JPH11201289A - シールリングおよびその製造方法 - Google Patents

シールリングおよびその製造方法

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JPH11201289A
JPH11201289A JP350398A JP350398A JPH11201289A JP H11201289 A JPH11201289 A JP H11201289A JP 350398 A JP350398 A JP 350398A JP 350398 A JP350398 A JP 350398A JP H11201289 A JPH11201289 A JP H11201289A
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JP
Japan
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coating layer
core
core body
molding
seal ring
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JP350398A
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Osamu Kobayashi
修 小林
Shinji Mori
慎司 森
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 作用流体の透過を防止するとともに作用流体
に対し耐腐食を向上させることにある。更に、膨潤する
のを防止してシール能力を向上させることにある。ま
た、その製法を得ることにある。 【解決手段】 樹脂材製のシールリング2の表面にゴム
材製の薄肉の被覆層3を被覆したシールリングである。
また、ゴム材の被覆生地と樹脂材の芯本体を各々加工
し、この両部材を予備成形した後に本成形して形成する
シールリングの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合材製のシール
リングおよびその製造方法に関する。更に詳しくは、シ
ールリングの芯体が作用流体により劣化させられるのを
防止するとともに、シール能力を発揮する用途のシール
リングおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に関する先行技術として、複合材
製のOリングが提案されている。このOリングの従来例
として、図21に示すOリング72が存在する。このO
リング72は、芯体70がゴム材製により構成されてい
る。そして、芯体70の外表面には、樹脂材製のシート
状をした被覆層71が一体に接着されている。
【0003】この複合材製のOリング72は、取付溝に
取付けられて化学プラントの流体をシールする用途また
は半導体製造プロセスなどのシールする用途に利用され
る。しかし、被覆層71は樹脂材製であるため、シール
能力が低下する問題が存する。特に、Oリング72の圧
力作動流体により、Oリング72が圧着変形されると、
作動とともに被覆層71に割れが発生して、シール能力
を低下させることになる。
【0004】また、Oリング72の被覆層71に割れが
発生すると、この被覆層71の割れ目から作用流体が芯
体70に侵入する。そして、ゴム材製の芯体70を膨潤
させて被覆層71の割れ目が拡大されるとともに、膨潤
した芯体70は、被覆層71を剥離させることになるの
で、シール能力が急速に低下する。
【0005】更に、被覆層71の割れを防止しようとし
て、樹脂塗料をコーティングしたOリング72において
は、芯体70の変形に応じ割れが惹起する。このとき、
作用流体が芯体70に透過して芯体70を膨潤させるこ
とになる。そして、上述のシート状の被覆層71と同様
に、被覆層71の割れを拡大するとともに、コーティン
グされた被覆層71の剥離を惹起することになる。
【0006】また、フッ素樹脂をコーティングした被覆
層71が、腐食性の作用流体に接触すると、バインダー
成分が腐食するため、シール能力が低下することにな
る。更には、腐食によって生成した成分が、例えば半導
体製造装置のシリコン基板などに付着して製品を汚染さ
せる原因ともなる。
【0007】次に、このOリングの製造方法の従来技術
として図22に示す成形機が存在する。図22に示す成
形機75は、上型76と下型77が対向する位置に設け
られている。この成形機75は図示省略されているが、
成形機75により上型76と下型77とは、互いに上型
76の接合面76aと下型77の接合面77aとが圧接
してゴム材製の芯体70の外表面に樹脂材製のシート状
の被覆層71、71が両側から圧接されて上下の成形キ
ャビティ78a、78bに対応した形状に焼付接着され
る。そして、予備成形品A1 に成形される。
【0008】次に、この予備成形品A1 は、図23の仕
上機80に搬送されて仕上台にセットされる。そして、
