JP2000329233A - パッキンおよびその製造方法 - Google Patents

パッキンおよびその製造方法

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JP2000329233A
JP2000329233A JP11141741A JP14174199A JP2000329233A JP 2000329233 A JP2000329233 A JP 2000329233A JP 11141741 A JP11141741 A JP 11141741A JP 14174199 A JP14174199 A JP 14174199A JP 2000329233 A JP2000329233 A JP 2000329233A
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JP
Japan
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packing
end sections
slant end
packing material
fibers
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JP11141741A
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English (en)
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Yoshio Minami
吉夫 南
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間シール性を保持して使用することがで
きるパッキンおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 繊維構造に樹脂を含浸したひも状のパッ
キン素材10からなる環状のパッキンであって、前記パ
ッキン素材は、その両端に等しい所定の角度で傾斜する
傾斜端部10aを有し、少なくとも2層のスパイラル状
に巻き付けられて環状体を構成し、前記傾斜端部が周方
向の対応する位置に来るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プランジャポンプ
のプランジャシール等に使用されるパッキンおよびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、プランジャポンプ30を示すも
ので、往復動するプランジャ32とシリンダ34との間
に、シリンダ34内部の高圧の液体が外部に漏れないよ
うにするプランジャシール36が形成されている。プラ
ンジャシール36は、複数のパッキン38とバックアッ
プリング40とが交互に配置されて構成されており、こ
れらが両側に配設されたアダプタ42,44を介して圧
縮コイルばね46の付勢力によって両側から押圧された
状態で用いられる。
【0003】パッキン38は、図5に示すようなリング
状に構成されている。これは、例えば、ラミー繊維で編
んだ繊維体にPTFE(四フッ化エチレン樹脂)などの
樹脂と潤滑油を含浸させた断面が正方形の長尺のひも状
のパッキン素材50を、図6に示すように、その両端を
例えば45°の角度で切断して所定の長さにし、両端を
つきあわせてリング状にして圧縮成形することにより作
製する。
【0004】このパッキン38の合わせ部Tからの液漏
れを防ぐために、通常、このようなパッキン38を複数
個セットにして用い、合わせ部Tの円周方向の位置を互
いにずらして装着している。また、液漏れを最小限とす
る工夫として、上記のように、パッキン38とパッキン
38の間に潤滑性に優れた樹脂製やカーボン製のエンド
レスのバックアップリング40を入れたりする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のパッキン38においては、プランジャの往復
動により吐出し工程時にパッキン38が大気側に押さ
れ、これが間欠的に繰り返されるために、繊維が切断さ
れて露出する傾斜端部においてほぐれが起こり、繊維と
これに結合されていた樹脂が徐々に失われて侵食され、
合わせ部Tが開口する。ついには、バックアップリング
40がその間に食い込むようになり、シール性が損なわ
れて液漏れが発生する。
【0006】バックアップリング40はパッキン38の
内部を通る漏れや合わせ面からの漏れを最小限に抑えた
り、潤滑性を高めたりするために役立つが、切断部のほ
ぐれやちぎれを防止する訳ではない。
【0007】本発明は、上記の課題に鑑み為されたもの
で、長期間シール性を保持して使用することができるパ
ッキンおよびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、繊維構造に樹脂を含浸したひも状のパッキン素材か
らなる環状のパッキンであって、前記パッキン素材は、
その両端に等しい所定の角度で傾斜する傾斜端部を有
し、少なくとも2層のスパイラル状に巻き付けられて環
状体を構成し、前記傾斜端部が周方向の対応する位置に
来るようになっていることを特徴とするパッキンであ
る。
【0009】これにより、繊維の切断端が露出する傾斜
端部どうしが突き合わされていないので、傾斜端部が侵
食されてもパッキン素材の側面がバックアップしてお
り、その部分が開口してしまうことがなく、シール性を
長期に保持して耐用期間を延長することができる。繊維
構造は、例えば、ラミー繊維、炭素繊維、フッ素樹脂繊
維、アラミド繊維などの繊維を編むことによって構成さ
れる。含浸材である樹脂には、例えば、潤滑油を含めて
もよい。
【0010】請求項2に記載の発明は、繊維構造に樹脂
を含浸したひも状のパッキン素材を用意し、その両端に
等しい所定の角度で傾斜する傾斜端部を形成し、少なく
とも2層のスパイラル状に巻き付けて、前記傾斜端部が
周方向の対応する位置に来るような環状体を構成し、こ
の環状体を圧縮成形することを特徴とするパッキンの製
造方法である。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記所定の角度
が25〜50度であることを特徴とする請求項1又は2
に記載のパッキン又はその製造方法である。このような
角度に設定することにより、傾斜端部の面積を大きくす
ることなく、環状体の均一な厚さを維持することができ
る。所定の角度は30〜45度であることがより好まし
い。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記パッキン素
材を事前に所定の厚さに圧縮成形することを特徴とする
請求項1又は2に記載のパッキン又はその製造方法であ
る。
【0013】請求項5に記載の発明は、プランジャのシ
ール部に請求項1ないし4に記載のパッキン又はその製
造方法により製造されたパッキンを用いたことを特徴と
するプランジャポンプである。これにより、取扱液が高
圧である場合にも長期間シール性を保持することがで
き、交換の回数を減らして部品コストの削減と稼働率の
向上を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本実施の形態のパッキン
