上型3は、外層成形品D(図
14参照)の内部の芯本体(以下、OリングAと言う)
Aよりも弾性変化率の大きい材料で製作されている。例
えば、ゴム材、特にスポンジゴム、又は内部を空室に形
成して変形しやすくしたゴム又は樹脂などより製作され
ている。更には、金型の成形キャビティを大きく形成
し、この成形キャビティに厚肉のスポンジを取付けて成
形部4に形成しても良い。
【0030】分離型1を構成する上型2の接合面2aと
下型3の接合面3aには、ゴム材製のOリングAの断面
半径より小径の断面半円形を成す溝状の半成形部4a、
4aが形成されており、この一対の半成形部4a、4a
を組み合わせて成形部4に構成している。尚、この半成
形部4aは、断面半円形とは限らず、他の形状、例えば
断面三角形状にしても良い。更には、分割型1の接合面
3a、3aには半成形部4a、4aを設けることなく、
接合面3a、3aのみにしても良い。
【0031】この成形部4は、OリングAの断面半円形
に近似の径に成形する場合には、分割型の材質の弾性変
形率をOリングAの弾性変形率に近い硬度に近づけるこ
とが好ましい。そして、半成形部4aを小さくするにつ
れて、弾性変形率を大きくするのが良い。特に、成形部
が平面状態(成形部4をキャビティに形成しない場合)
の場合には、分割型1をスポンジゴム材のように弾性変
形を大きくすることが望ましい。
【0032】更に、接合面2a、3aの半成形部4の内
外径側には、環状を成す断面小台形溝5、5が形成され
ている。この小台形溝5、5は、シートBがOリングA
の表面に皺が発生するのを防止する役目をすることがで
きる。
【0033】次に、OリングAとシートBとの成形から
予備成形および本成形までの全工程について詳述する。
【0034】図2は、OリングAを成形するための成形
型を示す断面図である。図2に於て、成形型46は、上
型46aと下型46bとから構成されており、上型46
aと下型46bとの各接合面間には、環状を成して断面
円形に形成された成形キャビティ47が設けられてい
る。又、成形キャビティ47の両側にはバリ溝47a、
47aが形成されている。
【0035】そして、成形型46の上部に設けられたシ
リンダ48とピストン49との間にはゴム生地である成
形材料が投入されており、このピストン49が成形材料
であるゴム生地を圧縮することにより、注入孔47bか
ら成形キャビティ47へゴム生地が流動状態で注入され
る。この成形方法は、所謂、トランスファ成形である。
この成形は、この他に圧縮成形、射出成形のいずれの成
形でも可能である。
【0036】このようにして成形されたOリングAは、
内外径側にバリが発生するが、このバリは、切断により
除去されてOリングAに形成される。
【0037】又、シートBは、図示省略する圧延ローラ
により10〜500μmの厚さのシート状に形成された
ものを所定の大きさに切断する。尚、このシートBの材
質は、例えばフッ素系ゴム材料、パーフロロ系のフッ素
化されたエラストマー、フッ素樹脂材料などを採用す
る。
【0038】次に、予備成形工程について述べることに
する。図3から図5までが、この予備成形工程の図であ
る。図3は、スポンジより形成された上型2の接合面2
aと下型3の接合面3aとの間にOリングAとシート
B、Bとを層状に重ねて配置した状態の斜視図である。
【0039】この図3に於て、前述したように、Oリン
グAの上下両側に層状に配置されたシートBを下型3の
上面に載置するとともに、ラム45により、下型3を上
型2に接合するまで上昇させて圧縮する。このとき、上
型2と下型3の材質は、OリングAの材質より弾性変形
率が大きいから、成形部4に環状溝4aを形成すること
なく、平面の状態で圧縮接合させることができる。
【0040】図4は、図3の状態からラム45(図1参
照)を上昇させてOリングAとシートBとを圧接した状
態の断面図である。
【0041】図4に於て、分割型1の材質は、Oリング
Aの材質より弾性変形率が大きいから、OリングAによ
り分割型1の成形部4が断面半円形をした凹形状に変形
させられる。このとき、シートBは、OリングAと凹形
状に変形する成形部4とにより張力を与えられながら、
OリングAの表面に接着して、図4に示すように接合す
る。
【0042】図5は、図4の状態から、ラム45が降下
して上型2の上面にのせられてから取り出される状態の
断面図である。
【0043】図5に於て、OリングAとシートBとは、
上型2と下型3との圧接により接着されている。このと
き、シートBは、分割型1の弾性変形力により皺が惹起
することなく、均一に接着される。そして、予備成形品
Cは、分割型1から圧縮力が解除されると分割型1の成
形部4は、平面状に復元する。このため、予備成形品C
は、分割型1から極めて容易に取り出すことができる。
そして、次の工程への移行体勢となる。