図23に示すように仕上機80に設けられている切断刃
81により芯体70の内外周側に形成された被覆層71
のバリBが切断される。そして、予備加工品A2 に仕上
加工される。
【0009】この予備加工品A2 は、再度図24に示す
成形機85の上型86と下型87との間に搬送されて、
圧縮成形される。圧縮成形は上型86の接合面86aと
下型87の接合面87aに設けられた上型成形キャビテ
ィ88aと下型成形キャビティ88bとにより形成され
る成形キャビティ88に対応した形状に成形される。
【0010】このようにして成形される成形方法に於て
は、芯体70がゴム材で、外層の被覆層71がゴム材よ
り硬質な樹脂材であるから、成形時に芯体70が弾性変
形して、被覆層71の内外径点の接合面73が円形状に
成形できない問題がある。また、芯体70が成形時に弾
性変形すると、ゴム材と樹脂材との焼付成形が困難で、
芯体70と被覆層71との接着を強力にできない問題が
ある。
【0011】更に、成形時に、ゴム材の芯体70に弾性
力があるため、この芯体70の外面に接着する被覆層7
1の肉厚層を薄肉に形成できない問題もある。この被覆
層71を薄肉にすると、成形時、被覆層71に皺が発生
するからである。
【0012】また、フッ素樹脂塗料を焼き付けて被覆層
を形成させた場合、それの接着強度が低く、動的な用途
に用いると被覆層が剥離し易くなり、シール機能を大き
く低下させる。また、腐食性液体との接触によってバイ
ンダー成分が腐食するため、シール機能の低下ばかりで
はなく、腐食によって生成した成分が例えば半導体製造
装置のシリコン基板などに付着して製品を汚染する原因
ともなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な問題点に鑑み成されたものであって、その技術的課題
は、流体の透過を防止するとともに、シール能力を向上
させるシーリングを得ることにある。また、一方の真空
室を有効にシールするシールリングを得ることにある。
更に、シールリングに対し腐食性流体および膨潤性流体
に対しシール能力を向上させたシールリングを得ること
にある。
【0014】次に製法に於ては、芯体に対し被覆層を容
易に一体成形できるようにするシールリングの製法を得
ることにある。更に、芯体と被覆層とを強力に接着させ
て成形するシールリングの製法を得ることにある。ま
た、芯体に対し、被覆層の厚さが均一に成形できるとと
もに、薄肉に成形できるシールリングの製法を得ること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の技術的
課題を解決するために成されたものであって、その技術
的手段は、以下のように構成されている。すなわち、
【0016】請求項1の本発明は、樹脂材製のリング状
の芯体(2)を有するとともに芯体(2)の表面を覆う
ゴム材製の薄肉の被覆層(3)を有することを特徴とす
るシールリングである。
【0017】請求項2の本発明は、芯体(2)がフッ素
樹脂材製であることを特徴とする請求項1に記載のシー
ルリングである。
【0018】請求項3の本発明は、被覆層(3)がフッ
素ゴム材製であることを特徴とする請求項1に記載のシ
ールリングである。
【0019】請求項4の本発明は、被覆層(3)がパー
フルオロエラストマーである請求項1に記載のシールリ
ングである。
【0020】請求項5の本発明は、樹脂材をリング状に
加工して芯体(2)に形成し、またゴム材を加工してシ
ート状の被覆生地に形成し、成形型内に配置された芯体
(2)と両側の被覆生地とを予備成形して芯体(2)の
表面に被覆層(3)を形成し、次に被覆層(2)のはみ
出しバリを切断除去して成形型内に配置し、成形キャビ
ティに対応した形状の被覆層(3)を外層に本成形する
シールリングの製造方法である。
【0021】請求項6の本発明は、樹脂材をリング状に
加工して芯体(2)に形成し、またゴム材を加工してテ
ープ状の被覆生地に形成し、この被覆生地を芯体(2)
に巻き付けて被覆し、この被覆生地を巻き付けた芯体
(2)を成形型内に配置して成形キャビティに対応した
形状の被覆層(3)を外層に本成形するシールリングの
製造方法である。
【0022】請求項78の本発明は、成形するに際し、
前記芯体(2)が錯体溶液を用いてアルカリ処理されて
いる請求項5または請求項6に記載のシールリングの製
造方法である。
【0023】
【作用】本発明に係るシールリングは、芯体が樹脂材製
であるためガスや液体が透過することがほとんどない。
更に、ガスや液体に接しても膨潤したり、劣化すること
も極めて少ない。そして、芯体の表面を被覆しているゴ
ム材製の被覆層は、芯体に比較して極めて薄肉に形成さ
れているから、被密封部材間に圧接されると被覆層は弾
性変形してシール能力を発揮するとともに、芯体が両被
密封部材に線接触するような状態となる。このため、芯
体により密封能力の向上とともに、ガスおよび液体の透
過を遮断することになる。
【0024】また、本発明に係るシールリングの製造方