Pを示す(a)斜視図、(b)側面図であり、このパッ
キンPは、ラミー繊維等を編んで作製した繊維構造に、
PTFE(四フッ化エチレン樹脂)などの樹脂あるいは
潤滑油などを含浸させた断面が矩形のひも状のパッキン
素材10を素材とし、その両端の傾斜端部10a,10
aが周方向において対応する位置に来るようにした2層
のスパイラル構造となっている。繊維材料としては、炭
素繊維、フッ素樹脂繊維、アラミド繊維等を適宜に用い
ることができる。
【0015】このパッキンPの製造方法を図2を参照し
つつ説明する。まず、製造すべきパッキンの厚さの1/
2の厚さのパッキン素材10を用意する(図2
(a))。これは、最初からこの寸法に形成してもよ
く、厚さがこれより大きい素材を適当な圧縮成形法を用
いて減厚して用いてもよい。これを、両端面が厚さ方向
に所定の角度θで傾斜するように、かつ所定の長さに切
断する(図2(b))。なお、角度θとしては、25〜
50度の範囲が好ましい。
【0016】これを、両傾斜端部10a,10aが周方
向において対応する位置に来るように巻いて2層のスパ
イラル構造にし(図2(c))、成形すべき環状のキャ
ビティを有する型(図示略)に装入して加圧してパッキ
ンPを作製する(図2(d))。これにより、PTFE
(四フッ化エチレン樹脂)などの樹脂あるいは潤滑油な
どの含浸成分の余分な部分が絞り出されて硬く成形さ
れ、耐圧性が向上する。
【0017】このように製造されたパッキンPにおいて
は、パッキンPの1つの側の合わせ部Tには、傾斜端部
10aが一つしかない。従って、1つの端部における繊
維の切断端の数は、図5に示す従来の場合に比較して半
分しかないので、繊維の「ほぐれ」も従来の場合に比べ
て半分の速度で進行する。また、素材が失われても、そ
こで露出する面がパッキン素材10の側面であり、繊維
の切断端もないので侵食されにくい。従って、従来の構
造に比較して耐用期限が長くなる。
【0018】なお、このようなパッキンを図4に示すプ
ランジャポンプに用いる場合、本発明のパッキンを、大
気側のアダプタ44に接触している1個にのみに採用
し、他のパッキンは従来のものを使用するようにして
も、シール保持の効果を発揮することができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例を、図3及び図4を参
照しつつ説明する。プランジャ径18mmφ、シリンダ
内径30mmφのプランジャポンプのプランジャシール
に使用する幅6mmのパッキンPを作製した。従来は、
断面が正方形のパッキンを用いるので、厚さも6mmで
ある。
【0020】まず、ラミー繊維で編んで構成した繊維に
PTFE(四フッ化エチレン樹脂)を含浸させて製造さ
れた、断面の一辺が4.763mm(3/16inc
h)である正方形の長尺のひも状のパッキン素材を用意
した。これを、所定の長さに切断し(図3(a))、こ
のパッキン素材10を図示しない型に装入して、幅が6
mm、厚さが概略3.5mmの偏平に圧縮成形した(図
3(b))。これにより、PTFE(四フッ化エチレン
樹脂)などの樹脂あるいは潤滑油などの含浸成分の余分
な部分が絞り出されて硬く成形され、耐圧性が向上す
る。
【0021】次に、長さを再度調整し、両端をθ=30
°で傾斜させて切断し(図3(c))、スパイラル状に
巻き付けて、両傾斜端部10a,10aが周方向におい
て対応する位置に来るようにした(図3(d))。この
ように作製した、内径が18mmφ、外径が30mmφ
の2層のスパイラル構造を、図示しない型に装入し、厚
さ方向に圧縮して、図1に示すような、内径が18mm
φ、外径が30mmφのリング状のパッキンを作製し
た。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高圧のプランジャポンプのプランジャシールに使用され
るパッキンとしてもちいても、長期間シール性を保持し
て安定に使用することができるパッキンおよびその製造
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のパッキンを示す(a)斜
視図、(b)側面図である。
【図2】本発明のパッキンの製造工程を示す図である。
【図3】同じく、本発明のパッキンの製造工程を示す図
である。
【図4】プランジャポンプのプランジャシールを示す断
面図である。
【図5】従来のパッキンを示す(a)斜視図、(b)側
面図である。
【図6】従来のパッキンの素材を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 パッキン素材 10a 傾斜端部 P パッキン T 合わせ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維構造に樹脂を含浸したひも状のパッ
    キン素材からなる環状のパッキンであって、 前記パッキン素材は、その両端に等しい所定の角度で傾
    斜する傾斜端部を有し、少なくとも2層のスパイラル状
    に巻き付けられて環状体を構成し、前記傾斜端部が周方
    向の対応する位置に来るようになっていることを特徴と
    するパッキン。
  2. 【請求項2】 繊維構造に樹脂を含浸したひも状のパッ
    キン素材を用意し、その両端に等しい所定の角度で傾斜
    する傾斜端部を形成し、少なくとも2層のスパイラル状
    に巻き付けて、前記傾斜端部が周方向の対応する位置に
    来るような環状体を構成し、この環状体を圧縮成形する
    ことを特徴とするパッキンの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の角度が25〜50度であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のパッキン又はそ
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記パッキン素材を事前に所定の厚さに
    圧縮成形することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    パッキン又はその製造方法。
  5. 【請求項5】 プランジャのシール部に請求項1ないし
    4に記載のパッキン又はその製造方法により製造された
    パッキンを用いたことを特徴とするプランジャポンプ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006349147A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Nippon Valqua Ind Ltd スパイラルパッキンおよびそれを用いる回転軸の封止方法
CN102220968A (zh) * 2011-05-09 2011-10-19 东营盛昶石油机械有限公司 柱塞泵十字头接杆生产工艺技术
JP2012154352A (ja) * 2011-01-21 2012-08-16 Nok Corp 密封装置

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