【0044】この予備成形工程の図3から図5までは、
1個の成形について示したが、多数個の予備成形品Cを
成形することが可能であろう。この場合には、分割型1
の成形部4間に複数のOリングAとシートBとを配置し
て成形するものである。このとき、シートBは、各Oリ
ングA全体を覆うように大きい1枚にすることも可能で
ある。又、上述のように各OリングAごとにシートBを
層状に重ねて成形しても良い。
【0045】次に、予備成形品CのバリXを切断する工
程を説明する。図6から図8は、この工程のバリ仕上機
工程の断面図である。
【0046】図6は、バリ仕上機7で予備成形品Cのシ
ートBのバリXを切断する前の状態の断面図である。
【0047】予備成形品Cは、バリ仕上機7の切断刃8
間にセットされる。そして、上側の切断刃8が予備成形
品Cまで降下して、上下の切断刃8、8よりバリの厚さ
が剪断されるようにして切断される。
【0048】図7は、予備成形品Cが、バリ仕上機7で
切断される状態の断面図である。
【0049】図7に於て、バリ仕上機7の切断刃8が下
方へ降下して予備成形品CのシートBにより形成された
バリXを切断する。バリXが切断されると、バリは自動
的に除去される。そして、予備成形品Cだけがバリ仕上
機7に残ることになる。
【0050】図8は、この予備成形機Cから、シートB
のバリXを切断した状態の断面図である。
【0051】図8に於て、予備成形品CからバリXがバ
リ仕上機7の切断刃8により切断される。そして、バリ
仕上機7から予備成形品Cが取り出される。この図3か
ら図8までは、予備成形工程からバリ仕上げ工程までの
全工程である。
【0052】図9から図11までは本成形工程を示す成
形型の断面図である。
【0053】図9は、上金型11と下金型12とより構
成された成形型10の断面図である。
【0054】図9に於て、上金型11と下金型12との
各接合面13には、外層成形品D(図14参照)の半径
に対応した断面半円形の溝を成す本成形の成形面14
a、14aが形成されている。この成形面14a、14
aを対向させることにより成形キャビティ14が形成さ
れる。
【0055】そして、この予備成形品Cを下金型12の
成形面14aにセットする。予備成形品Cは、ほとんど
Oリング形状に形成されているから、成形面14a内に
セットされる。
【0056】図10は、予備成形品Cを成形型10で圧
縮成形している状態の断面図である。
【0057】図10に於て、前工程の予備成形品Cは、
成形型10の成形キャビティ14の形状に対応して圧縮
成形される。そして、外層成形品Dが成形される。
【0058】図11は、本成形が完了して型開きした状
態の断面図である。
【0059】図11に於て、成形型10は上下に型開き
されて外層成形品Dが離型される。そして、外層成形品
Dを成形型10から取り出すことにより、本成形は完了
する。
【0060】図12は、本発明に係る他の実施の形態を
示す真空予備成形機の断面図である。
【0061】図12に於て、真空予備成形機30は、上
支持板43の下面に環状を成す取付溝31が形成されて
いる。又、この取付溝31の上面には等配にばね取付穴
32が穿設されている。更に、このばね取付穴32の上
面に一端部が固着されたつる巻ばね37が取付けられて
いる。そして、円筒状に形成されたカバー33が取付溝
31に摺動自在に取付けられているとともに、つる巻ば
ね37の弾性力により下方へ押圧されている。
【0062】上支持板43に対向して下側に取付けられ
てた下支持板44には、カバー33に対応する位置に、
カバー33の一端側が挿入される挿入孔34が削設され
ている。又、カバー33の中間には真空通路36が形成
されて、図示省略の真空ポンプにホースにより連通され
ている。更に、カバー33と取付溝31および挿入溝3
4の各形成面との間には、シールリング35が取付られ
ており、このシールリング35により、カバー33内、
つまり分割型1の周囲を真空状態にするように密閉して
いる。以上の構成が真空成形装置38である。
【0063】真空予備成形機30のうち成形機の構成
は、図1に示す成形機の構成と略同じである。
【0064】上支持板43には上型2が取付けられてい
るとともに、下支持板44には下型3が取付けられてい
る。この上型2および下型3の材質は、OリングAの材
質の弾性変形率より大きいゴム材質で形成されている。
そして、両型2、3の接合面2a、3aにはOリングA
の断面半径より小さい断面半円状の成形部4が形成され
ている。又、成形部4の内外両側には、断面台形をした
小台形溝5が形成されている。この小台形溝5は、シー
トBのたるみを吸収するが、この小台形溝5により予備
成形時にシートBに皺が発生しないようにするためによ
り強力に働きかける役目もする。
【0065】図13は、図12の状態から、ラム45が