法に於ては、芯体は、被覆層に比較し、弾性変形が小さ
いから、被覆層を極薄肉にしても均一に接着することが
可能になる。更に、芯体は、被覆層に比較して弾性変形
が小さいから、被覆層の成形が容易となり、どのような
製造方法でも成形することが可能となる。このため、安
価な生産が可能となるとともに、品質も安定して管理す
ることが期待できることになる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面に基づいて詳述する。
【0026】図1は、本発明に係る第1の実施の形態を
示すシールリングの半断面図である。図1に於て、1は
シールリングである。シールリング1は、樹脂材製であ
るリング状の芯体2の表面にゴム材の被覆層3が一体に
形成されているものである。
【0027】芯体2は、樹脂材製である。特にフッ素系
樹脂が好適である。例えば、PTFE、PFAがある。
この芯体2は、樹脂材料を圧縮成形、射出成形、トラン
スファ成形等の成形機により成形される。
【0028】この芯体2は、断面が円柱形状で、平面が
リング状に形成されている。この芯体2の表面に被覆層
3を一体に焼付成形されているが、芯体2の表面に小さ
な凹凸部(例えば、ショットピーニングによる凹部)ま
たは周方向に沿って小さな溝を複数形成して、被覆層3
と一体に成形しても良い。この芯体2の表面に設けた凹
凸部により被覆層3との接着力を良好にすることにな
る。
【0029】更に、芯体2は成形された後に切削加工し
て表面を所定の寸法になるように仕上げても良い。更
に、円筒状の樹脂の素材から切削加工により断面円形状
のリングに形成しても良い。
【0030】芯体2の表面に一体化される被覆層3は、
ゴム材製である。ゴム材としては、例えばフッ素ゴム、
NBR、水素添加NBR、アクリルゴム、シリコンゴム
等が適している。
【0031】特に、腐食性流体をシールする材質として
フッ素系エラストマが被覆層3として好適である。更
に、真空を遮断シールする場合や、特殊液体、例えば酸
性の液体をシールする場合などには、テトラフルオロエ
チレン(TFE)−パーフルオロ(メチルビニルエーテ
ル)(FMVE)共重合ゴムのようなパーフルオロエラ
ストマーが好ましい。このパーフルオロエラストマーの
被覆層3をフッ素系樹脂の芯体2に接着するときには、
芯体2を錯体溶液を用いてアルカリ処理すると、接着性
が向上することが認められる。
【0032】被覆層3の肉厚は、約10〜800μm、
好ましくは30〜400μmが適当である。また、シー
ルリングが大径であって、しかも被覆層3によりシール
能力を向上させるときには、0. 8〜2mmの肉厚にす
ることもある。
【0033】被覆層は、従来行われている如く特殊なフ
ッ素樹脂からも形成されるが、一般にはフッ素ゴム、好
ましくはテトラフルオロエチレン(TFE)−パーフル
オロ(メチルビニルエーテル)(FMVE)共重合ゴム
の如くパーフルオロエラストマーから構成される。
【0034】次に、図示は省略するが、他の実施の形態
のシールリングについて説明する。この芯体2は、フッ
素樹脂材製である。そして断面形状がX形状に形成され
ている。このX形状は中心軸方向に対し形成されるもの
であるが、必要に応じ十形状に形成される。このX形状
の先端部の厚さは、必要に応じて設定される。通常、こ
の先端部の厚さの寸法は大きく形成されるが、芯体2に
弾力性を与える場合には、厚さを薄肉に形成される。
【0035】芯対2に被覆する被覆層3は、フッ素ゴム
材製である。この被覆層3を予備成形するときは、リボ
ン(テープ)状に形成された被覆生地を芯体2の周面に
沿って蔓巻状に巻き付けて本成形される。また、被覆生
地を断面C形に予備成形して芯体3を内部に嵌合し、こ
れを本成形する。この場合は、被覆層3の肉厚は割合厚
肉に形成される。
【0036】尚、被覆層3は、断面円形に形成されてい
るが、芯体2の周面に沿って均一な肉薄になるようにし
てX形リングに形成することもできる。その他の構成
は、図1と略同様である。
【0037】図2は、本発明の第2の実施の形態を示す
シールリングの半断面図である。図2に於て、シールリ
ング1の断面はD形状に形成されている。つまり、Dリ
ングである。シールリング1は、芯体2が弾性プラスチ
ックまたはフッ素樹脂により形成されている。この芯体
2はD形の底面に凹部2cを形成して内周面の第1のシ
ール部3dの弾力性を付与するとともに、凹部の両側の
第2シール部3bと第3のシール部3cのシール能力を
向上させている。
【0038】また、被覆層3は、フッ素ゴムにより構成
されている。又、この他の被覆層3の材質としてはパー
フルオロエラストマー、アクリルゴム、シリコンゴム等
により形成されている。
【0039】
【実施例】次に、実施例により本発明を説明する。
【0040】実施例1 三井デュポンフロロケミカル社製のPTFE82OJの
素材を用いて外径155mmの円柱材を成形焼成したる
後に、NC旋盤により切削加工してリング外径149.
8mmで断面径4. 6mmのOリング形状の芯体2を製
作した。この芯体2は、寸法精度が良く、クラック等は
認められない。
【0041】次に、 TFE−FMVE共重合ゴム 100重量部 MTカーボンブラック 5 〃 トリアリルイソシアヌレート(日本化成製品タイクM6) 2 〃 有機過酸化物(日本油脂製品パーヘキサ3M) 2 〃 以上の各成分を10インチオープンロールで混練し、混
練物を100mm径のロールを用いて60°C、1rp
mの条件下で薄通しし、厚さ100μmのリボン(テー
プ状)を得た。このリボンを、前記芯体2に巻き付け、
これを180°C、10分間の条件下で圧縮成形した
後、更に大気中、200°C、23時間の条件下での二
次加硫を行い、厚さ200μmの被覆層を有する二層構
造のOリングを得た。
【0042】実施例2 芯体2は、実施例1と同様にして予備成形のみで切削加
工することなく、実施例1と同一寸法のものを形成し
た。
【0043】次に、 TFE−FMVE共重合ゴム 100重量部 トリアリルイソシアヌレート(日本化成製品タイクM6) 2 〃 有機過酸化物(日本油脂製品パーヘキサ3M) 2 〃 以上の各成分を10インチオーブンロールで混練し、混
練物を100mm径のロールを用いて60°C、1rp
mの条件下で薄通しし、厚さ400μmのシート状被覆
生地を得た。
【0044】この被覆生地2枚にPTFEの上記芯体2
を挟み込み、180°C、10分間の条件下で圧縮成形
をして一体化した後に、更に大気中で200°C、23
時間の条件下で二次加硫を行い、厚さ200μmの被覆
層を形成した外径150mm断面径5. 0mmの二層構
造のシールリングを得た。
【0045】実施例3 実施例1と同じ方法で得たPTFEの芯体2をナフタレ
ン0. 1molの錯体溶液を用いて室温で10分間アル
カリ処理を行った。この芯体2を用いて実施例2と同じ
方法で芯体2に被覆層3を一体形成して二層構造のシー
ルリングを得た。
【0046】比較例1 ダイエルG−701 100重量部 MgO 3 〃 Ca( OH)2 6 〃 MTカーボンブラック 20 〃 以上の各配合成分を3Lニーダーで混合した後、10イ
ンチオープンロールで混練し、混練物を190°C5分
間の条件下で圧縮成形し、リングの外径149.8m
m、リングの線径の断面径4. 6mmの芯体2を予備成
形した。
【0047】上述のようにして得られた芯体2を用いて
実施例2と同じ方法で芯体2に被覆層3を形成してシー
ルリングを得た。
【0048】以上の3実施例および比較例1で得られた
各シールリングについて、次の各項目の測定を行った。 1)到達真空度:ブランクで10-9Torrまで到達す
るチャンバにシールリングを入れ、2時間後のチャンバ
の真空度を測定(主としてシールリングからのガス放出
量を測定)した。 2)スクラッチ試験:安全カミソリを直角に当て、前後
に擦ったときの被覆層3の剥離程度を目視判断で観察し
た。 3)膨張試験:アセトンおよびエチレンジアミン中に4
5°Cで14日間シールリングを浸潰した。
【0049】以上の実施例1、実施例2および実施例3
と比較例との結果は、次の表に示す通りである。
【0050】
【表1】
【0051】以上の結果から、フッ素樹脂材製の芯体を
Oリング形状に予備成形した後、被覆層をリボン状に加
工し、フッ素樹脂製芯部の表面に巻き付けて、それを加
熱、加圧して芯部の表面に被覆層を形成させ、あるい
は、被覆層を薄くシート状に加工してフッ素樹脂製芯体
を両側から挟み込み、これを加熱、加圧して芯体の表面
に被覆層を形成させる方法によって得られる。いづれの
製造方法でも、良好な結果が得られた。
【0052】図3は、図1に示すシールリング1の取付
状態を示す半断面図である。図3に於て、シールリング
1は、一方部材20に設けられた取付溝22に取付けら
れて他方部材21に圧着させる。そして、一方部材20
の左側が真空室23に形成されているものである。ま
た、右側は作動流体室24には腐食性の作動流体が作用
する構成のものである。
【0053】シールリング1の被覆層3は、パーフロオ
ロエラストマー材製で、その層の肉厚は200μmの均
一な厚さに形成されている。また、芯体2はフッ素樹脂
材製で断面が略円形を成している。このため、二部材2
0、21間でシールリングが圧着されると、被覆層3は
二部材20、21により圧着されてフッ素樹脂材製の芯
体2により遮断されるように構成される。図3に於て、
被覆層3の圧着部は、実際には図示よりも極薄肉にな
る。
【0054】フッ素樹脂材製の芯体2は作動流体の浸透
がほとんど認められないから、真空室23に作動流体が
浸透するのを防止することができる。更に、シールリン
グ1は被覆層3がパーフルオロエラストマー材製であ
り、芯体2がフッ素樹脂材製であるから、腐食性作動流
体に対しても耐食性を発揮することができる。更に、芯
体2の表面は製造過程でアルカリ処理が施されているか
ら被覆層3の接着力がすぐれており、剥離するようなこ
とがなく、気体および液体に対しすぐれたシール能力を
発揮することができる。
【0055】次に、本発明に係る製造方法の実施の形態
を図面に基づいて詳述する。
【0056】図4は、本発明に係る第1の実施の形態を
示すシールリング1の芯体2を成形する射出成形機35
の要部断面図である。
【0057】図4に於て、射出ノズル36より成形材料
がスプール39を介して上型37aと下型37bよりな