上昇してカバー33が挿入溝34に嵌合した状態の断面
図である。
【0066】図13に於て、図12に示すOリングAお
よびシートBの状態から分割型1によりシートBがOリ
ングAに圧着されて予備成形が行われている状態であ
る。このとき、シートBがOリングAに圧接される。そ
して、上型2と下型3とが接合する前より真空通路36
より真空引きされてカバー33内は真空状態にされる。
【0067】このため、シートBをOリングAに圧着す
るとき、エアがOリングAとシートBとの間に閉じ込め
られてエア入り成形品となるのが効果的に防止される。
又、予備成形時にシートBは、分割型1間で成形部4
(OリングA)の内外径方向へ張力が与えられるような
作用をするから、OリングAに対しシートBに皺を発生
することなく接着される。そして、この予備成形が完了
すれば、ラム45は降下して図12の状態となる。この
予備成形が完了すれば、予備成形品Cは、バリ仕上およ
び本成形工程へ移行して外層成形品Dとして成形され
る。
【0068】以上は、他の実施の形態の真空予備成形工
程について述べたが、真空予備成形により、外層成形品
Dエア入りの不良を効果的に防止することができる。
尚、図14は、本成形方法で成形した外層成形品Dの断
面図である。この図から明らかなように、芯本体Aの外
周面にシートBが確実に被覆接着されている。
【0069】
【発明の効果】請求項1の本発明に係る外層成形品は、
予備成形の分割型が外層成形品の芯本体よりも弾性変形
率が大きく構成されているから、芯本体にシートを接着
するとき、分割型が圧着されてシートは圧着方向に対し
直角方向に伸びようとするので、シートに張力を与える
ことになる。このため予備成形時にシートに皺を惹起さ
せて本成形時に不良品にするのを効果的に防止すること
が可能になる。
【0070】又、予備成形の分割型は、成形加工のみ
で、成形面を高精度に仕上げ加工する必要もないので、
分割型が安価になり、生産コストを低減することが期待
できる。
【0071】更に、薄いシートを成形型に配置すると
き、シートが成形型に付着するのも効果的に防止でき
る。同時に、分割型は予備成形が完了して圧着が解除さ
れると元の状態に復元するから予備成形品の離型が極め
て容易になる。
【0072】請求項2の本発明に係る外層成形品は、予
備成形の分割型がスポンジにより構成されているから、
分割型が安価に作成でき、生産コストを低減できるとと
もに、成形時にシートを芯本体の表面入沿って張力を与
えるように作用させるから、皺のない予備成形品を得る
ことができる。更には、成形キャビティを設けることな
く成形することができるとともに、予備成形が完了する
と分割型の成形部は平面状態となるから、次の工程へ予
備成形品を自動的に移行するのが極めて容易になる。
【0073】請求項3の本発明に係る予備成形機は、真
空成形装置により成形中真空状態で成形することができ
るから、芯本体にシートを接着するとき、この両者間に
エアが巻き込まれるのを効果的に防止できる。又、分割
型の成形部はゴム状弾性材で構成されているから、大気
圧を受けない分、弾性力を発揮し、シートを芯本体に均
一に接着させる働きがある。
【0074】請求項4の本発明に係る外層成形品の成形
方法は、シートが分割型に付着することが少ないから、
生産工程のトラブルが少なくなり生産性が向上する。
又、分割型が金型不要となるため、生産コストを下げる
ことができるとともに、型締力の設定値の範囲を小さく
とる必要もないから、不良も少なくなる。そして、予備
成形品の成形不良が防止できるとともに、予備成形品の
離型が容易となるので、次の工程への移行が良好となる
(自動化が容易になる)。
【0075】請求項5の本発明に係る外層成形品の成形
方法は、真空成形工程を含むから、芯本体とシートの接
着間にエア入りが防止できる。このため、本成形で、こ
のエア入り部を圧縮してシートを破裂させ、シートの剥
離の原因となるのを効果的に防止することができる。
又、予備成形品にダストの付着等の不良品の惹起を効果
的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の予備成形機の要部
断面図である。
【図2】本発明に係る一実施の形態の芯本体(Oリン
グ)の成形型の断面図である。
【図3】本発明に係る一実施の形態の予備成形工程の成
形前の分割型の斜視図である。
【図4】 本発明に係る一実施の形態の予備成形工程の
成形中の分割型の断面図である。
【図5】 本発明に係る一実施の形態の予備成形工程の
成形完了の分割型の断面図である。
【図6】本発明に係る一実施の形態の予備成形品の仕上
前のバリ仕上機の断面図である。
【図7】本発明に係る一実施の形態の予備成形品の切断
中のバリ仕上機の断面図である。
【図8】本発明に係る一実施の形態の予備成形品の切断
後のバリ仕上機の断面図である。