る成形型37に射出されて成形キャビティ38に対応し
た形状の芯本体2a、2aが形成される。そして、成形
時のバリ8を切断除去することにより芯体2に形成され
る。この図4に示す製造方法が一般的な芯体2の成形方
法である。
【0058】図5は、本発明に係る第2の実施の形態を
示す芯体2の製造方法である。
【0059】図5は、芯本体2aを成形するための予備
成形型を示す断面図である。図5に於て、成形型46
は、上型46aと下型46bとから構成されており、上
型46aと下型46bとの各接合面間には、環状を成し
て断面円形に形成された成形キャビティ47が設けられ
ている。また、成形キャビティ47の両側にはバリ溝4
7a、47aが形成されている。
【0060】そして、成形型46の上部に設けられたシ
リンダ48とピストン49との間にはフッ素樹脂の粉末
である成形材料が投入されており、このピストン49が
成形材料である粉末を圧縮することにより、注入孔47
bから成形キャビティ47へ注入される。(このフッ素
樹脂材の予備成形をすることにより芯体2よりやや大形
の形状に成形される。) そして、芯本体2aを成形したとき形成されたバリは除
去される。
【0061】図6は、図5で成形された芯本体2aを本
圧縮成形する成形型50の断面図である。図6に於て、
上型51と下型52との間に図5で成形された芯本体2
aを配置するとともに、上型51の接合面53と下型5
2の接合面53とを圧接させることにより上型51の成
形面54aと下型52の成形面54aとにより形成され
る成形キャビティ54に対応した芯本体2aが圧縮成形
される。
【0062】上述の成形により形成された芯体2を本成
形に利用することができるが、更に精度を必要とする場
合(例えば、被覆層3の層厚が15〜100μmのよう
に薄肉の場合)は、この芯体2を切削加工により仕上げ
られる。また、芯体2の表面の接着性を向上させる場合
にも切削加工が施される。
【0063】また、フッ素樹脂材製の芯体2を製作する
場合には、フッ素樹脂を円筒状に圧縮成形し、この円筒
状の素材を施盤により切削加工して芯体2に形成するこ
ともできる。この場合は多品種小量生産に適した方法で
ある。
【0064】また、シートの被覆生地3aは、図示省略
する圧延ローラにより15〜500μmの厚さのシート
状に形成されたものを所定の大きさに切断する。尚、こ
のシートの被覆生地3aの材質は、例えばフッ素系ゴム
材料、パーフロロ系のフッ素化されたエラストマー、フ
ッ素樹脂材料などを採用する。更に好ましくは、テトラ
フルオロエチレン(TFE)−パーフルオロ(メチルビ
ニルエーテル)(FMVE)共重合ゴムのようなパーフ
ルオロエラストマーから構成すると良い。
【0065】次に、上述のようにして形成された芯本体
2aと被覆生地3aをと一体化する予備成形工程につい
て述べることにする。尚、図7から図9は説明をわかり
やすくするための概略断面図である。
【0066】図7は、スポンジより形成された上型12
の接合面12aと下型13の接合面13aとの間に(図
8参照)芯本体2aとシート状の被覆生地3aとを層状
に重ねて配置した状態の斜視図である。
【0067】この図7に於て、前述したように、芯本体
2aの上下両側に層状に配置された被覆生地3aを下型
13の上面に載置するとともに、ラム45(図16参
照)により、下型13を上型12に接合するまで上昇さ
せて圧縮する。このとき、上型12と下型13の材質
は、芯本体2aの材質より弾性変形率が大きいから、成
形部14に環状溝を形成することなく、平面の状態で圧
縮接合させることができる。
【0068】図8は、図7の状態からラム45(図16
参照)を上昇させて芯本体2aとシート状の被覆生地3
aとを圧接した状態の断面図である。
【0069】図8に於て、分割型11の材質は、芯本体
2aの材質より弾性変形率が大きいから、芯本体2aに
より分割型11の成形部14が断面半円形をした凹形状
に変形させられる。このとき、シート被覆生地3aは、
芯本体2aと凹形状に変形する成形部14とにより張力
を与えられながら、芯本体2aの表面に接着して、図8
に示すように接合する。
【0070】図9は、図8の状態から、ラム45が降下
して上型12の上面にのせられてから取り出される状態
の断面図である。
【0071】図9に於て、芯本体2aとシート状の被覆
生地3aとは、上型12と下型13との圧接により接着
されている。このとき、被覆生地3aは、分割型11の
弾性変形力により皺が惹起することなく、均一に接着さ
れる。そして、予備成形品9は、分割型11から圧縮力
が解除されると分割型11の成形部14は、平面状に復
元する。このため、予備成形品9は、分割型11から極
めて容易に取り出すことができる。そして、次の工程へ
の移行体勢となる。
【0072】この予備成形工程の図7から図9までは、
1個の成形について示したが、多数個の予備成形品9を
成形することが可能であろう。この場合には、分割型1
1の成形部14間に複数の芯本体2aとシート状の被覆
生地3aとを配置して成形するものである。このとき、
シート状の被覆生地3aは、各芯本体2a全体を覆うよ
うに大きい1枚にすることも可能である。又、上述のよ
うに各芯本体2aごとにシート状の被覆生地3aを層状
に重ねて成形しても良い。尚、以上の図に於いて被覆生
地3aは、実際より拡大して厚肉に書いてある。
【0073】次に、予備成形品9のバリXを切断する工
程を説明する。図10から図12は、この工程のバリ仕
上機工程の断面図である。
【0074】図10は、バリ仕上機17で予備成形品9
の被覆生地3aのバリXを切断する前の状態の断面図で
ある。
【0075】予備成形品9は、バリ仕上機16の切断刃
8間にセットされる。そして、上側の切断刃8が予備成
形品9まで降下して、上下の切断刃18、18よりバリ
の厚さが剪断されるようにして切断される。
【0076】図11は、予備成形品9が、バリ仕上機1
7で切断される状態の断面図である。
【0077】図11に於て、バリ仕上機17の切断刃1
8が下方へ降下して予備成形品9の被覆生地3aにより
形成されたバリXを切断する。バリXが切断されると、
バリは自動的に除去される。そして、予備成形品9だけ
がバリ仕上機17に残ることになる。
【0078】図12は、この予備成形品9から、被覆生
地3aのバリXを切断した状態の断面図である。
【0079】図12に於て、予備成形品9からバリXが
バリ仕上機17の切断刃18により切断される。そし
て、バリ仕上機17から予備成形品9が取り出される。
この図7から図12までは、予備工程からバリ仕上工程
までの全工程である。
【0080】尚、図16は、図1に示した本発明に係る
第1の実施の形態の予備成形機の断面図である。
【0081】図16に於て、40は予備成形機である。
予備成形機40は、上プレート41と下プレート42と
を対向する位置に取付けている。更に、上プレート41
には上支持板43が取付られているとともに、下プレー
ト42には下支持板44が取付けられている。そして、
下プレート42は、ラム45により上下移動可能に構成
されている。この作動により予備成形用分割型11は型
締されて芯本体2aにシート状の被覆生地3aを圧着成
形するものである。
【0082】この分割型11は、上型12と下型13と
から構成されている。上型12は、上支持板43を介し
て上プレート41に取付けられている。又、下型13
は、下支持板44を介して下プレート42に取付けられ
ている。
【0083】下型12および上型13は、成形品の内部
の芯体1よりも弾性変化率の大きい材料で製作されてい
る。例えば、ゴム材、特にスポンジゴム、又は内部を空
室に形成して変形しやすくしたゴム又は樹脂などより製
作されている。更には、金型の成形キャビティを大きく
形成し、この成形キャビティに厚肉のスポンジを取付け
て成形部14に形成しても良い。
【0084】分割型11を構成する上型12の接合面1
2aと下型13の接合面13aには、シールリング1の
断面半径より小径の断面半円形を成す溝状の半成形部1
4a、14aが形成されており、この一対の半成形部1
4a、14aを組み合わせて成形部14に構成してい
る。尚、この半成形部14aは、分割型1がゴム状弾性
材製のときは、断面半円形とは限らず、他の形状、例え
ば断面三角形状にしても良い。更には、分割型11の接
合面12a、13aには半成形部14a、14aを設け
ることなく、接合面12a、13aのみにしても良い。
【0085】この成形部14は、芯本体2aの断面半円
形に近似の径に成形する場合には、分割型11の材質の
弾性変形率を芯体2の弾性変形率に近い硬度に近づける
ことが好ましい。そして、半成形部14aを小さくする
につれて、弾性変形率を大きくするのが良い。特に、成
形部が平面状態(成形部4をキャビティに形成しない場
合)の場合には、分割型11をスポンジゴム材のように
弾性変形を大きくすることが望ましい。
【0086】更に、接合面12a、13aの半成形部1
4aの内外径側には、環状を成す断面小台形溝15、1
5が形成されている。この小台形溝15、15は、シー
ト状の被覆生地3aの表面に皺が発生するのを防止する
役目をすることができる。
【0087】次に、図13から図15までは本成形工程
を示す成形型の断面図である。
【0088】図13は、上金型12Aと下金型13Aと
より構成された成形型11Aの断面図である。
【0089】図13に於て、上金型12Aと下金型13
Aとの各接合面12aA、13aAには、成形品の半径
に対応した断面半円形の溝を成す本成形の成形面14a
A、14aAが形成されている。この成形面14aA、
14aAを対向させることにより成形キャビティ14A
が形成される。
【0090】そして、この予備成形品9を下金型13A
の成形面14aAにセットする。予備成形品9は、ほと
んどOリング形状に形成されているから、成形面14a
A内にセットされる。
【0091】図14は、予備成形品9を成形型11Aで
圧縮成形している状態の断面図である。
【0092】図14に於て、前工程の予備成形品9は、
成形型11Aの成形キャビティ14Aの形状に対応して
圧縮成形される。そして、シールリング1が成形され
る。
【0093】図15は、本成形が完了して型開きした状
態の断面図である。
【0094】図15に於て、成形型11Aは上下に型開
きされてシールリング1が離型される。そして、シール
リング1を成形型11Aから取り出すことにより、本成
形は完了する。尚、本成形機は、図示省略したが、図1
6に示す予備成形機40の予備成形型を本成形型と交換
することにより行われる。
【0095】図19は、以上の全工程により成形された
シールリング1の断面図である。このようにして成形す
ることにより、シールリング1は芯体2に比較して極め
て薄肉の被覆層3が成形することができる。しかも、被
覆層3に皺を発生させることなく、成形することが可能