【図9】本発明に係る一実施の形態の本成形前の成形型
の要部断面図である。
【図10】本発明に係る一実施の形態の本成形中の成形
型の要部断面図である。
【図11】本発明に係る一実施の形態の本成形完了の成
形型の要部断面図である。
【図12】本発明に係る一実施の形態の真空予備成形機
の成形前の要部断面図である。
【図13】本発明に係る一実施の形態の真空予備成形機
の成形中の要部断面図である。
【図14】本発明に係る一実施の形態の成形方法で成形
した外層成形品の断面図である。
【図15】従来の二重構造(複合)成形品(Oリング)
の成形型の断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・分割型 2・・・・・上型 2a・・・・接合面 3・・・・・下型 3a・・・・接合面 4・・・・・成形部 4a・・・・半成形部 5・・・・・小台形溝 7・・・・・バリ仕上機 8・・・・・切断刃 10・・・・成形型 11・・・・上金型 12・・・・下金型 13・・・・接合面 14・・・・成形キャビティ 14a・・・成形面 30・・・・真空予備成形機 31・・・・取付溝 32・・・・ばね取付穴 33・・・・カバー 34・・・・挿入溝 35・・・・シールリング 36・・・・真空通路 37・・・・つる巻ばね 38・・・・真空成形装置 40・・・・予備成形機 41・・・・上プレート 42・・・・下プレート 43・・・・上支持板 44・・・・下支持板 45・・・・ラム 46・・・・成形型 46a・・・上型 46b・・・下型 47・・・・成形キャビティ 47a・・・バリ溝 48・・・・シリンダ 49・・・・ピストン 50・・・・成形型 51・・・・上型 52・・・・下型 53・・・・成形キャビティ 53a・・・キャビティ 53b・・・キャビティ 60・・・・Oリング 61・・・・内層Oリング 62・・・・シート A・・・・・芯本体(Oリング) B・・・・・シート C・・・・・予備成形品 D・・・・・外層成形品 X・・・・・バリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯本体(A)の外周に外層されるシート
    (B)を有する外層成形品(D)の予備成形用分割型
    (1)であって、前記分割型(1)に前記芯本体(A)
    の弾性変形よりも大きく変形する成形部(4)を有する
    ことを特徴とする予備成形用分割型。
  2. 【請求項2】 前記分割型(1)がスポンジゴムにより
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の予備
    成形分割型。
  3. 【請求項3】 芯本体(A)の外周に被覆されるシート
    (B)を有する外層成形品(D)の予備成形用分割型
    (1)を有する成形機であって、前記分割型(1)に前
    記芯本体(A)よりも弾性変形が大きく変形する成形部
    (4)を有し、且つ前記分割型(1)の成形部(4)を
    成形時に真空状態に囲む真空成形装置(40)を有する
    ことを特徴とする予備成形機。
  4. 【請求項4】 芯本体(A)と、前記芯本体(A)に被
    覆されるシート(B)とを各々成形し、前記芯本体
    (A)よりも弾性変形が大きく変形する成形部(4)を
    有する分割型(1)の前記成形部(4、4)間に前記芯
    本体(A)の両側に前記シート(B)を配置して前記芯
    本体(A)に前記シート(B)を両側から囲んで圧接し
    て予備成形品(C)を成形し、この予備成形品(C)を
    バリ仕上機(7)に載置して前記芯本体(A)よりはみ
    出した前記シート(B)のバリ部(X)を切断し、この
    予備成形品(C)を本成形の成形型(10)の成形キャ
    ビティ(14)内に配置して型締成形する外層成形品の
    成形方法。
  5. 【請求項5】 前記予備成形品(C)の成形が真空成形
    状態で成形される請求項4に記載の外層成形品の成形方
    法。
JP18013797A 1997-07-04 1997-07-04 外層成形品の予備成形用分割型、その予備成形機およびその成形方法 Pending JPH1119942A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006033140A1 (ja) * 2004-09-22 2006-03-30 The Yokohama Rubber Co.,Ltd. ゴルフクラブヘッドの製造方法
JP2021181188A (ja) * 2020-05-19 2021-11-25 ニッコー・マテリアルズ株式会社 積層装置

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