である。このため、シール能力にすぐれるとともに、被
覆層3を芯体2に強力に接着させ剥離するのも効果的に
防止できる。
【0096】次に、本発明の請求項6に係る第2の実施
の形態のシールリングの製造方法について説明する。
【0097】図20は、図7から図9の製造工程の代わ
りに用いられる製造工程である。この他の工程は、第1
の実施の形態のシールリングの製造方法と略同一であ
る。
【0098】芯本体2aは、上述した製造方法の第1の
実施の形態と同様にして加工される。この芯本体2aの
材質は、前述の通り樹脂材、特にフッ素樹脂材である。
【0099】次に、ゴム材、特にフッ素系ゴムをカレン
ダロール等を用いてリボン状(テープ状)とし、これを
図20に示すようにして芯本体2aに蔓巻状に巻付ける
ものである。被覆生地3aの材質としては、フッ素ゴ
ム、NBR、水素添加NBR、アクリルゴム、シリコン
ゴム等があるが、フッ素系ゴムが最適である。特に、パ
ーフルオロエラストマーが好ましい。それは、腐食性流
体に対する耐性が最も優れていることと、芯本体2aと
の接着性が優れているからである。
【0100】この被覆生地3aは、厚さ約10〜800
μm、好ましくは約30〜400μmの被覆生地3aが
形成される。被覆生地3aは、従来行われている如く特
殊なフッ素樹脂からも形成されるが、本発明はフッ素ゴ
ム、好ましくはテトラフルオロエチレン(TFE)−パ
ーフルオロ(メチルビニルエーテル)(FMVE)共重
合ゴムの如きパーフルオロエラストマーから構成され
る。
【0101】そして、金属の成形型で予備成形をした後
に、前述したと同様の本成形をすることにより成形が完
了する。このようにして成形されたシールリング1は、
図19に示すような形状となる。
【0102】図17は、図16の予備成形機の他の実施
の形態である。この成形機40に取り付けられた成形型
11Aは金属製分割型である。この成形に於ては、成形
キャビティの両側に小型の(半円状の)溝部10が成形
されて被覆層3の成形を良好に成形するようにされてい
る。尚、スプリング61を介した真空隔壁60により成
形型11Aを囲みホース62から真空引きすることによ
り、真空成形して成形したシールリング1にエアー入り
を防止するようにするものである。
【0103】図18は、図17の更に他の実施の形態を
示す成形型11Aである。この実施の形態では、凸部1
0aと溝部10とにより被覆生地3aのバリXを切断す
るとともに、被覆生地3aが完全に接着するように改善
されて被覆生地3aの形成を良好にするように構成され
ている。
【0104】
【発明の効果】本発明のシールリングは、芯体の樹脂材
製であるから、液体により膨潤されることも防止できる
効果を奏する。更に、芯体は、被密封気体、液体ともに
透過することもないので、作動流体の遮断能力にすぐれ
た能力を発揮する。更に、被覆層は、ゴム材製で極めて
薄肉に形成されているから、被密封部材により圧着され
ると芯体との間でシャープな面圧を形成してシール能力
を発揮する。そして、被密封部材間は、被覆層が0に近
い厚さに密着するので、芯体により両被密封部材間が遮
断され、真空遮断とともに、腐食性流体のシールにすぐ
れた能力を発揮する。
【0105】特に、被覆層をフッ素ゴムにするととも
に、芯体をフッ素樹脂にすると、腐食性流体に対し腐食
されるのを防止できる効果を奏する。また、被覆層の接
着能力もすぐれ、剥離するのも効果的に防止される。フ
ッ素ゴムをパーフルオロエラストマーにして被覆層を形
成すると特に耐液体性にすぐれた能力を発揮する。
【0106】本発明のシールリングの製造方法に於て
は、芯体が樹脂材製で被覆層より硬質であるから、被覆
層の層厚を極めて薄肉に製造する効果が期待できる。更
に、芯体が被覆層より硬質であることは、どのような成
形を可能とし、安価に製造することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態を示すシールリ
ングの半断面図である。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態を示すシールリ
ングの半断面図である。
【図3】本発明に係るシールリングの取付状態を示す半
断面図である。
【図4】本発明に係る第1の実施の形態を示す芯本体の
成形機の要部断面図である。
【図5】本発明に係る第2の実施の形態を示す芯本体の
予備成形型の断面図である。
【図6】本発明に係る第2の実施の形態を示す芯本体の
本成形の成形型の断面図である。
【図7】本発明に係る第1の実施の形態を示す製造方法
の予備成形の成形型の斜視図である。
【図8】本発明に係る第1の実施の形態を示す芯本体と
被覆生地とを圧着した予備成形工程の成形型の断面図で
ある。
【図9】本発明に係る第1の実施の形態を示す芯本体と
被覆生地とを圧着完了した予備成形工程の成形型の断面
図である。
【図10】本発明に係る第1の実施の形態を示す予備成
形品のバリ仕上機の仕上前の断面図である。
【図11】図10の状態からバリ仕上機が作動して予備
成形品のバリを切断する状態のバリ仕上機の断面図であ
る。
【図12】図11の状態から予備成形品のバリを切断し
て切断刃が予備成形品から離間したバリ仕上機の断面図
である。
【図13】本発明に係る第1の実施の形態を示す本成形
機の圧縮成形する状態の成形型の断面図である。
【図14】図13に示す状態から予備成形品を圧縮成形
している成形型の断面図である。
【図15】図14の状態から型開きした状態の成形型の
断面図である。
【図16】本発明に係る第1の実施の形態を示す予備成
形機の断面図である。
【図17】本発明に係る第1の実施の形態で成形型を金
型にした予備成形機の半断面図である。
【図18】図17の成形型を改良した拡大図である。
【図19】本発明に係る第1の実施の形態の製造方法に
より成形されたシールリングの断面図である。
【図20】本発明に係る第2の実施の形態の製造方法の
予備成形品の成形方法を示す断面図である。
【図21】従来の複合材成形品の半断面図である。
【図22】従来のOリングの両側に被覆生地を配列して
圧縮成形する前の成形型の断面図である。
【図23】図22で予備圧縮成形された後の予備成形品
のバリを切断するバリ仕上機の断面図である。
【図24】図23でバリを切断した後に圧縮成形する前
の成形型の断面図である。
【符号の説明】 1・・・・・シールリング 2・・・・・芯体 2a・・・・芯本体 2c・・・・凹部 3・・・・・被覆層 3a・・・・被覆生地 3b・・・・第2シール部 3c・・・・第3シール部 3d・・・・シール部 4・・・・・Xリング 8・・・・・バリ 9・・・・・予備成形品 10・・・・溝部 10a・・・凸部 11・・・・分割型 11A・・・成形型 12・・・・上型 12A・・・上金型 12a・・・接合面 12aA・・接合面 13・・・・下型 13a・・・接合面 13aA・・接合面 13A・・・下金型 14・・・・成形部 14A・・・成形キャビティ 14a・・・半成形部 14aA・・成形面 15・・・・小台形溝 17・・・・バリ仕上機 18・・・・切断刃 20・・・・一方部材 21・・・・他方部材 22・・・・取付溝 23・・・・真空室 24・・・・流体室 35・・・・射出成形機 36・・・・射出ノズル 37・・・・成形型 37a・・・上型 37b・・・下型 38・・・・成形キャビティ 40・・・・予備成形機 41・・・・上プレート 42・・・・下プレート 43・・・・上支持板 44・・・・下支持板 45・・・・ラム 46・・・・成形型 46a・・・上型 46b・・・下型 47・・・・成形キャビティ 47a・・・バリ溝 47b・・・注入口 48・・・・シリンダ 49・・・・ピストン 50・・・・成形型 51・・・・上型 52・・・・下型 53・・・・接合面 54・・・・成形キャビティ 54a・・・成形面 60・・・・真空隔壁 61・・・・スプリング 62・・・・ホース 70・・・・芯体 71・・・・被覆層 72・・・・Oリング 75・・・・成形機 76・・・・上型 76a・・・接合面 77・・・・下型 77a・・・接合面 78a・・・上型成形キャビティ 78b・・・下型成形キャビティ 80・・・・仕上機 81・・・・切断刃 85・・・・成形機 86・・・・上型 86a・・・接合面 87・・・・下型 87a・・・接合面 88a・・・上型成形キャビティ 88b・・・下型成形キャビティ 106・・・仕上機 107・・・切断刃 A1 ・・・・予備成形品 A2 ・・・・予備加工品 X・・・・・バリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 27:12 B29L 31:26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材製のリング状の芯体(2)を有す
    るとともに前記芯体(2)の表面を覆うゴム材製の薄肉
    の被覆層(3)を有することを特徴とするシールリン
    グ。
  2. 【請求項2】 前記芯体(2)がフッ素樹脂材製である
    ことを特徴とする請求項1に記載のシールリング。
  3. 【請求項3】 前記被覆層(3)がフッ素ゴム材製であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のシールリング。
  4. 【請求項4】 前記被覆層(3)がパーフルオロエラス
    トマー材製であることを特徴とする請求項1に記載のシ
    ールリング。
  5. 【請求項5】 樹脂材をリング状に加工して芯体(2)
    に形成し、またゴム材を加工してシート状の被覆生地に
    形成し、成形型内に配置された芯体(2)と両側の被覆
    生地とを予備成形して芯体(2)の表面に被覆層(3)
    を形成し、次に被覆層(2)のはみ出しバリを切断除去
    して成形型内に配置し、成形キャビティに対応した形状
    の被覆層(3)を外層に本成形することを特徴とするシ
    ールリングの製造方法。
  6. 【請求項6】 樹脂材をリング状に加工して芯体(2)
    に形成し、またゴム材を加工してリボン状の被覆生地に
    形成し、この被覆生地を芯体(2)に巻き付けて被覆
    し、この被覆生地を巻き付けた芯体(2)を成形型内に
    配置して成形キャビティに対応した形状の被覆層(3)
    を外層に本成形することを特徴とするシールリングの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 成形するに際し、前記芯体(2)が錯体
    溶液を用いてアルカリ処理されていることを特徴とする
    請求項5または請求項6に記載のシールリングの製造方
    法。
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